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JP2003063910A - 有害生物防除剤組成物 - Google Patents

有害生物防除剤組成物

Info

Publication number
JP2003063910A
JP2003063910A JP2001251277A JP2001251277A JP2003063910A JP 2003063910 A JP2003063910 A JP 2003063910A JP 2001251277 A JP2001251277 A JP 2001251277A JP 2001251277 A JP2001251277 A JP 2001251277A JP 2003063910 A JP2003063910 A JP 2003063910A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compound
dichloro
parts
pest control
pests
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001251277A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Sato
直樹 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Chemical Co Ltd filed Critical Sumitomo Chemical Co Ltd
Priority to JP2001251277A priority Critical patent/JP2003063910A/ja
Publication of JP2003063910A publication Critical patent/JP2003063910A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有害生物防除剤組成物及び有害生物の防除方法
を提供すること。 【解決手段】5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)
−N−[2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニ
ル]エチル]ピリミジン−4−イルアミンと3,5−ジ
クロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキ
シ)−4−[3−(5−トリフルオロメチルピリジン−
2−イルオキシ)プロピルオキシ]ベンゼンとを有効成
分として含有することを特徴とする有害生物防除剤組成
物、及び5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−N
−[2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エ
チル]ピリミジン−4−イルアミンと3,5−ジクロロ
−1−(3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−
4−[3−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イ
ルオキシ)プロピルオキシ]ベンゼンとを有害生物又は
有害生物の生息場所に処理することを特徴とする有害生
物の防除方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は有害生物防除剤組成
物及び有害生物の防除方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】5−
クロロ−6−(1−フルオロエチル)−N−[2−[4
−(トリフルオロメトキシ)フェニル]エチル]ピリミ
ジン−4−イルアミンが有害生物防除活性を有すること
が知られている(特開平7−258223号公報)。ま
た、3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ−2−
プロペニルオキシ)−4−[3−(5−トリフルオロメ
チルピリジン−2−イルオキシ)プロピルオキシ]ベン
ゼンが殺虫活性を有することも知られている(特開平9
−151172号公報)。しかし、これら化合物の殺虫
活性は必ずしも十分ではない場合があることからより優
れた有害生物防除剤の開発が望まれている。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明者はかかる状況下
に鋭意検討した結果、式(A)
【化3】 で示される5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−
