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JP2002219125A - X線断層撮影装置 - Google Patents

X線断層撮影装置

Info

Publication number
JP2002219125A
JP2002219125A JP2001358216A JP2001358216A JP2002219125A JP 2002219125 A JP2002219125 A JP 2002219125A JP 2001358216 A JP2001358216 A JP 2001358216A JP 2001358216 A JP2001358216 A JP 2001358216A JP 2002219125 A JP2002219125 A JP 2002219125A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
insert
image
subject
ray
displayed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001358216A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Hiraoka
学 平岡
Hideki Fujimoto
英樹 藤本
Naoko Hasegawa
直子 長谷川
Masayoshi Tsuyuki
昌快 津雪
Tomoyasu Komori
智康 小森
Masato Suzuki
真人 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Canon Medical Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp, Toshiba Medical Systems Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP2001358216A priority Critical patent/JP2002219125A/ja
Publication of JP2002219125A publication Critical patent/JP2002219125A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Apparatus For Radiation Diagnosis (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 時間分解能が高く、リアルタイムで常に最新
の画像を得ること。 【解決手段】 X線検出器42に対して被検体を挟んで
対向した状態でX線管を回転させることにより被検体を
連続的にスキャンするスキャン手段10と、このスキャ
ン手段により得られた投影データに基づくMPR像又は
3次元画像を表示する表示手段30と、前記MPR像又
は前記3次元画像のうち、最新のスキャンのデータに基
づいて得られた部分の画像を置き換える手段10を備え
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リアルタイム再構
成を実現したX線断層像撮影装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被検体を固定し、その被検体内にカテー
テル、穿刺針などの挿入物(以下、単に「挿入物」と称
する)を挿入して、被検体内に存在する腫瘍等の異物に
挿入物を到達させるために、その挿入物のガイドを行う
手術支援システムがある。この手術支援システムとし
て、例えば、CT誘導定位脳手術用座標計算システムが
あり、このCT誘導定位脳手術用座標計算システムによ
れば、被検体の断層像撮影を行うことにより、被検体内
の存在する異物の位置計測を行い、その異物の位置に向
けて挿入物を挿入することができる。
【0003】また、上記のCT誘導定位脳手術用座標計
算システムでは、計測した異物の位置に到達した時点で
被検体をスキャンして、挿入物が正しく挿入されたこと
が確認できる。更に、挿入物が異物に到達する前に被検
体をスキャンして、挿入物と異物との位置関係などを確
認することはできる。
【0004】しかし、従来のCT誘導定位脳手術用座標
計算システムは、時間分解能が低いという問題を有す
る。すなわち、従来のシステムは時間分解能が低いの
で、挿入物の操作中に挿入物が正しい位置に入っている
かどうかをリアルタイムに観察することができない。更
に、挿入物の現時点における挿入位置と断層像撮影装置
による撮影画像との時間のずれがあるので、厳密には挿
入物が正しい位置に挿入されているとは限らない。
