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JP2002234699A - 作業用車両 - Google Patents

作業用車両

Info

Publication number
JP2002234699A
JP2002234699A JP2001032951A JP2001032951A JP2002234699A JP 2002234699 A JP2002234699 A JP 2002234699A JP 2001032951 A JP2001032951 A JP 2001032951A JP 2001032951 A JP2001032951 A JP 2001032951A JP 2002234699 A JP2002234699 A JP 2002234699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
jack
vehicle
work
operating device
outrigger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001032951A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiko Umeyama
昌彦 梅山
Takaaki Oba
孝明 大葉
Satoshi Sasaki
聡 佐々木
Katsutoshi Aoi
克敏 青井
Atsushi Kubo
淳 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Corp filed Critical Aichi Corp
Priority to JP2001032951A priority Critical patent/JP2002234699A/ja
Publication of JP2002234699A publication Critical patent/JP2002234699A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジャッキの張出作業の作業効率を向上させ
る。 【解決手段】 高所作業車1は、車体3の前後に配設さ
れた前輪5及び後輪7と、車体3の前後に配設されたア
ウトリガジャッキ30と、車体上に水平旋回可能に構成
された旋回台11と、旋回台11に基部が枢結されて起
伏シリンダ15により起伏動可能に構成されたブーム1
3と、ブーム13の先端に取り付けられた作業台17と
を有して構成する。作業台17にアウトリガジャッキ3
0の駆動を操作する上部ジャッキ操作装置23を配設す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業用車両に関
し、更に詳細には、走行可能な車両と、車両上に配設さ
れ作業台を有して所定作業を行なう作業装置と、車両を
支持するため車両の左右両端部に取り付けられたジャッ
キと、ジャッキの駆動を操作するジャッキ操作装置と、
ジャッキ操作装置の操作に応じてジャッキの作動を制御
するジャッキ作動制御装置とを有してなる作業用車両に
関する。
【0002】
【従来の技術】高所作業を行なう高所作業車には、車体
前後に配設された道路走行用車輪と、車体前後に配設さ
れて車体を支持するジャッキと、車体上に配設され作業
台を有して所定作業を行なう作業装置と、ジャッキの駆
動を操作するジャッキ操作装置と、ジャッキ操作装置の
操作に応じてジャッキの作動を制御するジャッキ作動制
御装置とを有して構成されているものがある。
【0003】また、軌陸車の一例である軌陸作業車に
は、車体前後に配設された道路走行用車輪と、車体前後
に配設された軌道走行用鉄輪と、車体前後に配設されて
車体を支持するジャッキと、車体上に配設され作業台を
有して所定作業を行なう作業装置と、ジャッキの駆動を
操作するジャッキ操作装置と、ジャッキ操作装置の操作
に応じてジャッキの作動を制御するジャッキ作動制御装
置とを有して構成されているものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、高所作
