JP2002224161A - 吸水性物品 - Google Patents
吸水性物品Info
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- JP2002224161A JP2002224161A JP2001023310A JP2001023310A JP2002224161A JP 2002224161 A JP2002224161 A JP 2002224161A JP 2001023310 A JP2001023310 A JP 2001023310A JP 2001023310 A JP2001023310 A JP 2001023310A JP 2002224161 A JP2002224161 A JP 2002224161A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】液の逆戻り性が改善された衛生材料に有用な吸
水性物品を提供する。 【解決手段】液透過性の表面シート、液不透過性の防漏
シート及び吸水性樹脂を含む吸水層を有する吸収材を両
シートの間に備えた吸収性物品において、該吸収材は、
高吸水性樹脂と繊維質基材とからなり、且つ液透過性の
表面シートの内面に対面する吸収材の表面上に高吸水性
樹脂層が設けられていることを特徴とする吸水性物品。
水性物品を提供する。 【解決手段】液透過性の表面シート、液不透過性の防漏
シート及び吸水性樹脂を含む吸水層を有する吸収材を両
シートの間に備えた吸収性物品において、該吸収材は、
高吸水性樹脂と繊維質基材とからなり、且つ液透過性の
表面シートの内面に対面する吸収材の表面上に高吸水性
樹脂層が設けられていることを特徴とする吸水性物品。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、水性液体を吸収す
る素材として吸水性樹脂粒子を用いた吸水性物品に関す
るものである。詳しくは、吸水後の荷重により生ずる液
戻り現象を改善した紙おむつ、生理用ナプキン、失禁者
用パッド等の用途に有用な吸水性物品に関するものであ
る。
る素材として吸水性樹脂粒子を用いた吸水性物品に関す
るものである。詳しくは、吸水後の荷重により生ずる液
戻り現象を改善した紙おむつ、生理用ナプキン、失禁者
用パッド等の用途に有用な吸水性物品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の吸収性物品は水性液体を吸収する
吸収材として、主にパルプのような繊維質基材の間に吸
水性樹脂粒子を分散させたり、2枚のシート状繊維質基
材の間に吸水性樹脂粒子の層をサンドイッチしたもの等
が用いられている。例えば、特開平8−246395号
公報には、繊維ウエブを構成する繊維間に高吸水性樹脂
の粒子を分散・接着固定することによって高吸水性樹脂
の脱落を防ぎ、再吸収速度に優れ、吸収した水分や体液
を確実に高吸水性樹脂で固定し、液戻り量も少ない吸収
性シートが提案されている。また、特開平9−1560
14号公報には、吸収性シートにおいて繊維質基材とし
て繊維性状の異なる繊維を組み合わせ、その繊維間に高
吸水性ポリマー粒子を分散させることにより高吸水性ポ
リマーの吸収性を損なうことなく該ポリマーを固定した
吸収性能の良い吸収性シートが提案されている。更に、
特許第2955223号公報では、吸収性物品における
吸収体において、その吸水性樹脂を挟持する吸収紙に特
定の繊維を組み合わせ、かつその存在割合に勾配を持た
せることにより、液体の拡散性及び吸収透過性を改善す
る提案がなされている。しかしながら、これらの方法で
は、異なった性状の繊維で繊維質基材を構成しなければ
ならず、また、これらの繊維間に吸水性樹脂粒子を均一
に分散させ、かつ固定しなければならないので、その製
造の為の操作が煩雑で、工業的には必ずしも有利とは言
えない。
吸収材として、主にパルプのような繊維質基材の間に吸
水性樹脂粒子を分散させたり、2枚のシート状繊維質基
材の間に吸水性樹脂粒子の層をサンドイッチしたもの等
が用いられている。例えば、特開平8−246395号
公報には、繊維ウエブを構成する繊維間に高吸水性樹脂
の粒子を分散・接着固定することによって高吸水性樹脂
の脱落を防ぎ、再吸収速度に優れ、吸収した水分や体液
を確実に高吸水性樹脂で固定し、液戻り量も少ない吸収
性シートが提案されている。また、特開平9−1560
14号公報には、吸収性シートにおいて繊維質基材とし
て繊維性状の異なる繊維を組み合わせ、その繊維間に高
吸水性ポリマー粒子を分散させることにより高吸水性ポ
リマーの吸収性を損なうことなく該ポリマーを固定した
吸収性能の良い吸収性シートが提案されている。更に、
特許第2955223号公報では、吸収性物品における
吸収体において、その吸水性樹脂を挟持する吸収紙に特
定の繊維を組み合わせ、かつその存在割合に勾配を持た
せることにより、液体の拡散性及び吸収透過性を改善す
る提案がなされている。しかしながら、これらの方法で
は、異なった性状の繊維で繊維質基材を構成しなければ
ならず、また、これらの繊維間に吸水性樹脂粒子を均一
に分散させ、かつ固定しなければならないので、その製
造の為の操作が煩雑で、工業的には必ずしも有利とは言
えない。
【0003】通常、吸水性シートが水や体液を吸収する
場合、水分や体液は素早く吸水性シートの繊維質基材で
あるパルプや不織布にいったん吸収され、高吸水性樹脂
は水分や体液を徐々に吸収していく。しかし、吸収速度
や局所的吸収性に優れるパルプや不織布等の繊維質基材
は、液保持性では劣るので、体液や水分量が多いと吸収
速度の違いにより高吸収性樹脂によって吸収されなかっ
た水分や体液がパルプや不織布中に存在することにな
り、特に、液の再吸収が繰り返される紙おむつや生理用
ナプキン等ではこの状態になりやすい。このような状態
の吸収シートに荷重がかかると、水分や体液が逆戻りす
る、所謂液戻り現象が生起するが、紙おむつや生理用ナ
