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JP2002328769A - プログラム及び記録媒体 - Google Patents

プログラム及び記録媒体

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Publication number
JP2002328769A
JP2002328769A JP2001135705A JP2001135705A JP2002328769A JP 2002328769 A JP2002328769 A JP 2002328769A JP 2001135705 A JP2001135705 A JP 2001135705A JP 2001135705 A JP2001135705 A JP 2001135705A JP 2002328769 A JP2002328769 A JP 2002328769A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
button
input
hiragana
symbol
buttons
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001135705A
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English (en)
Inventor
Hidenori Aiki
秀則 相木
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Individual
Original Assignee
Individual
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器に共通して使用可能で操作性に優れ
る文字入力用のプログラムを提供する。 【解決手段】 平仮名の部分的な幾何学的特徴を抽出・
グループ化した図形要素が割り当てられた3行3列に配
した9個のボタンのいずれかが打鍵されたときに該打鍵
されたボタンについての情報を第1打鍵情報として取り
込み(S112)、その後、3行3列に配した9個のボ
タンのいずれかが打鍵されたときに該打鍵されたボタン
についての情報を第2打鍵情報として取り込み(S11
6)、2つの図形要素と平仮名との対応関係が予め定義
された平仮名変換辞書に基づいて第1打鍵情報と第2打
鍵情報とから平仮名を特定する(S120)。平仮名の
概略の書き順を2回の打鍵でたどり、任意の平仮名の入
力ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプログラム及び記録
媒体に係り、特に、コンピュータにより実行され、予め
定義された変換辞書に基づいて入力ボタンを有する入力
部から入力された入力情報に従って文字を特定し該特定
された文字を表示部に表示させる文字入力制御用のプロ
グラム及び該プログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、携帯電話や電子手帳等の小型情報
機器、曲名入力機能を有するオーディオ機器、ネット家
電等の電子機器の普及に伴って、これらの電子機器に共
通して入力可能であり、かつ、操作性に優れた文字入力
装置を求める社会的機運が高まっている。例えば、近
年、電子式入力ペンと板状検出部とを備えた電子式ペン
入力装置が市場に投入されつつある。電子式ペン入力装
置は誰もが期待をよせてきた文字入力装置ではあるが、
手書きといえども結果的には活字又は文字コードに置き
換えること、高度な情報処理能力を有するソフトウエア
を必要とすること、機器の形状に制約が加えられること
等を考慮すると、電子式ペン入力装置が電子機器の種類
及び各メーカーの設計仕様の差異を越えて普及するとは
考えにくい。また、音声入力による文字入力装置につい
ても同様に種々の制約がある。
【0003】ところで、例えば、携帯電話や電卓等の小
型情報機器では、コスト的な制約が少なく汎用性に優れ
たテンキーが入力装置として用いられている。携帯電話
では、テンキーを用いて平仮名が入力可能であり、その
方法として、いわゆる「かな入力」や「ポケベル入力」
が普及しており、両者の入力方法を選択できる携帯電話
も現れている。
【0004】図4(A)に示すように、「かな入力」で
は、「1」、「2」、・・・、「0」ボタンに「あ
行」、「か行」、・・・、「わ行」がそれぞれ割り当て
られており、例えば「5」ボタンを3回押下することに
より、「な行」に属する3番目の文字「ぬ」を入力する
ことができる。この「かな入力」は平仮名一文字を特定
するにあたり複数のボタンの中から該当する一つのボタ
ンを選び出すという作業が一回しか生じないため、初心
者でも直ちに文字が入力できるという利点がある。一
方、「ポケベル入力」は2回の打鍵により平仮名を特定
するものであり、第1打鍵では図4(A)に示したボタ
ン配置を利用して子音を選択し、第2打鍵では図4
(B)に示すボタン配置を利用して母音を選択するもの
である。「ポケベル入力」は、すべての平仮名が2打鍵
でテンポよく入力できるので、携帯電話で日本語を入力
する頻度の高いユーザに支持されることが多い。
【0005】このように小型情報機器においては、ボタ
ンの数に制限があるため、入力部の操作性を向上させる
ことが難しかったが、近時、携帯電話に外部接続可能な
小型キーボード(NTTドコモ社製、商品名「Pact
y」)が発売されるに至っている。このキーボードは、
