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JP2002311138A - 車両用測距装置 - Google Patents

車両用測距装置

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Publication number
JP2002311138A
JP2002311138A JP2001108695A JP2001108695A JP2002311138A JP 2002311138 A JP2002311138 A JP 2002311138A JP 2001108695 A JP2001108695 A JP 2001108695A JP 2001108695 A JP2001108695 A JP 2001108695A JP 2002311138 A JP2002311138 A JP 2002311138A
Authority
JP
Japan
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light
time
distance
retroreflection
reflected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001108695A
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English (en)
Inventor
Kenji Ogawa
賢二 小河
Minoru Nishida
稔 西田
Moichi Okamura
茂一 岡村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
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Priority to US09/981,746 priority patent/US6650403B2/en
Publication of JP2002311138A publication Critical patent/JP2002311138A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一つの送光ビームに対して2つの対象物体か
らの反射パルス光を検出することにより、複数の対象物
体までの距離を検出すると共に、2つの対象物体が接近
して各々の反射パルス光が重なり合う場合においても2
つの対象物体を分離して検出可能とする。 【解決手段】 1つの送光ビームに対する反射パルス光
を、ゲインの異なる複数の増幅器(22a,22b)に
て増幅し、それぞれに繋がる再帰反射時間検出手段(3
0a,30b)にて、複数の反射パルス光の再帰反射時
間を検出する。この複数の再帰反射時間検出手段の出力
より距離算出手段(40)は、反射パルス光の第1のパ
ルス幅からその反射パルスの重なりの状態や、反射強度
を判定し、それぞれの状態に応じた距離算出方法を選択
し、信頼性の高い測距データを出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光パルスを対象物
体に照射し、対象物体から反射して戻ってくる再帰反射
光の一部を受光し、その遅延時間を計測して、対象物体
までの距離と方向を検出する光学的測距装置に関するも
ので、特に、自動車に搭載して自車両の周辺を監視し、
障害物警報装置や車両の走行制御装置に適用されるもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、光パルスを射出してから、物体に
反射して戻ってくる光が受光されるまでの時間を測定す
ることにより物体までの距離を計測する装置は、多くの
分野で利用されている。特に、この種の光学的測距装置
で、利用されるものとしての数量が多いのが、車両に搭
載され周辺監視装置で、主に車間距離制御装置における
前方車両までの距離を測定するセンサとして利用されて
いる。
【0003】このような方式で距離を測定する従来例
を、特開平8−122437号公報に基づいて説明す
る。図10は、この従来例の構成図であり、10は送光
手段であり、発光素子11、発光用のドライバー12、
照射用のレンズ13、及び、照射した送光ビームを所定
角度範囲にスキャン照射するスキャン手段14より構成
される。20は、対象物体から反射して帰ってくる反射
パルス光の受光手段であり、光電変換素子21、光電流
を電圧に変換する増幅器22、受光用の集光レンズ23
より構成される。さらに増幅器22は、STC(Sen
sitivityTime Control)回路22
cと可変利得アンプ22dにより構成される。30c
は、受光手段20により受光された対象物体からの反射
パルス光の再帰反射時間を検出する再帰反射時間検出手
段であり、受光手段20の出力S20と所定の値VOと
を比較する比較手段34cと受光信号S20のピーク値
を検出するピークホールド回路35cと時間計測回路3
