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JP2002538993A - 多層射出成形装置及び方法 - Google Patents

多層射出成形装置及び方法

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Publication number
JP2002538993A
JP2002538993A JP2000605012A JP2000605012A JP2002538993A JP 2002538993 A JP2002538993 A JP 2002538993A JP 2000605012 A JP2000605012 A JP 2000605012A JP 2000605012 A JP2000605012 A JP 2000605012A JP 2002538993 A JP2002538993 A JP 2002538993A
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JP
Japan
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melt
flow
injection molding
melt passage
valve
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JP2000605012A
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ジョブスト、ユー.ジェラート
デニス、エル.バビン
逸人 中西
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Mold Masters 2007 Ltd
Original Assignee
Mold Masters 2007 Ltd
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Publication date
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Application filed by Mold Masters 2007 Ltd filed Critical Mold Masters 2007 Ltd
Priority claimed from PCT/IB2000/000299 external-priority patent/WO2000054955A1/en
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    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
  • Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)

Abstract

(57)【要約】 射出成形装置及び方法は第1材料(200)の流れのための第1溶融物通路(122)及び第2材料(300)の流れのための第1溶融物通路(122)と連通する第2溶融物通路(84')を有する。射出成形装置及び方法は第2溶融物通路(84')内を通過するバルブピン(110')も有する。バルブピン(110')は、第2溶融物通路(84')を通過する第1材料(200)ではなく第2材料(300)の流れを可能にする第1部分(810)、及び、第2溶融物通路(84')を通過する第1材料(200)及び第2材料(300)の流れを制限する第2部分(812)を有する。バルブピン(110')は溶融物溝(78)からキャビティ(36)への材料の流れを制限するためにも用いることが可能である。更に、逆流制御弁(808)は射出成形装置及び方法の溶融物通路(84')と組み合わせることも可能である。逆流制御弁(808)は溶融物通路(84')を通過する材料の流れを可能にする第1部分(810)、及び、溶融物通路(84')を通過する材料の流れを制限する第2部分(812)を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】関連出願の相互参照 本出願は、両方共にそれらの全体が引用によりここに明確に組み込まれる、1
999年3月18日付けの米国特許出願第09/271,835号、及び199
9年3月22日付けの米国特許出願第09/274,443号の一部継続出願で
ある。
【0002】発明の分野 本発明は、多層製品、及び当該製品を射出成形する装置及び方法に関する。更
に詳細には、本発明は、射出成形装置用の逆流制御弁に関する。
【0003】発明の背景 食物用保護容器や飲料ボトル用予成形品、クロージャ(閉じた容器)などの多
層成形製品を製造するための数個取射出成形装置(multi-cavity injection mol
ding apparatus)が知られている。一種類の材料から成る1つ又は複数の層は一
般に、成形製品を形成するために、別の種類の材料から成る1つ又は複数の層内
、又は、それらと共に成形される。これらの層の少なくとも1つは、成形製品の
内容物を保護するために、通常、バリヤ材料により形成される。バリヤ材料は高
価であるので、成形製品には一般に非常に薄いバリヤ層のみが用いられる。この
薄いバリヤ層は、一般に、成形製品の内容物に適した保護を提供するために、成
形製品全体に亘って均一かつ平等に(即ち、充分に均衡を保って)配分されるこ
とが望ましい。
【0004】 製品を射出成形するための一般的な方法は順次射出成形(sequential injecti
on molding)である。順次射出成形においては、一種類又は複数種類の材料は、
規定された順番又は順序でキャビティに射出される。例えば、予成形品材料又は
クロージャ材料がまずキャビティ内に射出され、これに続いて、バリヤ材料がキ
ャビティ内に射出される。順次射出成形は成形製品を形成するために単独で用い
ること、又は、共射出(coinjection molding)又は同時射出成形(simultaneou
s injection molding)と組み合わせることが可能である。
【0005】 ただし、順次射出成形には、一種類の材料が別の種類の材料の溶融物通路へ逆
流するときに、問題が発生することがあり得る。二種類の材料がキャビティの外
部で混合されると、射出成形装置を通過する材料の流れに関して問題が引き起こ
され、結果的に、しばしば、望ましくない、即ち、低品質の成形製品が製造され
ることがあり得る。例えば、キャビティ内に射出されつつある予成形品材料又は
クロージャ材料がバリヤ材料を運んでいる溶融物通路内に逆流すると、バリヤ材
料がキャビティ内への射出サイクル期間中に射出成形装置内を流れることが困難
になることがあり得る。また、キャビティ内に射出されるバリヤ材料は、バリヤ
材料の溶融物通路内に逆流した予成形品材料又はクロージャ材料を含むので、結
果的に、成形製品が適切な、又は意図した材料の組成とならないことがあり得る
【0006】 従って、一種類の材料が別の種類の材料の溶融物通路へ逆流することを制御す
ることによって、従来の技術に関連した問題を克服する射出成形装置及び方法を
提供することは望ましいはずである。一種類の材料が別の種類の材料の溶融物通
路へ逆流することを制限するか、或いは、実質的に防止する、射出成形装置及び
方法は、より効率的な射出成形装置及び方法を生み出すのみならず、より高品質
の成形製品を得ることに帰着するはずである。
【0007】発明の概要 本発明は、第1材料の流れのための第1溶融物通路と、第2材料の流れのため
の、第1溶融物通路と連通する第2溶融物通路とを備えた、射出成形成装置を提
供する。本発明の射出成形装置は、更に、第2溶融物通路を通過するバルブピン
を有する。バルブピンは、第2材料の流れが第2溶融物通路を通って流れること
を可能にする第1部分と、第1材料の流れ及び第2材料の流れが第2溶融物通路
を通過することを制限する第2部分とを有する。
【0008】 更に、本発明は、射出成形装置の溶融物通路と組み合わされて用いられる逆流
制御弁を提供する。逆流制御弁は、材料の流れが溶融物通路を通過することを可
