JP2002209378A - スイッチング電源装置 - Google Patents
スイッチング電源装置Info
- Publication number
- JP2002209378A JP2002209378A JP2001004101A JP2001004101A JP2002209378A JP 2002209378 A JP2002209378 A JP 2002209378A JP 2001004101 A JP2001004101 A JP 2001004101A JP 2001004101 A JP2001004101 A JP 2001004101A JP 2002209378 A JP2002209378 A JP 2002209378A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- switching
- power supply
- switching power
- circuit
- supply device
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Protection Of Static Devices (AREA)
- Dc-Dc Converters (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単な構造で過負荷試験に対応し安全規格に
適合したスイッチング電源装置を提供する。 【解決手段】 コンバータトランス20の1次巻線21
に直列接続された抵抗素子61に接触した状態で設けら
れた熱検出素子62による検出出力に基づいて、上記抵
抗素子61が所定の温度になった場合に、直流入力をス
イッチングするスイッチング回路15のスイッチング動
作を停止させるようにスイッチング制御回路16を制御
する一次側過電流保護回路60を備える。
適合したスイッチング電源装置を提供する。 【解決手段】 コンバータトランス20の1次巻線21
に直列接続された抵抗素子61に接触した状態で設けら
れた熱検出素子62による検出出力に基づいて、上記抵
抗素子61が所定の温度になった場合に、直流入力をス
イッチングするスイッチング回路15のスイッチング動
作を停止させるようにスイッチング制御回路16を制御
する一次側過電流保護回路60を備える。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、過電流保護機能を
有するスイッチング電源装置に関する。
有するスイッチング電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、商用交流を整流・平滑化して
得られた直流電流を、例えば100kHz程度の高周波
でスイッチングして変圧器により所望の電圧に高効率に
変換するようにしたスイッチング電源装置が広く用いら
れている。
得られた直流電流を、例えば100kHz程度の高周波
でスイッチングして変圧器により所望の電圧に高効率に
変換するようにしたスイッチング電源装置が広く用いら
れている。
【0003】上記スイッチング電源装置における出力電
圧の制御方式としては、出力電圧の変化に応じてスイッ
チングパルスのデューティ比を制御するパルス幅変調(P
WM:Pulse Width Modulation)制御方式、スイッチングパ
ルスの周波数や位相を制御する共振等の周波数制御方式
や位相制御方式等が採用されている。
圧の制御方式としては、出力電圧の変化に応じてスイッ
チングパルスのデューティ比を制御するパルス幅変調(P
WM:Pulse Width Modulation)制御方式、スイッチングパ
ルスの周波数や位相を制御する共振等の周波数制御方式
や位相制御方式等が採用されている。
【0004】また、定電圧電源の負荷がショートした場
合や、過負荷となった場合に、直列系の定電圧回路で
は、制御用のスイッチングトランジスタなどが破壊され
てしまうことがある。
合や、過負荷となった場合に、直列系の定電圧回路で
は、制御用のスイッチングトランジスタなどが破壊され
てしまうことがある。
【0005】そこで、各主機能回路に電源を供給するス
イッチング電源装置では、出力ラインに直列に検出抵抗
を挿入して、入出力電圧の安定化、過電流保護のための
電流値検出を行っている。
イッチング電源装置では、出力ラインに直列に検出抵抗
を挿入して、入出力電圧の安定化、過電流保護のための
電流値検出を行っている。
【0006】図4は、従来の電流共振型スイッチング電
源装置の構成を示している。
源装置の構成を示している。
【0007】この図4に示す電流共振型スイッチング電
源装置110は、交流電源11にノイズフィルタ12を
介して接続された整流回路13、この整流回路13の整
流出力を平滑コンデンサ14、上記整流回路13の整流
出力を平滑コンデンサ14で平滑することにより得られ
る直流出力をスイッチング素子15A,15Bによりス
