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JP2003053877A - 着色フィルム、着色工程紙および着色フィルムの製造方法 - Google Patents

着色フィルム、着色工程紙および着色フィルムの製造方法

Info

Publication number
JP2003053877A
JP2003053877A JP2001247396A JP2001247396A JP2003053877A JP 2003053877 A JP2003053877 A JP 2003053877A JP 2001247396 A JP2001247396 A JP 2001247396A JP 2001247396 A JP2001247396 A JP 2001247396A JP 2003053877 A JP2003053877 A JP 2003053877A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
colored
film
process paper
elastic resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001247396A
Other languages
English (en)
Inventor
Kensuke Aoyama
憲介 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2001247396A priority Critical patent/JP2003053877A/ja
Publication of JP2003053877A publication Critical patent/JP2003053877A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柔軟性のある弾性樹脂層を着色層上に形成す
ることにより、色抜け等の不具合の無い着色フィルム、
その着色フィルムの製造に好適に使用される着色工程
紙、および着色フィルムの製造方法を提供する。 【解決手段】 少なくとも透明保護層2と着色層3と弾
性樹脂層4と粘着層5とがこの順に形成されている着色
フィルム11により、上記課題を解決する。また、少な
くとも工程紙と着色層と弾性樹脂層とがこの順で形成さ
れている着色工程紙により、上記課題を解決する。これ
らの場合において、前記の弾性樹脂層4がポリエステル
エラストマーからなることが好ましい。また、着色フィ
ルムの製造方法は、工程紙上に、着色層または透明保護
層と着色層を塗工した後、その上に弾性樹脂層を押出
し、さらに粘着層と離型フィルムをこの順に積層し、前
記工程紙を剥離する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マーキングフィル
ム等の着色フィルム、その着色フィルムを製造するため
に使用される着色工程紙、および着色フィルムの製造方
法に関し、更に詳しくは、柔軟性のある弾性樹脂層を着
色層上に形成したことにより色抜けなどの不具合を無く
したマーキングフィルム等の着色フィルム、その着色フ
ィルムの製造に好適に使用される着色工程紙、および着
色フィルムの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】マーキングフィルム等の着色フィルム
は、一色以上の色や絵柄からなる着色層が軟質塩化ビニ
ル樹脂フィルムの片面に形成され、他方の面には粘着層
が形成されてなるものであり、そのまま貼付したり又は
切り文字にして貼付して使用され、例えば、自動車、二
輪車等の車両や、船、飛行機のボディや窓ガラスへの装
飾、コンビニエンスストアーやガソリンスタンド等の広
告または装飾、ウインドウディスプレイ等の装飾等々、
多方面に広く用いられている。こうした着色フィルム
は、通常、カレンダー方式等により軟質塩化ビニル樹脂
をフィルム化して製造されるので、着色層の形成や印刷
適性が容易であった。
【0003】ところが近年、環境問題を背景として、マ
ーキングフィルム等の着色フィルムにおいても、塩化ビ
ニル樹脂以外の樹脂材料を用いることが要請されている
ことから、軟質ポリオレフィン系材料をフィルム化して
使用することが検討されている。このようなポリオレフ
ィン系材料を用いて着色フィルムを製造する場合におい
ては、通常、ポリオレフィン系材料をTダイ押出しによ
りフィルム化し、その上に着色層を形成する方法が採用
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、軟質ポ
リオレフィン系材料からなるフィルムをロール・トゥ・
ロールで搬送しながら生産性の高いグラビア印刷等で着
色層を形成しようとすると、搬送時の工程内張力により
フィルムに伸びが生じ、フィルム上に形成された着色層
に色抜けやしわが発生し易いという問題が生じた。
【0005】そのため、従来においては、着色層の形成
を、製造時の工程内張力が小さいスクリーン印刷等によ
り行わなければならないという製造上の制限があった。
また、柔軟なフィルム上に色抜け等がないように着色層
