JP2002322857A - ヒンジ装置 - Google Patents
ヒンジ装置Info
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- JP2002322857A JP2002322857A JP2001131951A JP2001131951A JP2002322857A JP 2002322857 A JP2002322857 A JP 2002322857A JP 2001131951 A JP2001131951 A JP 2001131951A JP 2001131951 A JP2001131951 A JP 2001131951A JP 2002322857 A JP2002322857 A JP 2002322857A
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- 239000004519 grease Substances 0.000 claims abstract description 32
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 12
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 2
- 239000010687 lubricating oil Substances 0.000 description 2
- 230000008569 process Effects 0.000 description 2
- 230000009471 action Effects 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 230000006872 improvement Effects 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 1
- 239000003921 oil Substances 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Pivots And Pivotal Connections (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 グリス切れが生じにくく耐久性が向上すると
共に、トルク精度も極めて向上する画期的なヒンジ装置
を提供すること。 【解決手段】 第一部材Aに設けた軸部1に、第二部材
Bに設けた被嵌部2を接触抵抗を生じる状態で被嵌し
て、第一部材Aに対して第二部材Bを回動自在に連結す
るヒンジ装置において、板状部2Aを丸め加工して形成
した前記被嵌部2の内面にグリスだまりとなる凹部3を
複数設けたヒンジ装置。
共に、トルク精度も極めて向上する画期的なヒンジ装置
を提供すること。 【解決手段】 第一部材Aに設けた軸部1に、第二部材
Bに設けた被嵌部2を接触抵抗を生じる状態で被嵌し
て、第一部材Aに対して第二部材Bを回動自在に連結す
るヒンジ装置において、板状部2Aを丸め加工して形成
した前記被嵌部2の内面にグリスだまりとなる凹部3を
複数設けたヒンジ装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、接触抵抗によって
所定トルクを生じるヒンジ装置に関するものである。
所定トルクを生じるヒンジ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】簡易な
ヒンジ装置として、第一部材に設けた軸部に、第二部材
に設けた被嵌部を接触抵抗を生じる状態で被嵌して、第
一部材に対して第二部材を回動自在に連結するヒンジ装
置が多用されている。
ヒンジ装置として、第一部材に設けた軸部に、第二部材
に設けた被嵌部を接触抵抗を生じる状態で被嵌して、第
一部材に対して第二部材を回動自在に連結するヒンジ装
置が多用されている。
【0003】このヒンジ装置は、例えば軸杆に取付部を
設け、この取付部を第一部材に設けて第一部材に軸部を
設け、また、第二部材に取り付ける取付部を有する板状
