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JP2002503699A - プロテインキナーゼの阻害を目的とする食肉植物の圧搾汁、消化液または抽出物の使用 - Google Patents

プロテインキナーゼの阻害を目的とする食肉植物の圧搾汁、消化液または抽出物の使用

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JP2002503699A
JP2002503699A JP2000532129A JP2000532129A JP2002503699A JP 2002503699 A JP2002503699 A JP 2002503699A JP 2000532129 A JP2000532129 A JP 2000532129A JP 2000532129 A JP2000532129 A JP 2000532129A JP 2002503699 A JP2002503699 A JP 2002503699A
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JP
Japan
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juices
genus
digestive
plants
squeezed
Prior art date
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Pending
Application number
JP2000532129A
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English (en)
Inventor
ヘルムト・ケラー
Original Assignee
カルニボーラ・フォルシュングス−ゲーエムベーハー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Priority claimed from DE19814754A external-priority patent/DE19814754A1/de
Application filed by カルニボーラ・フォルシュングス−ゲーエムベーハー filed Critical カルニボーラ・フォルシュングス−ゲーエムベーハー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、プロテインキナーゼ阻害用薬剤の製造に食肉植物の圧搾汁、消化液または抽出物を使用することに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は食肉植物の圧搾汁、消化液または抽出物を用いたプロテインキナーゼ
の阻害に関する。
【0002】 薬物活性物質の分野における最近の研究は天然に産生される薬物の分野に集中
している。植物と天然の微生物に見出しうる活性物質は驚くほど多数であるばか
りでなく、天然に産生される薬物は、しばしば重篤で望ましくない副作用を惹起
する合成的に生産された活性物質と比較して認容性に優れるという驚くべき利点
を持つことが多い。食肉植物は天然活性物質源の興味深い一例である。したがっ
て、例えばある種の食肉植物の圧搾汁は癌、クローン病、潰瘍性大腸炎、ヘルペ
スおよびエイズなどの悪性疾患の抑制に使用される。これは例えばEP−A−2
49465、EP−A−219295およびDE−A−2920631に述べら
れている。
【0003】 同時に、合成活性物質による従来の投薬が実際上何の成果も示さない疾患も広
範囲にわたる。胃潰瘍はそのような疾患の一例であり、その抑制のために現在は
高価な化学療法的処置が施されている。現在最もよく使用されている治療法は、
今のところ、改良トリプレット療法である。これらの治療法は例えば技術雑誌「
Muench, med. WSCHR, 140(1998), No.7」の90〜93頁や「Deutsches AErztem
agazin No.51/52,December 1997,der Kassenarzt」の31〜34頁に記述され
ている。しかしこれらの治療法には、癌疾患における類似の化学療法のように、
重篤な副作用を伴うという短所がある。
【0004】 したがって本発明の目的は、プロテインキナーゼの阻害に反応する疾患を可能
な限り副作用を起こさないで抑制できる活性物質または活性物質の組合せを提供
することである。
【0005】 この目的は、プロテインキナーゼの阻害に食肉植物の圧搾汁、消化液または抽
