JP2002310594A - 熱交換用伝熱管を備えた熱交換器 - Google Patents
熱交換用伝熱管を備えた熱交換器Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 比較的高い蒸気温度で使用しても熱交換用伝
熱管の腐食を生じにくく、伝熱管の寿命延長を図ること
ができる熱交換器を提供すること。 【解決手段】 外部を高温ガスと接触させ、内部を通過
する被加熱流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管を
備えた熱交換器であって、熱交換用伝熱管が鋼管24と
該鋼管24の外面を被覆する被覆層25とからなり、被
覆層25の少なくとも表層部がセラミック・金属複合材
料、好ましくはAlN系セラミック・金属複合材料によ
り構成されることを特徴としている。
熱管の腐食を生じにくく、伝熱管の寿命延長を図ること
ができる熱交換器を提供すること。 【解決手段】 外部を高温ガスと接触させ、内部を通過
する被加熱流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管を
備えた熱交換器であって、熱交換用伝熱管が鋼管24と
該鋼管24の外面を被覆する被覆層25とからなり、被
覆層25の少なくとも表層部がセラミック・金属複合材
料、好ましくはAlN系セラミック・金属複合材料によ
り構成されることを特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テールエンドボイ
ラ、空気予熱器、水冷壁管等のような、熱交換用伝熱管
を備えた熱交換器に関する。
ラ、空気予熱器、水冷壁管等のような、熱交換用伝熱管
を備えた熱交換器に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ゴミ焼却炉等において、廃熱の有
効利用の観点から廃熱回収ボイラを後流側に設置し発電
を行う方法が盛んになっている。図15に縦型廃熱回収
ボイラ(以下、縦型ボイラという)を後流側に設置した
ゴミ焼却プラントのフロー図を示す。縦型ボイラ2はゴ
ミ焼却炉1の後流側に設置されている。
効利用の観点から廃熱回収ボイラを後流側に設置し発電
を行う方法が盛んになっている。図15に縦型廃熱回収
ボイラ(以下、縦型ボイラという)を後流側に設置した
ゴミ焼却プラントのフロー図を示す。縦型ボイラ2はゴ
ミ焼却炉1の後流側に設置されている。
【0003】ゴミ投入口3より投入されたゴミは燃焼部
で燃焼する。発生した排ガスは太矢印に示すように約8
00〜900℃の高温部である第1パス部4を通り、高
温ガスのミキシングやガス温度低下のために設置された
第2パス部5に流れる。さらに、ガス温度の低下した第
3パス部6に設置された過熱器7、蒸発管9を通過し、
バグフィルタ10を経て、煙突11より大気に放出され
る。符号8はスートブロワである。一方、過熱器7で発
生した過熱蒸気はヘッダ12を通り蒸気タービン13に
送られる。
で燃焼する。発生した排ガスは太矢印に示すように約8
00〜900℃の高温部である第1パス部4を通り、高
温ガスのミキシングやガス温度低下のために設置された
第2パス部5に流れる。さらに、ガス温度の低下した第
3パス部6に設置された過熱器7、蒸発管9を通過し、
バグフィルタ10を経て、煙突11より大気に放出され
る。符号8はスートブロワである。一方、過熱器7で発
生した過熱蒸気はヘッダ12を通り蒸気タービン13に
送られる。
【0004】従来、過熱器7等に用いられる高温蒸気用
の伝熱管(熱交換用伝熱管)の高温腐食を防止するため
に、ボイラの蒸気温度を300℃以下に抑えてきた。こ
れは以下のような理由による。ゴミ焼却炉等の排ガスに
は腐食性の強いHClガスが含まれ、さらに排ガス中に
は腐食性の強いNaCl、KCl等の塩化物や、Na 2
SO4、K2SO4等の硫酸塩等を多量に含む飛灰が存在
している。このため排ガス通路中に設置された伝熱管の
表面には、排ガスによって運ばれた飛灰が付着する。伝
熱管表面に付着した飛灰には融点が300〜400℃と
低いものが存在し、このような飛灰が蒸気温度が300
℃を超えるような伝熱管の表面に付着すると溶融塩とな
る。この溶融塩は腐食性が強いので伝熱管の腐食を生じ
る。
の伝熱管(熱交換用伝熱管)の高温腐食を防止するため
に、ボイラの蒸気温度を300℃以下に抑えてきた。こ
れは以下のような理由による。ゴミ焼却炉等の排ガスに
は腐食性の強いHClガスが含まれ、さらに排ガス中に
は腐食性の強いNaCl、KCl等の塩化物や、Na 2
SO4、K2SO4等の硫酸塩等を多量に含む飛灰が存在
している。このため排ガス通路中に設置された伝熱管の
表面には、排ガスによって運ばれた飛灰が付着する。伝
熱管表面に付着した飛灰には融点が300〜400℃と
低いものが存在し、このような飛灰が蒸気温度が300
℃を超えるような伝熱管の表面に付着すると溶融塩とな
る。この溶融塩は腐食性が強いので伝熱管の腐食を生じ
る。
【0005】また、上記のような溶融塩による腐食以外
に、排ガス中に含まれるHClガスが付着飛灰に含まれ
る鉛化合物や鉄の酸化物の触媒作用により分解して腐食
性の強いCl2ガスが生成し、このCl2ガスにより伝熱
管の腐食が生じる。
に、排ガス中に含まれるHClガスが付着飛灰に含まれ
る鉛化合物や鉄の酸化物の触媒作用により分解して腐食
性の強いCl2ガスが生成し、このCl2ガスにより伝熱
管の腐食が生じる。
【0006】高温腐食を防止する方法として、伝熱管材
料にアロイ(Alloy)625やアロイ(Allo
y)825等の高Ni合金を使用する方法、伝熱管表面
にアロイ(Alloy)625やアロイ(Alloy)
825等の肉盛りを行う方法、高温伝熱管をできるだけ
ガス下流側に設置し、高蒸気条件になる伝熱管の外面温
度を抑える方法等がなされてきている。また、伝熱面表
面に付着した飛灰を除去する方法としてスートブロワに
よる灰落としも行われている。
料にアロイ(Alloy)625やアロイ(Allo
y)825等の高Ni合金を使用する方法、伝熱管表面
にアロイ(Alloy)625やアロイ(Alloy)
825等の肉盛りを行う方法、高温伝熱管をできるだけ
ガス下流側に設置し、高蒸気条件になる伝熱管の外面温
度を抑える方法等がなされてきている。また、伝熱面表
面に付着した飛灰を除去する方法としてスートブロワに
よる灰落としも行われている。
【0007】また、近年、熱回収する伝熱部が縦方向に
設置された縦型ボイラに対して、伝熱部の各熱交換器が
排ガスが水平方向に流れる箇所に設置され、その熱交換
器の伝熱管が縦方向に配置された横型ボイラ(以下、テ
ールエンドボイラと云う)が採用されてきている。
設置された縦型ボイラに対して、伝熱部の各熱交換器が
排ガスが水平方向に流れる箇所に設置され、その熱交換
器の伝熱管が縦方向に配置された横型ボイラ(以下、テ
ールエンドボイラと云う)が採用されてきている。
【0008】図16にテールエンドボイラを後流側に設
置したゴミ焼却プラントのフロー図を示す。なお、図1
5と共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明は
省略する。このテールエンドボイラ14aでは、高温ガ
スのミキシングやガス温度低下のために設置された第2
パス部5に続いて第3パス部15aが設けられ、第2パ
ス部5から流れてきた排ガスを太矢印に示すように水平
方向に流している。そして、そのガス雰囲気中に蒸発器
管群16a(以下、蒸発器管という)と過熱器管群17
a(以下、過熱器管という)が設置され、それらを構成
する熱交換用伝熱管が垂直に設置されている。
置したゴミ焼却プラントのフロー図を示す。なお、図1
5と共通する構成には同一の符号を付し、詳細な説明は
省略する。このテールエンドボイラ14aでは、高温ガ
スのミキシングやガス温度低下のために設置された第2
パス部5に続いて第3パス部15aが設けられ、第2パ
ス部5から流れてきた排ガスを太矢印に示すように水平
方向に流している。そして、そのガス雰囲気中に蒸発器
管群16a(以下、蒸発器管という)と過熱器管群17
a(以下、過熱器管という)が設置され、それらを構成
する熱交換用伝熱管が垂直に設置されている。
【0009】前記熱交換用伝熱管は外部の排ガスと内部
を通過する被加熱流体(水、蒸気、空気等)との間で熱
交換させるもので、前記蒸発器管16a、過熱器管17
aの他に、空気予熱器管群18a(以下、空気予熱器管
という)、水冷壁管23a、節炭器管群20a(以下、
エコノマイザという)等も熱交換用伝熱管で構成されて
いる。
を通過する被加熱流体(水、蒸気、空気等)との間で熱
交換させるもので、前記蒸発器管16a、過熱器管17
aの他に、空気予熱器管群18a(以下、空気予熱器管
という)、水冷壁管23a、節炭器管群20a(以下、
