JP2002219554A - 鋳造金型及び鋳造品の鋳造方法 - Google Patents
鋳造金型及び鋳造品の鋳造方法Info
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Abstract
巣等のない健全な鋳造品が得られるようにする。 【解決手段】 中空部を有する鋳造品Tを鋳造するた
め、固定金型2と可動金型3と摺動金型4によって画成
される鋳型空間部C内に砂中子5を設置し、この砂中子
5の上部に湯口6を設けるとともに、内部に縦湯道7を
設けて湯口6に連通させ、縦湯道7の下方に、横湯道8
を設けて製品空間部C1内に連通させる。また、この横
湯道8を半径方向から横にオフセットさせることで、横
湯道8から注湯される溶湯が旋回するようにする。
Description
に鋳込むような鋳造法に用いられる鋳造金型及び鋳造方
法に関する。
部品を重力式鋳造金型で鋳造する際、図6に示すよう
に、金型51で画成した鋳型空間部内に砂中子52を設
置し、金型51の顎部分51tより下方の製品空間部C
1と、それより上部の押し湯部分C2の空間部を形成した
後、取鍋53から溶湯を注湯し、押し湯部分C2まで溶
湯を注湯することにより、砂中子52からガス抜きを行
いながら鋳造するような技術が知られている。
方法は、押し湯部分C2の上方から製品形状部C1内に直
接溶湯を注湯しているため、落し込んだ溶湯が乱流にな
って内部にガス等を巻き込み易くなり、例えば顎部分5
1tより若干下方附近の鋳造品の内部に鋳巣等が発生し
やすくなる等の問題があった。
のない健全な鋳造品が得られる鋳造金型及び鋳造方法を
提供することを目的とする。
本発明は、中空部を有する鋳造品を鋳造するための鋳造
金型において、鋳型空間部を画成する金型と、鋳型空間
部内に設置される砂中子を設け、この砂中子の上部には
湯口を設けるとともに、砂中子の内部には下方に延出す
る縦湯道を前記湯口に連通して設けるようにし、また、
この縦湯道の下方には、製品空間部内に連通する横湯道
を設けるようにした。
この縦湯道の下方の横湯道から製品空間部内に溶湯を注
湯すれば、溶湯の乱流やガス等の巻き込みによる鋳巣の
発生を抑制することが出来、健全な鋳造品を鋳造出来
る。ここで、製品空間部とは、鋳型空間部内に砂中子を
設置した際、周囲の金型と砂中子で囲まれる空間部のう
ち製品部となる空間部である。
押し湯部を設けるようにした。そしてこの押し湯部によ
って鋳造品の成形収縮分を補うとともに、製品部に重力
をかけて引け巣等が発生しにくいようにする。
部の半径方向から所定量オフセットさせるようにした。
向からオフセットさせることにより、製品空間部内に溶
湯を充填する際、製品空間部の下方から溶湯を旋回させ
ながら充填することが出来、溶湯を整流状態にして注湯
することが出来、ガス等の巻き込みを一層抑制出来る。
した図面に基づき説明する。ここで図1は本発明に係る
鋳造金型の型開き状態と型締め状態の説明図、図2は横
湯道のオフセット状態を説明する説明図、図3は鋳造方
法を説明する工程図、図4は注湯時の状態を示す平面
図、図5は鋳造品の説明図である。
有するアルミ鋳造品を鋳造する金型として構成され、鋳
巣等のない健全な鋳造品を得ることが出来るようにされ
ている。
に示すように、固定金型2に対して開閉自在な可動金型
3及び摺動金型4と、各金型2、3、4の型締めによっ
て画成される鋳型空間部C内に設置される砂中子5を備
えており、各金型2、3、4と砂中子5によって囲まれ
る空間部として、固定、可動金型2、3の顎部分2t、
3tより下方の製品空間部C1と、それより上方の押し
湯部分C2が形成されるようにしている。
ており、この湯口6の下方には、砂中子5の内部を下方
に向けて延出する縦湯道7が形成されている。そしてこ
の縦湯道7の下端部には、横湯道8が形成されており、
この横湯道8は製品空間部C 1の内部下方に開口してい
る。
に、製品空間部C1の半径方向から所定量dだけオフセ
ットしており、この横湯道8から製品空間部C1内に流
出した溶湯が一定方向に旋回するようにしている。
(a)に示すように、取鍋9によって砂中子5の上部の
湯口6から溶湯を注湯を開始する。すると、溶湯は縦湯
道7、横湯道8を通って図4にも示すように、製品空間
