JP2002238264A - インバータ装置 - Google Patents
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Abstract
配線化によるシステムコストの低減が図れるようにした
インバータ装置を提供すること。 【解決手段】 インバータ装置1を親機インバータユニ
ット5と子機インバータユニット5aで構成し、マスタ
制御基板13で発生させたゲート信号を往路側ケーブル
21でスレーブ制御基板14に供給することにより、共
通のゲート信号により親機インバータユニット5と子機
インバータユニット5aの主スイッチング素子が制御さ
れるようにし、親機インバータユニット5と子機インバ
ータユニット5aの直流入力側を並列にして、PV電源
(太陽電池パネルからなる直流電源)22に接続できるよ
うにしたもの。
Description
タユニットが連携して動作できるようにしたインバータ
装置に係り、特に太陽光発電による電力を商用電力系統
に還流させて使用するようにしたシステムに好適なイン
バータ装置に関する。
として注目を集め、広く実用化されているが、この場
合、とにかく太陽電池が設置できさえすれば、その面積
に応じた電力で発電できるのが利点である。そこで、従
来から、太陽電池パネルを単位パネルに規格化し、設置
場所に応じて任意の枚数の単位パネルを群とした上で設
置する方法が採られており、これにより、容易に適用範
囲の拡大が図れるようになっている。
では、小規模なシステムなど、特別な場合を除き、太陽
電池で発電された電力を一旦、系統電源(商用電力系統)
に還流させ、系統の電力潮流に乗せて需要家に供給する
方法が、電力の安定供給の見地から一般的な使用形態に
なっているが、この場合、太陽電池で発電された直流の
電力を交流の電力に変換する装置が不可欠である。
ンバータ装置を設け、その交流出力端子を連携している
系統電源に接続する方法が採用されているが、この場
合、システム内に設置されている太陽電池パネルの出力
に対応した容量のインバータ装置を使用するのが通例で
ある。
に応じて、容量の異なるインバータ装置が必要になる。
つまり、この場合、例えば1KWの太陽電池パネルを持
ったシステムでは、1KW対応のインバータ装置が必要
で、例えば10KWの太陽電池パネルを持ったシステム
では、10KW対応のインバータ装置が必要になること
になる。
ステムの場合、群構成された太陽電池パネルを更に幾つ
かの群に分けて複数の下位群とし、各下位群毎に1台の
インバータ装置を設けることにより、各下位群で同一の
容量のインバータ装置で対応できるようにし、容量の共
通化によるコストの低廉化が図れるようにする方法が従
来技術として知られていた。
陽電池パネルを持った太陽光発電システムでは、太陽電
池パネルを10分割して1KWの下位群にし、各下位群
毎に1KW対応のインバータ装置を設けるようにするの
であるが、このとき、1KW対応のインバータ装置が汎
用化されているなどの理由により、10台の1KW対応
のインバータ装置の方が、10KW対応のインバータ装
置よりも廉価な場合があることから、コストの低廉化が
得られるのである。
ンバータ装置の並列接続について配慮がされておらず、
各太陽電池パネル群の発電エネルギーの有効利用の点
と、コストの抑制に限度が生じてしまう点に問題があっ
た。従来技術の場合、複数のインバータ装置の入力と出
力を並列に接続すると、インバータ装置間に還流を生
じ、出力電流にアンバランスが生じてしまう。
直流入力同士を並列に接続することができず、分離して
独立にしてあるが、この結果、従来技術では、各インバ
ータ装置間での運転協調ができず、インバータ装置に故
障が発生した場合、そのインバータ装置に対応する太陽
電池パネル群の発電エネルギーが有効利用できなくなっ
てしまうのである。
パネルからインバータ装置までの直流部配線もインバー
タ装置の台数分必要になり、且つ太陽電池パネルとイン
バータ装置には開閉器があるので、これもインバータ装
置の台数分必要になり、従って、システムコストが増大
してしまうのである。
は、まず第一に、何れかのインバータユニットに故障が
発生しても、太陽電池パネルのエネルギーを停滞させる
ことなく、正常なインバータ装置により利用できるよう
にすることであり、且つ直流部の共通配線化によるシス
テムコストの低減が図れるようにすることである。次に
第二は、太陽の日射が弱く、太陽電池パネルから得られ
る電力が少ないときでの効率低下が抑えられるようにす
ることである。
障したとき、正常なインバータ装置に影響を与えること
なく出力遮断させ、故障が解除されれば運転中のインバ
ータと同期運転を再開し、システムダウンのない安定な
運転を継続できるようにすることである。従って、本発
