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JP2002201589A - 紙力増強剤 - Google Patents

紙力増強剤

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Publication number
JP2002201589A
JP2002201589A JP2000397850A JP2000397850A JP2002201589A JP 2002201589 A JP2002201589 A JP 2002201589A JP 2000397850 A JP2000397850 A JP 2000397850A JP 2000397850 A JP2000397850 A JP 2000397850A JP 2002201589 A JP2002201589 A JP 2002201589A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
crosslinking agent
polycationic
aqueous solution
weight
acrylamide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000397850A
Other languages
English (en)
Inventor
Shiyougo Wakatsuki
将吾 若月
Takako Ishizaki
貴子 石崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hymo Corp
Original Assignee
Hymo Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hymo Corp filed Critical Hymo Corp
Priority to JP2000397850A priority Critical patent/JP2002201589A/ja
Publication of JP2002201589A publication Critical patent/JP2002201589A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸性抄紙から中性抄紙まで幅広いpHの範囲
で良好な効果を得られる紙力増強剤であり、製造時、架
橋剤の添加量が多くても目的の架橋度に容易に調節する
ことができるポリアクリルアミド系重合体からなる紙力
増強剤を提供する。 【解決手段】 エピハロヒドリンとアンモニア、第1級
アミンまたは第2級アミンのなかから一種以上のアミン
類および第3級アミノ基含有ビニルモノマ−を反応させ
ることにより製造されたポリカチオン架橋剤、(メタ)
アクリルアミド及びα、β−不飽和カルボン酸ないしそ
の塩類を構成モノマー成分とする両性共重合体を含有し
てなる紙力増強剤によって達成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は紙力増強剤に関するもの
である。さらに詳しくは、抄紙する際のパルプスラリー
のpH(以下、抄紙pHと称す)が広い範囲で、良好な
紙力増強効果のある紙力増強剤に関するものである。特
に本発明による紙力増強剤は、高い抄紙pHで好適に使
用することができる。
【0002】
【従来の技術】従来、ポリアクリルアミド系重合体を紙
力増強剤として利用することは知られており、アニオン
性ポリアクリルアミド単独使用が一般的であった。しか
し、排水規制等の問題による白水のクローズド化、ある
いは抄紙pHの低下、中性化への移行、古紙配合のよう
な紙の原料事情の悪化などの要因で満足な結果が得られ
なくなった。これに対応して、アニオン性ポリアクリル
アミドとカチオン性ポリアクリルアミドまたは両性ポリ
アクリルアミドの併用、あるいはカチオン性及びアニオ
ン性ポリアクリルアミドの混合処方が開発され濾水性
能、紙力増強効果が得られるようになったが、いずれも
2液を併用するため、設備が1液使用時の2倍必要であ
り工程管理も複雑である。
【0003】最近ではジメチルアミノエチル(メタ)ア
クリレート等の第3級アミノ基含有ビニルモノマーおよ
び/またはそれらの塩類、第3級アミノ基含有ビニルモ
ノマーと4級化剤との反応によって得られる第4級アン
モニウム塩類等のカチオン性ビニルモノマー、α、β−
不飽和カルボン酸および/またはその塩類等のアニオン
性ビニルモノマーとアクリルアミドを主原料として製造
される両性紙力増強剤が使用されている。また、抄紙系
内の吸着阻害物質の影響を受けにくく、紙力増強剤の高
濃度化が可能な、メチレンビスアクリルアミド等の多官
能性ビニルモノマーを用いて分岐構造を持たせた高密度
高分子量型の紙力増強剤が開発されている。
【0004】しかしながら、ジメチルアミノエチル(メ
タ)アクリレート等のエステル結合を持つビニルモノマ
ーは、高いpHで加水分解を受けやすく中性抄紙に向か
ない。一方で、ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリ
ルアミド等のアミド結合を持つビニルモノマーを用いた
