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JP2002336187A - 規格化蛍光画像生成方法および装置 - Google Patents

規格化蛍光画像生成方法および装置

Info

Publication number
JP2002336187A
JP2002336187A JP2001149608A JP2001149608A JP2002336187A JP 2002336187 A JP2002336187 A JP 2002336187A JP 2001149608 A JP2001149608 A JP 2001149608A JP 2001149608 A JP2001149608 A JP 2001149608A JP 2002336187 A JP2002336187 A JP 2002336187A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
fluorescence
fluorescent
standardized
light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001149608A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Hakamata
和男 袴田
Tomonari Sendai
知成 千代
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001149608A priority Critical patent/JP2002336187A/ja
Publication of JP2002336187A publication Critical patent/JP2002336187A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 励起光の照射により観察部から発せられた蛍
光に基づいた蛍光画像を、光の照射により観察部から発
せられた再輻射光に基づいた規格化用画像で除算して規
格化蛍光画像を生成する規格化蛍光画像生成装置におい
て、規格化蛍光画像のS/Nを向上し、かつ安定した規
格化演算を行なう。 【解決手段】 規格化蛍光画像生成手段403におい
て、撮像素子311で撮像した狭帯域蛍光画像を撮像素
子306で撮像した広帯域蛍光画像(規格化画像)で除
算して規格化演算値を求めて、画像合成手段405によ
り規格化蛍光画像を生成する。ローパスフィルタ回路3
17により除算を行なう前の規格化用画像にローパスフ
ィルタ処理を施す。この処理により広帯域蛍光画像の画
素値を2次元的に平均化できるため、除算の際に分母と
なる画像の画素値がマイナス値、0値あるいは0に近い
値となることが少なく規格化蛍光画像のS/Nが向上す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、励起光の照射によ
り観察部から発せられる蛍光に基づいた蛍光画像を取得
し、光の照射により前記観察部から発せられる再輻射光
に基づいた規格化用画像を取得し、前記蛍光画像を前記
規格化用画像により除算して規格化蛍光画像を生成する
規格化蛍光画像生成方法および装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、生体内在色素の励起波長領域
にある励起光を生体組織に照射した場合に、正常組織と
病変組織とでは発する蛍光強度が異なることを利用し
て、生体組織に所定波長領域の励起光を照射し、生体内
在色素が発する蛍光を検出することにより病変組織の局
在、浸潤範囲を認識する蛍光検出装置が提案されてい
る。
【0003】通常、励起光を照射すると、図4に実線で
示すように正常組織からは強い蛍光が発せられ、病変組
織からは破線で示すように正常組織から発せられる蛍光
より弱い蛍光が発せられるため、蛍光強度を測定するこ
とにより、生体組織が正常であるか病変状態にあるかを
判定することができる。
【0004】さらに、励起光による蛍光を撮像素子など
により撮像し、蛍光の強度に応じた蛍光画像を表示する
ことにより生体組織が正常であるか病変状態にあるかを
判定する方法も提案されている。この、上記技術におい
ては、生体組織には凹凸があるため、生体組織に照射さ
れる励起光の強度は均一でなく、生体組織から発せられ
る蛍光強度は光源と生体組織との距離の2乗に比例して
低下する。また、その蛍光の検出手段と生体組織との距
離についても、その2乗に比例して受光する蛍光強度が
低下する。そのため、光源または検出手段から遠くにあ
る正常組織からよりも近くにある病変組織からの方が、
強い蛍光を受光する場合があり、励起光による蛍光の強
度の情報だけでは生体組織の組織性状を正確に識別する
ことができない。このような不具合を低減するために、
異なる波長帯域(480nm付近の狭帯域と430nm
近傍から730nm近傍の広帯域)から取得した2種類
の蛍光強度に基づく蛍光画像の比率を除算により求め、
その除算値に基づく規格化蛍光画像を生成する方法や、
種々の生体組織に対して一様な吸収を受ける近赤外光を
参照光として生体組織に照射し、この参照光の照射によ
る生体組織からの反射光の強度に基づく参照画像を取得
し、上記の狭帯域の蛍光画像とこの参照画像との比率を
除算により求め、その除算値に基づく規格化蛍光画像を
生成する方法、すなわち、生体の組織性状を反映した蛍
光スペクトルの形状の違いに基づいた規格化蛍光画像生
成方法が提案されている。また、異なる波長帯域の蛍光
画像の除算値に色の情報を割り当て、その色の違いによ
り生体組織の病変状態を色画像として示す方法や、さら
に、前述の参照画像に輝度の情報を割り当てることによ
り得られた輝度画像を上記色画像と合成することによ
