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JP2002319981A - ファクシミリシステム、データサーバ装置及びファクシミリサーバ装置 - Google Patents

ファクシミリシステム、データサーバ装置及びファクシミリサーバ装置

Info

Publication number
JP2002319981A
JP2002319981A JP2001124207A JP2001124207A JP2002319981A JP 2002319981 A JP2002319981 A JP 2002319981A JP 2001124207 A JP2001124207 A JP 2001124207A JP 2001124207 A JP2001124207 A JP 2001124207A JP 2002319981 A JP2002319981 A JP 2002319981A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
distribution
server device
data
facsimile
destination
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001124207A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshifumi Tanimoto
好史 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP2001124207A priority Critical patent/JP2002319981A/ja
Publication of JP2002319981A publication Critical patent/JP2002319981A/ja
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  • Telephonic Communication Services (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のファクシミリサーバ装置を使用してい
ても、各ファクシミリサーバ装置毎に配信条件を登録設
定する必要がない。 【解決手段】 ファクシミリシステムは、互いにLAN
70を介して接続された複数のファクシミリサーバ装置
20−1,20−2とデータサーバ装置40とを備え
る。データサーバ装置40は、画像データの配信条件テ
ーブル207aをRAM207に格納し、ファクシミリ
サーバ装置20−1又は20−2からの受信通知データ
に応答して、当該受信通知データに対応する画像データ
の配信先を配信条件テーブル207aを検索して決定
し、決定された配信先を配信先通知データを用いてファ
クシミリサーバ装置20−1又は20−2に通知する。
ファクシミリサーバ装置20−1又は20−2は、配信
先通知データに応答して、対応する画像データを配信先
通知データで指示された配信先に配信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、互いに通信回線を
介して接続された複数のファクシミリサーバ装置とデー
タサーバ装置とを備えたファクシミリシステム、ファク
シミリシステムのためのデータサーバ装置及びファクシ
ミリサーバ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、公衆電話回線などの通信回線に
接続されファクシミリの送受信機能を有するファクシミ
リサーバ装置と、パーソナルコンピュータなどのクライ
アント装置とがローカルエリアネットワーク(以下、L
ANという。)を介して接続してなるファクシミリシス
テムが実用化されている。この従来技術のファクシミリ
システムでは、クライアント装置からファクシミリサー
バ装置に対して画像データ及び送信先情報を含む電子メ
ールを送信することにより、ファクシミリサーバ装置
は、画像データを通信回線を介して送信先に送信する一
方、ファクシミリサーバ装置が画像データを受信したと
きは、画像データを所定のクライアント装置に送信する
ことにより、クライアント装置は画像データを受信す
る。
【0003】この従来技術のファクシミリサーバ装置に
おいては、G3ファクシミリの画像データや、電子メー
ルを用いたインターネットファクシミリの画像データを
受信して、クライアント装置等に配信処理を行うことが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術では、複数のファクシミリサーバ装置を使用していて
いる場合、各ファクシミリサーバ装置毎に配信条件を登
録設定する必要があり、登録設定の作業が極めて煩雑で
あるという問題点があった。
【0005】本発明の目的は以上の問題点を解決し、複
数のファクシミリサーバ装置を使用していても、各ファ
クシミリサーバ装置毎に配信条件を登録設定する必要が
ないファクシミリシステム、ファクシミリシステムのた
めのデータサーバ装置及びファクシミリサーバ装置を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るファクシミ
リシステムは、互いに通信回線を介して接続された複数
のファクシミリサーバ装置とデータサーバ装置とを備え
たファクシミリシステムにおいて、上記データサーバ装
置は、画像データの配信条件テーブルを格納し、上記各
ファクシミリサーバ装置からの受信通知データに応答し
て、当該受信通知データに対応する画像データの配信先
を上記配信条件テーブルを検索して決定し、決定された
配信先を配信先通知データを用いて上記各ファクシミリ
サーバ装置に通知し、上記各ファクシミリサーバ装置
は、上記配信先通知データに応答して、対応する画像デ
ータを上記配信先通知データで指示された配信先に配信
することを特徴とする。
【0007】また、本発明に係るデータサーバ装置は、
互いに通信回線を介して接続された複数のファクシミリ
サーバ装置とデータサーバ装置とを備えたファクシミリ
システムのためのデータサーバ装置において、上記デー
タサーバ装置は、画像データの配信条件テーブルを格納
し、上記各ファクシミリサーバ装置からの受信通知デー
タに応答して、当該受信通知データに対応する画像デー
タの配信先を上記配信条件テーブルを検索して決定し、
決定された配信先を配信先通知データを用いて上記ファ
クシミリサーバ装置に通知することを特徴とする。
【0008】さらに、本発明に係るファクシミリサーバ
装置は、互いに通信回線を介して接続された複数のファ
クシミリサーバ装置とデータサーバ装置とを備えたファ
クシミリシステムのためのファクシミリサーバ装置にお
いて、上記ファクシミリサーバ装置は、上記データサー
バ装置からの配信先通知データに応答して、対応する画
像データを上記配信先通知データで指示された配信先に
配信することを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明に係
る実施形態について説明する。