能にする第1部分と、溶融物通路を通過する材料の流れを制限する第2部分とを
有する。
【0009】 更に、本発明は、溶融物通路の少なくとも一部分を有するマニホールドと、溶
融物通路と連通する溶融物溝を有するノズルとを備えた、射出成形成装置を提供
する。また、この射出成形装置は、ノズルの溶融物溝と位置合わせされたキャビ
ティを備えている。また、この射出成形装置は、溶融物通路を通過する材料の流
れを制限する第1部分と、溶融物溝からキャビティへの材料の流れを制限する第
2部分とを有するバルブ部材を備えている。
【0010】 更に、本発明は、第1区分体及び第2区分体を備える溶融物通路内に材料を射
出するステップを含む、射出成形方法を提供する。本発明の方法は、更に、材料
の流れが溶融物通路を通過することを可能にするように第1区分体及び第2区分
体の間にバルブピンの第1部分を位置決めするステップを含む。本発明の方法は
、更に、材料の流れが溶融物通路を通過することを制限するように第1区分体及
び第2区分体の間にバルブピンの第2部分を位置決めするステップを含む。
【0011】好ましい実施の形態の詳細な説明 図面を参照すると、図1は、順次かつ同時共射出成形によって3層ボトル予成
形品、クロージャ、又は他の製品を成形するための1つのノズル10を備えた、
本発明に係るバルブゲート付き数個取射出成形装置5の一部分の好ましい実施の
形態を示す。説明を容易にするために、図1にはわずか1つのノズルだけが示さ
れているが、任意の所要個数のノズル(即ち、12、16、又は48)が本発明
の装置と共に用いることが可能である。図1に示し、かつ以下に詳細に説明する
ように、各追加ノズルはノズル10と同じ特徴を持つことが好ましい。
【0012】 また、装置5は、ノズル10の他に、前面側溶融物分配マニホールド18、ノ
ズル保持板20、バックプレート24、キャビティ保持板28、及び後面側溶融
物分配マニホールド94を備えている。ノズル保持板20及びバックプレート2
4はマニホールドプレート26と結合される。更に、装置5は、用途に応じてよ
り多数個又は少数個のプレートを備えることがあり得るが、説明を容易にするた
めに、上述したプレートのみが図1に示されていることを理解されたい。
【0013】 ノズル保持板20は前面側溶融物分配マニホールド18とキャビティ保持板2
8との間のマニホールドロケータ88の端部87の周りに位置している。ノズル
保持板20はノズル10を受け入れるためのノズル着座用開口部54を有してい
る。射出成形装置の各ノズルに対して個別のノズル着座用開口部を設けることが
好ましい。また、ノズル保持板20は、それぞれのノズル着座用開口部54内で
ノズル10が回転することを防止するために、ノズル10に隣接して回転防止カ
ム90を有することが好ましい。
【0014】 ノズル10の本体12は前面側先端部30及び後端部14を有している。ノズ
ルは、本体12に巻き付けられている一体形の電気加熱エレメント58によって
加熱される。加熱エレメント58は、ノズルの後端部の近くに配置された端子6
0を有している。また、ノズル10は、後端部14から延びる放射状溶融物溝6
4を有している。更に、ノズル10は、ノズル10の本体12内に固定されて前
面側先端部30を形成するノズルゲートシール73を有している。また、ノズル
ゲートシール73は、ノズル10の前面側先端部30を通して材料の通過を可能
にする前面側開口部74を有している。
【0015】 また、ノズルは、ノズルゲートシール73内に固定されたライナスリーブ70
を有している。ライナスリーブ70は、ノズルゲートシール73の前面側開口部
74の近くでこれと位置合わせされた前面側開口部75と、ノズル10の後端部
14に対応する後端部71とを有している。ライナスリーブ70及びノズルシー
ル73は、それらの間に、ノズルゲートシール73を貫いて延びる共に放射状溶
融物溝64と流体的に連通する環状溶融物溝76を、一緒に形成する。ライナス
リーブ70は、材料の流れを放射状溶融物溝64から環状溶融物溝76へ向ける
ために、ノズルゲートシール73に近接して傾斜フランジ80を有することが好
ましい。
【0016】 更に、ライナスリーブ70は、本体12を貫いてノズル10の後端部14まで
延びる中央穴68を有している。ライナスリーブ70の中央穴68は細長いバル
ブピン110を受け入れるように設計されている。ただし、バルブピン110は
、例えばバルブステム又はバルブスリーブなどのような他の適当なバルブ部材と
容易に交換可能であることを理解されたい。また、中央穴68は、バルブピン1
10の周りでノズル10を貫いて材料が流れることを可能にするための中央溶融
物溝78の一部を画成する。図1に示すように、環状溶融物溝76は中央溶融物
溝78から半径方向に間隔を保つ。
【0017】 バルブピン110は、本体111、ヘッド112、及び、ヘッド112と反対
側の前面側先端部116を有している。前面側先端部116は、図1、図4A〜
図4E及び図5に示すように直柱状でも、テーパがついていても(図示せず)、
構わない。また、前面側先端部116は、ノズルゲートシール73の前面側開口
部74内に適合するように設計されている。更に、以下に詳しく説明するように
、バルブピン110は幾つかの異なる位置に前進及び後退することが可能である
【0018】 前面側溶融物分配マニホールド18は、ノズル保持板20と後面側溶融物分配
マニホールド94との間のマニホールドロケータ88上に配置される。前面側溶
融物分配マニホールド18は一体形の電気加熱エレメント86によって加熱され
、その前面16はノズル10の後端部14に当接する。また、前面側溶融物分配
マニホールド18は、バルブブシュ98を受け入れるための凹部52を有する少
なくとも1つのブシュ着座用開口部50と、ライナスリーブ70の中央穴68と
連通する、直径104aの少なくとも1つの溶融物穴104とを有する。中央穴
68と同様に、溶融物穴104はバルブピン110を受け入れるように設計され
、バルブピン110の周りの材料の流れが前面側溶融物分配マニホールド18を
通過するよう中央溶融物溝78の他の部分を画成する。前面側溶融物分配マニホ
ールド18は、装置5に用いられる各ノズル10ごとにブシュ着座用開口部50
と溶融物穴104とを有することが好ましい。
【0019】 更に、前面側溶融物分配マニホールド18は、第1溶融物通路42を有してお
り、この第1溶融物通路42は、前面側溶融物分配マニホールド18を通って前
方に延びると共にノズル10の放射状溶融物溝64と連通する第1溶融物部分4
3を有している。第1溶融物部分43は、材料が第1溶融物通路42から放射状
溶融物溝64内に流入し、次いで、ノズル10の環状溶融物溝76内に流入する
ことを可能にする。従って、第1溶融物部分43、及び、ひいては、第1溶融物
通路42は、放射状溶融物溝64を通って環状溶融物溝76と連通する。
【0020】 また、前面側溶融物分配マニホールド18は、前面側溶融物分配マニホールド
18を通って後方へ延びると共にブシュ着座用開口部50と連通する、第2溶融
物部分44を有する。以下に更に詳細に説明するように、第2溶融物部分44は
、材料が、第1溶融物通路42から、ブシュ着座用開口部50に配置されたバル
ブブシュ98内へと後方に流れることを可能にする。
【0021】 図1に示すように、溶融物入口ノズル130は、ノズル保持板20と反対側の
前面側溶融物分配マニホールド18に当接する。溶融物入口ノズル130は、溶
融物入口ノズル130を貫いて前面側溶融物分配マニホールド18内へ延びる主
溶融物通路134を部分的に画成する中央穴132を有している。主溶融物通路
は、前面側溶融物分配マニホールド18の第1溶融物通路42と、例えばポリエ
チレンテレフタレート(PET)などの予成形材料200を供給するための射出
シリンダ(図示せず)とに流体的に連通している。溶融物入口ノズル130も同
様に加熱エレメント136を有している。
【0022】 同様に、装置5は、前面側溶融物分配マニホールド18とバックプレート24
との間に、ただし、好ましくは間隔を保って、図1に示すように、マニホールド
ロケータ88上に配置された後面側溶融物分配マニホールド94を有する。後面
