JP2002217927A - 伝送装置 - Google Patents
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Abstract
ット)がリングネットワーク内を流れないようにする。 【解決手段】 複数の伝送装置を上り方向及び下り方向
のそれぞれに伝送可能にリング状に接続すると共に、各
方向にワーク帯域、プロテクション帯域を割り当て、伝
送路障害に際して伝送信号をプロテクション帯域を用い
てループバックして救済するネットワークにおいて、低
次群側から入力するパケットを高次群信号に組み入れて
伝送路に送出するインサート伝送装置と高次群信号より
パケットを取り出して低次群側に送出するドロップ伝送
装置間の通信が伝送路障害により救済不可能になったか
監視し、救済不可能になったとき、インサート伝送装置
はパケットを伝送路に送出するのを停止する。
Description
の伝送装置に係わり、特に、複数の伝送装置を上り方向
及び下り方向のそれぞれに伝送可能にリング状に接続す
ると共に、各方向にワーク帯域、プロテクション帯域を
割り当て、伝送路障害に際して伝送信号をプロテクショ
ン帯域を用いてループバックして救済するリングネット
ワークの伝送装置に関する。
同期光通信網SONET(Synchronous Optical Network)が普
及してきている。かかる同期光通信網SONETではSTS-N
(N:整数)のフレームフォーマットにしたがってユーザ
データを多重伝送する。図23(A)は51.84MbpsのSTS
-1のフレーム構成図であり、全体として9×90 (bytes/1
25μs)を有し、3×9 bytesのオーバヘッドOH、87×9 by
tesのSTSペイロードSTS-1 SPEで構成されている。ペイ
ロードSTS-1 SPEにおける9 bytesはパスオーバヘッドPO
Hで、残りの86×9 bytesに複数の低次群チャンネルのパ
ケット(VTパケット)が多重される。同期光通信網SONET
では上記STS-1の他に、フレームフォーマットとしてSTS
-3(155.52Mbps)、STS-12(622.08Mbps)、STS-48(2.488Gb
ps)、...などがあり、光伝送路により適宜使用でき
るようになっている。VT(Virtual Tributory)パケット
はVT1.5, VT2, VT3, VT6などのタイプがある。VT1.5は
図23(B)に示すように27bytes(=3×9バイト)でパケ
ットを構成し、1つのVTチャンネルのビットレートは1.
728Mbps(=27×8/125Mbps)である。図23(C)はVT-st
ructured STS-1 SPEにおけるVT1.5パケットのマッピン
グ説明図であり、第1列はパスオーバヘッドPOH、第30
列、第59列はオール"1"の固定スタッフ(Fixed Stuff)
で、これらによりペイロードSTS-1 SPEは28列よりなる3
つの領域R1〜R3に区分されている。各領域の1〜28
列には順次1-1,2-1,3-1,4-1,5-1,6-1,7-1,1-2,2-2,...7
-4が付されており、第1チャンネルのVT1.5パケットは第
2、31、60列に配置され、第2チャンネルのVT1.5パケッ
トは第3、32、61列に配置され、以下同様に第28チャン
ネルのVT1.5パケットは第29、58、87列に配置される。
保の観点から伝送装置をリング状に接続したリング構成
が知られている。リング構成によれば、伝送路障害が発
生しても代替伝送路を介して伝送を継続することがで
き、伝送の信頼性を向上することができる。図24はリ
ング接続可能なADM(Add/Drop Mux)伝送装置の概略構成
図、図25はリング構成説明図である。ADM伝送装置はM
UX(多重)機能とAdd/Drop 機能を備えた端局装置であ
り、クロスコネクト機能、低次群側(トリビュタリー
側)に対するadd/drop機能を有している。ラインインタ
フェース(LINE IF)1a,1bは、高次群信号(例えばOC-48:
2.488Gbpsの光信号)をそれぞれWEST側及びEAST側の光
伝送路8a1,8b1より受信して電気信号に変換すると共に
オーバヘッド情報に基づいた処理を行い、デマルチプレ
クサ(DMUX)2a,2bは高次群信号を低次群信号(例えばSTS
-1の電気信号)に分離し、クロスコネクト部3はSTS-1レ
ベルでクロスコネクトし、マルチプレクサ(MUX)4a,4bは
クロスコネクト後のSTS-1信号を多重して高次群信号に
し、ラインインタフェース(LINE IF)5a,5bは該高次群信
号にオーバヘッドを付加して光信号に変換してEAST側及
びWEST側の光伝送路8a2,8b2に送出する。尚、伝送装置
(ノード)のEAST側に入力してWEST側から出力する信号方
向をEW方向(EAST→WEST方向)、伝送装置(ノード)のWEST
側に入力してEAST側から出力する信号方向をWE方向(WES
T→EAST方向)という。
タフェース6a,6b..からMUX/DMUX 7a,7b..を介して挿入
(Add)されたSTS-1信号をSTSレベルでスイッチングしてW
E方向あるいはEW方向に送出すると共に、WE方向あるい
はEW方向から伝送路より受信した信号をトリビュタリー
側にドロップし、MUX/DMUX 7a,7b..を介して所定速度の
低次群信号に分離し、トリビュタリーインタフェース6
a,6b..よりトリビュタリー側に送出する。WE方向、EW方
向の伝送路には共に現用チャンネル(work channel)と予
備チャンネル(protection channel)が割り当てられてい
る。たとえば、OC-48の場合、STS-1の48チャンネルのう
ち、第1〜第24チャンネルは現用回線、第25〜第48チャ
ンネルは予備回線である。通常、伝送装置は現用チャン
ネルを用いて信号の伝送を行い、障害発生時には予備チ
ャンネルを用いて救済する。
リング状に接続し、所定の伝送路に障害が発生したり、
品質が劣化すれば、該伝送路を通らない方向に信号を伝
送し、これにより通信を継続して信頼性、品質を確保す
る。複数ノードをリング接続したネットワークは、大別
すると、UPSR(Uni-directional PathSwitched Ring)方
式とBLSR(Bi-directional Line Switched Ring)方式と
がある。BLSR方式は、UPSR方式に比較して、同一チャン
ネルを異なるノード間(スパンに於て使用可能であるた
め、回線容量を大きくできる利点がある。BLSR方式に於
て、複数箇所に障害が発生してリング伝送路が分断され
た状態になると、目的ノードに到達できない信号が発生
し、その信号が障害救済の為のループバックによって他
ノードに伝送されることがある。かかるミスコネクショ
ンを防止するために、目的ノードに到達できないチャン
ネルの信号にパス警報表示信号(P-AIS;Path Alarm Indi
cation Signal)を挿入して送出するスケルチ(squelch)
が実行される。
式では(a)に示すように、ノード(C)からノード(B)へのE
W方向側と、ノード(C)からノード(D)へのWE方向と
に、同一の信号を例えばチャンネルch.1によって送出
し、ノード(A)は一方のチャンネルch.1の信号をパス・ス
イッチPathSWによって選択受信する。従って、例えば、
図26(b)に示すように、ノード(A),(B)間に障害が発生
しても、ノード(A)は、パス・スイッチPathSWによってノ
ード(D)を介したチャンネルch.1の信号を選択受信する
ことができるから、ノード(C),(A)間の通信を継続する
ことができる。
に、ノード(C)は、例えば、EW方向のチャンネルch.1に
よりノード(A)への信号を送出し、WE方向のチャンネルc
h.1によりノード(D)への信号を送出し、ノード(D)はWE
側のチャンネルch.1によりノード(A)への信号を送出す
る(別スパンにおける同一チャネルの使用)。すなわ
ち、同一チャンネルch.1を用いて、ノード(C)-(A)間、
ノード(C)-(D)間、ノード(D)-(A)間の通信が可能となり
UPSR方式に比較して回線容量を大きくするこができる。
このBLSR方式は、図26(d)に示すように、ノード(A)-
(B)間に障害が発生すると、K1,K2バイトを用いたAPS(Au
tomatic Protection Switch)プロトコルにより救済する
ものである。このAPSプロトコルによってノード(C)から
現用回線のチャンネルch.1に送出した信号を、ノード
(B)に於て予備回線のチャンネルch.25に切り替えて折り
返し(ループバック)、ノード(A)に於て予備回線のチャ
ンネルch.25を現用回線のチャンネルch.1に切り替える
ことによって、チャンネル(C)-(A)間の通信を継続する
ことができる。なお、ノード(C)-(D)間及びノード(D)-