【0010】<第1の実施形態>図1は、本発明に係る
実施形態である、公衆電話網に対する認証申請機能を有
するファクシミリサーバ装置20を備えたファクシミリ
システムの構成を示すブロック図である。この実施形態
に係るファクシミリシステムは、複数N台のクライアン
トパーソナルコンピュータ(以下、クライアントPCと
略す。)30−1乃至30−N(以下、総称して符号3
0を付す。)と、配信条件テーブル207aをRAM2
07に備えたデータサーバ装置40と、公衆電話回線L
1,L2を介してそれぞれ公衆電話網80に接続された
2個のファクシミリサーバ装置20−1,20−2(以
下、総称して符号20を付す。)と、メールサーバ装置
50と、インターネット90に接続されたルータ装置6
0とがLAN70を介して接続されて構成される。
【0011】この実施形態に係るファクシミリシステム
は、互いに例えばLAN70などの通信回線を介して接
続されたファクシミリサーバ装置20−1,20−2と
データサーバ装置40とを備え、データサーバ装置40
は、画像データの配信条件テーブル207aをRAM2
07に格納し、図9に示すように、ファクシミリサーバ
装置20−1又は20−2からの受信通知データに応答
して、当該受信通知データに対応する画像データの配信
先を上記配信条件テーブル207aを検索して決定し、
決定された配信先を配信先通知データを用いてファクシ
ミリサーバ装置20−1又は20−2に通知し、ファク
シミリサーバ装置20−1又は20−2は、上記配信先
通知データに応答して、対応する画像データを上記配信
先通知データで指示された配信先に配信することを特徴
としている。
【0012】図1において、メールサーバ装置50は、
クライアントPCや相手先のメールサーバ装置(図示せ
ず。)からインターネット90及びLAN70を介して
受信し、受信した電子メールがMIME形式で符号化さ
れた画像データを含むときは画像データを含む電子メー
ルを保持する。インターネット90経由で画像データを
含む電子メールを送信するときは、クライアントPC3
0からメールサーバ装置50、ルータ装置60及びイン
ターネット90を介して相手先のメールサーバ装置に送
信される。
【0013】図2は、図1のクライアントPC30の構
成を示すブロック図である。図2において、クライアン
トPC30は、公知のパーソナルコンピュータであっ
て、画像データや文字データの生成や記録などの処理を
実行する。本実施形態においては、クライアントPC3
0は、一例として、ファクシミリの画像データを送信し
又は受信する端末装置として用いられる。主制御部10
1は具体的にはCPUで構成されており、バス113を
介して以下のハードウェア各部と接続されていてそれら
を制御するほか、後述する種々のソフトウェアの機能を
実行する。このクライアントPC30において、画像読
取部102及び画像記録部103はオプションで設けら
れ、画像読取部102は、CCD等を利用したスキャナ
で原稿を読み取り、白黒2値に変換したドットイメージ
データを出力する。画像記録部103は例えば電子写真
方式等のプリンタ装置であり、他のファクシミリサーバ
装置からファクシミリ通信により受信したイメージデー
タをハードコピーとしてプリントアウトして記録した
り、文字データを記録する。表示部104は、液晶表示
装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置で
あり、当該クライアントPC30の動作状態を表示した
り、送信すべき原稿のイメージデータ、及び受信したイ
メージデータの表示を行う。操作部105は、例えばキ
ーボードであり、文字データや指示コマンドを入力する
ためのものである。
【0014】ROM106は、当該クライアントPC3
0の動作に必要であって主制御部101によって実行さ
れる種々のソフトウェアのプログラムを予め格納する。
また、RAM107は、SRAM、DRAM、SDRA
M等で構成され、主制御部101のワーキングエリアと
して使用されてプログラムの実行時に発生する一時的な
データを記憶する。さらに、ハードディスクドライブ1
08は、記録媒体を内蔵する記憶装置であり、実行する
アプリケーションプログラムや画像メモリを格納する。
LANインターフェース112は、LAN70に接続さ
れ、LAN70からの信号やデータを受信する一方、L
AN70に対して信号やデータを送信して信号変換やプ
ロトコル変換などのインターフェース処理を実行する。
【0015】図3は、図1のファクシミリサーバ装置2
0の構成を示すブロック図である。図3において、ファ
クシミリサーバ装置20は、従来のG3方式等のファク
シミリ通信機能を備えている。主制御部1は具体的には
CPUで構成されており、バス13を介して以下のハー
ドウェア各部と接続されていてそれらを制御するほか、
後述する種々のソフトウェアの機能を実行する。表示部
4は、液晶表示装置(LCD)又はCRTディスプレイ
等の表示装置であり、当該ファクシミリサーバ装置20
の動作状態を表示したり、送信すべき原稿のイメージデ
ータ、及び受信したイメージデータの表示を行う。操作
部5は、当該ファクシミリサーバ装置20を操作するた
めに必要な文字キー、ダイヤル用テンキー、短縮ダイヤ
ルキー、ワンタッチダイヤルキー、及び各種のファンク
ションキー等を備える。なお、上述の表示部4をタッチ
パネル方式とすることにより、この操作部5の各種キー
の内の一部又は全部を代用するように構成してもよい。
【0016】ROM6は、当該ファクシミリサーバ装置
20の動作に必要であって主制御部1によって実行され
る種々のソフトウェアのプログラムを予め格納する。R
AM7は、SRAM、DRAM、SDRAM等で構成さ
れ、主制御部1のワーキングエリアとして使用されてプ
ログラムの実行時に発生する一時的なデータを記憶す
る。なお、RAM7としてフラッシュメモリを使用した
場合には、停電、装置の移動等のために電源が遮断され
た場合にもそのデータの内容が失われない。画像メモリ
8はDRAM等で構成され、送信すべきイメージデータ
又は受信したイメージデータを記憶する。
【0017】ファックスモデム10は、公衆電話回線L
に接続され、通常のファクシミリ通信用のファックスモ
デムの機能を有するモデムである。NCU(ネットワー
ク制御回路:Network Control Unit)11はアナログの
公衆電話回線Lの直流ループなどの閉結及び開放の動作
を行いかつ自動ダイヤル機能を有するハードウェア回路
であり、必要に応じてファックスモデム10を公衆電話
回線Lに接続する。ここで、NCU11は、発信電話番
号通知サービスにおけるID受信端末起動信号、通常の
電話呼出信号の検出を行うとともに、必要に応じて発信
電話番号通知サービスにおける1次応答信号及び2次応
答信号を発信することができる。なお、NCU11を所
定のターミナルアダプタ及びDSU(加入者線終端装
置:Digital Service Unit)を介して、ベースバンド伝
送方式のデジタル回線(例えば、ISDN回線)に接続
するようにしてもよい。
【0018】さらに、LANインターフェース12は、
LAN70に接続され、LAN70からの信号やデータ