3cより構成される。40bは、演算部であり、送光ビ
ームの照射方向の制御や、送光ビームの発光タイミング
の制御、及び、受光時間検出手段30cの出力より、対
象物体までの距離を演算する。
【0004】次に、この装置の動作について図11を用
いて説明する。送光手段10は、演算部40bからの信
号に基づき、所定の方向に送光ビームを照射する。図1
1では、対象物体QAとして、前方を走行する車両、Q
Bとして路上の表示板のようなモノを想定した場合を描
いている。対象物体QA,QBで反射した反射パルス光
は受光手段により検出され、図11に示すように、QA
からの反射パルス光S20AとQBからの反射パルス光
S20Bが出力される。受光手段20の出力S20は、
受光時間検出手段30cに入力され、比較手段34cに
て所定の値と比較され、S20が所定値VOより大きく
なったことを示す信号を時間計測手段33cに出力す
る。時間計測回路33cは、演算部40bが出力する送
光信号STをスタート信号として用いるとともに、比較
手段34cの出力をストップ信号とするものである。す
なわち、送光ビームを照射してからの受光するまでの時
間差を計測するものである。図11に示すように、2つ
の対象物体からの反射パルス光がそれぞれ検出されてい
る場合、比較手段34cからは、PA,PBの2つのス
トップ信号が生成され、時間計測回路において、taと
tb(図中に示す)が計測される。このta,tbは、
光が対象物体により反射されて帰ってくる時間で、これ
らの時間と光速度より下記の式で対象物体までの距離が
算出される。 La=1/2*光速*ta
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来例では、対象物体による反射パルス光が所定の値を
上回る時点を検出することで、複数の対象物体までの距
離がそれぞれ検出できることを開示している。ところ
で、遠方にある低反射率の対象物体、例えば、汚れた先
行車両や、さらには、リフレクタの無い車両、横向きの
車両なども検出することができれば、より安全性を向上
させることが可能である。そういう目的で、高感度な光
電変換素子や、より高感度な光学系を採用した場合、一
つの照射した送光ビームに対して、複数の反射パルス光
を検出するという状況が頻繁に発生して、下記のような
不具合により、安全性が逆に低下するようなことが起こ
ってくる。具体的な例を、図12を用いて説明する。
【0006】図12は、送光ビームの上下角の範囲に行
き先表示板等が存在する場合を示している。この表示板
が比較的小さな場合でも、上記のように高感度化する
と、1つの照射した送光ビームに対して、車両からの反
射パルス光だけでなく表示板からの反射パルス光も、受
光されるわけである。図12(a)は、検出すべき対象
車両QAが表示板QBより手前にいる場合を示してお
り、受光信号S20には、対象車両の反射パルス光S2
0Aと表示板QAの反射パルス光S20Bは分離して現
れている。よって、それぞれの再帰反射時間ta、tb
を検出し距離を測定することが可能である。図12
(b)では、対象車両QAと表示板QBが接近している
ため、この両者の反射パルス光が重なっている状態を示
している。この重なり合いは、送光ビームのパルス幅で
決定されるもので、例えば送光ビームのパルス幅を50
nsとすると、QAとQBの相対距離が7.5m以内に
なると発生する。このように複数の反射パルス光が重な
った状態では、従来例は、初めの反射パルス光しか検出
できないので、対象車両QAによる反射パルス光に対応
する再帰反射時間taのみしか検出できず、表示板QB
の検出は不可能である。従って、出力される距離は対象
車両QAまでの距離のみである。図12(c)では、先
行車QAは、表示板QBより遠方にあるが、まだ2つの
反射パルス光が重なっている状態を示している。この場
合も図12(b)と同様に、2つの反射パルス光は一つ
の反射パルス光として検出されるので、検出される反射
パルス光は、対象車両QAの反射パルス光ではなく、表
示板QBの反射パルス光に対応する時間tbとなり、今
度は表示板までの距離のみの出力となる。図12(d)
では、対象車両QAがさらに遠方に進んだため、表示板
QBの反射パルス光と対象車両QAとの反射パルス光が
再び分離されている状態を示している。よって、対象車
両QAと表示板QBまでの両方の距離が再び測定できる
ことを示している。従って、(b)(c)の状態では、
従来例が出力する距離は、対象車両QAまでの距離であ
るか、表示板QBまでの距離であるか、出力からは判別
不可能である。
【0007】この従来例の装置を、車間距離制御システ
ムに応用する場合を考える。車間距離制御システムは、
先行車両までの車間距離を一定に保つシステムであり、
先行車までの距離や、相対速度を正確に検出できること
が重要である。しかし、上記説明したように、2つの対
象物体からの反射パルス光が重なるような状態では、検
出された距離から計算される相対速度に誤りが生じる。
すなわち、上記で説明したように、表示板の下を先行車
が通り抜ける場面では、図12(c)に示したように一
