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JP2003040076A - エアバッグ装置 - Google Patents

エアバッグ装置

Info

Publication number
JP2003040076A
JP2003040076A JP2001227802A JP2001227802A JP2003040076A JP 2003040076 A JP2003040076 A JP 2003040076A JP 2001227802 A JP2001227802 A JP 2001227802A JP 2001227802 A JP2001227802 A JP 2001227802A JP 2003040076 A JP2003040076 A JP 2003040076A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ignition
control signal
sensor
airbag
squib
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001227802A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Maeno
義彦 前野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Ten Ltd
Original Assignee
Denso Ten Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Ten Ltd filed Critical Denso Ten Ltd
Priority to JP2001227802A priority Critical patent/JP2003040076A/ja
Publication of JP2003040076A publication Critical patent/JP2003040076A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車体に作用する衝撃力を検出する第1センサ
14のほかに、ノイズなどによる誤動作を防止するため
に衝撃力が作用したとき機械的な動作によって導通する
第2センサ15が備えられ、この第2センサ15の導通
時間W0が比較的短くても、複数段の展開を可能にす
る。 【解決手段】 第1動作モードLoでは、車体に衝撃力
が作用して第1センサ14の出力によって処理回路が第
1スイッチング回路24に第1点火用制御信号を与えて
導通することによって、第1スクイブ21の点火動作が
行われ、このとき充電用制御信号が充電用スイッチング
回路29に与えられて点火電力用コンデンサ27が充電
される。その後、第2スイッチング回路35に第2点火
用制御信号が与えられて導通し、これによって点火電力
用コンデンサ27からの電力は、第2スクイブ22に与
えられる。第2動作モードHiでは、第1スイッチング
回路24の第1点火用制御信号と同時に、同時点火用ス
イッチング回路33に第3点火用制御信号が与えられ、
第1および第2スクイブ21,22が同時に点火する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車などの車両
に搭載され、衝突事故などの発生時に展開して搭乗者を
保護するエアバッグ、特に複数段に展開可能な複数段展
開用エアバッグの装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、自動車の運転者などの搭乗者
を事故発生時などに保護するために、車両にはエアバッ
グが装備されている。エアバッグは、通常時には小さく
たたまれてステアリング、ダッシュボード、ドアなど、
車室内に収納されている。事故発生などで大きな衝撃力
や加速が検知されると、エアバッグは急激に膨張し、搭
乗者を保護するためにその身体の周囲に展開される。搭
乗者の保護をより確実にするために、複数段にわたって
展開可能な多段展開エアバッグシステムも用いられてい
る。
【0003】図10は、従来からの多段展開エアバッグ
システムの制御装置の電気的構成を簡略化して示すブロ
ック図である。エアバッグの点火は、1stスクイブ1と
2ndスクイブ2とに、点火電源3から供給する点火電流
を、それぞれ通電して行う。1stスクイブ2および2nd
スクイブ2は、電気ヒータを含み、通電による加熱で、
エアバッグを膨張して展開させる気体発生のための点火
を行う。エアバッグは、通常は必要時のみ確実に展開さ
せる必要があるので、展開はセーフィングセンサ4およ
びGセンサ5による衝突状態の二重の検知を条件として
行われる。セーフィングセンサ4は、加速度や衝撃力の
急激な増大を検知すると導通するように動作する機械的
なスイッチである。Gセンサ5は加速度を検知し、検知
した加速度に対応する電気的出力を制御回路6に与え
る。制御回路6は、Gセンサ5からの出力に応じて、ス
スイッチング回路7,8を制御する。セーフィングセン
サ4がONでスイッチング回路7,8がONに制御され
ると、1stスクイブ1および2ndスクイブ2に点火電流
が流れて、点火が行われる。
【0004】多段展開エアバッグシステムでは、モード
スイッチ9を切換えて、HiモードとLoモードとOF
Fモードとを切換えることができる。次の表1は、各モ
ードでの1stスクイブ1および2ndスクイブ2の点火状
態を示す。
【0005】
【表1】
【0006】図11は、Loモードでの点火タイミング
を示す波形図である。Hiモードでは、1stスクイブ1
も2ndスクイブ2も同時に点火されるのに対し、Loモ
ードでは、セーフィングセンサ4の図11(1)に示さ
れるON動作によって、1stスクイブ1が図11(2)
のように時刻t21の後に、ONになり、その後、時間
W11(たとえば100ms)経過した図11(3)の
時刻t22で2ndスクイブ2がOFFからONになる必