り、生体組織の形状も画像に反映させた凹凸感のある画
像を示す方法なども提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の蛍光
画像あるいは規格化用画像等を取得する際には、取得し
た画像からダークノイズ画像を減算して、ダークノイズ
の補正を行っている。通常複数枚のダークノイズ画像の
平均値により補正用ダークノイズ画像を形成している
が、補正用ダークノイズ画像の画素値に正確にダークノ
イズの値を反映させることは難しく、部分的には、実際
のダークノイズの値より大きい画素値が設定されている
場合がある。このため、取得した画像の画素値が小さい
場合には、ダークノイズ補正後の画像にマイナス値、0
値あるいは0値に近い画素値が存在してしまうことがあ
る。上記の規格化蛍光画像生成処理を行う際に分母とな
る規格化用画像に、このようなマイナス値、0値あるい
は0値に近い画素値が多く含まれていた場合には、生成
された規格化蛍光画像のS/Nが低下してしまうという
問題がある。また除算を行う際に分母となる規格化用画
像の画素値に0値があった場合には、ゼロ割り算を行う
場合が生じ、演算が不安定になるという問題もある。
【0006】本発明は上記のような従来技術の問題点に
鑑みて、励起光の照射により観察部から発せられる蛍光
に基づいた蛍光画像を取得し、光の照射により前記観察
部から発せられる再輻射光に基づいた規格化用画像を取
得し、前記蛍光画像を前記規格化用画像により除算して
規格化蛍光画像を生成する規格化蛍光画像生成方法およ
び装置において、生成された規格化蛍光画像のS/Nを
向上し、かつ安定した規格化演算を行なうことができる
規格化蛍光画像生成方法および装置を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による規格化蛍光
画像生成方法は、励起光の照射により観察部から発せら
れる蛍光に基づいた蛍光画像を取得し、光の照射により
前記観察部から発せられる再輻射光に基づいた規格化用
画像を取得し、前記蛍光画像を前記規格化用画像により
除算して規格化蛍光画像を生成する規格化蛍光画像生成
方法において、前記規格化用画像にローパスフィルタ処
理またはリカーシブルフィルタ処理を施し、このフィル
タ処理が施された前記規格化用画像を用いて前記除算を
行なうことを特徴とする。
【0008】また、他の本発明による規格化蛍光画像生
成方法は、励起光の照射により観察部から発せられる蛍
光に基づいた蛍光画像を取得し、光の照射により前記観
察部から発せられる再輻射光に基づいた規格化用画像を
取得し、前記蛍光画像を前記規格化用画像により除算し
て規格化蛍光画像を生成する規格化蛍光画像生成方法に
おいて、前記規格化用画像を取得する際の露光時間を、
前記蛍光画像を取得する際の露光時間より長時間化する
ことを特徴とする。
【0009】本発明の規格化蛍光画像生成装置は、観察
部に励起光を照射し、該励起光の照射により前記観察部
から発せられる蛍光に基づいた蛍光画像を取得する蛍光
画像取得手段と、前記観察部に光を照射し、該光の照射
により前記観察部から発せられる再輻射光に基づいた規
格化用画像を取得する規格化用画像取得手段と、前記蛍
光画像を前記規格化用画像により除算して規格化蛍光画
像を生成する規格化蛍光画像生成手段とを備えた規格化
蛍光画像生成装置において、前記規格化用画像にローパ
スフィルタ処理またはリカーシブルフィルタ処理を施す
フィルタ手段を備え、前記規格化蛍光画像生成手段が、
前記フィルタ処理を施された規格化用画像を用いて前記
除算を行なうものであることを特徴とするものである。
【0010】なお、「ローパスフィルタ」とは、画像の
画素値を2次元的に平均化するものであり、「リカーシ
ブルフィルタ」とは、画像の画素値を時間軸上で平均化
するものである。
【0011】他の本発明による規格化蛍光画像生成装置
は、観察部に励起光を照射し、該励起光の照射により前
記観察部から発せられる蛍光に基づいた蛍光画像を取得
する蛍光画像取得手段と、前記観察部に光を照射し、該
光の照射により前記観察部から発せられる再輻射光に基
づいた規格化用画像を取得する規格化用画像取得手段
と、前記蛍光画像を前記規格化用画像により除算して規
格化蛍光画像を生成する規格化蛍光画像生成手段とを備
えた規格化蛍光画像生成装置において、前記規格化用画
像取得手段が、前記規格化用画像を取得する際の露光時
間を、前記蛍光画像取得手段が前記蛍光画像を取得する
際の露光時間より長時間化するものであることを特徴と
するものである。
【0012】また、「露光時間」とは、観察部に励起光
または光が照射され、蛍光画像取得手段または規格化用
画像取得手段が、各画像を実質的に取得している時間
(蛍光または再輻射光を実質的に受光している時間)を
意味している。また露光時間の「長時間化」とは、単に
露光時間を延長すること、あるいは複数回の露光を行
い、積算することにより、前記規格化用画像を取得する
際の露光時間を、前記蛍光画像を取得する際の露光時間
より長くすることを意味している。
【0013】また、「再輻射光」とは、光を照射された
ことにより観察部から発せられる光を意味し、具体的に
は、観察部から発せられる蛍光や、観察部で反射された
反射光、あるいは観察部の表面付近で散乱し、その後射
出された散乱光などを意味している。
【0014】また、前記蛍光画像が、前記蛍光の中の狭
波長帯域の蛍光に基づいた狭帯域蛍光画像であれば、前
記規格化用画像は、前記観察部に励起光を照射すること
により前記観察部から発せられた前記蛍光の中の広波長
帯域の蛍光に基づいた広帯域蛍光画像とすることができ
る。なお、狭帯域蛍光画像および広帯域蛍光画像は、同
一の励起光により観察部から発せられた蛍光から、取得
されるものであってもよい。例えば、励起光の照射によ
り発せられた蛍光から、フィルタやプリズムなどの光学
手段を用いて、狭波長帯域の蛍光および広波長帯域の蛍