を形成する必要があるので、着色層を厚く形成しなけれ
ばないという制限もあった。さらに、スクリーン印刷の
ようなバッチタイプの印刷手段は、着色層の工程効率を
低下させるので、全体の生産効率が劣るという問題もあ
った。
【0006】本発明は、こうした問題を解決するために
なされたものであって、その目的は、柔軟性のある弾性
樹脂層を着色層上に形成することにより、色抜け等の不
具合の無い着色フィルム、その着色フィルムの製造に好
適に使用される着色工程紙、および着色フィルムの製造
方法を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の着色フ
ィルムは、少なくとも透明保護層と着色層と弾性樹脂層
と粘着層とがこの順に形成されていることに特徴を有す
る。
【0008】この発明によれば、着色層が、柔軟性のあ
る弾性樹脂層上ではなく透明保護層上に形成されている
ので、形成された着色層には、弾性樹脂層の伸び等に起
因する色抜けやしわの発生等の不具合が起こらない。そ
の結果、着色層を不具合なく所望の厚さで設けることが
でき、良質な着色フィルムを提供することができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の着色フィルムにおいて、前記弾性樹脂層が、ポリエス
テルエラストマーからなることに特徴を有する。
【0010】この発明によれば、弾性樹脂層がポリエス
テルエラストマーからなるので、被貼着体の形状に対し
て優れた追従性を有する着色フィルムとすることができ
ると共に、環境問題にも配慮した良質な着色フィルムを
提供することができる。
【0011】請求項3に記載の着色工程紙は、少なくと
も工程紙と着色層と弾性樹脂層とがこの順で形成されて
いることに特徴を有する。
【0012】この発明は、工程紙上に着色層が形成さ
れ、さらに弾性樹脂層が形成された着色工程紙であるの
で、形成された着色層には色抜けやしわ等の不具合がな
く、しかも、そうした着色層上に弾性樹脂層が形成され
る。その結果、この着色工程紙は、良質な着色フィルム
等の製造用として好適に使用することができる。
【0013】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の着色工程紙において、前記工程紙と前記着色層との間
に、透明保護層が設けられていることに特徴を有する。
【0014】この発明によれば、工程紙と着色層との間
に透明保護層が設けられているので、その後に工程紙が
取り除かれた場合において、その透明保護層により着色
層を保護することができる。その結果、この着色工程紙
は、耐候性に優れた良質な着色フィルム等の製造用とし
て好適に使用することができる。
【0015】請求項5に記載の発明は、請求項3または
請求項4に記載の着色工程紙において、前記弾性樹脂層
が、ポリエステルエラストマーからなることに特徴を有
する。
【0016】この発明の着色工程紙は、ポリエステルエ
ラストマーからなる弾性樹脂層を形成するのに用いられ
るので、この着色工程紙を使用して製造された着色フィ
ルム等は、柔軟性のある弾性樹脂層の伸び等に起因する
色抜けやしわ等の不具合がない着色層を有し、被貼着体
の形状に対して優れた追従性を有する着色フィルムとす
ることができると共に、環境問題にも配慮した良質な着
色フィルムを提供することができる。
【0017】請求項6に記載の着色フィルムの製造方法
は、工程紙上に着色層を塗工した後、その上に弾性樹脂
層を押出し、さらに粘着層と離型フィルムをこの順に積
層し、前記工程紙を剥離することに特徴を有する。ま
た、請求項7に記載の着色フィルムの製造方法は、工程
紙上に透明保護層と着色層を塗工した後、その上に弾性
樹脂層を押出し、さらに粘着層と離型フィルムをこの順
に積層し、前記工程紙を剥離することに特徴を有する。
【0018】これらの発明によれば、工程紙上に、着色
層または着色層と透明保護層を予め形成した後に弾性樹
脂層を形成するので、特にポリエステルエラストマーの
ようにそれ自身印刷適性に劣る弾性樹脂材料であっても
容易に押出し形成することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の着色フィルム、着
色工程紙および着色フィルムの製造方法について、図面
を参照しつつ順次説明する。
【0020】本発明の着色フィルム11は、少なくとも
透明保護層2と着色層3と弾性樹脂層4と粘着層5とが
この順に形成されているものであり、具体的には、図1
に例示されるように、透明保護層2と、透明保護層2上
に形成された着色層3と、着色層3上に形成された弾性
樹脂層4と、弾性樹脂層4上に形成された粘着層5とを
含むものである。そして、その特徴とするところは、着
色層3が、柔軟性のある弾性樹脂層4上ではなく透明保
護層2上に形成されることにより、形成された着色層3
には、弾性樹脂層4の伸び等に起因する色抜けやしわの
発生等の不具合が起こらない。その結果、着色層4を不
具合なく所望の厚さで設けることができ、良質な着色フ
ィルム11を提供することができることにある。なお、
図1において、離型フィルム6は、着色フィルム11を
被貼着体に貼り付ける際に剥離される。