(A)間の通信は障害区間を通過しないので、それぞれチ
ャンネルch.1により通信が行われる。
であり、WKは現用回線、PT(斜線)は予備回線を示す。各
ノードA〜HはWE方向、EW方向それぞれに異なる伝送路
でリング状に接続され、各伝送路に現用回線、予備回線
が割り当てられている。図27はノード(A)-(E)間で双
方向に通信している場合が示されている。この状態にお
いて、図28に示すようにノード(F)-(E)間のEW方向伝
送路に障害が発生すると、ノード(E)は障害を検出して
スイッチング・ノードとなり、対向局のノード(F)に対し
てショート・パス及びロング・パスの双方に伝送路障害を
示す切替リクエスト(SF-RING;Signal Falure Ring)51,5
2をAPSプロトコルに従って送出する。ロング・パスのリ
クエスト52を受信したノード(D),(C),(B),(A),(H),(G)
は、該リクエスト52の宛先(F)を識別し、自ノード宛で
ないことを認識すると、フル・パス・スルーの状態となり
予備回線(プロテクションチャンネル)を通過させる。
又、ショート・パスのリクエスト51を受信したノード(F)
はスイッチング・ノードとなり、ショート・パスに対して
リバース・リクエスト(RR-RING;Reverse RequestRing)を
送出し、ロング・パスに対して受信したリクエスト52と
同じリクエスト53(SF-RING)を送出する。
クエストを受信した段階で、ブリッジ及びスイッチを同
時に行う。ブリッジは同一のトラフィックを現用より予
備のチャンネルに切り替えて送出する状態を表し、スイ
ッチは予備のチャンネルからのトラフィックを現用のチ
ャンネルに切り替えて送出する状態を表す。従って、ノ
ード(F)-(E)間の障害発生により、ノード(E)はブリッジ
を形成して図29の点線で示すようにノード(A)への信
号を予備回線PTに送出する。ノード(F)はスイッチを形
成し、点線で示すように予備回線PTをノード(F)からノ
ード(A)に向かう現用回線WKに切り替える。以上は、ノ
ード(E)からノード(A)への信号救済であるが、ノード
(A)からノード(E)への信号も同様に救済できる。すな
わち、図30に示すように、ノード(F)はノード(A)から
ノード(E)への現用回線WKによる信号を、予備回線PTに
折り返すブリッジを形成し、ノード(E)はこの予備回線P
Tから現用回線に切り替えるスイッチを行う。従って、
ノード(E)-(A)間の通信が継続される。
すようにセクションオーバヘッドSOHに含まれている。K
1バイトは、1〜4ビット目の切替リクエストと、5〜8ビ
ット目の相手局ID(K1バイトの送り先ノードの識別番号)
とからなり、K2バイトは、1〜4ビット目の自局ID(リク
エスト発生ノードの識別番号)と、5ビット目のショート
・パス・リクエスト("0")かロング・パス・リクエスト("1")
かを示すビット(S/Lビット)と、6〜8ビット目のステー
タスとからなっている。K1バイトの切替リクエスト
は、"1011"で前述のSF-RING、"0001"で前述のRR-RINGを
表し、又"0000"でリクエスト無しを表す。又、K2バイト
のステータスは、"111"によりAIS(Alarm Indication Si
gnal)を表す。
いることができるため、複数箇所で障害が発生すると、
回線の誤接続(miss connection)が発生する。この誤接
続を防止するために誤接続を起こす回線にP-AIS(Path A
larm Indication Signal)を挿入する。このP-AIS挿入動
作をスケルチという。スケルチテーブルはスケルチ実行
のために用いられもので、その内容は各チャンネルの
Add/Dropノードを特定するもので、各ノードに設定され
る。図32(A)に示すように、ノードにはEAST側とWE
ST側があり、ノードをEAST側からWEST側に信号が進む方
向をEW方向、WEST側からEAST側に信号が進む方向をWE方
向という。スケルチテーブルは図32(B)に示すよう
に、(1) チャンネル単位に、(2) ノードのEAST側とWEST
側のそれぞれにおいて、(3) WE方向及びEW方向のAdd/Dr
opノードを記述する。ただし、Addノードはスケルチテ
ーブルのSource局名欄に、DropノードはDestnation局名
欄に記入する。従って、図33に示すようにノード(A)-
(E)間、ノード(A)-(C)間、ノード(C)-(E)間で双方向に
通信するものとすると、各ノード(A)〜(H)のスケルチテ
ーブルSQTL-A〜SQTL-Hは図示するようになる。尚、ノー
ド(A)〜(H)のノードIDを用いてスケルチテーブルは作成
されている。
以上で障害が発生した場合、それぞれのチャンネルの信
号がループバックによって救済可能であるかの判定に用
いられる。スケルチテーブルによって判断した結果、救
済できないと判断された信号は本来のノードとは異なる
間違ったノードから出力される可能性があり、かかるミ
スコネクションを起こす可能性がある場合、スケルチを
実行する。スケルチを実行するのはスイッチングノード
であり、リング上の2箇所以上で故障が発生した時であ
る。ただし、以下の場合にはスケルチは実行されない。 (1) 自ノードの両端で障害が発生した場合(アイソレー
トされた場合)、(2) 自ノードのどちら側でも障害が発
生していない場合(スイッチングノードになっていない
場合)、(3) ブリッジあるいはスイッチが実際に行われ
ていない場合、である。
(F)-(G)間で同時に障害が発生した場合におけるノード
(E)におけるスケルチ判定処理を説明する。スケルチル
ーチングを実行しないと、ノード(A)からノード(E)への
チャンネルch.1の信号は、ノード(G)においてブリッジ
機能により予備回線のチャンネルch.25に折り返し、ノ
ード(D)においてスイッチ機能により予備回線のチャン
ネルch.25を現用回線のチャンネルch.1に折り返すこと
になり、ノード(A)からノード(E)への信号がノード(D)
へ送信される誤接続が生じる。又、ノード(E)からノー
ド(C)へのチャンネルch.1の信号は、ノード(E)において
ブリッジ機能により予備回線のチャンネルch.25に折り
返し、ノード(F)においてスイッチ機能により現用回線
のチャンネルch.1に折り返すことになり、ノード(E)か
らノード(C)への信号がノード(E)を介して低次群に送信
される誤接続が生じる。
障害箇所を識別し、(2) 該障害により信号が届かないノ
ード(信号未到達ノード)をリングトポロジより求め、
(3) ついで、スケルチテーブルを参照し、該スケルチテ
ーブルに記入されているノードが信号未到達ノードであ
るかを調べ、(4)信号未到達ノードであればスケルチを
実行する。リングトポロジとは、リングネットワークを
構成するノード名を着目ノードから始めて時計方向に順
番に配列したものであり、図34にはノード(E)のリン
グトポロジRTGが示されている。図34の障害発生箇所
及びリングトポロジRTGより、ノード(E)からの信号未到
達ノードはノードID=9,6,4,1,14,3であることが判明す
る。ノード(E)のスケルチテーブルSQTL-Eに記入され
ているSourceノード及びDestinationノードが信号未到
達ノードと一致するか調べる。これにより、ノードID=1
4のノード(C)とノードID=4のノード(A)が信号未到達ノ
ードとなるからスケルチを実行する。すなわち、スイッ
チングノード(D),(E),(F),(G)においてブリッジ後のチ
ャンネル信号及びスイッチ後のチャンネル信号にそれぞ
れP-AISを挿入してスケルチを実行する。
(A)に示すように、4個のノード(A)〜(D)がリング伝送
路RLにより接続されたシステムにおいて各ノードに識別
番号を付与する。例えば、ノード(A)のID=15、ノード
(B)のID=3、ノード(C)のID=7、ノード(D)のID=8として
付与する。次に、図35(B)に示すように、(1) リング
・トポロジー(リング・マップ)の構築を指示するノード
(A)は、挿入ノード数を1とし、かつ、自ノードのID=15
を1番目の欄に付加してなるリング・トポロジー・フレー
ムRTGFを例えば時計回りに送出する。(2) ついで、ノー
ド(B)は、挿入ノード数を2とし、ノード(A)のIDの次に
自ノードIDを挿入してなるリング・トポロジー・フレーム
RTGFを送出する。(3) 同様にノード(C)は、挿入ノード
数を3とし、ノード(B)のIDの次に自ノードIDを挿入して
なるリング・トポロジー・フレームRTGFを送出し、(4) ノ
ード(D)は挿入ノード数を4し、ノード(C)のIDの次に自
ノードIDを挿入してなるリング・トポロジー・フレームRT
GFを送出する。
が自ノードIDであることから、一巡したことを識別し、
図35(C)に示すように、リング・トポロジー・フレーム