業車及び軌陸作業車において、作業者が作業台に搭乗し
ている状態でジャッキの張出作業を行なう場合、ジャッ
キ操作装置は車両下部に設けられているので、作業台に
搭乗している作業者は作業台を車両下部に移動させた後
に車両下部に降り、ジャッキ操作装置まで移動してジャ
ッキの格納操作をしなければならない。その結果、作業
者は作業台からジャッキ操作装置までの移動が必要とな
り、ジャッキの張出作業や作業全体の作業効率を低下さ
せている。
【0005】また、ジャッキが車両に完全に格納されて
いない状態で車両を別の作業現場に車両を移動させる
と、ジャッキが障害物や軌道設備等に衝突し、これらを
損傷させる虞があるという問題が生じる。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、ジャッキの張出作業や作業全体の作業効
率を向上させるとともに、ジャッキが障害物や軌道設備
等に衝突する虞がない作業用車両を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に本発明の作業用車両は、走行可能な車両(例えば、実
施形態における車体3)と、車両上に配設され作業台を
有して所定作業を行なう作業装置(例えば、実施形態に
おけるブーム13、87)と、車両を支持するため車両
の左右両端部に取り付けられたジャッキ(例えば、実施
形態におけるアウトリガジャッキ30)と、ジャッキの
駆動を操作するジャッキ操作装置(例えば、実施形態に
おける上部ジャッキ操作装置23、下部ジャッキ操作装
置25)と、ジャッキ操作装置の操作に応じてジャッキ
の作動を制御するジャッキ作動制御装置(例えば、実施
形態におけるジャッキ作動制御回路61)とを有してな
る作業用車両(例えば、実施形態における高所作業車
1、軌陸作業車80)である。ここで、ジャッキ操作装
置は少なくとも作業台に設けられる。
【0008】上記構成の作業用車両によれば、作業台か
らジャッキ操作装置を操作することができる。このた
め、ジャッキ操作装置が車両下部にのみ設けられていた
従来と比較して、作業台に搭乗した作業者がジャッキ操
作のために車両下部に移動する必要がなくなり、ジャッ
キ作業や作業全体の作業効率を向上させることができ
る。
【0009】また、上記構成の作業用車両において、ジ
ャッキは車両に張り出し及び格納可能に構成され、ジャ
ッキが車両に格納されたか否かを検出するジャッキ格納
検出手段(例えば、実施形態におけるジャッキ格納セン
サ51)と、ジャッキ格納検出手段によりジャッキが車
両に非格納状態にあると検出されているときに車両の走
行を規制する走行規制手段(例えば、実施形態における
作動規制回路73)とを有して構成してもよい。
【0010】上記構成の作業用車両によれば、ジャッキ
格納検出手段によりジャッキが車両に非格納状態にある
と検出されているときには、走行規制手段が走行手段に
よる車両の走行を規制する。その結果、ジャッキが車両
から外側に突出した状態で車両が走行することはなく、
ジャッキが障害物や軌道設備等に衝突する虞を未然に防
止することができる。
【0011】また、上記構成の作業用車両において、車
両が走行状態にあるか否かを判定する走行状態判定手段
(例えば、実施形態における走行判定回路69)と、走
行状態判定手段により車両が走行状態にあると判定され
ているときにジャッキの張り出し作動を規制するジャッ
キ張出規制手段(例えば、実施形態における作動規制回
路73)とを設けてもよい。
【0012】上記構成の作業用車両によれば、走行状態
判定手段により車両が走行状態にあると判定されている
ときには、ジャッキ張出規制手段がジャッキの張り出し
作動を規制する。その結果、ジャッキが車両から外側に
突出した状態で車両が走行することはなく、ジャッキが
障害物や軌道設備等に衝突する虞を未然に防止すること
ができる。
【0013】上記構成の作業用車両において、車両に作
用する転倒方向モーメントと許容転倒モーメントとを考
慮してジャッキ操作装置によるジャッキの格納操作を許
容及び規制するジャッキ格納制御手段(例えば、実施形