【0005】また、挿入物の進行方向が断層像撮影装置
のスライス面に垂直に近い場合には、異物の大きさが最
も大きい断面に断層像を表示して、挿入物を挿入するよ
うにしているので、挿入物の被検体内の進行する様子が
観察できない。
【0006】上記は、CT誘導定位脳手術座標計算シス
テムについて記載したが、被検体の断層像を撮影して、
その断層像に従ってカテーテル等の挿入物を進行させる
システムにも同様の問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
断層像撮影装置は、時間分解能が低く、リアルタイムで
常に最新の画像が得られていない。
【0008】本発明は、時間分解能が高く、リアルタイ
ムで常に最新の画像を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決するために次のような手段を講じた。
【0010】本発明に係るX線断層撮影装置は、X線検
出器に対して被検体を挟んで対向した状態でX線管を回
転させることにより被検体を連続的にスキャンするスキ
ャン手段と、このスキャン手段により得られた投影デー
タに基づくMPR像又は3次元画像を表示する表示手段
と、前記MPR像又は前記3次元画像のうち、最新のス
キャンのデータに基づいて得られた部分の画像を置き換
える手段を備えることを特徴とする。
【0011】上記のX線断層撮影装置において、前記表
示手段は、前記断層像と共に、前記MPR像及び前記3
次元画像のいずれかの画像を並べて表示することを特徴
とする。
【0012】また、前記スキャン手段は、前記被検体を
搭載するための寝台の天板を移動させながら、前記X線
管を回転させることにより被検体をヘリカルスキャンす
ることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】図面を参照して本発明の実施の形
態を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る手術
支援システムの概略構成を示すブロック図である。以下
の実施形態においては、定位脳手術支援システムについ
て説明する。
【0014】本発明の手術支援システムは、各部の全体
の動作を制御する中央処理装置10と、ユーザからの指
示を入力する入力部20と、被検体の断層像等を表示す
る表示部30と、詳細は後述する架台40と、被検体を
固定する寝台50と、からなる。寝台50には、被検体
の頭部を固定するための定位脳支援装置60が設けられ
ている。また、寝台50の天板51は、図中矢印A方向
に駆動可能であり、架台40の開口部に挿入されて被検
体の所望の断層像を得るようになっている。なお、中央
処理装置10は、図示しない画像再構成部、画像メモ
リ、及び、ハードディスク或いは光ディスク等の記憶装
置を含んでいる。
【0015】図2は、架台40の詳細を示す図である。
図2において、(a)は正面図であり、(b)は、
(a)の2B−2B断面図である。図2において、架台
40は、X線を被検体に照射するX線管41と、被検体
を透過したX線を検出する検出器42と、X線の照射野
を設定するコリメータ43と、被検体の挿入された挿入
物の先端を外部から表示する投光器44とを搭載してい
る。なお、架台の中心には開口部45があり、架台40
に搭載されたX線管41等は被検体が挿入される開口部
45の中心点aを中心に相対位置を保持しながら回転可
能であり、このX線管41等が回転することによって、
被検体の断層像を得ることができようになっている。ま
た、天板51を移動させながら検出器等を回転させるこ
とにより、被検体をらせん状にスキャンすることができ
(ヘリカルスキャン)、連続的に被検体の断層像を得る
ことができる。
【0016】上記のように構成された本発明の手術支援
システムの動作を説明する。図示しない被検体は天板5
1上に搭載されて定位脳支援装置60に被検体の頭部が
固定される。被検体が固定された天板は、図中矢印A方
向に駆動し、架台部40に挿入されて、被検体にX線管
41からX線が照射される。X線管41から照射された
X線はコリメータで照射野を設定し、被検体に照射され
る。被検体を透過したX線は、コリメータにより、散乱
線を除去するためにコリメートされて、検出器42に入
力する。また、この時の、X線断層像撮影装置による被
検体のスライス幅及びスライス位置は、天板51の駆動
方向と同じ方向に駆動可能な投光器44により外部から
確認できるようになっている。このようにして、得られ
た被検体の断層像は、表示部30により表示される。
【0017】図3は、本発明の手術支援システムの第1
実施形態を説明するための図である。図3は、天板51
を移動させて、挿入物70の位置を追跡する場合を示
す。図3において、(a)は、挿入物70を被検体52