エコノマイザという)等も熱交換用伝熱管で構成されて
いる。
【0010】ここでは、第3パス部15aに続いて第4
パス部19aを設け、排ガスを下方に流してそのガス雰
囲気中にエコノマイザ20aを設置している。第4パス
部19aから排出された排ガスはバグフィルタ10を経
て、煙突11より大気に放出される。一方、過熱器管1
7aで発生した過熱蒸気はヘッダ12(管寄せ)を通り
蒸気タービン13に送られる。符号21aはボイラドラ
ムである。
パス部19aを設け、排ガスを下方に流してそのガス雰
囲気中にエコノマイザ20aを設置している。第4パス
部19aから排出された排ガスはバグフィルタ10を経
て、煙突11より大気に放出される。一方、過熱器管1
7aで発生した過熱蒸気はヘッダ12(管寄せ)を通り
蒸気タービン13に送られる。符号21aはボイラドラ
ムである。
【0011】第3パス部15aに設けられた蒸発器管1
6a、過熱器管17aについては、槌打具22a等によ
り付着飛灰を容易に除去できる。
6a、過熱器管17aについては、槌打具22a等によ
り付着飛灰を容易に除去できる。
【0012】上述したテールエンドボイラ14aは、槌
打具22a等により熱交換用伝熱管に付着した付着飛灰
を定期的、不定期的に除去できるので、付着飛灰に起因
した腐食を防止して腐食減肉の進行を低減できる。
打具22a等により熱交換用伝熱管に付着した付着飛灰
を定期的、不定期的に除去できるので、付着飛灰に起因
した腐食を防止して腐食減肉の進行を低減できる。
【0013】しかしながら、テールエンドボイラ14a
には以下の点で問題がある。すなわち、過熱器管17a
で発生した過熱蒸気を発電プラント等の蒸気タービン1
3の駆動源として用いる場合、発電効率を上げるために
蒸気温度を450℃以上にすると、過熱器管17aが耐
食性に優れた材料、例えばNi−Cr−Mo材料で構成
されていても腐食減肉が激しく生じ、1〜数年に一度は
管を新品と交換する必要がある。
には以下の点で問題がある。すなわち、過熱器管17a
で発生した過熱蒸気を発電プラント等の蒸気タービン1
3の駆動源として用いる場合、発電効率を上げるために
蒸気温度を450℃以上にすると、過熱器管17aが耐
食性に優れた材料、例えばNi−Cr−Mo材料で構成
されていても腐食減肉が激しく生じ、1〜数年に一度は
管を新品と交換する必要がある。
【0014】したがって本発明の目的は、比較的高い蒸
気温度で使用しても熱交換用伝熱管の腐食を生じにく
く、伝熱管の寿命延長を図ることができる熱交換器を提
供することにある。
気温度で使用しても熱交換用伝熱管の腐食を生じにく
く、伝熱管の寿命延長を図ることができる熱交換器を提
供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記課題を
解決するために、熱交換用伝熱管の管壁温度と腐食速度
の関係について検討を行った。これについては図14に
示すような管壁温度と腐食速度との一般的な関係が知ら
れている。図14に腐食曲線Lで示されるように、腐食
領域には低温腐食領域N(概略150℃以下)と高温腐
食領域M(概略300℃以上700℃以下)とがあり、
高温腐食領域Mでは特に過熱器管の管壁が腐食の対象箇
所となる。また、空気予熱器管の入口側も対象箇所とな
る。また、低温腐食領域Nでは、特にエコノマイザの管
壁が腐食の対象箇所となる。高温腐食領域Mには、塩化
鉄またはアルカリ鉄硫酸塩の生成による腐食ゾーンMa
と塩化鉄またはアルカリ鉄硫酸塩の分解による腐食ゾー
ンMbが存在する。また、低温腐食領域Nは電気化学的
腐食ゾーンである。
解決するために、熱交換用伝熱管の管壁温度と腐食速度
の関係について検討を行った。これについては図14に
示すような管壁温度と腐食速度との一般的な関係が知ら
れている。図14に腐食曲線Lで示されるように、腐食
領域には低温腐食領域N(概略150℃以下)と高温腐
食領域M(概略300℃以上700℃以下)とがあり、
高温腐食領域Mでは特に過熱器管の管壁が腐食の対象箇
所となる。また、空気予熱器管の入口側も対象箇所とな
る。また、低温腐食領域Nでは、特にエコノマイザの管
壁が腐食の対象箇所となる。高温腐食領域Mには、塩化
鉄またはアルカリ鉄硫酸塩の生成による腐食ゾーンMa
と塩化鉄またはアルカリ鉄硫酸塩の分解による腐食ゾー
ンMbが存在する。また、低温腐食領域Nは電気化学的
腐食ゾーンである。
【0016】また、上述したようにゴミ焼却炉の排ガス
には腐食性の強いHClガスが含まれるとともに、排ガ
ス中には腐食の起因になる飛灰が存在しており、この飛
灰が排ガス流路中に設置された熱交換用伝熱管の表面に
付着する。飛灰には融点が300〜400℃程度と低い
ものもあるため、蒸気温度が300℃を超える熱交換用
伝熱管の表面に付着した飛灰は溶融塩となって管の腐食
を生じ、且つ付着飛灰に含まれる鉛化合物や鉄の酸化物
の触媒作用により、排ガス中に含まれるHClガスから
腐食性の強いCl2ガスが生成し、このCl2ガスによる
伝熱管の腐食も生じる。
には腐食性の強いHClガスが含まれるとともに、排ガ
ス中には腐食の起因になる飛灰が存在しており、この飛
灰が排ガス流路中に設置された熱交換用伝熱管の表面に
付着する。飛灰には融点が300〜400℃程度と低い
ものもあるため、蒸気温度が300℃を超える熱交換用
伝熱管の表面に付着した飛灰は溶融塩となって管の腐食
を生じ、且つ付着飛灰に含まれる鉛化合物や鉄の酸化物
の触媒作用により、排ガス中に含まれるHClガスから
腐食性の強いCl2ガスが生成し、このCl2ガスによる
伝熱管の腐食も生じる。
【0017】本発明は以上のような検討の結果なされた
ものであり、以下のような特徴を有する。
ものであり、以下のような特徴を有する。
【0018】[1] 外部を高温ガスと接触させ、内部を通
過する被加熱流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管
を備えた熱交換器であって、前記熱交換用伝熱管が鋼管
と該鋼管の外面を被覆する被覆層とからなり、該被覆層
の少なくとも表層部がセラミック・金属複合材料により
構成されることを特徴とする熱交換用伝熱管を備えた熱
交換器。
過する被加熱流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管
を備えた熱交換器であって、前記熱交換用伝熱管が鋼管
と該鋼管の外面を被覆する被覆層とからなり、該被覆層
の少なくとも表層部がセラミック・金属複合材料により
構成されることを特徴とする熱交換用伝熱管を備えた熱
交換器。
【0019】[2] 内部に高温ガスを通過させ、外部を流
れる被加熱流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管を
備えた熱交換器であって、前記熱交換用伝熱管が鋼管と
該鋼管の内面を被覆する被覆層とからなり、該被覆層の
少なくとも表層部がセラミック・金属複合材料により構
成されることを特徴とする熱交換用伝熱管を備えた熱交
換器。
れる被加熱流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管を
備えた熱交換器であって、前記熱交換用伝熱管が鋼管と
該鋼管の内面を被覆する被覆層とからなり、該被覆層の
少なくとも表層部がセラミック・金属複合材料により構
成されることを特徴とする熱交換用伝熱管を備えた熱交
換器。
【0020】[3] 上記[1]の熱交換器において、熱交換
器がテールエンドボイラであることを特徴とする熱交換
用伝熱管を備えた熱交換器。
器がテールエンドボイラであることを特徴とする熱交換
用伝熱管を備えた熱交換器。
【0021】[4] 上記[1]又は[2]の熱交換器において、
熱交換器が空気予熱器であることを特徴とする熱交換用
伝熱管を備えた熱交換器。
熱交換器が空気予熱器であることを特徴とする熱交換用
伝熱管を備えた熱交換器。
【0022】[5] 上記[1]の熱交換器において、熱交換
器が、外部を高温ガスと接触させ、内部を通過する被加
熱流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管を備えた水
冷壁管であり、該水冷壁管が複数の鋼管と該鋼管間を接
続するフィンからなる水冷壁管本体と、該水冷壁管本体
の高温ガスと接触する側を被覆する被覆層とからなり、
該被覆層が、少なくとも表層部がセラミック・金属複合
材料により構成されたパネルからなることを特徴とする
熱交換用伝熱管を備えた熱交換器。
器が、外部を高温ガスと接触させ、内部を通過する被加
熱流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管を備えた水
冷壁管であり、該水冷壁管が複数の鋼管と該鋼管間を接
続するフィンからなる水冷壁管本体と、該水冷壁管本体
の高温ガスと接触する側を被覆する被覆層とからなり、