【0021】(透明保護層2)透明保護層2は、着色フ
ィルム11の最表面に位置し、着色フィルム11が被貼
着体に貼着された後において、その耐候性を保持させる
役割を担うものである。この透明保護層2は、通常、着
色フィルム11の最表面に位置するように形成されてい
ることが好ましいが、必ずしも必須の層である必要はな
く、耐候性が要求されない用途に対しては省略すること
もできる。
【0022】透明保護層2の形成材料としては、アクリ
ル系樹脂、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂、ポリエス
テル系樹脂、アミノアルキッド系樹脂等の熱硬化性また
は電離放射線硬化性樹脂を好ましく挙げることができ
る。こうした樹脂を含有した透明保護層用塗工液には、
架橋剤としては、エポキシ樹脂、アミノ樹脂、フェノー
ル樹脂などを含有させることができる。なお、透明保護
層用塗工液には、紫外線吸収剤、紫外線遮蔽剤、光安定
剤、着色剤、熱安定剤、耐電防止剤、可塑剤、硬化剤、
滑剤等の各種の作用を有する添加剤を含有させることも
できる。また、特開2000−128940に一般式
(1)〜(3)として例示されるような重合性ポリマー
の側鎖に同じく特開2000−128940に例示され
る紫外線吸収性単量体を含むような樹脂を用いると、長
期にわたって紫外線吸収能に優れると共に紫外線吸収剤
がブリードアウトしないのでより好ましい。
【0023】透明保護層2は、透明保護層用塗工液を塗
工または印刷等によって設けた後、硬化させて形成され
る。塗工方法としては、公知の各種方法、例えばロール
コート、カーテンフローコート、ワイヤーバーコート、
リバースコート、グラビアコート、グラビアリバースコ
ート、マイクログラビアコート、エアーナイフコート、
キスコート、ブレードコート、スムーズコート、コンマ
コート、スライドコート、スプレーコート、かけ流しコ
ート、刷毛塗り等の方法を用いることができる。また、
印刷方法としては、クラビア、活版、フレキソ等の凸版
印刷、平版オフセット、ダイリソ印刷等の平版印刷、シ
ルクスクリーン等の孔版印刷、静電印刷、インキジェッ
トプリント等の公知の各種方法を用いることができる。
【0024】こうして形成された透明保護層2は、光沢
の保持性、保色性、耐キズ性、耐汚染性、耐水性、耐沸
騰水性、耐薬品性に優れるので、耐候性付与層として好
ましい。透明保護層2の厚さは、形成する樹脂材料の種
類に応じて異なるが、通常、5〜100μm程度とする
ことが好ましい。
【0025】(着色層3)着色層3は、一色以上の色や
絵柄を有する層である。この着色層3は、全面ベタ層、
部分ベタ層、絵柄層、二色以上の多色層の何れの形態で
あってもよく、また、絵画、ロゴ、文字、記号、図形な
どの絵柄が形成されたものであってもよい。こうした着
色層3には、被貼着体の地肌を隠蔽するためのベタ層を
有することが好ましく、そして、そのベタ層の表面側に
は各種の絵柄が積層されていることが好ましい。なお、
絵柄自身がベタ層の作用を兼ねる場合または後述の弾性
樹脂層4に隠蔽性をもたせる場合には、ベタ層を省略す
ることができる。もちろん両者を併用してもよく、その
場合にはさらに隠蔽効果が向上する。特に本発明の着色
フィルム11においては、後述のように、工程紙12上
に着色層3を形成するので、複数の色を重ね塗りした
り、複雑な色彩や模様の着色層3を容易に形成すること
ができるという利点がある。さらに、着色層3の形成工
程における工程内張力が工程紙12によって吸収される
こととなるので、その着色層3には、工程内張力に基づ
く伸びが生じ難く、従って、形成された着色層3に色抜
け、しわ、亀裂等が生じないという利点もある。
【0026】着色層3の形成材料としては、ベヒクルに
顔料あるいは染料の着色剤、可塑剤、安定剤、その他添
加剤、溶剤あるいは希釈剤を混練してなるものを用い
る。ベヒクルとしては、例えばエチルセルロース、ニト
ロセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、セ
ルロースアセテートプロピオネート、セルロースアセテ
ートブチレート、酢酸セルロース等のセルロース誘導
体、ポリスチレン、ポリαメチルスチレン等のスチレン
樹脂及びスチレン共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチ
ル、ポリメタクリル酸エチル、ポリアクリル酸エチル、
ポリアクリル酸ブチルなどの、アクリル酸またはメタク
リル樹脂の単独または共重合樹脂、ロジン、ロジン変性
マレイン酸樹脂、ロジン変性フェノール樹脂、重合ロジ
ンなどのロジンエステル樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ酢
酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリビニ
ルブチラールなどのビニル重合体、クマロン樹脂、ビニ
ルトルエン樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエステル樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリカーボネート樹脂などの天然ま