要がある。しかしセーフィングセンサ4のON時間W1
2は、たとえば数10msにすぎず、100ms未満で
ある。このため、セーフィングセンサ4は、100ms
程度以上ON状態を保持しなければならない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図10に示すような従
来の多段展開エアバッグシステムでは、表1に示すLo
モードの動作をさせる場合に、セーフィングセンサ4が
100ms程度以上のON状態を保持する必要がある。
しかしながら、現状で使用可能な機械式のセーフィング
センサ4では、ON保持可能な時間W12は上述のよう
に100msに満たないので、2ndスクイブ2の点火を
行おうとする時刻t22で、セーフィングセンサ4のス
イッチ接点が既に開いてしまい、制御回路6がスイッチ
ング回路8をON状態とするように駆動しても、2ndス
クイブ2に点火電流を流すことができなくなってしま
う。そのため、時間W11を希望する時間100msよ
りも短く設定せざるを得ず、そのためエアバッグの展開
動作による搭乗者の安全保護が不充分になる。
【0008】本発明の目的は、エアバッグを確実に複数
段に展開させることができるエアバッグ装置を提供する
ことである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数の点火手
段を備えるエアバッグ装置において、第1点火手段へ点
火電流を供給する経路に備えられた機械的な加速度スイ
ッチが通電状態である場合に、第2点火手段へ点火電流
を供給するためのコンデンサに充電を行うことを特徴と
するエアバッグ装置である。
【0010】また本発明は、エアバッグを展開するため
の複数段の点火手段を備えるエアバッグ装置において、
第1点火用制御信号に応答し、第1段として展開するエ
アバッグの点火を行う第1点火手段23と、第2点火用
制御信号に応答し、第2段として展開するエアバッグの
点火を行う第2点火手段41と、第1および第2点火手
段に点火電流を供給する点火電源と、エアバッグ展開条
件を検出する第1センサ14と、点火電源と第1点火手
段との間に介在され、エアバッグ展開条件を検出して機
械的な動作によって導通する第2センサ15と、点火電
力用コンデンサ27と、第1センサの出力に応答して第
1点火手段に第1点火用制御信号を与えるとともに、第
2点火手段に点火電流を供給するための点火用コンデン
サを充電させる制御手段とを含むことを特徴とするエア
バッグ装置である。
【0011】本発明に従えば、図1〜図4に関連して後
述されるように、エアバッグ装置に備えられている第1
段および第2段として展開するエアバッグの点火を行う
第1および第2点火手段は、第1および第2点火用制御
信号がそれぞれ与えられると、通電によってエアバッグ
展開用の点火をそれぞれ行う。このエアバッグ装置では
さらに、第1センサ14および制御手段などの誤動作に
よって事故などによる衝撃力が自動車の車体に作用して
いないにもかかわらず、第1および第2点火手段が動作
してエアバッグが膨張、展開してしまうことを防ぐため
に、機械的構成を有する第2センサ15が設けられる。
【0012】第1および第2センサ14,15は、たと
えば自動車の車体に固定されており、たとえば前後方向
の事故発生時における衝撃力による加速度を検出する構
成を有していてもよい。第1センサ14は、たとえば比
較的高精度で加速度に対応するレベルを有する電気信号
を導出する構成を有してもよい。第2センサ15はたと
えば車体に設けられたリードスイッチに近接して永久磁
石片が車体の前後方向に変位可能に、ばねによって支持
されており、加速度が永久磁石片に作用するときその永
久磁石片がばね力に抗して変位し、これによってリード
スイッチに作用する磁界の強さが変化し、リードスイッ
チのスイッチング状態が変化する構成を有していてもよ
く、そのほかの構成を有していてもよく、たとえば永久
磁石片などのような質量体がばねで支持され、その質量
体の変位を、電気的に、または光学的に検出するように
構成されてもよく、さらにそのほかの構成によって実現
されてもよい。
【0013】制御手段が第1センサの出力に応答して第
1点火制御信号を発生して第1点火手段23に与えると
同時に、点火電力用コンデンサ27を、点火電源からの
電力によって充電する。したがって第2センサが、一
旦、導通し、その後、遮断し、その遮断した状態におい
ても、点火電力用コンデンサの充電された電力を用い
て、制御手段の第2点火用制御信号が第2点火手段41
に与えられるとき、第2点火手段を点火させることがで
きるようになる。したがって車体に衝撃が発生するなど
して点火条件が成立し、かつ第2センサが導通している
状態で、第1点火手段が動作した後、第2センサが遮断
した状態であっても、点火電力用コンデンサの電力を用
いて第2点火手段を点火させることができる。こうして
エアバッグを2段階で点火することができるようにな
る。本発明では、2段だけでなく3段以上の複数段の展
開用エアバッグに関連してもまた、実施される。
【0014】また本発明は、制御手段は、第1センサの
出力に応答し、第1および第2点火用制御信号を発生す
る処理回路と、点火電力用コンデンサに直列接続され、
処理回路によって導通される充電用スイッチング回路2
9とを有し、第1点火手段は、第1スクイブ21と、こ
の第1スクイブに直列接続され、第1点火用制御信号に
よって導通する第1スイッチング回路24とを有し、第
2点火手段は、第2スクイブ22と、この第2スクイブ
に直列接続され、第2点火用制御信号によって導通する
第2スイッチング回路35とを有することを特徴とす
る。
【0015】本発明に従えば、制御手段は、マイクロコ
ンピュータなどによって実現される処理回路と、点火電
力用コンデンサに点火電源から第2センサを経て充電電
力を与える充電用スイッチング回路29とを含んで実現
される。第1点火手段は、第1スクイブ21に第1スイ
ッチング回路24が直列に接続されて実現され、同様に