時的に表示板までの距離を先行車までの距離として認識
される可能性が高く、先行車が、一時減速したかのよう
に認識され、ひいては、自車両の不必要な減速制御を引
き起こし、運転者にとってフィーリングの悪い制御とな
ってしまう。また、再度正しい先行車までの距離が検出
される図12(d)の場面では、先行車が急加速したか
のように認識され、今度は加速するようなことも考えら
れる。これと、同様の現象は、路面に描かれた路上マー
クや、トンネルの入り口の壁面等、先行車の走行路の上
下に反射物体がある場面においても生じ、特に装置を高
感度化するほどこのような状況は、頻繁に現れ、実用上
到底無視できない問題である。
【0008】本発明は、照射した1本の送光ビームが複
数の反射体に照射された場合においても、それぞれの反
射体までの距離が測定できると共に、特に、2つの対象
物体が送光ビームのパルス幅に相当する距離以内に接近
し、それぞれからの反射パルス光が重なり合う場合にお
いても適正な距離を出力するか、或いは、誤った距離を
出力しない、或いは、2つの反射パルス光が重なり合っ
ていること等を示す属性情報を距離データに付加して出
力することで、信頼性の高い車両用測距装置を得ること
を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の装置
は、外部の所定角度範囲にパルス光をスキャン照射する
送光手段と、外部で反射したパルス光を受光して電気信
号に変換する光電変換素子と、ゲインの異なる少なくと
も2以上の増幅器を持つ受光手段とを有し、各増幅器の
出力信号を受けて、出力信号中の単数、或いは複数の反
射パルス光の再帰反射時間をそれぞれ検出する再帰反射
検出手段を備え、前記複数の再帰反射時間検出手段の出
力より、対象物体までの距離を算出する距離算出手段を
備えたものであり、前記複数の増幅器は、高ゲインの信
号出力は、反射パルス光の受光信号強度が小さい場合の
検出性を向上させ、低ゲインの信号出力は、重なり合っ
た反射パルス光の分離特性を向上させ、距離算出手段
は、2つの受光信号出力より、所定の手続きに基づい
て、複数の対象物体までの距離を算出する。
【0010】請求項2の発明の装置は、請求項1の発明
の装置における再帰反射時間検出手段は、入力される増
幅器の信号出力中に含まれる反射パルス光信号の立ち上
がり時点と立ち下がり時点を検出し、記録するものであ
り、前記反射パルス光信号が、増幅器により増幅された
時に、ある値でクリップされても、記録された立ち上が
り時点と立ち下がり時点より反射パルス光の再帰反射時
間の検出ができる。
【0011】請求項3の発明の装置は、請求項1,2の
発明の装置において、距離算出手段は、高いゲインを持
つ増幅器から得られる反射パルス光の第1のパルス幅に
応じて、前記複数の再帰反射時間検出手段から得られる
出力を基にして算出する距離データの算出方法を変更す
るものであり、受光された反射パルス光の状態により、
適切な距離算出ができる。
【0012】請求項4の発明の装置は、高いゲインをも
つ増幅器から得られる反射パルス光の第1のパルス幅が
所定パルス幅より大きいとき、より低いゲインを持つ増
幅器が接続される再帰反射時間検出手段の出力より距離
を算出することにより、複数の反射パルス光が重なって
受光された際に生ずる測距データの誤りを防止する。
【0013】請求項5の発明の装置は、前記複数の再帰
反射時間検出手段からの出力より距離を算出すると共
に、前記第1のパルス幅に応じて設定される距離データ
の属性情報を該当する距離データに付加して出力するこ
とにより、本発明の装置が出力する測距データを利用す
る機器が、誤った測距データにより誤動作することを防
止する。
【0014】
【発明の実施の形態】実施の形態1.本発明の一実施例
を、図1に示す。図において、1は車載用測距装置の全
体を示しており、発光手段10、受光手段20、第1の
再帰反射時間検出手段30a、第2の再帰反射時間検出
手段30b、距離算出手段40、コントローラ50、タ
イミング生成手段60、クロックジェネレータ70から
構成されている。送光手段10は、発光素子11、発光
用のドライバー12、照射用のレンズ13、及び、照射
した送光ビームを所定角度範囲にスキャン照射するスキ
ャン手段より構成され、タイミング生成手段60により
生成される発光タイミング信号STに応じてパルス光P
を外部へ照射する。また、スキャン手段14は、コント
ローラ50からの方向指示S41に基づいて、送光ビー
ムPの照射方向を制御する。
【0015】受光手段20は、光電変換素子21、光電
流を電圧に変換する増幅器22b,22a、受光用の集
光レンズ23より構成され、受光量に応じた2つの信号
出力S20b,S20aをそれぞれ再帰反射時間検出手
段30b,30aに出力する。図では、増幅器22b,
22aを直列に接続しているので、光電変換素子21の
出力よりあとの部分のゲインは、増幅器22aの信号出
力S20aの方が大きい。再帰反射時間検出手段30
a,30bは、複数の時間差計測手段より構成されてお
