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JP2002365731A - 透過型プロジェクションスクリ−ン用前面板およびレンチキュラーシート - Google Patents

透過型プロジェクションスクリ−ン用前面板およびレンチキュラーシート

Info

Publication number
JP2002365731A
JP2002365731A JP2001175259A JP2001175259A JP2002365731A JP 2002365731 A JP2002365731 A JP 2002365731A JP 2001175259 A JP2001175259 A JP 2001175259A JP 2001175259 A JP2001175259 A JP 2001175259A JP 2002365731 A JP2002365731 A JP 2002365731A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
resin
projection screen
transmission type
type projection
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001175259A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshihide Nagata
佳秀 永田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2001175259A priority Critical patent/JP2002365731A/ja
Publication of JP2002365731A publication Critical patent/JP2002365731A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Surface Treatment Of Optical Elements (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Overhead Projectors And Projection Screens (AREA)
  • Optical Elements Other Than Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】透過型プロジェクションスクリーンの観察者側
表面のハードコート層を改良して、外光による光散乱が
低減し、コントラストの低下を招くことが少ない構成の
スクリーンを提供する。 【解決手段】ハードコート層に、AG(アンチ・グレ
ア)手法に加えて、外光の吸収作用を持たせる。すなわ
ち、ハードコート層内に、好適な着色剤と光拡散性微粒
子、あるいは黒色の光拡散性微粒子を分散配合し、観察
者側表面が着色された構成とすることにより、余分な外
部光のみを吸収し、コントラストを向上した透過型プロ
ジェクションスクリ−ンを提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくともフレネ
ルレンズシ−トとレンチキュラ−シ−トを組み合わせて
構成される透過型プロジェクションTV向けのスクリ−
ン(以下、透過型プロジェクションスクリ−ンと称す
る)に関する。
【0002】
【従来の技術】透過型プロジェクションスクリ−ンは、
一般に、フレネルレンズシ−トとレンチキュラ−シ−ト
との組み合わせにより構成される。使用形態によって
は、さらに観察者側の最外面に、保護板の機能を持つこ
とになる前面板が配置される。
【0003】前面板を設けない場合には、スクリ−ン最
外面にあたるレンチキュラ−シ−トのレンチキュラ−レ
ンズ形成面の反対側平坦面に、スクリ−ン保護のための
ハ−ドコ−ト層を形成することが一般的である。
【0004】前面板を設ける場合には、前面板の観察者
側表面がスクリ−ン最外面となるため、該表面にスクリ
−ン保護のためのハ−ドコ−ト層を形成する必要があ
る。
【0005】前面板の観察者側表面に形成するハ−ドコ
−ト層には、スクリ−ンを保護するための十分な強度が
要されると同時に、外部からの光を散乱させ画面への映
り込みを減少させる防眩機能、埃等の付着による汚れを
防止するための帯電防止機能などの諸機能が求められて
いる。一般に帯電防止機能を付与するためには帯電防止
剤を添加する手法がとられている。
【0006】また、防眩機能を付与するためには、ハ−
ドコ−ト塗工液中に光拡散性微粒子を混合し、ハ−ドコ
−ト層表面に凹凸を形成させる手法(AG;アンチ・グ
レア)が採用されている。しかし、光拡散性微粒子を塗
工厚の薄いハ−ドコ−ト層に多量に添加すると、表面で
光散乱が起きるため、特に斜め方向からスクリ−ンを観
察する際、スクリ−ン全体が白く見えてしまい、画面コ
ントラストが低下してしまうことが課題となっている。
【0007】コントラストは、画面上で視覚される表示
映像の「明輝度/暗輝度」で示されるが、上記のよう
に、スクリーン表面で外光(日光や室内照明光)による
光散乱が生じると、上式での分母の「暗輝度」も高くな
り、全体としてのコントラストが低下する。特に、プロ
ジェクタからの投射映像光が出射するスクリーン正面よ
り斜めから観察した場合に、投射映像光に比較して上記
光散乱の占めるウエイトが高くなり、斜め方向でのコン
