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JP2002372812A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2002372812A
JP2002372812A JP2001179170A JP2001179170A JP2002372812A JP 2002372812 A JP2002372812 A JP 2002372812A JP 2001179170 A JP2001179170 A JP 2001179170A JP 2001179170 A JP2001179170 A JP 2001179170A JP 2002372812 A JP2002372812 A JP 2002372812A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
forming operation
fixing
image
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001179170A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideki Sato
秀樹 佐藤
Shigeru Watanabe
茂 渡邊
Yasutaka Goto
康孝 後藤
Toshio Masubuchi
富志雄 増渕
Takeshi Fukuda
福田  剛士
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2001179170A priority Critical patent/JP2002372812A/ja
Publication of JP2002372812A publication Critical patent/JP2002372812A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 省エネルギー化や低コスト化を可能とし
た定着装置を用いた画像形成装置において、前回の画像
形成動作の内容に係わりなく、常に定着不良や高温オフ
セットなどが生じることなく、良好な画像を得ることが
可能な画像形成装置を提供することを課題とする。 【解決手段】 記録媒体上にトナー像を形成し、当該ト
ナー像が形成された記録媒体を加熱定着手段によって定
着することにより、画像を形成する画像形成装置におい
て、前回の画像形成動作が終了した後、次の画像形成動
作を実行する際に、前回の画像形成動作の情報と次の画
像形成動作の情報とに応じて、次の画像形成動作のパラ
メータを制御するように構成して課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、電子写真方式、
静電記録方式、イオノグラフィー、磁気記録方式等の画
像形成方式を採用し、カラーや白黒の画像を形成する複
写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関
し、特に、省エネルギー化や低コスト化を可能とした定
着装置を用いた画像形成装置において、前回の画像形成
動作の内容にかかわりなく、常に定着不良や高温オフセ
ットなどが生じることなく、良好な画像を得ることを可
能とした画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、上記電子写真方式等の画像形成方
式を採用した複写機やプリンタ、あるいはファクシミリ
等の画像形成装置においては、フルカラー化や高画質化
などの画質面での要求は勿論のこと、装置の小型化、長
寿命化、高生産性、省エネルギー化、ファーストプリン
トアウトタイム(電源投入後、1枚目のプリントが可能
になるまでの時間)の短縮など、様々な要求を満たすこ
とが求められてきている。
【0003】本出願人は、かかる複写機やプリンター等
の画像形成装置に求められるニーズに応えるべく、種々
の画像形成装置を提案してきており、例えば、特開平1
0−78686号公報に開示されているように、装置の
小型化が可能であり、しかも複雑な画像の位置ずれ防止
技術を用いることなく、高画質のカラー画像を形成する
ことが可能な画像形成装置について、既に提案してい
る。
【0004】この特開平10−78686号公報に開示
された画像形成装置は、種々の実施の形態を含むもので
あるが、その実施の形態の1つとして、2つの感光体と
1つの中間転写体とからなる単位構成体と、他の2つの
感光体と1つの中間転写体とからなる単位構成体が備え
られており、一方の2つの中間転写体は、さらにもう1
つの中間転写体に接するように構成したものが提案され
ている。ここに示された4つの感光体は共通の接線を有
しており、したがって、これらの4つの感光体の周囲に
配置された帯電装置、露光装置、現像装置、クリーニン
グ装置は、それぞれの感光体に対し同一位置に配置され
ており、各装置種類毎に装置の共通化が図られている。
【0005】この画像形成装置の場合、2つの感光体上
に形成された各トナー画像は、中間転写体に転写された
後第3の中間転写体に転写され、他方の2つの感光体上
に形成された各トナー画像は他方の中間転写体に転写さ
れた後第3の中間転写体に転写され、第3の中間転写体
に転写されたトナー画像が搬送されてきた記録用紙上に
一括して転写される。用紙上に転写されたトナー画像
は、定着装置により記録用紙上に定着される。上記中間
転写体は、ドラム型であって剛体からなるため、トナー
画像どうしの位置ずれは生じにくい。
【0006】ところで、この種の所謂タンデム型の画像
形成装置に使用される定着装置には、上述したように、
省エネルギー化やファーストプリントアウトタイム(電
源投入後、1枚目のプリントが可能になるまでの時間)
の短縮などの要求を満たすことが求められる。
【0007】これらの要求の中でも、最近、特に注目さ
れてきているのが、”省エネルギー化”についてであ
る。OECDの下部組織であるIEA(国際エネルギー
機関)は、欧米の政府機関や大手企業が参加する「未来
の複写機」技術購買プロジェクトを進めており、画期的
な省エネルギー技術を持つ複写機を優先的に政府などが
調達することを目的としている(NIKKEI MEC
HANICAL 2001.3 no.558 p26−p28)。
【0008】そのため、IEA(国際エネルギー機関)
は、複写機メーカーに対して、目標とする省エネルギー
のスペックを提示し、このスペックを実現した技術を表
彰することにしていた。このIEAが提示した複写機に
求められるスペックのなかで、特に実現が難しかったの
は、毎分30〜39枚の複写性能を有する複写機で、待
機時の消費電力を10W以下にすること、及びスリープ
モードからのリカバリー時間を10秒以下にすることで
あった。
【0009】待機時の消費電力を10W以下にするため
には、従来、一般的に行なわれていた「余熱モード」を
実質的になくす必要がある。また、スリープモードから
のリカバリー時間を10秒以下にするためには、定着ロ
ールの熱容量を下げて、短時間で温まるようにするとと
もに、定着可能な温度を下げて、低温でも定着可能なト
ナーを開発する必要がある。
【0010】そこで、上記IEA(国際エネルギー機
関)のスペックを満たすために、NIKKEI MEC
HANICAL 2001. 3 no.558 p26−p28に報告さ