り、図では、時間差計測手段1st31a,31bと時
間差計測手段2nd32a,32bを示しているが、必
要に応じてさらに増やしても良い。時間差計測手段1s
t31a,31bは、発光タイミング信号STにより発
光手段10が駆動され、射出されたパルス光Pが対象物
体(図ではQA,QB)により反射されて戻ってきた反
射パルス光信号S20a,S20b中の、はじめの反射
パルス光信号(QAからの反射パルス光)の再帰反射時
間を、発光タイミング信号STとクロックジェネレータ
70から供給される基準クロックCKを用いて検出し、
これを再帰反射時間データD31a,D31bとして距
離算出手段40に出力する。さらに、時間差計測手段1
stは、はじめの反射パルス光信号の再帰反射時間の検
出が終了すると、次の反射パルス光信号(QBからの反
射パルス光)の再帰反射時間を検出するため、時間差計
測手段2nd32a,32bに対して、検出許可フラグ
C31a,C31bを出力する。時間差計測手段2nd
32a,32bは、時間差計測手段1st31a,31
bから検出許可フラグC31a,C31bが入力されて
から動作を開始し、信号出力S20a,S20b中の2
番目の反射パルス光信号の再帰反射時間検出し、再帰反
射時間データD32a,D32bを距離算出手段40に
出力する。
【0016】距離算出手段40は、2つの信号出力S2
0a,S20bそれぞれより検出された反射パルス光の
再帰反射時間信号D31a,D31b,D32a,D3
2bを用いて、前記問題点で指摘したような検出された
反射パルス光の重なりの判定や、第1の再帰反射時間検
出手段30aにて検出された再帰反射時間より計算され
た対象物体までの距離と、第2の再帰反射時間検出手段
30bにて検出された再帰反射時間より計算された対象
物体までの距離とを比較して、所定の範囲の偏差である
ときは、それらを平均する等して一つの距離データに変
換し、(詳細は後述する)コントローラ50に距離デー
タD40として出力する。コントローラ50は、距離算
出手段50から距離データD40と、送光手段へ指示し
た照射方向の指示データS41とをあわせて、対象物体
までの距離と方向を所定のフォーマットに基づき測距デ
ータDLを出力する。また、コントローラ50は、タイ
ミング生成手段60に対して測距開始信号S40を出力
する。タイミング生成手段60には、基準となるクロッ
クCKがクロックジェネレータ50より供給されてお
り、コントローラ40からの測距開始信号S40が入力
されると、基準クロックCKと同期した発光タイミング
信号STを送光手段10と再帰反射時間検出手段30
a,30bに出力する。
【0017】次に、本装置に用いられる受光手段20の
動作について説明する。送光手段10により照射された
光Pは、対象物体QA,QBで反射して光電変換素子2
1に入射する。光電変換素子21の出力は、増幅器22
bにて増幅され、受光信号S20bとして出力されると
ともに、増幅器22aでもさらに増幅されて受光信号S
20aとして出力される。ここで、上記のように異なる
ゲインで増幅された2つの受光信号を出力する理由を説
明する。原理的に反射パルス光の強度は、対象物体の反
射率に比例し、対象物体までの距離の3乗または4乗に
逆比例する関係で変化するので、特に遠方の低反射率の
対象物体を検出しようとすると、増幅器22のゲインは
できるだけ大きく高感度化することが望ましい。
【0018】従来装置の問題点で説明した(図11及
び、図12を参照)ように、2つの対象物体QA,QB
が、送光手段10より照射される光Pのパルス幅より接
近していると、受光信号としては、図2に示すように、
2つの対象物体QA、QBからの反射パルス光は重な
り、再帰反射時間を検出するために設定する受光信号に
おける反射パルス光に対する閾値の大きさによって一つ
の反射パルス光であるかのように検出されることになる
(図2(a)を参照)。よって、これら2つの反射パル
ス光を分離して検出しようとすると、高い閾値VthH
と比較する必要がある。しかし、高い閾値を用いること
は、最初で述べたように多くの障害物を検出して安全性
を向上するために高感度化するということと相反するこ
とになる。すなわち、高い閾値に到達しない反射パルス
光が検出できなくなるわけである。そこで、低い閾値V
thLと高い閾値VthHの2つの閾値を用いようとす
ると、十分な増幅器の出力ダイナミックレンジが必要と
なり、一般には、AGCアンプや対数アンプ等複雑な増
幅器を用いることが多い。しかし、本発明の装置では、
2つの異なるゲインで増幅された信号出力S20a,S
20bを備えることにより、上記の相反する要求を満足
することが出来ると同時に、反射パルス光のパルス幅が
変化しないようにするだけの単純な増幅器を用いること
が可能となった。図2の(d)(e)で示すように、高
ゲイン増幅された信号出力S20aでは一つの反射パル
ス光として検出される場合でも、低ゲインの信号出力S
20bを用いることにより、図2(f)(g)に示すよ
うに、2つの反射パルス光として分離検出ができる。す
なわち、高ゲインであるS20aにて高感度化、低ゲイ