たは合成の熱可塑性樹脂の中から一種ないしは二種以上
を選択して使用する。ビヒクルに使用する樹脂自身の伸
び適性が適したものを選定する以外に、可塑剤によって
もビヒクルの伸び率を調節できる。添加する可塑剤とし
ては、エステル類が多く用いられ、ことに2塩基性酸、
高級脂肪酸、芳香族酸、リン酸などのエステルや、多価
アルコールであるグリセリンのエステルが多く用いられ
る。ビヒクル樹脂のなかでも特にポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ウレタ
ン樹脂などは、樹脂設計の自由度や樹脂自身の伸び適性
などから適している。また、可塑剤としては、特にフタ
ル酸ジブチル、トリクレジルフォスフェイト、フタル酸
ジオクチルなどが適している。着色顔料としては、通常
使用される有機または無機系の顔料を使用することがで
きる。こうした着色顔料のうち、黄色顔料としては、モ
ノアゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔料、イソイン
ドリノン等の有機顔料、黄鉛、黄色酸化鉄、カドミウム
イエロー、チタンイエロー、アンチモン黄等の無機顔料
を使用することができる。また、赤色顔料としては、モ
ノアゾ、ジスアゾ、ポリアゾ等のアゾ系顔料、キナクリ
ドン等の有機顔料、弁柄、朱、カドミウムレッド、クロ
ムバーミリオン等の無機顔料を使用することができる。
また、青色顔料としては、フタロシアニンブルー、イン
ダスレンブルー等の有機顔料、紺青、群青、コバルトブ
ルー等の無機顔料を使用することができる。また、黒色
顔料としては、アニリンブラック等の有機顔料、カーボ
ンブラック等の無機顔料を使用することができる。ま
た、白色顔料としては、二酸化チタン、亜鉛華、三酸化
アンチモン等の無機顔料を使用することができる。
【0027】本発明においては、特に、白色顔料及び/
又は黒色顔料を含有させたベタ層と着色絵柄層とを組み
合わせて着色層3を構成することにより、着色フィルム
11に隠蔽性をもたせることができ、着色層3の色や絵
柄をより一層際立たせることができる。なお、着色層3
を形成するための着色層用塗工液には、紫外線吸収剤、
紫外線遮蔽剤、光安定剤、着色剤、熱安定剤、耐電防止
剤、可塑剤、硬化剤、滑剤等の各種の作用を有する添加
剤を含有させることもできる。なお、着色層3の形成材
料は、着色フィルム11を被貼着体に貼り付ける際に弾
性樹脂層4の伸縮にも追従できる程度の適度な伸び適性
を有する樹脂であることが好ましい。
【0028】着色層3は、着色層用塗工液を塗工または
印刷等によって設けた後、硬化させて形成される。塗工
方法としては、公知の各種方法、例えばロールコート、
カーテンフローコート、ワイヤーバーコート、リバース
コート、グラビアコート、グラビアリバースコート、マ
イクログラビアコート、エアーナイフコート、キスコー
ト、ブレードコート、スムーズコート、コンマコート、
スライドコート、スプレーコート、かけ流しコート、刷
毛塗り等の方法を用いることができる。また、印刷方法
としては、クラビア、活版、フレキソ等の凸版印刷、平
版オフセット、ダイリソ印刷等の平版印刷、シルクスク
リーン等の孔版印刷、静電印刷、インキジェットプリン
ト等の公知の各種方法を用いることができる。
【0029】こうして形成された着色層3は、工程紙上
に形成されるのでその形成が極めて容易であり、従来の
ように柔軟な弾性樹脂層上に形成しないので従来からの
色切れの問題や印刷し難いという問題もないという利点
がある。
【0030】(弾性樹脂層4)弾性樹脂層4は、着色フ
ィルム11の基材として作用する。この弾性樹脂層4の
被貼着体側には、粘着層5が形成される。また、その反
対側には、弾性樹脂層4上に着色層3および透明保護層
2が順次設けられており、着色フィルム11に装飾性を
与えている。
【0031】この弾性樹脂層4は、柔軟な樹脂からなる
ことが好ましく、被貼着体に対する追従性をより向上さ
せることができる。弾性樹脂層4の柔軟性は、JIS
K6301に準拠した引張破断強度で11〜42MP
a、特に11〜29MPaであることが好ましく、引張
破断伸びで80〜1100%、特に300〜1100%
であることが好ましい。この範囲内の特性を有する弾性
樹脂層4は、柔軟性に富み、被貼着体の形状に対して優
れた追従性を有している。
【0032】弾性樹脂層4のを形成材料としては、上述
した柔軟性を有したオレフィン系のエラストマーである
ことが好ましく、具体的には、ポリプロピレン系エラス
トマー、ポリエチレン系エラストマー、ポリエステル系
エラストマー等であることが好ましい。特に、密度(A
STM D297):1.17〜1.41g/cm3
MFR(ASTM D1238)18〜64g/min
(230℃)、融点(DSC):210〜225℃、曲
げ弾性率(ASTM D790):85〜850MPa
のポリエステルエラストマーは、柔軟性に優れ、しかも
塩化ビニル樹脂の3倍の強度を有するので、その弾性樹
脂層の厚さを従来の3分の1にすることができるという
利点もある。こうした樹脂材料で形成された弾性樹脂層
4は、従来のような塩化ビニル樹脂を使用していないの