側溶融物分配マニホールドは、溶融物入口ノズル130を受け入れるための中央
穴95を有している。同様に、後面側溶融物分配マニホールド94は、例えばナ
イロン又はエチレンビニルアルコール(EVOH)などのバリヤ材料300を供
給するための射出シリンダ(図示せず)と連通する第2溶融物通路118を有し
ている。また、第2溶融物通路118は、後面側溶融物分配マニホールド94か
ら前方へ延びるL形部分119を有する。更に、後面側溶融物分配マニホールド
94は、前面側溶融物分配マニホールド18の溶融物穴104と位置合わせされ
るブシュ穴149を有している。以下に更に詳細に説明するように、後面側溶融
物分配マニホールド94は一体形の電気加熱エレメント100によって前面側溶
融物分配マニホールド18よりも低い作動温度で加熱され、2つのマニホールド
18、94の間に設けられた空気空間101はこれらを熱的に分離する。
【0023】 また、本発明に係る装置5は、マニホールド18、94の間に配置されると共
に第1溶融物分配マニホールド18のブシュ着座用開口部50内に着座した、バ
ルブブシュ98を有する。製造を容易にするために、バルブブシュ98は、1つ
の一体的な部品を形成するように互いにろうづけされた複数の部品によって構成
されるこが好ましい。図1に示すように、バルブブシュ98は、中間ヘッド部分
103から前面側溶融物分配マニホールド18の凹部52内に向かって前方に延
びる先端突出部102を有している。図2に示すように、先端突出部102と凹
部52は一緒に環状リング溝106を形成している。環状リング溝106は中央
溶融物溝78を囲む。また、バルブブシュ98は、中間ヘッド部分103からブ
シュ穴149を通って後面側溶融物分配マニホールド94内に向かって後方に延
びる細長い後面側ステム部分148を有している。中間ヘッド部分103と前面
側溶融物分配マニホールド18との間に位置するダウエルピン126は、バルブ
ブシュ98を適所に正確に保持し、その回転を防止する。
【0024】 また、バルブブシュ98は、先端突出部102、中間ヘッド部分103、及び
ステム部分148を貫いて延びる中央穴108を有している。図2に示すように
、中央穴108は、中央穴68及び溶融物穴104と同様に、バルブピン110
を受け入れるための第1直径108aを有し、バルブピン110の周りの材料流
れがバルブブシュ98を貫いて通過するよう中央溶融物溝78の一部分を画成す
る。ただし、中央穴108の第1直径108aは、溶融物穴104の直径104
より小さいことが好ましい。同様に、中央穴108は、バルブピン110をちょ
うど受け入れると共に材料の流れがバルブブシュ98を通って後方に向かうこと
を防止するための第2直径108bを有している。
【0025】 図3に示すように、バルブブシュ98の中央穴108、及び前面側溶融物分配
マニホールド18の溶融物穴104は、中央溶融物溝78の一部分を形成する流
れ延長部105を介して一緒に結合される。流れ延長部105は、環状リング溝
106と連通する環状流れ開口部109を有している。環状流れ開口部109は
、溶融物穴104及び中心穴108のそれぞれの直径104a、108aの差に
実質的に等しくなるように寸法決定されることが好ましい。換言すれば、中央溶
融物溝78の幅は、中央溶融物溝内における他の材料の流れを妨害したり悪影響
を及ぼしたりすることなしに、環状リング溝106からの追加の材料の流れを収
容するように増大されることが好ましい。環状リング溝106から流れ出る材料
の量は、環状流れ開口部109の寸法を増大(即ち、流量増加)、又は減少(即
ち、流量減少)することによって制御可能であることを理解されたい。
【0026】 図1及び図2に示すように、バルブブシュ98は、L形の第1遷移溶融物通路
122と、第2遷移溶融物通路84とを有する。第1遷移溶融物通路122は、
前面側溶融物分配マニホールド18の第2溶融物部分44、及びバルブブシュ9
8の中間ヘッド部分103における環状通路123の両方に位置合わせされ、か
つ、これらと連通する。また、図2に最もよく示されているように、環状通路1
23はバルブブシュ98の中央穴108と連通する。従って、第2溶融物部分4
4、ひいては、第1溶融物通路42は、第1遷移溶融物通路122及び環状通路
123を介して中央溶融物溝78と連通する。
【0027】 第2遷移溶融物通路84は第2溶融物通路118のL形部分119及びバルブ
ブシュ98の先端突出部102の周りに配置された環状リング溝107の両方と
連通する。環状リング溝107は、図2に最もよく示されるように、環状リング
溝106と連通する。従って、L形部分119、ひいては、第2溶融物通路11
8は、第2遷移溶融物通路84及び環状リング溝107を介して環状リング溝1
06と連通する。
【0028】 本発明に係る装置5のバックプレート24は、前面側溶融物分配マニホールド
18と反対側の後面側溶融物分配マニホールド94に隣接するマニホールドロケ
ータ88上に配置される。バックプレート24は、溶融物入口ノズル130を受
け入れるための後面側溶融物分配マニホールド94の中央穴95と位置合わせさ
れる中央穴25を有している。更に、設置リング160は、後面側溶融物分配マ
ニホールド94と反対側のバックプレート24に1つ又は複数のボルト162に
よって取り付けられることが好ましい。また、設置リング160は、溶融物入口
ノズル130を受け入れるためのバックプレート24の中央穴25と位置合わせ
される中央穴164を有している。
【0029】 バックプレート24は、後面側溶融物分配マニホールド94のブシュ穴149
と位置合わせされるピストン着座用開口部150を有することが好ましい。駆動
機構146はピストン着座用開口部150内に配置される。駆動機構146は、
ピストンシリンダ154と、バルブピン110のヘッド112をピストンシリン
ダ154へ接続するためのエンドキャップ155とを有する。図1に示すように
、駆動機構146の作動に際して、ピストンシリンダ154及びエンドキャップ
155はブシュ穴149の一部分内まで延びている。ピストンシリンダ154は
、1つ又は複数のダクト(図示せず)を介して加えられた制御された流体圧力(
即ち、オイル又は水)によって駆動されることが好ましい。ここでは油圧駆動機
構のみについて説明するが、例えば電気機械式機構などの他の種類の駆動機構も
本発明に係る装置と共に用いることが可能であることを理解されたい。
【0030】 ピストンシリンダ154を前方に駆動することによって、バルブピン110は
前方にキャビティ保持板28に向かって前方に移動する。ピストンシリンダ15
4を全行程に亘って前方に移動させると、バルブピン110の前面側先端部11
6がノズルゲートシール73の前面側開口部74内に位置し、それによって、溶
融物溝76、78とノズルゲートシール73の前面側開口部74との間の流体的
な連通が遮断される。一方、ピストンシリンダ154を後方に駆動すると、バル
ブピン110はキャビティ保持板28から離れる方向に後退する。ノズルゲート
シール73の前面側開口部74を越してピストンシリンダ154を後方に移動さ
せると、バルブピン110の前面側先端部116がノズルゲートシール73の前
面側開口部74から引き出され、それによって、環状溶融物溝76とノズルゲー
トシール73の前面側開口部74との間の流体的な連通が確立される。更に、ラ
イナスリーブ70の前面側開口部75を越してピストンシリンダ154を後方に
移動させると、バルブピン110の前面側先端部116がライナスリーブ70の
前面側開口部75を通り過ぎて後方に移動し、それによって、環状溶融物溝76
とノズルゲートシール73の前面側開口部74との間のみならず、中央溶融物溝
78とノズルゲートシール73の前面側開口部74との間の流体的な連通が確立
される。
【0031】 図1及び図5に示すように、本発明に係るキャビティ保持板28は成形コア3
7の周りにキャビティ36を有している。キャビティ36は、ノズルゲートシー
ル73の前面側開口部74と位置合わせされたキャビティ開口部38を有してい
る。キャビティ36は、成形される所望の製品に応じて任意個数の形状及び構成
がとられる。図1に示すように、キャビティは、好ましくは(必要ではないが)
