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JP2003065232A - 圧縮機のシール構造 - Google Patents

圧縮機のシール構造

Info

Publication number
JP2003065232A
JP2003065232A JP2001257949A JP2001257949A JP2003065232A JP 2003065232 A JP2003065232 A JP 2003065232A JP 2001257949 A JP2001257949 A JP 2001257949A JP 2001257949 A JP2001257949 A JP 2001257949A JP 2003065232 A JP2003065232 A JP 2003065232A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plate
valve
compressor
cylinder block
seal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001257949A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuyuki Kamitoku
哲行 神徳
Kuniyoshi Shirai
邦佳 白井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyota Industries Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Industries Corp filed Critical Toyota Industries Corp
Priority to JP2001257949A priority Critical patent/JP2003065232A/ja
Priority to US10/229,422 priority patent/US20030044294A1/en
Priority to KR1020020050737A priority patent/KR20030019127A/ko
Priority to BR0203477-8A priority patent/BR0203477A/pt
Priority to CN02132185A priority patent/CN1401902A/zh
Priority to EP02019231A priority patent/EP1288497A2/en
Publication of JP2003065232A publication Critical patent/JP2003065232A/ja
Pending legal-status Critical Current

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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B39/00Component parts, details, or accessories, of pumps or pumping systems specially adapted for elastic fluids, not otherwise provided for in, or of interest apart from, groups F04B25/00 - F04B37/00
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04BPOSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS
    • F04B27/00Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders
    • F04B27/08Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis
    • F04B27/10Multi-cylinder pumps specially adapted for elastic fluids and characterised by number or arrangement of cylinders having cylinders coaxial with, or parallel or inclined to, main shaft axis having stationary cylinders
    • F04B27/1036Component parts, details, e.g. sealings, lubrication