紙力増強剤が中性抄紙に利用されているが、原料コスト
がかかるといった欠点がある。また、メチレンビスアク
リルアミド等の低分子量の架橋剤は、ビニルポリマーと
の共重合を行う場合、添加量が多いときゲル化しやすく
目的の架橋度に調節するのが難しい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記課題を
解決するものである。すなわち、酸性抄紙から中性抄紙
まで幅広いpHの範囲で良好な効果を得られる紙力増強
剤で、架橋剤の添加量が多くても目的の架橋度に容易に
調節することができるポリアクリルアミド系重合体から
なる紙力増強剤を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するべく鋭意検討を行った結果、下記一般式
(1)で表されるポリカチオン架橋剤、(メタ)アクリ
ルアミド、α、β−不飽和カルボン酸および/またはそ
の塩類と水溶性カチオン性ビニルモノマーおよび/また
はその塩類を構成モノマー成分とする両性共重合体を含
有してなる紙力増強剤を提供することにより上記課題を
解決できることを見出し本発明に到達した。
【化1】 一般式(1) R、R2、3、は水素、炭素数1〜3のアルキ
ル基、ベンジル基又はAであり、同種でも異種でも良
い、nは0〜70の整数、X1、X2は陰イオンただし
Aは
【化2】 一般式(2) R、Rは水素、炭素数1〜3のアルキル基、ベンジ
ル基又はAであり、同種でも異種でもよい、Rは水素
又はメチル基、Rは炭素数2〜4のアルキレン基又は
ヒドロキシ置換アルキレン基、n:0〜70の整数、B
は酸素原子又はNH、X3は陰イオンである
【0007】
【発明の実施の形態】本発明のカチオン性水溶性共重合
体を含有するピッチコントロール剤は、前記化学式
(1)で表されるポリカチオン架橋剤を必須の構成単位
として含有する。初めにポリカチオン架橋剤について説
明する。本発明のポリカチオン架橋剤は、(E)エピハ
ロヒドリンと(F)アンモニア、第1級アミンまたは第
2級アミンのうち、一種以上のアミン類と(G)第3級
アミノ基含有アクリルモノマーとを反応させ、その反応
物の末端の少なくとも2つがビニル基を有するポリカチ
オン架橋剤である。すなわち、R1〜R4、R6、R7
は水素または炭素数1〜3のアルキル基のなかから選ば
れた同種または異種のアルキル基が結合したエピハロヒ
ドリン残基を示す。このエピハロヒドリン残基は、一種
類のアミンを使用すれば、同種の繰り返し単位が重合し
たものとなる、一方、二種以上のアミンを使用すれば異
なった繰り返し単位が重合したものとなる。
【0008】本発明のポリカチオン架橋剤を構成する
(F)アンモニア、第1級アミン及び第2級アミンは、
それぞれを単独で用いることもでき、アンモニアと第1
級アミン、アンモニアと第2級アミン、第1級アミンと
第2級アミンの2成分を組み合わせて用いることもでき
る。あるいは、アンモニアと第1級アミンと第級アミン
の3成分を組み合わせて用いることもできる。前記第1
級アミンは、特に制限はなく、例えばメチルアミン、エ
チルアミン、n−プロピルアミン、イソプロピルアミン
などを挙げることができる。これらの第1級アミンは1
種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組
み合わせて用いることもできる。これらの第1級アミン
の中で、好ましくは、メチルアミン及びエチルアミンで
ある。前記第2級アミンは、特に制限はなく、例えばジ
メチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、メ
チルエチルアミン、メチルプロピルアミン、ジベンジル
アミンなどを挙げることができる。これらの第2級アミ
ンは1種を単独で用いることができ、あるいは、2種以
上を組み合わせて用いることもできる。これらの第2級
アミンの中で、好ましくは、ジメチルアミン、ジエチル
アミン及びメチルエチルアミンである。
【0009】本発明のポリカチオン架橋剤を構成する
(G)第3級アミノ基含有アクリルモノマーは、特に制
限はなく、例えばN,N−ジメチルアミノプロピル(メ
タ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプロピル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノブチ
ル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチルアミノプ
ロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエチルアミ
ノエチル(メタ)アクリレート、N,N−メチルエチル
アミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−メチ
ルエチル(メタ)アクリレートなどを挙げることができ
る。これらの第3級アミノ基含有アクリルモノマーは1
種を単独で用いることができ、あるいは、2種以上を組
み合わせて用いることもできる。これらの第3級アミノ
基含有アクリルモノマーのうち、N,N−ジメチルアミ
ノプロピルアクリルアミドは、分子中にエステル結合を