RTGFの最後尾にENDフラグを付加して送出し、各ノード
に完成したリング・トポロジー・フレームを通知する。こ
のリング・トポロジー・フレームを受信した各ノードは、
自ノードを先頭としたリング・トポロジーを構築する。
例えばノード(A)ではリング・トポロジーは「15,3,7,8」と
なり、ノード(B)では「3,7,8,15」、ノード(C)では「7,8,1
5,3」、ノードDでは「8,15,3,7」となる。このリング・トポ
ロジー構築により、APSプロトコルによるK1,K2バイトで
自ノードIDと目的ノードIDとを送出することが容易とな
る。
ークではVTチャンネルをユーザに固定的に割り当ててい
る。このため、多重障害発生により通信不可能になって
BLSR方式により所定のチャンネルでスケルチを実行して
も、リングネットワークを流れる他のチャンネルのトラ
フィックに影響を与えることはない。すなわち、障害に
よりループバックを起こしているノードでスケルチを実
行して該チャンネルにP-AISを挿入しても他のチャンネ
ルのトラフィックに影響を与えることはない。しかし、
従来例のようにVTチャンネルをユーザに固定的に割り当
てるリングネットワークでは、ユーザが通信をしないと
該ユーザチャンネルの帯域分(VT1.5では1.728Mbpsの帯
域)が未使用となり帯域の有効活用が図れない。そこ
で、帯域に空きがある伝送路にダイナミックに任意のコ
ネクションを設定して通信するリングネットワークが提
案されている。このリングネットワークは、POS(Packet
over Sonet又はPacket over SDH)のフレームのペイロー
ドに種々のコネクションIDを有するパケット(IPパケッ
ト、ATMセル等)をマッピングして伝送するものである。
クは多重障害時に無駄なトラフィックがリング内を流れ
る問題がある。図36はかかるリングネットワークの問
題点説明図であり、(A)は障害が発生していないリン
グネットワークのパケット(ATMセルとする)の経路説明
図、(B)はノードF-G間、D-E間で障害が発生した場合
のP-AISルート説明図であり、点線はP-AISの流れるルー
トである。さて、従来のSonet(SDH)におけるBLSR方式と
同じようにループバックを起こしているノードGでスケ
ルチを実行してP-AISを挿入した場合を考える。
ードHを通り、ノードGでループバックするが、リングの
多重故障のためP-AISが挿入されて通信が継続する(点線
表示)。しかしループバックしているノードGでスケルチ
を実行すると、リングへのインサートノード(ノードA)
からループバックを起こすノード(ノードG)までの区間
においては、通常のATMセルが流れることになる(実線表
示)。このATMセルは、スケルチによりループバックノー
ドで廃棄される為、無駄なトラフィックTRFがリング内
を流れることになる。POSによるパケット通信網は、帯
域が空いている時はベストエフオート型サービスにより
コネクション要求に対して帯域を割り当て、これにより
有効に帯域を使用できるという点が特徴である。このた
め、可能な限り無駄なデータを流すことを避けなければ
ならない。
に無駄なトラフィック(パケット)がリングネットワー
ク内を流れないようにすることである。本発明の別の目
的は、インサート伝送装置がリングネットワークにパケ
ットを送出するのを停止してスケルチを実行する場合、
該パケットの低次群側送信元に対して救済不可能障害が
発生したことを通知できるようにすることである。本発
明の別の目的は、各伝送装置がネットワークの複数の箇
所で障害が発生したことを判別できるようにすることで
ある。本発明の別の目的は、コネクション毎にドロップ
伝送装置を識別できるようにし、これにより、コネクシ
ョン毎に容易にインサート伝送装置とドロップ伝送装置
間で通信が不可能になったことを判別してスケルチを行
えるようにすることである。本発明の別の目的は、1つ
のインサート伝送装置から複数のドロップ伝送装置に同
一のパケットを送信するポイントツーマルチポイントの
ドロップコネクションにおいて、スケルチを実行できる
ようにすることである。本発明の別の目的は、複数のイ
ンサート伝送装置から1つのドロップ伝送装置に向けて
同一のコネクションIDを用いてパケットを伝送するマ
ルチポイントツーポイントのインサートコネクションに
おいて、スケルチを実行できるようにすることである。
ば、(1) 低次群側から入力するパケットを高次群信号に
組み入れて伝送路に送出するインサート伝送装置と高次
群信号より前記パケットを取り出して低次群側に送出す
るドロップ伝送装置間の通信が伝送路障害により救済不
可能になったか検出する手段、(2) 通信救済不可能状態
になったとき、前記パケットを伝送路に送出するのを停
止するパケット送出停止手段、を備えたリングネットワ
ークの伝送装置により達成される。具体的には、障害発
生検出手段は、(1) 伝送路の複数箇所で障害が発生した
ことを検出すると共に、複数箇所の障害により信号が到
達しない信号未到達範囲を求め、(2) 救済不可能検出手
段は該信号未到達範囲に前記ドロップ伝送装置が存在す
るとき救済不可能になったと判定する。以上のようにイ
ンサート伝送装置とドロップ伝送装置とが伝送路障害に
より分離して所定のパケットの通信が不可能になれば、
該パケットをリングネットワークに送出するのを停止す
るため、スケルチ実行時に無駄なトラフィック(パケッ
ト)がリングネットワーク内を流れることはなく、帯域
の無駄使いがなくなり、帯域の有効活用を図ることがで
きる。
コネクションをペアで設定し、上り方向のコネクション
が伝送路障害により救済不可能状態になってスケルチを
実行した時、ペアの下りコネクションを介して低次群側
のパケット送信端末に対して救済不可能障害の発生を通
知する。このようにすれば、低次群側のパケット送信端
末は以後パケットの送信を停止することができる。又、
パケットのコネクションIDを装置内IDに変換するテ
ーブルを設け、コネクションIDに対応させて、装置内
IDと共にパケットのドロップ伝送装置の装置IDを該
テーブルに保持させる。このようにすれば、救済不可能
検出手段は、複数箇所の障害発生時にテーブルより低次
群側から入力するパケットのドロップ伝送装置を容易に
求めることができ、これにより、該ドロップ伝送装置が
信号未到達範囲に存在するかチェックして救済不可能に
なったか否かを容易に認識することができる。
送装置から複数のドロップ伝送装置に同一のパケットを
送信するポイントツーマルチポイントのドロップコネク
ションにおいて、スケルチを実行することができる。具
体的には、(1) ネットワークの異なるスパンで同一のコ
ネクションIDを使用する場合、パケット伝送方向に向
かってインサート伝送装置から最も遠いドロップ伝送装
置の装置IDを前記テーブルに保持しておき、救済不可
能検出手段は、複数箇所の障害発生時、該テーブルより
パケットの最遠端ドロップ伝送装置を求め、該ドロップ
伝送装置が信号未到達範囲に存在するかチェックして救
済不可能になったか否かを認識する。又、(2) ネットワ
ークの異なるスパンで同一のコネクションIDを使用し
ない場合、救済不可能検出手段は、パケット伝送方向に
向かって最も近いドロップ伝送装置が信号未到達範囲に
存在するかチェックして救済不可能になったか否かを認
識する。
送装置から1つのドロップ伝送装置に向けて同一のコネ
クションIDを用いてパケットを伝送するマルチポイン
トツーポイントのインサートコネクションにおいて、ス
ケルチを実行することができる。具体的には、ネットワ
ークの別のスパンで同一のコネクションIDを使用しな
い場合、各インサート伝送装置の前記テーブルに該コネ
クションIDに対応させてドロップ伝送装置の装置ID
を保持しておき、各インサート伝送装置の救済不可能検
出手段は、複数箇所の障害発生時、前記テーブルよりマ
ルチポイントツーポイントのドロップ伝送装置を求め、
該ドロップ伝送装置が前記信号未到達範囲に存在すると
き救済不可能になったと判定する。又、本発明によれ
ば、マルチポイントツーポイントのインサートコネクシ
ョンとポイントツーマルチポイントのドロップコネクシ
ョンをペアで設定し、所定のインサートコネクションが
伝送路障害により救済不可能状態になっってスケルチを
実行した時、ペアのドロップコネクションを介して低次
群側のパケット送信端末に対して救済不可能障害の発生
を通知する。このようにすれば、低次群側のパケット送
信端末は以後パケットの送信を停止することができる。
はそれぞれ伝送路が接続された高次群の入力側リングイ
ンタフェース部(リングIF部)、52はATMスイッチ部、
531〜534はそれぞれ伝送路が接続された高次群の出
力側リングIF部、54は監視制御部、551〜55nは低
次群の入力側低速IF部(トリビュタリーIF部)、561〜
56nは出力が低次群の低速IF部である。リングネット