プキン等の衛生材料でこのような現象が起こるとそれら
を装着している人の皮膚の接触面が濡れた状態となり不
愉快な思いをさせるだけでなく、肌荒れの原因ともな
る。そのため、衛生材料に適した逆戻りしない吸収性シ
ート及びそれを用いた吸収性物品の開発が望まれてい
る。
場合、水分や体液は素早く吸水性シートの繊維質基材で
あるパルプや不織布にいったん吸収され、高吸水性樹脂
は水分や体液を徐々に吸収していく。しかし、吸収速度
や局所的吸収性に優れるパルプや不織布等の繊維質基材
は、液保持性では劣るので、体液や水分量が多いと吸収
速度の違いにより高吸収性樹脂によって吸収されなかっ
た水分や体液がパルプや不織布中に存在することにな
り、特に、液の再吸収が繰り返される紙おむつや生理用
ナプキン等ではこの状態になりやすい。このような状態
の吸収シートに荷重がかかると、水分や体液が逆戻りす
る、所謂液戻り現象が生起するが、紙おむつや生理用ナ
プキン等の衛生材料でこのような現象が起こるとそれら
を装着している人の皮膚の接触面が濡れた状態となり不
愉快な思いをさせるだけでなく、肌荒れの原因ともな
る。そのため、衛生材料に適した逆戻りしない吸収性シ
ート及びそれを用いた吸収性物品の開発が望まれてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らはこれらを
解決するため液の逆戻り現象について鋭意研究を行った
結果、吸収性物品において、吸水性樹脂からなる吸水層
を繊維質基材を含む層を介して2層もうけた特定の層構
成からなる吸水材を用いた場合、繊維質基材中に吸水性
樹脂粒子を均一分散させた吸水材を使用した場合に比
べ、液の逆戻りを抑制し得ることを見出し本発明を達成
した。本発明は、液の逆戻り性が改善された衛生材料に
有用な吸水性物品を提供することを目的とする。
解決するため液の逆戻り現象について鋭意研究を行った
結果、吸収性物品において、吸水性樹脂からなる吸水層
を繊維質基材を含む層を介して2層もうけた特定の層構
成からなる吸水材を用いた場合、繊維質基材中に吸水性
樹脂粒子を均一分散させた吸水材を使用した場合に比
べ、液の逆戻りを抑制し得ることを見出し本発明を達成
した。本発明は、液の逆戻り性が改善された衛生材料に
有用な吸水性物品を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、液透過
性の表面シート、液不透過性の防漏シート及び吸水性樹
脂を含む吸水層を有する吸収材を両シートの間に備えた
吸収性物品において、該吸収材は、高吸水性樹脂と繊維
質基材とからなり、且つ液透過性の表面シートの内面に
対面する吸収材の表面上に高吸水性樹脂層が設けられて
いることを特徴とする吸水性物品に存する。
性の表面シート、液不透過性の防漏シート及び吸水性樹
脂を含む吸水層を有する吸収材を両シートの間に備えた
吸収性物品において、該吸収材は、高吸水性樹脂と繊維
質基材とからなり、且つ液透過性の表面シートの内面に
対面する吸収材の表面上に高吸水性樹脂層が設けられて
いることを特徴とする吸水性物品に存する。
【0006】本発明の好ましい態様として、吸収材が、
高吸水性樹脂からなる吸水層の両側に繊維質基材層を設
けてなり、且つ液透過性の表面シートの内面に対面する
繊維質基材層の表面上に高吸水性樹脂層が設けられてい
ること、吸収材又は繊維質基材層の表面上に設けられた
高吸水性樹脂層は、該表面上に高吸水性樹脂粒子を散布
して形成されたものであること、該高吸水性樹脂粒子は
平均粒子径が50〜1000μmであり、該表面上に5
〜120g/m2散布されていること、吸水材又は吸水
層中のの高吸水性樹脂と表面上の高吸水性樹脂との重量
比が9:1〜7:3であること、高吸水性樹脂粒子を散
布する吸収材及び繊維質基材層は、少なくとも親水性繊
維、特にセルロース系繊維で構成されること、液透過性
表面シートの内面に対面する吸収材又は繊維質基材層の
表面上に高吸水性樹脂層が設けられている吸収材は、吸
収紙、例えばセルロース系吸収紙の間に挟持されている
こと、及び親水性繊維重量と高吸水性樹脂の重量比が
3:1〜1:2であることが挙げられる。
高吸水性樹脂からなる吸水層の両側に繊維質基材層を設
けてなり、且つ液透過性の表面シートの内面に対面する
繊維質基材層の表面上に高吸水性樹脂層が設けられてい
ること、吸収材又は繊維質基材層の表面上に設けられた
高吸水性樹脂層は、該表面上に高吸水性樹脂粒子を散布
して形成されたものであること、該高吸水性樹脂粒子は
平均粒子径が50〜1000μmであり、該表面上に5
〜120g/m2散布されていること、吸水材又は吸水
層中のの高吸水性樹脂と表面上の高吸水性樹脂との重量
比が9:1〜7:3であること、高吸水性樹脂粒子を散
布する吸収材及び繊維質基材層は、少なくとも親水性繊
維、特にセルロース系繊維で構成されること、液透過性
表面シートの内面に対面する吸収材又は繊維質基材層の
表面上に高吸水性樹脂層が設けられている吸収材は、吸
収紙、例えばセルロース系吸収紙の間に挟持されている
こと、及び親水性繊維重量と高吸水性樹脂の重量比が
3:1〜1:2であることが挙げられる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の吸水性物品は、基本的に
上記の如く液透過性の表面シート、液不透過性の防漏シ
ートを有し、その両シートの間に吸水性樹脂層を2層有
する吸収材を備えた構成であり、特に吸水性樹脂からな
る吸水層をシート状の繊維質基材を介して2層有する吸
収材を具備した構成からなるものである。図1及び図2
は、本発明の吸水性物品の一実施態様の層構成を示す概
略図であり、以下本発明を図1に沿って説明する。図
中、1は液透過性の表面シート、2は液不透過性の防漏
シートであり、3及び4は繊維質基材、5は高吸水性樹
脂粒子からなる吸水層、6は高吸水性樹脂粒子の分散層
であり、7及び8は吸収紙である。そして、本発明の吸
収材は3〜6の各層より構成される積層材である。ま
