JP2002372383A - 炭酸ガス用放熱器 - Google Patents
炭酸ガス用放熱器Info
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Abstract
ための炭酸ガス用放熱器に関し、放熱効率を従来より大
幅に向上することを目的とする。 【解決手段】 間隔を置いて配置される風上側ヘッダー
部11,13の間に形成される風上側コア部15と、間
隔を置いて配置される風下側ヘッダー部17,19の間
に形成される風下側コア部21とを対向配置し、前記風
下側コア部21を通過した炭酸ガスを、前記風上側コア
部15に通過させて放熱を行う炭酸ガス用放熱器におい
て、前記風下側ヘッダー部17,19に前記風下側コア
部21に炭酸ガスをターンして流す流路を形成すること
なく、前記風上側ヘッダー部11,13にのみ前記風上
側コア部15に炭酸ガスをターンして流す流路を形成し
てなることを特徴とする。
Description
冷媒を冷却するための炭酸ガス用放熱器に関する。
炭酸ガス(二酸化炭素)を冷媒に用いた冷凍サイクルが
開発されており、このような冷凍サイクルでは、炭酸ガ
スからなる冷媒を冷却するために炭酸ガス用放熱器が使
用されている。図9は、従来の炭酸ガス用放熱器を示す
もので、この炭酸ガス用放熱器では、水平方向に間隔を
置いて配置される風上側ヘッダー部1,2の間に風上側
コア部3が形成されている。
風下側ヘッダー部4,5の間に風下側コア部6が形成さ
れている。そして、風上側コア部3と風下側コア部6と
が、対向配置されている。
は、偏平状のチューブ7の間にコルゲートフィン8を配
置して形成されている。風上側コア部3と風下側コア部
6には、同一断面形状のチューブ7が同一本数配置さ
れ、風上側コア部3と風下側コア部6における炭酸ガス
の通路断面積が同一の面積とされている。
0に示すように、入口側の風下側ヘッダー部4から流入
した炭酸ガスが、風下側コア部6を通り、出口側の風下
側ヘッダー部5に流入した後、図9に示したように、連
通部9を介して入口側の風上側ヘッダー部2に流入し、
風上側コア部3を通り、出口側の風上側ヘッダー部1に
流入され炭酸ガスの冷却が行われる。
うな従来の炭酸ガス用放熱器では、風上側コア部3と風
下側コア部6との炭酸ガスの通路断面積が同一の面積と
されているため、風上側コア部3においてチューブ7を
流れる炭酸ガスの流速が低下するという問題があった。
は、例えば、100℃程度の温度で入口側の風下側ヘッ
ダー部4に流入した後、風下側コア部6を通り、出口側
の風下側ヘッダー部5に流入した後、連通部9を介して
入口側の風上側ヘッダー部2に、例えば、80℃程度の
温度で流入し、風下側コア部3を通り、出口側の風上側
ヘッダー部1に、例えば、50℃程度の温度で流入され
る。
下側ヘッダー部4に流入した炭酸ガスは、徐々に温度を
低下され、その密度が徐々に大きくなり、チューブ7内
を流れる炭酸ガスの流速が温度の低下に従って徐々に低
下する。
くなると、熱伝達性能が低下し、充分な放熱効率を得る
ことが困難になる。本発明は、かかる従来の問題を解決
するためになされたもので、放熱効率を従来より大幅に
向上することができる炭酸ガス用放熱器を提供すること
を目的とする。
熱器は、間隔を置いて配置される風上側ヘッダー部の間
に形成される風上側コア部と、間隔を置いて配置される
風下側ヘッダー部の間に形成される風下側コア部とを対
向配置し、前記風下側コア部を通過した炭酸ガスを、前
記風上側コア部に通過させて放熱を行う炭酸ガス用放熱
器において、前記風下側ヘッダー部に前記風下側コア部
に炭酸ガスをターンして流す流路を形成することなく、
前記風上側ヘッダー部にのみ前記風上側コア部に炭酸ガ
スをターンして流す流路を形成してなることを特徴とす
る。
記載の炭酸ガス用放熱器において、前記風上側ヘッダー
部と風下側ヘッダー部とを、一体的に形成してなること
を特徴とする。
は、風下側ヘッダー部に、風下側コア部に炭酸ガスをタ
ーンして流す流路が形成されないため、風下側コア部に
おいては、炭酸ガスがコア部の全面を同一方向に流れ、
炭酸ガスが流れる総通路断面積が大きくなる。
に炭酸ガスをターンして流す流路を形成したため、風上
側コア部においては、炭酸ガスがコア部の一部をターン
して流れ、炭酸ガスが流れる総通路断面積が小さくな
る。
が、風上側コア部において風下側コア部より小さくなる
ため、風上側コア部における炭酸ガスの流速が大きくな
り、放熱効率が向上される。請求項2の炭酸ガス用放熱
器では、風上側ヘッダー部と風下側ヘッダー部とが、一