イッチングするスイッチング回路15、このスイッチン
グ回路15のスイッチング動作を制御するスイッチング
制御回路16、上記スイッチング回路15により得られ
る交番出力が一次巻線21に供給されるコンバータトラ
ンス20、上記コンバータトランス20の一次巻線21
に直列接続された共振用コンデンサ17、上記コンバー
タトランス20の二次巻線22に接続された整流・平滑
回路30、上記コンバータトランス20の二次巻線22
に直列接続された過電流検出用の抵抗41と、この抵抗
41に生じる降下電圧に基づいて、上記二次巻線22に
所定値以上の二次電流が流れる過電流状態を検出して、
上記スイッチング回路15のスイッチング動作を停止さ
せるように上記スイッチング制御回路16を制御するた
めの制御信号を生成する二次側過電流検出回路42から
なる二次側過電流保護回路40、この二次側過電流保護
回路40により生成された制御信号を上記スイッチング
制御回路16に帰還するためのフォトカプラ50などか
ら構成されている。
源装置110は、交流電源11にノイズフィルタ12を
介して接続された整流回路13、この整流回路13の整
流出力を平滑コンデンサ14、上記整流回路13の整流
出力を平滑コンデンサ14で平滑することにより得られ
る直流出力をスイッチング素子15A,15Bによりス
イッチングするスイッチング回路15、このスイッチン
グ回路15のスイッチング動作を制御するスイッチング
制御回路16、上記スイッチング回路15により得られ
る交番出力が一次巻線21に供給されるコンバータトラ
ンス20、上記コンバータトランス20の一次巻線21
に直列接続された共振用コンデンサ17、上記コンバー
タトランス20の二次巻線22に接続された整流・平滑
回路30、上記コンバータトランス20の二次巻線22
に直列接続された過電流検出用の抵抗41と、この抵抗
41に生じる降下電圧に基づいて、上記二次巻線22に
所定値以上の二次電流が流れる過電流状態を検出して、
上記スイッチング回路15のスイッチング動作を停止さ
せるように上記スイッチング制御回路16を制御するた
めの制御信号を生成する二次側過電流検出回路42から
なる二次側過電流保護回路40、この二次側過電流保護
回路40により生成された制御信号を上記スイッチング
制御回路16に帰還するためのフォトカプラ50などか
ら構成されている。
【0008】上記スイッチング制御回路16は、上記コ
ンバータトランス20のリーケジインダクタンスと上記
共振用コンデンサ17の容量により決まる自己共振周波
数付近でスイッチング動作を行うように上記スイッチン
グ回路15を制御する。このように、上記自己共振周波
数付近でスイッチング回路15をスイッチング動作させ
ることにより、スイッチング素子15A,15Bのスイ
ッチグロスが最小となり、変換効率を高めることができ
る。
ンバータトランス20のリーケジインダクタンスと上記
共振用コンデンサ17の容量により決まる自己共振周波
数付近でスイッチング動作を行うように上記スイッチン
グ回路15を制御する。このように、上記自己共振周波
数付近でスイッチング回路15をスイッチング動作させ
ることにより、スイッチング素子15A,15Bのスイ
ッチグロスが最小となり、変換効率を高めることができ
る。
【0009】この電流共振型スイッチング電源装置11
0において、上記二次側過電流保護回路40は、上記二
次巻線22に所定値以上の二次電流が流れる過電流状態
を検出した場合に、上記スイッチング回路15のスイッ
チング動作を停止させるように上記スイッチング制御回
路16を制御することにより、上記スイッチング素子1
5A,15Bなどを破損から保護する。
0において、上記二次側過電流保護回路40は、上記二
次巻線22に所定値以上の二次電流が流れる過電流状態
を検出した場合に、上記スイッチング回路15のスイッ
チング動作を停止させるように上記スイッチング制御回
路16を制御することにより、上記スイッチング素子1
5A,15Bなどを破損から保護する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、安全規格で
要求されるスイッチング電源用トランスの過負荷試験で
は、過負荷状態で一次、二次巻線温度が温度限度値を越
えないことを確認するために、トランス二次巻線出力の
整流直後から負荷をとる。すなわち、安全規格で要求さ
れるスイッチング電源用トランスの過負荷試験は、出力
ラインに直列に挿入した検出抵抗により二次電流を検出
する過電流保護機能は働かない状態で行われる。
要求されるスイッチング電源用トランスの過負荷試験で
は、過負荷状態で一次、二次巻線温度が温度限度値を越
えないことを確認するために、トランス二次巻線出力の
整流直後から負荷をとる。すなわち、安全規格で要求さ
れるスイッチング電源用トランスの過負荷試験は、出力
ラインに直列に挿入した検出抵抗により二次電流を検出
する過電流保護機能は働かない状態で行われる。
【0011】従来、このような過負荷試験に対応し安全
