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JP2002201172A - ベンズアミド誘導体及びその用途 - Google Patents

ベンズアミド誘導体及びその用途

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Publication number
JP2002201172A
JP2002201172A JP2001045859A JP2001045859A JP2002201172A JP 2002201172 A JP2002201172 A JP 2002201172A JP 2001045859 A JP2001045859 A JP 2001045859A JP 2001045859 A JP2001045859 A JP 2001045859A JP 2002201172 A JP2002201172 A JP 2002201172A
Authority
JP
Japan
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group
carbon atoms
ethyl
lower alkyl
diethylsulfamoyl
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001045859A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohide Sato
元秀 佐藤
Kazuto Harada
一人 原田
Akira Miyazaki
章 宮崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Tobacco Inc
Original Assignee
Japan Tobacco Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Tobacco Inc filed Critical Japan Tobacco Inc
Priority to JP2001045859A priority Critical patent/JP2002201172A/ja
Publication of JP2002201172A publication Critical patent/JP2002201172A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) 【化1】 (式中、Aは置換されていてもよい3−スルファモイル
フェニル基又は置換されていてもよい2−チエニル基等
であり、R10は水素原子又は置換されていてもよい低級
アルキル基であり、R11は水素原子、ハロゲン原子又は
水酸基であり、R 12は水素原子、ハロゲン原子又はニト
ロ基であり、R13は水酸基、置換されていてもよい低級
アルコキシ基又は置換されていてもよい低級アルキルア
ミノ基等であり、R14は水素原子、ハロゲン原子又はニ
トロ基等であり、R15は水素原子、ハロゲン原子又は水
酸基である)で表される化合物、その医薬上許容し得る
塩又はその水和物若しくは溶媒和物。 【効果】 本発明に係る化合物(I)は優れたCRF受
容体拮抗作用を有している。従って、CRFにより誘発
又は促進される疾患等の予防又は治療薬として期待され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、新規なベンズアミ
ド誘導体に関するものであり、更に詳しくは副腎皮質刺
激ホルモン放出因子(CRF)受容体拮抗作用を有する
ベンズアミド誘導体、その医薬上許容し得る塩またはそ
の水和物若しくは溶媒和物を含有してなる医薬組成物に
関する。
【0002】
【従来技術】CRFは41個のアミノ酸からなるホルモ
ンであり[Science,213,1394(198
1);J.Neurosci.,7,88(198
7)]、1981年に山羊[Science,213,
1394(1981)]、1983年にラット[Pro
c.Natl.Acad.Sci.USA,80,48
51(1983)]及びヒト[EMBO J.,2,7
75(1983)]においてその存在が確認され、最近
に至り、CRFは視床下部−下垂体−副腎系を介して末
梢の免疫系、交感神経系に作用する経路と中枢神経系に
おける神経伝達物質として機能する二つの経路があるこ
とがわかってきた[in Corticotropin
Releasing Factor: Basic
and Clinical Studies of a
Neuropeptide,pp29−52(199
0)]。特に、視床下部−下垂体−副腎系の経路におい
ては、CRFが視床下部より放出され、脳下垂体に存在
する受容体に作用し、脳下垂体からの副腎皮質刺激ホル
モン(ACTH)の放出を促す。その結果として副腎皮
質からグルココルチコイドが放出される。この放出され
たグルココルチコイドが生殖、成長、胃腸機能、炎症、
免疫系等に対する全身的な作用を示すことから、CRF
はこれらの機能の制御因子として働くと考えられてい
る。またCRFが脳内に幅広く分布し、CRF受容体が
脳下垂体ばかりでなく大脳皮質や皮質下にも分布してい
ること、CRF受容体には二つのサブタイプが存在し、
それぞれが脳内の異なった領域に分布していることが明
らかになり、CRFの中枢神経系における作用や精神神
経系疾患への関与についても注目されるようになった。
【0003】このようにCRFが中枢神経系や他の末梢
臓器、例えば、心臓、胃腸、肺、脾臓、副腎、生殖腺等
に対して幅広い作用を持つことから、CRFがこれらの
部位における種々の疾患の原因物質であると考えられて
おり、その研究が盛んに行われている。CRFが関与す
る疾患は、1991年Owens及びNemeroff
の総説[Pharmacol.Rev.,43,425
(1991)]にまとめられている。即ち、鬱病、不安
症、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンティング
トン舞踏病、摂食障害、高血圧、消化器疾患、薬物依存
症、炎症、免疫関連疾患等にCRFが関与している。ま
た最近では、これら疾患ばかりでなく他の多くの疾患に
対してもCRFが関与していると考えられている。即
ち、慢性関節リウマチ及び変形性関節症、痛み、喘息、
乾癬及びアレルギー等の炎症性疾患;汎発性不安障害;
パニック、恐怖症、強迫性障害;外傷後ストレス疾患;
術後侵襲ストレス;ストレス誘発性睡眠障害;線維筋痛
等の痛み知覚;重度の鬱病、単一性エピソード鬱病、再
発性鬱病、小児虐待誘発性鬱病、月経前不快障害、月経
前症候群関連気分障害、分娩後鬱病及び気分変調を含む
鬱病等の気分障害;双極性障害;循環気質;疲労症候
群;ストレス誘発性頭痛;癌、ヒト免疫不全ウィルス
(HIV)感染症;アルツハイマー病、パーキンソン
病、ハンティングトン病等の神経変性性疾患;潰瘍、過
敏性腸症候群、クローン病、痙性結腸、下痢、精神的障
害又はストレス関連術後イレウス及び結腸過敏症;神経
性食欲不振及び過食症等の摂食障害;出血性ストレス;
ストレス誘発性精神病エピソード;甲状腺機能障害症候
群;不適切な抗下痢ホルモンに基づく症状;肥満症;不
妊症;頭部外傷;脊椎外傷;虚血性ニューロン損傷(例
えば、大脳海馬虚血等の大脳虚血);興奮毒性ニューロ
ン損傷;癲癇;高血圧、頻脈及びうっ血性心不全等の心
血管及び心臓関連疾患;ストレス誘発性免疫機能不全を
含む免疫機能不全(例えば、ストレス誘発性熱);筋肉
痙攣;尿失禁;アルツハイマー型老人性痴呆症;多発脳
梗塞性痴呆症;筋萎縮性側索硬化症;薬物又はアルコー
ルの禁断症状;薬物中毒;骨粗鬆症;心理社会的小人
症;低血糖症等に関与している。このようにCRF受容
体拮抗薬は、これら種々の疾患の治療剤として有用であ
ると考えられる。従って、CRF受容体拮抗薬は今まで
にない新しいタイプの治療薬として期待されている。
【0004】このような技術背景のもと、特に非ペプチ
ド型のCRF拮抗薬が報告されている。例えば、特表平
9−507855号公報(WO95/34563号公
報)にはピラゾロ及びピロロピリジン化合物が、特表平
9−507249号公報(WO95/33750号公
報)にはピリジン、ピリミジン、プリノン、ピロロピリ
ミジノン及びピロロピリジノン化合物が、特開平8−2
59567号公報(EP729758号公報)にはピラ
ゾロピリミジン及びピロロピリミジン化合物が、特開平
10−72449号公報(EP812831号公報)に
はベンズイミダゾール誘導体が、WO98/05661
号公報にはピリド又はピリミド含有6,6−又は6,7
−ビシクロ誘導体が、WO98/08846号公報には
6,6−ヘテロビシクロ誘導体が、WO98/0884
7号公報には6,5−ヘテロビシクロ誘導体が、特表平
7−509725号公報(US5712303号公報に
はピラゾール及びピラゾロピリミジン化合物が、特表平
7−509727号公報(US5668145号公報)
にはアミノ置換ピラゾール化合物が、特表平8−500
121号公報(US5705646号公報)にはピラゾ
ール化合物が、特表平7−509726号公報(WO9
4/13676号公報)にはピロロピリミジン化合物
が、特表平7−509728号公報(WO94/136
77号公報)にはピラゾロピリミジン化合物が、特表平
9−506632号公報(WO95/33727号公
報)にはピラゾール化合物が、特開平8−3041号公
報(US5646152号公報)にはピラゾール、ピラ
ゾロピリミジン又はピロロピリミジン化合物が、特開平
9−132528号公報(EP773023号公報)に
はピリミジン等の化合物が、特開平9−188682号
公報(EP778277号公報)にはピロロピリミジン
等の誘導体が、特表平9−504520号公報(WO9
5/10506号公報)には1N−アルキル−N−アリ
