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JP2002345939A - 消臭器 - Google Patents

消臭器

Info

Publication number
JP2002345939A
JP2002345939A JP2001156292A JP2001156292A JP2002345939A JP 2002345939 A JP2002345939 A JP 2002345939A JP 2001156292 A JP2001156292 A JP 2001156292A JP 2001156292 A JP2001156292 A JP 2001156292A JP 2002345939 A JP2002345939 A JP 2002345939A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
heater
deodorizer
container
bottle
heating temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001156292A
Other languages
English (en)
Inventor
Haruo Suzuki
春雄 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyo B Net Co Ltd
Original Assignee
Toyo B Net Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyo B Net Co Ltd filed Critical Toyo B Net Co Ltd
Priority to JP2001156292A priority Critical patent/JP2002345939A/ja
Publication of JP2002345939A publication Critical patent/JP2002345939A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Control Of Resistance Heating (AREA)
  • Disinfection, Sterilisation Or Deodorisation Of Air (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 寒冷地などでも消臭効果が得られ、使用個所
に応じて蒸散量を調整できる構成とすると共に、ボトル
の着脱を円滑かつ安全に行なえ、設置個所の制約をうけ
ない消臭器を提供すること。 【解決手段】 消臭器50の容器は、箱状の本体ケ−ス
51と、蝶番のような開閉具61a、61bで本体ケ−
ス51に対して矢視Ra方向に開閉する扉61を有して
いる。本体ケ−ス51の底板60には載置台59を取り
付け、消臭液を充填したボトル56を載置する。ボトル
56には吸い上げ芯58を突出させる。ヒ−タブロック
52は加熱温度が変更できる構成とし、一辺に開口部5
2aを設けて横方向の断面視が略コ字状に形成されてい
る。本体ケ−ス51の上板51aには、消臭液を外部に
蒸散するための蒸散口51xが設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、消臭液を加熱して
蒸散することにより異臭を除去する消臭器に関する。
【0002】
【従来の技術】室内などの異臭を除去するために、消臭
液を加熱して蒸散する消臭器が知られている。図14
は、消臭器の原理を説明するための斜視図である。図1
4において、ボトル31には消臭液Aを所定量充填す
る。ボトル31の口金31aには、後述するように容器
(ケ−ス)にねじ込んで固定するためのねじ31a1が
形成されている。
【0003】リング状のヒ−タ22は、電源コ−ド23
に接続されており、100Vの交流電源から給電され
る。ボトル31には、吸い上げ芯41が浸漬されてい
る。吸い上げ芯41は、上部がボトル31から延在して
おりその先端がヒ−タ22から突出している。ヒ−タ2
2に通電するとヒ−タ22は50〜60℃の温度とな
り、吸い上げ芯41を加熱する。
【0004】このため、毛細管現象により吸い上げ芯4
