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JP2002223732A - 液体流動食 - Google Patents

液体流動食

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Publication number
JP2002223732A
JP2002223732A JP2001020445A JP2001020445A JP2002223732A JP 2002223732 A JP2002223732 A JP 2002223732A JP 2001020445 A JP2001020445 A JP 2001020445A JP 2001020445 A JP2001020445 A JP 2001020445A JP 2002223732 A JP2002223732 A JP 2002223732A
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JP
Japan
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glutamine
amino acids
liquid food
peptide
liquid
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Application number
JP2001020445A
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English (en)
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Inventor
Toru Kawakami
亨 川上
Shozo Taguchi
祥三 田口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ajinomoto Co Inc
Original Assignee
Ajinomoto Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】特に術後患者、寝たきり老人や病弱者等の免疫
力を高めるのに有効な液体流動食を提供すること。 【解決手段】有効成分として、ペプチド結合グルタミン
の形態のグルタミンを全アミノ酸に対する割合で16〜
19重量%、そして分枝鎖アミノ酸を全アミノ酸に対す
る割合で19〜25重量%かつ全必須アミノ酸に対する
割合で50〜60重量%含有することを特徴とする液体
流動食。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有効成分としてペ
プチド結合グルタミンおよび分枝鎖アミノ酸を特定の割
合で含有する、特に術後患者、寝たきり老人や病弱者等
の免疫力を高めるのに有効な液体流動食に関する。
【0002】
【従来の技術】グルタミンは免疫力の向上や、腸壁の栄
養源としてまた術後患者や寝たきり患者の栄養源として
有効なアミノ酸として知られているが、遊離グルタミン
は不安定である。一方、ペプチド結合したグルタミン
(以下、本明細書において“ペプチド結合グルタミン”
と言う)は安定である。
【0003】因みに、ペプチドと遊離アミノ酸とを併含
する経口栄養組成物はいくつか知られている。例えば、
特開平7−264992号公報には、乳蛋白質を蛋白分
解酵素で酵素分解して得られる最大分子量3,000以
下のペブチド20〜50重量%と遊離アミノ酸80〜5
0重量%とよりなり、苦味成分である芳香族アミノ酸及
び不快臭が低減された低アレルギー性ペプチド含有組成
物、および乳蛋白質をプロテアーゼ、ペプチダーゼで順
次酵素分解し、限外濾過及び陰イオン交換樹脂処理を行
う前記ペプチド含有組成物の製造方法が開示され、それ
らのもたらす効果として、このようなペプチド含有組成
物は苦味、不快臭が低減されているので食品や栄養組成
物の窒素源として利用することができると記載されてい
る(同公報「要約」参照)。
【0004】また、ペプチド結合グルタミンを含有する
経口栄養組成物も知られている。例えば、特開平7−2
55398号公報には、窒素源として、小麦グルテンの
酵素分解物を含む保存安定性及び嗜好性の高い経口経腸
栄養組成物、および前記小麦グルテンの酵素分解物以外
の窒素源として、栄養学的に良質の蛋白質及び/または
その加水分解物を含む前期経口経腸栄養組成物が開示さ
れ、それらのもたらす効果として、グルタミンを安定的
にかつ多量に供給することができ、しかも、従来技術に
よる栄養組成物に比べて、風味が良く、嗜好性の高い経
口経腸栄養組成物が提供されると記載されている(同公
報「要約」参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前項記載の従来技術の
背景下は、本発明は特に術後患者、寝たきり老人や病弱
者等の免疫力を高めるのに有効な液体流動食を提供する
ことを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は、前項記載の
目的を達成すべく鋭意検討の結果、液体流動食にその有
効成分としてグルタミンをペプチド結合した形態でしか
も全アミノ酸に対する特定の割合で、また分枝鎖アミノ
酸を全アミノ酸および全必須アミノ酸に対してそれぞれ
特定の割合で含有せしめることで前項記載の目的を達成
することができることを見出し、このような知見に基い
て本発明を完成した。
【0007】すなわち、本発明は有効成分として、ペプ
チド結合グルタミンの形態のグルタミンを全アミノ酸に
対する割合で16〜19重量%、そして分枝鎖アミノ酸
を全アミノ酸に対する割合で19〜25重量%、かつ全
必須アミノ酸に対する割合で50〜60重量%含有する
ことを特徴とする液体流動食に関する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
【0009】本発明の液体流動食の有効成分であるペプ
チド結合グルタミンとしては、カゼイン(ナトリウム
塩、カルシウム塩などの塩の形態であってもよい)やD
