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JP2003046140A - 発光装置およびその製造方法 - Google Patents

発光装置およびその製造方法

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JP2003046140A
JP2003046140A JP2001226677A JP2001226677A JP2003046140A JP 2003046140 A JP2003046140 A JP 2003046140A JP 2001226677 A JP2001226677 A JP 2001226677A JP 2001226677 A JP2001226677 A JP 2001226677A JP 2003046140 A JP2003046140 A JP 2003046140A
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light emitting
light
resin composition
mounting substrate
resin
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JP2001226677A
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Masaru Sugimoto
勝 杉本
Hideyoshi Kimura
秀吉 木村
Eiji Shiohama
英二 塩濱
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • H01L2224/15Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process
    • H01L2224/16Structure, shape, material or disposition of the bump connectors after the connecting process of an individual bump connector
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    • H01L2224/16151Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/16221Disposition the bump connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
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  • Led Devices (AREA)
  • Structures Or Materials For Encapsulating Or Coating Semiconductor Devices Or Solid State Devices (AREA)
  • Encapsulation Of And Coatings For Semiconductor Or Solid State Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡略化された工程にて、蛍光体あるいは顔料
等が含まれた樹脂部を製造することによって量産化を図
り、製造コストを低減するとともに、封止樹脂の品質を
均一化することによって、発光部ごと、製品ごとの色ば
らつき、光量ばらつきが低減された発光装置を提供す
る。 【解決手段】 表面が平坦な実装基板1上に1又は複数
の発光素子2を搭載する。メッシュ状のマスクを、この
マスクの開口の内側に発光素子2が配置されるようにし
て実装基板1上に配置する。波長変換物質と光吸収体の
うちの少なくとも一方を含有する樹脂組成物を実装基板
1上に塗布することによりマスクの開口内に樹脂組成物
を充填する。メッシュ状のマスクの上面側に付着した樹
脂組成物を除去した後、樹脂組成物を硬化させることに
よって封止樹脂3を形成する。これにより、封止樹脂3
にて発光素子2を個別に封止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発光装置及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、窒化ガリウム系化合物半導体によ