もつ第3級アミノ基含有アクリルモノマーよりも対加水
分解性があるので、本発明に用いる第3級アミノ基含有
アクリルモノマーとして好ましい。
【0010】本発明の(A)ポリカチオン架橋剤は、そ
の末端の少なくとも2つがビニル基を有するものであ
る。それ以外の末端の構造については特に制限はなくア
ミノ基、第2級アミン構造、第3級アミン構造、ハロヒ
ドリン構造、グリシジル基、ヒドロキシプロピル基など
とすることができる。
【0011】本発明のポリカチオン架橋剤の構造単位数
nは、(E)エピハロヒドリンに対する(F)アンモニ
ア、第1級アミン、または第2級アミンの比により任意
に調節する事ができるが好ましくは、nは0以上70以
下の整数である。(E)エピハロヒドリンに対する
(F)アンモニア、第1級アミン、または第2級アミン
の比を変えることによりnが71以上のポリカチオン架
橋剤を製造することは難しい。
【0012】本発明のポリカチオン架橋剤は、(E)エ
ピハロヒドリンと(F)アンモニア、第1級アミン、ま
たは第2級アミン、および(G)第3級アミノ基含有ビ
ニルモノマ−を反応させて製造することができる。本発
明の水溶性ポリカチオン架橋剤の製造方法に特に制限は
なく、例えば(E)エピハロヒドリンを反応器に仕込
み、(F)アンモニア、第1級アミン、または第2級ア
ミンを滴下し、(E)エピハロヒドリンと(F)アンモ
ニア、第1級アミン、または第2級アミンを反応した
後、(G)第3級アミノ基含有ビニルモノマーを加えて
反応することができる。あるいは(E)エピハロヒドリ
ンを反応器に仕込み、(F)アンモニア、第1級アミ
ン、または第2級アミンと(G)第3級アミノ基含有ア
クリルモノマーの混合物を滴下して反応することもでき
る。さらに、例えば、(F)アンモニア、第1級アミ
ン、または第2級アミンと(G)第3級アミノ基含有ビ
ニルモノマーを同時に反応器に仕込み、(E)エピハロ
ヒドリンを滴下して反応することもできる。
【0013】本発明の水溶性ポリカチオン架橋剤は、
(E)エピハロヒドリンを反応器に仕込み、(F)アン
モニア、第1級アミン、または第2級アミンを滴下し、
(E)エピハロヒドリンと(F)アンモニア、第1級ア
ミン、または第2級アミンを反応した後、(G)第3級
アミノ基含有ビニルモノマーを加えて反応する方法が好
ましい。(F)アンモニア、第1級アミン、または第2
級アミンと(G)第3級アミノ基含有ビニルモノマーを
混合するとミカエル付加反応により反応し不都合であ
る。また、(E)エピハロヒドリンを先に反応器に仕込
むことで、(E)エピハロヒドリンと(F)アンモニ
ア、第1級アミン、または第2級アミンを反応して得ら
れるカチオン樹脂の末端が、ハロヒドリン構造になりや
すくなり、(G)第3級アミノ基含有ビニルモノマーを
反応するのに好都合である。
【0014】本発明のポリカチオン架橋剤における、
(E)エピハロヒドリンに対する(F)アンモニア、第
1級アミン、または第2級アミンのモル比は、所望する
架橋剤の性状、構造、分子量などによって適宜選択され
るが一般的には0.25〜1.20の範囲である。
(E)エピハロヒドリンに対する(F)アンモニア、第
1級アミン、または第2級アミンのモル比が0.25以
下の場合、(E)エピハロヒドリンが残存する。(E)
エピハロヒドリンに対する(F)アンモニア、第1級ア
ミン、または第2級アミンのモル比が1.20以上の場
合、(E)エピハロヒドリンと(F)アンモニア、第1
級アミン、または第2級アミンの反応により得られるカ
チオン樹脂の末端にハロヒドリン構造が存在せず、
(G)第1級アミノ基含有アクリルモノマーと反応しな
い。
【0015】本発明のポリカチオン架橋剤における、
(E)エピハロヒドリンに対する(G)第3級アミノ基
含有アクリルモノマーのモル比は特に制限はないが、好
ましくは0.24以下の範囲である。(E)エピハロヒ
ドリンに対する(G)第3級アミノ基含有アクリルモノ
マーのモル比が0.24より大きいとポリカチオン架橋
剤中に(G)第3級アミノ基含有アクリルモノマーが残
存する。(E)エピハロヒドリンと(F)アンモニア、
第1級アミン、または第2級アミンは反応性が高いた
め、容易に反応してカチオン性樹脂を得ることができ
る。またエピハロヒドリンに対してモル比で1.0以下
の範囲の、水酸化ナトリウム等のアルカリ触媒を加えて
反応を行うこともできる。
【0016】反応を行う温度の範囲は、所望する架橋剤
の性状、構造、分子量などによって適宜選択されるが一
般的には10〜90度C、好ましくは20〜60度Cの
範囲である。反応を行う温度が20℃以下では、反応速
度が遅く実用的でないし、60度C以上では(E)エピ
ハロヒドリンと(F)アンモニア、第1級アミン、また
は第2級アミンの反応により得られるカチオン樹脂の末
端のハロヒドリン構造が加水分解され(G)第3級アミ
ノ基含有アクリルモノマーと反応せしめることができな
くなる。反応時間は反応温度などにより左右されるが通
常は24時間以内で充分である。
【0017】(E)エピハロヒドリンと(F)アンモニ
ア、第1級アミン、または第2級アミンを反応せしめて
得られるカチオン性樹脂は、その末端にハロヒドリンを
2つ以上持つものを含んでおり、これは(G)第3級ア
