JP2002235652A - フランシス水車 - Google Patents
フランシス水車Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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- Y02E10/20—Hydro energy
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- Hydraulic Turbines (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】シール用連通路からドラフトチューブ内に流出
する水流による水車の水車効率の低下を抑制できるフラ
ンシス水車を提供する。 【解決手段】フランシス水車1の主軸2と一体に回転す
るランナ3の外周部3aに設けたシュラウドリング5の
外周に、ランナ3の上流側13と下流側14とを連通す
るシール用連通路15を形成し、その上流側端部15a
をシールするように下カバー7を配設する。ランナ3の
下流側にドラフトチューブ4を設置する。連通路15の
チューブ4側部分である下流側端部15bを、チューブ
4の入口部4aを通る主流の流れ方向に対して順方向に
傾け、その上流側でリング5との間をシールするように
カバー7の下流側端部7aにシールリング6を設ける。
連通路15内に流入した水を、チューブ4の入口部4a
において、主流に対して斜めとなる順方向から合流させ
て主流を乱さないようにしたこと特徴としている。
する水流による水車の水車効率の低下を抑制できるフラ
ンシス水車を提供する。 【解決手段】フランシス水車1の主軸2と一体に回転す
るランナ3の外周部3aに設けたシュラウドリング5の
外周に、ランナ3の上流側13と下流側14とを連通す
るシール用連通路15を形成し、その上流側端部15a
をシールするように下カバー7を配設する。ランナ3の
下流側にドラフトチューブ4を設置する。連通路15の
チューブ4側部分である下流側端部15bを、チューブ
4の入口部4aを通る主流の流れ方向に対して順方向に
傾け、その上流側でリング5との間をシールするように
カバー7の下流側端部7aにシールリング6を設ける。
連通路15内に流入した水を、チューブ4の入口部4a
において、主流に対して斜めとなる順方向から合流させ
て主流を乱さないようにしたこと特徴としている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、ダムや堰
などの内部に設置されて水力発電に用いられるフランシ
ス水車に関する。
などの内部に設置されて水力発電に用いられるフランシ
ス水車に関する。
【0002】
【従来の技術】フランシス水車は、主軸に連結されてい
るランナ(羽根車)が有している複数枚のランナベーン
が水流を受けることにより回転する。
るランナ(羽根車)が有している複数枚のランナベーン
が水流を受けることにより回転する。
【0003】ランナを回転させる水は、例えば、ダムな
どの貯水槽から取水口などを通して水圧管路内に取り入
れられる。この水圧管路内に取り入れられた水は、貯水
槽に貯えられていた状態で有していた位置エネルギーに
相当するエネルギーがランナにより取り出され、エネル
ギーを失った低圧の水がドラフトチューブから放出され
る。
どの貯水槽から取水口などを通して水圧管路内に取り入
れられる。この水圧管路内に取り入れられた水は、貯水
槽に貯えられていた状態で有していた位置エネルギーに
相当するエネルギーがランナにより取り出され、エネル
ギーを失った低圧の水がドラフトチューブから放出され
る。
【0004】ランナの周囲には、水圧管路によって導か
れた水流を、ランナに向けてその外周側から周方向に沿
って略一定の向きに流すための渦巻形のケーシング(渦
巻室)が、ランナをその外側から囲むように配設されて
いる。このケーシングの中には、その中央部にランナが
回転自在に配置されている。このランナの周囲には、ケ
ーシング内を流れる水流が各ランナベーンに効率よく当
たるように、ランナベーンに向かう水流の流量などを加
減しつつ案内するための複数枚のガイドベーン(案内羽
根)が配置されている。これらのガイドベーンの周囲に
は、水流の流れを整える(整流する)ため、および構造
強度の上での複数枚のステーベーンを有するスピードリ
ングが配置されている。また、ランナの下流側には、ラ
ンナを回転させた後の水流を、水車の外部、例えば、放
水路などに放出するためのドラフトチューブ(吸出し
管)が設けられている。
れた水流を、ランナに向けてその外周側から周方向に沿
って略一定の向きに流すための渦巻形のケーシング(渦
巻室)が、ランナをその外側から囲むように配設されて
いる。このケーシングの中には、その中央部にランナが
回転自在に配置されている。このランナの周囲には、ケ
ーシング内を流れる水流が各ランナベーンに効率よく当
たるように、ランナベーンに向かう水流の流量などを加
減しつつ案内するための複数枚のガイドベーン(案内羽
根)が配置されている。これらのガイドベーンの周囲に
は、水流の流れを整える(整流する)ため、および構造
強度の上での複数枚のステーベーンを有するスピードリ
ングが配置されている。また、ランナの下流側には、ラ
ンナを回転させた後の水流を、水車の外部、例えば、放
水路などに放出するためのドラフトチューブ(吸出し
管)が設けられている。
【0005】また、ランナの外周部にはシュラウドリン
グが設けられ、このリングの外周部には、ランナの上流
側とドラフトチューブの上流側端部とを連通する隙間が
設けられている。この隙間は、ここから水車の外部に水
が漏れないように、ケーシングをその下方から支持する
ように設けられた下カバーによって覆われている。すな
わち、前記隙間は、ケーシングとドラフトチューブとを
連通するシール用連通路として形成されている。これに
より、ケーシング内の水流の一部は、ランナの内部を通
ることなく、シール用連通路を通ってランナの上流側か
らドラフトチューブ内に直接流れ込む。
グが設けられ、このリングの外周部には、ランナの上流
側とドラフトチューブの上流側端部とを連通する隙間が
設けられている。この隙間は、ここから水車の外部に水
が漏れないように、ケーシングをその下方から支持する
ように設けられた下カバーによって覆われている。すな
わち、前記隙間は、ケーシングとドラフトチューブとを
連通するシール用連通路として形成されている。これに
より、ケーシング内の水流の一部は、ランナの内部を通
ることなく、シール用連通路を通ってランナの上流側か
らドラフトチューブ内に直接流れ込む。
【0006】このシール用連通路を通る水流の流量が増
えると、ランナを回転させる水流の流量が減り、水車の
発電効率が損われる。この損失を抑制するために、シー
ル用連通路は、その入口において下カバーのランナの上
流側とシュラウドリングの上部との間を接近させて絞ら
れている。それとともに、シール用連通路の出口におい
て下カバーに設けられたシールリングで、シュラウドリ
ングの下流側端部とドラフトチューブの上流側端部との
間を絞られている。
えると、ランナを回転させる水流の流量が減り、水車の
発電効率が損われる。この損失を抑制するために、シー
ル用連通路は、その入口において下カバーのランナの上
流側とシュラウドリングの上部との間を接近させて絞ら
れている。それとともに、シール用連通路の出口におい
て下カバーに設けられたシールリングで、シュラウドリ
ングの下流側端部とドラフトチューブの上流側端部との
間を絞られている。
【0007】以上説明した構成により、水圧管路からケ
ーシング内に流れ込んだ水流は、その殆どがスピードリ
ングおよびガイドベーンによって所定の流れ状態に調節
された後、ランナに向けて流される。ランナは、ランナ
ベーンが水流を受けることにより回転する。ランナが回
転すると、このランナに連結されている主軸が回転す
る。主軸は発電機に連結されており、主軸が回転するこ
とにより、発電機は発電する。水流は、ランナを回転さ
せた後、ドラフトチューブを通って放水路に放出され
る。
ーシング内に流れ込んだ水流は、その殆どがスピードリ
ングおよびガイドベーンによって所定の流れ状態に調節
された後、ランナに向けて流される。ランナは、ランナ
ベーンが水流を受けることにより回転する。ランナが回
転すると、このランナに連結されている主軸が回転す
る。主軸は発電機に連結されており、主軸が回転するこ
とにより、発電機は発電する。水流は、ランナを回転さ
せた後、ドラフトチューブを通って放水路に放出され
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ランナの上流側からシ
ール用連通路内に流れ込んだ水は、ドラフトチューブの
上流側端部からドラフトチューブ内に流出される。シー
ル用連通路の出口側端部は、簡単に形成できるように、
一般にはドラフトチューブの入口側壁面に対して略直角
に形成されて、ドラフトチューブの入口に連通されてい
る。したがって、シール用連通路からドラフトチューブ
内に流出する水の流れは、ランナを通過してドラフトチ
ューブ内に流れ込む水流(主流)の流れに対して略直角
方向から合流する。これにより、主流の流れが容易に乱
される。主流の流れが乱されると、エネルギー損失を生
じ、水車の効率が損われる。
ール用連通路内に流れ込んだ水は、ドラフトチューブの
上流側端部からドラフトチューブ内に流出される。シー
ル用連通路の出口側端部は、簡単に形成できるように、
一般にはドラフトチューブの入口側壁面に対して略直角
に形成されて、ドラフトチューブの入口に連通されてい
る。したがって、シール用連通路からドラフトチューブ
内に流出する水の流れは、ランナを通過してドラフトチ
ューブ内に流れ込む水流(主流)の流れに対して略直角
方向から合流する。これにより、主流の流れが容易に乱
される。主流の流れが乱されると、エネルギー損失を生
じ、水車の効率が損われる。
【0009】よって、本発明が解決しようとする課題
は、シール用連通路からドラフトチューブ内に流出する
水流によるランナの効率の低下を抑制できるフランシス
水車を得ることにある。
は、シール用連通路からドラフトチューブ内に流出する
水流によるランナの効率の低下を抑制できるフランシス
水車を得ることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明に係るフランシス水車は、主軸と、水流を受
けて前記主軸と一体に回転するランナと、このランナの
下流側に設けられて前記水流を放出するドラフトチュー
ブと、前記ランナの外周部に設けられたシュラウドリン
グと、このシュラウドリングの外周に、前記ランナの上
流側と下流側とを連通するシール用連通路を前記シュラ
ウドリングとの間に形成して設けられ、かつ、前記シー
ル用連通路の前記ドラフトチューブ側部分を、前記ドラ
フトチューブの入口部を通る水流の流れ方向に対して順
方向に傾けるとともに、その上流側で前記シュラウドリ
ングとの間をシールするシールリングを有した下カバー
とを具備することを特徴とするものである。
に、本発明に係るフランシス水車は、主軸と、水流を受
けて前記主軸と一体に回転するランナと、このランナの
下流側に設けられて前記水流を放出するドラフトチュー
ブと、前記ランナの外周部に設けられたシュラウドリン
グと、このシュラウドリングの外周に、前記ランナの上
流側と下流側とを連通するシール用連通路を前記シュラ
ウドリングとの間に形成して設けられ、かつ、前記シー
ル用連通路の前記ドラフトチューブ側部分を、前記ドラ
フトチューブの入口部を通る水流の流れ方向に対して順
方向に傾けるとともに、その上流側で前記シュラウドリ
ングとの間をシールするシールリングを有した下カバー
とを具備することを特徴とするものである。
【0011】また、前記課題を解決するために、本発明
に係るフランシス水車は、主軸と、水流を受けて前記主
軸と一体に回転するランナと、このランナの下流側に設
けられて前記水流を放出するドラフトチューブと、前記
ランナの外周部に設けられたシュラウドリングと、この
シュラウドリングの外周に、前記ランナの上流側と下流
側とを連通するシール用連通路を前記シュラウドリング
との間に形成して設けられ、かつ、一端部で前記シュラ
ウドリングとの間をシールする外側シールリング、この