明の目的は、これらの課題が解決できるようにしたイン
バータ装置を提供することにある。
主回路を複数のユニットに分けて設けたインバータ装置
において、インバータユニットの主スイッチング素子に
対するゲート信号の供給を、全てのインバータユニット
で共通化することにより、複数のインバータユニットの
直流入力の並列化が得られるようにして達成される。こ
のとき、前記ゲート信号の供給が、前記複数のインバー
タユニットの中の任意の少なくとも1ユニットを対象と
して、任意に停止できるようにしても上記目的を達成す
ることができる。
インバータユニットを順に経由して直列に供給されるよ
うにしてもよく、更に、前記ゲート信号が、定電流源か
ら供給されるようにしても上記目的が達成でき、一方、
前記ゲート信号が、各インバータユニットに並列に供給
されるようにしても、同じく上記目的を達成することが
できる。
た複数台のインバータユニットが提供され、このとき、
インバータの運転状態を監視し、インバータの運転、停
止をコントロールする表示操作パネル器を備えたインバ
ータ装置を提供することができる。
に複数台のインバータユニットが設けられ、何れか1台
が親機インバータユニットになり、その他は子機インバ
ータユニットになる。そして、親機インバータユニット
にはマスタ制御基板を設け、この基板の機能として、イ
ンバータの基本制御機能、力率1制御機能、最大電力機
能、系統連携保護制御機能と各インバータユニットの主
素子を同期駆動する為のゲート信号出力機能を持たせ、
子機インバータユニットにはスレーブ制御基板を設ける
ことができる。
ート信号は、親機インバータユニットの主スイッチング
素子を駆動する信号になると共に、子機インバータユニ
ットの主信号素子を駆動する信号にもなり、この信号は
次の子機インバータユニットのスレーブ制御基板に受け
継ぎ、次々と子機インバータユニットのスレーブ制御基
板に伝送される。
マスク回路を設けることができ、このマスク回路を動作
させることにより、当該スレーブ制御基板のゲート信号
だけをマスクしながら、他の子機インバータにはそのま
まゲート信号が伝送されるようにすることができる。
機インバータユニトの出力を遮断するかしないかを容易
に制御することができる。また、マスタ制御基板から出
力されるゲート信号を定電流源から供給するようにする
こともでき、インバータユニットの運転台数が増減して
も安定したゲート制御を得ることができる。
置について、図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明によるインバータ装置の第1の実施形態
で、この実施形態に係るインバータ装置1は、出力端子
3と入力端子4、それに基本ユニットとなる親インバー
タユニット5と増設用ユニットとして付加される子機イ
ンバータユニット5aを備え、出力端子3は系統電源2
に接続され、入力端子4はPV電源23(太陽電池パネ
ルからなる直流電源)に接続されている。
源2の電圧を検出する系統電源電圧検出器6、高周波フ
ィルタユニット9、9a、入力と出力の電圧を整合させ
るための変圧器10、系統電源側とインバータユニット
側の間の接続と遮断を行なう電磁開閉器11、それに表
示操作パネル器12が備えられている。
は、直流の電力を交流の電力に変換する主スイッチング
素子を含むIPM(インテリジェントパワーモジュール)
15と、マスタ制御基板13が設けてある。マスタ制御
基板13には、インバータ動作に際して力率を1に制御
する機能と系統連携保護制御機能、最大電力機能、及び
各インバータユニットの主スイッチング素子同期駆動用
のゲート信号を出力する機能が備えられている。
M15aと、スレーブ制御基板14が設けられている。
スレーブ制御基板14には、マスタ制御基板13とは異
なり、インバータユニットの主スイッチング素子同期駆
動用のゲート信号を出力する機能は省かれているが、マ
スター側からのゲート信号を受継ぐ機能を有している。
は、自身の出力電流状態を検出する電流検出器7、7a
とIPM15、15a、制御回路動作用のDC/DCチ
ョッパ電源回路16、16a、逆流防止ダイオード1
7、17a、平滑コンデンサ18、18a、それにゲー
ト駆動基板19、19aにより構成されているが、この
とき、インバータユニット5には、更に直流電圧の状態
を検出する直流電圧検出回路8が設けられている。
ホィール用の高速ダイオードが並列に接続された6組の
IGBTからなる主スイッチング素子に、高速のスイッ
チング動作機能とモジュール内部の過電流、過熱異常に
よる自己出力遮断機能、それに警報信号出力機能の各機
能を付与させたモジュールで構成されている。
スイッチング素子を駆動するためゲート信号は、マスタ
制御基板13から出力され、ゲート駆動基板19、19