光を取り出し、狭帯域蛍光画像および広帯域蛍光画像を
取得することがきる。
【0015】
【発明の効果】本発明による規格化蛍光画像生成方法お
よび装置によれば、励起光の照射により観察部から発せ
られる蛍光に基づいた蛍光画像を取得し、光の照射によ
り前記観察部から発せられる再輻射光に基づいた規格化
用画像を取得し、前記蛍光画像を前記規格化用画像によ
り除算して規格化蛍光画像を生成する規格化蛍光画像生
成方法において、前記規格化用画像にローパスフィルタ
処理またはリカーシブルフィルタ処理を施し、このフィ
ルタ処理が施された前記規格化用画像を用いて前記除算
を行なうようにしたので、規格化用画像の画素値が2次
元的に平均化されるため(ローパスフィルタの場合)、
あるいは時間軸上で平均化されるため(リカーシブルフ
ィルタの場合)、この規格化用画像の画素値が、マイナ
ス値、0値あるは0に近い値となることが少なく、生成
された規格化蛍光画像のS/Nが向上し、かつ安定した
規格化演算を行なうことができる。
【0016】他の本発明による規格化蛍光画像生成方法
および装置によれば、励起光の照射により観察部から発
せられる蛍光に基づいた蛍光画像を取得し、光の照射に
より前記観察部から発せられる再輻射光に基づいた規格
化用画像を取得し、前記蛍光画像を前記規格化用画像に
より除算して規格化蛍光画像を生成する規格化蛍光画像
生成方法において、前記規格化用画像を取得する際の露
光時間を、前記蛍光画像を取得する際の露光時間より長
時間化するようにしたので、前記規格化用画像の画素値
が、マイナス値、0値あるは0に近い値となることが少
なく、生成された規格化蛍光画像のS/Nが向上し、か
つ安定した規格化演算を行なうことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施の形
態について図面を用いて説明する。図1は、本発明の規
格化蛍光画像生成方法を実施する規格化蛍光画像生成装
置を適用した蛍光内視鏡の第1の実施の形態の概略構成
を示す図である。
【0018】本実施の形態による蛍光内視鏡は、患者の
病巣と疑われる部位に挿入される内視鏡挿入部100
と、内視鏡挿入部100により生体組織から得られた情
報を画像信号として処理する画像信号処理部1と、画像
信号処理部1で処理された信号を可視画像として表示す
るモニタ600とから構成される。
【0019】画像信号処理部1は、通常画像用白色光L
w、自家蛍光画像用励起光Lr、および参照画像用参照
光Lsをそれぞれ射出する3つの光源を備えた照明ユニ
ット110と、この励起光の照射により生体組織9から
発生した自家蛍光像Zjと、参照光の照射により生体組
織9から発生した参照像Zsを撮像し、デジタル値に変
換して2次元画像データとして出力する画像検出ユニッ
ト300と、画像検出ユニット300から出力された自
家蛍光像の2次元画像データから規格化演算を行って、
その規格化演算値に色情報を割り当て、参照像の2次元
画像データに輝度情報を割り当てて、2つの画像情報を
合成して出力する画像演算ユニット400と、通常像を
デジタル値に変換して2次元画像データとし、その2次
元画像データおよび画像演算ユニット400の出力信号
をビデオ信号に変換して出力する表示信号処理ユニット
500と、各ユニットに接続され動作タイミングなどの
制御を行う制御用コンピュータ200と、後述する通常
画像表示状態と合成画像表示状態を切り換えるフットス
イッチ2から構成される。
【0020】内視鏡挿入部100は、内部に先端まで延
びるライトガイド101と、イメージファイバ102を
備えている。ライトガイド101の先端部、即ち内視鏡
挿入部100の先端部には、照明レンズ103を備えて
いる。また、イメージファイバ102は多成分ガラスフ
ァイバであり、その先端部には励起光フィルタ104と
集光レンズ105を備えている。ライトガイド101
は、多成分ガラスファイバである白色光ライトガイド1
01aおよび石英ガラスファイバである励起光ライトガ
イド101bがバンドルされ、ケーブル状に一体化され
ており、白色光ライトガイド101aおよび励起光ライ
トガイド101bは照明ユニット110へ接続されてい
る。なお、励起光ライトガイド101bは参照光を導光
するライトガイドでもある。イメージファイバ102の
一端は、画像検出ユニット300へ接続されている。
【0021】照明ユニット110は、自家蛍光画像用の
励起光Lrを発するGaN系半導体レーザ111、Ga
N系半導体レーザ111に電気的に接続される半導体レ
ーザ用電源112、通常画像用の白色光Lwを発する白
色光源114、その白色光源114に電気的に接続され
る白色光用電源115、参照画像用の参照光Lsを発す
る参照光源117、参照光源117に電気的に接続され
る参照光源用電源118、およびGaN系半導体レーザ
111から出力される励起光Lrを透過し、参照光源1
17から出力される参照光Lsを直角方向に反射するダ
イクロイックミラー120から構成される。
【0022】画像検出ユニット300には、イメージフ
ァイバ102が接続され、イメージファイバ102によ
り伝搬された自家蛍光像、通常像、参照像を結像するコ
リメートレンズ301、コリメートレンズ301を透過
した通常像を直角方向に全反射し、コリメートレンズ3
01を透過した蛍光像および参照像は、破線で示す位置
に移動し通過させる可動ミラー302、コリメートレン
ズ301を透過した蛍光像(750nm以下の波長の
光)を直角方向に反射するダイクロイックミラー30
3、ダイクロイックミラー303を反射した自家蛍光像
の光量の50%を透過し、50%を直角方向に反射する
ハーフミラー308、ハーフミラー308を透過した自
家蛍光像を直角方向に反射する蛍光像用ミラー313、
蛍光像用ミラー313を直角方向に反射した自家蛍光像
を結像させる広帯域蛍光像用集光レンズ304、広帯域