ミノ基含有アクリルモノマーと容易に反応せしめること
ができる。反応を行う温度の範囲は一般的に10〜90
度C、好ましくは20〜60度Cの範囲である。反応を
行う温度が20度C以下では、反応速度が遅く実用的で
ないし、60度C以上では(E)エピハロヒドリンと
(F)アンモニア、第1級アミン、または第2級アミン
の反応により得られるカチオン樹脂の末端のハロヒドリ
ン構造が加水分解され、(G)第3級アミノ基含有アク
リルモノマーと反応せしめることができなくなる。反応
時間は反応温度などにより左右されるが通常は24時間
以内で充分である。
【0018】本発明のアクリルアミドまたはメタアクリ
ルアミドは、単独でも併用使用でも良いが、原料コスト
の面からすると好ましくはアクリルアミドである。本発
明のα、β−不飽和カルボン酸および/またはその塩類
は、例えばアクリル酸、メタクリル酸等のモノカルボン
酸、マレイン酸、フマール酸、イタコン酸等のジカルボ
ン酸あるいは、これらのナトリウム塩、カリウム塩等の
アルカリ金属塩類、またはアンモニウム塩等があげら
れ、その一種または二種以上を用いることができる。
【0019】本発明の水溶性カチオン性ビニルモノマー
および/またはその塩類は、例えばN,N−ジメチルア
ミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチ
ルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジ
メチルアミノブチル(メタ)アクリルアミド、N,N−
ジエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N,
N−ジメチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,
N−ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,
N−メチルエチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミ
ド、N,N−メチルエチル(メタ)アクリレート等の第三
級アミノ基含有ビニルモノマーまたは、塩酸、硫酸ある
い酢酸等の無機または有機酸の塩類、あるいは、第三級
アミノ基含有ビニルモノマーとメチルクロライド、ベン
ジルクロライド、ジメチル硫酸もしくはエピクロロヒド
リン等の四級化剤との反応によって得られる第四級アン
モニウム塩、さらには下記一般式(3)で表されるマク
ロモノマー等があげられる。これらの水溶性カチオン性
ビニルモノマーおよび/またはその塩類は、その一種ま
たは二種以上を用いることができる。
【化3】 一般式(3) R、Rは水素、炭素数1〜3のアルキル基、ベンジ
ル基又はAであり、同種でも異種でも良い、Rは水素
又はメチル基、Rは炭素数2〜4のアルキレン基また
はヒドロキシアルキレン基、Bは酸素原子又はNH、X
4は陰イオン、また末端Eは、特に制限はなく水素、グ
リシジル基、ハロヒドリン構造などとすることができる
【0020】本発明の紙力増強剤は、前記一般式(1)
で表されるポリカチオン架橋剤、(メタ)アクリルアミ
ド、α、β−不飽和カルボン酸および/またはその塩類
と水溶性カチオンビニルモノマーおよび/またはその塩
類を共重合体して得ることができる。本発明の紙力増強
剤は、ポリカチオン架橋剤、α、β−不飽和カルボン酸
および/またはその塩類と水溶性カチオン性ビニルモノ
マーおよび/またはその塩類を併用し、カチオン基とア
ニオン基を有する共重合体とすることで幅広い抄紙pH
の範囲で優れた紙力増強効果を有する紙力増強剤とする
ことができる。またポリカチオン架橋剤中にカチオン基
を含むので水溶性カチオンビニルモノマーおよび/また
はその塩類を使用しないで、目的の紙力増強剤を得るこ
ともできる。従って、上記成分の組成比は、ポリカチオ
ン架橋剤0.01〜20モル%、α、β−不飽和カルボ
ン酸および/またはその塩類1〜20モル%と水溶性カ
チオン性ビニルモノマーおよび/またはその塩類1〜2
0モル%の範囲で、(メタ)アクリルアミドは水溶性カ
チオンビニルモノマーおよび/またはその塩類を使用し
ない場合は60〜98.99モル%、水溶性カチオンビ
ニルモノマーおよび/またはその塩類を使用する場合は
40〜97.99モル%の範囲とするのが好ましい。上
記の範囲より添加量が少ない場合は、十分な紙力増強効
果が得られず、また添加量が多すぎると紙力増強効果の
低下および経済性の点で不都合である。
【0021】また、上記構成モノマー以外に、これらと
共重合可能な任意のモノマーを導入することができる。
例えば、炭素数1〜4のアルコールと(メタ)アクリル
酸とのエステル、アクリロニトリル、スチレン等のノニ
オン性ポリマーがあげられる。本発明の紙力増強剤を重
合する場合、目的とする紙力増強剤の分子量、重合発
熱、反応容器の形状を考慮してモノマーの濃度、反応方
法は適宜選択され、モノマー濃度5〜30%の範囲で水
溶液重合を行う方法が例示される。
【0022】本発明の紙力増強剤を重合する場合、ラジ
カル重合開始剤としては一般的な水溶性ポリマーの重合
に用いられるラジカル重合開始剤のいずれも用いること
ができる。例えば2,2’−アゾビス−2−アミジノプ