トラスト低下が顕著となる。原因としては、原理的には
解明されておらず、実験的に現象が確認されているに過
ぎないが、このような課題は、特に室内の照明輝度が低
い場合に顕著であり、日本に比べて室内の照明輝度が低
いとされる欧米の生活環境において、透過型プロジェク
ションTVを視覚する場合に一層顕著である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題に
着目したものであり、観察者側表面のハードコート層を
改良して、外光による光散乱が低減し、コントラストの
低下を招くことが少ない構成のスクリーンを提供するこ
とを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では、ハードコー
ト層に、上記のAG手法に加え、外光の吸収作用を持た
せることで、上記目的を実現する。すなわち、ハードコ
ート層内に、好適な着色剤と光拡散性微粒子、あるいは
黒色の光拡散性微粒子を分散配合し、観察者側表面が着
色された構成とすることにより、余分な外部光のみを吸
収し、コントラストを向上した透過型プロジェクション
スクリ−ンを提供するものである。上記のハードコート
層は、前面板の観察者側に形成される。あるいは前面板
を備えずレンチキュラーシートが観察者側に配置される
構成の場合は、レンチキュラーシートの最外面となる光
拡散層に形成されることになる。
【0010】請求項1〜6の発明では、少なくとも、フ
レネルレンズシート,レンチキュラーシート,前面板の
3枚の光学部材から構成される透過型プロジェクション
スクリーン用の前面板において、前面板は、観察者側と
なる表面に、着色されたハードコート層を形成すること
を特徴とする。
【0011】請求項7〜18の発明では、プロジェクタ
(光源)側に配置されるフレネルレンズシートとの組み
合わせにより透過型プロジェクションスクリーンを構成
するレンチキュラーシートにおいて、前記レンチキュラ
ーシートの観察者側となる表面に、着色されたハードコ
ート層を形成することを特徴とする。
【0012】ハードコート層を構成するバインダーとし
ては、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
トの単体あるいは混合体からなる放射線硬化性樹脂が好
ましい。
【0013】また、上記バインダー中に分散混合される
着色剤としては、アゾ系染料、アントラキノン系染料、
キノフタロン系染料、メチン系染料、縮合多環系染料、
反応染料、カ−ボンブラック、無機顔料であるチタンホ
ワイト、チタンエロ−、酸化鉄系(赤、黄茶)、群青、
コバルトブル−、酸化クロムグリ−ン、スピネルグリ−
ン、カドミウムエロ−、カドミウムレッド、有機顔料で
あるアニリンブラック、フタロシアニン系、ペリレン
系、ピロ−ル系の単体あるいは混合体から選択される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
詳細に説明する。 <実施形態1:前面板>本実施形態における透過型プロ
ジェクションスクリ−ン用前面板は、上記の放射線硬化
性樹脂をバインダ−として、上記の着色剤と光拡散性微
粒子、あるいは黒色光拡散性微粒子を分散配合した混合
物を、プラスチック板上に各種塗工方式により塗布した
後、紫外線照射により硬化することにより得られる。
【0015】上記プラスチック板としては、無色透明で
ある必要はなく、着色剤が分散混合された透光性を有す
る着色プラスチック板であっても、黒色の光拡散性微粒
子を分散混合したプラスチック板であっても良い。
【0016】上記放射線硬化性樹脂中に分散配合する上
記着色剤の混合比率は、0.01重量部〜20重量部が
望ましい。
【0017】<実施形態2:レンチキュラーシート>ま
た、上記の前面板を用いず、プロジェクタ(光源)側に
配置されるフレネルレンズシートとレンチキュラーシー
トとの組み合わせにより透過型プロジェクションスクリ
ーンを構成する場合は、レンチキュラーシートに上記の
前面板の機能を持たせることになる。この場合、前記レ
ンチキュラーシートの観察者側となる表面に、上述のよ
うな着色されたハードコート層を形成する。
【0018】レンチキュラーシートの観察者側となる表
面に、着色されたハードコート層を形成する方式が、多
種のバリエーションが考えられる。以下、図面により、
フレネルレンズシート1と組み合わせて透過型プロジェ
クションスクリ−ンを構成する各種レンチキュラーシー
トのバリエーションを説明する。
【0019】図1を参照してレンチキュラーシートの基
本構成を説明すると、透明支持体3の片面(フレネルレ
ンズシート側)に、放射線硬化性樹脂の硬化物により半
円柱状凸シリンドリカルレンズ群が0.3mm以下のピ
ッチで並設されてなるレンチキュラーレンズ部2が形成
されており、前記透明支持体3の反レンズ部側である平
坦な他面には、前記半円柱状凸シリンドリカルレンズ群
の非集光部に相当する各単位レンズの境界に相当する位
置に、ストライプ状の遮光パターン4(ブラックストラ
イプ=BS)が形成され、さらに前記遮光パターン上に
粘着層5を介して、光透過性樹脂をバインダーとして光
拡散剤6を含有する構成の光拡散層7が形成されてお
り、前記光拡散層7の表面(観察者側)に、放射線硬化
性樹脂をバインダーとし、着色剤8を分散混合してなる
ハードコート層9を形成した構成である。
【0020】本実施形態では、前記ハードコート層に着
色剤8が分散混合されることを必須とする。
【0021】図1の場合、ハードコート層9内に、着色
剤8に加えて光拡散剤6を含有する構成である。