外側シールリングによるシール部より下流側に前記シュ
ラウドリングの下流側端面に近接して連続するように前
記外側シールリングの内側に配設された内側シールリン
グ、および前記ドラフトチューブの入口部を通る水流の
流れ方向に対して順方向に傾いた通路出口を有して前記
両シールリング間に形成された漏れ通路を有した下カバ
ーとを具備することを特徴とするものである。
に係るフランシス水車は、主軸と、水流を受けて前記主
軸と一体に回転するランナと、このランナの下流側に設
けられて前記水流を放出するドラフトチューブと、前記
ランナの外周部に設けられたシュラウドリングと、この
シュラウドリングの外周に、前記ランナの上流側と下流
側とを連通するシール用連通路を前記シュラウドリング
との間に形成して設けられ、かつ、一端部で前記シュラ
ウドリングとの間をシールする外側シールリング、この
外側シールリングによるシール部より下流側に前記シュ
ラウドリングの下流側端面に近接して連続するように前
記外側シールリングの内側に配設された内側シールリン
グ、および前記ドラフトチューブの入口部を通る水流の
流れ方向に対して順方向に傾いた通路出口を有して前記
両シールリング間に形成された漏れ通路を有した下カバ
ーとを具備することを特徴とするものである。
【0012】また、前記課題を解決するために、本発明
に係るフランシス水車は、主軸と、水流を受けて前記主
軸と一体に回転するランナと、このランナの下流側に設
けられて前記水流を放出するドラフトチューブと、前記
ランナの外周部に設けられたシュラウドリングと、この
シュラウドリングの下流側端部から前記ドラフトチュー
ブの入口部を通る水流の流れ方向と略同方向に向けて設
けられたフローガイドと、前記シュラウドリングの外周
に、前記ランナの上流側と下流側とを連通するシール用
連通路を前記シュラウドリングとの間に形成して設けら
れ、かつ、このシール用連通路の前記ドラフトチューブ
側部分の一部を、前記シュラウドリングとともにシール
するとともに、そのシール部より下流側において、前記
ドラフトチューブの入口部を通る水流の流れ方向と略同
方向に向けて、前記フローガイドとともに、前記シール
用連通路の出口側での流れを案内するシールリングを有
した下カバーとを具備することを特徴とするものであ
る。
に係るフランシス水車は、主軸と、水流を受けて前記主
軸と一体に回転するランナと、このランナの下流側に設
けられて前記水流を放出するドラフトチューブと、前記
ランナの外周部に設けられたシュラウドリングと、この
シュラウドリングの下流側端部から前記ドラフトチュー
ブの入口部を通る水流の流れ方向と略同方向に向けて設
けられたフローガイドと、前記シュラウドリングの外周
に、前記ランナの上流側と下流側とを連通するシール用
連通路を前記シュラウドリングとの間に形成して設けら
れ、かつ、このシール用連通路の前記ドラフトチューブ
側部分の一部を、前記シュラウドリングとともにシール
するとともに、そのシール部より下流側において、前記
ドラフトチューブの入口部を通る水流の流れ方向と略同
方向に向けて、前記フローガイドとともに、前記シール
用連通路の出口側での流れを案内するシールリングを有
した下カバーとを具備することを特徴とするものであ
る。
【0013】また、前記課題を解決するために、本発明
に係るフランシス水車は、主軸と、水流を受けて前記主
軸と一体に回転するランナと、このランナの下流側に設
けられて前記水流を放出するドラフトチューブと、前記
ランナの外周部に設けられたシュラウドリングと、この
シュラウドリングの外周に、前記ランナの上流側と下流
側とを連通するシール用連通路を前記シュラウドリング
との間に形成して設けられた下カバーと、前記ランナが
有するランナベーンと前記シュラウドリングとにわたっ
て設けられ、一端が前記シール用連通路に開口されると
ともに、他端の吹き出し口が前記ランナを通る水流に対
して順方向に水を吹き出すように前記ランナベーンに開
口された吹き出し通路とを具備することを特徴とするも
のである。
に係るフランシス水車は、主軸と、水流を受けて前記主
軸と一体に回転するランナと、このランナの下流側に設
けられて前記水流を放出するドラフトチューブと、前記
ランナの外周部に設けられたシュラウドリングと、この
シュラウドリングの外周に、前記ランナの上流側と下流
側とを連通するシール用連通路を前記シュラウドリング
との間に形成して設けられた下カバーと、前記ランナが
有するランナベーンと前記シュラウドリングとにわたっ
て設けられ、一端が前記シール用連通路に開口されると
ともに、他端の吹き出し口が前記ランナを通る水流に対
して順方向に水を吹き出すように前記ランナベーンに開
口された吹き出し通路とを具備することを特徴とするも
のである。
【0014】また、本発明を実施するにあたり、前記吹
き出し口を、前記ランナを通る水流が作用する前記ラン
ナベーンの圧力翼面とは反対側の、水流の作用圧力が低
い負圧翼面に設けた構成とするとよい。
き出し口を、前記ランナを通る水流が作用する前記ラン
ナベーンの圧力翼面とは反対側の、水流の作用圧力が低
い負圧翼面に設けた構成とするとよい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
に係るフランシス水車1を、図1および図2に基づいて
説明する。
に係るフランシス水車1を、図1および図2に基づいて
説明する。
【0016】本実施形態のフランシス水車1は、図1に
示すように、立軸単輪単流型であり、主軸2と、主軸2
と一体に回転するランナ3と、水流を放出するドラフト
チューブ4と、ランナ3の外周部3aに設けられたシュ
ラウドリング5と、シュラウドリング5との間をシール
するシールリング6を有した下カバー7とを具備してい
る。
示すように、立軸単輪単流型であり、主軸2と、主軸2
と一体に回転するランナ3と、水流を放出するドラフト
チューブ4と、ランナ3の外周部3aに設けられたシュ
ラウドリング5と、シュラウドリング5との間をシール
するシールリング6を有した下カバー7とを具備してい
る。
【0017】主軸2は、図1に示すように、略円筒形状
に形成されている上カバー8の内部に回転自在に配置さ
れている。上下方向に延びる主軸2は、図示しない主軸
受けにより回転自在に、かつ、殆どずれないように支持
されている。主軸2の上端部は、図示しない発電機に連
結されている。後述するランナ3が水流を受けて回転す
ることにより主軸2は回転し、発電機を作動させて電力
を発生させる。
に形成されている上カバー8の内部に回転自在に配置さ
れている。上下方向に延びる主軸2は、図示しない主軸
受けにより回転自在に、かつ、殆どずれないように支持
されている。主軸2の上端部は、図示しない発電機に連
結されている。後述するランナ3が水流を受けて回転す
ることにより主軸2は回転し、発電機を作動させて電力
を発生させる。
【0018】主軸2の下端部に接続されたランナ3は、
図1に示すように、複数枚のランナベーン9を有してお
り、これらのランナベーン9が水流を受けることにより
回転する。ランナ3の上流側には、このランナ3に向け
て水流を送る図示しないケーシングが、ランナ3をその
外側から囲むように取り付けられている。このケーシン
グは、渦巻形状に形成されており、図示しない水圧管路
によって所定の水圧で運ばれる水流を、ランナ3の周方
向に沿って一定の回転の向きでランナベーン9に当てる
ように導くことができる。水流は、この渦巻形状のケー
シング内を1周する間に後述する複数枚のガイドベーン
12の間を通り、ランナ3の全周に略一様に流入する。
図1に示すように、複数枚のランナベーン9を有してお
り、これらのランナベーン9が水流を受けることにより
回転する。ランナ3の上流側には、このランナ3に向け
て水流を送る図示しないケーシングが、ランナ3をその
外側から囲むように取り付けられている。このケーシン
グは、渦巻形状に形成されており、図示しない水圧管路
によって所定の水圧で運ばれる水流を、ランナ3の周方
向に沿って一定の回転の向きでランナベーン9に当てる
ように導くことができる。水流は、この渦巻形状のケー
シング内を1周する間に後述する複数枚のガイドベーン
12の間を通り、ランナ3の全周に略一様に流入する。
【0019】ケーシングの内周側には、ケーシング内の
水流を整流するためのスピードリング10が取り付けら
れている。スピードリング10はケーシングの補強も兼
ねている。スピードリング10には、その周方向に沿っ
て所定の半径上に、水圧管路からケーシング内に流れ込
んだ水流の整流および強度補強のため、複数枚のステー
ベーン11が取り付けられている。
水流を整流するためのスピードリング10が取り付けら
れている。スピードリング10はケーシングの補強も兼
ねている。スピードリング10には、その周方向に沿っ
て所定の半径上に、水圧管路からケーシング内に流れ込
んだ水流の整流および強度補強のため、複数枚のステー
ベーン11が取り付けられている。
【0020】これらスピードリング10とランナ3との
間には、ランナ3の外周方向に沿って所定の半径上に、
ケーシング内からランナ3に向かって流れる水流を、そ
の流量などを加減しつつ案内するための、複数枚のガイ
ドベーン12が回動自在に取り付けられている。各ガイ
ドベーン12は、図示しないガイドベーン駆動装置によ
りそれらが有している軸周りに回動される。各ガイドベ
ーン12は、ケーシング内からランナ3に向かって流れ
る水流の各ランナベーン9に流入する量を調節しつつ導
いて、所定の流量出力を得られるように、それらの姿勢
が制御される。
間には、ランナ3の外周方向に沿って所定の半径上に、
ケーシング内からランナ3に向かって流れる水流を、そ
の流量などを加減しつつ案内するための、複数枚のガイ
ドベーン12が回動自在に取り付けられている。各ガイ
ドベーン12は、図示しないガイドベーン駆動装置によ
りそれらが有している軸周りに回動される。各ガイドベ
ーン12は、ケーシング内からランナ3に向かって流れ
る水流の各ランナベーン9に流入する量を調節しつつ導
いて、所定の流量出力を得られるように、それらの姿勢
が制御される。
【0021】ランナ3の下流側には、図1中白抜き矢印
Xで示すランナ3を回転させた後の水流(主流)を、図
示しない放水路などに放出するためのドラフトチューブ
4が設けられている。ドラフトチューブ4は、その入口
部4aを水流が通過して、図示しない下流側端部として
の出口部に向けて円滑に流動できる程度の大きさに設定
されている。
Xで示すランナ3を回転させた後の水流(主流)を、図
示しない放水路などに放出するためのドラフトチューブ
4が設けられている。ドラフトチューブ4は、その入口
部4aを水流が通過して、図示しない下流側端部として
の出口部に向けて円滑に流動できる程度の大きさに設定
されている。
【0022】ドラフトチューブ4は、その上流側端部と
しての入口部4aから出口部に向けて、その流路断面積
が徐々に拡大するように形成されている。ドラフトチュ
ーブ4は、例えば、図1中二点鎖線で示すように、その
入口部4aの開口の直径の大きさを基準として、そこか
ら外側に拡大される(傾けられる)角度をφとすると、
この角度φ(拡大角とも称する。)を適正化することに
より主流が円滑に流れるように設定できる。これによ
り、出口部における主流の流速を減少させ、その流出速
度に相当する速度エネルギーの損失を少なくできる。ま
た、ドラフトチューブ4の拡大角φを適正化することに
よって、このドラフトチューブ4内を流れる水流のう
ち、ドラフトチューブ4の内壁面4b付近を流れる水流
が、内壁面4b付近から剥離するのを抑制できる。した
がって、ドラフトチューブ4の拡大角φを適正化するこ
とによって、主流の流れが乱れたり、あるいは妨げられ
たりするおそれを抑制して、その流動が滞ることなく円
滑に流れることができるように設定できる。さらに、ド
ラフトチューブ4の拡大角φを適正な範囲内で大きくす
ることによって、その内部を流れる水流の流動性を殆ど
妨げることなく、ドラフトチューブ4の全長を短縮でき
る。これにより、このフランシス水車1全体をコンパク
ト化できる。
しての入口部4aから出口部に向けて、その流路断面積
が徐々に拡大するように形成されている。ドラフトチュ
ーブ4は、例えば、図1中二点鎖線で示すように、その