    • F04B27/1081Casings, housings

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Compressor (AREA)
  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シール専用のプレートを用いることなくシリ
ンダブロックとシリンダヘッドとの外周接合部分をシー
ルすることが可能な圧縮機のシール構造を安価に提供す
ること。 【解決手段】 シリンダブロック11(12)とシリン
ダヘッド13(14)とを接合固定してなるハウジング
内には、複数のプレート41〜44を重合してなる弁・
ポート形成体15(16)が配置されている。この複数
のプレート41〜44の内の吸入弁プレート42は、そ
の表裏面にゴム層が形成されたガスケット類似の構成を
有している。同吸入弁プレート42の外周部は、他のプ
レート41,43,44よりも外方へ延出されてシール
部45をなしている。同シール部45は、シリンダブロ
ック11(12)とシリンダヘッド13(14)との外
周接合部分に介在されて、同接合部分のシールを行って
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シリンダブロック
とシリンダヘッドとを接合固定してなるハウジング内
に、複数のプレートを重合してなる弁・ポート形成体が
配置された圧縮機に関し、特に、シリンダブロックとシ
リンダヘッドとの外周接合部分のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のシール構造としては、実開昭5
6−113186号公報(以下、従来技術(1)とす
る)や特開平10−176669号公報(以下、従来技
術(2)とする)に開示されたものが存在する。
【0003】前記従来技術(1)においては、弁・ポー
ト形成体に対して、同弁・ポート形成体を構成する各プ
レートの何れよりも大径であるガスケットが重合配置さ
れている。そして、弁・ポート形成体からはみ出したガ
スケットの外周部を、シリンダブロックとシリンダヘッ
ドとの外周接合部分に介在させることで、同接合部分の
シールが行われている。
【0004】前記従来技術(2)においては、シリンダ
ブロックとシリンダヘッドとの外周接合部分に弁・ポー
ト形成体の外周部が介在されている。弁・ポート形成体
を構成する吸入弁プレート及び吐出弁プレートの表裏面
には、それぞれゴムコーティングが施されている。従っ
て、シリンダブロックとバルブプレートとの外周部間は
吸入弁プレートの介在によってシールされているととも
に、バルブプレートとシリンダヘッドとの外周部間は吐
出弁プレートの介在によってシールされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術(1)においては、シリンダブロックとシリンダヘッ
ドとの接合部分のシールに、同シール専用のガスケット
(プレート)が必要で、圧縮機を構成する部品点数が多
くなる問題を生じていた。また、ガスケットを備えるこ
とによって、シリンダブロックとシリンダヘッドとの間
に介在されるプレート群の厚みが増し、圧縮機が軸線方
向に大型化する問題を生じていた。
【0006】前記従来技術(2)においては、吸入弁プ
レート及び吐出弁プレートのそれぞれの表裏面にゴムコ
ーティングが必要となる。従って、シール構造がコスト
高となる問題を生じていた。
【0007】本発明の目的は、シール専用のプレートを
用いることなくシリンダブロックとシリンダヘッドとの
外周接合部分をシールすることが可能な圧縮機のシール
構造を安価に提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、弁・ポート形成体を構成する複数
のプレートの内の一つにおいてその外周部を、他のプレ
ートよりも外方(圧縮機の半径方向)へ延出させてい
る。同外周部にシール機能を付与してシール部としてい
る。同シール部を、シリンダブロックとシリンダヘッド
との外周接合部分に介在させて同接合部分のシールを行
っている。
【0009】従って、弁・ポート形成体を構成するプレ
ートの他に、シリンダブロックとシリンダヘッドとの外
周接合部分のシール専用のプレートを必要とせず、圧縮
機を構成する部品点数を削減することができる。また、
シリンダブロックとシリンダヘッドとの間に介在される
プレート群の厚みを抑えることができ、圧縮機の軸線方
向へ大型化することを防止できる。さらに、シリンダブ
ロックとシリンダヘッドとの外周接合部分をシールする
にあたり、シール機能を付与するのは一つのプレートに
対してのみでよく、シール構造のコストを削減すること
ができる。
【0010】請求項2の発明は請求項1において、弁・
ポート形成体のプレート構成の好適な一態様を限定する