、ねじ付き端部を有するボトル予成形品の形状であることが好ましい。キャビテ
ィ36を変更することによって、異なる形状及び構成の他のボトル予成形品、又
は、例えばクロージャなどのような、ボトル予成形品と異なる製品を成形するこ
とが可能であり、本発明は図に示すボトル予成形品に限らず、他の種類の予成形
品であっても成形可能であることを理解されたい。
【0032】 本発明に係る装置5、特にそのノズルは、1つ又は複数の加熱システム、冷却
システム、及び、その構成要素及び装置を通って流れる材料を適当な温度に保つ
ための断熱性の空気空間を有していることを理解されたい。適当な加熱システム
、冷却システム、及び、本発明に係る装置のための断熱性の空気空間の例は、こ
れらの全てが引用によりここに組み込まれている1997年11月13日提出の
「Sprue Gated Five Layer Injection Molding Apparatus」(湯口ゲート付き5
層射出成形装置)と題する米国特許出願第08/969,764号、ならびに、
Gellertへ許可された米国特許第5,094,603号、第5,135,
377号、及び、第5,223,275号に記載されている。
【0033】 次に、図4A〜図4E及び図5を参照しながら、本発明に係る装置の動作につ
いて説明する。3層ボトル予成形品のみの形成が図示及び記述されるが、異なる
材料特性を持つ、例えばエンクロージュなどの他の種類の3層予成形品、又は予
成形品とは異なる製品も、本発明に係る装置及び方法から結果として得られる製
品であることを理解されたい。
【0034】 図4Aに示すように、本発明に係る方法は、ピストンシリンダ154の前方移
動により、ノズルゲートシール73の前面側開口部74を通ってバルブピンを十
分に挿入することによって開始される。その結果、環状溶融物溝76、中央溶融
物溝78、及びノズルゲートシール73の前面側開口部74の間の流体的な連通
が遮断される。この位置において、バルブピンは参照番号110aによって識別
される。次に、ノズル10、前面側溶融物分配マニホールド18、及び、溶融物
入口ノズル130の加熱エレメント58、86、136にそれぞれ電力が供給さ
れ、主溶融物通路134及び第1溶融物通路42内に配置された予成形品材料に
とって作動温度となるように、これらを加熱する。予成形品材料としてPETが
用いられる場合には、好ましい作動温度は約565度(華氏)である。
【0035】 次に、図4Bに示すように、ピストンシリンダの後方移動によって、ノズルゲ
ートシールの前面側開口部からバルブピンが引き出される。その結果、環状溶融
物溝とノズルゲートシールの前面側開口部との間に流体的な連通が確立されるが
、中央溶融物溝とノズルゲートシールの前面側開口部との間には流体的な連通が
確立されない。この位置において、バルブピンは参照番号110bによって識別
される。
【0036】 次に、射出圧力が主溶融物通路134に加えられ、予成形材料の第1部分20
0aが第1溶融物通路42を通って第1溶融物部分43内へ押し込まれる。そこ
から、予成形品材料の第1部分200aは、第1溶融物部分43と位置合わせさ
れた放射状溶融物溝64を通って環状溶融物溝76内に流入し、ノズルゲートシ
ール73の前面側開口部74ら出て、キャビティ開口部38に入る。図4Bに示
すように、予成形品材料の第1部分200aがキャビティ36を満たすまで、射
出圧力が加えられる。予成形品材料の第1部分200aは、それがキャビティ3
6を満たすにつれて、冷却し始める。
【0037】 次に、後面側溶融物分配マニホールド94内の加熱エレメント100に電力が
供給され、第2溶融物通路118内に配置されたバリヤ材料300にとって作動
温度になるまで、それを加熱する。バリヤ材料にナイロンが用いられた場合の好
ましい作動温度は約400度(華氏)である。次に、図4Cに示すように、ピス
トンシリンダの後方移動により、バルブピンがライナスリーブ70の前面側開口
部75から引き出される。その結果、環状溶融物溝とノズルゲートシールの前面
側開口部との間だけでなく、中央溶融物溝とノズルゲートシールの前面側開口部
との間にも流体的な連通が確立される。この位置において、バルブピンは参照番
号110cによって識別される。
【0038】 次に、射出圧力が主溶融物通路134に加えられ、予成形品材料の第2部分2
00bが第1溶融物通路42を通って第2溶融物部分44内へ押し込まれ、予成
形品材料の第3部分200cは第1溶融物通路42を通って第1溶融物部分43
に入る。そこから、予成形品材料の第2部分200bは、まず第2溶融物部分4
4と位置合わせされたL形の第1遷移溶融物通路122を通って流れ、バルブブ
シュ98の環状通路123内に流入する。予成形品材料の第3部分200cは、
第1溶融物部分43と位置合わせされた放射状溶融物溝64を通って流れ、環状
溶融物溝76内に流入する。また、予成形品材料の第2部分200bは環状通路
123から流れ出て、キャビティ36へ向けて中央溶融物溝78内のバルブピン
110の周りに流れ込む。
【0039】 ほぼ同時に、射出圧力は第2溶融物通路118内のバリヤ材料300に加えら
れ、バリヤ材料が第2溶融物通路118を通ってそのL形部分119に押し込ま
れる。そこから、バリヤ材料300は第2遷移溶融物通路84内に流入し、環状
リング溝107を通って環状リング溝106に入る。図3に最もよく示されてい
るように、バリヤ材料300は環状リング溝106から流れ出て、流れ開口部1
09を通り、流れ延長部105内に入る。次に、バリヤ材料300は中央溶融物
溝78内の予成形品材料の第2の部分200bの流れと合流し、これを囲む。流
れ開口部109は、前面側溶融物分配マニホールド18の溶融物穴104及びバ
ルブブシュ98の中央穴108のそれぞれの直径104a、108aの差に実質
的に等しくなるように寸法決定されることが好ましく、バリヤ材料の流れは予成
形品材料の第2部分の流れを中断しない。その結果、流れ延長部の前における予
成形品材料の第2部分の流れの圧力は、流れ延長部の後における予成形品材料の
第2部分の流れの圧力と実質的に同じである。更に、バリヤ材料は、図5に最も
よく示されているように、予成形品材料の第2部分200bと一緒に中央溶融物
溝78を通って流れるので、バリヤ材料に関して溝が大き過ぎるか、或いは、小
さ過ぎることに起因する品質の低下及び圧力の降下の問題は回避される。
【0040】 バリヤ材料300と予成形品材料の第2部分200bは一緒に中央溶融物溝7
8を通って、バルブピン110の周りを流れ、ライナスリーブ70の前面側開口
部75から流れ出る。ここで、バリヤ材料300及び予成形品材料の第2部分2
00bは合流し、環状溶融物溝76から流れ出る予成形品材料の第3部分200
cによって囲まれる。この点において、予成形品材料の第3部分200c、バリ
ヤ材料300、及び予成形品材料の第2分200bは依然として熱いままである
。予成形品材料の第3部分200c、バリヤ材料300、及び予成形品材料の第
2部分200bは、ノズルゲートシール73の前面側開口部74から同時に流出
し、キャビティ開口部38に流入する。これらの材料の同時的な流れは結果とし
て得られる予成形品に関するサイクル又は生産時間の短縮を助ける。次に、熱い
予成形品材料の第3部分200c、熱いバリヤ材料300、及び熱い予成形品材
料の第2部分200bは、図4C及び図5に示すように、キャビティ36内の冷
却された予成形品材料の第1部分200aを分割する。射出圧力は、キャビティ
36が材料によって完全に満たされるまで第1及び第2溶融物通路42、118
に加えられる。
【0041】 図5に最もよく示されているように、バリヤ材料300は、バリヤ材料300
がキャビティ36内に流入するにつれて、熱い予成形品材料の第2及び第3部分
200b、200cによって囲まれ、その中に埋め込まれる。その結果、熱い予
成形品材料の第2及び第3部分200b、200cは、キャビティ36内で既に
冷却された予成形品材料の第1部分200aからバリヤ材料300を断熱する。
この配置構成は結果として得られる予成形品の均等に配分された層を提供する。
【0042】 更に、バリヤ材料300は、熱い予成形品材料の第2及び第3部分200b、
