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JP2002370922A - 梅抽出物を含む化粧品 - Google Patents

梅抽出物を含む化粧品

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Publication number
JP2002370922A
JP2002370922A JP2001182013A JP2001182013A JP2002370922A JP 2002370922 A JP2002370922 A JP 2002370922A JP 2001182013 A JP2001182013 A JP 2001182013A JP 2001182013 A JP2001182013 A JP 2001182013A JP 2002370922 A JP2002370922 A JP 2002370922A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plum
extract
cosmetic
embedded image
image embedded
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001182013A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihiko Azuma
善彦 東
Norio Matsuda
憲雄 松田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AZUMA NOEN KK
Azuma Noen KK
Original Assignee
AZUMA NOEN KK
Azuma Noen KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AZUMA NOEN KK, Azuma Noen KK filed Critical AZUMA NOEN KK
Priority to JP2001182013A priority Critical patent/JP2002370922A/ja
Publication of JP2002370922A publication Critical patent/JP2002370922A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性、安定性、各種効能に優れた化粧品を
提供する。 【解決手段】 梅の花、梅の花の莟、梅木の幹、梅木の
枝、梅木の葉、梅木の茎、梅木の根、梅肉、梅の種殻お
よび梅の仁からなる群から選択された少なくとも一つか
ら抽出物を調製し、これを配合することにより安全性、
安定性、美白性等に優れた化粧品を得ることができる。
前記梅抽出物は、メラニン色素生成抑制活性を有するこ
とが好ましく、具体的には、チロシナーゼ阻害活性を有
することが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、梅抽出物を含有す
る化粧品に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、化粧品製品には、例えば、美
白効果、肌荒れ防止効果、老化防止効果、保湿性改善効
果等の様々な効果を有することが求められている。この
ため、前記各種効果を示す化合物について盛んに研究が
行われており、特に有機合成による化合物が広く使用さ
れている。
【0003】しかしながら、このような有機合成化合物
は、それ自体の安定性や、製品に対する安定性に影響を
与えてしまうという問題があり、このような安定性等に
問題がある化粧品は、使用に当たって肌への刺激等も懸
念される。
【0004】本来化粧品は、肌に対して刺激がなく、商
品としての安定性にも優れた上で、さらに、美白効果、
肌荒れ防止効果、老化防止効果、保湿性改善効果等の効
果にも優れることが求められている。このため、化粧品
に処方する有効成分に関しても、前述のような安定性、
各種効果等を満足させるものが望まれている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上の点から、本発明
は、安定性、安全性に優れ、かつ肌等に対する効果に優
れる化粧品の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決する手段】前記目的を達成するために、本
発明の化粧品は、梅の花、梅の花の莟、梅木の幹、梅木
の枝、梅木の葉、梅木の茎、梅木の根、梅肉、梅の種殻
および梅の仁からなる群から選択された少なくとも一つ
から抽出された梅抽出物を含有する。
【0007】本発明者らは、前記目的を達成するため
に、古来より健康食品として利用され、安全性に関して
もなんら問題がない梅について、様々な部分からの抽出
物を調製し、その性質等を研究した。その結果、前述の
ような梅抽出物を含有する化粧品であれば、安定性、安
全性に優れ、かつ、美白効果、肌荒れ防止効果、老化防
止効果、保湿性改善効果等の各種効果にも優れることを
見出した。
【0008】本発明の化粧品において、前記梅抽出物が
メラニン色素生成抑制活性を有することが好ましく、具
体的には、チロシナーゼ阻害活性を有することが好まし