第2点火手段は、第2スクイブ22に第2スイッチング
回路35が直列に接続されて実現される。したがって第
1点火用制御信号によって第1スイッチング回路を導通
して第1スクイブを点火させると同時に、その第1点火
用制御信号と同一の信号を、または第1点火用制御信号
と同時に発生される信号を、充電用制御信号として充電
用スイッチング回路29に与えてコンデンサ27を充電
することができる。
【0016】また本発明は、通電によってエアバッグを
展開する複数段の点火手段を備えるエアバッグ装置にお
いて、第1点火用制御信号に応答し、第1段として展開
するエアバッグの点火を行う第1点火手段23と、第2
点火用制御信号に応答し、第2段として展開するエアバ
ッグの点火を行う第2点火手段41と、第1および第2
点火手段に点火電流を供給する点火電源と、エアバッグ
展開条件を検出する第1センサ14と、点火電源と第1
および第2点火手段との間に介在され、エアバッグ展開
条件を検出して機械的な動作によって導通する第2セン
サ15と、点火電力用コンデンサ27と、第1センサの
出力に応答して第1点火手段に第1点火用制御信号を与
え、第1点火用制御信号の発生後、予め定める条件に従
って第2点火手段に第2点火用制御信号を与える制御手
段と、第1点火手段の通電を検出する通電検出手段44
と、通電検出手段の出力に応答し、通電検出出力を保持
して充電用制御信号を導出してコンデンサを充電可能と
する保持手段45とを含むエアバッグ装置である。
【0017】本発明に従えば、図5〜図9に関連して後
述されるように、エアバッグ装置に備えられている第1
段および第2段として展開するエアバッグの点火を行う
第1および第2点火手段は、第1および第2点火用制御
信号がそれぞれ与えられると、通電によってエアバッグ
展開用の点火をそれぞれ行う。このエアバッグ装置では
さらに、第1センサ14および制御手段などの誤動作に
よって事故などによる衝撃力が自動車の車体に作用して
いないにもかかわらず、第1および第2点火手段23,
41が動作してエアバッグが膨張、展開してしまうこと
を防ぐために、機械的構成を有する第2センサ15が設
けられる。
【0018】制御手段が第1センサの出力に応答して第
1点火制御信号を発生して第1点火手段23に与える。
第1点火手段に点火電流が流れたことを通電検出手段4
4によって検出し、保持手段45によって、その通電検
出出力を保持して得られる充電用制御信号を導出し、点
火電力用コンデンサ27を充電可能とする。こうして点
火電力用コンデンサ27を、点火電源からの電力によっ
て充電する。
【0019】したがって第2センサ15が、一旦、導通
し、その後、遮断し、その遮断した状態においても、点
火電力用コンデンサ27の充電された電力を用いて、制
御手段の第2点火用制御信号が第2点火手段41に与え
られるとき、第2点火手段41を点火させることができ
るようになる。したがって車体に衝撃が発生するなどし
て点火条件が成立し、かつ第2センサが導通している状
態で、第1点火手段が動作した後、第2センサが遮断し
た状態であっても、点火電力用コンデンサの電力を用い
て第2点火手段を点火させることができる。こうしてエ
アバッグを2段階で点火することができるようになる。
したがって第2センサの導通時間(したがって図8
(2)の時刻t13)が第1点火用制御信号の発生時間
未満であるとき(したがって図8(3)の時刻t15よ
りも早いとき)は勿論、それとは逆に、第1センサの導
通時間(したがって図9(2)の時刻t13a)が第1
点火用制御信号以上であるときでも(したがって図9
(3)の時刻t15aよりも遅いとき)、点火電力用コ
ンデンサ27を、その第2センサ15の導通期間にわた
って充電し、充分な電荷を蓄えることができる。この点
火電力用コンデンサの電力を用いて、第2センサの遮断
後においても、上述のように第2点火制御信号を発生し
て第2点火手段41を動作させることができる。本発明
では、2段だけでなく3段以上の複数段の展開用エアバ
ッグに関連してもまた、実施される。
【0020】また本発明は、前記制御手段は、第1セン
サの出力に応答し、第1および第2点火用制御信号を発
生する処理回路と、点火電力用コンデンサに直列に接続
される充電用スイッチング回路29とを有し、第1点火
手段は、第1スクイブ21と、この第1スクイブに直列
接続され、第1点火用制御信号によって導通する第1ス
イッチング回路24とを有し、第2点火手段は、第2ス
クイブ22と、この第2スクイブに直列接続され、第2
点火用制御信号によって導通する第2スイッチング回路
35とを有し、通電検出手段44は、第1点火手段に直
列に介在され、電流を検出する電流検出素子51と、電
流検出素子の点火電流が予め定める値以上であるとき、
通電検出出力を導出する通電検出用レベル弁別回路52
とを有し、保持手段45は、通電検出用レベル弁別回路
の出力によって充電される保持用コンデンサ56と、保
持用コンデンサの出力が予め定める値以上であるとき、
充電用スイッチング回路に充電制御信号を与えて充電用
スイッチング回路を導通する充電制御用レベル弁別回路
59とを有することを特徴とする。
【0021】本発明に従えば、具体的な電気的構成が図
6を参照して後述されるように、点火電流は、通電検出
手段の電流検出素子51であるたとえば電流検出用抵抗
に流れるときにおける電圧降下を通電検出用レベル弁別
回路52によってレベル弁別して、検出することができ
る。この通電検出用レベル弁別回路の出力を、時定数回
路58を構成する積分形の保持用コンデンサ56によっ
て保持し、この保持用コンデンサ56の出力電圧を点火
制御用レベル弁別回路59でレベル弁別して充電用制御
信号を得ることができる。
【0022】本発明に従えば、第1点火手段23に供給
される点火電流が、その第1点火手段を充分に点火する
ことができるに足りる電流値以上であることを確認し
て、点火電力用コンデンサ27の充電を行わせる。した
がって点火電源の電力が低下しているとき、点火電力用
コンデンサの充電を行わず、第1点火手段の点火動作だ