ワークのBLSR方式には、(1) 2 Fiber-BLSR方式、(2) 4-
Fiber BLSR方式があり、図1の伝送装置は4-Fiber BLSR
方式の場合を示している。
に、WE方向及びEW方向にそれぞれ1本の伝送路(ファイ
バ)を用いる方式であり、各伝送路に現用(work)及び予
備 (extraまたはprotection)の帯域が割り当てられてお
り、一方の伝送路に障害が発生するとループバックし、
他方の伝送路の予備帯域を介して信号を伝送する。
うにWE方向及びEW方向にそれぞれ2本の伝送路(ファイ
バ)を用いる方式であり、WE方向の入出力側に現用伝送
路ULWI,ULWO、予備伝送路ULSI,ULSOが設けられ、又、EW
方向の入出力側に現用伝送路DLWI,DLWO、予備伝送路DLS
I,DLSOが設けられている。4 Fiber-BLSR方式では現用と
予備は異なるファイバに収容される点で2-Fiber BLSR方
式と相違する。2 Fiber では現用帯域(work 帯域)が1/2
になってprotectionされるため、帯域を確保するトラヒ
ックは全体の1/2以下に収容しなければならない。4-Fib
er ではprotection 用ファイバを用いて全トラヒックを
ループバックできる。
備え、K1/K2受信処理部61、入力側VRT(Virtual Routi
ng Table)62、受信データ処理部 63を備えてい
る。K1/K2受信処理部61は、SonetあるいはSDH(以後So
netとする)のフレーム信号を受信して光電変換すると共
に、該SonetフレームよりATMセルとオーバヘッドを分離
すると共に、セクションオーバヘッドに含まれるK1/K2
バイトを監視制御部54に入力する。図3は本発明のリ
ングネットワークに使用するSonetフレームの構成図で
あり、OC-3のフォーマットを示している。ただし、図3
は一例であり、実際にはOC-48,OC96,..などが使用され
る。SONET OC-3(STS-3)フレームは9×270バイトで構成
され、最初の9×9バイトはセクションオーバヘッド(Sec
tion Overhead)SOH、残りはパスオーバヘッド(Path Ove
rhead)POH及びペイロード(payload)PLである。セクシ
ョンオーバヘッドSOHには図31に示すようにK1/K2バイ
トなど種々の制御バイトが含まれており、又、ペイロー
ドPLにはATMセルCLがマッピングされている。
れるVPI/VCI(コネクションID)に対応させて、図4
(A)に示すように、装置内コネクション識別子(装
置CID)、イネーブル(enable)データ、ルーチングタ
グ(出力ポート番号)等を保持する。イネーブルデータ
はVPI/VCIの使用が許されている場合に"1"となり、使用
が許されていなければ"0"となる。受信データ処理部6
3は、セルヘッダのVPI/VCIを装置CIDに変換すると共に
セルにルーチングタグを付加してATMスイッチ52に出
力する。
備え、出力側VRT65、送信データ処理部66、K1/K2送
信処理部67を備えている。出力側VRT65は図5
(B)に示すように装置CIDに対応させてVPI/VCI(コネ
クションID)を記憶し、送信データ処理部66はスイッ
チ52から入力するセルの装置CIDを出力側VRT65を参
照してVPI/VCIに変換し、K1/K2送信処理部67は監視制
御部54からの指示に従ってK1/K2バイトを含むオーバ
ヘッドを作成すると共に、Sonetフレームのペイロード
にATMセルをマッピングし、該フレーム信号を電光変換
して伝送路に送出する。
れぞれ、受信データ処理部71、上りVRT72を備え
ている。上りVRT72は、トリビュタリー側から入力す
るATMセルのヘッダに含まれるVPI/VCI(コネクションID)
に対応させて、図5に示すように、装置内コネクショ
ン識別子(装置CID)、イネーブルデータ、ルーチン
グタグ(出力ポート番号)、スケルチテーブル情報等
を保持する。イネーブルデータはVPI/VCIの使用が許さ
れている場合に"1"となり、使用が許されていなければ"
0"となる。スケルチテーブル情報はトリビュタリー側よ
り入力するATMセルをドロップするドロップ伝送装置の
識別子(宛先ノードID:DestNode ID)を示すものであ
り、スケルチを実行するか否かを判断する際に使用す
る。
I/VCIを装置CIDに変換し、かつ、セルにルーチングタグ
を付加してATMスイッチ52に出力すると共に、スケル
チテーブル情報を用いてハード的にスケルチを実行する
か否かを判断する。図7はスケルチを実行するか否かを
判断するハードウェア構成図である。監視制御部54は
リングIF部511,513より入力するK1/K2バイトを参
照してリングネットワークの複数箇所で障害が発生した
ことを検出すると、通信不可能になるノードを特定する
ノードIDを含む未到達範囲データを出力する。受信デー
タ処理部71の記憶部71aはこの未到達範囲データを
記憶し、レジスタ71bはトリビュタリー側から入力す
るATMセルのVPI/VCIに応じた宛先ノードIDを上りVRT7
2より読み取って記憶し、レジスタ71cは同様にイネ
ーブルデータを記憶する。比較部71dは宛先ノードID
と未到達範囲データに含まれるノードIDとを比較し、宛
先ノード(ドロップ伝送装置)が未到達範囲内のノード
であるか調べる。
範囲データに含まれておらず、すなわち、着目している
インサート伝送装置がドロップ伝送装置と通信可能であ
り(比較部71dの出力が"0")、かつ、イネーブルデータ
が"1"であれば、アンドゲート71eはハイレベルの読
み出しイネーブル信号RENを出力する。この結果、受信
データ処理部71は、トリビュタリー側から入力するAT
MセルのVPI/VCIを装置CIDに変更すると共に、ヘッダに
ルーチングタグを付加してスイッチ部52に入力する。
未到達範囲データに含まれていれば、すなわち、着目し
ているインサート伝送装置がドロップ伝送装置と通信不
可能であれば(比較部71dの出力が"1")、救済不可能
な障害が発生したとみなして読み出しイネーブル信号RE
Nを出力しない。この結果、受信データ処理部71は、
トリビュタリー側から入力したATMセルをスイッチに出
力せず、すなわち、伝送路に送出しない(スケルチ実
行)。又、装置CID通知部71fはスケルチ実行したVPI
/VCIに応じた装置CIDを監視制御部54に通知する。監
視制御部54はこの通知された装置CIDを保存し、出力
側の低速IF部56に定期的に入力する。低速IF部56は
監視制御部54より装置CIDが入力されると下りVRT75
よりペア設定されている該装置CIDに応じたVPI/VCIを求
め、該VPI/VCIのOAMセル(P-AIS)を作成してトリビュタ
リー側に送出し、下流の端末に通知する。
え、下りVRT75、送信データ処理部76を備えてい
る。下りVRT75は図6に示すように装置 CIDに対応さ
せてトリビュタリー側に送出するATMセルのVPI/VCIを記
憶する。この装置CIDとVPI/VCIの関係は、出力側低速IF
部561〜56nに対応する入力側低速IF部551〜55n
の上りVRT72に記憶されているVPI/VCIと装置CIDの関
係を逆に配列しただけである。すなわち、コネクション
設定が上り/下りでペアに設定されている。送信データ
処理部76は下りVRT75を参照してスイッチ52から
入力するATMセルの装置CIDをVPI/VCIに変換してトリビ
ュタリー側に送出する。また、送信データ処理部76
は、監視制御部54からスケルチを実行したVPI/VCIに
対応する装置CIDを定期的に受信し、該装置CIDに応じた
VPI/VCIを下りVRT75より求め、該VPI/VCIを有するOAM
セル(P-AIS)を作成してトリビュタリー側の端末に通知
する。
スケルチを実行する第1実施例の説明図であり、ノード
A〜ノードHによりリングネットワークが構成されてい
る。正常時には図8の実線で示すように各ノード間で通
信を行っている。かかる場合において、図9に示すよう
にノードD-E間、ノードF-G間で多重障害が発生して通信
が不可能なコネクションが発生すると、第1実施例では
該コネクションに対するスケルチ処理をコネクションの
インサートノードA、Eで行う。すなわち、該コネクショ
ンのパケットを伝送路に送出するのを停止する。これに
より、リング内に通信不可能な無用セルが流れるのを防
止して帯域を有効に活用する。
36(B)で説明したようにループバックするノードで
誤接続の可能性のあるコネクションに対してP-AISを挿
入することでスケルチを実行する。しかし、かかる方法
では無用なトラフィックが流れて帯域の無駄が発生す
る。そこで、本発明では、誤接続の可能性のあるコネク
ションに対して、リングの入り口のインサートノードで
セル送出を停止する動作を行うことによりスケルチを実
行し、リング内に無駄なトラフィックの発生をなくして