規格に適合したスイッチング電源装置を提供するするた
めには、例えば、トランスの巻線を太くして各巻線の抵
抗値を小さくすることにより発熱を抑えるようにした
り、ファンなどを用いて強制空冷により巻線を冷却する
などの対策を施す必要があった。
規格に適合したスイッチング電源装置を提供するするた
めには、例えば、トランスの巻線を太くして各巻線の抵
抗値を小さくすることにより発熱を抑えるようにした
り、ファンなどを用いて強制空冷により巻線を冷却する
などの対策を施す必要があった。
【0012】しかしながら、巻線を太くするにしてもト
ランスの構造等の制約による限界があり、多出力型の場
合にはトランス自体が大きくなってしまう。また、冷却
手段を設けるのでは、電源装置が大型化してしまう。
ランスの構造等の制約による限界があり、多出力型の場
合にはトランス自体が大きくなってしまう。また、冷却
手段を設けるのでは、電源装置が大型化してしまう。
【0013】そこで、本発明の目的は、上述の如き従来
のスイッチング電源装置における問題点に鑑み、簡単な
構造で過負荷試験に対応し安全規格に適合したスイッチ
ング電源装置を提供することにある。
のスイッチング電源装置における問題点に鑑み、簡単な
構造で過負荷試験に対応し安全規格に適合したスイッチ
ング電源装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明に係るスイッチン
グ電源装置は、直流入力をスイッチングするスイッチン
グ手段と、上記スイッチング手段によるスイッチング出
力が一次巻線に供給されるコンバータトランスと、上記
スイッチング手段のスイッチング動作を制御するスイッ
チング制御手段と、上記コンバータトランスの一次巻線
に直列接続された抵抗素子と、上記抵抗素子に接触した
状態で設けられた熱検出素子と、上記熱検出素子による
検出出力に基づいて、上記抵抗素子が所定の温度になっ
たら上記スイッチング手段のスイッチング動作を停止さ
せるように上記スイッチング制御手段を制御する過電流
保護手段を備えることを特徴とする。
グ電源装置は、直流入力をスイッチングするスイッチン
グ手段と、上記スイッチング手段によるスイッチング出
力が一次巻線に供給されるコンバータトランスと、上記
スイッチング手段のスイッチング動作を制御するスイッ
チング制御手段と、上記コンバータトランスの一次巻線
に直列接続された抵抗素子と、上記抵抗素子に接触した
状態で設けられた熱検出素子と、上記熱検出素子による
検出出力に基づいて、上記抵抗素子が所定の温度になっ
たら上記スイッチング手段のスイッチング動作を停止さ
せるように上記スイッチング制御手段を制御する過電流
保護手段を備えることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
【0016】本発明に係るスイッチング電源装置は、例
えば図1に示すように構成される。
えば図1に示すように構成される。
【0017】この図1に示すスイッチング電源装置10
は、上述の図4に示した電流共振型スイッチング電源装
置110に本発明を適用したものであって、コンバータ
トランス20の一次巻線21に共振用コンデンサ17と
過電流検出用の抵抗素子61が直列接続されており、上
記コンバータトランス20の一次電流が上記抵抗素子6
1に流れることにより生じる熱を検出する熱検出素子6
2が設けられている。
は、上述の図4に示した電流共振型スイッチング電源装
置110に本発明を適用したものであって、コンバータ
トランス20の一次巻線21に共振用コンデンサ17と
過電流検出用の抵抗素子61が直列接続されており、上
記コンバータトランス20の一次電流が上記抵抗素子6
1に流れることにより生じる熱を検出する熱検出素子6
2が設けられている。
【0018】なお、図1に示すスイッチング電源装置1
0において、上述の図4に示した電流共振型スイッチン
グ電源装置110と同一の構成要素については、同一番
号を図1中に付して、その詳細な説明を省略する。
0において、上述の図4に示した電流共振型スイッチン
グ電源装置110と同一の構成要素については、同一番
号を図1中に付して、その詳細な説明を省略する。
【0019】上記熱検出素子62は、図2に示すように
上記抵抗素子61に接触した状態で固定されている。上
記熱検出素子62の固定に際してシリコングリスや金具
を用いることにより、良好な熱伝導を確保することがで
きる。
上記抵抗素子61に接触した状態で固定されている。上
記熱検出素子62の固定に際してシリコングリスや金具
を用いることにより、良好な熱伝導を確保することがで
きる。
【0020】上記熱検出素子62は、例えば温度の上昇
により抵抗値が低下するサーミスタからなる。この熱検
出素子62は、PNPトランジスタ63のエミッタ・ベ
ース間に接続されており、抵抗64を介して接地されて
いる。
により抵抗値が低下するサーミスタからなる。この熱検
出素子62は、PNPトランジスタ63のエミッタ・ベ