を受信する一方、LAN70に対して信号やデータを送
信して信号変換やプロトコル変換などのインターフェー
ス処理を実行する。
【0019】以上のように構成されたファクシミリサー
バ装置20は、通常のG3方式等のファクシミリ通信機
能を有している。なお、画像メモリ8はイメージデータ
を必要に応じて記憶し、また逆に記憶しているイメージ
データを必要に応じて出力する。また、ファクシミリサ
ーバ装置20は、上記配信先通知データに応答して、対
応する画像データを上記配信先通知データで指示された
配信先に配信し、ここで、配信方法は、公衆電話網L
1,L2を介するITU−T勧告のT.30の通信手順
に基づくファクシミリ送信と、インターネット90を介
して電子メールを用いて画像データを送信するインター
ネットファクシミリ送信とを含む。さらに、ファクシミ
リサーバ装置20は、上述の配信の後、配信結果のデー
タを含む配信先結果通知データをデータサーバ装置40
に出力することにより通知する。
【0020】図4は、図1のデータサーバ装置40の構
成を示すブロック図である。このデータサーバ装置40
は、画像データの配信条件テーブル207aをRAM2
07に格納し、図6乃至図8のデータサーバ処理を実行
することにより、ファクシミリサーバ装置20−1又は
20−2からの受信通知データに応答して、当該受信通
知データに対応する画像データの配信先を上記配信条件
テーブル207aを検索して決定し、決定された配信先
を配信先通知データを用いてファクシミリサーバ装置2
0−1又は20−2に通知する。また、データサーバ装
置40は、ファクシミリサーバ装置20−1又は20−
2から送信されてくる配信結果のデータを含む配信先結
果通知データを受信し、このデータをハードディスクド
ライブ208に格納して、ファクシミリサーバ装置20
による配信処理結果の通信履歴の管理を一元的に行う。
【0021】図4において、表示部204は、液晶表示
装置(LCD)又はCRTディスプレイ等の表示装置で
あり、当該データサーバ装置40の動作状態を表示した
り、送信すべき原稿のイメージデータ、及び受信したイ
メージデータの表示を行う。操作部205は、当該デー
タサーバ装置40を操作するために必要な文字キー、及
び各種のファンクションキー等を備える。なお、上述の
表示部204をタッチパネル方式とすることにより、こ
の操作部205の各種キーの内の一部又は全部を代用す
るように構成してもよい。
【0022】ROM206は、当該データサーバ装置4
0の動作に必要であって主制御部201によって実行さ
れる、図6乃至図8に図示されたデータサーバ処理を含
む種々のソフトウェアのプログラムを予め格納する。R
AM207は、SRAM、DRAM、SDRAM等で構
成され、主制御部201のワーキングエリアとして使用
されてプログラムの実行時に発生する一時的なデータを
記憶する。ここで、RAM207は詳細後述する配信条
件テーブル207aを含む。RAM207としてフラッ
シュメモリを使用した場合には、停電、装置の移動等の
ために電源が遮断された場合にもそのデータの内容が失
われない。さらに、LANインターフェース212は、
LAN70に接続され、LAN70からの信号やデータ
を受信する一方、LAN70に対して信号やデータを送
信して信号変換やプロトコル変換などのインターフェー
ス処理を実行する。
【0023】図5は図4のRAM207内の配信条件テ
ーブル207aの一例を示す図であり、受信又は走査さ
れた画像データをどのように配信するかを示す配信条件
を示している。登録される配信条件としては、種々の条
件や配信先を登録することができ、図5に示した例で
は、受信条件及び配信稼動日時を条件として、その条件
を満足する場合の配信先、および、受信したファクシミ
リ画像データを画像記録部3で用紙に記録出力するか否
かを示す情報を含んでいる。
【0024】受信条件としては、ファクシミリ画像デー
タの発信元装置(又は電気通信事業者の交換機)から送
られてくるあらゆる情報に対して条件を設定することが
できる。例えば、着信時に交換機から送られてくる発信
者番号通知やISDNサブアドレス、ファクシミリ手順
の中でTSI信号として送られてくる発信元の番号やF
コードサブアドレス及びパスワードに対して条件を設定
することが可能である。また、複数の回線からの受信が
可能な場合には、着信した回線番号等についても条件を
設定することが可能である。図5に示した例では、TS
I信号により送られてきた発信元番号が「03−456
7−8901」であるという受信条件と、ISDNサブ
アドレスが「*2」であるという受信条件を示してい
る。もちろん、例えば発信元の市外局番のみを条件とす
るなどといった、部分的な情報を条件としたり、除外す
る条件を設定するなど、各種の条件を設定することが可
能である。
【0025】また受信条件としては、このような個別の
条件の他、ファクシミリ受信時には常時適合する(すべ
ての受信を対象とする)条件を設定してもよい。図5に
おいては、「常時適合」と記してこの条件を示してい
る。さらに、配信条件格納部13に格納されている配信
条件のうち、その配信条件を除く配信条件に適合しなか
ったという条件を設定することができる。図5において
は、「上記条件以外」と記してこの条件を示している。
【0026】配信稼動日時は、配信を行う時間帯を条件
として設定することができる。例えば図5に示した例で
は、9時から17時までの勤務時間内での配信を指定す
る条件と、月曜日から金曜日のウィークデーを指定する
条件、及びこれらを組み合わせた条件を示している。こ
れらの条件は、例えば毎日、毎週、毎月、毎年と繰り返
して有効とするのか、あるいはその時のみの指定なのか
を指定することができる。図5に示した例では、「毎
日」、「毎週」として、繰り返して有効にすることを示
している。もちろん、このような時間と曜日や日付を組
み合わせて指定してもよく、組み合わせた例も図5に示
している。また、配信を行わない時間帯を指定してもよ
い。さらに、図5において「常時」と示しているよう
に、時間帯の制限を行わないこともできる。
【0027】配信先としては、配信先を特定する種々の
情報を設定しておくことができる。例えばLAN等の他
のネットワーク上のクライアントPC30に対して配信
するのであれば、例えば電子メールアドレスを設定した
り、SalutationユーザーIDを設定することもできる。
あるいは、装置を特定するのであれば、IPアドレスを
設定してもよい。また、公衆電話回線Lを介してファク
シミリ配信する場合には、FAX番号を設定しておけば
よい。もちろん、このほかにも配信先との通信プロトコ
ルに応じた配信先を特定する情報を設定することができ
る。また、例えば電子メールアドレスを指定する際にド
メインまでを設定するなど、配信先のグループを指定す
ることも可能である。なお、配信先として複数の配信先
を設定することができ、その場合に通信プロトコルが異
なる配信先が混在していてもよい。
【0028】用紙に記録出力するか否かを示す情報は、
例えば画像記録部3や予め設定されているLAN70上
のプリンタなどによって受信したファクシミリ画像デー
タを記録出力するか否かを示すものである。適合した配