出物を使用することによって達成される。以下、これらを総称して液分ともいう
【0006】 プロテインキナーゼは細胞の成長、分裂および分化に中心的な役割を果たす。
細胞膜の外側にある特異的認識構造(レセプター)に成長因子という形で結合す
る成長シグナルは、様々なキナーゼカスケードを介して細胞核に伝達され、そこ
で転写シグナルの修正をもたらす。その結果として、特定の遺伝子が活性化され
るか、他の遺伝子の転写が停止される。
【0007】 意外なことに、食肉植物の圧搾汁、抽出物または消化液はプロテインキナーゼ
の阻害を可能にし、同時に、これまでは治療するのに非常な困難が伴った様々な
疾患の抑制を可能にすることがここに見出された。
【0008】 具体的に述べると、食肉植物の液分は従来の抗生物質に似た効果を示すが、副
作用の発生はそれより著しく少ないことが見出された。食肉植物の液分は、グラ
ム陽性菌、グラム陰性菌、菌類および他の微生物に対して作用を示す。
【0009】 具体的に述べると、本発明に従って使用される液分は、プラスモディウム、ク
ラミジア、トリパノソーム(trypansomes)、光合成細菌(光栄養細菌)、ブド ウ球菌、連鎖球菌、肺炎球菌、クレブシエラ、カンジダ、ケカビ、アスペルギル
スおよび緑膿菌(bacterium pyocyaneus)の抑制に適している。おそらく上述の
微生物、細菌および菌類はプロテインキナーゼの阻害によって不活化されるのだ
ろう。具体的に述べると、食肉植物の圧搾汁、抽出物または消化液は胃潰瘍の最
も一般的な原因の一つであるヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori) の抑制に適している。
【0010】 一連の実験により、食肉植物の液分を使って次の微生物、菌類および細菌の抑
制を達成できることが、さらに確認された:シュードモナス・アエルギノーザ(
Pseudomonas aeruginosa、緑膿菌)、プロテウス・ミラビリス(Proteus mirabi
lis、ミラビリス変形菌)、スタフィロコッカス・アウレウス(Staphylococcus
aureus、黄色ブドウ球菌)、ストレプコッカス・ニューモニエ(Streptococcus
pneumoniae、肺炎連鎖球菌)、大腸菌(Escherichia coli)、スタフィロコッカ ス・エピデルミス(Staphylococcus epidermis)、B群連鎖球菌(溶血性)、ス トレプトコッカス・ピオゲネス(Streptococcus pyogenes、化膿連鎖球菌)(A
)、カンジダ・アルビカンス(Candida albicans、鵞口瘡カンジダ)、アスペル
ギルス・フミガーツス(Aspergillus fumigatus)、ニューモコッカス・ムコー スス(Pneumococcus mucosus)、バクテリウム・ピオシアニウス(Bact. pyocya
neus)、バクテリウム・プロテウス・ブルガリス(Bact. Proteus vulgaris)、
クレブシエラ・オラエアナエ(Klebsiella oraeanae)、カンジダ・ミコデルマ (Candida mycod.)、カンジダ・トロピカウス(Candida tropicaus)およびム コール・ラセモスス(Mucor racemosus)。
【0011】 食肉植物の圧搾汁、消化液または抽出物の入手と、好ましい提示例について以
下に述べる。
【0012】 食肉植物としてはどの食肉植物でもよい。好ましくは、ヘリアンフォラ(Heli
amphora)属、サラセニア(Sarracenia)属、ダーリングトニア(Darlingtonia )属、セファロタス(Cephalotus)(フクロユキノシタ)属、ウツボカズラ(Ne
phentes)属の一つに属する。またモウセンゴケ(Drosera)科の食肉植物、とり
わけディオネア・ムスシプラ(Dionaea muscipula)、すなわちハエジゴクも好 ましい。
【0013】 食肉植物の圧搾汁、抽出物または消化液を使用できる。
【0014】 消化液はタッピング(tapping)によって採取できるので、消化液の使用には それを入手するためにその植物を破壊する必要がないという利点がある。この場
合、その植物への一定した給餌によって、収量をかなり増加させることができる
。通常、食肉植物には同じ組織の肉片が長期間にわたって給餌される。これは消
化液の組成を安定させるという結果、すなわち同じタイプの植物では消化液の個
々の成分が同じような割合で存在するという結果をもたらすことにもなる。給餌
を行なわない場合は、そのようにはならず、活性物質が植物毎に異なる濃度で存