れているように、「余熱モード」を実質的になくし、且
つ、定着ロールの熱容量を下げて、短時間で温まるよう
にするとともに、定着可能な温度を下げた複写機が開発
されている。
【0011】かかる複写機に使用されている定着装置
は、定着ロールの熱容量が、先行機種の1/4程度にま
で小さくなっているため、定着ロールが「熱しやすく」
かつ「冷めやすい」という問題点を併せ持っている。こ
の結果、例えば、サイズの小さい紙が定着ロールを通過
した際に、真中だけが冷やされるといった温度ムラを生
じやすくなる。また、紙のサイズ以外でも厚さによって
も定着ロールに温度ムラが起こる。すると、その直後に
サイズの異なる紙に画像を定着すると、紙内の位置によ
って定着不良や高温オフセット等が生じ、画質を著しく
劣化させるという問題点が生じる。
【0012】これを防ぐために、ハロゲンヒータを2本
使用し、1本のヒータは、中央部のみ、もう1本のヒー
タは、両端部のみに加熱部を有するように構成したもの
も提案されている。また、定着ロールの中央部と端部に
サーミスタをそれぞれ設けて温度を測定し、その結果に
基づいて2つのヒータをきめ細かくON−OFF制御す
るようにしている。さらに、起動時以外は、極力両ヒー
タを同時に使用しないようにしており、この点でも省エ
ネルギー駆動の設定としている。
【0013】しかし、上記定着装置の場合には、図14
に示すように、定着ロール1000の内部に、ハロゲンヒー
タ1001を2本配設しており、しかも、定着ロール1000の
中央部と端部にサーミスタ1002をそれぞれ設けるように
構成されているため、構成が複雑となり、コスト高を招
くという問題点を有している。また、定着ロール1000の
中央部にサーミスタ1002を設けると、当該サーミスタ10
02によって定着ロール1000の表面が損傷を受けるという
問題点も有している。なお、定着ロール1000に対する用
紙の搬送方法としては、図14(a)に示すように、定
着ロール1000の軸方向の中央部を基準にして搬送するも
のと、図14(b)に示すように、定着ロール1000の軸
方向の一端部を基準にして搬送するものとがある。
【0014】特に、本出願人が提案している特開平10
−78686号公報に開示された画像形成装置などの場
合には、単位時間あたりのコピー枚数や待機時の消費電
力のスペックをある程度抑えても、装置の小型化や低コ
スト化を図っているため、構成が複雑となったり、コス
ト高を招く定着装置は、実際に採用し難いという問題点
を有している。
【0015】そこで、本出願人は、かかる要求に応える
定着装置として、内部に加熱源を有する加熱ロールに、
無端ベルト状に形成された定着ベルトを、当該定着ベル
トの内部に配設された圧接部材によって圧接し、前記加
熱ロールと定着ベルトの間に形成されるニップ部に、未
定着トナー像を担持した記録媒体を通過させることによ
り、熱及び圧力によって定着処理を行なうように構成し
たものを開発してきている。また、上記加熱ロール1000
の内部に配設される加熱源としてのハロゲンランプ1001
は、図15(a)に示すように、1本のみであり、当該
加熱ロール1000の表面温度を検知する温度センサ1002
は、加熱ロール1000表面の画像領域を損傷するのを防止
するため、図15(b)に示すように、加熱ロール1000
端部の非画像部に配置されている。なお、用紙は、図1
5に示すように、加熱ロール1000の軸方向の中央部を基
準にして搬送するように構成されている。
【0016】この定着装置は、加圧部材がロール状の部
材ではなく、無端ベルト状に形成された定着ベルトと、
当該定着ベルトを加熱ロールに圧接させる圧接部材とか
ら構成することによって、加熱ロール及び加圧部材の熱
容量を小さくすることができるとともに、加熱ロールの
薄肉化が可能となり、加熱ロールを所定の定着温度に加
熱するための電力を低減することや時間を短縮すること
ができ、省エネルギー化やファーストプリントアウトタ
イム(電源投入後、1枚目のプリントが可能になるまで
の時間)の短縮を実現することが可能となる。また、加
熱源としてのハロゲンランプや、加熱ロールの表面温度
を検知する温度センサは、それぞれ1つのみ設けられて
おり、低コスト化を実現している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上記従来の画像形成装置に使用される定着装置
の場合には、薄肉の加熱ロール1000が使用されており、
当該加熱ロールの熱容量を大幅に小さくすることができ
るとともに、当該加熱ロール1000を加熱する加熱源とし
てのハロゲンランプ1001は、図15に示すように、1本
のみであり、しかも、加熱ロール1000の表面温度を軸方
向の一端部に設けられた1つの温度センサ1002のみで検
知するように構成されている。そのため、小サイズの用
紙や厚紙を多数枚連続して定着した場合など、定着処理
を行なう用紙の種類や画像形成モードなどによって、加
熱ロールの軸方向に沿った温度分布が、著しく不均一と
なり、その後に異なったサイズの用紙等に定着処理を行
うと、用紙内の位置によって定着不良や高温オフセット
等が生じ、画質を著しく劣化させるという問題点を有し
ていた。
【0018】上記の問題点について更に具体的に説明す
ると、上記の如く構成される定着装置においては、図1
6(a)に示すように、スタンバイ時に、加熱ロール10
00の軸方向全体における温度が、略150℃程度となる
ように、温度センサ1002の検知温度が172℃程度とな
るよう、ハロゲンランプ1001への通電が制御される。ま
た、定着処理時には、図16(b)に示すように、加熱
ロール1000の軸方向全体における温度が、略170℃程
度となるように、温度センサ1002の検知温度が185℃
程度となるよう、ハロゲンランプ1001への通電が制御さ
れる。
【0019】かかる定着装置において、例えば、A4サ
イズの普通紙をSEF方向(縦方向)に搬送し、当該A
4サイズの普通紙に連続して定着処理を行うと、定着処
理の開始から10枚程度の定着を行なうと、図17
(a)に示すように、ハロゲンランプ1001によって加熱
ロール1000の中央部が十分加熱され、中央部の温度が高
く、両端部の温度が低くなるような温度分布となり、温
度センサ1002は、例えば、170℃を維持するように、
ハロゲンランプ1001への通電を行なう。続いて、A4サ
イズの普通紙の定着枚数が、10枚〜20枚程度になる
と、加熱ロール1000の熱が用紙によって奪われるのに対
して、ハロゲンランプ1001の加熱が追いつかず、図17
(b)に示すように、中央部の温度が徐々に低下した温
度分布となり、温度センサは、同じく、170℃を維持
するように、ハロゲンランプ1001への通電を行なう。さ
らに、A4サイズの普通紙の定着枚数が、20枚〜30
枚程度になると、加熱ロール1000の熱が用紙によって連
続して奪われるのに対して、ハロゲンランプ1001の加熱
が追いつかず、図17(c)に示すように、中央部の温
度が大幅に低下した温度分布となる。この状態で、直後
にB5サイズ等の小サイズの用紙に定着処理を行なう
と、用紙の幅方向の中央部に、定着不良が生じ、著しく
画質を劣化させることになる。
【0020】一方、上記の如く構成される定着装置にお
いて、ハガキ等のように小サイズでしかも厚い用紙をS
EF方向(縦方向)に搬送し、当該ハガキに連続して定