1の上部に吸い上げられた消臭液Aが加熱されて蒸発
し、周囲に蒸散される。このように、消臭液を蒸散させ
ることによって、周囲の異臭を除去する。
【0005】図15は、図14のボトル31を容器に取
り付けた状態を示す断面図である。図15において、容
器11は円筒ド−ム状の外容器12と、この外容器12
に取り付けられる内容器13で構成されている。外容器
12の上部には、蒸散孔12aが形成されている。前記
のように吸い上げ芯41がヒ−タ22で加熱されると、
消臭液は蒸発してこの蒸散孔12aから外部に拡散され
る。
【0006】内容器13は、外容器12と接合する外壁
14、スペ−サ15aが設けられている底壁15、支持
部16aを設けた内壁16とから構成される。支持部1
6aには、ボトル31をねじ止め固定するためのねじ1
6a1が形成されている。ボトル31は、容器11の下
方から内容器13に挿入し、ねじ31a1を支持部16
aに設けたねじねじ16a1にねじ込んで固定する。1
6bは通気孔、21はヒ−タ22の支持体、24はプラ
グ、32は支持孔32aを有する吸い上げ芯41の支え
部である。
【0007】図16は、消臭器の他の例を示す斜視図で
ある。図14と同じところには同一の符号を付してお
り、説明を省略する。図16の例においては、リング状
のヒ−タ22の一部に、軸方向に開口する開口部Bを形
成している。吸い上げ芯41は、ヒ−タ22により加熱
されることにより時間の経過と共に全周にわたり炭化が
進行する。このため、吸い上げ芯41の上部に蒸散液を
供給できなくなるという問題がある。
【0008】しかしながら、図16に示すようにリング
状のヒ−タ22の一部に開口部Bを形成することによ
り、開口部Bと対向する位置の吸い上げ芯41は炭化さ
れないので、安定して吸い上げ芯41の上部に蒸散液を
供給できるという利点がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図14〜図16に示さ
れている消臭器は、いずれもヒ−タの加熱温度は一定と
なっている。このため、寒冷地などでは吸い上げ芯の加
熱温度が上昇せず、消臭効果が得られないという問題が
あった。また、消臭器の使用個所に応じて蒸散量を調整
することができないという問題があった。
【0010】また、容器の下方から消臭液を充填したボ
トルを挿脱し、内容器に形成したねじにボトルのねじを
螺合してボトルを固定し、このねじを緩めてボトルを取
り出す構成としているので、ボトルの交換に手間がかか
るという問題があった。
【0011】さらに、ヒ−タが露出しているので、ヒ−
タ温度が低下しないうちにボトルの交換を行なうと、利
用者に対して安全性の点で問題があった。なお、外形が
円筒状のド−ムであるため、消臭器を水平方向の平面に
載置することはできるが、壁面などのように垂直方向の
平面への取り付けができず、設置個所が制約をうけると
いう問題があった。
【0012】本発明は、かかる現状に鑑みてなされたも
のであり、寒冷地などでも消臭効果が得られ、使用個所
に応じて蒸散量を調整できる構成とすると共に、ボトル
の着脱を円滑かつ安全に行なえ、設置個所の制約をうけ
ない消臭器の提供を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、請
求項1に係る発明において、消臭器を、蒸散口が形成さ
れている容器と、内部に消臭液を充填し前記容器内に載
置されるボトルと、当該ボトルの上部から突出して配置
されボトル内の消臭液を吸い上げる吸い上げ芯と、前記
吸い上げ芯を加熱するヒ−タとを備え、前記蒸散口から
消臭液を蒸散させる消臭器において、前記ヒ−タの加熱
温度を変更する加熱温度変更手段を設けた構成とするこ
とにより達成される。
【0014】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
記載の消臭器において、前記加熱温度変更手段は、加熱
温度の異なる複数のヒ−タと、各ヒ−タを切り換えて電
源に接続するスイッチからなることを特徴としている。
【0015】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
記載の消臭器において、前記加熱温度変更手段は、加熱
温度の異なる複数の板状ヒ−タと、各板状ヒ−タを連結
する放熱板と、各板状ヒ−タを切り換えて電源に接続す