い。前記梅抽出物が、メラニン色素生成抑制活性を有す
ることにより、本発明の化粧品は、美白効果に優れる。
【0009】前記梅の各種部位の抽出物の中でも、例え
ば、梅の花、梅の花の莟、梅の葉および梅木の茎の少な
くともいずれかの抽出物は、メラニン色素生成抑制活性
に極めて優れており好ましい。なお、本発明において、
前記梅木の茎とは、葉と枝との間に存在する葉を支持す
る部分をいい、以下、葉と茎とを合わせて葉茎部とい
う。また、本発明において、梅の花とは、梅の生殖器官
をさし、雌蕊、雄蕊、花弁、がく片、花柄、苞等から構
成されている部分をいう。
【0010】本発明の化粧品において、前記梅抽出物が
抗酸化作用を有することが好ましい。このように前記梅
抽出物が抗酸化作用を有することにより、本発明の化粧
品は、例えば、紫外線照射による過酸化脂質の生成を抑
制して皮脂の酸化を防ぐことができるため、シワやシミ
等の老化防止の効果に優れる。
【0011】本発明の化粧品において、前記梅抽出物が
抗炎症作用を有することが好ましい。このように前記梅
抽出物が抗炎症作用を有することにより、本発明の化粧
品は、例えば、アトピーやアレルギーに効果があり、肌
荒れ防止、改善の効果に優れる。
【0012】本発明の化粧品において、前記梅木の幹、
梅木の枝、梅木の葉、梅木の茎、梅木の根、梅肉、梅の
種殻および梅の仁からなる群から選択された少なくとも
一つから抽出された梅抽出物は、前記化学式(1)〜
(6)で表される6種類の物質からなる群から選択され
た少なくとも一つの物質を含有することが好ましい。こ
れらの物質が前記美白効果等の種々の効果に関与してい
ると推察されるからである。以下、前記化学式(1)の
物質をPM−1、前記化学式(2)の物質をPM−2、
前記化学式(3)の物質をPM−3、前記化学式(4)
の物質をPM−4、前記化学式(5)の物質をPM−
5、前記化学式(6)の物質をPM−6と、それぞれい
う。また、これらの物質の名称は、以下のとおりであ
る。
【0013】 PM−1 : 3β-hydroxy-12-olean-28-oic acid PM−2 : 2α,3β-dihydroxy-12-ursen-28-oic ac
id PM−3 : 3β,19α-dihydroxy-2-oxo-12-ursen-28
-oic acid PM−4 : 3β-hydroxy-12-ursen-28-oic acid PM−5 : 2α,3β-dihydroxy-12-olean-28-oic ac
id PM−6 : 2α,3α-dihydroxy-12-olean-28-oic ac
id
【0014】また、前記梅の花および梅の花の莟の少な
くとも一方からの抽出物は、前記化学式(7)〜(1
4)で表される8種類の物質からなる群から選択された
少なくとも一つの物質を含有することが好ましい。これ
らの物質が前記美白効果等の種々の効果に関与している
と推察されるからである。以下、前記化学式(7)の物
質をPM−7、前記化学式(8)の物質をPM−8、前
記化学式(9)の物質をPM−9、前記化学式(10)
の物質をPM−10、前記化学式(11)の物質をPM
−11、前記化学式(12)の物質をPM−12、前記
化学式(13)の物質をPM−13、前記化学式(1
4)の物質をPM−14と、それぞれいう。また、これ
らの物質の名称は、以下のとおりである。
【0015】 PM−7 : 2’’’-O-Acetylrutin PM−8 : Isorhamnetin 3-rhamnoside PM−9 : Rutin PM−10: Quercetin 3-O-rhamnopyranosyl(1→6)g
alactoside PM−11: Quercetin 3-O-neohesperidoside PM−12: Eugenylglucoside PM−13: Benzyl Glucopyranoside PM−14: Bezyl alcohol xylosyl(1→6)glucoside
【0016】本発明の化粧品において、前記梅抽出物
は、有機溶媒抽出物であることが好ましく、特に好まし
くはアルコール抽出物である。前記アルコール抽出物と
しては、エタノール抽出物およびメタノール抽出物の少
なくとも一方であることが好ましく、特に好ましいのは
メタノール抽出物である。この他、前記梅抽出物は、乾
留抽出物であることが好ましい。
【0017】本発明において、前記梅抽出物の形態は、
特に制限されず、例えば、液状(ペースト状を含む)で
あってもよいし、粉末状であってもよい。
【0018】本発明の化粧品において、梅抽出物の含有
割合は、化粧品全体に対し、例えば、0.001〜20
重量%の範囲であり、好ましくは0.05〜5重量%の
範囲であり、より好ましくは0.1〜2重量%の範囲で
ある。
【0019】本発明の化粧品の種類は、特に制限されな
いが、例えば、清浄用化粧品、頭髪化粧品、基礎化粧
品、メークアップ化粧品、芳香化粧品、日焼け・日焼け
止め化粧品、爪化粧品、アイライナー化粧品、口唇化粧
品および入浴用化粧品であることが好ましい。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の化粧品における前記梅抽
出物は、例えば、以下のようにして調製できる。
【0021】まず、有機溶媒で抽出する場合、梅の花や
