[go: up one dir, main page]
More Web Proxy on the site http://driver.im/

JP2002326413A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

Info

Publication number
JP2002326413A
JP2002326413A JP2001136150A JP2001136150A JP2002326413A JP 2002326413 A JP2002326413 A JP 2002326413A JP 2001136150 A JP2001136150 A JP 2001136150A JP 2001136150 A JP2001136150 A JP 2001136150A JP 2002326413 A JP2002326413 A JP 2002326413A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
image
recording material
recorded
piece
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001136150A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuru Koike
充 小池
Yoshio Ishii
善雄 石井
Masato Yamada
真人 山田
Hidekazu Kito
英一 鬼頭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP2001136150A priority Critical patent/JP2002326413A/ja
Priority to US10/139,233 priority patent/US6733197B2/en
Publication of JP2002326413A publication Critical patent/JP2002326413A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/66Applications of cutting devices
    • B41J11/663Controlling cutting, cutting resulting in special shapes of the cutting line, e.g. controlling cutting positions, e.g. for cutting in the immediate vicinity of a printed image
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/66Applications of cutting devices
    • B41J11/68Applications of cutting devices cutting parallel to the direction of paper feed
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J11/00Devices or arrangements  of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, for supporting or handling copy material in sheet or web form
    • B41J11/66Applications of cutting devices
    • B41J11/70Applications of cutting devices cutting perpendicular to the direction of paper feed

