JP2003081154A - 自動二輪車のランプユニット - Google Patents
自動二輪車のランプユニットInfo
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Abstract
る構成を備えた自動二輪車のランプユニットを提供す
る。 【解決手段】 車体3の前部に装着されるランプユニッ
ト2において、左右一対のヘッドランプ17とその外側
方に配置された左右1対のポジションランプ18とを備
える。ヘッドランプ17はリフレクタ33の前方でヘッ
ドランプ17の周囲を覆うエクステンション41を有す
る。ポジョシンランプ18のリフレクタ47をエクステ
ンション41と一体形成する。
Description
びポジションランプを有する自動二輪車のランプユニッ
トに関するものである。 【0002】 【従来の技術と発明が解決しようとする課題】自動二輪
車には、車体の前部に装着されるカウリングに、前方照
明用のヘッドランプとともに、薄暮時や駐車時などに点
灯して自車の存在を対向車などに報知するためのポジシ
ョンランプを取り付けることがある。そのような自動二
輪車としては、ヘッドランプ自体にポジションランプを
内蔵したものもあるが(実公昭63−9498号公報参
照)、この構造ではヘッドランプのリフレクタを特殊な
構造にする必要がある。そのため、近年では、ヘッドラ
ンプとは別体のポジションランプを使用する場合が多
い。その場合、ポジションランプについても、専用のリ
フレクタを用いていたので(特許第3122437号公
報)、部品点数が増加するとともに、構造も複雑化す
る。 【0003】本発明は、前記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、部品点数を削減し、構造を簡略化した自動二
輪車のランプユニットを提供することを目的とするもの
である。 【0004】 【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の構成に係る自動二輪車のランプユニット
は、車体の前部に装着されるランプユニットであって、
左右一対のヘッドランプとその外側方に配置された左右
1対のポジションランプとを備え、前記ヘッドランプは
リフレクタの前方でヘッドランプの周囲を覆うエクステ
ンションを有し、前記ポジョシンランプのリフレクタが
前記エクステンションと一体形成されている。 【0005】この構成によれば、ポジションランプのリ
フレクタをヘッドランプのリフレクタとは別個に設けた
構造としながら、ヘッドランプの前方周囲を覆うエクス
テンションがポジションランプのリフレクタを兼ねてい
るので、部品点数を削減して構造を簡略化できる。ま
た、左右1対のポジションランプは、車体のカウリング
におけるスペースを取り易い外側方に配置するので、ス
ペースを有効利用してランプユニットを小型化できる。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図1は、本発明
の一実施形態に係るランプユニットを備えた自動二輪車
の側面図である。この自動二輪車は、車体フレーム3の
前端のヘッドパイプ4にアッパブラケット5およびロア
ブラケット6を介して支持されたフロントフォーク7に
前車輪8を取り付け、車体フレーム3の中央下部に揺動
自在に軸支されたスイングアーム9に後車輪10を取り
付け、車体フレーム3の中央部に取り付けたエンジン1
1で後車輪10を駆動するとともに、フロントフォーク
7の上端部に固定したハンドル12で操向するように構
成されている。車体フレーム3の上部には燃料タンク1
3およびシート14が取り付けられており、車体の前部
にはカウリング1が装着され、このカウリング1にラン
プユニット2が装着されている。 【0007】図2はランプユニット2が組み込まれたカ
ウリング1の正面図、図3はそのカウリング1の右側面
図をそれぞれ示す。また、図4はカウリング1から取り
外した状態のランプユニット2を示す全体の正面図であ
り、図5はそのランプユニット2における右半部を図4
のV−V線で切断して示した平面図である。図4に示す
ランプユニット2は、共に2灯式のヘッドランプ17と
ポジションランプ18とを備えており、左右一対のヘッ
ドランプ17の外側方の斜め上方にポジションランプ1
8が配置されている。 【0008】ランプユニット2は、図5に示すように、
前側のレンズ部19に後側のボディ部20を結合して構
成されており、この結合形態については後述する。レン
ズ部19は、中央部に配設された左右1対のヘッドラン
プ用レンズ21と、その外側方に配設された1対のポジ
ションランプ用レンズ22とを有している。ボディ部2
0には、各ヘッドランプ用レンズ21に対向して2つの
ヘッドランプ用発光源23が取り付けられ、さらに、各
ポジションランプ用レンズ22に対向して2つのポジシ
ョンランプ用発光源24が取り付けられている。 【0009】一方、図2に示すように、カウリング1に
は、その前面の中央部左右両側に、ヘッドランプ17の
前面である各ヘッドランプ用レンズ21をカウリング1
の外表面に臨ませる開口部27が形成されているととも
に、開口部27の両外側方上部に、ポジションランプ1
8の前面である各ポジションランプ用レンズ22を臨ま
せる2つの開口部28が、開口部27に連続して形成さ
れている。ヘッドランプ用レンズ21およびポジション
ランプ用レンズ22は、図3に示すように、カウリング
1の外表面に面一状に臨んでいる。図2のカウリング1
における両外側方上部は、従来においてランプユニット
の配置に利用されていなかった場所であり、この実施形
態では、カウリング1の前記両外側方上部の場所を利用
して2つのポジションランプ18,18を配設してい
る。したがって、このランプユニット2は、既存のもの
に対し、両外側方上部の箇所を斜め上方に向け若干延出
させた形状になっている。 【0010】図6は図4のVI−VI線断面図、図7は図4
のVII −VII 線断面図をそれぞれ示す。これらの図にお
いて、レンズ部19およびボディ部20はそれぞれ樹脂