部をプレス機によってC管状に丸め加工して被嵌部を形
成し、この取付部を第二部材に取り付けることで第二部
材に被嵌部を設け、前記軸部に前記被嵌部を圧着状態に
被嵌し、この軸部と被嵌部との間にグリス(潤滑油)を
介在させ、適度な接触抵抗によって所定のトルクを生じ
るように第一部材と第二部材とを回動自在に連結する構
成としている。
設け、この取付部を第一部材に設けて第一部材に軸部を
設け、また、第二部材に取り付ける取付部を有する板状
部をプレス機によってC管状に丸め加工して被嵌部を形
成し、この取付部を第二部材に取り付けることで第二部
材に被嵌部を設け、前記軸部に前記被嵌部を圧着状態に
被嵌し、この軸部と被嵌部との間にグリス(潤滑油)を
介在させ、適度な接触抵抗によって所定のトルクを生じ
るように第一部材と第二部材とを回動自在に連結する構
成としている。
【0004】しかしながら、従来のこのヒンジ装置は、
使用に際して回動を繰り返しているうちにグリス膜が切
れる場合があり、そのため所定トルクが生じなくなった
り、スムーズな回動ができなくなったり、被嵌部に変形
を生じるなど耐久性に劣るという問題があった。
使用に際して回動を繰り返しているうちにグリス膜が切
れる場合があり、そのため所定トルクが生じなくなった
り、スムーズな回動ができなくなったり、被嵌部に変形
を生じるなど耐久性に劣るという問題があった。
【0005】また、このグリス切れにより耐久性が劣る
他に、前述のようにトルク精度も失ってしまうことにも
なる。
他に、前述のようにトルク精度も失ってしまうことにも
なる。
【0006】また、一方、被嵌部の丸め加工によるスプ
リングバックや使用による負荷のため、軸部に常に被嵌
部が所定の接触抵抗で当接するように被嵌させることも
難しく、トルク精度を向上できない欠点もあった。
リングバックや使用による負荷のため、軸部に常に被嵌
部が所定の接触抵抗で当接するように被嵌させることも
難しく、トルク精度を向上できない欠点もあった。
【0007】本発明は、軸部と筒状被嵌部との係合によ
る従来のヒンジ装置にこのような問題点を見い出し、こ
れを簡易な改良によって解決するもので、グリス切れが
生じにくく耐久性が向上すると共に、トルク精度も極め
て向上する画期的なヒンジ装置を提供することを目的と
している。
る従来のヒンジ装置にこのような問題点を見い出し、こ
れを簡易な改良によって解決するもので、グリス切れが
生じにくく耐久性が向上すると共に、トルク精度も極め
て向上する画期的なヒンジ装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
明の要旨を説明する。
【0009】第一部材Aに設けた軸部1に、第二部材B
に設けた被嵌部2を接触抵抗を生じる状態で被嵌して、
第一部材Aに対して第二部材Bを回動自在に連結するヒ
ンジ装置において、板状部2Aを丸め加工して形成した
前記被嵌部2の内面にグリスだまりとなる凹部3を複数
設けたことを特徴とするヒンジ装置に係るものである。
に設けた被嵌部2を接触抵抗を生じる状態で被嵌して、
第一部材Aに対して第二部材Bを回動自在に連結するヒ
ンジ装置において、板状部2Aを丸め加工して形成した
前記被嵌部2の内面にグリスだまりとなる凹部3を複数
設けたことを特徴とするヒンジ装置に係るものである。
【0010】また、前記板状部2AをO管状若しくはC
管状にプレスによって丸め加工して前記被嵌部2を形成
する際、この被嵌部2が被嵌するプレス中心軸型5の表
面に凸状部若しくは凹状部を設けて、前記被嵌部2を形
成すると共にこのプレスによって被嵌部2の内面に前記
グリスだまりとなる凹部3を複数形成したことを特徴と
する請求項1記載のヒンジ装置に係るものである。
管状にプレスによって丸め加工して前記被嵌部2を形成
する際、この被嵌部2が被嵌するプレス中心軸型5の表
面に凸状部若しくは凹状部を設けて、前記被嵌部2を形
成すると共にこのプレスによって被嵌部2の内面に前記
グリスだまりとなる凹部3を複数形成したことを特徴と
する請求項1記載のヒンジ装置に係るものである。
【0011】また、前記板状部2A表面にプレス加工に