ンであるS20bにて2つの反射パルス光の分離性能の
向上が達成される。
【0019】次に反射パルス光の再帰反射時間を検出す
る方法について図3及び図4を用いて説明する。図3は
再帰反射時間検出手段30a,30bの構成を説明する
図である。図において、33は、送光手段から光を照射
した時点からの経過時間を計測する時間計測手段であ
り、測距開始信号S40に基づいてタイミング生成手段
60にて生成された発光タイミング信号STを時間計測
開始信号として用いている。34は比較器であり、信号
出力S20はと所定の閾値Vthとを比較する。31
は、受光信号S20中の1番目の反射パルス光信号の再
帰反射時間を検出する再帰反射時間検出手段1stであ
り、比較手段比較器34の出力に応じて、時間計測手段
33の出力をラッチする。32は、S20中の2番目の
反射パルス光信号の再帰反射時間を検出する再帰反射時
間検出手段2ndであり、比較器34の出力の状態及
び、再帰反射時間検出手段1st31より出力される検
出完了フラグC31の出力により、時間計測手段31の
出力をラッチするものである。図示しないが、同様の手
段を用いてさらに3番目、4番目の反射パルス光信号の
再帰反射時間を検出する手段を追加しても良い。
【0020】次に、動作について説明する。図4は、前
記図3の主要部位における信号波形を示すタイミングチ
ャートである。コントローラより測距開始信号S40が
タイミング生成手段60に入力されると、タイミング生
成手段60は、基準クロックCKに同期してSTを生成
する(図4の(a)〜(e)参照)。送光手段10は、
STによりパルス光を外部に射出する。再帰反射時間検
出手段30の時間計測手段34は、STにより時間計測
を開始する。時間計測手段34は、例えば従来例で示し
たようなクロックをカウンタで計測するようなものであ
り(特開平8−122437号公報)、また、コンデン
サの充放電を利用したようなアナログ的な時間計測手段
であっても(特開平7−333336号公報)、またそ
れらの組み合わせでも良い。
【0021】送光手段10より外部に射出されたパルス
光Pが、図1に示したように、対象物体QA,QBによ
り反射されて、受光手段20により受光信号S20が生
成されたとする。受光信号S20には、QAからの反射
パルス光を示すS20(1)とQBからの反射パルス光
を示すS20(2)の2つの反射パルス光信号が生成さ
れる。この受光信号S20は比較器34により所定の閾
値Vthと比較される。対象物体QAからの受光パルス
であるS20(1)が、閾値Vthを越えた時点の時間
計測手段33の出力が再帰反射時間検出手段1st31
のラッチR1stにて記録され、S20(1)の立ち上
がり時間tr(1)として出力される。次に、S20
(1)が閾値Vthを下回った時点の時間計測手段33
の出力が再帰反射時間検出手段1st31のラッチF1
stにて記録され、S20(1)の立ち下がり時間tf
(1)として出力されるとともに、1番目の反射パルス
光信号の再帰反射時間検出が完了したことを示す検出完
了信号C31を再帰反射時間検出手段2nd32に出力
する(図4の(f)〜(h)を参照)。
【0022】再帰反射時間検出手段2nd32は、1番
目の反射パルス光信号S20(1)に対しては、再帰反
射時間検出手段1st31からの検出完了信号C31が
入力されていないので、ラッチ動作は行わず、先に説明
したように1番目の受光信号S20(1)の計測が終了
したことを示すC31が入力されてから動作を開始す
る。すなわち、2番目の反射パルス光信号であるS20
(2)が閾値Vthを越えた時点と下回った時点の時間
計測手段33の出力をそれぞれラッチR2nd、ラッチ
F2ndにて記録して、S20(2)立ち上がり時間t
r(2)と立ち下がり時間tf(2)を出力する。(図
4の(g)、(i)を参照)
【0023】これらにより、1つの射出したパルス光P
が2つの対象物QA、QBに反射されて戻ってくるまで
の時間が計測できる。ただし、現実には、受光手段20
には、遅れ時間が存在し、また、送光手段10にも開始
信号STから実際に送光ビームが照射されるまでの遅れ
時間がある。上記再帰反射時間の検出は、これらの遅れ
時間を補償して行われ、対象物体までの距離Lは、求め
る対象物体からの反射パルス光の立ち上がり時点をt
r、立ち下がり時点をtfとすると、 L=c(tr+tf)/2 (ただし、cは光速)で計算される。
【0024】以上述べたように、再帰反射時間は反射パ
ルス光信号S20と所定の閾値を比較して、立ち上が
り、立ち下がりのタイミングだけで測定できるので、入
力される受光信号S20は光電変換素子21が検出した
受光波形を保存しておく必要がない。つまり、受光信号
S20は、光電変換素子21が受光しているかしていな
いかのデジタル的な信号でもかまわないため、STC回
路やAGC回路を増幅器22に用いたり、受光信号を飽
和させないように対数アンプなど複雑な増幅器を用いる
必要は無く、ただパルス幅を保存するだけの増幅器を用
いればいいので、低コストで、簡単な構成にできる。