上述した双方の入力方法の利点を足し合わせたものとし
て捉えることができ、これまで製品化された携帯型の文
字入力機器の中で最も操作性に優れるものの一つといえ
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】米国でインターネット
が爆発的に普及した理由の一つに、入力装置としてキー
ボードが一般に普及していたことが挙げられる。しか
し、情報装置の飛躍的な発展にも拘わらず、キーボード
の基本形状は20年以上に亘って殆ど変化していない。
また、わが国の携帯電話、PHSによる電子メールの急
激な発展には、テンキーを有するこれら携帯電話等が既
に普及していたことが役立っている。このように、新た
なサービスの発展には、既に普及している入力装置をう
まく取り込むことが成功の鍵となる。
【0007】しかしながら、上述した「かな入力」で
は、文字の種類により打鍵回数が異なり、かつ、子音の
指定手順(第1打鍵)と母音の指定手順(後続打鍵)と
に類似性がない点で使いにくい、という問題点がある。
また、「ポケベル入力」では、平仮名を1文字ずつ子音
と母音とに分解したうえで、子音と母音とを選択する毎
にユーザは頭の中で図4(A)、(B)に示したキーマ
ップを絶えず入れ替えなくてはならないと共に、ユーザ
が把握すべきボタンの数が計15個(子音10個+母音
5個)と増加してしまう、という問題点がある。更に、
外部接続可能な(外付け式の)キーボードは、電子機器
と同時に携帯する必要があるので、普及・利用範囲が限
定されてしまう、という問題点がある。
【0008】上記事案に鑑み本発明は、電子機器に共通
して使用可能で操作性に優れる文字入力用のプログラム
を提供することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の第1の態様は、コンピュータにより実行さ
れ、予め定義された変換辞書に基づいて入力ボタンを有
する入力部から入力された入力情報に従って文字を特定
し該特定された文字を表示部に表示させる文字入力制御
用のプログラムであって、前記入力ボタンのうち平仮名
の部分的な幾何学的特徴をグループ化した図形要素が割
り当てられた複数のボタンのいずれかが打鍵されたとき
に、該打鍵されたボタンについての情報を第1打鍵情報
として取り込み、前記打鍵の後、前記複数のボタンのい
ずれかが打鍵されたときに、該打鍵されたボタンについ
ての情報を第2打鍵情報として取り込み、2つの前記図
形要素と平仮名との対応関係が予め定義された平仮名変
換辞書に基づいて前記第1打鍵情報と前記第2打鍵情報
とから平仮名を特定する、ステップを含む。
【0010】本態様では、入力ボタンのうち、複数のボ
タンに平仮名の部分的な幾何学的特徴をグループ化した
図形要素が割り当てられている。ここで、「割り当てら
れている」とは、複数のボタンの各ボタンと平仮名の部
分的な幾何学的特徴をグループ化した図形要素とのそれ
ぞれの対応関係が明瞭であることを意味する。複数のボ
タンのいずれかが打鍵されたときに、該打鍵されたボタ
ンについての情報が第1打鍵情報として取り込まれる。
その後、複数のボタンのいずれかが打鍵されたときに、
該打鍵されたボタンについての情報が第2打鍵情報とし
て取り込まれる。そして、2つの図形要素と平仮名との
対応関係が予め定義された平仮名変換辞書に基づいて第
1打鍵情報と第2打鍵情報とから平仮名が特定される。
本態様によれば、複数のボタンには平仮名の部分的な幾
何学的特徴をグループ化した図形要素が割り当てられて
いるので、図形要素により特定しようとする平仮名の部
分を容易に想起することができると共に、ボタンを2回
打鍵することで平仮名を特定することができるので、操
作性に優れた文字入力制御用のプログラムを提供するこ
とができる。
【0011】本態様において、平仮名変換辞書の対応関
係を2つの図形要素の並びが平仮名の書き順を部分的に
再現するように定義すれば、平仮名の概略の書き順を2
回の打鍵で順番にたどることになるので、ユーザの利便
性を高めることができる。また、複数のボタンを3行3
列に配置した9個のボタンとすれば、汎用性を確保する
ことができる。
【0012】本発明の第2の態様は、上記第1の態様の
プログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体
である。本態様によれば、記録媒体に記録された第1の
態様のプログラムをコンピュータに読み取らせることに
より、第1の態様のプログラムの実施が可能となる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明を
携帯電話の文字入力プログラムに適用した実施の形態に
ついて説明する。
【0014】図1に示すように、携帯電話1には、正面
上部側に液晶ディスプレイ2が配設されている。液晶デ
ィスプレイ2の下側には、液晶ディスプレイ2に表示さ
れたカーソルを上下左右方向に移動させるための4つの
カーソル方向ボタン及びカーソル方向ボタンの中央に配
置され携帯電話1のユーザが選択可能な情報の中からい
ずれかを確定するための確定ボタンで構成されたボタン
セット3、「1」〜「9」までの3行3列のボタン及び
「0」ボタンで構成されるテンキー4、テンキー4の
「1」ボタンの上側に配置され文字入力の開始・終了を
指示したり通話を開始するための文字ボタンやテンキー
4の「3」ボタンの上側に配置され携帯電話1に電源を
投入したり通話を終了させるためのHLDボタン、文字
ボタンとHLDボタンとの間に配置されたクリアボタン
等の種々のボタン群5が配置されている。また、携帯電