該被覆層が、少なくとも表層部がセラミック・金属複合
材料により構成されたパネルからなることを特徴とする
熱交換用伝熱管を備えた熱交換器。
【0023】[6] 上記[1]〜[5]のいずれかの熱交換器に
おいて、被覆層のセラミック・金属複合材料が窒化アル
ミニウム系セラミック・金属複合材料であることを特徴
とする熱交換用伝熱管を備えた熱交換器。
おいて、被覆層のセラミック・金属複合材料が窒化アル
ミニウム系セラミック・金属複合材料であることを特徴
とする熱交換用伝熱管を備えた熱交換器。
【0024】[7] 上記[1]〜[6]のいずれかの熱交換器に
おいて、被覆層の厚さが3mm以上30mm以下である
ことを特徴とする熱交換用伝熱管を備えた熱交換器。
おいて、被覆層の厚さが3mm以上30mm以下である
ことを特徴とする熱交換用伝熱管を備えた熱交換器。
【0025】[8] 上記[1]〜[7]のいずれかの熱交換器に
おいて、被覆層の少なくとも表層部が、実質的にAlN
とAlONとAlとからなるAlN系セラミック・金属
複合焼結体からなることを特徴とする熱交換用伝熱管を
備えた熱交換器。
おいて、被覆層の少なくとも表層部が、実質的にAlN
とAlONとAlとからなるAlN系セラミック・金属
複合焼結体からなることを特徴とする熱交換用伝熱管を
備えた熱交換器。
【0026】[9] 上記[1]〜[7]のいずれかの熱交換器に
おいて、被覆層の少なくと表層部が、実質的にAlNと
AlONとAlとを主体とし、これにTiO2、Zr
O2、Cr2O3、Al2O3、SiO2、Y2O3、Ce
O2、Sc2O3等の酸化物、BN、MgB2、CaB6、
TiB2、ZrB2、AlB2等の硼化物、B4C、Ti
C、ZrC、Cr3C2、Al4C3、SiC等の炭化物、
TiN、ZrN、Cr2N、Si3N4等の窒化物、Si2
N2O等の酸窒化物等の中から選ばれる1種又は2種以
上を配合した燒結体からなることを特徴とする熱交換用
伝熱管を備えた熱交換器。
おいて、被覆層の少なくと表層部が、実質的にAlNと
AlONとAlとを主体とし、これにTiO2、Zr
O2、Cr2O3、Al2O3、SiO2、Y2O3、Ce
O2、Sc2O3等の酸化物、BN、MgB2、CaB6、
TiB2、ZrB2、AlB2等の硼化物、B4C、Ti
C、ZrC、Cr3C2、Al4C3、SiC等の炭化物、
TiN、ZrN、Cr2N、Si3N4等の窒化物、Si2
N2O等の酸窒化物等の中から選ばれる1種又は2種以
上を配合した燒結体からなることを特徴とする熱交換用
伝熱管を備えた熱交換器。
【0027】本発明において、熱交換器に備えられる熱
交換用伝熱管は、外部又は内部を高温ガスと接触させ、
内部又は外部を通過する被加熱流体(水、蒸気、空気
等)との間で熱交換させる伝熱管の総称であり、過熱器
管、蒸気器管、エコノマイザ、空気予熱器管、水冷壁管
(管とフィンが一体化した熱交換器)等がこの伝熱管で
構成される。
交換用伝熱管は、外部又は内部を高温ガスと接触させ、
内部又は外部を通過する被加熱流体(水、蒸気、空気
等)との間で熱交換させる伝熱管の総称であり、過熱器
管、蒸気器管、エコノマイザ、空気予熱器管、水冷壁管
(管とフィンが一体化した熱交換器)等がこの伝熱管で
構成される。
【0028】請求項3に係る発明において、熱交換器
を、外部を高温ガスと接触させ、内部を通過する被加熱
流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管を備えたテー
ルエンドボイラに限定したのは、テールエンドボイラは
高温ガスを水平方向に流して、そのガス雰囲気中に熱交
換用伝熱管を垂直に配置した横型ボイラであり、このよ
うなテールエンドボイラでは、高温ガスが水平に折り返
しなく流れてガス流れに偏流を発生させないので局部腐
食が防止され、また、槌打具等により付着飛灰を簡易に
除去できるためである。
を、外部を高温ガスと接触させ、内部を通過する被加熱
流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管を備えたテー
ルエンドボイラに限定したのは、テールエンドボイラは
高温ガスを水平方向に流して、そのガス雰囲気中に熱交
換用伝熱管を垂直に配置した横型ボイラであり、このよ
うなテールエンドボイラでは、高温ガスが水平に折り返
しなく流れてガス流れに偏流を発生させないので局部腐
食が防止され、また、槌打具等により付着飛灰を簡易に
除去できるためである。
【0029】また、本発明における熱交換用伝熱管は、
鋼管の表面に被覆層を形成し、その被覆層の少なくとも
表層部をセラミック・金属複合材料、特に好ましくはA
lN系セラミック・金属複合材料で構成した被覆構造と
なっている。このような熱交換用伝熱管は、通常内部を
通過する被加熱流体の温度、圧力等に対応して伝熱管と
して使用されている炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼等の
鋼管をそのまま採用し、該鋼管の表面に形成した被覆層
によって腐食性排ガスを該鋼管の表面に到達させないよ
うにしている。この場合、セラミック・金属複合材料、
特にAlN系セラミック・金属複合材料は耐食性、耐摩
耗性、耐熱衝撃性に優れた材料であるので、腐食性排ガ
スと直接接触する被覆層の少なくとも表層部をセラミッ
ク・金属複合材料、特に好ましくはAlN系セラミック
・金属複合材料により構成した被覆構造とした。これら
の材料は焼結体にすることによって組織を緻密にできる
ので、飛灰の付着力を小さくし、且つ腐食性ガスや付着
飛灰による溶融塩等の腐食成分の侵入を防止できる。
鋼管の表面に被覆層を形成し、その被覆層の少なくとも
表層部をセラミック・金属複合材料、特に好ましくはA
lN系セラミック・金属複合材料で構成した被覆構造と
なっている。このような熱交換用伝熱管は、通常内部を
通過する被加熱流体の温度、圧力等に対応して伝熱管と
して使用されている炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼等の
鋼管をそのまま採用し、該鋼管の表面に形成した被覆層
によって腐食性排ガスを該鋼管の表面に到達させないよ
うにしている。この場合、セラミック・金属複合材料、
特にAlN系セラミック・金属複合材料は耐食性、耐摩
耗性、耐熱衝撃性に優れた材料であるので、腐食性排ガ
スと直接接触する被覆層の少なくとも表層部をセラミッ
ク・金属複合材料、特に好ましくはAlN系セラミック
・金属複合材料により構成した被覆構造とした。これら
の材料は焼結体にすることによって組織を緻密にできる
ので、飛灰の付着力を小さくし、且つ腐食性ガスや付着
飛灰による溶融塩等の腐食成分の侵入を防止できる。
【0030】特に、上記被覆層の少なくとも表層部は、
実質的にAlNとAlONとAlとからなるAlN系セ
ラミック・金属複合焼結体、若しくはAlNとAlON
とAlとを主体とし、これにTiO2、ZrO2、Cr2
O3、Al2O3、SiO2、Y2O3、CeO2、Sc2O3
等の酸化物、BN、MgB2、CaB6、TiB2、Zr
B2、AlB2等の硼化物、B4C、TiC、ZrC、C
r3C2、Al4C3、SiC等の炭化物、TiN、Zr
N、Cr2N、Si3N4等の窒化物、Si2N2O等の酸
窒化物等の中から選ばれる1種又は2種以上を配合した
燒結体からなることが好ましい。
実質的にAlNとAlONとAlとからなるAlN系セ
ラミック・金属複合焼結体、若しくはAlNとAlON
とAlとを主体とし、これにTiO2、ZrO2、Cr2
O3、Al2O3、SiO2、Y2O3、CeO2、Sc2O3
等の酸化物、BN、MgB2、CaB6、TiB2、Zr
B2、AlB2等の硼化物、B4C、TiC、ZrC、C
r3C2、Al4C3、SiC等の炭化物、TiN、Zr
N、Cr2N、Si3N4等の窒化物、Si2N2O等の酸
窒化物等の中から選ばれる1種又は2種以上を配合した
燒結体からなることが好ましい。
【0031】また、上記被覆構造はセラミック・金属複
合材料による被覆層のみの場合と、鋼管と表層部のセラ
ミック・金属複合材料の間に他の材料による中間層を形
成させた場合が含まれる。
合材料による被覆層のみの場合と、鋼管と表層部のセラ
ミック・金属複合材料の間に他の材料による中間層を形
成させた場合が含まれる。
【0032】また、ゴミ焼却プラント等に用いられる熱
交換器では、前記過熱器管等のように本発明が規定する
伝熱管構造が必要なものと、本発明が規定する伝熱管構
造で構成されなくても簡単な処置で寿命の延長を図るこ
とができるものもあるので、本発明の熱交換器には、熱
交換用伝熱管の一部についてのみ本発明が規定する伝熱
管構造としたものも含まれる。
交換器では、前記過熱器管等のように本発明が規定する
伝熱管構造が必要なものと、本発明が規定する伝熱管構
造で構成されなくても簡単な処置で寿命の延長を図るこ