リング内の帯域を有効に活用する。
SR方式では、ループバックノードにおいてP-AISが挿入
され、このP-AISが下流(リングから出る方向)に対して
も伝達されることにより、下流の装置に障害が発生して
いることが伝達される。POSのリング伝送方式において
もスケルチ状態にあるコネクションに対して、下流に網
の障害通知信号を送る必要がある。しかし、図9の第1
実施例のようにスケルチ状態にあるコネクションに対し
て、リングへの入り口でATMセルの送出を止めると、リ
ングの出口のドロップノードは、単にATMセルが無い状
態なのか、スケルチによってATMセルがこない状態なの
か判断ができず、障害発生を識別できない。この問題を
解決するために、コネクション設定を上り/下りペアで
設定することにより解決する。
アで設定されることから、図10に示すように、多重障
害発生によりスケルチが必要と判断された上りコネクシ
ョン(リングに挿入する方向)に対してインサートノード
でデータのリングへの出力を停止し、ペア設定された下
りコネクション(リングから出る方向)に対してはインサ
ートノードで低次群側下流方向にP-AIS等の障害通知信
号を送る処理を行い、これにより下流方向に対するスケ
ルチを実現する。
監視制御部54はリングIF部511,513のK1/K2受信処
理部61から入力するK1/K2バイトに基づいてリングネ
ットワークの複数箇所で障害が発生したかチェックする
(ステップ101)。複数箇所で障害が発生してなけれ
ば、受信データ処理部63は入力セルのVPI/VCIを装置C
IDに変換すると共に、ルーチングタグを付加してスイッ
チ52に入力し、該スイッチ、出力側リングIF部を介し
て伝送路に送出する(ステップ102)。一方、K1/K2バ
イトよりネットワークの複数箇所で障害が発生している
ことが判明すれば、監視制御部54は内蔵のリングトポ
ロジを参照して自ノードから信号が未到達となるノード
を求め、未到達範囲データを低速IF部の受信データ処理
部71に入力する(ステップ103)。
うに、トリビュタリー側から入力するATMセルがドロッ
プするドロップノードのノードIDが未到達範囲データに
含まれるノードIDと一致するか調べる。すなわち、トリ
ビュタリー側から入力するセルについてスケルチが必要
であるかチェックする(ステップ104)。スケルチの
実行が不要であれば、すなわち、インサートノードとド
ロップノードが障害により分離しておらず通信が可能で
あれば、ステップ102の処理を行う。一方、スケルチ
の実行が必要であれば受信データ処理部71はトリビュ
タリー側から入力した該当ATMセルをATMスイッチ52に
入力するのを停止し、該セルが伝送路に送出されないよ
うにする(ステップ105)。又、受信データ処理部7
1は該当セルのVPI/VCIに応じた装置CIDを上りVRT 72よ
り求めて監視制御部54に通知する。監視制御部54は
この通知された装置CIDを保存し、出力側の低速IF部5
6に定期的に該装置CIDを入力する。低速IF部56は監
視制御部54より装置CIDが入力する毎に下りVRT75よ
りペア設定されている該装置CIDに応じたVPI/VCIを求
め、該VPI/VCIのOAMセル(P-AIS)を作成してトリビュタ
リー側に送出し、低次群側下流の端末に通知する(ステ
ップ106)。ステップ106のOAMセル(P-AIS)の定期
的な送出は障害が復旧するまで行われる。
ため、障害発生箇所をすべてのノードで認識する必要が
ある。そのために、中間ノード(両側の接続伝送路で障
害が発生していないノード)は、WE、EWの両方向に流れ
るAPSバイト(K1/K2)をモニタしてどこで障害が発生して
いるかを判断する。 ・中間ノードにおける単一障害検出 図12(A)においてノードF-E間で障害が発生した場
合、ノードEはノードFにAPSバイト(K1/K2バイト)を使用
してロングパス(S/Lビット="1")のSF-R通知を行うと共
に(APS: SF-R/F/E/L)、ショートパス(S/Lビット="0")の
SF-R通知を行う(SF-R/F/E/S/RDI)。又、ノードFはノー
ドEからショートでRDI通知を受けるとノードEに対して
ロングでSF-R通知を行う(APS:SF-R/E/F/L)。中間のノー
ド(A〜D,G〜H)はEW,WE両方向のASPバイトをモニタし、
一方のAPSバイトの送信元IDと他方の APSバイトの送信
先IDが両方向で一致した場合、単一障害と判定する。
すようにノードA-B間で障害が発生すると、ノードBから
APSバイトでロングパスのSF-R通知を行うと共に(SF-R/A
/B/L)、ショートパスのSF-R通知を行う(SF-R/A/B/S/RD
I)。又、ノードAはノードBからショートパスでRDI通知
を受けるとノードBに対してロングパスでSF-R通知を行
う(APS:SF-R/B/A/L)。この結果、中間ノードGでみた場
合、左まわりにはSF-R/B/A/Lを受信し、右回りからはSF
-R/E/F/Lを受信する。よって一方のAPSバイトの送信元I
Dと他方のAPSバイトの送信先IDが一致しないため、多重
障害と判断する。又、ノードGからみた最遠端ノードは
受信したAPSバイトの送信元ID(ノードAとノードF)とな
る。この最遠端ノード以降はノードGからの信号未到達
範囲と判断する。
検出 以上は中間ノードで単一/複数障害発生を検出する場合
であるが、一方の接続伝送路で障害が発生しているノー
ド(障害隣接ノード)における単一/複数障害の検出は
以下のように行われる。すなわち、図12(A)の単一
障害を参照すると、障害隣接ノードE,Fは共にAPSバイト
でロングパス(S/Lビット="1")の自分宛SF-R通知を受信
する。又、図12(B)の複数障害を参照すると、障害
隣接ノードE,Fは共にAPSバイトでロングパスの自分宛で
ないSF-R通知を受信する。従って、ロングパスのSF-R通
知が自分宛であるか否かにより単一障害/複数障害を検
出する。
生検出処理フローである。着目ノードの監視制御部54
は伝送路障害が発生したかチェック(ステップ20
1)、障害発生を検出すれば、ショートパス及びロング
パスのSF-Rを障害ポイントを挟む隣接ノードに向けて送
信する(ステップ202)。ついで、着目ノードの監視
制御部54は、他ノードからSF-R通知を受信すると(ス
テップ203)、該SF-R通知が自ノード宛のSF-R通知で
あるかチェックする(ステップ204)。自ノード宛で
なければ多重障害発生と判定し(ステップ205)、自
ノード宛であれば、ロングパスのSF-R通知であるかショ
ートパスのSF-R通知であるかチェックする(ステップ2
06)。ロングパス(S/Lビット="1")であれば、単一障
害であると判定し(ステップ207)、ショートパス(S
/Lビット="0")であれば両側伝送路に障害が発生したア
イソレータレート障害であると判定する(ステップ20
8)。
れば、ショートパスのSF-R通知を受信したかチェックす
る(ステップ211)。ショートパスのSF-R通知を受信
していれば、ショートパスのSF-R送信元にロングパスの
SF-Rを送信する(ステップ212)。ついで、他ノード
よりSF-Rを受信すれば(ステップ213)、該SF-R通知
が自ノード宛のSF-R通知であるかチェックする(ステッ
プ214)。自ノード宛でなければ多重障害発生と判定
し(ステップ215)、自ノード宛であれば、ロングパ
スのSF-R通知であるかショートパスのSF-R通知であるか
チェックする(ステップ216)。ロングパスであれ
ば、単一障害であると判定し(ステップ217)、ショ
ートパスであれば両側伝送路に障害が発生したアイソレ
ータレート障害であると判定する(ステップ218)。
-R通知を受信してなければ、EW方向及びWE方向のロング
ぱすのSF-R通知を受信したかチェックする(ステップ2
21)。受信してなければ障害未発生と判定する(ステ
ップ222)。しかし、EW方向及びWE方向のロングパス
のSF-R通知を受信すれば、一方のSF-R通知のインサート
ノードと他方のSF-Rのドロップノードとが一致するかチ
ェックする(ステップ223)。一致すれば単一障害発
生と判定し(ステップ224)、一致しなければ多重障
害発生と判定する。以上のステップ201〜208によ
り例えば図12(B)のノードEが多重障害発生を検出
し、ステップ211〜218によりノードFが多重障害
発生を検出し、ステップ221〜225により中間ノー
ドG,Hが障害を検出する。
MCで示すように1つのノードAから多数のノードG,F,E,C
に同一パケットを同時に送信する通信形態であり、宛先
毎にコネクションを設定する必要がなく帯域の有効利用
が図れる。又、マルチツーポイントコネクションは図1
6の通信経路MTPCで示すように多数のノードから同一の
コネクションIDを用いて1つのノードにパケットを送信
する形態であり、コネクションIDを節約できる利点が