葉等の柔らかい部分は、例えば、調理用カッターやミキ
サー等を用いて破砕し、梅木の枝、葉茎部等はフレーク
状に加工する。特に、梅木の幹、枝、根などの硬い部分
は、木材用カッターなどを用いて処理すればよい。
【0022】本発明における前記梅抽出物の調製に使用
する梅の種類としては、特に制限されないが、例えば、
南高梅、小粒南高、古城、改良内田、白加賀、養青、林
州、鴬宿、甲州小梅、紅さし、皆平等が使用できる。
【0023】次に、破砕した梅の花や、フレーク状の梅
木の枝等を、有機溶媒に浸漬して抽出を行う。前記有機
溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、ヘキ
サン、アセトン、酢酸エチル、グリセリン、プロピレン
グリコール、n−ブタノール等があげられる。このなか
で、前述したように、メタノール若しくはエタノールが
好ましく、特に好ましくはメタノールである。また、こ
れら有機溶媒は、一種類のみを使用してもよく、二種類
以上を併用してもよい。また、有機溶媒の使用量は、通
常、前記フレーク等の5〜10倍体積量使用され、好ま
しくは約5倍体積量である。浸漬(抽出処理)は、1回
でもよいが、2回以上行うことが好ましい。また、抽出
は、加熱還流が好ましい。この場合、抽出に要する時間
は、通常、1時間〜3時間であり、好ましくは約3時間
であり、有機溶媒温度は、その溶媒の種類により適宜決
定されるが、抽出溶媒の還流が起こる温度が好ましく、
具体的には約50〜80℃の範囲が好ましい。また、室
温で抽出を行う場合は、抽出時間は、一昼夜が好まし
い。この抽出により、梅木の枝、葉茎部、梅の花等から
前述のような薬効成分が有機溶媒中に抽出される。そし
て、フィルター等で梅木の枝等のフレークを分離し、抽
出液を回収する。
【0024】前記抽出液は、そのまま用いてもよいし、
有機溶媒を蒸発(減圧乾燥等)させて粉末若しくはペー
スト状にして用いてもよい。
【0025】次に、乾留による場合は、まず、前述と同
様にして梅の花、梅木の枝や葉茎部等をフレーク状に加
工する。そして、これを、空気を遮断した状態で加熱処
理(乾留)する。この時の加熱温度は、通常、90〜3
00℃であり、加熱時間は、通常、1〜3時間である。
この乾留には、例えば、レトルト釜や乾留用の釜が使用
できる。この乾留により流出する液を抽出液として、前
記枝等と選別して回収する。この乾留抽出液は、そのま
ま使用してもよいし、乾燥させて粉末状またはペースト
状にして使用してもよい。
【0026】以上のようにして調製した梅抽出物を、主
成分または有効成分となるようにして、以下に示す他の
配合成分と配合することにより、本発明の化粧品が製造
できる。なお、前記他の配合成分の種類や、その配合割
合は特に制限されず、例えば、所望の化粧品の種類等に
より適宜決定できる。
【0027】前記梅抽出物が抽出液の場合、その添加割
合は、化粧品全体に対し、例えば、0.001〜20重
量%の範囲であり、好ましくは0.05〜5重量%の範
囲であり、より好ましくは0.1〜2重量%の範囲であ
る。また、粉末の場合、その添加割合は、化粧品全体に
対し、例えば、0.001〜20重量%の範囲であり、
好ましくは0.001〜5重量%の範囲であり、より好
ましくは0.05〜1重量%の範囲である。
【0028】前記他の配合成分としては、例えば、油性
基剤、界面活性剤、色素、香料、動植物抽出物やそれら
由来の物質等があげられる。
【0029】具体的に、前記油性基材としては、例え
ば、スクワラン、流動パラフィン、α−オレフィンオリ
ゴマー、パラフィンワックス、セレシンおよびマイクロ
クリスタリンワックス等の炭化水素、コーン油、大豆
油、菜種油、ヒマワリ油、紅花油、アボガド油、オリー
ブ油、ヤシ油、牛脂、豚油およびミンク油等の動植物
油、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、パ
ルミチン酸セチル等の合成エステル、ホホバ油、カルナ
ウバワックス、キャンデリラワックス、モクロウおよび
ミツロウ等の天然動植物ワックス、ジメチルポリシロキ
サン、メチルフェニルポリシロキサン等のシリコーン油
およびその誘導体等があげられる。前記界面活性剤とし
ては、例えば、ステアリン酸グリセリル、ステアリン酸
ソルビタン、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビ
タン、トリステアリン酸ポリオキシエチレングリセリ
ル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、トリオレイ
ン酸デカグリセリル、モノラウリン酸ショ糖エステル、
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等があげられる。ま
た、タンパク質としては、例えば、コラーゲン、エラス
チン、シルク、ラクトフェリン等があげられ、これらの
加水分解物も使用できる。さらに、例えば、パーフルオ
ロポリエーテル等のフッ素系樹脂、エタノール、イソプ
ロパノール、エチレングリコール、グリセリン、1,3
−ブチレングリコール、プロピレングリコールおよびジ
グリセリン等のアルコール類、カルボキシビニルポリマ
ー、カラギーナン、キサンタンガム、カルボキシメチル
セルロースナトリウムおよびヒアルロン酸ナトリウム等
の水溶性高分子、二酸化チタン、酸化亜鉛、タルク、マ