ものである。すなわち、同弁・ポート形成体は、吸入弁
が形成された吸入弁プレート、吸入ポート及び吐出ポー
トが形成されたバルブプレート、及び吐出弁が形成され
た吐出弁プレートを有している。
【0011】請求項3の発明は請求項2において、弁・
ポート形成体のプレート構成の好適な一態様を限定する
ものである。すなわち、同弁・ポート形成体は、吐出弁
の最大開度を当接規定するリテーナが形成されたリテー
ナプレートを有している。
【0012】請求項4の発明は請求項2又は3におい
て、吸入弁プレート又は吐出弁プレートにシール部が設
けられている。従って、同プレートに設けられたシール
部は、シリンダブロックとシリンダヘッドとの外周接合
部分の加工誤差等に対しても、その弾性変形によって柔
軟に対応できる。よって、同接合部分のシールを良好と
することができる。
【0013】請求項5の発明は請求項3において、リテ
ーナプレートにシール部が設けられている。従って、例
えば、シール部にシール機能を付与するついでにリテー
ナプレートの表裏面全体にシール機能を付与すれば、シ
ール部によるシリンダブロックとシリンダヘッドとの外
周接合部分のシールのみならず、リテーナプレートとシ
リンダヘッドとの当接による吐出室と吸入室との間のシ
ールも達成することができる。従って、シール構造のコ
ストをさらに削減することができる。
【0014】請求項6の発明は請求項1〜5のいずれか
において、プレートに対するシール機能の付与について
好適な一態様を限定するものである。すなわち、プレー
ト(シール部)のシール機能は、シール材料のコーティ
ングによって付与されている。
【0015】請求項7の発明は、請求項1〜6のいずれ
かのシール構造を適用するのに特に好適な圧縮機のタイ
プを限定するものである。すなわち、前記圧縮機は両頭
ピストン型よりなり、シリンダブロックとシリンダヘッ
ドとの外周接合部分をフロント側及びリヤ側の二箇所に
備えている。従って、例えば、この二箇所の外周接合部
分のそれぞれに請求項1〜6のいずれかのシール構造を
適用すれば、その効果は倍増して奏されることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明のシール構造を、車
両用空調装置の冷凍サイクルを構成する両頭ピストン型
の斜板式圧縮機において具体化した一実施形態について
説明する。
【0017】(両頭ピストン型の斜板式圧縮機)図1に
示すように、斜板式圧縮機(以下単に圧縮機とする)
は、フロント側シリンダブロック11、リヤ側シリンダ
ブロック12、フロント側シリンダヘッド13及びリヤ
側シリンダヘッド14を備えている。フロント側シリン
ダブロック11とリヤ側シリンダブロック12は、それ
らの対向端面において互いに接合されている。
【0018】前記フロント側シリンダヘッド13は、フ
ロント側シリンダブロック11の前(図面の左方)端面
にフロント側弁・ポート形成体15を介して接合されて
いる。リヤ側シリンダヘッド14は、リヤ側シリンダブ
ロック12の後(図面右方)端面にリヤ側弁・ポート形
成体16を介して接合されている。これら各部材11〜
14は、複数の通しボルト17(図面には一本のみ示
す)によって締結固定されて圧縮機のハウジングを構成
している。
【0019】前記フロント側及びリヤ側の各シリンダブ
ロック11,12には、それぞれに配設された軸受け1
8,19を介して駆動軸20が回転可能に支持されてい
る。同駆動軸20は、外部駆動源としての車両の走行駆
動源であるエンジン(図示しない)に作動連結されてお
り、同エンジンから動力の供給を受けて回転される。
【0020】前記フロント側及びリヤ側の各シリンダブ
ロック11,12には、それぞれ駆動軸20を取り囲む
ように複数(図面には一つのみ示す)のシリンダボア1
1a,12aが形成されている。フロント側シリンダブ
ロック11のシリンダボア11aと、同シリンダボア1
1aに対応するリヤ側シリンダブロック12のシリンダ
ボア12aとは、駆動軸20と平行な一軸線上に配置さ
れ、両シリンダボア11a,12aは前後一対をなして
いる。本実施形態の圧縮機においては、このような前後
ボア対11a,12aを複数備えている(図面には一対
のみを示す)。
【0021】前記各シリンダボア対11a,12aに
は、円柱状をなす二つの頭部21aを備えた両頭型のピ
ストン21がそれぞれ挿入配置されている。各シリンダ
ボア11a,12a内には、ピストン21の頭部21a
の端面とそれに対向する弁・ポート形成体15,16と
の間において、圧縮室22が区画形成されている。
【0022】前記フロント側シリンダブロック11とリ
ヤ側シリンダブロック12との接合領域には、クランク
室23が区画形成されている。同クランク室23内にお
いて駆動軸20には、カムプレートとしての斜板24が
一体回転可能に固定されている。各ピストン21は、そ