部C1の下方から旋回しながら整流状態で注入され、ガ
ス等の巻き込みが抑制されるとともに、ガス等の一部は
砂中子5を通して外部に排出される。。
旋回しながら製品空間部C1に充填されると、図3
(c)に示すように、更に押し湯部C2の空間部まで溶
湯を充填し、注湯を完了する。そして溶湯を凝固させる
と、図5に示すような鋳造品Tが成形されるが、成形収
縮分は押し湯部C2の溶湯で補われ、また押し湯部C2の
重力によって、鋳造品Tの製品部T1には鋳巣等が発生
しにくくなり、健全な製品部T1を得ることが出来る。
尚、図5のT2は、押し湯部C2に相当する鋳造部分であ
る。
させながら注入するための手段として、例えば横湯道8
を円弧状にする等の他の手段を利用することも可能であ
る。この場合も、ガス等の巻き込みが抑制されて整流状
態で注湯することが出来、鋳巣等の発生防止に効果的で
ある。
果、従来の鋳造装置51では鋳巣の欠陥が80%発生し
ていたものが、本発明の鋳造装置1では鋳巣の欠陥が皆
無となり、その効果が確認された。
されるものではない。本発明の特許請求の範囲に記載し
た事項と実質的に同一の構成を有し、同一の作用効果を
奏するものは本発明の技術的範囲に属する。例えば鋳造
品はアルミ鋳造品に限られるものではなく、また、鋳造
品の形状等も例示である。
中空部を有する鋳造品を鋳造するため、鋳型空間部を画
成する金型と、鋳型空間部内に設置される砂中子を設
け、この砂中子の上部に湯口を設けるとともに、砂中子
の内部には下方に延出する縦湯道を設けて湯口に連通さ
せ、また、縦湯道の下方には、製品空間部内に連通する
横湯道を設けるようにしたため、製品空間部の下方部か
ら円滑に溶湯を注湯出来るようになり、溶湯の乱流やガ
ス等の巻き込みによる鋳巣の発生を抑制することが出
来、健全な鋳造品を鋳造出来る。この際、製品空間部の
上部に押し湯部を設ければ、鋳造品の成形収縮分が補わ
れ、また製品部に重力がかかるようになって引け巣等を
発生しにくくすることが出来る。更に、横湯道を、製品
空間部の半径方向から所定量オフセットさせれば、製品
空間部の下方から溶湯を旋回させながら充填することが
出来、ガス等の巻き込みを一層抑制出来る。
態の説明図
金型、5…砂中子、6…湯口、7…縦湯道、8…横湯
道、T…鋳造品。
Claims (4)
- 【請求項1】 中空部を有する鋳造品を鋳造するための
鋳造金型であって、鋳型空間部を画成する金型と、鋳型
空間部内に設置される砂中子を備え、この砂中子の上部
には湯口が設けられるとともに、砂中子の内部には下方
に延出する縦湯道が前記湯口に連通して設けられ、ま
た、この縦湯道の下方には、製品空間部内に連通する横
湯道が設けられることを特徴とする鋳造金型。 - 【請求項2】 請求項1に記載の鋳造金型において、前
記製品空間部の上部には、押し湯部が設けられているこ
とを特徴とする鋳造金型。 - 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の鋳造金型
において、前記横湯道は、製品空間部の半径方向から所
定量オフセットしていることを特徴とする鋳造金型。 - 【請求項4】 金型によって鋳型空間部を画成した後、
この鋳型空間部内に砂中子を設置し、この砂中子の上部
に形成される湯口から溶湯を注湯して、砂中子の内部に
形成される湯道を通して製品空間部内に溶湯を充填する
ようにした鋳造品の鋳造方法であって、前記製品空間部
内に溶湯を充填する際、製品空間部の下方から溶湯を旋
回させながら充填することを特徴とする鋳造品の鋳造方
法。
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JP2001011622A JP4646412B2 (ja) | 2001-01-19 | 2001-01-19 | 鋳造金型及び鋳造品の鋳造方法 |
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2001
- 2001-01-19 JP JP2001011622A patent/JP4646412B2/ja not_active Expired - Fee Related
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