着処理を行うと、ハガキが通過する通紙部の温度は、図
18に示すように、定着温度である170℃程度に維持
されるが、非通紙部の温度は、195℃程度にまで上昇
し、著しく高温となる。この状態で、直後にA4サイズ
等の普通紙に定着処理を行なうと、用紙の幅方向の両端
部に、高温オフセット等が生じ、著しく画質を劣化させ
ることになる。
【0021】かかる問題点に対処し得る技術としては、
特開平7−248700号公報や特開平11−1432
91号公報等に開示されているものが既に提案されてい
るが、これらの技術の場合でも、用紙のサイズや種類等
が変化した場合に十分対応することができないという問
題点を有していた。
【0022】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、省エネルギー化や低コスト化を可能とした
定着装置を用いた画像形成装置において、前回の画像形
成動作の内容に係わりなく、常に定着不良や高温オフセ
ットなどが生じることなく、良好な画像を得ることが可
能な画像形成装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1に記載された発明は、記録媒体上にトナー
像を形成し、当該トナー像が形成された記録媒体を加熱
定着手段によって定着することにより、画像を形成する
画像形成装置において、前回の画像形成動作が終了した
後、次の画像形成動作を実行する際に、前回の画像形成
動作の情報に応じて、次の画像形成動作のパラメータを
制御することを特徴とする画像形成装置である。
【0024】また、請求項2に記載された発明は、記録
媒体上にトナー像を形成し、当該トナー像が形成された
記録媒体を加熱定着手段によって定着することにより、
画像を形成する画像形成装置において、前回の画像形成
動作が終了した後、次の画像形成動作を実行する際に、
前回の画像形成動作の情報と次の画像形成動作の情報と
に応じて、次の画像形成動作のパラメータを制御するこ
とを特徴とする画像形成装置である。
【0025】さらに、請求項3に記載された発明は、前
回の画像形成動作を実施したときの記録媒体のサイズ
と、同記録媒体の材質と、前回の画像形成動作を実施し
たときの加熱定着手段における最終記録媒体の設定温度
と、前回の画像形成動作を実施したときの定着速度と、
前記加熱定着手段の現在の検知温度のうち少なくともい
ずれか1つと、次の画像形成動作の情報に応じて、次の
画像形成動作のパラメータを制御することを特徴とする
請求項1又は2に記載の画像形成装置である。
【0026】また更に、請求項4に記載された発明は、
制御すべき次の画像形成動作のパラメータが、加熱定着
手段の設定温度、単位時間当たりの定着枚数、画像形成
開始時間、及び画像形成速度のうち少なくともいずれか
1つであることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか
に記載の画像形成装置である。
【0027】さらに、請求項5に記載された発明は、前
記加熱定着手段が、内部に1つの加熱源のみを有する加
熱ロールと、無端ベルト状に形成された定着ベルトと、
前記定着ベルトの内部に配設されて当該定着ベルトを加
熱ロールの表面に圧接させる圧接部材と、前記加熱ロー
ル表面の軸方向の一端部に配置され、当該加熱ロールの
表面温度を検知する温度検知手段とを備えるように構成
されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか
に記載の画像形成装置である。
【0028】上記画像形成装置は、例えば、複数の像担
持体上に形成された色の異なるトナー像を、複数の中間
転写体を介して記録媒体上に転写することにより、記録
媒体上にトナー像を形成するように構成される。
【0029】また、上記複数の像担持体としては、例え
ば、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、
及びブラック(K)の各色のトナー像を形成するものが
用いられるが、これらの色の順番や種類は、他のもので
あっても勿論よい。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、この発明の実施の形態に
ついて図面を参照して説明する。
【0031】実施の形態1 図2はこの発明の実施の形態1に係る定着装置を適用し
た画像形成装置を画像形成装置としてのタンデム型のフ
ルカラープリンタを示すものである。
【0032】図2において、01はタンデム型のフルカラ
ープリンタの本体を示すものであり、このプリンタ本体
01の内部には、大別して、フルカラーの画像形成を行う
プリントヘッドデバイス(Print Head Device )02と、
このプリントヘッドデバイス02の像担持体としての4つ
の感光体ドラム11, 12, 13, 14に画像露光を施す露光装
置としてのROS(Raster Output Scanner )03と、上
記プリントヘッドデバイス02の各色の現像装置41, 42,
43, 44に対応する色のトナーを供給する4つのトナーボ
ックス04Y,04M,04C,04K と、上記プリントヘッドデバイ
ス02に記録媒体としての記録用紙Pを供給する給紙カセ
ット05と、上記プリントヘッドデバイス02からトナー像
が転写された記録用紙Pに対して、定着処理を施す定着
装置70と、この定着装置70によって片面に画像が定着さ
れた記録用紙Pを、表裏を反転した状態で、再度プリン
トヘッドデバイス02の転写部へと搬送する両面用搬送経
路07と、プリンタ本体01の外部から所望の記録用紙Pを
給紙する手差し給紙手段08と、プリンタの動作を制御す
るコントローラ09と、画像信号に対して画像処理を施す
画像処理回路や高圧電源回路等からなる電気回路10とが
設けられている。なお、図2中、Tは画像が形成された
記録用紙Pを排出する排出トイレを示すものであり、こ
の排出トイレT は、プリンタ本体01の上部に一体的に配
置されている。
【0033】上記プリンタ本体01の内部に配設される種
々の部材のうち、露光装置としてのROS03は、イエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色に対応した画像データに基づいて点灯駆動
される4つの半導体レーザや、これら4つの半導体レー
ザから出射される4本のレーザ光を、偏向走査するため
のf−θレンズやポリゴンミラー、あるいは複数枚の反
射ミラーなどから構成されている。
【0034】図3はこの発明の実施の形態1に係る画像
形成装置としてのタンデム型フルカラープリンタのプリ
ントヘッドデバイスを示すものである。尚、図3中の矢
印は、各回転部材の回転方向を示している。
【0035】このプリントヘッドデバイス02は、図3に
示すように、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)用の各感光体ドラム(像担持
体)11, 12, 13, 14を有する画像形成ユニット1, 2, 3,
4と、これら感光体ドラム11,12, 13, 14に接触する一
次帯電用の帯電ロール(接触型帯電装置)21, 22, 23,2
4と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31, 32, 33,
34を照射するROS(露光装置)03(図2参照)と、上
記感光体ドラム11, 12, 13, 14上に形成された静電潜像