た、図2は、本発明の他の実施態様であり、吸収材(3
〜5)は、吸水性樹脂が繊維質基材に均一分散された層
から構成されるものである。
上記の如く液透過性の表面シート、液不透過性の防漏シ
ートを有し、その両シートの間に吸水性樹脂層を2層有
する吸収材を備えた構成であり、特に吸水性樹脂からな
る吸水層をシート状の繊維質基材を介して2層有する吸
収材を具備した構成からなるものである。図1及び図2
は、本発明の吸水性物品の一実施態様の層構成を示す概
略図であり、以下本発明を図1に沿って説明する。図
中、1は液透過性の表面シート、2は液不透過性の防漏
シートであり、3及び4は繊維質基材、5は高吸水性樹
脂粒子からなる吸水層、6は高吸水性樹脂粒子の分散層
であり、7及び8は吸収紙である。そして、本発明の吸
収材は3〜6の各層より構成される積層材である。ま
た、図2は、本発明の他の実施態様であり、吸収材(3
〜5)は、吸水性樹脂が繊維質基材に均一分散された層
から構成されるものである。
【0008】液透過性の表面シートとしては、液体を透
過させることができるものであれば、特に制限はなく、
この種製品に使用されているものから適宜選定して使用
することができる。しかし、吸水性物品が衛生材として
使用されることから装着する人に不快感を与えない肌着
のような感触を有するものが好ましく、このようなシー
トの具体例としては、例えば、熱可塑性樹脂の織布、不
織布、多孔性フィルム等が挙げられる。中でも低密度ポ
リエチレンなどのポリオレフィンからなる多孔性フィル
ムが好ましい。
過させることができるものであれば、特に制限はなく、
この種製品に使用されているものから適宜選定して使用
することができる。しかし、吸水性物品が衛生材として
使用されることから装着する人に不快感を与えない肌着
のような感触を有するものが好ましく、このようなシー
トの具体例としては、例えば、熱可塑性樹脂の織布、不
織布、多孔性フィルム等が挙げられる。中でも低密度ポ
リエチレンなどのポリオレフィンからなる多孔性フィル
ムが好ましい。
【0009】液不透過性の防漏シートは、液体を透過さ
せないものであれば、特に制限はなく、通常、この種製
品に使用されているものから適宜選定して使用すること
ができる。防漏シートとしては、特に透湿性があり、且
つ肌着のような感触を有するものが好ましい。透湿性が
あり液不透過性の防漏シートは、例えば、熱可塑性樹脂
に無機化合物又は有機化合物のフィラーを添加したもの
を溶融押出成形によりフィルムを形成し、次いでフィル
ムを一軸又は二軸延伸して製造することができる。
せないものであれば、特に制限はなく、通常、この種製
品に使用されているものから適宜選定して使用すること
ができる。防漏シートとしては、特に透湿性があり、且
つ肌着のような感触を有するものが好ましい。透湿性が
あり液不透過性の防漏シートは、例えば、熱可塑性樹脂
に無機化合物又は有機化合物のフィラーを添加したもの
を溶融押出成形によりフィルムを形成し、次いでフィル
ムを一軸又は二軸延伸して製造することができる。
【0010】本発明の吸収材、例えば3及び4の繊維質
基材層を構成する繊維質基材としては、「成形した」繊
維質基材が好ましい。成形した繊維質基材とは、具体的
には繊維をゆるく成形したパッド、カーディングまたは
エア・レイイングしたウエブ、ティッシュペーパー、木
綿ガーゼのような織布、メリアス地または不織布であっ
て、特定の形状を有するものである。ここで「成形し
た」繊維質基材とは、その繊維質基材を用品の中に組み
込むために、切断、接合、造形等が必要になることはあ
るが、ウエブ形成作業は更に施す必要がないものを意味
する。繊維質基材の繊維としては、特に制限されず、親
水性繊維、熱溶融性接着繊維等が挙げられるが、液体を
素早く吸収するためには主成分が親水性繊維であるのが
好ましい。
基材層を構成する繊維質基材としては、「成形した」繊
維質基材が好ましい。成形した繊維質基材とは、具体的
には繊維をゆるく成形したパッド、カーディングまたは
エア・レイイングしたウエブ、ティッシュペーパー、木
綿ガーゼのような織布、メリアス地または不織布であっ
て、特定の形状を有するものである。ここで「成形し
た」繊維質基材とは、その繊維質基材を用品の中に組み
込むために、切断、接合、造形等が必要になることはあ
るが、ウエブ形成作業は更に施す必要がないものを意味
する。繊維質基材の繊維としては、特に制限されず、親
水性繊維、熱溶融性接着繊維等が挙げられるが、液体を
素早く吸収するためには主成分が親水性繊維であるのが
好ましい。
【0011】親水性繊維としては、特にいわゆる紙おむ
つや生理用ナプキンなどには、使用時に身体への適応性
を高めるため、フラップパルプなど嵩高性を与えるセル
ロース系素材が用いられる。本発明に係わる吸水性樹脂
物品においても、フラップパルプのような嵩高性を与え
る層を含んでいることが好ましい。親水性繊維の目付量
は、80〜300g/m2、特に100〜260g/m2
であることが好ましい。
つや生理用ナプキンなどには、使用時に身体への適応性
を高めるため、フラップパルプなど嵩高性を与えるセル
ロース系素材が用いられる。本発明に係わる吸水性樹脂
物品においても、フラップパルプのような嵩高性を与え
る層を含んでいることが好ましい。親水性繊維の目付量
は、80〜300g/m2、特に100〜260g/m2
であることが好ましい。
【0012】熱溶融性接着繊維の例としては、ポリエチ
レン、ポリプロピレン及びポリビニルアルコール等のポ
リオレフィン系繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン
−ポリプロピレン複合繊維、ポリエチレン−ポリエステ
ル複合繊維、低融点ポリエステル−ポリエステル複合繊
維、繊維表面が親水性であるポリビニルアルコール−ポ
リプロピレン複合繊維、並びにポリビニルアルコール−
ポリエステル複合繊維等を挙げることが出来る。
レン、ポリプロピレン及びポリビニルアルコール等のポ