に挿入した時点を示し、(b)は挿入物70が異物53
に到達した時点を示す。
【0018】図3において、破線で挟まされた部分がス
キャン幅であり、矢印はスキャン方向(又は体軸方向)
を示す。図3の(a)から(b)に至るまでの追跡を行
っている最中に、本発明装置は以下のような動作を行
う。
【0019】X線断層像撮影装置による現時点での被検
体のスキャン位置及びスキャン幅を投光器44で被検体
の体表面に表示する。この場合において、面検出器を使
用する場合には、天板51を移動させて断層像の再構成
位置を変化させて、必要に応じて投光器44を被検体又
はコリメータの移動方向に移動させてスライス位置を体
表面に表示する。
【0020】そして、従来と同様に、スキャノ像、或い
はMPR(Multiple−Planar Reco
nstruction)のサイド像、又はトップ像など
の上へ現時点のスキャン位置及びスライス幅を表示部3
0に表示する。更に、スキャンした画像を表示部30に
表示する。
【0021】上記に加え、本発明は挿入物70の先端の
座標を表示部30に表示すると共に、挿入物70と異物
53との距離を、後述するように、表示部30に表示す
る機能を有する。
【0022】更に、アラーム機能として、次の機能を有
する。挿入物70が正しく異物53に向かっていない場
合には、音声、画面のフラッシュなどの表示による警告
を発してユーザにその旨を報知する。逆に、挿入物が異
物53に近づいた場合には、ユーザに音声等で挿入物7
0と異物53との距離を報知する。
【0023】図4は、ユーザへの報知(アラーム機能)
を行うフローチャートである。予め被検体の走査を行
い、所望の範囲のCT画像を得る(ステップA1)。ユ
ーザはCT画像上でターゲット及び許容誤差Dpを指定
する(ステップA2)。
【0024】中央処理装置はステップA2で指定された
ターゲット座標及び許容誤差を記憶する(ステップA
3)。CT透視を開始すると(ステップA4)、走査を
開始し、寝台位置、画像上の穿刺針等の位置から先端の
3次元座標を得て、記憶する(ステップA5)。
【0025】過去の先端の軌跡の直線を最小自乗法など
で求め、ターゲットと直線との距離及びターゲットと先
端との距離Dを求める(ステップA6)。ターゲットと
先端との距離Dを表示及び発声する(ステップA7)。
【0026】ターゲットと軌跡との距離Dが許容誤差範
囲Dp内(すなわち、D=<Dp)かどうか判断する
(ステップA8)。ステップA8において、ターゲット
と先端との距離が許容誤差範囲内であれば、ステップA
5に戻り、走査を継続し、そうでなければ、画面及び音
声等により警告する(ステップA9)。その後、ステッ
プA5からの動作を継続する。
【0027】上記のようにして、警告が発せられる。図
5は、図3の変形例を示す図であり、図3と同じ部分に
は同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。図5におい
て、(a)は挿入物70を被検体52に挿入した時点を
示し、(b)は挿入物70が異物53に到達した時点を
示す。
【0028】図3は、挿入物70の先端を追跡するのに
天板51を移動させることによって、行ったが、図5の
場合には、挿入物70の先端を追跡するのにコリメータ
43を移動させて行っている。この場合には、コリメー
タ43を挿入物70の先端の移動に従って移動させてい
るので、被検体52が図3の場合と異なり移動しない。
従って、本実施形態によれば、被検体52が移動しない
ので、天板51を移動させた場合よりも被検体52に対
する影響が少なくなると共に手術に対する影響も小さく
なる。
【0029】上記のように第1実施形態では、リアルタ
イムに被検体の断層像が表示されるので、時間分解能が
高く、スライス位置を変化させる場合に、投光器によっ
てスライス位置を体表面に表示させるようにし、スライ
ス幅も投光器によって把握できるようにしたので、外部
からスライス位置及びスライス幅を容易に確認すること
ができる。また、挿入物の先端の座標及び挿入物の先端
と異物との距離を表示し、加えて、挿入物が異物に正し
く進行しているかどうかの警告を発するようにしている
ので、挿入物の挿入状態及び被検体内の位置の確認を容
易にし、挿入物を正しく挿入することができる。
【0030】図6は、本発明の手術支援システムの第2
実施形態を説明するための図である。図6において、第
5と同じ部分には同じ符号を付し、詳細な説明は省略す
る。なお、図6において、(a)は挿入物70を被検体
52に挿入した場合を示す図、(b)は(a)の状態で
スライス幅を広げたばあいを示す図、(c)は挿入物7
0が異物53に到達した様子を示す図、(d)は挿入物
70が異物53から突き抜けていないかどうか確認する
場合を示す図である。