けを確実に行わせ、第2点火手段41の点火動作を行わ
ず、これによって搭乗者の安全保護を、最低限、確保す
る。
【0023】また本発明は、第1および第2スイッチン
グ回路に直列に、電流の上限値を設定する電流制限回路
がそれぞれ介在されることを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、電流制限回路を第1およ
び第2点火手段に設けることによって、点火電源および
点火電力用コンデンサの消費電力を抑制し、無駄な電力
の消費を防ぎ、第1および第2点火手段の点火動作を確
実に行わせることができるようになる。
【0025】また本発明は、第2センサと第2点火手段
との間に介在され、第3点火用制御信号によって導通す
る同時点火用スイッチング回路33と、第1および第2
動作モードを設定するモード設定手段39とを含み、処
理回路は、モード設定手段の出力に応答し、第1動作モ
ードでは、第1および第2点火用制御信号を、時間をず
らして発生し、第2動作モードでは、第1および第3点
火用制御信号を同時に発生することを特徴とする。
【0026】本発明に従えば、複数段の点火手段のう
ち、それらの各点火手段の点火動作をずらして行わせる
第1動作モードLoと、それらの点火手段を同時に動作
させる第2動作モードHiとを、モード設定手段39に
よって設定する。モード設定手段では、各動作モード
を、たとえば手動操作によって実現されるスイッチによ
って設定し、あるいはまた第1センサの出力の演算処理
によって設定する。第2動作モードでは、点火電源の電
力が第2センサを経て第1点火手段に与えられるととも
に、点火電源の電力が第2センサおよび同時点火用スイ
ッチング回路33を経て第2点火手段41に与えられ
る。こうして第1動作モードで用いられる点火電力用コ
ンデンサの充電動作を行う必要なしに、点火電源の電力
によって第1および第2点火手段を同時に動作させるこ
とができる。
【0027】本発明において、第2センサ15は、点火
電源と第1点火手段との間に介在され、点火電源と第2
点火手段との間には介在されていない構成であってもよ
い。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態の
全体の構成を示すブロック図である。自動車の車体に
は、第1センサであるGセンサ14と、機械的な動作に
よって導通するセーフィングセンサと呼ぶことができる
第2センサ15とが備えられる。第1センサ14は、た
とえば車体2の前後方向に作用する加速度に対応した電
圧などの電気的レベルを有する電気信号を導出して、処
理回路16に与える。処理回路16は、たとえばマイク
ロコンピュータなどによって実現される。第2センサ1
5は、車体に作用する加速度によって永久磁石片などの
質量体がばねのばね力に抗して車体の前後方向に変位可
能に設けられ、車体の固定位置に、永久磁石片の磁界に
よってスイッチの状態が変化するリードスイッチが固定
され、車体に作用する衝撃力などの加速度が作用し、エ
アバッグ展開条件が成立したとき、導通する。バッテリ
によって実現される点火電源17の電力は、昇圧回路1
8によって昇圧され、第2センサ15からライン19に
与えられる。
【0029】複数段展開用エアバッグには、第1スクイ
ブ21と第2スクイブ22とが備えられる。これらの第
1および第2スクイブ21,22の点火動作によってエ
アバッグが膨張して展開される。エアバッグには内部の
ガスを外部に排出する絞りが設けられる。
【0030】第1スクイブ21には、スイッチングトラ
ンジスタTR1,TR2を含む第1スイッチング回路2
3が、直列に接続される。こうして第1点火手段24が
構成される。ライン19には電流制限回路25を介して
第1点火手段24が接続される。
【0031】点火電力用コンデンサ27には並列に放電
用抵抗28が並列に接続される。コンデンサ27には、
充電用スイッチング回路29を構成するスイッチングト
ランジスタTR3が直列に接続される。充電用スイッチ
ング回路29には、電流制限回路32を介してライン1
9が接続される。
【0032】エアバッグの第2スクイブ22には、スイ
ッチングトランジスタTR4を含む同時点火用スイッチ
ング回路33が接続される。この同時点火用スイッチン
グ回路33は、電流制限回路34を介してライン19に
接続される。
【0033】第2スクイブ22には、スイッチングトラ
ンジスタTR5,TR6が直列に接続されて構成される
第2スイッチング回路35が、直列に接続される。第2
スクイブ22と第2スイッチング回路35とは、第2点
火手段41を構成する。この第2スイッチング回路35
は、電流制限回路36を介して、点火電力用コンデンサ
27の接続点37に接続される。第1スイッチング回路
24のスイッチングトランジスタTR1,TR2の制御
端子であるベースには、処理回路16から第1点火用制
御信号が与えられ、また同様に第2スイッチング回路の
スイッチングトランジスタTR5,TR6のベースには
処理回路16から第2点火用制御信号が与えられ、さら
にスイッチング回路29のスイッチングトランジスタT
R3には、処理回路16から充電用制御信号が与えら
れ、さらにスイッチング回路33のスイッチングトラン
ジスタTR4には第3点火用制御信号が処理回路16か
ら与えられる。
【0034】処理回路16には、モード設定回路39が
接続される。これによって第1および第2スクイブ2
1,22がずれて多段展開動作する第1動作モードLo
と、第1および第2スクイブ21,22が同時に点火す
る第2動作モードHiとが切換えられて設定される。こ
のようなモード設定は、処理回路16が第1センサ14
の出力に応答して演算処理して設定されるように構成さ
れてもよい。
【0035】図2は、図1の処理回路16の動作を説明
するためのフローチャートである。車体の衝突などが生
じて衝撃力が作用したとき、第1センサ14の出力が処
理回路16に与えられ、処理回路16は、ステップs1
において、スクイブ21,22の点火要求動作を開始す
る。ステップs2においてモード設定回路39によって