の中央部に保持された一対のシュー25を介して斜板2
4の外周部に係留されている。従って、駆動軸20の回
転運動が、斜板24及びシュー25を介してピストン2
1の往復運動に変換される。
【0023】前記フロント側及びリヤ側の各シリンダヘ
ッド13,14の内壁面には、それに対向する弁・ポー
ト形成体15,16に向かって区画壁13a,14aが
突設されている。各シリンダヘッド13,14内には、
区画壁13a,14aの先端面が弁・ポート形成体1
5,16に当接することで、内周側の吸入室26と同吸
入室26の外周を取り囲む吐出室27とがそれぞれ区画
形成されている。
【0024】前記フロント側及びリヤ側の各弁・ポート
形成体15,16には、各圧縮室22と吸入室26とを
接続する吸入ポート28、及び各圧縮室22と吐出室2
7とを接続する吐出ポート29がそれぞれ設けられてい
る。各弁・ポート形成体15,16には、吸入ポート2
8の近くに同ポート28を開閉する吸入弁30が設けら
れている。各弁・ポート形成体15,16には、吐出ポ
ート29の近くに同ポート29を開閉する吐出弁31が
設けられている。各弁・ポート形成体15,16には、
吐出弁31の近くに同弁31の最大開度を当接規定する
リテーナ32が設けられている。
【0025】そして、外部冷媒回路(図示しない)から
吸入室26に導入された冷媒ガスは、ピストン21の上
死点位置から下死点側への移動により吸入ポート28及
び吸入弁30を介して圧縮室22に吸入される。圧縮室
22に吸入された冷媒ガスは、ピストン21の下死点位
置から上死点側への移動により所定の圧力にまで圧縮さ
れるとともに、この圧縮済みの冷媒ガスは、吐出ポート
29及び吐出弁31を介して吐出室27に吐出され、さ
らには同吐出室27から外部冷媒回路へと供給される。
【0026】(弁・ポート形成体及び圧縮機のシール構
造)以下、前記弁・ポート形成体15,16の構成、及
び同弁・ポート形成体15,16を利用した圧縮機のシ
ール構造について説明する。なお、フロント側弁・ポー
ト形成体15についてはリヤ側弁・ポート形成体16と
同様な構成を有するため、リヤ側弁・ポート形成体16
の構成についてのみ説明し、フロント側弁・ポート形成
体15についての説明は省略する。
【0027】図1の円1中を拡大した図2に示すよう
に、弁・ポート形成体16は、バルブプレート41と、
同バルブプレート41においてシリンダブロック12側
の面に重合された吸入弁プレート42と、バルブプレー
ト41においてシリンダヘッド14側の面に重合された
吐出弁プレート43と、同吐出弁プレート43において
シリンダヘッド14側の面に重合されたリテーナプレー
ト44とからなっている。
【0028】前記バルブプレート41は、例えばSPC
C等の金属板からなっており、同プレート41には吸入
ポート28及び吐出ポート29がそれぞれ貫通形成され
ている。吸入弁プレート42は、例えば焼き入れ炭素鋼
等の金属板からなっており、同プレート42にはリード
弁よりなる吸入弁30が一体に形成されている。吐出弁
プレート43は、例えばステンレス鋼等の金属板からな
っており、同プレート43にはリード弁よりなる吐出弁
31が一体に形成されている。リテーナプレート44
は、例えばSPCC等の金属板からなっており、同プレ
ート44にはリテーナ32が吐出室27内に膨出するよ
うにして一体に形成されている。
【0029】前記リテーナプレート44においてシリン
ダヘッド14側の面には、ゴムのコーティングによって
ゴム層46が形成されている。同リテーナプレート44
に区画壁14aの先端面が当接することで、ゴム層46
がシール作用を奏して吸入室26と吐出室27との間が
シールされている。
【0030】前記吸入弁プレート42の表裏面には、シ
ール材料としてのゴムのコーティングによってゴム層4
7が形成されている。つまり、同吸入弁プレート42
は、ゴムコーティングによって表裏面にシール機能が付
与された、ガスケット類似の構成を有している。同吸入
弁プレート42の外周部は、弁・ポート形成体16にお
いてその他のプレート41,43,44よりも外方(圧
縮機の半径方向)に延出されている。この円環状の延出
部分がゴム層47と共にシール部45をなし、同シール
部45はリヤ側シリンダブロック12とリヤ側シリンダ
ヘッド14との外周接合部分に介在されて同接合部分を
シールしている。
【0031】なお、フロント側シリンダブロック11と
フロント側シリンダヘッド13との外周接合部分のシー
ルは、リヤ側と同様にして、両者11,13間に介在さ
れたフロント側弁・ポート形成体15の吸入弁プレート
42のシール部45によって行われている。
【0032】上記構成の本実施形態においては次のよう
な効果を奏する。 (1)シリンダブロック11(12)とシリンダヘッド
13(14)との外周接合部分のシールに、ゴムコーテ