200cによって囲まれるので、キャビティ内におけるバリヤ材料300の配分
及び位置は適切に制御される。換言すれば、バリヤ材料300の配分及び位置決
定はキャビティ、成形コア、及び/又は、キャビティ内に存在する既に冷却され
た予成形品材料にのみ依存するものではない。その代りに、キャビティ(即ち、
結果として得られる予成形品)に対するバリヤ材料の配分及び位置決定は、バリ
ヤ材料がキャビティ36内に入る前に、溶融物溝によって制御及び平衡される。
キャビティ(即ち、結果として得られる予成形品)内でのバリヤ材料の位置は、
当該技術分野において知られているように、タイミング、温度及び圧力によって
設定及び制御され得る。この配置構成は、バリヤ材料がキャビティ内で正しく配
置及び平衡が保たれ、例えば、成形コア37の位置合わせ不良又は位置ずれ(sh
ifting)によって引き起こされることのあるキャビティ内におけるバリヤ材料の
不均衡な配分及び不均衡な配置が回避されることを保証する。
【0043】 図4Dに示すように、キャビティ36が満たされた後で、バルブピンはピスト
ンシリンダによって前方へ移動され、中央溶融物溝とライナスリーブの前面側開
口部との間で材料の流れ及び流体的な連通が遮断される。図4Eに示すように、
ピストンシリンダはバルブピンがノズルゲートシールの前面側開口部内に十分に
挿入されるまで、バルブピンを前方に移動させ続け、それによって、環状溶融物
溝とノズルゲートシールの前面側開口部との間の材料の流れ及び流体的な連通が
遮断される。バルブピンはノズルからの材料の流れを遮断するので、予成形品又
はバリヤ材料に加えられた射出圧力を解除する必要はない。一旦、キャビティが
満たされ、材料の流れが中断すると、予成形品は、材料がキャビティから取り出
されるのに十分な程度に凝固するまで冷却を継続する。
【0044】 本発明に係る装置及び方法の結果として、ボトル予成形品170が、図6に示
すように、作成される。ボトル予成形品170は、第1開口端171と、第1開
口端と対面すると共にこれから間隔を保った第2閉口端172とを有している。
第1開口端171はねじ173を有していることが必要ではないが好ましい。ボ
トル予成形品170は、例えばPETなどの予成形品材料による外側層174と
、例えばPETなどの予成形品材料の内側層175と、予成形品材料の外側及び
内側層174、175の間に設けられた、例えばナイロン又はEVOHなどのバ
リヤ材料によるコア層176とを有する。図6に示されているように、バリヤ材
料のコア層176は、好ましくは、ボトル予成型品170のほぼ全域に亘って延
びる。各層174、175、176は、限定的な意味を持つことなく、厚さ、重
量及び全体の容量百分率(volume percentage)を含む幾つかの特質を持つ。
【0045】 タイミング、及び/又は、予成形品又はバリヤ材料の量を変更することにより
、外側層、内側層及びコア層174、175、176の特質も変更することが可
能である。例えば、より多量の予成形品材料、即ち、第1、第2及び/又は第3
部分200a、200b、200cをキャビティ36内に射出することにより、
より厚く、かつより重い、予成形品材料による外側層及び/又は内側層174、
175を形成することが可能である。キャビティ、即ちボトル予成形品170に
関して、一定の全容量を持つものと仮定すれば、予成形品材料の容量百分率は増
大するはずであり、バリヤ材料300の容量百分率は減少するはずである。他方
、より多量のバリヤ材料をキャビティ内に射出することにより、より厚く、より
重いバリヤ材料のコア層176を形成することが可能である。更にもう一度、キ
ャビティ、即ちボトル予成形品に関して一定の全容量を持つものと仮定すれば、
バリヤ材料の容量百分率は増大し、一方、予成形品材料の容量百分率は減少する
はずである。
【0046】 本発明に係る装置及び方法の結果として、図7に示すように、クロージャ18
0も作成することが可能である。予成形品材料(即ち、PET)は、例えばポリ
プロピレンなどのクロージャ用材料によって置き換えられることが好ましいとい
う点を除けば、クロージャ180は、おそらくボトル予成形品170と同じ装置
及び方法によって作成することが可能なはずである。クロージャ180は、ベー
ス181と、ベースから外側へ延びる環状フランジ182とを有する。環状フラ
ンジ182は、ねじ山184付きの内部側辺183を有することが必要ではない
が好ましい。また、クロージャ180は、例えばポリプロピレンなどのクロージ
ャ用材料による外側層185と、例えばポリプロピレンなどのクロージャ用材料
による内側層186と、クロージャの外側層及び内側層185、186の間に設
けられた、例えばナイロン又はEVOHなどのバリヤ材料によるコア層187と
を有している。図7に示すように、バリヤ材料のコア層187は、好ましくは、
クロージャ180のベース181のほぼ全域に亘って延びる。各層185、18
6、187は、限定的な意味を持つことなく、厚さ、重量及び全容量百分率を含
む幾つかの特質を持つ。
【0047】 タイミング、及び/又は、クロージャ又はバリヤ材料の量を変更することによ
って、外側層、内側層及びコア層185、186、187の特質も変更すること
が可能である。例えば、より多量のクロージャ用材料、即ち、第1、第2及び/
又は第3部分をキャビティ内に射出することにより、より厚く、より重いクロー
ジャ用材料による外側層及び/又は内側層185、186を形成することが可能
である。キャビティ、即ちクロージャ180に関して、一定の全容量を持つもの
と仮定すれば、クロージャ用材料の容量百分率は増大するはずであり、バリヤ材
料の容量百分率は減少するはずである。他方において、より多量のバリヤ材料を
キャビティ内に射出することにより、より厚く、より重いバリヤ材料のコア層1
87を形成することが可能である。更にもう一度、キャビティ、即ちクロージャ
に関して、一定の全容量を持つものと仮定すれば、バリヤ材料の容量百分率は増
大し、クロージャ用材料の容量百分率は減少するはずである。
【0048】 図1乃至図5において図示し、上述したバルブゲート付き装置5の他の実施の
形態として、図8に、本発明に係る熱ゲート付き数個取射出成形装置405の一
部分の好ましい実施の形態を示す。装置405は、ほんの少しの例外点を除けば
装置5と同じであり、同様に作動する。冗長で不必要な反復説明を回避するため
に、装置405と装置5との間の差についてのみ、次に詳細に検討することとす
る。同様に、説明を容易にするために、装置405の構成要素の幾つかについて
のみ図8において参照番号によって識別されるものとする。装置405において
識別されていない構成要素は装置5の対応する構成要素と同じであることが好ま
しい。更に、装置5と同様に、装置405は、図6及び図7に示し、かつ上述し
たボトル予成形品170及びクロージャ180の両方を作成するために用いるこ
とが可能である。
【0049】 装置405と装置5との間の主要な相違は、装置405がバルブピンを持たな
いことである。その結果、装置405は、バルブピンを制御するのでなく、第1
及び第2溶融物通路に加えられる射出圧力を制御することによって操作される。
換言すれば、材料の流れを遮断及び確立(開放)するためにバルブピンを前後に
移動させる代りに、装置405は、材料の流れを遮断及び確立(開放)するため
に射出圧力の増減を用いる。その他の点では、装置405の動作及び方法は装置
5の動作及び方法と同じである。
【0050】 装置405はバルブピンを用いないので、装置5の或る構成要素は装置405
にとって必要でない。例えば、装置405のバックプレート424はピストン着
座用開口部150又は駆動機構146を有していない。同様に、装置405の後
面側溶融物分配マニホールド494はブシュ穴149を有していない。更に、装
置405のバルブブシュ498は、ステム部分148を有しておらず、バルブブ
シュ498は、環状通路123を貫いて延びることのない、ただ1つの直径10
8aのみを有する中央穴508を有している。
【0051】 図9は、本発明に係る前面側溶融物分配マニホールド618の他の実施の形態
の部分図である。前面側溶融物分配マニホールド618は、僅かな例外を除けば