る青色光、あるいは紫外線を放射するLEDチップが開
発された。このLEDチップを、種々の蛍光体あるいは
顔料等と組合わせることにより、白色を含め、チップの
発光色とは異なる色合いの光を出すLED発光装置の開
発が試みられている。小型、軽量、省電力といった長所
があり、現在、表示用光源、小型電球の代替、あるいは
液晶パネル用光源等として広く用いられている。
【0003】上記のLEDにおける蛍光体あるいは顔料
等の固定方法としては、発光素子載置部に、蛍光体ある
いは顔料等を含む樹脂を充填する方法が一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の従来技
術では、1個1個のLED載置部に、蛍光体等を含む少
量の樹脂を滴下充填し、硬化させているので、工程が煩
雑で時間を要するという問題があった。また、樹脂滴下
量を制御することが困難であり、さらに、樹脂が硬化す
る時間内に、樹脂よりも比重の大きい蛍光体が沈下する
傾向がみられるが、その沈下度合いにも差異が生じやす
く、封止樹脂の形成条件を均一に保つことが困難となっ
て、結果的に、発光部ごとの色ばらつきや光量ばらつき
が大きいという問題点があった。
【0005】本発明は上記の点に鑑みて為されたもので
あり、簡略化された工程にて、蛍光体あるいは顔料等が
含まれた樹脂部を製造することによって量産化を図り、
製造コストを低減するとともに、封止樹脂の品質を均一
化することによって、発光部ごと、製品ごとの色ばらつ
き、光量ばらつきが低減された発光装置及びその製造方
法を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
発光装置は、表面が平坦な実装基板1上に1又は複数の
発光素子2を搭載し、メッシュ状のマスク5を、このマ
スク5の開口5aの内側に発光素子2が配置されるよう
にして実装基板1上に配置し、波長変換物質と光吸収体
のうちの少なくとも一方を含有する樹脂組成物6を実装
基板1上に塗布することによりマスク5の開口部5a内
に樹脂組成物6を充填し、メッシュ状のマスク5の上面
側に付着した樹脂組成物6を除去した後、樹脂組成物6
を硬化させることによって封止樹脂3を形成することに
より、封止樹脂3にて発光素子2を個別に封止して成る
ことを特徴とするものである。
【0007】また本発明の請求項2に係る発光装置は、
表面が平坦な実装基板1上に1又は複数の発光素子2を
搭載し、紫外線硬化性樹脂を含有すると共に波長変換物
質と光吸収体のうちの少なくとも一方を含有する樹脂組
成物6を実装基板1上に塗布することにより樹脂組成物
6中に発光素子2を埋め込み、発光素子2の周囲の樹脂
組成物6のみに紫外線を照射して硬化させることによっ
て封止樹脂3を形成することにより、封止樹脂3にて発
光素子2を個別に封止して成ることを特徴とするもので
ある。
【0008】また請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、発光素子2を封止する封止樹脂3を、実装基板
1側が幅狭となる断面略台形状に形成して成ることを特
徴とするものである。
【0009】また本発明の請求項4に係る発光装置の製
造方法は、表面が平坦な実装基板1上に1又は複数の発
光素子2を搭載し、メッシュ状のマスク5を、このマス
ク5の開口5aの内側に発光素子2が配置されるように
して実装基板1上に配置し、波長変換物質と光吸収体の
うちの少なくとも一方を含有する樹脂組成物6を実装基
板1上に塗布することによりマスク5の開口5a内に樹
脂組成物6を充填し、メッシュ状のマスク5の上面側に
付着した樹脂組成物6を除去した後、樹脂組成物6を硬
化させることによって封止樹脂3を形成することを特徴
とするものである。
【0010】また本発明の請求項5に係る発光装置の製
造方法は、表面が平坦な実装基板1上に1又は複数の発
光素子2を搭載し、紫外線硬化性樹脂を含有すると共に
波長変換物質と光吸収体のうちの少なくとも一方を含有
する樹脂組成物6中に発光素子を埋め込み、発光素子2
の周囲の樹脂組成物6のみに紫外線を照射して硬化させ
ることによって封止樹脂3を形成することを特徴とする
ものである。
【0011】また本発明の請求項6に係る発光装置の製
造方法は、表面が平坦な実装基板1上に1又は複数の発