ある。
ション ・異なるスパンで同一コネクションIDを使用する場合 POS(Packet over Sonet)によるリング伝送において、ポ
イントツーマルチコネクションが設定されており、異な
るスパンで同一コネクションID(ATMセルであればVPI/VC
I、IPパケットであればIPアドレス)を使用する場合、多
重障害によりミスコネクションが発生する可能性があ
る。例えば、図17においてノードFでループバックさ
れたパケットがノードBでループバックされ別のコネク
ションに合流し、ミスコネクションが発生する。かかる
多重障害発生時、従来のSonet(SDH)ではループバックす
るノードFでP-AISを挿入することでスケルチ処理を行っ
ているが、POSによるリングネットワークで同様にルー
プバックノードでスケルチを実行するとリング内に無駄
なトラフィックを流すことになる。
イントコネクションに対するスケルチ処理をリングにパ
ケットを挿入するインサートノードで行うことにより無
用なパケットがリング内を流れないようにしてリング内
の帯域を有効に活用する。すなわち、多重障害発生時、
スケルチが必要と判断されたポイントツーマルチポイン
トコネクションのインサートノードにおいてリングへの
パケット出力を停止する動作を行ってスケルチを実行す
る。図17の例では、インサートノードAでスケルチを
実行する。ポイントツーマルチコネクションにおいて異
なるスパンで同一コネクションIDを使用する場合におけ
るスケルチ実行の具体的な方法は、図5の上りVRT72
のスケルチテーブル情報としてインサートノードから最
遠端ドロップノードのノードIDを設定することである。
図16のポイントツーマルチコネクションの例ではイン
サートノードAの上りVRT72のスケルチテーブル情報欄
に最遠端ドロップノードCのノードIDを設定する。この
ようにすれば、インサートノードAと最遠端ドロップノ
ードC間に障害が発生し、かつ、別の障害が任意の場所
で発生すると、インサートノードAはマルチキャスト用
パケットを伝送路に送出するのを停止する(スケルチ実
行)。これにより、ポイントツーマルチポイントのドロ
ップコネクションにおいて個別にドロップ数だけスケル
チ設定をする必要がなくなる。
用しない場合 POS(Packet over Sonet)によるリング伝送において、異
なるスパンで同一コネクションIDを使用しない場合、ミ
スコネクションの可能性はない。例えば、図18におい
てノードFでループバックされたパケットはノードBでル
ープバックされずこのためミスコネクションは発生しな
い。換言すれば、多重障害時、分断されたリング内にポ
イントツーマルチポイントコネクションのインサートノ
ードAとドロップノードG,Fの両方が存在する場合にはス
ケルチの必要はない。そこで、本発明ではポイントツー
マルチポイントコネクションにおいて異なるスパンで同
一コネクションIDを使用しない場合、パケット伝送方向
に向かってインサートノードから最も近いドロップノー
ド(最近端ドロップノード)が信号未到達範囲に存在す
るとき救済不可能になったと判定し、インサートノード
Aはマルチキャストのパケットを伝送路に送出するのを
停止する(スケルチ実行)。具体的には、図5の上りVRT
72のスケルチテーブル情報としてインサートノードか
ら最近端ドロップノードのノードIDを設定する。図16
の例ではインサートノードAの上りVRT72のスケルチテ
ーブル情報欄に最近端ドロップノードGのノードIDを設
定する。このようにすれば、インサートノードAと最遠
端ドロップノードG間において障害が発生し、かつ、別
の障害が他の場所で発生して通信不可能になったときの
み、インサートノードAにおいてマルチキャスト用パケ
ットを伝送路に送出するのを停止する(スケルチ実行)。
サートノードと障害ポイント間に存在するドロップノー
ドと通信を継続することができる。この結果、図18に
示すように、ノードB-C間、ノードEーF間の多重障害時
にもスケルチは行われず、ノードA-G-Fの間のコネクシ
ョンは保たれる。この方式を用いることでポイントツー
マルチポイントのドロップコネクションに対して個別に
(ドロップの数だけ)スケルチ設定をする必要がなくな
る。
実行処理フロー 図19はポイントツーマルチポイントのスケルチ実行処
理フローである。インサートノードの上りVTR72のス
ケルチテーブル情報欄にマルチキャストパケットのドロ
ップノードIDを設定する(ステップ301)。具体的に
は、リングネットワークの異なるスパンで同一のコネク
ションIDの使用が許容されているかチェックする(ステ
ップ301a)。異なるスパンで同一のコネクションID
の使用が許容されていれば、ポイントツーマルチポイン
トコネクションの最遠端ドロップノードIDを上りVTR7
2のスケルチテーブル情報欄に設定する(ステップ30
1b)。しかし、異なるスパンで同一のコネクションID
の使用が許容されていなければ、ポイントツーマルチポ
イントコネクションの最近端ドロップノードIDを上りVT
R72のスケルチテーブル情報欄に設定する(ステップ3
01c)。
ングIF部51のK1/K2受信処理部61から入力するK1/K2
バイトに基づいてリングネットワークの複数箇所で障害
が発生したかチェックする(ステップ302)。複数箇
所で障害が発生してなければ、受信データ処理部63は
入力セルのVPI/VCIを装置CIDに変換すると共に、ルーチ
ングタグを付加してスイッチ52に入力し、該スイッ
チ、出力側リングIF部を介して伝送路に送出する(ステ
ップ303)。一方、K1/K2バイトよりネットワークの
複数箇所で障害が発生していることが判明すれば、監視
制御部54は内蔵のリングトポロジを参照して自ノード
から信号が未到達となるノードを求め、未到達範囲デー
タを低速IF部の受信データ処理部71に入力する(ステ
ップ304)。受信データ処理部71は図7で説明した
ように、トリビュタリー側から入力するセルのVPI/VCI
に応じたドロップノードIDが未到達範囲データに含まれ
るノードIDと一致するか調べる。例えば、トリビュタリ
ー側から入力するセルがマルチキャストセルであれば、
該マルチキャストセルのVPI/VCIに応じたドロップノー
ドIDが未到達範囲データに含まれるノードIDと一致する
か調べることによりスケルチが必要であるかチェックす
る(ステップ305)。
ち、ポイントツーマルチポイントコネクションのインサ
ートノードと最近端ドロップノードあるいは最遠端ドロ
ップノードとが障害により分離しておらず通信が可能で
あれば、ステップ303の処理を行う。一方、スケルチ
実行が必要であれば受信データ処理部71はトリビュタ
リー側から入力したマルチキャストセルをATMスイッチ
52に入力するのを停止し、該セルが伝送路に送出され
ないようにする(ステップ306)。又、受信データ処
理部71は該当マルチキャストセルのVPI/VCIに応じた
装置CIDを上りVRT72より求めて監視制御部54に通知
する。監視制御部54はこの通知された装置CIDを保存
し、出力側の低速IF部56に定期的に該装置CIDを入力
する。低速IF部56は装置CIDが入力する毎に下りVRT7
5よりペア設定されている該装置CIDに応じたVPI/VCIを
求め、該VPI/VCIのOAMセル(P-AIS)を作成してトリビュ
タリー側に送出し、下流の端末に通知する(ステップ3
07)。ステップ307のOAMセル(P-AIS)の定期的な送
出は障害が復旧するまで行われる。
ション ・異なるスパンで同一コネクションIDを使用する場合 POSによるリング伝送においてマルチポイントツーポイ
ントコネクションが設定されており、異なるスパンで同
一コネクションIDを使用する場合、多重障害によりミス
コネクションが発生する可能性がある。図20において
ノードBでループバックされたパケットがノードFでルー
プバックされ別のコネクションに合流してミスコネクシ
ョンを発生する。かかる多重障害発生時、従来のSonet
(SDH)では、ループバックするノードでP-AISを挿入する
ことでスケルチ処理を行っているが、 POSによるリング
ネットワークで同様にループバックノードでスケルチを
実行するとリング内に無駄なトラフィックを流すことに
なる。
イントコネクションに対するスケルチ処理をリングにパ
ケットを挿入する各インサートノードで行うことにより
リング内の帯域を有効に活用する。すなわち、多重障害
発生時、スケルチが必要と判断されたマルチポイントツ
ーポイントコネクションの各インサートノードはリング
へのパケット出力を停止する動作を行うことによりスケ
ルチを実行する。図20の例ではノードF,G,ノードC,E,
ノードAでスケルチを実行する。
用しない場合 POS(Packet over Sonet)によるリング伝送において、異
なるスパンで同一コネクションIDを使用しない場合、ミ