話1には、液晶ディスプレイ2の上側に小型スピーカ、
テンキー4の下側に小型マイクロフォン、携帯電話1の
上部一側面に所定周波数の高周波電波を無線により送受
信するための小型アンテナがそれぞれ配置されている。
【0015】また、図2に示すように、テンキー4に
は、後述するように平仮名の部分的な幾何学的特徴を抽
出してグループ化した図形要素が記号化されて各ボタン
に割り当てられている。すなわち、「1」ボタンには記
号「・」が、「2」ボタンには記号「τ」が、「3」ボ
タンには記号「=」が、「4」ボタンには記号「<」
が、「5」ボタンには記号「↓」が、「6」ボタンには
記号「>」が、「7」ボタンには記号「○」が、「8」
ボタンには記号「→」が、「9」ボタンには記号「α」
が、「0」ボタンにはファンクションの頭文字「F」
が、それぞれ数字の右脇に刻設されている。以下、本実
施形態では、便宜上、例えば、「1」ボタンについて
「・」、「2」ボタンについて「τ」のように、記号
(又は頭文字)を表すことによりテンキー4のボタンを
特定することとする。
【0016】携帯電話1は、内部に、携帯電話1の全体
の制御を行う図示しないCPUブロックを備えている。
CPUブロックは、携帯電話1内の各部とのデータ転送
を主に制御するSCU(System Control Unit)、中央
演算処理装置として高速クロックで作動するCPU、携
帯電話1の基本制御動作が記憶されたROM、CPUの
ワークエリアとして働くと共にボタン群5から入力され
た入力情報を一時的に記憶するRAM及びこれらを接続
する内部バスで構成されている。
【0017】SCUには図示しない外部バスが接続され
ている。外部バスは、ボタン群5からの入力を受信して
CPUブロックへ入力情報を転送する入力受信部、CP
Uブロックから送出された情報に従って液晶ディスプレ
イ2に文字等を描画させる画像処理部、並びに、ベース
バンド処理セクション、RF(高周波)処理セクション
及び増幅処理セクション等を有し地上中継局等との所定
周波数電波による送受信を行うための通信処理部に接続
されている。入力受信部はボタン群5に、画像処理部は
液晶ディスプレイ2に、通信処理部は小型アンテナ、小
型スピーカ及び小型マイクロフォンに、それぞれ接続さ
れている。
【0018】従って、携帯電話1は、地上中継局、中央
処理局を経て他の携帯電話や固定電話との音声通信が可
能であると共に、地上中継局、パケット処理局を経てパ
ケット通信よるインターネットへのアクセスが可能であ
る。
【0019】次に、フローチャートを参照して、ユーザ
が文字入力を行うときの携帯電話1の動作について説明
する。なお、携帯電話1はHLDボタンの押下により電
源が投入されROMから携帯電話1の基本動作情報を読
み込む等の初期設定処理が終了しており、ユーザが文字
ボタンを押下した時点で、文字入力を行うための文字入
力ルーチンの実行が開始される。
【0020】図3に示すように、文字入力ルーチンで
は、まずステップ102で、上述した従来の「かな入
力」、「ポケベル入力」、及び本発明の対象となる「書
き順入力」の文字入力方法の中からいずれか1つをユー
ザに選択させるための選択処理を行う。この選択処理で
は、例えば、「1.かな入力」、「2.ポケベル入
力」、「3.書き順入力」を縦方向に液晶ディスプレイ
2に画像処理部を介して表示させ、入力(打鍵)がある
まで待機する。ユーザはボタンセット3の上側又は下側
ボタンでカーソルを上下に移動させ自己が希望する文字
入力方法のところで確定ボタンを押下することによりい
ずれかを選択する。文字入力方法が選択されると、ステ
ップ104において、選択された文字入力方法が「かな
入力」か否かを判断し、否定判断のときは、次のステッ
プ106において、選択された文字入力方法が「ポケベ
ル入力」か否かを判断する。ステップ104又はステッ
プ106で肯定判断されたときは、ステップ108にお
いて、それぞれの文字入力方法により文字入力を行うた
めの別処理を行って文字入力ルーチンを終了する。
【0021】一方、ステップ106で否定判断されたと
きは、次のステップ110において、テンキー4のいず
れかのボタン(キー)が押下されるまで(第1打鍵がな
されるまで)待機し、テンキー4のいずれかのボタンが
押下されると、ステップ112において押下されたボタ
ンについての情報を第1打鍵情報としてRAMに格納す
る。次にステップ114では、テンキー4のいずれかの
ボタンが押下されるまで(第2打鍵がなされるまで)待
機し、テンキー4のいずれかのボタンが押下されると、
ステップ116において押下されたボタンについての情
報を第2打鍵情報としてRAMに格納する。
【0022】ステップ118では、ステップ112及び
ステップ116でRAMに格納された第1打鍵、第2打
鍵が共に「・」か否かを判断し、肯定判断のときは、ス
テップ136へ進み、否定判断のときは、次のステップ
120において、平仮名変換・表示処理を行う。
【0023】ここで、下表1を参照して、テンキー4の
うち3行3列の「1」ボタンから「9」ボタンに刻設さ
れた記号の意味について説明する。表1に示すように、
これらの記号は平仮名の部分的な幾何学的特徴を抽出し
てグループ化した図形要素を表したものであり、記号
「・」は平仮名の部分的特徴のうち点を、記号「τ」は
直線+反り、又は、十字を、記号「=」は縦に並んだ横
線を、記号「↓」は縦線を、記号「>」は右に突き出し
た曲がりを、記号「○」は時計回りのまわしを、記号
「→」は横線を、記号「α」は結びを、それぞれ表して
いる。
【0024】
【表1】
【0025】点を表す記号「・」を用いて、平仮名