より前記凹部3を複数形成し、この板状部2AをO管状
若しくはC管状に丸め加工して内面に前記凹部3を有す
る前記被嵌部2を形成したことを特徴とする請求項1,
2のいずれか1項に記載のヒンジ装置に係るものであ
る。
より前記凹部3を複数形成し、この板状部2AをO管状
若しくはC管状に丸め加工して内面に前記凹部3を有す
る前記被嵌部2を形成したことを特徴とする請求項1,
2のいずれか1項に記載のヒンジ装置に係るものであ
る。
【0012】また、前記被嵌部2の内面に前記軸部1に
当接する凸部4を複数形成して、この凸部4間に凸部4
の前記軸部1との当接頂部4Aに対して凹状となる前記
凹部3を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいず
れか1項に記載のヒンジ装置に係るものである。
当接する凸部4を複数形成して、この凸部4間に凸部4
の前記軸部1との当接頂部4Aに対して凹状となる前記
凹部3を形成したことを特徴とする請求項1〜3のいず
れか1項に記載のヒンジ装置に係るものである。
【0013】また、前記被嵌部2の内面の周方向に前記
凹部3を設けると共に、この凹部3を前記被嵌部2の内
面の軸方向に複数並設したことを特徴とする請求項1〜
4のいずれか1項に記載のヒンジ装置に係るものであ
る。
凹部3を設けると共に、この凹部3を前記被嵌部2の内
面の軸方向に複数並設したことを特徴とする請求項1〜
4のいずれか1項に記載のヒンジ装置に係るものであ
る。
【0014】また、前記被嵌部2の内面の周方向に沿っ
て連続した前記凸部4を設けると共に、この凸部4を前
記被嵌部2の内面の軸方向に複数並設して、前記被嵌部
2の内面の周方向に沿って連続した前記凹部3を前記凸
部4間に設けると共に、この凹部3を前記被嵌部2の内
面の軸方向に複数並設形成したことを特徴とする請求項
4及び5記載のヒンジ装置に係るものである。
て連続した前記凸部4を設けると共に、この凸部4を前
記被嵌部2の内面の軸方向に複数並設して、前記被嵌部
2の内面の周方向に沿って連続した前記凹部3を前記凸
部4間に設けると共に、この凹部3を前記被嵌部2の内
面の軸方向に複数並設形成したことを特徴とする請求項
4及び5記載のヒンジ装置に係るものである。
【0015】
【発明の実施の形態】好適と考える本発明の実施の形態
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいてそ
の作用効果を示して簡単に説明する。
【0016】軸部1とこの軸部1に被嵌する被嵌部2と
の間にグリスを介在させ、所定の接触抵抗が生じて所定
のトルクが生じるように第一部材Aと第二部材Bとを回
動自在に連結するが、被嵌部2の内面には、このグリス
がたまる凹部3が複数形成されているため、この凹部3
内のグリスがいわばグリス補給作用(油だまり効果)を
果たし、グリス切れが生じにくく軸部1と被嵌部2との
間に形成されるグリス膜が途切れにくくなる。
の間にグリスを介在させ、所定の接触抵抗が生じて所定
のトルクが生じるように第一部材Aと第二部材Bとを回
動自在に連結するが、被嵌部2の内面には、このグリス
がたまる凹部3が複数形成されているため、この凹部3
内のグリスがいわばグリス補給作用(油だまり効果)を
果たし、グリス切れが生じにくく軸部1と被嵌部2との
間に形成されるグリス膜が途切れにくくなる。
【0017】従って、使用を繰り返してもグリス切れを
生じにくいため、常に所定トルクを生じ、スムーズな回
動が確保され、被嵌部2の変形も生じにくく、耐久性に
秀れると共にトルク精度も向上することとなる。
生じにくいため、常に所定トルクを生じ、スムーズな回
動が確保され、被嵌部2の変形も生じにくく、耐久性に
秀れると共にトルク精度も向上することとなる。
【0018】また、この凹部3は被嵌部2に設けるた
め、加工し易いため量産性に秀れる。
め、加工し易いため量産性に秀れる。
【0019】例えば、被嵌部2をプレスによって丸め加
工する際に、この丸め型となるプレス中心軸型5に凸状
部や凹状部を設けて形成することで、被嵌部2の丸め加
工に際して同時に形成することもでき、また被嵌部2を