在するので、その治療効果は、いくつかの植物の消化液を混合することによって
しか、治療上の成果につながらない。植物によって供給される消化分泌物の量を
増加させるために、分泌の刺激を行なうことができる。そのためには植物への尿
酸の噴霧がとりわけ好適であり、尿酸の残留分は有害な影響を示さないことが見
出された。分泌の刺激に好適なその他の薬剤はバクトペプトン、カリフォラ(ka
lifora)、グルタミン酸、酵母エキス、ペプトン、タウリン、プロリンおよびア
スパラギンである。消化液の採取はピペットで吸い出すか、ひだの内側に小さな
刺切創を作った後、マイクロピペットで分泌物を収集することによって、都合よ
く行なわれる。
【0015】 しかし本発明によれば圧搾汁も使用できる。圧搾汁は新鮮な植物、すなわち酵
素的に誘発されるしおれ過程が始まる前の新鮮な植物を用いて製造すると有利で
ある。通常、収穫された植物はまず洗浄されて、外来の成分が除去される。洗浄
された植物は次に細断され、摩砕または破砕された後、湿状態で圧搾される。酵
素を不活化し、細胞壁の部分的破壊による崩壊を達成し、またアルブミン沈殿に
よって後の清澄化処置を容易にするために、圧搾前にそれらを加圧蒸気で数秒間
処理するのが有利である。同様に、超急速冷凍処理も行なえる。
【0016】 圧搾には、連続稼動式のはずみプレス(フライプレス)、液圧フィルタープレ
ス、連続ねじプレス(スクリュープレス)が何れも一般に使用される。これらの
作業のために設定すべきパラメーターは専門家にはよく知られている。次に、圧
搾汁はろ過、遠心分離、分離など通常の方法で処理できる。必要であれば、次に
超高温殺菌を施してから、滅菌瓶に充填する。次に好ましくはできる限り迅速に
70℃未満の温度に冷却する。
【0017】 食肉植物から得られる抽出物も使用できる。その場合は次の抽出剤と方法を使
用できる。
【0018】 抽出剤: 冷水、熱水、希酢酸、甘口ワイン、エタノール-水混合液、エタノールと脂肪 油またはニュートラル油および超臨界ガス、例えば超臨界CO2
【0019】 抽出法: 静的冷浸、撹拌冷浸、乱流抽出、温浸、パーコレーション、再パーコレーショ
ン(repercolation)、エバコレーション(evacolation)、ダイアコレーション
(diacolation)、冷浸とパーコレーションの組合せ、超音波抽出、向流抽出、 および分離機、遠心分離機およびデカンターによる抽出。
【0020】 これに使用すべき装置と通常使用されるプロセスパラメーターは専門家にはよ
く知られている。
【0021】 消化液のタッピング、圧搾および抽出によって得られる産物は通常の方法でさ
らに処理できる。具体的に述べると、これらの液分は凍結乾燥(とりわけ減圧凍
結乾燥)できる。そのためには、減圧凍結乾燥中に、マンニトールやグリセロー
ルなどの通常の添加物を使用できる。これに必要な装置とプロセスパラメーター
は専門家にはよく知られている。さらに、投与時に治療作用に対して好ましい影
響を持つ様々な添加物、例えばギ酸、安息香酸、クエン酸、リンゴ酸、シアニジ
ン−3−グルコシド、ナトリウム、マグネシウム、カリウム、カルシウム、塩素
、ナフトキノン、L−アルギニン、L−アスパラギン、L−セリン、L−グルタ
ミン酸、L−アラニン、L−スレオニン、L−リジン、グリシン、L−チロシン
、L−フェニルアラニン、L−バリン、L−ロイシンおよびL−イソロイシンな
ども、これらの液分に添加できる。
【0022】 食肉植物の液分は様々な方法で投与できる。
【0023】 液分は直接、経口的または局所的に使用できる。あるいは、それらを無害な溶
媒で前もって希釈してもよい。好適な溶媒の例は、水、甘口ワイン、エタノール
−水混合物および塩溶液である。
【0024】 通常それらは乾燥残渣が0.1〜10重量%、好ましくは0.5〜5重量%、
とりわけ好ましくは0.8〜2.5重量%になるように希釈される。
【0025】 さらに食肉植物の液分は錠剤やカプセル剤の形でも経口投与できる。これに必
要な装置と製剤法は専門家にはよく知られている。さらに、液分そのものまたは
軟膏の形での局所適用も可能である。軟膏の製造に必要な装置、材料および製法
は専門家にはよく知られている。
【0026】 さらに食肉植物の液分から非経口製剤を製造することも可能である。それらは
筋肉内、皮下または静脈内に投与できる。そのような非経口製剤の製造に必要な
装置、添加物および製法は専門家にはよく知られている。
【0027】 以下の実験は本発明を例証するものである。 1.プロテインキナーゼの阻害 試料:Carnivora Research社製のCarnivora(登
録商標)圧搾汁希釈液とCarnivora(登録商標)圧搾汁ニート。