「ら」の第1画、「う」の第1画、「と」の第1画、
「む」の第3画、「い」の第2画を表すことができる。
また、直線+反りを表す記号「τ」を用いて、平仮名
「て」や「ひ」の左側、「そ」の下側、「れ」の右側、
「ん」の右下、「ら」や「ち」の第2画を表すことがで
きる。また、記号「τ」は十字も表しており、「た」、
「な」、「あ」及び「を」の第1画及び第2画を表すこ
とができる。更に、縦に並んだ横線を表す記号「=」を
用いて、平仮名「こ」(第1画及び第2画)、「も」の
第2画及び第3画、「き」や「ま」の第1画及び第2
画、「た」の第3画及び第4画、「に」の第2画及び第
3画を表すことができる。
【0026】また、左に突き出した曲がりを表す記号
「<」を用いて、平仮名「く」、「を」の第3画、
「と」の第2画、「せ」の第2画、「も」の第1画、並
びに、「め」や「ぬ」の第1画を表すことができる。縦
線を表す記号「↓」を用いて、「は」、「に」、「ほ」
及び「け」の第1画、「ね」、「わ」及び「れ」の左
側、「し」全体、「り」、「ゆ」、「み」及び「か」の
第2画や「や」の第3画を表すことができる。また、右
に突き出した曲がりを表す記号「>」を用いて、平仮名
「る」、「ろ」及び「そ」の上側、「つ」や「か」の第
1画や「う」の第2画、「き」の第3画や「さ」の第2
画を表すことができる。
【0027】更に、時計回りのまわしを表す記号「○」
を用いて、平仮名「の」、「あ」の第3画、「お」の第
2画、「め」の第2画、並びに、「わ」の右側や「ろ」
の下側を表すことができる。また、横線を表す記号
「→」を用いて、平仮名「せ」、「す」、「ち」及び
「さ」の第1画、並びに、「へ」を表すことができる。
そして、結びを表す記号「α」を用いて、平仮名「す」
の第2画、「な」の第4画、「ま」の第3画、「る」の
下側、「ね」の右下、「よ」の第2画、「み」の左下、
「む」や「ぬ」の第2画を表すことができる。
【0028】本実施形態の「書き順入力」では、ユーザ
は、上述した平仮名の部分的特徴を表す記号が刻設され
たボタンを第1打鍵として押下し(以下、第1打鍵のボ
タンを第1ボタンという。)、原則として第1打鍵を行
ったボタンに刻設された平仮名の部分的特徴部より書き
順が後で、当該平仮名の他の(又は、後述するように同
一の)部分的特徴を表す記号が刻設されたボタンを第2
打鍵として押下して(以下、第2打鍵のボタンを第2ボ
タンという。)、2回の打鍵により1つの平仮名を特定
する。
【0029】これら平仮名の幾何学的特徴と打鍵ボタン
との関係には、ある平仮名のある部位と別の平仮名のあ
る部位が共通する幾何学的特徴を有する場合には、同一
のボタンを用いてそれらの部位を指定するというルール
が適用されている。すなわち、平仮名「ら」を特定する
ための第1ボタン、「う」を特定するための第1ボタ
ン、「と」を特定するための第1ボタン、「む」を特定
するための第2ボタン及び「い」を特定するための第2
ボタンの計5個に同一のボタン(本実施形態では記号
「・」を表す「1」ボタン)が割り当てられている。ま
た、「て」を特定するための第1ボタン、「ひ」を特定
するための第1ボタン及び「そ」を特定するための第2
ボタンの計3個に同一のボタン(本実施形態では記号
「τ」を表示した「2」ボタン)が割り当てられ、
「れ」を特定するための第2ボタン及び「ん」を特定す
るための第2ボタンの計2個に同一のボタン(本実施形
態では記号「τ」を表示した「2」ボタン)が割り当て
られ、「ら」を特定するための第2ボタン及び「ち」を
特定するための第2ボタンの計2個には同一のボタン
(本実施形態では記号「τ」を表示した「2」ボタン)
が割り当てられ、「た」を特定するための第1ボタン、
「な」を特定するための第1ボタン、「あ」を特定する
ための第1ボタン及び「を」を特定するための第1ボタ
ンの計4個に同一のボタン(本実施形態では記号「τ」
を表示した「2」ボタン)が割り当てられている。更
に、「こ」を特定するための第1ボタン、「も」を特定
するための第2ボタン、「き」を特定するための第1ボ
タン、「ま」を特定するための第1ボタン、「た」を特
定するための第2ボタン及び「に」を特定するための第
2ボタンの計6個に同一のボタン(本実施形態では記号
「=」を表示した「3」ボタン)が割り当てられてい
る。
【0030】また、平仮名「く」を特定するための第1
ボタン、「を」を特定するための第2ボタン、「と」を
特定するための第2ボタン、「せ」を特定するための第
2ボタン及び「も」を特定するための第1ボタンの計5
個に同一のボタン(本実施形態では記号「<」を表示し
た「4」ボタン)が割り当てられ、「め」を特定するた
めの第1ボタン及び「ぬ」を特定するための第1ボタン
の計2個に同一のボタン(本実施形態では記号「<」を
表示した「4」ボタン)が割り当てられている。「は」
を特定するための第1ボタン、「に」を特定するための
第1ボタン、「ほ」を特定するための第1ボタン及び
「け」を特定するための第1ボタンの計4個に同一のボ
タン(本実施形態では記号「↓」を表示した「5」ボタ
ン)が割り当てられ、「り」を特定するための第2ボタ
ン、「や」を特定するための第2ボタン、「ゆ」を特定
するための第2ボタン、「み」を特定するための第2ボ
タン及び「か」を特定するための第2ボタンの計5個に
同一のボタン(本実施形態では記号「↓」を表示した
「5」ボタン)が割り当てられ、「ね」を特定するため
の第1ボタン、「れ」を特定するための第1ボタン及び
「わ」を特定するための第1ボタンの計3個に同一のボ
タン(本実施形態では記号「↓」を表示した「5」ボタ
ン)が割り当てられている。更に、「る」を特定するた