入口部4aの開口の直径の大きさを基準として、そこか
ら外側に拡大される(傾けられる)角度をφとすると、
この角度φ(拡大角とも称する。)を適正化することに
より主流が円滑に流れるように設定できる。これによ
り、出口部における主流の流速を減少させ、その流出速
度に相当する速度エネルギーの損失を少なくできる。ま
た、ドラフトチューブ4の拡大角φを適正化することに
よって、このドラフトチューブ4内を流れる水流のう
ち、ドラフトチューブ4の内壁面4b付近を流れる水流
が、内壁面4b付近から剥離するのを抑制できる。した
がって、ドラフトチューブ4の拡大角φを適正化するこ
とによって、主流の流れが乱れたり、あるいは妨げられ
たりするおそれを抑制して、その流動が滞ることなく円
滑に流れることができるように設定できる。さらに、ド
ラフトチューブ4の拡大角φを適正な範囲内で大きくす
ることによって、その内部を流れる水流の流動性を殆ど
妨げることなく、ドラフトチューブ4の全長を短縮でき
る。これにより、このフランシス水車1全体をコンパク
ト化できる。
【0023】以上説明した水圧管路、ケーシング、スピ
ードリング10、およびドラフトチューブ4などから構
成される流水路によれば、乱流状態の水流は、図1中白
抜き矢印で示すように、ケーシング内を1周する間に各
ステーベーン11の間および各ガイドベーン12の間を
通り抜けることにより所定の状態に整流されて、ランナ
3の外周の上流(入口)側13からランナ3の全周に一
様に流入する。この状態において、水流の大部分はラン
ナ3を一定の速度で回転させるように、各ランナベーン
9を一定の向きに押しつつ流れる。ランナ3を回転させ
る水流は、各ランナベーン9の表面に沿って流れて、図
1中白抜き矢印Xで示すように、ランナ3の下方の下流
(出口)側14に主流となって流れ出る。この主流は、
ドラフトチューブ4内にその入口部4aを通して流入
し、ドラフトチューブ4によって円滑な流動状態を保持
されたまま出口部まで運ばれる。ドラフトチューブ4の
出口部は放水路に連通されており、水流は出口部を通し
て放水路に放水される。
ードリング10、およびドラフトチューブ4などから構
成される流水路によれば、乱流状態の水流は、図1中白
抜き矢印で示すように、ケーシング内を1周する間に各
ステーベーン11の間および各ガイドベーン12の間を
通り抜けることにより所定の状態に整流されて、ランナ
3の外周の上流(入口)側13からランナ3の全周に一
様に流入する。この状態において、水流の大部分はラン
ナ3を一定の速度で回転させるように、各ランナベーン
9を一定の向きに押しつつ流れる。ランナ3を回転させ
る水流は、各ランナベーン9の表面に沿って流れて、図
1中白抜き矢印Xで示すように、ランナ3の下方の下流
(出口)側14に主流となって流れ出る。この主流は、
ドラフトチューブ4内にその入口部4aを通して流入
し、ドラフトチューブ4によって円滑な流動状態を保持
されたまま出口部まで運ばれる。ドラフトチューブ4の
出口部は放水路に連通されており、水流は出口部を通し
て放水路に放水される。
【0024】シュラウドリング5は、図1に示すよう
に、ランナ3の外周部3aにこれを全周にわたって囲む
ように設けられている。また、シュラウドリング5は、
その内周側の形状が、ランナの流水路を形成し、本水車
1が用いられる落差、流量、および回転数においてラン
ナ3内を水がスムーズに流れ、その水の持つ圧力および
速度のエネルギーを各ランナベーン9で効率よく受け取
ることができる形状に形成されている。このシュラウド
リング5を含むランナ3の採用により、各ランナベーン
9を押す水流のエネルギーでランナ3を効率よく回転さ
せることができる。
に、ランナ3の外周部3aにこれを全周にわたって囲む
ように設けられている。また、シュラウドリング5は、
その内周側の形状が、ランナの流水路を形成し、本水車
1が用いられる落差、流量、および回転数においてラン
ナ3内を水がスムーズに流れ、その水の持つ圧力および
速度のエネルギーを各ランナベーン9で効率よく受け取
ることができる形状に形成されている。このシュラウド
リング5を含むランナ3の採用により、各ランナベーン
9を押す水流のエネルギーでランナ3を効率よく回転さ
せることができる。
【0025】また、各ランナベーン9自体も水流を殆ど
まんべんなく受け止めて、そのエネルギーを効率よくラ
ンナ3の回転運動エネルギーに変換できる形状に形成さ
れている。各ランナベーン9は、ランナ3を回転させた
後の水流が円滑にランナ3の下流側14に流出できる形
状に形成されている。
まんべんなく受け止めて、そのエネルギーを効率よくラ
ンナ3の回転運動エネルギーに変換できる形状に形成さ
れている。各ランナベーン9は、ランナ3を回転させた
後の水流が円滑にランナ3の下流側14に流出できる形
状に形成されている。
【0026】シュラウドリング5の外周側の形状は、回
転しているランナ3と、固設されている後述する下カバ
ー6、およびドラフトチューブ4との間に設けられてい
る隙間をシールする、後述のシール用連通路15を形成
するのに適した形状に形成されている。
転しているランナ3と、固設されている後述する下カバ
ー6、およびドラフトチューブ4との間に設けられてい
る隙間をシールする、後述のシール用連通路15を形成
するのに適した形状に形成されている。
【0027】下カバー7は、図1に示すように、スピー
ドリング10、回転するランナ3、およびランナ3の下
方において固設されているドラフトチューブ4などを、
それらの外側から全周にわたって覆う形状に形成されて
いる。この下カバー7は、スピードリング10およびド
ラフトチューブ4などを外側から支持できる形状に形成
されており、かつ、そのための十分な支持強度を有して
いる。また、下カバー7は、その内側の形状が、これと
シュラウドリング5との間にランナ3が円滑に回転でき
る程度の隙間を形成するとともに、この隙間内にランナ
上流側13から水が流入するのを抑制するように、その
隙間のランナ上流側13付近を絞る形状に形成されてい
る。ドラフトチューブ4の入口部4aとランナ3との間
にも、ランナ3が円滑に回転できるように隙間が設けら
れている。下カバー7のドラフトチューブ側端部(下流
側端部)7aの内側には、上流からの漏れ流れを抑制す
るように、その隙間の一部であるシュラウドリング5の
ドラフトチューブ側端部(下流側端部)5aの外周付近
を絞るためのシールリング6が、ドラフトチューブ4の
全周にわたって配設されている。
ドリング10、回転するランナ3、およびランナ3の下
方において固設されているドラフトチューブ4などを、
それらの外側から全周にわたって覆う形状に形成されて
いる。この下カバー7は、スピードリング10およびド
ラフトチューブ4などを外側から支持できる形状に形成
されており、かつ、そのための十分な支持強度を有して
いる。また、下カバー7は、その内側の形状が、これと
シュラウドリング5との間にランナ3が円滑に回転でき
る程度の隙間を形成するとともに、この隙間内にランナ
上流側13から水が流入するのを抑制するように、その
隙間のランナ上流側13付近を絞る形状に形成されてい
る。ドラフトチューブ4の入口部4aとランナ3との間
にも、ランナ3が円滑に回転できるように隙間が設けら
れている。下カバー7のドラフトチューブ側端部(下流
側端部)7aの内側には、上流からの漏れ流れを抑制す
るように、その隙間の一部であるシュラウドリング5の
ドラフトチューブ側端部(下流側端部)5aの外周付近
を絞るためのシールリング6が、ドラフトチューブ4の
全周にわたって配設されている。
【0028】このように、このフランシス水車1には、
下カバー7およびこの下カバー7が有しているシールリ
ング6の内側と、シュラウドリング5の外側との間に挟
まれるように、ランナ3の上流側13と下流側14とを
連通する隙間がランナ3の全周にわたって設けられてい
る。
下カバー7およびこの下カバー7が有しているシールリ
ング6の内側と、シュラウドリング5の外側との間に挟
まれるように、ランナ3の上流側13と下流側14とを
連通する隙間がランナ3の全周にわたって設けられてい
る。
【0029】ランナ上流側13において、水流の一部
は、図1中実線矢印で示すように、各ランナベーン9に
当たることなく、前記隙間内に流入する。隙間内に流入
した水は、この隙間に案内されてランナ下流側14に流
出し、主流と合流してドラフトチューブ4内を流されて
放水される。このように、前記隙間は、ランナ上流側1
3とランナ下流側14とを連通したシール用連通路15
として形成されている。
は、図1中実線矢印で示すように、各ランナベーン9に
当たることなく、前記隙間内に流入する。隙間内に流入
した水は、この隙間に案内されてランナ下流側14に流
出し、主流と合流してドラフトチューブ4内を流されて
放水される。このように、前記隙間は、ランナ上流側1
3とランナ下流側14とを連通したシール用連通路15
として形成されている。
【0030】このシール用連通路15の上流側端部とし
てのランナ上流側13に連通している連通路入口部15
aは、前述したように、このシール用連通路15内に水
が流入するのを抑制するために、シュラウドリング5の
上流側端部5bと下カバー7の上流側端部7bとによっ
て絞られている(シールされている)。それとともに、
このシール用連通路15のランナ下流側14に連通して
いるドラフトチューブ側部分としての、下流側端部とし
ての連通路出口部15bの一部も、前述したように、上
流からの漏れ流れを抑制するために、シュラウドリング
5の下流側端部5aとシールリング6によって絞られて
いる(シールされている)。
てのランナ上流側13に連通している連通路入口部15
aは、前述したように、このシール用連通路15内に水
が流入するのを抑制するために、シュラウドリング5の
上流側端部5bと下カバー7の上流側端部7bとによっ
て絞られている(シールされている)。それとともに、
このシール用連通路15のランナ下流側14に連通して
いるドラフトチューブ側部分としての、下流側端部とし
ての連通路出口部15bの一部も、前述したように、上
流からの漏れ流れを抑制するために、シュラウドリング
5の下流側端部5aとシールリング6によって絞られて
いる(シールされている)。
【0031】このシール用連通路15の連通路出口部1
5bは、そのシールされている部分から下流側の部分
が、図1および図2に示すように、ドラフトチューブ4
の入口部4aを通る白抜き矢印Xで示されている主流の
流れ方向に対して、順方向に傾けられて形成されてい
る。
5bは、そのシールされている部分から下流側の部分
が、図1および図2に示すように、ドラフトチューブ4
の入口部4aを通る白抜き矢印Xで示されている主流の
流れ方向に対して、順方向に傾けられて形成されてい
る。
【0032】詳しく説明すると、シュラウドリング5の
下流側端部5aは、シール用連通路15の連通路出口部
15bが、ドラフトチューブ4の入口部4aを通る水流
の流れ方向に対して順方向に傾くように、その下流側端
面5cがシュラウドリング5の下流側端部5aの内壁面
5dに対して角度θだけ傾けられて形成されている。こ
の角度θの大きさは、0°〜90°未満で任意の大きさ
に設定されるが、小さい程好ましく、実用上可能な鋭
角、例えば45°以下に設定することが好ましい。この
ように、シール用連通路15の連通路出口部15bを順
方向に傾けて、前記角度θの大きさを小さくすることに
より、シール用連通路15内からドラフトチューブ4内
に流出する水を、図2中実線矢印で示すように、図2中
白抜き矢印Xで示されている主流に、その流れの向きに
沿って円滑に合流するようにドラフトチューブ4内に流
入させることができる。したがって、シール用連通路1
5内からドラフトチューブ4内に流出する水は、その流
量が主流の流量よりもかなり小さいことと相まって、ド
ラフトチューブ4の入口部4aにおいて、ここを通過す
る主流の流れを乱したり、あるいは妨げたりするおそれ
を抑制される。
下流側端部5aは、シール用連通路15の連通路出口部
15bが、ドラフトチューブ4の入口部4aを通る水流
の流れ方向に対して順方向に傾くように、その下流側端
面5cがシュラウドリング5の下流側端部5aの内壁面
5dに対して角度θだけ傾けられて形成されている。こ
の角度θの大きさは、0°〜90°未満で任意の大きさ
