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JP2002308324A - 野菜袋用シート及び野菜袋 - Google Patents

野菜袋用シート及び野菜袋

Info

Publication number
JP2002308324A
JP2002308324A JP2001118267A JP2001118267A JP2002308324A JP 2002308324 A JP2002308324 A JP 2002308324A JP 2001118267 A JP2001118267 A JP 2001118267A JP 2001118267 A JP2001118267 A JP 2001118267A JP 2002308324 A JP2002308324 A JP 2002308324A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vegetable bag
nonwoven fabric
vegetable
sec
vegetables
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001118267A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Ezaki
孝二 江崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Unitika Ltd
Original Assignee
Unitika Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Unitika Ltd filed Critical Unitika Ltd
Priority to JP2001118267A priority Critical patent/JP2002308324A/ja
Publication of JP2002308324A publication Critical patent/JP2002308324A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Storage Of Fruits Or Vegetables (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
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  • Packages (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 野菜を冷蔵庫や冷蔵棚に入れて保存するに際
し、結露や乾燥を防止できるのはもちろんのこと、イン
クが野菜に移るという問題もなく、かつ、強度が強くて
取扱性のよい野菜袋用シートと野菜袋を提供する。 【解決手段】 合成長繊維不織布と綿不織布及び/又は
紙との積層体からなる菜袋用シートと野菜袋である。そ
して、前記積層体の通気性は10〜100cm3/cm2・sec、保水
率は20質量%以上、湿潤時の引張り強さは10N/5cm以上
という特性を有している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫や冷蔵棚に
野菜を保存する際に使用するのに好適な野菜袋用シート
と野菜袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】野菜を冷蔵庫や冷蔵棚にそのまま露出さ
せた状態で保存すると乾燥するので、通常は野菜袋のな
かに収納して保存させているが、野菜収納用シートや野
菜袋として各種のものが提案されている。まず、通常の
フィルムを用いた野菜袋やシートは、通気性がないので
フィルム内に結露が発生し、中の野菜が傷むという問題
があった。このためフィルムに孔を開けて使用したり、
新聞紙などの紙材を利用するという方法が一般的であ
る。しかし、フィルムに孔を開ける方法では、孔が小さ
すぎると結露防止効果が十分でなく、孔が大きすぎると
野菜の水分が素早く抜けて乾燥し、パサパサになるとい
う問題があった。
【0003】一方、新聞紙などの紙材を利用すると、紙
材が水分を吸収するため結露や乾燥は防止できるが、印
刷紙からインクが野菜に移るという問題があり、また、
水分を吸収した紙材は強度が弱くて破れやすいという欠
点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
を解決し、野菜を冷蔵庫や冷蔵棚に入れて保存するに際
し、結露や乾燥を防止できるのはもちろんのこと、イン
クが野菜に移るという問題もなく、かつ、強度が強くて
取扱性のよい野菜袋用シートと野菜袋を提供することを
技術的な課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の課
題を解決するために鋭意検討した結果、野菜を冷蔵庫や
冷蔵棚に入れて保存する際の結露や乾燥を防止するため
には、野菜袋用シートを通気性を損なわない補強材と吸
湿性を有する天然素材で構成し、通気性や保水率を特定
の範囲に設定すればよいことを知見して本発明に到達し
た。すなわち、本発明は、合成長繊維不織布と綿不織布
及び/又は紙との積層体であって、前記積層体の通気性