aを介して、それぞれのスイッチング素子に供給される
ようになっているが、このときのゲート信号の伝達経路
は、往路側ケーブル21を通ってマスタ制御基板13か
らスレーブ制御基板14に伝達され、復路側ケーブル2
2によって再びマスタ制御基板13に帰還させる経路に
なっている。
するためには、子機インバータユニットを更に付加する
のであるが、このとき図2に示すように、マスタ制御基
板13と各スレーブ制御基板14a、14bの間を、そ
れぞれ往路側ケーブル21、21aと、復路側ケーブル
22、22aにより接続してやれば良い。なお、この図
2は、付加されたインバータユニットが1台の場合で、
その分については、各構成要素を示す数字に添字aを付
して示してある。
うに、PV電源23と入力端子4の間に昇圧チョッパー
装置24を設け、これにより、図1と図2の実施形態に
おけるにおける変圧器10を取り除くようにしても良
い。但し、特に絶縁隔離が必要なときは別である。
V電源23の直流出力電圧が、系統電源2の交流電圧よ
りも高い場合(通常は反対であるが)には、昇圧チョッパ
装置24ではなく、降圧チョッパ装置になり、両方の電
圧が対応しているときは、昇圧チョッパ装置24も変圧
器10も不要である。
基板14a、それにゲート駆動基板19、19aについ
て、図4により説明する。なお、ここでは、主として、
インバータユニット15、15aに対するゲート信号の
供給経路についてだけ説明し、ゲート駆動基板19、1
9aを除き、詳細については後述する。
号出力回路部が搭載されているが、これは、マイクロプ
ロセッサ25、故障ホールド回路44、ゲートブロック
制御回路26、定電流駆動回路27、非反転出力型のバ
ッファIC28、非反転出力型のオープンコレクタトラ
ンジスタアレイ29、反転出力型のドライバーIC3
0、ゲート信号出力側用コネクタ37、ゲート信号入力
側用コネクタ40、+12Vの内部安定化電源41、切
換スッチ62、外部電源入力端子42が設けてあり、こ
れらによりゲート信号出力部64(後述)が構成されてい
る。
側ケーブル21用のゲート信号入力側用コネクタ38
と、復路側ケーブル22用のゲート信号出力側用コネク
タ39が設けてある。そして、ゲート駆動基板19、1
9aには、ゲート信号伝達用フォトカプラ31〜36、
31a〜36aが設けてある。なお、ここでは、各フォ
トカプラについて、それらの入力側となるLED(発光
ダイオード)だけが示してある。
で接続されるが、このときの接続態様は、インバータユ
ニットの設置台数に応じて異なる。
き、例えば図1〜図3において、子機インバータユニッ
ト5aが設けられていないで、親機インバータユニット
5だけで使用された場合には、マスタ側のゲート信号出
力側用コネクタ37とゲート信号入力側用コネクタ40
同士がそのまま接続される。
は、図示のように、マスタ制御基板側のゲート信号出力
側用コネクタ37はスレーブ制御基板側のゲート信号入
力側用コネクタ38が接続され、スレーブ制御基板側の
ゲート信号出力側用コネクタ39がマスタ制御基板のゲ
ート信号入力側用コネクタ40に接続される。そして、
子機インバータユニットが2台以上の場合は、順次、直
列に接続されるが、この場合については後述する次に、
この実施形態の動作について説明する。インバータ装置
1が始動されると、マイクロプロセッサ25は、後述す
るようにして親機インバータユニット5に故障などによ
る異常がないことを確認し、運転条件が成立すると、故
障ホールド回路44がゲートブロック制御回路26にゲ
ート駆動電源解除信号を与え、ゲートブロックを解除す
る。
化電源41と外部安定化電源43の一方をゲート信号駆
動用の電源として選択する働きをする。ここで、いま、
切換スイッチ62が内部安定化電源41側に接続されて
いた場合、ゲート信号の駆動電源は内部安定化電源41
から供給され、これがゲートブロック制御回路26を介
して定電流駆動回路27に供給される。
のU+、U−、V+、V−、W+、W−の各PWM信号
はマイクロプロセッサ25からゲート信号として出力さ
れ、これがバッファIC28を介してオープンコレクタ
トランジスタ29に供給される。このとき、ゲート信号
がアクティブ期間では、オープンコレクタトランジスタ
29の出力がHレベルでドライバーIC30の出力はL
レベルになるように設定してある。
の場合は、定電流のゲート信号が定電流駆動回路27か
ら定電流のゲート信号が出力され、親機インバータユニ
ット5のゲート駆動基板19にあるフォトカプラ31〜
36のLEDを駆動した後、コネクタ37、40を経由
して、そのままドライバーIC30に吸い込まれる。
図1〜図3に示すように親機インバータユニット5と1
台の子機インバータユニット5aによる運転の場合に