るスイッチからなり、前記複数の板状ヒ−タの放熱面
と、放熱板とを前記吸い上げ芯と対向して配置すること
を特徴としている。
【0016】また、請求項4に係る発明は、請求項3に
記載の消臭器において、前記複数の板状ヒ−タには、前
記吸い上げ芯と対向する放熱面を除いて放熱を阻止する
カバ−を被着することを特徴としている。
【0017】また、請求項5に係る発明は、請求項1に
記載の消臭器において、前記加熱温度変更手段として、
ヒ−タに直列に接続される電子的制御素子を設けること
を特徴としている。
【0018】また、請求項6に係る発明は、請求項3な
いし請求項5のいずれかに記載の消臭器において、前記
容器の少なくとも背面を平面で形成し、前面には開閉扉
を設けると共に、容器内に詰め替え用ボトルを収納する
載置台を設けたことを特徴としている。
【0019】また、請求項7に係る発明は、請求項3な
いし請求項6のいずれかに記載の消臭器において、前記
吸い上げ芯を加熱するヒ−タに開口部を設け、前記容器
の開閉扉を開放し、当該開口部から前記吸い上げ芯を水
平方向に挿脱することにより、ボトルを容器から水平方
向に挿脱することを特徴としている。
【0020】また、請求項8に係る発明は、請求項1な
いし請求項7のいずれかに記載の消臭器において、前記
容器に、ヒ−タの加熱温度を表示する温度表示手段を設
けることを特徴としている。
【0021】請求項1に係る発明は、ヒ−タの加熱温度
を変更する加熱温度変更手段を設けている。このため、
周囲温度に応じてヒ−タの加熱温度を選定することがで
きるので、消臭を効果的に行なえる。
【0022】請求項2に係る発明は、加熱温度の異なる
複数のヒ−タを備えている。このため、吸い上げ芯を段
階的な温度で加熱することができ、消臭を円滑に行なえ
る。
【0023】請求項3に係る発明は、加熱温度の異なる
複数の板状ヒ−タの放熱面と、複数の板状ヒ−タを連結
する放熱板とを前記吸い上げ芯と対向して配置してい
る。このため、一部の板状ヒ−タへの通電のみで吸い出
し芯を全体的に加熱するので、少ない消費電力で効率良
く消臭液を蒸散させることができる。
【0024】請求項4に係る発明は、複数の板状ヒ−タ
には、吸い上げ芯と対向する放熱面を除いて放熱を阻止
するカバ−を被着している。このため、利用者がボトル
を交換するときの安全性を高めることができる。また、
熱効率の向上が図れる。
【0025】請求項5に係る発明は、ヒ−タに直列に接
続される電子的制御素子を設けている。このため、加熱
温度を連続的に制御することができる。
【0026】請求項6に係る発明は、容器の少なくとも
背面を平面で形成し、前面には開閉扉を設けると共に、
容器内に詰め替え用ボトルを収納する載置台を設けてい
る。このため、壁面のような垂直方向に平面がある場所
にも消臭器を容易に取り付けることができ、消臭器の設
置場所の自由度が大きくなる。また、別途交換用のボト
ルを収納する場所を必要とせず、ボトルの交換を円滑に
行なえる。
【0027】請求項7に係る発明は、吸い上げ芯を加熱
するヒ−タに開口部を設けており、容器の開閉扉を開放
し、当該開口部から吸い上げ芯を水平方向に挿脱するこ
とにより、ボトルを容器から水平方向に挿脱する構成と
している。このため、ボトルの交換が容易に行なえ、容
器の高さ寸法も小さくできる。
【0028】請求項8に係る発明は、容器に、ヒ−タの
加熱温度を表示する温度表示手段を設けている。このた
め、利用者は、ヒ−タの加熱温度の度合いを視覚により
確認することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を参照して説明する。図8は、従来例の消臭器にお
けるヒ−タの説明図である。図8において、Eaは例え
ば交流100Vの電源、Saはスイッチ、Haはリング
状に形成されたヒ−タである。スイッチSaをオンにす
ると、ヒ−タHaに交流電力が供給されて発熱し、所定
の温度で吸い上げ芯を加熱する。
【0030】図9は、本発明の消臭器におけるヒ−タの
基本的構成の説明図である。図9において、スイッチS
aにはリング状に形成されたヒ−タHaが接続され、ス
イッチSbにはリング状に形成されたヒ−タHbが接続
される。吸い上げ芯に対して、ヒ−タHaの加熱温度と
ヒ−タHbの加熱温度とは異なっており、例えば、ヒ−