信条件が複数存在するとき、そのうちの1つでも記録出
力する指定が行われていれば、受信したファクシミリ画
像データを記録出力する。あるいは、適合した配信条件
のうち、記録出力が指定されている配信条件の数だけの
部数を記録出力するなど、記録出力の条件を別途定めて
おいてもよい。なお、適合した配信条件において記録出
力しない旨の指定が行われている場合でも、その配信条
件で設定されている配信先に受信したファクシミリの画
像データを配信できない場合には、この設定にかかわら
ず記録出力するように構成することができる。
【0029】図6は、図4のファクシミリサーバ装置4
0の主制御部201によって実行されるデータサーバ処
理を示すフローチャートである。
【0030】図6において、まず、ステップS1では受
信通知データを受信したか否かが判断され、YESとな
るまでステップS1の処理を繰り返し、YESのときに
ステップS2に進む。ステップS2において受信通知デ
ータを解析した後、ステップS3において図7及び図8
に図示された配信先決定処理を実行することにより、フ
ァクシミリサーバ装置20からの受信通知データに対応
する画像データの配信先を上記配信条件テーブル207
aを検索して決定し、ステップS4に進む。さらに、ス
テップS4では、配信先のデータを含む配信先通知デー
タを上記ファクシミリサーバ装置20に返信して当該デ
ータサーバ処理を終了する。
【0031】図7及び図8は図6のサブルーチンである
配信先決定処理(ステップS3)を示すフローチャート
である。
【0032】まず、図7のステップS52において、初
期設定を行う。ここでは、配信条件を順次選択するため
の変数Nを1にセットし、記録出力を行うか否かを示す
印刷フラグを0にセットし、宛先を格納する宛先リスト
D1,D2を空(Nu11)にセットする。各種の初期
設定を行った後、配信条件テーブル7aに格納されてい
る各配信条件についての処理を行う。ステップS53に
おいて、N番目の配信条件について、現在の日時が配信
稼動日時の範囲内か否かを判定する。配信稼動日時の範
囲該であれば、その配信条件は適合しないものとしてス
テップS59へ進む。
【0033】現在の日時が配信稼動日時の範囲内の場合
には、ステップS54及びステップS55において、配
信条件中の受信条件を調べる。ステップS54で受信条
件が常時適合する条件の場合には、ステップS56にお
いて、配信条件に設定されている配信先を宛先リストD
1に追加する。このとき、既に宛先リストD1に含まれ
ている配信先については、重複して追加することはしな
い。また、他のいずれの配信条件にも適合しないことを
条件とする場合(ここでは「上記条件以外」として示し
ている。)には、この時点ではそのままステップS59
へ進む。
【0034】さらに、これら以外の個別の条件が設定さ
れている場合には、ファクシミリ受信時の発信元装置
(又は交換機)からの種々の情報がその条件を満足する
か否かをステップS55で判定する。個別の条件を満た
していなければ、ステップS59へ進む。個別の条件を
満たしていれば、その配信条件に適合するものとして、
ステップS56において対応する配信先を宛先リストD
1に追加する。このとき、既に宛先リストD1に含まれ
ている配信先については、重複して追加することはしな
い。
【0035】ステップS56で配信先の宛先リストD1
への追加を行った後、ステップS57において、記録出
力を行うか否かの設定を参照する。記録出力を行う設定
が行われている場合のみ、ステップS58において、印
刷フラグを1にセットする。ステップS59において、
変数Nと配信条件の登録数を比較し、変数Nの値が登録
数より小さければ、ステップS60において変数Nの値
を1だけ増加させ、次の配信条件についての処理を行う
べく、ステップS53に戻る。尚、配信条件の登録数
は、例えば実際に配信条件テーブル7aに格納されてい
る配信条件の数とするほか、登録可能な配信条件の最大
数に固定し、登録されていない部分では条件が適合しな
いように制御してもよい。
【0036】変数Nの値が登録数以上となり、すべての
配信条件について処理を行ったら、図8のステップS6
1において、宛先リストD1に配信先が格納されている
か否か(Nu11か否か)を判定する。もし、宛先リス
トD1に配信先が格納されている場合には、ステップS
62において宛先リストD1に格納されているそれぞれ
の配信先に対して、ステップS51で受信したファクシ
ミリ画像データを配信する。ステップS61において宛
先リストD1が空(Nu11)のままである場合には、
他のいずれの配信条件にも適合しないことを条件とする
配信条件があればその配信条件に適合するものとして、
ステップS63乃至ステップS71の処理を行う。
【0037】すなわち、ステップS63において、上述
と同様の変数Nを1にリセットする。そして、変数Nの
値を1ずつ増加させながら、N番目の配信条件について
調べてゆく。ステップS64において、N番目の配信条
件の配信稼動日時が現在の日時を含むか否かを判定し、
含まない場合にはその配信条件に適合しないものとして
ステップS69へ進む。N番目の配信条件の配信稼動日
時が現在の日時を含む場合には、ステップS65におい
て、その配信条件中の受信条件が、他のいずれの配信条
件にも適合しないことを条件とするものであるか否かを
判定する。なお、図5では他のいずれの配信条件にも適
合しないことを条件とする場合として、「上記条件以
外」として示している。受信条件がこの条件でない場
合、すなわち常時適合する条件あるいは個別の条件の場
合には、ステップS69に進む。
【0038】このようにして、現在日時が配信稼動日時
内であって、他のいずれの配信条件にも適合しないこと
を条件とする配信条件が見つかった場合には、ステップ
S66において、その配信条件に対応する配信先を宛先
リストD2に追加する。このとき、既に宛先リストD2
に含まれている配信先については、重複して追加するこ
とはしない。
【0039】さらに見つかった配信条件について、ステ
ップS67において記録出力を行うか否かの設定を参照
する。そして記録出力を行う設定が行われている場合の
み、ステップS68において、印刷フラグを1にセット
する。次いで、ステップS69において、変数Nと配信
条件の登録数を比較し、変数Nの値が登録数より小さけ
れば、ステップS70において変数Nの値を1だけ増加
させ、次の配信条件についての処理を行うべく、ステッ
プS64に戻る。なお、配信条件の登録数は、ステップ
S59の場合と同様である。
【0040】変数Nの値が登録数以上となり、すべての
配信条件について処理を行ったら、ステップS71にお
いて、宛先リストD2に格納されているそれぞれの配信
先に対して、ステップS51で受信したファクシミリ画
像データを配信する。この例では、ステップS63乃至
ステップS70の処理によって、他のいずれの配信条件
にも適合しないことを条件とする配信条件を改めて探す
処理を行っているが、例えばステップS54においてこ
の条件の配信条件を見つけた際に、そのときの変数Nの
値を待避させておき、待避させておいた値をもとに、配
信先を取得してもよい。
【0041】なお、ステップS62又はステップS71