【0031】図6(a)は、図5(a)と同様であり、
ここでは、コリメータ43の移動或いは天板51の移動
により、挿入物70の先端を捉える。予めマークされた
異物53との距離、方向を測定し、そのまま挿入物70
が進行した場合に正しい位置に到達するかどうかチェッ
クする。チェックの結果、危険であれば、警告する。良
ければ、そのまま挿入物70を進行する。
【0032】次に、図6(b)に示すように、適宜、ス
ライス幅を広げて、挿入物70がターゲットに近づいた
ことを知る。そして、図6(a)、図6(b)に示すよ
うなスライス幅の変更等を行いながら、図6(c)に示
すように、挿入物70が異物53に到達したら、スライ
ス幅を狭くして、挿入物70の先端が異物53内の正し
い位置に入っていることを確認する。
【0033】更に、必要に応じて、図6(d)に示すよ
うに、スキャン位置を移動させたり、スライス幅を広げ
る等して、挿入物70が異物53を突き抜けていないこ
とを確認する。この場合において、異物53付近におけ
るスライス位置の移動は、寝台を動かさないように、な
るべくコリメータ43の移動のみで行うようにすること
が望ましい。
【0034】上記のような追跡を行っている最中に、第
1実施形態とほぼ同様であるが、以下のような動作を行
う。X線断層像撮影装置による現時点での被検体のスキ
ャン位置及びスキャン幅を投光器44で被検体の体表面
に表示する。すなわち、スキャン位置及びスキャン幅に
応じて、例えば、図6(b)の場合には投光器44によ
る表示幅を広くするように、投光器44によってスキャ
ン位置及びスキャン幅を表示する。この場合において、
面検出器を使用する場合には、天板51を移動させて断
層像の再構成位置を変化させて、必要に応じて投光器4
4を被検体又はコリメータの移動方向に移動させてスラ
イス位置を体表面に表示する。
【0035】そして、従来と同様に、スキャノ像、或い
はMPR(Multiple−Planar Reco
nstruction)のサイド像、又はトップ像など
の上へ現時点のスキャン位置及びスライス幅を表示部3
0に表示する。更に、スキャンした画像を表示部30に
表示する。
【0036】上記に加え、本発明は挿入物70の先端の
座標を表示部30に表示すると共に、挿入物70と異物
53との距離を表示部30に表示する機能を有する。更
に、アラーム機能として、次の機能を有する。
【0037】挿入物70が正しく異物53に向かってい
ない場合には、音声、画面のフラッシュなどの表示によ
る警告を発してユーザにその旨を報知する。逆に、挿入
物が異物53に近づいた場合には、ユーザに音声等で挿
入物70と異物53との距離を報知する。
【0038】上記のように、本発明の第2実施形態によ
れば、第1実施形態と同様の効果が得られる。加えて、
第2実施形態では、スライス幅を可変としたので、任意
のスライス幅に設定して挿入物70の先端と異物53と
の位置関係をより明確に把握することができる。また、
スライス幅の変化も投光器の表示により被検体の外部に
表示可能であるので、現在のスライス位置に加えてスラ
イス幅も容易に確認できる。
【0039】図7は、第2実施形態において、コリメー
タを移動制御する制御パネルの一例を示す図である。図
7において、制御パネル22には、4種類のスイッチが
設けられていて、(a)及び(b)は左右のコリメータ
43をそれぞれ独立して移動させるスイッチであり、
(a)は左側のコリメータ43を移動し、(b)は右側
のコリメータ43を移動するためのスイッチである。な
お、(c)はコリメータ43の幅は変えずに(すなわち
スライス幅を一定にして)、スライス位置を変更するス
イッチである。(d)はスライス位置を変更せずに、ス
ライス幅を変更するスイッチである。
【0040】上記の構成において、挿入物の追跡を行う
手順を図8〜図9(d)を参照して説明する。図8は、
挿入物の追跡を行う場合の手順を示すフローチャートで
ある。図9は、実際の挿入物の追跡を行う様子を示す図
である。
【0041】図9(a)に示すように、異物の位置及び
挿入物の初期移動方向を指定する(ステップB1)。こ
の場合において、再構成画像上で、異物の位置及び挿入
物をマークすると、CPUが、異物の位置と現在の挿入
物の位置とCT値を記憶する。挿入物の初期移動の方向
は、挿入物が被検体の内部に向かって進行する方向を初
期方向としても良い。
【0042】ステップB1で指定された挿入物の移動方
向にスライス位置を移動させる(ステップB2、図9
(b))。この場合、スライス方向の移動は寝台又はコ
リメータのいずれかを移動させることにより行う。
【0043】再構成画像中に挿入物があれば(ステップ
B3)、図9(c)に示すように、更に、同じ方向にス
ライス位置を移動させる(ステップB2)。ステップB