タHbの発熱量をヒ−タHaの発熱量よりも大きく設定
する。
【0031】図9のような設定にすると、スイッチS
a、Sbの開閉を選択することにより、ヒ−タHa単独
の発熱、ヒ−タHb単独の発熱、ヒ−タHaとヒ−タH
bの両者の発熱の3段階に発熱量を切り換えることがで
きる。このため、寒冷地のように周囲温度が低い場合に
は、吸い上げ芯の加熱温度として高温が得られるような
発熱パタ−ンを選定することができる。
【0032】図10は、図9のようにヒ−タの加熱温度
を切り換える構成とした場合の発熱特性の一例を示す特
性図である。図10において、時刻taからtbまでの
期間は、ヒ−タHaに通電して吸い上げ芯を温度Taで
加熱する。時刻tbからtcまでの期間は、ヒ−タHb
に通電して吸い上げ芯を温度Tbで加熱する。時刻tc
からtdまでの期間は、ヒ−タHaとヒ−タHbに通電
して吸い上げ芯を温度Tcで加熱する。
【0033】このように、吸い上げ芯を加熱する温度を
段階的に上昇させることにより、消臭液が急速に蒸散さ
れて、消臭器を動作させる初期に消臭液の強い臭いが周
囲に立ち込めることを防止する。そして、消臭液は除々
に蒸散されるので利用者に不快感を感じさせることな
く、円滑に異臭を除去することができる。すなわち、図
10の構成では吸い上げ芯を段階的な温度で加熱するこ
とができ、消臭を円滑に行なえる。なお、周囲温度や異
臭の度合いに応じて、温度Ta、Tb、Tcのいずれか
の特性で連続的にヒ−タを通電することもできる。
【0034】図1は、本発明の実施の形態に係る消臭器
の全体構成について、内部を透視して示す説明図であ
る。図1において、消臭器50の容器は、箱状の本体ケ
−ス51と、蝶番のような開閉具61a、61bで本体
ケ−ス51に対して矢視Ra方向に開閉する扉61を有
している。本体ケ−ス51の底板60には載置台59を
取り付け、載置台59上に消臭液を充填したボトル56
を載置する。ボトル56には、図示を省略したフタを着
脱するためのねじ57が形成されている。58は吸い上
げ芯である。
【0035】52は、詳細な構成を図2により説明する
ヒ−タブロックである。このヒ−タブロック52は、横
方向の断面が略コ字状に形成されており、一辺に開口部
52aが形成されている。本体ケ−ス51の上板51a
には、吸い上げ芯58が加熱されたときに消臭液を外部
に蒸散するための蒸散口51xが設けられている。
【0036】ボトル56内に充填されている消臭液に
は、植物性油脂、葉酸、酢酸などの有機酸やテルピン、
ビタミンなどの植物乾留成分を素材として、スギ、ヒノ
キ、マツ、アマチャヅルなど約40種類の植物から約2
00種類のエキスを抽出した有機化合物が混入されてい
る。このため、酸性臭、アルカリ臭のいずれの異臭も除
去できる。
【0037】また、蝿、ゴキブリ、ネズミ等が嫌う臭い
を発生するので、室内のみならず下水道、ゴミ置場など
の屋外にも本発明の消臭器を設置することができる。な
お、会議室や事務室のように職場環境に配慮が求められ
る場所に消臭器を設置する場合には、天然のヒノキ、ラ
ベンダ−、レモンなどのような様々な樹木、花、果実の
香りを消臭液内に混入させることができる。
【0038】図1において、前記ヒ−タブロック52
は、本体ケ−ス51の背面板51bに適宜の手段で固定
する。背面板51bは平面状に形成されているので、壁
面のような垂直方向に平面がある場所にも容易に取り付
けることができ、消臭器50の設置場所の自由度が大き
くなる。
【0039】また、ヒ−タブロック52の一面に開口部
52aを形成しているので、開閉扉61を開き、ボトル
56を矢視X方向(水平方向)に移動させるときに、吸
い上げ芯58はヒ−タブロックに遮られることなく、ボ
トル56を簡単に本体ケ−ス51に挿入し、本体ケ−ス
51から離脱させることができる。消臭器50を壁面な
どに係止している場合でも、消臭器50を壁面などから
取り外すことなくそのままの状態でボトル56の交換が
できるので、消臭器50の取り扱いが簡単になる。ま
た、容器の高さ寸法も小さくできる。
【0040】図2は、ヒ−タブロック52の一例を示す
分解斜視図である。53a、53bは板状の二枚のヒ−
タで、例えばセラミックヒ−タで構成される。各ヒ−タ
53a、53bには、固定用のねじ穴53p、53qが
形成されている。各ヒ−タ53a、53bの一方の発熱
量は、他方の発熱量よりも大きく設定し、吸い上げ芯の