リオレフィン系繊維、ポリエステル繊維、ポリエチレン
−ポリプロピレン複合繊維、ポリエチレン−ポリエステ
ル複合繊維、低融点ポリエステル−ポリエステル複合繊
維、繊維表面が親水性であるポリビニルアルコール−ポ
リプロピレン複合繊維、並びにポリビニルアルコール−
ポリエステル複合繊維等を挙げることが出来る。
【0013】本発明の成形した繊維質基材は、上記繊維
が機械的絡み合いや物理的絡み合い等によって得られる
ものであり、例えば紙や不織布などが挙げられるが、紙
としては湿式抄造により得られる紙やそれをクレープ加
工したものが挙げられる。又、不織布としては、レーヨ
ンやキュプラ等の合成セルロース繊維や綿等の天然セル
ロース繊維を主体としてカード法不織布、スパンボンド
不織布、スパンレース不織布のような各種不織布を用い
ることが出来る。
が機械的絡み合いや物理的絡み合い等によって得られる
ものであり、例えば紙や不織布などが挙げられるが、紙
としては湿式抄造により得られる紙やそれをクレープ加
工したものが挙げられる。又、不織布としては、レーヨ
ンやキュプラ等の合成セルロース繊維や綿等の天然セル
ロース繊維を主体としてカード法不織布、スパンボンド
不織布、スパンレース不織布のような各種不織布を用い
ることが出来る。
【0014】本発明に使用される高吸水性樹脂は、自重
の20倍以上の液体を吸収・保持することができる、ゲ
ル化するものが好ましい。高吸水性樹脂としては、通
常、水溶性重合性モノマーを含む単量体を重合して得ら
れる吸水性重合体粒子であり、特に該水溶性重合性モノ
マーを含む単量体水溶液を逆相懸濁重合して得られる吸
水性重合体粒子が有用である。その重合体の代表例は、
脂肪族不飽和カルボン酸またはその塩の重合体又は共重
合体であり、重合性モノマーとして具体的には、アクリ
ル酸またはその塩、メタクリル酸またはその塩等の不飽
和モノカルボン酸またはその塩、或いはマレイン酸また
はその塩、イタコン酸またはその塩等の不飽和ジカルボ
ン酸またはその塩を例示することができ、これらは単独
でも2種以上を混合して用いてもよい。この中で好まし
いものはアクリル酸またはその塩、およびメタクリル酸
またはその塩であり、特に好ましいのはアクリル酸また
はその塩である。
の20倍以上の液体を吸収・保持することができる、ゲ
ル化するものが好ましい。高吸水性樹脂としては、通
常、水溶性重合性モノマーを含む単量体を重合して得ら
れる吸水性重合体粒子であり、特に該水溶性重合性モノ
マーを含む単量体水溶液を逆相懸濁重合して得られる吸
水性重合体粒子が有用である。その重合体の代表例は、
脂肪族不飽和カルボン酸またはその塩の重合体又は共重
合体であり、重合性モノマーとして具体的には、アクリ
ル酸またはその塩、メタクリル酸またはその塩等の不飽
和モノカルボン酸またはその塩、或いはマレイン酸また
はその塩、イタコン酸またはその塩等の不飽和ジカルボ
ン酸またはその塩を例示することができ、これらは単独
でも2種以上を混合して用いてもよい。この中で好まし
いものはアクリル酸またはその塩、およびメタクリル酸
またはその塩であり、特に好ましいのはアクリル酸また
はその塩である。
【0015】上記重合性モノマーは、生成重合体の吸水
性能を低下させない範囲で他の重合性モノマーと共重合
することができ、これらと共重合可能な重合性モノマー
として、例えば(メタ)アクリルアミド、(ポリ)エチ
レングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、または低水溶性モノマー
ではあるが、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等の
アクリル酸アルキルエステル類等が挙げられる。更に、
アクリル酸またはその塩などのモノマーに架橋剤を併用
し、架橋構造を形成させて吸水性能を向上させた架橋共
重合体も使用することが出来る。架橋剤としては、前記
重合性モノマーと共重合可能なジビニル化合物、例え
ば、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、
(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレート類
等、ならびにカルボン酸と反応し得る2個以上の官能基
を有する水溶性の化合物、例えばエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル等のポリグリシジルエーテル等が好適に使
用される。この中で特に好ましいのは、、N,N’−メ
チレンビス(メタ)アクリルアミドである。
性能を低下させない範囲で他の重合性モノマーと共重合
することができ、これらと共重合可能な重合性モノマー
として、例えば(メタ)アクリルアミド、(ポリ)エチ
レングリコール(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、または低水溶性モノマー
ではあるが、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル等の
アクリル酸アルキルエステル類等が挙げられる。更に、
アクリル酸またはその塩などのモノマーに架橋剤を併用
し、架橋構造を形成させて吸水性能を向上させた架橋共
重合体も使用することが出来る。架橋剤としては、前記
重合性モノマーと共重合可能なジビニル化合物、例え
ば、N,N’−メチレンビス(メタ)アクリルアミド、
(ポリ)エチレングリコール(メタ)アクリレート類
等、ならびにカルボン酸と反応し得る2個以上の官能基
を有する水溶性の化合物、例えばエチレングリコールジ
グリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシ
ジルエーテル等のポリグリシジルエーテル等が好適に使
用される。この中で特に好ましいのは、、N,N’−メ
チレンビス(メタ)アクリルアミドである。
【0016】重合方法は特に制限されることはなく、従