は、親機インバータユニット5側にあるフォトカプラ3
1〜36のLEDを駆動した定電流のゲート信号は、マ
スタ制御基板13のコネクタ37からケーブル21を介
してスレーブ制御基板14aのコネクタ38に供給され
る。
駆動基板19aにあるフォトカプラ31a〜36aのL
EDを駆動した後、ゲート信号出力側用コネクタ39か
らケーブル22によりマスタ制御基板13のゲート信号
入力側用コネクタ40に供給され、この後、ドライバー
IC30に吸い込まれるようになる。
ータユニットが2台の場合でも、親機インバータユニッ
ト5と子機インバータユニット5aの双方には、全く同
じタイミングのゲート信号が供給されることになり、従
って、親機インバータユニット5と子機インバータユニ
ット5aに、完全に同期したスイッチング動作を行なわ
せることができる。
ト5と子機インバータユニット5aが、入力も出力も並
列になっているにもかかわらず、循環電流が生じる虞れ
がなく、従って、この実施形態によれば、1系統のPV
電源23に対して、2台のインバータユニットで対応す
ることができる。
ォトカプラのLEDを駆動した定電流のゲート信号が、
最終的にはドライバーIC30に吸い込まれるようにな
っているが、これに代えて、図5に示すように、マスタ
制御基板13のゲート信号入力側用コネクタ40の出力
をアース(共通電位点)に接続し、各フォトカプラのLE
Dを駆動した定電流のゲート信号は、最終的には0Vラ
インであるアースに吸い込まれるようにしてもよく、こ
の場合でも、基本的な動作は同じになる。
に増す場合は、図6に示すように、マスタ制御基板13
のゲート信号出力側用コネクタから順次、各スレーブ制
御基板のコネクタ間を直列に接続してやれば良い。ここ
で、この図6は子機インバータユニットが3台の場合
で、この場合は、まずマスタ制御基板13のゲート信号
出力側用コネクタOUTを、ケーブル21により、1台
目のスレーブ制御基板14aのゲート信号入力側用コネ
クタINに接続する。なお、ここでも、子機インバータ
ユニット5a以外の子機インバータユニットについて
は、夫々添字b、cを付して示してある。
aのゲート信号出力側用コネクタOUTは、ケーブル2
1aを介して、次の2台目のスレーブ制御基板14bの
ゲート信号入力側用コネクタINに接続する。そして、
この2台目スレーブ制御基板14bのゲート信号出力側
用コネクタOUTを、ケーブル21bにより、3台目の
スレーブ制御基板14cのゲート信号入力側用コネクタ
INに接続するというように、次々と拡張して直列に接
続する。
合は3台目のスレーブ制御基板14c)のゲート信号出
力側用コネクタOUTを、マスタ制御基板13のゲート
信号入力側用コネクタINに、ケーブル22により接続
してやれば、配線が完結することになる。
バータユニットの台数を任意に増加させることができ、
1系統のPV電源23に対して、必要な台数のインバー
タユニットを並列に接続することができることになり、
この結果、いかなる発電能力の太陽電池パネルにも、同
一容量のインバータユニットで容易に対応することがで
きる。
ータユニット15も含め、全てのインバータユニットの
直流側が並列に接続できるので、太陽電池パネルからな
るPV電源23からインバータ装置1までの直流部配線
が一系統で済み、且つ開閉器4も1台で済むことになる
ので、コストダウンを容易に得ることができる。
ータユニットの台数に応じて、各インバータユニットに
おけるフォトカプラのLEDも同じ数だけ直列に接続さ
れた形になるので、直列に接続されたLEDの夫々の順
電圧に応じてゲート信号の電圧が分配された形になり、
駆動にバラツキが発生する虞れがある。
定電流駆動回路27から供給されているので、ゲート信
号は定電流化されており、従って、直列になっているL
EDの個数が多くなっても、全て同一の電流値で駆動さ
れるので、バラツキが生じる虞れがなく、全てのインバ
ータユニットで常に的確なスイッチング制御を得ること
ができる。
が更に多くなると、LEDの順電圧の加算値がさらに大
きくなり、定電流源を作るための電源電圧がマスタ制御
基板13内に設けてある+12Vの内部安定化電源41
から供給される電圧では不足し、的確な駆動ができなく
なる虞れが生じる。
62を設け、必要に応じて外部安定化電源43が選択で
きるようになっており、従って、この外部安定化電源4
3として、必要な電圧を発生するものを用意することに
より、子機インバータユニットの増設台数が多くなって
も、容易に対応できるようになっている。
図7により説明する。なお、ここでは、代表例として、
スレーブ制御基板14aについて説明するが、他の、ス
レーブ制御基板14b、14c、……でも同じである。
そして、この図7において、ゲート信号入力側用コネク
タ38aと、ゲート信号出力側用コネクタ39a、それ