で、廃棄焼却に際し、環境に悪影響を与えることがな
い。
【0033】弾性樹脂層4を形成するための弾性樹脂層
用塗工液には、必要に応じて、紫外線吸収剤、紫外線遮
蔽剤、光安定剤、着色剤、熱安定剤、耐電防止剤、可塑
剤、硬化剤、滑剤等の各種の作用を有する添加剤を含有
させることもできる。
【0034】弾性樹脂層4の形成は、後述する着色工程
紙を構成する着色層上に、Tダイ押出しにより形成した
り、弾性樹脂層用塗工液を各種の塗工方法で塗布、乾燥
して形成することができる。弾性樹脂層4の厚さは、形
成する樹脂材料の種類に応じても異なるが、通常、5〜
300μm程度とすることが好ましい。
【0035】弾性樹脂層4には、隠蔽効果を持たせるこ
とが好ましい。隠蔽効果を有する弾性樹脂層4は、上述
した着色層3をより際立たせることができる。弾性樹脂
層4に隠蔽効果を持たせずにベタ層だけで隠蔽効果を持
たせた場合には、隠蔽効果が不十分になることがある。
その理由としては、例えば白と黒の顔料を混ぜて灰色の
ベタ層を形成するように複数の顔料で色を構成してベタ
層を形成する場合に、色分かれが生じる可能性が大きく
なるからである。この点、弾性樹脂層4は、予め複数の
顔料を混ぜて調色した弾性樹脂層用塗工液により形成さ
れるので、色分かれの問題がなく、また、白と黒の顔料
を含む灰色の弾性樹脂層4を形成できる弾性樹脂層用塗
工液を調色しておくことにより、その弾性樹脂層用塗工
液に汎用性をもたせることができる。そして、その弾性
樹脂層用塗工液で弾性樹脂層4を形成することにより、
表面から見た場合の着色も暗くならず、隠蔽性も良い、
という利点がある。
【0036】(粘着層5)粘着層5は、着色フィルム1
1を被貼着体に貼着させるように作用する。この粘着層
の形成材料としては、例えばアクリル系粘着剤、ウレタ
ン系粘着剤、ゴム系粘着材、シリコン系粘着剤等の粘着
剤を例示することができる。
【0037】材料の選定およびその厚さは、被貼着体の
材質と表面状態に応じて選定される。例えば、接着力が
通常50〜5000g/25mm幅(JIS Z 02
37の粘着テープ・粘着シート試験方法)の粘着剤を好
ましく使用することができ、さらに好ましくは50〜1
500g/25mm幅、より好ましくは500〜900
g/25mm幅である。なお、1500g/25mm幅
以上の接着力を有する粘着剤は、永久接着タイプとして
被貼着体に対し強固な接着特性を付与することができ
る。また、50〜1500g/25mm幅の接着力の範
囲とすることにより、使用済みとなったマーキングフィ
ルム等の着色フィルムは、不要な粘着剤が被貼着体の表
面に残留することなく、着色フィルム自身の破断強度を
超えるような剥離力を必要とせずに容易に剥離可能な再
剥離性を付与することができる。なお、粘着層5の厚さ
は、通常、5〜200μmであることが好ましい。粘着
層5には、さらに後述する離型フィルム6を積層させる
ことができる。
【0038】(離型フィルム6)離型フィルム6は、着
色フィルム11を被貼着体に貼り付ける際に剥がされる
ものであり、必要に応じて設けられる。
【0039】離型フィルム6としては、ポリプロピレン
系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹
脂などの樹脂フィルム、アルミニウム箔、銅箔などの金
属箔、グラシン紙、コート紙、セロハンなどのセルロー
ス系フィルム、あるいは以上の各フィルムの複合体な
ど、通常、離型フィルムとして用いられるものを使用す
ることができる。
【0040】離型フィルム6の剥離性は、離型フィルム
上に離型層を形成することにより改善することができ
る。この場合は剥離層はあってもなくてもよい。離型層
は、離型フィルム6を剥離した際に、離型フィルム6と
一緒に離型する。
【0041】離型層の材質としては、メラミン樹脂系離
型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系離型剤、
セルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系離型剤、ポリオ
レフィン樹脂系離型剤、パラフィン系離型剤およびこれ
らの複合型離型剤などを用いることができる。離型層の
形成方法としては、ロールコート法、スプレーコート法
などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法な
どの印刷法を挙げることができる。
【0042】剥離層は、離型フィルム6を剥離するため
の層である。剥離層の材質としては、アクリル樹脂など
の熱可塑性樹脂とポリエチレンワックスとからなるも
の、電子線硬化性樹脂または紫外線硬化性樹脂などを挙
げることができる。なお、電子線硬化性樹脂としては、
重合型二重結合を有するプレポリマーあるいはオリゴマ
ーの組成物、またはエポキシ基を有するプレポリマーあ
るいはオリゴマーの組成物に、反応性希釈剤を混ぜ合わ
せたものがある。紫外線硬化性樹脂としては、重合型二
重結合を有するプレポリマーあるいはオリゴマーの組成
物、またはエポキシ基を有するプレポリマーあるいはオ
リゴマーの組成物に、反応性希釈剤と光重合開始剤を混
ぜ合わせたものがある。剥離層の形成方法としては、ロ