体的に形成される。
実施形態について説明する。図1は、本発明の炭酸ガス
用放熱器の第1の実施形態を示している。この実施形態
では、冷媒に炭酸ガスを用いた自動車の空調装置の炭酸
ガス用放熱器に本発明が適用される。
隔を置いて配置される第1の風上側ヘッダー部11と第
2の風上側ヘッダー部13との間に風上側コア部15が
形成されている。また、水平方向に間隔を置いて配置さ
れる第1の風下側ヘッダー部17と第2の風下側ヘッダ
ー部19との間に風下側コア部21が形成されている。
21とが、対向配置されている。また、風上側コア部1
5と風下側コア部21とは、偏平状のチューブ23の間
にコルゲートフィン25を配置して形成されている。風
上側コア部15と風下側コア部21には、同一断面形状
のチューブ23が同一本数配置されている。
ヘッダー部13の軸長方向の中央に仕切板27が配置さ
れ、第2の風上側ヘッダー部13が上部13aと下部1
3bとに2分割されている。また、第2の風上側ヘッダ
ー部13の上部13aが、連通部29を介して、第2の
風下側ヘッダー部19の下部に連通されている。
すように、第1の風下側ヘッダー部17から流入した炭
酸ガスが、風下側コア部21の全面を通り、第2の風下
側ヘッダー部19に流入した後、図1に示したように、
連通部29を介して、第2の風上側ヘッダー部13の上
部13aに流入し、風上側コア部15の上半部を通り、
第1の風上側ヘッダー部11に流入した後、第1の風上
側ヘッダー部11を下降してターンし、風上側コア部1
5の下半部を通り、第2の風上側ヘッダー部13の下部
13bに流入し、炭酸ガスの冷却が行われる。
風下側ヘッダー部17,19に風下側コア部21に炭酸
ガスをターンして流す流路を形成することなく、第2の
風上側ヘッダー部13を仕切板27により上下に分割し
て、風上側コア部15のみに炭酸ガスをターンして流す
流路を形成したので、放熱効率を従来より大幅に向上す
ることができる。
は、風下側ヘッダー部17,19に、風下側コア部21
に炭酸ガスをターンして流す流路が形成されないため、
風下側コア部21においては、図2に示すように、炭酸
ガスが風下側コア部21の全面を同一方向に流れ、炭酸
ガスが流れる総通路断面積が大きくなる。一方、第2の
風上側ヘッダー部13に、風上側コア部15に炭酸ガス
をターンして流す流路を形成したため、風上側コア部1
5においては、炭酸ガスが風下側コア部15の一部をタ
ーンして流れ、炭酸ガスが流れる総通路断面積が小さく
なる。
が、風上側コア部15において風下側コア部21より小
さくなるため、風上側コア部15における炭酸ガスの流
速が大きくなり、放熱効率が向上される。図3の実線
は、上述した炭酸ガス用放熱器におけるチューブ23内
を流れる炭酸ガスの管内流速と炭酸ガスからなる冷媒の
温度との関係を示している。
程度の温度で第1の風下側ヘッダー部17に流入した
後、風下側コア部21を通り、第2の風下側ヘッダー部
19に流入した後、連通部29を介して第2の風上側ヘ
ッダー部13の上部13aに、例えば、80℃程度の温
度で流入し、風上側コア部15の上半部を通り、第1の
風上側ヘッダー部11に流入した後、ターンして風上側
コア部15の下半部を通り、例えば、50℃程度の温度
で第2の風上側ヘッダー部13の下部13bに流入され
る。
側ヘッダー部17に流入した炭酸ガスは、徐々に温度を
低下され、その密度が徐々に大きくなるが、上述した炭
酸ガス用放熱器では、炭酸ガスが流れる総通路断面積
が、風上側コア部15において風下側コア部21より小
さくなるため、風上側コア部15における炭酸ガスの流
速が、点線で示す従来の炭酸ガス用放熱器の炭酸ガスの
流速に比較して、充分に大きくなる。
の実施形態を示すもので、この実施形態では、第1の風
上側ヘッダー部11と第1の風下側ヘッダー部17が、
第1のヘッダー部材31により一体形成されている。す
なわち、第1のヘッダー部材31には、第1の風上側ヘ
ッダー部11用の穴部31aと、第1の風下側ヘッダー
部17用の穴部31bとが平行に形成されている。
の風下側ヘッダー部19が、第2のヘッダー部材33に
より一体形成されている。図5は、第2のヘッダー部材
33の詳細をチューブ挿入穴を省略して示すもので、こ
の第2のヘッダー部材33には、第2の風上側ヘッダー
部13用の穴部33aと、第2の風下側ヘッダー部19
用の穴部33bとが平行に形成されている。
に、第2の風上側ヘッダー部13用の穴部33aと、第
2の風下側ヘッダー部19用の穴部33bとを連通する
連通穴33cが形成されている。連通穴33cの上端