N−[2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]
エチル]ピリミジン−4−イルアミン(以下、化合物
(A)と記す。)と、式(B)
【化4】 で示される3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ
−2−プロペニルオキシ)−4−[3−(5−トリフル
オロメチルピリジン−2−イルオキシ)プロピルオキ
シ]ベンゼン(以下、化合物(B)と記す。)とを有効
成分として含有する有害生物防除剤組成物が、各々の化
合物を単独で用いた場合には防除効果が不十分な有害生
物種をも効果的に防除でき、しかも相乗的な共力作用を
発揮することにより、各々の化合物の処理薬量を低減で
きることを見出し、本発明を完成した。
【0004】即ち、本発明は、化合物(A)と化合物
(B)とを有効成分として含有することを特徴とする有
害生物防除剤組成物(以下、本発明組成物と記す。)及
び化合物(A)と化合物(B)とを有害生物又は有害生
物の生息場所に処理することを特徴とする有害生物の防
除方法を提供する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明組成物を構成する化合物
(A)は特開平7−258223号公報に記載された化
合物であり、該公報の記載にしたがって製造することが
できる。
【0006】本発明組成物を構成する化合物(B)は特
開平9−151172号公報に記載された化合物であ
り、該公報に記載にしたがって製造することができる。
【0007】本発明組成物が防除効力を示す有害生物と
しては、例えば以下に示される昆虫、ダニ等の節足動物
やセンチュウ等の線形動物が挙げられる。
【0008】半翅目害虫:ヒメトビウンカ(Laodelphax
striatellus)、トビイロウンカ(Nilaparvata luge
ns)、セジロウンカ(Sogatella furcifera)等のウン
カ類、ツマグロヨコバイ(Nephotettix cincticep
s)、タイワンツマグロヨコバイ(Nephotettix viresc
ens)等のヨコバイ類、ワタアブラムシ(Aphis gossyp
ii)、モモアカアブラムシ(Myzus persicae)、ミカ
ンミドリアブラムシ(Aphis citricola)、ニセダイコ
ンアブラムシ(Lipaphis pserudobrassicae)、ナシミ
ドリオオアブラムシ(Nippolachnus piri)、コミカン
アブラムシ(Toxoptera aurantii)、ミカンクロアブ
ラムシ(Toxoptera ciidius)等のアブラムシ類、アオ
クサカメムシ(Nezara antennata)、ホソハリカメム
シ(Cletus punctiger)、ホソヘリカメムシ(Riptort
us clavetus)、チャバネアオカメムシ(Plautia sta
li)等のカメムシ類、オンシツコナジラミ(Trialeurod
es vaporariorum)、タバココナジラミ(Bemisia tab
aci)、シルバーリーフコナジラミ(Bemisia argentif
olii)等のコナジラミ類、アカマルカイガラムシ(Aoni
diella aurantii)、サンホーゼカイガラムシ(Comsto
ckaspis perniciosa)、シトラススノースケール(Una
spis citri)、クワシロカイガラムシ(Pseudaulacasp
is pentagona)、オリーブカタカイガラムシ(Saisset
ia oleae)、ミカンノカキカイガラムシ(Lepidosaphe
s beckii)、ルビーロウムシ(Ceroplastes ruben
s)、イセリヤカイガラムシ(Icerya purchasi)等の
カイガラムシ類、グンバイムシ類、キジラミ類等。
【0009】鱗翅目害虫:ニカメイガ(Chilo suppres
salis)、コブノメイガ(Cnaphalocrocis medinali
s)、ヨーロピアンコーンボーラー(Ostrinia nubilal
is)、ハイマダラノメイガ(Hellulla undalis)、シバ
ツトガ(Parapediasia teterrella)、ワタノメイガ
(Notarcha derogata)、ノシメマダラメイガ(Plodia
interpunctella)等のメイガ類、ハスモンヨトウ(Spod
optera litura)、アワヨトウ(Pseudaletia separat
a)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)、タマナヤガ
(Agrotis ipsilon)、トリコプルシア属、ヘリオティ
ス属、ヘリコベルパ属(オオタバコガ(Helicoverpa ar
migera)等)等のヤガ類、モンシロチョウ(Pieris ra
pae)等のシロチョウ類、アドキソフィエス属、ナシヒ