蛍光像用集光レンズ304を透過した自家蛍光像から4
30nm〜730nmの波長を選択する広帯域バンドパ
スフィルタ305、広帯域バンドパスフィルタ305を
透過した自家蛍光像を撮像する広帯域蛍光画像用高感度
撮像素子306、広帯域蛍光画像用高感度撮像素子30
6により撮像された自家蛍光像をデジタル値に変換して
2次元画像データとして出力するAD変換器307、A
D変換器307から出力された広帯域自家蛍光の2次元
画像データにローパスフィルタ処理を施して出力するロ
ーパスフィルタ回路317、ハーフミラー308を直角
方向に反射した自家蛍光像を結像させる狭帯域蛍光像用
集光レンズ309、狭帯域蛍光像用集光レンズ309に
より結像された自家蛍光像から430nm〜530nm
の波長を取り出す狭帯域バンドパスフィルタ310、狭
帯域バンドパスフィルタ310を透過した自家蛍光像を
撮像する狭帯域蛍光画像用高感度撮像素子311、狭帯
域蛍光画像用高感度撮像素子311により撮像された自
家蛍光像をデジタル値に変換して2次元画像データとし
て出力するAD変換器312、ダイクロイックミラー3
03を透過した参照像を結像させる参照像用集光レンズ
314、参照像用集光レンズ314により結像された参
照像を撮像する参照画像用撮像素子315、および参照
画像用撮像素子315により撮像された参照像をデジタ
ル値に変換して2次元画像データとして出力するAD変
換器316を備えている。
【0023】画像演算ユニット400は、デジタル化さ
れた自家蛍光画像信号データを記憶する自家蛍光画像用
メモリ401と、参照画像信号データを記憶する参照画
像用メモリ402、自家蛍光画像用メモリ401に記憶
された2つの波長帯域の自家蛍光画像の各画素毎に、規
格化演算値を算出する規格化蛍光画像生成手段403、
この規格化蛍光画像生成手段403により算出された規
格化演算値に色情報を割り当てる色画像演算手段40
5、参照画像用メモリ402に記憶された参照画像の各
画素値に輝度情報を割り当てる輝度画像演算手段40
6、および色画像演算手段405から出力される色情報
をもった画像信号と輝度画像演算手段406から出力さ
れる輝度情報をもった画像信号を合成して合成画像を生
成し出力する画像合成手段407を備えている。
【0024】自家蛍光画像用メモリ401は、図示省略
した広帯域自家蛍光画像記憶領域および狭帯域自家蛍光
画像記憶領域から構成され、広帯域蛍光画像用高感度撮
像素子306により撮像された広帯域自家蛍光画像は、
ローパスフィルタ回路317で、ローパスフィルタ処理
を施された後に、広帯域自家蛍光画像記憶領域に保存さ
れ、狭帯域蛍光画像用高感度撮像素子311により撮像
された狭帯域蛍光画像は狭帯域蛍光画像記憶領域に保存
される。
【0025】規格化蛍光画像生成手段403は、対応す
る画素毎に、狭帯域蛍光画像の画素値を広帯域蛍光画像
の画素値で除算して、各画素の毎の規格化演算値を算出
する。
【0026】色画像演算手段405は、規格化蛍光画像
生成手段403により算出された規格化演算値の大きさ
に応じた色情報を割り当て色画像を生成する。
【0027】輝度画像演算手段406は、参照画像用メ
モリ402に記憶された画素値の大きさに応じて輝度情
報を割り当て輝度画像を生成する。
【0028】画像合成手段407は、色画像演算手段4
05から出力された色画像と輝度画像演算手段406か
ら出力された輝度画像を合成して後述する表示信号処理
ユニット500のビデオ信号処理回路506に出力す
る。
【0029】表示信号処理ユニット500は、可動ミラ
ー302により反射された通常像を直角方向に反射する
通常像用ミラー501、通常像用ミラー501に反射さ
れた参照像を結像する通常像用集光レンズ502、通常
像用集光レンズ502で結像された通常像を撮像する通
常画像用撮像素子503、通常画像用撮像素子503に
より撮像された参照像をデジタル値に変換して2次元画
像データとして出力するAD変換器504、デジタル化
された通常画像信号を保存する通常画像用メモリ50
5、通常画像用メモリ505から出力された通常画像信
号および画像合成部405から出力された合成画像信号
をビデオ信号に変換して出力するビデオ信号処理回路5
06を備えている。モニタ600は、通常画像と合成画
像を切り換えて表示するものである。
【0030】次に、上記実施の形態における蛍光内視鏡
の作用について説明する。まず、異なる2つの波長帯域
の自家蛍光画像と参照画像を撮像し、これらの画像から
合成画像を生成して表示する場合の作用について説明す
る。
【0031】上記合成画像表示時には、制御用コンピュ
ータ200からの信号に基づき半導体レーザ用電源11
2によりGaN系半導体レーザ111から励起光Lrが
射出され、励起光Lrは、励起光用集光レンズ113を
透過し、ダイクロイックミラー120を透過し、励起光
ライトガイド101bに入射され、内視鏡挿入部100
の先端部まで導光された後、照明レンズ103 から生
体組織9へ照射される。励起光Lrの照射により生じる
生体組織9からの自家蛍光像は、集光レンズ105によ
り集光され、励起光カットフィルタ104を透過してイ
メージファイバ102の先端に入射され、イメージファ
イバ102を経て、コリメートレンズ301に入射す
る。励起光カットフィルタ104は、波長420nm以
上の全蛍光を透過するロングパスフィルタである。励起
光Lrの波長は410nmであるため、生体組織9で反
射された励起光は、この励起光カットフィルタ104で
カットされる。コリメートレンズ301を透過した自家
蛍光像は、ダイクロイックミラー303にて直角方向に
反射される。そして、ハーフミラー308で50%の透
過率で透過し、50%の反射率で反射される。ハーフミ
ラー308を透過した自家蛍光像は、蛍光像用ミラー3
13を直角方向に反射し、広帯域蛍光用集光レンズ30