にゲート駆動基板19a及びフォトカプラ31a〜36
aのLEDは、図4と図5の場合と同じである。
された子機インバータユニット15aのU相とW相の電
流値IU、IWが入力され、最大値選択回路46により
全波整流されて最大値が検出される。最大値選択回路4
6の出力は、比較器CPにより過電流異常判定レベル値
REFと比較され、過電流異常レベルを越えたとき比較
器CPの出力がHレベルとなり、故障ホールド用IC4
7にラッチが掛かって、故障の発生が記億されるように
なっている。
過電流及び/又は温度異常が発生したときLレベルにな
る信号TRIPが入力される。そして、この入力端子6
1に入力されている信号TRIPがLレベルになると故
障ホールド用IC48にラッチが掛かり、同じく故障の
発生が記億されるようになっている。
は子機インバータユニットのIPM15aに異常が発生
されると、故障ホールド用IC47、48の少なくとも
一方において、その出力QのレベルがHになり、出力Q
NはレベルLになる。そうすると、この故障ホールド用
IC47、48の少なくとも一方の出力QがレベルHに
なったことにより、故障判定論理回路49の出力がレベ
ルLになり、この結果、フォトカプラ51〜56がオン
される。
の出力側のフォトトランジスタは、夫々ゲート駆動基板
19aにあるフォトカプラ31a〜36aのLEDに並
列に接続されており、従って、フォトカプラ51〜56
がオンされると、フォトカプラ31a〜36aのLED
は個々に全てが短絡される。
フォトカプラ31a〜36aのLEDを経由してコネク
タ39aに流れていたゲート信号はフォトカプラ51〜
56により迂回されてしまうようになり、この結果、フ
ォトカプラ31a〜36aはゲート信号と無関係にオフ
され、子機インバータユニット15aはゲートブロック
状態になって出力遮断される。
プラ51〜56を経由することにより、依然としてコネ
クタ38aからコネクタ39aに流れているので、親機
インバータユニット15のマスタ制御基板13から他の
子機インバータユニットを経由して戻るゲート信号の経
路が途切られてしまうことはない。
の異常が発生してないインバータユニットの運転はその
まま継続された状態で、異常が発生したインバータユニ
ットについてだけ確実に停止されることになり、異常発
生に対する充分な保護のもとで、異常発生による機能低
下は常に最小限に抑えられ、そのまま運転を継続させる
ことができる。
48の少なくとも一方の出力QNがレベルLになったこ
とにより、フォトカプラ57、59の少なくとも一方が
オンされ、この結果、このスレーブ制御基板14aと表
示操作パネル器12(図1〜図3)の間を接続するための
入出力端子50aを介して、表示操作パネル器12にイ
ンバータ故障信号ALMが供給される。
のインバータ故障信号ALMが供給されたことにより、
予め設定してある一定時間経過後、故障解除信号RSを
発生し、入出力端子50aを介してスレーブ制御基板1
4aに供給する。そして、この故障解除信号RSが入力
されたことにより、フォトカプラ59がオンさせる。
と、故障ホールド用IC47、48にリセット信号が供
給されるので、これら故障ホールド用IC47、48に
よる故障ホールドは、ここで解除される。そして、この
結果、フォトカプラ51〜56がオフされるので、ゲー
ト駆動基板側19aのフォトカプラ31a〜36aには
再びゲート信号が流れるようになる。
除され、故障ホールド用IC47、48のセット入力S
がレベルHになっていないことを条件として、子機イン
バータユニット5aの運転が再開される。一方、この子
機インバータユニット5aに異常が発生して無いときで
も、故障解除信号RSを入力してフォトカプラ59をオ
ン、オフさせることにより、フォトカプラ51〜56の
オンオフを制御することができ、従って、この実施形態
によれば、インバータユニットの運転停止が任意に得ら
れるようになる。
てある場合を例にして、マスタ制御基板13とスレーブ
制御基板14a、表示操作パネル器12の相互関係につ
いて図8により説明する。ここで、マスタ制御基板13
は、既に説明した通り、ゲート信号出力部64、故障ホ
ールド回路44、ゲートブロック制御回路26などが備
えられているが、これらによるスレーブ制御基板14a
及び表示操作パネル器12との情報の授受は以下のよう
にして行なわれる。
6とインバータユニットの出力電流状態を検出する電流
検出器7、それに直流部電圧状態を絶縁検出する直流電
圧検出器8から得られたアナログ信号は、バッファアン
プ70、サンプルホールドIC71、マルチプレクサI
C72、それにバッファアンプ69を経由してA/D変
換器73に供給される。
タル信号に変換された後、バファIC74を介してデー
タバスライン68に乗せられ、デコーダ75のコントロ