態における作動規制回路73)を有して構成してもよ
い。
【0014】上記構成の作業用車両によれば、ジャッキ
格納制御手段は、車両に作用する転倒方向モーメントと
許容転倒モーメントとを考慮してジャッキ操作装置によ
るジャッキの格納操作を許容及び規制する。作業台に搭
乗した作業者が作業台に設けられたジャッキ操作装置を
操作してジャッキを格納させる場合、作業台に搭乗して
いる作業者は車両に作用する転倒方向モーメントの大き
さがどのくらいであるかは分からない。このため転倒方
向モーメントが大きいにも拘わらずジャッキの格納操作
を行なうと、車両が転倒する虞を増加させる。そこで、
ジャッキ操作装置により作業者がジャッキの格納操作を
行なったときに、転倒方向モーメントが許容転倒モーメ
ントよりも小さい場合、又は作業台の位置が許容転倒モ
ーメントを越えずに作業台が移動できる範囲である許容
作業範囲内にあるときには、ジャッキ格納制御手段がジ
ャッキの格納を許容し、また、転倒方向モーメントが許
容転倒モーメントを越えている場合、又は作業台の位置
が許容作業範囲を越えているときには、ジャッキ格納制
御手段がジャッキの格納を規制する。その結果、車両が
安定した状態でジャッキを格納させることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図1から図5に基づいて説明する。本実施の形態
は、前輪及び後輪(道路走行用車輪)を有して走行可能
であって車両の前後にアウトリガジャッキ(ジャッキ)
を有した高所作業車と、レール上を走行する時に道路走
行用の前輪、後輪及び鉄輪(軌道走行用車輪)をレール
上に当接させて走行可能であり、車両の前後にジャッキ
を有した軌陸作業車の態様を示す。
【0016】
【第1の実施の形態】最初に、本発明に係わる第1の実
施の形態を図1から図3を使用して説明する。高所作業
車1は、図1に示すように、車体3の前側の左右両側部
に操舵が可能に構成された一対の前輪5を配設し、車体
3の後側の左右両側部に走行モータMが接続された一対
の後輪7を配設して走行可能であり、前輪5及び後輪7
は制動可能に構成されている。前輪5よりも前側及び後
輪7よりも後側の左右両側部には外側に張り出して車体
3を持ち上げ支持するアウトリガジャッキ30が取り付
けられている。車体3の上部には水平旋回可能に構成さ
れた旋回台11が配設され、旋回台11の上部にブーム
(作業装置)13が取り付けられている。このブーム1
3は起伏シリンダ15により起伏動されるように構成さ
れている。ブーム13は3本のブーム部材を入れ子式に
組み合わせて内蔵された伸縮シリンダ(図示せず)によ
り伸縮動可能に構成されている。ブーム13の先端には
作業台17が取り付けられ、作業台17にはブーム13
の駆動を操作する上部ブーム操作装置19と、走行モー
タMを駆動させて車両を走行させるとともに前輪5を操
舵させる走行操作装置21と、アウトリガジャッキ30
の張り出し及び格納を操作する上部ジャッキ操作装置2
3が取り付けられている。尚、前輪5と後輪7間の車体
3の側部には、上部ジャッキ操作装置23と同一機能を
有する下部ジャッキ操作装置25と、上部ブーム操作装
置19と同一機能を有する下部ブーム操作装置27が取
り付けられている。
【0017】アウトリガジャッキ30は、図2に示すよ
うに、車体3の左右方向に突出入自在に配設されたアウ
トリガビーム31と、アウトリガビーム31内に設けら
れアウトリガビーム31を車体3の左右方向に突出入さ
せるビームシリンダ33と、アウトリガビーム31の先
端に垂直方向に取り付けられたアウターポスト35と、
アウターポスト35内を伸縮動自在に挿入されたインナ
ーポスト37と、アウターポスト35及びインナーポス
ト37内に設けられアウターポスト35に対してインナ
ーポスト37を上下方向に突出入させるジャッキシリン
ダ39と、インナーポスト37の下端部に揺動自在に取
り付けられた接地板40とを有して構成されている。ジ
ャッキシリンダ39の上端部はアウターポスト35の上
端部に設けられた長円孔41に挿通された支持軸43に
枢結され、ジャッキシリンダ39の下端部はインナーポ
スト37の下端部内側に枢結されている。支持軸43の