ールピリミジンアミン誘導体が、WO97/35539
号公報(US5912348号公報)にはアリールアミ
ノ縮合ピリジン及びピリミジン誘導体が、WO97/3
5580号公報にはアリールオキシ又はアリールチオで
置換されたピリミジン及びトリアジン誘導体が、WO9
7/35846号公報にはアリールオキシ−又はアリー
ルチオ−縮合ピリジン及びピリミジン誘導体が、WO9
7/44038号公報にはテトラヒドロプテリジン及び
ピリジルピペラジン化合物が、WO98/03510号
公報にはアゾロトリアジン及びピリミジン化合物が、W
O98/11075号公報にはピラジノン及びトリアジ
ノン誘導体が、WO99/01439号公報にはアリー
ル−又はアリールアミノ−で置換された複素環化合物
が、WO99/01454号公報にはイミダゾピリミジ
ン及びイミダゾピリジン化合物が、WO99/1035
0号公報にはイミダゾ[4,5−c]ピラゾール化合物
が、WO99/11643号公報には環縮合ピリジン化
合物が、WO99/38868号公報にはアゾロトリア
ジン及びピリミジン化合物が、特表平10−50612
6号公報(WO96/35689号公報)にはデアザプ
リン誘導体が、WO98/29413号公報(US57
23608号公報)にはピラゾロ[4,3−d]ピリミ
ジン誘導体が、WO98/21200号公報にはピラゾ
ール誘導体が、WO98/27066号公報にはイソキ
ノリナミン及びフタラジナミン誘導体が、WO98/4
5295号公報(US5955613号公報)にはピロ
ロピリジン誘導体が、WO98/47903号公報には
チオフェノピリジン化合物が、WO97/14684号
公報にはアミノ置換ピリミジン及びトリアジン化合物
が、WO97/29110号公報にはチオフェノピリミ
ジン化合物が、WO97/29109号公報(US59
41513号公報)にはピラゾロピリミジン化合物が、
WO98/47874号公報にはキノ−及びキナゾリン
化合物が、特表平11−507358号公報(US57
95905号公報)にはアミノ置換チアジアゾール、ピ
リミジン、トリアジン又はトリアゾール化合物が、WO
98/35967号公報にはピロロ[1,2−a]ピリ
ミジン等の化合物が、特開平7−224051号公報
(EP659747号公報)、特表平10−51169
3号公報(US5880135号公報)及びWO98/
15543号公報にはアミノチアゾール誘導体が、WO
98/42699号公報には4−テトラヒドロピリジル
ピリミジン誘導体が、US5063245号公報にはピ
ラゾリン誘導体が、WO99/12908号公報にはキ
ノリン及びキナゾリン誘導体が、WO98/29397
号公報には縮合ピリミジン化合物が、WO98/513
12号公報には2,3,5,6−テトラヒドロ−1,
2,6−チアジアジン−3,5−ジオン 1,1−ジオ
キシド誘導体が、WO98/08821号公報(US5
861398号公報)にはベンゾペリミジン−カルボン
酸誘導体が、WO99/40089号公報にはベンゾチ
アジアゾール誘導体がそれぞれ開示されている。しかし
がらこれら公報には本発明化合物の開示は勿論、それを
示唆する記載も見当たらない。
【0005】また、本発明の如きベンズアミド構造を有
する化合物に関する報告も数多くなされている。例え
ば、WO97/36861号公報にはスルファモイル基
を有するベンズアミド化合物を含むフェニレンスルホン
アミド化合物が開示されている。しかしながら、同公報
には本願発明化合物の如き化合物の開示は勿論、それを
示唆する記載も見当たらない。また、同公報化合物はイ
ンテグリン拮抗薬として記載されており、本発明の如き
CRF受容体拮抗作用を示唆する記載もない。
【0006】DE2453548号公報及び特開昭55
−17382号公報には、利尿剤として3−アミノ−5
−スルファモイル安息香酸誘導体が開示されている。し
かしながら、同公報には本願発明化合物の如き化合物の
開示は勿論、それを示唆する記載も見当たらない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、前記の
ごとくCRF受容体拮抗作用を有する化合物を提供すべ
く鋭意検討した結果、新規なベンズアミド誘導体が優れ
たCRF受容体拮抗作用を有することを見出し、本発明
を完成するに至った。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、下記
(1)乃至(15)に示す新規なベンズアミド誘導体、
その医薬上許容し得る塩又はその水和物若しくは溶媒和
物及びそれらを含んでなる医薬組成物に関する。 (1) 一般式(I)
【0009】
【化6】
【0010】{式中、Aは一般式(II)
【0011】
【化7】
【0012】[式中、R1及びR2は同一又は異なってい
てもよく、水素原子;水酸基、炭素数1乃至4個の低級
アルコキシ基、炭素数3乃至7個のシクロアルキル基及
びアリール基から選ばれる置換基で置換されていてもよ
い炭素数1乃至4個の低級アルキル基;炭素数1乃至4
個の低級アルコキシ基;炭素数1乃至4個のハロゲン化
低級アルキル基;炭素数3乃至7個のシクロアルキル
基;若しくはアリール基であり、又はR1とR2が一緒に
なって、場合によりR1とR2とに隣接する窒素原子以外
に窒素原子、酸素原子又は硫黄原子を有していてもよ
く、炭素数1乃至4個の低級アルキル基で置換されてい
てもよい5乃至6員の飽和複素環を形成してもよく、R
3及びR4は同一又は異なっていてもよく、水素原子;ハ
ロゲン原子;炭素数1乃至4個の低級アルキル基;炭素
数1乃至4個の低級アルコキシ基;又は炭素数1乃至4
個の低級アルキル基及び炭素数1乃至4個の低級アルキ
ルスルホニル基から選ばれる置換基で置換されていても
よいアミノ基であり、R5は水素原子;ハロゲン原子;
水酸基及び炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基から選
ばれる置換基で置換されていてもよい炭素数1乃至4個
の低級アルキル基;炭素数1乃至4個のハロゲン化低級
アルキル基;ハロゲン原子及び炭素数3乃至7個のシク
ロアルキル基から選ばれる置換基で置換されていてもよ
い炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基;炭素数2乃至
5個の低級アルカノイル基;ニトロ基;シアノ基;炭素
数1乃至4個の低級アルキル基で置換されていてもよい
カルバモイル基;炭素数1乃至4個の低級アルキルスル
ホニル基;カルボキシ基;炭素数2乃至5個の低級アル
コキシカルボニル基;ハロゲン原子及び炭素数3乃至7
個のシクロアルキル基から選ばれる置換基で置換されて
いてもよい炭素数1乃至4個の低級アルキル基、炭素数
2乃至5個の低級アルカノイル基、炭素数2乃至5個の
低級アルコキシカルボニル基、炭素数1乃至4個の低級
アルキルスルホニル基、及び炭素数3乃至7個のシクロ
アルキル基から選ばれる置換基で置換されていてもよい
アミノ基;5乃至6員の窒素原子含有飽和複素環基;炭
素数3乃至7個のシクロアルキル基;又は炭素数3乃至
7個のシクロアルキルオキシ基であり、R6は水素原
子;ハロゲン原子;炭素数1乃至4個の低級アルキル
基;炭素数1乃至4個の低級アルキル基で置換されてい
てもよいアミノ基;シアノ基;カルボキシ基;炭素数2
乃至5個の低級アルコキシカルボニル基;炭素数2乃至
5個の低級アルカノイル基;カルバモイル基;炭素数1
乃至4個の低級アルキルチオ基;炭素数1乃至4個の低
級アルキルスルフィニル基;炭素数1乃至4個の低級ア
ルキルスルホニル基;炭素数3乃至7個のシクロアルキ
ル基;窒素原子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1
乃至2個の複素原子を有する5乃至6員の飽和複素環
基;又は−OR16 (ここでR16は水素原子;水酸基、炭
素数1乃至4個の低級アルコキシ基、トリフルオロメチ
ル基、シアノ基、炭素数1乃至4個の低級アルキル基で
置換されていてもよいアミノ基、カルボキシ基、炭素数
2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基及び炭素数3
乃至7個のシクロアルキル基から選ばれる置換基で置換
されていてもよい炭素数1乃至6個のアルキル基;トリ
フルオロメチル基;炭素数2乃至4個の低級アルケニル
基;炭素数2乃至4個の低級アルキニル基;炭素数1乃
至4個の低級アルキル基で置換されていてもよいカルバ
モイル基;炭素数1乃至4個の低級アルキルスルホニル
基;ホスホノ基;炭素数3乃至7個のシクロアルキル
基;アリール基;若しくはベンジル基であり、又はR5
とR16が一緒になって、炭素数1乃至4個の低級アルキ
ル基又はオキソ基で置換されていてもよい5乃至6員の
飽和複素環を形成してもよい)である];又は一般式
(III)
【0013】
【化8】
【0014】[式中、R7は水酸基;炭素数1乃至4個
の低級アルコキシ基;又は−NR1718 (ここでR17
びR18は同一又は異なっていてもよく、水素原子;炭素
数1乃至4個の低級アルキル基;炭素数1乃至4個の低
級アルコキシ基;若しくはベンジル基であり、又はR17
とR18が一緒になって、場合によりR17とR18とに隣接
する窒素原子以外に窒素原子、酸素原子または硫黄原子
を有していてもよい5乃至6員の飽和複素環を形成して
もよい)であり、R8は炭素数1乃至4個の低級アルコ
キシ基及び炭素数1乃至4個の低級アルキル基で置換さ
れていてもよいアミノ基から選ばれる置換基で置換され
ていてもよい炭素数1乃至4個の低級アルキル基であ
り、R9は水素原子;炭素数1乃至4個の低級アルキル
基;アリール基;炭素数1乃至4個の低級アルキル基で
置換されていてもよいアミノスルホニル基;又は−CO
19 [ここでR19は水酸基;炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基;炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基;炭素