エアバッグの多段階展開を行う第1動作モードが設定さ
れているものと判断されると、次のステップs3におい
て第1点火用制御信号と充電用制御信号とが発生され、
スイッチングトランジスタTR1,TR2;TR3が導
通される。
【0036】図3は、図1および図2に示される実施の
形態における第1動作モードの動作を説明するための波
形図である。第1センサ14の出力は、図3(1)に示
され、時刻t1において車体に衝撃力が作用して加速度
が作用したものと想定する。この衝撃時に、第2センサ
15は図3(2)に示されるように時刻t2〜t8にお
いて導通する。この第2センサ15の導通期間W0は、
たとえば数10msである。図2のステップs3におけ
るスイッチングトランジスタTR1のスイッチング状態
は図3(3)に示され、スイッチングトランジスタTR
2のスイッチング状態は図3(4)に示され、さらに充
電用のスイッチングトランジスタTR3のスイッチング
状態は図3(5)に示される.図2のステップs4で
は、時間W1だけ、時刻t4〜t5においてこれらのス
イッチングトランジスタTR1,TR2,TR3を導通
したままに保ち、ステップs5では、時刻t5において
これらのスイッチングトランジスタTR1,TR2,T
R3を遮断する。
【0037】第1スイッチング回路24のスイッチング
トランジスタTR1,TR2が導通することによって、
第1スクイブ21に、点火電源17から、昇圧回路2
8、第2センサ15および電流制限回路25を介して点
火電流が供給され、第1段の展開動作が行われる。この
とき前述のように充電のためのスイッチングトランジス
タTR3が導通し、点火電力用コンデンサ27には、ラ
イン19から電流制限回路32を経て電力が供給され、
点火電力用コンデンサ27が充電され、接続点37の電
圧が上昇する。この接続点37の電圧は、図3(6)に
示されるとおりである。点火電力用コンデンサCは、第
2センサ15が導通し、しかもスイッチングトランジス
タTR3が導通している時刻t4〜t8において充電さ
れ、時刻t8〜t6において蓄積した電荷を保つ。
【0038】図2においてステップs6に示されるよう
に、時刻t5から時間W2が計時され、時刻t6では、
ステップs7において第2点火手段41の第2スイッチ
ング回路35を構成するスイッチングトランジスタTR
5,TR6が、導通される。このとき同時点火用スイッ
チング回路33のスイッチングトランジスタTR4は、
図3(7)に示されるように遮断したままである。図3
(8)はスイッチングトランジスタTR5のスイッチン
グ状態を示し、図3(9)はスイッチングトランジスタ
TR6のスイッチング状態を示す。こうして時刻t1か
ら比較的長い時間W4経過した時刻t6において、第2
センサ15が遮断していても、点火電力用コンデンサ2
7からの電力を利用して、第2スクイブ22に点火電力
を与えることができるようになる。時間W4は、たとえ
ば100msであってもよい。
【0039】図2のステップs8において、時刻t6か
ら時間W3だけ経過した時刻t7では、スイッチングト
ランジスタTR5,TR6を遮断し、こうしてステップ
s9では、第1動作モードLoの一連の動作を終了す
る。
【0040】図4は、モード設定回路39によって第2
動作モードHiが設定されているときにおける図1およ
び図2に示される実施の形態の動作を説明するための波
形図である。第2動作モード設定回路39において第2
動作モードHiが設定されているとき、図2のステップ
s1からステップs2を経てステップs11に移る。図
4(1)は第1センサ14の出力波形を示し、図4
(2)は第2センサ15のスイッチング状態を示す。ス
テップs11では、スイッチングトランジスタTR1が
図4(3)のように時刻t4〜t5の期間W1だけ導通
し、同様にスイッチングトランジスタTR2が図4
(4)に示されるように導通する。これによって第1ス
クイブ21に前述と同様に点火電流が流れて点火動作が
行われる。またこれと同様に、同時点火用スイッチング
回路33におけるスイッチングトランジスタTR4と、
第2スイッチング回路35の一方のスイッチングトラン
ジスタTR6とが、図4(7)および図4(9)にそれ
ぞれ示されるように導通される。
【0041】こうして、スイッチングトランジスタTR
1,TR2;TR4,TR6の導通期間W1が保たれ
る。したがって第2スクイブ22には、点火電源17か
ら、昇圧回路18,第2センサ15、ライン19、電流
制限回路34、スイッチングトランジスタTR4、スイ
ッチングトランジスタTR6を経て、点火電流が流れ
て、第2スクイブ22の点火動作が、第1スクイブ21
と同時に行われる。図2のステップs13では、時刻t
5においてスイッチングトランジスタTR1,TR2;
TR4,TR6が遮断される。このような第2動作モー
ドHi時には、充電制御用スイッチングトランジスタT
R3および第2スイッチング回路35のスイッチングト
ランジスタTR5は図4(5)および図4(8)にそれ
ぞれ示されるように遮断したままであり、点火電力用コ
ンデンサ27の接続点38の電圧は,図4(6)に示さ
れるように零である。
【0042】図5は、本発明の実施の他の形態の全体の
構成を示すブロック図である。この実施の形態は、前述
の図1〜図4に示される実施の形態に類似し、対応する
部分には同一の参照符を付す。注目すべきはこの実施の
形態では、第1点火手段23に直列に通電検出手段44
が接続され、第1点火手段23に流れる点火電流を検出
する。この通電検出手段44の出力は、保持手段45に
与えられる。これによって保持手段45は充電用スイッ
チング回路29のスイッチングトランジスタTR3に、
充電用制御信号を与えて導通させ、充電電力用コンデン
サ27を充電可能とする。
【0043】図6は、図5に示される通電検出手段44
と保持手段45との具体的な電気的構成を示す回路図で
ある。第1点火手段23のライン47には、通電検出手
段44の電流検出用抵抗51が介在される。通電検出用