めの第1ボタン、「ろ」を特定するための第1ボタン及
び「そ」を特定するための第1ボタンの計3個に同一の
ボタン(本実施形態では記号「>」を表示した「6」ボ
タン)が割り当てられ、「つ」を特定するための第1ボ
タン、「か」を特定するための第1ボタン及び「う」を
特定するための第2ボタンの計3個に同一のボタン(本
実施形態では記号「>」を表示した「6」ボタン)が割
り当てられ、「き」を特定するための第2ボタン及び
「さ」を特定するための第2ボタンの計2個には同一の
ボタン(本実施形態では記号「>」を表示した「6」ボ
タン)が割り当てられている。
【0031】更に、平仮名「の」を特定するための第1
ボタン、「あ」を特定するための第2ボタン、「お」を
特定するための第2ボタン及び「め」を特定するための
第2ボタンの計4個に同一のボタン(本実施形態では記
号「○」を表示した「7」ボタン)が割り当てられ、
「わ」を特定するための第2ボタン及び「ろ」を特定す
るための第2ボタンの計2個には同一のボタン(本実施
形態では記号「○」を表示した「7」ボタン)が割り当
てられている。また、「せ」を特定するための第1ボタ
ン、「す」を特定するための第1ボタン、「ち」を特定
するための第1ボタン及び「さ」を特定するための第1
ボタンの計4個に同一のボタン(本実施形態では記号
「→」を表示した「8」ボタン)が割り当てられてい
る。更にまた、「す」を特定するための第2ボタン、
「な」を特定するための第2ボタン、「ま」を特定する
ための第2ボタン、「る」を特定するための第2ボタ
ン、「ね」を特定するための第2ボタン、「よ」を特定
するための第2ボタン、「み」を特定するための第1ボ
タン、「む」を特定するための第1ボタン及び「ぬ」を
特定するための第2ボタンの計9個に同一のボタン(本
実施形態では記号「α」を表示した「9」ボタン)が割
り当てられている。
【0032】そして、平仮名「て」、「こ」、「く」、
「し」、「つ」、「の」及び「へ」は第1ボタンで該当
する平仮名の幾何学的特徴の全容を捉えることができる
ので、第2ボタンには第1ボタンと同一のボタンが割り
当てられている。すなわち、本実施形態では、「て」の
第2ボタンには記号「τ」を刻設した「2」ボタンが、
「こ」の第2ボタンには記号「=」を刻設した「3」ボ
タンが、「く」の第2ボタンには記号「<」を刻設した
「4」ボタンが、「し」の第1・第2ボタンには記号
「↓」を刻設した「5」ボタンが、「つ」の第2ボタン
には記号「>」を刻設した「6」ボタンが、「の」の第
2ボタンには記号「○」を刻設した「7」ボタンが、
「へ」の第1・第2ボタンには記号「→」を刻設した
「8」ボタンが、それぞれ割り当てられている。
【0033】平仮名の五十音表には、や行及びわ行にそ
れぞれ3文字しか含まれていないので、全体として46
文字で構成されている。これらの平仮名をすべて打鍵す
るには、(2打鍵/1文字)×46文字=92打鍵が必
要となるが、以上の割り当てにより平仮名全92打鍵の
うち77打鍵分(全体の約84%)を定義することがで
きる。
【0034】また、残りの15打鍵(92打鍵−77打
鍵)のうち、10打鍵は上述した記号から概ね平仮名の
部位を想起することができるボタンが割り当てられてい
る。すなわち、記号「<」が平仮名「い」の第1ボタン
及び「ん」の第1ボタンに、記号「>」が「え」の第1
ボタン及び「ふ」の第1ボタンに、記号「→」が「え」
の第2ボタン、「お」の第1ボタン、「や」の第1ボタ
ン及び「は」の第2ボタンに、記号「○」が「ゆ」の第
1ボタンに、記号「・」が「り」の第1ボタンに、それ
ぞれ割り当てられている。このため、第1打鍵と第2打
鍵とにより平仮名のおおまかな書き順を構成する文字
が、92打鍵のうち87打鍵(95%)を占めている。
【0035】残り5打鍵については、上述した記号から
該当文字の部分的特徴を想起することが難しいため、第
1ボタン及び第2ボタンのいずれか一方には平仮名の部
分的特徴に則したボタンを割り当て、いずれか他方には
操作性を優先して指の移動がわかりやすいボタンが割り
当てられている。このように割り当てられたボタンとし
て、平仮名「け」の第2ボタン(記号「>」)、「ひ」
の第2ボタン(記号「>」)、「ふ」の第2ボタン(記
号「・」)、「ほ」の第2ボタン(記号「・」)及び
「よ」の第1ボタン(記号「α」)が該当するが、これ
らは全体の5%程度((5打鍵/92打鍵)×100)
であり全体に占める割合は極めて小さい。
【0036】以上のようにして定義された92打鍵の全
てについて、平仮名と、第1打鍵及び第2打鍵で入力さ
れたキー情報との対応関係を表すと、表2に示す平仮名
対応テーブル(平仮名変換辞書)のようになる。
【0037】
【表2】
【0038】表2に示すように、平仮名対応テーブル
は、例えば、第1打鍵が「τ」、第2打鍵が「○」のと
きは、平仮名「あ」に対応し、第1打鍵が「↓」、第2
打鍵が「=」のときは、平仮名「に」に対応し、第1打
鍵が「>」、第2打鍵が「○」のときは、平仮名「ろ」
に対応している。この平仮名対応テーブルは、互いに異
なるどの平仮名をとっても第1打鍵と第2打鍵とが異な
っており、携帯電話1のCPUブロックのROMに格納
されており、HLDボタンの押下によりRAM上に展開
されている。
【0039】従って、図3のステップ120の平仮名変
換・表示処理では、平仮名対応テーブルに基づいて、R
AMに格納した第1打鍵情報と第2打鍵情報とを呼び出
して、第1打鍵情報と第2打鍵情報とから平仮名を特定
し、特定された平仮名についての情報をRAMに格納
し、当該平仮名を液晶ディスプレイ2に画像処理部を介