形成する板状部2Aに予めプレス加工によって形成し、
これを丸め加工して被嵌部2の内面に形成することもで
き、軸部1ではなく、板状の被嵌部2に形成することで
極めて簡易にして安価にグリスだまりとなる凹部3を形
成できることとなる。
工する際に、この丸め型となるプレス中心軸型5に凸状
部や凹状部を設けて形成することで、被嵌部2の丸め加
工に際して同時に形成することもでき、また被嵌部2を
形成する板状部2Aに予めプレス加工によって形成し、
これを丸め加工して被嵌部2の内面に形成することもで
き、軸部1ではなく、板状の被嵌部2に形成することで
極めて簡易にして安価にグリスだまりとなる凹部3を形
成できることとなる。
【0020】また、この凹部3の形成に際して、凸部4
を形成することで、軸部1と接触する部分を被嵌部2の
内面全面とせずこの凸部4の当接頂部4Aとすることが
でき、そのため、いわば積極的に軸部1に圧接する部分
を形成することにより、常にかわらぬ接触抵抗が生じる
ように構成でき、トルク精度の極めて高いヒンジ装置を
容易に実現できることとなる。
を形成することで、軸部1と接触する部分を被嵌部2の
内面全面とせずこの凸部4の当接頂部4Aとすることが
でき、そのため、いわば積極的に軸部1に圧接する部分
を形成することにより、常にかわらぬ接触抵抗が生じる
ように構成でき、トルク精度の極めて高いヒンジ装置を
容易に実現できることとなる。
【0021】つまり、凸部4によってあるいは凸部4と
共に凹部3を形成すれば、被嵌部2の内面全面ではなく
この凸部4が軸部1に圧接するため、所定の接触抵抗を
生じるように被嵌させることが容易となりトルク精度を
向上させることができると共に、凸部4間に形成される
凹部3によってグリスだまりを形成でき、これによって
耐久性もトルク精度も極めて向上させることができるこ
ととなる。
共に凹部3を形成すれば、被嵌部2の内面全面ではなく
この凸部4が軸部1に圧接するため、所定の接触抵抗を
生じるように被嵌させることが容易となりトルク精度を
向上させることができると共に、凸部4間に形成される
凹部3によってグリスだまりを形成でき、これによって
耐久性もトルク精度も極めて向上させることができるこ
ととなる。
【0022】また、この凹部3,凸部4の形成によって
被嵌部2の耐変形強度も向上するから、一層耐久性及び
トルク精度が従来例に比して飛躍的に向上することとな
る。
被嵌部2の耐変形強度も向上するから、一層耐久性及び
トルク精度が従来例に比して飛躍的に向上することとな
る。
【0023】
【実施例】本発明の具体的な実施例について図面に基づ
いて説明する。
いて説明する。
【0024】本実施例は、軸部1を突設した軸金具aの
取付部6を第一部材A(例えば回動させる開閉蓋)に止
着して第一部材Aに軸部1を設け、板状部2A(板材)
をC管状にプレスによって丸め加工して被嵌部2を形成
した筒状金具bの取付部7を第二部材B(例えば開閉蓋
を設ける本体)に止着して第二部材Bに被嵌部2を設
け、この第一部材Aに設けた軸部1に第二部材Bに設け
た被嵌部2を圧着状態で被嵌し、この軸部1と被嵌部2
との間にグリス(潤滑油)を介在させて、適度な接触抵
抗が生じて所定トルクが生じるように被嵌連結して、第
一部材Aに対して第二部材Bを回動自在に連結する(勿
論どちらを固定しても良く、本実施例では第二部材Bを
固定してこれに対して第一部材Aを回動するように使用
する)ヒンジ装置に本発明を適用している。
取付部6を第一部材A(例えば回動させる開閉蓋)に止
着して第一部材Aに軸部1を設け、板状部2A(板材)
をC管状にプレスによって丸め加工して被嵌部2を形成
した筒状金具bの取付部7を第二部材B(例えば開閉蓋
を設ける本体)に止着して第二部材Bに被嵌部2を設
け、この第一部材Aに設けた軸部1に第二部材Bに設け
た被嵌部2を圧着状態で被嵌し、この軸部1と被嵌部2
との間にグリス(潤滑油)を介在させて、適度な接触抵
抗が生じて所定トルクが生じるように被嵌連結して、第
一部材Aに対して第二部材Bを回動自在に連結する(勿
論どちらを固定しても良く、本実施例では第二部材Bを
固定してこれに対して第一部材Aを回動するように使用