ールコート法、スプレーコート法などのコート法、グラ
ビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法を挙げるこ
とができる。
【0043】(着色フィルム11)本発明の着色フィル
ム11は、図1に示すように、上述した透明保護層2、
着色層3、弾性樹脂層4、粘着層5がこの順に積層され
た構成を含むものである。こうした着色フィルム11
は、色抜け等の不具合のない着色層3と、被貼着体への
追従性に優れた弾性樹脂層4とを有し、環境問題も考慮
された極めて良質の着色フィルムである。
【0044】形成された着色フィルム11に対しては、
その用途に応じて通常行われる後加工を行うことができ
る。例えば、耐候性をさらに向上させる目的で、着色フ
ィルム11の最表層に紫外線遮断効果のある透明フィル
ムをラミネートしたり、フッ素含有樹脂塗料をコーティ
ングしてもよい。特に、フッ素含有化合物を含有する層
を設けることは耐候性、防汚性、耐摩耗性が向上するの
で好ましい。フッ素含有化合物としては、フッ素樹脂の
主鎖にアクリル系樹脂の側鎖を配したグラフトポリマー
やポリフロオロ基含有ビニルモノマーと他のビニルモノ
マーによる共重合ポリマー等を好ましく用いることがで
きる。また、カッティングやシルクスクリーン印刷等に
より必要な形態に加工したり、さらに着色フィルム11
の最表層にもう一層の熱接着性樹脂層を設け、意匠性を
高めるために感熱転写記録方法等のパターニング手段に
より文字・図柄を施してもよい。
【0045】(着色工程紙21、31)着色工程紙2
1、31は、図2および図3に示すように、上述した弾
性樹脂層4を形成するのに好適に用いられるものであ
り、工程紙12と、その工程紙上に形成された着色層3
とを少なくとも含んでいる。また、本発明においては、
少なくとも工程紙12と着色層3と弾性樹脂層4とがこ
の順で形成された構成からなるものも、着色工程紙に包
含される。
【0046】この着色工程紙21、31における着色層
3は、工程紙上に形成するので、色抜け等の不具合なく
所望の厚さで容易に設けることができる。さらに、本発
明の着色工程紙は、工程紙12上に着色層3が形成さ
れ、さらに弾性樹脂層4が形成された構成も含むので、
形成された着色層3には色抜けやしわ等の不具合がな
く、しかも、そうした着色層3上に弾性樹脂層4が形成
される。その結果、この着色工程紙は、上述した着色フ
ィルムの製造用として好適に使用することができる。
【0047】工程紙12としては、上述した離型フィル
ム6と同様の材質からなるシートを使用できる。例え
ば、ポリプロピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、
ポリ塩化ビニル系樹脂などの樹脂シート、アルミニウム
箔、銅箔などの金属箔、グラシン紙、コート紙、セロハ
ンなどのセルロース系シート、あるいは以上の各シート
の複合体などを使用することができる。この範囲の厚さ
からなる工程紙は、着色層形成工程時の工程内張力を吸
収することができるので、その工程内張力に基づく着色
層3の伸びの発生を防ぐことができ、その結果、着色層
3を容易且つ色抜けなく形成することができる。従っ
て、絵柄印刷や多色印刷も容易に行うことができる。
【0048】なお、工程紙12は、「紙」とはいうもの
の、実質的に紙を含まずに樹脂フィルムや金属箔のみで
構成されていても構わない。紙を使用する場合には、表
面に樹脂をコーティングして構成される。
【0049】着色工程紙21、31には、弾性樹脂層4
や粘着層5を形成した後に工程紙12を容易に剥離させ
るための、離型層13を形成してもよい。このときの離
型層13は、上述した離型層と同様のものを使用でき
る。この離型層13の形成材料としては、メラミン樹脂
系離型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系離型
剤、セルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系離型剤、ポ
リオレフィン樹脂系離型剤、パラフィン系離型剤および
これらの複合型離型剤などを用いることができる。離型
層13の形成方法としては、ロールコート法、スプレー
コート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン
印刷法などの印刷法を挙げることができる。
【0050】この着色工程紙には、図3に示すように、
工程紙12と着色層3との間に透明保護層2を設けるこ
ともできる。こうした着色工程紙31においては、その
着色層上に弾性樹脂層4を形成することができ、耐候性
に優れた良質な着色フィルム11の製造用として好適に
使用することができる。
【0051】こうした工程紙12の透明保護層形成側の
表面に予め凹凸模様を賦型しておけば、その工程紙12
上に形成された透明保護層2にその凹凸模様を写し出す
ことができる。なお、工程紙12の表面の凹凸模様をマ
ット状にしておけば、その工程紙12上に形成された透
明保護層2に艶消し効果を持たせることができる。一
方、工程紙12の透明保護層形成側とは反対側の表面、
すなわち着色工程紙の着色層側とは反対側の表面、をマ