光素子2を搭載し、水又は有機溶媒に可溶な材料にて形
成されたメッシュ状のマスク5を、このマスク5の開口
5aの内側に発光素子2が配置されるようにして実装基
板1上に配置し、波長変換物質と光吸収体のうちの少な
くとも一方を含有する樹脂組成物6を実装基板1上に塗
布し、メッシュ状のマスク5の上面側に付着した樹脂組
成物6を除去した後、樹脂組成物6を硬化させ、次いで
マスク5を水又は有機溶媒にて溶解除去することを特徴
とするものである。
【0012】また請求項7の発明は、請求項6におい
て、実装基板1上に配置する前のメッシュ状のマスク5
に対して、その開口5aの内面に金属膜4を形成するこ
とを特徴とするものである。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0014】図1に、本発明の発光装置の第1の実施形
態を示す。
【0015】本実施形態では、表面が平坦な実装基板1
上に、複数のLED等の発光素子2が搭載されて、実装
基板1上に発光素子2が電気的に接続されており、各発
光素子2は、封止樹脂3にて別個に封止されている。以
下、実装基板1の発光素子2が実装されている側を発光
装置の上面とする。
【0016】図1(a)に示す例では、発光素子2を封
止する封止樹脂3は断面矩形状に形成されており、また
図1(b)に示す例では、封止樹脂3は実装基板1側が
幅広となる断面略台形状に形成されている。
【0017】このように発光素子2が個別に封止される
ことにより、発光素子2から放出される光は、封止樹脂
3の上面側だけでなく、側面側からも放出されることと
なり、発光素子2からの光の取り出し効率が向上するも
のである。
【0018】上記の封止樹脂3としては、発光素子2の
封止用に用いられるものであれば特に制限されず、熱硬
化性樹脂、熱可塑性樹脂、紫外線硬化性樹脂等を含む適
宜の樹脂組成物6の硬化物を適用することができる。ま
た、この封止樹脂3中には、波長変換物質と光吸収体の
うちの少なくともいずれかを含有させるものである。
【0019】ここでいう波長変換物質は、発光素子2の
発光によって励起されて励起波長と異なる波長の光を放
射する蛍光体等の物質を意味するものであり、このよう
な性質を有するものであれば、蛍光体以外の適宜の物質
が用いられる。
【0020】また、光吸収体は、発光素子2の発光の一
部(波長変換物質が含有されている場合には発光素子2
又は波長変換物質の発光の一部)を吸収する顔料、染料
等の物質を意味するものであり、このような性質を有す
るものであれば、顔料、染料以外の適宜の物質が用いら
れる。
【0021】図2に、本発明の発光装置の第2の実施形
態を示す。
【0022】本実施形態では、第1の実施形態と同様
に、表面が平坦な実装基板1上に、複数のLED等の発
光素子2が搭載されており、実装基板1上に発光素子2
が電気的に接続されている。各発光素子2は、封止樹脂
3にて別個に封止されている。
【0023】また、この封止樹脂3の形状は、実装基板
1側が幅狭となる断面略台形状に形成されている。更
に、図2(b)に示す例では、この封止樹脂3の側面に
金属膜4が形成されている。
【0024】このように形成される発光装置では、発光
装置から側方に向けて放出された光が、封止樹脂3の内
部において、封止樹脂3の傾斜した側面にて反射され
て、上面側へと向かうこととなり、発光装置の上面側に
向けての光の取り出し効率が更に向上するものである。
特に、図2(b)に示すように封止樹脂3の側面に金属
膜4を設ければ、封止樹脂3の内部における封止樹脂3
の傾斜した側面での光の反射効率が向上し、発光装置の
上面側に向けての光の取り出し効率が更に向上するもの
である。
【0025】以下の実施形態において、発光装置の製造
工程を説明する。
【0026】図3に、本発明の第3の実施形態を示す。
【0027】本実施形態では、まず表面が平坦に形成さ
れた実装基板1の上面に複数の発光素子2を搭載し、更
にこの実装基板1の上面に複数の開口5aを有するメッ
シュ状のマスク5を配置する。このマスク5の開口5a
は、実装基板1上の発光素子2の位置と合致する位置に
形成されており、その開口5a形状は所望の封止樹脂3
の形状と同一形状に形成される。図示の例では開口5a
の形状は、実装基板1側が幅広となった断面略台形状に
形成されており、また実装基板1上にマスク5を配置す
る際は発光素子2がこの開口5aの略中央部分に配置さ
れるようにする。