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Handling Of Sheets (AREA)
  • Handling Of Continuous Sheets Of Paper (AREA)
  • Pile Receivers (AREA)
  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 単一の画像当りの処理時間を短縮する。 【解決手段】 ライン状の記録ヘッド46から吐出させた
記録液滴を長尺の記録材料62に付着させることで画像を
記録し、記録材料62に付着した記録液滴中の溶媒を加熱
乾燥部50によって除去し、ラミネート部52により画像記
録面に透明シート材をラミネートした後に、画像を記録
した記録材料62を幅方向に延びる記録画像の境界に沿っ
て第1カッタ56により複数のピースに切断し、複数の画
像が記録されているピースは搬送ベルト86へ受け渡し、
搬送ベルト86,90によって搬送しながら第2カッタ58に
よって各画像毎に切断し、搬送ベルト98を介してプリン
ト集積部60に集積する。また、単一の画像が記録されて
いるピースは搬送ベルト88,100を経由してプリント集積
部60に集積する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像記録装置に係
り、特に、記録ヘッドの吐出口から吐出させた記録液滴
を長尺の記録材料に付着させることで複数の画像を記録
すると共に、個々の画像の記録領域を単位として記録材
料を切断する画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被写体を撮影し、記録紙等の記録材料上
にカラー画像として記録する方法として最も一般的な方
法は、ハロゲン化銀カラー感光材料を用いる方法であ
る。ハロゲン化銀カラー感光材料を用いる画像記録方法
は、大量の画像を高速で記録できるという利点を有して
いるが、装置が大型かつ構成が複雑になり、メンテナン
スにも手間がかかるという問題があり、装置の小型化・
メンテナンスフリー化を目標に従来より様々な改良が加
えられているものの、更なる小型化・メンテナンスフリ
ー化が望まれている。
【0003】一方、コンピュータから出力されたデータ
を記録材料に画像として記録する等の用途に広範に用い
られている他の画像記録方法として、記録ヘッドの吐出
口から吐出させたインク滴を記録材料に付着させること
で記録材料に画像を記録するインクジェット記録方式が
知られている。インクジェット記録方式は、色素溶液
(インク)を記録材料に直接付着させることで画像を記
録するため、温度等の環境条件の変動による画像濃度の
変動が小さいという利点があり、ハロゲン化銀カラー感
光材料を用いる画像記録方法と比較して、メンテナンス
性についても基本的には有利である。
【0004】インクジェット記録方式で高速に画像を記
録する装置の一例として、特開2000−127550
号公報には、ロール状に巻回された広幅の記録材料をロ
ールから引き出し、該引き出し方向と平行な第1の方向
に沿って搬送し、記録材料の幅方向に沿って複数の画像
を並列に記録した後に、記録材料上の画像記録部分を画
像未記録の部分と分離(切断)して第1の方向と直交す
る第2の方向(複数の画像の配列方向に平行な方向)に
沿って搬送し、画像記録部分を個々の画像毎に切断する
構成が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に記載の画像記録装置では、記録材料の幅方向に沿っ
て複数の画像を並列に記録して画像記録部分を分離した
後に、分離した画像記録部分をコマ送り搬送しながら各
画像毎に逐次切断する構成のため、単一の画像当りの処
理時間(記録材料への画像記録を開始してから、画像が
記録され画像毎に切断された記録材料が排出されるのに
要する時間)が長いという欠点がある。
【0006】また、インクジェット記録方式では、記録
ヘッドの吐出口の詰まりによるインク滴の吐出不良等の
異常が発生することがあり、この異常が発生すると画像
中に白い筋が入る等のように容易に視認可能な致命的な
欠陥が生ずるという問題がある。この問題は、特に多数
の画像を連続的に記録材料に記録する場合に重大な欠点
となり、多数の画像を連続して記録した後に上記の欠陥
が生じていることに気付いた場合、全ての画像を記録し
直すことで処理能力(単位時間当たりの画像記録数)及
び適正画質の出力画像の得率の大幅な低下に繋がるが、
前記公報に記載の画像記録装置はこの点に関しても何ら
考慮されていない。
【0007】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、単一の画像当りの処理時間を短縮することができる
画像記録装置を得ることが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明に係る画像記録装置は、記録ヘッ
ドの吐出口から吐出させた記録液滴を長尺状の記録材料
に付着させることで、前記記録材料の幅方向に沿って複
数の画像を並列に記録可能な記録手段と、前記記録手段
によって画像が記録された記録材料を、該記録材料の幅
方向に延びる記録画像の境界に沿って記録材料のピース
に切断する第1の切断手段と、前記第1の切断手段によ
って切断された記録材料のピースを前記第1の切断手段
による切断方向と略直交する方向に沿って搬送する搬送
手段と、前記搬送手段によって搬送される記録材料のピ
ースを、該ピースの搬送方向に沿って切断可能な第2の
切断手段と、前記搬送手段によって搬送される記録材料
のピースのうち、複数の画像が記録されている記録材料
のピースが、該ピースの搬送方向に延びる各記録画像の
境界に沿って切断されるように前記第2の切断手段を制
御する制御手段と、を含んで構成されている。
【0009】請求項1記載の発明では、記録手段が、記
録ヘッドの吐出口から吐出させた記録液滴を長尺状の記
録材料に付着させることで、記録材料の幅方向に沿って
複数の画像を並列に記録可能とされている。なお、請求
項1記載の発明に係る記録手段は、一定サイズの画像を
常に一定の記録フォーマット(記録材料の幅方向に沿っ
て複数の画像を記録するフォーマット)で記録する構成
であってもよいし、複数種のサイズの画像を記録するた
めに予め用意された複数種の記録フォーマット(この複
数種の記録フォーマットの中には記録材料の幅方向に沿
って単一の画像を記録する記録フォーマットが含まれて
いてもよい)の中から、記録すべき各画像のサイズに応
じた記録フォーマットを選択して記録する構成であって
もよい。
【0010】また、記録ヘッドによる走査方式(画像記
録方式)としては、例えば記録材料を一定の方向に搬送
しながら搬送方向と交差する方向に沿って記録ヘッドを
往復移動させて画像を記録する方式を採用してもよい
し、例えば記録材料を一定の方向に搬送すると共に、該
搬送方向と交差する方向に沿った記録材料の一端から他
端に亘って連続的に多数の吐出口が配列された記録ヘッ
ドを用いて画像を記録する方式を採用してもよい。
【0011】また、記録手段によって画像が記録された
記録材料は、第1の切断手段により、記録材料の幅方向
に延びる記録画像の境界に沿って記録材料のピースに切
断され、切断された記録材料のピースは、搬送手段によ
り、第1の切断手段による切断方向と略直交する方向に
沿って搬送される。上記のように、第1の切断手段が記
録材料のピースに切断することにより、第1の切断手段
による切断位置よりも下流側において、搬送手段は、第
1の切断手段によって切断された記録材料のピースを、
記録手段による画像記録速度の影響を受けることなく高
速で搬送することができる。
【0012】また請求項1記載の発明では、搬送手段に
よって搬送される記録材料のピースを、該ピースの搬送
方向に沿って切断可能な第2の切断手段が設けられてお
り、制御手段は、搬送手段によって搬送される記録材料
のピースのうち、複数の画像が記録されている記録材料
のピースが、該ピースの搬送方向に延びる各記録画像の
境界に沿って切断されるように第2の切断手段を制御す
る。第2の切断手段は搬送手段による記録材料のピース
の搬送方向に沿って切断するので、記録材料の幅方向に
沿って複数の画像が記録された場合にも、記録材料を間
欠搬送することなく、記録材料を搬送しながら各画像毎
に切断することができる。従って、請求項1記載の発明
によれば、単一の画像当りの処理時間を短縮することが
できる。
【0013】ところで、本発明に係る画像記録装置は、
一定サイズの画像を常に一定の記録フォーマットで記録
する構成であってもよいが、記録材料のピースの搬送方
向に延びる各画像の境界が互いに異なる複数種の記録フ
ォーマットで画像を記録可能とする場合には、例えば請
求項2に記載したように、第2の切断手段は、複数種の
記録フォーマットにおける各記録画像の境界に相当する
位置に各々配置され、記録材料のピースを切断するか否
かを選択可能なカッタを備え、制御手段は、個々のピー
ス毎に記録フォーマットを判断し、第2の切断手段の各
カッタによって記録材料を切断するか否かを選択するこ
とが好ましい。
【0014】請求項2記載の発明では、複数種の記録フ
ォーマットにおける各記録画像の境界に相当する位置に
各々カッタが配置されているので、個々のピース毎の記
録フォーマットに応じて、記録画像の境界に相当する位
置にカッタを移動させる等の煩雑かつ高い精度が要求さ
れる処理を行う必要がなくなる。従って請求項2記載の
発明によれば、複数種の記録フォーマットで画像を記録
可能とする場合にも、装置構成を簡単にすることができ
る。
【0015】なお、請求項2に記載のカッタとしては、
例えば請求項3に記載したように、回転可能に軸支され
た円板状部材の外周の全周に亘って刃が形成され、刃が
記録材料を押圧すると共に記録材料の搬送に伴って回転
される第1の位置、刃が記録材料から離間した第2の位
置の間を移動可能とされた構成を採用することができ
る。この構成では、カッタが第1の位置に位置している
状態では、記録材料の搬送に伴ってカッタが回転するこ
とで、記録材料が搬送方向に沿って切断され、カッタが
第2の位置に位置している状態では、記録材料の切断が
停止されることになる。
【0016】従って、第2の切断手段の各カッタによっ
て記録材料を切断するか否かについても、各カッタを第
1の位置又は第2の位置に位置させることによって選択
することができ、複数種の記録フォーマットで画像を記
録可能とする場合の装置構成を、更に簡単にすることが
できる。
【0017】また、請求項1記載の発明において、記録
材料の幅方向に沿って複数の画像を記録する第1の記録
フォーマット、及び、記録材料の幅方向に沿って単一の
画像を記録する第2の記録フォーマットで画像を記録可
能とする場合には、例えば請求項4に記載したように、
記録材料のピースを搬送するための搬送路として、第2
の切断手段が設けられた第1の搬送路と、第2の切断手
段が設けられていない第2の搬送路が設けられており、
制御手段は、複数の画像が記録された記録材料のピース
が第1の搬送路を搬送され、単一の画像が記録された記
録材料のピースが第2の搬送路を搬送されるように制御
してもよい。
【0018】請求項4記載の発明では、第2の記録フォ
ーマットで画像が記録された記録材料のピースは、第2
の切断手段が設けられていない第2の搬送路を搬送され
るので、第1の記録フォーマットとして単一の記録フォ
ーマットのみを採用した場合に、第1の搬送路を搬送さ
れる記録材料のピースの記録フォーマットが常に一定と
なり、第2の切断手段が、記録フォーマットに応じて記
録材料のピースに対する切断位置を変更する必要がなく
なる。
【0019】また、請求項1記載の発明において、例え
ば請求項5に記載したように、第2の切断手段によって
各記録画像毎に切断された記録材料を件毎(例えば同一
の記録材料(例えば1本の写真フィルム)に記録された
原画像に対応する画像を記録した記録材料毎、或いは単
一のオーダに対応する画像を記録した記録材料毎等)に
分別して集積する集積手段を更に備えることが好まし
い。これにより、画像が記録されて各画像毎に切断され
た記録材料を件毎に分別して集積する作業をオペレータ
が行う必要がなくなり、オペレータの作業の省力化を実
現できる。
【0020】また、請求項1記載の発明において、例え
ば請求項6に記載したように、記録手段によって画像が
記録された記録材料の画像記録面に透明被膜を形成する
形成手段を更に備えることが好ましい。これにより、記
録材料に記録された画像の耐水性、耐候性を向上させる
ことができる。
【0021】また、請求項6に記載の透明被膜の形成に
は幾つかの方法があるが、例えば請求項7に記載したよ
うに、フィルム状に成形された透明高分子膜を画像記録
面に貼り付けることで透明被膜を形成することが好まし
い。この方法を採用することで、安定かつ比較的安価に
透明被膜を形成することができる。
【0022】また、記録材料の画像記録面に透明被膜を
形成する場合、記録材料に付着した記録液滴に含まれる
溶媒が、透明被膜の形成時に記録材料に残存している
と、残存していた溶媒が透明被膜の内部に閉じ込めら
れ、閉じ込められた溶媒が記録画像の画質低下を引き起
こす恐れがある。このため、請求項8に記載したよう
に、記録手段によって画像が記録された記録材料に熱エ
ネルギーを加えることで記録材料に付着された記録液滴
に含まれる溶媒を除去する加熱手段を更に備えることが
好ましい。これにより、記録材料に付着された記録液滴
に含まれる溶媒を短時間で除去することができ、記録材
料に残存していた溶媒によって記録画像の画質低下が生
じることを未然に防止できる。
【0023】なお、請求項8に記載の加熱手段による溶
媒の除去、請求項6に記載の形成手段による透明被膜の
形成は、記録手段が記録材料に画像を記録した後で、か
つ第1の切断手段が記録材料を切断する前に行うことが
好ましい。
【0024】また、請求項1記載の発明において、記録
材料は、例えば請求項9に記載したように、予めロール
状に巻回されており、記録手段は、記録材料のロールか
ら引き出されて搬送された記録材料に画像を記録するこ
とが好ましい。これにより、記録材料を予め所定サイズ
毎にカットしておく場合と比較して、画像記録装置に記
録材料を装填する際の記録材料の取扱性が向上する。
【0025】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
発明において、前記記録手段が記録材料に画像を記録し
ている間、記録手段による画像記録の障害となる事象が
発生したか否かを監視する監視手段と、前記監視手段に
よって前記事象が発生したと判断された場合に、前記障
害又は前記事象を除去するための処理を行う処理手段
と、を更に備えたことを特徴としている。
【0026】なお、請求項10記載の発明において、画
像記録の障害となる事象としては、例えば記録手段の不
調(詳しくは記録ヘッドの吐出口の詰まりや、記録ヘッ
ドの吐出口からの記録液滴の吐出量低下、或いはその他
の事象)、画像情報を記憶する記憶手段の空き容量低下
が挙げられる。また、記録材料に記録すべき原画像を表
す原画像情報を取得する取得手段と、前記取得手段によ
って取得された原画像情報に対して画像処理を行うこと
で、記録材料に記録すべき画像を表す画像情報を生成
し、生成した画像情報を記録手段に出力する画像処理手
段と、を更に備えた構成において、画像記録の障害とな
る事象としては、例えば取得手段の不調、取得手段によ
る不良な原画像情報の取得、画像処理手段による画像処
理の不調が挙げられる。
【0027】請求項10記載の発明では、記録手段が複
数の画像を記録材料に連続的に記録している間に前述の
ような事象が発生した場合にも、監視手段によってこれ
が検知され、画像記録の障害が除去されるか、又は該障
害となる事象そのものが除去されるので、前記事象が発
生してから不適正な画質の画像を多数記録したり、前記
事象が発生することで画像記録が長時間停止することを
未然に防止することができ、本発明に係る画像記録装置
の高能力化・適正画像の得率向上を実現できる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態の一例を詳細に説明する。図1には本発明が適用
された画像記録システム10の概略構成が示されてい
る。画像記録システム10は、画像データを入力する入
力装置としてフィルムスキャナ12を備え、入力装置か
ら入力された画像データを処理する画像処理装置14が
設けられていると共に、画像処理装置14による処理を
経た画像データが表す画像を出力する出力装置として、
インクジェット記録方式により画像を記録するインクジ
ェットプリンタ16が設けられている。
【0029】フィルムスキャナ12は、写真フィルム2
4(例えばネガフィルムやリバーサルフィルム)等の写
真感光材料(以下単に写真フィルムと称する)に記録さ
れているフィルム画像(被写体を撮影後、現像処理され