4により結像され、広帯域蛍光用集光レンズ304を透
過した自家蛍光像は、広帯域バンドパスフィルタ305
を透過して、広帯域蛍光画像用高感度撮像素子306に
より撮像され、広帯域蛍光画像用高感度撮像素子306
からの映像信号はAD変換器307へ入力され、デジタ
ル化された後、ローパスフィルタ回路317でローパス
フィルタ処理を施されて、自家蛍光画像用メモリ401
の広帯域自家蛍光画像記憶領域に保存される。広帯域自
家蛍光画像は、ローパスフィルタ回路317で2次元的
に平均化されているため、マイナス値、0値あるいは0
値に近い画素値はほとんど存在していない。図2は、同
一の画像にローパスフィルタ処理を施した場合(b)
と、ローパスフィルタ処理を施していない場合(a)を
比較した図である。この図に示すように、ローパスフィ
ルタ処理を施した画像(b)では、画像の濃淡がスムー
ズになり、0値あるいは0値に近い画素値がほとんど消
失している。
【0032】また、ダイクロイックミラー303で反射
し、ハーフミラー308により反射された自家蛍光像
は、狭帯域蛍光用集光レンズ309により結像され、狭
帯域バンドパスフィルタ310を透過して、狭帯域蛍光
画像用高感度撮像素子311により撮像され、狭帯域蛍
光画像用高感度撮像素子311からの映像信号はAD変
換器312へ入力され、デジタル化された後、自家蛍光
画像用メモリ401の狭帯域自家域蛍光画像領域に保存
される。なお、広帯域蛍光画像用高感度撮像素子306
により撮像された自家蛍光像のデジタルデータと狭帯域
蛍光画像用高感度撮像素子311により撮像された自家
蛍光像のデジタルデータはそれぞれ異なる領域に保存さ
れる。なお、このとき可動ミラー302は、自家蛍光像
の光軸に対して平行な破線位置になっているものとす
る。
【0033】また、参照光源用電源118により参照光
源117から参照光Lsが射出され、この参照光Ls
は、参照光用集光レンズ119を透過し、ダイクロイッ
クミラー120を直角方向に反射して、励起光ライトガ
イド101bに入射され、内視鏡先端部まで導光された
後、照明レンズ103から生体組織9へ照射される。参
照光Lsの照射により生じる生体組織9からの参照像
は、集光レンズ105により集光され、集光レンズ10
5を透過した参照像は、励起光カットフィルタ104を
透過し、イメージファイバ102の先端に入射され、イ
メージファイバ102を経て、コリメートレンズ301
に入射する。励起光カットフィルタは、波長420nm
以上の参照像を透過するロングパスフィルタである。コ
リメートレンズ301を透過した参照像は、ダイクロイ
ックミラー303を透過し、参照像用集光レンズ314
により結像され、参照画像用撮像素子315により撮像
され、参照画像用撮像素子315からの映像信号はAD
変換器316へ入力され、デジタル化された後、参照画
像用メモリ402に保存される。なお、このとき可動ミ
ラー302は、参照像の光軸に対して平行な破線位置に
なっているものとする。
【0034】自家蛍光用画像メモリ401に保存された
2つの波長帯域の自家蛍光画像は、規格化蛍光画像生成
手段403において、画素毎に狭帯域自家蛍光画像の画
素値が広帯域自家蛍光画像の画素値で除算された規格化
演算値が算出される。
【0035】そして、色画像演算手段405により上記
の規格化演算値に基づいて各画素に色情報が割り当てら
れ、色画像信号として画像合成手段407に出力され
る。一方、参照画像用メモリ402に保存された参照画
像は、輝度画像演算手段406で、各画素値に輝度情報
を割り当て、輝度画像信号を生成し出力する。色画演算
手段405と輝度画像演算手段406から出力された2
つの画像信号は、画像合成手段407で合成される。画
像合成手段407で合成された合成画像は、ビデオ信号
処理回路506によってDA変換後にモニタ600に入
力され、合成画像が表示される。
【0036】次に、通常画像を表示する場合の作用につ
いて説明する。まず、制御用コンピュータ200からの
信号に基づき白色光源用電源115により白色光源11
4から白色光Lwが射出され、白色光Lwは、白色光用
集光レンズ116を経て白色光ライトガイド101aに
入射され、内視鏡挿入部100の先端部まで導光された
後、照明レンズ103から生体組織9へ照射される。白
色光Lwの反射光は集光レンズ105によって集光さ
れ、励起光フィルタ104を透過して、イメージファイ
バ102の先端に入射され、イメージファイバ102を
経て、コリメートレンズ301に入射する。励起光カッ
トフィルタ104は、波長420nm以上の可視光を透
過するロングパスフィルタである。コリメートレンズ3
01を透過した反射光は、可動ミラー302および通常
像用ミラー501で反射し、通常像用集光レンズ502
に入射される。通常像用集光レンズ502を透過した通
常像は、通常画像用撮像素子503に結像される。通常
画像用撮像素子503からの映像信号はAD変換器50
4へ入力され、デジタル化された後、通常画像用メモリ
505に保存される。その通常画像用メモリ505によ
り保存された通常画像信号は、ビデオ信号処理回路50
6によってDA変換後にモニタ600に入力され、その
モニタ600に可視画像として表示される。
【0037】上記合成画像表示の作用および通常画像表
示の作用に関する一連の動作は、制御用コンピュータ2
00により制御される。また、上記合成画像表示状態と
通常画像表示状態の切り換えは、フットスイッチ2を押
下することにより行なわれる。
【0038】以上の説明から明らかなように、本発明に
よる規格化蛍光画像生成方法および装置を適用した上記
実施の形態における蛍光内視鏡によれば、規格化用画像
である広帯域自家蛍光画像にローパスフィルタ処理を施
し、このフィルタ処理が施された広帯域自家蛍光画像を
用いて除算を行なって、規格化演算値を求めるようにし
たので、除算演算の分母となる広帯域自家蛍光画像の画