、図1及び図8に示し、かつ上述した前面側溶融物分配マニホールド18と同じ
であり、同じ態様で作動する。冗長及び不必要な反復説明を回避するために、前
面側溶融物分配マニホールド618と前面側溶融物分配マニホールド18との間
の差のみについて次に詳細に検討することとする。
【0052】 図9に示すように、前面側溶融物分配マニホールド618は、ブリッジ区分体
705と、ブリッジ区分体705から間隔を保つサブマニホールド区分体710
と、ブリッジ区分体705とサブマニホールド区分体710とを結合する溶融物
リンク715とを有する。ブリッジ区分体705は溶融物入口ノズル130の主
溶融物通路134と連通するブリッジ通路707を有し、サブマニホールド区分
体710は第1溶融物通路42と連通するサブマニホールド通路713を有し、
溶融物リンク715はブリッジ通路707及びサブマニホールド通路713の両
方と連通するリンク通路717を有している。本発明に用いる適当な溶融物リン
クの一例は、引用によってここに明確に組み込まれる、米国特許第5,843,
361号に開示されている。
【0053】 図9に示すように、従来型の溶融物ミキサ719(又は、静的ミキサ)もリン
ク通路717内に配置されている。本発明における作動に際して、予成形品材料
としてPETを用いることにより、或る量の望ましくないアセトアルデヒド(A
A)が生成することがあり得る。更に、予成形品材料又はバリヤ材料がマニホー
ルドの溶融物溝及び/又はノズルを通過する際に不均一な剪断応力が発生するこ
とがあり得る。この不均一な剪断応力は予成形品材料又はバリヤ材料を横断して
不均一な温度分布を生じ、それによって、予成形品材料及びバリヤ材料によりキ
ャビティ36を均一に満たすことが困難になることがあり得る。ただし、溶融物
ミキサ719はこれらの問題に対処し、これらの発生を防止し、これらの影響を
軽減することを助ける。詳細には、溶融物ミキサ719は、AAの生成量の減少
を助け、材料の流れを横断する温度の均一性を改良する。従来の技術において知
られた溶融物ミキサ又は静的ミキサは本発明で用いるように適応させることが可
能である。適当な溶融物ミキサ又は静的ミキサの例は、全てが引用によりここに
明確に組み込まれる、米国特許第4,541,982号、米国特許第4,965
,028号、米国特許第5,262,119号、及び、本出願人によるDE32
01710出願に開示されている。
【0054】 溶融物ミキサは、前面側溶融物分配マニホールド用の溶融物リンクのリンク通
路内においてのみ図示されているが、溶融物ミキサ又は静的ミキサは本発明に係
る装置全体を通じて幾つかの異なる場所で用いることが可能であることを理解さ
れたい。例えば、溶融物ミキサは後面側溶融物分配マニホールド94用の溶融物
リンクのリンク通路内に配置することが可能である。更に、溶融物ミキサは、バ
ルブブシュ98の遷移溶融物通路84、122内、及び/又は、ノズル10の放
射状溶融物溝64内に配置することが可能である。
【0055】 本発明に係る装置及び方法は、特定の利点を伴って、ボトル又は容器(コンテ
ナ)用予成形品及びクロージャに適用することが可能である。本発明に係る射出
成形装置及び方法が従来の技術の改良であることは、前述の説明及び添付の図面
から容易に明白となろう。例えば、本発明に係る装置及び方法は、多重の溶融物
入口、通路、溝(チャネル)及びゲートを必要としない。その代りに、本発明に
係る装置及び方法は、3層予成形品及びクロージャを作成するために、2つの射
出シリンダ、2つの溶融物通路、及び、1つのゲートのみを用いる。その結果、
本発明は、製造及び操作の両面において比較的簡単かつ安価な多層射出成形装置
及び方法を提供することによって、従来の技術による射出成形装置及び方法に関
連した欠点を克服する。
【0056】 また、本発明は、バリヤ材料をキャビティに射出する前に、熱い予成形品材料
によって当該バリヤ材料を取り囲み、それによって、既にキャビティ内に配置さ
れている予成形品材料の冷却された部分に対してバリヤ材料を直接射出すること
を回避することによって、従来の技術による射出成形装置及び方法の欠点を克服
する。従って、本発明は、より良好な保護特性を持ち、より均等かつ一様に配分
されたバリヤ層を有する3層予成形品及びクロージャを提供する。同様に、本発
明は、従来の技術と異なり、最初に熱い予成形品材料をキャビティ内に注入した
後でバリヤ材料を注入するのでなくて、バリヤ材料を取り囲む熱い予成形品材料
と同時にバリヤ材料を注入するので、予成形品又はクロージャのためのサイクル
タイムが最小限化され、延長されない。
【0057】 図1乃至図5に図示され、上述されたバルブゲート付き装置5の変形例として
、図10は、本発明に係る逆流防止バルブゲート付き射出成形装置805を示す
。装置805は、極く僅かの例外を除けば、装置5と同様であって、同じ態様で
作動する。冗長及び不必要な繰返し説明を避けるために、装置805と装置5と
の間の差のみについて、次に詳細に検討することとする。同様に、説明を容易に
するために、装置805の構成部品の幾つかについてのみ図10の参照番号によ
って識別されるものとする。装置805の識別されない構成要素は装置5の対応
する部品と同じである。更に、装置5と同様に、装置805は、図6及び図7に
示し、かつ上述したボトル予成形品170及びクロージャ180の両方を作成す
るために用いることが可能である。
【0058】 装置805と装置5との間の主要な相違は、第2遷移溶融物通路84及びバル
ブピン110(又は、例えばバルブステム又はバルブスリーブなど他のバルブ部
材)が、第2遷移溶融物通路への予成形品材料200の逆流を制限又は実質的に
防止するために、第2遷移溶融物通路内に配置された逆流制御弁を提供するよう
に変更されていることである。特に、装置805における変更された第2遷移溶
融物通路84'は直径108bの中央穴108の当該部分を横断し、中央穴10
8内に配置された変更後のバルブピン110'が、第2遷移溶融物通路84'を通
過する。従って、第2遷移溶融物通路84'は、L形部分119と中央穴108
との間の第1区分体84a'と、中央穴108と環状リング溝106との間の第
2区分体84b'とを含む。装置805の変更後のバルブピン110'は第2遷移
溶融物通路84'を第1区分体及び第2区分体84a'、84b'に分割し、更に
、図10に示すように、溝810によって画成されることが好ましい狭い部分、
及び、ノズル10と反対側の、溝810に隣接して位置する広い部分812を含
む。図12に示すように、スロット又は穴811は溝810の代りに用いること
が可能であることを理解されたい。
【0059】 変更後のバルブピン110'は、その他の点ではバルブピン110(又は、例
えばバルブステム又はバルブスリーブなどのような他のバルブ部材)と同じであ
ることが好ましい。余分な材料がバルブピン110'に沿って中央溶融物溝78
から後方へ流れることを制限するか、又は、実質的に防止するために広い部分8
12の直径は直径108bに密接に適合させられる。従って、広い部分812が
第1区分体84a'と第2区分体84b'との間に中間配置されるときには、第1
区分体84a'から第2区分体84b'まで、及び、第2区分体84b'から第1
区分体84a'までの材料200及び材料300を含む材料の流れは制限される
か、或いは、実質的に阻止される。ただし、溝810(又は、スロット/穴81
1)が第1区分体84a'と第2区分体84b'との間に中間配置されたときには
、第1区分体84a'から第2区分体84b'への材料300の流れが可能である
。この配置構成において、バルブピン110'及び中央穴108は閉じた位置を
備えたバルブ808を一緒に画成し、この場合、第2遷移溶融物通路84'を通
過する流れは制限されるか、実質的に阻止され、開いた位置においては、第2遷
移溶融物通路84'を通過する流れが可能である。
【0060】 装置5に関して既に述べたように、キャビティ36へ向かう材料200及び材
料300の流れを制御するためにバルブピンはキャビティ36に向かって前方に
移動し、キャビティ36から離れて後方に移動する。装置805において、バル