【0022】図2は、バインダーとなる光透過性樹脂中
に、光拡散剤6に加えて着色剤8を含有する光拡散層7
上に、図1と同様のハードコート層9を形成した構成の
レンチキュラーシートに係る説明図である。
【0023】図3は、バインダーとなる光透過性樹脂中
に、黒色の光拡散性微粒子10を分散混合してなる光拡散
層7上に、図1と同様のハードコート層9を形成した構
成のレンチキュラーシートに係る説明図である。尚、光
拡散層7内に分散混合される光拡散剤6を全て黒色の光
拡散性微粒子10に変える必要はなく、光拡散剤6(黒色
でない)と黒色の光拡散性微粒子10が所望配合でブレン
ドされた構成でも良い。
【0024】図4は、着色剤8に代えて黒色の光拡散性
微粒子10を分散混合した構成のハードコート層9を、光
拡散層7上に形成した構成のレンチキュラーシートに係
る説明図である。
【0025】図5は、バインダーとなる光透過性樹脂中
に、光拡散剤6に加えて着色剤8を含有する光拡散層7
上に、図4と同様のハードコート層9を形成した構成の
レンチキュラーシートに係る説明図である。
【0026】図6は、バインダーとなる光透過性樹脂中
に、黒色の光拡散性微粒子10を分散混合してなる光拡散
層7上に、図4,5と同様のハードコート層9を形成し
た構成のレンチキュラーシートに係る説明図である。
【0027】また、図1〜図6に示す光拡散層7は、バ
インダー内に光拡散剤6および/または黒色の光拡散性
微粒子10を分散混合してなる構成の光拡散層であるが、
光拡散層7としてはそれらに限るものではなく、透光性
プラスチックあるいは着色された透光性プラスチックの
表面に、光拡散剤6および/または黒色の光拡散性微粒
子10を分散混合してなるインキを塗布形成してなる構成
の光拡散層7を用いても良い。(図示せず)
【0028】光拡散層を構成するバインダーあるいは透
光性(着色)プラスチックとして、アクリル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニ
ル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹
脂、ポリカーボネイト系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、
ポリアリレート系樹脂、ポリサルフォン系樹脂、ポリエ
ーテルサルフォン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリオレフ
ィン系樹脂、フッ素化ポリイミド系樹脂、ノルボルネン
系樹脂、ナイロン系樹脂、などから選択される単体ある
いは混合体が好適である。
【0029】ハードコート層9を構成するバインダーと
しては、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレー
ト、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレー
ト、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレー
ト、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレー
トの単体あるいは混合体からなる放射線硬化性樹脂が好
ましい。
【0030】また、上記バインダー中に分散混合される
着色剤8としては、アゾ系染料、アントラキノン系染
料、キノフタロン系染料、メチン系染料、縮合多環系染
料、反応染料、カ−ボンブラック、無機顔料であるチタ
ンホワイト、チタンエロ−、酸化鉄系(赤、黄茶)、群
青、コバルトブル−、酸化クロムグリ−ン、スピネルグ
リ−ン、カドミウムエロ−、カドミウムレッド、有機顔
料であるアニリンブラック、フタロシアニン系、ペリレ
ン系、ピロ−ル系の単体あるいは混合体から選択され
る。
【0031】ハードコート層9に分散混合する着色剤8
の添加量としては、放射線硬化性樹脂に対して0.01
〜1.0%重量部が好ましく、またハードコート層9の
厚さは5〜35μmの範囲が好ましい。
【0032】透明支持体3としては、ポリエチレンテレ
フタレート樹脂,ポリカーボネート樹脂,ポリプロピレ
ン樹脂などからなるフィルム基材の使用が好ましい。
【0033】光拡散剤6としては、シリカ,炭酸カルシ
ウム,水酸化アルミニウム,アクリル樹脂,有機シリコ
ーン樹脂,ポリスチレン,尿素樹脂,ホルムアルデヒド
縮合物など、有機/無機を問わず、適宜に選択される。
【0034】
【実施例】以下、前面板に着色ハードコート層を形成す
る場合の本発明の実施例について説明する。
【0035】<実施例1>ハ−ドコ−ト層のバインダ−
となる放射線硬化性樹脂としてジペンタエリスリト−ル
ヘキサアクリレ−ト(日本化薬製、KAYARAD−D
PHA)90重量部と、帯電防止剤としてメタクリロイ
ルオキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド(共
栄社製 ライトエステルDQ−100)15重量部と、
密着モノマ−としてジメチロ−ルトリシクロデカンジア
クリレ−ト(共栄社化学製 ライトアクリレ−トDCP
−A)10重量部と光開始剤として1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン(チバガイギ−製 イルガキ
ュア184)5重量部と平均粒径5.43μm、屈折率
1.535の光拡散性微粒子を13重量部に加えて、ア
ゾ系染料を含む各種染料を組み合わせてなる着色剤0.