メシンクイ(Grapholita molesta)、コドリンガ(Cyd
ia pomonella)等のハマキガ類、モモシンクイガ(Car
posina niponensis)等のシンクイガ類、リオネティア
属等のハモグリガ類、リマントリア属、ユープロクティ
ス属等のドクガ類、コナガ(Plutella xylostella)等
のスガ類、ワタアカミムシ(Pectinophora gossypiell
a)等のキバガ類、アメリカシロヒトリ(Hyphantria c
unea)等のヒトリガ類、イガ(Tinea translucens)、
コイガ(Tineola bisselliella)等のヒロズコガ類等
【0010】双翅目害虫:アカイエカ(Culex pipiens
pallens)、コガタアカイエカ(Culex tritaeniorhy
nchus)等のイエカ類、ネッタイシマカ(Aedes aegypt
i)、ヒトスジシマカ(Aedes albopictus)等のエーデ
ス属、シナハマダラカ(Anopheles sinensis)等のハ
マダラカ類、ユスリカ類、イエバエ(Musca domestic
a)、オオイエバエ(Muscina stabulans)等のイエバ
エ類、クロバエ類、ニクバエ類、ヒメイエバエ類、タネ
バエ(Delia platura)、タマネギバエ(Deliaantiqu
a)等のハナバエ類、マメハモグリバエ(Liriomyza tri
folii)等のハモグリバエ類、ミバエ類、ノミバエ類、
ショウジョウバエ類、チョウバエ類、ブユ類、アブ類、
サシバエ類等。
【0011】膜翅目害虫:カブラハバチ(Athalia ros
ae)等のハバチ類、チュウレンジハバチ(Arge pagan
a)等のミフシハバチ類、キイロスズメバチ(Vespa sim
illima)、フタモンアシナガバチ(Polites chinensi
s)等のスズメバチ類、イエヒメアリ(Monomorium phar
aonis)等のアリ類、アリガタバチ類等。
【0012】鞘翅目害虫:ウエスタンコーンルームワー
ム(Diabrotica virgifera virgifera)、サザンコー
ンルートワーム(Diabrotica undecimpunctata howar
di)等のコーンルートワーム類、ドウガネブイブイ(An
omala cuprea)、ヒメコガネ(Anomala rufocuprea)
等のコガネムシ類、メイズウィービル(Sitophiluszeam
ais)、イネミズゾウムシ(Lissorhoptrus oryzophilu
s)、アルファルファタコゾウムシ(Hypera pastic
a)、アズキゾウムシ(Callosobruchuys chienensis)
等のゾウムシ類、チャイロコメノゴミムシダマシ(Tene
brio molitor)、コクヌストモドキ(Tribolium cast
aneum)等のゴミムシダマシ類、ウリハムシ(Aulacopho
ra femoralis)、キスジノミハムシ(Phyllotreta st
riolata)、コロラドハムシ(Leptinotarsa decemline
ata)等のハムシ類、ニジュウヤホシテントウ(Epilach
na vigintioctopunctata)等のエピラクナ類、ナガシ
ンクイムシ類、ヒラタキクイムシ(Lyctus brunneus)
等のヒラタキクイムシ類、カミキリムシ類、アオバアリ
ガタハネカクシ(Paederus fuscipes)等。
【0013】ゴキブリ目害虫:チャバネゴキブリ(Blat
tella germanica)、クロゴキブリ(Periplaneta ful
iginosa)、ワモンゴキブリ(Periplaneta american
a)、トビイロゴキブリ(Periplaneta brunnea)、ト
ウヨウゴキブリ(Blatta orientalis)等。 アザミウマ目害虫:ミナミキイロアザミウマ(Thrips
palmi)、ネギアザミウマ(Thrips tabaci)、ハナア
ザミウマ(Thrips hawaiiensis)、チャノキイロアザ
ミウマ(Scirtothrips dorsalis)、ヒラズハナアザミ
ウマ(Frankliniella intonsa)、ミカンキイロアザミ
ウマ(Frankliniella occidentalis)、カキクダアザ
ミウマ(Ponticulothrips diospyrosi)等。
【0014】直翅目害虫:ケラ類、バッタ類等。 隠翅目害虫:ネコノミ(Ctenocephalides felis)、イ
ヌノミ(Ctenocephalides canis)、ヒトノミ(Pulex i
rritans)等。 シラミ目害虫:アタマジラミ(Pediculus humanus hu
manus)、コロモジラミ(Pediculus humanus corpori
s)、ケジラミ (Phthirus pubis)等。