に設定されるが、小さい程好ましく、実用上可能な鋭
角、例えば45°以下に設定することが好ましい。この
ように、シール用連通路15の連通路出口部15bを順
方向に傾けて、前記角度θの大きさを小さくすることに
より、シール用連通路15内からドラフトチューブ4内
に流出する水を、図2中実線矢印で示すように、図2中
白抜き矢印Xで示されている主流に、その流れの向きに
沿って円滑に合流するようにドラフトチューブ4内に流
入させることができる。したがって、シール用連通路1
5内からドラフトチューブ4内に流出する水は、その流
量が主流の流量よりもかなり小さいことと相まって、ド
ラフトチューブ4の入口部4aにおいて、ここを通過す
る主流の流れを乱したり、あるいは妨げたりするおそれ
を抑制される。
【0033】また、シール用連通路15内からドラフト
チューブ4内に流出する水が主流と円滑に合流すること
により、ドラフトチューブ4の内壁面4bに接して流れ
ている主流の一部が内壁面4b付近から剥離して乱れを
作ったり、さらには境界層を発達させたりすることが抑
制される。これにより、シール用連通路15内からドラ
フトチューブ4内に流出する水が主流の流れを乱した
り、あるいは妨げたりするおそれも抑制できる。したが
って、主流の流れが乱れることによるランナ3における
エネルギー吸収効率の低下を抑制できる。
チューブ4内に流出する水が主流と円滑に合流すること
により、ドラフトチューブ4の内壁面4bに接して流れ
ている主流の一部が内壁面4b付近から剥離して乱れを
作ったり、さらには境界層を発達させたりすることが抑
制される。これにより、シール用連通路15内からドラ
フトチューブ4内に流出する水が主流の流れを乱した
り、あるいは妨げたりするおそれも抑制できる。したが
って、主流の流れが乱れることによるランナ3における
エネルギー吸収効率の低下を抑制できる。
【0034】さらに、このシールリング6の下流側端部
6aは、そのドラフトチューブ4との接続部分が、シュ
ラウドリング5の下流側端部5aの内壁面5dと、ドラ
フトチューブ4の入口部4aの開口の縁とを結ぶ面上に
位置するように形成されている。これにより、このシー
ル用連通路15内に流入した水は、その連通路入口部1
5aと連通路出口部15bとの圧力差によって、ドラフ
トチューブ4内に排出される。
6aは、そのドラフトチューブ4との接続部分が、シュ
ラウドリング5の下流側端部5aの内壁面5dと、ドラ
フトチューブ4の入口部4aの開口の縁とを結ぶ面上に
位置するように形成されている。これにより、このシー
ル用連通路15内に流入した水は、その連通路入口部1
5aと連通路出口部15bとの圧力差によって、ドラフ
トチューブ4内に排出される。
【0035】以上説明した構成および形状からなるシー
ル用連通路15によれば、各ランナベーン9に当たるこ
となく、ランナ上流側13からこのシール用連通路15
内に流入する水の量を減らすことができるので、ランナ
3を回転させる水流の量が減るのを抑制できる。また、
このシール用連通路15からドラフトチューブ4内に排
出される水により、主流の流れが乱されることが抑制さ
れるので、主流の乱れによるランナ3の効率の低下を抑
制できる。それとともに、ドラフトチューブ4の入口に
おける流れの剥離が生じ難いことから、前記拡大角φを
大きくすることができるので、ドラフトチューブ4のコ
ンパクト化、ひいてはこのドラフトチューブ4を具備す
るフランシス水車1のコンパクト化を促進できる。
ル用連通路15によれば、各ランナベーン9に当たるこ
となく、ランナ上流側13からこのシール用連通路15
内に流入する水の量を減らすことができるので、ランナ
3を回転させる水流の量が減るのを抑制できる。また、
このシール用連通路15からドラフトチューブ4内に排
出される水により、主流の流れが乱されることが抑制さ
れるので、主流の乱れによるランナ3の効率の低下を抑
制できる。それとともに、ドラフトチューブ4の入口に
おける流れの剥離が生じ難いことから、前記拡大角φを
大きくすることができるので、ドラフトチューブ4のコ
ンパクト化、ひいてはこのドラフトチューブ4を具備す
るフランシス水車1のコンパクト化を促進できる。
【0036】以上説明した構成からなる本実施形態のフ
ランシス水車1においては、水圧管路からケーシング内
に流れ込んだ水流は、その殆どがランナ3を回転させる
ように各ランナベーン9に向けて流される。ランナ3
は、各ランナベーン9が水流を受けることにより一定の
速度で回転する。ランナ3が回転すると、このランナ3
に連結されている主軸2が回転する。主軸2は発電機に
連結されており、主軸2が回転することにより、発電機
は作動して発電できる。ランナ3を回転させた水流は主
流となってドラフトチューブ4内に流入する。また、ケ
ーシング内に流れ込んだ水流は、その一部がシール用連
通路15内に流入し、ランナ3を回転させることなく直
接ドラフトチューブ4内に排出されて、主流に対しその
流れの順方向から合流する。これらの合流した水流は、
ドラフトチューブ4内を通って円滑に放水路に放出され
る。
ランシス水車1においては、水圧管路からケーシング内
に流れ込んだ水流は、その殆どがランナ3を回転させる
ように各ランナベーン9に向けて流される。ランナ3
は、各ランナベーン9が水流を受けることにより一定の
速度で回転する。ランナ3が回転すると、このランナ3
に連結されている主軸2が回転する。主軸2は発電機に
連結されており、主軸2が回転することにより、発電機
は作動して発電できる。ランナ3を回転させた水流は主
流となってドラフトチューブ4内に流入する。また、ケ
ーシング内に流れ込んだ水流は、その一部がシール用連
通路15内に流入し、ランナ3を回転させることなく直
接ドラフトチューブ4内に排出されて、主流に対しその
流れの順方向から合流する。これらの合流した水流は、
ドラフトチューブ4内を通って円滑に放水路に放出され
る。
【0037】前述したシール用連通路15を備えている
本実施形態のフランシス水車1によれば、水流のエネル
ギーをランナ3の回転運動に変換するエネルギーの変換
効率の損失、ひいては、このフランシス水車1に連結さ
れている発電機を含めた発電効率の損失を低減できる。
すなわち、水力発電効率を向上できる。
本実施形態のフランシス水車1によれば、水流のエネル
ギーをランナ3の回転運動に変換するエネルギーの変換
効率の損失、ひいては、このフランシス水車1に連結さ
れている発電機を含めた発電効率の損失を低減できる。
すなわち、水力発電効率を向上できる。
【0038】次に、本発明の第2の実施の形態に係るフ
ランシス水車21を、図3に基づいて説明する。
ランシス水車21を、図3に基づいて説明する。
【0039】この第2実施形態のフランシス水車21
は、これが具備しているシュラウドリング22、シール
リング23、および下カバー24の構造が、前述した第
1実施形態のシュラウドリング5、シールリング6、お
よび下カバー7の構造と異なっており、その他の構成、
作用、および効果は同様である。よって、その異なって
いる部分について説明し、前述した第1実施形態と同一
の構成部分については同一符号を付してその説明を省略
する。
は、これが具備しているシュラウドリング22、シール
リング23、および下カバー24の構造が、前述した第
1実施形態のシュラウドリング5、シールリング6、お
よび下カバー7の構造と異なっており、その他の構成、
作用、および効果は同様である。よって、その異なって
いる部分について説明し、前述した第1実施形態と同一
の構成部分については同一符号を付してその説明を省略
する。
【0040】本実施形態のフランシス水車21は、これ
が具備する下カバー24が有しているシールリング23
が、外側シールリング25、およびこの外側シールリン
グ25の内側に配設された内側シールリング26の2つ
のシール部材から構成されている。
が具備する下カバー24が有しているシールリング23
が、外側シールリング25、およびこの外側シールリン
グ25の内側に配設された内側シールリング26の2つ
のシール部材から構成されている。
【0041】本実施形態のランナ3が有しているシュラ
ウドリング22は、その下流側端面22aが平面で形成
されている。内側シールリング26は、その上流側端面
26aがシュラウドリング22の下流側端面22aに平
行に対向できるように平面で形成されている。この内側
シールリング26は、ランナ3の回転の支障とならない
程度の僅かな隙間を空けて、シュラウドリング22の下
流側端面22aに近接して連続するように配設されてい
る。
ウドリング22は、その下流側端面22aが平面で形成
されている。内側シールリング26は、その上流側端面
26aがシュラウドリング22の下流側端面22aに平
行に対向できるように平面で形成されている。この内側
シールリング26は、ランナ3の回転の支障とならない
程度の僅かな隙間を空けて、シュラウドリング22の下
流側端面22aに近接して連続するように配設されてい
る。
【0042】内側シールリング26は、その上流側から
下流側に向けて所定の長さだけ延ばされた略円筒形状に
形成されている。この内側シールリング26は、その厚
みがシュラウドリング22の下端部22bの厚みよりも
薄肉に形成されている。また、この内側シールリング2
6は、その流路断面積が上流側から下流側に向けて徐々
に広がるように、その内壁面26cにテーパーを付けら
れている。詳しく説明すると、本実施形態のフランシス
水車21において、ドラフトチューブ4は、その入口側
端部4cを後述する外側シールリング25の下端部25
bに接続されて設けられている。このドラフトチューブ
4は、図3中二点鎖線で示すように、その入口部4aか
ら出口部に向けて、その流路断面積が徐々に拡大するよ
うに、シュラウドリング22の下流側端面22aの内側
縁の径の大きさを基準として、ここから拡大角φだけ傾
けられて形成されている。内側シールリング26の内壁
面26cは、シュラウドリング22の下流側端面22a
の内側縁と、ドラフトチューブ4の入口部4aの開口の
縁とを結ぶ面上に位置するようなテーパー形状に形成さ
れている。
下流側に向けて所定の長さだけ延ばされた略円筒形状に
形成されている。この内側シールリング26は、その厚
みがシュラウドリング22の下端部22bの厚みよりも
薄肉に形成されている。また、この内側シールリング2
6は、その流路断面積が上流側から下流側に向けて徐々
に広がるように、その内壁面26cにテーパーを付けら
れている。詳しく説明すると、本実施形態のフランシス
水車21において、ドラフトチューブ4は、その入口側
端部4cを後述する外側シールリング25の下端部25
bに接続されて設けられている。このドラフトチューブ
4は、図3中二点鎖線で示すように、その入口部4aか
ら出口部に向けて、その流路断面積が徐々に拡大するよ
うに、シュラウドリング22の下流側端面22aの内側
縁の径の大きさを基準として、ここから拡大角φだけ傾
けられて形成されている。内側シールリング26の内壁
面26cは、シュラウドリング22の下流側端面22a
の内側縁と、ドラフトチューブ4の入口部4aの開口の
縁とを結ぶ面上に位置するようなテーパー形状に形成さ
れている。
【0043】また、内側シールリング26は、これと後
述する外側シールリング25とで形成する漏れ通路27
の通路出口27aを、ドラフトチューブ4の入口部4a
を通る水流の流れ方向に対して順方向に傾けるように、
その下流側端面26dが内壁面26cに対して鋭角とな
る角度δ傾けられて形成されている。この角度δも、前
述した角度θと同様に、小さい程好ましく、実用可能な
範囲で、45°以下に設定することが好ましい。
述する外側シールリング25とで形成する漏れ通路27
の通路出口27aを、ドラフトチューブ4の入口部4a
を通る水流の流れ方向に対して順方向に傾けるように、
その下流側端面26dが内壁面26cに対して鋭角とな
る角度δ傾けられて形成されている。この角度δも、前
述した角度θと同様に、小さい程好ましく、実用可能な
範囲で、45°以下に設定することが好ましい。
【0044】さらに、内側シールリング26は、外側シ
ールリング25の内壁面25aから所定の間隔を空けて
離間されて、外側シールリング25と同心状に設けられ
ている。内側シールリング26は、外側シールリング2