レベル弁別回路52の一方の入力は、ライン47に接続
され、他方の入力には、第1基準電圧源53が接続され
る。第1点火手段23に流れる点火電流が、第1スクイ
ブ21を点火するに充分に大きな点火電流が流れ、これ
によって抵抗51の両端の電圧降下が、第1基準電圧源
53の第1基準電圧以上になると、通電検出用レベル弁
別回路52の出力が導通され、ライン54には、予め定
める電圧V1が与えられる。抵抗51の電圧降下が、第
1基準電圧未満であるとき、通電検出用レベル弁別回路
52のライン54に接続される出力のインピーダンス
は、開放した大きな値となる。
【0044】保持手段45においてライン54には、保
持用コンデンサ56が接続される。このコンデンサ56
には抵抗57が接続される。こうして保持用コンデンサ
56と抵抗57とによって、時定数回路58が構成され
る。時定数回路58の出力は、充電制御用レベル弁別回
路59の一方の入力に与えられる。この充電制御用レベ
ル弁別回路59の他方の入力には、第2基準電圧源61
からの第2基準電圧が与えられる。充電制御用レベル弁
別回路59は、時定数回路58のライン54における電
圧が、第2基準電圧源61の第2基準電圧以上になる
と、出力スイッチングトランジスタ62を導通させる。
これによってライン48がローレベルとなり、充電用ス
イッチング回路29のスイッチングトランジスタTR3
が導通する。
【0045】こうして第1点火手段23のライン47に
第1スクイブ21を点火動作するに充分大きい点火電流
が流れたとき、保持用コンデンサ56のライン54にお
ける充電電圧が高くなる。そのライン47における点火
電流が、第2基準電圧源61に対応する値以上であると
き、スイッチングトランジスタ62,TR3が導通し、
点火電力用コンデンサ27が、第1スクイブ21の点火
動作時、充電されることになる。
【0046】充電制御用レベル弁別回路59のライン5
4に接続される入力のインピーダンスは高く、したがっ
て保持用コンデンサ56は、充電電力用コンデンサ27
に比べて小さい容量を有する。こうして通電検出手段4
4および保持手段45は、小形化されて実現され、処理
回路16とは別に独立して、電気回路素子によって実現
されることができる。そのため処理回路16の演算処理
負荷を軽減することができ、その分、処理回路16の演
算動作の速度を向上することができる。
【0047】通電検出手段44によって第1点火手段2
3に第1スクイブ21の点火動作に必要な点火電流が流
れたことが検出されたとき初めて、保持手段45の働き
によって充電用スイッチング回路29のスイッチングト
ランジスタTR3が導通されることになる。したがって
点火電源17の出力電圧が低下している状態で第1スク
イブ21の点火動作と同時に、点火電力用コンデンサ2
7の充電が開始され、したがって第1スクイブ21点火
に充分な点火電流が流れなくなってしまうことを防ぐ。
こうして点火電源17の出力電圧が低下した状態におい
ても、エアバッグの第1および第2スクイブ21,22
のうち、少なくとも第1スクイブ21を確実に点火動作
させることが可能になる。
【0048】図7は図5および図6に示される実施の形
態における処理回路16の動作を説明するためのフロー
チャートであり、図8は図5〜図7に示される実施の形
態における動作を説明するための波形図である。図7に
おけるステップu1〜u13は、前述の実施の形態にお
ける図2のステップs1〜s13にそれぞれ対応してお
り、図8(1)〜図8(4)および図8(5)〜図8
(9)の各波形は、前述の図3(1)〜図3(4)およ
び図3(5)〜図3(9)にそれぞれ対応する。図7の
ステップu1からステップu2に移り、モード設定回路
39において第1動作モードLoが設定されていると
き、次のステップu3では、第1点火用制御信号が第1
点火手段23のスイッチングトランジスタTR1,TR
2に与えられて、ステップu4において設定される時間
W1だけ継続され、ステップu5においてそれらのスイ
ッチングトランジスタTR1,TR2が遮断される。図
8(1)は第1センサ14の出力波形を示し、図8
(2)は第2センサ15の出力波形を示す。前述のよう
に図7のステップu3〜u5においてスイッチングトラ
ンジスタTR1,TR2が図8(3)および図8(4)
に示されるように時刻t14〜t15の時間W1だけ導
通される。スイッチングトランジスタTR1,TR2が
導通状態から遮断状態になる時刻t15は、第2センサ
15が導通状態から遮断状態になるt13よりも遅い。
これによって第1スクイブ21に点火電流が流れる。
【0049】図7のステップu6では、時刻t15から
時間W2が経過された時点t16で、ステップu7では
スイッチングトランジスタTR5,TR6を、ステップ
u8における予め定める時間W3だけ導通し、その後、
時刻t17では、図7のステップu9においてスイッチ
ングトランジスタTR5,TR6を遮断する。こうして
ステップu10では、一連の動作を終了する。図7のス
テップu11〜u13は、前述の実施の形態における図
2のステップs11〜s13と同様である。この第1ス
クイブ21に流れる点火電流が充分に大きいとき、通電
検出手段44の通電検出用レベル弁別回路52は、ライ
ン54に、図8(4a)に示される出力を導出する。こ
れによって保持手段45の保持用コンデンサ56の出力
電圧は、図8(4b)となる。したがって充電制御用レ
ベル弁別回路59の出力は、保持用コンデンサ56の出
力電圧が、時刻t14〜t18の期間にわたって、図8
(4c)に示されるようにハイレベルとなる。これによ
ってスイッチングトランジスタ62が時刻t14〜t1
8の期間中導通したままとなる。したがって充電用スイ
ッチング回路29におけるスイッチングトランジスタT
R3は、図8(5)に示されるように時刻t14〜t1
8において導通する。これによって充電電力用コンデン
サ27は、第2センサ15が導通するとともにスイッチ
ングトランジスタTR3が導通する時刻t14〜t13
の時間において充電される。その後、時刻t13〜t1