【0015】等翅目害虫:ヤマトシロアリ(Reticulite
rmes speratus)、イエシロアリ(Coptotermes formos
anus)、アメリカカンザイシロアリ(Incisitermes マイ
ナー)、ダイコクシロアリ(Cryptotermes domesticu
s)、タイワンシロアリ(Odontotermes formosanus)、コ
ウシュンシロアリ(Neotermes koshunensis)、サツマシ
ロアリ(Glyptotermes satsumensis)、ナカジマシロア
リ(Glyptotermes nakajimai)、カタンシロアリ(Glypto
termes fuscus)、コダマシロアリ(Glyptotermeskodama
i)、クシモトシロアリ(Glyptotermes kushimensis)、
オオシロアリ(Hodotermopsis japonica)、コウシュウ
イエシロアリ(Coptotermes guangzhoensis)、アマミシ
ロアリ(Reticulitermes miyatakei)、キアシシロアリ
(Reticulitermes flaviceps amamianus)、カンモンシ
ロアリ(Reticulitermes SP.)、タカサゴシロアリ(Nas
utitermes takasagoensis)、ニトベシロアリ(Pericapr
iterme nitobei)、ムシャシロアリ(Sinocapritermes
mushae)等。
【0016】ワラジムシ類:ワラジムシ(Porcellio s
caber)、ホソワラジムシ(Porcellionides pruinosu
s)、オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)等。 ムカデ類:トビズムカデ(Scolopendra subspinipes
mutilans)、アオズムカデ(Scolopendra subspinipes
japonica)、アカズムカデ(Scolopendra subspinipe
s multidens)、ゲジ(Thereuopoda hilgendorfi)等。 ヤスデ類:ヤケヤスデ(Oxidus gracilis)、オビババ
ヤスデ(Parafontarialaminata laminata)等。
【0017】ダニ目害虫:ナミハダニ(Tetranychus ur
ticae)、カンザワハダニ(Tetranychus kanzawai)、
ミカンハダニ(Panonychus citri)、リンゴハダニ(Pa
nonychus ulmi)、オリゴニカス属等のハダニ類、トマ
トサビダニ(Aculops lycopersici)、ミカンサビダニ
(Aculops pelekassi)、チャノサビダニ(Calacarus c
arinatus)等のフシダニ類、チャノホコリダニ(Polyph
agotarsonemus latus)等のホコリダニ類、ヒメハダニ
類、ケナガハダニ類、イエダニ類、マダニ類、コナダニ
類、コナヒョウヒダニ(Dermatophagoides farinae)等
のヒョウヒダニ類、ミナミツメダニ(Chelacaropsis mo
orei)等のツメダニ類、ワクモ類等。
【0018】線虫類:ミナミネグサレセンチュウ(Prat
ylenchus coffeae)、キタネグサレセンチュウ(Praty
lenchus fallax)、チャネグサレセンチュウ(Pratyle
nchus loosi)、クルミネグサレセンチュウ(Pratylen
chus vulnus)等のネグサレセンチュウ類、ダイズシス
トセンチュウ(Heterodera glycines)、ジャガイモシ
ストセンチュウ(Globodera rostochiensis)等のシス
トセンチュウ類、キタネコブセンチュウ(Meloidogyne
hapla)、サツマイモネコブセンチュウ(Meloidogyne
incognita)等のネコブセンチュウ類、イネシンガレ
センチュウ(Aphelenchoides besseyi)、イチゴセン
チュウ(Aphelenchoides fragarieae)等のアフェレン
コイデス類、イシュクセンチュウ類、ワセンチュウ類、
ピンセンチュウ類、ロンギドルス類、トリコドルス類
等。
【0019】本発明組成物において、化合物(A)と化
合物(B)との混合割合は、重量比で通常30:1〜
1:30の割合、好ましくは20:1〜1:20の割
合、さらに好ましくは10:1〜1:10の割合であ
る。
【0020】本発明組成物は化合物(A)と化合物
(B)との混合物そのものであってもよいが、通常はさ
らに固体担体、液体担体、ガス状担体及び/又は餌(毒
餌基材)等と混合し、必要により界面活性剤、その他の
製剤用補助剤を添加して、油剤、乳剤、フロアブル剤、
粒剤、粉剤、エアゾール、煙霧剤、燻煙剤、毒餌、マイ
