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JP2002300800A - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

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Publication number
JP2002300800A
JP2002300800A JP2001100173A JP2001100173A JP2002300800A JP 2002300800 A JP2002300800 A JP 2002300800A JP 2001100173 A JP2001100173 A JP 2001100173A JP 2001100173 A JP2001100173 A JP 2001100173A JP 2002300800 A JP2002300800 A JP 2002300800A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
motor
bridge circuit
phase
current
triangular wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001100173A
Other languages
English (en)
Inventor
Takuma Sasaki
琢磨 佐々木
Shigetoshi Daidoji
重俊 大道寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP2001100173A priority Critical patent/JP2002300800A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電流平滑用コンデンサに流れるリプル電流
を抑えるようにした電力変換装置を提供する。 【解決手段】 バッテリVbと電流平滑用コンデンサC
からなる電源に、3相ブリッジ回路1Aと1Bが並列に
接続される。各ブリッジ回路は駆動回路11A、11B
からのPWM信号に従って動作し、電力変換して第1モ
ータ25A、第2モータ25Bを駆動する。三角波発生
器7、8は、90°の位相差を有する三角波TR1、T
R2を発生する。両モータがともに力行または回生運転
時に、第1モータを駆動するPWM信号は三角波TR
1、第2モータを駆動するPWM信号は三角波TR2に
基づいて作成される。両三角波信号の位相差により各ブ
リッジ回路で発生するリプル電流の位相は180°ず
れ、互いに打ち消し合って電流平滑用コンデンサCに流
れるリプル電流を小さく抑えることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電力変換装置にお
いて、電流平滑用コンデンサに流れるリプル電流の発生
を抑えるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】駆動モータとエンジンの双方を搭載する
ハイブリッド式の電気自動車が市販されている。この電
気自動車において、搭載する電力変換装置は2つのブリ
ッジ回路を備え、車両を駆動する第1モータと、エンジ
ンを始動する第2モータをそれぞれ駆動するようになっ
ている。
【0003】図8は、従来の電気自動車に用いられてい
る電力変換装置を示す図である。電力変換装置は第1モ
ータ25A用3相ブリッジ回路50と第2モータ25B
用3相ブリッジ回路60を備え、それぞれの直流端が、
車載バッテリVbと電流平滑用コンデンサ70からなる
電源に並列に接続される。車両の運転状態に応じて制御
部300で作成された各モータの駆動信号が信号処理部
400に出力される。信号処理部400では駆動信号に
応じて、各モータを駆動するためのPWM信号を作成
し、3相ブリッジ回路50と3相ブリッジ回路60に出
力することによって、第1モータ25Aと第2モータ2
5Bを駆動する。各3相ブリッジ回路が動作するときに
生じるリプル電流は、電流平滑用コンデンサ70によっ
て吸収される。
【0004】3相ブリッジ回路を1つ備えた電力変換装