数3乃至7個のシクロアルキル基;アリール基;又は−
NR2021 (ここでR20及びR21は同一又は異なってい
てもよく、水素原子;炭素数1乃至4個の低級アルキル
基;炭素数3乃至7個のシクロアルキル基;アリール
基;若しくはベンジル基であり、又はR20とR21が一緒
になって、場合によりR20とR21とに隣接する窒素原子
以外に窒素原子、酸素原子または硫黄原子を有していて
もよい5乃至6員の飽和複素環を形成してもよい)であ
る]であり、Xは−S−;−O−;又は−NR24−(こ
こでR24は水素原子;又は炭素数1乃至4個の低級アル
キル基である)である]であり、R10は水素原子;カル
ボキシ基及び炭素数2乃至5個の低級アルコキシカルボ
ニル基から選ばれる置換基で置換されていてもよい炭素
数1乃至4個の低級アルキル基であり、R11は水素原
子;ハロゲン原子;水酸基;ニトロ基;又は炭素数1乃
至4個の低級アルキル基であり、R12は水素原子;ハロ
ゲン原子;ニトロ基;炭素数1乃至4個の低級アルキル
基;トリフルオロメチル基;又は炭素数1乃至4個の低
級アルコキシ基であり、R13は−OR22 (ここでR22
水素原子;アルカリ金属;又はホスホノ基である);−
YR23 [ここでYは−O−;又は−NR25−(ここでR
25は水素原子;又は炭素数1乃至4個の低級アルキル基
である)であり、R23はアリール基、カルボキシ基及び
炭素数2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基から選
ばれる置換基で置換されていてもよい炭素数1乃至4個
の低級アルキル基;炭素数1乃至4個の低級アルキルス
ルホニル基;又はカルボキシ基で置換されていてもよい
アリール基である];アミノ基;カルボキシ基;又は炭
素数2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基であり、
14は水素原子;ハロゲン原子;炭素数1乃至4個の低
級アルキル基;炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基;
ニトロ基;トリフルオロメチル基;炭素数1乃至4個の
低級アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい
炭素数1乃至4個の低級アルキルスルホニル基及び炭素
数2乃至5個の低級アルカノイル基で置換されていても
よいアミノ基;アミノスルホニル基;炭素数1乃至4個
の低級アルキルスルホニル基;炭素数2乃至5個の低級
アルカノイル基;カルボキシ基;炭素数2乃至5個の低
級アルコキシカルボニル基;水酸基及び炭素数1乃至4
個の低級アルキル基から選ばれる置換基で置換されてい
てもよいカルバモイル基;又はシアノ基であり、R15
水素原子;炭素数1乃至4個の低級アルキル基;ハロゲ
ン原子;ニトロ基;又は水酸基である}で表されるベン
ズアミド誘導体、その医薬上許容し得る塩又はその水和
物若しくは溶媒和物。
【0015】(2) R10が水素原子であり、R11が水
素原子であり、R12がハロゲン原子;又はニトロ基であ
り、R13が−OR22 (ここでR22が水素原子;又はアル
カリ金属である);又は−YR23 (ここでYが−O−で
あり、R23がアリール基、カルボキシ基及び炭素数2乃
至5個の低級アルコキシカルボニル基から選ばれる置換
基で置換されていてもよい炭素数1乃至4個の低級アル
キル基である)であり、R14がハロゲン原子;又はニト
ロ基であり、R15が水素原子である上記(1)記載のベ
ンズアミド誘導体、その医薬上許容し得る塩又はその水
和物若しくは溶媒和物。
【0016】(3) R13が−OR22 (ここでR22が水
素原子;又はアルカリ金属である)である上記(2)記
載のベンズアミド誘導体、その医薬上許容し得る塩又は
その水和物若しくは溶媒和物。
【0017】(4) Aが一般式(II)
【0018】
【化9】
【0019】(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6
は上記(1)と同じである)である上記(1)乃至
(3)記載のベンズアミド誘導体、その医薬上許容し得
る塩又はその水和物若しくは溶媒和物。
【0020】(5) R1及びR2が同一又は異なってい
てもよく、炭素数1乃至4個の低級アルキル基であり、
3及びR4が水素原子であり、R5が炭素数1乃至4個
の低級アルキル基;炭素数1乃至4個の低級アルコキシ
基;又は炭素数1乃至4個の低級アルキル基置換されて
いてもよいアミノ基であり、R6が炭素数1乃至4個の
低級アルキル基で置換されていてもよいアミノ基;炭素
数2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基又は−OR
16 (ここでR16が炭素数1乃至4個の低級アルコキシ
基、トリフルオロメチル基、シアノ基及び炭素数2乃至
5個の低級アルコキシカルボニル基から選ばれる置換基
で置換されていてもよい炭素数1乃至6個のアルキル
基;炭素数2乃至4個の低級アルケニル基;又は炭素数
2乃至5個の低級アルキニル基である)である上記
(4)記載のベンズアミド誘導体、その医薬上許容し得
る塩又はその水和物若しくは溶媒和物。
【0021】(6) R1及びR2がエチル基であり、R
5がエチル基、プロピル基、イソプロピル基、メトキシ
基又はジメチルアミノ基であり、R6がエトキシカルボ
ニル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソ
プロポキシ基、ブトキシ基、2,2,2−トリフルオロ
メチルメトキシ基、アリルオキシ基又は2−プロピニル
オキシ基である上記(5)記載のベンズアミド誘導体、
その医薬上許容し得る塩又はその水和物若しくは溶媒和
物。
【0022】(7) Aが3−エチル−5−ジエチルス
ルファモイル−2−メトキシフェニル基、2−エトキシ
−3−エチル−5−ジエチルスルファモイルフェニル
基、3−エチル−5−ジエチルスルファモイル−2−プ
ロポキシフェニル基、5−ジエチルスルファモイル−3
−イソプロピル−2−プロポキシフェニル基、5−ジエ
チルスルファモイル−2−プロポキシ−3−プロピルフ
ェニル基、5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシ
−3−プロピルフェニル基、3−エチル−5−ジエチル
スルファモイル−2−(2,2,2−トリフルオロエト
キシ)フェニル基、2−アリルオキシ−3−エチル−5
−ジエチルスルファモイルフェニル基、3−エチル−5
−ジエチルスルファモイル−2−(2−プロピニルオキ
シ)フェニル基、5−ジエチルスルファモイル−2,3
−ジメトキシフェニル基、2−エトキシカルボニル−3
−エチル−5−ジエチルスルファモイルフェニル基又は
5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシ−3−ジメ
チルアミノフェニル基である上記(6)記載のベンズア
ミド誘導体、その医薬上許容し得る塩又はその水和物若
しくは溶媒和物。
【0023】(8) Aが一般式(III)
【0024】
【化10】
【0025】(式中、R7、R8、R9及びXは上記
(1)と同じである)である上記(1)乃至(3)記載
のベンズアミド誘導体、その医薬上許容し得る塩又はそ
の水和物若しくは溶媒和物。
【0026】(9) R7が炭素数1乃至4個の低級ア
ルコキシ基;又は−NR1718 (ここでR17及びR18
同一又は異なっていてもよく、水素原子;又は炭素数1
乃至4個の低級アルキル基である)であり、R8が炭素
数1乃至4個の低級アルコキシ基で置換されていてもよ
い炭素数1乃至4個の低級アルキル基であり、R9が炭
素数1乃至4個の低級アルキル基で置換されていてもよ
いアミノスルホニル基;又は−COR19 [ここでR19
炭素数1乃至4個の低級アルキル基;炭素数1乃至4個
の低級アルコキシ基;炭素数3乃至7個のシクロアルキ
ル基;又は−NR2021 (ここでR20及びR21が同一又
は異なっていてもよく、水素原子;又は炭素数1乃至4
個の低級アルキル基である。)である]であり、Xが−
S−である上記(8)記載のベンズアミド誘導体、その
医薬上許容し得る塩又はその水和物若しくは溶媒和物。
【0027】(10) R7がメトキシ基又はエトキシ
基であり、R8がメチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基又はメトキシメチル基であり、R9がジエチルア
ミノスルホニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカ
ルボニル基又はシクロプロパンカルボニル基である上記
(9)記載のベンズアミド誘導体、その医薬上許容し得
る塩又はその水和物若しくは溶媒和物。
【0028】(11) Aが3,5−ジ−エトキシカル
ボニル−4−メチル−2−チエニル基、3,5−ジ−エ
トキシカルボニル−4−プロピル−2−チエニル基、
3,5−ジ−エトキシカルボニル−4−(メトキシメチ
ル)−2−チエニル基、4−エチル−3,5−ジ−メト
キシカルボニル−2−チエニル基、3−エトキシカルボ
ニル−4−エチル−5−メトキシカルボニル−2−チエ
ニル基、5−エトキシカルボニル−4−エチル−3−メ
トキシカルボニル−2−チエニル基、5−シクロプロパ
ンカルボニル−3−エトキシカルボニル−4−エチル−
2−チエニル基、3,5−ジ−エトキシカルボニル−4
−エチル−2−チエニル基又は3−エトキシカルボニル
−4−エチル−5−ジエチルスルファモイル−2−チエ
ニル基である上記(10)記載のベンズアミド誘導体、
その医薬上許容し得る塩又はその水和物若しくは溶媒和
物。
【0029】(12) 3,5−ジクロロ−N−(3−