【0025】次に、距離算出手段40について詳細な説
明をする。距離算出手段40では、先に説明した2つの
再帰反射時間検出手段30a,30bにて検出された再
帰反射時間が入力され、それらより対象物体までの距離
を算出される。前記図3及び図4に基づく説明では、2
つの再帰反射時間検出手段30a,30bが検出する反
射パルス光は、それぞれ2個としたが、ここでは、それ
ぞれm個、n個とし、それぞれに検出された順番に応じ
て反射パルス光番号(iまたは、k)を付与する。2つ
の再帰反射時間検出手段30a,30bが検出した反射
パルス光の立ち上がり時間をtra(i),trb
(k)、立ち下がり時間をtfa(i),tfb(k)
とする。
【0026】図5は、2つの対象物体が近接しており、
低ゲインである受光信号S20bで観測されるk,k+
1番目の反射パルス光が、高ゲインである受光信号S2
0aでは重なり合って一つのi番目の反射パルス光とし
て再帰反射時間検出手段30aにて検出されている状態
を示している。従って、再帰反射時間検出手段30aに
て検出される反射パルス光番号i番目の反射パルス光
は、再帰反射時間検出手段30bにて検出される反射パ
ルス光番号k番目とk+1番目の反射パルス光に分離す
る必要がある。
【0027】次に分離する手順の一例を図6に示すフロ
ーチャートを用いて説明する。まず、ステップ4001
にて、再帰反射時間検出手段30aの出力である再帰反
射時間データであるi番目の反射パルス光の立ち上がり
時間tra(i)と立ち下がり時間tfa(i)より、
受光信号のパルス幅Tpa(i)を計算する。ステップ
4002にて、送光手段10にて照射されるパルス光の
パルス幅に相当する時間閾値Tpth1と比較され、受
光信号パルス幅Tpa(i)が、時間閾値Tpth1よ
り短ければ、この反射パルス光は、一つの対象物体によ
り反射されたものとして、この対象物体までの距離をス
テップ4003にて算出する。ステップ4002にて、
パルス幅Tpa(i)が時間閾値Tpth1より長けれ
ばステップ4004にて、tra(i)と再帰反射時間
検出手段30bの出力である再帰反射時間データのk番
目の反射パルス光の立ち上がり時間trb(k)と比較
し、tra(i)<trb(k)である最小のkの値
(kmin)を求める。ステップ4005では、tfa
(i)とtfb(k)とを比較し、tfa(i)>tf
b(k)である最大のkの値(kmax)を求める。この
2つの処理により、再帰反射時間検出手段30aが検出
したi番目の反射パルス光は、再帰反射時間検出手段3
0bのkmin番目からkmax番目までの反射パルス光の重
なりであることがわかる。よって、ステップ4006で
は、再帰反射時間検出手段30bのkmin番目からkmax
番目までの再帰反射時間データより対象物体までの距離
を算出する。このような処理を、再帰反射時間検出手段
30aが検出した反射パルス光の数(i=1〜最大値m
個)繰り返すことにより、出力する複数対象物までのそ
れぞれの距離が算出される。
【0028】また、図6に示すフローチャートステップ
4006では、低ゲインの増幅器22bに繋がる再帰反
射時間検出手段30bから得られる反射パルス光には重
なりが生じないとして距離を算出すると説明したが、複
数の対象物体の反射強度や、それらの間の距離によって
は図7(a)に示すように重なる場合もある。この場
合、図7(b)のフローチャートに示すように、ステッ
プ4007にて再帰反射時間30bの出力に対してそれ
ぞれパルス幅をTp(j)を計算し、Tp(j)>Tp
th1であれば、該当する反射パルス光はまだ複数の反
射パルス光が重なっていると判定されるので、ステップ
4008に進み、反射波パルスが重なっていることを表
す属性、例えば重なりフラグFW(j)をセットする。
一方Tp(j)<Tpth1であれば、これは単一の対
象物体からの反射光であると判定されるので、ステップ
4009に進み、先の属性を正常にする。いずれの場合
でも、次にステップ4010に進み、再帰反射時間検出
手段30bの出力より距離を算出する。
【0029】以上検出した反射パルス光のパルス幅が所
定値Tpth1以上の時の処理内容を説明した。次は、
図8に示すよう、反射パルス光のパルス幅が所定値以下
のときの処理について説明する。図8(a)は、反射パ
ルス光の強度が小さい場合を示しており、このような場
合、閾値Vthでの反射波信号S20の微分値が小さい
ため、反射波を光電変換素子にて受光させ、光電変換素
子を増幅する増幅器の歪み具合や、重畳するノイズまた
は、閾値に重畳するノイズ等により、検出される立ち上
がり時点tr、立ち下がり時点tfの検出結果は無視で
きない程度の誤差を持つ。よって、それらより算出する
距離データも誤差を持つわけである。以下、パルス幅が
所定値以下の場合の処理について、図8(b)を用いて
説明する。ステップ4011は、あらかじめ求めている
反射パルス光の幅Tp(j)と所定値Tpth2を比較
し、Tp(j)<Tpth2であれば、この反射パルス
光の強度が不足していると判定され、反射強度が不足し