加熱温度を異ならせている。54は、平面視略U字状の
放熱板で、熱伝導率が大きい銅やアルミニュ−ムのよう
な金属や合金で形成される。放熱板54の両側には固定
用のねじ穴54p、54qが形成されている。
【0041】55は固定枠で、両側の側板55u、55
v、本体ケ−ス51の背面板51bへの取り付け部55
w、ヒ−タ53a、53bの載置部55r、55sが設
けられている。取り付け部55wに形成したねじ穴55
xは、後述するようにヒ−タブロック52を覆うカバ−
をねじにより固定するためのものである。側板55u、
55vの高さは、ヒ−タ53a、53b、放熱板54の
高さよりも低くして、材料費を節約している。
【0042】固定枠55の取り付け部55wを、本体ケ
−ス51の背面板51bへ接着剤または図示していない
ねじ穴からねじを挿入してねじ止めして固定する。次
に、ヒ−タ53a、53bを固定枠55の載置部55
r、55sに載置する。また、放熱板54をヒ−タ53
a、53bの内側に配置して、ねじ穴53p、54pと
ねじ穴53q、54qとの位置合わせをする。
【0043】この状態で、固定枠55の両側の側板55
u、55vに設けたねじ穴55p、55qからねじを挿
入して、ヒ−タ53a、53bと放熱板54を固定す
る。このように、U字状の放熱板54で二枚のヒ−タ5
3a、53bを連結しているので、一方のヒ−タのみを
発熱させた場合でも、U字状の放熱板54を介して熱伝
導され、他方のヒ−タ側の内面から放熱されて吸い出し
芯を加熱する。
【0044】すなわち、吸い出し芯は通電されたヒ−タ
側の放熱面と、後部の取り付け部55w側および通電さ
れたヒ−タとは反対側の側面から放熱板54により加熱
されることになる。このように、一部の板状ヒ−タへの
通電のみで吸い出し芯を全体的に加熱する構成としてい
るので、少ない消費電力で効率良く消臭液を蒸散させる
ことができる。
【0045】図3は、図2のヒ−タブロック52の各部
材を固定枠55に固定した状態を示す平面図である。図
3に示すように、U字状の放熱板54は、固定枠55の
両側の側板55u、55vに、ヒ−タ53a、53bと
密着した状態でねじ止めにより固定されている。このた
め、ヒ−タ53a、53bとの熱伝達を良好に行なうこ
とができる。
【0046】図1、図2においてはヒ−タブロック52
が露出しており、ヒ−タブロック52が高温の状態でボ
トル56を容器から挿脱すると、利用者の安全性に欠け
る場合がある。また、ヒ−タ53a、53bからの発生
熱は、図3の吸い出し芯側にのみZa、Zbとして放散
されて吸い出し芯を加熱することが必要である。しかし
ながら、ヒ−タブロック52の上方、下方、両側の外部
側方C、D方向にも放熱されてしまうので熱効率が低下
するという問題がある。
【0047】そこで、本発明においては、ヒ−タブロッ
ク52の開口部B側を開放して、その他の面を覆うカバ
−をヒ−タブロック52に被着して安全性を高めると共
に、無駄な熱放散を防止して熱効率を向上させている。
図4は、前記カバ−の斜視図、図5は図4の矢視Y方向
からみた背面図である。カバ−62は、耐熱性の部材、
例ば合成樹脂材やセラミックスなどにより構成されてい
る。
【0048】図4は、ヒ−タ53a、53bとカバ−6
2との配置関係のみを示しているが、実際には、カバ−
62は図2の放熱板54、固定枠の両側の側板55u、
55vも覆っており、取り付け部55w側は開放してい
る。カバ−62の固定部63に形成した取り付け穴63
aと、取り付け部55wに設けているねじ穴55xを位
置合わせして、ねじによりカバ−62を取り付け部55
wに固定する。
【0049】図4、図5に示されているように、カバ−
62は、ヒ−タブロックの開口部B側(放熱面側)と、
ヒ−タブロックの取り付け部55w側を開放し、その他
の部分ではヒ−タブロックを覆う構成としている。この
ため、利用者がボトルを交換する際の安全性が高められ
る。また、ヒ−タブロックからの余分な放熱が防止され
るので、熱効率を向上させることができる。
【0050】図6は、本発明に係る消臭器の回路構成の
一例を示す回路図である。図6において、交流100V
の電源に、電流容量2Aのフュ−ズF、第1のスイッチ
S1を直列に接続する。Paは、交流100Vの電源に
並列に接続される第1の表示回路である。第1の表示回