における配信先へのファクシミリ画像データの配信は、
それぞれの配信先に応じたプロトコルによって行うこと
になる。例えばLAN70を介して公知のSalutationプ
ロトコルで送信したり、電子メールとしてSMTPで送
信することができる。あるいは、公衆電話回線Lを介し
てファクシミリ送信することができる。
【0042】ステップS62又はステップS71におけ
る配信先へのファクシミリ画像データの配信処理を行っ
た後、ステップS72において、印刷フラグを参照す
る。もし印刷フラグが1になっていれば、ステップS7
4において、受信したファクシミリ画像データを例えば
記録部16などから記録出力する。また、印刷フラグが
0のままの場合には、ステップS73において配信でき
なかった配信先が存在するか否かを判定し、配信できな
かった配信先が存在する場合にもステップS74におい
て受信したファクシミリ画像データを記録出力すること
を指定して元のメインルーチンに戻る。なお、配信先へ
ファクシミリ画像データを配信できたか否かを判断する
際には、例えば配信後、所定時間だけ待って配信先から
受信の応答がなかった場合や、配信を所定回数だけリト
ライしても配信できなかった場合などのとき、配信でき
なかったと判断することができる。このようにして、予
め登録されている配信条件に従って、受信したファクシ
ミリ画像データを配信先へ配信することができる。
【0043】以上説明したように、本実施形態に係るデ
ータサーバ処理によれば、配信条件により配信先を決定
するので、状況に応じた配信を行うことが可能になり、
柔軟なシステム運用が可能になる。例えば配信条件とし
て配信を行う時間帯を登録すれば、ファクシミリ受信し
た時間によって配信先を変更するといった設定も容易に
行うことができる。また、配信先としてプロトコルの異
なる複数の配信先を指定しても、それぞれの配信先に応
じたプロトコルで配信を行うので、通信プロトコルなど
を気にせずに配信先の設定を容易に行うことができる。
もちろん、記録出力も指定することができる。さらに、
配信できなかったファクシミリ画像データについては記
録出力することによって、受信したファクシミリ画像デ
ータが装置内に格納されたまま忘れ去られるといった事
態を回避することができる。
【0044】図9は、第1の実施形態に係るデータサー
バ処理を含む処理動作を示すタイミングチャートであ
る。
【0045】
【表1】受信通知データの一例 ――――――――――――――――――――――――― SERVER-NAME:FAX Server 01 SERVER-ADDR:200.1.31.200 SERVER-NO:000001 <CRLF> DOC-INFO={ DOC-ID:00054213 TYPE:G3FAX FAX-TSI:075-672-1234 FAX-SUB:123456 ―――――――――――――――――――――――――
【0046】次いで、データサーバ装置40は、受信通
知データに応答して、図6乃至図8のデータサーバ処理
を実行することにより、配信条件テーブル207aを参
照して配信先を決定し、その情報を含む表2に示す配信
先通知データをファクシミリサーバ装置20−1に返信
する。表2から明らかなように、公衆電話網L1を介し
てファクシミリ送信するときは、ファクシミリ番号が指
定される一方、例えば、SMTPの通信手順により電子
メールを用いて画像データを送信するときは、電子メー
ルが指定される。なお、表2における、最後の2行は、
画像記録部3により印字は無く、画像データと受信情報
などを指定された場所に格納するということを示してい
る。
【0047】
【表2】
【0048】次いで、ファクシミリサーバ装置20−1
は、受信した配信先通知データに基づいて、先にファク
シミリ受信した画像データを、配信データとして、例え
ばクライアントPC30−1及び30−2に送信する。
ここで、配信方法は、配信先通知データにより指定され
る、公衆電話網L1を介するT.30の通信手順、もし
くは、電子メールを用いて画像データを送信する方法で
ある。さらに、ファクシミリサーバ装置20−1は、こ
れらの配信の結果(OK又はNGであるか)の情報を含
む表3に示す配信先結果通知データをデータサーバ装置
40に送信して当該一連のファクシミリ送信の処理を終
了する。なお、表3の7行目において、”T.3.1”は途
中中断の通信エラーを示している。
【0049】
【表3】
【0050】以上のように構成された第1の実施形態に
係るファクシミリシステムにおいては、配信設定データ
を含む配信条件テーブル207aを保守し管理するデー
タサーバ装置40を設けることにより、各ファクシミリ
サーバ装置20内のリソースを節約するとともに、ファ
クシミリサーバ装置20の増設や撤去や配信条件の決定
方法や配信条件の追加や削除などのファクシミリシステ
ムの構築や変更作業を容易に行えることを特徴とした複
数のファクシミリサーバ装置20による配信システムを
提供することができる。
【0051】図5に示すような、配信条件テーブル20
7aを格納して管理する、データサーバ装置40を設け
ることにより、配信設定はクライアントPC30からウ
エブブラウザ等を用いてデータサーバ装置40にアクセ
スし参照し編集することができる。また、ファクシミリ
サーバ装置20は、受信されたファクシミリの原稿の画
像データや、受信した電子メール、画像読取部2から読
み込んだ原稿の画像データなどを配信することができ
る。ここで、配信とは、電子メールによる配信、ファク
シミリ通信による配信、Salutationなどによる配信、画
像記録部3による印字あるいは、内部や外部のサーバ装
置のディスクドライブへの蓄積などを意味する。
【0052】図5に示すように、配信条件テーブル20
7aにおいて配信するための条件には、ファクシミリサ
ーバ装置20体の識別子(ファクシミリサーバ装置の名
前、番号、IPアドレスなど)や受信されたファクシミ
リの画像データの発信元番号、サブアドレス、発信者番
号通知の番号、電子メールの送信者のアドレス、電子メ
ールのフォーマット、添付ファイルのフォーマットなど
を条件にすることができる。
【0053】第1の実施形態では、ファクシミリサーバ
装置20は、配信の対象になる文書の画像データを受信
すると、データサーバ装置40に対して、配信条件を検
索するための受信文書の諸情報を含む受信通知データを
データサーバに対して送信することにより通知する。デ
ータサーバ装置40への通知の方法は、SMTP、HT
TPあるいは独自のプロトコルなどで行うことができ
る。これに応答して、データサーバ装置40はファクシ
ミリサーバ装置20より通知された情報をもとに格納さ
れた配信条件テーブル207aを検索し、決定された配
信先(配信しない場合を含む)を応答として配信先通知
データを送信することによりファクシミリサーバ装置2
0に対して通知する。ここで、ファクシミリサーバ装置
20は、通知された結果のとおりに配信を行い、その結
果を含む配信先結果通知データをデータサーバ装置40
に送信することにより通知する。
【0054】以上説明したように、データサーバ装置4
0は通信の情報(ファクシミリサーバ装置のサーバ名や