イカ、無水ケイ酸、ナイロンパウダー、ポリアクリル酸
アルキル、アルミナ、酸化鉄等の粉末等も使用できる。
これらの他にも、例えば、紫外線吸収剤、ビタミン類、
抗炎症剤、アミノ酸類およびその誘導体、レシチン、着
色料、香料、防腐剤等も使用できる。本発明において、
これらの各種配合成分は、一種類でもよいし、二種類以
上を含有してもよく、その配合割合も特に制限されな
い。
【0030】
【実施例】つぎに、本発明の実施例について説明する。
なお、以下の実施例に供した梅は、南高梅である。
【0031】(実施例1)この実施例は、梅の仁および
葉茎部のメタノール抽出物の物性について確認した例で
ある。以下に調製方法、物性の確認方法を示す。
【0032】(葉茎部抽出物の調製)細かく粉砕した梅
の葉茎部5.1kgを、その5倍体積量のメタノールで
3時間加熱還流して抽出を行った。抽出液を濾過した
後、残査について、再度、メタノールで前述と同様に加
熱還流して抽出を行った。そして、得られた抽出液を合
わせ、減圧乾燥し、338gの抽出物を得た。この物性
を以下に示す。
【0033】(外観および性状)黒褐色ペースト状でわ
ずかな特異臭を有する。
【0034】(薄層クロマトグラフィー) (1)条件 担体:シリカゲル(60F254、メルク社製) 展開溶媒:クロロホルム:メタノール:水=10:3:
1の混合液(体積比) 発色:10%硫酸セリウムと10%硫酸水溶液で加熱 (2)Rf値 スポット1:0.70(赤色) スポット2:0.63(茶色)
【0035】(赤外線吸収スペクトル) (1)測定機器:Shimadzu FT−IR DR-8000 spectro
meter (2)測定結果(単位:cm-1) 3432(水酸基)、2936(メチル基、メチレン
基、メタン基)、1736(カルボニル基)、1655
(不飽和結合)、1383(メチル基、メチレン基、メ
タン基)、1109、1082、1037(水酸基、エ
ーテル結合)、792、760(不飽和結合)に特徴的
吸収を有する。この結果を、図1のチャートに示す。
【0036】(梅仁抽出物の調製)細かく粉砕した梅の
仁2.5kgを、その5倍体積量のメタノールで3時間
加熱還流して抽出を行った。抽出液を濾過した後、残査
について、再度メタノールで前記同様に加熱還流し抽出
を行った。そして、得られた抽出液を合わせ、減圧乾燥
し、223gの抽出物を得た。この物性を以下に示す。
【0037】(外観および性状)茶褐色ペースト状でわ
ずかな特異臭を有する。
【0038】(薄層クロマトグラフィー) (1)条件は、前記と同じ。 (2)Rf値 スポット1:0.10(茶色) スポット2:0.95(茶色)
【0039】(赤外線吸収スペクトル) (1)測定機器:前記と同じ。 (2)測定結果(単位:cm-1) 3453(水酸基)、2928(メチル基、メチレン
基、メタン基)、2500〜2000(フェノール性水
酸基、カルボキシル基)、1746(カルボニル基)、
1655(不飽和結合)、1072、1051(水酸
基、エーテル結合)に特徴的吸収を有する。また、この
結果を、図2のチャートに示す。
【0040】(実施例2)この実施例は、梅葉茎部のメ
タノール抽出物の抗酸化作用について確認した例であ
る。なお、葉茎部のメタノール抽出物の調製は、実施例
1と同様に行った。
【0041】(抗酸化作用の確認方法)安定ラジカル
1,1−ジフェニル−2−ピクリル−ヒドラジル(1,1-
diphenyl-2-picryl-hydrazyl:DPPH)のエタノール
溶液は、青色517nmに吸収を持ち、ラジカル補足物
質を加えると、添加量に応じて退色するのを利用した。
まず、エタノール1mL、前記抽出物のエタノール溶液
(濃度0〜100μg/mL)1mL、0.2M酢酸緩
衝液(pH5.5)2mLおよびDPPH溶液(2.0
×10-7mol/mLエタノール溶液)1mLを混合
し、30分間放置した。その後、この混合液の517n
mの吸光度を測定した。一方、DPPH溶液に代えてエ
タノール1mLを用いた混合液をブランクとし、この5
17nmの吸光度を前記と同様にして測定した。そし
て、吸光度が1/2になるのに必要な前記抽出物の量を
算出し、これを抗酸化の指標とした。また、比較例とし
て、前記抽出物に代えてα―トコフェロールおよび緑茶
を用い、その抗酸化力も調べた。これらの結果を、下記
表1に示す。
【0042】 (表1) サンプル 抗酸化力 梅葉茎部抽出物 10μg α−トコフェロール 21μg 緑茶 20μg (抗酸化力:1.0×10-7mol DPPHを捕捉するのに要した量)
【0043】前記表1から明らかなように、梅葉茎部抽
出物は、優れた抗酸化力を有しており、それは食品等の
酸化防止剤として使用されているα―トコフェロールの
2倍以上の強さであった。このことから、前記梅抽出物
を含有する本発明の化粧品は、紫外線照射による過酸化
脂質の生成を抑制して皮脂の酸化を防ぐことができ、シ
ワやシミ等の老化防止の効果に優れることがわかる。
【0044】(実施例3)この実施例は、梅葉茎部メタ
ノール抽出物のメラニン色素生成抑制作用を確認した例
である。梅葉茎部メタノール抽出物は、実施例1と同様
にして調製した。
【0045】(メラニン色素生成抑制作用の確認)マッ
シュルーム由来チロシナーゼに対する阻害活性により評
価した。すなわち、40mM リン酸緩衝液(pH6.