とができるものもあるので、本発明の熱交換器には、熱
交換用伝熱管の一部についてのみ本発明が規定する伝熱
管構造としたものも含まれる。
【0033】請求項4に係る発明において、熱交換器を
空気予熱器に限定したのは、ゴミ焼却プラント等におい
ては、通常ゴミ焼却のために予熱空気が必要であり、且
つ空気予熱器は前述したようにその入口側が高温腐食領
域Mの対象箇所であることによる。
空気予熱器に限定したのは、ゴミ焼却プラント等におい
ては、通常ゴミ焼却のために予熱空気が必要であり、且
つ空気予熱器は前述したようにその入口側が高温腐食領
域Mの対象箇所であることによる。
【0034】請求項5に係る発明において、熱交換器
を、外部を高温ガスと接触させ、内部を通過する被加熱
流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管を備えた水冷
壁管に限定したのは次のような理由による。すなわち、
ゴミ焼却プラント等では、ゴミ焼却炉等で発生した高温
の燃焼排ガス(以下、排ガスという)は、その廃熱を前
述したテールエンドボイラ、空気予熱器等で有効利用す
るためにそれらに接続された処理室、処理塔等を含む排
ガス路を通過する。通常、排ガス路には排ガスの温度を
調整したり、飛灰等のダスト付着防止のために複数の管
とフィンからなる水冷壁管が用いられている。しかし、
前記水冷壁管では飛灰等を含んだ腐食性の排ガスにより
腐食が生じ易いので、請求項5に係る発明においては、
高温ガスと接触する片側又は両側の水冷壁管本体に被覆
層を形成し、該被覆層の少なくとも表層部をセラミック
・金属複合材料による被覆層部を有するパネルで形成
し、腐食性排ガスによる水冷壁管の腐食を防止する。
を、外部を高温ガスと接触させ、内部を通過する被加熱
流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管を備えた水冷
壁管に限定したのは次のような理由による。すなわち、
ゴミ焼却プラント等では、ゴミ焼却炉等で発生した高温
の燃焼排ガス(以下、排ガスという)は、その廃熱を前
述したテールエンドボイラ、空気予熱器等で有効利用す
るためにそれらに接続された処理室、処理塔等を含む排
ガス路を通過する。通常、排ガス路には排ガスの温度を
調整したり、飛灰等のダスト付着防止のために複数の管
とフィンからなる水冷壁管が用いられている。しかし、
前記水冷壁管では飛灰等を含んだ腐食性の排ガスにより
腐食が生じ易いので、請求項5に係る発明においては、
高温ガスと接触する片側又は両側の水冷壁管本体に被覆
層を形成し、該被覆層の少なくとも表層部をセラミック
・金属複合材料による被覆層部を有するパネルで形成
し、腐食性排ガスによる水冷壁管の腐食を防止する。
【0035】また、本発明における熱交換用伝熱管の被
覆層の厚さは3mm以上30mm以下が好ましい。被覆
層の厚さが3mm未満では熱交換用伝熱管の腐食防止効
果が十分でない場合があり、一方、30mmを超えると
被覆層の厚み方向に熱勾配が生じてセラミック・金属複
合材料に割れが生じ易い。より好ましい厚さは3mm以
上12mm以下である。
覆層の厚さは3mm以上30mm以下が好ましい。被覆
層の厚さが3mm未満では熱交換用伝熱管の腐食防止効
果が十分でない場合があり、一方、30mmを超えると
被覆層の厚み方向に熱勾配が生じてセラミック・金属複
合材料に割れが生じ易い。より好ましい厚さは3mm以
上12mm以下である。
【0036】以上のように、本発明によれば、腐食性排
ガスに含有する飛灰が熱交換用伝熱管の表面に付着して
も付着力が小さいので、熱交換用伝熱管を槌打具等で槌
打して腐食の起因となる付着飛灰を簡単に除去すること
ができ、また被覆層の少なくとも表層部がセラミック・
金属複合材料、より好ましくはAlN系セラミック・金
属複合材料で構成されるため、腐食性排ガスの侵入によ
る熱交換用伝熱管の腐食を防止できる。従って、結果と
して熱交換器の寿命が延長できる。
ガスに含有する飛灰が熱交換用伝熱管の表面に付着して
も付着力が小さいので、熱交換用伝熱管を槌打具等で槌
打して腐食の起因となる付着飛灰を簡単に除去すること
ができ、また被覆層の少なくとも表層部がセラミック・
金属複合材料、より好ましくはAlN系セラミック・金
属複合材料で構成されるため、腐食性排ガスの侵入によ
る熱交換用伝熱管の腐食を防止できる。従って、結果と
して熱交換器の寿命が延長できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明による熱交換器の構
造をテールエンドボイラに適用した場合の一実施形態に
ついて説明する。
造をテールエンドボイラに適用した場合の一実施形態に
ついて説明する。
【0038】図1は本発明の一実施形態であるテールエ
ンドボイラの概略側面図、図2は図1中の過熱器管の要
部を示す斜視図、図3は図2のA−A線に沿う断面図で
ある。また、図4は図1中の過熱器管の他の実施形態を
示す断面図である。
ンドボイラの概略側面図、図2は図1中の過熱器管の要
部を示す斜視図、図3は図2のA−A線に沿う断面図で
ある。また、図4は図1中の過熱器管の他の実施形態を
示す断面図である。
【0039】テールエンドボイラ14bでは、第2パス
部5に続いてテールエンドボイラ方式の特徴である第3
パス部15bを設けている。前記第2パス部5では高温
腐食を軽減するために排ガス温度を低下させ、飛灰等を
分離除去するためにミキシングが行われる。前記第3パ
ス部15bでは、第2パス部5で所定の排ガス温度等に
調整された排ガスを水平方向に流してそのガス雰囲気中
に熱交換用伝熱管Pで構成された蒸発器管16b、過熱
器管17bが設置されており、これら熱交換用伝熱管P
は排ガスの水平方向の流れに対して垂直に設置されてい
る。
部5に続いてテールエンドボイラ方式の特徴である第3
パス部15bを設けている。前記第2パス部5では高温
腐食を軽減するために排ガス温度を低下させ、飛灰等を
分離除去するためにミキシングが行われる。前記第3パ
ス部15bでは、第2パス部5で所定の排ガス温度等に
調整された排ガスを水平方向に流してそのガス雰囲気中
に熱交換用伝熱管Pで構成された蒸発器管16b、過熱
器管17bが設置されており、これら熱交換用伝熱管P
は排ガスの水平方向の流れに対して垂直に設置されてい
る。
【0040】以下、テールエンドボイラ14bを構成す
る伝熱部の代表例として過熱器管17bについて詳述す
る。
る伝熱部の代表例として過熱器管17bについて詳述す
る。
【0041】図2及び図3に示すように、過熱器管17
bを構成する伝熱管(熱交換用伝熱管P)は鋼管24と
その外面を被覆する被覆層25とからなり、この被覆層
25がAlN系セラミック・金属複合材料により構成さ
れている。
bを構成する伝熱管(熱交換用伝熱管P)は鋼管24と
その外面を被覆する被覆層25とからなり、この被覆層
25がAlN系セラミック・金属複合材料により構成さ
れている。
【0042】通常、内部を通過する蒸気の温度、圧力等
に応じて炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼等の鋼管24が
使用されるので、ここでもそれらをそのまま採用し、鋼
管24の表面に形成された被覆層25によって矢印で示
す腐食性排ガスが鋼管24の表面に到達しないようにし
ている。
に応じて炭素鋼、合金鋼、ステンレス鋼等の鋼管24が
使用されるので、ここでもそれらをそのまま採用し、鋼
管24の表面に形成された被覆層25によって矢印で示
す腐食性排ガスが鋼管24の表面に到達しないようにし
ている。
【0043】本実施形態の被覆層25は、被覆層全体を
AlN系セラミック・金属複合材料で構成してある。し
かし、被覆層25はこれに限定されるものではなく、必
要に応じて表層部のみをAlN系セラミック・金属複合
材料で構成してもよい。
AlN系セラミック・金属複合材料で構成してある。し
かし、被覆層25はこれに限定されるものではなく、必
要に応じて表層部のみをAlN系セラミック・金属複合
材料で構成してもよい。
【0044】上記した被覆構造のいずれの場合でも、A
lN系セラミック・金属複合材料が耐食性、耐摩耗性、
耐熱衝撃性に優れた材料であり、この材料による被覆層
部が腐食性排ガスと直接接触する表層部を含むことが必
要である。
lN系セラミック・金属複合材料が耐食性、耐摩耗性、
耐熱衝撃性に優れた材料であり、この材料による被覆層
部が腐食性排ガスと直接接触する表層部を含むことが必
要である。
【0045】これによって、熱交換用伝熱管Pへの飛灰
の付着力を小さくし、熱交換用伝熱管を槌打具等で槌打
して腐食の起因となる付着飛灰を簡単に除去でき、且つ
被覆層の少なくとも表層部がセラミック・金属複合材
料、好ましくはAlN系セラミック・金属複合材料で構
成されるため、腐食性排ガスの侵入による熱交換用伝熱