来公知の方法、例えば水溶液重合法、逆相懸濁重合法を
適宜採用することが出来る。具体的には、逆相懸濁重合
法は、上記水溶性重合性モノマー及び重合触媒を含む水
溶液を、分散剤の存在下、疎水性有機溶媒に撹拌等によ
り懸濁させ重合する方法である。また、重合性モノマー
水溶液を型枠の中で水溶液重合する方法も挙げられる
が、水溶液重合では生成する重合体が塊状であるので、
重合後、細粒子化して本発明に適用し得る粒子とする必
要がある。それ故、逆相懸濁重合法で生成するのが有利
である。重合方法は回分式、連続式のいずれの方式を採
用することも出来る。又、繊維質基材のシートをベルト
コンベアで移送しつつ、上方から重合性モノマー水溶液
の重合が進行中の反応混合物液柱を落下させ、生成した
液滴同士が繊維質基材シート上で結着して一体となった
凝集粒状体を、所定時間を経過させて重合を完了させ、
次いで乾燥する方法により吸水性複合体として製造する
こともできる。このようにして得た吸水性複合体は、吸
水性重合体が凝集粒状体となり、凝集粒状体の一部が基
材繊維の回りを包囲するか基材繊維に接して繊維質基材
に固定化され基材上に担持されている(具体的には、特
開平2000-198805号参照)。吸水性重合体の形状として
は、例えば粒状、塊状、ブドウ状、粉末状等が挙げられ
るが、粒状のものが好ましく、その大きさは50〜10
00μm、好ましくは100〜800μmである。
来公知の方法、例えば水溶液重合法、逆相懸濁重合法を
適宜採用することが出来る。具体的には、逆相懸濁重合
法は、上記水溶性重合性モノマー及び重合触媒を含む水
溶液を、分散剤の存在下、疎水性有機溶媒に撹拌等によ
り懸濁させ重合する方法である。また、重合性モノマー
水溶液を型枠の中で水溶液重合する方法も挙げられる
が、水溶液重合では生成する重合体が塊状であるので、
重合後、細粒子化して本発明に適用し得る粒子とする必
要がある。それ故、逆相懸濁重合法で生成するのが有利
である。重合方法は回分式、連続式のいずれの方式を採
用することも出来る。又、繊維質基材のシートをベルト
コンベアで移送しつつ、上方から重合性モノマー水溶液
の重合が進行中の反応混合物液柱を落下させ、生成した
液滴同士が繊維質基材シート上で結着して一体となった
凝集粒状体を、所定時間を経過させて重合を完了させ、
次いで乾燥する方法により吸水性複合体として製造する
こともできる。このようにして得た吸水性複合体は、吸
水性重合体が凝集粒状体となり、凝集粒状体の一部が基
材繊維の回りを包囲するか基材繊維に接して繊維質基材
に固定化され基材上に担持されている(具体的には、特
開平2000-198805号参照)。吸水性重合体の形状として
は、例えば粒状、塊状、ブドウ状、粉末状等が挙げられ
るが、粒状のものが好ましく、その大きさは50〜10
00μm、好ましくは100〜800μmである。
【0017】本発明の吸収材において、高吸水性樹脂か
らなる吸水層5は繊維質基材3,4に挟持されたサンド
イッチ構造を形成しているが、この様な構成は、不織布
等の繊維質基材の上に高吸水性樹脂粒子を散布し、その
上に繊維質基材を重ね合わせ、必要に応じそれらを乾燥
し、次いで一体化することにより形成することができ
る。又、繊維質基材上に吸水性重合体が固定化された吸
水性複合体を用いる場合には、吸水性重合体の担持され
た面を内側にして折り重ね、一体化することにより製造
することもできる。又、繊維質基材中に高吸水性樹脂が
均一分散した吸収材は、解砕したパルプ等と高吸水性樹
脂を混合しシートに成形すれば良い。
らなる吸水層5は繊維質基材3,4に挟持されたサンド
イッチ構造を形成しているが、この様な構成は、不織布
等の繊維質基材の上に高吸水性樹脂粒子を散布し、その
上に繊維質基材を重ね合わせ、必要に応じそれらを乾燥
し、次いで一体化することにより形成することができ
る。又、繊維質基材上に吸水性重合体が固定化された吸
水性複合体を用いる場合には、吸水性重合体の担持され
た面を内側にして折り重ね、一体化することにより製造
することもできる。又、繊維質基材中に高吸水性樹脂が
均一分散した吸収材は、解砕したパルプ等と高吸水性樹
脂を混合しシートに成形すれば良い。
【0018】高吸水性樹脂の分散層6は、上記のように
して製造した吸水層の両側の繊維質基材のうち液透過性
の表面シートの内面に面する繊維質基材の表面、或いは
吸収材の表面に吸水性樹脂粒子を分散させることにより
形成される。分散層の高吸収性樹脂は、主に逆戻りする
体液等を吸収する機能を果たす為に設けられるもので、
吸収層5或いは吸収材中の高吸水性樹脂よりも少量であ
る。分散量は、通常、吸水層或いは吸収材中の高吸水性
樹脂と表面上の高吸水性樹脂との重量比が9:1〜7:
3の範囲となるようにされ、5〜120g/m2であ
る。
して製造した吸水層の両側の繊維質基材のうち液透過性
の表面シートの内面に面する繊維質基材の表面、或いは
吸収材の表面に吸水性樹脂粒子を分散させることにより
形成される。分散層の高吸収性樹脂は、主に逆戻りする
体液等を吸収する機能を果たす為に設けられるもので、
吸収層5或いは吸収材中の高吸水性樹脂よりも少量であ
る。分散量は、通常、吸水層或いは吸収材中の高吸水性
樹脂と表面上の高吸水性樹脂との重量比が9:1〜7:
3の範囲となるようにされ、5〜120g/m2であ
る。
【0019】本発明の積層材はその上下を吸収紙7,8
で挟み、吸収紙7の外側上に液透過性表面シート、吸収
紙8の外側上に液不透過性防漏シートを積層する。吸収
紙は、親水性繊維、特にセルロース系繊維の湿式抄造に
より得られる紙や不織布が用いられるが、簡便にはティ
ッシュペーパーが使用される。吸収紙7は、体液吸収の
際、液透過性シートを通過した液を素早く内部の繊維質
基材層へ導くことが必要とされるので、薄層のものが好
ましい。しかし、あまり薄すぎると分散層6の高吸水性
樹脂粒子が突き出る恐れがある。
で挟み、吸収紙7の外側上に液透過性表面シート、吸収
紙8の外側上に液不透過性防漏シートを積層する。吸収