ース間に接続されており、抵抗64を介して接地されて
いる。
【0021】上記コンバータトランス20の一次巻線2
1に直列接続された抵抗素子61に流れる一次電流は、
負荷電流の増加ともに増加し、その発熱量は、一次電流
の自乗に比例して増加する。
1に直列接続された抵抗素子61に流れる一次電流は、
負荷電流の増加ともに増加し、その発熱量は、一次電流
の自乗に比例して増加する。
【0022】上記PNPトランジスタ63は、上記コン
バータトランス20の一次巻線21に所定値以上の一次
電流が流れる過電流状態になって、上記抵抗素子61に
生じる熱によって所定温度以上になり上記熱検出素子6
2の抵抗値が所定値よりも低下することによってオン状
態となり、上記スイッチング回路15のスイッチング動
作を停止させるように上記スイッチング制御回路16を
制御する。
バータトランス20の一次巻線21に所定値以上の一次
電流が流れる過電流状態になって、上記抵抗素子61に
生じる熱によって所定温度以上になり上記熱検出素子6
2の抵抗値が所定値よりも低下することによってオン状
態となり、上記スイッチング回路15のスイッチング動
作を停止させるように上記スイッチング制御回路16を
制御する。
【0023】すなわち、この電流共振型スイッチング電
源装置10において、上記抵抗素子61、熱検出素子6
2及びPNPトランジスタ63は、負荷電流の増加とも
に増加する一次電流がコンバータトランス20の一次巻
線21に所定値以上流れる過電流状態になった場合に、
上記スイッチング回路15のスイッチング動作を停止さ
せるように上記スイッチング制御回路16を制御する一
次側過電流保護回路60を構成している。
源装置10において、上記抵抗素子61、熱検出素子6
2及びPNPトランジスタ63は、負荷電流の増加とも
に増加する一次電流がコンバータトランス20の一次巻
線21に所定値以上流れる過電流状態になった場合に、
上記スイッチング回路15のスイッチング動作を停止さ
せるように上記スイッチング制御回路16を制御する一
次側過電流保護回路60を構成している。
【0024】上記抵抗素子61の発熱量は、その抵抗値
によって変えることができ、また、上記PNPトランジ
スタ63がオン状態になる上記一次側過電流保護回路6
0の動作点は、上記熱検出素子62の抵抗値の熱依存特
性と、上記抵抗61の抵抗値によって任意に設定するこ
とができる。
によって変えることができ、また、上記PNPトランジ
スタ63がオン状態になる上記一次側過電流保護回路6
0の動作点は、上記熱検出素子62の抵抗値の熱依存特
性と、上記抵抗61の抵抗値によって任意に設定するこ
とができる。
【0025】ここで、上記一次側過電流保護回路60
は、例えば、上記PNPトランジスタ63として2SA
1075を用い、Vcc=19Vとし、抵抗素子61の抵
抗値R1を0.1Ω/5Wとし、抵抗64の抵抗値R3
を15kΩとし、熱検出素子62は抵抗値TSが25°
Cでは100Ωで100°Cでは470Ωになる場合、
次のように動作する。
は、例えば、上記PNPトランジスタ63として2SA
1075を用い、Vcc=19Vとし、抵抗素子61の抵
抗値R1を0.1Ω/5Wとし、抵抗64の抵抗値R3
を15kΩとし、熱検出素子62は抵抗値TSが25°
Cでは100Ωで100°Cでは470Ωになる場合、
次のように動作する。
【0026】上記電流共振型スイッチング電源装置10
では、定常時(負荷電流=1.8A)に、抵抗素子61
には約2Aの電流が流れ、抵抗値R1が0.1Ωの抵抗
素子61は約0.4Wの電力を消費している。この定常
時における抵抗素子61の温度は約50°C程度であっ
て、この抵抗素子61に接触して設けられた熱検出素子
62の抵抗値TSは約200Ω程度となっている。
では、定常時(負荷電流=1.8A)に、抵抗素子61
には約2Aの電流が流れ、抵抗値R1が0.1Ωの抵抗
素子61は約0.4Wの電力を消費している。この定常
時における抵抗素子61の温度は約50°C程度であっ
て、この抵抗素子61に接触して設けられた熱検出素子
62の抵抗値TSは約200Ω程度となっている。
【0027】上記PNPトランジスタ63のベース電圧
Vbは、熱検出素子62の抵抗値TSと抵抗64の抵抗
値R3の分割比で決まり、この定常動作状態では 18.75Vとなっている。したがって、上記PNPト
ランジスタ63は、エミッタ・ベース間電圧Vebが0.
25Vであり、オフ状態になっている。
Vbは、熱検出素子62の抵抗値TSと抵抗64の抵抗
値R3の分割比で決まり、この定常動作状態では 18.75Vとなっている。したがって、上記PNPト
ランジスタ63は、エミッタ・ベース間電圧Vebが0.
25Vであり、オフ状態になっている。
【0028】また、上記電流共振型スイッチング電源装
置10では、過負荷時(負荷電流=4.4A)に、抵抗
素子61には約5Aの電流が流れ、抵抗値R1が0.1
Ωの抵抗素子61は約2.5Wとなり定常時の約6倍の