管の腐食を防止できる。
の付着力を小さくし、熱交換用伝熱管を槌打具等で槌打
して腐食の起因となる付着飛灰を簡単に除去でき、且つ
被覆層の少なくとも表層部がセラミック・金属複合材
料、好ましくはAlN系セラミック・金属複合材料で構
成されるため、腐食性排ガスの侵入による熱交換用伝熱
管の腐食を防止できる。
【0046】AlN系セラミック・金属複合材料はAl
N系セラミックと金属を複合させた材料であり、セラミ
ック材料のAlNは焼結体として組織を緻密にできるの
で、上記特性によって優れた耐食性と摩耗性、比較的優
れた耐熱衝撃性を発揮できる。
N系セラミックと金属を複合させた材料であり、セラミ
ック材料のAlNは焼結体として組織を緻密にできるの
で、上記特性によって優れた耐食性と摩耗性、比較的優
れた耐熱衝撃性を発揮できる。
【0047】一方、AlN系セラミック材料と共存する
金属材料には、通常金属アルミニウム(Al)が用いら
れる。Alは熱伝導の極めて良い物質で、且つ衝撃の緩
和に有利な金属であり、過熱器管17b等の被覆層の構
成材料として適している。
金属材料には、通常金属アルミニウム(Al)が用いら
れる。Alは熱伝導の極めて良い物質で、且つ衝撃の緩
和に有利な金属であり、過熱器管17b等の被覆層の構
成材料として適している。
【0048】被覆層25が、実質的にAlNとAlON
とAlとからなるAlN系セラミック・金属複合焼結体
で構成される場合、この複合材料を鋼管24の表面に被
覆する焼結の段階で、Alの多くは雰囲気の窒素
(N2)と反応してAlNに変わり、図3(b)に示す
ように未反応のAlがアルミナ(Al2O3)に包まれた
粒子26としてAlN中に分散した構造になり、AlN
がそれらの粒子間の結合力を強化すると考えられる。上
記焼結工程は窒化炉等を用いて行なわれる。
とAlとからなるAlN系セラミック・金属複合焼結体
で構成される場合、この複合材料を鋼管24の表面に被
覆する焼結の段階で、Alの多くは雰囲気の窒素
(N2)と反応してAlNに変わり、図3(b)に示す
ように未反応のAlがアルミナ(Al2O3)に包まれた
粒子26としてAlN中に分散した構造になり、AlN
がそれらの粒子間の結合力を強化すると考えられる。上
記焼結工程は窒化炉等を用いて行なわれる。
【0049】図4に示す被覆層による被覆構造では、A
lN系セラミック・金属複合材料による表層部25aと
鋼管24との間に他の材料による中間層部25bを形成
させている。
lN系セラミック・金属複合材料による表層部25aと
鋼管24との間に他の材料による中間層部25bを形成
させている。
【0050】この中間層部25bを形成する材料として
は、例えば炭素繊維を主体とした耐熱性、熱伝導率等の
優れた材料等が用いられる。他の材料による中間層部2
5bは必要に応じて適宜採用することができる。
は、例えば炭素繊維を主体とした耐熱性、熱伝導率等の
優れた材料等が用いられる。他の材料による中間層部2
5bは必要に応じて適宜採用することができる。
【0051】本発明で対象とする熱交換器は、外部又は
内部の排ガスと内部又は外部を通過する被加熱流体との
間で熱交換させる全てのものを含み、上記したテールエ
ンドボイラ内の蒸発器管16b、耐食性過熱器管17b
の他に、空気予熱器管18b、水冷壁管23b、エコノ
マイザ20b等も含まれる。
内部の排ガスと内部又は外部を通過する被加熱流体との
間で熱交換させる全てのものを含み、上記したテールエ
ンドボイラ内の蒸発器管16b、耐食性過熱器管17b
の他に、空気予熱器管18b、水冷壁管23b、エコノ
マイザ20b等も含まれる。
【0052】したがって、空気予熱器管18b、水冷壁
管23b、エコノマイザ20b等も必要に応じて本発明
による熱交換用伝熱管Pで構成することができる。
管23b、エコノマイザ20b等も必要に応じて本発明
による熱交換用伝熱管Pで構成することができる。
【0053】図1では第3パス部15bに続いて第4パ
ス部19bを設け、排ガスを下方に流してそのガス雰囲
気中にエコノマイザ20b、空気予熱器管18bを設置
している。この第4パス部19bから排出された排ガス
はバグフィルタ10を経て、煙突11より大気に放出さ
れる。一方、過熱器管17bで発生した過熱蒸気は、ヘ
ッダ12を通って蒸気タービン13に送られる。符号2
1bはボイラドラムである。
ス部19bを設け、排ガスを下方に流してそのガス雰囲
気中にエコノマイザ20b、空気予熱器管18bを設置
している。この第4パス部19bから排出された排ガス
はバグフィルタ10を経て、煙突11より大気に放出さ
れる。一方、過熱器管17bで発生した過熱蒸気は、ヘ
ッダ12を通って蒸気タービン13に送られる。符号2
1bはボイラドラムである。
【0054】図1〜図4における熱交換用伝熱管Pで構
成した蒸発器管16b、過熱器管17bを備えたテール
エンドボイラを用いて、焼却炉1から発生する高温排ガ
スにより熱交換用伝熱管Pの内部を通過する被加熱流体
の間で熱交換させる操業を行った。この場合、過熱器管
17bでは蒸気温度が450℃以上の過熱蒸気を発生さ
せて通過させ、ヘッダ12を通し蒸気タービン13に送
った。この際、過熱器管17bを構成する熱交換用伝熱
管Pに付着する付着飛灰を適宜槌打具22bにより槌打
して除去した。操業開始一年後の過熱器管17bの腐食
状況を調べたが、過酷な条件に曝されているにも拘らず
鋼管24は腐食減肉の兆が全く見られなかった。また、
過熱器管17bの槌打に対してAlN系セラミック・金
属複合材料による被覆層25は亀裂の発生も見られなか
った。
成した蒸発器管16b、過熱器管17bを備えたテール
エンドボイラを用いて、焼却炉1から発生する高温排ガ
スにより熱交換用伝熱管Pの内部を通過する被加熱流体
の間で熱交換させる操業を行った。この場合、過熱器管
17bでは蒸気温度が450℃以上の過熱蒸気を発生さ
せて通過させ、ヘッダ12を通し蒸気タービン13に送
った。この際、過熱器管17bを構成する熱交換用伝熱
管Pに付着する付着飛灰を適宜槌打具22bにより槌打
して除去した。操業開始一年後の過熱器管17bの腐食
状況を調べたが、過酷な条件に曝されているにも拘らず
鋼管24は腐食減肉の兆が全く見られなかった。また、
過熱器管17bの槌打に対してAlN系セラミック・金
属複合材料による被覆層25は亀裂の発生も見られなか
った。
【0055】以上の結果から、熱交換用伝熱管Pを備え
たテールエンドボイラによれば、蒸気温度が450℃以
上の過熱蒸気を通過させる過熱器管17bを上記ボイラ
内に設置した場合、従来の過熱器管17aに比較して寿
命の延長を大きくできることが判った。
たテールエンドボイラによれば、蒸気温度が450℃以
上の過熱蒸気を通過させる過熱器管17bを上記ボイラ
内に設置した場合、従来の過熱器管17aに比較して寿
命の延長を大きくできることが判った。
【0056】図5は本発明による熱交換器の構造を水冷
壁管に適用した場合の一実施形態を示す水平断面図であ
り、図6は図5中のB−B線に沿う矢視図である。
壁管に適用した場合の一実施形態を示す水平断面図であ
り、図6は図5中のB−B線に沿う矢視図である。
【0057】この水冷壁管27は、複数の鋼管24aと
その間を接続するフィン29からなる水冷壁管本体28
と被覆パネル30から構成されている。すなわち、この
水冷壁管27は、高温ガスと接触する水冷壁管本体28
の片面側にセラミック・金属複合材料、好ましくはAl
N系セラミック・金属複合材料からなる被覆パネル30
を取り付けた被覆構造を有している。前記被覆パネル3
0は、水冷壁管本体28に接触する側の面をそれらの形
状に合わせた形状にしている。排ガス側と接触する面の
形状は特に限定されない。
その間を接続するフィン29からなる水冷壁管本体28
と被覆パネル30から構成されている。すなわち、この
水冷壁管27は、高温ガスと接触する水冷壁管本体28
の片面側にセラミック・金属複合材料、好ましくはAl
N系セラミック・金属複合材料からなる被覆パネル30
を取り付けた被覆構造を有している。前記被覆パネル3
0は、水冷壁管本体28に接触する側の面をそれらの形
状に合わせた形状にしている。排ガス側と接触する面の
形状は特に限定されない。
【0058】前記被覆パネル30は、水冷壁管本体28
のフィン29と接触する箇所に取付け具31によって固
定されている。ここでは、被覆パネル30全体をセラミ
ック・金属複合材料、好ましくはAlN系セラミック・
金属複合材料で構成したが、これに限定されるものでは
なく、他の耐熱性材料等による基材を適用することがで
きる。
のフィン29と接触する箇所に取付け具31によって固
定されている。ここでは、被覆パネル30全体をセラミ
ック・金属複合材料、好ましくはAlN系セラミック・
金属複合材料で構成したが、これに限定されるものでは
なく、他の耐熱性材料等による基材を適用することがで