は、溝部33dにより第2の風上側ヘッダー部13用の
穴部33aの上端に連通されている。
により第2の風下側ヘッダー部19用の穴部33bの下
端に連通されている。そして、第2の風上側ヘッダー部
13用の穴部33aが、軸長方向の中央において仕切板
27により分割されている。また、ヘッダー本体35の
上下が端板37により密閉されている。
1のヘッダー部材31の第1の風下側ヘッダー部17用
の穴部31bに流入した炭酸ガスが、風下側コア部21
の全面を通り、第2のヘッダー部材33の第2の風下側
ヘッダー部19用の穴部33bに流入した後、この穴部
33bの下端から溝部33eを通り、連通穴33cに流
入したのち、連通穴33cを上方に移動し、連通穴33
cの上端から溝部33dを通り、第2の風上側ヘッダー
部13用の穴部33aの上端に流入する。
穴部33aの上部13aから風上側コア部15の上半部
を通り、第1のヘッダー部材31の第1の風上側ヘッダ
ー部11用の穴部31aに流入した後、この穴部31a
を下降してターンし、風上側コア部15の下半部を通
り、第2のヘッダー部材33の第2の風上側ヘッダー部
13用の穴部33aの下部13bに流入し、炭酸ガスの
冷却が行われる。
同様の効果を得ることができるが、この実施形態では、
第1のヘッダー部材31により第1の風上側ヘッダー部
11と第1の風下側ヘッダー部17とを一体的に形成
し、第2のヘッダー部材33により第2の風上側ヘッダ
ー部13と第2の風下側ヘッダー部19とを一体的に形
成したので、ヘッダー部を容易,確実に形成することが
できる。
3cを形成したので、別途連通部を配置する必要がなく
なり、部品点数および組立工数を削減することができ
る。図6は、本発明の炭酸ガス用放熱器の第3の実施形
態を示すもので、この実施形態では、第1の風上側ヘッ
ダー部11と第1の風下側ヘッダー部17とが相互にろ
う付けされ、また、第2の風上側ヘッダー部13と第2
の風下側ヘッダー部19とが、相互にろう付けされてい
る。
長方向の中央において仕切板27により上下に分割され
ている。そして、第2の風上側ヘッダー部13と第2の
風下側ヘッダー部19とが、仕切板27の下方において
複数の連通穴39により連通されている。図7は、第2
の風上側ヘッダー部13および第2の風下側ヘッダー部
19の詳細を示すもので、対向する方向に切欠部41が
形成され、この切欠部41が相互にろう付けされてい
る。
第2の風下側ヘッダー部19の切欠部41には、仕切板
27の下方となる位置に連通穴39が形成されている。
この連通穴39は、第2の風上側ヘッダー部13と第2
の風下側ヘッダー部19とをろう付けする前に形成され
る。なお、第1の風上側ヘッダー部11と第1の風下側
ヘッダー部17とは、連通穴39が形成されていないこ
と、および、仕切板27が配置されていないことを除い
て、第2の風上側ヘッダー部13と第2の風下側ヘッダ
ー部19と同様に構成されているため詳細な説明は省略
する。
態と同一の部材には、同一の符号を付して詳細な説明を
省略する。この実施形態の炭酸ガス用放熱器では、第1
の風下側ヘッダー部17に流入した炭酸ガスが、風下側
コア部21の全面を通り、第2の風下側ヘッダー部19
に流入した後、第2の風上側ヘッダー部13の仕切板2
7の下方に形成される連通穴39を介して、第2の風上
側ヘッダー部13の下部13bに流入し、風上側コア部
15の下半部を通り、第1の風上側ヘッダー部11に流
入した後、第1の風上側ヘッダー部11を上昇してター
ンし、風上側コア部15の上半部を通り、第2の風上側
ヘッダー部13の上部13aに流入し、炭酸ガスの冷却
が行われる。
同様の効果を得ることができるが、この実施形態では、
第1の風上側ヘッダー部11と第1の風下側ヘッダー部
17とを切欠部41を介して一体的に形成し、第2の風
上側ヘッダー部13と第2の風下側ヘッダー部19とを
切欠部41を介して一体的に形成したので、ヘッダー部
の厚さを小さくすることができる。
の風下側ヘッダー部19とを連通穴39により連通した
ので、別途連通部を配置する必要がなくなり、部品点数
および組立工数を削減することができる。図8は、本発
明の炭酸ガス用放熱器の第4の実施形態を示すもので、
この実施形態では、風上側コア部15の幅W1が、風下
側コア部21の幅W2より大きくされている。
側に隣接して第1の風下側ヘッダー部17が配置されて
いる。また、第2の風上側ヘッダー部13の内側に隣接
して第2の風下側ヘッダー部19が配置されている。そ
して、第2の風上側ヘッダー部13と第2の風下側ヘッ
ダー部19の外側に隣接して補助熱交換器43が配置さ
