JP2002348037A - 炭素繊維パッケージ - Google Patents
炭素繊維パッケージInfo
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- JP2002348037A JP2002348037A JP2001160230A JP2001160230A JP2002348037A JP 2002348037 A JP2002348037 A JP 2002348037A JP 2001160230 A JP2001160230 A JP 2001160230A JP 2001160230 A JP2001160230 A JP 2001160230A JP 2002348037 A JP2002348037 A JP 2002348037A
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Landscapes
- Winding Filamentary Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 巻姿が安定に維持され、且つ巻取り時の糸条
の損傷が防止され、更に解舒性が良好な炭素繊維パッケ
ージを提供する。 【解決手段】 炭素繊維糸条をボビンに巻き取った炭素
繊維パッケージであって、炭素繊維糸条の質量(M
g)、パッケージ外径(Dmm)、ボビン径(dm
m)、巻幅(Lmm)、炭素繊維糸条の風合い(X
g)、及び円周率(π)が、 1.1≦{M/〔π・L(D2−d2)/4〕}+0.0
037X≦1.3 を満たす炭素繊維パッケージ。
の損傷が防止され、更に解舒性が良好な炭素繊維パッケ
ージを提供する。 【解決手段】 炭素繊維糸条をボビンに巻き取った炭素
繊維パッケージであって、炭素繊維糸条の質量(M
g)、パッケージ外径(Dmm)、ボビン径(dm
m)、巻幅(Lmm)、炭素繊維糸条の風合い(X
g)、及び円周率(π)が、 1.1≦{M/〔π・L(D2−d2)/4〕}+0.0
037X≦1.3 を満たす炭素繊維パッケージ。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭素繊維糸条をボ
ビンに巻き取った炭素繊維パッケージに関する。
ビンに巻き取った炭素繊維パッケージに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、炭素繊維糸条をボビンに巻き取っ
た炭素繊維パッケージは、巻崩れが起こったり、巻取り
時に糸条の損傷が起こったり、解舒性が悪かったりする
等の、種々の問題がある。
た炭素繊維パッケージは、巻崩れが起こったり、巻取り
時に糸条の損傷が起こったり、解舒性が悪かったりする
等の、種々の問題がある。
【0003】これらの問題を解決するものとして、特公
昭62−46467号公報には、ボビン径、ボビン表面
の加工方法、見かけ巻密度範囲を適正にすることで解舒
性が良好で且つ巻形状を安定に維持できる技術が開示さ
れている。
昭62−46467号公報には、ボビン径、ボビン表面
の加工方法、見かけ巻密度範囲を適正にすることで解舒
性が良好で且つ巻形状を安定に維持できる技術が開示さ
れている。
【0004】また、特公昭62−46468号公報に
は、巻崩れや解舒時に毛羽発生が少ない炭素繊維パッケ
ージを得る技術が開示されている。この技術は、炭素繊
維糸条が所定のワインド比で、ボビン上に巻き取られる
スクウェアエンド型パッケージにおいて、前記糸条の巻
始め及び巻終わりの綾角がそれぞれ、10〜30゜、4
〜12゜であって、巻き取られる糸条が1〜9トラバー
スごとに既に巻かれた糸条に対して、糸条平均幅の50
〜150%のずれを有するように糸条を巻き取ることに
関する。
は、巻崩れや解舒時に毛羽発生が少ない炭素繊維パッケ
ージを得る技術が開示されている。この技術は、炭素繊