MVジャパンから「グルタミンペプチド」の商品名で市
販されているもの等を挙げることができる。グルテンそ
のものは、ペプチド結合をしたグルタミンを含有するけ
れども、分子量が大きいため分散性に劣り、本発明の流
動食には使用が困難である。他の有効成分の分枝鎖アミ
ノ酸(L−ロイシン、L−イソロイシン、L−バリンな
ど)も、市販のものを使用することができる。
【0010】これらのペプチド結合グルタミンおよび分
枝鎖アミノ酸の配合割合は栄養学的及び呈味の見地から
定められ、前記のように、ペプチド結合グルタミンの形
態のグルタミンを全アミノ酸に対する割合で16〜19
重量%、そして分枝鎖アミノ酸を全アミノ酸に対する割
合で19〜25重量%、かつ全必須アミノ酸に対する割
合で50〜60重量%の割合である。この割合の範囲を
外れると、例えば、ペプチド結合グルタミンおよび分子
鎖アミノ酸が上限を超えると苦味が増し、好ましくな
い。また、下限以下では、免疫力を高める効果が期待さ
れない。
【0011】また、本発明の液体流動食においては、呈
味の見地から、ペプチド結合グルタミンの「グルタミン
ペプチド」とカゼインの割合は重量比で1:1.5〜2
であることが好ましい。
【0012】なおまた、本発明の液体流動食において
は、栄養学の見地から、分枝鎖アミノ酸のL−ロイシ
ン、L−イソロイシンおよびL−バリンの割合はモル比
で1.5〜2:1:1であることが好ましい。
【0013】さらにまた、本発明の液体流動食は、L−
スレオニンならびにL−シスチンおよび/またはL−メ
チオニンを補添してそのアミノ酸スコアを向上させるこ
とができる。
【0014】本発明の液体流動食には、また、各種の油
脂、糖質の他、微量栄養素であるビタミン類、ミネラル
類などを適宜の量で配合することのできることはもちろ
んのこと、整腸や便通の改善を目的として食物繊維やオ
リゴ糖なども配合することができる。また、乳化剤を使
用して製品の安定性を向上させることもでき、さらには
嗜好性を向上させるために香料などを配合することもで
きる。
【0015】このような成分を使用して本発明の液体流
動食を調製する調製方法自体には特別の制限はなく、適
宜この分野で採用されている方法によることができる。
例えば、原料を混合溶解し、均質機を用いて均質化した
後、超高温殺菌を行い無菌充填するか、または、充填後
にレトルト殺菌を行い、製品とすることができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例をもって本発明をさらに詳細に
説明する。
【0017】実施例1 下記第1表に示す配合で液体流動食を調製した(50k
gスケール)。
【0018】
【表1】
【0019】すなわち、第1表に示した仕上がり配合割
合となるように脱イオン水を温めた温水(60℃)に
「グルタミンペプチド」、カゼインNa、アミノ酸ミッ
クス、デキストリン、「パインファイバーC」(水溶性
食物繊維)、ビタミンミックス、ミネラルミックス、ミ
ルクフレーバーおよび酵素分解レシチン(乳化剤)を加
えて混合し、これに別途60℃に加温した大豆油を混合
した。
【0020】得られた混合物を高圧ホモゲナイザーを用
いて24.5MPs(250kgf/cm)にて2回
乳化を行なってからUHT滅菌処理法にて殺菌して(1
40℃で15秒)流体流動食を試作した。
【0021】この試作流動食において、「グルタミンペ
プチド対カゼインNaの比はほぼ1:2である。また、
グルタミンは全アミノ酸の16.6%を占め、そして分
枝鎖アミノ酸(BCAA)は必須アミノ酸の50.3%
をそして全アミノ酸の22.2%を占める。
【0022】なお、仕上がり流動食中のビタミンおよび
ミネラルの含量(100ml中)は下記第2表に示す通
りである。
【0023】
【表2】
【0024】実施例2 下記第3表に示す配合で、実施例1におけると同様にし
て液体流動食を調製した。
【0025】
【表3】
【0026】この試作流動食において、「グルタミンペ
プチド」対カゼインNaの比はほぼ1:1.5である。
また、グルタミンは全アミノ酸の18.1%を占め、そ
してBCAAは必須アミノ酸の56%をそして全アミノ
酸の21.9%を占める。
【0027】比較例1 下記第4表に示す配合で、実施例1におけると同様にし
て液体流動食を調製した。
【0028】
【表4】
【0029】この試作流動食において、「グルタミンペ
プチド」対カゼインNaの比はほぼ1:1である。ま
た、グルタミンは全アミノ酸の21%を占め、そしてB
CAAは必須アミノ酸の57%をそして全アミノ酸の2
1.5%を占める。
【0030】比較例2 下記第5表に示す配合で、実施例1におけると同様にし
て液体流動食を調製した。
【0031】
【表5】
【0032】この試作流動食において、「グルタミンペ
プチド」対カゼインNaの比はほぼ2:1である。ま
た、グルタミンは全アミノ酸の23.6%を占め、そし
てBCAAは必須アミノ酸の58.8%をそして全アミ
ノ酸の20.9%を占める。
【0033】試験例1 前記実施例および比較例で調製した4種類の試作液体流
動食について官能評価を行った。すなわち、卓越したパ
ネラー5名からなる官能評価パネルに総合評価を求め
た。
【0034】結果は、実施例1の試作品は非常に良い
(◎)、実施例2の試作品は良い(○)、比較例1の試
作品はやや苦味を感じる(△)、そして比較例2の試作
品は苦味を感じる(×)というものであった。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、特に術後患者、寝たき
り老人や病弱者等の免疫力を高めるのに有効な液体流動
食を容易に提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4B018 LB10 LE05 MD19 MD20 MD21 ME02 ME14 4B036 LC06 LE02 LF19 LH14 LH15 4C084 AA02 AA07 BA03 BA07 CA62 DA39 DC50 MA02 MA16 MA52 NA14 ZB092 4C206 AA01 AA02 FA53 JA27 JA62