素値が2次元的に平均化され、マイナス値、0値あるは
0に近い値となることが少なく、規格化演算値に基づい
て生成された規格化蛍光画像のS/Nが向上する。また
上記の除算演算においても、0割り算が行われることは
なく、安定した規格化演算を行なうことができる。
【0039】なお、上記第1の実施形態の蛍光内視鏡装
置の変型例としてローパスフィルタ回路317の代わり
にリカーシブルフィルタ回路を用いたものも考えられ
る。リカーシブルフィルタ回路により広帯域自家蛍光画
像の画素値を時間軸上で平均化することにより、マイナ
ス値、0値あるは0に近い値となることが少なく、生成
された規格化蛍光画像のS/Nが向上し、また、安定し
た規格化演算を行なうことができる。
【0040】次に、本発明の規格化蛍光画像生成方法を
実施する規格化蛍光画像生成装置を適用した蛍光内視鏡
の第2の実施の形態について説明する。図3は本実施の
形態の概略構成を示す図である。なお、本実施の形態に
ついて、第1の実施の形態と同様の要素については同じ
番号を付し、特に必要のない限りその説明を省略する。
【0041】本実施の形態による蛍光内視鏡は、第1の
実施の形態における参照光を利用しない構成としたもの
である。
【0042】画像信号処理部3は、通常画像用白色光L
w、自家蛍光画像用励起光Lrをそれぞれ射出する2つ
の光源を備えた照明ユニット120と、この励起光の照
射により生体組織9から発生した自家蛍光像Zjを撮像
し、デジタル値に変換して2次元画像データとして出力
する画像検出ユニット310と、画像検出ユニット31
0から出力された自家蛍光像の2次元画像データから規
格化演算を行って、その規格化演算値に色情報を割り当
てて色画像信号として出力する画像演算ユニット410
と、通常像をデジタル値に変換して2次元画像データと
し、その2次元画像データおよび画像演算ユニット41
0の出力信号をビデオ信号に変換して出力する表示信号
処理ユニット500と、各ユニットに接続され動作タイ
ミングなどの制御を行う制御用コンピュータ210と、
後述する通常画像表示状態と合成画像表示状態を切り換
えるフットスイッチ2から構成される。
【0043】照明ユニット120は、自家蛍光画像用の
励起光Lrを発するGaN系半導体レーザ121、Ga
N系半導体レーザ111に電気的に接続される半導体レ
ーザ用電源122、通常画像用の白色光Lwを発する白
色光源124 、および白色光源124に電気的に接続
される白色光用電源125から構成される。
【0044】画像検出ユニット310には、イメージフ
ァイバ102が接続され、イメージファイバ102によ
り伝搬された自家蛍光像、通常像を結像するコリメート
レンズ311、コリメートレンズ311を透過した通常
像を直角方向に全反射し、コリメートレンズ311を透
過した蛍光像は、破線で示す位置に移動し通過させる可
動ミラー312、コリメートレンズ311を透過した自
家蛍光像(750nm以下の波長の光)の光量の50%
を透過し、50%を直角方向に反射するハーフミラー3
23、ハーフミラー323を透過した自家蛍光像を結像
させる狭帯域蛍光像用集光レンズ324、狭帯域蛍光像
用集光レンズ324により結像された自家蛍光像から4
30nm〜530nmの波長を取り出す狭帯域バンドパ
スフィルタ325、狭帯域バンドパスフィルタ325を
透過した自家蛍光像を撮像する狭帯域蛍光画像用高感度
撮像素子326、狭帯域蛍光画像用高感度撮像素子32
6により撮像された自家蛍光像をデジタル値に変換して
2次元画像データとして出力するAD変換器327、ハ
ーフミラー323を直角方向に反射した自家蛍光像を再
び直角方向に反射する蛍光像用ミラー318、蛍光像用
ミラー318を直角方向に反射した自家蛍光像を結像さ
せる広帯域蛍光像用集光レンズ319、広帯域蛍光像用
集光レンズ319を透過した自家蛍光像から430nm
〜730nmの波長を選択する広帯域バンドパスフィル
タ320、広帯域バンドパスフィルタ320を透過した
自家蛍光像を撮像する広帯域蛍光画像用高感度撮像素子
321、および広帯域蛍光画像用高感度撮像素子321
により撮像された自家蛍光像をデジタル値に変換して2
次元画像データとして出力するAD変換器322を備え
ている。なお、制御用コンピュータ210により、広帯
域蛍光画像用高感度撮像素子321における蛍光像を撮
像する際の露光時間が、狭帯域蛍光画像用高感度撮像素
子326における蛍光像を撮像する際の露光時間の2倍
となるように、広帯域蛍光画像用高感度撮像素子321
および狭帯域蛍光画像用高感度撮像素子326の動作タ
イミングが制御されている。
【0045】画像演算ユニット410は、デジタル化さ
れた広帯域自家蛍光画像信号データを記憶する広帯域自
家蛍光用メモリ411と、狭帯域自家蛍光画像信号デー
タを記憶する狭帯域自家蛍光用メモリ412、広帯域自
家蛍光用メモリ411に記憶された2つの蛍光画像の各
画素毎に、狭帯域自家蛍光画像の画素値を広帯域自家蛍
光画像の画素値で除算して、各画素の規格化演算値を算
出する規格化蛍光画像生成手段413、および格化蛍光
画像生成手段413により算出された規格化演算値に色
情報を割り当てて色画像信号を出力する色画像演算手段
415を備えている。
【0046】次に、上記実施の形態における蛍光内視鏡
の作用について説明する。まず、異なる2つの波長帯域
の自家蛍光画像を撮像し、これらの画像から色画像を生
成して表示する場合の作用について説明する。
【0047】上記色画像表示時には、制御用コンピュー
タ200からの信号に基づき半導体レーザ用電源122
によりGaN系半導体レーザ121から励起光Lrが射
出され、励起光Lrは、励起光用集光レンズ123を透
過し、励起光ライトガイド101bに入射され、内視鏡
挿入部100の先端部まで導光された後、照明レンズ1
03 から生体組織9へ照射される。励起光Lrの照射