維糸条が所定のワインド比で、ボビン上に巻き取られる
スクウェアエンド型パッケージにおいて、前記糸条の巻
始め及び巻終わりの綾角がそれぞれ、10〜30゜、4
〜12゜であって、巻き取られる糸条が1〜9トラバー
スごとに既に巻かれた糸条に対して、糸条平均幅の50
〜150%のずれを有するように糸条を巻き取ることに
関する。
【0005】これらの従来技術は、巻崩れ及び巻取り時
の糸条の損傷が少なく、解舒性が良好な炭素繊維パッケ
ージを得るためには有効である。
の糸条の損傷が少なく、解舒性が良好な炭素繊維パッケ
ージを得るためには有効である。
【0006】しかし、巻崩れ及び巻取り時の糸条損傷の
度合い、並びに、解舒性の度合いは、上記ボビン径、ボ
ビン表面の加工方法、巻密度範囲、綾角、或は糸条平均
幅のずれ以外にも、炭素繊維糸条に付与するサイジング
剤の種類、炭素繊維糸条の糸幅、或は摩擦抵抗値等の、
炭素繊維糸条自体の有する各種物性によっても、大きく
影響を受けるため、これら炭素繊維糸条の物性を考慮す
る必要がある。しかし、上記従来技術では、これら炭素
繊維糸条の物性は考慮されておらず、巻崩れ及び巻取り
時の糸条損傷の度合い、並びに、解舒性の度合いの調整
は充分ではない。
度合い、並びに、解舒性の度合いは、上記ボビン径、ボ
ビン表面の加工方法、巻密度範囲、綾角、或は糸条平均
幅のずれ以外にも、炭素繊維糸条に付与するサイジング
剤の種類、炭素繊維糸条の糸幅、或は摩擦抵抗値等の、
炭素繊維糸条自体の有する各種物性によっても、大きく
影響を受けるため、これら炭素繊維糸条の物性を考慮す
る必要がある。しかし、上記従来技術では、これら炭素
繊維糸条の物性は考慮されておらず、巻崩れ及び巻取り
時の糸条損傷の度合い、並びに、解舒性の度合いの調整
は充分ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、上記問題
を解決すべく鋭意検討の結果、炭素繊維糸条に付与する
サイジング剤の種類、炭素繊維糸条の糸幅、或は解舒張
力値は、炭素繊維糸条の風合いと密接な関係があること
を知得し、更に、炭素繊維糸条をボビンに巻き取る際、
炭素繊維糸条の風合いと炭素繊維パッケージの見かけ巻
密度とから求めた数値が適正範囲になるように巻き取る
ことにより、巻姿が良好で且つ巻取り時の糸条の損傷が
少なく、しかも解舒性が良好な炭素繊維パッケージを安
定して得ることができることを知得し、本発明を完成す
るに至った。
を解決すべく鋭意検討の結果、炭素繊維糸条に付与する
サイジング剤の種類、炭素繊維糸条の糸幅、或は解舒張
力値は、炭素繊維糸条の風合いと密接な関係があること
を知得し、更に、炭素繊維糸条をボビンに巻き取る際、
炭素繊維糸条の風合いと炭素繊維パッケージの見かけ巻
密度とから求めた数値が適正範囲になるように巻き取る
ことにより、巻姿が良好で且つ巻取り時の糸条の損傷が
少なく、しかも解舒性が良好な炭素繊維パッケージを安
定して得ることができることを知得し、本発明を完成す
るに至った。
【0008】従って、本発明の目的とするところは、上
述した問題点を解決した、炭素繊維パッケージを提供す
ることにある。
述した問題点を解決した、炭素繊維パッケージを提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明は、以下に記載するものである。
明は、以下に記載するものである。
【0010】〔1〕 炭素繊維糸条をボビンに巻き取っ
た炭素繊維パッケージであって、炭素繊維糸条の質量
(Mg)、パッケージ外径(Dmm)、ボビン径(dm
m)、巻幅(Lmm)、炭素繊維糸条の風合い(X
g)、及び円周率(π)が、 1.1≦{M/〔π・L(D2−d2)/4〕}+0.0
037X≦1.3 を満たす炭素繊維パッケージ。
た炭素繊維パッケージであって、炭素繊維糸条の質量
(Mg)、パッケージ外径(Dmm)、ボビン径(dm