【0028】次に波長変換物質と光吸収体のうちの少な
くともいずれかを含有する封止用の樹脂組成物6を実装
基板1の上面に塗布することにより、この樹脂組成物6
をメッシュ状のマスク5の開口5a内に充填する。この
ときマスク5の上面側にも余分な樹脂組成物6が付着す
るものであり、この余分な樹脂組成物6は、図3(a)
に示すようにスキージ8等を用いて除去する。
【0029】次に、マスク5の開口5a内に充填された
樹脂組成物6を、樹脂組成物6の種類に応じた適宜の方
法により硬化させて、封止樹脂3を成形した後、実装基
板1上からマスク5を引き上げて除去する。
【0030】このようにすると、図3(b)に示すよう
に実装基板1上の複数の発光素子2を個別に封止する封
止樹脂3が形成されるものであり、このとき封止樹脂3
は、メッシュ状のマスク5の開口5a形状と同一形状と
なって、所定の形状を有する封止樹脂3が容易に形成さ
れる。これにより、波長変換物質や光吸収体を含有する
所定の形状の封止樹脂3を、各発光素子2ごとに略同一
条件で作製できるので、発光部ごとの色ばらつき、光量
ばらつきが低減できるものであり、また簡便な工法であ
るために製造コストの低減が可能である。
【0031】図4に、本発明の第4の実施形態を示す。
【0032】本実施形態では、まず表面が平坦に形成さ
れた実装基板1の上面に複数の発光素子2を搭載する次
に波長変換物質と光吸収体のうちの少なくともいずれか
を含有する封止用の樹脂組成物6を、実装基板1の上面
の全面に、所望の封止樹脂3の厚みと同一の厚みに塗布
し、発光素子2をこの樹脂組成物6内に埋め込む。この
樹脂組成物6としては、樹脂成分としてアクリル系紫外
線硬化性樹脂等の紫外線硬化性樹脂を含有するものを用
いる。
【0033】次に、この塗布された樹脂組成物6の上方
に、各発光素子2を中心とする所望の封止樹脂3の形成
位置が紫外線に対して透明に形成されると共にそれ以外
の箇所には紫外線を透過させない遮光部7aが形成され
たフォトマスク7を配置し、このフォトマスク7を介し
て樹脂組成物6に向けて、図4(a)の矢印のように紫
外線を照射する。これにより封止樹脂3となる部分を露
光硬化させる。
【0034】次に、フォトマスク7を取り外し、樹脂組
成物6の非露光部分を紫外線硬化性樹脂の種類に応じた
適宜の薬剤にて現像除去することにより、封止樹脂3を
残存させ、図4(b)に示すような、封止樹脂3の断面
形状が略矩形状の発光装置が得られるものである。
【0035】このようにすると、実装基板1上の複数の
発光素子2を個別に封止する封止樹脂3が形成されるも
のであり、このとき封止樹脂3は、フォトマスク7の透
明部分と同一形状となって、所定の形状を有する封止樹
脂3が容易に形成される。これにより、波長変換物質や
光吸収体を含有する所定の形状の封止樹脂3を、各発光
素子2ごとに略同一条件で作製できるので、発光部ごと
の色ばらつき、光量ばらつきが低減できるものであり、
また簡便な工法であるために製造コストの低減が可能で
ある。
【0036】図5に、本発明の第5の実施形態を示す。
【0037】本実施形態では、まず表面が平坦に形成さ
れた実装基板1の上面に複数の発光素子2を搭載する。
このとき、発光素子2としては、青色又は紫外線光を放
射するLED等が用いられる。
【0038】次に波長変換物質と光吸収体のうちの少な
くともいずれかを含有する封止用の樹脂組成物6を、実
装基板1の上面の全面に、所望の封止樹脂3の厚みと同
一の厚みに塗布し、発光素子2をこの樹脂組成物6内に
埋め込む。この樹脂組成物6としては、樹脂成分として
アクリル系紫外線硬化性樹脂等の紫外線硬化性樹脂を含
有するものを用いる。
【0039】次に、実装基板1上の発光素子2を所定時
間点灯させて、図5(a)の矢印のように各発光素子2
の周囲に発光素子2から放射される光を照射し、樹脂組
成物6を露光硬化させる。
【0040】次に、樹脂組成物6の非露光部分を紫外線
硬化性樹脂の種類に応じた適宜の薬剤にて現像除去する
ことにより、封止樹脂3を残存させ、図5(b)に示す
ような発光装置が得られるものである。
【0041】また、発光素子2が搭載された実装基板1
を、容器内の紫外線硬化性樹脂中に浸漬することにより
発光素子2を樹脂組成物6中に埋め込んだ状態で、実装
基板1上の発光素子2を所定時間点灯させても、同様に
各発光素子2の周囲において樹脂組成物6を露光硬化さ
せて、封止樹脂3を形成し、発光装置を得ることもでき
る。