して表示させる。
【0040】次に、ステップ122では、文字ボタンが
押下されたか否かを判断し、肯定判断のときには、文字
入力が終了したものとして文字入力ルーチンを終了し、
否定判断のときは、ステップ124において、下表3に
示すように、ステップ120で特定された平仮名が置換
可能な特定平仮名に該当するか否かを判断する。
【0041】
【表3】
【0042】すなわち、ステップ124では、「か」
行、「さ」行及び「た」行に属する平仮名はそれぞれ濁
音化することが可能であり、「は」行に属する平仮名は
濁音化の他に半濁音化(破裂音化)が可能であり、
「あ」行及び「や」行に属する平仮名は小文字化が可能
であり、平仮名「つ」は小文字化及び濁音化可能である
ので、これらの平仮名に該当するときに特定文字と判断
する。ステップ124で否定判断されたときは、表3に
示す置換処理の内容のように置換をすることが不要なの
で、ステップ110へ戻り次の文字についてテンキー4
のいずれかのキーが押下されるまで(第1打鍵がなされ
るまで)待機する。
【0043】一方、ステップ124で肯定判断されたと
きは、特定文字についての変換に備えるために、ステッ
プ126で打鍵があるまで待機し、打鍵がなされると、
次のステップ128において打鍵されたボタンが「F」
ボタンか否かを判断する。否定判断のときは、ステップ
112に戻り打鍵されたボタンについての情報を第1打
鍵情報として取り込み、肯定判断のときは、次のステッ
プ130において、ステップ120で表示された平仮名
を置換して液晶ディスプレイ2に表示させる。すなわ
ち、ステップ120で液晶ディスプレイ2上に表示され
た平仮名の表示を解除し、その平仮名の位置にその平仮
名に代えて置換した平仮名を画像処理部を介して表示さ
せ、ステップ120でRAMに格納した平仮名について
の情報に代えて置換した平仮名についての情報をRAM
に格納する。次に、ステップ132では、ステップ12
2と同様に、文字ボタンが押下されたか否かを判断し、
肯定判断のときには、文字入力が終了したものとして文
字入力ルーチンを終了し、否定判断のときは、ステップ
126へ戻る。このようにステップ126〜130で
は、例えば特定文字が「は」の場合に、表3に示すよう
に、ユーザは「F」ボタンを連続して押下することで、
液晶ディスプレイ2上に、「は」→「ば」→「ぱ」→
「は」の平仮名を循環させて表示することができる。
【0044】ステップ110からステップ132では、
小文字を入力するために、清音で2打鍵+「F」ボタン
打鍵の計3打鍵を必要とするが、熟練したユーザは1文
字につき2打鍵というテンポを期待するため、本実施形
態の「書き順入力」では、下表4に示すように、2打鍵
で小文字の入力を可能とするもう一つの入力方法が準備
されている(いわゆるショートカット入力)。すなわ
ち、第1打鍵は表2に示したと同様に打鍵し(例えば、
小文字「ゃ」の場合には記号「→」)、第2打鍵で
「F」ボタンを押下することにより、小文字の「ゃ」、
「ゅ」、「ょ」及び「っ」を入力することを許容してい
る。また、小文字「っ」については、更にもう一つの打
鍵定義がなされており、第1打鍵が記号「>」、第2打
鍵が記号「=」のときも小文字「っ」を入力することが
許容される。
【0045】
【表4】
【0046】更に、本実施形態の「書き順入力」では、
下表5に示すように、句読点等の記号文字の入力も可能
である。これらの入力では、記号の部分的特徴の裏付け
(抽出・グループ化)は行われておらず、上述した表2
で定義されていない記号の組み合わせが割り当てられる
ことにより、ステップ110からステップ122で行わ
れる。
【0047】
【表5】
【0048】また、ステップ124からステップ132
では、表5に示した記号文字を上述した特定文字とする
ことにより、下表6に示すように、記号文字の置換・表
示が行われる。
【0049】
【表6】
【0050】また、ステップ120では、下表7に示す
ように、編集処理も行われる。すなわち、第1打鍵が記
号「=」、第2打鍵が記号「○」が入力されたときは、
改行が行われ、第1打鍵が記号「↓」、第2打鍵が記号
「<」が入力されたときは、前文字削除が行われ、第1
打鍵が記号「<」、第2打鍵が記号「>」が入力された
ときは、空白文字(ブランク)への変換・表示が行われ
る。なお、これらの編集処理に用いられる記号には、上
述した表2で定義されていない記号の組み合わせのう
ち、ユーザの指の動きがその概念と一致するように選択
されている。また、このステップ120での編集処理に
は通常知られた公知技術を用いることができる。
【0051】
【表7】
【0052】一方、図3のステップ136では、テンキ
ー4のいずれかのボタンが押下されるまで(第3打鍵が
なされるまで)待機し、テンキー4のいずれかのボタン
が押下されると、ステップ138において押下されたボ
タンについての情報を第3打鍵情報として取り込み、次
のステップ140において、下表8に示す数字対応テー
ブルに従って第3打鍵情報により(第1、第2打鍵情報
はステップ118で処理済み)、数字を特定し、特定さ
れた数字についての情報をRAMに格納し、当該数字を
液晶ディスプレイ2に画像処理部を介して表示させる。
この数字対応テーブルも、表5〜表7に示したテーブル
と同様に、携帯電話1のCPUブロックのROMに格納
されており、HLDボタンの押下によりRAM上に展開
されている。
【0053】
【表8】
【0054】図3のステップ142では、ステップ12
2と同様に、文字ボタンが押下されたか否かを判断し、
肯定判断のときには、文字入力が終了したものとして文