m)、巻幅(Lmm)、炭素繊維糸条の風合い(X
g)、及び円周率(π)が、 1.1≦{M/〔π・L(D2−d2)/4〕}+0.0
037X≦1.3 を満たす炭素繊維パッケージ。
【0011】以下、本発明を詳細に説明する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の炭素繊維パッケージは、
炭素繊維糸条をボビンに巻き取った炭素繊維パッケージ
であって、次の式(1)を満たす炭素繊維パッケージであ
る。
炭素繊維糸条をボビンに巻き取った炭素繊維パッケージ
であって、次の式(1)を満たす炭素繊維パッケージであ
る。
【0013】
【数1】
【0014】風合いは、一般的には織物等の剛軟性を表
す一つの指標である。本発明の炭素繊維パッケージにお
ける炭素繊維糸条の風合いは、JIS規格:一般織物試
験方法JIS−L−106に規定されているハンドルオ
メーター法に従って、サンプルに織物の代わりに炭素繊
維糸条を供して測定することにより得られる値であり、
式(1)においてはXgとして示す。
す一つの指標である。本発明の炭素繊維パッケージにお
ける炭素繊維糸条の風合いは、JIS規格:一般織物試
験方法JIS−L−106に規定されているハンドルオ
メーター法に従って、サンプルに織物の代わりに炭素繊
維糸条を供して測定することにより得られる値であり、
式(1)においてはXgとして示す。
【0015】また、炭素繊維パッケージの見かけ巻密度
とは、「巻き取られた炭素繊維の質量/巻き取られた炭
素繊維の見かけ体積」のことであり、式(1)に示すよう
に、炭素繊維糸条の質量(Mg)、パッケージ外径(D
mm)、ボビン径(dmm)、巻幅(Lmm)、及び円
周率(π)から、M/〔π・L(D2−d2)/4〕とし
て算出されるものである。
とは、「巻き取られた炭素繊維の質量/巻き取られた炭
素繊維の見かけ体積」のことであり、式(1)に示すよう
に、炭素繊維糸条の質量(Mg)、パッケージ外径(D
mm)、ボビン径(dmm)、巻幅(Lmm)、及び円
周率(π)から、M/〔π・L(D2−d2)/4〕とし
て算出されるものである。
【0016】式(1)に示すように、上記炭素繊維糸条の
風合いに係数0.0037を掛け、これに炭素繊維パッ
ケージの見かけ巻密度を加えて算出した数値(以下、
「式(1)の値」という)の範囲は、1.1〜1.3が好
ましい。
風合いに係数0.0037を掛け、これに炭素繊維パッ
ケージの見かけ巻密度を加えて算出した数値(以下、
「式(1)の値」という)の範囲は、1.1〜1.3が好
ましい。
【0017】式(1)の値が1.1未満の場合は、巻崩れ
が起こったり、パッケージ端面の乱れが発生したりし、
巻姿が不良になるので好ましくない。
が起こったり、パッケージ端面の乱れが発生したりし、
巻姿が不良になるので好ましくない。
【0018】他方、式(1)の値が1.3を超える場合
は、巻姿は良好であるものの、巻取り時に繊維損傷が起
こったり、その繊維損傷によりパッケージ端面に毛羽立
ちが発生したり、解舒時に炭素繊維糸条の糸離れが悪か
ったり、解舒張力が異常に高かったりし、解舒性が悪く
なるので好ましくない。
は、巻姿は良好であるものの、巻取り時に繊維損傷が起
こったり、その繊維損傷によりパッケージ端面に毛羽立
ちが発生したり、解舒時に炭素繊維糸条の糸離れが悪か
ったり、解舒張力が異常に高かったりし、解舒性が悪く
なるので好ましくない。
【0019】本発明が適用される炭素繊維糸条は、ピッ
チ系、レーヨン系、アクリロニトリル系等の各種の炭素
繊維を糸条にしたものである。炭素繊維は、0.1〜
3.2g/mのものが好ましく、更には0.2〜1.6
g/mのものが好ましい。糸条にはサイズ剤が付与され
ていることが好ましい。サイズ剤の付与量は0.5〜
2.5質量%が好ましい。サイズ剤は、エポキシ系、ウ