【0028】 実験の開始まで、両試料を冷蔵庫に未開封のまま保存しておいた。最初の実験
の日に、10%DMSO中に両試料の1:10および1:100初期溶液が得ら
れるように、両試料を水とDMSOでそれぞれ1:10と1:100に予備希釈
した。試験系への添加時にさらに1:10希釈がそのたびに行なわれた。両試料
は1:100と1:1000の希釈率で試験された。このアッセイでのDMSO
濃度は1%だった。予備希釈した初期溶液は4℃で保存し、10日間にわたって
すべての測定に使用した。
【0029】 使用したプロテインキナーゼ: サイクリン依存性キナーゼ4(CDK4)とサイクリン依存性キナーゼ2(CD
K2) 血小板由来成長因子のβレセプターのチロシンキナーゼ(PDGF−Rβ−TK
) 上皮成長因子のレセプターのチロシンキナーゼ(EGF−R−TK) ERBB2レセプターのチロシンキナーゼERBB2−TK 線維芽細胞成長因子のレセプター1のチロシンキナーゼ(FGF−R1−TK) インスリン様成長因子レセプター1型のチロシンキナーゼ(IGF−1−R−T
K) インスリンレセプターのチロシンキナーゼIns−R−TK プロテインキナーゼCサブタイプγ(PKC−γ) プロテインキナーゼCサブタイプε(PKC−ε) ヤヌス(Janus)キナーゼ2(JAK2)
【0030】 これらのプロテインキナーゼはRT−PCRを使って適当な細胞のRNAから
クローニングされた。次に単離されたDNA断片をバキュロウイルストランスフ
ァーベクターにサブクローニングし、組換えバキュロウイルスを作成した。それ
らの組換えバキュロウイルスを用いて、Sf9昆虫細胞内でタンパク質を発現さ
せた。それらのキナーゼを昆虫細胞溶解液からグルタチオンアガロースゲルを用
いて精製した。
【0031】 全てのキナーゼアッセイは96ウェルマイクロタイタープレート中、100μ
l.の反応液量で行なった。PKC活性を測定する場合、試験混合物は50mM
HEPES−NaOH(pH7.5)、1mM EDTA、1.25mM E
GTA、5mM MgCl2、1.32mM CaCl2、5μg/mlホスファ
チジルセリン、1μg/ml 1,2−ジオレイン、1mM DTT、0.1μ
33P]−ATP、50ngの組換えキナーゼ、および基質として0.5μgの
ヒストンH1を含んだ。他のキナーゼの場合はいずれも、試験混合物は50mM
HEPES−NaOH(pH7.5)、3mM MgCl2、3mM MnC l2、3μM オルトバナジン酸ナトリウム、1mM DTT、0.1μM A TP、100ngの組換えキナーゼおよび適当な基質を含有した。
【0032】 その反応混合物を30℃で80分間インキュベートした。100μlのH3P O4(2%)の添加によって反応を停止した。次にそれらのプレートをH2Oで3
回洗浄した。該当する基質への[33P]−フォスフェートの取り込み量をマイク
ロタイタープレート用のシンチレーションカウンターで決定した。その結果を次
の表に要約する。
【0033】
【表1】
【0034】 これらの結果はCarnivoraのニート圧搾汁と希釈圧搾汁がどちらもプ
ロテインキナーゼの阻害を引き起こすことを明らかに示している。
【0035】 II.ヘリコバクター・ピロリの抑制 ヘリコバクター・ピロリの根絶に関する研究をラットの十二指腸潰瘍モデルで
行なった。この潰瘍モデルでは、ヘリコバクターピロリが優勢にコロニーを形成
するラットが使用された。潰瘍誘発剤システアミン塩酸塩の経口投与後、十二指
腸潰瘍と胃潰瘍が、肉眼的にも顕微鏡的にも投与の48時間後に100%検出で
きた。
【0036】 Carnivora(登録商標)圧搾汁(乾燥残渣2%)を0.06、0.6
および2.83ml/kg−体重(BW)の3投与量で潰瘍誘発後20日間にわ
たって毎日3回、経口投与した。参照群(テトラサイクリン(6mg/kg−B
W)、メトロニダゾール(15mg/kg−BW)および塩基性硝酸ビスマス(
30mg/kg−BW)の併用)と対照群(等張食塩溶液、0.9%NaCl)
にも同じ投与方式を使用した。
【0037】 潰瘍誘発の2、5、8、14および21日後に、各群を肉眼評価によって潰瘍
治癒について調べるとともに、ヘリコバクターピロリの測定も行なった。次のパ
ラメーターを対象とした:十二指腸潰瘍と胃潰瘍の重症度に基づく平均評価スコ
ア(mAS)、潰瘍の度数百分率(%U)、潰瘍指数(UI)(mAS x %
U)、潰瘍の面積、体重および死亡数。
【0038】 このモデルでは3種類の参照物質の併用が予想される作用を示した。潰瘍指数
が低下し、十二指腸潰瘍または胃潰瘍の病巣面積が減少し、ヘリコバクター・ピ