置のリプル電流は、文献「電圧形PWMブリッジ回路の
直流コンデンサ実行値電流の理論解析(平成7年電気学
会全国大会)」で紹介された算出法で演算すると、最大
の場合は、モータの1相電流の実効値の約0.7倍にな
る。
【0005】上記のような3相ブリッジ回路を2つ並列
に電源に接続する電力変換装置では、電流平滑用コンデ
ンサに流れるリプル電流は、それぞれの3相ブリッジ回
路によって発生するリプル電流の合成値になる。このと
きのリプル電流は、図9に示す等価電路図を用いて、以
下の演算によって求めることができる。
【数1】 但し、icは電流平滑用コンデンサ70に流れるリプル
電流である。icaは3相ブリッジ回路50、icbは
3相ブリッジ回路60で発生するリプル電流である。i
aは第1モータ25A、ibは第2モータ25Bの相電
流である。Ia、Ibは、各モータの相電流の実効値で
ある。Tは、電流の周期である。すなわち、2つの3相
ブリッジ回路を備えた電力変換装置においては、電流平
滑用コンデンサに流れるリプル電流の大きさは、2つの
モータの相電流の和の0.7倍になる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような大きなリプル電流を吸収するためにはリプル耐量
の大きいコンデンサを用いなければならず、リプル耐量
の大きいコンデンサは一般的にコンデンサの容量が大き
い。一般的に容量の大きいコンデンサは大型で高価であ
り、したがって電流平滑用コンデンサとしては、大型で
高価なコンデンサを使わざるを得ないという問題があっ
た。本発明は、上記従来の問題点に鑑み、電流平滑用コ
ンデンサに流れるリプル電流を小さく抑えるようにした
電力変換装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1の発
明は、それぞれ負荷に接続された第1の3相ブリッジ回
路および第2の3相ブリッジ回路が互いにその直流端を
並列に電源に接続され、第1の3相ブリッジ回路および
第2の3相ブリッジ回路をそれぞれ動作させるPWM信
号を備えて電力変換を行う電力変換装置において、三角
波を発生する三角波発生手段を設け、該三角波発生手段
は、第1の3相ブリッジ回路および第2の3相ブリッジ
回路のPWM信号作成手段に対して、所定の位相差を有
する2つの三角波を出力可能であるものとした。
【0008】請求項2の発明は、第1の3相ブリッジ回
路および第2の3相ブリッジ回路の負荷がそれぞれ第1
モータおよび第2モータであって、該第1モータおよび
第2モータの運転状態を検出する運転状態検出手段を有
して、三角波発生手段は、検出された第1モータおよび
第2モータの運転状態に基づいて、三角波の位相差を切
り替えるようにしたものである。
【0009】請求項3の発明は、運転状態検出手段が、
それぞれのモータを制御するためのトルク電流指示値の
比較に基づいて第1モータおよび第2モータの運転状態
を検出するものとした。
【0010】請求項4の発明は、第1モータおよび第2
モータがともに力行運転あるいは回生運転の場合は上記
位相差を45°〜135°とし、一方のモータが力行運
転で他方のモータが回生運転の場合は位相差を0°とす
るものとした。請求項5の発明は、第1モータおよび第
2モータがともに力行運転あるいは回生運転の場合に位
相差をとくに90°としたものである。
【0011】
【発明の効果】請求項1の発明では、三角波発生手段が
所定の位相差を有する2つの三角波を発生するので、第
1の3相ブリッジ回路と第2の3相ブリッジ回路は、そ
れぞれ位相の異なる三角波に基づいてPWM信号を生成
し、それぞれのブリッジ回路のスイッチング回路が動作
時に生じるリプル電流の位相をずらすことができる。こ
れによって、電流平滑用コンデンサでそれぞれのリプル
電流が打ち消され、電流平滑用コンデンサに流れるリプ
ル電流が小さくなる。したがって、リプル耐量の小さい
コンデンサが使え、装置の小型化と低コスト化を図るこ
とができる。
【0012】請求項2の発明では、第1モータおよび第
2モータの運転状態に応じて、PWM信号作成に用いる
三角波の位相差を切り替えるようにしたので、第1モー
タおよび第2モータの運転状態が変わっても、適正にリ