レタン系、ポリアミド系のものが好ましい。
チ系、レーヨン系、アクリロニトリル系等の各種の炭素
繊維を糸条にしたものである。炭素繊維は、0.1〜
3.2g/mのものが好ましく、更には0.2〜1.6
g/mのものが好ましい。糸条にはサイズ剤が付与され
ていることが好ましい。サイズ剤の付与量は0.5〜
2.5質量%が好ましい。サイズ剤は、エポキシ系、ウ
レタン系、ポリアミド系のものが好ましい。
【0020】
【実施例】以下、本発明を実施例により、具体的に説明
する。
する。
【0021】(実施例1乃至4、並びに、比較例1及び
2)フィラメント数12000本、目付け0.8g/m
のエポキシ系サイズ剤を1.3質量%付与し、風合い3
7.2gの炭素繊維糸条を調製した。
2)フィラメント数12000本、目付け0.8g/m
のエポキシ系サイズ剤を1.3質量%付与し、風合い3
7.2gの炭素繊維糸条を調製した。
【0022】なお、炭素繊維糸条の風合いは、(株)大栄
科学精器製作所製:ハンドロメーターHOM−2を用
い、サンプル長を20cm、スリット間隔を5mmに固
定して測定した。
科学精器製作所製:ハンドロメーターHOM−2を用
い、サンプル長を20cm、スリット間隔を5mmに固
定して測定した。
【0023】上記風合い37.2gの炭素繊維糸条を、
エンボス表面加工された外径83mmのボビンに巻幅2
50mmで巻取張力、接圧を調節して巻き取り、表1に
示すように式(1)の値が異なる、実施例1乃至4、並び
に、比較例1及び2の炭素繊維パッケージを得た。
エンボス表面加工された外径83mmのボビンに巻幅2
50mmで巻取張力、接圧を調節して巻き取り、表1に
示すように式(1)の値が異なる、実施例1乃至4、並び
に、比較例1及び2の炭素繊維パッケージを得た。
【0024】得られた炭素繊維パッケージについて、巻
姿、巻崩れ性、解舒性を評価した。
姿、巻崩れ性、解舒性を評価した。
【0025】巻崩れ性は、巻層のズレから判断した。
【0026】この巻層のズレは、図1に示す「ボビン落
下試験方法」で測定した。
下試験方法」で測定した。
【0027】図1において、(A)は、ボビン落下試験
前の炭素繊維パッケージを示す概略斜視図であり、
(B)は、ボビン落下試験装置を示す概略斜視図であ
り、(C)は、ボビン落下試験後の炭素繊維パッケージ
を示す概略斜視図である。
前の炭素繊維パッケージを示す概略斜視図であり、
(B)は、ボビン落下試験装置を示す概略斜視図であ
り、(C)は、ボビン落下試験後の炭素繊維パッケージ
を示す概略斜視図である。
【0028】炭素繊維パッケージ2を、ボビン4内径よ
り僅かに径の小さい円筒6に嵌込み、円筒6に沿わせ、
30cmの高さから落下させた。この操作を3回繰り返
し、落下後のボビン上端からパッケージ端面までの距離
bを計測し、落下前の同距離aを引いた値(b−a)を
巻層のズレとした。
り僅かに径の小さい円筒6に嵌込み、円筒6に沿わせ、
30cmの高さから落下させた。この操作を3回繰り返
し、落下後のボビン上端からパッケージ端面までの距離
bを計測し、落下前の同距離aを引いた値(b−a)を
巻層のズレとした。
【0029】解舒性は、解舒張力及び解舒時のトラブル
から判断した。
から判断した。
【0030】この解舒張力は、図2に示す「解舒張力測
定方法」で測定した。
定方法」で測定した。
【0031】図2において、炭素繊維パッケージ12か
ら炭素繊維糸条14をボビン16軸方向に20m/mi
nで解舒し、張力計18により1分間解舒張力を測定し
た。
ら炭素繊維糸条14をボビン16軸方向に20m/mi
nで解舒し、張力計18により1分間解舒張力を測定し
た。
【0032】この張力計18において表示された張力の
値を書かせたチャートに示されるピーク頂点の高いほう
から順に10のピーク頂点における張力を読み取り、こ
の平均値を解舒張力とした。
値を書かせたチャートに示されるピーク頂点の高いほう