3において、再構成画像中に挿入物がない場合には、図
9(d)に示すように、スライス位置が移動しすぎたと
判断して、挿入物が見つかるまで逆方向に移動する(ス
テップB4)。
【0044】その後、挿入物が進行方向に進行すれば、
初期移動方向にスライス位置を移動させ、挿入物が進行
方向と逆方向に進行すれば、初期移動方向と逆方向にス
ライス位置を移動させる。
【0045】図10は、本発明によって挿入物70を実
際に追跡する場合の表示部30に表示される画像例を示
す。図10において、(a)は操作の計画画面であり、
(b)〜(c)は操作中の画面を示す。
【0046】まず、例えば、ヘリカルスキャンにより、
被検体の断層像が得られ、その断層像から異物53を特
定し、特定された異物53の位置を図10(a)に示す
ように被検体52の断層像中に表示(マーク)する。表
示と同時に異物53の中心位置の座標も併せて表示す
る。なお、図10(a)中の被検体の両側には定位脳支
援装置60が表示されている。
【0047】図10(b)では、操作中のX線断層像撮
影装置によるスライス幅及びスライス位置が適宜表示さ
れる。挿入物70が挿入されると、図10(c)に示す
ように、異物53と挿入物70の先端との距離及び挿入
物70の先端の座標が表示され、図10(d)に示すよ
うに断面図には挿入物70の先端の位置が表示される。
この場合において、図10(c)における挿入物70の
表示は、スキャンした画像から構成するか、又は、挿入
物70の先端の座標から計算して、線分を合成表示する
ことによって行われる。
【0048】上記の表示において、針が危険な方向、位
置へ向かう場合は、先の実施形態と同様に音声、警告メ
ッセージ、画面フラッシュ等で操作者に報知する。正常
時は、画面のバックを青、異常時は赤(点滅するとより
効果的)等とすることもでき、その場合には、操作者が
画面を注視する必要がなく、画面が操作者の視野に入っ
ていれば画面の状態を知らせることができる。
【0049】図11は、挿入物70の先端の座標を取得
する方法を説明する図である。図11において、(a)
は被検体52内の異物53に対して、挿入物70を進め
る場合の模式図を示し、(b)は挿入物70のトレース
画面の一例を示す図であり、(c)は挿入物70のマー
ク位置から異物53に達するまでの挿入物70の移動に
ついて模式的に示した図である。
【0050】まず、図11(a)に示すように、腫瘍な
どの異物53に対して予め方向を指定した挿入物70を
被検体に挿入する。そして、挿入物70の所定位置を0
とし、異物53位置を40とする。
【0051】そして、図11(b−1)及び図11(c
−1)に示すように、所定位置にある挿入物70をマー
クする。スキャンを開始すると、図11(c−2)に示
すように、マークされた物体(この場合は挿入物70)
を指定方向に対してサーチする。挿入物70が見つから
なかった場合には、指定方向と反対側にスキャンする部
分を移動する。挿入物70が見つかったら、挿入物70
のトレースを開始する。
【0052】図11(b−2)に示すように、トレース
をリアルタイムに行い、最終的に、図11(b−3)及
び図11(c−3)に示すように、異物53に挿入物7
0が到達した時点で、トレースを終了する。
【0053】上記のように、本実施形態によれば挿入物
の先端の座標が正確に得られるので、挿入物の進行の監
視を容易に行うことができる。図12は、挿入物70の
先端の座標を取得する他の方法を示す図である。
【0054】図12によれば、定位脳支援装置60に図
示しない位置検出装置をつけて、挿入物70の一部を挿
入物の進行方向に可動になるように固定具62で固定
し、既知の長さの挿入物70を使用して挿入物70の先
端の座標を得るようにしている。本実施形態によっても
先の実施形態と同様に正確な挿入物70の先端の位置座
標を得ることができる。
【0055】上記の実施形態では、被検体の断層像の表
示が断面になっているので、被検体に挿入された挿入物
は点でしか確認することができない。図13は、MPR
像によって挿入物の移動する様子を表示する例を示す図
である。
【0056】図13に示すように、本実施形態において
は、被検体を横切って挿入された挿入物の移動の履歴を
MPR像で表示することにより、目視することができ
る。この場合において、MPR像は最新のスキャンで得
られたデータに基づいて、その部分の画像が置き換えら
れる。これにより、常に最新の画像情報が表示される。
【0057】また、このMPR像は3次元画像であって
も良い。更に、図14に示すように、所望の断層像をメ
イン表示して、MPR像又は3次元画像を、例えば右下
に表示させて挿入物の挿入の様子を表示するようにして
も構わない。
【0058】本発明は、上記実施形態に限定されない。