で一体形成されている。ボディ部20の外周囲部に設け
た結合溝29に、レンズ部19の外周囲部に設けた突部
30を挿入して接着剤または粘着剤などで接合すること
により、レンズ部19とボディ部20とを互いに結合
し、ランプユニット2が構成されている。 【0011】さらに、図4に示すように、ボディ部20
の外周囲の複数箇所(この実施形態では5箇所)には、
カウリング1への取付部31が一体的に突出形成されて
おり、これら取付部31を、図2のカウリング1の背面
に形成された複数個のマウント部(図示せず)にボルト
(図示せず)のような取付部材で結合することにより、
ランプユニット2がカウリング1に支持されている。な
お、カウリング1の上部側には風防板32(図2)が装
着されている。 【0012】また、図5に示すように、各ヘッドランプ
17には、それぞれヘッドランプ用発光源23からの光
線を集光するためのヘッドランプ用リフレクタ33が、
ボルトおよびナット(図示せず)で、取付角度が調整可
能にボディ部20に支持されている。このリフレクタ3
3は、ランプユニット2の後面に突出した光軸調整用つ
まみ34の操作によって、図4に示す支点部37を支点
として回動できるようになっている。図5のリフレクタ
33の中央部に設けられたソケット39には、発光バル
ブからなる発光源23が装着されている。したがって、
ヘッドランプ17は、前記光軸調整用つまみ34の操作
により、発光源23とリフレクタ33とが一体に回動さ
れて、光軸の方向を調整できるようになっている。ヘッ
ドランプ部17の後部とボディ部20の間はシール部材
38によってシールされている。リフレクタ33は、例
えば、樹脂板の内面にアルミニウム薄膜からなる反射膜
を蒸着したものである。ポジションランプ用発光源24
は、ボディ部20に固定されたソケット40に装着され
ている。 【0013】また、図7に示すように、ヘッドランプ用
リフレクタ33の前方側であってレンズ部19の内方側
には、前記リフレクタ33,33の周囲の機構を隠蔽し
てランプユニット2の前方から見た美観の向上を図るた
めのエクステンション41が設けられている。このエク
ステンション41は、図4に示すように、外周囲に設け
た複数個(この実施形態では6個)の取付部42を介し
てレンズ部19の内面側に固定されている。すなわち、
図6に示すように、エクステンション41は、取付部4
2をレンズ部19の内面側に突設されたマウント部43
にボルト44で固定することにより、レンズ部19の内
面側に取り付けられている。また、図5に示すように、
エクステンション41には、ポジションランプ用リクレ
クタ47が一体形成されている。すなわち、ポジション
ランプ用リクレクタ47は、一体物の樹脂製エクステン
ション41の一部に、反射膜としてアルミニウム薄膜を
蒸着することによって形成されている。 【0014】上記構成によれば、ヘッドランプ17およ
びポジション18に専用のリフレクタ33,47を有し
ているから、各リフレクタ33,47を単純な放物面鏡
で形成できる。さらに、エクステンション41がポジシ
ョンランプ用リクレクタ47を兼ねているので、部品点
数を削減して構造を簡略化できる。 【0015】また、左右一対のポジションランプ18
は、一般にヘッドランプ17が正面視で円形もしくは楕
円形であるから、その外側方の上方箇所に配置すること
により、外側方に同一高さで並べる場合と比較して、ポ
ジションランプ18の位置を車体の中央寄りに設定して
ランプユニット2全体の左右方向の幅を小さくすること
ができる。また、ポジションランプ18は、図2のカウ
リング1におけるスペースを取り易い外側方に配置して
いるので、ランプユニット2を外側方に僅かに延長させ
て前後方向の幅の小さな突出部分を設け、この小さな突
出箇所に、ヘッドランプ17に比較して小型のポジショ
ンランプ18を取り付けることができる。したがって、
ポジションランプ18を前後方向の幅が大きいユニット
中央部に設ける場合と比較して、スペースを有効利用し
てユニット2の全体を小型化できる。 【0016】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ヘッド
ランプの前方周囲を覆うエクステンションがポジョシン
ランプのリフレクタを兼ねているので、部品点数を削減
して構造を簡略化できる。また、ポジションランプがヘ
ッドランプの外側方に位置しているので、スペースを有
効利用してランプユニットを小型化できる。
ユニットを装着した自動二輪車を示す側面図である。 【図2】同上のランプユニットを取り付けたカウリング
を示す正面図である。 【図3】同上のカウリングを示す右側面図である。 【図4】カウリングから取り外した状態のランプユニッ
トを示す正面図である。 【図5】図4のランプユニットの右半部を同図のV −V
線で切断して示した平面図である。 【図6】図4のV1−VI線断面図である。 【図7】図4のVII −VII 線断面図である。 【符号の説明】 2…ランプユニット、3…車体フレーム(車体)、17
…ヘッドランプ、18…ポジションランプ、33…ヘッ
ドランプ用リフレクタ、41…エクステンション、47
…ポジョシンランプ用リフレクタ、
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 【請求項1】 車体の前部に装着されるランプユニット
であって、 左右一対のヘッドランプとその外側方に配置された左右
1対のポジションランプとを備え、 前記ヘッドランプはリフレクタの前方でヘッドランプの
周囲を覆うエクステンションを有し、 前記ポジョシンランプのリフレクタが前記エクステンシ
ョンと一体形成されている自動二輪車のランプユニッ
ト。
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- 2001-09-13 JP JP2001277500A patent/JP4594566B2/ja not_active Expired - Fee Related
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