する)ヒンジ装置に本発明を適用している。
【0025】即ち、板状部2Aを丸め加工して形成した
前記被嵌部2の内面にグリスだまりとなる凹部3を複数
設けている。
前記被嵌部2の内面にグリスだまりとなる凹部3を複数
設けている。
【0026】図1〜図4に示す第一実施例並びに図5に
示す第二実施例では、前記被嵌部2の内面に前記軸部1
に当接する凸部4を複数形成して、この凸部4間に凸部
4の前記軸部1との当接頂部4Aに対して凹状となる前
記凹部3を形成している。即ち、本実施例では、前記被
嵌部2の内面の周方向に沿って連続した前記凸部4(凸
条)を設けると共に、この凸条4を前記被嵌部2の内面
の軸方向に複数並設して、前記被嵌部2の内面の周方向
に沿って連続した前記凹部3(凹条)を前記凸部4間に
設けると共に、この凹条3を前記被嵌部2の内面の軸方
向に複数並設形成した構成としている。
示す第二実施例では、前記被嵌部2の内面に前記軸部1
に当接する凸部4を複数形成して、この凸部4間に凸部
4の前記軸部1との当接頂部4Aに対して凹状となる前
記凹部3を形成している。即ち、本実施例では、前記被
嵌部2の内面の周方向に沿って連続した前記凸部4(凸
条)を設けると共に、この凸条4を前記被嵌部2の内面
の軸方向に複数並設して、前記被嵌部2の内面の周方向
に沿って連続した前記凹部3(凹条)を前記凸部4間に
設けると共に、この凹条3を前記被嵌部2の内面の軸方
向に複数並設形成した構成としている。
【0027】従って、グリスだまりとなる凹部3が周方
向に均一形成され、しかもこの凹部3が軸方向に所定間
隔を置いて形成されるため、グリス補給作用が被嵌部2
内面全面に対して効率良く確実に作用し、グリス切れを
効率良く確実に防止できることとなる。
向に均一形成され、しかもこの凹部3が軸方向に所定間
隔を置いて形成されるため、グリス補給作用が被嵌部2
内面全面に対して効率良く確実に作用し、グリス切れを
効率良く確実に防止できることとなる。
【0028】また、凸部4も同様に被嵌部2内面全面に
対して略均一に形成することとなり、軸部1と接触する
部分を被嵌部2の内面全面とせずこの凸部4の当接頂部
4Aとすることができ、そのため、いわば積極的に軸部
1に圧接する部分を形成することにより、常にかわらぬ
接触抵抗が生じるように構成でき、トルク精度の極めて
高いヒンジ装置を容易に実現できることとなる。
対して略均一に形成することとなり、軸部1と接触する
部分を被嵌部2の内面全面とせずこの凸部4の当接頂部
4Aとすることができ、そのため、いわば積極的に軸部
1に圧接する部分を形成することにより、常にかわらぬ
接触抵抗が生じるように構成でき、トルク精度の極めて
高いヒンジ装置を容易に実現できることとなる。
【0029】つまり、凸部4によって凹部3を形成して
いるため、被嵌部2の内面全面ではなくこの凸部4が軸
部1に圧接するため、使用を繰り返しているうち内面全
面の一部が圧接しなくなったりするなどして接触抵抗が
大きく変化することが防止され、所定の接触抵抗が生じ
るように被嵌することが容易となり、この接触抵抗が使
用(回動)を繰り返しても変化しにくく、トルク精度を
向上させることができる。しかも、凸部4間に形成され
る凹部3によってグリスだまりを同時に形成でき、これ
によって耐久性もトルク精度も極めて向上させることが
できることとなる。
いるため、被嵌部2の内面全面ではなくこの凸部4が軸
部1に圧接するため、使用を繰り返しているうち内面全
面の一部が圧接しなくなったりするなどして接触抵抗が
大きく変化することが防止され、所定の接触抵抗が生じ
るように被嵌することが容易となり、この接触抵抗が使
用(回動)を繰り返しても変化しにくく、トルク精度を
向上させることができる。しかも、凸部4間に形成され
る凹部3によってグリスだまりを同時に形成でき、これ
によって耐久性もトルク精度も極めて向上させることが
できることとなる。
【0030】また、この凹部3,凸部4の形成によって
被嵌部2の耐変形強度も向上するから、一層耐久性及び
トルク精度が従来例に比して飛躍的に向上することとな
る。
被嵌部2の耐変形強度も向上するから、一層耐久性及び