きる。
【0059】前記被覆パネル30の形状、厚さ、大きさ
等は適宜選定することができるが、いずれの被覆パネル
であっても、排ガスと接触する少なくとも表層部はセラ
ミック・金属複合材料、好ましくはAlN系セラミック
・金属複合材料で構成することが必要である。
等は適宜選定することができるが、いずれの被覆パネル
であっても、排ガスと接触する少なくとも表層部はセラ
ミック・金属複合材料、好ましくはAlN系セラミック
・金属複合材料で構成することが必要である。
【0060】前記被覆パネル30間の隙間等は耐食性目
地材を塗布したり、被覆パネル30と水冷壁管本体28
の間にはカオール等のバッキン材を介挿させて排ガスに
よる侵入を防止する。
地材を塗布したり、被覆パネル30と水冷壁管本体28
の間にはカオール等のバッキン材を介挿させて排ガスに
よる侵入を防止する。
【0061】上記のような水冷壁管27の構造は施工が
容易であり、また、損傷箇所が発生した際に、その箇所
のみの被覆パネル30を交換すればよいので修理が迅速
にできる。
容易であり、また、損傷箇所が発生した際に、その箇所
のみの被覆パネル30を交換すればよいので修理が迅速
にできる。
【0062】また、図5及び図6の実施形態では、片側
に被覆パネル30を備えた水冷壁管27について述べた
が、必要に応じて両側に被覆パネル30を備えた水冷壁
管とすることができる。
に被覆パネル30を備えた水冷壁管27について述べた
が、必要に応じて両側に被覆パネル30を備えた水冷壁
管とすることができる。
【0063】伝熱管の被覆層を形成するAlN系セラミ
ック・金属複合材料は、AlやAlONをAlN中に分
散させた構成になっている。AlONはAl、O、Nか
らなる固溶体の総称で、例えば、Al11O16N、AlO
N、Al198O288N4、Al2 7O39N、Al10O8N3、
Al9O3N7、SiAl7O2N7、Si3Al3O4.5N5等
を挙げることができる。これらの材料は熱変形特性を有
しながら、熱衝撃を吸収することができる。
ック・金属複合材料は、AlやAlONをAlN中に分
散させた構成になっている。AlONはAl、O、Nか
らなる固溶体の総称で、例えば、Al11O16N、AlO
N、Al198O288N4、Al2 7O39N、Al10O8N3、
Al9O3N7、SiAl7O2N7、Si3Al3O4.5N5等
を挙げることができる。これらの材料は熱変形特性を有
しながら、熱衝撃を吸収することができる。
【0064】図1〜図6の実施形態では、セラミック・
金属複合材料を構成する金属としてはAlについて述べ
たが、金属はこれに限定されるものではなく、例えばA
lとSi、Mg等の合金等を用いることができる。
金属複合材料を構成する金属としてはAlについて述べ
たが、金属はこれに限定されるものではなく、例えばA
lとSi、Mg等の合金等を用いることができる。
【0065】また、AlN系セラミック・金属複合材料
には、AlN、AlON、Al以外の耐熱性に優れた物
質、例えばTiO2、ZrO2、Cr2O3、Al2O3、S
iO 2、Y2O3、CeO2、Sc2O3等の酸化物、BN、
MgB2、CaB6、TiB2、ZrB2、AlB2等の硼
化物、B4C、TiC、ZrC、Cr3C2、Al4C3、
SiC等の炭化物、TiN、ZrN、Cr2N、Si3N
4等の窒化物、Si2N 2O等の酸窒化物等の中から選ば
れる1種又は2種以上を配合してもよい。
には、AlN、AlON、Al以外の耐熱性に優れた物
質、例えばTiO2、ZrO2、Cr2O3、Al2O3、S
iO 2、Y2O3、CeO2、Sc2O3等の酸化物、BN、
MgB2、CaB6、TiB2、ZrB2、AlB2等の硼
化物、B4C、TiC、ZrC、Cr3C2、Al4C3、
SiC等の炭化物、TiN、ZrN、Cr2N、Si3N
4等の窒化物、Si2N 2O等の酸窒化物等の中から選ば
れる1種又は2種以上を配合してもよい。
【0066】図7〜図9は本発明による熱交換器の構造
をゴミ焼却炉の燃焼排ガス路に設けられた空気予熱器に
適用した場合の一実施形態を示すもので、図7はガスク
ーラータイプの火格子式ゴミ焼却炉及びその燃焼排ガス
路を示す部分切欠き側面図、図8は図7中の空気予熱器
の部分切欠斜視図であり、図9は図8中に示す熱交換用
伝熱管のC−C線に沿う断面図である。また、図10は
図8に示す熱交換用伝熱管の他の実施形態を示す断面図
である。これらの実施形態において、図1〜図4と共通
する構成には同一の符号を付してある。
をゴミ焼却炉の燃焼排ガス路に設けられた空気予熱器に
適用した場合の一実施形態を示すもので、図7はガスク
ーラータイプの火格子式ゴミ焼却炉及びその燃焼排ガス
路を示す部分切欠き側面図、図8は図7中の空気予熱器
の部分切欠斜視図であり、図9は図8中に示す熱交換用
伝熱管のC−C線に沿う断面図である。また、図10は
図8に示す熱交換用伝熱管の他の実施形態を示す断面図
である。これらの実施形態において、図1〜図4と共通
する構成には同一の符号を付してある。
【0067】本発明の熱交換器の一つである空気予熱器
45は空気予熱器管群46(以下、管群という)を備
え、これら管群46は熱交換用伝熱管Qで構成されてい
る。この空気予熱器45は、火格子式ゴミ焼却炉1の燃
焼排ガス路43の下流側に設置されている。
45は空気予熱器管群46(以下、管群という)を備
え、これら管群46は熱交換用伝熱管Qで構成されてい
る。この空気予熱器45は、火格子式ゴミ焼却炉1の燃
焼排ガス路43の下流側に設置されている。
【0068】前記燃焼排ガス路43は、燃焼炉(本実施
形態ではゴミ焼却炉)の燃焼部以降において廃熱の有効
利用を図るための燃焼排ガスが通過する箇所の総称であ
り、ここでは主要な熱交換の伝熱部である空気予熱器4
5へ排ガスが流入するまでの箇所を示し、その間に設置
された二次燃焼室、減温塔等が含まれる。燃焼炉の燃焼
部から排出される排ガスは高温で飛灰等を含む腐食性排
ガスであり、そのまま排ガスを空気予熱器45に流入さ
せて廃熱の有効利用を図ることは実際上困難である。
形態ではゴミ焼却炉)の燃焼部以降において廃熱の有効
利用を図るための燃焼排ガスが通過する箇所の総称であ
り、ここでは主要な熱交換の伝熱部である空気予熱器4
5へ排ガスが流入するまでの箇所を示し、その間に設置
された二次燃焼室、減温塔等が含まれる。燃焼炉の燃焼
部から排出される排ガスは高温で飛灰等を含む腐食性排
ガスであり、そのまま排ガスを空気予熱器45に流入さ
せて廃熱の有効利用を図ることは実際上困難である。
【0069】したがって、空気予熱器45では円滑に廃
熱の有効利用を図るために燃焼排ガス路43に水冷壁管
を設置している。
熱の有効利用を図るために燃焼排ガス路43に水冷壁管
を設置している。
【0070】空気予熱器45は予熱器本体45a内に管
群46を備え、この管群46は複数の熱交換用伝熱管Q
で構成されている。これら複数の熱交換用伝熱管Qは管
固定板47により横方向に固定されている。
群46を備え、この管群46は複数の熱交換用伝熱管Q
で構成されている。これら複数の熱交換用伝熱管Qは管
固定板47により横方向に固定されている。
【0071】排ガスは予熱器本体45a内を上方から下
方に通過し、その間に熱交換用伝熱管Q内を矢印に示す
ように通過する空気と熱交換し空気を予熱する。
方に通過し、その間に熱交換用伝熱管Q内を矢印に示す
ように通過する空気と熱交換し空気を予熱する。
【0072】熱交換用伝熱管Qは、図9に示すように、
鋼管24とこの鋼管24の表面を被覆した被覆層25と
からなり、この被覆層25の少なくとも表層部がセラミ
ック・金属複合材料、好ましくはAlN系セラミック・
金属複合材料で構成されている。
鋼管24とこの鋼管24の表面を被覆した被覆層25と
からなり、この被覆層25の少なくとも表層部がセラミ
ック・金属複合材料、好ましくはAlN系セラミック・
金属複合材料で構成されている。
【0073】熱交換用伝熱管Qは、通常内側を通過する
空気の温度、圧力等に対応して炭素鋼、合金鋼、ステン
レス鋼等の鋼管24が使用されているので、それらをそ
のまま採用し、鋼管24の外周面を被覆した被覆層25
によって腐食性排ガスが鋼管24の表面に到達しないよ
うにしている。
空気の温度、圧力等に対応して炭素鋼、合金鋼、ステン
レス鋼等の鋼管24が使用されているので、それらをそ
のまま採用し、鋼管24の外周面を被覆した被覆層25
によって腐食性排ガスが鋼管24の表面に到達しないよ
うにしている。
【0074】前記被覆層25は、図9に示すように、被
覆層全体がセラミック・金属複合材料、好ましくはAl
N系セラミック・金属複合材料で構成されている。しか
し、被覆層25はこれに限定されるものではなく、例え
ば図10に示すように表層部25aのみをセラミック・
金属複合材料、好ましくはAlN系セラミック・金属複
合材料で構成し、中間層部25bに他の耐熱性、熱伝導