プル電流の位相差をずらすことができ、運転範囲を狭め
ることなく、請求項1と同じ効果が得られる。
【0013】請求項3の発明では、各モータを制御する
ためのトルク電流指示値の比較で、第1モータおよび第
2モータの運転状態を判断するから、センサなど特別な
回路を必要とせず、またノイズが少なく、容易に各モー
タの運転状態を判断できる。
【0014】請求項4の発明では、三角波の位相を45
°〜135°ずらすことにより、リプル電流を有効に低
減させることができる。とくに請求項5のように三角波
の位相差を90°にすることにより、リプル電流の位相
差を180°とすることができ、リプル電流を最大限に
低減させることができる。これによって、電流平滑用コ
ンデンサとしてきわめてリプル耐量の小さいものが使
え、装置の小型化と低コストを図ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て詳細に説明する。本実施の形態では、電力変換装置を
電気自動車に適用させたものとして説明する。図1は、
実施の形態の構成を示す構成図である。車載バッテリV
bと電流平滑用コンデンサCからなる電源に、3相ブリ
ッジ回路1Aと3相ブリッジ回路1Bの直流端が並列に
接続される。3相ブリッジ回路1A、1Bは、それぞれ
スイッチング素子Q1a〜Q6a、Q1b〜Q6bで構
成されたブリッジ回路である。各3相ブリッジ回路の交
流端は、それぞれ第1モータ25A、第2モータ25B
と接続されている。第1モータ25Aは車両駆動用モー
タであり、第2モータ25Bは始動および発電用モータ
であり、それぞれが3相同期モータである。両3相ブリ
ッジ回路は制御部20によって制御される。また、各モ
ータ25A、25Bを駆動時の相電流は、それぞれの電
流センサによって検出され、制御部20に入力される。
ここで、第1モータ25Aの相電流を、iua、iv
a、iwaとし、第2モータ25Bの相電流をiub、
ivb、iwbとする。
【0016】つぎに、制御部20について説明する。3
相の相電流iua、iva、iwaは、A/D変換器2
Aによって、デジタル信号に変換されて、3−2変換部
3Aに出力される。3相の相電流は、ここでd軸、q軸
上の電流信号ida、iqaとして変換されて電流制御
部4Aに出力される。電流制御部4Aには、第1モータ
25Aを制御するための電流指示値ida*(励磁電
流)、iqa*(トルク電流)が入力されており、電流
信号ida、iqaは、ここでida*、iqa*とそ
れぞれ比較され、PI制御を行う電圧信号vda*、v
qa*が作成される。この電圧信号は2−3変換部5A
に出力され、ここで、3相の電圧指示値vua*、vv
a*、vwa*に変換される。
【0017】比較部6Aのマイナス端に三角波発生器7
からの三角波信号TR1が入力されており、2−3変換
部5Aからの電圧指示値vua*、vva*、vwa*
は、ここで三角波と振幅比較することによって、PWM
信号pua、pva、pwaが生成される。PWM信号
pua、pva、pwaは、駆動回路11Aを介して、
3相ブリッジ回路1Aを動作させる。
【0018】第2モータ25B側も同様に、第2モータ
25Bの相電流iub、ivb、iwbが、A/D変換
器2Bによってデジタル信号に変換されて、3−2変換
部3Bに出力される。3相の相電流は、3−2変換部3
Bでd軸、q軸上の電流信号idb、iqbとして変換
されたのち、電流制御部4Bで、第2モータ25Bを制
御するための電流指示値idb*、iqb*とを比較す
ることによって、PI制御を行うための電圧信号vdb
*、vqb*が作成される。この電圧信号は2−3変換
部5bで、3相の電圧指示値vub*、vvb*、vw
b*に変換される。
【0019】比較部6Bのマイナス端は、スイッチ回路
10を介して、三角波発生器7と8に切り替え接続する
ようになっている。2−3変換部5Bからの電圧指示値
vub*、vvb*、vwb*は、比較部6Bで、入力
された三角波と振幅比較されることによって、PWM信
号pub、pvb、pwbが生成される。PWM信号p
ub、pvb、pwbは、駆動回路11Bを介して、3
相ブリッジ回路1Bを動作させる。