ィングが施された吸入弁プレート42を利用している。
従って、同シール専用のプレートを必要とせず、圧縮機
を構成する部品点数を削減することができる。また、シ
リンダブロック11(12)とシリンダヘッド13(1
4)との間に介在されるプレート群の厚みを抑えること
ができ、圧縮機が駆動軸20の軸線方向へ大型化するこ
とを防止できる。
【0033】(2)吸入弁プレート42の外周部を、弁
・ポート形成体15(16)においてその他のプレート
41,43,44よりも外方に延出させることで、同吸
入弁プレート42のみをシリンダブロック11(12)
とシリンダヘッド13(14)との外周接合部分に介在
させている。従って、シリンダブロック11(12)と
シリンダヘッド13(14)との外周接合部分をシール
するにあたり、ゴムコーティングを施すのは吸入弁プレ
ート42に対してのみでよく、シール構造のコストを削
減することができる。
【0034】(3)吸入弁プレート42は、リード弁
(吸入弁30)を一体形成しなくてはならないことか
ら、バルブプレート41と比較して弾性変形し易い構成
(例えば薄くされていたり弾性に富む材料が用いられる
等)となっている。従って、同プレート42に設けられ
たシール部45は、シリンダブロック11(12)とシ
リンダヘッド13(14)との外周接合部分の加工誤差
等に対しても、その弾性変形によって柔軟に対応でき
る。よって、同接合部分のシールを良好とすることがで
きる。
【0035】(4)両頭ピストン型の圧縮機においてそ
のシール構造に具体化されている。両頭ピストン型の圧
縮機は、シリンダブロック11(12)とシリンダヘッ
ド13(14)との外周接合部分をフロント側及びリヤ
側の二箇所に備えており、弁・ポート形成体15,16
もフロント側及びリヤ側の二つが備えられている。従っ
て、前述した(1)及び(2)の効果が、フロント側及
びリヤ側の二箇所において奏されることとなる。つま
り、両頭ピストン型の圧縮機は、本発明のシール構造を
適用するのに特に好適な圧縮機であると言える。
【0036】なお、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で
以下の態様でも実施できる。 ・図3〜図5に示すように、吸入弁プレート42以外の
一つのプレート41,43,44の表裏面にゴムコーテ
ィングを施す(ゴム層47)。このゴムコーティングが
施されたプレート41,43,44の外周部を、その他
のプレート41〜44よりも外方に延出させてシール部
45とする。同シール部45を、シリンダブロック11
(12)とシリンダヘッド13(14)との外周接合部
分に介在させることで、同接合部分のシールを行うよう
にすること。
【0037】なお、図3はバルブプレート41が、図4
は吐出弁プレート43が、図5はリテーナプレート44
が、それぞれシリンダブロック11(12)とシリンダ
ヘッド13(14)との外周接合部分のシールを行う態
様を示している。特に、図4の態様においては、図2の
実施形態の効果(3)で述べたことと同様な理由から、
シリンダブロック11(12)とシリンダヘッド13
(14)との外周接合部分のシールを良好とすることが
できる。また、図5の態様においては、リテーナプレー
ト44の表裏面にのみゴムコーティングを施すことで、
シリンダブロック11(12)とシリンダヘッド13
(14)との外周接合部分のシールと、吸入室26と吐
出室27との間のシールとが達成されている。従って、
シール構造のコストをさらに削減することができる。
【0038】・図1〜図5の態様を変更し、プレート4
1〜44においてシール部45にのみゴムコーティング
(ゴム層47)を施すこと。このようにすれば、ゴム材
料を節約することができる。しかし、ゴムコーティング
の施工性の観点からは、プレート41〜44の局部(外
周部)を狙ってゴムコーティングを施すよりも、図1〜
図5の態様のように、プレート41〜44の表裏面全体
にゴムコーティングを施す方が作業は容易である。ま
た、プレート41〜44の表裏面全体にゴムコーティン
グを施せば、他のプレート41〜44との接合が隙間無
く安定する利点もある。
【0039】・シール材料としてはゴムに限らず、樹脂
や軟質な金属を用いてもよい。しかし、プレート41〜
44に対する施工性やシール性を考慮すると、ゴムが好
適である。
【0040】・リテーナ32は弁・ポート形成体15,
16に備えられていなくともよい。つまり、例えば、吐
出弁31の最大開度を、シリンダヘッド13,14の内
壁面によって当接規定する構成であってもよい。このよ
うにすれば、リテーナプレート44を削除して弁・ポー
ト形成体15,16の構成を簡素化することができる。
なお、この態様において各シリンダヘッド13,14の
区画壁13a,14aは、吐出弁プレート43に対して
当接されることとなる。従って、例えば、図2及び図3