3重量部をメタノ−ル中に混合溶解し、カ−テンコ−タ
−にて透明なメタクリル酸スチレン共重合樹脂板上に厚
さ30μmで塗布しオ−ブンにて溶媒を気化除去した
後、紫外線を照射して硬化させることにより、ハ−ドコ
−ト層を施した透過型プロジェクションスクリ−ン用前
面板を得た。
【0036】得られた前記透過型液晶プロジェクション
スクリ−ン用前面板を、三星電子製43インチテレビセ
ットに、フレネルレンズシ−ト,レンチキュラ−シ−ト
と共に装着し、コントラスト、外光反射率を測定した。
測定にはBM−7((株)トプコン製)を用い、スクリ
−ン正面(測定角0度)、測定角30度、測定角45度
でそれぞれ測定を行い、コントラスト、外光反射率の角
度依存性の評価を行った。また、コントラスト測定につ
いてはスクリ−ン表面の中央部の照度が0Lx時と20
0Lx時でそれぞれ行った。
【0037】<実施例2>着色剤の添加量を0.75重
量部とした以外は実施例1と同様にハ−ドコ−ト層を施
した透過型プロジェクションスクリ−ン用前面板を得
た。
【0038】<実施例3>着色剤の添加量を1.5重量
部とした以外は実施例1と同様にハ−ドコ−ト層を施し
た透過型プロジェクションスクリ−ン用前面板を得た。
【0039】<比較例1>着色剤を混合溶解しなかった
こと以外は実施例1と同様にハ−ドコ−ト層を施した透
過型プロジェクションスクリ−ン用前面板を得た。
【0040】<比較例2>メタクリル酸スチレン共重合
樹脂板形成時に、アゾ系染料を含む各種染料を組み合わ
せてなる着色剤を前記メタクリル酸スチレン共重合樹脂
100重量部に対して、0.002重量部混合して得た
着色メタクリル酸スチレン共重合樹脂板にハ−ドコ−ト
層を施さず、透過型プロジェクションスクリ−ン用前面
板の比較サンプルとして得た。コントラスト,外光反射
率の測定は、上記の実施例,比較例と同様に行なった。
【0041】上記の<実施例>及び<比較例>に関わる
透過型プロジェクションスクリ−ン用前面板についての
評価結果を表1に示す。また、表2には<比較例1>に
対する各<実施例>のコントラスト、外光反射率の比率
を示す。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】表2から明らかなように、本発明では<比
較例1>と比べ、測定角度が大きくなるに従って、コン
トラスト比率の増加,外光反射率比率の減少傾向が見ら
れる。即ち斜め方向からスクリ−ンを観測した際にも白
く見える傾向が抑制されることを示しており、良好な透
過型プロジェクションスクリ−ン用前面板が得られた。
【0045】
【発明の効果】観察者側表面のハードコート層を着色さ
せて改良することにより、外光による光散乱が低減し、
コントラストの低下を招くことが少ない構成の透過型プ
ロジェクションスクリ−ンが提供される。特に、本発明
では、従来の透過型プロジェクションスクリ−ンに比べ
て、高いコントラストと低い外光反射率が実現され、特
に斜め方向からのスクリ−ン観察時に課題となる画面全
体が白く見える現象を解決することが可能であり、室内
の照明輝度が低いとされる欧米の生活環境において、透
過型プロジェクションTVを視覚する場合に、その効果
は一層顕著となる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるレンチキュラーシートの構成の一
例を示す説明図。
【図2】本発明によるレンチキュラーシートの構成の一
例を示す説明図。
【図3】本発明によるレンチキュラーシートの構成の一
例を示す説明図。
【図4】本発明によるレンチキュラーシートの構成の一
例を示す説明図。
【図5】本発明によるレンチキュラーシートの構成の一
例を示す説明図。
【図6】本発明によるレンチキュラーシートの構成の一
例を示す説明図。
【符号の説明】
1…フレネルレンズシート 2…レンチキュラーレンズ部 3…透明支持体 4…ストライプ状の遮光パターン(ブラックストライプ
=BS) 5…粘着層 6…光拡散剤 7…光拡散層 8…着色剤 9…ハードコート層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 H04N 5/74 C 5C058 H04N 5/74 G02B 1/10 Z Fターム(参考) 2H021 BA24 2H042 BA02 BA12 BA15 BA19 2H088 EA12 EA18 HA26 MA02 MA20 2H091 FA27X FA28X FA31X FA50X FB02 LA16 LA17 MA07 2K009 AA15 BB13 BB14 CC09 CC21 CC24 DD02 DD05 EE01 EE03 5C058 DA01 DA02 EA32 EA36