8)に前記梅抽出物(濃度:30、100,300μg
/mL)と基質(L−ドーパ)とを含む混合液(1.9
mL)に、0.25mg/mLチロシナーゼ(マッシュ
ルーム由来)を0.1mL添加し、25℃で5分間イン
キュベートした。その後、475nmにおける吸光度を
測定した。また、前記梅抽出物を添加しなかった以外は
前記同様の操作を行ったものをコントロールとした。そ
して、このコントロールに対する前記梅抽出物を添加し
た場合の測定値の割合を抑制率(%)として算出した。
この結果を、下記の表2に示す。
【0046】 (表2) 抽出物濃度(μg/mL) 30 100 300 抑制率(%) 3.4 10.5 34.3
【0047】前記表2から明らかなように、梅抽出物の
投与により、メラニン色素の生成が抑制された。このこ
とから、前記梅抽出物を含有する本発明の化粧品は、メ
ラニン生成を抑制し、美白効果に優れることがわかる。
【0048】(実施例4)この実施例は、前記メラニン
色素生成抑制作用等の効能に寄与すると推察される物質
の精製の例である。
【0049】まず、実施例1と同様にして、梅葉茎部の
メタノール抽出物(338.0g)を調製した。そし
て、この抽出物326.7gを酢酸エチル(AcOE
t)10リットルと蒸留水(H2O)10リットルとを
用いて分配抽出し、AcOEt可溶性画分(93.4
g)と水可溶性画分(233.3g)とに分画した。そ
して、AcOEt可溶性画分(80.0g)をシリカカ
ラムクロマトグラフィーを用いて8つの画分(Fr.1
〜Fr.8)に分画した。この分画では、最初にヘキサ
ン(Hex)―AcOEtの混合液(体積比、10:1
→5:1→3:1)を用い、ついでCHCl3−メタノ
ール(MeOH)の混合液(体積比、10:1→5:1
→3:1)を用い、最後にMeOH液を用いた。その結
果、Fr.4(CHCl3:MeOH=10:1)の画
分において、PM−1(49mg)、PM−2(61m
g)、PM−3(25mg)およびPM−4(81m
g)が得られ、またFr.5(CHCl3:MeOH=
5:1)の画分において、PM−5(38mg)および
PM−6(20mg)が得られた。なお、これらの精製
過程を、図3に示す。
【0050】(実施例5)この実施例は、梅の花のメタ
ノール抽出物の物性について確認した例である。前記梅
の花のメタノール抽出物は、以下のようにして調製し
た。
【0051】(梅の花メタノール抽出物の調製)細かく
粉砕した梅の花3.0kgを、その5倍体積量のメタノ
ールで3時間加熱還流して抽出を行った。抽出液を濾過
した後、残査について、再度メタノールで前記同様に加
熱還流し抽出を行った。そして、得られた抽出液を合わ
せ、減圧乾燥し、250.1gの抽出物を得た。この物
性を以下に示す。
【0052】(外観および性状)黒褐色粉末状でわずか
な特異臭を有する。
【0053】(薄層クロマトグラフィー) (1)条件 担体:シリカゲル(60F254、メルク社製) 展開溶媒:クロロホルム:メタノール:水=10:3:
1の混合液(体積比) 発色:10%硫酸セリウムと10%硫酸水溶液で加熱 (2)Rf値 スポット1:0.70(黄色) スポット2:0.63(黄色)
【0054】(実施例6)この実施例は、梅の花メタノ
ール抽出物のメラニン色素生成抑制作用を確認した例で
ある。梅の花メタノール抽出物は、実施例5と同様にし
て調製した。
【0055】(メラニン色素生成抑制作用の確認)マッ
シュルーム由来チロシナーゼに対する阻害活性により評
価した。すなわち、前記梅抽出物のDMSO溶液(濃
度:1、3、10、30、100、300、1000μ
g/mL)、0.1mg/mLのL−ドーパおよび50
0U/mLチロシナーゼ(マッシュルーム由来)を含む
40mM リン酸緩衝液(pH6.8)を25℃で5分
間インキュベートした。その後、475nmにおける吸
光度を測定した。また、前記梅抽出物を添加しなかった
以外は前記同様の操作を行ったものをコントロールとし
た。そして、このコントロールに対する前記梅抽出物を
添加した場合の測定値の割合を抑制率(%)として算出
した。この結果を、下記表3に示す。
【0056】 (表3) 抽出物濃度(μg/mL) 1 3 10 30 100 300 1000 抑制率(%) 2.3 7.5 11.3 24.1 46.3 63.5 77.5
【0057】前記表3から明らかなように、梅抽出物の
投与により、メラニン色素の生成が抑制された。このこ
とから、前記梅抽出物を含有する本発明の化粧品は、メ
ラニン生成を抑制し、美白効果に優れることがわかる。
【0058】(実施例7)この実施例は、梅の花メタノ
ール抽出物の抗酸化作用を確認した例である。梅の花メ
タノール抽出物は、実施例5と同様にして調製した。