ロパン塩酸塩あるいは酢酸塩等のアゾ化合物、過硫酸ア
ンモニウムや過硫酸カリウム等の過硫酸塩と亜硫酸水素
ナトリウムを用いたレドックス開始剤等があげられる。
重合開始剤の濃度は、通常アゾ化合物ではモノマーの重
量に対して0.001〜2重量%の範囲、レドックス開
始剤の過硫酸化合物と亜硫酸水素ナトリウムはどちらも
0.001〜2重量%の範囲である。
【0023】本発明の紙力増強剤を重合する場合、必要
に応じてイソプロピルアルコール、メタリルスルホン酸
ナトリウム等の連鎖移動剤を適宜使用し、重合を行うこ
とができる。重合反応は、不活性ガス雰囲気下で反応温
度15〜100度Cにて行われ、好ましくは20〜90
度Cの範囲である。反応温度が20度C以下では重合速
度が遅く非効率的であるし、90度C以上では反応速度
が速く反応熱の制御が困難である。本発明の紙力増強剤
は、重量平均分子量が100,000〜8,000,0
00の分子量であることが好ましい。
【0024】その使用方法としては、従来公知の抄紙方
法のいずれも用いることができる。例えば、0.5〜3
重量%のパルプスラリー中にパルプの乾燥重量に対して
0.01〜2重量%のカチオン性もしくは両性重合体を
0.1〜5重量%の水溶液状で添加した後抄紙する。必
要に応じカチオン性澱粉、硫酸バンド、アニオン性紙力
増強剤等併用しても良い。またパルプの種類によらず、
機械パルプ、クラフトパルプ、古紙パルプ等に使用でき
る。特に一般式(1)のBがNHである場合、本発明の
紙力増強剤は、抄紙するパルプスラリーのpH(抄紙p
H)が中性から弱アルカリ性の領域で非常に安定で、安
価な中性抄紙用の紙力増強剤として用いることができ
る。以上のようにして得られた本発明の紙力増強剤は、
側鎖に同一のカチオン性単位構造を持つグラフト共重合
体、かつ架橋点間に同一のカチオン性構造を持つブロッ
ク共重合体の構造からなる架橋型紙力増強剤である。ポ
リマー内部の架橋点間にカチオン密度の高いカチオン基
を持つ構造により、紙力増強剤のパルプへの定着性を高
めると同時に、パルプの凝集を妨げ紙力増強効果の低下
を防ぐことにより良好な紙力増強効果を発揮できるもの
と推察される。
【0025】
【実施例】以下、実施例により本発明を実施例により説
明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものでは
ない。
【0026】(ポリカチオン架橋剤合成例)温度計、攪
拌機、滴下漏斗を備えた4つ口のセパラブルフラスコ
に、エピクロロヒドリン146.6gを仕込み、ジメチ
ルアミンの50重量%水溶液123.8gを40〜45
℃で2時間かけて滴下し、滴下終了後45度Cで1時間
反応した。コロイド滴定を行った結果、このもののジメ
チルアミンの反応率は100.0%だった。またアミン
の中和滴定を行った結果、第3級アミンは0.43%だ
った。生成物をガスクロマトグラフィーにより測定した
ところ、残存するエピクロロヒドリンの量は0%だっ
た。反応後、ジメチルアミノプロピルアクリルアミド2
1.0g添加して25度Cで15時間反応し、36.5
gのイオン交換水を加えて、70.0重量%濃度の淡黄
色透明の水溶性ポリカチオン架橋剤327.9gを得
た。アミンの中和滴定を行った結果、第3級アミンは
8.5%であり、分子量をゲルパーミエーションクロマ
トグラフィーにより測定したところ、重量平均分子量
は、1,460であった。また、カチオン当量値は、
6.52meq/gであった。
【0027】
【実施例1】温度計と攪拌機を備えた3つ口のセパラブ
ルフラスコに、上記ポリカチオン架橋剤を50重量%濃
度に希釈した水溶液17.8g、アクリルアミドの50
重量%水溶液95.0gとアクリル酸の60重量%水溶
液6.0gを仕込み、塩酸と精製水を添加しpH3.5
に調製した総量270gのモノマー濃度22.2重量%
濃度の水溶液を得た。この水溶液を窒素雰囲気下でペル
オキソ二硫酸アンモニウムの10重量%水溶液1.5g
と亜硫酸水素ナトリウムの10重量%水溶液4.8gを
添加し、室温25度Cの部屋に12時間静置し重合を行
った。重合終了後、精製水23.7gを添加し、20重
量%濃度の水溶液とした(試料−1)。
【0028】(水溶液粘度)20%水溶液粘度は、25
度Cにおいてブルックフィールド回転型粘度計を使用し
測定を行った。(重量平均分子量)重量平均分子量は、
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測定を行
い、直鎖型ポリアクリルアミド換算の分子量として計算
した。使用したカラムはTOSOH TSKgel G
6000PWで、カラムの排除限界以下のポリマーを除
外して計算を行った。(分子量分布)分子量分布M
は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィーで測
定を行い、直鎖型ポリアクリルアミド換算の分子量とし
て計算した。重量平均分子量と同様に、カラムの排除限
界以下のポリマーを除外して計算を行った。評価結果を
第1表に示す。
【0029】
【実施例2】温度計と攪拌機を備えた3つ口のセパラブ
ルフラスコに、合成例1と同様な方法で合成したポリカ
チオン架橋剤を50重量%濃度に希釈した水溶液16.