トルク精度が従来例に比して飛躍的に向上することとな
る。
【0031】また、この凸部4並びに凹部3の形成方法
は、第一実施例では、前記板状部2AをO管状若しくは
C管状にプレス機によって丸め加工して前記被嵌部2の
プレス中心軸型5の表面に凸状部と凹状部とを交互に設
けて、前記プレスによる丸め加工によって前記被嵌部2
を形成すると同時にこの被嵌部2の内面に前記グリスだ
まりとなる凹部3を複数形成する方法を採用している。
は、第一実施例では、前記板状部2AをO管状若しくは
C管状にプレス機によって丸め加工して前記被嵌部2の
プレス中心軸型5の表面に凸状部と凹状部とを交互に設
けて、前記プレスによる丸め加工によって前記被嵌部2
を形成すると同時にこの被嵌部2の内面に前記グリスだ
まりとなる凹部3を複数形成する方法を採用している。
【0032】即ち、図4に示すように本実施例では、凸
部4として周方向に凸条4を形成すると共に、軸方向に
所定間隔を置いてこの凸条4を形成することで、この凸
条4間に凹部3として凹条を周方向に形成すると共に、
軸方向に所定間隔を置いてこの凹条3を複数形成するも
ので、この凸条4と凹条3と形成する凹状部と凸状部を
プレス中心軸型5に形成しておき、このプレス中心軸型
5を用いてプレス機の押型8によって板状部2Aを丸め
加工することで、C管状に被嵌部2を形成すると同時に
前記凸部4と凹部3とが同時に形成される方法を採用し
ている。
部4として周方向に凸条4を形成すると共に、軸方向に
所定間隔を置いてこの凸条4を形成することで、この凸
条4間に凹部3として凹条を周方向に形成すると共に、
軸方向に所定間隔を置いてこの凹条3を複数形成するも
ので、この凸条4と凹条3と形成する凹状部と凸状部を
プレス中心軸型5に形成しておき、このプレス中心軸型
5を用いてプレス機の押型8によって板状部2Aを丸め
加工することで、C管状に被嵌部2を形成すると同時に
前記凸部4と凹部3とが同時に形成される方法を採用し
ている。
【0033】また、図5に示す第二実施例では、前記板
状部2Aを丸め加工する前に、この板状部2A表面にプ
レス加工(プレス機の押型8)により前記凹部3を複数
形成し、この板状部2AをO管若しくはC管状に丸め加
工して内面に前記凹部3を有する被嵌部2を形成する方
法を採用している。
状部2Aを丸め加工する前に、この板状部2A表面にプ
レス加工(プレス機の押型8)により前記凹部3を複数
形成し、この板状部2AをO管若しくはC管状に丸め加
工して内面に前記凹部3を有する被嵌部2を形成する方
法を採用している。
【0034】また、図6に示す第三実施例では、前記凸
部4を形成せず、凹部3のみを多数プレス形成する実施
例で、やはり効率良く確実にグリス補給作用を発揮する
ために、被嵌部2の内面の周方向に沿って断続的に凹部
3を多数設けると共に、軸方向にも多数並設形成した構
成としている。
部4を形成せず、凹部3のみを多数プレス形成する実施
例で、やはり効率良く確実にグリス補給作用を発揮する
ために、被嵌部2の内面の周方向に沿って断続的に凹部
3を多数設けると共に、軸方向にも多数並設形成した構
成としている。
【0035】また、この第三実施例でのこの凹部3の形
成方法は、前記板状部2A表面にプレス加工により点散
状態に凹部3を多数形成し、この板状部2AをO管若し
くはC管状に丸め加工して内面に前記凹部3が多数散在
する被嵌部2を形成する方法を採用している。
成方法は、前記板状部2A表面にプレス加工により点散
状態に凹部3を多数形成し、この板状部2AをO管若し
くはC管状に丸め加工して内面に前記凹部3が多数散在
する被嵌部2を形成する方法を採用している。
【0036】尚、本発明は、本実施例に限られるもので
はなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るもの
である。
はなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るもの
である。
【0037】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したから、グ