により生じる生体組織9からの自家蛍光像は、集光レン
ズ105により集光され、励起光カットフィルタ104
を透過してイメージファイバ102の先端に入射され、
イメージファイバ102を経て、コリメートレンズ31
1に入射する。励起光カットフィルタ104は、波長4
20nm以上の全蛍光を透過するロングパスフィルタで
ある。励起光Lrの波長は410nmであるため、生体
組織9で反射された励起光は、この励起光カットフィル
タ104でカットされる。コリメートレンズ311を透
過した自家蛍光像は、ハーフミラー313で50%の透
過率で透過し、50%の反射率で反射される。ハーフミ
ラー313を反射した自家蛍光像は、蛍光像用ミラー3
18を直角方向に反射し、広帯域蛍光用集光レンズ31
9により結像され、広帯域蛍光用集光レンズ319を透
過した自家蛍光像は、広帯域バンドパスフィルタ320
を透過して、広帯域蛍光画像用高感度撮像素子321に
より撮像され、広帯域蛍光画像用高感度撮像素子321
からの映像信号はAD変換器322へ入力され、デジタ
ル化された後、広帯域自家蛍光用メモリ411に保存さ
れる。
【0048】また、ハーフミラー313を透過した自家
蛍光像は、狭帯域蛍光用集光レンズ314により結像さ
れ、狭帯域バンドパスフィルタ315を透過して、狭帯
域蛍光画像用高感度撮像素子316により撮像され、狭
帯域蛍光画像用高感度撮像素子316からの映像信号は
AD変換器317へ入力され、デジタル化された後、狭
帯域自家蛍光用メモリ412に保存される。なお、広帯
域蛍光画像用高感度撮像素子321により撮像された自
家蛍光像のデジタルデータと狭帯域蛍光画像用高感度撮
像素子316により撮像された自家蛍光像のデジタルデ
ータはそれぞれ共通のメモリの異なる領域に保存される
ようにしてもよい。
【0049】なお、このとき可動ミラー312は、自家
蛍光像の光軸に対して平行な破線位置になっているもの
とする。上記撮像の際には、制御用コンピュータ210
により、広帯域蛍光画像用高感度撮像素子321におけ
る蛍光像を撮像する際の露光時間が、狭帯域蛍光画像用
高感度撮像素子326における蛍光像を撮像する際の露
光時間の2倍となっている。このため、広帯域自家蛍光
用メモリ411に保存される広帯域蛍光画像の画素値
は、マイナス値、0値あるいは0に近い値となることが
少ない。
【0050】自家蛍光用画像メモリ411に保存された
2つの波長帯域の自家蛍光画像は、規格化蛍光画像生成
手段413において、画素毎に狭帯域自家蛍光画像の画
素値が広帯域自家蛍光画像の画素値で除算された規格化
演算値が算出される。そして、色画像演算手段415に
より上記規格化演算値に基づいて各画素に色情報が割り
当てられ、色画像信号が生成される。色画像信号はビデ
オ信号処理回路506によってDA変換後にモニタ60
0に入力され、色画像が表示される。その他の作用につ
いては上記第1の実施の形態と同様である。
【0051】以上の説明からあきらかなように、広帯域
蛍光画像用高感度撮像素子321における蛍光像を撮像
する際の露光時間が、狭帯域蛍光画像用高感度撮像素子
326における蛍光像を撮像する際の露光時間の2倍と
なっているため、規格化演算における除算を行うさいの
分母となる広帯域蛍光画像の画素値は、マイナス値、0
値、あるいは0に近い値となることが少ない。そのた
め、生成された規格化蛍光画像のS/Nが向上し、かつ
安定した規格化演算を行なうことができる。
【0052】また、上記第1および第2の実施の形態で
は1つのモニタで合成画像および通常画像または色画像
および通常画像をそれぞれ切り換えて表示するようにし
ているが、別々のモニタで表示するようにしてもよい。
また、1つのモニタで切り換える方法も上記実施の形態
のようにフットスイッチによらず制御コンピュータより
時系列で自動的に行ってもよい。
【0053】また、GaN系半導体レーザ114および
白色光源111を別個の構成としたが、適当な光学透過
フィルタを利用して、単一の光源を励起光源と白色光源
とで兼用することもできる。また、励起光源は、波長と
して400nmから420nm程度のいずれのものを選
んでも良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による規格化蛍光画像生成方法および装
置を適用した蛍光内視鏡の第1の実施の形態の概略構成
【図2】ローパスフィルタ処理を施した画像および施し
ていない画像を示す図
【図3】本発明による規格化蛍光画像生成方法および装
置を適用した蛍光内視鏡の第2の実施の形態の概略構成
【図4】正常部と病変部の生体組織の蛍光スペクトルの
強度分布を示す説明図
【符号の説明】
1 蛍光診断装置 2 フットスイッチ 9 生体組織 100 内視鏡挿入部 101 ライトガイド 101a 白色光ライトガイド 101b 励起光ライトガイド 102 イメージファイバ 103 照明レンズ 104 励起光カットフィルタ 105 対物レンズ 110,120 照明ユニット 111,121 GaN系半導体レーザ 112,122 半導体レーザ用電源 113,123 励起光用集光レンズ 114,124 白色光源 115,125 半導体レーザ用電源 116,126 白色光用集光レンズ 200,210 制御用コンピュータ 300,310 画像検出ユニット 301,311 蛍光用コリメートレンズ 302,312 可動ミラー 303 ダイクロイックミラー 304,319 広帯域蛍光像用集光レンズ 305,320 広帯域バンドパスフィルタ 306,321 広帯域蛍光画像用高感度撮像素子 307,312,316,322,327,504