ることで可視化されたネガ画像又はポジ画像)を読み取
り、該読み取りによって得られた画像データを出力する
ものであり、LED光源18から射出され光拡散ボック
ス20によって光量むらが低減された光が、フィルムキ
ャリア22にセットされている写真フィルム24に照射
され、写真フィルム24を透過した光がレンズ26を介
してエリアCCDセンサ28(ラインCCDセンサでも
よい)の受光面上に結像されるように構成されている。
【0030】フィルムキャリア22は、フィルム画像が
LED光源18からの射出光の光軸上(読取位置)に順
に位置するように写真フィルム24を間欠搬送する。ま
たLED光源18は、R光を射出する多数個のLED、
G光を射出する多数個のLED、B光を射出する多数個
のLED、及びIR光を射出する多数個のLEDが、図
示しない基板の全面に一定かつ高い密度で各々配列され
て成り、単一の画像が読取位置に位置している状態で
R,G,Bの光を順に射出するようにドライバ(図示省
略)によって駆動される。
【0031】これにより、写真フィルム24に記録され
ているフィルム画像がCCDセンサ28によって順に読
み取られ、CCDセンサ28からはフィルム画像に対応
するR,G,B,IRの信号が出力される。CCDセン
サ28から出力された信号はA/D変換器30によって
デジタルの画像データに変換されて画像処理装置14に
入力される。なお、フィルムスキャナ12にはスキャナ
制御部32が設けられており、フィルムスキャナ12の
各部の動作はスキャナ制御部32によって制御される。
また、個々のフィルム画像に対して読み取りを複数回
(例えば比較的低い解像度でフィルム画像を読み取るプ
レスキャンと、比較的高い解像度でフィルム画像を読み
取るファインスキャン)行うようにしてもよい。
【0032】また、本実施形態に係る入力装置として、
反射原稿(例えば画像が記録されたカラーペーパ)を読
み取り、該読み取りによって得られた画像データを出力
する反射型スキャナを、上述したフィルムスキャナ12
と別に設けてもよい。この反射型スキャナとしては、複
数枚の反射原稿を自動的かつ連続的に読み取り可能なよ
うに、複数枚の反射原稿をスキャナの読取部へ順次自動
供給する自動供給機構が設けられているスキャナを用い
ることが好ましい。
【0033】フィルムスキャナ12は画像処理装置14
の前処理部34に接続されており、前処理部34は、フ
ィルムスキャナ12から入力された画像データに対し、
例えば暗補正や濃度変換、シェーディング補正、欠陥画
素補正等の所定の前処理を行う。前処理部34は画像メ
モリ36を介して画像処理部38に接続されており、前
処理部34での前処理を経た画像データは、画像メモリ
36に一時記憶された後に画像処理部38によって読み
出されることで画像処理部38に入力される。画像処理
部38は、画像メモリ36から読み出した画像データに
基づき、該画像データに対する各種の画像処理の処理条
件を演算により自動的に決定する(セットアップ演
算)。
【0034】なお、画像処理部38で実行される画像処
理としては、例えば画像のグレーバランス調整、濃度調
整、階調コントロール、画像の超低周波輝度成分の階調
を圧縮するハイパートーン処理、粒状を抑制しながらシ
ャープネスを強調するハイパーシャープネス処理、IR
のデータに基づき写真フィルム上の傷や異物の付着等に
起因する画像データの欠陥部を修正する欠陥部修正処理
等の出力画像の画質向上のための画像処理が挙げられ
る。
【0035】また画像処理部38は、画像メモリ36か
ら読み出した画像データに対し、セットアップ演算によ
って決定した処理条件に従って各種の画像処理を行う。
画像処理部38はインクジェットプリンタ16の画像デ
ータ蓄積部40に接続されており、各種の画像処理が完
了した画像データは、記録用画像データとして画像デー
タ蓄積部40に転送されて一時記憶される。
【0036】なお、フィルムスキャナ12は、1本の写
真フィルム24に記録された各フィルム画像の読み取り
を完了する毎に読取完了を表す信号を出力し、画像処理
装置14はこの信号に基づいて同一の写真フィルム24
に対応する画像データを認識し、同一の写真フィルム2
4に対応する画像データを容易に識別可能なように画像
データ蓄積部40に記憶させる。これは、例えば画像デ
ータ蓄積部40に記憶させる画像データのファイル名を
読取元写真フィルムを識別可能なコード体系で付与した
り、また例えば、各写真フィルムに対応して複数のフォ
ルダを設け、各画像データを分別して記憶させることに
よって実現できる。
【0037】一方、インクジェットプリンタ16の画像
データ蓄積部40にはプリンタ制御部42が接続されて
いる。プリンタ制御部42はフィルムスキャナ12のス
キャナ制御部32、画像処理装置14の画像処理部38
に接続されている。また、詳細は後述するが、インクジ
ェットプリンタ16には記録ヘッド46が設けられてお
り、記録ヘッド46はドライバ44を介してプリンタ制
御部42に接続されている。更に、プリンタ制御部42
には記録材料搬送部48、加熱乾燥部50、ラミネート
部52、画像読取部54、第1カッタ56及び第2カッ
タ58が各々接続されている。
【0038】なお、記録ヘッド46及びドライバ44は
本発明の記録手段に対応している。また、記録材料搬送
部48は本発明の搬送手段に対応しており、後述する間
欠搬送用モータ、搬送ローラ対82,84、間欠搬送用
モータと搬送ローラ対82,84を連結する減速機構、
ベルト駆動用モータ、搬送ベルト86,90,98,8
8,100、及びベルト駆動用モータと搬送ベルト8
6,90,98,88,100を連結する減速機構を含
んで構成されている。
【0039】更に、第1カッタ56は本発明の第1の切
断手段に、第2カッタ58は本発明の第2切断手段に各
々対応しており、プリンタ制御部42は本発明の制御手
段(詳しくは請求項2に記載の制御手段)としての機能
を兼ね備えている。また、加熱乾燥部50は請求項8に
記載の加熱手段に対応しており、ラミネート部52は請
求項6(詳しくは請求項7)に記載の形成手段に対応し
ている。
【0040】図2に示すように、インクジェットプリン
タ16の図示しない筐体の下端付近は、記録材料62を
セットするためのセット位置とされており、記録材料6
2は図示しないマガジンに収納された状態でインクジェ
ットプリンタ16にセットされる。記録材料62は長尺
状に整形され、インク受容層が形成されている側の面
(画像記録面)が外側になるように、巻き芯62Aの外
周にロール状に巻回された状態で出荷され、画像記録に
用いる際にマガジン内に装填された後に、マガジンが筐
体にセットされることで所定位置(図2に示した位置)
にセットされる。
【0041】なお本実施形態では、後述するように小サ
イズ(例えばLサイズ)の画像を記録材料62の幅方向
に沿って複数記録したり、大サイズの画像(例えばパノ
ラマサイズ)を記録材料62に記録することも可能なよ
うに、幅寸法の大きな記録材料62を用いている。
【0042】本実施形態では、記録材料62として、以
下で説明するような記録材料を用いている。すなわち、
記録材料62に用いる支持体としては、基材として透
明、不透明の何れも使用できる。例えば上質紙、アート
紙、レジンコート紙、バライタ紙等の紙、またポリエチ
レンテレフタレート、トリアセテート、ポリカーボネー
ト、ポリアクリレートや、それらの共重体のフィルム
等、特に銀塩カラー感光材料に用いられる支持体が有利
である。インク吸収性がある紙や多孔性樹脂フィルムに
熱可塑性樹脂を塗膜して後処理することで、耐水・耐気
性を向上させて用いることもできる。銀塩カラー感光材
料並みの品質の記録物を得るには、現用のバライタ紙、
WP紙等の白色度、平滑度及び保存性が高い支持体を用
いるのがよい。平滑度は表面ベック平滑度JIS−P−
8119記載の方法で20秒以上であることが好まし
く、また引っ張り強度JIS−P−8113記載の方法
で2kg〜30kgであることが好ましい。
【0043】インク受容層は、インクジェットにより吐
出されたインクを滲み少なく吸収し、染料を吸着固定
し、画像を保持する機能をもつ層である。水の吸収を強
化し、特定の層に画像形成用染料を吸着固定し、滲みや
ビーディングが少ない画像を得るために、支持体に近い
方に主として吸水性の層を設け、また染料を吸着固定す
るための複数の層を設ける等によって多層構成にするの
がよい。主として染料を吸着する無機顔料、インク透過
性が高く染料吸着を阻害しないバインダーに界面活性剤
を用いる。更に、画像を保護する熱可塑性樹脂ラテック
スを用いるのがよい。また、インク透過性を保持するた
めに多孔性構造を有している。
【0044】染料を吸着する無機顔料として、シリカ、
炭酸カルシウム、硫酸カルシウム、ケイソウ土、珪酸カ
ルシウム、コロイダルシリカ、アルミナ、擬ベーマイ
ト、コロイダルアルミナ、アルミナ水和物等の公知のも
のが用いられる。特にアルミナ水和物、シリカ、コロイ
ダルシリカ等が好ましい。層中で空隙状に構成される。
【0045】アルミナ水和物としては、アルミニウムア
ルコキシドの加水分解、アルミン酸ナトリウムの加水分
解等の公知の方法で製造できる。その形状は繊毛状、針
状、板状、紡錘状等特に限定されず、また、配向性の有
無も問われない。
【0046】本発明で使用するアルミナ水和物は、工業
的に市販されているもの、若しくはそれらの原料から加
工されたもの等を使用することができ、これらのアルミ
ナ水和物の特徴として透明性、光沢性、染料定着性の高
いもので、かつ被膜形成時にクラック等が入らず、塗工
性のよいものであれば更によい。工業的に市販されてい
るものとしては、例えば触媒化成社製のAS−2,AS
−3、日産化学社製の520等が挙げられる。
【0047】これらのアルミナ水和物は、通常粒子径が
1μm以下と細かいものもあり、優れた分散性を有して
いるため、記録材料62に非常に良好な平滑性、光沢性
をもたせることができる。
【0048】無機顔料、特にアルミナ水和物の基材への
塗工量は、染料定着性をもたせるためには10g/m2
以上が好ましく、基材がインク吸収性を有しない場合の
塗工量としては30〜50g/m2の範囲がより好まし
く、基材がインク吸収性を有する場合の塗工量としては
20〜40g/m2の範囲がより好ましい。
【0049】塗工・乾燥方法は特に限定されないが、必
要に応じてアルミナ水和物及びバインダーに焼成処理を
施す等も可能である。かかる焼成処理を施すことによ
り、バインダーの架橋強度が上がり、インク受容層の機
械的強度が向上し、また、アルミナ水和物層の表面光沢
が向上する。
【0050】無機顔料を結着するためのバインダーとし
ては、水溶性高分子の中から自由に選択することができ
る。例えばポリビニルアルコール又はその変性体、澱粉
又はその変性体、ゼラチン又はその変性体、カゼイン又
はその変性体、アラビアゴム、カルボキシメチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース等のセルロース誘導体、SBRラテ
ックス、NBRラテックス、メチルメタクリレート−ブ
タジエン共重合体等の共役ジエン系共重合体ラテック
ス、官能基変性重合体ラテックス、エチレン酢酸ビニル
共重合体等のビニル系共重合体ラテックス、ポリビニル
ピロリドン、アクリル酸エステル共重合体等が好まし
い。これらのバインダーは単独あるいは複数種混合して
用いることができる。
【0051】無機顔料、特にアルミナ水和物とバインダ
ーの混合比は、好ましくは重量比で1:1〜30:1、
さらに好ましくは重量比で5:1〜25:1の範囲であ
る。バインダーの量はひび割れや粉末落ち等、発生しな
い範囲で選択する。
【0052】また無機顔料として、シリカ、コロイダル
シリカを、アルミナと同様に多孔性構造にして用いる。
バインダーとして、例えば特開昭61−10483号公
報に記載のような、前記バインダーに加え、カチオン変
性ポリビニルアルコール又はその共重合体を用いること
ができる。
【0053】画像保護層は、インク受容層の上に設け、
インク受容層の物理的強度の保護や画像の耐久性、耐候
性の改良、また、バックコート層と相まって、搬送性
や、記録材料をロール状に巻回した際のインク受容層の
接着による毀損を防止する。
【0054】画像保護層として、多孔性無機顔料を含む
インク受容層の上に、無機顔料粒子又は樹脂ラテックス
を含有するインク透過性バインダーからなる層を設ける
ことができる。樹脂ラテックスの使用量は、インク透過
性を毀損しない使用量で、好ましくは単分散性で、好ま
しくは画像保護層の厚みより大きいものがよい。例えば
特開平11−321080号公報に記載の素材から選択
して用いることができる。
【0055】また記録材料62には、以下に記載の画像
保護層を設けることができる。
【0056】画像保護層は、熱可塑性樹脂ラテックスを
用いた多孔性樹脂を形成し、特に当該ラテックスの粒子
分布は重要である。樹脂ラテックス平均粒子径は0.1
μm〜10μm、好ましくは0.3μm〜5μm、さら
に好ましくは0.3μm〜3μmである。単分散分布が
好ましく、その平均粒子径の±2/3の域に90%以上
の粒子が入る程度の均一な粒子のラテックスが好まし
い。特に微小粒子が入らないことが好ましい。熱可塑性
樹脂ラテックスは、多孔質構造をとり、その粒子固形分
が約10〜60重量%程度が好ましく、インク透過性を
阻害せず画像形成後、加熱処理により透明樹脂被膜にな
る固形分量を選択するのがよい。MFT(最低造膜温
度)が異なり、相溶性が高い、複数の熱可塑性樹脂ラテ
ックスを用いることもできる。
【0057】本発明に用いる熱可塑性樹脂には、加熱処
理により非孔質化し、造膜し、画像を保護する特性をも
つ樹脂、特に高い紫外線吸収をもつ成分を含む樹脂が好
ましい。
【0058】例えば塩化ビニル系、塩化ビニリデン系、
スチレン系、アクリル系、ウレタン系、ポリエステル
系、エチレン系の何れかの材料、又は塩化ビニル−酢酸
ビニル系、塩化ビニル−アクリル系、塩化ビニル−塩化
ビニリデン系、塩化ビニリデン−アクリル系、SBR
系、NBR系等のラテックス、これらの2元以上の共重
合体のラテックス、例えばSBR系/NBR系混合物や
塩化ビニル―アクリル系/酢酸ビニル系混合物等のラテ
ックスが挙げられる。
【0059】また耐光性が強く、さらに共役二重結合成
分を含む成分は50%以下が好ましい。熱可塑性樹脂粒
子を含む多孔質層を非孔質化する方法としては、加熱処
理が好ましく、かかる処理を施すことで耐水性、耐光性
等の耐候性が良好となり、画像に光沢を付与することが
でき、印字物の長期保存が可能となる。
【0060】この時の加熱温度としては、熱可塑性樹脂
粒子の流動温度以上、より好ましくは最低造膜温度(M
FT)以上であることが望ましく、熱可塑性樹脂の種類
によっても異なるが、造膜後の表面性をも考慮に入れ、
約60℃〜180℃の範囲が好ましい。最低造膜温度
は、主として用いられる画像保護層が造膜し略透明にな
る温度で、処理時間にも依存する。
【0061】画像保護層にはシリカゾル等を10〜30
重量%混合するのがよい。インク受容層との密着を強化
し、ビーディング等を阻止し、画像の鮮鋭度を改善する
効果がある。
【0062】インク受容層との密着の適正化や、画像の
鮮鋭度の改善、また画像保護層の物理的強度の保持等の
ため、インク受容層に用いる親水性バインダー、例えば
ポリビニルアルコール等を画像保護層に添加するのがよ
い。
【0063】かかる画像保護層の上に、好ましくは無機
顔料粒子、又は樹脂ラテックス及び潤滑剤等の中から選
ばれた素材を含むオーバーコート層を設けるのがよい。
オーバーコート層の膜厚は0.2μm〜2μmが好まし
い。充分に薄層であると、画像保護層中の無機顔料粒子
又は樹脂ラテックスの搬送性等に有利な特性をも、画像
保護層の効用とともに活用することができる。
【0064】インク受容層及び画像保護層を作成する塗
工液には、必要に応じて分散剤、増粘剤、pH調整剤、
潤滑剤、流動性変性剤、界面活性剤、消泡剤、耐水化
剤、蛍光増白剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤等を添加す
ることも可能である。
【0065】バックコート層は、インク受容層のある面
の裏面に設ける。バックコート層を設けることにより、
画像記録工程での記録材料の搬送性を改良し、実質的に
インク受容層の保護、及び画像保護層の機能の簡易化に
より、画像記録処理工程の異常事象を軽減することがで
きる。バインダーは、支持体の表面処理又はその下塗り
処理後に、密着性が高い親水性バインダー、例えばゼラ
チン又はその変性体、カゼイン又はその変性体、ポリビ
ニルアルコール又はその変性体、ポリビニルピロリド
ン、ポリエチレンオキサイド、ポリアクリル酸、ポリア
クリル酸アミド、カルボキシメチルセルロース、ヒドロ
キシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセル
ロース等の誘導体等を、単独あるいは複数種を混合して