を、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、
ブラック(K)の各色のトナーで現像する現像装置41,
42, 43, 44と、上記4つの感光体ドラム11, 12, 13, 14
のうちの2つの感光体ドラム11, 12に接触する第1の一
次中間転写ドラム(中間転写体)51及び他の2つの感光
体ドラム13, 14に接触する第2の一次中間転写ドラム
(中間転写体)52と、上記第1、第2の一次中間転写ド
ラム51, 52に接触する二次中間転写ドラム(中間転写
体)53と、この二次中間転写ドラム53に接触する最終転
写ロール(転写部材)60とで、その主要部が構成されて
いる。
【0036】感光体ドラム11, 12, 13, 14は、共通の接
平面M を有するように一定の間隔をおいて配置されてい
る。また、第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次
中間転写ドラム52は、各回転軸が該感光体ドラム11, 1
2, 13, 14軸に対し平行かつ所定の対称面を境界とした
面対称の関係にあるように配置されている。さらに、二
次中間転写ドラム53は、該感光体ドラム11, 12, 13, 14
と回転軸が平行であるように配置されている。
【0037】各色毎の画像情報に応じた信号は、電気回
路10(図2参照)に配設された画像処理回路によりラス
タライジングされてROS03に入力される。このROS
03では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)の各色のレーザ光31, 32, 33,
34が変調され、対応する色の感光体ドラム11, 12, 13,
14に照射される。
【0038】上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14の周囲
では、周知の電子写真方式による各色毎の画像形成プロ
セスが行なわれる。まず、上記感光体ドラム11, 12, 1
3, 14としては、例えば、直径20mmのOPC感光体
を用いた感光体ドラムが用いられ、これらの感光体ドラ
ム11, 12, 13, 14は、例えば、95mm/secの回転速
度で回転駆動される。上記感光体ドラム11, 12, 13, 14
の表面は、図3に示すように、接触型帯電装置としての
帯電ロール21, 22, 23, 24に、約-840VのDC電圧を印
加することによって、例えば約-300V程度に帯電され
る。なお、上記接触型の帯電装置としては、ロールタイ
プのもの、フィルムタイプのもの、ブラシタイプのもの
等が挙げられるが、どのタイプのものを用いても良い。
この実施の形態では、近年、電子写真装置で一般に使用
されている帯電ロールを採用している。また、感光体ド
ラム11, 12, 13, 14の表面を帯電させるために、この実
施の形態では、DCのみ印加の帯電方式をとっている
が、AC+DC印加の帯電方式を用いても良い。
【0039】その後、感光体ドラム11, 12, 13, 14の表
面には、露光装置としてのROS03によってイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色に対応したレーザ光31, 32, 33, 34が照射
され、各色毎の入力画像情報に応じた静電潜像が形成さ
れる。感光体ドラム11, 12, 13, 14は、ROS03で静電
潜像が書き込まれた際に、その画像露光部の表面電位は
-60 V以下程度にまで除電される。
【0040】また、上記感光体ドラム11, 12, 13, 14の
表面に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シ
アン(C)、ブラック(K)の各色に対応した静電潜像
は、対応する色の現像装置41, 42, 43, 44によって現像
され、感光体ドラム11, 12,13, 14上にイエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)の各色のトナー像として可視化される。
【0041】この実施の形態では、現像装置41, 42, 4
3, 44として、磁気ブラシ接触型の二成分現像方式を採
用しているが、この発明の適用範囲はこの現像方式に限
定されるものではなく、非接触型の現像方式においても
この発明を充分に適用することができることは勿論であ
る。
【0042】現像装置41, 42, 43, 44には、それぞれ色
の異なったイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン
(C)、ブラック(K)色のトナーと、キャリアからな
る現像剤が充填されている。これらの現像装置41, 42,
43, 44には、図2に示すように、対応する色のトナーボ
ックス04Y,04M,04C,04K からトナーが補給されると、こ
の補給されたトナーは、オーガー404 で充分にキャリア
と攪拌されて摩擦帯電される。現像ロール401 の内部に
は、複数の磁極を所定の角度に配置したマグネットロー
ル(不図示)が固定した状態で配置されている。この現
像ロール401 に現像剤を搬送するパドル403 によって、
当該現像ロール401 の表面近傍に搬送された現像剤は、
現像剤量規制部材402 によって現像部に搬送される量が
規制される。この実施の形態では、上記現像剤の量は、
30〜50g/m2 であり、また、このとき現像ロール401
上に存在するトナーの帯電量は、概ね-20 〜35μC/g
程度である。
【0043】上記現像ロール401 上に供給されたトナー
は、マグネットロールの磁力によって、キャリアとトナ
ーで構成された磁気ブラシ状となっており、この磁気ブ
ラシが感光体ドラム11, 12, 13, 14と接触している。こ
の現像ロール401 にAC+DCの現像バイアス電圧を印加し
て、現像ロール401 上のトナーを感光体ドラム11, 12,
13, 14上に形成された静電潜像に現像することにより、
トナー像が形成される。この実施の形態では、例えば、
現像バイアス電圧のAC成分が4 kHz、1.5 kVppで、
DC成分が-230V程度に設定されている。
【0044】この実施の形態では、上記現像装置41, 4
2, 43, 44において、トナーとして略球形状のトナーで
ある所謂”球形トナー”であって、その平均粒径が3〜
10μm程度のものが使用され、例えば、ブラック色の
トナーの平均粒径は8μm、カラートナーの平均粒径は
7μmに設定される。
【0045】次に、上記各感光体ドラム11, 12, 13, 14
上に形成されたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シア
ン(C)、ブラック(K)の各色のトナー像は、第1の
一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写ドラム52
上に、静電的に二次転写される。感光体ドラム11, 12上
に形成されたイエロー(Y)およびマゼンタ(M)色の
トナー像は、第1の一次中間転写ドラム51上に、感光体
ドラム13, 14上に形成されたシアン(C)、ブラック
(K)色のトナー像は、第2の一次中間転写ドラム52上
に、それぞれ転写される。従って、第1の一次中間転写
ドラム51上には、感光体ドラム11または12のどちらから