字入力ルーチンを終了し、否定判断のときは、ステップ
110へ戻り次の入力に備える。
【0055】なお、上述した平仮名対応テーブル等の種
々のテーブルの内容は、マニュアル等により携帯電話1
のユーザに詳しく解説されており、ユーザがマニュアル
に従って「書き順入力」による入力操作を覚えるには、
一般に3時間から10時間程度の時間が必要である。
【0056】以上は携帯電話1のCPUブロックのCP
Uの文字入力ルーチンでの動作であるが、携帯電話1の
CPUは、確定ボタンとクリアボタンとの間に配置され
ボタンセット3のうち下側の下側ボタンが押下される
と、文字入力ルーチンに割り込んで、平仮名を片仮名、
漢字、半角文字等に変換する文字変換ルーチンを実行す
る。
【0057】この文字変換ルーチンでは、まず、ステッ
プ120、130又は140で特定若しくは置換された
平仮名又は数字についての平仮名(数字)シーケンスを
呼び出す。この平仮名シーケンスはステップ120、1
30又はステップ140で格納したRAMのアドレスと
は異なるアドレス(以下、便宜上、シーケンスアドレス
という。)に順次これらのステップで特定又は置換され
た平仮名(数字)についての情報がシーケンシャルにコ
ピーされている。予めROMに格納されている変換辞書
から変換候補を液晶ディスプレイ2に表示すると共に、
カーソルを最初の変換候補の位置に配置して、ユーザか
らの入力を待つ。例えば、RAMのシーケンスアドレス
に「いとう」という平仮名3文字分がコピーされている
場合を例に挙げると、「いとう」、「いとう」(半角表
示)、「イトウ」、「イトウ」(半角表示)、「厭
う」、「以東」、「伊藤」、「伊東」、「井藤」等を液
晶ディスプレイ2上に表示し、カーソルを最初の「いと
う」の位置に配置する。ユーザが例えば「伊藤」を選択
したい場合には、下側ボタンを押下してカーソルの位置
を「伊藤」に合わせ、確定ボタンを押下することで、
「いとう」を「伊藤」に変換可能である。CPUブロッ
クは、確定ボタンが押下されたときに、RAMのシーケ
ンスアドレスにコピーした平仮名(数字)についての情
報を削除し、文字入力ルーチンのステップ110へ戻
る。
【0058】以上のように、本実施形態の携帯電話1の
テンキー4の「1」ボタンから「9」ボタンには、
「円」、「横線」、「結び」等の平仮名の部分的な幾何
学的特徴を抽出してグループ化した図形要素が刻設され
ており、文字入力ルーチンでは、ユーザが「1」ボタン
から「9」ボタンのうち2つの打鍵を連続して行うこと
で、平仮名の書き順を部分的に再現するように定義され
た平仮名変換テーブルに基づいて平仮名が液晶ディスプ
レイ2上に表示される。このため、ユーザは平仮名の概
略の書き順を連続した2回の打鍵でたどることで希望す
る平仮名を入力することができるので、従来の「かな入
力」や「ポケベル入力」のように1文字ずつ子音と母音
との分解作業を行って入力する煩わしさから解放され、
また、従来の「かな入力」のように文字によって打鍵回
数が異なることなく2打鍵でテンポよく平仮名を入力す
ることができる。従って、本実施形態の「書き順入力」
は、操作性に優れ、長い文章でも容易に入力することが
可能となる。
【0059】また、本実施形態では、携帯電話のテンキ
ーを複数のボタンとして例示したが、「書き順入力」は
ボタンを有する情報機器で実現することができ、特殊な
ボタンや形状・配置を必要としないので、より多くの情
報機器に適用することができる。また、携帯電話への適
用について付言すると、従来の入力方法(かな入力やポ
ケベル入力)に「書き順入力」を加えることで、日本語
入力頻度が低いユーザには覚えやすい従来の入力方法
を、日本語入力頻度が高いユーザには上述した表2の平
仮名変換テーブルを覚えた上で「書き順入力」を使用す
るという利用形態を提供することで、ユーザの利便性を
大きく向上させることが可能となる。
【0060】更に、本実施形態のテンキー4では、図2
に示すように、平仮名の幾何学的特徴に最も多く現れる
「縦線」を中心におき、使用頻度の高い平仮名をユーザ
が打鍵する際の指の移動距離が短くなるように残りのボ
タンに他の記号が刻設されている。また、本実施形態で
は、操作性を重視して「ゃ」、「ゅ」、「ょ」のショー
トカット入力では、第1ボタンと第2ボタンとが隣接す
るように工夫されている。更にまた、表4に示したよう
に、使用頻度の高い「っ」についてはもう一つのボタン
定義がなされている。すなわち、「っ」の第2ボタンと
して、「F」ボタンの他に「=」ボタンに置換処理のた
めのファンクション機能を付与することで、第1ボタン
「<」に隣接する第2ボタン「=」を打鍵することによ
り、日本語の文章表現に多く現れる「った」(>=τ
=)や「って」(>=ττ)のような文字列の打鍵を操
作性よく行うことが可能となる。
【0061】また、例えば、「4がつ30にち」のよう
に数字と平仮名とが混在する文字列や、例えば、「・・
・です。」のように平仮名と記号文字とが混在する文字
列を入力するときに、一般的な携帯電話等の情報機器で
は、「数字入力モード」、「かな漢字入力モード」や
「記号入力モード」の間でボタンによる切り換え操作を
行って所望の平仮名、数字、記号を入力しなければなら
ないのに対し、本実施形態の文字入力ルーチンでは、数
字や記号が平仮名の中に混在していても、一々モード切
替を行う必要がなく、3打鍵又は2打鍵のテンポで入力
を続けて行うことができるので、平仮名のみならず数字
や記号が混在した文字列の入力でも操作性を高めること
ができる。
【0062】今日製品化されている携帯電話では、例え
ば、図1に示した「*」ボタンを句読点に「クリア」ボ