AD変換器 308,323 ハーフミラー 309,324 狭帯域蛍光像用ミラー 310,325 狭帯域バンドパスフィルタ 311,326 狭帯域蛍光画像用高感度撮像素子 313 蛍光像用ミラー 314 参照像用集光レンズ 315 参照画像用撮像素子 317 ローパスフィルタ回路 400 画像演算ユニット 401 自家蛍光画像用メモリ 402 参照画像用メモリ 403,413 規格化蛍光画像生成手段 405,415 色画像演算手段 406 輝度画像演算手段 407 画像合成手段 500 表示信号処理ユニット 501 通常像用ミラー 502 通常像用集光レンズ 503 通常画像用撮像素子 505 通常画像用メモリ 506 ビデオ信号処理回路 600 モニタユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06T 5/00 100 G06T 5/00 100 5C024 5/20 5/20 C 5C054 H04N 1/04 H04N 5/225 C 5C072 5/225 5/321 5/321 5/335 Z 5/335 7/18 M 7/18 1/04 E Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 CA05 DA01 EA01 FA01 GA08 GA21 GB21 HA01 HA02 HA05 HA09 JA03 KA09 LA03 NA01 2H040 BA00 CA04 CA09 CA10 CA11 CA12 CA27 DA12 GA01 GA11 4C061 CC06 HH51 QQ04 RR02 SS18 SS21 WW17 5B057 AA07 BA02 CA08 CA12 CA16 CB12 CB16 CC01 CE05 CE11 5C022 AA09 AB15 AC42 AC54 AC75 5C024 AX01 AX17 BX02 CX03 CY44 CY50 EX41 EX42 EX54 HX05 HX07 5C054 AA01 CA04 CC02 CD03 CE08 EA01 EA05 ED07 EG01 FC04 FC12 FC15 FE09 GA04 HA12 5C072 AA01 BA11 CA02 DA02 DA04 DA09 EA04 UA20 VA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 励起光の照射により観察部から発せられ
    る蛍光に基づいた蛍光画像を取得し、光の照射により前
    記観察部から発せられる再輻射光に基づいた規格化用画
    像を取得し、前記蛍光画像を前記規格化用画像により除
    算して規格化蛍光画像を生成する規格化蛍光画像生成方
    法において、 前記規格化用画像にローパスフィルタ処理またはリカー
    シブルフィルタ処理を施し、このフィルタ処理が施され
    た前記規格化用画像を用いて前記除算を行なうことを特
    徴とする規格化蛍光画像生成方法。
  2. 【請求項2】 励起光の照射により観察部から発せられ
    る蛍光に基づいた蛍光画像を取得し、光の照射により前
    記観察部から発せられる再輻射光に基づいた規格化用画
    像を取得し、前記蛍光画像を前記規格化用画像により除
    算して規格化蛍光画像を生成する規格化蛍光画像生成方
    法において、 前記規格化用画像を取得する際の露光時間を、前記蛍光
    画像を取得する際の露光時間より長時間化することを特
    徴とする規格化蛍光画像生成方法。
  3. 【請求項3】 前記蛍光画像が、前記蛍光の中の狭波長
    帯域の蛍光に基づいた狭帯域蛍光画像であり、前記規格
    化用画像が、前記観察部に励起光を照射することにより
    前記観察部から発せられた前記蛍光の中の広波長帯域の
    蛍光に基づいた広帯域蛍光画像であることを特徴とする
    請求項1または2記載の規格化蛍光画像生成方法。
  4. 【請求項4】 観察部に励起光を照射し、該励起光の照
    射により前記観察部から発せられる蛍光に基づいた蛍光
    画像を取得する蛍光画像取得手段と、前記観察部に光を
    照射し、該光の照射により前記観察部から発せられる再
    輻射光に基づいた規格化用画像を取得する規格化用画像
    取得手段と、前記蛍光画像を前記規格化用画像により除
    算して規格化蛍光画像を生成する規格化蛍光画像生成手
    段とを備えた規格化蛍光画像生成装置において、 前記規格化用画像にローパスフィルタ処理またはリカー
    シブルフィルタ処理を施すフィルタ手段を備え、 前記規格化蛍光画像生成手段が、前記フィルタ処理を施
    された規格化用画像を用いて前記除算を行なうものであ
    ることを特徴とする規格化蛍光画像生成装置。
  5. 【請求項5】 観察部に励起光を照射し、該励起光の照
    射により前記観察部から発せられる蛍光に基づいた蛍光
    画像を取得する蛍光画像取得手段と、前記観察部に光を
    照射し、該光の照射により前記観察部から発せられる再
    輻射光に基づいた規格化用画像を取得する規格化用画像
    取得手段と、前記蛍光画像を前記規格化用画像により除
    算して規格化蛍光画像を生成する規格化蛍光画像生成手
    段とを備えた規格化蛍光画像生成装置において、 前記規格化用画像取得手段が、前記規格化用画像を取得
    する際の露光時間を、前記蛍光画像取得手段が前記蛍光
    画像を取得する際の露光時間より長時間化するものであ
    ることを特徴とする規格化蛍光画像生成装置。
  6. 【請求項6】 前記蛍光画像が、前記蛍光の中の狭波長
    帯域の蛍光に基づいた狭帯域蛍光画像であり、前記規格
    化用画像が、前記観察部に励起光を照射することにより
    前記観察部から発せられた前記蛍光の中の広波長帯域の
    蛍光に基づいた広帯域蛍光画像であることを特徴とする
    請求項4または5記載の規格化蛍光画像生成装置。
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