紙は、親水性繊維、特にセルロース系繊維の湿式抄造に
より得られる紙や不織布が用いられるが、簡便にはティ
ッシュペーパーが使用される。吸収紙7は、体液吸収の
際、液透過性シートを通過した液を素早く内部の繊維質
基材層へ導くことが必要とされるので、薄層のものが好
ましい。しかし、あまり薄すぎると分散層6の高吸水性
樹脂粒子が突き出る恐れがある。
【0020】本発明の上記図1の構成からなる吸水性物
品が体液を吸収する機作は以下のように推測される。即
ち、体液が液透過性の表面シートを通過し、通過した液
はそのまま吸収紙、吸水性樹脂分散層を通って繊維質基
材層に達する。繊維質基材層を形成するパルプや不織布
は、その繊維の空隙に体液を吸収してスポンジのように
保持し、繊維質基材に接する高吸水性樹脂は、その液を
吸水し保持する。体液の吸収される速度は、通常、繊維
質基材の速度が高吸水性樹脂の速度より速く、又、吸収
される体液の量が多い場合には、一部の体液が高吸水性
樹脂の接触面から離れた繊維質基材中に取り残されるこ
とになる。このような状態の吸水性物品に体重などが掛
かり加圧されると、取り残された体液が後戻りする、所
謂液戻りが生ずる。本発明の吸水性物品では、この繊維
質基材に取り残された後戻りする体液を繊維質基材表面
に設けた高吸水性樹脂の分散層により吸収させることに
より、液戻り量を著しく低減させることが可能となるの
である。
品が体液を吸収する機作は以下のように推測される。即
ち、体液が液透過性の表面シートを通過し、通過した液
はそのまま吸収紙、吸水性樹脂分散層を通って繊維質基
材層に達する。繊維質基材層を形成するパルプや不織布
は、その繊維の空隙に体液を吸収してスポンジのように
保持し、繊維質基材に接する高吸水性樹脂は、その液を
吸水し保持する。体液の吸収される速度は、通常、繊維
質基材の速度が高吸水性樹脂の速度より速く、又、吸収
される体液の量が多い場合には、一部の体液が高吸水性
樹脂の接触面から離れた繊維質基材中に取り残されるこ
とになる。このような状態の吸水性物品に体重などが掛
かり加圧されると、取り残された体液が後戻りする、所
謂液戻りが生ずる。本発明の吸水性物品では、この繊維
質基材に取り残された後戻りする体液を繊維質基材表面
に設けた高吸水性樹脂の分散層により吸収させることに
より、液戻り量を著しく低減させることが可能となるの
である。
【0021】
【実施例】次に本発明を実施例及び比較例により更に詳
細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下
の実施例に限定されるものではない。
細に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り以下
の実施例に限定されるものではない。
【0022】実施例 図1に示す構成からなる本発明の吸水性シートを作成し
た。液透過性の表面シート(1)にはポリプロピレン繊維
の不織布(目付量50g/m2)を用い、液不透過性の
防漏シート(2)は、ポリエチレンシート(目付量20g
/m2)を用いた。繊維質基材(3)及び(4)には、フラッ
フパルプ(目付量128g/m2)を用い、吸収紙(7)及
び(8)には市販のティッシュペーパー(目付量18g/
m2)を用いた。高吸水性樹脂は、アクリル酸ナトリウ
ムを逆相懸濁重合して製造した重合体粒子であり、その
平均粒径は450μmである(特願平11-184908の実施
例1記載の方法により製造した粒子を使用した。)。フ
ラッフパルプ(目付量128g/m2)を用い、吸水性
樹脂を160g/m2になるように吸水層(5)を形成し、
40g/m2になるように分散層(6)を形成させた。吸水
層は、所定量の樹脂粒子を、予め水を散布して湿潤状態
にしたフラッフパルプシート上に散布し、その上に他の
フラッフパルプシートを重ね合わせ、圧着一体化する。
次いで、フラッフパルプシートの一表面上に所定量の樹
脂粒子を均一に散布したのち、ドライヤーで乾燥した。
この様にして作成した積層材をティッシュペーパーで挟
み、フラッフパルプシート上に樹脂粒子層を有する側に
液透過性の表面シート、反対側に液不透過性の防漏シー
トを置いて全体を圧着一体化し、両シートをヒートシー
ルして吸水性シートとした。
た。液透過性の表面シート(1)にはポリプロピレン繊維
の不織布(目付量50g/m2)を用い、液不透過性の
防漏シート(2)は、ポリエチレンシート(目付量20g
/m2)を用いた。繊維質基材(3)及び(4)には、フラッ
フパルプ(目付量128g/m2)を用い、吸収紙(7)及
び(8)には市販のティッシュペーパー(目付量18g/
m2)を用いた。高吸水性樹脂は、アクリル酸ナトリウ
ムを逆相懸濁重合して製造した重合体粒子であり、その
平均粒径は450μmである(特願平11-184908の実施
例1記載の方法により製造した粒子を使用した。)。フ
ラッフパルプ(目付量128g/m2)を用い、吸水性
樹脂を160g/m2になるように吸水層(5)を形成し、
40g/m2になるように分散層(6)を形成させた。吸水
層は、所定量の樹脂粒子を、予め水を散布して湿潤状態
にしたフラッフパルプシート上に散布し、その上に他の
フラッフパルプシートを重ね合わせ、圧着一体化する。
次いで、フラッフパルプシートの一表面上に所定量の樹
脂粒子を均一に散布したのち、ドライヤーで乾燥した。
この様にして作成した積層材をティッシュペーパーで挟
み、フラッフパルプシート上に樹脂粒子層を有する側に
液透過性の表面シート、反対側に液不透過性の防漏シー
トを置いて全体を圧着一体化し、両シートをヒートシー
ルして吸水性シートとした。
【0023】比較例1 実施例1において、樹脂粒子の全量を用いて吸水層を形
成し、分散層を設けなかった以外は同様にして吸収性シ
ートを作成した。このシートの構造を模式的に図3に示
す。
成し、分散層を設けなかった以外は同様にして吸収性シ
ートを作成した。このシートの構造を模式的に図3に示
す。
