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JP2002315236A - 内転型電動機の固定子 - Google Patents

内転型電動機の固定子

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JP2002315236A
JP2002315236A JP2001115044A JP2001115044A JP2002315236A JP 2002315236 A JP2002315236 A JP 2002315236A JP 2001115044 A JP2001115044 A JP 2001115044A JP 2001115044 A JP2001115044 A JP 2001115044A JP 2002315236 A JP2002315236 A JP 2002315236A
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JP
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winding
divided iron
iron core
iron cores
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Shigeki Nishimura
茂樹 西村
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Panasonic Ecology Systems Co Ltd
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Matsushita Seiko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2極4巻線モータに直巻巻線を巻装する場
合、巻線品質の向上と電動機効率の改善が必要。 【解決手段】 固定子鉄芯は巻線巻装前に分割鉄芯体a
2が4個と、分割鉄芯体a2に挟持される継鉄部10の
長手方向と鋼板圧延方向と一致した分割鉄芯体b4個の
合計8個に分割され、巻線巻装終了後組み合わせ、環状
に一体化する構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固定子鉄芯を複数に
分割して巻線を直巻巻装した後、分割鉄芯体を環状に一
体化する構成とした内転型電動機の固定子に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、複数に分割した分割鉄芯体に巻線
を施工し分割鉄芯体を環状に配列してなる固定子とそれ
を製造する方法が普及されている。
【0003】従来、この種の固定子の構成の一例として
特開平9ー46979号公報に記載されたものが知られ
ていた。以下、その構成について図12〜図16を参照
しながら説明する。
【0004】図12および図13に示すように、分割さ
れた歯部201に絶縁材料202、203で絶縁処理
し、巻線204の巻始め部と巻終わり部となる中継ピン
205を設けて巻線204を巻装したのち、これらを環
状に合体して固定子を構成していた。
【0005】また、図14〜図16に示すように、同様
にスロット301の数が4個の固定子鉄芯を、隣接する
歯部302相互を連結する継鉄部303の中間部分で前
記スロットの数と同数に分割し、絶縁材料304を介し
て巻線305を巻線機307により巻装するが、継鉄部
303が歯部302に対して周方向に延設され円弧状に
長いため、巻線305の巻装作業においては特殊な巻線
案内ガイドを装着するなどの対策を必要としていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の固定
子の構成では、前者の構成をそのまま後者に適用し分割
された分割鉄芯体306の歯部302に巻線305を巻
装するとき、継鉄部303が円弧状に長いため巻線案内
ガイドa308および巻線案内ガイドb309を装着す
るなどの対策が必要であり、巻線305が巻線案内ガイ
ドa308および巻線案内ガイドb309の表面を摺動
しつつ歯部302に巻装されるために巻線品質の確保が
困難であり、また歯部302と継鉄部303の一部が一
体の分割構造であるため鉄芯材料としての電磁鋼板の圧
延方向の限定による電動機効率の向上も困難であるとい
う課題があった。
【0007】本発明は上記課題を解決するもので、固定
子鉄芯に対し特殊な巻線案内ガイドを装着しないで巻線
の巻装が可能であり、歯部または継鉄部の分割構造や形
状を改善し電磁鋼板の圧延方向を限定することにより電
動機効率を向上することのできる内転型電動機の固定子
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の内転型電動機の
固定子においては、4個のスロットと4個の歯部を有す
る固定子鉄芯の各歯部に対し、集中巻で2極のA相巻線
と2極のB相巻線とを交互に直巻巻装し配列した固定子
において、この固定子鉄芯は巻線巻装前に歯部と継鉄部
が一体の分割鉄芯体aが4個と、この分割鉄芯体aに挟
持される継鉄部の分割鉄芯体bが4個の合計8個に分割
し、巻線巻装終了後これらを組み合わせ環状に一体化す