エチル−5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシフ
ェニル)−4−ヒドロキシベンズアミド;3,5−ジク
ロロ−N−(2−エトキシ−3−エチル−5−ジエチル
スルファモイルフェニル)−4−ヒドロキシベンズアミ
ド;3,5−ジクロロ−N−(3−エチル−5−ジエチ
ルスルファモイル−2−プロポキシフェニル)−4−ヒ
ドロキシベンズアミド;3,5−ジクロロ−N−(5−
ジエチルスルファモイル−3−イソプロピル−2−プロ
ポキシフェニル)−4−ヒドロキシベンズアミド;3,
5−ジクロロ−N−(5−ジエチルスルファモイル−2
−プロポキシ−3−プロピルフェニル)−4−ヒドロキ
シベンズアミド;3,5−ジクロロ−N−(5−ジエチ
ルスルファモイル−2−メトキシ−3−プロピルフェニ
ル)−4−ヒドロキシベンズアミド;ナトリウム 2,
6−ジクロロ−4−[N−(3−エチル−5−ジエチル
スルファモイル−2−メトキシフェニル)カルバモイ
ル]フェノキシド;カリウム 2,6−ジクロロ−4−
[N−(3−エチル−5−ジエチルスルファモイル−2
−メトキシフェニル)カルバモイル]フェノキシド;ナ
トリウム 2,6−ジクロロ−4−[N−(3−エチル
−5−ジエチルスルファモイル−2−プロポキシフェニ
ル)カルバモイル]フェノキシド;リン酸 2,6−ジ
クロロ−4−[N−(3−エチル−5−ジエチルスルフ
ァモイル−2−メトキシフェニル)カルバモイル]フェ
ニル;ナトリウム 2,6−ジクロロ−4−[N−(3
−エチル−5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシ
フェニル)カルバモイル]フェノキシド;カリウム
2,6−ジクロロ−4−[N−(3−エチル−5−ジエ
チルスルファモイル−2−メトキシフェニル)カルバモ
イル]フェノキシド;ナトリウム 2,6−ジクロロ−
4−[N−(3−エチル−5−ジエチルスルファモイル
−2−プロポキシフェニル)カルバモイル]フェノキシ
ド;リン酸 2,6−ジクロロ−4−[N−(3−エチ
ル−5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシフェニ
ル)カルバモイル]フェニル;3,5−ジクロロ−N−
[3−エチル−5−ジエチルスルファモイル−2−
(2,2,2−トリフルオロエトキシ)フェニル]−4
−ヒドロキシベンズアミド;3,5−ジクロロ−N−
(2−アリルオキシ−3−エチル−5−ジエチルスルフ
ァモイルフェニル)−4−ヒドロキシベンズアミド;
3,5−ジクロロ−N−[3−エチル−5−ジエチルス
ルファモイル−2−(2−プロピニルオキシ)フェニ
ル]−4−ヒドロキシベンズアミド;3,5−ジクロロ
−N−(5−ジエチルスルファモイル−2,3−ジメト
キシフェニル)−4−ヒドロキシベンズアミド;3,5
−ジクロロ−N−(2−エトキシカルボニル−3−エチ
ル−5−ジエチルスルファモイルフェニル)−4−ヒド
ロキシベンズアミド;3−クロロ−N−(5−ジエチル
スルファモイル−2,3−ジメトキシフェニル)−4−
ヒドロキシ−5−ニトロベンズアミド;5−(4−ヒド
ロキシ−3,5−ジニトロベンゾイルアミノ)−3−メ
チルチオフェン−2,4−ジカルボン酸ジエチルエステ
ル;5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンゾイ
ルアミノ)−3−エチルチオフェン−2,4−ジカルボ
ン酸ジエチルエステル;5−(3,5−ジクロロ−4−
ヒドロキシベンゾイルアミノ)−3−プロピルチオフェ
ン−2,4−ジカルボン酸ジエチルエステル;5−
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンゾイルアミ
ノ)−3−(メトキシメチル)チオフェン−2,4−ジ
カルボン酸ジエチルエステル;5−(3,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシベンゾイルアミノ)−3−エチルチオ
フェン−2,4−ジカルボン酸ジメチルエステル;5−
(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンゾイルアミ
ノ)−3−エチルチオフェン−2,4−ジカルボン酸
4−エチルエステル 2−メチルエステル;5−(3,
5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンゾイルアミノ)−3
−エチルチオフェン−2,4−ジカルボン酸 2−エチ
ルエステル 4−メチルエステル;2−(3,5−ジク
ロロ−4−ヒドロキシベンゾイルアミノ)−5−シクロ
プロパンカルボニル−4−エチルチオフェン−3−カル
ボン酸エチルエステル;3−エチル−5−(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジニトロベンゾイルアミノ)チオフェン
−2,4−ジカルボン酸ジエチルエステル;2−(3,
5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンゾイルアミノ)−5
−ジエチルスルファモイル−4−エチルチオフェン−3
−カルボン酸エチルエステル;ナトリウム 2,6−ジ
クロロ−4−[N−[3,5−ビス(エトキシカルボニ
ル)−4−エチル−2−チエニル]カルバモイル]フェ
ノキシド;及び3,5−ジクロロ−N−(5−ジエチル
スルファモイル−2−メトキシ−3−ジメチルアミノフ
ェニル)−4−ヒドロキシベンズアミドからなる群より
選ばれる上記(1)記載の化合物、その医薬上許容し得
る塩又はその水和物若しくは溶媒和物。
【0030】(13) 上記(1)乃至(12)記載の
化合物、その医薬上許容し得る塩又はその水和物若しく
は溶媒和物を有効成分としてなる副腎皮質刺激ホルモン
放出因子(CRF)受容体拮抗薬。
【0031】(14) 上記(1)乃至(12)記載の
化合物、その医薬上許容し得る塩又はその水和物若しく
は溶媒和物を有効成分としてなるCRFにより誘発又は
促進される疾患の治療剤。
【0032】(15) 上記(1)乃至(12)記載の
化合物、その医薬上許容し得る塩又はその水和物若しく
は溶媒和物を有効成分としてなる医薬組成物。
【0033】ここで、「炭素数1乃至4個の低級アルキ
ル基」とは、直鎖であっても分枝状であってもよい炭素
原子数1乃至4個のアルキル基を意味し、具体的にはメ
チル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチ
ル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブ
チル基等である。
【0034】「炭素数1乃至6個のアルキル基」とは、
直鎖であっても分枝状であってもよい炭素原子数1乃至
6個のアルキル基を意味し、具体的にはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブ
チル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペン
チル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1,1−ジ
メチルプロピル基、1−エチルブチル基、2−エチルブ
チル基、1,1−ジメチルブチル基、ヘキシル基等であ
る。
【0035】「炭素数2乃至4個の低級アルケニル基」
とは、直鎖であっても分枝状であってもよい炭素原子数
2乃至4個のアルケニル基を意味し、具体的にはビニル
基、アリル基、1−プロペニル基、イソプロペニル基、
1−ブテニル基、2−ブテニル基、3−ブテニル基、
1,3−ブタジエニル基、1−メチル−1−プロペニル
基、1−メチル−2−プロペニル基、1−エチルビニル
基、2−メチル−1−プロペニル基、2−メチル−2−
プロペニル基等である。
【0036】「炭素数2乃至4個の低級アルキニル基」
とは、直鎖であっても分枝状であってもよい炭素原子数
2乃至4個のアルキニル基を意味し、具体的にはエチニ
ル基、1−プロピニル基、2−プロピニル基、1−ブチ
ニル基、2−ブチニル基、3−ブチニル基、1−メチル
−2−プロピニル基等である。
【0037】「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子である。
【0038】「炭素数1乃至4個のハロゲン化低級アル
キル基」とは、前述の炭素数1乃至4個の低級アルキル
基に1乃至3個の同一又は異なったハロゲン原子が置換
したものを意味し、具体的にはフルオロメチル基、クロ
ロメチル基、ブロモメチル基、ジフルオロメチル基、ジ
クロロメチル基、トリフルオロメチル基、トリクロロメ
チル基、フルオロエチル基、クロロエチル基、ジフルオ
ロエチル基、トリフルオロエチル基、ペンタクロロエチ
ル基、ブロモプロピル基、ジクロロプロピル基、トリフ
ルオロブチル基等である。
【0039】「炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基」
とは、前述の炭素数1乃至4個の低級アルキル基を有す
るアルコキシ基を意味し、具体的にはメトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ
基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−
ブトキシ基等である。
【0040】「炭素数1乃至4個の低級アルキルチオ
基」とは、前述の炭素数1乃至4個の低級アルキル基を
有するアルキルチオ基を意味し、具体的にはメチルチオ
基、エチルチオ基、プロピルチオ基、イソプロピルチオ
基、ブチルチオ基、イソブチルチオ基、sec−ブチル
チオ基、tert−ブチルチオ基等である。
【0041】「炭素数1乃至4個の低級アルキルスルフ
ィニル基」とは、前述の炭素数1乃至4個の低級アルキ
ル基を有するアルキルスルフィニル基を意味し、具体的
にはメチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、プ
ロピルスルフィニル基、イソプロピルスルフィニル基、
ブチルスルフィニル基、イソブチルスルフィニル基、s
ec−ブチルスルフィニル基、tert−ブチルスルフ
ィニル基等である。
【0042】「炭素数1乃至4個の低級アルキルスルホ
ニル基」とは、前述の炭素数1乃至4個の低級アルキル
基を有するアルキルスルホニル基を意味し、具体的には
メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、プロピルス
ルホニル基、イソプロピルスルホニル基、ブチルスルホ
ニル基、イソブチルスルホニル基、sec−ブチルスル
ホニル基、tert−ブチルスルホニル基等である。
【0043】「炭素数2乃至5個の直鎖又は分枝状の低
級アルカノイル基」とは、前述の炭素数1乃至4個の低
級アルキル基を有するアルカノイル基を意味し、具体的
にはアセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブ
チリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基
等である。
【0044】「炭素数2乃至5個の直鎖又は分枝状の低
級アルコキシカルボニル基」とは、前述の炭素数1乃至
4個の低級アルコキシ基を有するアルコキシカルボニル
基を意味し、具体的にはメトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、プロポキシカルボニル基、イソプロポ
キシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、イソブトキ
シカルボニル基、sec−ブトキシカルボニル基、te
rt−ブトキシカルボニル基等である。
【0045】「炭素数3乃至7個のシクロアルキル基」
とは、炭素原子数3乃至7個のシクロアルキル基を意味
し、具体的にはシクロプロピル基、シクロブチル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基
等である。
【0046】「炭素数3乃至7個のシクロアルキルオキ
シ基」とは、前述の炭素数3乃至7個のシクロアルキル
基を有するシクロアルキルオキシ基を意味し、具体的に
はシクロプロピルオキシ基、シクロブチルオキシ基、シ
クロペンチルオキシ基、シクロヘキシルオキシ基、シク
ロヘプチルオキシ基等である。
【0047】「アリール基」とは、フェニル基、ナフチ
ル基、ビフェニル基等である。
【0048】「5乃至6員の飽和複素環」とは、窒素原
子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至2個の複
素原子を有する5乃至6員の飽和複素環を意味し、具体
的にはピロリジン環、テトラヒドロフラン環、イミダゾ
リジン環、モルホリン環、ピペリジン環、ピペラジン
環、テトラヒドロピラン環等である。
【0049】「5乃至6員の窒素原子含有飽和複素環
基」とは、窒素原子を含有し、場合により酸素原子又は
硫黄原子を含んでいてもよい5乃至6員の飽和複素環基
を意味し、具体的にはピロリジニル基、イミダゾリジニ
ル基、モルホリノ基、ピペリジル基、ピペラジニル基等
である。
【0050】「アルカリ金属」とは、リチウム、ナトリ
ウム、カリウム等である。以下、より具体的に述べる
が、必ずしも下記に限定されるものではない。
【0051】R1、R2における「炭素数1乃至4個の低
級アルキル基」としては、好ましくはメチル基、エチル
基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基であり、特
に好ましいのはメチル基、エチル基である。
【0052】R1、R2における低級アルキル基の置換基
である「炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基」として
は、好ましいのはメトキシ基である。
【0053】R1、R2における低級アルキル基の置換基
である「炭素数3乃至7個のシクロアルキル基」として
は、好ましいのはシクロプロピル基である。
【0054】R1、R2における低級アルキル基の置換基
である「アリール基」としては、好ましいのはフェニル
基である。
【0055】R1、R2における低級アルキル基の「置換
されていてもよい」としては、好ましくは1乃至2個の
置換基で置換されていてもよいことであり、特に好まし
くは1個の置換基で置換されていてもよいことである。
【0056】R1、R2における「置換されていてもよい
炭素数1乃至4個の低級アルキル基」としては、好まし
くはメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、ブチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−メトキシ
エチル基、シクロプロピルメチル基、ベンジル基であ
る。
【0057】R1、R2における「炭素数1乃至4個の低
級アルコキシ基」としては、好ましくはメトキシ基であ
る。
【0058】R1、R2における「炭素数1乃至4個のハ
ロゲン化低級アルキル基」としては、好ましくはフルオ
ロエチル基、トリフルオロエチル基である。
【0059】R1、R2における「炭素数3乃至7個のシ
クロアルキル基」としては、好ましくはシクロプロピル
基である。
【0060】R1、R2における「アリール基」として
は、好ましくはフェニル基である。
【0061】R1、R2におけるR1とR2が一緒になっ
て、形成される「5乃至6員の飽和複素環」としては、
好ましくはピロリジン環、ピペリジン環、ピペラジン環
であり、特に好ましくはピロリジン環、ピペラジン環で
ある。
【0062】R1、R2におけるR1とR2が一緒になっ
て、形成される5乃至6員の飽和複素環の置換基である
「炭素数1乃至4個の低級アルキル基」としては、好ま
しくはメチル基である。
【0063】R1、R2におけるR1とR2が一緒になっ
て、形成される5乃至6員の飽和複素環の「置換されて
いてもよい」としては、好ましくは1乃至2個の置換基
で置換されていてもよいことであり、特に好ましくは1
個の置換基で置換されていてもよいことである。
【0064】R1、R2としては、好ましくは水素原子、
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブ
チル基、2−ヒドロキシエチル基、2−メトキシエチル
基、シクロプロピルメチル基、ベンジル基、メトキシ
基、2−フルオロエチル基、2,2,2−トリフルオロ
エチル基、シクロプロピル基、フェニル基、又はR1
2が一緒になってピロリジン環、4−メチルピペラジ
ン環であり、特に好ましくはエチル基である。
【0065】R3、R4における「ハロゲン原子」として
は、好ましくはフッ素原子である。
【0066】R3、R4における「炭素数1乃至4個の低
級アルキル基」としては、メチル基である。
【0067】R3、R4における「炭素数1乃至4個の低
級アルコキシ基」としては、好ましくはメトキシ基、プ
ロポキシ基である
【0068】R3、R4におけるアミノ基の置換基である
「炭素数1乃至4個の低級アルキル基」としては、好ま
しくはメチル基、エチル基である。
【0069】R3、R4におけるアミノ基の置換基である
「炭素数1乃至4個の低級アルキルスルホニル基」とし
ては、好ましくはメチルスルホニル基である。
【0070】R3、R4におけるアミノ基の「置換されて
いてもよい」としては、1乃至2個の置換基で置換され
ていてもよいことである。
【0071】R3、R4における「置換されていてもよい
アミノ基」としては、好ましくはメチルアミノ基、ジメ
チルアミノ基、ジエチルアミノ基、メチルスルホニルア
ミノ基である。
【0072】R3、R4としては、好ましくは水素原子、
フッ素原子、メチル基、メトキシ基、プロポキシ基、メ
チルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、
メチルスルホニルアミノ基であり、特に好ましくは水素
原子である。
【0073】R5における「ハロゲン原子」としては、
好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子である。
【0074】R5における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基であり、特に好ましくはエチル基で
ある。
【0075】R5における低級アルキル基の置換基であ
る「炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基」としては、
好ましくはメトキシ基である。
【0076】R5における低級アルキル基の「置換され
ていてもよい」としては、好ましくは1乃至2個の置換
基で置換されていてもよいことであり、特に好ましくは
1個の置換基で置換されていてもよいことである。
【0077】R5における「置換されていてもよい炭素
数1乃至4個の低級アルキル基」としては、好ましくは
メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、2
−ヒドロキシエチル基、2−メトキシエチル基であり、
特に好ましくはエチル基である。
【0078】R5における「炭素数1乃至4個のハロゲ
ン化低級アルキル基」としては、好ましくはトリフルオ
ロメチル基である。
【0079】R5における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルコキシ基」としては、好ましくはメトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基である。
【0080】R5における低級アルコキシ基の置換基で