の態様を前述のように変更した場合、吐出弁プレート4
3においてシリンダヘッド13,14側の面に、吸入室
26と吐出室27との間のシールのためのゴムコーティ
ングが施されることとなる。
【0041】・フロント側シリンダブロック11とフロ
ント側シリンダヘッド13との外周接合部分のシール
と、リヤ側シリンダブロック12とリヤ側シリンダヘッ
ド14との外周接合部分のシールとを、各弁・ポート形
成体15,16がそれぞれ別のプレート41〜44によ
って行うこと。つまり例えば、フロント側のシールをフ
ロント側弁・ポート形成体15の吸入弁プレート42に
よって行い、リヤ側のシールをリヤ側弁・ポート形成体
16の吐出弁プレート43によって行う等である。
【0042】・片頭ピストン型の圧縮機のシール構造に
おいて具体化すること。 ・ワッブルタイプの圧縮機のシール構造において具体化
すること。 ・斜板に換えて、カムプレートとしてのウエーブカムを
備えた、ウエーブカムタイプの圧縮機のシール構造にお
いて具体化すること。
【0043】上記実施形態から把握できる技術的思想に
ついて記載する。 (1)前記コーティングは、プレートの表裏面のほぼ全
体に施されている請求項6に記載の圧縮機のシール構
造。
【0044】(2)複数のプレートを重合してなり、シ
リンダブロックとシリンダヘッドとを接合固定してなる
圧縮機のハウジング内に配置される弁・ポート形成体に
おいて、前記複数のプレートの内の一つの外周部を他の
プレートよりも外方へ延出させるとともに、同外周部に
シール機能を付与してシール部とし、同シール部によっ
てシリンダブロックとシリンダヘッドとの外周接合部分
のシールを行うことを特徴とする弁・ポート形成体。
【0045】
【発明の効果】上記構成の本発明によれば、シール専用
のプレートを用いることなくシリンダブロックとシリン
ダヘッドとの外周接合部分をシールすることが可能な圧
縮機のシール構造を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 両頭ピストン型斜板式圧縮機の縦断面図。
【図2】 図1の円1中を拡大して示す図。
【図3】 別例を示す図であり、圧縮機の要部拡大断面
図。
【図4】 別の別例を示す図であり、圧縮機の要部拡大
断面図。
【図5】 別の別例を示す図であり、圧縮機の要部拡大
断面図。
【符号の説明】
11…フロント側シリンダブロック、12…リヤ側シリ
ンダブロック、13…フロント側シリンダヘッド、14
…リヤ側シリンダヘッド、15…フロント側弁・ポート
形成体、16…リヤ側弁・ポート形成体、41…弁・ポ
ート形成体を構成するバルブプレート、42…同じく吸
入弁プレート、43…弁・ポート形成体を構成する吐出
弁プレート、44…同じくリテーナプレート、45…シ
ール部、47…吸入弁プレートにシール機能を付与する
ゴム層。
フロントページの続き Fターム(参考) 3H003 AA03 AB07 AC03 AD03 BC04 CC06 CD02 CD03 3H076 AA07 BB10 BB41 CC12 CC20 CC30

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダブロックとシリンダヘッドとを
    接合固定してなるハウジング内に、複数のプレートを重
    合してなる弁・ポート形成体が配置された圧縮機におい
    て、 前記複数のプレートの内の一つの外周部を他のプレート
    よりも外方へ延出させるとともに、同外周部にシール機
    能を付与してシール部とし、同シール部をシリンダブロ
    ックとシリンダヘッドとの外周接合部分に介在させるこ
    とで同接合部分のシールが行われていることを特徴とす
    る圧縮機のシール構造。
  2. 【請求項2】 前記弁・ポート形成体は、吸入弁プレー
    ト、バルブプレート及び吐出弁プレートを有している請
    求項1に記載の圧縮機のシール構造。
  3. 【請求項3】 前記弁・ポート形成体はリテーナプレー
    トを有している請求項2に記載の圧縮機のシール構造。
  4. 【請求項4】 前記吸入弁プレート又は吐出弁プレート
    にシール部が設けられている請求項2又は3に記載の圧
    縮機のシール構造。
  5. 【請求項5】 前記リテーナプレートにシール部が設け
    られている請求項3に記載の圧縮機のシール構造。
  6. 【請求項6】 前記シール機能は、プレートにおいて外
    周部の表裏面にシール材料のコーティングを施すことで
    同プレートに対して付与されている請求項1〜5のいず
    れかに記載の圧縮機のシール構造。
  7. 【請求項7】 前記圧縮機は両頭ピストン型である請求
    項1〜6のいずれかに記載の圧縮機のシール構造。
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