【0059】(抗酸化作用の確認方法)0.1M酢酸−
酢酸ナトリウム緩衝液(pH5.5)1.0mL、エタ
ノール0.5mL、2.0×10-4MのDPPHエタノ
ール溶液0.5mLおよび梅の花メタノール抽出物のエ
タノール溶液0.5mLを混合し、30分間室温にて放
置した後、517nmの吸光度を測定した。得られた値
から、2.0×10-7MのDPPHラジカルを50%減
少させるのに必要な前記抽出物量を算出した。その結
果、前記DPPHラジカルを50%減少させるのに必要
な前記抽出物量は44μgであった。この結果から、梅
の花抽出物は、優れた抗酸化力を有することがわかり、
前記梅抽出物を含有する本発明の化粧品は、紫外線照射
による過酸化脂質の生成を抑制して皮脂の酸化を防ぐこ
とができ、シワやシミ等の老化防止の効果に優れると言
える。
【0060】(実施例8)この実施例は、梅の花メタノ
ール抽出物中の前記メラニン色素生成抑制作用等の効能
に寄与すると推察される物質の精製の例である。
【0061】細かく粉砕した梅の花3.0kgを、その
5倍体積量のメタノールで3時間加熱還流して抽出を行
った。抽出液を濾過した後、残査について、再度メタノ
ールで前記同様に加熱還流し抽出を行ない、濾過した。
そして、得られた濾液を合わせ、減圧乾燥を行なって、
梅の花のメタノール抽出物250.1gを調製した。そ
して、この抽出物250.1gを酢酸エチル(AcOE
t)10リットルとブタノール(BuOH)10リット
ルと蒸留水(H2O)10リットルとを用いて分配抽出
し、AcOEt可溶性画分(39.2g)とBuOH可
溶性画分(51.2g)と水可溶性画分(150.0
g)とに分画した。そして、BuOH可溶性画分(2
5.1g)を、順相シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーを用いて16画分(Fr.1〜Fr.16)に分画し
た。この分画では、溶媒として、最初にクロロホルム
(CHCl3)−MeOHの混合液(体積比、10:1
→5:1)を用い、ついでCHCl3−MeOH−H2
の混合液(体積比、6:4:1)を用い、最後にMeO
H液を用いた。その結果、Fr.7(CHCl3:Me
OH=5:1)の画分において、PM−12(Eugenylg
lucoside:141mg)およびPM−13(Benzyl glu
copyranoside:54mg)が得られ、Fr.10(CH
Cl3:MeOH:H2O=6:4:1)の画分におい
て、PM−7(2’’’-O-Acetylrutin:63mg)、
PM−8(isorhamnetin:36mg)、PM−10(Qu
ercetin 3-O-rhamnopyranosyl(1→6)galactoside:48
mg)およびPM−14(Bezyl alcohol xylosyl(1→
6)glucoside:14mg)が得られ、Fr.12(CH
Cl3:MeOH:H2O=6:4:1)の画分におい
て、PM−9(Rutin:20mg)およびPM−11(Q
uercetin 3-O-neohesperidoside:69mg)が得られ
た。なお、これらの精製過程を、図4に示す。
【0062】(実施例9)梅の花抽出物を含有する化粧
品(スキンクリーム)を調製し、その官能試験を行っ
た。
【0063】(クリームの調製)下記表4に示す成分
(1)〜(9)を、80℃で攪拌混合して溶解させ、こ
の混合相を油層画分とした。一方、下記成分(10)〜
(14)を、80℃で攪拌混合して溶解させ、この混合
相を水層画分とした。そして、80℃の条件下で前記水
層画分を攪拌しながら、これに前記油層画分を添加し、
乳化させて均一にした後、さらに攪拌しながら常温まで
冷却してクリームを調製した。なお、前記攪拌は、30
00回転/1分間の条件で10分間行った。また、比較
例1として、前記梅の花抽出物の代りに水を配合した以
外は、実施例9と同様にしてクリームを調製した。
【0064】 (表4) 成分 実施例9(重量%) (1)ステアリン酸 5.0 (2)セタノール 4.5 (3)リンゴ酸ジイソステアリル 3.0 (4)植物性スクワラン 2.0 (5)パルミチン酸イソプロピル 2.0 (6)パルミチン酸デキストリン 2.0 (7)オクチルドデカノール 1.0 (8)リゾレシチン 1.0 (9)梅の花抽出物 0.05 (10)グリセリン 10.0 (11)3−ブチレングリコール 4.5 (12)パラオキシ安息香酸メチル 0.3 (13)キサンタンガム 0.1 (14)精製水 残分
【0065】(評価方法)調製した実施例9および比較
例1のスキンクリームを、20人のパネラーに通常通り
の方法で使用してもらった。そして、刺激性、肌へのな