用いることもできる。バックコート層の密着性や物理的
強度を高めるため、バインダーに対する硬化剤を用いる
のがよい。例えばポリビニルアルコール又はその共重合
体、又は他のポリマーにホウ酸又はその塩がよい。ゼラ
チン又はその変性体にはエポキシ系化合物等の公知の硬
化剤を用いる。
【0066】記録材料の搬送性を改良するため、マット
剤、即ちその膜厚に対し充分に大きい粒子サイズの樹脂
ラテックス又は無機顔料粒子等の分散物を使用する。そ
の平均粒子径は、その乾燥膜厚より大きく0.5μm〜
30μm、好ましくは0.5μm〜10μmで、また単
分散性の物が好ましい。その量は、表面1mm2当たり
10〜30個程度の凸部を与えるものが好ましい。
【0067】記録材料のロール状形態での密着性等を改
良するため、潤滑剤、例えばシリコーン油系又はフッ素
系界面活性剤等を分散物又は界面活性剤として用いる。
特にマット剤と併用するのがよい。
【0068】バックコート層の膜厚は0.2μm〜10
μm、好ましくは0.2μm〜5μm程度である。
【0069】一方、記録材料62がセットされる位置の
上方には、回転軸が巻き芯62Aと平行とされた搬送ロ
ーラ64が配置されており、搬送ローラ64と所定の間
隔を隔てた略同高さの位置には、同じく回転軸が巻き芯
62Aと平行とされた搬送ローラ66が配置され、更に
搬送ローラ66の上方には搬送ローラ対68が配置され
ている。インクジェットプリンタ16は引出搬送用モー
タ(図示省略)を備えており、巻き芯62A、搬送ロー
ラ64,66及び搬送ローラ対68は図示しない減速機
構を介して引出搬送用モータの回転軸に連結されてお
り、引出搬送用モータの駆動力が伝達されて回転する。
マガジンから引き出された記録材料62は、一旦上方へ
搬送された後に搬送ローラ64,66へ順次巻き掛けら
れ、搬送ローラ64,66の間では略水平に一定速度で
搬送されると共に、搬送ローラ66から下流側では、搬
送ローラ対68へ向けて略鉛直に一定速度で上方へ搬送
される。
【0070】搬送ローラ64,66の間には記録ヘッド
46が設けられている。図示は省略するが、記録ヘッド
46には、記録材料62の幅方向(記録材料62の搬送
方向に略直交する方向)の一端から他端に亘って配列さ
れた多数個のノズルから成るノズル列が、記録材料62
の長手方向(記録材料62の搬送方向)に沿って複数列
配列されており、各ノズル列に対応して、記録ヘッド4
6の内部には複数のインク室が各々形成され、複数のイ
ンク室の何れかと各々連通する複数のメインタンク10
4(図3参照)が記録ヘッド46に各々取付けられてい
る。複数のメインタンクには互いに異なる色のインク
(例えばC,M,Y,BK)が貯留されており、インク
室を介して各ノズル列に供給される。これにより、各ノ
ズルからはノズル列毎に互いに異なる色のインクが吐出
される。
【0071】図3に示すように、本実施形態では、記録
ヘッド46にインクを供給するための中空の供給パイプ
106が各色に対応して複数本設けられており、それぞ
れの一端は複数のメインタンク104の何れかに各々接
続され、各供給パイプ106の他端は、メインタンク1
04と同様に各色毎に設けられた複数のサブタンク10
8の何れかに各々接続されており、中間部にはサブタン
ク108からメインタンク104へインクを供給する供
給ポンプ110が各々設けられている。
【0072】記録ヘッド46に取付けられるメインタン
ク104は、記録ヘッド46の重量やサイズ等の都合
上、インクの貯留容量に制限があるが、サブタンク10
8は記録ヘッド46と別体で重量やサイズの制約が少な
いため、本実施形態ではメインタンク104を大幅に上
回る貯留容量としている。このため、サブタンク108
へのインクの補充等の作業を行うことなく、印字面積3
0%の画像を少なくとも30000cm2以上出力することを可
能としている。
【0073】一方、ノズルからインクを吐出させるため
の吐出方式としては、公知の種々の吐出方式の中から任
意の方式を採用可能であり、例えば代表的な方式とし
て、インク室に付設した圧電素子にパルス電圧を印加し
て圧電素子を変形させることでインク室内のインク液圧
を変化させ、このインク液圧の変化を利用してノズルか
らインク滴を吐出させる圧電素子方式や、インク室内に
設けた加熱素子によってインクを加熱し、この加熱によ
ってインク室内に発生したバブルによりノズルからイン
ク滴を吐出させるサーマル方式等を採用することができ
る。なお、図3に示すように、記録ヘッド46にはノズ
ルの吐出口の詰まりを解消するために、負圧を発生させ
ることで記録ヘッド46内部の全てのインク室内のイン
クを吸引するポンプ112も取付けられている。
【0074】記録材料62の搬送方向に沿って記録ヘッ
ド46の配置位置よりも下流側には加熱乾燥部50が設
けられている。加熱乾燥部50は、図示しないヒータ及
びファンを内蔵しており、記録ヘッド46から吐出され
たインク滴が付着することで画像が記録された記録材料
62に対し、ヒータ及びファンによって生成された熱風
を供給することでインク(詳しくはインクに含まれる溶
媒)を乾燥させる。
【0075】また、記録材料62の搬送方向に沿って加
熱乾燥部50の配置位置よりも下流側には、記録材料6
2の最表層に透明高分子膜を形成するためのラミネート
部52が設けられている。透明高分子膜は、画像の耐水
性・耐久性を向上させ、長期間に亘って高画質を維持す
るためのものである。ここで、透明とは記録材料上に形
成された画像が、高分子膜を通して観察し得る状態をい
う。透明高分子膜の材質は特に限定されず、種々の高分
子材料を用いることができる。すなわち、ゼラチン、ポ
リビニルアルコールのような水溶性高分子でも、ポリメ
チルメタクリレート等の疎水性の高分子でもよい。
【0076】透明高分子膜を形成する方法としては、
(1)予め用意した透明高分子膜を貼り付ける方法、(2)高
分子溶液を塗布する方法、(3)画像形成後、表面に液状
のコーティング剤を塗布し、紫外線や赤外線で固化させ
透明なオーバコート層を形成させる方法、(4)最上層に
予め熱可塑性の樹脂多孔質層を設け、画像形成後、樹脂
多孔質層を加熱(必要であれば加圧)処理することによ
り緻密化し、透明樹脂膜を形成する方法、(5)ラテック
ス状ポリマーを塗布(インクジェット方式により全面に
付与してもよい)し、加熱溶融させて透明樹脂被膜を形
成する方法が挙げられる。
【0077】本実施形態では、一例として(1)の方法に
よって透明高分子膜を形成するラミネート部52を設け
ているが、他の方法を採用してもよく、例えば(4)の方
法を採用する場合には、最上層に予め熱可塑性の樹脂多
孔質層が設けられた記録材料62を加熱乾燥部50によ
って加熱することで、透明高分子膜を形成させることも
可能である(透明高分子膜を形成するための加熱部を別
に設けても良いことは言うまでもない)。
【0078】本実施形態に係るラミネート部52には、
シート状に成形されてロール状に巻回されたラミネート
材70を軸支するシャフト72、記録材料62(及びラ
ミネート材70を挟持するように配置されたヒートロー
ラ74A,74B、巻取ローラ76,78が各々設けら
れている。図4に示すように、本実施形態に係るラミネ
ート材70は、ラミネート層(透明高分子膜)と粘着層
から成る透明シート材の表裏面が、支持体と離形層から
成る台紙と、同じく支持体と離形層から成る保護フィル
ムによって被覆された構造になっている。
【0079】ロールから引き出されたラミネート材70
は、保護フィルムが巻取ローラ76に巻取られることに
よって剥離され、この状態でヒートローラ74A,74
Bの間に送り込まれ、記録材料62の画像記録面に重ね
合わされる。そして、ヒートローラ74A,74Bによ
って加熱及び加圧されることで、透明シート材の粘着層
が記録材料62の画像記録面に貼り付けされると共に、
台紙の離形層が透明シート材のラミネート層から剥離
し、巻取ローラ78に巻取られる。これにより、記録材
料62の画像記録面の最上層にラミネート層(透明高分
子膜)が形成される。
【0080】また、記録材料62の搬送方向に沿ってラ
ミネート部52の配置位置よりも下流側には、記録材料
62に記録されたカラー画像(出力画像)の読取りを行
う3ラインCCDセンサ(エリアセンサを用いてもよ
い)80が配置された画像読取部54が設けられてい
る。CCDセンサ80は画像読取部54の一部を構成し
ており、CCDセンサ80から出力された画像信号は、
同じく画像読取部54に含まれる増幅器、A/D変換
器、暗補正等の補正を行う補正部(何れも図示省略)を
経て、出力画像を表す出力画像データとしてプリンタ制
御部42に入力される。
【0081】搬送ローラ対68の上方には、一定の間隔
を空けて搬送ローラ対82,84が順次配置されてい
る。搬送ローラ対82,84は、図示しない減速機構を
介して図示しない間欠搬送用モータの回転軸に連結され
ており、間欠搬送用モータの駆動力が伝達されて回転す
る。搬送ローラ対82,84の間には記録材料62の幅
方向に沿って記録材料62を切断するための第1カッタ
56が配置されている。例として図2には、第1カッタ
56として、記録材料62の幅方向に沿って延びる一対
の長刃が記録材料62の搬送路を挟んで対向配置された
構成を示しているが、これに限定されるものではなく、
後述する第2カッタ58と同様の回転刃が、記録材料6
2の幅方向に沿って移動することで記録材料62を切断
する構成を採用してもよい。
【0082】第1カッタ56が記録材料62を切断する
際には記録材料62の搬送が停止している必要があるの
で、プリンタ制御部42は、画像が記録された記録材料
62のうち記録画像の境界が記録材料62の幅方向に沿
って延びている位置(第1カッタ56によって切断すべ
き位置)が、第1カッタ56による切断位置に順次位置
決めされるように間欠搬送用モータを間欠駆動し、搬送
ローラ対82,84を間欠的に回転駆動することで記録
材料62を間欠搬送する。
【0083】一方、記録材料62の搬送路に沿って搬送
ローラ対82の配設位置よりも上流側では、前述のよう
に記録材料62は一定速度で搬送されるが、この搬送ロ
ーラ対68と搬送ローラ対82の間を境界とする記録材
料62の搬送パターンの相違は、図2に想像線で示すよ
うに、搬送ローラ対68と搬送ローラ対82の間に形成
される記録材料62の弛み(ループ)によって吸収され
る。
【0084】また、搬送ローラ対84の上方の互いに異
なる高さ位置には、一対のローラに無端のベルトが掛け
渡されて成る搬送ベルト86,88が各々配置されてい
る。搬送ベルト86,88の一方のローラは、各々図示
しない減速機構を介してベルト駆動用モータの回転軸に
連結されており、ベルト駆動用モータの駆動力が伝達さ
れて回転駆動される。
【0085】搬送ローラ対84と搬送ベルト88の間、
及び搬送ベルト88と搬送ベルト86の間には、第1カ
ッタ56によって切断された記録材料62のピースを上
方へ搬送するための図示しない搬送機構が設けられてお
り、搬送ローラ対84と搬送ベルト88の間に設けられ
た搬送機構のみを作動させるか、搬送ローラ対84と搬
送ベルト88の間に設けられた搬送機構及び搬送ベルト
86,88の間に設けられた搬送機構を各々作動させる
かを選択することにより、記録材料62のピースを搬送
ベルト88へ受け渡すか、搬送ベルト86へ受け渡すか
を選択可能とされている。搬送ベルト86又は搬送ベル
ト88に受け渡された記録材料62のピースは、搬送ベ
ルト86又は搬送ベルト88によって略水平に搬送され
る。
【0086】搬送ベルト86による記録材料62の搬送
方向下流側には、一定の間隔を隔てて搬送ベルト90が
配置されている。搬送ベルト90も一対のローラに無端
のベルトが掛け渡されて構成されており、一方のローラ
が図示しない減速機構を介してベルト駆動用モータの回
転軸に連結され、ベルト駆動用モータの駆動力が伝達さ
れて回転駆動される。これにより、搬送ベルト86によ
って搬送された記録材料62のピースは搬送ベルト90
に受け渡され、搬送ベルト90によって更に下流側へ略
水平に搬送される。
【0087】また、搬送ベルト86,90の間には第2
カッタ58が設けられている。第2カッタ58は、搬送
ベルト86,90による記録材料62の搬送方向に直交
する方向に沿って互いに異なる位置に配置された2個の
カッタ機構92A,92Bを備えている。図5に示すよ
うに、個々のカッタ機構92は、肉厚の円板状で外周の
全周に亘って刃が形成され、搬送ベルト86,90によ
って搬送される記録材料62の上面側に回転可能に軸支
されて配置された回転刃94と、肉厚の円板状で外周の
全周に亘って溝が形成されており記録材料62の下面側
に回転可能に軸支されて配置されたプーリ96を含んで
構成されている。
【0088】カッタ機構92A,92Bの回転刃94
は、図5(A)に示すように記録材料62から離間した
位置(請求項3に記載の第2の位置に相当)と、図5
(B)に示すように、外周に形成された刃が記録材料6
2を押圧すると共に記録材料62の搬送に伴って回転さ
れる(同時にプーリ96も回転される)位置(請求項3
に記載の第1の位置に相当)の間を移動可能とされてい
る。回転刃94が第1の位置に位置している状態で、搬
送ベルト86,90によって搬送される記録材料62の
ピースは、前記回転刃94の配置位置において、搬送ベ
ルト86,90による搬送方向に沿って切断される。第
2カッタ58はカッタ機構92A,92Bの回転刃94
を各々独立に上下動させるための上下動機構を備えてお
り、回転刃94の上下動はプリンタ制御部42によって
制御される。なお、カッタ機構92A,92Bは請求項
2(詳しくは請求項3)に記載のカッタに対応してい
る。
【0089】搬送ベルト90,88による記録材料62
の搬送方向下流側には、搬送ベルト86,88,90と
同様の構成でかつ記録材料62の搬送方向が90°異な
る搬送ベルト98,100が各々配置されている。これ
らの搬送ベルト98,100もベルト搬送用モータの駆
動力が伝達されて回転駆動され、搬送ベルト90又は搬
送ベルト88から受け渡された記録材料62を、それま
での搬送方向とは90°異なる方向に沿って搬送する。
【0090】なお、搬送ベルト86,90,98による
搬送路は請求項4に記載の第1の搬送路に対応してお
り、搬送ベルト88,100による搬送路は請求項4に
記載の第2の搬送路に対応している。搬送ベルト86,
90,98は搬送ベルト98の搬送方向(元々の記録材
料62の長手方向)に沿ったサイズの小さいピースを搬
送するため、搬送ベルト98の幅が小さくされている
が、搬送ベルト88,100は搬送ベルト100の搬送
方向(元々の記録材料62の長手方向)に沿ったサイズ
の大きいピースを搬送する可能性があるため、搬送ベル
ト100の幅は搬送ベルト98と比較して大きくされて
いる。
【0091】また、搬送ベルト98,100による記録
材料62の搬送方向下流側にはプリント集積部60が配
置されている。プリント集積部60は、固定的に設置さ
れた基部60Aと、基部60Aに対して略鉛直方向(図
2の矢印A方向)にスライド移動可能とされたソータ部
60Bから成り、基部60Aにはソータ部60Bをスラ
イド移動させるスライド移動機構が内蔵されている。ソ
ータ部60Bには、水平方向に対して傾斜された複数の
底板102が略鉛直方向に沿って間隔を空けて配列され
ており、画像が記録された記録材料62を収容するため
の収容部が各底板102の間に各々形成されている。ソ
ータ部60Bのスライド移動はプリンタ制御部42によ
って制御される。なお、プリント集積部60はプリンタ
制御部42と共に請求項5に記載の集積手段に対応して
いる。
【0092】次に本実施形態の作用を説明する。プリン
タ制御部42は、記録材料62のロールを収容したマガ
ジンがインクジェットプリンタ16の筐体にセットさ
れ、記録材料62への画像の記録が指示されると、引出
搬送用モータを駆動することで記録材料62をマガジン
から引き出して搬送する。そして、記録材料62の先端
部が記録ヘッド46による画像記録位置に到達したと判
断すると(この判断は、搬送路の途中に設けた通過検出
センサによって記録材料62の通過を検出するか、或い
は記録材料62の引出搬送量を検知することで行うこと
ができる)、記録ヘッド46によって記録材料62に画
像を記録させる。
【0093】記録材料62への画像の記録は以下のよう
にして行われる。すなわち、本実施形態に係るインクジ
ェットプリンタ16は、例として図6(A)(B)
(D)に示すように、記録材料62の幅方向に沿って通
常サイズ(例えばLサイズ)の画像(図6(A)(B)
に符号「1」「2」「4」「5」「6」「7」を付して
示す画像)を2個記録可能な幅寸法の記録材料62A、
又は、例として図6(C)(E)に示すように、記録材
料62の幅方向に沿って通常サイズの画像を3個記録可
能な幅寸法の記録材料62Bをセット可能とされてい
る。
【0094】また本実施形態では、第1カッタ56によ
って切断される記録材料62の小片(記録材料62のピ
ースという)を単位として、画像の記録フォーマットが