幅方向の中間部には水平方向に延びる水平部材45が取
り付けられ、アウターポスト35の上端内側にはリミッ
トスイッチ47が取り付けられている。リミットスイッ
チ47の取り付け位置は、支持軸43が上方へ移動して
支持軸43の上端が長円孔41の上端に当接したときに
水平部材45がリミットスイッチ47に当接してリミッ
トスイッチ47をON作動させるような位置に取り付け
られている。
【0018】次に、車両の走行及びアウトリガジャッキ
30の作動を制御する制御装置50について説明する。
制御装置50は、図3に示すように、上部ジャッキ操作
装置23、下部ジャッキ操作装置25、ジャッキ格納セ
ンサ51、作業台位置センサ53、リミットスイッチ4
7、走行操作装置21、コントローラ60とを有して構
成されている。上部ジャッキ操作装置23、下部ジャッ
キ操作装置25、リミットスイッチ47及び走行操作装
置21は前述したのでその説明は省略する。ジャッキ格
納センサ51は、図2に示すアウトリガジャッキ30の
アウトリガビーム31が車体3の内側へ移動し、且つイ
ンナーポスト37がアウターポスト35内に収容された
状態となってアウトリガジャッキ30が車体3に格納さ
れた状態にあるか否かを検出する。作業台位置センサ5
3は図1に示す車体3に対する作業台17の3次元の位
置を検出するため、ブーム13の伸長量、旋回角度及び
起伏角度を検出する機能を有している。コントローラ6
0は図1に示すアウトリガジャッキ30の作動を制御す
るとともに、走行モータMの回転を制御する機能を有
し、ジャッキ作動制御回路61とジャッキ操作判定回路
63と格納判定回路65と作業台位置判定回路67と走
行判定回路69と走行作動制御回路71と作動規制回路
73とを有して構成されている。
【0019】ジャッキ作動制御回路61は上部ジャッキ
操作装置23及び下部ジャッキ操作装置25の操作に応
じてジャッキシリンダ39及びビームシリンダ33の作
動を制御するジャッキ作動制御弁V1、V2の作動をコ
ントロールする機能を有する。ジャッキ操作判定回路6
3は上部ジャッキ操作装置23及び下部ジャッキ操作装
置25による操作内容がアウトリガジャッキ30の張出
操作なのか格納操作なのか判定する機能を有する。格納
判定回路65はジャッキ格納センサ51の検出情報に応
じて4つの図1に示すアウトリガジャッキ30の全てが
車体3に格納されたか否かを判定する機能を有する。
【0020】作業台位置判定回路67は作業台位置セン
サ53により検出された検出値から図1に示す作業台1
7の3次元位置を算出し、この算出された作業台17の
位置が許容範囲内にあるか否かを判定する機能を有す
る。ここで、許容範囲とは、図1に示すアウトリガジャ
ッキ30が張り出された状態から格納される場合、作業
台17の位置により車体3に作用する転倒方向のモーメ
ント(以下、このモーメントを「転倒方向モーメント」
と記す。)は変化するが、アウトリガジャッキ30が格
納されるときに転倒方向モーメントが許容転倒モーメン
ト値を越えずに移動可能となるような作業台17の移動
範囲をいう。尚、作業台位置センサ53の代わりに車体
3に作用する転倒方向モーメントを検出するモーメント
検出センサ(図示せず)を設けることができる。この場
合には、作業台位置判定回路67の代わりにモーメント
判定回路(図示せず)を設け、モーメント検出センサに
より検出された検出値が許容転倒モーメント値を越えて
いるか否かをモーメント判定回路が判定するように構成
する。
【0021】走行判定回路69は走行操作装置21によ
り走行モータMを駆動させる操作が行なわれている状態
にあるか否かを判定する機能を有する。走行作動制御回
路71は走行操作装置21の操作に応じて走行モータM
の作動を制御する走行作動制御弁V3の作動をコントロ
ールする機能を有している。作動規制回路73は、走行
操作装置21により走行モータMを駆動させる操作が行
なわれている状態のときに図2に示すアウトリガジャッ
キ30の張出動を規制し、またアウトリガジャッキ30
が車体3に格納されていない状態のときに車両の走行を
規制し、更に図1に示す作業台17の位置が許容範囲外