5の内壁面25aに図示しない幾つかの接続部材を用い
て接続されて支持されている。
ールリング25の内壁面25aから所定の間隔を空けて
離間されて、外側シールリング25と同心状に設けられ
ている。内側シールリング26は、外側シールリング2
5の内壁面25aに図示しない幾つかの接続部材を用い
て接続されて支持されている。
【0045】外側シールリング25は、その内側におい
て前述した内側シールリング26と同心状に対向できる
ように、上流側から下流側に向けて所定の長さ延ばされ
て略円筒形状に形成されている。この外側シールリング
25は、その上流側端部25aとシュラウドリング22
の下流側端部22bとで、シール用連通路15のドラフ
トチューブ側部分の一部をシールするシール用連通路下
流側シール部28を形成するように配設されている。ま
た、この外側シールリング25の下流側端部25bは、
そのドラフトチューブ4との接続部分が、シュラウドリ
ング22の下流側端面22aの内側縁と、ドラフトチュ
ーブ4の入口部4aの開口の縁とを結ぶ面上に位置する
ように、テーパーを付けられている。
て前述した内側シールリング26と同心状に対向できる
ように、上流側から下流側に向けて所定の長さ延ばされ
て略円筒形状に形成されている。この外側シールリング
25は、その上流側端部25aとシュラウドリング22
の下流側端部22bとで、シール用連通路15のドラフ
トチューブ側部分の一部をシールするシール用連通路下
流側シール部28を形成するように配設されている。ま
た、この外側シールリング25の下流側端部25bは、
そのドラフトチューブ4との接続部分が、シュラウドリ
ング22の下流側端面22aの内側縁と、ドラフトチュ
ーブ4の入口部4aの開口の縁とを結ぶ面上に位置する
ように、テーパーを付けられている。
【0046】以上説明した構成からなる外側シールリン
グ25および内側シールリング26においては、これら
両シールリング25および26で、シール用連通路15
にその下流端で連通する漏れ通路27を形成している。
この漏れ通路27の幅は、シール用連通路15の下流側
シール部28の幅、およびシュラウドリング22の下流
側端面22aと内側シールリング26の上流側端面26
aとの対向部分の隙間の幅よりも大きく設定されてい
る。また、漏れ通路27の通路出口27aは、図3中実
線矢印で示すように、ここから排出される水の流れの角
度が、ドラフトチューブ4の入口部4aを通る水流の流
れ方向に対して順方向に傾くように形成されている。
グ25および内側シールリング26においては、これら
両シールリング25および26で、シール用連通路15
にその下流端で連通する漏れ通路27を形成している。
この漏れ通路27の幅は、シール用連通路15の下流側
シール部28の幅、およびシュラウドリング22の下流
側端面22aと内側シールリング26の上流側端面26
aとの対向部分の隙間の幅よりも大きく設定されてい
る。また、漏れ通路27の通路出口27aは、図3中実
線矢印で示すように、ここから排出される水の流れの角
度が、ドラフトチューブ4の入口部4aを通る水流の流
れ方向に対して順方向に傾くように形成されている。
【0047】下カバー24は、外側シールリング25
を、その外周側から全長にわたって支持できるように、
上流側から下流側に向けて所定の長さだけ延ばされて形
成されている。
を、その外周側から全長にわたって支持できるように、
上流側から下流側に向けて所定の長さだけ延ばされて形
成されている。
【0048】この第2実施形態のフランシス水車21
は、以上説明した点以外は、第1実施形態のフランシス
水車1と同じであり、本発明の課題を解決できるのはも
ちろんであるが、前記構造からなるシュラウドリング2
2、シールリング23、および下カバー24、ならびに
外側シールリング25と内側シールリング26とで形成
された漏れ通路27などを具備しているので、以下の点
で優れている。
は、以上説明した点以外は、第1実施形態のフランシス
水車1と同じであり、本発明の課題を解決できるのはも
ちろんであるが、前記構造からなるシュラウドリング2
2、シールリング23、および下カバー24、ならびに
外側シールリング25と内側シールリング26とで形成
された漏れ通路27などを具備しているので、以下の点
で優れている。
【0049】本実施形態のフランシス水車21において
は、ドラフトチューブ4の入口部4aは、漏れ通路27
の略全長分ランナ3の下流側14から離間されて、ラン
ナ3の下方に設置されている。したがって、ランナ3を
通過した主流は、図3中白抜き矢印Xで示すように、内
側シールリング26の長さに応じて減速され、この減速
された状態でドラフトチューブ4内に流入できる。これ
により、漏れ流れによる主流の流動が乱され、この水車
21の効率を低下させるおそれをより低減できる。
は、ドラフトチューブ4の入口部4aは、漏れ通路27
の略全長分ランナ3の下流側14から離間されて、ラン
ナ3の下方に設置されている。したがって、ランナ3を
通過した主流は、図3中白抜き矢印Xで示すように、内
側シールリング26の長さに応じて減速され、この減速
された状態でドラフトチューブ4内に流入できる。これ
により、漏れ流れによる主流の流動が乱され、この水車
21の効率を低下させるおそれをより低減できる。
【0050】また、漏れ通路27の幅は、シール用連通
路15の下流側シール部28の幅、およびシュラウドリ
ング22の下流側端面22aと内側シールリング26の
上流側端面26aとの対向部分の隙間の幅よりも大きく
形成されている。したがって、ランナ3の上流側13か
ら漏れてシール用連通路15内に流入した水は、その漏
れ流量の大部分が、下流側シール部28を通過した後、
漏れ通路27内に流入し、その通路出口27aおよびド
ラフトチューブ4の入口部4aを通過してドラフトチュ
ーブ4の内部へより円滑に流入できる。これにより、図
3中破線矢印で示すように、ランナ3直下である、シュ
ラウドリング22の下流側端面22aと内側シールリン
グ26の上流側端面26aとの対向部分間の極小幅の隙
間から内側シールリング26内に流れ込む水の量を大幅
に低減でき、その隙間を通過する水が、主流の流れに対
して直角に合流する量を抑制できる。
路15の下流側シール部28の幅、およびシュラウドリ
ング22の下流側端面22aと内側シールリング26の
上流側端面26aとの対向部分の隙間の幅よりも大きく
形成されている。したがって、ランナ3の上流側13か
ら漏れてシール用連通路15内に流入した水は、その漏
れ流量の大部分が、下流側シール部28を通過した後、
漏れ通路27内に流入し、その通路出口27aおよびド
ラフトチューブ4の入口部4aを通過してドラフトチュ
ーブ4の内部へより円滑に流入できる。これにより、図
3中破線矢印で示すように、ランナ3直下である、シュ
ラウドリング22の下流側端面22aと内側シールリン
グ26の上流側端面26aとの対向部分間の極小幅の隙
間から内側シールリング26内に流れ込む水の量を大幅
に低減でき、その隙間を通過する水が、主流の流れに対
して直角に合流する量を抑制できる。
【0051】以上説明したように、本実施形態のフラン
シス水車21においては、内側シールリング26によっ
て、これを通過する主流に対して漏れによる乱れを生じ
ることなく減速できる。すなわち、シール用連通路15
内に流入した水の殆どを漏れ通路27内に通すことによ
って、ランナ3直下からより下流側に遠ざけた位置にお
いて、減速された状態の主流にその流れに沿うように順
方向から円滑に合流させることができる。そのため、ド
ラフトチューブ4の入口部4aにおいて、漏れ通路27
の通路出口27aから流出するシール水の吹き出しによ
る主流の流れの乱れを抑制したり、あるいはドラフトチ
ューブ4内を流れる主流のうち、ドラフトチューブ4の
内壁面4bに沿って流れている流れの剥離発生をより低
減したりできる。したがって、このフランシス水車21
においては、主流の損失をより低減して、水車効率を向
上させることができる。
シス水車21においては、内側シールリング26によっ
て、これを通過する主流に対して漏れによる乱れを生じ
ることなく減速できる。すなわち、シール用連通路15
内に流入した水の殆どを漏れ通路27内に通すことによ
って、ランナ3直下からより下流側に遠ざけた位置にお
いて、減速された状態の主流にその流れに沿うように順
方向から円滑に合流させることができる。そのため、ド
ラフトチューブ4の入口部4aにおいて、漏れ通路27
の通路出口27aから流出するシール水の吹き出しによ
る主流の流れの乱れを抑制したり、あるいはドラフトチ
ューブ4内を流れる主流のうち、ドラフトチューブ4の
内壁面4bに沿って流れている流れの剥離発生をより低
減したりできる。したがって、このフランシス水車21
においては、主流の損失をより低減して、水車効率を向
上させることができる。
【0052】次に、本発明の第3の実施の形態に係るフ
ランシス水車31を、図4に基づいて説明する。
ランシス水車31を、図4に基づいて説明する。
【0053】この第3実施形態のフランシス水車31
は、これが具備しているシュラウドリング32およびシ
ールリング33の構造が、前述した第1実施形態のシュ
ラウドリング5およびシールリング6の構造と異なって
おり、その他の構成、作用、および効果は同様である。
よって、その異なっている部分について説明し、前述し
た第1実施形態と同一の構成部分については同一符号を
付してその説明を省略する。
は、これが具備しているシュラウドリング32およびシ
ールリング33の構造が、前述した第1実施形態のシュ
ラウドリング5およびシールリング6の構造と異なって
おり、その他の構成、作用、および効果は同様である。
よって、その異なっている部分について説明し、前述し
た第1実施形態と同一の構成部分については同一符号を
付してその説明を省略する。
【0054】本実施形態のフランシス水車31は、図4
に示すように、これが具備しているシュラウドリング3
2の下流側端部32aの一部が、他の部分よりも薄肉に
形成されて、かつ、ドラフトチューブ4の入口部4aを
通る水流の流れ方向と略同方向に延出されて設けられて
いる。この延出された部分は、シュラウドリング32と
後述するシールリング33とによって形成されているシ
ール用連通路15を通過してドラフトチューブ4内に流
出する水(吹き出し流れ)の、シール用連通路15の出
口側での流れをドラフトチューブ4の入口部4aを通る
水流の流れ方向と略同方向に案内するフローガイド34
として形成されている。
に示すように、これが具備しているシュラウドリング3
2の下流側端部32aの一部が、他の部分よりも薄肉に
形成されて、かつ、ドラフトチューブ4の入口部4aを
通る水流の流れ方向と略同方向に延出されて設けられて
いる。この延出された部分は、シュラウドリング32と
後述するシールリング33とによって形成されているシ
ール用連通路15を通過してドラフトチューブ4内に流
出する水(吹き出し流れ)の、シール用連通路15の出
口側での流れをドラフトチューブ4の入口部4aを通る
水流の流れ方向と略同方向に案内するフローガイド34
として形成されている。
【0055】シールリング33は、シュラウドリング3
2とともにシール用連通路15の下流側部分であるドラ
フトチューブ側部分を形成するように、シュラウドリン
グ32の外側に対向して配設されている。このシールリ
ング33の内周側の形状は、その上流側端部33aとシ
ュラウドリング32の下流側端部32aとで、シール用
連通路15のドラフトチューブ側部分の一部をシールす
るシール用連通路下流側シール部35を形成するように
形成されている。外側シールリング33の内周側の形状
は、その下流側端部33bとフローガイド34の外周壁
面34aとで、シール用連通路15を通過してドラフト
チューブ4内に流出する吹き出し流れの、シール用連通
路15の出口側での流れをドラフトチューブ4の入口部
4aを通る水流の流れ方向と略同方向に案内するように
形成されている。また、この外側シールリング33の下
流側端部33bの径方向に沿った厚みは、シール用連通
路下流側シール部35から下流側におけるシール用連通
路15の幅が、この下流側シール部35の幅よりも広く
なるように形成されている。
2とともにシール用連通路15の下流側部分であるドラ
フトチューブ側部分を形成するように、シュラウドリン