じみのよさ、しっとり感および使用後の乾燥状態、肌荒
れ改善効果および美白効果の各項目について、下記評価
基準に基づいて評価してもらい、その評点の平均値を求
めた。これらの結果を下記表5に示す。
【0066】(評価基準) 5 : 良い 4 : やや良い 3 : 普通 2 : やや不良 1 : 不良
【0067】 (表5) 評価項目 実施例9 比較例1 刺激性 4.8 3.0 肌へのなじみのよさ 4.5 2.5 しっとり感 4.3 3.2 使用後の乾燥状態 4.8 2.3 肌荒れ改善効果 4.5 2.3 美白効果 5.0 1.5
【0068】(実施例10)梅の花抽出物を含有する化
粧品(エモリエントクリーム)を調製し、実施例9と同
様にして官能試験を行った。
【0069】(クリームの調整)下記表6に示す成分
(10)を(17)の一部に溶解して、リン酸L−アス
コルビルマグネシウム水溶液(pH6.5〜7.5)を
調製した。つぎに、下記成分(1)〜(8)を80℃で
攪拌混合して溶解させ、この混合相を油層画分し、一
方、下記成分(9)、(11)から(16)および残り
の(17)を80℃で攪拌混合して溶解させ、この混合
相を水層画分とした。そして、80℃の条件下で前記水
層画分を攪拌(3000回転/1分間)しながら、これ
に前記油層画分を添加し、さらに攪拌して(10分間)
乳化させた。その後、この乳化液を40℃に保ち、攪拌
しながら前記リン酸L−アスコルビルマグネシウム水溶
液をさらに添加・混合して、クリームを調製した。ま
た、比較例2として、前記梅の花抽出物の代りに水を配
合した以外は実施例10と同様にしてクリームを調製し
た。これらのクリームについての結果を下記表7に示
す。
【0070】 (表6) 実施例10(重量%) (1)セタノール 7.0 (2)植物性スクワラン 5.0 (3)トリオクタノイン 4.0 (4)ベヘニルアルコール 3.0 (5)PEG−80水添ヒマシ油 1.0 (6)パラオキシ安息香酸プロピル 0.1 (7)梅の花抽出物 0.01 (8)リゾレシチン 2.0 (9)3−ブチレングリコール 6.0 (10)リン酸 L-アスコルビルマグネシウム 3.0 (11)パラオキシ安息香酸メチル 0.2 (12)キサンタンガム 0.1 (13)アミノカプロン酸 0.1 (14)ペンテト酸5ナトリウム 0.03 (15)クエン酸ナトリウム(15重量%水溶液) 0.22 (16)クエン酸(15重量%水溶液) 0.11 (17)精製水 残分
【0071】 (表7)評価項目 実施例10 比較例2 刺激性 4.6 4.0 肌へのなじみのよさ 4.5 3.5 しっとり感 4.8 3.2 使用後の乾燥状態 4.8 3.8 肌荒れ改善効果 4.6 2.3 美白効果 4.8 2.0
【0072】(実施例11)梅の花抽出物を含有する化
粧品(乳液)を調製し、実施例9と同様にして官能試験
を行った。
【0073】(乳液の調製)下記表8に示す成分(1)
〜(6)を、80℃で攪拌混合して溶解させ、この混合
相を油層画分とした。一方、下記成分(7)〜(13)
を、80℃で攪拌混合して溶解させ、この混合相を水層
画分とした。そして、80℃の条件下で前記水層画分を
攪拌しながら、これに前記油層画分をゆっくり添加し、
乳化させて均一にした後、常温にまで攪拌しながら冷却
して乳液を調製した。なお、前記攪拌は、3000回転
/1分間の条件で10分間行った。また、比較例3とし
て、前記梅の花抽出物の代りに水を配合した以外は実施
例11と同様にして乳液を調製した。これらの乳液につ
いての結果を下記表9に示す。
【0074】 (表8) 実施例11(重量%) (1)植物性スクワラン 8.0 (2)リゾレシチン 1.5 (3)ステアリン酸 1.0 (4)セタノール 1.0 (5)パラオキシ安息香酸プロピル 0.1 (6)梅の花抽出物 0.1 (7)3−ブチレングリコール 8.0 (8)カルボマー(2%水溶液) 5.0 (9)カルボキシメチルキチン 5.0 (10)ポリエチレングリコール1500 3.0 (11)アルギニン 0.5 (12)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (13)精製水 残分
【0075】 (表9)評価項目 実施例11 比較例3 刺激性 4.6 3.8 肌へのなじみのよさ 4.5 2.5 しっとり感 4.8 3.2 使用後の乾燥状態 5.0 3.6 美白効果 4.8 1.6
【0076】前記表5、7、9に示すように、梅の花抽
出物を処方した実施例9〜11のスキンクリームおよび
乳液については、比較例1〜3に比べて、肌への刺激が
少なく、優れた使用感、保湿効果が得られ、特に美白効
果については、比較例に比べて格段に優れた効果を示す
ことがわかる。