性に優れた例えば炭素繊維等の材料を用いることができ
る。
覆層全体がセラミック・金属複合材料、好ましくはAl
N系セラミック・金属複合材料で構成されている。しか
し、被覆層25はこれに限定されるものではなく、例え
ば図10に示すように表層部25aのみをセラミック・
金属複合材料、好ましくはAlN系セラミック・金属複
合材料で構成し、中間層部25bに他の耐熱性、熱伝導
性に優れた例えば炭素繊維等の材料を用いることができ
る。
【0075】また、燃焼排ガス路43では二次燃焼室4
2に水冷壁管23cを設置している。この燃焼排ガス路
43に設置された水冷壁管23cの少なくとも一つは、
複数の鋼管と該鋼管間を接続するフィンとからなる水冷
壁管本体と、該水冷壁管本体の高温ガスと接触する面側
を被覆する被覆層とからなり、それらの被覆層の少なく
とも表層部をセラミック・金属複合材料で構成してい
る。なお、この水冷壁管23cの好ましい実施形態は、
前述の図5及び図6と同じく水冷壁管の被覆層の表層部
がセラミック・金属複合材料による被覆層部を有するパ
ネルで構成した構造である。
2に水冷壁管23cを設置している。この燃焼排ガス路
43に設置された水冷壁管23cの少なくとも一つは、
複数の鋼管と該鋼管間を接続するフィンとからなる水冷
壁管本体と、該水冷壁管本体の高温ガスと接触する面側
を被覆する被覆層とからなり、それらの被覆層の少なく
とも表層部をセラミック・金属複合材料で構成してい
る。なお、この水冷壁管23cの好ましい実施形態は、
前述の図5及び図6と同じく水冷壁管の被覆層の表層部
がセラミック・金属複合材料による被覆層部を有するパ
ネルで構成した構造である。
【0076】次に、図7〜図9に示した空気予熱器45
の作用について説明する。
の作用について説明する。
【0077】火格子式ゴミ焼却炉1で発生した燃焼排ガ
スは二次燃焼室42で出口温度が800〜950℃(好
ましくは850〜950℃)になるように調整される。
二次燃焼室42では、二次燃焼によって燃焼排ガスが高
温になるので、二次燃焼室42等に水冷壁管23cを設
けて燃焼排ガスと水冷壁管23cの外面側を接触させ、
内部を通過する被加熱流体(水)との間で熱交換させて
二次燃焼室42等の保護を図るとともに、下流側に接続
されている空気予熱器45での排ガスの廃熱を利用し易
くしている。
スは二次燃焼室42で出口温度が800〜950℃(好
ましくは850〜950℃)になるように調整される。
二次燃焼室42では、二次燃焼によって燃焼排ガスが高
温になるので、二次燃焼室42等に水冷壁管23cを設
けて燃焼排ガスと水冷壁管23cの外面側を接触させ、
内部を通過する被加熱流体(水)との間で熱交換させて
二次燃焼室42等の保護を図るとともに、下流側に接続
されている空気予熱器45での排ガスの廃熱を利用し易
くしている。
【0078】二次燃焼室36から排出された排ガスは減
温塔44等で水スプレーにより所定の温度まで冷却さ
れ、飛灰等の大きなダストが除去される。減温塔44を
通過し、所定の温度等に調整された排ガスは空気予熱器
45に流入する。この空気予熱器45では、排ガスが熱
交換用伝熱管Qで構成された管群46において熱交換用
伝熱管Qの内側を通過する空気と熱交換されて、燃焼用
予熱空気が得られる。その後、排ガスはバグフイルタ4
8等の排ガス処理装置等を経由して浄化されて煙突11
から大気中に放出される。図中、40は主燃焼室、41
は火格子である。
温塔44等で水スプレーにより所定の温度まで冷却さ
れ、飛灰等の大きなダストが除去される。減温塔44を
通過し、所定の温度等に調整された排ガスは空気予熱器
45に流入する。この空気予熱器45では、排ガスが熱
交換用伝熱管Qで構成された管群46において熱交換用
伝熱管Qの内側を通過する空気と熱交換されて、燃焼用
予熱空気が得られる。その後、排ガスはバグフイルタ4
8等の排ガス処理装置等を経由して浄化されて煙突11
から大気中に放出される。図中、40は主燃焼室、41
は火格子である。
【0079】また、図11及び図12は本発明による熱
交換器の構造を空気予熱器に適用した場合の他の実施形
態を示すもので、図11は空気予熱器の部分切欠斜視
図、図12は図11のD−D線に沿う断面図である。ま
た、図13は図11に示す熱交換用伝熱管の他の実施形
態を示す断面図である。
交換器の構造を空気予熱器に適用した場合の他の実施形
態を示すもので、図11は空気予熱器の部分切欠斜視
図、図12は図11のD−D線に沿う断面図である。ま
た、図13は図11に示す熱交換用伝熱管の他の実施形
態を示す断面図である。
【0080】空気予熱器50は予熱器本体50a内に空
気予熱器管群51(以下、管群という)を備え、これら
管群51は複数の熱交換用伝熱管Rで構成されている。
この複数の熱交換用伝熱管Rは管固定板52により縦方
向に固定されている。
気予熱器管群51(以下、管群という)を備え、これら
管群51は複数の熱交換用伝熱管Rで構成されている。
この複数の熱交換用伝熱管Rは管固定板52により縦方
向に固定されている。
【0081】燃焼排ガスは予熱器本体50a内の耐食性
伝熱管R内を矢印に示すように上方から下方に通過し、
その間に耐食性伝熱管Rの間を矢印に示すように通過す
る空気と熱交換し予熱空気を得る。
伝熱管R内を矢印に示すように上方から下方に通過し、
その間に耐食性伝熱管Rの間を矢印に示すように通過す
る空気と熱交換し予熱空気を得る。
【0082】熱交換用伝熱管Rは、図12に示すよう
に、鋼管55とこの鋼管55の内面に形成させた被覆層
56とからなり、この被覆層56の少なくとも表層部が
セラミック・金属複合材料、好ましくはAlN系セラミ
ック・金属複合材料で構成されている。この鋼管55の
内面に形成された被覆層56は、太矢印で示す腐食性排
ガスの侵入を防止し、鋼管55の内面に到達しないよう
にしている。
に、鋼管55とこの鋼管55の内面に形成させた被覆層
56とからなり、この被覆層56の少なくとも表層部が
セラミック・金属複合材料、好ましくはAlN系セラミ
ック・金属複合材料で構成されている。この鋼管55の
内面に形成された被覆層56は、太矢印で示す腐食性排
ガスの侵入を防止し、鋼管55の内面に到達しないよう
にしている。
【0083】被覆層56は被覆層全体がセラミック・金
属複合材料、好ましくはAlN系セラミック・金属複合
材料により構成したものであるが、被覆層56はこれに
限定されるものではなく、図13に示すように必要に応
じて表層部56aのみをセラミック・金属複合材料、好
ましくはAlN系セラミック・金属複合材料で構成し、
中間層部56bに他の耐熱性、熱伝導性の優れた例えば
炭素繊維等の材料を用いてもよい。
属複合材料、好ましくはAlN系セラミック・金属複合
材料により構成したものであるが、被覆層56はこれに
限定されるものではなく、図13に示すように必要に応
じて表層部56aのみをセラミック・金属複合材料、好
ましくはAlN系セラミック・金属複合材料で構成し、
中間層部56bに他の耐熱性、熱伝導性の優れた例えば
炭素繊維等の材料を用いてもよい。
【0084】AlN系セラミック・金属複合材料はAl
N系セラミックと金属を複合させた材料であり、これら
の材料は図3(b)に関して述べたように焼結体として
使用することにより組織が緻密にできるので、飛灰の付
着力を小さくし、且つ腐食性ガスや飛灰中の塩等による
腐食成分の侵入を防止することができ、優れた耐食性と
耐摩耗性、比較的優れた耐熱衝撃性を発揮できる材料で
ある。
N系セラミックと金属を複合させた材料であり、これら
の材料は図3(b)に関して述べたように焼結体として
使用することにより組織が緻密にできるので、飛灰の付
着力を小さくし、且つ腐食性ガスや飛灰中の塩等による
腐食成分の侵入を防止することができ、優れた耐食性と
耐摩耗性、比較的優れた耐熱衝撃性を発揮できる材料で
ある。
【0085】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、比較的高い
蒸気温度で使用しても熱交換用伝熱管の腐食が生じにく
く、また排ガス中の飛灰の熱交換用伝熱管への付着性も
小さくでき、これらにより熱交換用伝熱管の寿命延長を
図ることができる。
蒸気温度で使用しても熱交換用伝熱管の腐食が生じにく
く、また排ガス中の飛灰の熱交換用伝熱管への付着性も
小さくでき、これらにより熱交換用伝熱管の寿命延長を
図ることができる。
【図1】本発明の熱交換器の構造をテールエンドボイラ
に適用した場合の一実施形態を示す概略側面図
に適用した場合の一実施形態を示す概略側面図
【図2】図1に示す過熱器管の要部を示す斜視図
【図3】図2に示す伝熱管のA−A線に沿う断面図
【図4】図2に示す伝熱管の他の実施形態を示す断面図
【図5】本発明の熱交換器の構造を水冷壁管に適用した
場合の一実施形態を示す水平断面図
場合の一実施形態を示す水平断面図