転写された単色像と、感光体ドラム11及び12の両方から
転写された2色のトナー像が重ね合わされた二重色像が
形成されることになる。また、第2の一次中間転写ドラ
ム52上にも、感光体ドラム13,14 から同様な単色像と二
重色像が形成される。
【0046】上記第1及び第2の一次中間転写ドラム5
1,52 上に感光体ドラム11,12,13,14からトナー像を静電
的に転写するために必要な表面電位は、+250〜500 V程
度である。この表面電位は、トナーの帯電状態や雰囲気
温度、湿度によって最適値に設定されることになる。こ
の雰囲気温度や湿度は、雰囲気温度や湿度によって抵抗
値が変化する特性を持った部材の抵抗値を検知すること
で簡易的に知ることが可能である。上述のように,トナ
ーの帯電量が-20 〜35μC/g の範囲内にあり、常温常
湿環境下にある場合には、第1及び第2の一次中間転写
ドラム51,52 の表面電位は、+380V程度が望ましい。
【0047】この実施の形態で用いる第1、第2の一次
中間転写ドラム51, 52は、例えば、外径が42mmに形成
され、抵抗値は108 Ω程度に設定される。第1、第2
の一次中間転写ドラム51, 52は、単層、あるいは複数層
からなる表面が可撓性、もしくは弾性を有する円筒状の
回転体であり、一般的にはFeやAl等からなる金属製
コアとしての金属パイプの上に、導電性シリコーンゴム
等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=102 〜103 Ω)
が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられている。更に、第
1、第2の中間転写ドラム51, 52の最表面は、代表的に
はフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜
100 μmの高離型層(R=105 〜109 Ω)として形成
し、シランカップリング剤系の接着剤(プライマ)で接
着されている。ここで重要なのは、抵抗値と表面の離型
性であり、高離型層の抵抗値がR=10 5 〜109 Ω程度で
あり、高離型性を有する材料であれば、特に材料は限定
されない。
【0048】このように第1、第2の一次中間転写ドラ
ム51, 52上に形成された単色又は二重色のトナー像は、
二次中間転写ドラム53上に静電的に3次転写される。従
って、二次中間転写ドラム53上には、単色像からイエロ
ー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック
(K)色の四重色像までの最終的なトナー像が形成され
ることになる。
【0049】この二次中間転写ドラム53上へ第1及び第
2の一次中間転写ドラム51,52 からトナー像を静電的に
転写するために必要な表面電位は、+600〜1200V程度で
ある。この表面電位は、感光体ドラム11, 12, 13, 14か
ら第1の一次中間転写ドラム51及び第2の一次中間転写
ドラム52へ転写するときと同様に、トナーの帯電状態や
雰囲気温度、湿度によって最適値に設定されることにな
る。また、転写に必要なのは、第1及び第2の一次中間
転写ドラム51,52 と二次中間転写ドラム53との間の電位
差であるので、第1及び第2の一次中間転写ドラム51,5
2 の表面電位に応じた値に設定することが必要である。
上述のように、トナーの帯電量が-20 〜35μC/g の範
囲内にあり、常温常湿環境下であって、第1及び第2の
一次中間転写ドラム51,52 の表面電位が+380V程度の場
合には、二次中間転写ドラム53の表面電位は、+880V程
度、つまり第1及び第2の一次中間転写ドラム51,52 と
二次中間転写ドラム53との間の電位差は、+500V程度に
設定することが望ましい。
【0050】この実施の形態で用いる二次中間転写ドラ
ム53は、例えば、外径が第1及び第2の一次中間転写ド
ラム51,52 と同じ42mmに形成され、抵抗値は1011Ω
程度に設定される。また、上記二次中間転写ドラム53も
第1、第2の一次中間転写ドラム51, 52と同様、単層、
あるいは複数層からなる表面が可撓性、もしくは弾性を
有する円筒状の回転体であり、一般的にはFeやAl等
からなる金属製コアとしての金属パイプの上に、導電性
シリコーンゴム等で代表される低抵抗弾性ゴム層(R=
102 〜103 Ω)が、厚さ0.1 〜10mm程度に設けられてい
る。更に、二次中間転写ドラム53の最表面は、代表的に
はフッ素樹脂微粒子を分散させたフッ素ゴムを厚さ3 〜
100 μmの高離型層として形成し、シランカップリング
剤系の接着剤(プライマ)で接着されている。ここで、
二次中間転写ドラム53の抵抗値は、第1及び第2の一次
中間転写ドラム51,52 よりも高く設定する必要がある。
そうしないと、二次中間転写ドラム53が第1及び第2の
一次中間転写ドラム51,52を帯電してしまい、第1及び
第2の一次中間転写ドラム51,52 の表面電位の制御が難
しくなる。このような条件を満たす材料であれば、特に
材料は限定されない。
【0051】次に、上記二次中間転写ドラム53上に形成
された単色像から四重色像までの最終的なトナー像は、
最終転写ロール60によって、用紙搬送路を通る用紙Pに
3次転写される。この用紙Pは、不図示の紙送り工程を
経て用紙搬送ロール90を通過し、二次中間転写ドラム53
と最終転写ロール60のニップ部に送り込まれる。この最
終転写工程の後、用紙上に形成された最終的なトナー像
は、定着装置70によって定着され、一連の画像形成プロ
セスが完了する。
【0052】ところで、この実施の形態に係る定着装置
は、内部に加熱源を有する加熱ロールと、無端ベルト状
に形成された定着ベルトと、前記定着ベルトの両端部を
回転自在に支持するベルトガイド部材と、前記定着ベル
トの内部に配設されて当該定着ベルトを加熱ロールの表
面に圧接させる圧接部材と、前記定着ベルトの内面にオ
イルを供給するオイル供給部材とを備え、前記加熱ロー
ルと定着ベルトの間に形成されるニップ部に、未定着ト
ナー像を担持した記録媒体を通過させることにより定着
を行なうように構成されている。
【0053】図4はこの実施の形態に係る定着装置の外
観を示す斜視図、図5はこの実施の形態に係る定着装置
を示す断面図である。
【0054】この実施の形態に係る定着装置70は、図5
に示すように、内部に加熱源701 を有する加熱ロール70
2 と、無端ベルト状の定着ベルト703 と、前記定着ベル
ト703 が回転自在となるように当該定着ベルト703 の両
端を支持するベルトガイド部材704 と、前記定着ベルト
703 の内部に配設され、前記加熱ロール702 の表面に定
着ベルト703 を圧接させる圧接部材705 と、前記定着ベ
ルト703 の内面にオイルを供給するオイル供給部材とし
てのフェルト部材706 とを備えるように構成されてい
る。なお、図5中、750 は定着装置70の出口ロールを示
している。
【0055】上記加熱ロール702 は、鉄やステンレス等
からなる薄肉円筒状の芯金と、当該芯金の表面に被覆さ
れたシリコンゴム等からなる肉厚0.65mm程度の弾
性層と、当該弾性層の表面の被覆されたPFA等からな
る肉厚30μm程度の離型層とから構成されている。ま
た、上記加熱ロール702 の内部には、加熱源として60
0Wのハロゲンランプ701 が配設されている。