路Paは、コンデンサC1、抵抗R1、ダイオ−ドブリ
ッジD1の直列回路と、ダイオ−ドブリッジD1に接続
される発光ダイオ−ド(LED)P1で構成されてい
る。LEDP1は、スイッチS1がオンにされると赤色
に発光して、電源に消臭器が接続されたことを利用者に
報知する。
【0051】S2は、交流100Vの電源に並列に接続
される第2のスイッチ、H2は加熱温度が例えば85℃
に設定されているヒ−タ、Pbは第2の表示回路であ
る。第2の表示回路Pbは、コンデンサC2、抵抗R
2、ダイオ−ドブリッジD2の直列回路と、ダイオ−ド
ブリッジD2に接続される発光ダイオ−ド(LED)P
2で構成されている。スイッチS1がオンの状態でスイ
ッチS2がオンになると、ヒ−タH2に通電されてヒ−
タH2が発熱する。この際に、LEDP2は黄色に発光
する。また、LEDP1は赤色に発光する。
【0052】S3は、交流100Vの電源に並列に接続
される第3のスイッチ、H1は加熱温度が例えば95℃
に設定されているヒ−タ、Pcは第3の表示回路であ
る。第3の表示回路Pcは、コンデンサC3、抵抗R
3、ダイオ−ドブリッジD3の直列回路と、ダイオ−ド
ブリッジD3に接続される発光ダイオ−ド(LED)P
3で構成されている。スイッチS1がオンの状態でスイ
ッチS2をオフ、スイッチS3がオンになると、ヒ−タ
H1に通電されてヒ−タH1が発熱する。この際に、L
EDP3は緑色に発光する。また、LEDP1は赤色に
発光する。
【0053】スイッチS1、S2、S3をオンにする
と、LEDP1が赤色に、LEDP2が黄色に、LED
P3が緑色に発光する。各LEDを図1の本体ケ−ス5
1の適宜の位置に配置することにより、利用者は、ヒ−
タの加熱温度の度合いをLEDの発色から視覚により確
認することができる。また、何等かの理由によりフュ−
ズFの電流容量を超える過電流が流れると、フュ−ズF
が溶断してヒ−タへの電力の供給を遮断するので、安全
性が高められる。
【0054】以上の説明では、発熱量の異なる複数のヒ
−タの通電を切り換えることにより、図10に示すよう
に吸い出し芯の加熱温度を段階的に変更している。本発
明においては、吸い出し芯の加熱温度を連続的に制御す
ることも可能である。図7は、このような吸い出し芯の
加熱温度を連続的に制御する例を示す回路図である。
【0055】図7において、図6と同じ部分には同じ番
号を付与しており、詳細な説明は省略する。AC100
Vの電源に接続されているヒ−タHには、電子的制御素
子Qを直列に接続する。電子的制御素子Qは、トランジ
スタ、サイリスタなどを用いることができる。Wは制御
回路で、電子的制御素子Qを制御してヒ−タHの通電電
流を変化させ、発熱温度を調整する。
【0056】スイッチS2、S3は、電子的スイッチを
用いることができる。制御回路Wからの制御信号Ga、
Gbにより、スイッチS2、S3のオン、オフを制御す
る。図11は、図7の回路の温度特性を示す回路図であ
る。図10では、加熱温度TaからTbを経てTcまで
の温度上昇を段階的に行なっているが、図11の特性で
は、Ta〜TCの温度特性を連続的に制御することがで
きる。
【0057】図7の回路において、ヒ−タHに温度セン
サUを付設することにより、ヒ−タHによる加熱温度を
一定とすることができる。すなわち、温度センサUの検
知信号を制御回路Wに入力する。制御回路Wは、適宜の
制御信号を形成して電子的制御素子Qを制御する。
【0058】このようにして、ヒ−タHに供給される電
流を制御し、ヒ−タHによる加熱温度を一定とすること
ができる。したがって、周囲温度が変動するような雰囲
気の場所に消臭器を設置した場合でも、安定して消臭液
を外部に蒸散させることができ、消臭効果を高めること
ができる。なお、図7の例においても、ヒ−タHを平面
視コ字状に形成することにより、図1で説明したような
コ字状のヒ−タブロック52を構成することができる。
また、図4で示したようなカバ−62を被着する構成と
することもできる。
【0059】図1の例では、本体ケ−ス51は矩形状に
形成されている。本発明においては、本体ケ−スの形状
を種々設定することができる。図12、図13は、この
ように本体ケ−スの形状を変更した例を示す斜視図であ
る。図12は、開閉扉77を開放して内部の状態を示す
図であり、図13は、開閉扉77を閉じた使用状態を示
す図である。