ロリの出現率が低下した。
【0039】 試験したCarnivora圧搾汁の3種類の投与量は極めて良い用量依存的
効果を示した。潰瘍指数が低下し、十二指腸潰瘍または胃潰瘍の病巣面積が減少
するか、もしくは潰瘍が完全に取り除かれた。ヘリコバクター・ピロリの出現率
も下げることができ、最も高い投与量ではこの微生物の根絶が達成された。試験
物質のさらなる薬効は、潰瘍誘発剤の投与後最初の3日間に起こる自然死の減少
と、0〜21日の試験期間にわたって体重増加が対照群より大きいことに現れた
【0040】 ここに示したCarnivora圧搾汁の効果は、このモデルに対するその優
れた作用を裏付けている。
【0041】
【表2】
【0042】
【表3】
【0043】
【表4】
【0044】
【表5】
【0045】
【表6】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM ,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM) ,AL,AM,AT,AU,AZ,BA,BB,BG, BR,BY,CA,CH,CN,CU,CZ,DE,D K,EE,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM ,HR,HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE, KG,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,L T,LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX ,NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE, SG,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,U A,UG,US,UZ,VN,YU,ZW

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロテインキナーゼ阻害用薬剤を製造するための、食肉植物
    の圧搾汁、消化液または抽出物の使用。
  2. 【請求項2】 食肉植物がヘリアンフォラ属、サラセニア属、ダーリングト
    ニア属、セファロタス属またはウツボカズラ属に属することを特徴とする請求項
    1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 食肉植物がモウセンゴケ科に属することを特徴とする請求項
    1または2に記載の使用。
  4. 【請求項4】 抽出物が水性抽出物であることを特徴とする前記請求項の少
    なくとも一項に記載の使用。
  5. 【請求項5】 光合成細菌、プラスモディウム、クラミジア、トリパノソー
    ム、ブドウ球菌、連鎖球菌、カンジダ、ケカビおよびアスペルギルスを抑制する
    ための、前記請求項の少なくとも一項に記載の使用。
  6. 【請求項6】 プロテインキナーゼを阻害するために食肉植物の圧搾汁、消
    化液または抽出物を投与することを含む哺乳動物の治療法。
JP2000532129A 1998-02-23 1999-02-23 プロテインキナーゼの阻害を目的とする食肉植物の圧搾汁、消化液または抽出物の使用 Pending JP2002503699A (ja)

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DE19807285 1998-02-23
DE19807285.6 1998-02-23
DE19814754.6 1998-04-02
DE19814754A DE19814754A1 (de) 1998-02-23 1998-04-02 Verwendung des Preßsaftes oder Verdauungssaftes von fleischfressenden Pflanzen als Antibiotikum
PCT/EP1999/001176 WO1999042115A1 (de) 1998-02-23 1999-02-23 Verwendung eines presssaftes, verdauungssaftes oder extraktes von fleischfressenden pflanzen zur hemmung von proteinkinasen

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