受信文書の諸情報、配信結果など)を、通信履歴として
内部の通信管理データに記述することにより、通信を一
元管理できる。また、通信履歴は配信設定データと同様
にクライアントPC30などのウエブブラウザなどから
参照し編集することができる。
【0055】なお、各ファクシミリサーバ装置20に
は、データサーバ装置40とのインターフェース回路を
実装するだけで、配信の設定・管理などを行う能力は実
装しなくても、配信システムの端末装置として稼動でき
る。
【0056】以上説明したように、第1の実施形態によ
れば、データサーバ装置40は、画像データの配信条件
テーブル207aをRAM207に格納し、図9に示す
ように、ファクシミリサーバ装置20−1又は20−2
からの受信通知データに応答して、当該受信通知データ
に対応する画像データの配信先を上記配信条件テーブル
207aを検索して決定し、決定された配信先を配信先
通知データを用いてファクシミリサーバ装置20−1又
は20−2に通知し、ファクシミリサーバ装置20−1
又は20−2は、上記配信先通知データに応答して、対
応する画像データを上記配信先通知データで指示された
配信先に配信する。従って、複数のファクシミリサーバ
装置20を使用していても、各ファクシミリサーバ装置
20毎に配信条件を登録設定する必要がなく、ファクシ
ミリサーバ装置20を追加してもデータサーバ装置の配
信条件を利用できる。また、データサーバ装置40に格
納された配信条件テーブルを変更するだけで、変更され
た配信条件テーブルをすべてのファクシミリサーバ装置
20で適用できる。これにより、当該ファクシミリシス
テムにおける操作性を大幅に向上させることができる。
【0057】<第2の実施形態>図10は、第2の実施
形態に係るデータサーバ装置40の構成を示すブロック
図である。この第2の実施形態は、第1の実施形態に比
較して、図10に示すように、図4のデータサーバ装置
40のRAM207にファクシミリサーバ装置能力テー
ブル207bをさらに備え、データサーバ装置40は、
図12に示すように、ファクシミリサーバ装置20から
の受信通知データに応答して、当該受信通知データに対
応する画像データの配信先及び配信元をそれぞれ配信条
件テーブル207a及びファクシミリサーバ装置能力テ
ーブル207bを検索して決定し、決定された配信先及
び配信元を配信先通知データを用いてファクシミリサー
バ装置20に通知し、ファクシミリサーバ装置20は、
上記配信先通知データに応答して、決定された配信元が
当該装置自身であるとき、対応する画像データを上記配
信先通知データで指示された配信先に配信する一方、決
定された配信元が当該装置自身以外のファクシミリサー
バ装置であるとき、配信を委託する旨の配信委託データ
を対応する画像データとともに送信することを特徴とし
ている。以下、第1の実施形態との相違点について詳細
に説明する。
【0058】図4のデータサーバ装置40のRAM20
7は、上述のように、ファクシミリサーバ装置能力テー
ブル207bをさらに予め格納して備える。このファク
シミリサーバ装置能力テーブル207bでは、データサ
ーバ装置40において一元的に管理する複数のファクシ
ミリサーバ装置20についての装置能力などのデータを
格納している。当該装置能力等は、具体的には、ファク
シミリサーバ装置20のサーバ名称、IPアドレス(又
はMACアドレス)、サーバ番号、モデムの最高速度、
電子メールによる画像データの送受信能力(SMTP/POP3
など)、SALUTATION端末としての能力(FAXFU,PRTFUな
ど)、画像記録部3の印字速度、用紙の最大幅、非標準
能力などを含む。
【0059】図11は、第2の実施形態に係るデータサ
ーバ処理を示すフローチャートである。この第2の実施
形態に係るデータサーバ処理は、図6に図示された第1
の実施形態に比較してステップS3とステップS4との
間に、ステップS5乃至S8を追加挿入し、ステップS
4の処理をステップS4Aに変更したことを特徴として
いる。
【0060】図6において、まず、ステップS1では受
信通知データを受信したか否かが判断され、YESとな
るまでステップS1の処理を繰り返し、YESのときに
ステップS2に進む。ステップS2において受信通知デ
ータを解析した後、ステップS3において図7及び図8
に図示された配信先決定処理を実行することにより、フ
ァクシミリサーバ装置20からの受信通知データに対応
する画像データの配信先を上記配信条件テーブル207
aを検索して決定し、ステップS5に進む。
【0061】ステップS5において、すべてのファクシ
ミリサーバ装置20のチェックが終了したか否かが判断
され、NOのときはステップS6に進む一方、YESの
ときはステップS4Aに進む。次いで、ステップS6で
は、ファクシミリサーバ装置能力テーブル207bを参
照して当該ファクシミリサーバ装置20に配信能力があ
るか否かが判断され、YESのときはステップS7に進
む一方、NOのときはステップS5に戻る。さらに、ス
テップS7においてファクシミリサーバ装置能力テーブ
ル207bを参照して、先に決定したファクシミリサー
バ装置20より配信効率がよいか否かが判断され、YE
SのときはステップS8に進む一方、NOのときはステ
ップS5に戻る。そして、ステップS8では、配信元の
ファクシミリサーバ装置20としてRAM207に一時
的に登録し、ステップS5に戻る。
【0062】ステップS5でYESのとき、ステップS
4Aにおいて、上記決定された配信先及び配信元のデー
タを含む配信先通知データを、受信通知データを送信し
てきた対応するファクシミリサーバ装置20に返信して
当該データサーバ処理を終了する。
【0063】図12は、第2の実施形態に係るデータサ
ーバ処理を含む処理動作を示すタイミングチャートであ
る。図12において、ファクシミリサーバ装置20−1
は、例えば、ファクシミリ装置200から、公衆電話網
L1を介してITU−T勧告のT.30の通信手順に基
づいてファクシミリの画像データを受信する。これに応
答して、ファクシミリサーバ装置20−1は、表4に示
す受信通知データをデータサーバ装置40に送信する。
この受信通知データでは、表4から明らかなように、元
の配信元であるファクシミリ装置200の形式や電話番
号とともに、ファクシミリサーバ装置20−1自身の装
置能力のデータが含まれる。
【0064】
【表4】
【0065】次いで、データサーバ装置40は、受信通
知データに応答して、図11のデータサーバ処理を実行
することにより、配信条件テーブル207aを参照して
配信先を決定するとともに、ファクシミリサーバ装置能
力テーブル207bを参照して配信元を決定し、これら
の情報を含む表5に示す配信先通知データをファクシミ
リサーバ装置20−1に返信する。表5から明らかなよ
うに、公衆電話網L1を介してファクシミリ送信すると
きは、ファクシミリ番号が指定される一方、例えば、S
MTPの通信手順により電子メールを用いて画像データ
を送信するときは、電子メールが指定される。なお、表
5における、最後の2行は、画像記録部3により印字は
無く、画像データと受信情報などを指定された場所に格
納するということを示している。
【0066】