【図6】図5中のB−B線に沿う矢視図
【図7】本発明の熱交換器の構造をゴミ焼却プラントの
空気予熱器に適用した場合の一実施形態を示す部分切欠
き側面図
空気予熱器に適用した場合の一実施形態を示す部分切欠
き側面図
【図8】図7に示す空気予熱器の部分切欠き斜視図
【図9】図8に示す伝熱管のC−C線に沿う断面図
【図10】図8に示す伝熱管の他の実施形態を示す断面
図
図
【図11】図7に示す空気予熱器の他の実施形態を示す
部分切欠き斜視図
部分切欠き斜視図
【図12】図11に示す伝熱管のD−D線に沿う断面図
【図13】図11に示す伝熱管の他の実施形態を示す断
面図
面図
【図14】管壁温度と腐食速度の関係を示すグラフ
【図15】従来の縦型ボイラを後流側に設置したゴミ焼
却プラントのフロー図
却プラントのフロー図
【図16】従来のテールエンドボイラを後流側に設置し
たゴミ焼却プラントのフロー図
たゴミ焼却プラントのフロー図
1 ゴミ焼却炉 14b テールエンドボイラ 16b 蒸発器管 17b 過熱器管 18b 空気予熱器管 20b エコノマイザ 22b 槌打具 23b 水冷壁管 23c 水冷壁管 24 鋼管 24a 鋼管 25 被覆層 25a 表層部 25b 中間層部 27 水冷壁管 28 水冷壁管本体 29 フィン 30 被覆パネル 40 主燃焼室 42 二次燃焼室 45 空気予熱器 45a 予熱器本体 50 空気予熱器 50a 予熱器本体 55 鋼管 56 被覆層 56a 表層部 56b 中間層部 P 熱交換用伝熱管 Q 熱交換用伝熱管 R 熱交換用伝熱管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西尾 浩明 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3K023 QA01 QA11 QB03 QC08 QC13 RA01 3K065 AA24 AB01 AC01 BA06 JA05 JA15 JA18
Claims (9)
- 【請求項1】 外部を高温ガスと接触させ、内部を通過
する被加熱流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管を
備えた熱交換器であって、前記熱交換用伝熱管が鋼管と
該鋼管の外面を被覆する被覆層とからなり、該被覆層の
少なくとも表層部がセラミック・金属複合材料により構
成されることを特徴とする熱交換用伝熱管を備えた熱交
換器。 - 【請求項2】 内部に高温ガスを通過させ、外部を流れ
る被加熱流体との間で熱交換させる熱交換用伝熱管を備
えた熱交換器であって、前記熱交換用伝熱管が鋼管と該
鋼管の内面を被覆する被覆層とからなり、該被覆層の少
なくとも表層部がセラミック・金属複合材料により構成
されることを特徴とする熱交換用伝熱管を備えた熱交換
器。 - 【請求項3】 熱交換器がテールエンドボイラであるこ
とを特徴とする請求項1に記載の熱交換用伝熱管を備え
た熱交換器。 - 【請求項4】 熱交換器が空気予熱器であることを特徴
とする請求項1または2に記載の熱交換用伝熱管を備え
た熱交換器。 - 【請求項5】 熱交換器が、外部を高温ガスと接触さ
せ、内部を通過する被加熱流体との間で熱交換させる熱
交換用伝熱管を備えた水冷壁管であり、該水冷壁管が複
数の鋼管と該鋼管間を接続するフィンからなる水冷壁管
本体と、該水冷壁管本体の高温ガスと接触する側を被覆
する被覆層とからなり、該被覆層が、少なくとも表層部
がセラミック・金属複合材料により構成されたパネルか
らなることを特徴とする請求項1に記載の熱交換用伝熱
管を備えた熱交換器。 - 【請求項6】 被覆層のセラミック・金属複合材料が窒
化アルミニウム系セラミック・金属複合材料であること
を特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載の熱交
換用伝熱管を備えた熱交換器。 - 【請求項7】 被覆層の厚さが3mm以上30mm以下
であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は
6に記載の熱交換用伝熱管を備えた熱交換器。 - 【請求項8】 被覆層の少なくとも表層部が、実質的に
AlNとAlONとAlとからなるAlN系セラミック
・金属複合焼結体からなることを特徴とする請求項1、
2、3、4、5、6又は7に記載の熱交換用伝熱管を備
えた熱交換器。 - 【請求項9】 被覆層の少なくとも表層部が、実質的
に、AlNとAlONとAlとを主体とし、これにTi
O2、ZrO2、Cr2O3、Al2O3、SiO2、Y
2O3、CeO2、Sc2O3等の酸化物、BN、MgB2、
CaB6、TiB2、ZrB2、AlB2等の硼化物、B4
C、TiC、ZrC、Cr3C2、Al4C3、SiC等の
炭化物、TiN、ZrN、Cr2N、Si3N4等の窒化
物、Si2N2O等の酸窒化物等の中から選ばれる1種又
は2種以上を配合した燒結体からなることを特徴とする
請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載の熱交換用
伝熱管を備えた熱交換器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002031654A JP2002310594A (ja) | 2001-02-09 | 2002-02-08 | 熱交換用伝熱管を備えた熱交換器 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001-33182 | 2001-02-09 | ||
JP2001033182 | 2001-02-09 | ||
JP2002031654A JP2002310594A (ja) | 2001-02-09 | 2002-02-08 | 熱交換用伝熱管を備えた熱交換器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002310594A true JP2002310594A (ja) | 2002-10-23 |
Family
ID=26609174
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002031654A Pending JP2002310594A (ja) | 2001-02-09 | 2002-02-08 | 熱交換用伝熱管を備えた熱交換器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002310594A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2008249273A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Osaka Gas Co Ltd | 加熱炉 |
JP2008298314A (ja) * | 2007-05-29 | 2008-12-11 | Takuma Co Ltd | ボイラ給水制御装置 |
US7895957B2 (en) * | 2005-12-28 | 2011-03-01 | Dowa Holdings Co., Ltd. | Heat exchanger tube, method of manufacturing heat exchanger tube, and fluidized-bed furnace |
KR101598047B1 (ko) * | 2015-10-05 | 2016-02-26 | 지이큐솔루션 주식회사 | 셀프 라이닝 방식으로 마련된 헤더가 구비된 수평형 테일 앤드 보일러 |
JP2016205793A (ja) * | 2015-04-16 | 2016-12-08 | 環境エナジー株式会社 | 懸垂管形折流ボイラー |
WO2017003138A1 (ko) * | 2015-06-29 | 2017-01-05 | (주)경동나비엔 | 코팅층이 형성된 고체산화물 연료전지 시스템 |
CN106524818A (zh) * | 2016-12-27 | 2017-03-22 | 江苏天刻环境科技有限公司 | 耐腐蚀可以调节壁温的换热管 |
-
2002
- 2002-02-08 JP JP2002031654A patent/JP2002310594A/ja active Pending
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WO2017003138A1 (ko) * | 2015-06-29 | 2017-01-05 | (주)경동나비엔 | 코팅층이 형성된 고체산화물 연료전지 시스템 |
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