【0020】三角波発生器8は、三角波発生器7と同期
して、三角波発生器7の出力に対して位相差が90°の
三角波を発生するようになっている。第1モータ25A
の電流指示値iqa*と第2モータ25Bの電流指示値
iqb*が位相判断部9に入力され、位相判断部9で
は、入力された信号によって、第1モータ25Aと第2
モータ25Bの運転状態を判断する。判断した結果に基
づいてスイッチ10を切り替える。
【0021】すなわち、第1モータ25Aと第2モータ
25Bがともに力行運転または回生運転の状態では、比
較部6Bには三角波発生器8で発生する三角波が出力さ
れる。一方が力行運転で、他方が回生運転という異なる
運転をしている場合は、三角波発生器7で発生する三角
波が出力される。これによって、第1モータ25Aと第
2モータ25Bは、同じ運転状態の場合、位相差が90
°異なる三角波に基づいて、それぞれのPWM信号が作
成されることになる。互いに異なる運転状態の場合に
は、同じ三角波、すなわち位相差0°の三角波に基づい
てPWM信号が作成される。ここでは、三角波発生器7
および8とスイッチ10とで、発明の三角波発生手段を
構成し、位相判断部9が運転状態検出手段を構成してい
る。
【0022】以上に説明した制御部20は、ディスクリ
ート回路で構成してもよく、あるいは、A/D変換器2
A、2Bを除き、マイクロコンピュータで構成してもよ
い。図2は、制御部20をマイクロコンピュータによっ
て構成したときの制御の流れを示すフローチャートであ
る。まず、ステップ100、ステップ101において、
電流制御部4A、4Bは、第1モータ25Aの電流指示
値ida*、idq*と、第2モータ25Bの電流指示
値idb*、iqb*とをそれぞれ読み込む。
【0023】ステップ102、ステップ103におい
て、3−2変換部3A、3Bは電流センサによって検出
された第1モータ25Aの相電流iua、iva、iw
aと、第2モータ25Bの相電流iub、ivb、iw
bをそれぞれA/D変換器2A、2Bを介して読み込
み、この3−2変換部3A、3Bで読み込んだ第1モー
タ25Aの相電流iua、iva、iwaと、第2モー
タ25Bの相電流iub、ivb、iwbとを、d軸、
q軸上の電流信号ida、iqaとidb、iqbとに
それぞれ変換して、電流制御部4A、4Bへと出力す
る。
【0024】ステップ104、ステップ105におい
て、電流制御部4A、4Bは相電流と電流指示値を比較
して、電圧信号vda*、vqa*およびvdb*、v
qb*を演算するとともに、2−3変換部5A、5Bへ
と出力し、2−3変換部5A、5Bは、電圧信号vda
*、vqa*およびvdb*、vqb*を、第1モータ
25Aの電圧指示値vua*、vva*、vwa*と、
第2モータ25Bの電圧指示値vub*、vvb*、v
wb*にそれぞれ変換し、それぞれを比較部6A、6B
へと出力する。以上の制御は、従来のベクトル制御と同
様である。
【0025】ステップ106においては、三角波発生器
7、8において、三角波信号TR1と、TR1に対して
90°の位相差をもつ三角波信号TR2を生成する。ス
テップ107において、位相判断部9が、電流指示値i
qa*、iqb*の比較により、第1モータ25Aと第
2モータ25Bの運転状態を判断する。
【0026】双方の電流指示値がいずれも正、あるいは
負の場合は、第1モータ25Aと第2モータ25Bは同
じ運転状態にあり、このときには第1モータ25Aの制
御に三角波信号TR1、第2モータ25Bの制御に三角
波信号TR2を用いるように、スイッチ10を設定す
る。一方の電流指示値が正で他方が負の場合は、第1モ
ータ25Aと第2モータ25Bは互いに異なる運転状態
にあり、このときには、スイッチ10を切り替えて第1
モータ25Aと第2モータ25Bの双方の制御に同一の
三角波信号TR1を用いるように設定する。
【0027】ステップ108において、比較部6Aにお
いて、電圧指示値vua*、vva*、vwa*を三角
波信号TR1と振幅比較して、第1モータ25Aを制御
するためのPWM信号pua、pva、pwaを演算す
る。ステップ109において、比較部6Bにおいて、電
圧指示値vub*、vvb*、vwb*を切り替え入力