が10〜100cm3/cm2・sec、保水率が20質量%以上、湿潤時
の引張り強さが10N/5cm以上であることを特長とする野
菜袋用シートと野菜袋を要旨とするものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の野菜袋用シートと野菜袋は、合成長繊維
不織布と綿不織布、又は合成長繊維不織布と紙、あるい
は合成長繊維不織布と綿不織布及び紙が積層されたもの
である。
【0007】まず、本発明で用いる合成長繊維不織布と
は、合成樹脂製の長繊維不織布であり、短繊維不織布を
用いると、繊維が切断されているために補強材として十
分な強度を発揮することができない。長繊維不織布に
は、スパンボンド法、フラッシュ紡糸法,メルトブロー
法等、種々の製法によるものがあるが、強度の点から特
にスパンボンド不織布が好ましく、フラッシュ紡糸法の
不織布では通気性が低くなりやすく、メルトブロー法の
不織布では強度が低くなりやすい。
【0008】合成長繊維不織布の素材は特に限定される
ものではなく、例えばポリエチレン(PE),ポリプロ
ピレン(PP)等のポリオレフィン、ポリエチレンテレ
フタレート(PET),ポリブチレンテレフタレート
(PBT)等のポリエステル、ナイロン6,ナイロン6
6等のポリアミド等を採用することができる。
【0009】合成長繊維不織布の製法としては、前述し
たようにスパンボンド法が好ましく、使用する繊維は、
単一成分による繊維でもよいが、後工程での天然素材
(綿不織布や紙)との積層を考慮すると、低融点成分と
高融点成分からなる芯鞘複合繊維を用いるのが好まし
い。芯鞘複合繊維とすることにより、加熱により低融点
の鞘成分が溶融するので、天然素材との複合を容易にで
きる。
【0010】また、合成長繊維不織布は、通気性が20cm
3/cm2 ・ sec 以上、湿潤時の引張り強さが10N/5cm以上
であることが好ましい。通気性が低く、特に複合する天
然素材より通気性が低いと、野菜袋用シートにおける通
気性を10cm3/cm2 ・sec以上にすることができ難くなる。
また、引張り強さが低いと、湿潤時の補強効果を期待で
きないことがある。
【0011】合成長繊維不織布とともに本発明の野菜袋
用シートを構成する天然素材としては、綿を主成分とし
た不織布、天然パルプを主成分とした紙などが挙げられ
る。紙や綿不織布の性能としては、通気性が10〜100cm3
/cm2 ・ sec、保水率が50質量%以上であることが好まし
い。通気性や保水率がこの範囲を外れると、合成長繊維
不織布と積層した野菜袋用シートに要求される通気性や
保水率を満足させることができ難くなる。
【0012】合成長繊維不織布と紙や綿不織布との積層
法は特に限定されるものではなく、熱接着法,接着剤の
利用,機械的交絡法等を採用することができるが、食品
包装材として不適切な材料の使用は避ける必要がある。
また、本発明の野菜袋用シートに製袋加工を施して野菜
袋にする場合、芯鞘複合繊維からなる合成長繊維不織布
を内側、天然素材を外側としてヒートシールすれば、容
易に袋を作ることができる。
【0013】上記の構成を有する野菜袋用シートと野菜
袋は、通気性が10〜100cm3/cm2・sec、好ましくは10〜
50 cm3/cm2・secなので、野菜から出た水分は袋の外に
放出されるが、乾燥することがなく、また、保水率が20
質量%以上、好ましくは70質量%以上なので、野菜か
ら出た水分が結露して野菜を傷めることがなく、さら
に,湿潤時の引張り強さが10N/5cm以上なので、野菜袋
が吸湿しても破れたり裂けたりすることがない。したが
って、野菜を冷蔵庫や冷蔵棚に入れて保存するに際し、
結露や乾燥を防止できるのはもちろんのこと、強度が強
くて取扱性のよいものである。
【0014】なお、本発明において、各種の物性は、次
の方法で測定するものである。 (1) 通気性:JIS L1906 フラジール法 (2) 保水率:JIS L1096 6.26.2 吸水率 (3) 湿潤時の引張り強さ:JIS L1906 (4) 単位面積当たり質量:JIS L1906
【0015】
【実施例】次に、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0016】実施例1 既知のスパンボンド法により、融点が約 250℃のPET
を芯成分、融点が約120 ℃のPEを鞘成分とする3.5 デ
シテックスの芯鞘複合繊維からなる長繊維不織布を作成
した。得られた不織布は、単位面積当たり質量が20g、
通気性が200cm3/cm2 ・ sec、湿潤時の引張り強さが30N/
5cmの性能を有していた。天然素材として、単位面積当
たり質量が30g、通気性が15cm3/cm2 ・secのパルプ製紙
を用い、熱接着により上記長繊維不織布と積層した。得
られた野菜袋用シートは、通気性12cm3/cm2 ・sec、保水
率 105質量%、湿潤時の引張り強さ28N/5cmの性能を有
していた。
【0017】この野菜袋用シートを用い、長繊維不織布
を内側にしてヒートシールにより野菜袋を作成した。得
られた野菜袋にキャベツを入れ、冷蔵庫に1週間保存し
たが、結露は発生せず、キャベツの傷みも少なかった。
【0018】実施例2 天然素材として、単位面積当たり質量が50g、通気性70
cm3/cm2 ・secの綿不織布を用いた以外は実施例1と同様