【表5】
【0067】次いで、ファクシミリサーバ装置20−1
は、配信先通知データに応答して、各クライアントPC
30−1,30−2及びメールサーバ装置50に対して
配信することをファクシミリサーバ装置20−2に対し
て委託することを表す、表6に示す配信委託データをフ
ァクシミリサーバ装置20−2に送信する。
【0068】
【表6】
【0069】さらに、ファクシミリサーバ装置20−2
は、ファクシミリサーバ装置20−1からの配信委託デ
ータに基づいて、クライアントPC30−1及び30−
2やメールサーバ装置50に対して配信すべき画像デー
タを配信データとして送信した後、配信結果の情報を含
む、表7に示す配信先結果通知データをデータサーバ装
置40に返信する。
【0070】
【表7】
【0071】第2の実施形態においては、配信条件テー
ブル207aとファクシミリサーバ装置能力テーブル2
07bとをRAM207に格納し、配信条件の設定デー
タと各ファクシミリサーバ装置20の配信能力を保守し
管理するデータサーバ装置40を設けることにより、能
力の異なる複数のファクシミリサーバ装置20によって
ファクシミリシステムを構築することができる。
【0072】すなわち、ファクシミリサーバ装置20
は、配信の対象になる文書である画像データを受信する
と、データサーバ装置40に対して、配信条件を検索す
るための受信文書の諸情報を含む受信通知データをデー
タサーバ装置40に対して送信することにより通知す
る。データサーバ装置40への通知の方法は、SMT
P、HTTPあるいは独自のプロトコルなどで行う。さ
らに、受信文書である画像データの通知には自身の配信
能力も合わせて記述してもよい。
【0073】データサーバ装置40は、ファクシミリサ
ーバ装置20より通知された情報と、ファクシミリサー
バ装置能力テーブル207bに格納されたそのファクシ
ミリサーバ装置20の配信能力をもとに、配信条件テー
ブル207aにおいて内部の配信設定データを検索し、
決定された配信先(配信しない場合を含む)と配信に適
応したファクシミリサーバ装置20の端末情報を応答と
して配信先通知データを用いてファクシミリサーバ装置
20に送信して通知する。そして、ファクシミリサーバ
装置20は、配信先通知データに含まれる通知された結
果から、自身が配信する場合には、通知された配信先に
配信を行い、その結果を配信先通知データを用いてデー
タサーバ装置20に通知する。一方、他の端末装置であ
るファクシミリサーバ装置20に配信させる指示が与え
られていた場合には、指定された端末装置であるファク
シミリサーバ装置20に、データサーバ装置40から受
信した配信先情報と、文書の画像データを送信する。さ
らに、配信を委託されたファクシミリサーバ装置20は
配信終了後に配信結果通知データをデータサーバ装置4
0に通知する。
【0074】なお、各ファクシミリサーバ装置20に
は、データサーバ装置40とのインターフェースと他の
ファクシミリサーバ装置20に画像データを転送するイ
ンターフェースとを実装するだけで、配信の設定や管理
などを行う能力及び配信に必要なすべての通信能力を実
装していなくても、配信システムの端末装置として稼動
できるという特有の効果を有する。
【0075】さらに、データサーバ装置40は、通信の
情報(ファクシミリサーバ装置20のサーバ名や受信文
書の諸情報、配信結果など)を、通信履歴として内部の
通信管理データに記述することにより、通信を一元管理
できるとともに、各ファクシミリサーバ装置20の情報
も合わせて一元管理することができる。
【0076】以上説明したように、第2の実施形態によ
れば、データサーバ装置40は、ファクシミリサーバ装
置20からの受信通知データに応答して、当該受信通知
データに対応する画像データの配信先及び配信元をそれ
ぞれ配信条件テーブル207a及びファクシミリサーバ
装置能力テーブル207bを検索して決定し、決定され
た配信先及び配信元を配信先通知データを用いてファク
シミリサーバ装置20に通知し、ファクシミリサーバ装
置20は、上記配信先通知データに応答して、決定され
た配信元が当該装置自身であるとき、対応する画像デー
タを上記配信先通知データで指示された配信先に配信す
る一方、決定された配信元が当該装置自身以外のファク
シミリサーバ装置であるとき、配信を委託する旨の配信
委託データを対応する画像データとともに送信する。従
って、複数のファクシミリサーバ装置20を使用してい
ても、各ファクシミリサーバ装置20毎に配信条件を登
録設定する必要がなく、ファクシミリサーバ装置20を
追加してもデータサーバ装置40の配信条件テーブル2
07aを利用できる。また、データサーバ装置40に格
納された配信条件テーブル207aを変更するだけで、
変更された配信条件テーブル207aをすべてのファク
シミリサーバ装置20で適用できる。さらに、ファクシ
ミリサーバ装置能力テーブル207bを参照して配信元
を決定するので、最適な配信元を決定することができ、
しかも配信条件と配信元の決定をデータサーバ装置40
で一元化することができる。それ故、当該ファクシミリ
システムにおける操作性を大幅に向上させることができ
る。
【0077】<変形例>以上の実施形態においては、フ
ァクシミリサーバ装置20の例について述べているが、
本発明はこれに限らず、公衆電話網又は公衆デジタル回
線網などの公衆網に接続された、例えば電話機、データ
通信装置、サーバ装置などを含む通信端末装置に適用す
ることができる。
【0078】
【発明の効果】以上詳述したように本発明に係るファク
シミリシステムによれば、互いに通信回線を介して接続
された複数のファクシミリサーバ装置とデータサーバ装
置とを備えたファクシミリシステムにおいて、上記デー
タサーバ装置は、画像データの配信条件テーブルを格納
し、上記各ファクシミリサーバ装置からの受信通知デー
タに応答して、当該受信通知データに対応する画像デー
タの配信先を上記配信条件テーブルを検索して決定し、
決定された配信先を配信先通知データを用いて上記各フ
ァクシミリサーバ装置に通知し、上記各ファクシミリサ
ーバ装置は、上記配信先通知データに応答して、対応す
る画像データを上記配信先通知データで指示された配信
先に配信する。従って、本発明によれば、複数のファク
シミリサーバ装置を使用していても、各ファクシミリサ
ーバ装置毎に配信条件を登録設定する必要がなく、ファ
クシミリサーバ装置を追加してもデータサーバ装置の配
信条件を利用できる。また、データサーバ装置に格納さ
れた配信条件テーブルを変更するだけで、変更された配
信条件テーブルをすべてのファクシミリサーバ装置で適
用できる。これにより、当該ファクシミリシステムにお
ける操作性を大幅に向上させることができる。
【0079】また、本発明に係るデータサーバ装置によ
れば、互いに通信回線を介して接続された複数のファク
シミリサーバ装置とデータサーバ装置とを備えたファク
シミリシステムのためのデータサーバ装置において、上
記データサーバ装置は、画像データの配信条件テーブル
を格納し、上記各ファクシミリサーバ装置からの受信通
知データに応答して、当該受信通知データに対応する画
像データの配信先を上記配信条件テーブルを検索して決