リス切れが生じにくく耐久性が向上すると共に、トルク
精度も極めて向上する画期的なヒンジ装置となる。
リス切れが生じにくく耐久性が向上すると共に、トルク
精度も極めて向上する画期的なヒンジ装置となる。
【0038】即ち、軸部とこの軸部に被嵌する被嵌部と
の間にグリスを介在させ、所定の接触抵抗が生じ、所定
のトルクが生じるように第一部材と第二部材とを回動自
在に連結するが、被嵌部の内面には、このグリスがたま
る凹部を複数形成されているため、この凹部内のグリス
がいわばグリス補強作用を果たし、グリス切れにより軸
部と被嵌部との間に形成されるグリス膜が途切れにく
く、使用を繰り返しても常に所定トルクを生じ、スムー
ズな回動が確保され、被嵌部の変形も生じにくく、耐久
性に秀れると共にトルク精度も向上する画期的なヒンジ
装置となる。
の間にグリスを介在させ、所定の接触抵抗が生じ、所定
のトルクが生じるように第一部材と第二部材とを回動自
在に連結するが、被嵌部の内面には、このグリスがたま
る凹部を複数形成されているため、この凹部内のグリス
がいわばグリス補強作用を果たし、グリス切れにより軸
部と被嵌部との間に形成されるグリス膜が途切れにく
く、使用を繰り返しても常に所定トルクを生じ、スムー
ズな回動が確保され、被嵌部の変形も生じにくく、耐久
性に秀れると共にトルク精度も向上する画期的なヒンジ
装置となる。
【0039】また、請求項2,3記載の発明において
は、軸部ではなく、被嵌部に形成することで極めて簡易
にして安価にグリスだまりとなる凹部を形成でき、極め
て実用性に秀れたヒンジ装置となる。
は、軸部ではなく、被嵌部に形成することで極めて簡易
にして安価にグリスだまりとなる凹部を形成でき、極め
て実用性に秀れたヒンジ装置となる。
【0040】また、請求項4記載の発明においては、こ
の凹部の形成に際して、凸部を形成することで、軸部と
接触する部分を被嵌部の内面全面とせずこの凸部の当接
頂部とすることができ、そのため、いわば積極的に軸部
に圧接する部分を形成することにより、常にかわらぬ接
触抵抗が生じるように構成でき、トルク精度の極めて高
いヒンジ装置を容易に実現でき、耐久性もトルク精度も
極めて向上させることができる画期的なヒンジ装置とな
る。
の凹部の形成に際して、凸部を形成することで、軸部と
接触する部分を被嵌部の内面全面とせずこの凸部の当接
頂部とすることができ、そのため、いわば積極的に軸部
に圧接する部分を形成することにより、常にかわらぬ接
触抵抗が生じるように構成でき、トルク精度の極めて高
いヒンジ装置を容易に実現でき、耐久性もトルク精度も
極めて向上させることができる画期的なヒンジ装置とな
る。
【0041】また、請求項5,6記載の発明において
は、前記作用・効果が一層効率良く確実に発揮される極
めて秀れたヒンジ装置となる。
は、前記作用・効果が一層効率良く確実に発揮される極
めて秀れたヒンジ装置となる。
【図1】第一実施例の説明斜視図である。
【図2】第一実施例の要部の拡大説明斜視図である。
【図3】第一実施例の被嵌部の断面図である。
【図4】第一実施例の凹部形成方法を示す説明図であ
る。
る。
【図5】第二実施例の凹部形成方法を示す説明図であ
る。
る。
【図6】第三実施例の凹部形成方法を示す説明図であ
る。
る。
1 軸部 2 被嵌部 2A 板状部 3 凹部 4 凸部 4A 当接頂部 5 プレス中心軸型 A 第一部材 B 第二部材
Claims (6)
- 【請求項1】 第一部材に設けた軸部に、第二部材に設
けた被嵌部を接触抵抗を生じる状態で被嵌して、第一部
材に対して第二部材を回動自在に連結するヒンジ装置に
おいて、板状部を丸め加工して形成した前記被嵌部の内
面にグリスだまりとなる凹部を複数設けたことを特徴と
するヒンジ装置。 - 【請求項2】 前記板状部をO管状若しくはC管状にプ
レスによって丸め加工して前記被嵌部を形成する際、こ
の被嵌部が被嵌するプレス中心軸型の表面に凸状部若し
くは凹状部を設けて、前記被嵌部を形成すると共にこの
プレスによって被嵌部の内面に前記グリスだまりとなる
凹部を複数形成したことを特徴とする請求項1記載のヒ
ンジ装置。 - 【請求項3】 前記板状部表面にプレス加工により前記