予め複数種定められており、記録材料62Aのピースに
対する画像の記録フォーマットとして、記録材料62A
の幅方向に沿って通常サイズの画像を2個記録する記録
フォーマットA1、記録材料62Aの全幅に亘ってパノ
ラマサイズの画像(図6(A)(B)に「3」「8」の
符号を付して示す画像)を1個記録する記録フォーマッ
トA2、通常サイズの画像に対して面積比で4倍の大サ
イズ画像(図6(C)に符号「9」を付して示す画像)
を記録材料62Aの全幅に亘って1個記録する記録フォ
ーマットA3が用意されている。
【0095】また、記録材料62Bのピースに対する画
像の記録フォーマットとしては、記録材料62Bの幅方
向に沿って通常サイズの画像を3個記録する記録フォー
マットB1、記録材料62Bの幅方向に沿って通常サイ
ズの画像とパノラマサイズの画像を1個ずつ記録する記
録フォーマットB2、通常サイズの画像に対して面積比
で9倍の特大サイズ画像(図6(E)に符号「10」を
付して示す画像)を記録材料62Aの全幅に亘って1個
記録する記録フォーマットB3が用意されている。
【0096】なお、図6において「カット位置A」と表
記した位置は、第2カッタ58のうちカッタ機構92A
による切断位置を表し、「カット位置B」と表記した位
置はカッタ機構92Bによる切断位置を表している。図
6(A)(B)(D)と図6(C)(E)を比較しても
明らかなように、記録材料62A,62Bは幅方向の一
端(図6における左端)が一定の位置を通過するように
搬送されると共に、カッタ機構92A,92Bは、記録
フォーマットA1,B1,B2における各画像の境界に
相当する位置に各々配置されている。
【0097】プリンタ制御部42は、画像データ蓄積部
40から記録対象の複数コマの画像の記録用画像データ
を読み出すことで個々の画像の記録サイズを判断し、個
々の画像の記録サイズと、インクジェットプリンタ16
にセットされている記録材料62の幅寸法に基づいて、
各画像を記録材料62に記録する際の記録フォーマット
(及び記録順序)を、記録材料62の先端側のピースよ
り順に決定する。また、決定した記録フォーマットは、
後述する第1カッタ56、記録材料搬送部48及び第2
カッタ58の制御のためにメモリ等に記憶する。
【0098】一例として、No.1,2,4〜7の画像の
記録サイズが標準サイズ、No.3,8の画像の記録サイ
ズがパノラマサイズであった場合に、図6(A)に示す
ように、No.1,2の画像を1番目のピースに記録フォ
ーマットA1で記録し、No.3の画像を2番目のピース
に記録フォーマットA2で記録し、No.4〜7の画像を
3,4番目のピースに記録フォーマットA1で記録し、
No.8の画像を5番目のピースに記録フォーマットA2
で記録する等のように、画像の順序と記録順序が一致す
るように各ピース毎の記録フォーマットを順次決定す
る。
【0099】なお、上記に代えて、より多数の画像の記
録用画像データを読み出して判断した個々の画像の記録
サイズに基づき、同一の記録フォーマットのピースが連
続するように、個々の画像の記録順序を定めて各ピース
毎の記録フォーマットを決定するようにしてもよい。一
例として図6(B)の例では、2,3番目のピースにN
o.4〜7の画像を記録した後に、No.3の画像を4番目
のピースに記録するように記録順序を変更することで、
1〜3番目のピースは記録フォーマットA1になり、
4,5番目のピースは記録フォーマットA2になる。ま
た、図示は省略するが、1,2番目のピースを記録フォ
ーマットA2とし、3〜5番目のピースを記録フォーマ
ットA1としてもよいことは言うまでもない。
【0100】本実施形態では、各画像毎に切断された記
録材料(以下、これをプリントという)を、同一の写真
フィルムに記録された原画像に対応する画像のプリント
毎に分別して、プリント集積部60の収容部に別々に収
容する。このため、前述のように同一の記録フォーマッ
トのピースが連続するように、記録順序及び各ピース毎
の記録フォーマットを定めることにより、各収容部内に
おけるプリントの集積状態をサイズ毎に揃った状態とす
ることも可能になる。
【0101】上記のようにして記録順序及び各ピース毎
の記録フォーマットを決定すると、各画像の記録用画像
データに基づいて、各画像が、決定した記録順序及び各
ピース毎の記録フォーマットに従い、各色成分(例えば
C,M,Y,BK)毎にライン単位で記録材料62上に
記録されるように、記録ヘッド46の各ノズルの駆動タ
イミング(例えば各ノズルに対応して設けられている圧
電素子又はヒータの通電タイミング)を表す画像信号を
各画像毎に各々生成し、生成した画像信号をドライバ4
4へ出力する。
【0102】記録ヘッド46のドライバ44は、プリン
タ制御部42から入力された画像信号に基づいて、該画
像信号に応じたタイミングで各ノズルを選択的に駆動す
る(例えば各ノズルの圧電素子又はヒータを選択的に通
電する)吐出信号を生成し、生成した吐出信号を対応す
る記録ヘッド46に供給する。これにより、記録ヘッド
46の各ノズルから画像信号に応じたタイミングで吐出
されたインク滴が記録材料62に各々付着すると共に、
記録材料62が一定の搬送速度で搬送されることで副走
査が成され、記録材料62上に、記録材料62の全幅に
亘ってライン単位で順次画像(ピース)が記録されるこ
とになる。
【0103】記録ヘッド46によって画像が記録された
記録材料62は、加熱乾燥部50によって熱風が供給さ
れることで、付着されたインク滴に含まれる溶媒が乾燥
されて除去され、ラミネート部52によってラミネート
材70の透明シート材が画像記録面に貼り付け(ラミネ
ート)され、画像読取部54によってて記録画像が順に
読取られた後に、第1カッタ56の配設位置へ向けて搬
送される。
【0104】画像が記録された記録材料62の先端が第
1カッタ56の配設位置に到達すると、プリンタ制御部
42は間欠搬送用モータを駆動し、記録材料62のうち
記録画像の境界が記録材料62の幅方向に沿って延びて
いる位置(図6に「▲」のマークを付して示すピースの
境界位置)が、第1カッタ56による切断位置に位置決
めされる迄搬送ローラ対82,84を回転駆動させた後
に、間欠搬送用モータの駆動を停止して搬送ローラ対8
2,84の回転駆動を停止する。そして、記録材料62
の搬送が停止されている状態で第1カッタ56を作動さ
せ、記録材料62を切断する。
【0105】プリンタ制御部42が上記処理を繰り返す
ことにより、画像が記録された記録材料62がピース毎
に切断され、切断された各ピースは順次下流側へ搬送さ
れることになる。なお、記録材料62の搬送方向に沿っ
た個々のピースのサイズは常に一定とは限らず、各ピー
ス毎の記録フォーマットに応じて相違しているので、プ
リンタ制御部42は、メモリ等に記憶した各ピース毎の
記録フォーマットを順に読み出すことで、記録材料62
上の次に切断すべき位置までの距離(記録材料62の搬
送量)を判断し、判断結果に応じて間欠搬送用モータを
駆動することにより、次に切断すべき位置(次のピース
の境界)を第1カッタ56による切断位置に位置決めす
る。
【0106】またプリンタ制御部42は、第1カッタ5
6を作動させる毎に、第1カッタ56によって切断され
た記録材料62のピースの記録フォーマットに基づい
て、切断された記録材料62のピースを、搬送ベルト8
8へ受け渡すか、搬送ベルト86へ受け渡すかを選択す
る。例えば切断された記録材料62のピースが記録フォ
ーマットA1,B1,B2の何れかであれば、第2カッ
タ58によって個々の画像毎に切断する必要があるの
で、記録材料62のピースが搬送ベルト86へ受け渡さ
れるように、搬送ローラ対84と搬送ベルト88の間に
設けられた搬送機構及び搬送ベルト86,88の間に設
けられた搬送機構を各々作動させる。また、例えば切断
された記録材料62のピースが記録フォーマットB3で
あれば、該ピースは特大サイズであるので、記録材料6
2のピースが搬送ベルト88へ受け渡され、幅広の搬送
ベルト100によってプリント集積部60へ搬送される
ように、搬送ローラ対84と搬送ベルト88の間に設け
られた搬送機構のみを作動させる。
【0107】また、プリンタ制御部42は、記録材料6
2のピースの受け渡し制御と並行して、搬送ベルト86
へ受け渡したピースの記録フォーマットに応じて、第2
カッタ58による切断パターンを切り替える処理を行
う。すなわち、搬送ベルト86へ受け渡したピースが記
録フォーマットA1であれば、カッタ機構92Aの回転
刃94を第1の位置に移動させると共に、カッタ機構9
2Bの回転刃94を第2の位置に移動させ、記録フォー
マットB1であれば、カッタ機構92A,92Bの回転
刃94を各々第1の位置に移動させ、記録フォーマット
B2であれば、カッタ機構92Aの回転刃94を第2の
位置に移動させると共に、カッタ機構92Bの回転刃9
4を第1の位置に移動させる。
【0108】これにより、搬送ベルト86へ受け渡され
た記録材料62のピースは、第1の位置に位置している
回転刃94が、ピースの搬送に伴って回転しながら、ピ
ースの搬送方向に沿ってピースを切断することで、各画
像毎に切断されることになる。一般に、記録画像のサイ
ズとしては通常サイズが大多数であり、通常サイズの画
像を含む記録フォーマットは、何れも第2カッタ58に
よって記録材料62のピースを切断する必要があるが、
本実施形態に記載の構成によれば、第2カッタ58によ
る切断時に記録材料62のピースの搬送を停止させる必
要がないので、インクジェットプリンタ16における単
一の画像当りの処理時間を短縮することができる。
【0109】なお、記録フォーマットA2,A3のピー
スの受け渡しについては、搬送ベルト86へ受け渡し搬
送ベルト98によってプリント集積部60へ搬送させる
ことも可能ではあるが、第2カッタ58による切断が不
要のため、搬送ベルト88へ受け渡すことが好ましい。
これにより、インクジェットプリンタ16に記録材料6
2Aがセットされている状態で、搬送ベルト86へ受け
渡されて第2カッタ58の配設位置を通過するピース
は、記録フォーマットA1のピースのみとなるので、第
2カッタ58で切断パターンの切り替えを行う必要がな
くなる。
【0110】更にプリンタ制御部42は、各画像毎に切
断されて搬送ベルト98又は搬送ベルト100によって
搬送される記録材料62(プリント)のうち、同一の写
真フィルムに記録された原画像に対応する画像のプリン
トが、プリント集積部60のソータ部60Bに形成され
ている複数の収容部のうち同一の収容部に収容されるよ
うに、ソータ部60Bのスライド移動を制御する。これ
により、集積されたプリントを同一の写真フィルムに対
応するプリント毎に分別する作業をオペレータが行う必
要がなくなり、オペレータの負担を軽減することができ
る。
【0111】なお、上記のように単一の写真フィルムに
対応するプリント毎に分別して集積することに代えて、
単一のオーダに対応するプリント毎に分別・集積を行う
(例えば1人のユーザによって複数の写真フィルムが持
ち込まれてプリントの作成が依頼された場合には、これ
を単一のオーダとみなして分別・集積を行う)ようにし
てもよい。
【0112】続いて、プリンタ制御部42によって行わ
れる処理能力維持処理について説明する。プリンタ制御
部42による処理能力維持処理では、記録材料62に多
数の画像を連続的に記録している状態で、画像記録と並
行して、(1)記録ヘッド46の吐出口の詰まり、(2)記録
ヘッド46からのインク滴の吐出量低下、(3)その他の
原因による出力画像の不良、(4)画像データ蓄積部40
の空き容量低下、(5)記録材料62の全量消費の各事象
が発生したか否かを監視する。なお、これらの事象は請
求項10に記載の画像記録の障害となる事象に対応して
いる。
【0113】事象(1)〜(3)については、画像読取部54
から入力された出力画像データを用いて発生の有無が監
視される。具体的には、プリンタ制御部42は、インク
ジェットプリンタ16で記録材料62への画像記録を行
うことで出力される出力画像の一部又は全部(好ましく
は全部、1コマ〜数コマおき)について、画像読取部5
4によって読み取りを行わせ、出力画像データを取得す
る。
【0114】画像処理装置14からインクジェットプリ
ンタ16に入力されて画像データ蓄積部40に蓄積記憶
された記録用画像データは、対応する出力画像の画質が
適正と判断される迄の間、画像データ蓄積部40に保存
されている。このため、プリンタ制御部42は、まず取
得した出力画像データを記録用画像データと比較するた
めに、出力画像データ及び記録用画像データの一方に対
し、解像度を他方の画像データと一致させるための解像
度変換や、画面平均濃度を他方の画像データと一致させ
るための濃度変換等の画像処理を行う。
【0115】なお、画素位置の微妙なずれに起因する後
述の処理の判定精度の低下等を回避し、処理時間を短縮
するために、出力画像データ及び記録用画像データの各
々を同一かつ低い解像度に変換するようにしてもよい。
【0116】次に、上記の画像処理を経た出力画像デー
タと記録用画像データを、個々の画素を単位として各色
成分毎の濃度を比較し、各色成分毎の濃度値が、誤差分
を考慮して設定した所定値以上相違している画素が有る
か否か判定する。記録用画像データとの各画素の各色成
分毎の濃度差が全て所定値未満の場合には、出力画像の
画質は記録用画像データが表す画像に略一致する適正な
画質であり、事象(1)〜(3)は発生していないと判断でき
るので、該当する出力画像に対する処理を終了し、対応
する記録用画像データを画像データ蓄積部40から消去
する。
【0117】一方、記録用画像データとの各色成分毎の
濃度差が所定値以上の画素が有った場合には、画像上に
おける同様の画素の数及び分布具合を判断する。例えば
記録用画像データとの各色成分毎の濃度差が所定値以上
の画素の数が非常に少なく、かつその分布が画像上の特
定箇所に集中していない場合には、視認可能な画質の変
化は生じておらず、事象(1)〜(3)は発生していないと判
断できるので、該当する出力画像に対する処理を終了
し、対応する記録用画像データを画像データ蓄積部40
から消去する。
【0118】なお、出力画像の一部についてのみ読み取
りを行う場合、画像読取部54による出力画像の読み取
りを行わなかった画像に対応する記録用画像データの扱
いについては、出力画像の読み取りを行った画像のう
ち、例えば記録材料への記録順で前側及び後側の最も近
い画像について、事象(1)〜(3)は発生していないと各々
判断したときに画像データ蓄積部40から記録用画像デ
ータを消去するようにしてもよい。
【0119】また、記録用画像データとの各色成分毎の
濃度差が所定値以上の画素の数が所定数以上存在してい
た場合には、事象(1)〜(3)が発生している可能性がある
と判断し、対応する記録用画像データの画像データ蓄積
部40からの消去を保留すると共に、記録用画像データ
との各色成分毎の濃度差が所定値以上の画素が、記録材
料62の長手方向(搬送方向)に相当する方向に沿って
連続しているか否か判定する。
【0120】本実施形態に係る記録ヘッド46では、特
定のノズルの吐出口に詰まりが発生し、該吐出口から特
定色のインクが吐出されないか、又は特定色のインクの
吐出量が小さくなった場合、出力画像上では、前記特定
色の抜けた部分が記録材料62の長手方向に沿って筋状
に連続している欠陥部として現れる。
【0121】なお、記録ヘッド46の特定のノズルの吐
出口に詰まりが発生した場合、複数の出力画像に同様の
欠陥部が現れる。但し、本実施形態では記録画像のサイ
ズ及び各ピース毎の記録フォーマット(記録材料62の
幅方向に沿った個々の画像の記録範囲)が一定ではない
ため、上記の欠陥部を検出した場合には、互いに近接し
た時期に記録され、かつ記録材料62の幅方向に沿った
記録範囲が同一又は一部重なっている複数の出力画像に
ついて、上記の欠陥部が存在するか否かを各々判定す
る。これにより、吐出口の詰まりの判断の確度を更に向
上させることができる。
【0122】上記の条件に合致した場合、プリンタ制御
部42は事象(1)、すなわち特定の記録ヘッド46の特
定のノズルの吐出口に詰まりが発生していると判断し、
記録ヘッド46による画像記録を一時中断させると共
に、ポンプ112を作動させることで吐出口の詰まりを
解消させる。なお、多数のノズルの吐出口に同時に詰ま
りが発生した場合には、出力画像の一部又は全部に欠損
が生じたり、或いは画像が全く記録されない場合も生じ
得るが、このような場合にも上記の条件に合致するの
で、同様に記録ヘッド46の吐出口の詰まりを解消させ
る処理が行われる。また、上記の欠陥部を検出した出力
画像は異常画像として廃棄すると共に、吐出口の詰まり
が解消したと判断した後に、画像データ蓄積部40に保
存されている記録用画像データを用いて画像の記録を再
度行う。
【0123】なお、ポンプ112を作動させるために
は、上記のように画像記録を一時中断させる必要があ
る。このため、吐出口の詰まりに伴う濃度変化(インク