【0056】また、上記定着ベルト703 は、ポリイミド
等の合成樹脂によって、外径が30mm、肉厚が75μ
mの無端ベルト状に形成されており、必要に応じて、表
面にPFA等からなる離型層が設けられる。
【0057】さらに、上記ベルトガイド部材704 は、図
6に示すように、圧接部材705 に一体的に組み付けられ
るように構成されている。
【0058】この圧接部材705 は、図6及び図7に示す
ように、合成樹脂製のベルトハウジング707 と、当該ベ
ルトハウジング707 に嵌合状態に装着される断面略コ字
形状の金属製のベルトフレーム708 と、定着ベルト703
を加熱ロール702 に圧接させるためのニップヘッド部材
709 と、当該ニップヘッド部材709 に装着されるパッド
部材710 とから、主に構成されている。
【0059】また、上記ベルトガイド部材704 は、図6
及び図7に示すように、ベルトフレーム708 の両端部に
互いに平行に突設された嵌合部708aに嵌合された状態
で、ベルトハウジング707 の両端部に装着されるように
なっている。
【0060】さらに、上記オイル供給部材としてのフェ
ルト部材706 は、例えば、ノーメックス(商品名)から
なり、当該フェルト部材706 には、粘度300csのア
ミノSiオイル等からなるオイルが、2.0g程度含浸
されている。このフェルト部材706 は、図5及び図7に
示すように、ベルトフレーム708 の背面側に接着等の手
段によって固定した状態で取り付けられている。
【0061】また、上記圧接部材705 は、図8に示すよ
うに、ベルトガイド部材704 を介して、アーム部材717
に取り付けられており、このアーム部材717 は、コイル
スプリング718 によって圧接部材705 を加熱ロール702
に所定の圧力で圧接させるように構成されている。な
お、図7及び図8中、719 は定着ベルト 703と0 圧接部
材705 との間に介在される合成樹脂製のフィルム状のシ
ート部材を示しており、やはり、定着ベルト703 と圧接
部材705 との間の摩擦を低減するものであるが、必ずし
も設けなくとも良い。
【0062】ところで、この実施の形態では、記録媒体
上にトナー像を形成し、当該トナー像が形成された記録
媒体を加熱定着手段によって定着することにより、画像
を形成する画像形成装置において、前回の画像形成動作
が終了した後、次の画像形成動作を実行する際に、前回
の画像形成動作の情報と次の画像形成動作の情報とに応
じて、次の画像形成動作のパラメータを制御するように
構成されている。
【0063】また、この実施の形態では、前回の画像形
成動作を実施したときの記録媒体のサイズと、同記録媒
体の材質と、前回の画像形成動作を実施したときの加熱
定着手段における最終記録媒体の設定温度と、前回の画
像形成動作を実施したときの定着速度と、前記加熱定着
手段の現在の検知温度のうち少なくともいずれか1つ
と、次の画像形成動作の情報に応じて、次の画像形成動
作のパラメータを制御するように構成されている。
【0064】さらに、この実施の形態では、制御すべき
次の画像形成動作のパラメータが、加熱定着手段の設定
温度、単位時間当たりの定着枚数、画像形成開始時間、
及び画像形成速度のうち少なくともいずれか1つである
ように構成されている。
【0065】図1は、この発明の実施の形態1に係る画
像形成装置としてのカラープリンタの制御回路を示すブ
ロック図である。
【0066】図1において、100 はカラープリンタの画
像形成動作を制御する制御手段としてのCPU、101 は
CPU100 が実行するプログラムを記憶したROM、10
2 はCPU100 が実行するプログラムのパラメータ等を
記憶したRAM、103 はカラープリンタで画像を形成す
る記録媒体のサイズや種類(材質)、あるいはカラーか
白黒か、片面か両面かの画像形成モード、画像形成速
度、プリント枚数等の画像形成動作を実行する情報を入
力設定するコントロールパネル、104 は定着装置70の加
熱ロール702 の温度を検知する温度センサ、105 は給紙
トレイ05に収容される記録媒体P のサイズを検知する用
紙検知手段、106 は給紙トレイ05に収容される記録媒体
P の材質を検知する紙質検知手段、107 は定着装置70の
ハロゲンランプ701 への通電を制御する通電制御手段、
108 はカラープリンタの感光体ドラムや定着装置等を駆
動するメイン駆動モータ109 を駆動する駆動回路、110
は画像形成タイミングを制御する画像形成タイミング制
御手段、111 は画像形成速度を制御する画像形成速度制
御手段をそれぞれ示すものである。なお、用紙検知手段
105 及び紙質検知手段106 は、必ずしも必要ではなく、
コントロールパネル103 がこれらの手段を兼ねるように
構成しても勿論よい。また、上記画像形成タイミング制
御手段110 及び画像形成速度制御手段111 は、必ずしも
必要ではなく、CPU100 がこれらの手段を兼ねるよう
に構成しても勿論よい。さらに、定着装置70は、感光体
ドラム等と異なる駆動モータによって駆動されるように
構成しても勿論良い。また、上記温度センサ104 は、加
熱ロール702 の軸方向一端部の非通紙部に設けられてい
る。なお、加熱ロール702 は、軸方向の中央部を基準に
して記録媒体を搬送して定着するように構成されてい
る。
【0067】図9及び図10は、CPU100 が、前回の
画像形成動作の情報と次の画像形成動作の情報とに応じ
て、次の画像形成動作のパラメータを制御する際の各パ
ラメータの制御方法を示す図表である。
【0068】前回の画像形成動作の情報としては、例え
ば、図9に示すように、定着装置の設定温度、印刷枚
数、印刷速度、用紙サイズ、用紙紙質、画像エリア、画
像密度等が挙げられる。また、次の画像形成動作の情報
としても、同様に、図9に示すように、定着装置の設定
温度、印刷枚数、印刷速度、用紙サイズ、用紙紙質、画
像エリア、画像面積、画像密度等が挙げられる。さら
に、定着装置70の加熱ロール702 の現在の表面温度も考
慮される。
【0069】さらに、次の画像形成動作の情報として考
慮される画像エリア、用紙紙質、画像面積、画像密度等
としては、図10に示すように、画像エリアについて
は、画像エリアが30%未満であれば、定着温度のシフ
ト量は、±0℃、画像エリアが30%以上60%未満で
あれば、定着温度のシフト量は、+2℃、画像エリアが
60%以上75%未満であれば、定着温度のシフト量
は、+4℃、画像エリアが75%以上100%であれ
ば、定着温度のシフト量は、+6℃にそれぞれ設定され
る。
【0070】また、紙質については、図10に示すよう
に、薄い用紙の場合であれば、定着温度のシフト量は、
−3℃、標準の用紙であれば、定着温度のシフト量は、
±0℃、やや厚い用紙の場合であれば、定着温度のシフ
ト量は、+5℃、厚い用紙であれば、定着温度のシフト
量は、+10℃にそれぞれ設定される。
【0071】さらに、画像面積については、画像エリア
と同様に、図10に示すように、画像面積が30%未満
であれば、定着温度のシフト量は、±0℃、画像面積が
30%以上60%未満であれば、定着温度のシフト量
は、+2℃、画像面積が60%以上75%未満であれ
ば、定着温度のシフト量は、+4℃、画像面積が75%
以上100%であれば、定着温度のシフト量は、+6℃
にそれぞれ設定される。
【0072】また更に、画像密度については、図10に