【0042】このようにすると、実装基板1上の複数の
発光素子2を個別に封止する封止樹脂3が形成されるも
のであり、このとき封止樹脂3は、フォトマスク7を用
いなくても所定の形状を有する封止樹脂3が容易に形成
される。これにより、波長変換物質や光吸収体を含有す
る所定の形状の封止樹脂3を、各発光素子2ごとに略同
一条件で作製できるので、発光部ごとの色ばらつき、光
量ばらつきが低減できるものであり、また簡便な工法で
あるために製造コストの低減が可能である。
【0043】図6に、本発明の第6の実施形態を示す。
【0044】本実施形態では、まず表面が平坦に形成さ
れた実装基板1の上面に複数の発光素子2を搭載し、更
にこの実装基板1の上面にメッシュ状のマスク5を配置
する。このマスク5の開口5aは、実装基板1上の発光
素子2の位置と合致する位置に形成されており、その開
口5a形状は、実装基板1側が幅狭となった断面略台形
状に形成されており、また実装基板1上にマスク5を配
置する際は発光素子2がこの開口5aの略中央部分に配
置されるようにする。
【0045】このとき、メッシュ状のマスク5として
は、水又は有機溶媒に可溶な材料にて形成されたものが
用いられるものであり、例えば水に可溶なポリビニルア
ルコールにて成形されたものを挙げることができる。
【0046】次に封止用の樹脂組成物6を実装基板1の
上面に塗布することにより、この樹脂組成物6をメッシ
ュ状のマスク5の開口5a内に充填する。このときマス
ク5の上面側にも余分な樹脂組成物6が付着するもので
あり、この余分な樹脂組成物6は、図6(a)に示すよ
うにスキージ8等を用いて除去する。
【0047】次に、マスク5の開口5a内に充填された
樹脂組成物6を、樹脂組成物6の種類に応じた適宜の方
法により硬化させて、封止樹脂3を成形した後、マスク
5の材質に応じて水又は有機溶媒にてマスク5を溶解除
去する。
【0048】このようにすると、図6(b)に示すよう
に、実装基板1上の複数の発光素子2を個別に封止する
封止樹脂3が形成されるものであり、このとき封止樹脂
3は、メッシュ状のマスク5の開口5a形状と同一形状
となって、所定の形状を有する封止樹脂3が容易に形成
される。これにより、波長変換物質や光吸収体を含有す
る所定の形状の封止樹脂3を、各発光素子2ごとに略同
一条件で作製できるので、発光部ごとの色ばらつき、光
量ばらつきが低減できるものであり、また簡便な工法で
あるために製造コストの低減が可能である。
【0049】更に、形成される封止樹脂3の形状にかか
わらず、メッシュ状のマスク5を容易に除去することが
でき、例えば発光装置の製造方法についての上記の第3
〜5の実施形態では作製な困難な、実装基板1側が幅狭
となった断面略台形状の封止樹脂3を有する発光装置
も、上記のように水又は有機溶剤にて可溶な材料からな
るマスク5を用いることにより、容易に作製可能なもの
である。
【0050】図7は本発明の第7の実施形態を示す。
【0051】本実施形態は、上記の第6の実施形態にお
いて、メッシュ状のマスク5の開口5aの内面に金属膜
4を形成したものである。
【0052】ここでは、まず表面が平坦に形成された実
装基板1の上面に複数の発光素子2を搭載し、更にこの
実装基板1の上面に、開口5a内面に金属膜4を形成し
たメッシュ状のマスク5を配置する。
【0053】このマスク5の開口内面に金属膜4を形成
するにあたっては、例えば水又は有機溶媒に可溶な材料
にてマスク5を成形した後、蒸着法等によってマスク5
の外面に金属膜を形成し、次いで開口5a内面を除くマ
スク5の表面における金属膜を研磨等により除去するこ
とにより、開口5a内面のみに金属膜4を残存させるも
のである。
【0054】このマスク5の開口5aは、実装基板1上
の発光素子2の位置と合致する位置に形成されており、
その開口5a形状は、実装基板1側が幅狭となった断面
略台形状に形成されており、また実装基板1上にマスク
5を配置する際は発光素子2がこの開口5aの略中央部
分に配置されるようにする。
【0055】このとき、メッシュ状のマスク5として
は、第6の実施の形態と同様に水又は有機溶媒に可溶な
材料にて形成されたものが用いられる。
【0056】次に封止用の樹脂組成物6を実装基板1の
上面に塗布することにより、この樹脂組成物6をメッシ
ュ状のマスク5の開口5a内に充填する。このときマス
ク5の上面側にも余分な樹脂組成物6が付着するもので
あり、この余分な樹脂組成物6は、図7(a)に示すよ