滴の吐出量低下)が比較的軽度であり、吐出口の詰まり
が発生しているノズルを特定可能であれば、ポンプ11
2を作動させることに代えて、吐出口に詰まりが発生し
ている特定のノズルを駆動するための吐出信号のみを、
吐出口の詰まりに伴う濃度変化を補償するように変化さ
せてもよい。
【0124】また、記録用画像データとの各色成分毎の
濃度差が所定値以上の画素の数が所定数以上存在し、か
つ記録用画像データとの各色成分毎の濃度差が所定値以
上の画素が出力画像全体に略均一に分布していた場合、
すなわち画像の色味が全体的に変化していた場合、プリ
ンタ制御部42は特定色について事象(2)、すなわち記
録ヘッド46からのインク滴の吐出量低下が発生してい
ると判断し、記録ヘッド46による画像記録を一時中断
させると共に、供給ポンプ110を作動させることで特
定色のインクをサブタンク108からメインタンク10
4へ供給する。
【0125】これにより、発生しているインク滴の吐出
量低下が、記録ヘッド46へのインクの供給不足が原因
であれば、上記のように供給ポンプ110を作動させる
ことで吐出量低下を解消することができる。また、上記
の条件に合致する出力画像は異常画像として廃棄すると
共に、インクの供給不足が解消したと判断した後に、画
像データ蓄積部40に保存されている記録用画像データ
を用いて画像の記録を再度行う。
【0126】なお、記録ヘッド46からのインク滴の吐
出量低下が発生した場合にも、複数の出力画像に同様の
色味変化(特定色成分の濃度差が所定値以上の画素が、
出力画像全体に略均一に所定数以上存在している)が生
ずる。このため、上記の画質低下を検出した場合には、
互いに近接した時期に記録された複数の出力画像につい
て、上記の色味変化が生じているか否かを各々判定する
ようにすれば、記録ヘッド46からのインク滴の吐出量
低下の判断の確度を更に向上させることができる。
【0127】また、記録ヘッド46からのインク滴の吐
出量低下は、インクの供給不足以外の原因でも生じ得る
ので、供給ポンプ110を作動させても吐出量低下が解
消されない可能性もある。このような場合には、供給ポ
ンプ110を作動させることに代えて、インク滴の吐出
量低下が生じている特定色のインクを吐出する各ノズル
を駆動するための吐出信号のみを、吐出量低下(濃度低
下)を補償するように変化させればよい。
【0128】なお、記録ヘッド46からのインク滴の吐
出量が極端に低下し、かつ供給ポンプ110を作動させ
ても吐出量の極端な低下が解消されない場合には、原因
として、供給ポンプ110の故障や、サブタンク108
に貯留されていたインクの全量消費が考えられる。この
ような場合には、吐出信号を変化させても吐出量低下を
解消させることは困難であるので、アラームを作動させ
ることによってオペレータの呼び出しを行う。これによ
り、吐出量が極端に低下している状態、すなわち画像を
正常に記録できない状態が継続することで、単位時間当
たりの処理枚数が低下してしまうことを防止することが
できる。
【0129】また、特定の出力画像について、上述した
ような欠陥部や色味変化等の画質低下を検出したもの
の、他の出力画像には同様の画質低下が生じていなかっ
た場合には、検出した画質変化が、例えば記録用画像デ
ータを転送した際に何らかの原因でデータ化けが発生し
たり、画像記録時に電源電圧が一時的に変動した等のよ
うに、突発的に生じた一時的な画質低下であると判断で
きる。このため、上記のような場合には、プリンタ制御
部42は事象(3)、すなわちその他の原因による出力画
像の不良が発生していると判断し、画質低下を検出した
特定の出力画像についてのみ、同一の記録用画像データ
を用いて画像を再度記録する。これにより、殆どの場
合、適正な画質の出力画像が得られることになる。
【0130】事象(4)の画像データ蓄積部40の空き容
量低下については、画像データ蓄積部40の空き容量を
常時監視することで発生の有無が監視される。具体的に
は、プリンタ制御部42は、画像データ蓄積部40の空
き容量を記憶しており、画像処理装置14から出力され
た記録用画像データを画像データ蓄積部40に蓄積記憶
する際には、記憶している空き容量を、蓄積記憶する記
録用画像データのデータ量分だけ減少させる。また、出
力画像の画質が適正であると判断し、対応する記録用画
像データを画像データ蓄積部40から消去した場合に
は、記憶している空き容量を、消去した記録用画像デー
タのデータ量分だけ増加させる。
【0131】そして、記憶している空き容量を更新する
度に、更新後の空き容量が予め定めた所定値以下になっ
たか否か判定する。判定が否定された場合には何ら処理
を行わないが、例えば前述した記録ヘッド46の吐出口
の詰まり等が発生することにより、ポンプ112の作動
のために画像記録を一時的に停止させると共に、出力画
像に欠陥部が生じていた画像を再度記録する必要が生じ
た等の場合には、画像の再記録が完了する迄の間、画像
データ蓄積部40の空き容量が単純減少していくこと
で、前記判定が肯定される可能性が高い。前記判定が肯
定された場合は、画像処理装置14に対して記録用画像
データの出力を一時的に停止するよう要請する。
【0132】これにより、例えば画像処理装置14から
入力された記録用画像データを画像データ蓄積部40に
蓄積記憶している途中で画像データ蓄積部40が満杯に
なってしまい、記録用画像データを転送するための通信
シーケンスが途中で止まってしまうことで、インクジェ
ットプリンタ16における画像記録を行うことができな
くなったり、画像処理装置14における処理が途中で止
まってしまう等の不都合が生ずることを防止することが
できる。
【0133】なお、フィルムスキャナ12がフィルム画
像を連続的に読み取ることでフィルムスキャナ12から
順次出力される画像データを用いて、記録材料62への
画像記録を行っている場合、上記のように、画像処理装
置14に対して記録用画像データの出力停止を要請する
ことに代えて、フィルムスキャナ12に対してフィルム
画像の読み取りを一時的に停止するよう要請してもよ
い。
【0134】また、事象(5)の記録材料62の全量消費
については、例えば引出搬送用モータを駆動したときに
モータに加わる負荷が所定値以下になったか否かを判断
することで発生の有無が監視される。そして、マガジン
に収納されている記録材料62の全量を消費したと判断
された場合には、アラームを作動させることによってオ
ペレータの呼び出しを行う。これにより、マガジンが交
換されない状態、すなわち画像を記録できない状態が継
続することで、単位時間当たりの処理枚数が低下してし
まうことを防止することができる。
【0135】次に、画像処理装置14の画像処理部38
によって行われる処理能力維持処理について簡単に説明
する。画像処理部38による処理能力維持処理では、イ
ンクジェットプリンタ16が記録材料62に多数の画像
を連続的に記録している状態で、画像記録と並行して、
(6)フィルムスキャナ12の故障、(7)フィルムスキャナ
12による写真フィルム24の読取エラーの各事象が発
生したか否かを監視する。なお、これらの事象も、請求
項10に記載の画像記録の障害となる事象に対応してい
る。
【0136】画像処理部38は、フィルムスキャナ12
との通信にエラーが発生した場合には、フィルムスキャ
ナ12に事象(6)、すなわち故障が発生したと判断す
る。また画像処理部38は、フィルムスキャナ12から
入力された画像データに、例えば全画素の濃度が極端に
高い又は低い等の異常が発生していた場合には、フィル
ムスキャナ12に事象(7)、すなわち読取エラーが発生
したと判断する。
【0137】そして、上記の事象(6)又は事象(7)が発生
したと判断した場合には、アラームを作動させることに
よってオペレータの呼び出しを行う。これにより、上記
の事象が発生している状態、すなわち画像を記録できな
い状態が継続することで、単位時間当たりの処理枚数が
低下してしまうことを防止することができる。
【0138】なお、上記では事象(1)〜(3)の発生を監視
するアルゴリズムとして、出力画像データと記録用画像
データの比較、及び複数の出力画像データの相互比較を
各々行う例を説明したが、このアルゴリズムは単なる一
例であり、出力画像データと記録用画像データの比較、
複数の出力画像データの相互比較の一方のみを行うよう
にしてもよい。
【0139】また、出力画像データとの比較に用いる画
像データとして、記録用画像データに代えて、フィルム
スキャナ12から入力された画像データ、或いは該画像
データに所定の画像処理(例えばLUT(ルックアップ
テーブル)による変換やマトリクス演算等の簡易な画像
処理)を行うことで得られた画像データを用いてもよ
い。特に、記録ヘッド46のノズルの吐出口の詰まりに
起因する出力画像の一部又は全部の欠損については、上
記の画像データを用いても精度よく検知できる。
【0140】また、原画像が135サイズの写真フィル
ム24に記録されたフィルム画像である場合、原画像と
してのフィルム画像の記録フォーマットが135サイズ
標準フォーマットかパノラマサイズフォーマットかは、
上記の画像データを用いることで容易に検知することが
できる。このため、出力画像データを上記の画像データ
と比較することにより、例えばフィルム画像の記録フォ
ーマットがパノラマサイズフォーマットであるにも拘わ
らず、記録フォーマットを135サイズ標準フォーマッ
トと誤検出し、135サイズ標準フォーマット用の画像
処理を行った等の画像処理装置14による画像処理の不
調が発生したこと等を検知することができる。
【0141】更に、上記では本発明に係る記録ヘッドの
一例として、記録材料62の全幅に亘って多数個のノズ
ルが配列された所謂ライン型の記録ヘッド46を用い、
記録材料62を一定速度で搬送しながら記録ヘッド46
によってライン単位で画像を記録する方式を説明した
が、これに限定されるものではなく、例えば記録ヘッド
を互いに交差する2方向(主走査方向と副走査方向)に
沿って往復移動(走査)させることで、記録材料62に
画像を記録する方式を採用してもよいし、記録材料62
の搬送方向と交差する方向に沿って記録ヘッドを往復移
動させると共に、記録材料62を一定速度で搬送するこ
とで記録材料62に画像を記録する方式を採用してもよ
い。
【0142】また、上記では第2の切断手段として、回
転刃94とプーリ96を含んで構成されたカッタ機構9
2A,92Bを2個設けた構成の第2カッタ58を例に
説明したが、カッタ機構の数は2個に限られるものでは
ない。また、個々のカッタ機構の構成も上記に限定され
るものではなく、公知の種々のカッタ機構を採用可能で
ある。更に上記で説明した記録フォーマットも単なる一
例であり、任意の記録フォーマットを採用可能である。
【0143】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
は、記録ヘッドの吐出口から吐出させた記録液滴を長尺
状の記録材料に付着させることで、記録材料の幅方向に
沿って複数の画像を並列に記録可能な記録手段によって
画像が記録された記録材料を、第1の切断手段により、
該記録材料の幅方向に延びる記録画像の境界に沿って記
録材料のピースに切断し、記録材料のピースを第1の切
断手段による切断方向と略直交する方向に沿って搬送
し、複数の画像が記録されている記録材料のピースが、
第2の切断手段により、該ピースの搬送方向に延びる各
記録画像の境界に沿って切断されるように制御するの
で、単一の画像当りの処理時間を短縮することができ
る、という優れた効果を有する。
【0144】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、複数種の記録フォーマットにおける各記録
画像の境界に相当する位置に各々配置され、記録材料の
ピースを切断するか否かを選択可能なカッタを設け、個
々のピース毎に記録フォーマットを判断し、各カッタに
よって記録材料を切断するか否かを選択するので、上記
効果に加え、複数種の記録フォーマットで画像を記録可
能とする場合にも、装置構成を簡単にすることができ
る、という効果を有する。
【0145】請求項3記載の発明は、請求項2記載の発
明において、カッタが、回転可能に軸支された円板状部
材の外周の全周に亘って刃が形成され、刃が記録材料を
押圧すると共に記録材料の搬送に伴って回転される第1
の位置、刃が記録材料から離間した第2の位置の間を移
動可能とされているので、上記効果に加え、複数種の記
録フォーマットで画像を記録可能とする場合の装置構成
を更に簡単にすることができる、という効果を有する。
【0146】請求項4記載の発明は、請求項1記載の発
明において、複数の画像が記録された記録材料のピース
が、第2の切断手段が設けられた第1の搬送路を搬送さ
れ、単一の画像が記録された記録材料のピースが、第2
の切断手段が設けられていない第2の搬送路を搬送され
るように制御するので、上記効果に加え、記録材料の幅
方向に沿って複数の画像を記録する記録フォーマットと
して単一の記録フォーマットのみを採用した場合に、記
録フォーマットに応じて記録材料のピースに対する切断
位置を変更する必要がなくなる、という効果を有する。
【0147】請求項5記載の発明は、請求項1記載の発
明において、各記録画像毎に切断された記録材料を件毎
に分別して集積する集積手段を更に備えたので、上記効
果に加え、オペレータの作業の省力化を実現できる、と
いう効果を有する。
【0148】請求項6記載の発明は、請求項1記載の発
明において、記録手段によって画像が記録された記録材
料の画像記録面に透明被膜を形成する形成手段を更に備
えたので、上記効果に加え、記録材料に記録された画像
の耐水性、耐候性を向上させることができる、という効
果を有する。
【0149】請求項7記載の発明は、請求項6記載の発
明において、フィルム状に成形された透明高分子膜を画
像記録面に貼り付けることで透明被膜を形成するので、
上記効果に加え、安定かつ比較的安価に透明被膜を形成
することができる、という効果を有する。
【0150】請求項8記載の発明は、請求項1記載の発
明において、記録手段によって画像が記録された記録材
料に熱エネルギーを加えることで記録材料に付着された
溶媒を除去する加熱手段を更に備えたので、上記効果に
加え、記録材料に残存していた溶媒によって記録画像の
画質低下が生じることを未然に防止できる、という効果
を有する。
【0151】請求項9記載の発明は、請求項1記載の発
明において、記録材料が予めロール状に巻回され、記録
材料のロールから引き出されて搬送された記録材料に画
像を記録するので、上記効果に加え、画像記録装置に記
録材料を装填する際の記録材料の取扱性が向上する、と
いう効果を有する。
【0152】請求項10記載の発明は、請求項1記載の
発明において、記録手段が記録材料に画像を記録してい
る間、記録手段による画像記録の障害となる事象が発生
したか否かを監視し、前記事象が発生したと判断された
場合に、前記障害又は前記事象を除去するための処理を
行うので、上記効果に加え、画像記録装置の高能力化・
適正画像の得率向上を実現できる、という効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る画像記録システムの概略構
成を示すブロック図である。
【図2】 インクジェットプリンタの概略構成図であ
る。
【図3】 記録ヘッドへのインクの供給機構を模式的に
示す図である。
【図4】 記録材料への透明シート材のラミネートを説
明するためのイメージ図である。
【図5】 第2カッタのカッタ機構を示す概略図であ
る。
【図6】 記録フォーマットの一例を示すイメージ図で
ある。
【符号の説明】
10 画像記録システム 16 インクジェットプリンタ 42 プリンタ制御部 46 記録ヘッド 48 記録材料搬送部 56 第1カッタ 58 第2カッタ 62 記録材料 92 カッタ機構 94 回転刃 96 プーリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B65H 37/04 B41J 3/04 101Z (72)発明者 山田 真人 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 (72)発明者 鬼頭 英一 神奈川県足柄上郡開成町宮台798番地 富 士写真フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2C056 EA01 HA28 HA29 HA44 2C058 AC07 AC08 AD04 AE04 AE09 AF06 AF15 AF20 AF23 AF51 AF65 LA07 LA23 LB04 LB10 LB17 LB28 LC02 2C060 BA01 BB13 BC03 BC04 BC22 BC24 BC47 BC84 3F054 AA01 AB03 AC04 BA02 BB05 BF07 BJ02 3F108 GA05 GB01 GB06 HA04 HA14