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも、フレネルレンズシート,レン
    チキュラーシート,前面板の3枚の光学部材から構成さ
    れる透過型プロジェクションスクリーン用の前面板にお
    いて、 透明プラスチック板を基材とし、前記基材のスクリーン
    観察者側となる表面に、放射線硬化性樹脂をバインダー
    とし、着色剤を分散混合してなるハードコート層を形成
    した構成であることを特徴とする透過型プロジェクショ
    ンスクリーン用前面板。
  2. 【請求項2】前記ハードコート層が、放射線硬化性樹脂
    からなるバインダーに、着色剤に加えて、さらに光拡散
    性微粒子を分散混合してなることを特徴とする請求項1
    記載の透過型プロジェクションスクリーン用前面板。
  3. 【請求項3】少なくとも、フレネルレンズシート,レン
    チキュラーシート,前面板の3枚の光学部材から構成さ
    れる透過型プロジェクションスクリーン用の前面板にお
    いて、 透明プラスチック板を基材とし、スクリーン観察者側と
    なる表面に、放射線硬化性樹脂をバインダーとし、黒色
    の光拡散性微粒子を分散混合してなるハードコート層を
    形成した構成であることを特徴とする透過型プロジェク
    ションスクリーン用前面板。
  4. 【請求項4】透明プラスチック板に代えて、着色剤を分
    散配合してなる透光性着色プラスチック板を基材とする
    ことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の透過型
    プロジェクションスクリーン用前面板。
  5. 【請求項5】前記着色剤が、アゾ系染料、アントラキノ
    ン系染料、キノフタロン系染料、メチン系染料、縮合多
    環系染料、反応染料、カ−ボンブラック、無機顔料であ
    るチタンホワイト、チタンエロ−、酸化鉄系(赤、黄
    茶)、群青、コバルトブル−、酸化クロムグリ−ン、ス
    ピネルグリ−ン、カドミウムエロ−、カドミウムレッ
    ド、有機顔料であるアニリンブラック、フタロシアニン
    系、ペリレン系、ピロ−ル系の単体、あるいは混合体か
    らなる請求項1〜4の何れかに記載の透過型プロジェク
    ションスクリ−ン用前面板。
  6. 【請求項6】前記放射線硬化性樹脂が、ペンタエリスリ
    トールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトー
    ルテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
    ントリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトール
    ヘキサ(メタ)アクリレートの単体、あるいは混合体か
    らなる請求項1〜5の何れかに記載の透過型プロジェク
    ションスクリ−ン用前面板。
  7. 【請求項7】プロジェクタ(光源)側に配置されるフレ
    ネルレンズシートとの組み合わせにより透過型プロジェ
    クションスクリーンを構成するレンチキュラーシートに
    おいて、 前記レンチキュラーシートは、 透明支持体の片面に、放射線硬化性樹脂の硬化物によ
    り、半円柱状凸シリンドリカルレンズ群が0.3mm以
    下のピッチで並設されてなるレンチキュラーレンズ部が
    形成されており、 前記透明支持体の反レンズ部側である平坦な他面には、
    前記半円柱状凸シリンドリカルレンズ群の非集光部に相
    当する各単位レンズの境界に相当する位置に、ストライ
    プ状の遮光パターンが形成され、さらに前記遮光パター
    ン上に粘着層を介して、光透過性樹脂をバインダーとし
    て光拡散剤を含有する構成の光拡散層が形成されてお
    り、 前記光拡散層の表面(観察者側)に、放射線硬化性樹脂
    をバインダーとし、着色剤を分散混合してなるハードコ
    ート層を形成した構成であることを特徴とする透過型プ
    ロジェクションスクリーン用レンチキュラーシート。
  8. 【請求項8】前記ハードコート層が、放射線硬化性樹脂
    からなるバインダーに、着色剤に加えて、さらに光拡散
    性微粒子を分散混合してなることを特徴とする請求項7
    記載の透過型プロジェクションスクリーン用レンチキュ
    ラーシート。
  9. 【請求項9】前記ハードコート層が、放射線硬化性樹脂
    からなるバインダーに、黒色の光拡散性微粒子を分散混
    合してなることを特徴とする請求項7記載の透過型プロ