スコネクションの可能性はない。例えば、図21におい
て、ノードBでループバックされたパケットはノードFで
ループバックされずミスコネクションは発生しない。換
言すれば、多重障害時、分断されたリング内のマルチポ
イントツーポイントコネクションにインサートノード及
びドロップノードが両方が存在する場合、スケルチの必
要はない。しかし、多重障害時のマルチポイントツーポ
イントコネクションに対してインサートノードがドロッ
プノードらら分断された場合(図21のノードD,E)、イ
ンサートノードD,Eにおいてパケットをリングへ出力す
るのを停止して(スケルチ実行)、リング内の帯域を有効
に利用する。
イントコネクションにおいて異なるスパンで同一コネク
ションIDを使用しない場合、各インサートノードの上り
VRT72のスケルチテーブル情報としてドロップノードI
Dを設定する。このようにすれば、多重障害により、ド
ロップノードと分離されたインサートノードに対してス
ケルチが実行され、ドロップノードと分断しないインサ
ートノードに対してはスケルチを実行しない。図21に
おいてノードB-C間、ノードE-F間の障害が発生した場
合、インサートノードC,Eはスケルチを実行するが、イ
ンサートノードF,Gはスケルチを実行せず、コネクショ
ンが保持される。
ネクションは下流(リングから出る方向)に対してはP-AI
S等の障害通知信号を送る必要がある。しかし、リング
への入り口でデータを止めた場合、リングの出口のドロ
ップノードは障害の発生通知を受け取ることができな
い。この問題を解決するために、コネクション設定をマ
ルチポイントツーポイントのインサートコネクションに
対してポイントツーマルチポイントのドロップコネクシ
ョンをペアで設定することにより解決する。多重障害発
生時スケルチが必要と判断されたコネクションに対し
て、上りコネクション(リングに挿入する方向)に対して
はパケットを止め、ペアで設定された下りコネクション
(リングから出る方向)に対してはP-AIS等の障害通知信
号を送る処理を行う。
実行処理フロー 図22はマルチポイントツーポイントのスケルチ実行処
理フローである。マルチポイントツーポイントコネクシ
ョンにおける各インサートノードの上りVTR 72のスケ
ルチテーブル情報欄にドロップノードIDを設定する(ス
テップ401)。具体的には、リングネットワークの異
なるスパンで同一のコネクションIDの使用が許容されて
いるかチェックする(ステップ401a)。異なるスパ
ンで同一のコネクションIDの使用が許容されていれば、
マルチポイントツーポイントコネクションのパケットに
応じた上りVTR72のスケルチテーブル情報欄にスケル
チ実行フラグを設定する(ステップ401b)。これに
より、マルチポイントツーポイントコネクションの場
合、複数の障害が発生すれば無条件でスケルチを実行す
る。しかし、異なるスパンで同一のコネクションIDの使
用が許容されていなければ、マルチポイントツーポイン
トコネクションのパケットに応じた上りVTR72のスケ
ルチテーブル情報欄にドロップノードIDを設定する(ス
テップ401c)。
ングIF部51のK1/K2受信処理部61から入力するK1/K2
バイトに基づいてリングネットワークの複数箇所で障害
が発生したかチェックする(ステップ402)。複数箇
所で障害が発生してなければ、受信データ処理部63は
入力セルのVPI/VCIを装置CIDに変換すると共に、ルーチ
ングタグを付加してスイッチ52に入力し、該スイッ
チ、出力側リングIF部を介して伝送路に送出する(ステ
ップ403)。
数箇所で障害が発生していることが判明すれば、監視制
御部54は内蔵のリングトポロジを参照し、自ノードか
ら信号が未到達となるノードを求め、未到達範囲データ
を低速IF部の受信データ処理部71に入力する(ステッ
プ404)。受信データ処理部71はトリビュタリー側
から入力するセルのVPI/VCIに応じたスケルチテーブル
情報を上りVRT72より読み取り、該スケルチテーブル
情報がスケルチ実行フラグであるかチェックする。スケ
ルチ実行フラグでなく、ドロップノードIDであれば、図
7で説明したように、該ドロップノードIDが未到達範囲
データに含まれるノードIDと一致するか調べる。スケル
チテーブル情報がスケルチ実行フラグでなくドロップノ
ードIDであり、このドロップノードIDが未到達範囲デー
タに含まれていなければ、ステップ403の処理を行
う。すなわち、マルチポイントツーポイントコネクショ
ンのインサートノードとドロップノードが障害により分
離しておらず通信が可能であれば、ステップ403の処
理を行う。
チ実行フラグであれば、あるいは、(2) スケルチテーブ
ル情報がスケルチ実行フラグでなくドロップノードIDで
あり、このドロップノードIDが未到達範囲データに含ま
れていれば、スケルチ実行が必要であり、データ処理部
71はトリビュタリー側から入力したセルをATMスイッ
チ52に入力するのを停止し、該セルが伝送路に送出さ
れないようにする(ステップ406)。 又、受信デー
タ処理部71は該当セルのVPI/VCIに応じた装置CIDを上
りVRTより求めて監視制御部54に通知する。監視制御
部54はこの通知された装置CIDを保存し、出力側の低
速IF部56に定期的に該装置CIDを入力する。低速IF部
56は装置CIDが入力する毎に下りVRT75よりペア設定
されている該装置CIDに応じたVPI/VCIを求め、該VPI/VC
IのOAMセル(P-AIS)を作成してトリビュタリー側に送出
し、下流の端末に通知する(ステップ407)。ステップ
407のOAMセル(P-AIS)の定期的な送出は障害が復旧す
るまで行われる。以上ではパケットとして主にATMセル
を用いた場合について説明したがIPパケットその他のパ
ケットを使用する伝送装置にも本発明が適用できること
は勿論である。
れぞれに伝送可能にリング状に接続すると共に、各方向
にワーク帯域、プロテクション帯域を割り当て、伝送路
障害に際して伝送信号をプロテクション帯域を用いてル
ープバックして救済するネットワークにおいて、低次群
側から入力するパケットを高次群信号に組み入れて伝送
路に送出するインサート伝送装置と高次群信号より前記
パケットを取り出して低次群側に送出するドロップ伝送
装置間の通信が伝送路障害により救済不可能になったか
検出する手段、救済不可能になったとき、前記パケット
を伝送路に送出するのを停止するパケット送出停止手
段、を備えたことを特徴とするリング状ネットワークの
伝送装置。
が発生したことを検出すると共に、複数箇所の障害によ
り信号が到達しない信号未到達範囲を求める障害発生検
出手段を備え、前記インサート伝送装置の救済不可能検
出手段は、該信号未到達範囲に前記ドロップ伝送装置が
存在するとき救済不可能になったと判定する、ことを特
徴とする付記1記載の伝送装置。 (付記3)上り方向のコネクションと下り方向のコネク
ションをペアで設定し、上り方向のコネクションが救済
不可能状態になった時、ペアのコネクションを介して低
次群側のパケット送信元に障害通知パケットを送出する
障害通知手段、を備えたことを特徴とする付記1又は付
記2記載の伝送装置。
害を検出した第1の伝送装置は、該方向に障害発生点を
挟む第2の伝送装置に向けて障害発生を通知する第1の
パケット(ロングパケット)を送信すると共に、第2の
方向に該第2の伝送装置に向けて障害発生を通知する第
2のパケット(ショートパケット)を送信し、前記第1
のパケットを受信した第2の伝送装置は第1の伝送装置
に向けて障害発生を通知する第3のパケット(ロングパ
ケット)を送信するネットワークにおいて、前記障害発
生検出手段は他ノードより受信したロングパケットの宛
先に基づいて多重障害発生と判定する、ことを特徴とす
る付記3記載の伝送装置。
対応させて、装置内ID、パケットのドロップ伝送装置
の装置IDを保持するテーブルを備え、前記インサート
伝送装置の救済不可能検出手段は、複数箇所の障害発生
により、前記テーブルより低次群側から入力するパケッ
トのドロップ伝送装置を求め、該ドロップ伝送装置が前
記信号未到達範囲に存在するとき救済不可能になったと
判定する、ことを特徴とする付記2記載の伝送装置。 (付記6)1つのインサート伝送装置から複数のドロッ
プ伝送装置に同一のパケットを送信するポイントツーマ
ルチポイントのドロップコネクションにおいて、伝送路
障害により通信救済不可能状態になったとき、前記イン
サート伝送装置は前記パケットを伝送路に送出するのを
停止する、ことを特徴とする付記1記載の伝送装置。
複数のドロップ伝送装置に同一のパケットを送信するポ
イントツーマルチポイントのドロップコネクションにお
いて、パケット伝送方向に向かってインサート伝送装置
から最も遠いドロップ伝送装置の装置IDを前記テーブ
ルに保持しておき、前記インサート伝送装置の救済不可
能検出手段は、複数箇所の障害発生により前記テーブル