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】有効成分として、ペプチド結合グルタミン
    の形態のグルタミンを全アミノ酸に対する割合で16〜
    19重量%、そして分枝鎖アミノ酸を全アミノ酸に対す
    る割合で19〜25重量%かつ全必須アミノ酸に対する
    割合で50〜60重量%含有することを特徴とする液体
    流動食。
  2. 【請求項2】ペプチド結合グルタミンの「グルタミンペ
    プチド」およびカゼインを重量比で1:1.5〜2の割
    合で含有することを特徴とする請求項1記載の液体流動
    食。
  3. 【請求項3】分枝鎖アミノ酸のL−ロイシン、L−イソ
    ロイシンおよびL−バリンをモル比で1.5〜2:1:
    1の割合で含有することを特徴とする請求項1または2
    記載の液体流動食。
  4. 【請求項4】L−スレオニンならびにL−シスチンおよ
    び/またはL−メチオンを補添してアミノ酸スコアを1
    00にしたことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の液体流動食。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006070874A1 (ja) * 2004-12-28 2006-07-06 Toudai Tlo, Ltd. 低酸素応答促進剤
JP2008543287A (ja) * 2005-06-09 2008-12-04 ヒルズ・ペット・ニュートリシャン・インコーポレーテッド グルタミンを提供するための組成物および方法

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US10130113B2 (en) 2005-06-09 2018-11-20 Colgate-Palmolive Company Composition and method for providing glutamine
US10701956B2 (en) 2005-06-09 2020-07-07 Hill's Pet Nutrition, Inc. Composition and method for providing glutamine

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