にあるときのアウトリガジャッキ30の格納作動を規制
し、また図2に示すジャッキシリンダ39が伸長動して
リミットスイッチ47がON作動したときにジャッキシ
リンダ39の伸長動を規制する機能を有する。尚、作動
規制回路73にはジャッキ作動制御弁V1、V2及び走
行作動制御弁V3が電気的に接続されている。
【0022】次に、本発明に係わる高所作業車1の作動
に関し、上部ジャッキ操作装置23を操作してアウトリ
ガジャッキ30を張出させ及び格納させる場合について
説明する。最初に、アウトリガジャッキ30を張出させ
及び格納させる前に、高所作業車1を作業現場に移動さ
せる場合について説明する。図1に示すように、アウト
リガジャッキ30が車体3に格納された状態において、
作業者(図示せず)は下部ブーム操作装置27を操作し
てブーム13を倒伏動させて作業台17を地面Jの近く
まで降ろす。このとき、ブーム13は全縮の状態にあ
る。作業者は地面Jの近くまで降りてきた作業台17に
搭乗し、上部ブーム操作装置19を操作してブーム13
を起仰動させて所定の起伏角度になる位置で停止させ
る。そして、高所作業車1を作業現場に移動させるため
走行操作装置21を操作する。走行操作装置21が操作
されると、図3に示すように、走行操作装置21の操作
に応じて走行作動制御回路71が走行作動制御弁V3の
作動を制御して走行モータMを所望の方向に回転させ
る。その結果、図1に示すように、後輪7が回転駆動し
て車両が作業現場に向かって移動する。
【0023】ここで、走行操作装置21により車両を走
行させる操作が行なわれているときに、作業者が誤って
上部ジャッキ操作装置23を操作してアウトリガジャッ
キ30を張り出す張出操作を行なうと、図3に示すよう
に、作動規制回路73は、走行判定回路69による車両
を走行させる操作が行なわれた旨の判定結果とジャッキ
操作判定回路63によるアウトリガジャッキ30の張出
操作がされているとの判定結果を受け取る。その結果、
作動規制回路73が作動してジャッキ作動制御回路61
から出力されるジャッキ張出作動制御信号のジャッキ作
動制御弁V1、V2への伝達を遮断し、ジャッキシリン
ダ39及びビームシリンダ33の伸長動が規制される。
このため、車両が走行状態にあるときにはアウトリガジ
ャッキ30の張出動が規制されるので、アウトリガジャ
ッキ30が障害物等に衝突する虞を未然に防止すること
ができる。
【0024】従って、車両を移動させる操作をしたとき
や車両が走行状態のときはアウトリガジャッキ30が格
納されていることが前提となる。一方、車両が停止状態
であってアウトリガジャッキ30が格納状態にないとき
は、ジャッキ格納センサ51が非格納状態を検出し、格
納判定回路65によりアウトリガジャッキ30が非格納
の状態にあると判定される。そして、この状態で車両が
走行すると走行判定回路69により車両が走行状態にあ
ると判定され、その結果、作動規制回路73が作動して
走行作動制御回路71から送り出される走行作動制御信
号の走行作動制御弁V3への伝達を遮断する。即ち、ア
ウトリガジャッキ30が非格納状態では車両の走行が規
制される。このため、作業者はアウトリガジャッキ30
の非格納状態に気づくので、車両の走行前においてアウ
トリガジャッキ30の格納作業が確実に行なわれること
になる。
【0025】次に、作業現場においてアウトリガジャッ
キ30の張出作業を行なう場合について説明する。図1
に示すように、車両が走行して作業現場に到着すると、
作業台17に搭乗している作業者(図示せず)は走行操
作装置21を操作して走行モータMの駆動を停止させる
操作を行なうとともに、前輪5及び後輪7を制動状態に
して車両を停止させる。車両が停止すると、作業者は上
部ジャッキ操作装置23によりアウトリガジャッキ30
の張出操作を行なう。ここで、作業者は走行操作装置2
1による車両を走行させる走行操作を行なっていないの
で、図3に示すように、走行判定回路69により非走行
状態にあると判定される。その結果、アウトリガジャッ
キ30の張出操作が行なわれても作動規制回路73は作
動せず、上部ジャッキ操作装置23に応じてジャッキ作
動制御回路61から出力される張出作動制御信号がジャ