から順に10のピーク頂点における張力を読み取り、こ
の平均値を解舒張力とした。
【0033】解舒張力は150gを超えると、解舒時の
トラブルを誘発しやすい。そこで、解舒性の評価試験に
おいては、炭素繊維糸条14をボビン16軸と垂直方向
に80m/minと解舒張力測定時の4倍の速度で解舒
し、解舒時のトラブル(解舒時のリンガー切断トラブ
ル)を調査した。
トラブルを誘発しやすい。そこで、解舒性の評価試験に
おいては、炭素繊維糸条14をボビン16軸と垂直方向
に80m/minと解舒張力測定時の4倍の速度で解舒
し、解舒時のトラブル(解舒時のリンガー切断トラブ
ル)を調査した。
【0034】
【表1】
【0035】表1に示すように、上記炭素繊維パッケー
ジのうち、実施例1乃至4では、巻姿、巻崩れ性、解舒
性共に良好な炭素繊維パッケージが得られた。
ジのうち、実施例1乃至4では、巻姿、巻崩れ性、解舒
性共に良好な炭素繊維パッケージが得られた。
【0036】比較例1では、炭素繊維糸条のボビンへの
巻取りにおいて、パッケージ端面の乱れが発生し、巻姿
が不良であった。
巻取りにおいて、パッケージ端面の乱れが発生し、巻姿
が不良であった。
【0037】比較例2では、巻姿は良好であるものの、
巻取り時の繊維損傷により、パッケージ端面で毛羽立ち
が認められた。更に、比較例2では、炭素繊維糸条の糸
離れが悪く解舒張力が非常に高く、解舒時のトラブルが
10%以上のボビンで発生し、解舒性が悪かった。
巻取り時の繊維損傷により、パッケージ端面で毛羽立ち
が認められた。更に、比較例2では、炭素繊維糸条の糸
離れが悪く解舒張力が非常に高く、解舒時のトラブルが
10%以上のボビンで発生し、解舒性が悪かった。
【0038】(実施例5乃至7)実施例1乃至4、並び
に、比較例1及び2において用いた炭素繊維糸条の調製
と同様に、実施例5乃至7のそれぞれに用いる炭素繊維
糸条を調製した。
に、比較例1及び2において用いた炭素繊維糸条の調製
と同様に、実施例5乃至7のそれぞれに用いる炭素繊維
糸条を調製した。
【0039】これらの炭素繊維糸条の風合いは、実施例
5、6、及び7について、それぞれ、29.1、34.
3、及び94.3であった。
5、6、及び7について、それぞれ、29.1、34.
3、及び94.3であった。
【0040】これらの炭素繊維糸条を用いて、実施例1
乃至4、並びに、比較例1及び2の場合と同様に、炭素
繊維パッケージを調製し、巻姿、巻崩れ性、解舒性を評
価したところ、何れの炭素繊維パッケージについても良
好な結果を得た。
乃至4、並びに、比較例1及び2の場合と同様に、炭素
繊維パッケージを調製し、巻姿、巻崩れ性、解舒性を評
価したところ、何れの炭素繊維パッケージについても良
好な結果を得た。
【0041】なお、実施例5、6、及び7について、炭
素繊維パッケージの見かけ巻密度は、それぞれ、1.1
5、1.15、及び0.90であった。よって、上記の
式(1)の値は、それぞれ、1.26、1.28、及び
1.25であって、1.1〜1.3の範囲内にあること
が解る。
素繊維パッケージの見かけ巻密度は、それぞれ、1.1
5、1.15、及び0.90であった。よって、上記の
式(1)の値は、それぞれ、1.26、1.28、及び
1.25であって、1.1〜1.3の範囲内にあること
が解る。
【0042】実施例5、6、及び7における、炭素繊維
糸条の風合いxと、炭素繊維パッケージの見かけ巻密度
yとの関係を、実施例3において得られた結果と併せて
プロットすると、図3に示すように、xとyとの関係
は、
糸条の風合いxと、炭素繊維パッケージの見かけ巻密度
yとの関係を、実施例3において得られた結果と併せて
プロットすると、図3に示すように、xとyとの関係
は、
【0043】
【数2】
【0044】なる直線関係にあることが解る。
【0045】また、直線式(2)の相関係数R2は、0.