グ32の外側に対向して配設されている。このシールリ
ング33の内周側の形状は、その上流側端部33aとシ
ュラウドリング32の下流側端部32aとで、シール用
連通路15のドラフトチューブ側部分の一部をシールす
るシール用連通路下流側シール部35を形成するように
形成されている。外側シールリング33の内周側の形状
は、その下流側端部33bとフローガイド34の外周壁
面34aとで、シール用連通路15を通過してドラフト
チューブ4内に流出する吹き出し流れの、シール用連通
路15の出口側での流れをドラフトチューブ4の入口部
4aを通る水流の流れ方向と略同方向に案内するように
形成されている。また、この外側シールリング33の下
流側端部33bの径方向に沿った厚みは、シール用連通
路下流側シール部35から下流側におけるシール用連通
路15の幅が、この下流側シール部35の幅よりも広く
なるように形成されている。
【0056】この第3実施形態のフランシス水車31
は、以上説明した点以外は、第1実施形態のフランシス
水車1と同じであり、本発明の課題を解決できるのはも
ちろんであるが、前記構造からなるシュラウドリング3
2およびシールリング33、ならびにフローガイドなど
を具備しているので、以下の点で優れている。
は、以上説明した点以外は、第1実施形態のフランシス
水車1と同じであり、本発明の課題を解決できるのはも
ちろんであるが、前記構造からなるシュラウドリング3
2およびシールリング33、ならびにフローガイドなど
を具備しているので、以下の点で優れている。
【0057】本実施形態のフランシス水車31において
は、シール用連通路15の下流側シール部35から下流
側におけるシール用連通路15の幅が、この下流側シー
ル部35の幅よりも広くなるように形成されている。し
たがって、ランナ3の上流側13から漏れてシール用連
通路15内に流入した水は、ドラフトチューブ4内に円
滑に流入できる。
は、シール用連通路15の下流側シール部35から下流
側におけるシール用連通路15の幅が、この下流側シー
ル部35の幅よりも広くなるように形成されている。し
たがって、ランナ3の上流側13から漏れてシール用連
通路15内に流入した水は、ドラフトチューブ4内に円
滑に流入できる。
【0058】また、シール用連通路15の下流側シール
部35から下流側部分を流れる吹き出し流れは、図4中
実線矢印で示すように、その出口側での流れをフローガ
イド34によってドラフトチューブ4の入口部4aを通
る水流の流れ方向と略同方向に向けて案内されて、ドラ
フトチューブ4内に向けて排出される。したがって、シ
ール用連通路15から排出される吹き出し流れは、図4
中白抜き矢印Xで示すランナ3を回転させた後の主流の
流れを乱したり、あるいは妨げたりするおそれが殆どな
い。それとともに、吹き出し流れは、ドラフトチューブ
4内を流れる主流のうち、ドラフトチューブ4の内壁面
4bに沿って、その付近を流れている流れの剥離発生の
原因となるおそれが殆どない。すなわち、吹き出し流れ
は主流と極めて円滑に合流できる。これらにより、この
フランシス水車31においては、主流の損失をさらに低
減して、水車効率をさらに向上させることができる。
部35から下流側部分を流れる吹き出し流れは、図4中
実線矢印で示すように、その出口側での流れをフローガ
イド34によってドラフトチューブ4の入口部4aを通
る水流の流れ方向と略同方向に向けて案内されて、ドラ
フトチューブ4内に向けて排出される。したがって、シ
ール用連通路15から排出される吹き出し流れは、図4
中白抜き矢印Xで示すランナ3を回転させた後の主流の
流れを乱したり、あるいは妨げたりするおそれが殆どな
い。それとともに、吹き出し流れは、ドラフトチューブ
4内を流れる主流のうち、ドラフトチューブ4の内壁面
4bに沿って、その付近を流れている流れの剥離発生の
原因となるおそれが殆どない。すなわち、吹き出し流れ
は主流と極めて円滑に合流できる。これらにより、この
フランシス水車31においては、主流の損失をさらに低
減して、水車効率をさらに向上させることができる。
【0059】次に、本発明の第4の実施の形態に係るフ
ランシス水車41を、図5および図6に基づいて説明す
る。
ランシス水車41を、図5および図6に基づいて説明す
る。
【0060】この第4実施形態のフランシス水車41
は、これが具備しているシュラウドリング42、ランナ
ベーン43、およびシールリング44の構造が、前述し
た第1実施形態のシュラウドリング5、ランナベーン
9、およびシールリング6の構造と異なっており、その
他の構成、作用、および効果は同様である。よって、そ
の異なっている部分について説明し、前述した第1実施
形態と同一の構成部分については同一符号を付してその
説明を省略する。
は、これが具備しているシュラウドリング42、ランナ
ベーン43、およびシールリング44の構造が、前述し
た第1実施形態のシュラウドリング5、ランナベーン
9、およびシールリング6の構造と異なっており、その
他の構成、作用、および効果は同様である。よって、そ
の異なっている部分について説明し、前述した第1実施
形態と同一の構成部分については同一符号を付してその
説明を省略する。
【0061】本実施形態のフランシス水車41は、図5
に示すように、これが具備しているランナ3に、シール
用連通路15に流入した水(シール水)を、シール用連
通路15の出口部15bを通さずにランナ3の下流側1
4に排出する吹き出し通路45が、ランナベーン43の
枚数分、シュラウドリング42および各ランナベーン4
3にわたって貫通して設けられている。各吹き出し通路
45は、各ランナベーン43の下流側端部において、そ
れらの内部を、それらの形状に沿った滑らかな流水路と
なるように設けられている。
に示すように、これが具備しているランナ3に、シール
用連通路15に流入した水(シール水)を、シール用連
通路15の出口部15bを通さずにランナ3の下流側1
4に排出する吹き出し通路45が、ランナベーン43の
枚数分、シュラウドリング42および各ランナベーン4
3にわたって貫通して設けられている。各吹き出し通路
45は、各ランナベーン43の下流側端部において、そ
れらの内部を、それらの形状に沿った滑らかな流水路と
なるように設けられている。
【0062】これらの吹き出し通路45の一端としての
入口部45aは、シール用連通路15の入口部15aと
下流側シール部15cとの中間部に連通するように、シ
ュラウドリング43の外周面に開口されて設けられてい
る。各吹き出し通路45は、これらの他端として、これ
らの内部に流入したシール水を外部に吹き出すための出
口部としての吹き出し口45bを複数個、本実施形態に
おいては、各吹き出し通路45ごとに4個ずつ有してい
る。本実施形態においては、各吹き出し通路45は、ラ
ンナ3の上流側13からシール用連通路15内に流入し
たシール水の多くが、シール用連通路入口部15aから
各吹き出し通路入口部45aにかけての圧力差により、
各吹き出し通路入口部45aを通過して各吹き出し通路
45内に流入し、各吹き出し通路吹き出し口45bから
ランナ3の下流側14に向けて吹き出されるように設け
られている。
入口部45aは、シール用連通路15の入口部15aと
下流側シール部15cとの中間部に連通するように、シ
ュラウドリング43の外周面に開口されて設けられてい
る。各吹き出し通路45は、これらの他端として、これ
らの内部に流入したシール水を外部に吹き出すための出
口部としての吹き出し口45bを複数個、本実施形態に
おいては、各吹き出し通路45ごとに4個ずつ有してい
る。本実施形態においては、各吹き出し通路45は、ラ
ンナ3の上流側13からシール用連通路15内に流入し
たシール水の多くが、シール用連通路入口部15aから
各吹き出し通路入口部45aにかけての圧力差により、
各吹き出し通路入口部45aを通過して各吹き出し通路
45内に流入し、各吹き出し通路吹き出し口45bから
ランナ3の下流側14に向けて吹き出されるように設け
られている。
【0063】また、各吹き出し口45bは、ランナ3を
通る水流に対して順方向にシール水を吹き出すように、
各ランナベーン43の内部をその流れ方向に向けて設け
られている。
通る水流に対して順方向にシール水を吹き出すように、
各ランナベーン43の内部をその流れ方向に向けて設け
られている。
【0064】詳しく説明すると、各ランナベーン43
に、図5および図6中白抜き矢印Yで示すように、ラン
ナ3の上流側13から水流が当たると、各ランナベーン
43を有したランナ3は、図5および図6中斜線入り矢
印で示す向きに回転する。この際、図6に示すように、
各ランナベーン43の水流が主に作用する面、すなわ
ち、水流によって押される面を圧力翼面43aと称し、
各ランナベーン43の水流による作用圧力(押圧力)が
低い面、すなわち、圧力翼面43aとは略反対側の面を
負圧翼面43bと称する。本実施形態において、各ラン
ナベーン43の図5中A−A線に沿って示す断面形状
は、図6に示すように形成されているので、各ランナベ
ーン43の圧力翼面43aの大部分は、各ランナ3の回
転方向に対して後ろ側となる。また、各ランナベーン4
3の負圧翼面43bの大部分は、各ランナ3の回転方向
に対して前側となる。
に、図5および図6中白抜き矢印Yで示すように、ラン
ナ3の上流側13から水流が当たると、各ランナベーン
43を有したランナ3は、図5および図6中斜線入り矢
印で示す向きに回転する。この際、図6に示すように、
各ランナベーン43の水流が主に作用する面、すなわ
ち、水流によって押される面を圧力翼面43aと称し、
各ランナベーン43の水流による作用圧力(押圧力)が
低い面、すなわち、圧力翼面43aとは略反対側の面を
負圧翼面43bと称する。本実施形態において、各ラン
ナベーン43の図5中A−A線に沿って示す断面形状
は、図6に示すように形成されているので、各ランナベ
ーン43の圧力翼面43aの大部分は、各ランナ3の回
転方向に対して後ろ側となる。また、各ランナベーン4
3の負圧翼面43bの大部分は、各ランナ3の回転方向
に対して前側となる。
【0065】本実施形態においては、シール用連通路1
5、各ランナベーン43、および各吹き出し通路45
は、ランナ3の上流側13からシール用連通路15内に
流入したシール水の殆どが、前述したシール用連通路入
口部15aから各吹き出し通路入口部45aにかけての
圧力差、およびシール用連通路15内の圧力と各ランナ
ベーン43の負圧翼面43b側の圧力との差により、各
吹き出し通路入口部45aを通過して各吹き出し通路4
5内に流入し、各吹き出し通路吹き出し口45bからラ
ンナ3の下流側14に向けて吹き出されるように設定さ
れることが好ましい。
5、各ランナベーン43、および各吹き出し通路45
は、ランナ3の上流側13からシール用連通路15内に
流入したシール水の殆どが、前述したシール用連通路入
口部15aから各吹き出し通路入口部45aにかけての
圧力差、およびシール用連通路15内の圧力と各ランナ
ベーン43の負圧翼面43b側の圧力との差により、各
吹き出し通路入口部45aを通過して各吹き出し通路4
5内に流入し、各吹き出し通路吹き出し口45bからラ
ンナ3の下流側14に向けて吹き出されるように設定さ
れることが好ましい。
【0066】各吹き出し通路45は、各ランナベーン4
3の下流側端部に設けられている。各吹き出し通路45
の各吹き出し口45bは、図6に示すように、各吹き出
し通路45からその下方および回転方向後ろ側に向けて
延ばされて、各ランナベーン43の負圧翼面43bの回
転方向下流側端部に開口されて設けられている。このよ
うな構造により、各吹き出し通路45内に流入したシー
ル水は、図6中破線矢印で示す向きに、各吹き出し通路
45内からランナ3の下流側14である、ランナ3の下
方かつ回転方向下流側に向けて、各吹き出し口45bを
通過して吹き出される。
3の下流側端部に設けられている。各吹き出し通路45
の各吹き出し口45bは、図6に示すように、各吹き出
し通路45からその下方および回転方向後ろ側に向けて
延ばされて、各ランナベーン43の負圧翼面43bの回
転方向下流側端部に開口されて設けられている。このよ
うな構造により、各吹き出し通路45内に流入したシー
ル水は、図6中破線矢印で示す向きに、各吹き出し通路
45内からランナ3の下流側14である、ランナ3の下