ブピン110'の前方及び後方へのこの移動が、それぞれ、バルブ808を閉開
するように溝810の位置が決定されることが好ましい。バルブ808の好まし
い動作における諸段階について、図11A乃至図11Dを参照して更に詳細に説
明することとする。
【0061】 図11Aに示すように、第1段階において、バルブ808は閉じた位置に在る
。詳細には、広い部分812が第1区分体84a'と第2区分体84b'の間に中
間配置され、それによって、第2遷移溶融物通路84'を通過する流れが阻止さ
れる。図11Aに示すこの構成は、図4A及び図11A'に示すようにバルブピ
ン110'がノズルゲートシール73の前面側開口部74内に十分挿入されると
きに発生する。この段階において、装置805は材料200又は材料300のど
ちらもキャビティ36内へ射出せず、全ての溶融物通路及び溝内の圧力は低いこ
とが好ましい。ただし、溶融物通路及び溝は前回の成形サイクル(行程)からの
材料で満たされる。例えば、中央溶融物溝78は材料200で満たされ、環状リ
ング溝106及び第2遷移溶融物通路84'は材料300で満たされる。
【0062】 図11Bに示す次の段階において、溝810は第2遷移溶融物通路84'に更
に近接した位置に移動しているが、バルブ808は閉じたままである。バルブピ
ンがノズルゲートシール73の前面側開口部74から引き出されたときに図11
Bに示す構成が発生し、これによって、図4B及び図11B'に示すように予成
形品材料200の第1部分200aによってキャビティ36が満たされることが
可能である。この段階において、主溶融物通路134に係る射出圧力は、材料2
00が第1遷移溶融物通路122から中央溶融物溝78へ流れることを可能にす
る。ただし、好都合なことに、バルブ808は閉じられているので、中央溶融物
溝78からの材料200は流れ開口部109を通って環状リング溝106及び第
2遷移溶融物通路84'へは逆流しない。更に、バルブピン110'の広い部分8
12の直径は中央穴108の直径108bに密接に適合していることが好ましい
ので、中央溶融物溝78内の材料は、駆動機構146に向かってバルブピン11
0'の周りを後方に流れることが制限されるか、又は、実質的に阻止される。
【0063】 図11Cに示す第3段階において、バルブ808は開き、この状態において溝
810は第1区分体84a'と第2区分体84b'の間に位置する。図11Cに示
す構成は、バルブピンがライナスリーブ70の前面側開口部75から引き出され
たときに発生し、それによって、図4C及び図11C'に示すように、両方の材
料200及び材料300がキャビティ36を満たすことを可能にする。好都合で
あることに、この段階においてバルブ808が開き、バルブピン110'の狭い
部分(溝810又はスロット/穴811)の周りに必要な材料300の流れが第
2遷移溶融物通路84'を、即ち、第1区分体84a'から第2区分体84b'へ
通過することを可能にする。
【0064】 図11Dに示す次の段階において、バルブ808は再び閉じられる。この構成
は、バルブピンが再びライナスリーブ70の前面側開口部75を閉塞するが、ノ
ズルゲートシール73の前面側開口部74を閉塞しないときに発生し、それによ
って、材料300でなくて材料200がキャビティ36を満たすことを可能にす
る(例えば、図4D及び図11D'参照)。従って、材料200は第1溶融物通
路42及び中央溶融物溝78を通って流れ続ける。ただし、バルブ808は閉じ
られているので、材料200は第2遷移溶融物通路84'を通って逆流しない。
【0065】 キャビティ36への材料の流れの制御と第2遷移溶融物通路を通過する材料3
00の流れの制御の間のこの同期化によって、より簡単でかつより効率的な設計
を可能にする。更に、材料300のための溝及び通路への材料200の逆流を防
止することにより、成形プロセス全体に亘って、より精密な制御が可能となる。
【0066】 上述の逆流制御弁、特に、その変更された遷移溶融物通路及びバルブピンが、
ここに開示されている実施の形態と異なる射出成形装置と共に用いることが可能
であることを理解されたい。例えば、逆流制御弁は、その変更された遷移溶融物
通路及びバルブピンを有し、引用によって完全にここに組み込み済みの米国特許
出願第09/274,443号に開示されている4層製品用射出成形装置と共に
用いることが可能である。本発明に係る逆流制御弁は、バルブブシュ以外の溶融
物分配マニホールド内に設置されたそれらの遷移溶融物通路を有する射出成形装
置と共に用いることが可能である。同様に、多重逆流制御弁は多重遷移溶融物通
路を有する射出成形装置と共に用いることが可能である。従って、本発明に係る
逆流制御弁は、ここに記述された射出成形装置にのみ限定されるべきではない。
【0067】 本発明に関係する当該技術分野における当業者であれば、特に前述の教示を考
察することにより、本発明の趣旨又は本質的な特性から逸脱することなしに本発
明の原理を用いる、変形例及び他の実施の形態を得ることが可能なはずである。
例えば、ボトル予成形品、及び/又は、クロージャのねじは、完全に除去される
か、又は、他の何等かの締め付け機能によって置き換え可能であるはずである。
更に、キャビティ及び結果として得られるボトル予成形品、及び/又は、クロー
ジャに関して、あらゆる任意の望ましい形状及び構成が、製造及び消費者の好み
に応じて用いることが可能なはずである。同様に、製造及び消費者の好みは、本
発明に係る装置及び方法の運用に関して、タイミング及び行程数を指示すること
があり得る。同様に、既に述べたように、その狭い部分に関して溝を設けること
なしに、その代りに、第2遷移溶融物通路を通過する材料の流れを可能にするた
めに変更されたバルブピンは穴又はスロットを有することが可能である。従って
、ここに記述された実施の形態は、全ての態様に関して単に説明的であって、限
定的でなく、従って、本発明の範囲は、前述の記述によることなく、添付特許請
求の範囲によって示される。従って、本発明は特定の実施の形態に関して記述さ
れたが、構造、順序、材料等の変更が依然として本発明の範囲内に含まれること
は、当該技術分野における当業者にとっては明白なはずである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る3層ボトル予成形品用のバルブゲート付き射出成形装置の断面図
である。
【図2】 図1の射出成形装置のバルブブシュの部分展開断面図である。
【図3】 図2のバルブブシュの部分展開横断面図である。
【図4】 図4A〜図4Eは本発明に係る方法を示す図1の装置のノズル及びキャビティ
の展開の横断面図である。
【図5】 図4Cの展開横断面図である。
【図6】 本発明に係る3層ボトル予成形品の横断面図である。
【図7】 本発明に係る3層クロージャの横断面図である。
【図8】 本発明に係る3層ボトル予成形品用の熱ゲート付き射出成形装置の横断面図で
ある。
【図9】 本発明に係る他の前面側溶融物分配マニホールドの部分横断面図である。
【図10】 本発明に係る多層製品用の逆流防止バルブゲート付き射出成形装置の部分横断
面図である。
【図11】 図11A〜図11D、図11A'〜図11D'は本発明に係る方法を示す図10
の射出成形装置のバルブブシュの部分展開横断面図である。
【図12】 本発明に係る他の多層製品用の逆流防止バルブゲート付き射出成形装置の部分
横断面図である。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年5月15日(2001.5.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 09/329,036 (32)優先日 平成11年6月9日(1999.6.9) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 中西 逸人 カナダ国オンタリオ州、トロント、ホーラ ンド、アベニュ、48 Fターム(参考) 4F202 AG03 AG07 AH55 CA11 CB01 CB22 CK02 CK07 4F206 AG03 AG07 AH55 JA06 JB22 JN15