9814と極めて高いものである。
9814と極めて高いものである。
【0046】このことは、炭素繊維糸条の風合いと、炭
素繊維パッケージの見かけ巻密度との相関関係が極めて
高いことを示すものである。
素繊維パッケージの見かけ巻密度との相関関係が極めて
高いことを示すものである。
【0047】更に、比較例1及び2における、炭素繊維
糸条の風合いと炭素繊維パッケージの見かけ巻密度の関
係を考慮することによって、上記式(1)の値の範囲は
1.1〜1.3が好ましいことが解る。
糸条の風合いと炭素繊維パッケージの見かけ巻密度の関
係を考慮することによって、上記式(1)の値の範囲は
1.1〜1.3が好ましいことが解る。
【0048】
【発明の効果】本発明の炭素繊維パッケージは、ボビン
に巻き取る炭素繊維糸条の風合いと、巻き取られた炭素
繊維パッケージの見かけ巻密度とから求めた数値が適正
範囲になっている炭素繊維パッケージであるので、巻姿
が安定に維持され、且つ巻取り時の糸条の損傷が防止さ
れ、更に解舒性が良好な炭素繊維パッケージである。
に巻き取る炭素繊維糸条の風合いと、巻き取られた炭素
繊維パッケージの見かけ巻密度とから求めた数値が適正
範囲になっている炭素繊維パッケージであるので、巻姿
が安定に維持され、且つ巻取り時の糸条の損傷が防止さ
れ、更に解舒性が良好な炭素繊維パッケージである。
【0049】本発明においては、巻き取る炭素繊維糸条
自体の物性が考慮されているので、著しく良好な炭素繊
維パッケージである。
自体の物性が考慮されているので、著しく良好な炭素繊
維パッケージである。
【図1】炭素繊維糸条を巻き取ったボビンの落下試験方
法を示す概略斜視図であって、(A)は、ボビン落下試
験前の炭素繊維パッケージを示す概略斜視図であり、
(B)は、ボビン落下試験装置を示す概略斜視図であ
り、(C)は、ボビン落下試験後の炭素繊維パッケージ
を示す概略斜視図である。
法を示す概略斜視図であって、(A)は、ボビン落下試
験前の炭素繊維パッケージを示す概略斜視図であり、
(B)は、ボビン落下試験装置を示す概略斜視図であ
り、(C)は、ボビン落下試験後の炭素繊維パッケージ
を示す概略斜視図である。
【図2】炭素繊維パッケージからの炭素繊維糸条の解舒
張力測定方法を示す概略斜視図である。
張力測定方法を示す概略斜視図である。
【図3】炭素繊維糸条の風合いと炭素繊維パッケージの
見かけ巻密度との関係を示すグラフである。
見かけ巻密度との関係を示すグラフである。
2 炭素繊維パッケージ 4 ボビン 6 円筒 a ボビン落下試験前のボビン上端からパッケージ端
面までの距離 b ボビン落下試験後のボビン上端からパッケージ端
面までの距離 12 炭素繊維パッケージ 14 炭素繊維糸条 16 ボビン 18 張力計
面までの距離 b ボビン落下試験後のボビン上端からパッケージ端
面までの距離 12 炭素繊維パッケージ 14 炭素繊維糸条 16 ボビン 18 張力計
Claims (1)
- 【請求項1】 炭素繊維糸条をボビンに巻き取った炭素
繊維パッケージであって、炭素繊維糸条の質量(M
g)、パッケージ外径(Dmm)、ボビン径(dm
m)、巻幅(Lmm)、炭素繊維糸条の風合い(X
g)、及び円周率(π)が、 1.1≦{M/〔π・L(D2−d2)/4〕}+0.0
037X≦1.3 を満たす炭素繊維パッケージ。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001160230A JP2002348037A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | 炭素繊維パッケージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001160230A JP2002348037A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | 炭素繊維パッケージ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2002348037A true JP2002348037A (ja) | 2002-12-04 |
Family
ID=19003677
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001160230A Pending JP2002348037A (ja) | 2001-05-29 | 2001-05-29 | 炭素繊維パッケージ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002348037A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100932625B1 (ko) | 2008-05-23 | 2009-12-17 | 주식회사 코오롱 | 아라미드 섬유의 제조방법 |
JP2014122438A (ja) * | 2012-12-20 | 2014-07-03 | Teijin Ltd | 補強用炭素繊維束の製造方法およびそれを用いた炭素繊維複合材料 |
CN105445131A (zh) * | 2015-12-17 | 2016-03-30 | 江苏恒神股份有限公司 | 一种纤维丝束耐磨性能的测试装置和测试方法 |
-
2001
- 2001-05-29 JP JP2001160230A patent/JP2002348037A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR100932625B1 (ko) | 2008-05-23 | 2009-12-17 | 주식회사 코오롱 | 아라미드 섬유의 제조방법 |
JP2014122438A (ja) * | 2012-12-20 | 2014-07-03 | Teijin Ltd | 補強用炭素繊維束の製造方法およびそれを用いた炭素繊維複合材料 |
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