よりパケットの最遠端ドロップ伝送装置を求め、該ドロ
ップ伝送装置が前記信号未到達範囲に存在するとき救済
不可能になったと判定する、ことを特徴とする付記5記
載の伝送装置。 (付記8)1つのインサート伝送装置から複数のドロッ
プ伝送装置に対して同一のパケットを送信するポイント
ツーマルチポイントのドロップコネクションにおいて、
ネットワークの異なるスパンで同一のコネクションID
を使用しない場合、前記インサート伝送装置の救済不可
能検出手段は、パケット伝送方向に向かって該インサー
ト伝送装置から最も近いドロップ伝送装置が前記信号未
到達範囲に存在するとき救済不可能になったと判定す
る、ことを特徴とする付記6記載の伝送装置。
複数のドロップ伝送装置に対して同一のパケットを送信
するポイントツーマルチポイントのドロップコネクショ
ンにおいて、ネットワークの異なるスパンで同一のコネ
クションIDを使用しない場合、パケット伝送方向に向
かってインサート伝送装置から最も近いドロップ伝送装
置の装置IDを前記テーブルに保持しておき、前記イン
サート伝送装置の救済不可能検出手段は、複数箇所の障
害発生により前記テーブルよりパケットの最近端ドロッ
プ伝送装置を求め、該ドロップ伝送装置が前記信号未到
達範囲に存在するとき救済不可能になったと判定する、
ことを特徴とする付記5記載の伝送装置。 (付記10)複数のインサート伝送装置から1つのドロ
ップ伝送装置に向けて同一のコネクションIDを用いて
パケットを伝送するマルチポイントツーポイントのイン
サートコネクションにおいて、複数の伝送路障害により
通信不可能になったとき各インサート伝送装置は該パケ
ットを伝送路に送出するのを停止する、ことを特徴とす
る付記1記載の伝送装置。
ら1つのドロップ伝送装置に向けて同一のコネクション
IDを用いてパケットを伝送するマルチポイントツーポ
イントのインサートコネクションにおいて、ネットワー
クの別のスパンで該同一のコネクションIDを使用しな
い場合、各インサート伝送装置の救済不可能検出手段
は、ドロップ伝送装置が前記信号未到達範囲に存在する
とき救済不可能になったと判定する、ことを特徴とする
付記1記載の伝送装置。 (付記12)複数のインサート伝送装置から1つのドロ
ップ伝送装置に向けて同一のコネクションIDを用いて
パケットを伝送するマルチポイントツーポイントのイン
サートコネクションにおいて、ネットワークの別のスパ
ンで該同一のコネクションIDを使用しない場合、各イ
ンサート伝送装置の前記テーブルに前記ドロップ伝送装
置IDを保持しておき、各インサート伝送装置の救済不
可能検出手段は、複数箇所の障害発生時、前記テーブル
よりマルチポイントツーポイントのドロップ伝送装置を
求め、該ドロップ伝送装置が前記信号未到達範囲に存在
するとき救済不可能になったと判定する、ことを特徴と
する付記5記載の伝送装置。
のインサートコネクションとポイントツーマルチポイン
トのドロップコネクションをペアで管理し、所定のイン
サートコネクションが救済不可能状態になった時、ペア
のドロップコネクションに障害発生通知パケットを挿入
する障害通知手段、を備えたことを特徴とする付記6記
載の伝送装置。
とドロップノードとが伝送路障害により分離して所定の
パケットの通信が不可能になれば、該パケットをリング
ネットワークに送出するのを停止するため、スケルチ実
行時に無駄なトラフィック(パケット)がリングネット
ワーク内を流れることはなく、帯域の無駄使いがなくな
り、帯域の有効活用を図ることができる。又、本発明に
よれば、上り方向のコネクションと下り方向のコネクシ
ョンをペアで設定し、上り方向のコネクションが伝送路
障害により救済不可能状態になってスケルチを実行した
時、ペアの下りコネクションを介して低次群側のパケッ
ト送信端末に対して救済不可能障害の発生を通知するよ
うにしたから、低次群側のパケット送信端末は以後パケ
ットの送信を停止することができる。
ョンIDを装置内IDに変換するテーブルに、コネクシ
ョンIDに対応させて装置内IDと共にパケットのドロ
ップノードIDを保持させるようにしたから、インサー
トノードの救済不可能検出手段は、複数箇所の障害発生
時にテーブルより低次群側から入力するパケットのドロ
ップノードを容易に求めることができ、これにより、該
ドロップノードが信号未到達範囲に存在するかチェック
して救済不可能になったか否かを容易に認識することが
できる。又、スケルチの判定をハード処理で行うことが
でき、ソフトウェアの負担をかけず高速に処理が可能と
なる。又、本発明によれば、1つのインサートノードか
ら複数のドロップノードに同一のパケットを送信するポ
イントツーマルチポイントのドロップコネクションにお
いて、スケルチを実行することができる。又、本発明に
よれば、複数のインサートノードから1つのドロップノ
ードに向けて同一のコネクションIDを用いてパケット
を伝送するマルチポイントツーポイントのインサートコ
ネクションにおいて、スケルチを実行することができ
る。
ポイントのインサートコネクションとポイントツーマル
チポイントのドロップコネクションをペアで設定し、所
定のインサートコネクションが伝送路障害により救済不
可能状態になっってスケルチを実行した時、ペアのドロ
ップコネクションを介して低次群側のパケット送信端末
に対して救済不可能障害の発生を通知するようにしたか
ら、低次群側のパケット送信端末は以後パケットの送信
を停止することができる。
図である。
る。
明図である。
説明図である。
る。
る。
る。
明図(コネクションID再利用あり)である。
明図(コネクションID再利用なし)である。
スケルチ実行処理フローである。
明図(コネクションID再利用あり)である。
明図(コネクションID再利用なし)である。
スケルチ実行処理フローである。
ーブル説明図である。
る。
図である。
部(リングIF部) 52・・ATMスイッチ部 531〜534・・高次群の出力側リングIF部 54・・監視制御部 551〜55n・・低次群の入力側低速IF部(トリビュタ
リーIF) 561〜56n・・出力が低次群の低速IF部 61・・K1/K2受信処理部 62・・入力側VRT(Virtual Routing Table) 63・・受信データ処理部 65・・出力側VRT 66・・受信データ処理部 67・・K1/K2送信処理部 71・・受信データ処理部 72・・上りVRT 75・・下りVRT 76・・送信データ処理部
Claims (5)
- 【請求項1】 複数の伝送装置を上り方向及び下り方向
のそれぞれに伝送可能にリング状に接続すると共に、各
方向にワーク帯域、プロテクション帯域を割り当て、伝
送路障害に際して伝送信号をプロテクション帯域を用い
てループバックして救済するネットワークにおいて、 低次群側から入力するパケットを高次群信号に組み入れ
て伝送路に送出するインサート伝送装置と高次群信号よ
り前記パケットを取り出して低次群側に送出するドロッ
プ伝送装置間の通信が伝送路障害により救済不可能にな
ったか検出する手段、 救済不可能になったとき、前記パケットを伝送路に送出
するのを停止するパケット送出停止手段、 を備えたことを特徴とするリング状ネットワークの伝送
装置。 - 【請求項2】 更に、伝送路の複数箇所で障害が発生し
たことを検出すると共に、複数箇所の障害により信号が
到達しない信号未到達範囲を求める障害発生検出手段を
備え、 前記インサート伝送装置の救済不可能検出手段は、該信
号未到達範囲に前記ドロップ伝送装置が存在するとき救
済不可能になったと判定する、 ことを特徴とする請求項1記載の伝送装置。 - 【請求項3】 パケットのコネクションIDに対応させ
て、装置内ID、パケットのドロップ伝送装置の装置I
Dを保持するテーブルを備え、 前記インサート伝送装置の救済不可能検出手段は、複数
箇所の障害発生により、前記テーブルより低次群側から
入力するパケットのドロップ伝送装置を求め、該ドロッ
プ伝送装置が前記信号未到達範囲に存在するとき救済不
可能になったと判定する、 ことを特徴とする請求項2記載の伝送装置。 - 【請求項4】 1つのインサート伝送装置から複数のド
ロップ伝送装置に同一のパケットを送信するポイントツ
ーマルチポイントのドロップコネクションにおいて、伝
送路障害により通信救済不可能状態になったとき、前記
インサート伝送装置は前記パケットを伝送路に送出する
のを停止する、ことを特徴とする請求項1記載の伝送装
置。 - 【請求項5】 複数のインサート伝送装置から1つのド
ロップ伝送装置に向けて同一のコネクションIDを用い
てパケットを伝送するマルチポイントツーポイントのイ
ンサートコネクションにおいて、複数の伝送路障害によ
り通信不可能になったとき各インサート伝送装置は該パ
ケットを伝送路に送出するのを停止する、 ことを特徴とする請求項1記載の伝送装置。
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