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録ヘッドの吐出口から吐出させた記録
    液滴を長尺状の記録材料に付着させることで、前記記録
    材料の幅方向に沿って複数の画像を並列に記録可能な記
    録手段と、 前記記録手段によって画像が記録された記録材料を、該
    記録材料の幅方向に延びる記録画像の境界に沿って記録
    材料のピースに切断する第1の切断手段と、 前記第1の切断手段によって切断された記録材料のピー
    スを前記第1の切断手段による切断方向と略直交する方
    向に沿って搬送する搬送手段と、 前記搬送手段によって搬送される記録材料のピースを、
    該ピースの搬送方向に沿って切断可能な第2の切断手段
    と、 前記搬送手段によって搬送される記録材料のピースのう
    ち、複数の画像が記録されている記録材料のピースが、
    該ピースの搬送方向に延びる各記録画像の境界に沿って
    切断されるように前記第2の切断手段を制御する制御手
    段と、 を含む画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録手段は、記録材料のピースの搬
    送方向に延びる各画像の境界が互いに異なる複数種の記
    録フォーマットで画像を記録可能とされており、前記第
    2の切断手段は、前記複数種の記録フォーマットにおけ
    る各記録画像の境界に相当する位置に各々配置され、記
    録材料のピースを切断するか否かを選択可能なカッタを
    備え、前記制御手段は、個々のピース毎に記録フォーマ
    ットを判断し、第2の切断手段の各カッタによって記録
    材料を切断するか否かを選択することを特徴とする請求
    項1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記カッタは、回転可能に軸支された円
    板状部材の外周の全周に亘って刃が形成され、刃が記録
    材料を押圧すると共に記録材料の搬送に伴って回転され
    る第1の位置、刃が記録材料から離間した第2の位置の
    間を移動可能とされていることを特徴とする請求項2記
    載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 記録材料のピースを搬送するための搬送
    路として、前記第2の切断手段が設けられた第1の搬送
    路と、第2の切断手段が設けられていない第2の搬送路
    が設けられており、前記制御手段は、複数の画像が記録
    された記録材料のピースが前記第1の搬送路を搬送さ
    れ、単一の画像が記録された記録材料のピースが前記第
    2の搬送路を搬送されるように制御することを特徴とす
    る請求項1記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の切断手段によって各記録画像
    毎に切断された記録材料を件毎に分別して集積する集積
    手段を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像
    記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録手段によって画像が記録された
    記録材料の画像記録面に透明被膜を形成する形成手段を
    更に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記形成手段は、フィルム状に成形され
    た透明高分子膜を前記画像記録面に貼り付けることで透
    明被膜を形成することを特徴とする請求項6記載の画像
    記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録手段によって画像が記録された
    記録材料に熱エネルギーを加えることで記録材料に付着
    された記録液滴に含まれる溶媒を除去する加熱手段を更
    に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像記録装
    置。
  9. 【請求項9】 前記記録材料は予めロール状に巻回され
    ており、前記記録手段は、記録材料のロールから引き出
    されて搬送された記録材料に画像を記録することを特徴
    とする請求項1記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録手段が記録材料に画像を記録
    している間、記録手段による画像記録の障害となる事象
    が発生したか否かを監視する監視手段と、 前記監視手段によって前記事象が発生したと判断された
    場合に、前記障害又は前記事象を除去するための処理を
    行う処理手段と、 を更に備えたことを特徴とする請求項1記載の画像記録
    装置。
JP2001136150A 2001-05-07 2001-05-07 画像記録装置 Pending JP2002326413A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001136150A JP2002326413A (ja) 2001-05-07 2001-05-07 画像記録装置
US10/139,233 US6733197B2 (en) 2001-05-07 2002-05-07 Image recording apparatus