【0024】比較例2 実施例1で使用したフラッフパルプシートをディスクタ
ービン翼で解砕させ、樹脂粒子が200g/m2になる
量及びフラッフパルプが256g/m2にまる量を均一
混合分散した後、一体化したパルプミックスシートとな
した。このシートをティッシュペーパーで挟み、更に液
透過性の表面シート及び液不透過性の防漏シートを置い
て全体を圧着一体化し、両シートをヒートシールして吸
水性シートとした。このシートの構造を模式的に図4に
示す。
ービン翼で解砕させ、樹脂粒子が200g/m2になる
量及びフラッフパルプが256g/m2にまる量を均一
混合分散した後、一体化したパルプミックスシートとな
した。このシートをティッシュペーパーで挟み、更に液
透過性の表面シート及び液不透過性の防漏シートを置い
て全体を圧着一体化し、両シートをヒートシールして吸
水性シートとした。このシートの構造を模式的に図4に
示す。
【0025】実施例2 実施例1で使用したフラッフパルプシートをディスクタ
ービン翼で解砕させ、これに樹脂粒子が160g/m2
になる量を均一混合分散した後、一体化したパルプミッ
クスシートとなし、その上に樹脂粒子が40g/m2に
なるように均一分散して分散層を形成した。全体を圧着
一体化した後、実施例1と同様にして吸水性シートを作
成した。このシートの構造を模式的に図2に示す。
ービン翼で解砕させ、これに樹脂粒子が160g/m2
になる量を均一混合分散した後、一体化したパルプミッ
クスシートとなし、その上に樹脂粒子が40g/m2に
なるように均一分散して分散層を形成した。全体を圧着
一体化した後、実施例1と同様にして吸水性シートを作
成した。このシートの構造を模式的に図2に示す。
【0026】上記実施例及び比較例で作成した吸水性シ
ート評価を以下の方法により行った。 <吸収速度(拡散性)>中央に内径40mmの上方が開
放された円筒が取り付けられており、かつ円筒で囲まれ
た部分に、直径5mmの7個の貫通孔がほぼ等間隔とな
るようにもうけられているアクリル板(100×100
×10mm、全重量150g)を、吸水性シート(18
0×180mm)の中央に載せ、更にこれに直径100
mmで中央部に直径45mmの穴のある円板(500
g)を円筒に捜通して載せる。円筒に着色した人工尿5
0ml入れる。着色は、ブリリアントファーストブルー
GC(日本化薬社製)の1%水溶液2mlを人工尿1L
に添加して行った。人工尿を入れた瞬間から、7個の孔
のうち1つでも吸収し終えた瞬間までの時間をストップ
ウオッチで測定し、吸水速度とした。その結果を表1に
示す。尚、吸収速度の単位は秒である。
ート評価を以下の方法により行った。 <吸収速度(拡散性)>中央に内径40mmの上方が開
放された円筒が取り付けられており、かつ円筒で囲まれ
た部分に、直径5mmの7個の貫通孔がほぼ等間隔とな
るようにもうけられているアクリル板(100×100
×10mm、全重量150g)を、吸水性シート(18
0×180mm)の中央に載せ、更にこれに直径100
mmで中央部に直径45mmの穴のある円板(500
g)を円筒に捜通して載せる。円筒に着色した人工尿5
0ml入れる。着色は、ブリリアントファーストブルー
GC(日本化薬社製)の1%水溶液2mlを人工尿1L
に添加して行った。人工尿を入れた瞬間から、7個の孔
のうち1つでも吸収し終えた瞬間までの時間をストップ
ウオッチで測定し、吸水速度とした。その結果を表1に
示す。尚、吸収速度の単位は秒である。
【0027】<液戻り測定>吸水速度を測定した後、荷
重を掛けないで吸水シートを10分間放置する。その
後、吸水シートの中心部上に10cm角の濾紙(ADVANT
EC No.424;東洋濾紙社製)を20枚重ねて置き、その
上に4.5kgの荷重を5分間かける。5分後、荷重を
取り除き濾紙の重量を測定し、予め測定しておいた濾紙
の重量との差である吸水量を液戻り量(g)とした。各
シートにつき3回行った測定の結果を図5に示す。
重を掛けないで吸水シートを10分間放置する。その
後、吸水シートの中心部上に10cm角の濾紙(ADVANT
EC No.424;東洋濾紙社製)を20枚重ねて置き、その
上に4.5kgの荷重を5分間かける。5分後、荷重を
取り除き濾紙の重量を測定し、予め測定しておいた濾紙
の重量との差である吸水量を液戻り量(g)とした。各
シートにつき3回行った測定の結果を図5に示す。
【0028】<拡散性>液戻り測定をした吸水性シート
を用いて、再び吸収速度測定、液戻り測定の工程を2
回、即ち合計3回実施する。3回目の工程終了後、吸水
性シートのヒートシール部を切り開き、吸水性シートを
構成する上ティッシュ部、パルプ部、下ティッシュ部の
人工尿の広がり(長尺方向)を6ヶ所測定し、その平均
値を拡散性(mm)とした。その結果を表1に示す。
を用いて、再び吸収速度測定、液戻り測定の工程を2
回、即ち合計3回実施する。3回目の工程終了後、吸水
性シートのヒートシール部を切り開き、吸水性シートを
構成する上ティッシュ部、パルプ部、下ティッシュ部の
人工尿の広がり(長尺方向)を6ヶ所測定し、その平均
値を拡散性(mm)とした。その結果を表1に示す。
【0029】尚、上記評価測定において、人工尿として
下記の重量組成のものを用いた。 尿素 1.94% 塩化ナトリウム 0.80% 塩化カルシウム 0.06% 硫酸マグネシウム 0.11% 純水 97.09%
下記の重量組成のものを用いた。 尿素 1.94% 塩化ナトリウム 0.80% 塩化カルシウム 0.06% 硫酸マグネシウム 0.11% 純水 97.09%
【0030】
【表1】
【0031】
【発明の効果】本発明の構成からなる吸水性物品を用い
た、紙おむつや生理用ナプキンなどでは、体重を掛けた
場合のような荷重下においても水分や体液の逆戻りが著
しく軽減されるので、これらを装着した人に不快感を与
えず爽快な装着感が得られる。
た、紙おむつや生理用ナプキンなどでは、体重を掛けた
場合のような荷重下においても水分や体液の逆戻りが著