ッキ作動制御弁V1、V2にそのまま伝達され、ジャッ
キシリンダ39及びビームシリンダ33が伸長動して図
1に示すアウトリガジャッキ30が張り出される。
【0026】そして、図2に示すように、アウトリガビ
ーム31が外側へ伸長動するとともに、アウターポスト
35に対してインナーポスト37が下方へ突出動して接
地板40が地面Jに接地する。そして、更にジャッキシ
リンダ39が伸長動すると、地面Jから接地反力を受け
てジャッキシリンダ39が上方へ伸長動し、支持軸43
が長円孔41内を上方へ移動する。また支持軸43の移
動とともに水平部材45が上方へ移動してリミットスイ
ッチ47に当接し、リミットスイッチ47がON信号を
出力する。
【0027】このON信号は、図3に示すように、作動
規制回路73に送られて作動規制回路73が作動する。
その結果、ジャッキ作動制御回路61から出力される張
出作動制御信号のジャッキ作動制御弁V1への伝達が遮
断される。そして、図2に示すように、ジャッキシリン
ダ39の伸長動は規制されて支持軸43が長円孔41の
上部に接触した状態で保持され、また図1に示す前輪
5、後輪7が地面Jに当接した状態に維持される。ここ
で、車両重量の大部分は前輪5及び後輪7に作用してお
り、図2に示すジャッキシリンダ39には僅かな重量し
か作用していない、即ち、初期接地状態に維持される。
このため、車両が傾斜した地面Jに載置されていても制
動状態にある前輪5及び後輪7が地面Jに当接している
ので、車両が移動することはなく、車両の暴走を未然に
防止することができる。
【0028】尚、従来、図1に示すように、車両が作業
現場に到着した後にアウトリガジャッキ30を張り出す
には、作業台17に搭乗している作業者が下部ジャッキ
操作装置25を操作しなければならなかった。このた
め、作業者が作業台17を移動させる等して下部ジャッ
キ操作装置25のある位置まで移動しなければならず、
アウトリガジャッキ30の張出作業や作業全体の作業効
率を低下させていた。しかしながら、図1に示す高所作
業車1では、作業台17に上部ジャッキ操作装置23が
配設されているので、作業台17に搭乗している作業者
が下部ジャッキ操作装置25まで移動する必要がなくな
り、上部ジャッキ操作装置23を操作してアウトリガジ
ャッキ30の張出作業を行なうことができる。その結
果、ジャッキの張出作業や作業全体の作業効率の向上を
図ることができる。
【0029】次に、アウトリガジャッキ30の格納作業
について説明する。作業台17に搭乗している作業者が
所望の作業を終了して車両を別の場所等に移動させる必
要が生じると、作業者は上部ブーム操作装置19を操作
して旋回台11を旋回動させ、ブーム13を縮小動させ
るとともに倒伏動させてブーム13を格納位置まで移動
させる。ここで、ブーム13が格納位置からずれた位置
にある状態で上部ジャッキ操作装置23を操作してジャ
ッキ30の格納作業を行なうと、図3に示すように、作
業台位置センサ53により検出された図1に示す作業台
17の位置が許容範囲を越えていると作業台位置判定回
路67が判定し、作動規制回路73が作動してジャッキ
作動制御回路61から送り出される格納作動制御信号の
ジャッキ作動制御弁V1、V2への伝達を遮断する。そ
の結果、図1に示すアウトリガジャッキ30の格納作動
は規制され、作業者は図1に示すブーム13の位置が格
納位置にないことに気づき、ブーム13の格納作業が確
実に行なわれることになる。
【0030】また、作業台位置センサ53により検出さ
れた図1に示す作業台17の位置が許容範囲内にあると
作業台位置判定回路67が判定すると、作動規制回路7
3は作動せず、ジャッキ作動制御回路61から送り出さ
れる格納作動制御信号のジャッキ作動制御弁V1、V2
への伝達が許容される。その結果、ジャッキシリンダ3
9及びビームシリンダ33が縮小動して図1に示すアウ
トリガジャッキ30が格納される。その結果、車両が安
定した状態でアウトリガジャッキ30を格納することが
できる。
【0031】
【第2の実施の形態】次に、本発明に係わる第2の実施
の形態を図4及び図5を使用して説明する。尚、第2の