クロカプセル剤、ULV剤、スポットオン製剤、ポアオ
ン製剤、シャンプー製剤等に製剤化されている。これら
の製剤には化合物(A)と化合物(B)とを合計量にし
て通常0.01〜90重量%含有する。
【0021】製剤化の際に用いられる固体担体として
は、例えば粘土類(カオリンクレー、珪藻土、合成含水
酸化珪素、ベントナイト、フバサミクレー、酸性白土
等)、タルク、セラミック、その他の無機鉱物(セリサ
イト、石英、硫黄、活性炭、炭酸カルシウム、水和シリ
カ等)、化学肥料(硫安、燐安、硝安、尿素、塩安等)
等の微粉末及び粒状物等があげられる。液体担体として
は、例えば水、アルコール類(メタノール、エタノール
等)、ケトン類(アセトン、メチルエチルケトン等)、
芳香族炭化水素類(ベンゼン、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、メチルナフタレン等)、脂肪族炭化水素
類(ヘキサン、シクロヘキサン、灯油、軽油等)、エス
テル類(酢酸エチル、酢酸ブチル等)、ニトリル類(ア
セトニトリル、イソブチロニトリル等)、エーテル類
(ジイソプロピルエーテル、ジオキサン等)、酸アミド
類(N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチル
アセトアミド等)、ハロゲン化炭化水素類(ジクロロメ
タン、トリクロロエタン、四塩化炭素等)、ジメチルス
ルホキシド及び植物油(大豆油、綿実油等)があげられ
る。ガス状担体としては、例えばフルオロカーボン、ブ
タンガス、LPG(液化石油ガス)、ジメチルエーテル
及び炭酸ガスがあげられる。
【0022】界面活性剤としては、例えばアルキル硫酸
エステル塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリール
スルホン酸塩、アルキルアリールエーテル類及びそのポ
リオキシエチレン化物、ポリエチレングリコールエーテ
ル類、多価アルコールエステル類並びに糖アルコール誘
導体があげられる。その他の製剤用補助剤としては、固
着剤、分散剤及び安定剤等、具体的には例えばカゼイ
ン、ゼラチン、多糖類(でんぷん、アラビアガム、セル
ロース誘導体、アルギン酸等)、リグニン誘導体、ベン
トナイト、糖類、合成水溶性高分子(ポリビニルアルコ
ール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸類等)、
PAP(酸性りん酸イソプロピル)、BHT(2,6−
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェノール)、BHA
(2−tert−ブチル−4−メトキシフェノールと3−te
rt−ブチル−4−メトキシフェノールとの混合物)、植
物油、鉱物油、脂肪酸及び脂肪酸エステル等があげられ
る。
【0023】毒餌の基材としては、たとえば穀物粉、植
物油、糖、結晶セルロース等の餌成分、ジブチルヒドロ
キシトルエン、ノルジヒドログアイアレチン酸等の酸化
防止剤、デヒドロ酢酸等の保存料、トウガラシ粉末等の
子どもやペットによる誤食防止剤、チーズ香料、タマネ
ギ香料、ピーナッツオイルなどの害虫誘引性香料等があ
げられる。
【0024】また、本発明組成物は、その製剤形態によ
っては化合物(A)を製剤化したものと化合物(B)を
製剤化したものとを混合することにより調製することも
でき、また、施用時に混用することにより調製すること
もできる。
【0025】本発明の有害生物防除方法は、通常、本発
明組成物を害虫又は害虫の生息場所に施用することによ
り行われるが、化合物(A)又はその製剤と、化合物
(B)又はその製剤とを、予め混合することなく、同時
期に施用することも可能である。その場合、化合物
(A)と、化合物(B)との使用割合は、重量比で通常
30:1〜1:30の割合、好ましくは20:1〜1:
20の割合、さらに好ましくは10:1〜1:10の割
合である。
【0026】本発明組成物を有害生物防除剤として施用
する場合、その施用量は、1000m2あたり化合物
(A)と化合物(B)との合計量で通常0.1〜100
0gである。乳剤、フロアブル剤等は、通常、有効成分
濃度が10〜10000ppmとなるように水で希釈し
て施用し、粒剤、粉剤等は通常、そのまま施用する。こ
れらの製剤は有害生物から保護すべき作物等の植物に直
接散布してもよく、また、これらの製剤を土壌に処理す
ることにより、土壌に棲息する有害生物を防除すること
もできる。
【0027】これらの施用量、施用濃度は、いずれも製
剤の種類、施用時期、施用場所、施用方法、有害生物の
種類、被害程度等の状況によって異なり、上記の範囲に
かかわることなく増減させることができ、適宜選択する
ことができる。
【0028】本発明組成物は、他の殺虫剤、殺線虫剤、
殺ダニ剤、殺菌剤、除草剤、植物成長調節剤、共力剤、