ット状とすることにより、工程紙12の表面滑りが向上
して、巻き取りがし易くなる。これらの場合において、
工程紙12の表面に凹凸模様(マット状も含む。)を賦
型する方法としては、工程紙12として用いる樹脂フィ
ルムを製造する際、溶融押し出しされた樹脂を冷却する
冷却ロールの表面を凹凸模様(マット状も含む。)にし
ておけばよい。
【0052】着色工程紙は、特に、ポリエステルエラス
トマーからなる弾性樹脂層4を形成するのに用いられる
ことが好ましい。また、本発明の着色工程紙において
は、ポリエステルエラストマーからなる弾性樹脂層4が
形成されているものであることが好ましい。この着色工
程紙の着色層3上にポリエステルエラストマーからなる
弾性樹脂層4を形成した着色フィルム61は、既に形成
された着色層3に何らの影響を与えることなく、柔軟性
・追従性のある弾性樹脂層4が形成されているので、そ
の後に粘着層5を形成して良質な着色フィルム61とす
ることができる。
【0053】着色工程紙は、必要に応じて形成された離
型層13を有する工程紙12上に、上述した着色層3を
形成して製造することができる。着色層3や透明保護層
2は、上述した各種の方法で形成することができる。特
に、図4に示すようなマイクログラビアコート41が好
ましいが、リバースロールコートやグラビアコート等の
各種の方法も採用できる。
【0054】(着色フィルムの製法)着色フィルム11
は、工程紙12上に、着色層3または透明保護層2と着
色層3を塗工した後、その上に弾性樹脂層4を押出し、
さらに粘着層5と離型フィルム6をこの順に積層し、前
記工程紙12を剥離することにより製造される(図1、
図6及び図7を参照。)。このとき使用される着色工程
紙としては、工程紙12上に着色層3または透明保護層
2と着色層3を塗工したものであっても、その上に弾性
樹脂層4を押出したものであってもよい。弾性樹脂層4
の形成には、例えば、図5に示すように、Tダイ押出し
により工程紙12/着色層3上に形成する方法を好まし
く採用することができる。
【0055】本発明においては、着色層3を予め形成し
た後に弾性樹脂層4を形成するので、特にポリエステル
エラストマーのようにそれ自身印刷適性に劣る弾性樹脂
材料であっても、容易に形成することができ、着色フィ
ルムを製造することができる。
【0056】
【実施例】以下、実施例と比較例を挙げて本発明を具体
的に説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定され
るものではない。
【0057】(実施例1)工程紙12として45g/m
2の上質紙を用い、その上に、ポリプロピレン樹脂を押
出しコートして厚さ15μmの離型層13を形成した。
この工程紙12の離型層13上に、紫外線吸収性単量体
を側鎖に共重合したアクリル系重合性塗工剤(2液硬化
型、日本触媒製、商品名:UV−G300)100重量
部と、硬化剤13重量部とからなる透明保護層用塗工液
を厚さ4g/m2になるようにマイクログラビアコート
(図4を参照。)し、その後乾燥させて透明保護層2を
形成した。次いで、その透明保護層2上に、ポリエステ
ルウレタン系インキを用いて着色絵柄を厚さ10g/m
2になるようにマイクログラビアコート法によりコート
し、その後乾燥させて着色層3を形成し、着色工程紙を
作製した。
【0058】作製された着色工程紙をTダイ押出し装置
(図5を参照。)にかけ、隠蔽効果を持たせるために黒
色顔料としてカーボンブラックおよび白色顔料として二
酸化チタンをそれぞれ加えて灰色に調色したポリエステ
ルエラストマー(帝人(株)、ヌーベラン(登録商
標))を、Tダイ52から押出しコートして弾性樹脂層
を形成し、着色フィルムを作製した。
【0059】(実施例2)実施例1の工程紙を2軸延伸
ポリプロピレンとした他は、実施例1と同様にして着色
工程紙および着色フィルムを作製した。なお、工程紙で
ある2軸延伸ポリプロピレンフィルムの片面は、製膜時
の冷却ロール表面のマット彫刻により、マット地が形成
された。一方、もう一方の面は、ミラー面(鏡面)とし
た。
【0060】この実施例2においては、マット地が形成
された側の面に、透明保護層2を形成して着色工程紙お
よび着色フィルムを作製したので、形成された透明保護
層2はマット状となり艶消し効果を有していた。
【0061】(実施例3)実施例1の工程紙を2軸延伸
ポリプロピレンとした他は、実施例1と同様にして着色
工程紙および着色フィルムを作製した。なお、工程紙で
ある2軸延伸ポリプロピレンフィルムの片面は、製膜時
の冷却ロール表面のマット彫刻により、マット地が形成
された。一方、もう一方の面は、ミラー面(鏡面)とし
た。
【0062】この実施例3においては、ミラー面に透明
保護層2を形成して着色工程紙および着色フィルムを作
製したので、2軸延伸ポリプロピレンのマット地側の面
が表面に露出した。その結果、こうして作製された着色
工程紙および着色フィルムは、中間工程の巻き取りがし
易く、巻き取り不良に基づく不良品率が低下した。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る着色
フィルムによれば、着色層が、柔軟性のある弾性樹脂層