ていることを示す属性、例えば強度不足フラグFP
(j)をセットする。Tp(j)>Tpth2であれ
ば、十分な反射強度があると判定され、ステップ401
3にすすみ、先の属性を正常にする。いずれの場合で
も、次のステップ4014に進み、再帰反射時間検出手
段30a,30bの出力により距離を算出する。この処
理は、図6のフローチャートのステップ4003と、ス
テップ4006の代わりに実行すれば良い。
【0030】図9のフローチャートは、距離算出手段4
0の動作の別例を示したものである。ステップ4101
にて、再帰反射時間検出手段30aのi番目の反射パル
ス光の再帰反射時間tra(i)とtfa(i)より反
射パルス光のパルス幅Tpa(i)を算出する。ステッ
プ4102では、算出したTpa(i)と時間閾値Tp
th1と比較し、Tpa(i)≦Tpth1であれば、
i番目の反射パルス光は、単一の対象物体からの反射パ
ルス光であるとしてステップ4103にすすみ、tra
(i)とtfa(i)より対象物体までの距離La
(j)を算出し記録する。Tpa(i)>Tpth1で
あれば、先にも説明したように、この反射パルス光は複
数の対象物体からの反射パルス光が重なっていることを
示しており、距離計算は実行しない。以上の処理を再帰
反射時間検出手段30aが検出したm番目の反射パルス
光まで繰り返す。この処理により記録された距離La
(j)のデータ数をステップ4104にてjaとして記
録する。次に、ステップ4105にて、再帰反射時間検
出手段30bのk番目の反射パルス光の再帰反射時間t
rb(k)とtfb(k)より反射パルス光のパルス幅
Tpb(k)を算出する。以下の処理は、再帰反射時間
検出手段30aのデータ処理方法と同様にして、最終的
には対象物までの距離Lb(j)をステップ4107に
て記録し、またデータ数jbをステップ4108にて記
録する。ステップ4109では、個別に対象物体までの
距離を計算したLa(i)(i=1〜ja)とLb
(k)(k=1〜jb)を相互に比較し(ステップ41
09)、La(i)とLb(k)との差が所定値Lth
以下であると、ステップ4110にすすみ、この2つの
距離データを、(1)2つの距離データを平均する。
(2)La(i)のデータを採用する。(3)Lb
(k)のデータを採用する。のいずれかにて、ひとつの
距離データL(j)とする。また、La(i)と近い距
離Lb(k)がなければ、La(i)をそのまま、ステ
ップ4111にて出力する距離データとする。最後にス
テップ4112てL(j)を対象物体までの距離として
コントローラ50に出力する。
【0031】最後に、コントローラ50は、距離算出手
段40から出力される距離データと、送光手段に指示し
た送光ビームの照射方向を所定のフォーマットに基づき
測距データDLとして外部に出力する。
【0032】
【発明の効果】この発明は以上のように、照射した1本
の送光ビームが複数の反射体に照射された場合において
も、それぞれの反射体までの距離が測定できると共に、
特に、2つの対象物体が送光ビームのパルス幅に相当す
る距離以内に接近し、それぞれからの反射パルス光が重
なり合う場合においても適正な距離を出力するか、或い
は、誤った距離を出力しない、或いは、2つの反射パル
ス光が重なり合っていること等を示す属性情報を距離デ
ータに付加して出力することで、信頼性の高い車両用測
距装置が得られる。
【0033】なお、照射した一つの送光ビームに対して
複数の反射パルス光を、複数のゲインの出力をもつ増幅
器を用いて検出させるで、高ゲインの出力にて、本装置
の高感度化、及び、低増幅の出力にて、複数の対象物体
が接近している(反射パルス光が時間軸上で接近してい
る)場合の分離性能を両立させることが可能となる。
【0034】また、受光される反射パルス光の立ち上が
り時点と立ち下がり時点を検出、記録するように構成
し、この記録された反射パルス光の立ち上がり時点と立
ち下がり時点より再帰反射時間を算出するようにしたの
で、反射パルス光の受光状態の判定が可能になり測距デ
ータの信頼性が向上すると共に、増幅器は、AGCアン
プ等、複雑な増幅器は必要でなく受光される反射パルス
光のパルス幅が保存できる単純な増幅器でよいという利
点がある。
【0035】さらに、反射パルス光のパルス幅に応じて
距離を算出する方法を変更するように構成したので、反
射パルス光の受光状態に応じて、最も信頼性の高い測距
データが得られる。
【0036】さらに、また、高いゲインを持つ増幅器か
ら得られる反射パルス光のパルス幅が所定値より大きい
ときは、この反射パルス光が複数の対象物体からの反射
パルス光が重なっていると判断し、この反射パルス光か
ら距離の算出をしないことより誤った距離の算出を抑制
するとともに、この場合、分離性の良い低ゲインの増幅
器から得られる反射パルス光の再帰反射時間より距離を
算出するので、前記複数の対象物体までの距離をそれぞ
れ検出ができる。
【0037】さらに、また、距離を算出する際、対象と
なる反射パルス光のパルス幅に応じた属性情報を設定
し、距離データにその属性情報を付加して出力するよう