ールにより、マイクロプロセッサ25に検出データが取
り込まれる。ここで、マルチプレクサ72とデコーダ7
5は、各種データを選択しデータバスラインに出る情報
を切りかえる働きをする。
情報に基づいてインバータの基本制御、力率1制御、系
統連携保護制御、最大電力追従制御、状態監視などに必
要な処理を実行する。このとき、マスタ制御基板13の
マイクロプロセッサ25と、表示操作パネル器12のマ
イクロプロセッサ80の間での状態監視の状態及びその
他の設定情報の授受は、マスタ制御基板13側の通信用
ドライバーIC65aと表示操作パネル器12側の通信
用ドライバーIC79により入出力端子75を介して行
なわれる。
報を取り込んだマイクロプロセッサ80は、取り込んだ
情報に基づいて各種モニタ用データを作成し、データバ
ス81に出力する。この信号はデコーダ機能付LEDド
ライバー82により処理され、系統電圧、電流、直流電
流、出力電力などの各種モニター値が3桁のLED表示
器83に表示される。
ン84が設けてあり、これらの操作により入力されたシ
ステム全体の運転、停止、及び各種設定情報は、マイク
ロプロセッサ80及び通信用ドライバーIC79を介し
てマスタ制御基板13のマイクロプロセッサ25に供給
され、これにより、インバータ装置1の動作が表示操作
パネル器12により制御されるようになっている。
ドッグタイマーにハードエラーが発生すると通信による
制御ができなくなってしまう。マスタ制御基板13にフ
ォトカプラ66を設け、マイクロプロセッサ25からW
DT(ウッチドッグタイマーエラー)信号が出力されたと
き、この信号を入出力端子77を介して表示操作パネル
器12に供給するようになっている。
ロプロセッサ80は、このWDT信号の供給を受けたこ
とにより、予め設定してある一定時間経過後、故障解除
信号RESをマスタ制御基板13側に送る。これによ
り、マスタ制御基板13側では、フォトカプラ67がオ
ンされ、マイコン初期化用IC63がリセットされるこ
とにより、マイクロプロセッサ25と故障ホールド用I
C44の初期化が行なわれる。
ータユニットが3台の場合の例なので、3個のスレーブ
制御基板14a、14b、14cがある。そして、故障
などによる異常が発生したときは、図7でも説明した通
り、これらスレーブ制御基板14a、14b、14c
は、インバータ故障信号ALMを発生し、表示操作パネ
ル器12に供給する。
信号RSを発生し、各スレーブ機制御基板14a、14
b、14cに供給するが、このときの表示操作パネル器
12と各スレーブ機制御基板14a、14b、14cの
間での情報の授受は、入出力端子50a、50b、50
cを介して行なわれる。
子機インバータユニットに故障が無いときでも、運転指
令と停止指令としての機能を持っている。つまり、RS
信号は、それがLレベルのときはゲート信号をマスク
し、当該インバータユニットの出力を遮断することがで
きる。
トに関係なく、RS信号が与えられたインバータユニッ
トだけの運転を停止させることができる。また、RS信
号がHレベルのときは、当該インバータユニットのゲー
ト信号に対するのマスクは解除され、運転中の他のイン
バータユニットに同期投入して運転を再開させることが
できる。
バータユニット5から発生される出力電流指令値や出力
電力指令値などの制御情報をマスタ制御基板13から表
示操作パネル器12に通信伝送し、親機インバータユニ
ット5の出力状態が100%に近い状態になったら、次
の子機インバータユニットの動作を開始させるための指
令が表示操作パネル器12から発生させるという制御も
可能にすることができる。
親機インバータユニットの運転状態を見て予測し、シス
テム全体からみた発電効率が最適になるようなインバー
タユニットの運転台数を知ることができ、これに基づい
て表示操作パネル器12から指示することが可能にな
る。
チング損失は、その運転出力に関係無く、ほぼ一定にな
るから、インバータユニットを軽負荷で運転すると、一
般に効率は低下する。よって、本発明の運転台数切換機
能を使用すれば、太陽電池パネルの出力に応じインバー
タの運転台数を制限出来、効率を向上させることが可能
となる。
する。ここで、この実施形態が、上記した実施形態と異
なる点は、主としてゲート信号が各素レープ制御基板に
並列に供給される点と、マスタ制御基板とスレーブ制御
基板の各々にゲートブロック制御回路が設けられている
点にある。
タ制御基板13とスレーブ制御基板14aを示したもの
で、この実施形態においては、まず、ゲート信号の駆動
電源に定電流源回路を用いるのではなく、ゲートブロッ
ク制御回路26のトランジスタを介して、定電圧のゲー
ト解除信号として出力されるようになっている。
U−、V+、V−、W+、W−のPWM信号として出力