うにスキージ8等を用いて除去する。
【0057】次に、マスク5の開口5a内に充填された
樹脂組成物6を、樹脂組成物6の種類に応じた適宜の方
法により硬化させて、封止樹脂3を成形した後、マスク
5の材質に応じて水又は有機溶媒にてマスク5を溶解除
去する。
【0058】このようにすると、図7(b)に示すよう
に、実装基板1上の複数の発光素子2を個別に封止する
封止樹脂3が形成されるものであり、このとき封止樹脂
3は、メッシュ状のマスク5の開口5a形状と同一形状
となって、所定の形状を有する封止樹脂3が容易に形成
される。また、マスク5の溶解除去の際には、マスク5
の開口5a内面に設けられていた金属膜4が残存し、こ
のため、封止樹脂3の側面に金属膜4が設けられる。
【0059】これにより、波長変換物質や光吸収体を含
有する所定の形状の封止樹脂3を、各発光素子2ごとに
略同一条件で作製できるので、発光部ごとの色ばらつ
き、光量ばらつきが低減できるものであり、また簡便な
工法であるために製造コストの低減が可能である。
【0060】更に、第3〜5の実施形態では作製な困難
な、実装基板1側が幅狭となった断面略台形状の封止樹
脂3を有する発光装置も、上記のように水又は有機溶剤
にて可溶な材料からなるマスク5を用いることにより、
容易に作製可能なものであり、またこのような封止樹脂
3の側面に対して、容易に金属膜4を設けることができ
るものである。
【0061】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る発光装置は、表
面が平坦な実装基板上に1又は複数の発光素子を搭載
し、メッシュ状のマスクを、このマスクの開口の内側に
発光素子が配置されるようにして実装基板上に配置し、
波長変換物質と光吸収体のうちの少なくとも一方を含有
する樹脂組成物を実装基板上に塗布することによりマス
クの開口内に樹脂組成物を充填し、メッシュ状のマスク
の上面側に付着した樹脂組成物を除去した後、樹脂組成
物を硬化させることによって封止樹脂を形成することに
より、封止樹脂にて発光素子を個別に封止するため、平
坦な実装基板上に発光素子が搭載されると共にこの発光
素子が個別に封止樹脂にて封止された発光装置を得るこ
とができ、このとき封止樹脂は、メッシュ状のマスクの
開口形状と同一形状となって、所定の形状を有する封止
樹脂が容易に形成され、波長変換物質や光吸収体を含有
する所定の形状の封止樹脂を、各発光素子ごとに略同一
条件で作製できて、発光部ごとの色ばらつき、光量ばら
つきが低減できるものであり、また簡便な工法であるた
めに製造コストの低減が可能なものである。また、発光
素子の本来の発光色とは異なる色合いの光を発すること
ができ、且つ、発光素子から放出される光は、封止樹脂
の上面側だけでなく、側面側に向けて放出される光も取
り出すことができ、発光素子からの光の取り出し効率が
向上するものである。
【0062】また本発明の請求項2に係る発光装置は、
表面が平坦な実装基板上に1又は複数の発光素子を搭載
し、紫外線硬化性樹脂を含有すると共に波長変換物質と
光吸収体のうちの少なくとも一方を含有する樹脂組成物
を実装基板上に塗布することにより樹脂組成物中に発光
素子を埋め込み、発光素子の周囲の樹脂組成物のみに紫
外線を照射して硬化させることによって封止樹脂を形成
することにより、封止樹脂にて発光素子を個別に封止す
るため、平坦な実装基板上に発光素子が搭載されると共
にこの発光素子が個別に封止樹脂にて封止された発光装
置を得ることができ、このとき封止樹脂は、紫外線の照
射域の設定により所定の形状を有する封止樹脂が容易に
形成され、波長変換物質や光吸収体を含有する所定の形
状の封止樹脂を、各発光素子ごとに略同一条件で作製で
きて、発光部ごとの色ばらつき、光量ばらつきが低減で
きるものであり、また簡便な工法であるために製造コス
トの低減が可能なものである。また、発光素子の本来の
発光色とは異なる色合いの光を発することができ、且
つ、発光素子から放出される光は、封止樹脂の上面側だ
けでなく、側面側に向けて放出される光も取り出すこと
ができ、発光素子からの光の取り出し効率が向上するも
のである。
【0063】また請求項3の発明は、請求項1又は2に
おいて、発光素子を封止する封止樹脂を、実装基板側が
幅狭となる断面略台形状に形成するため、発光装置から
側方に向けて放出された光が、封止樹脂の内部におい
て、封止樹脂の傾斜した側面にて反射されて、上面側へ