方かつ回転方向下流側に向けて、各吹き出し口45bを
通過して吹き出される。
【0067】主軸2およびランナ3が、図5中斜線入り
矢印で示す向きに回転する場合、シール用連通路15内
から各吹き出し通路45内に流入したシール水は、図5
中破線矢印で示すように、各ランナベーン43の上方か
ら下方に向けて、かつ、図面の奥側から手前側に向け
て、あるいは図5中一点鎖線矢印で示すように、各ラン
ナベーン43の上方から下方に向けて、かつ、図面の手
前側から奥側に向けて各吹き出し口45bから吹き出さ
れる。すなわち、各吹き出し通路45内に流入したシー
ル水は、図5中白抜き矢印Xで示す主流の流れに略沿う
向きに、各吹き出し口45bから吹き出される。
矢印で示す向きに回転する場合、シール用連通路15内
から各吹き出し通路45内に流入したシール水は、図5
中破線矢印で示すように、各ランナベーン43の上方か
ら下方に向けて、かつ、図面の奥側から手前側に向け
て、あるいは図5中一点鎖線矢印で示すように、各ラン
ナベーン43の上方から下方に向けて、かつ、図面の手
前側から奥側に向けて各吹き出し口45bから吹き出さ
れる。すなわち、各吹き出し通路45内に流入したシー
ル水は、図5中白抜き矢印Xで示す主流の流れに略沿う
向きに、各吹き出し口45bから吹き出される。
【0068】シュラウドリング42、ランナベーン4
3、およびシールリング44から形成されているシール
用連通路15は、その出口部15bが、ここを通過して
ドラフトチューブ4の入口部4aに流入するシール水の
流れの向きが、図5中実線矢印で示すように、主流に対
して略直角に合流するように形成されている。
3、およびシールリング44から形成されているシール
用連通路15は、その出口部15bが、ここを通過して
ドラフトチューブ4の入口部4aに流入するシール水の
流れの向きが、図5中実線矢印で示すように、主流に対
して略直角に合流するように形成されている。
【0069】この第4実施形態のフランシス水車41
は、以上説明した点以外は、第1実施形態のフランシス
水車1と同じであり、本発明の課題を解決できるのはも
ちろんであるが、前記構造からなるシュラウドリング4
2、ランナベーン43、およびシールリング44、なら
びに吹き出し通路45などを具備しているので、以下の
点で優れている。
は、以上説明した点以外は、第1実施形態のフランシス
水車1と同じであり、本発明の課題を解決できるのはも
ちろんであるが、前記構造からなるシュラウドリング4
2、ランナベーン43、およびシールリング44、なら
びに吹き出し通路45などを具備しているので、以下の
点で優れている。
【0070】本実施形態のフランシス水車41において
は、シュラウドリング42および各ランナベーン43に
わたってこれらを貫通して、シール用連通路15とラン
ナ3の下流側14とを連通する吹き出し通路45を各ラ
ンナベーン43に設けた。各吹き出し通路45は、シー
ル用連通路15内に流入したシール水がそれらの内部に
流入して、シール用連通路15の出口部15bに流れる
量が少なくなるように設定されている。したがって、シ
ール用連通路15の出口部15bから流出するシール水
の流れの勢いは弱く、この流れが略直角に合流する主流
の流れを乱したり、あるいは妨げたりするおそれが殆ど
ない。これにより、本実施形態のフランシス水車41に
おいては、主流の損失を低減して、水車効率を向上させ
ることができる。
は、シュラウドリング42および各ランナベーン43に
わたってこれらを貫通して、シール用連通路15とラン
ナ3の下流側14とを連通する吹き出し通路45を各ラ
ンナベーン43に設けた。各吹き出し通路45は、シー
ル用連通路15内に流入したシール水がそれらの内部に
流入して、シール用連通路15の出口部15bに流れる
量が少なくなるように設定されている。したがって、シ
ール用連通路15の出口部15bから流出するシール水
の流れの勢いは弱く、この流れが略直角に合流する主流
の流れを乱したり、あるいは妨げたりするおそれが殆ど
ない。これにより、本実施形態のフランシス水車41に
おいては、主流の損失を低減して、水車効率を向上させ
ることができる。
【0071】また、各吹き出し通路45が有する各吹き
出し口45bを、各吹き出し通路45から下方かつ回転
方向下流側に向けて延ばし、各ランナベーン43の負圧
翼面43bの回転方向下流側端部に開口して設けた。し
たがって、各ランナベーン43の負圧翼面43bの回転
方向下流側端部において、負圧翼面43bに沿って流れ
る水流よりも高い圧力で、各吹き出し口45bからシー
ル水を吹き出すことができる。これにより、各ランナベ
ーン43の負圧翼面43bに沿って流れる水流の、各吹
き出し口45bよりも回転方向下流側における剥離を抑
制できるとともに、この部分におけるキャビテーション
(泡)、およびエロージョンの発生(発達)を抑制でき
る。
出し口45bを、各吹き出し通路45から下方かつ回転
方向下流側に向けて延ばし、各ランナベーン43の負圧
翼面43bの回転方向下流側端部に開口して設けた。し
たがって、各ランナベーン43の負圧翼面43bの回転
方向下流側端部において、負圧翼面43bに沿って流れ
る水流よりも高い圧力で、各吹き出し口45bからシー
ル水を吹き出すことができる。これにより、各ランナベ
ーン43の負圧翼面43bに沿って流れる水流の、各吹
き出し口45bよりも回転方向下流側における剥離を抑
制できるとともに、この部分におけるキャビテーション
(泡)、およびエロージョンの発生(発達)を抑制でき
る。
【0072】なお、本発明に係るフランシス水車は、前
述した第1〜第4の実施の形態には制約されない。例え
ば、本発明に係るフランシス水車を、立軸単輪単流型以
外のタイプに用いても構わない。また、第1および第4
実施形態のシュラウドリング5,42に、第3実施形態
のシュラウドリング32が有しているフローガイド34
を設けても構わない。あるいは、第2実施形態のシュラ
ウドリング22に、フローガイド34を設けても構わな
い。さらには、第4実施形態のシールリング44を、第
2実施形態のシールリング23のように、外側シールリ
ング25および内側シールリング26の2つの部材で構
成しても構わない。
述した第1〜第4の実施の形態には制約されない。例え
ば、本発明に係るフランシス水車を、立軸単輪単流型以
外のタイプに用いても構わない。また、第1および第4
実施形態のシュラウドリング5,42に、第3実施形態
のシュラウドリング32が有しているフローガイド34
を設けても構わない。あるいは、第2実施形態のシュラ
ウドリング22に、フローガイド34を設けても構わな
い。さらには、第4実施形態のシールリング44を、第
2実施形態のシールリング23のように、外側シールリ
ング25および内側シールリング26の2つの部材で構
成しても構わない。
【0073】
【発明の効果】本発明に係るフランシス水車によれば、
シール用連通路のドラフトチューブ側部分を、ドラフト
チューブの入口部を通る水流の流れ方向に対して順方向
に傾けて設けたので、ドラフトチューブの入口部を通る
水流の流れを乱すことを抑制しつつシール用連通路から
水を流出させることができ、このフランシス水車の水車
効率が低下するおそれを抑制できる。
シール用連通路のドラフトチューブ側部分を、ドラフト
チューブの入口部を通る水流の流れ方向に対して順方向
に傾けて設けたので、ドラフトチューブの入口部を通る
水流の流れを乱すことを抑制しつつシール用連通路から
水を流出させることができ、このフランシス水車の水車
効率が低下するおそれを抑制できる。
【0074】本発明に係るフランシス水車によれば、ド
ラフトチューブの入口部を通る水流の流れ方向に対して
順方向に傾いた通路出口が形成された漏れ通路を、シュ
ラウドリングとの間をシールする外側シールリングと、
シュラウドリングの下流側端面に近接して連続するよう
に外側シールリングの内側に配設された内側シールリン
グとの間に設けたので、シール用連通路に流入した水を
漏れ通路に通すことにより、ドラフトチューブの入口部
を通る水流の流れを乱すことを抑制しつつ、より下流側
において水を流出させることができ、このフランシス水
車の水車効率が低下するおそれをより抑制できる。
ラフトチューブの入口部を通る水流の流れ方向に対して
順方向に傾いた通路出口が形成された漏れ通路を、シュ
ラウドリングとの間をシールする外側シールリングと、
シュラウドリングの下流側端面に近接して連続するよう
に外側シールリングの内側に配設された内側シールリン
グとの間に設けたので、シール用連通路に流入した水を
漏れ通路に通すことにより、ドラフトチューブの入口部
を通る水流の流れを乱すことを抑制しつつ、より下流側
において水を流出させることができ、このフランシス水
車の水車効率が低下するおそれをより抑制できる。
【0075】本発明に係るフランシス水車によれば、シ
ュラウドリングの下流側端部に設けられているフローガ
イドとシールリングとによって、シュラウドリングとシ
ールリングとのシール部より下流側において、シール用
連通路内を流れる水のシール用連通路の出口側での流れ
を、ドラフトチューブの入口部を通る水流の流れ方向と
略同方向に向けて案内できるので、ドラフトチューブの
入口部を通る水流の流れを乱すことを抑制しつつシール
用連通路から水を流出させることができ、このフランシ
ス水車の水車効率が低下するおそれをより抑制できる。
ュラウドリングの下流側端部に設けられているフローガ
イドとシールリングとによって、シュラウドリングとシ
ールリングとのシール部より下流側において、シール用
連通路内を流れる水のシール用連通路の出口側での流れ
を、ドラフトチューブの入口部を通る水流の流れ方向と
略同方向に向けて案内できるので、ドラフトチューブの
入口部を通る水流の流れを乱すことを抑制しつつシール
用連通路から水を流出させることができ、このフランシ
ス水車の水車効率が低下するおそれをより抑制できる。
【0076】本発明に係るフランシス水車によれば、一
端がランナの上流側と下流側とを連通するシール用連通
路に連通されるとともに、他端側の吹き出し口がランナ
を通る水流に対して順方向に水を吹き出すようにランナ
ベーンに開口された吹き出し通路を、ランナが有するラ
ンナベーンとシュラウドリングとにわたって設けたの
で、ドラフトチューブの入口部を通る水流の流れを乱す
ことを抑制しつつシール用連通路から水を流出させるこ
とができるとともに、この吹き出し通路から吹き出され
る水流の高エネルギーを利用してランナの効率を向上さ
せることができ、このフランシス水車のランナの水車効
率が低下するおそれをさらに抑制できる。
端がランナの上流側と下流側とを連通するシール用連通
路に連通されるとともに、他端側の吹き出し口がランナ
を通る水流に対して順方向に水を吹き出すようにランナ
ベーンに開口された吹き出し通路を、ランナが有するラ
ンナベーンとシュラウドリングとにわたって設けたの
で、ドラフトチューブの入口部を通る水流の流れを乱す
ことを抑制しつつシール用連通路から水を流出させるこ
とができるとともに、この吹き出し通路から吹き出され
る水流の高エネルギーを利用してランナの効率を向上さ
せることができ、このフランシス水車のランナの水車効
率が低下するおそれをさらに抑制できる。
【0077】本発明に係るフランシス水車において、ラ
ンナを通る水流が主に作用するランナベーンの圧力翼面
とは反対側の、水流の作用圧力が低い負圧翼面に吹き出
し口を設けた構成によれば、負圧翼面の吹き出し口より
も回転方向下流側における水流の剥離、およびキャビテ
ーション(泡)の発達などを抑制できるので、ランナの
効率、および信頼性を向上させることができ、このフラ
ンシス水車の水車効率が低下するおそれを極めてよく抑
制できる。
ンナを通る水流が主に作用するランナベーンの圧力翼面
とは反対側の、水流の作用圧力が低い負圧翼面に吹き出
し口を設けた構成によれば、負圧翼面の吹き出し口より
も回転方向下流側における水流の剥離、およびキャビテ
ーション(泡)の発達などを抑制できるので、ランナの
効率、および信頼性を向上させることができ、このフラ
ンシス水車の水車効率が低下するおそれを極めてよく抑
制できる。
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るフランシス水
車の要部を示す断面図。