8g、アクリルアミドの50重量%水溶液84.0g、
アクリル酸の60重量%水溶液5.7gとジメチルアミ
ノエチルメタクリレート6.2gを仕込み、塩酸と精製
水を添加しpH3.5、総量270gに調製したモノマ
ー濃度22.2重量%の水溶液を得た。この水溶液を窒
素雰囲気下でペルオキソ二硫酸アンモニウムの10重量
%水溶液1.5gと亜硫酸水素ナトリウムの10重量%
水溶液4.5gを添加し、室温25度Cの部屋に12時
間静置し重合を行った。重合終了後、精製水24.0g
を添加し20重量%濃度の水溶液とした。評価結果を第
1表に示す(試料−2)。
【0030】
【実施例3】温度計と攪拌機を備えた3つ口のセパラブ
ルフラスコに、合成例1と同様な方法で合成したポリカ
チオン架橋剤を50重量%濃度に希釈した水溶液16.
9g、アクリルアミドの50重量%水溶液84.0g、
アクリル酸の60重量%水溶液5.7gとジメチルアミ
ノプロピルアクリルアミド6.2gを仕込み、塩酸と精
製水を添加しpH3.5、総量270gに調製したモノ
マー濃度22.2重量%の水溶液を得た。この水溶液を
窒素雰囲気下でペルオキソ二硫酸アンモニウムの10重
量%水溶液1.5gと亜硫酸水素ナトリウムの10重量
%水溶液3.0gを添加し、室温20度Cの部屋に12
時間静置し重合を行った。重合終了後、精製水24.0
gを添加し20重量%濃度の水溶液とした。評価結果を
第1表に示す(試料−3)。
【0031】
【実施例4】温度計と攪拌機を備えた3つ口のセパラブ
ルフラスコに、合成例1と同様な方法で合成したポリカ
チオン架橋剤を50重量%濃度に希釈した水溶液17.
5g、アクリルアミドの50重量%水溶液96.1gと
イタコン酸3.2gとを仕込み、アンモニア水と精製水
を添加しpH3.5、総量270gに調製したモノマー
濃度22.2重量%の水溶液を得た。この水溶液を窒素
雰囲気下でペルオキソ二硫酸アンモニウムの10重量%
水溶液1.5gと亜硫酸水素ナトリウムの10重量%水
溶液4.5gを添加し、室温20度Cの部屋に12時間
静置し重合を行った。重合終了後、精製水24.0gを
添加し20重量%濃度の水溶液とした。評価結果を第1
表に示す(試料−4)。
【0032】
【実施例5】温度計と攪拌機を備えた3つ口のセパラブ
ルフラスコに、合成例1と同様な方法で合成したポリカ
チオン架橋剤を50重量%濃度に希釈した水溶液16.