電力を消費する。この過負荷時における抵抗素子61の
温度は100°Cを越え、この抵抗素子61に接触して
設けられた熱検出素子62の抵抗値TSは470Ω以上
となる。
置10では、過負荷時(負荷電流=4.4A)に、抵抗
素子61には約5Aの電流が流れ、抵抗値R1が0.1
Ωの抵抗素子61は約2.5Wとなり定常時の約6倍の
電力を消費する。この過負荷時における抵抗素子61の
温度は100°Cを越え、この抵抗素子61に接触して
設けられた熱検出素子62の抵抗値TSは470Ω以上
となる。
【0029】上記熱検出素子62の抵抗値TSと抵抗6
4の抵抗値R3の分割比で決まる上記PNPトランジス
タ63のベース電圧Vbは、 18.4Vとなっている。したがって、上記PNPトラ
ンジスタ63は、エミッタ・ベース間電圧Vebが0.6
Vになって、オン状態になり、エミッタに供給されてい
る電圧Vcc=19Vをコレクタから上記スイッチング制
御回路16に入力する。
4の抵抗値R3の分割比で決まる上記PNPトランジス
タ63のベース電圧Vbは、 18.4Vとなっている。したがって、上記PNPトラ
ンジスタ63は、エミッタ・ベース間電圧Vebが0.6
Vになって、オン状態になり、エミッタに供給されてい
る電圧Vcc=19Vをコレクタから上記スイッチング制
御回路16に入力する。
【0030】上記スイッチング制御回路16は、上記1
9Vの制御電圧が入力されることによって、発振停止し
て、上記スイッチング回路15のスイッチング動作を停
止させる。
9Vの制御電圧が入力されることによって、発振停止し
て、上記スイッチング回路15のスイッチング動作を停
止させる。
【0031】この電流共振型スイッチング電源装置10
では、図3に示すように、安全規格で要求されるスイッ
チング電源用トランスの過負荷試験において、上記コン
バータトランス20の二次巻線温度が許容温度範囲内を
維持するように、上記一次側過電流保護回路60の動作
点が設定される。
では、図3に示すように、安全規格で要求されるスイッ
チング電源用トランスの過負荷試験において、上記コン
バータトランス20の二次巻線温度が許容温度範囲内を
維持するように、上記一次側過電流保護回路60の動作
点が設定される。
【0032】上記一次側過電流保護回路60を備えない
従来の電流共振型スイッチング電源装置110では、安
全規格で要求されるスイッチング電源用トランスの過負
荷試験において、図3に破線にて示すように二次巻線温
度が許容温度範囲内を越えてしまうが、上記一次側過電
流保護回路60を備える電流共振型スイッチング電源装
置10では、上記コンバータトランス20の二次巻線温
度が許容温度範囲内を維持するようになる。
従来の電流共振型スイッチング電源装置110では、安
全規格で要求されるスイッチング電源用トランスの過負
荷試験において、図3に破線にて示すように二次巻線温
度が許容温度範囲内を越えてしまうが、上記一次側過電
流保護回路60を備える電流共振型スイッチング電源装
置10では、上記コンバータトランス20の二次巻線温
度が許容温度範囲内を維持するようになる。
【0033】なお、上記電流共振型スイッチング電源装
置10では、上記熱検出素子62としてサーミスタを用
いて上記一次側過電流保護回路60を構成したが、上記
熱検出素子62としてポジスタを用いて上記一次側過電
流保護回路60を構成するようにしてもよい。
置10では、上記熱検出素子62としてサーミスタを用
いて上記一次側過電流保護回路60を構成したが、上記
熱検出素子62としてポジスタを用いて上記一次側過電
流保護回路60を構成するようにしてもよい。
【0034】また、本発明は、電流共振型スイッチング
電源装置のみに適用されるものではなく、電流共振型以
外のPWM型など他の方式のスイッチング電源装置に適
用することもできる。
電源装置のみに適用されるものではなく、電流共振型以
外のPWM型など他の方式のスイッチング電源装置に適
用することもできる。
【0035】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るスイッチン
グ電源装置では、コンバータトランスの一次巻線に直列
接続された抵抗素子に接触した状態で設けられた熱検出
素子による検出出力に基づいて、上記抵抗素子が所定の
温度になった場合に、直流入力をスイッチングするスイ
ッチング手段のスイッチング動作を停止させるようにス
イッチング制御手段を制御する過電流保護手段を備える
ことにより、安全規格で要求されるスイッチング電源用
トランスの過負荷試験において上記コンバータトランス
の一次、二次巻線温度が許容温度範囲内を維持するよう
に、過電流保護機能を働かせることができる。
グ電源装置では、コンバータトランスの一次巻線に直列
接続された抵抗素子に接触した状態で設けられた熱検出
素子による検出出力に基づいて、上記抵抗素子が所定の
温度になった場合に、直流入力をスイッチングするスイ
ッチング手段のスイッチング動作を停止させるようにス