にしたので、距離を算出する反射光パルスのパルス幅が
所定値より大きい場合は、複数の対象物体の分離ができ
ていないことや、所定値より小さい場合は、反射強度が
不足して精度が悪い等の属性を、本発明の装置を利用す
る機器に伝えることができる。よって、利用する機器で
は、距離データの属性に応じて処理内容を変更すること
が可能となるので、本発明の装置を含んだシステムにお
ける信頼性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1の車両用測距装置の
概略構成図である。
【図2】 図1の車両用測距装置の動作を示すタイムチ
ャート図である。
【図3】 図1の再帰反射時間検出手段を示す概略構成
図である。
【図4】 図3の再帰反射時間検出手段の動作を示すタ
イムチャート図である。
【図5】 図3の再帰反射時間検出手段の動作を示すタ
イムチャート図である。
【図6】 図1の車両用測距装置の処理を示すフローチ
ャートである。
【図7】 図1の車両用測距装置の処理を示す説明図で
ある。
【図8】 図1の車両用測距装置の処理を示す説明図で
ある。
【図9】 図1の車両用測距装置の処理を示すフローチ
ャートである。
【図10】 従来例を示す概略構成図である。
【図11】 従来例の動作を示す説明図である。
【図12】 従来例の課題を示す説明図である。
【符号の説明】
1 車両用測距装置 10 送光手段 20 受光手段 22a 高ゲイン
の増幅器 22b 低ゲインの増幅器 30a 高ゲインの増幅器に繋がる再帰反射時間検出手
段 30b 低ゲインの増幅器に繋がる再帰反射時間検出手
段 40 距離算出手段 50 コントロー
ラ 60 タイミング生成手段 70 クロックジ
ェネレータ
フロントページの続き (72)発明者 岡村 茂一 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 5J084 AA05 AA10 AB01 AB17 AC02 AD01 BA01 BA49 BB01 CA22 CA56 EA04 EA20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定角度範囲にパルス光をスキャン照射
    する送光手段、対象物体により反射した反射パルス光を
    受光して電気信号に変換する光電変換素子と前記光電変
    換素子の出力を増幅する増幅器を備え前記光電変換素子
    の受光量に相当する受光信号を出力する受光手段、前記
    送光手段によるパルス光の照射時点から前記受光手段に
    よる反射光の受光時点までの時間差(以下、再帰反射時
    間)に基づいて対象物体までの距離データ、並びに対象
    物体の方向データ(以下、併せて測距データ)を出力す
    る車両用測距装置において、前記光電変換素子の出力信
    号を受ける異なるゲインの少なくとも2つ以上の増幅器
    を有する受光手段と、この受光手段の少なくとも2つ以
    上の増幅器の出力信号に基づき1つの送光パルスに対し
    て複数の反射パルス光の再帰反射時間を計測し得る複数
    の再帰反射時間検出手段と、これら複数の再帰反射時間
    検出手段の出力に基づき複数の対象物体までの距離デー
    タを算出し得る距離算出手段とを備えたことを特徴とす
    る車両用測距装置。
  2. 【請求項2】 再帰反射時間検出手段は、前記送光手段
    よりパルス光を照射した時点から、前記受光手段から出
    力される受光信号にあらわれる反射パルス光が立ち上が
    るまでの経過時間と、立ち下がるまでの経過時間を検出
    し、記録するようにし、前記時間を基に再帰反射時間を
    算出することを特徴とする請求項1に記載の車両用測距
    装置。
  3. 【請求項3】 距離算出手段は、高いゲインをもつ増幅
    器から得られる反射パルス光の第1の閾値を横切る時間
    幅(以下、第1のパルス幅)に応じて、前記複数の再帰
    反射時間検出手段から得られる出力を基にして算出する
    距離データの算出方法を変更するようにしたことを特徴
    とする請求項1または2に記載の車両用測距装置。
  4. 【請求項4】 距離算出手段は、前記第1のパルス幅
    が、所定パルス幅より大きいとき、上記高いゲインより
    も低いゲインをもつ増幅器に設けられた再帰反射時間検
    出手段から得られる再帰反射時間を基にして距離データ
    を算出することを特徴とする請求項3に記載の車両用測
    距装置。
  5. 【請求項5】 距離算出手段は、前記複数の再帰反射時
    間検出手段から得られる再帰反射時間を基にして距離デ
    ータを算出するとともに前記第1のパルス幅に応じて設
    定される距離データの属性情報を該当する距離データに
    付加して出力するようになっていることを特徴とする請
    求項3に記載の車両用測距装置。
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