ある「ハロゲン原子」としては、好ましくはフッ素原子
である。
【0081】R5における低級アルコキシ基の置換基で
ある「炭素数3乃至7個のシクロアルキル基」として
は、好ましくはシクロプロピル基である。
【0082】R5における低級アルキル基の「置換され
ていてもよい」としては、好ましくは1乃至3個の置換
基で置換されていてもよいことである。
【0083】R5における「置換されていてもよい炭素
数1乃至4個の低級アルコキシ基」としては、好ましく
はメトキシ基、エトキシ基、シクロプロピルメトキシ
基、トリフルオロエトキシ基であり、特に好ましくはメ
トキシ基である。
【0084】R5における「炭素数2乃至5個の低級ア
ルカノイル基」としては、好ましくはアセチル基であ
る。
【0085】R5におけるカルバモイル基の置換基であ
る「炭素数1乃至4個の低級アルキル基」としては、好
ましくはメチル基である。
【0086】R5におけるカルバモイル基の「置換され
ていてもよい」としては、1乃至2個の置換基で置換さ
れていてもよいことである。
【0087】R5における「置換されていてもよいカル
バモイル基」としては、好ましくはカルバモイル基、メ
チルカルバモイル基、ジメチルカルバモイル基ある。
【0088】R5における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキルスルホニル基」としては、好ましくはメチルスル
ホニル基である。
【0089】R5における「炭素数2乃至5個の低級ア
ルコキシカルボニル基」としては、好ましくはメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基である。
【0090】R5におけるアミノ基の置換基である低級
アルキル基の置換基である「ハロゲン原子」としては、
好ましくはフッ素原子である。
【0091】R5におけるアミノ基の置換基である低級
アルキル基の置換基である「炭素数3乃至7個のシクロ
アルキル基」としては、好ましくはシクロプロピル基で
ある。
【0092】R5におけるアミノ基の置換基である「置
換されていてもよい炭素数1乃至4個の低級アルキル
基」としては、好ましくはメチル基、エチル基、プロピ
ル基、フルオロエチル基、シクロプロピルメチル基であ
る。
【0093】R5におけるアミノ基の置換基である「炭
素数2乃至5個の低級アルカノイル基」としては、好ま
しくはアセチル基である。
【0094】R5におけるアミノ基の置換基である「炭
素数2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基」として
は、好ましくはメトキシカルボニル、tert−ブトキ
シカルボニル基である。
【0095】R5におけるアミノ基の置換基である「炭
素数1乃至4個の低級アルキルスルホニル基」として
は、好ましくはメチルスルホニル基である。
【0096】R5におけるアミノ基の置換基である「炭
素数3乃至7個のシクロアルキル基」としては、好まし
くはシクロプロピル基である。
【0097】R5におけるアミノ基の「置換されていて
もよい」としては、1乃至2個の置換基で置換されてい
てもよいことである。
【0098】R5における「置換されていてもよいアミ
ノ基」としては、好ましくはアミノ基、メチルアミノ
基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミ
ノ基、N−エチル−N−メチルアミノ基、N−メチル−
N−プロピルアミノ基、N−(2−フルオロエチル)−
N−メチルアミノ基、N−(シクロプロピルメチル)−
N−メチルアミノ基、アセチルアミノ基、N−アセチル
−N−メチルアミノ基、N−シクロプロピル−N−メチ
ルアミノ基、N−(メトキシカルボニル)アミノ基、N
−(tert−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミ
ノ基、N−(メチルスルホニル)アミノ基であり、特に
好ましくはジメチルアミノ基である。
【0099】R5における「5乃至6員の窒素原子含有
飽和複素環基」としては、好ましくはピロリジニル基、
ピペリジル基である。
【0100】R5における「炭素数3乃至7個のシクロ
アルキル基」としては、好ましくはシクロプロピル基、
シクロペンチル基である。
【0101】R5における「炭素数3乃至7個のシクロ
アルキルオキシ基」としては、好ましくはシクロプロピ
ルオキシ基、シクロペンチルオキシ基である。
【0102】R5としては、好ましくは水素原子、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、イソプロピル基、2−ヒドロキシエチル基、
2−メトキシエチル基、トリフルオロメチル基、メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、2,2,2−トリフ
ルオロエトキシ基、シクロプロピルメトキシ基、アセチ
ル基、ニトロ基、シアノ基、カルバモイル基、メチルカ
ルバモイル基、ジメチルカルバモイル基、メチルスルホ
ニル基、カルボキシ基、メトキシカルボニル基、エトキ
シカルボニル基、アミノ基、メチルアミノ基、エチルア
ミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、N−エ
チル−N−メチルアミノ基、N−メチル−N−プロピル
アミノ基、N−(2−フルオロエチル)−N−メチルア
ミノ基、N−(シクロプロピルメチル)−N−メチルア
ミノ基、アセチルアミノ基、N−アセチル−N−メチル
アミノ基、N−シクロプロピル−N−メチルアミノ基、
N−(メトキシカルボニル)アミノ基、N−(tert
−ブトキシカルボニル)−N−メチルアミノ基、N−
(メチルスルホニル)アミノ基、ピロリジニル基、ピペ
リジル基、シクロプロピル基、シクロペンチル基、シク
ロプロピルオキシ基、シクロペンチルオキシ基であり、
特に好ましくはエチル基、プロピル基、イソプロピル
基、メトキシ基、ジメチルアミノ基である。
【0103】R6における「ハロゲン原子」としては、
好ましくは塩素原子、臭素原子である。
【0104】R6における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基、エチル基で
ある。
【0105】R6におけるアミノ基の置換基である「炭
素数1乃至4個の低級アルキル基」としては、好ましく
はメチル基、エチル基である。
【0106】R6におけるアミノ基の「置換されていて
もよい」としては、1乃至2個の置換基で置換されてい
てもよいことである。
【0107】R6における「置換されていてもよいアミ
ノ基」としては、好ましくはメチルアミノ基、エチルア
ミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基である。
【0108】R6における「炭素数2乃至5個の低級ア
ルコキシカルボニル基」としては、好ましくはメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカル
ボニル基である。
【0109】R6における「炭素数2乃至5個の低級ア
ルカノイル基」としては、好ましくはアセチル基であ
る。
【0110】R6における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキルチオ基」としては、好ましくはメチルチオ基、エ
チルチオ基である。
【0111】R6における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキルスルフィニル基」としては、好ましくはメチルス
ルフィニル基、エチルスルフィニル基である。
【0112】R6における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキルスルホニル基」としては、好ましくはメチルスル
ホニル基、エチルスルホニル基である。
【0113】R6における「炭素数3乃至7個のシクロ
アルキル基」としては、好ましくはシクロプロピル基、
シクロペンチル基である。
【0114】R6における「5乃至6員の飽和複素環
基」としては、好ましくはピペラジニル基である。
【0115】R16における「炭素数1乃至6個のアルキ
ル基」としては、好ましくはメチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、ペンチル基、1−
エチルプロピル基であり、特に好ましくはメチル基であ
る。
【0116】R16におけるアルキル基の置換基である
「炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基」としては、好
ましくはメトキシ基である。
【0117】R16におけるアルキル基の置換基であるア
ミノ基の置換基である「炭素数1乃至4個の低級アルキ
ル基」としては、好ましくはメチル基である。
【0118】R16におけるアルキル基の置換基であるア
ミノ基の「置換されていてもよい」としては、1乃至2
個の置換基で置換されていてもよいことである。
【0119】R16におけるアルキル基の置換基である
「置換されていてもよいアミノ基」としては、好ましく
はジメチルアミノ基である。
【0120】R16におけるアルキル基の置換基である
「炭素数2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基」と
しては、好ましくはメトキシカルボニル基である。
【0121】R16におけるアルキル基の置換基である
「炭素数3乃至7個のシクロアルキル基」としては、好
ましくはシクロプロピル基である。
【0122】R16におけるアルキル基の「置換されてい
てもよい」としては、好ましくは1乃至2個の置換基で
置換されていてもよいことであり、特に好ましくは1個
の置換基で置換されていてもよいことである。
【0123】R16における「置換されていてもよい炭素