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001136150A JP2002326413A (ja) 2001-05-07 2001-05-07 画像記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002326413A true JP2002326413A (ja) 2002-11-12

Family

ID=18983492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001136150A Pending JP2002326413A (ja) 2001-05-07 2001-05-07 画像記録装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6733197B2 (ja)
JP (1) JP2002326413A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005199548A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置
JP2007136717A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Fujifilm Corp プリント方法およびプリンタ装置
WO2009016799A1 (ja) * 2007-08-02 2009-02-05 Noritsu Koki Co., Ltd. インクジェットプリンタ
JP2009028860A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Fuji Xerox Co Ltd 記録材切断装置及びこれを用いた記録材切断処理装置
JP2009034927A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Noritsu Koki Co Ltd インクジェットプリンタ
JP2009083103A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Noritsu Koki Co Ltd インクジェットプリンタ
CN102189773A (zh) * 2010-02-17 2011-09-21 株式会社东芝 图像形成装置以及图像形成装置的干燥方法
CN102205698A (zh) * 2010-02-17 2011-10-05 株式会社东芝 图像形成装置及图像形成装置的干燥方法
JP2015123619A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 キヤノン株式会社 制御装置、制御方法及びプログラム
JP2018020866A (ja) * 2016-08-02 2018-02-08 日東電工株式会社 剥離方法

Families Citing this family (21)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB0312591D0 (en) * 2003-06-02 2003-07-09 Fisco Tools Ltd Manufacture of tape measures
US7261477B2 (en) * 2004-01-21 2007-08-28 Silverbrook Research Pty Ltd Method of on-demand printing
EP1708888B1 (en) * 2004-01-21 2009-10-28 Silverbrook Research Pty. Ltd Digital photofinishing system
US7261482B2 (en) * 2004-01-21 2007-08-28 Silverbrook Research Pty Ltd Photofinishing system with slitting mechanism
US7111935B2 (en) * 2004-01-21 2006-09-26 Silverbrook Research Pty Ltd Digital photofinishing system media cartridge
US7562971B2 (en) * 2004-01-21 2009-07-21 Silverbrook Research Pty Ltd Digital photofinishing system fluid cartridge
US20050156972A1 (en) * 2004-01-21 2005-07-21 Silverbrook Research Pty Ltd Photofinishing system print media feed
US7735982B2 (en) * 2004-01-21 2010-06-15 Silverbrook Research Pty Ltd Digital photofinishing system cartridge
US7217049B2 (en) * 2004-01-21 2007-05-15 Silverbrook Research Pty Ltd Supplying media to a wallpaper printer
US20050156974A1 (en) * 2004-01-21 2005-07-21 Silverbrook Research Pty Ltd Digital photofinishing system print head assembly
US7604322B2 (en) * 2004-01-21 2009-10-20 Silverbrook Research Pty Ltd Photofinishing system with drier
US7217051B2 (en) * 2004-01-21 2007-05-15 Silverbrook Research Pty Ltd Slitter module with optional cutter
US20050206705A1 (en) * 2004-03-16 2005-09-22 Zeying Ma Ink-jet imaging on offset media
ITMI20061355A1 (it) * 2006-07-12 2008-01-13 Cem Spa Dispositivo e procedimento di lavorazione di fogli
JP2006137528A (ja) * 2004-11-11 2006-06-01 Fuji Photo Film Co Ltd 切断装置および切断方法ならびにプリンタ
US7930958B2 (en) 2005-07-14 2011-04-26 Provo Craft And Novelty, Inc. Blade housing for electronic cutting apparatus
US8052271B2 (en) * 2006-12-08 2011-11-08 Canon Kabushiki Kaisha Coating liquid, ink jet recording method and ink jet recording apparatus
US8636431B2 (en) 2009-08-26 2014-01-28 Provo Craft And Novelty, Inc. (Moab omnibus-apparatus) crafting apparatus including a workpiece feed path bypass assembly and workpiece feed path analyzer
US20110280999A1 (en) 2009-12-23 2011-11-17 Provo Craft And Novelty, Inc. Foodstuff Crafting Apparatus, Components, Assembly, and Method for Utilizing the Same
JP5867986B2 (ja) * 2010-03-31 2016-02-24 キヤノン株式会社 印刷制御装置、方法及びプログラム
US8757909B2 (en) * 2010-06-18 2014-06-24 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with cutting unit

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4784318A (en) * 1986-03-07 1988-11-15 Otto Bay Method and apparatus for cutting a paper or foil web into variously-sized rectangles
US6036300A (en) * 1992-02-26 2000-03-14 Canon Kabushiki Kaisha Method for recording image and apparatus therefor and recorded matter by such an apparatus
DE4229518A1 (de) * 1992-09-04 1994-03-10 Agfa Gevaert Ag Schneideinrichtung für Fotopapier
JPH10278379A (ja) * 1997-04-09 1998-10-20 Seiko Epson Corp 印刷装置、印刷方法および記録媒体
US6126283A (en) 1998-10-29 2000-10-03 Eastman Kodak Company Format flexible ink jet printing
US6428157B1 (en) * 1999-06-03 2002-08-06 Eastman Kodak Company Forming ink images having protection films
US6394669B1 (en) * 2000-10-06 2002-05-28 Eastman Kodak Company Post-print treatment processor for a photofinishing apparatus
US6554511B2 (en) * 2001-02-27 2003-04-29 Hewlett-Packard Development Co. Media cutter and slicer mechanism for a printer

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005199548A (ja) * 2004-01-15 2005-07-28 Fuji Xerox Co Ltd インクジェット記録装置
JP4543681B2 (ja) * 2004-01-15 2010-09-15 富士ゼロックス株式会社 インクジェット記録装置
JP2007136717A (ja) * 2005-11-15 2007-06-07 Fujifilm Corp プリント方法およびプリンタ装置
JP2009028860A (ja) * 2007-07-27 2009-02-12 Fuji Xerox Co Ltd 記録材切断装置及びこれを用いた記録材切断処理装置
JP2009034927A (ja) * 2007-08-02 2009-02-19 Noritsu Koki Co Ltd インクジェットプリンタ
WO2009016799A1 (ja) * 2007-08-02 2009-02-05 Noritsu Koki Co., Ltd. インクジェットプリンタ
JP2009083103A (ja) * 2007-09-27 2009-04-23 Noritsu Koki Co Ltd インクジェットプリンタ
CN102189773A (zh) * 2010-02-17 2011-09-21 株式会社东芝 图像形成装置以及图像形成装置的干燥方法
CN102205698A (zh) * 2010-02-17 2011-10-05 株式会社东芝 图像形成装置及图像形成装置的干燥方法
JP2015123619A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 キヤノン株式会社 制御装置、制御方法及びプログラム
JP2018020866A (ja) * 2016-08-02 2018-02-08 日東電工株式会社 剥離方法
WO2018025762A1 (ja) * 2016-08-02 2018-02-08 日東電工株式会社 剥離方法
TWI713772B (zh) * 2016-08-02 2020-12-21 日商日東電工股份有限公司 剝離方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6733197B2 (en) 2004-05-11
US20020192003A1 (en) 2002-12-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002326413A (ja) 画像記録装置
JP2003054044A (ja) 画像記録装置
JP2002321413A (ja) 画像記録装置
JP2012089922A (ja) 画像読取装置
JP2006248173A (ja) 画像記録装置
JP3564075B2 (ja) 画像形成装置
JP4279473B2 (ja) 画像記録装置及び方法
JP4385798B2 (ja) 画像形成装置
JP4115754B2 (ja) プリント方法及びプリンタ
JP2002316407A (ja) 画像記録方法及び画像記録材料
JP2010194917A (ja) インクジェット記録装置
JP2002347233A (ja) 画像記録装置
JP2007160556A (ja) インクジェット記録装置
JP4193464B2 (ja) プリント優先順位決定システム及び方法
JP2001302074A (ja) 画像記録装置および記録媒体
JP2003080834A (ja) インクジェット画像記録材料及び画像記録方法
JP2005007760A (ja) インクジェット記録装置
JP3253199B2 (ja) カラーインクジェット記録装置およびカラーインクジェット記録方法
JP2008036929A (ja) 記録装置
JP2009137663A (ja) オプション型給紙装置
JP2002254517A (ja) 画像形成装置
JP2004142258A (ja) サーマルプリント方法
JP2004009610A (ja) プリント方法及びプリンタ
JP2001310513A (ja) 画像記録装置
JP2002234143A (ja) インクジェットプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060105

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061227

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071029

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071106

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080304