と向かうこととなり、発光装置の上面側に向けての光の
取り出し効率が更に向上するものである。
【0064】また本発明の請求項4に係る発光装置の製
造方法は、表面が平坦な実装基板上に1又は複数の発光
素子を搭載し、メッシュ状のマスクを、このマスクの開
口の内側に発光素子が配置されるようにして実装基板上
に配置し、波長変換物質と光吸収体のうちの少なくとも
一方を含有する樹脂組成物を実装基板上に塗布すること
によりマスクの開口内に樹脂組成物を充填し、メッシュ
状のマスクの上面側に付着した樹脂組成物を除去した
後、樹脂組成物を硬化させることによって封止樹脂を形
成するため、平坦な実装基板上に発光素子が搭載される
と共にこの発光素子が個別に封止樹脂にて封止された発
光装置を得ることができ、このとき封止樹脂は、メッシ
ュ状のマスクの開口形状と同一形状となって、所定の形
状を有する封止樹脂が容易に形成され、波長変換物質や
光吸収体を含有する所定の形状の封止樹脂を、各発光素
子ごとに略同一条件で作製できて、発光部ごとの色ばら
つき、光量ばらつきが低減できるものであり、また簡便
な工法であるために製造コストの低減が可能なものであ
る。
【0065】また本発明の請求項5に係る発光装置の製
造方法は、表面が平坦な実装基板上に1又は複数の発光
素子を搭載し、紫外線硬化性樹脂を含有すると共に波長
変換物質と光吸収体のうちの少なくとも一方を含有する
樹脂組成物中に発光素子を埋め込み、発光素子の周囲の
樹脂組成物のみに紫外線を照射して硬化させることによ
って封止樹脂を形成するため、平坦な実装基板上に発光
素子が搭載されると共にこの発光素子が個別に封止樹脂
にて封止された発光装置を得ることができ、このとき封
止樹脂は、紫外線の照射域の設定により所定の形状を有
する封止樹脂が容易に形成され、波長変換物質や光吸収
体を含有する所定の形状の封止樹脂を、各発光素子ごと
に略同一条件で作製できて、発光部ごとの色ばらつき、
光量ばらつきが低減できるものであり、また簡便な工法
であるために製造コストの低減が可能なものである。
【0066】また本発明の請求項6に係る発光装置の製
造方法は、表面が平坦な実装基板上に1又は複数の発光
素子を搭載し、水又は有機溶媒に可溶な材料にて形成さ
れたメッシュ状のマスクを、このマスクの開口の内側に
発光素子が配置されるようにして実装基板上に配置し、
波長変換物質と光吸収体のうちの少なくとも一方を含有
する樹脂組成物を実装基板上に塗布し、メッシュ状のマ
スクの上面側に付着した樹脂組成物を除去した後、樹脂
組成物を硬化させ、次いでマスクを水又は有機溶媒にて
溶解除去するため、平坦な実装基板上に発光素子が搭載
されると共にこの発光素子が個別に封止樹脂にて封止さ
れた発光装置を得ることができ、このとき封止樹脂は、
メッシュ状のマスクの開口形状と同一形状となって、所
定の形状を有する封止樹脂が容易に形成され、波長変換
物質や光吸収体を含有する所定の形状の封止樹脂を、各
発光素子ごとに略同一条件で作製できて、発光部ごとの
色ばらつき、光量ばらつきが低減できるものであり、ま
た簡便な工法であるために製造コストの低減が可能なも
のである。また、形成される封止樹脂の形状にかかわら
ず、メッシュ状のマスクを容易に除去することができ
て、封止樹脂の形状を種々の形状に形成することが容易
なものであり、例えば実装基板側が幅狭となった断面略
台形状の封止樹脂を有する発光装置も容易に作製可能な
ものである。
【0067】また請求項7の発明は、請求項6におい
て、実装基板上に配置する前のメッシュ状のマスクに対
して、その開口の内面に金属膜を形成するため、メッシ
ュ状のマスクを溶解除去する際に金属膜が残存し、封止
樹脂の側面に対して金属膜を容易に設けることができる
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)(b)は本発明の第1の実施形態を示す
概略の断面図である。
【図2】(a)(b)は本発明の第2の実施形態を示す
概略の断面図である。
【図3】(a)(b)は本発明の第3の実施形態におけ
る工程を示す概略の断面図である。
【図4】(a)(b)は本発明の第4の実施形態におけ
る工程を示す概略の断面図である。
【図5】(a)(b)は本発明の第5の実施形態におけ
る工程を示す概略の断面図である。
【図6】(a)(b)は本発明の第6の実施形態におけ
る工程を示す概略の断面図である。
【図7】(a)(b)は本発明の第7の実施形態におけ