実施の形態においては第1の実施の形態との相違点のみ
を説明し、第1の実施の形態と同一態様部分については
同一符号を附してその説明を省略する。軌陸作業車80
は、図4に示すように、道路上を走行するトラックをベ
ースとして構成されており、車体81の前側に運転キャ
ビン82を有し、運転キャビン82の下部の両側部に一
対の前輪83を回転自在に有し、車体後部の両側部に一
対の後輪84を回転自在に有している。後輪84は図示
しないエンジンの駆動力を受けて回転駆動する駆動輪で
ある。
【0032】運転キャビン82よりも車両後方側の車体
前部の両側部と、後輪84よりも車両後方側の車体81
の両側部には、車体81を持ち上げ支持するアウトリガ
ジャッキ30が取り付けられ、車体81の略中央下部に
は軌陸作業車80自体を持ち上げ支持するためのセンタ
ジャッキ85が取り付けられている。車体81の前側上
部には水平旋回可能に構成された旋回台86が取り付け
られ、この旋回台86の上部には基端部が枢結されて伸
縮動可能なブーム87が取り付けられており、ブーム8
7は起伏シリンダ88により起伏動されるように構成さ
れている。ブーム87の先端部には作業者が搭乗可能な
作業台17が取り付けられている。
【0033】車両前側と車両後方側の車体両側部には車
両をレールR上で走行させる場合に使用される軌道走行
装置90が取り付けられている。軌道走行装置90は車
体両側部の下部から下方へ突設された支持フレーム89
に取り付けられている。支持フレーム89の下部に鉄輪
保持フレーム91が上下方向に揺動自在に枢結され、支
持フレーム89と鉄輪保持フレーム91間に昇降シリン
ダ92が枢結されている。鉄輪保持フレーム91の先端
部に鉄輪93が回転自在に取り付けられている。鉄輪9
3は内側に径方向外側へ突出した環状のフランジ部93
aを有している。昇降シリンダ92が伸縮動すると鉄輪
93が格納位置及び張出位置に移動するように構成され
ている。
【0034】上記構成の軌陸作業車80によれば、レー
ルR上に前輪83及び後輪84が接地し、且つ鉄輪93
がレールR上に当接した状態で、アウトリガジャッキ3
0の張出作業や格納作業が行なう場合、軌陸作業車80
の作業台17には前述した図1に示す高所作業車1と同
様に上部ジャッキ操作装置23が配設されているので、
アウトリガジャッキ30の張出操作を下部ジャッキ操作
装置25を操作せずに作業台17から行なうことができ
る。尚、アウトリガジャッキ30の張出作業は前述した
高所作業車1の場合に準じるのでその説明は省略する。
その結果、ジャッキの張出作業や作業全体の作業効率の
向上を図ることができる。
【0035】また、車両が走行状態のときにはアウトリ
ガジャッキ30の張出操作が規制され、アウトリガジャ
ッキ30が非格納状態のときには車両の走行が規制さ
れ、作業台17の位置が許容範囲内にあるときだけアウ
トリガジャッキ30の格納作業が許容されるので、アウ
トリガジャッキ30が軌道設備に衝突して軌道設備を破
損させる事態を未然に防止することができ、またアウト
リガジャッキ30の格納作業を車両が安定した状態で行
なうことができる。尚、車両が走行状態にあるときのジ
ャッキ張出作動規制、アウトリガジャッキ30が非格納
状態にあるときの車両走行規制及び作業台17の位置が
許容範囲内にあるときのジャッキ格納作動については、
前述した高所作業車1の場合に準じるのでその説明は省
略する。
【0036】更に、アウトリガジャッキ30の張出作業
において、前輪83及び後輪84に車両重量の大部分が
作用し、ジャッキシリンダ39には僅かな重量しか作用
しない初期接地状態になると、ジャッキシリンダ39の
伸長動が規制されるので、作業により振動が発生してい
る状態でアウトリガジャッキ30を格納させても、図5
に示すように、鉄輪93はレールR上に当接し且つフラ
ンジ部93aがレールRの内側に位置しているので、車
両がレールRからずれることはなく、車両の脱線を未然
に防止することができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明における作
業用車両によれば、車両を支持するため車両の左右両端