肥料、土壌改良材、動物用飼料等と共に用いることもで
きる。
【0029】
【実施例】以下に本発明を製剤例及び試験例によりさら
に詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定される
ものではない。
【0030】まず、製剤例を示す。なお、部は重量部を
表す。 製剤例1 化合物(A)5部、化合物(B)5部、ポリオキシエチ
レンスチリルフェニルエーテル8部、ドデシルベンゼン
スルホン酸カルシウム2部及びキシレン80部を均一に
混合して乳剤を得る。
【0031】製剤例2 化合物(A)0.5部、化合物(B)1部、タルク4
8.5部及びクレー50部を均一に混合攪拌して粉剤を
得る。
【0032】製剤例3 化合物(A)10部、化合物(B)5部にドデシルベン
ゼンスルホン酸ナトリウム5部、ベントナイト30部及
びクレー50部を加え、充分攪拌混合する。次いで、こ
の混合物に適量の水を加え、さらに攪拌し、造粒機で製
粒し、通風乾燥して粒剤を得る。
【0033】製剤例4 ポリオキシエチレンスチリルフェニルエーテルサルフェ
ート5部、1%ザンサンガム水溶液20部、スメクタイ
ト系鉱物3部及び水57部を均一に混合し、ここに化合
物(A)5部及び化合物(B)10部を加えてよく攪拌
した後、サンドミルにて湿式粉砕してフロアブル剤を得
る。
【0034】製剤例5 化合物(A)0.02部及び化合物(B)0.1部をア
セトン10部に溶解し、この溶液を動物用固形飼料粉末
(飼育繁殖用固形飼料粉末CE−2:日本クレア株式会
社製)99.88部に均一に混合した後、アセトンを風
乾し毒餌を得る。
【0035】次に本発明組成物が殺虫・殺線虫剤として
有用であることを試験例により示す。 試験例 化合物(A)10部をキシレン80部に溶解しこれにソ
ルポール3005X(東邦化学工業株式会社製) 10
部を加えてよく攪拌混合して得た乳剤の所定濃度の水希
釈液と、化合物(B)10部をキシレン80部に溶解し
これにソルポール3005X 10部を加えてよく攪拌
混合して得た乳剤の水希釈液とを混合した溶液に、展着
剤(新リノー:日本農薬株式会社製)を該展着剤の添加
量が容量にして1/3000となるように加え、試験用
散布液を調製した。一方、ポットにキャベツを植え、4
葉期まで生育させた。ここに、上記試験用散布液を1株
あたり10mlの割合で散布した。風乾後、そのキャベ
ツの葉を1枚ずつ切り取り、湿らせた濾紙を敷いたカッ
プに入れ、そこにオオタバコガ4齢幼虫を1頭ずつ放し
た。5日後に供試した虫の生死を観察し、死虫率を求め
た。(10反復) (死虫率)={(死虫数)/(生存虫数+死虫数)}×
100 結果を表1に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の効果】本発明組成物は有害生物に対して優れた
防除効力を有する。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(A) 【化1】 で示される5−クロロ−6−(1−フルオロエチル)−
    N−[2−[4−(トリフルオロメトキシ)フェニル]
    エチル]ピリミジン−4−イルアミンと式(B) 【化2】 で示される3,5−ジクロロ−1−(3,3−ジクロロ
    −2−プロペニルオキシ)−4−[3−(5−トリフル
    オロメチルピリジン−2−イルオキシ)プロピルオキ
    シ]ベンゼンとを有効成分として含有することを特徴と
    する有害生物防除剤組成物。
  2. 【請求項2】式(A)で示される5−クロロ−6−(1
    −フルオロエチル)−N−[2−[4−(トリフルオロ
    メトキシ)フェニル]エチル]ピリミジン−4−イルア
    ミンと式(B)で示される3,5−ジクロロ−1−
    (3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−
    [3−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオ
    キシ)プロピルオキシ]ベンゼンとの重量比が30:1
    〜1:30の範囲内である請求項1に記載の有害生物防
    除剤組成物。
  3. 【請求項3】式(A)で示される5−クロロ−6−(1
    −フルオロエチル)−N−[2−[4−(トリフルオロ
    メトキシ)フェニル]エチル]ピリミジン−4−イルア
    ミンと式(B)で示される3,5−ジクロロ−1−
    (3,3−ジクロロ−2−プロペニルオキシ)−4−
    [3−(5−トリフルオロメチルピリジン−2−イルオ
    キシ)プロピルオキシ]ベンゼンとを有害生物又は有害
    生物の生息場所に処理することを特徴とする有害生物の
    防除方法。
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