る固定子の構造とし、前記4個の分割鉄芯体bは長手方
向が電磁鋼板製造工程の圧延方向になるように打ち抜き
積層した構成としたものである。
【0009】本発明によれば、特殊な巻線案内ガイドな
どを装着することなく巻線巻装ができ巻線品質を確保で
き、また電動機効率を向上することのできる内転型電動
機の固定子を提供することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、4個のスロットと4個の歯部を有する固定子鉄芯の
各歯部に対し、集中巻で2極のA相巻線と2極のB相巻
線とを交互に直巻巻装し配列した固定子において、この
固定子鉄芯は巻線巻装前に歯部と継鉄部が一体の分割鉄
芯体aが4個と、この分割鉄芯体aに挟持される継鉄部
の分割鉄芯体bが4個の合計8個に分割し、巻線巻装終
了後これらを組み合わせ環状に一体化する固定子の構造
とし、前記4個の分割鉄芯体bは長手方向が電磁鋼板製
造工程の圧延方向になるように打ち抜き積層した構成と
したものであり、固定子鉄芯に巻装した巻線の皮膜の傷
防止、または断線の防止など巻線品質が確保できるとい
う作用と、電動機効率を改善できるという作用を有す
る。
【0011】以下、本発明の実施の形態について図1〜
図11を参照しながら説明する。
【0012】(実施の形態1)図1〜図10に示すよう
に、固定子鉄芯1を4個の分割鉄芯体a2と4個の分割
鉄芯体b3との8個に分割し、分割鉄芯体a2は回転子
孔4の外周にその歯部5が直線状または略放射状に成る
ように配置され、A相巻線6が巻装されたA相巻線巻装
体7が2個と、これと電気角で90度隔てた位置にB装
巻線8が巻装されたB相巻線巻装体9の2個は、継鉄部
10で分割された分割鉄芯体b3を挟持して交互に環状
に配列し固定子11を構成する。そして、前記分割鉄芯
体b3は周方向すなわち長手方向が電磁鋼板製造工程に
おける圧延方向になるように打ち抜き積層した構成とす
る。そして、巻線巻装時は、前記固定子鉄芯1を8個に
分割し、4個の分割鉄芯体a2に絶縁材料12を装着
後、A相巻線6またはB相巻線8を巻線機(図示せず)
により直巻巻装し、各々2個のA相巻線巻装体7と2個
のB相巻線巻装体9とし、巻線巻装完了後、絶縁材料1
2の外周側12aを内径方向に押圧変形させ分割鉄芯体
b3の内周側に沿うようにして一体化して4個のスロッ
ト13を形成するとともに環状の固定子を構成する。
【0013】また、4個の分割鉄芯体a2の外径側の円
弧状部分のみがハウジング14の内径部に対して嵌合保
持され固定子内径の真円度確保に寄与し、4個の分割鉄
芯体b3の外径側は前記ハウジング14の内径部に非接
触で隙間15を形成した構成とする。
【0014】このように本発明の実施の形態1の内転型
電動機の固定子によれば分割鉄芯体a2に対し巻線機
(図示せず)によりA相巻線6またはB相巻線8を直巻
巻装するとき、分割鉄芯体b3を取り外し単独の分割鉄
芯体a2に対し巻線を巻装し、巻線機で複雑な巻線案内
ガイドを等を等を装着することなく単純な巻回運動で巻
装することができるため、巻線が巻線案内ガイドの表面
を摺動することなく巻装でき、巻線皮膜の損傷、または
断線など不具合の発生を防止し巻線品質確保が可能とな
る。そして、前記4個の分割鉄芯体b3は長手方向が、
磁化容易方向である電磁鋼板製造工程の圧延方向と同じ
であり、電動機効率の改善が可能となる。
【0015】また、4個の分割鉄芯体b3の外径側がハ
ウジング14の内径部に対して非接触であるため、前記
分割鉄芯体b3の外周部形状を高精度に製作する必要が
無く、低価格の金型を使用することもでき、コスト合理
化が可能となる。
【0016】(実施の形態2)図12に示すように、4
個の分割鉄芯体b3の長手方向の外径側形状および内径
側形状が直線状または略直線状に形成した構成とする。
【0017】また、4個の分割鉄芯体b3に方向性電磁
鋼板を使用した構成とする。
【0018】また、4個の分割鉄芯体a2の径方向を電
磁鋼板の圧延方向と一致させるとともにこの分割鉄芯体
a2にも方向性電磁鋼板を使用した構成とする。
【0019】このように本発明の実施の形態2の内転型
電動機の固定子によれば、4個の分割鉄芯体b3の長手
方向の外径側形状及び内径側形状が直線状または略直線
状に形成し、前記分割鉄芯体b3の磁路長さを縮小する
とともに圧延方向の良好な磁気特性を有効に活用するこ
とが可能となる。
【0020】また、4個の分割鉄芯体b3として圧延方
向の磁気特性が極めて良好な方向性電磁鋼板を使用する
ことにより、継鉄部における磁気特性を極めて良好に保
ち、電動機効率を大幅に改善することが可能となる。
【0021】また、4個の分割鉄芯体a2の継方向を電
磁鋼板の圧延方向と一致させるとともにこの分割鉄芯体
a2にも方向性電磁鋼板を使用した構成とすることによ
り、電動機効率を更に向上することが可能となる。
【0022】
【発明の効果】以上の実施の形態から明らかなように、
本発明によれば、4個のスロットと4個の歯部を有する
固定子鉄芯の各歯部に対し、集中巻で2極のA相巻線と
2極のB相巻線とを交互に直巻巻装し配列した固定子に
おいて、この固定子鉄芯は巻線巻装前に歯部と継鉄部が
一体の分割鉄芯体aが4個と、この分割鉄芯体aに挟持
される継鉄部の分割鉄芯体bが4個の合計8個に分割
し、巻線巻装終了後これらを組み合わせ環状に一体化す