【0060】図12、図13において、消臭器70の容
器には、本体ケ−ス71と開閉扉77を設ける。本体ケ
−ス71の背面71aは、平面形状とされており、壁面
などへの取り付けが容易に行なえるように構成してい
る。ヒ−タブロックに図4で説明したカバ−を被着した
加熱部72は背面71aに固定する。載置台73には、
消臭液を充填したボトル76aを載置する。
【0061】また、置き台74、75には、交換用のボ
トル76b、76cを載置する。このように、本体ケ−
ス71の内部に交換用のボトルを収納しているので、別
途交換用のボトルを収納する場所を必要とせず、ボトル
の交換を円滑に行なえる。本体ケ−ス71の上部と開閉
扉77の上部には、蒸散口78を連接して設ける。
【0062】開閉扉77の前面には、内部を観察するた
めの観察窓79を設け、ボトル76a内の消臭液の量を
観察して、ボトル交換時期を的確に判断できるようにし
ている。また、本体ケ−ス71の前面にスイッチS1〜
S3、LEDPa〜Pcを取り付け、開閉扉77を閉じ
ると開閉扉77の前面に各スイッチとLEDが突出する
構成としている。
【0063】このため、スイッチS1〜S3の操作が容
易となる。また、LEDの発色を見てヒ−タによる加熱
温度を視覚により判断しやすくなる。図13の斜視図に
示されているように、本発明の消臭器は、特に室内に設
置する場合に調度品としての品格のある外観を備えるこ
とができる。
【0064】図12、図13の例においても、加熱部7
2には前方に開口部Bが形成されている。このため、ボ
トルを交換する際には、開閉扉77を開放し、ボトル7
6aの吸い出し芯を前記開口部Bから水平方向に移動さ
せることにより、容易に取り出すことができ、交換用の
ボトルを加熱部72の位置に配置することができる。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明は、ヒ−タの加熱温度を変更する加熱温度変更手段を
設けている。このため、周囲温度に応じてヒ−タの加熱
温度を選定することができるので、消臭を効果的に行な
える。
【0066】請求項2に係る発明は、加熱温度の異なる
複数のヒ−タを備えている。このため、吸い上げ芯を段
階的な温度で加熱することができ、消臭を円滑に行なえ
る。
【0067】請求項3に係る発明は、加熱温度の異なる
複数の板状ヒ−タの放熱面と、複数の板状ヒ−タを連結
する放熱板とを前記吸い上げ芯と対向して配置してい
る。このため、一部の板状ヒ−タへの通電のみで吸い出
し芯を全体的に加熱するので、少ない消費電力で効率良
く消臭液を蒸散させることができる。
【0068】請求項4に係る発明は、複数の板状ヒ−タ
には、吸い上げ芯と対向する放熱面を除いて放熱を阻止
するカバ−を被着している。このため、利用者がボトル
を交換するときの安全性を高めることができる。また、
熱効率の向上が図れる。
【0069】請求項5に係る発明は、ヒ−タに直列に接
続される電子的制御素子を設けている。このため、加熱
温度を連続的に制御することができる。
【0070】請求項6に係る発明は、容器の少なくとも
背面を平面で形成し、前面には開閉扉を設けると共に、
容器内に詰め替え用ボトルを収納する載置台を設けてい
る。このため、壁面のような垂直方向に平面がある場所
にも消臭器を容易に取り付けることができ、消臭器の設
置場所の自由度が大きくなる。また、別途交換用のボト
ルを収納する場所を必要とせず、ボトルの交換を円滑に
行なえる。
【0071】請求項7に係る発明は、吸い上げ芯を加熱
するヒ−タに開口部を設けており、容器の開閉扉を開放
し、当該開口部から吸い上げ芯を水平方向に挿脱するこ
とにより、ボトルを容器から水平方向に挿脱する構成と
している。このため、ボトルの交換が容易に行なえ、容
器の高さ寸法も小さくできる。
【0072】請求項8に係る発明は、容器に、ヒ−タの
加熱温度を表示する温度表示手段を設けている。このた
め、利用者は、ヒ−タの加熱温度の度合いを視覚により
確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る消臭器の全体構成に
ついて、内部を透視して示す説明図である。
【図2】図1のヒ−タブロックの一例を示す分解斜視図
である。
【図3】図2のヒ−タブロックの各部材を固定枠に固定
した状態を示す平面図である。
【図4】カバ−の斜視図である。