れている。
放熱器で放熱された炭酸ガスと、コンプレッサに供給さ
れる前のエバポレータからの炭酸ガスとの熱交換を行
う。なお、この実施形態において第1の実施形態と同一
の部材には、同一の符号を付して詳細な説明を省略す
る。この実施形態においても第1の実施形態と同様の効
果を得ることができるが、この実施形態では、第1の風
上側ヘッダー部11の内側に隣接して第1の風下側ヘッ
ダー部17を配置し、第2の風上側ヘッダー部13の内
側に隣接して第2の風下側ヘッダー部19を配置したの
で、冷却風を風上側コア部15の隅部に確実に導くこと
が可能になり放熱効率を向上することができる。
ることができる。そして、第2の風上側ヘッダー部13
と第2の風下側ヘッダー部19の外側に三角状の空間が
形成されるため、この空間に補助熱交換器43を容易に
配置することができる。なお、上述した実施形態では、
風上側コア部15において炭酸ガスを1回ターンした例
について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定さ
れるものではなく、複数回ターンするようにしても良
い。
用放熱器では、風下側ヘッダー部に風下側コア部に炭酸
ガスをターンして流す流路を形成することなく、風上側
ヘッダー部にのみ風上側コア部に炭酸ガスをターンして
流す流路を形成したので、炭酸ガスが流れる総通路断面
積が、風上側コア部において風下側コア部より小さくな
り、これにより、風上側コア部における炭酸ガスの流速
が大きくなり、放熱効率を従来より大幅に向上すること
ができる。
ヘッダー部と風下側ヘッダー部とを、一体的に形成した
ので、ヘッダー部を容易,確実に形成することができ
る。
示す斜視図である。
示す説明図である。
との関係を示す説明図である。
示す斜視図である。
である。
示す斜視図である。
ヘッダー部の詳細を示す断面図である。
示す上面図である。
を示す説明図である。
度との関係を示す説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 間隔を置いて配置される風上側ヘッダー
部(11,13)の間に形成される風上側コア部(1
5)と、間隔を置いて配置される風下側ヘッダー部(1
7,19)の間に形成される風下側コア部(21)とを
対向配置し、前記風下側コア部(21)を通過した炭酸
ガスを、前記風上側コア部(15)に通過させて放熱を
行う炭酸ガス用放熱器において、 前記風下側ヘッダー部(17,19)に前記風下側コア
部(21)に炭酸ガスをターンして流す流路を形成する
ことなく、前記風上側ヘッダー部(11,13)にのみ
前記風上側コア部(15)に炭酸ガスをターンして流す
流路を形成してなることを特徴とする炭酸ガス用放熱
器。 - 【請求項2】 請求項1記載の炭酸ガス用放熱器におい
て、 前記風上側ヘッダー部(11,13)と風下側ヘッダー
部(17,19)とを、一体的に形成してなることを特
徴とする炭酸ガス用放熱器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001182838A JP4068312B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 炭酸ガス用放熱器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001182838A JP4068312B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 炭酸ガス用放熱器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002372383A true JP2002372383A (ja) | 2002-12-26 |
JP4068312B2 JP4068312B2 (ja) | 2008-03-26 |
Family
ID=19022861
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001182838A Expired - Fee Related JP4068312B2 (ja) | 2001-06-18 | 2001-06-18 | 炭酸ガス用放熱器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4068312B2 (ja) |
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