9g、アクリルアミドの50重量%水溶液84.0g、
アクリル酸の60重量%水溶液5.7g、ジメチルアミ
ノプロピルアクリルアミド6.2gとメタリルスルホン
酸ナトリウム1.2gを仕込み、アンモニア水と精製水
を添加しpH3.5、総量270gに調製したモノマー
濃度22.2重量%の水溶液を得た。この水溶液を窒素
雰囲気下でペルオキソ二硫酸アンモニウムの10重量%
水溶液1.5gと亜硫酸水素ナトリウムの10重量%水
溶液2.1gを添加し、室温20度Cの部屋に12時間
静置し重合を行った。重合終了後、精製水24.0gを
添加し20重量%濃度の水溶液とした。評価結果を第1
表に示す(試料−5)。
【0033】
【比較例1】温度計と攪拌機を備えた3つ口のセパラブ
ルフラスコに、アクリルアミドの50重量%水溶液9
6.2g、アクリル酸の60重量%水溶液5.6gとジ
メチルアミノエチルメタクリレート8.6gを仕込み、
塩酸と精製水を添加しpH3.5、総量270gに調製
したモノマー濃度22.2重量%の水溶液を得た。この
水溶液を窒素雰囲気下でペルオキソ二硫酸アンモニウム
の10重量%水溶液1.35gと亜硫酸水素ナトリウム
の10重量%水溶液1.35gを添加し、室温25度C
の部屋に12時間静置し重合を行った。重合終了後、精
製水27.0gを添加し20重量%濃度の水溶液とし
た。評価結果を表1に示す(試料−A)。
【0034】
【比較例2】温度計と攪拌機を備えた3つ口のセパラブ
ルフラスコに、アクリルアミドの50重量%水溶液9
6.2g、アクリル酸の60重量%水溶液5.6g、ジ
メチルアミノエチルメタクリレート8.6g、メチレン
ビスアクリルアミドの1重量%水溶液3.0gとメタリ
ルスルホン酸ナトリウムの10重量%水溶液1.8gを
仕込み、塩酸と精製水を添加しpH3.5、総量270
gに調製したモノマー濃度22.2重量%の水溶液を得
た。この水溶液を窒素雰囲気下でペルオキソ二硫酸アン
モニウムの10重量%水溶液1.74gと亜硫酸水素ナ
トリウムの10重量%水溶液1.74gを添加し、室温
25度Cの部屋に12時間静置し重合を行った。重合終
了後、精製水26.5gを添加し20重量%濃度の水溶
液とした。評価結果を表1に示す(試料−B)。
【0035】第1表の評価結果を考察すると明らかなよ
うに、試料1〜5は試料A、Bと比較して架橋により幅
広い分子量分布をしていることが判る。またポリカチオ
ン架橋剤は、本実施例のゲルパーミエーシヨンクロマト
グラフィーでは排除限界となる。従って、試料−Aまた
は試料−Bとポリカチオン架橋剤の混合物では、試料−
Aまたは試料−Bの測定値のみ現れる。
【0036】
【実施例6〜10】本発明の紙力増強剤の特徴を明らか
にするため、試料−1〜5を使用した紙質試験を行っ
た。LBKP(濾水量475ml、CSF)の0.5%
濃度パルプスラリー中にパルプの乾燥重量に対して硫酸
バンドを2%、カオリン15%、酸性サイズ剤を0.3
%添加後、パルプスラリーのpHを4.7に調整した
後、紙力増強剤として試料−1〜試料−5をパルプの乾
燥重量に対して0.5%添加し、TAPPI Stan
derd シートマシンで手抄き抄紙した。その後、ド
ラムドライヤーで100度Cにおいて3分間乾燥し、2
2度C、65%RHの条件で24時間調湿して坪量の測
定を、また900度Cで2時間灰化し灰分の測定を行っ
た。試験紙についてJIS−8112、JIS−811
3に準じ、それぞれ比破裂強さと裂断長の測定を行っ
た。結果を表2に示す。
【0037】
【比較例3〜5】紙力増強剤として添加する水溶性ポリ
マーを試料−AおよびBに変えた以外は、実施例6と同
様な方法で坪量、灰分、比破裂強さと裂断長の測定を行
った。紙力増強剤を添加せず、カオリンの添加量をパル
プの乾燥重量に対して20%としたこと以外は、比較例
3と同様な方法で坪量、灰分、比破裂強さと裂断長の測
定を行った。結果を表2に示す。
【0038】
【実施例11〜15】LBKP(濾水量475ml、C
SF)の0.5%濃度パルプスラリー中にパルプの乾燥
重量に対して硫酸バンドを2%、炭酸カルシウム15
%、中性性サイズ剤を0.3%添加後、パルプスラリー
のpHを8.5に調整した後、紙力増強剤として試料−
1をパルプの乾燥重量に対して0.5%添加し、TAP
PI Standerd シートマシンで手抄き抄紙し
た。その後、ドラムドライヤーで105℃において3分
間乾燥し、22℃、65%RHの条件で24時間調湿し
て坪量の測定を、また900℃で2時間灰化し灰分の測
定を行った。試験紙についてJIS−8112、JIS
−8113に準じ、それぞれ比破裂強さと裂断長の測定
を行った。結果を表3に示す。
【0039】
【比較例6〜8】紙力増強剤として添加する水溶性ポリ
マーを試料−A及びBに変え、炭酸カルシウムの添加量
をパルプの乾燥重量に対して20%とした以外は、試験