る固定子の構造とし、前記4個の分割鉄芯体bは長手方
向が電磁鋼板製造工程の圧延方向になるように打ち抜き
積層した構成としたので、A相巻線またはB相巻線の直
巻巻装時、複雑な巻線案内ガイドを装着することなく巻
装でき、巻線皮膜の損傷または断線などの発生を防止で
き、電動機効率を改善できる内転型電動機の固定子を提
供できる。
【0023】また、4個の分割鉄芯体aの外径側の円弧
状部分のみがハウジング内径部に対して嵌合保持され固
定子内径の真円度確保に寄与し、4個の分割鉄芯体bの
外径側は前記ハウジングの内径部に非接触とした構成と
したので、前記分割鉄芯体b3の外周部形状を高精度に
製作する必要が無く、低価格の金型を使用することもで
き、コストの合理化が可能となる。
【0024】また、4個の分割鉄芯体bの長手方向の外
径側形状および内径側形状が直線状または略直線状に形
成された構成としたので、磁路長さの縮小と電磁鋼板の
圧延方向の良好な磁気特性を有効に活用でき、電動機効
率の改善が可能となる。
【0025】また、4個の分割鉄芯体bに方向性電磁鋼
板を使用した構成としたので電動機効率の大幅な改善が
可能となる。
【0026】また、4個の分割鉄芯体aの径方向を電磁
鋼板の圧延方向と一致させるとともにこの分割鉄芯体a
にも方向性電磁鋼板を使用した構成としたので電動機効
率を更に向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の内転型電動機の固定子
鉄芯を示す正面図
【図2】同内転型電動機の固定子の分割鉄芯体aを示す
斜視図
【図3】同内転型電動機の固定子の分割鉄芯板bを示す
斜視図
【図4】同内転型電動機の固定子を示す正面図
【図5】内転型電動機の固定子の分割鉄芯体aに絶縁材
料を装着した状態を示す正面図
【図6】同内転型電動機の分割鉄芯体aに巻線を巻装し
た状態を示す一部破断した正面図
【図7】同内転型電動機の分割鉄芯体aの絶縁材料の外
周部を円弧状に変形させた状態を示す正面図
【図8】同内転型電動機の分割鉄芯体aを4個環状に配
列した状態を示す正面図
【図9】同内転型電動機の分割鉄芯体aと分割鉄芯体b
組み合わせた状態を示す一部破断した正面図
【図10】同内転型電動機の固定子鉄芯をハウジングに
圧入嵌合した状態を示す一部破断した正面図
【図11】本発明の実施の形態2の内転型電動機の固定
子鉄芯を示す正面図
【図12】従来の内転型電動機の固定子の歯部が巻線が
巻装された状態を示す斜視図
【図13】同固定子の部分を示す平面図
【図14】従来の別の内転型電動機の固定子の平面図
【図15】同固定子の分割した部分を示す平面図
【図16】同固定子の分割した部分に巻線を巻装する状
態を示す平面図
【符号の説明】
1 固定子鉄芯 2 分割鉄芯体a 3 分割鉄芯体b 4 回転子孔 5 歯部 6 A相巻線 7 A相巻線巻装体 8 B相巻線 9 B相巻線巻装体 10 継鉄部 11 固定子 12 絶縁材料 12a 絶縁材料の外周側 13 スロット 14 ハウジング 15 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H002 AA07 AB01 AB05 AC08 AE07 AE08 5H604 AA08 BB01 BB07 BB10 BB14 CC01 CC05 CC16 5H615 AA01 BB01 BB04 BB07 BB14 BB16 PP01 PP06 PP07 PP12 QQ02 QQ19 SS05 SS11

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 4個のスロットと4個の歯部を有する固
    定子鉄芯の各歯部に対し、集中巻で2極のA相巻線と2
    極のB相巻線とを交互に直巻巻装し配列した固定子にお
    いて、この固定子鉄芯は巻線巻装前に歯部と継鉄部が一
    体の分割鉄芯体aが4個と、この分割鉄芯体aに挟持さ
    れる継鉄部の分割鉄芯体bが4個の合計8個に分割し、
    巻線巻装終了後これらを組み合わせ環状に一体化する固
    定子の構造とし、前記4個の分割鉄芯体bは長手方向が
    電磁鋼板製造工程の圧延方向になるように打ち抜き積層
    した構成とする内転型電動機の固定子。
  2. 【請求項2】 4個の分割鉄芯体aの外径側の円弧状部
    分のみがハウジング内径部に対して嵌合保持され固定子
    内径の真円度確保に寄与し、4個の分割鉄芯体bの外径
    側は前記ハウジングの内径部に非接触とした構成とする
    請求項1記載の内転型電動機の固定子。
  3. 【請求項3】 4個の分割鉄芯体bの長手方向の外径側
    形状および内径側形状が直線状または略直線状に形成さ
    れた構成とする請求項1記載の内転型電動機の固定子。
  4. 【請求項4】 4個の分割鉄芯体bに方向性電磁鋼板を
    使用した請求項1または3記載の内転型電動機の固定
    子。
  5. 【請求項5】 4個の分割鉄芯体aの径方向を電磁鋼板
    の圧延方向と一致させるとともにこの分割鉄芯体aにも
    方向性電磁鋼板を使用した請求項1または3記載の内転
    型電動機の固定子。
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