【図5】図4の矢視Y方向からみた背面図である。
【図6】消臭器の回路構成の一例を示す回路図である。
【図7】吸い出し芯の加熱温度を連続的に変更する例を
示す回路図である。
【図8】従来例の消臭器におけるヒ−タの説明図であ
る。
【図9】本発明の消臭器におけるヒ−タの説明図であ
る。
【図10】消臭器の温度特性を示す特性図である。
【図11】消臭器の温度特性を示す特性図である。
【図12】本発明に係る消臭器の他の例を示す斜視図で
ある。
【図13】本発明に係る消臭器の他の例を示す斜視図で
ある。
【図14】消臭器の従来例を示す斜視図である。
【図15】図14のボトルを容器に取り付けた状態を示
す断面図である。
【図16】消臭器の従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
50 消臭器 51 容器の本体ケ−ス 51x 蒸散口 52 ヒ−タブロック 53a、53b 板状ヒ−タ 54 放熱板 55 支持枠 56 ボトル 58 吸い上げ芯 59 載置台 61 開閉扉 62 カバ−

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 蒸散口が形成されている容器と、内部に
    消臭液を充填し前記容器内に載置されるボトルと、当該
    ボトルの上部から突出して配置されボトル内の消臭液を
    吸い上げる吸い上げ芯と、前記吸い上げ芯を加熱するヒ
    −タとを備え、前記蒸散口から消臭液を蒸散させる消臭
    器において、前記ヒ−タの加熱温度を変更する加熱温度
    変更手段を設けたことを特徴とする消臭器。
  2. 【請求項2】 前記加熱温度変更手段は、加熱温度の異
    なる複数のヒ−タと、各ヒ−タを切り換えて電源に接続
    するスイッチからなることを特徴とする、請求項1に記
    載の消臭器。
  3. 【請求項3】 前記加熱温度変更手段は、加熱温度の異
    なる複数の板状ヒ−タと、各板状ヒ−タを連結する放熱
    板と、各板状ヒ−タを切り換えて電源に接続するスイッ
    チからなり、前記複数の板状ヒ−タの放熱面と、放熱板
    とを前記吸い上げ芯と対向して配置することを特徴とす
    る、請求項1に記載の消臭器。
  4. 【請求項4】 前記複数の板状ヒ−タには、前記吸い上
    げ芯と対向する放熱面を除いて放熱を阻止するカバ−を
    被着することを特徴とする、請求項3に記載の消臭器。
  5. 【請求項5】 前記加熱温度変更手段として、ヒ−タに
    直列に接続される電子的制御素子を設けることを特徴と
    する、請求項1に記載の消臭器。
  6. 【請求項6】 前記容器の少なくとも背面を平面で形成
    し、前面には開閉扉を設けると共に、容器内に詰め替え
    用ボトルを収納する載置台を設けたことを特徴とする、
    請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の消臭器。
  7. 【請求項7】 前記吸い上げ芯を加熱するヒ−タに開口
    部を設け、前記容器の開閉扉を開放し、当該開口部から
    前記吸い上げ芯を水平方向に挿脱することにより、ボト
    ルを容器から水平方向に挿脱することを特徴とする、請
    求項3ないし請求項6のいずれかに記載の消臭器。
  8. 【請求項8】 前記容器に、ヒ−タの加熱温度を表示す
    る温度表示手段を設けることを特徴とする、請求項1な
    いし請求項7のいずれかに記載の消臭器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006522617A (ja) * 2003-04-16 2006-10-05 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー 改善された香り物質送達のための方法、装置、組成物、及びシステム
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CN106686769A (zh) * 2016-11-20 2017-05-17 上海纤检仪器有限公司 膳食纤维测定仪加热装置

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