示すように、画像密度が70%未満であれば、定着温度
のシフト量は、±3℃、画像密度が70%以上100%
未満であれば、定着温度のシフト量は、±3℃、画像密
度が100%以上160%未満であれば、定着温度のシ
フト量は、+2℃、画像密度が160%以上300%で
あれば、定着温度のシフト量は、+4℃にそれぞれ設定
される。
【0073】ここで、画像エリアと画像面積は同義であ
り、用紙上における白紙部とトナーが載っている部分
(面積)の割合をいい、画像密度は、用紙上にトナーが
載っている割合をいう。即ち、画像面積は、用紙上にお
ける白紙部とトナーが載っている部分(面積)が、1体
1であれば、画像面積は50%であり、用紙上の全面に
トナーが載っていれば、画像面積は100%であって、
画像部に何色トナーが載っていても同じである。
【0074】これに対して、画像密度は、用紙上にトナ
ーが載っている割合であり、用紙上における白紙部とト
ナーが載っている部分(面積)が、1体1であって、画
像部のすべてが1色であれば、画像密度は50%であ
り、白紙部とトナー部分(面積)が1体1であって、画
像部のすべてに2色のトナーが載っていれば、画像密度
は100%であり、白紙部とトナー部分(面積)が1体
1であって、画像部のすべてに3色のトナーが載ってい
れば、画像密度は150%である。また、用紙上の全面
に1色のトナーが載っていれば、画像面積は100%で
あり、用紙上の全面に2色のトナーが載っていれば、画
像面積は200%であり、用紙上の全面に3色のトナー
が載っていれば、画像面積は300%である。
【0075】そして、CPU100 は、次の画像形成動作
の情報として、これらの画像エリア、画像面積、画像密
度等も必要に応じて考慮して、実際の画像での制御温度
を決定する。
【0076】以上の構成において、この実施の形態に係
るカラープリンタでは、次のようにして、省エネルギー
化や低コスト化を可能とした定着装置を用いた画像形成
装置において、前回の画像形成動作の内容に係わりな
く、常に定着不良や高温オフセットなどが生じることな
く、良好な画像を得ることが可能となっている。
【0077】すなわち、この実施の形態に係るカラープ
リンタでは、例えば、図5に示すように、コントロール
パネル103 によって、A4サイズの普通紙に、毎分16
枚(ppm)の画像形成速度で連続してカラー画像を形
成する動作が支持されると、CPU100 は、当初、加熱
ロール702 の温度が175℃になるように設定及び制御
を行なうが、プリント枚数が増加するに従って、加熱ロ
ール702 端部の表面温度が徐々に高くなり、例えば、3
0枚プリントと、加熱ロール端部の表面温度が185℃
程度に達する。
【0078】また、上記カラープリンタでは、図5に示
すように、ハガキに毎分16枚(ppm)の画像形成速
度で連続してカラー画像を形成すると、当初、加熱ロー
ルの表面温度が185℃になるように設定制御される
が、プリント枚数が増加するに従って、加熱ロール702
端部の表面温度が徐々に高くなり、例えば、30枚プリ
ントすると、加熱ロール702 端部の非画像部の表面温度
が195℃程度にも達する。
【0079】さらに、上記カラープリンタでは、図5に
示すように、OHPシートにカラー画像を形成する場合
には、画像形成速度が通常の半分の速度である毎分8枚
(ppm)に切り替えられ、当初、加熱ロールの温度が
175℃になるように設定制御されるが、プリント枚数
が増加するに従って、加熱ロール702 端部の表面温度が
徐々に高くなり、例えば、30枚プリントすると、画像
形成速度が6ppmに切り替えられるが、加熱ロール70
2 端部の表面温度が185℃程度に達する。
【0080】いま、ハガキに連続して30枚フルカラー
の画像を形成した場合には、上述したように、図11
(a)に示す如く、非通紙部である加熱ロール702 端部
の温度は、195℃程度にまで上昇する。
【0081】そして、前回の画像形成動作が終了する
と、待機モードとなるが、この待機モードでは、CPU
100 は、図11(b)に示す如く、温度センサ 104の検
知温度が183℃で、通紙部の中央部の温度が165℃
程度になるように、定着装置のハロゲンランプへの通電
制御を行なう。
【0082】また、CPU100 は、前回の画像形成動作
に引き続いて、例えば、A4サイズの普通紙に、カラー
画像を形成するモードが選択されると、図11(c)に
示す如く、温度センサ104 の検知温度を183℃より5
℃高い188℃で、通紙部の中央部の温度が170℃程
度になるように制御する。
【0083】さらに、上記CPU100 は、前回のハガキ
の画像形成動作に引き続いて、OHPシートに、カラー
画像を形成するモードが選択されると、図12(a)に
示す如く、温度センサ104 の検知温度を183℃より1
0℃高い193℃で、通紙部の中央部の温度が175℃
程度になり、しかも、画像形成速度が6ppmとなるよ
うに制御する。
【0084】また、上記CPU100 は、前回のハガキの
画像形成動作に引き続いて、薄紙であるトレーシングペ
ーパーに、画像を形成するモードが選択されると、図1
2(b)に示す如く、温度センサ104 の検知温度を18
3℃より10℃低い173℃で、通紙部の中央部の温度
が155℃程度になり、しかも、通常の画像形成速度で
ある16ppmとなるように制御する。
【0085】このとき、前回のハガキの画像形成動作に
引き続いて、薄紙であるトレーシングペーパーに画像を
形成する場合、加熱ロールの表面温度が設定温度である
173℃よりも高い183℃程度であるときには、CP
U100 は、加熱ロール702 の表面温度が10℃程度低下
するまで待って、画像形成動作及び定着動作を開始す
る。
【0086】一方、前回の画像形成動作がA4サイズへ
の連続した画像形成動作であった場合、上述したよう
に、A4サイズの普通紙に連続して画像形成を行うと、
図13(a)に示すように、加熱ロール 702の中央部の
温度が、170℃となるように制御されるが、更に、A
4サイズの普通紙に連続して画像形成を行うと、図13
(b)に示すように、加熱ロール 702の中央部の温度
が、155℃程度まで低下する場合がある。すると、C
PU100 は、用紙と用紙のプリント間隔を広げ、16プ
リント/分から半分の速度である8プリント/分に切り
換える制御を行ない、画像形成動作及び定着動作を行な
う。
【0087】このように、上記実施の形態では、前回の
画像形成動作が終了した後、次の画像形成動作を実行す
る際に、前回の画像形成動作の情報と次の画像形成動作
の情報とに応じて、次の画像形成動作のパラメータを制
御するように構成されているので、前回の画像形成動作
を実行した際に、加熱ロール702 の表面温度が大幅に高
温や低温となったままの状態で、次の画像形成動作を開
始するのではなく、前回の画像形成動作の情報と次の画
像形成動作の情報とに応じて、次の画像形成動作のパラ
メータを制御することにより、常に定着性の良好な状態
で画像の形成を行なうことができ、省エネルギー化や低
コスト化を可能とした定着装置を用いた画像形成装置に
おいても、前回の画像形成動作の内容に係わりなく、常
に定着不良や高温オフセットなどが生じることなく、良
好な画像を得ることが可能となっている。
【0088】なお、前記実施の形態では、前回の画像形
成動作が終了した後、次の画像形成動作を実行する際
に、前回の画像形成動作の情報と次の画像形成動作の情