【0077】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、前記種
々の効能を有する梅抽出物を含有するため、例えば、安
全性、安定性にも優れ、ならびに美白効果、肌荒れ防止
効果、老化防止効果、保湿性改善効果等の各種効能に優
れる化粧品を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における梅抽出物中の赤外線吸
収スペクトルを測定したチャート図である。
【図2】本発明のその他の実施例における梅抽出物の赤
外線吸収スペクトルを測定したチャート図である。
【図3】本発明のさらにその他の実施例における梅抽出
物中の薬効成分の精製過程を示す図である。
【図4】本発明のさらにその他の実施例における梅抽出
物中の薬効成分の精製過程を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 7/032 A61K 7/032 7/04 7/04 7/06 7/06 7/42 7/42 7/48 7/48 7/50 7/50 (72)発明者 松田 憲雄 大阪府大阪市中央区道修町1丁目7番11号 岩瀬コスファ株式会社内 Fターム(参考) 4C083 AA111 AA112 AC022 AC072 AC122 AC242 AC302 AC352 AC482 AC582 AC622 AC642 AD042 AD092 AD322 AD352 AD391 AD392 AD491 AD492 AD572 AD642 CC03 CC05 CC11 CC13 CC14 CC19 CC28 CC31 DD31 EE10 EE16

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梅の花、梅の花の莟、梅木の幹、梅木の
    枝、梅木の葉、梅木の茎、梅木の根、梅肉、梅の種殻お
    よび梅の仁からなる群から選択された少なくとも一つか
    ら抽出された梅抽出物を含有する化粧品。
  2. 【請求項2】 梅抽出物がメラニン色素生成抑制活性を
    有する請求項1記載の化粧品。
  3. 【請求項3】 梅抽出物がチロシナーゼ阻害活性を有す
    る請求項1または2記載の化粧品。
  4. 【請求項4】 梅抽出物が抗酸化作用を有する請求項1
    〜3のいずれか一項に記載の化粧品。
  5. 【請求項5】 梅抽出物が抗炎症作用を有する請求項1
    〜4のいずれか一項に記載の化粧品。
  6. 【請求項6】 梅木の幹、梅木の枝、梅木の葉、梅木の
    茎、梅木の根、梅肉、梅の種殻および梅の仁からなる群
    から選択された少なくとも一つから抽出された梅抽出物
    が、下記の化学式(1)〜(6)で表される6種類の物
    質からなる群から選択された少なくとも一つの物質を含
    有する請求項1〜5のいずれか一項に記載の化粧品。 【化1】 【化2】 【化3】 【化4】 【化5】 【化6】
  7. 【請求項7】 梅の花および梅の花の莟の少なくとも一
    方から抽出された梅抽出物が、下記の化学式(7)〜
    (14)で表される8種類の物質からなる群から選択さ
    れた少なくとも一つの物質を含有する請求項1〜5のい
    ずれか一項に記載の化粧品。 【化7】 【化8】 【化9】 【化10】 【化11】 【化12】 【化13】 【化14】
  8. 【請求項8】 梅抽出物が、有機溶媒抽出物である請求
    項1〜7のいずれか一項に記載の化粧品。
  9. 【請求項9】 有機溶媒抽出物が、アルコール抽出物で
    ある請求項8記載の化粧品。
  10. 【請求項10】 アルコール抽出物が、エタノール抽出
    物およびメタノール抽出物の少なくとも一方の抽出物で
    ある請求項9記載の化粧品。
  11. 【請求項11】 梅抽出物が、乾留抽出物である請求項
    1〜10のいずれか一項に記載の化粧品。
  12. 【請求項12】 梅抽出物の含有量が、化粧品全体の
    0.001〜20重量%の範囲である請求項1〜11の
    いずれか一項に記載の化粧品。
  13. 【請求項13】 美白効果を有する請求項1〜12のい
    ずれか一項に記載の化粧料。
  14. 【請求項14】 化粧品が、清浄用化粧品、頭髪化粧
    品、基礎化粧品、メークアップ化粧品、芳香化粧品、日
    焼け・日焼け止め化粧品、爪化粧品、アイライナー化粧
    品、口唇化粧品および入浴用化粧品からなる群から選択
    された少なくとも一つの化粧品である請求項1〜13の
    いずれか一項に記載の化粧品
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