される三角波信号TR1またはTR2と振幅比較して、
第2モータ25Bを制御するためのPWM信号pub、
pvb、pwbを演算する。以上の演算によって、求め
たPWM信号がそれぞれの駆動回路11A、11Bに出
力されて、3相ブリッジ回路1A、1Bが制御される。
【0028】次に、上記構成による効果を図3〜図7を
用いて説明する。図3は、第1モータ25Aの指示電圧
vua*、三角波TR1及びこれらに基づくPWM信号
puaの波形を示す図である。図4は、第1モータ25
Aのu相にiuaが流れていると想定した時の3相ブリ
ッジ回路1Aの直流端(DC)側電流icaを示す図で
ある。
【0029】電流icaは、図3に示す三角波の2倍の
周期を持つ電流となっている。これは、三角波のプラス
側、マイナス側の両頂点で、電流がそれぞれ0になるた
めである。電流icaの交流成分の実効値(単独のリプ
ル電流に相当)は、約0.6・Iuaとなっている(I
uaはiuaの実効値)。
【0030】図5、図6は、第2モータ25B側の波形
を示す図である。第1モータ25Aと第2モータ25B
はともに力行運転しているとして、図5に示す三角波は
TR2の波形で、図3に示したTR1に対し90°進ん
でいる。このため、図6に示す3相ブリッジ回路1Bの
電流icbは、図4の電流icaに対し、位相が180
°ずれていることがわかる。
【0031】また、この場合も電流icbの交流成分の
実効値は、約0.6・Iubになっている(Iubはi
ubの実効値)。このように、それぞれの3相ブリッジ
回路の直流側に発生する電流の位相が180°ずれてい
るから、互いに打ち消され、これによって電流平滑用コ
ンデンサCに流れるリプル電流が小さくなる。
【0032】図7は、平滑コンデンサCに流れるリプル
電流の波形を示す。但し、電流icaおよびicbの交
流成分は全てコンデンサに流れ、かつIa=Ibの場合
である。電流icaとicbの位相が、それぞれのPW
M信号を生成するための三角波TR1とTR2の位相を
90°ずらしたことにより、180°ずれており、お互
いに打ち消す方向で合流している。このときに、電流平
滑用コンデンサCに流れるリプル電流icの実効値は、
約0.3・(Ica+Icb)であり、モータ1台時の
リプル電流に等しい。
【0033】本実施の形態は以上のように構成され、第
1モータ25Aと第2モータ25Bが同じ運転状態の場
合は、それぞれの三角波を90°ずらすことによって、
リプル電流を半減できる。また、第1モータ25Aと第
2モータ25Bが異なる運転状態で運転する場合は、同
じ三角波を用いて位相差を0°とすることによって、同
様にリプル電流が打ち消し合い低減される。
【0034】これによって、電流平滑用コンデンサCと
しては、リプル耐量の小さいものが使え、コストを低減
させることができる。なお、本実施の形態では、第1モ
ータ25A、第2モータ25Bをいずれも3相同期モー
タとしたが、誘導モータでも、全く同様な構成で、同じ
効果を得ることができる。
【0035】なお、車両運行の途中で力行・回生が切り
替わって三角波の位相差を変化させた場合には、PWM
信号が1パルス欠落する可能性もあるが、通常、三角波
の周期がモータのもつ時定数に対して十分短いため、こ
のようなパルスの欠落はモータ電流にほとんど影響を与
えない。
【0036】また、モータの運転状態の判断を電流指示
値で行うほかに、モータ電流で判断したり3相ブリッジ
回路の直流端の電圧の上昇で判断することもできる。し
かし、電流指示値で判断する方が、別途の測定が不要な
ことやノイズが少ない点でとくに有利である。なお、力
行・回生の切り替わり時や極小電流指示時などには、電
流指示値と実際の運転状態が異なることも考えられる
が、力行・回生の切り替わり時では数10msのずれが
生じるだけであり、極小電流指示の場合はもともとリプ
ル電流が問題にならない状態であるから、実質的な影響
は生じない。
【0037】位相差については、実施の形態では、位相
差を90°として説明したが、シミュレーションをした
ところでは、45°〜135°の範囲であれば実質的な
リプル削減効果を得られることが確認できた。なお、本
実施の形態においては、電気自動車を例として説明した