される主スイッチング素子駆動用のゲート信号は、バッ
ファIC28、85を介して伝えられるが、ここで、こ
のゲート信号は、それがアクティブ状態のとき、バッフ
ァIC85の出力がLレベルになるようにしてある。
き、ゲートブロック制御回路26からゲート駆動基板1
9のフォトカプラ31〜36のLEDに電流が流れ、ゲ
ート電流調整用の抵抗95を介してバッファIC85に
吸い込まれることになる。また、このゲート信号は、ド
ライバーIC30からゲート信号出力側コネクタ86に
供給され、ゲート信号ケーブル94を介して子機インバ
ータユニット5aに伝送される。
信号ケーブル94を介して入力された信号は、スレーブ
制御基板14aのゲート信号入力側コネクタ87に受け
継がれるが、このとき、U+、U−、V+、V−、W
+、W−のPWMゲート信号の他、ゲートブロック信号
とOVライン信号が一緒に伝送される。
ト信号は、バッファIC91に供給され、子機インバー
タユニットのゲート駆動基板19aにあるフォトカプラ
31a〜36aのLEDを駆動する信号になる。また、
ゲートブロック信号は、スレーブ制御基板にある故障判
定論理回路90により論理積がとられ、ゲートブロック
制御回路89を制御する信号になる。
7の各端子は、更にゲート信号出力側コネクタ88の各
端子にそのまま接続されていて、次の子機インバータユ
ニットのスレーブ制御基板にあるゲート信号入力側コネ
クタ87に伝達されるようになっている。
バータユニットの台数を拡張し、例えば子機インバータ
ユニット5aに更に子機インバータユニット5b、5c
を増設する場合は、図10に示す通り、ゲート信号ケー
ブル94に加えて、更にゲート信号ケーブル94a、9
4bによりスレーブ制御基板のゲート信号入力側コネク
タとゲート信号出力側コネクタを順次接続してやればよ
い。
号は各インバータユニットで並列に使用されるので、元
に戻す必要は無い。そこで、最後のゲート信号ケーブル
94cの終端にあたる子機インバータユニット5cで
は、そこにあるスイッチ92をオンし、ここで、終端抵
抗93を介して、全ての信号が接地されるようしてあ
る。
14aの一例を図11に示す。そして、この図11に示
したスレーブ制御基板14aについては、図7に示した
スレーブ制御基板14aと同じ部分についての説明は省
き、相違している点についてだけ説明する。まず、図7
のスレーブ制御基板14aでは、インバータユニット自
体の故障判定論理回路49の出力が、ゲート信号を迂回
させマスクするためのフォトカプラ51〜56の駆動信
号になっている。
タ制御基板13の故障ホールド回路44から出力された
ゲートブロック信号が、各信号ケーブルを介して故障判
定回路49aに入力され、子機インバータユニット自身
の故障判定結果と論理積がとられた信号が故障判定回路
49aから出力され、ゲートブロック制御用回路89の
トランジスタをオン、オフ制御するようになっている。
常時にはレベルHになるように設定してある。そこで、
異常時にゲートブロック制御用回路89のトランジスタ
がオンに制御されると、その出力信号GSがレベルLに
なるので、ゲート駆動基板19aのフォトカプラ31a
〜36aのLEDは、ゲート信号の状態と無関係に常時
オフ状態に保持され、ゲートブロック制御されることに
なる。
を複数台運転する場合において、各インバータユニット
直流部インバータに故障の際の太陽電池パネルのエネル
ギー利用の停滞をなくすことができる。また、太陽電池
パネルの発電エネルギーの大きさに応じて、運転インバ
ータ運転台数が選択されるので、インバータ主素子の無
駄なスイッチング損失が抑えられ、インバータ効率の向
上が得られ、また、インバータ故障時におけるシステム
の停止期間をなくすことができる。更に、複数台運転に
おけるマスタ、スレーブ制御基板の採用、インバータユ
ニット本体の共用化によるインバータ装置のコスト低減
が図れる。
す全体構成図である。
の増設を説明するための全体構成図である。
示す全体構成図である。
スレーブ制御基板の一例における接続状態を示す回路図
である。
スレーブ制御基板の他の一例における接続状態を示す回
路図である。
トの増設方法の説明図である。
を示す回路図である。
の一例を示す構成図である。
スレーブ制御基板の他の一例における接続状態を示す回
路図である。
ユニットの増設方法の説明図である。
施形態を示す回路図である。
レータ) 17 逆流防止ダイオード 18 平滑コンデンサ 19a、19b、19c ゲート駆動基板 20、21 往路側ケーブル(ゲート信号線行き) 22 復路側ケーブル(ゲート信号線帰り) 23 PV電源(太陽電池パネルからなる直流電源) 24 昇圧チョッパー装置 25 マイクロプロッセッサ 26 ゲートブロック制御回路 27 定電流源回路 28 バッファIC(非転反出力) 29 オープンコレクタトランジスタアレイ(非反転出