6において充電電荷が保たれる。こうして充電電力用コ
ンデンサ27の接続点37の出力電圧は、図8(6)に
示されるとおりである。
【0050】時刻t16は、第1点火用制御信号の終了
時刻t15から予め定める時間W2経過した時刻であ
る。同時点火用スイッチングトランジスタTR4は、図
8(7)に示されるように遮断されたままであり、第2
点火手段41のスイッチングトランジスタTR5,TR
6は、図8(8)および図8(9)に示されるように時
刻t16〜t17の予め定める時間W3だけ、導通され
る。うして第2スクイブ22が点火される。こうして第
1センサ14によって衝撃が検出されてエアバッグ展開
条件が成立した時刻t11から、時間W4経過した時刻
t16において、第2スクイブ22が点火され、したが
って第1スクイブ21から時間がずれて第2スクイブ2
2が点火されることになる。
【0051】図9は、図5〜図8に示される実施の形態
における他の動作を説明するための波形図である。図9
(1)〜図9(9)の各波形は、前述の図8(1)〜図
8(9)の各波形にそれぞれ対応する。特に図9の動作
では、第2センサ15の図9(2)に示される時刻t1
2〜t13aにおいて導通する期間中、処理回路16か
ら第1点火手段23のスイッチングトランジスタTR
1,TR2に第1展開を制御信号が与えられ、これらの
スイッチングトランジスタTR1,TR2が、時刻t1
4〜t15aの時間W1だけ、導通する。スイッチング
トランジスタTR1,TR2の導通状態から遮断状態に
なる時刻t15aは、第2センサ15が導通状態から遮
断状態になる時刻t13aよりも早い。図9におけるそ
のほかの動作は、前述の図8の動作と同様である。さら
に図5〜図9の実施の形態における第2動作モードHi
の動作は、前述の実施の形態と同様である。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、エアバッ
グのノイズなどによる誤動作を防ぐために機械的動作を
して導通する第2センサ15が、点火電源と第1および
第2点火手段24,29との間に介在されており、事故
発生時、自動車の車体に作用する衝撃力によって第1セ
ンサ14がエアバッグ展開条件を検出して制御手段の働
きによって第1点火手段24に第1点火用制御信号を与
え、このとき第2センサ15が導通していることによっ
て第1点火手段が点火してエアバッグが第1段階で展開
する。この第1点火用制御手段が第1点火手段に与えら
れる点火電力用コンデンサ27には、点火電源の電力が
与えられて電荷が蓄積される。したがってその後、たと
え第2センサ15が遮断しても、点火電力用コンデンサ
27の電力を利用して、第2点火手段41に第2点火用
制御信号を与えられることによって、第2点火手段を点
火して第2段のエアバッグ展開を行うことができる。
【0053】こうして本発明によれば、第2センサ15
の機械的動作によって導通する時間が短くても、エアバ
ッグを複数段で展開することが確実になる。
【0054】また本発明によれば、第1点火手段23に
通電された電流が、その第1点火手段を充分に点火する
ことができる大きな電流であるとき、保持手段45によ
ってコンデンサを充電可能とし、これによって点火電源
の出力電力が低下しているときであっても、少なくとも
第1点火手段を点火動作することができ、搭乗者の安全
を最低限、確保することができる。またこれらの通電検
出手段44と保持手段45とは、制御手段とは別個に、
電子回路部品を用いて実現することができるので、第1
および第2点火手段の動作を、不所望な時間遅れのばら
つきを生じることなく、正確に行うことができるように
なる。制御手段は、たとえばマイクロコンピュータなど
によって実現することができる。
【0055】第1および第2スイッチング回路24,2
9、したがって第1および第2点火手段に直列に、電流
制限回路が介在され、これによって点火電源および点火
電力用コンデンサ27の出力が、第1および第2点火手
段を点火するのに必要な電流を供給することを可能にす
るとともに、それ以上に大きく無駄な電流が供給される
ことを防ぐ。
【0056】また本発明によれば、第1動作モードでは
第1および第2点火手段を、時間をずらして動作させ、
第2動作モードでは同時点火用スイッチング回路33
を、第3点火用制御信号によって第1点火用制御信号と
同時に発生し、こうしてエアバッグを複数段同時に展開
動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の全体の構成を示すブロ
ック図である。
【図2】図1の処理回路16の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図3】図1および図2に示される実施の形態における
第1動作モードの動作を説明するための波形図である。
【図4】モード設定回路39によって第2モードが設定
されているときにおける図1および図2に示される実施
の形態の動作を説明するための波形図である。
【図5】本発明の実施の他の形態の全体の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】図5に示される通電検出手段44と保持手段4
5との具体的な電気的構成を示す回路図である。
【図7】図5および図6に示される実施の形態における
処理回路16の動作を説明するためのフローチャートで
ある。
【図8】図5〜図7に示される実施の形態における動作
を説明するための波形図である。
【図9】図5〜図8に示される実施の形態における他の
動作を説明するための波形図である。
【図10】従来からの多段展開エアバッグシステムの制
御装置の電気的構成を簡略化して示すブロック図であ
る。
【図11】Loモードでの点火タイミングを示す波形図
である。