が、複数のブリッジ回路を有し、リプル電流を同一のコ
ンデンサで吸収するものであれば、どのようなものであ
っても適用できることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す構成図である。
【図2】実施の形態における制御の流れを示すフローチ
ャートである。
【図3】第1モータの指示電圧、三角波およびPWM信
号の波形を示す図である。
【図4】第1モータの相電流と3相ブリッジ回路の直流
端側電流を示す図である。
【図5】第2モータの指示電圧、三角波およびPWM信
号の波形を示す図である。
【図6】第2モータの相電流と3相ブリッジ回路の直流
端側電流を示す図である。
【図7】平滑コンデンサに流れるリプル電流の波形を示
す図である。
【図8】従来例を示す図である。
【図9】リプル電流を演算するための等価電路図であ
る。
【符号の説明】
1A、1B 3相ブリッジ回路 2A、2B A/D変換器 3A、3B 3−2変換部 4A、4B 電流制御部 5A、5B 2−3変換部 6A、6B 比較部 7、8 三角波発生器 9 位相判断部 10 スイッチ 11A、11B 駆動回路 20 制御部 25A 第1モータ 25B 第2モータ C 電流平滑用コンデンサ Vb 車載バッテリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H572 AA02 BB02 BB03 CC02 DD05 EE10 GG04 GG10 HA10 HB08 HB09 HC07 JJ03 JJ12 JJ16 JJ24 KK04 LL22 LL30 5H576 AA15 BB04 CC02 DD02 DD05 EE01 EE09 EE10 EE15 GG04 HB02 JJ03 JJ16 JJ24 JJ29 LL22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 それぞれ負荷に接続された第1の3相ブ
    リッジ回路および第2の3相ブリッジ回路が互いにその
    直流端を並列に電源に接続され、第1の3相ブリッジ回
    路および第2の3相ブリッジ回路をそれぞれ動作させる
    PWM信号を備えて電力変換を行う電力変換装置におい
    て、三角波を発生する三角波発生手段を設け、該三角波
    発生手段は、前記第1の3相ブリッジ回路および第2の
    3相ブリッジ回路のPWM信号作成手段に対して、所定
    の位相差を有する2つの三角波を出力可能であることを
    特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の3相ブリッジ回路および第2
    の3相ブリッジ回路の負荷がそれぞれ第1モータおよび
    第2モータであって、該第1モータおよび第2モータの
    運転状態を検出する運転状態検出手段を有して、前記三
    角波発生手段は、検出された第1モータおよび第2モー
    タの運転状態に基づいて、三角波の位相差を切り替える
    ようにしたことを特徴とする請求項1記載の電力変換装
    置。
  3. 【請求項3】 前記運転状態検出手段は、それぞれのモ
    ータを制御するためのトルク電流指示値の比較に基づい
    て前記第1モータおよび第2モータの運転状態を検出す
    ることを特徴とする請求項2記載の電力変換装置。
  4. 【請求項4】 前記第1モータおよび第2モータがとも
    に力行運転あるいは回生運転の場合は前記位相差を45
    °〜135°とし、一方のモータが力行運転で他方のモ
    ータが回生運転の場合は前記位相差を0°とすることを
    特徴とする請求項2または3記載の電力変換装置。
  5. 【請求項5】 前記第1モータおよび第2モータがとも
    に力行運転あるいは回生運転の場合は前記位相差を90
    °としたことを特徴とする請求項4記載の電力変換装
    置。
JP2001100173A 2001-03-30 2001-03-30 電力変換装置 Withdrawn JP2002300800A (ja)

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