タンを前文字削除に割り当てているものもある。確か
に、ユーザはこのような各メーカー各製品に固有のボタ
ンを使用することで、記号、編集文字などを入力するこ
とができる。しかし、今後は、ある個人が複数の携帯電
話を使用したり、テレビのリモコン、カーナビのリモコ
ンなどを使用したりして文字入力を行う機会が増加して
いくことを考慮すると、各製品によってそのようなボタ
ンの位置や役割が異なっているのでは使いにくい。この
ため、本実施形態では、日本語の文章を作成する際に最
低限必要な要素をテンキー4だけを用いて表すことがで
きるような補助的な機能を付け加えた。
【0063】なお、本実施形態では、テンキー4に上述
した記号を刻設した例を示したが、ユーザにとってテン
キー4の3行3列のボタンと記号との対応が図られてい
れば、換言すれば、3行3列のボタンの各ボタンに特定
の記号が割り振られていることがユーザにとって明瞭で
あれば、3行3列のボタンの各ボタンに記号を刻設する
必要はない。このような態様として好適な例として、本
実施形態の文字入力ルーチン等を記述したプログラムが
JAVA(登録商標)(例えば、Java2 Platform, Micr
o Edition)等の情報機器一般で読取可能な言語で記述
されており、インターネットを介して携帯電話販売会社
から当該プログラムをダウンロードするようにしてもよ
い。また、携帯電話販売会社は、「書き順入力」の初心
者のために、自己の販売する携帯電話のテンキーのサイ
ズに合わせて作製され上述した記号が印刷された透明シ
ールを提供するようにしてもよい。このような態様によ
れば、「かな入力」や「ポケベル入力」しか準備されて
いない携帯電話でも、「書き順入力」による文字入力が
可能となる。
【0064】また、本実施形態では、携帯電話のROM
にプログラムを記憶した例を示したが、略切手サイズの
UIM(User Identity Module)カードを装着すること
によって使用される携帯電話では、文字入力ルーチン等
を記述したプログラムをUIMカードのユーザ利用可能
メモリ領域に記憶するようにしてもよい。更に、このよ
うなプログラムはフロッピー(登録商標)ディスク、Z
IP(登録商標)、MO等の記録媒体に記録することが
可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
複数のボタンには平仮名の部分的な幾何学的特徴をグル
ープ化した図形要素が割り当てられているので、図形要
素により特定しようとする平仮名の部分を容易に想起す
ることができると共に、ボタンを2回打鍵することで平
仮名を特定することができるので、操作性に優れた文字
入力制御用のプログラムを提供することができる、とい
う効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用可能な実施形態の携帯電話の正面
図である。
【図2】実施形態の携帯電話のテンキーを模式的に示し
た説明図である。
【図3】実施形態の携帯電話の文字入力ルーチンを示す
フローチャートである。
【図4】(A)は従来の「かな入力」又は「ポケベル入
力」による携帯電話のテンキーを模式的に示した説明図
であり、(B)は「ポケベル入力」による携帯電話のテ
ンキーと母音との対応関係を模式的に示した説明図であ
る。
【符号の説明】
1 携帯電話 2 液晶ディスプレイ 3 ボタンセット 4 テンキー(複数のボタン) 5 ボタン群(入力ボタン)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンピュータにより実行され、予め定義
    された変換辞書に基づいて入力ボタンを有する入力部か
    ら入力された入力情報に従って文字を特定し該特定され
    た文字を表示部に表示させる文字入力制御用のプログラ
    ムであって、 前記入力ボタンのうち平仮名の部分的な幾何学的特徴を
    グループ化した図形要素が割り当てられた複数のボタン
    のいずれかが打鍵されたときに、該打鍵されたボタンに
    ついての情報を第1打鍵情報として取り込み、 前記打鍵の後、前記複数のボタンのいずれかが打鍵され
    たときに、該打鍵されたボタンについての情報を第2打
    鍵情報として取り込み、 2つの前記図形要素と平仮名との対応関係が予め定義さ
    れた平仮名変換辞書に基づいて前記第1打鍵情報と前記
    第2打鍵情報とから平仮名を特定する、ステップを含む
    プログラム。
  2. 【請求項2】 前記平仮名変換辞書の対応関係が前記2
    つの図形要素の並びが前記平仮名の書き順を部分的に再
    現するように定義され、かつ、前記複数のボタンは3行
    3列に配置された9個のボタンであることを特徴とする
    請求項1に記載のプログラム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載のプログラ
    ムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007317099A (ja) * 2006-05-29 2007-12-06 Just Syst Corp データ入力装置及び管理サーバ
WO2008133462A1 (en) * 2007-04-27 2008-11-06 Eui-Jin Oh Apparatus for typing japanese using basic alphabet

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