【符号の説明】 14 第1センサ 15 第2センサ 16 処理回路 17 点火電源 21 第1スクイブ 22 第2スクイブ 23 第1点火手段 24 第1スイッチング回路 25,32,34,36 電流制限回路 27 点火電力用コンデンサ 29 充電用スイッチング回路 33 同時点火用スイッチング回路 35 第2スイッチング回路 41 第2点火手段 TR1〜TR6 スイッチングトランジスタ 39 モード設定回路 44 通電検出手段 45 保持手段 51 電流検出用抵抗 52 通電検出用レベル弁別回路 53 第1基準電圧源 56 保持用コンデンサ 59 充電制御用レベル弁別回路 61 第2基準電圧源

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の点火手段を備えるエアバッグ装置
    において、 第1点火手段へ点火電流を供給する経路に備えられた機
    械的な加速度スイッチが通電状態である場合に、第2点
    火手段へ点火電流を供給するためのコンデンサに充電を
    行うことを特徴とするエアバッグ装置。
  2. 【請求項2】 エアバッグを展開するための複数段の点
    火手段を備えるエアバッグ装置において、 第1点火用制御信号に応答し、第1段として展開するエ
    アバッグの点火を行う第1点火手段23と、 第2点火用制御信号に応答し、第2段として展開するエ
    アバッグの点火を行う第2点火手段41と、 第1および第2点火手段に点火電流を供給する点火電源
    と、 エアバッグ展開条件を検出する第1センサ14と、 点火電源と第1点火手段との間に介在され、エアバッグ
    展開条件を検出して機械的な動作によって導通する第2
    センサ15と、 点火電力用コンデンサ27と、 第1センサの出力に応答して第1点火手段に第1点火用
    制御信号を与えるとともに、第2点火手段に点火電流を
    供給するための点火用コンデンサを充電させる制御手段
    とを含むことを特徴とするエアバッグ装置。
  3. 【請求項3】 制御手段は、 第1センサの出力に応答し、第1点火用制御信号と、そ
    の第1点火用制御信号の発生後、予め定める条件に従っ
    て第2点火手段に与えるべき第2点火用制御信号を発生
    する処理回路と、 点火電力用コンデンサに直列接続され、処理回路によっ
    て導通される充電用スイッチング回路29とを有し、 第1点火手段は、 第1スクイブ21と、 この第1スクイブに直列接続され、第1点火用制御信号
    によって導通する第1スイッチング回路24とを有し、 第2点火手段は、 第2スクイブ22と、 この第2スクイブに直列接続され、第2点火用制御信号
    によって導通する第2スイッチング回路35とを有する
    ことを特徴とする請求項2記載のエアバッグ装置。
  4. 【請求項4】 通電によってエアバッグを展開する複数
    段の点火手段を備える複数段展開用エアバッグ制御装置
    において、 第1点火用制御信号に応答し、第1段として展開するエ
    アバッグの点火を行う第1点火手段23と、 第2点火用制御信号に応答し、第2段として展開するエ
    アバッグの点火を行う第2点火手段41と、 第1および第2点火手段に点火電流を供給する点火電源
    と、 エアバッグ展開条件を検出する第1センサ14と、 点火電源と第1および第2点火手段との間に介在され、
    エアバッグ展開条件を検出して機械的な動作によって導
    通する第2センサ15と、 点火電力用コンデンサ27と、 第1センサの出力に応答して第1点火手段に第1点火用
    制御信号を与え、第1点火用制御信号の発生後、予め定
    める条件に従って第2点火手段に第2点火用制御信号を
    与える制御手段と、 第1点火手段の通電を検出する通電検出手段44と、 通電検出手段の出力に応答し、通電検出出力を保持して
    充電用制御信号を導出してコンデンサを充電可能とする
    保持手段45とを含むエアバッグ装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は、 第1センサの出力に応答し、第1および第2点火用制御
    信号を発生する処理回路と、 点火電力用コンデンサに直列に接続される充電用スイッ
    チング回路29とを有し、 第1点火手段は、 第1スクイブ21と、 この第1スクイブに直列接続され、第1点火用制御信号
    によって導通する第1スイッチング回路24とを有し、 第2点火手段は、 第2スクイブ22と、 この第2スクイブに直列接続され、第2点火用制御信号
    によって導通する第2スイッチング回路35とを有し、 通電検出手段44は、 第1点火手段に直列に介在され、電流を検出する電流検
    出素子51と、 電流検出素子の点火電流が予め定める値以上であると
    き、通電検出出力を導出する通電検出用レベル弁別回路
    52とを有し、 保持手段45は、 通電検出用レベル弁別回路の出力によって充電される保
    持用コンデンサ56と、 保持用コンデンサの出力が予め定める値以上であると
    き、充電用スイッチング回路に充電制御信号を与えて充
    電用スイッチング回路を導通する充電制御用レベル弁別
    回路59とを有することを特徴とする請求項4記載のエ
    アバッグ装置。
  6. 【請求項6】 第1および第2スイッチング回路に直列
    に、電流の上限値を設定する電流制限回路がそれぞれ介
    在されることを特徴とする請求項3または5記載のエア
    バッグ装置。
  7. 【請求項7】 第2センサと第2点火手段との間に介在
    され、第3点火用制御信号によって導通する同時点火用
    スイッチング回路33と、 第1および第2動作モードを設定するモード設定手段3
    9とを含み、 処理回路は、モード設定手段の出力に応答し、第1動作
    モードでは、第1および第2点火用制御信号を、時間を
    ずらして発生し、 第2動作モードでは、第1および第3点火用制御信号を
    同時に発生することを特徴とする請求項3,5または6
    記載のエアバッグ装置。
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