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1材料(200)の流れのための第1溶融物通路(122)と、 第2材料(300)の流れのための第2溶融物通路(84')であって、前記
    第1溶融物通路(122)と連通する第2溶融物通路(84')と、 前記第2溶融物通路(84')を通過するバルブピン(110')であって、第
    1部分(810)及び第2部分(812)を有し、前記第1部分(810)が、
    前記第2溶融物通路(84')を前記第2材料(300)の流れが通過すること
    を可能にし、前記第2部分(812)が、前記第2溶融物通路(84')を通過
    する前記第1材料(200)及び前記第2材料(300)の流れを制限するバル
    ブピン(110')とを備えた、射出成形装置。
  2. 【請求項2】 前記バルブピン(110')の前記第1部分及び前記第2部分(810、81
    2)によって少なくとも部分的に画成されたバルブ(808)を更に有し、前記
    バルブ(808)が、前記第2溶融物通路(84')を前記第2材料(300)
    の流れが通過することを可能にする開いた位置と、前記第2溶融物通路(84'
    )を通過する前記第1材料(200)及び前記第2材料(300)の流れを制限
    する閉じた位置とをとる、請求項1に記載の射出成形装置。
  3. 【請求項3】 前記第1溶融物通路及び前記第2溶融物通路(122、84')と連通する溶
    融物溝(78)を更に有する、請求項1に記載の射出成形装置。
  4. 【請求項4】 前記バルブピン(110')が前記溶融物溝(78)内に位置する、請求項3
    に記載の射出成形装置。
  5. 【請求項5】 前記第1材料(200)及び前記第2材料(300)が前記溶融物溝(78)
    内において並行して流れることが可能である、請求項3に記載の射出成形装置。
  6. 【請求項6】 前記バルブピン(110')が、前記第2溶融物通路(84')を、前記第2材
    料(300)を受け入れる第1区分体(84a')と、前記第1溶融物通路(1
    22)と連通する第2区分体(84b')とに分割する、請求項1に記載の射出
    成形装置。
  7. 【請求項7】 前記バルブピン(110')の前記第1部分(810)が、前記第2溶融物通
    路(84')の前記第1区分体(84a')から前記第2溶融物通路(84')の
    前記第2区分体(84b')へ前記第2材料(300)が流れることを可能にす
    る、請求項6に記載の射出成形装置。
  8. 【請求項8】 前記バルブピン(110')の前記第2部分(812)が、前記第2溶融物通
    路(84')の前記第1区分体(84a')から前記第2溶融物通路(84')の
    第2区分体(84b')へ前記第2材料(300)が流れることを制限する、請
    求項6に記載の射出成形装置。
  9. 【請求項9】 前記バルブピン(110')がバルブブシュ(98)内の第2溶融物通路(8
    4')を貫いて通過する、請求項1に記載の射出成形装置。
  10. 【請求項10】 前記バルブピン(110')の前記第1部分(810)が、溝、穴又はスロッ
    トを有する、請求項1に記載の射出成形装置。
  11. 【請求項11】 射出成形装置の溶融物通路(84')の組み合わせて用いられる逆流制御弁(
    808)であって、 材料の流れが前記溶融物通路(84')を通過することを可能にする第1部分
    (810)と、 材料の流れが前記溶融物通路(84')を通過することを制限する第2部分(
    812)とを有する逆流制御弁(808)。
  12. 【請求項12】 前記第1部分及び第2部分(810、812)が前記溶融物通路(84')を
    第1区分体(84a')及び第2区分体(84b')に分割し、前記第1部分(8
    10)が前記第1区分体(84a')から前記第2区分体(84b')への材料の
    流れを可能にし、前記第2部分(812)が前記第1区分体(84a')から前
    記第2区分体(84b')へ、及び、前記第2区分体(84b')から前記第1区
    分体(84a')への材料の流れを制限する、請求項11に記載の逆流制御弁。
  13. 【請求項13】 前記溶融物通路(84')が溶融物溝(78)と連通する、請求項11に記載
    の逆流制御弁。
  14. 【請求項14】 前記第1部分(810)が、溝、穴又はスロットを有する、請求項11に記載
    の逆流制御弁。
  15. 【請求項15】 第1区分体(84a')及び第2区分体(84b')を備えた溶融物通路(84
    ')内に材料を射出するステップと、 前記材料の流れが溶融物通路(84')を通過することを可能にするように前
    記第1区分体及び前記第2区分体(84a'、84b')の間にバルブピン(11
    0')の第1部分(810)を位置決めするステップと、 前記溶融物通路(84')を通過する前記材料の流れを制限するように前記第
    1区分体及び前記第2区分体(84a'、84b')の間にバルブピン(110'
    )の第2部分(812)を位置決めするステップとを含む、射出成形方法。
  16. 【請求項16】 前記溶融物通路(84')と連通する溶融物溝(78)内にバルブピン(11
    0')を位置決めするステップを更に含む、請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記溶融物通路(84')と連通する更なる溶融物通路(122)内に更なる
    材料を射出するステップを更に含む、請求項15に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記溶融物通路(84')を通過する更なる前記材料の流れを前記バルブピン
    (110')の前記第2部分(812)によって制限するステップを更に含む、
    請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記バルブピン(110')の前記第1部分(810)に、溝、穴又はスロッ
    トを提供するステップを更に含む、請求項15に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記バルブピン(110')の前記第1部分(810)をバルブブシュ(98
    )内に位置決めするステップを含む、請求項15に記載の方法。
  21. 【請求項21】 溶融物通路(84')の少なくとも一部分を有するマニホールド(94)と、 前記溶融物通路(84')と連通する溶融物溝(78)を有するノズル(10
    )と、 前記ノズル(10)の前記溶融物溝(78)と位置合わせされたキャビティ(
    36)と、 前記溶融物通路(84')を通過する材料の流れを制限する第1部分(810
    )と、前記溶融物溝(78)から前記キャビティ(36)への材料の流れを制限
    する第2部分(812)とを有するバルブ部材(110')とを備えた、射出成
    形装置。
  22. 【請求項22】 前記バルブ部材(110')の前記第1部分(810)が、前記溶融物通路(
    84')を通過すると共に、当該溶融物通路(84')を、第1区分体(84a'
    )と、前記溶融物溝(78)と連通する第2区分体(84b')とに分割し、前
    記バルブ部材(110')の前記第1部分(810)が、前記溶融物通路(84'
    )の前記第1区分体及び前記第2区分体(84a'、84b')の間の材料の流れ
    を制限する、請求項21に記載の射出成形装置。
  23. 【請求項23】 前記バルブ部材(110')の前記第1部分(810)が、材料の流れが前記
    溶融物通路(84')を通過することを可能にする溝、穴又はスロットを有する
    、請求項21に記載の射出成形装置。
  24. 【請求項24】 前記バルブ部材(110')が前記溶融物溝(78)内において位置決めされ
    る、請求項21に記載の射出成形装置。
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