イッチング制御手段を制御する過電流保護手段を備える
ことにより、安全規格で要求されるスイッチング電源用
トランスの過負荷試験において上記コンバータトランス
の一次、二次巻線温度が許容温度範囲内を維持するよう
に、過電流保護機能を働かせることができる。
【0036】したがって、本発明によれば、簡単な構造
で過負荷試験に対応し安全規格に適合したスイッチング
電源装置を提供することができる。
で過負荷試験に対応し安全規格に適合したスイッチング
電源装置を提供することができる。
【図1】本発明に係る電流共振型スイッチング電源装置
の構成を示す回路図である。
の構成を示す回路図である。
【図2】上記電流共振型スイッチング電源装置に設けた
抵抗素子及び熱検出素子の取付け状態を模式的に示す斜
視図である。
抵抗素子及び熱検出素子の取付け状態を模式的に示す斜
視図である。
【図3】上記電流共振型スイッチング電源装置における
一次側過電流保護回路による保護動作を示す特性図であ
る。
一次側過電流保護回路による保護動作を示す特性図であ
る。
【図4】従来の電流共振型スイッチング電源装置の構成
を示す回路図である。
を示す回路図である。
10 電流共振型スイッチング電源装置、11 交流電
源、12 ノイズフィルタ、13 整流回路、14 平
滑コンデンサ、15 スイッチング回路、15A,15
B スイッチング素子、16 スイッチング制御回路、
17 共振用コンデンサ、20 コンバータトランス、
21 一次巻線、22 二次巻線、30整流・平滑回
路、40 二次側過電流保護回路、50 フォトカプ
ラ、60二次側過電流保護回路、61 抵抗素子、62
熱検出素子、63 PNPトランジスタ、64 抵抗
源、12 ノイズフィルタ、13 整流回路、14 平
滑コンデンサ、15 スイッチング回路、15A,15
B スイッチング素子、16 スイッチング制御回路、
17 共振用コンデンサ、20 コンバータトランス、
21 一次巻線、22 二次巻線、30整流・平滑回
路、40 二次側過電流保護回路、50 フォトカプ
ラ、60二次側過電流保護回路、61 抵抗素子、62
熱検出素子、63 PNPトランジスタ、64 抵抗
Claims (3)
- 【請求項1】 直流入力をスイッチングするスイッチン
グ手段と、 上記スイッチング手段によるスイッチング出力が一次巻
線に供給されるコンバータトランスと、 上記スイッチング手段のスイッチング動作を制御するス
イッチング制御手段と、 上記コンバータトランスの一次巻線に直列接続された抵
抗素子と、 上記抵抗素子に接触した状態で設けられた熱検出素子
と、 上記熱検出素子による検出出力に基づいて、上記抵抗素
子が所定の温度になったら上記スイッチング手段のスイ
ッチング動作を停止させるように上記スイッチング制御
手段を制御する過電流保護手段を備えることを特徴とす
るスイッチング電源装置。 - 【請求項2】 上記熱検出素子はサーミスタであること
を特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。 - 【請求項3】 上記熱検出素子はポジスタであることを
特徴とする請求項1記載のスイッチング電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001004101A JP2002209378A (ja) | 2001-01-11 | 2001-01-11 | スイッチング電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001004101A JP2002209378A (ja) | 2001-01-11 | 2001-01-11 | スイッチング電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002209378A true JP2002209378A (ja) | 2002-07-26 |
Family
ID=18872333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001004101A Withdrawn JP2002209378A (ja) | 2001-01-11 | 2001-01-11 | スイッチング電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002209378A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004017507A1 (ja) * | 2002-08-13 | 2004-02-26 | Sanken Electric Co., Ltd. | 過熱保護装置 |
KR100586978B1 (ko) | 2004-08-10 | 2006-06-08 | 삼성전기주식회사 | Llc공진형 직류/직류 컨버터 |