部に取り付けられたジャッキの駆動を操作するジャッキ
操作装置を少なくとも作業台に設けることで、作業台か
らジャッキ操作装置を操作することができ、ジャッキ操
作装置が車両下部にのみ設けられていた従来と比較し
て、作業台に搭乗した作業者がジャッキ操作のために車
両下部に移動する必要がなくなり、ジャッキ作業や作業
全体の作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における高所作業車
の側面図を示す。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるアウトリガ
ジャッキの正面図を示す。
【図3】本発明の第1の実施の形態における制御装置の
ブロック図を示す。
【図4】本発明の第2の実施の形態における軌陸作業車
の側面図を示す。
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるアウトリガ
ジャッキの正面図を示す。
【符号の説明】
1 高所作業車(作業用車両) 3、81 車体(車両) 13、87 ブーム(作業装置) 17 作業台 23 上部ジャッキ操作装置(ジャッキ操作装置) 25 下部ジャッキ操作装置(ジャッキ操作装置) 30 アウトリガジャッキ(ジャッキ) 51 ジャッキ格納センサ(ジャッキ格納検出手段) 61 ジャッキ作動制御回路(ジャッキ作動制御装置) 69 走行判定回路(走行状態判定手段) 73 作動規制回路(走行規制手段、ジャッキ張出規制
手段、ジャッキ格納制御手段) 80 軌陸作業車(作業用車両)
フロントページの続き (72)発明者 佐々木 聡 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)発明者 青井 克敏 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 (72)発明者 久保 淳 埼玉県上尾市大字領家字山下1152番地の10 株式会社アイチコーポレーション上尾工 場内 Fターム(参考) 3F333 AA08 AB04 BA12 BD02 CA15 CA21 DA02 DB10 FA09 FA34 FD20

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 走行可能な車両と、前記車両上に配設さ
    れ作業台を有して所定作業を行なう作業装置と、前記車
    両を支持するため前記車両の左右両端部に取り付けられ
    たジャッキと、前記ジャッキの駆動を操作するジャッキ
    操作装置と、前記ジャッキ操作装置の操作に応じて前記
    ジャッキの作動を制御するジャッキ作動制御装置とを有
    してなる作業用車両であって、 前記ジャッキ操作装置が少なくとも前記作業台に設けら
    れていることを特徴とする作業用車両。
  2. 【請求項2】 前記ジャッキは前記車両に張り出し及び
    格納可能に構成され、前記ジャッキが前記車両に格納さ
    れたか否かを検出するジャッキ格納検出手段と、前記ジ
    ャッキ格納検出手段により前記ジャッキが前記車両に非
    格納状態にあると検出されているときに前記車両の走行
    を規制する走行規制手段とを有して構成されていること
    を特徴とする請求項1記載の作業用車両。
  3. 【請求項3】 前記車両が走行状態にあるか否かを判定
    する走行状態判定手段を有し、前記走行状態判定手段に
    より前記走行手段が走行状態にあると判定されていると
    きに前記ジャッキの張り出し作動を規制するジャッキ張
    出規制手段を有することを特徴とする請求項2記載の作
    業用車両。
  4. 【請求項4】 前記車両に作用する転倒方向モーメント
    と許容転倒モーメントとを考慮して前記ジャッキ操作装
    置による前記ジャッキの格納操作を許容及び規制するジ
    ャッキ格納制御手段を有して構成されていることを特徴
    とする請求項1から3のいずれかに記載の作業用車両。
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