報とに応じて、次の画像形成動作のパラメータを制御す
るように構成した場合について説明したが、前回の画像
形成動作が終了した後、次の画像形成動作を実行する際
に、前回の画像形成動作の情報のみに応じて、次の画像
形成動作のパラメータを制御しても良い。
【0089】このように構成した場合でも、前回の画像
形成動作の情報のみに応じて、次の画像形成動作のパラ
メータを制御することにより、少なくとも、前回の画像
形成動作に基づく影響が、次の画像形成動作に顕著に現
れるのをある程度抑制することができ、画質の向上に対
して効果が得られる。
【0090】
【発明の効果】以上述べたように、この発明によれば、
省エネルギー化や低コスト化を可能とした画像形成装置
において、前回の定着処理の内容に係わりなく、常に定
着不良や高温オフセットなどが生じることなく、良好な
画像を得ることが可能な画像形成装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのカラープリンタの制御回路を示すブロッ
ク図である。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのタンデム型フルカラープリンタを示す全
体構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのタンデム型フルカラープリンタのプリン
トヘッドデバイスを示す構成図である。
【図4】 図4は定着装置を示す外観斜視図である。
【図5】 図5はこの発明の実施の形態1に係る定着装
置を示す断面構成図である。
【図6】 図6は圧接部材を示す外観斜視図である。
【図7】 図7は圧接部材を示す分解斜視図である。
【図8】 図8はこの発明の実施の形態1に係る定着装
置を示す構成図である。
【図9】 図9はこの発明の実施の形態1に係る画像形
成装置としてのタンデム型フルカラープリンタの制御例
を示す図表である。
【図10】 図10はこの発明の実施の形態1に係る画
像形成装置としてのタンデム型フルカラープリンタの制
御例を示す図表である。
【図11】 図11はこの発明の実施の形態1に係る画
像形成装置としてのタンデム型フルカラープリンタの定
着装置における設定温度の制御例を示す説明図である。
【図12】 図12はこの発明の実施の形態1に係る画
像形成装置としてのタンデム型フルカラープリンタの定
着装置における設定温度の制御例を示す説明図である。
【図13】 図13はこの発明の実施の形態1に係る画
像形成装置としてのタンデム型フルカラープリンタの定
着装置における設定温度の制御例を示す説明図である。
【図14】 図14は従来の定着装置を示す構成図であ
る。
【図15】 図15は従来の定着装置を示す構成図であ
る。
【図16】 図16は従来の定着装置における温度制御
状態を示す説明図である。
【図17】 図17は従来の定着装置における温度制御
状態を示す説明図である。
【図18】 図18は従来の定着装置における温度制御
状態を示す説明図である。
【符号の説明】
70:定着装置、100 :CPU(制御手段)、104 :温度
センサ、701 :加熱源、702 :加熱ロール、703 :定着
ベルト、704 :ベルトガイド部材、 705:圧接部材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 康孝 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 増渕 富志雄 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社内 (72)発明者 福田 剛士 埼玉県岩槻市府内3丁目7番1号 富士ゼ ロックス株式会社内 Fターム(参考) 2H027 DA12 DA20 DA38 DA46 DC02 DC10 EA12 EA20 EC08 EC20 ED02 ED16 ED25 ED30 EE02 EE03 EE04 EE07 EF06 EF09 2H033 AA02 AA21 AA32 BA07 BA08 BA30 BB37 CA07 CA13 CA16 CA17 CA19 CA20 CA30 CA36 CA37 CA40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上にトナー像を形成し、当該ト
    ナー像が形成された記録媒体を加熱定着手段によって定
    着することにより、画像を形成する画像形成装置におい
    て、前回の画像形成動作が終了した後、次の画像形成動
    作を実行する際に、前回の画像形成動作の情報に応じ
    て、次の画像形成動作のパラメータを制御することを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 記録媒体上にトナー像を形成し、当該ト
    ナー像が形成された記録媒体を加熱定着手段によって定
    着することにより、画像を形成する画像形成装置におい
    て、前回の画像形成動作が終了した後、次の画像形成動
    作を実行する際に、前回の画像形成動作の情報と次の画
    像形成動作の情報とに応じて、次の画像形成動作のパラ
    メータを制御することを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前回の画像形成動作を実施したときの記
    録媒体のサイズと、同記録媒体の材質と、前回の画像形
    成動作を実施したときの加熱定着手段における最終記録
    媒体の設定温度と、前回の画像形成動作を実施したとき
    の定着速度と、前記加熱定着手段の現在の検知温度のう
    ち少なくともいずれか1つと、次の画像形成動作の情報
    に応じて、次の画像形成動作のパラメータを制御するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 制御すべき次の画像形成動作のパラメー
    タが、加熱定着手段の設定温度、単位時間当たりの定着
    枚数、画像形成開始時間、及び画像形成速度のうち少な
    くともいずれか1つであることを特徴とする請求項1乃
    至3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記加熱定着手段が、内部に1つの加熱
    源のみを有する加熱ロールと、無端ベルト状に形成され
    た定着ベルトと、前記定着ベルトの内部に配設されて当
    該定着ベルトを加熱ロールの表面に圧接させる圧接部材
    と、前記加熱ロール表面の軸方向の一端部に配置され、
    当該加熱ロールの表面温度を検知する温度検知手段とを
    備えるように構成されていることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載の画像形成装置。
JP2001179170A 2001-06-13 2001-06-13 画像形成装置 Pending JP2002372812A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010078817A (ja) * 2008-09-25 2010-04-08 Kyocera Mita Corp 画像形成装置における定着方法及び装置

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