にして野菜袋を作成した。得られた野菜袋は通気性が50
cm3/cm2 ・sec、保水率150 質量%、湿潤時引張り強さ31
N/5cmの性能を有していた。
【0019】実施例3 合成長繊維不織布として、融点が約 190℃のPPを用
い、単位面積当たり質量が15g、5デシテックスの単一
成分の繊維で構成された不織布を用いた以外は、実施例
1と同様の方法で野菜袋を作成した。得られた野菜袋
は、通気性14cm3/cm 2 ・sec、保水率98質量%、湿潤時の
引張り強さ15N/5cmの性能を有していた。
【0020】実施例4 実施例1と同様の方法で、PET/PE芯鞘複合繊維か
らなる長繊維不織布を作成し、片面に綿不織布、反対側
の面に紙を熱接着により積層した。上記で用いた長繊維
不織布は、繊度 3.5デシテックス、単位面積当たり質量
が15g、通気性が250cm3/cm2 ・ sec、湿潤時の引張り強
さが20N/5cmのものを選択した。また、綿不織布は、単
位面積当たり質量が30g、通気性が100cm3/cm2 ・ secの
ものを用い、紙は、単位面積当たり質量が30g、通気性
が15cm3/cm2 ・secのものを選択した。
【0021】得られた野菜袋用シートは、通気性12cm3/
cm2 ・sec、保水率 150質量%、湿潤時の引張り強さ19N/
5cmの性能を有していた。この野菜袋用シートを用い、
綿不織布を内側にして超音波接着により野菜袋を作成し
た。
【0022】比較例1 単位面積当たり質量20g、通気性40cm3/cm2 ・secのポリ
エステル製短繊維不織布を用い、実施例3と同様の方法
で野菜袋を作成した。得られた野菜袋は、通気性14cm3/
cm2 ・sec、保水率 102質量%、湿潤時の引張り強さ7N/5
cmの性能を有していた。
【0023】比較例2 単位面積当たり質量30g、通気性12cm3/cm2 ・sec、湿潤
時引張り強さ2N/5cmの紙だけを用い、野菜袋とした。
【0024】比較例3 ポリエチレンフィルムの袋を野菜袋として利用した。実
施例1〜4及び比較例1〜3で得られた野菜袋にキャベ
ツを入れ、冷蔵庫に1週間保存したが、その評価結果を
表1に示す。
【0025】
【表1】
【0026】なお、キャベツの傷みは、次の2段階で評
価した。 ○:乾燥した部分や腐った部分がなく、傷みは殆どな
い。 ×:乾燥した部分や腐った部分がある。
【0027】表1から明らかなように、実施例1〜4の
野菜袋を使用した場合は、結露や湿潤時の破れが発生せ
ず、キャベツの傷みも少なかった。一方、比較例1のポ
リエステル製短繊維不織布製野菜袋と比較例2の紙製野
菜袋を使用した場合は、いずれも結露は発生しなかった
が、湿潤時の破れが発生し、キャベツは破れ部が乾燥し
た。また、比較例3のポリエチレンフィルム製野菜袋を
使用した場合は、湿潤時の破れは発生しなかったが、結
露が発生し、キャベツには腐れが発生した。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、野菜を冷蔵庫や冷蔵棚
に入れて保存するに際し、結露や乾燥を防止できるのは
もちろんのこと、インクが野菜に移るという問題もな
く、かつ、強度が強くて取扱性のよい野菜袋用シートと
野菜袋が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E064 BA01 BA12 BA26 BA30 BA36 BA55 BB03 BC06 EA18 FA01 3E067 AA11 AB08 BA12A BB01A BB06A BB25A CA03 CA09 CA24 EA06 FA01 FC01 GB03 GB09 GD01 3E086 AB01 AD01 BA04 BA14 BA19 BA29 BB45 BB47 BB71 BB85 CA17 4B069 AB04 HA01 4F100 AJ04B AJ04C AK01A AK04 AK42 BA02 BA03 BA13 DA01 DG02 DG04A DG10B DG10C DG15A DG15B DG15C DG20 GB16 GB23 JB05 JD02 JD15 JK02 JL05 JL07 YY00

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成長繊維不織布と綿不織布及び/又は
    紙との積層体であって、前記積層体の通気性が10〜100c
    m3/cm2・sec、保水率が20質量%以上、湿潤時の引張り強
    さが10N/5cm以上であることを特長とする野菜袋用シー
    ト。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の野菜袋用シートで構成さ
    れた野菜袋。
JP2001118267A 2001-04-17 2001-04-17 野菜袋用シート及び野菜袋 Pending JP2002308324A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007296792A (ja) * 2006-05-02 2007-11-15 Unitika Ltd 複合加工紙

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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