US7566845B2 (en) | 2005-12-20 | 2009-07-28 | Sanken Electric Co., Ltd. | Overheat protection circuit for power supply devices and direct-current power supply device |
JP2012105524A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-31 | General Electric Co <Ge> | 高周波変成器分離を備えたオンボードのパワー電子回路を用いたエネルギー移行のための装置並びにその製造方法 |
US9809121B2 (en) | 2008-10-22 | 2017-11-07 | General Electric Company | Apparatus for energy transfer using converter and method of manufacturing same |
US10483752B2 (en) | 2017-11-29 | 2019-11-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Power supply apparatus and image forming apparatus |
CN111480274A (zh) * | 2017-10-26 | 2020-07-31 | 利勃海尔-家用电器奥克森豪森有限责任公司 | 冷却和/或冷冻设备 |
US10749425B2 (en) | 2018-01-17 | 2020-08-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Power supply apparatus and image forming apparatus |
US11167654B2 (en) | 2008-10-22 | 2021-11-09 | General Electric Company | Apparatus for transferring energy using power electronics and machine inductance and method of manufacturing same |
-
2001
- 2001-01-11 JP JP2001004101A patent/JP2002209378A/ja not_active Withdrawn
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004017507A1 (ja) * | 2002-08-13 | 2004-02-26 | Sanken Electric Co., Ltd. | 過熱保護装置 |
US7215525B2 (en) | 2002-08-13 | 2007-05-08 | Sanken Electric Co., Ltd. | Overheat protector for a dc-to-dc converter or the like |
KR100586978B1 (ko) | 2004-08-10 | 2006-06-08 | 삼성전기주식회사 | Llc공진형 직류/직류 컨버터 |
US7566845B2 (en) | 2005-12-20 | 2009-07-28 | Sanken Electric Co., Ltd. | Overheat protection circuit for power supply devices and direct-current power supply device |
US10131234B2 (en) | 2008-10-22 | 2018-11-20 | General Electric Company | Apparatus for energy transfer using converter and method of manufacturing same |
US9809121B2 (en) | 2008-10-22 | 2017-11-07 | General Electric Company | Apparatus for energy transfer using converter and method of manufacturing same |
US10604023B2 (en) | 2008-10-22 | 2020-03-31 | General Electric Company | Apparatus for energy transfer using converter and method of manufacturing same |
US10994623B2 (en) | 2008-10-22 | 2021-05-04 | General Electric Company | Apparatus for energy transfer using converter and method of manufacturing same |