例11〜16と同様な方法で坪量、灰分、比破裂強さと
裂断長の測定を行った。また、同時に紙力増強剤を添加
しないこと以外は、比較例6と同様な方法で坪量、灰
分、比破裂強さと裂断長の測定を行った。結果を表3に
示す。
【0040】第2表の評価結果を考察すると明らかなよ
うに、抄紙pHが4.7の条件では、実施例7〜10で
示される本発明の紙力増強剤試料−1〜5の効果は、比
較例3および4で示される試料−Aおよび試料−Bより
良好である。また実施例7および比較例3、4で示され
るように、ジメチルアミノエチルメタクリレートを用い
た紙力増強剤試料−2、試料−Aおよび試料−Bの効果
も良好である。特に、カチオンモノマーとしてジメチル
アミノエチルメタクリレートを用いた試料−2と試料−
Bを比較すると、試料−2は試料−Bより効果が良好
で、メチレンビスアクリルアミドより、本発明のポリカ
チオン架橋剤が架橋剤として有用であることが判る。ま
た第3表の結果から明らかなように抄紙pHが8.5の
条件では、実施例11〜15で示される本発明の紙力増
強剤試料−1〜5の効果は、比較例6および7で示され
る試料−Aおよび試料−Bより良好である。このことは
ジメチルアミノエチルメタクリレートよりも本発明のポ
リカチオン架橋剤が弱アルカリ性の抄紙条件でカチオン
成分として安定であり、本発明の紙力増強剤が中性から
弱アルカリ性の抄紙pHの領域で有効な紙力増強剤であ
ることを示している。
【0041】
【発明の効果】本発明の紙力増強剤は、酸性抄紙から中
性抄紙まで幅広いpHの範囲で良好な効果を得られる紙
力増強剤で、架橋剤の添加量が多くても目的の架橋度に
容易に調節することができるポリアクリルアミド系重合
体からなる安価な紙力増強剤として期待される。またカ
チオン密度の高い第4級アンモニウム塩構造を持つので
高いサイズ定着効果を持つ紙力増強剤としても使用でき
る。
【0042】
【表1】 20%水溶液粘度:mPa・s 重量平均分子量:M 分子量分布:M/M
【0043】
【表2】
【0044】
【表3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4J027 AH03 BA02 BA04 BA06 BA14 4J100 AJ01Q AJ02Q AJ08Q AJ09Q AK03Q AK08Q AL08S AL66R AM15P AM21S BA03R BA31S BA32R CA05 FA03 JA13 4L055 AG70 AG72 AG89 AG93 AH16 EA29 FA13

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表されるポリカチオ
    ン架橋剤、(メタ)アクリルアミドとα、β−不飽和カ
    ルボン酸ないしその塩類を構成モノマー成分とする両性
    共重合体を含有してなる紙力増強剤。 【化1】 (1) R、R2、3、は水素、炭素数1〜3のアルキ
    ル基、ベンジル基又はAであり、同種でも異種でも良
    い、nは0〜70の整数、Bは酸素原子またはNH、X
    1、X2は陰イオンただしAは 【化2】 一般式(2) R、Rは水素、炭素数1〜3のアルキル基、ベンジ
    ル基又はAであり、同種でも異種でも良い、Rは水素
    又はメチル基、Rは炭素数2〜4のアルキレン基また
    はヒドロキシアルキレン基、Bは酸素原子又はNH、X
    3は陰イオン
  2. 【請求項2】 前記一般式(1)で表されるポリカチオ
    ン架橋剤中の二重結合を0.01〜20モル%含むポリ
    カチオン架橋剤、(メタ)アクリルアミド60〜98.
    99モル%とα、β−不飽和カルボン酸ないしその塩類
    1〜20モル%を重合してなる共重合体であることを特
    徴とする請求項1に記載の紙力増強剤。
  3. 【請求項3】 前記一般式(1)で表されるポリカチオ
    ン架橋剤、(メタ)アクリルアミド、α、β−不飽和カ
    ルボン酸ないしその塩類と水溶性カチオンビニルモノマ
    ーないしその塩類を構成モノマー成分とする両性共重合
    体を含有してなる紙力増強剤。
  4. 【請求項4】 前記一般式(1)で表されるポリカチオ
    ン架橋剤中の二重結合を0.01〜20モル%含むポリ
    カチオン架橋剤、(メタ)アクリルアミド40〜97.
    99モル%、α、β−不飽和カルボン酸ないしその塩類
    1〜20モル%とD水溶性カチオン性ビニルモノマーな
    いしその塩類1〜20モル%を重合してなる共重合体で
    あることを特徴とする請求項3に記載の紙力増強剤。
  5. 【請求項5】 前記一般式(1)のBがNHであること
    を特徴とする請求項1から4に記載の紙力増強剤。
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