上ではなく透明保護層上に形成されているので、形成さ
れた着色層には、弾性樹脂層の伸び等に起因する色抜け
やしわの発生等の不具合が起こらない。その結果、着色
層を不具合なく所望の厚さで設けることができ、良質な
着色フィルムを提供することができる。さらに、ポリエ
ステルエラストマーで弾性樹脂層を形成することが好ま
しく、被貼着体の形状に対して優れた追従性を有する着
色フィルムとすることができると共に、環境問題にも配
慮した良質な着色フィルムを提供することができる。こ
うした着色フィルムは、マーキングフィルム、装飾用の
化粧フィルム、建材用の化粧フィルム等のに広く適用可
能である。
【0064】本発明に係る着色工程紙によれば、工程紙
上に着色層が形成され、さらに弾性樹脂層が形成された
着色工程紙であるので、形成された着色層には色抜けや
しわ等の不具合がなく、しかも、そうした着色層上に弾
性樹脂層が形成される。その結果、この着色工程紙は、
良質な着色フィルム等の製造用として好適に使用するこ
とができる。また、この着色工程紙はポリエステルエラ
ストマーからなる弾性樹脂層を有するので、この着色工
程紙を適用して製造された着色フィルムは、柔軟性のあ
る弾性樹脂層の伸び等に起因する色抜けやしわ等の不具
合がない着色層を有し、被貼着体の形状に対して優れた
追従性を有する着色フィルムとすることができると共
に、環境問題にも配慮した良質なマーキングフィルム等
の着色フィルムを提供することができる。
【0065】本発明に係る着色フィルムの製造方法によ
れば、工程紙上に、着色層または着色層と透明保護層を
予め形成した後に弾性樹脂層を形成するので、特にポリ
エステルエラストマーのようにそれ自身印刷適性に劣る
弾性樹脂材料であっても容易に押出し形成することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の着色フィルムの一例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の着色工程紙の一例を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の着色工程紙の他の一例を示す断面図で
ある。
【図4】マイクログラビアコート法を説明する説明図で
ある。
【図5】着色工程紙上に弾性樹脂層を形成するTダイ押
出しコート法の一例を示す概略図である。
【図6】着色工程紙上に弾性樹脂層が形成された着色フ
ィルムの一例を示す断面図である。
【図7】着色工程紙が設けられた状態の着色フィルムの
形態を示す断面図である。
【符号の説明】
2 透明保護層 3 着色層 4 弾性樹脂層 5 粘着層 6 離型フィルム 11、71 着色フィルム 12 工程紙 13 離型層 21、31 着色工程紙 41 マイクログラビア印刷 42 マイクログラビアロール 43 ロール 44 ドクターブレード 45 サイドシール 46 インク供給口 47 ノズル 51 Tダイ押出しコート 52 Tダイ 53 押出し樹脂 54 ロール 61 着色フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AA21C AA37C AK01C AK25A AK41C AK51B AL01A AL09C BA04 BA05 BA07 BA10A BA10D BA10E CA02A CC00B DG10E EH172 EH461 EJ913 GB31 GB32 HB31B JD09A JK07C JK13 JK17 JL10B JL13D JN01A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも透明保護層と着色層と弾性樹
    脂層と粘着層とがこの順に形成されていることを特徴と
    する着色フィルム。
  2. 【請求項2】 前記弾性樹脂層が、ポリエステルエラス
    トマーからなることを特徴とする請求項1に記載の着色
    フィルム。
  3. 【請求項3】 少なくとも工程紙と着色層と弾性樹脂層
    とがこの順に形成されていることを特徴とする着色工程
    紙。
  4. 【請求項4】 前記工程紙と前記着色層との間に透明保
    護層が設けられていることを特徴とする請求項3に記載
    の着色工程紙。
  5. 【請求項5】 前記弾性樹脂層が、ポリエステルエラス
    トマーからなることを特徴とする請求項3または請求項
    4に記載の着色工程紙。
  6. 【請求項6】 工程紙上に着色層を塗工した後、その上
    に弾性樹脂層を押出し、さらに粘着層と離型フィルムを
    この順に積層し、前記工程紙を剥離することを特徴とす
    る着色フィルムの製造方法。
  7. 【請求項7】 工程紙上に透明保護層と着色層を塗工し
    た後、その上に弾性樹脂層を押出し、さらに粘着層と離
    型フィルムをこの順に積層し、前記工程紙を剥離するこ
    とを特徴とする着色フィルムの製造方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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