凹部を複数形成し、この板状部をO管状若しくはC管状
に丸め加工して内面に前記凹部を有する前記被嵌部を形
成したことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に
記載のヒンジ装置。 - 【請求項4】 前記被嵌部の内面に前記軸部に当接する
凸部を複数形成して、この凸部間に凸部の前記軸部との
当接頂部に対して凹状となる前記凹部を形成したことを
特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のヒンジ
装置。 - 【請求項5】 前記被嵌部の内面の周方向に前記凹部を
設けると共に、この凹部を前記被嵌部の内面の軸方向に
複数並設したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか
1項に記載のヒンジ装置。 - 【請求項6】 前記被嵌部の内面の周方向に沿って連続
した前記凸部を設けると共に、この凸部を前記被嵌部の
内面の軸方向に複数並設して、前記被嵌部の内面の周方
向に沿って連続した前記凹部を前記凸部間に設けると共
に、この凹部を前記被嵌部の内面の軸方向に複数並設形
成したことを特徴とする請求項4及び5記載のヒンジ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001131951A JP2002322857A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | ヒンジ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001131951A JP2002322857A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | ヒンジ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002322857A true JP2002322857A (ja) | 2002-11-08 |
Family
ID=18980048
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001131951A Pending JP2002322857A (ja) | 2001-04-27 | 2001-04-27 | ヒンジ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002322857A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010055955A1 (ja) * | 2008-11-13 | 2010-05-20 | 株式会社ストロベリーコーポレーション | ヒンジ装置 |
JP2014185464A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Nitto Kogyo Co Ltd | 蝶番 |
-
2001
- 2001-04-27 JP JP2001131951A patent/JP2002322857A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2010055955A1 (ja) * | 2008-11-13 | 2010-05-20 | 株式会社ストロベリーコーポレーション | ヒンジ装置 |
JP2014185464A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Nitto Kogyo Co Ltd | 蝶番 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041209 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050207 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050404 |