US11167654B2 (en) | 2008-10-22 | 2021-11-09 | General Electric Company | Apparatus for transferring energy using power electronics and machine inductance and method of manufacturing same |
US11752887B2 (en) | 2008-10-22 | 2023-09-12 | General Electric Company | Apparatus for energy transfer using converter and method of manufacturing same |
JP2012105524A (ja) * | 2010-11-05 | 2012-05-31 | General Electric Co <Ge> | 高周波変成器分離を備えたオンボードのパワー電子回路を用いたエネルギー移行のための装置並びにその製造方法 |
US10454290B2 (en) | 2010-11-05 | 2019-10-22 | General Electric Company | Apparatus for transferring energy using onboard power electronics with high-frequency transformer isolation and method of manufacturing same |
CN111480274A (zh) * | 2017-10-26 | 2020-07-31 | 利勃海尔-家用电器奥克森豪森有限责任公司 | 冷却和/或冷冻设备 |
US10483752B2 (en) | 2017-11-29 | 2019-11-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Power supply apparatus and image forming apparatus |
US10749425B2 (en) | 2018-01-17 | 2020-08-18 | Canon Kabushiki Kaisha | Power supply apparatus and image forming apparatus |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP6053234B2 (ja) | 電源装置、電源装置の制御方法 | |
JP3415759B2 (ja) | スイッチング電源装置の過電流保護回路 | |
KR100296635B1 (ko) | 저전압보호회로를갖는스위칭모드전원공급장치 | |
JP4770446B2 (ja) | 電源装置の過熱保護回路、および直流電源装置 | |
JP3801184B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JP2002209378A (ja) | スイッチング電源装置 | |
JP2003199337A (ja) | Dc−dcコンバータ | |
JP2009189103A (ja) | スイッチング電源装置 | |
CN113131743A (zh) | 隔离式电源供应器及其二次侧控制电路 | |
JP2002262557A (ja) | スイッチングレギュレータの保護回路 | |
JP6109976B1 (ja) | 自動電圧調整器 | |
JPH09308237A (ja) | 直流電源装置 | |
JP3864242B2 (ja) | 非接触電源装置 | |
JP3584606B2 (ja) | Rccスイッチング方式電源回路 | |
JP5279219B2 (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH11285245A (ja) | 電源装置 | |
JP2004173391A (ja) | 電源回路 | |
KR0148741B1 (ko) | 자동 과전류 검출회로 | |
KR101854630B1 (ko) | 앰프용 스위칭 모드 파워 서플라이를 위한 단락 보호 기법 | |
EP3133726B1 (en) | Switchmode power supply with reduced foldback point | |
JPH0564351A (ja) | スイツチング電源装置の過電流保護回路 | |
JPH0628045A (ja) | 電源回路 | |
JPH07271457A (ja) | 電源装置 | |
JP2003333844A (ja) | スイッチング電源装置 | |
JPH06133544A (ja) | スイッチング式電源装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080401 |