定し、決定された配信先を配信先通知データを用いて上
記ファクシミリサーバ装置に通知する。従って、本発明
によれば、複数のファクシミリサーバ装置を使用してい
ても、各ファクシミリサーバ装置毎に配信条件を登録設
定する必要がなく、ファクシミリサーバ装置を追加して
もデータサーバ装置の配信条件を利用できる。また、デ
ータサーバ装置に格納された配信条件テーブルを変更す
るだけで、変更された配信条件テーブルをすべてのファ
クシミリサーバ装置で適用できる。これにより、当該フ
ァクシミリシステムにおける操作性を大幅に向上させる
ことができる。
【0080】さらに、本発明に係るファクシミリサーバ
装置によれば、互いに通信回線を介して接続された複数
のファクシミリサーバ装置とデータサーバ装置とを備え
たファクシミリシステムのためのファクシミリサーバ装
置において、上記ファクシミリサーバ装置は、上記デー
タサーバ装置からの配信先通知データに応答して、対応
する画像データを上記配信先通知データで指示された配
信先に配信する。従って、本発明によれば、複数のファ
クシミリサーバ装置を使用していても、各ファクシミリ
サーバ装置毎に配信条件を登録設定する必要がなく、フ
ァクシミリサーバ装置を追加してもデータサーバ装置の
配信条件を利用できる。また、データサーバ装置に格納
された配信条件テーブルを変更するだけで、変更された
配信条件テーブルをすべてのファクシミリサーバ装置で
適用できる。これにより、当該ファクシミリシステムに
おける操作性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る第1の実施形態である、ファク
シミリサーバ装置20及びデータサーバ装置50を備え
たファクシミリシステムの構成を示すブロック図であ
る。
【図2】 図1のクライアントPC30の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】 図1のファクシミリサーバ装置20(20−
1,20−2)の構成を示すブロック図である。
【図4】 図1のデータサーバ装置40の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】 図4のRAM207内の配信条件テーブル2
07aの一例を示す図である。
【図6】 図4のファクシミリサーバ装置40の主制御
部201によって実行されるデータサーバ処理を示すフ
ローチャートである。
【図7】 図6のサブルーチンである配信先決定処理
(ステップS3)の第1の部分を示すフローチャートで
ある。
【図8】 図6のサブルーチンである配信先決定処理
(ステップS3)の第2の部分を示すフローチャートで
ある。
【図9】 第1の実施形態に係るデータサーバ処理を含
む処理動作を示すタイミングチャートである。
【図10】 第2の実施形態に係るデータサーバ装置4
0の構成を示すブロック図である。
【図11】 第2の実施形態に係るデータサーバ処理を
示すフローチャートである。
【図12】 第2の実施形態に係るデータサーバ処理を
含む処理動作を示すタイミングチャートである。
【符号の説明】
1…主制御部、 6…ROM、 7…RAM、 8…画像メモリ、 10…ファックスモデム、 11…NCU、 12…LANインターフェース、 13…バス、 20,20−1,20−2…ファクシミリサーバ装置、 30,30−1乃至30−N…クライアントパーソナル
コンピュータ(クライアントPC)、 40…データサーバ装置、 50…メールサーバ装置、 60…ルータ装置、 70…ローカルエリアネットワーク(LAN)、 80…公衆電話網、 90…インターネット、 101…主制御部、 106…ROM、 107…RAM、 108…ハードディスクドライブ、 112…LANインターフェース、 113…バス、 201…主制御部、 206…ROM、 207…RAM、 207…配信条件テーブル、 208…ハードディスクドライブ、 212…LANインターフェース、 213…バス、 L1,L2…公衆電話回線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C062 AA02 AA14 AA29 AA30 AA35 AB41 AB42 AB43 AC58 AF02 AF14 BA00 BC01 5C075 AA90 AB90 CD07 CD09 DD04 FF90 5K030 GA17 HB04 HC02 HC14 HD03 JT05 KA01 KA02 5K101 KK01 MM07 NN21

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに通信回線を介して接続された複数
    のファクシミリサーバ装置とデータサーバ装置とを備え
    たファクシミリシステムにおいて、 上記データサーバ装置は、画像データの配信条件テーブ
    ルを格納し、上記各ファクシミリサーバ装置からの受信
    通知データに応答して、当該受信通知データに対応する
    画像データの配信先を上記配信条件テーブルを検索して
    決定し、決定された配信先を配信先通知データを用いて
    上記各ファクシミリサーバ装置に通知し、 上記各ファクシミリサーバ装置は、上記配信先通知デー
    タに応答して、対応する画像データを上記配信先通知デ
    ータで指示された配信先に配信することを特徴とするフ
    ァクシミリシステム。
  2. 【請求項2】 互いに通信回線を介して接続された複数
    のファクシミリサーバ装置とデータサーバ装置とを備え
    たファクシミリシステムのためのデータサーバ装置にお
    いて、 上記データサーバ装置は、画像データの配信条件テーブ
    ルを格納し、上記各ファクシミリサーバ装置からの受信
    通知データに応答して、当該受信通知データに対応する
    画像データの配信先を上記配信条件テーブルを検索して
    決定し、決定された配信先を配信先通知データを用いて
    上記ファクシミリサーバ装置に通知することを特徴とす
    るデータサーバ装置。
  3. 【請求項3】 互いに通信回線を介して接続された複数
    のファクシミリサーバ装置とデータサーバ装置とを備え
    たファクシミリシステムのためのファクシミリサーバ装
    置において、 上記ファクシミリサーバ装置は、上記データサーバ装置
    からの配信先通知データに応答して、対応する画像デー
    タを上記配信先通知データで指示された配信先に配信す
    ることを特徴とするファクシミリサーバ装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004165773A (ja) * 2002-11-11 2004-06-10 Matsushita Electric Ind Co Ltd ネットワーク接続装置
JP2012060229A (ja) * 2010-09-06 2012-03-22 Sharp Corp 複合機、情報処理装置、複合機制御システム、プログラムおよび記録媒体

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