しく軽減されるので、これらを装着した人に不快感を与
えず爽快な装着感が得られる。
【図1】 本発明の吸水性物品の層構成を示す模式図で
ある。
ある。
【図2】 実施例2の吸水性物品の層構成を示す模式図
である。
である。
【図3】 比較例1の吸水性物品の層構成を示す模式図
である。
である。
【図4】 比較例2の吸水性物品の層構成を示す模式図
である。
である。
【図5】 吸水性シートの液戻り量の測定結果を示す図
表である。
表である。
1 液透過性の表面シート、 2 液不透過性の防漏シート 3,4 繊維質基材 5 高吸水性樹脂吸水層 6 高吸水性樹脂分散層 7、8 吸水紙
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B32B 5/00 A61F 13/18 303 307D 307F Fターム(参考) 3B029 BA15 BA18 BD19 4C003 AA07 AA13 AA25 AA27 4C098 AA09 CC03 DD24 DD25 DD26 4F100 AJ04D AJ04E AK01C AK04B AK07 AK07A AK24C AT00A AT00B BA04 BA05 BA07 BA10A BA10B DE01C DG01A DG01D DG01E DG02D DG02E DG10E DG15 DG15A EC03 GB72 JA07C JB05D JB05E JD05A JD05B JD15 JD15C YY00C
Claims (10)
- 【請求項1】液透過性の表面シート、液不透過性の防漏
シート及び吸水性樹脂を含む吸水層を有する吸収材を両
シートの間に備えた吸収性物品において、該吸収材は、
高吸水性樹脂と繊維質基材とからなり、且つ液透過性の
表面シートの内面に対面する吸収材の表面上に高吸水性
樹脂層が設けられていることを特徴とする吸水性物品。 - 【請求項2】液透過性の表面シート、液不透過性の防漏
シート及び吸水性樹脂を含む吸水層を有する吸収材を両
シートの間に備えた吸収性物品において、吸収材が、高
吸水性樹脂からなる吸水層の両側に繊維質基材層を設け
てなり、且つ液透過性の表面シートの内面に対面する繊
維質基材層の表面上に高吸水性樹脂層が設けられている
ことを特徴とする吸水性物品。 - 【請求項3】吸収材又は繊維質基材層の表面上に設けら
れた高吸水性樹脂層は、該表面上に高吸水性樹脂粒子を
散布して形成されたものであることを特徴とする請求項
1又は2記載の吸水性物品。 - 【請求項4】該高吸水性樹脂粒子は平均粒子径が50〜
1000μmであり、該表面上に5〜120g/m2散
布されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
か一項に記載の吸水性物品。 - 【請求項5】吸水材又は吸収層中の高吸水性樹脂と表面
上の高吸水性樹脂との重量比が9:1〜7:3であるこ
とを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の
吸水性物品。 - 【請求項6】高吸水性樹脂粒子を散布する吸収材又は繊
維質基材層は、少なくとも親水性繊維で構成されること
を特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の吸
水性物品。 - 【請求項7】親水性繊維がセルロース系繊維であること
を特徴とする請求項6記載の吸水性物品。 - 【請求項8】液透過性表面シートの内面に対面する吸収
材又は繊維質基材層の表面上に高吸水性樹脂層が設けら
れている吸収材は、吸収紙の間に挟持されていることを
特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の吸水性物
品。 - 【請求項9】該吸収紙がセルロース繊維により構成され
ていることを特徴とする請求項8記載の吸水性物品。 - 【請求項10】親水性繊維重量と高吸水性樹脂の重量比
が3:1〜1:2であることを特徴とする請求項1乃至
9のいずれかに記載の吸水性物品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001023310A JP2002224161A (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | 吸水性物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001023310A JP2002224161A (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | 吸水性物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002224161A true JP2002224161A (ja) | 2002-08-13 |
Family
ID=18888610
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001023310A Pending JP2002224161A (ja) | 2001-01-31 | 2001-01-31 | 吸水性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002224161A (ja) |
Cited By (12)
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---|---|---|---|---|
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2001
- 2001-01-31 JP JP2001023310A patent/JP2002224161A/ja active Pending
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