車の要部を示す断面図。
【図2】図1のフランシス水車のシール用連通路のドラ
フトチューブ側部分を拡大して示す断面図。
フトチューブ側部分を拡大して示す断面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態に係るフランシス水
車の要部を示す断面図。
車の要部を示す断面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態に係るフランシス水
車の要部を示す断面図。
車の要部を示す断面図。
【図5】本発明の第4の実施の形態に係るフランシス水
車の要部を示す断面図。
車の要部を示す断面図。
【図6】図5中A−A線に沿って示すランナベーンの断
面図。
面図。
1,21,31,41…フランシス水車 2…主軸 3…ランナ 3a…ランナ外周部 4…ドラフトチューブ 4a…ドラフトチューブ入口部 5,22,32,42…シュラウドリング 5a…シュラウドリングドラフトチューブ側端部(下流
側端部) 5b…シュラウドリング上流側端部 6,23,33,44…シールリング 7,24…下カバー 7a…下カバードラフトチューブ側端部(下流側端部) 7b…下カバー上流側端部 8…上カバー 9,43…ランナベーン 13…ランナ上流(入口)側 14…ランナ下流(出口)側 15…シール用連通路 15a…シール用連通路入口部(シール用連通路上流側
端部) 15b…シール用連通路出口部(シール用連通路下流側
端部) 15c,28,35…シール用連通路下流側シール部 21…フランシス水車 22a…シュラウドリング下流側端面 25…外側シールリング 26…内側シールリング 27…漏れ通路 27a…漏れ通路出口 34…フローガイド 43a…ランナベーン圧力翼面 43b…ランナベーン負圧翼面 45…吹き出し通路 45b…吹き出し口 X…ドラフトチューブの入口部を通る水流 Y…ランナを通る水流
側端部) 5b…シュラウドリング上流側端部 6,23,33,44…シールリング 7,24…下カバー 7a…下カバードラフトチューブ側端部(下流側端部) 7b…下カバー上流側端部 8…上カバー 9,43…ランナベーン 13…ランナ上流(入口)側 14…ランナ下流(出口)側 15…シール用連通路 15a…シール用連通路入口部(シール用連通路上流側
端部) 15b…シール用連通路出口部(シール用連通路下流側
端部) 15c,28,35…シール用連通路下流側シール部 21…フランシス水車 22a…シュラウドリング下流側端面 25…外側シールリング 26…内側シールリング 27…漏れ通路 27a…漏れ通路出口 34…フローガイド 43a…ランナベーン圧力翼面 43b…ランナベーン負圧翼面 45…吹き出し通路 45b…吹き出し口 X…ドラフトチューブの入口部を通る水流 Y…ランナを通る水流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福田 暢英 兵庫県高砂市荒井町新浜2丁目1番1号 三菱重工業株式会社高砂製作所内 Fターム(参考) 3H072 AA07 AA27 BB20 BB27 BB31 CC42 CC69 CC74
Claims (5)
- 【請求項1】 主軸と、 水流を受けて前記主軸と一体に回転するランナと、 このランナの下流側に設けられて前記水流を放出するド
ラフトチューブと、 前記ランナの外周部に設けられたシュラウドリングと、 このシュラウドリングの外周に、前記ランナの上流側と
下流側とを連通するシール用連通路を前記シュラウドリ
ングとの間に形成して設けられ、かつ、前記シール用連
通路の前記ドラフトチューブ側部分を、前記ドラフトチ
ューブの入口部を通る水流の流れ方向に対して順方向に
傾けるとともに、その上流側で前記シュラウドリングと
の間をシールするシールリングを有した下カバーとを具
備することを特徴とするフランシス水車。 - 【請求項2】 主軸と、 水流を受けて前記主軸と一体に回転するランナと、 このランナの下流側に設けられて前記水流を放出するド
ラフトチューブと、 前記ランナの外周部に設けられたシュラウドリングと、 このシュラウドリングの外周に、前記ランナの上流側と
下流側とを連通するシール用連通路を前記シュラウドリ
ングとの間に形成して設けられ、かつ、一端部で前記シ
ュラウドリングとの間をシールする外側シールリング、
この外側シールリングによるシール部より下流側に前記
シュラウドリングの下流側端面に近接して連続するよう
に前記外側シールリングの内側に配設された内側シール
リング、および前記ドラフトチューブの入口部を通る水
流の流れ方向に対して順方向に傾いた通路出口を有して
前記両シールリング間に形成された漏れ通路を有した下
カバーとを具備することを特徴とするフランシス水車。 - 【請求項3】 主軸と、 水流を受けて前記主軸と一体に回転するランナと、 このランナの下流側に設けられて前記水流を放出するド
ラフトチューブと、 前記ランナの外周部に設けられたシュラウドリングと、 このシュラウドリングの下流側端部から前記ドラフトチ
ューブの入口部を通る水流の流れ方向と略同方向に向け
て設けられたフローガイドと、 前記シュラウドリングの外周に、前記ランナの上流側と
下流側とを連通するシール用連通路を前記シュラウドリ
ングとの間に形成して設けられ、かつ、このシール用連
通路の前記ドラフトチューブ側部分の一部を、前記シュ
ラウドリングとともにシールするとともに、そのシール
部より下流側において、前記ドラフトチューブの入口部
を通る水流の流れ方向と略同方向に向けて、前記フロー
ガイドとともに、前記シール用連通路の出口側での流れ
を案内するシールリングを有した下カバーとを具備する
ことを特徴とするフランシス水車。 - 【請求項4】 主軸と、 水流を受けて前記主軸と一体に回転するランナと、 このランナの下流側に設けられて前記水流を放出するド
ラフトチューブと、 前記ランナの外周部に設けられたシュラウドリングと、 このシュラウドリングの外周に、前記ランナの上流側と
下流側とを連通するシール用連通路を前記シュラウドリ
ングとの間に形成して設けられた下カバーと、 前記ランナが有するランナベーンと前記シュラウドリン
グとにわたって設けられ、一端が前記シール用連通路に
開口されるとともに、他端の吹き出し口が前記ランナを
通る水流に対して順方向に水を吹き出すように前記ラン
ナベーンに開口された吹き出し通路とを具備することを
特徴とするフランシス水車。 - 【請求項5】 前記吹き出し口を、前記ランナを通る水
流が主に作用する前記ランナベーンの圧力翼面とは反対
側の、水流の作用圧力が低い負圧翼面に設けたことを特
徴とする請求項4に記載のフランシス水車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001034370A JP2002235652A (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | フランシス水車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001034370A JP2002235652A (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | フランシス水車 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002235652A true JP2002235652A (ja) | 2002-08-23 |
Family
ID=18897990
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001034370A Withdrawn JP2002235652A (ja) | 2001-02-09 | 2001-02-09 | フランシス水車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002235652A (ja) |
Cited By (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100129198A1 (en) * | 2007-07-23 | 2010-05-27 | Alstom Hydro France | Hydraulic machine including means for injecting a flow drawn from a main flow |
JP2011137407A (ja) * | 2009-12-28 | 2011-07-14 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 水車 |
JP2011157934A (ja) * | 2010-02-03 | 2011-08-18 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 流体機械 |
WO2018137822A1 (en) * | 2017-01-24 | 2018-08-02 | Voith Patent Gmbh | Hydraulic machine comprising a radial flow runner |
WO2018137821A1 (en) * | 2017-01-24 | 2018-08-02 | Voith Patent Gmbh | Radial flow runner for a hydraulic machine |
WO2019034521A1 (en) * | 2017-08-14 | 2019-02-21 | Voith Patent Gmbh | HYDRAULIC MACHINE COMPRISING A RADIAL FLOW WHEEL |
KR102148933B1 (ko) * | 2019-10-31 | 2020-08-28 | 주식회사 금성이앤씨 | 모델수차의 자동간극 조절장치 |
JP2020159297A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 株式会社Ihi | 遠心式回転機械 |
-
2001
- 2001-02-09 JP JP2001034370A patent/JP2002235652A/ja not_active Withdrawn
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20100129198A1 (en) * | 2007-07-23 | 2010-05-27 | Alstom Hydro France | Hydraulic machine including means for injecting a flow drawn from a main flow |
US8591175B2 (en) * | 2007-07-23 | 2013-11-26 | Alstom Renewable Technologies | Hydraulic machine including means for injecting a flow drawn from a main flow |
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US10954912B2 (en) | 2017-01-24 | 2021-03-23 | Voith Patent Gmbh | Hydraulic machine comprising a radial flow runner |
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CN111051688A (zh) * | 2017-08-14 | 2020-04-21 | 福伊特专利有限公司 | 包括径向转轮的液压机 |
JP2020159297A (ja) * | 2019-03-27 | 2020-10-01 | 株式会社Ihi | 遠心式回転機械 |
KR102148933B1 (ko) * | 2019-10-31 | 2020-08-28 | 주식회사 금성이앤씨 | 모델수차의 자동간극 조절장치 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080513 |