例えば、X線断層像撮影装置による被検体のスキャンを
面検出器を用いて、1度に多くの断層像を得る(ボリュ
ーム・スキャン)ようにしても良い。
【0059】図13及び図14において、表示例をMP
R像としたが、3次元立体画像表示としても良い。上記
の実施形態において、被検体に挿入する挿入物を穿刺
針、或いはカテーテル等として説明したが、本発明は、
例えば、被検体に造影剤を注入した際の造影剤の進行状
況を監視するのにも適用可能である。
【0060】上記の実施形態において、断層像撮影装置
をX線断層像撮影装置として説明したがこれに限らず断
層像を得られるような構成であれば良い。更に、上記実
施形態において、例えば、異物を造影剤などでCT値を
高く表示できる場合には、例えば、穿刺による腫瘍部の
体積の変化をリアルタイムに確認できるようになり、操
作性が更に増す。その他、本発明の要旨を変更しない範
囲で種々変形して実施できるのは勿論である。
【0061】
【発明の効果】本発明によれば次のような効果が得られ
る。本発明によれば、時間分解能が高く、リアルタイム
で常に最新の画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る手術支援システムの
概略構成を示すブロック図。
【図2】架台の詳細を示す図。
【図3】本発明の手術支援システムの第1実施形態を説
明するための図。
【図4】ユーザへの報知を行うフローチャート。
【図5】図3の変形例を示す図。
【図6】本発明の手術支援システムの第2実施形態を説
明するための図。
【図7】第2実施形態において、コリメータを移動制御
する制御パネルの一例を示す図。
【図8】挿入物の追跡を行う場合の手順を示すフローチ
ャート。
【図9】実際の挿入物の追跡を行う様子を示す図。
【図10】本発明によって挿入物を実際に追跡する場合
の表示部に表示される画像例。
【図11】挿入物の先端の座標を取得する方法を説明す
る図。
【図12】挿入物の先端の座標を取得する他の方法を示
す図。
【図13】MPR像によって挿入物の移動する様子を表
示する例を示す図。
【図14】断層像の表示の一部にMPR像を表示させた
例を示す図。
【符号の説明】
10…中央処理装置、 20…入力部、 22…制御パネル、 30…表示部、 40…架台、 41…X線管、 42…検出器、 43…コリメータ、 44…投光器、 45…開口部、 50…寝台、 51…天板、 52…被検体、 53…異物、 60…定位脳支援装置、 62…固定具、 70…挿入物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤本 英樹 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 長谷川 直子 栃木県大田原市下石上1385番の1 東芝メ ディカルエンジニアリング株式会社内 (72)発明者 津雪 昌快 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 小森 智康 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 (72)発明者 鈴木 真人 栃木県大田原市下石上1385番の1 株式会 社東芝那須工場内 Fターム(参考) 4C093 AA22 BA03 BA10 CA03 CA26 CA29 DA04 FF22 FF35 FF42 FG07

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 X線検出器に対して被検体を挟んで対向
    した状態でX線管を回転させることにより被検体を連続
    的にスキャンするスキャン手段と、 このスキャン手段により得られた投影データに基づくM
    PR像又は3次元画像を表示する表示手段と、 前記MPR像又は前記3次元画像のうち、最新のスキャ
    ンのデータに基づいて得られた部分の画像を置き換える
    手段を備えることを特徴とするX線断層撮影装置。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、前記断層像と共に、前
    記MPR像及び前記3次元画像のいずれかの画像を並べ
    て表示することを特徴とする請求項1記載のX線断層撮
    影装置。
  3. 【請求項3】 前記スキャン手段は、前記被検体を搭載
    するための寝台の天板を移動させながら、前記X線管を
    回転させることにより被検体をヘリカルスキャンするこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項2記載のX線断層撮
    影装置。
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