力) 30、30a ドライバーIC(転反出力) 31、31a ゲートドラーバー部フォトカプラ(U相
+用) 32、32a ゲートドラーバー部フォトカプラ(U相
−用) 33、33a ゲートドラーバー部フォトカプラ(V相
+用) 34、34a ゲートドラーバー部フォトカプラ(V相
−用) 35、35a ゲートドラーバー部フォトカプラ(W相
+用) 36、36a ゲートドラーバー部フォトカプラ(W相
−用) 37 ゲート信号線出力側用コネクタ 38、38a ゲート信号線入力側用コネクタ 39、39a ゲート信号線出力側用コネクタ 40 ゲート信号線入力側用コネクタ 41 ゲート信号駆動用内部+12V内部安定化電源 42 外部電源入力端子 43 外部安定化電源 44 故障ホールド回路 45 制御状態監視用IC 46 最大値選択回路 47、48 故障ホールド用IC 49、49a 故障判定論理回路 50a、50b、50c 入出力端子 51 フォトカプラ(ゲートドラーバー部U相信号+祖
止用) 52 フォトカプラ(ゲートドラーバー部U相信号−祖
止用) 53 フォトカプラ(ゲートドラーバー部V相信号+祖
止用) 54 フォトカプラ(ゲートドラーバー部V相信号−祖
止用) 55 フォトカプラ(ゲートドラーバー部W相信号+祖
止用) 56 フォトカプラ(ゲートドラーバー部W相信号−祖
止用) 57 フォトカプラ(スレーブ機自身過電流保護アラー
ム出力用) 58 フォトカプラ(スレーブ機自身IPM保護アラー
ム出力用) 59 スレーブ機故障解除信号 60 INV出力電流検出信号入力端子 61 IPM保護トリップ信号入力端子 62 切換スイッチ 63 マイコン初期化用IC 64 ゲート信号出力部 65 通信用ドラーバーIC 66 ウッチドッグタイマーエラー出力用フォトカプラ 67 マイコン初期化入力信号用フォトカプラ 68 データバスライン 69 バファアンプ 70 バファアンプ 71 サンプルホールドIC 72 信号選択マルチプレクサIC 73 A/D変換器 74 スリーステイトバファアIC 75 デコーダ回路 76 表示操作パネル器用外部通信用端子 77 表示操作パネル器用外部入力端子 79 通信用ドラーバーIC 80 マイクロプロッセサ 81 データバスライン 82 デコーダ機能付きLEDドライバー 83 3桁LED表示器(群) 84 各種設定ボタン(群) 85 ドライバーIC 86 ゲート信号線出力側用コネクタ 87 ゲート信号線入力側用コネクタ 88 ゲート信号線出力側用コネクタ 89 ゲートブロック制御回路 90 故障判定論理回路 92 終端抵抗投入用スイッチ 93 終端抵抗 94、94a、94b ゲート信号ケーブル 95 ゲート電流調整用の抵抗 A/B アドレスバスライン D/B データバスライン A/D A/D変換器 CP 比較器 GS ゲートブロック信号 ALM インバータ故障信号 RES、RS 故障解除信号 WDT ウォッチドックタイマーエラー信号 TX 送信 RX 受信 U+ U相上側ゲート信号 U− U相下側ゲート信号 V+ V相上側ゲート信号 V− V相下側ゲート信号 W+ W相上側ゲート信号 w− W相下側ゲート信号 MRS マイコン初期化信号
Claims (5)
- 【請求項1】 インバータ主回路を複数のユニットに分
けて設けたインバータ装置において、 インバータユニットの主スイッチング素子に対するゲー
ト信号の供給を、全てのインバータユニットで共通化す
ることにより、複数のインバータユニットの直流入力の
並列化が得られるように構成したことを特徴とするイン
バータ装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の発明において、 前記ゲート信号の供給が、前記複数のインバータユニッ
トの中の任意の少なくとも1ユニットを対象として、任
意に停止できるように構成されていることを特徴とする
インバータ装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の発明において、 前記ゲート信号が、各インバータユニットを順に経由し
て直列に供給されるように構成されていることを特徴と
するインバータ装置。 - 【請求項4】 請求項1に記載の発明において、 前記ゲート信号が、各インバータユニットに並列に供給
されるように構成されていることを特徴とするインバー
タ装置。 - 【請求項5】 請求項3に記載の発明において、 前記ゲート信号が、定電流源から供給されるように構成
されていることを特徴とするインバータ装置。
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