    ジェクションスクリーン用レンチキュラーシート。
  10. 【請求項10】前記光拡散層は、着色剤を分散配合して
    なる透光性着色プラスチック中に光拡散性微粒子を分散
    混合してなる構成の光拡散シートであることを特徴とす
    る請求項7〜9の何れかに記載の透過型プロジェクショ
    ンスクリーン用レンチキュラーシート。
  11. 【請求項11】前記光拡散層は、透光性プラスチック中
    に黒色の光拡散性微粒子を分散混合してなる構成の光拡
    散シートであることを特徴とする請求項7〜9の何れか
    に記載の透過型プロジェクションスクリーン用レンチキ
    ュラーシート。
  12. 【請求項12】前記光拡散層は、着色剤を分散配合して
    なる透光性着色プラスチック中に黒色の光拡散性微粒子
    を分散混合してなる構成の光拡散シートであることを特
    徴とする請求項7〜9の何れかに記載の透過型プロジェ
    クションスクリーン用レンチキュラーシート。
  13. 【請求項13】前記光拡散層は、透光性プラスチック板
    を基材とし、少なくとも一方の表面に、バインダー中に
    光拡散性微粒子を分散混合してなるインキを塗布形成し
    てなる構成であることを特徴とする請求項7〜9の何れ
    かに記載の透過型プロジェクションスクリーン用レンチ
    キュラーシート。
  14. 【請求項14】前記光拡散層は、着色剤を分散配合して
    なる透光性着色プラスチック板を基材とし、少なくとも
    一方の表面に、バインダー中に光拡散性微粒子を分散混
    合してなるインキを塗布形成してなる構成であることを
    特徴とする請求項7〜9の何れかに記載の透過型プロジ
    ェクションスクリーン用レンチキュラーシート。
  15. 【請求項15】バインダー中に分散混合される光拡散性
    微粒子が黒色であることを特徴とする請求項13または
    14に記載の透過型プロジェクションスクリーン用レン
    チキュラーシート。
  16. 【請求項16】前記着色剤が、アゾ系染料、アントラキ
    ノン系染料、キノフタロン系染料、メチン系染料、縮合
    多環系染料、反応染料、カ−ボンブラック、無機顔料で
    あるチタンホワイト、チタンエロ−、酸化鉄系(赤、黄
    茶)、群青、コバルトブル−、酸化クロムグリ−ン、ス
    ピネルグリ−ン、カドミウムエロ−、カドミウムレッ
    ド、有機顔料であるアニリンブラック、フタロシアニン
    系、ペリレン系、ピロ−ル系の単体あるいは混合体から
    なる請求項7〜15の何れかに記載の透過型プロジェク
    ションスクリ−ン用レンチキュラーシート。
  17. 【請求項17】ハードコート層を構成するバインダーと
    なる前記放射線硬化性樹脂が、ペンタエリスリトールト
    リ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ
    (メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ
    (メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ
    (メタ)アクリレートの単体あるいは混合体からなる請
    求項7〜16の何れかに記載の透過型プロジェクション
    スクリ−ン用レンチキュラーシート。
  18. 【請求項18】光拡散層を構成するバインダーあるいは
    透光性(着色)プラスチックとして、アクリル系樹脂、
    ポリウレタン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビ
    ニル系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹
    脂、ポリカーボネイト系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、
    ポリアリレート系樹脂、ポリサルフォン系樹脂、ポリエ
    ーテルサルフォン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリオレフ
    ィン系樹脂、フッ素化ポリイミド系樹脂、ノルボルネン
    系樹脂、ナイロン系樹脂、などから選択される単体ある
    いは混合体からなる請求項7〜17の何れかに記載の透
    過型プロジェクションスクリ−ン用レンチキュラーシー
    ト。
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