る工程を示す概略の断面図である。
【符号の説明】
1 実装基板 2 発光素子 3 封止樹脂 4 金属膜 5 マスク 5a 開口 6 樹脂組成物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 23/31 H01L 23/30 F (72)発明者 木村 秀吉 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 塩濱 英二 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 4M109 AA01 BA03 CA10 DA03 EA15 EC12 EC20 EE11 GA01 5F041 AA09 AA42 CA40 DA01 DA43 DA56 FF01 5F061 AA01 BA03 CA10 CA26 FA01

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面が平坦な実装基板上に1又は複数の
    発光素子を搭載し、メッシュ状のマスクを、このマスク
    の開口の内側に発光素子が配置されるようにして実装基
    板上に配置し、波長変換物質と光吸収体のうちの少なく
    とも一方を含有する樹脂組成物を実装基板上に塗布する
    ことによりマスクの開口内に樹脂組成物を充填し、メッ
    シュ状のマスクの上面側に付着した樹脂組成物を除去し
    た後、樹脂組成物を硬化させることによって封止樹脂を
    形成することにより、封止樹脂にて発光素子を個別に封
    止して成ることを特徴とする発光装置。
  2. 【請求項2】 表面が平坦な実装基板上に1又は複数の
    発光素子を搭載し、紫外線硬化性樹脂を含有すると共に
    波長変換物質と光吸収体のうちの少なくとも一方を含有
    する樹脂組成物中に発光素子を埋め込み、発光素子の周
    囲の樹脂組成物のみに紫外線を照射して硬化させること
    によって封止樹脂を形成することにより、封止樹脂にて
    発光素子を個別に封止して成ることを特徴とする発光装
    置。
  3. 【請求項3】 発光素子を封止する封止樹脂を、実装基
    板側が幅狭となる断面略台形状に形成して成ることを特
    徴とする請求項1又は2に記載の発光装置。
  4. 【請求項4】 表面が平坦な実装基板上に1又は複数の
    発光素子を搭載し、メッシュ状のマスクを、このマスク
    の開口の内側に発光素子が配置されるようにして実装基
    板上に配置し、波長変換物質と光吸収体のうちの少なく
    とも一方を含有する樹脂組成物を実装基板上に塗布する
    ことによりマスクの開口内に樹脂組成物を充填し、メッ
    シュ状のマスクの上面側に付着した樹脂組成物を除去し
    た後、樹脂組成物を硬化させることによって封止樹脂を
    形成することを特徴とする発光装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 表面が平坦な実装基板上に1又は複数の
    発光素子を搭載し、紫外線硬化性樹脂を含有すると共に
    波長変換物質と光吸収体のうちの少なくとも一方を含有
    する樹脂組成物中に発光素子を埋め込み、発光素子の周
    囲の樹脂組成物のみに紫外線を照射して硬化させること
    によって封止樹脂を形成することを特徴とする発光装置
    の製造方法。
  6. 【請求項6】 表面が平坦な実装基板上に1又は複数の
    発光素子を搭載し、水又は有機溶媒に可溶な材料にて形
    成されたメッシュ状のマスクを、このマスクの開口の内
    側に発光素子が配置されるようにして実装基板上に配置
    し、波長変換物質と光吸収体のうちの少なくとも一方を
    含有する樹脂組成物を実装基板上に塗布し、メッシュ状
    のマスクの上面側に付着した樹脂組成物を除去した後、
    樹脂組成物を硬化させ、次いでマスクを水又は有機溶媒
    にて溶解除去することを特徴とする発光装置の製造方
    法。
  7. 【請求項7】 実装基板上に配置する前のメッシュ状の
    マスクに対して、その開口の内面に金属膜を形成するこ
    とを特徴とする請求項6に記載の発光装置の製造方法。
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