数1乃至6個のアルキル基」としては、好ましくはメチ
ル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、ペンチル基、1−エチルプロピル基、2−ヒドロキ
シエチル基、メトキシメチル基、2,2,2−トリフル
オロエチル基、シアノメチル基、3−(ジメチルアミ
ノ)プロピル基、カルボキシメチル基、メトキシカルボ
ニルメチル基、シクロプロピルメチル基である。
【0124】R16における「炭素数2乃至4個の低級ア
ルケニル基」としては、好ましくはアリル基、2−メチ
ル−2−プロペニル基である。
【0125】R16における「炭素数2乃至4個の低級ア
ルキニル基」としては、好ましくは2−プロピニル基、
2−ブチニル基である。
【0126】R16におけるカルバモイル基の置換基であ
る「炭素数1乃至4個の低級アルキル基」としては、好
ましくはメチル基である。
【0127】R16におけるカルバモイル基の「置換され
ていてもよい」としては、1乃至2個の置換基で置換さ
れていてもよいことである。
【0128】R16における「置換されていてもよいカル
バモイル基」としては、好ましくはジメチルカルバモイ
ル基である。
【0129】R16における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキルスルホニル基」としては、好ましくはメチルスル
ホニル基、エチルスルホニル基である。
【0130】R16における「炭素数3乃至7個のシクロ
アルキル基」としては、好ましくはシクロプロピル基、
シクロペンチル基である。
【0131】R16における「アリール基」としては、好
ましくはフェニル基である。
【0132】R6としては、好ましくは水素原子、塩素
原子、臭素原子、メチル基、エチル基、メチルアミノ
基、エチルアミノ基、ジメチルアミノ基、ジエチルアミ
ノ基、シアノ基、カルボキシ基、メトキシカルボニル
基、エトキシカルボニル基、プロポキシカルボニル基、
アセチル基、カルバモイル基、メチルチオ基、エチルチ
オ基、メチルスルフィニル基、エチルスルフィニル基、
メチルスルホニル基、エチルスルホニル基、シクロプロ
ピル基、シクロペンチル基、ピペラジニル基、水酸基、
メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキ
シ基、ブトキシ基、ペンチルオキシ基、1−エチルプロ
ピルオキシ基、2−ヒドロキシエトキシ基、メトキシメ
トキシ基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、シア
ノメトキシ基、3−(ジメチルアミノ)プロポキシ基、
カルボキシメトキシ基、メトキシカルボニルメトキシ
基、シクロプロピルメトキシ基、トリフルオロメトキシ
基、アリルオキシ基、2−メチルアリルオキシ基、2−
プロピニルオキシ基、2−ブチニルオキシ基、ジメチル
カルバモイルオキシ基、メチルスルホニルオキシ基、エ
チルスルホニルオキシ基、ホスホノオキシ基、シクロプ
ロピルオキシ基、シクロペンチルオキシ基、フェノキシ
基、ベンジルオキシ基であり、特に好ましくは、メトキ
シ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、
ブトキシ基、アリルオキシ基、2−プロピニルオキシ
基、2,2,2−トリフルオロエトキシ基、エトキシカ
ルボニル基である。
【0133】R5、R16におけるR5とR16が一緒になっ
て、形成される「5乃至6員の飽和複素環」としては、
好ましくはテトラヒドロフラン環、テトラヒドロピラン
環、モルホリン環である。
【0134】R5、R16におけるR5とR16が一緒になっ
て、形成される5乃至6員の飽和複素環の置換基である
「炭素数1乃至4個の低級アルキル基」としては、好ま
しくはメチル基である。
【0135】R5、R16におけるR5とR16が一緒になっ
て、形成される5乃至6員の飽和複素環の「置換されて
いてもよい」としては、好ましくは1乃至3個の置換基
で置換されていてもよいことであり、特に好ましくは1
乃至2個の置換基で置換されていてもよいことである。
【0136】R5、R16におけるR5とR16が一緒になっ
て、形成される「置換されていてもよい5乃至6員の飽
和複素環」としては、好ましくはテトラヒドロフラン
環、モルホリン環、3,3−ジメチルテトラヒドロフラ
ン環、2,2−ジメチルテトラヒドロフラン環、テトラ
ヒドロピラン環、2,2−ジメチルテトラヒドロピラン
環、4−メチルモルホリン環、4−メチル−3−オキソ
モルホリン環である。
【0137】R7における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルコキシ基」としては、好ましくはメトキシ基、エトキ
シ基、tert−ブトキシ基であり、好ましくはメトキ
シ基、エトキシ基である。
【0138】R17、R18における「炭素数1乃至4個の
低級アルキル基」としては、好ましくはメチル基、エチ
ル基、プロピル基であり、好ましくはメチル基、エチル
基である。
【0139】R17、R18における「炭素数1乃至4個の
低級アルコキシ基」としては、好ましくはメトキシ基で
ある。
【0140】R17、R18におけるR17とR18が一緒にな
って、形成される「5乃至6員の飽和複素環」として
は、好ましくはピロリジン環である。
【0141】R7としては、好ましくは水酸基、メトキ
シ基、エトキシ基、tert−ブトキシ基、メチルアミ
ノ基、エチルアミノ基、プロピルアミノ基、ジメチルア
ミノ基、ジエチルアミノ基、N−メチル−N−メトキシ
アミノ基、ベンジルアミノ基、1−ピロリジニル基であ
り、特に好ましくはメトキシ基、エトキシ基である。
【0142】R8における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基、エチル基、
プロピル基、ブチル基であり、特に好ましくはメチル
基、エチル基、プロピル基である。
【0143】R8における低級アルキル基の置換基であ
る「炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基」としては、
好ましくはメトキシ基である。
【0144】R8における低級アルキル基の置換基であ
るアミノ基の置換基である「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基、エチル基で
ある。
【0145】R8における低級アルキル基の置換基であ
るアミノ基の「置換されていてもよい」としては、1乃
至2個の置換基で置換されていてもよいことである。
【0146】R8における低級アルキル基の置換基であ
る「置換されていてもよいアミノ基」としては、好まし
くはジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基である。
【0147】R8における低級アルキル基の「置換され
ていてもよい」としては、好ましくは1乃至2個の置換
基で置換されていてもよいことであり、特に好ましくは
1個の置換基で置換されていてもよいことである。
【0148】R8としては、好ましくはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ブチル基、メトキシメチル基、ジメ
チルアミノメチル基、ジエチルアミノメチル基であり、
特に好ましくはメチル基、エチル基、プロピル基、ブチ
ル基、メトキシメチル基である。
【0149】R9における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基、エチル基、
プロピル基であり、好ましくはプロピル基である。
【0150】R9における「アリール基」としては、好
ましくはフェニル基である。
【0151】R9におけるアミノスルホニル基の置換基
である「炭素数1乃至4個の低級アルキル基」として
は、好ましくはメチル基、エチル基であり、特に好まし
くはエチル基である。
【0152】R9におけるアミノスルホニル基の「置換
されていてもよい」としては、1乃至2個の置換基で置
換されていてもよいことである。
【0153】R9における「置換されていてもよいアミ
ノスルホニル基」としては、好ましくはジエチルアミノ
スルホニル基である。
【0154】R19における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基である。
【0155】R19における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルコキシ基」としては、好ましくはメトキシ基、エトキ
シ基、プロポキシ基、ブトキシ基、tert−ブトキシ
基であり、特に好ましくはメトキシ基、エトキシ基であ
る。
【0156】R19における「炭素数3乃至7個のシクロ
アルキル基」としては、好ましくはシクロプロピル基、
シクロペンチル基であり、特に好ましくはシクロプロピ
ル基である。
【0157】R19における「アリール基」としては、好
ましくはフェニル基である。
【0158】R20、R21における「炭素数1乃至4個の
低級アルキル基」としては、好ましくはメチル基、エチ
ル基、プロピル基であり、特に好ましくはエチル基であ
る。
【0159】R20、R21における「炭素数3乃至7個の
シクロアルキル基」としては、好ましくはシクロヘキシ
ル基である。
【0160】R20、R21における「アリール基」として
は、好ましくはフェニル基である。
【0161】R20、R21におけるR20とR21が一緒にな
って、形成される「5乃至6員の飽和複素環」として
は、好ましくはピロリジン環である。
【0162】R9としては、好ましくは水素原子、メチ
ル基、エチル基、プロピル基、フェニル基、ジエチルア
ミノスルホニル基、カルボキシ基、アセチル基、プロピ
オニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、
メトキシカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポ
キシカルボニル基、ブトキシカルボニル基、tert−
ブトキシカルボニル基、シクロプロパンカルボニル基、
シクロペンタンカルボニル基、ベンゾイル基、メチルカ
ルバモイル基、エチルカルバモイル基、プロピルカルバ
モイル基、ジメチルカルバモイル基、ジエチルカルバモ
イル基、シクロヘキシルカルバモイル基、フェニルカル
バモイル基、ベンジルカルバモイル基、1−ピロリジニ
ルカルバモイル基であり、特に好ましくはジエチルアミ
ノスルホニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカル
ボニル基、シクロプロパンカルボニル基である。
【0163】R10における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基である。
【0164】R10における低級アルキル基の置換基であ
る「炭素数2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基」
としては、好ましくはメトキシカルボニル基である。
【0165】R10における低級アルキル基の「置換され
ていてもよい」としては、好ましくは1乃至2個の置換
基で置換されていてもよいことであり、特に好ましくは
1個の置換基で置換されていてもよいことである。
【0166】R10における「置換されていてもよい炭素
数1乃至4個の低級アルキル基」としては、好ましくは
メチル基、メトキシカルボニルメチル基である。
【0167】R10としては、好ましくは水素原子、メチ
ル基、メトキシカルボニルメチル基であり、特に好まし
くは水素原子である。
【0168】R11における「ハロゲン原子」としては、
好ましくはフッ素原子である。
【0169】R11における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基である。
【0170】R11としては、好ましくは水素原子、フッ
素原子、ニトロ基、メチル基であり、特に好ましくは水
素原子である。
【0171】R12における「ハロゲン原子」としては、
好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子であり、特
に好ましくは塩素原子である。
【0172】R12における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基である。
【0173】R12における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルコキシ基」としては、好ましくはメトキシ基である。
【0174】R12としては、好ましくは水素原子、塩素
原子、フッ素原子、臭素原子、ニトロ基、メチル基、ト
リフルオロメチル基、メトキシ基であり、特に好ましく
は塩素原子、ニトロ基である。
【0175】R13における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルコキシカルボニル基」としては、好ましくはメトキシ
カルボニル基、tert−ブトキシカルボニル基であ
り、特に好ましくはメトキシカルボニル基である。
【0176】R22における「アルカリ金属」としては、
好ましくはナトリウム、カリウムである。
【0177】R22としては、好ましくは水素原子、ナト
リウム、カリウムである。
【0178】R23における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基、エチル基、
プロピル基、イソブチル基である。
【0179】R23における低級アルキル基の置換基であ
る「アリール基」としては、好ましくはフェニル基であ
る。
【0180】R23における低級アルキル基の置換基であ
る「炭素数2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基」
としては、好ましくはメトキシカルボニル基、エトキシ
カルボニル基である。
【0181】R23における低級アルキル基の「置換され
ていてもよい」としては、好ましくは1乃至3個の置換
基で置換されていてもよいことであり、特に好ましくは
1乃至2個の置換基で置換されていてもよいことであ
る。
【0182】R23における「置換されていてもよい炭素
数1乃至4個の低級アルキル基」としては、好ましくは
ベンジル基、カルボキシメチル基、エトキシカルボニル
メチル基、1−カルボキシエチル基、1−(エトキシカ
ルボニル)エチル基、2−メトキシカルボニルエチル
基、1−カルボキシプロピル基、1−(メトキシカルボ
ニル)プロピル基、1−カルボキシ−2−メチルプロピ
ル基、1−(エトキシカルボニル)−2−メチルプロピ
ル基、(カルボキシ)(フェニル)メチル基、(メトキ
シカルボニル)(フェニル)メチル基、1−カルボキシ
−2−フェニルエチル基、1−メトキシカルボニル−2
−フェニルエチル基である。
【0183】R23における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキルスルホニル基」としては、好ましくはメチルスル
ホニル基である。
【0184】R23における「アリール基」としては、好
ましくはフェニル基である。
【0185】R23におけるアリール基の「置換されてい
てもよい」としては、好ましくは1乃至2個の置換基で
置換されていてもよいことであり、特に好ましくは1個
の置換基で置換されていてもよいことである。
【0186】R23における「置換されていてもよいアリ
ール基」としては、好ましくは4−カルボキシフェニル
基である。
【0187】R25における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基、エチル基、
プロピル基である。
【0188】R25としては、好ましくは水素原子であ
る。
【0189】R23としては、好ましくはメチル基、エチ
ル基、プロピル基、ベンジル基、カルボキシメチル基、
エトキシカルボニルメチル基、1−カルボキシエチル
基、1−(エトキシカルボニル)エチル基、2−カルボ
キシエチル基、1−カルボキシプロピル基、1−(メト
キシカルボニル)プロピル基、1−カルボキシ−2−メ
チルプロピル基、1−(エトキシカルボニル)−2−メ
チルプロピル基、(カルボキシ)(フェニル)メチル
基、(メトキシカルボニル)(フェニル)メチル基、1
−カルボキシ−2−フェニルエチル基、1−メトキシカ
ルボニル−2−フェニルエチル基、4−カルボキシフェ
ニル基、メチルスルホニル基である。
【0190】R13としては、好ましくは水酸基、ナトリ
ウムオキシ基、カリウムオキシ基、ホスホノオキシ基、
ベンジルオキシ基、カルボキシメトキシ基、エトキシカ
ルボニルメトキシ基、1−カルボキシエトキシ基、1−
(エトキシカルボニル)エトキシ基、2−カルボキシエ
トキシ基、2−カルボキシエチルアミノ基、1−カルボ
キシプロポキシ基、1−(メトキシカルボニル)プロポ
キシ基、1−カルボキシ−2−メチルプロポキシ基、1
−(エトキシカルボニル)−2−メチルプロポキシ基、
(カルボキシ)(フェニル)メトキシ基、(メトキシカ
ルボニル)(フェニル)メトキシ基、1−カルボキシ−
2−フェニルエトキシ基、1−メトキシカルボニル−2
−フェニルエトキシ基、4−カルボキシフェノキシ基、
カルボキシ基、アミノ基、ジメチルアミノ基、N−エチ
ル−N−プロピルアミノ基、メチルスルホニルアミノ
基、メトキシカルボニル基、tert−ブトキシカルボ
ニル基であり、特に好ましくは水酸基、ナトリウムオキ
シ基、カリウムオキシ基である。
【0191】R14における「ハロゲン原子」としては、
好ましくはフッ素原子、塩素原子、臭素原子であり、特
に好ましくは塩素原子である。
【0192】R14における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基である。
【0193】R14における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルコキシ基」としては、好ましくはメトキシ基である。
【0194】R14におけるアミノ基の置換基である「炭
素数1乃至4個の低級アルキル基」としては、好ましく
はメチル基である。
【0195】R14におけるアミノ基の置換基である低級
アルキルスルホニル基の置換基である「ハロゲン原子」
としては、好ましくはフッ素原子である。
【0196】R14におけるアミノ基の置換基である低級
アルキルスルホニル基の「置換基されていてもよい」と
しては、1乃至3個の置換基で置換されていてもよいこ
とである。
【0197】R14におけるアミノ基の置換基である「置
換されていてもよい低級アルキルスルホニル基」として
は、好ましくはメチルスルホニル基、トリフルオロメチ
ルスルホニル基である。
【0198】R14におけるアミノ基の置換基である「炭
素数2乃至5個の低級アルカノイル基」としては、好ま
しくはアセチル基である。
【0199】R14におけるアミノ基の「置換されていて
もよい」としては、1乃至2個の置換基で置換されてい
てもよいことである。
【0200】R14における「置換されていてもよいアミ
ノ基」としては、好ましくはジメチルアミノ基、メチル
スルホニルアミノ基、トリフルオロメチルスルホニルア
ミノ基、アセチルアミノ基である。
【0201】R14における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキルスルホニル基」としては、好ましくはメチルスル
ホニル基である。
【0202】R14における「炭素数2乃至5個の低級ア
ルカノイル基」としては、好ましくはアセチル基であ
る。
【0203】R14における「炭素数2乃至5個の低級ア
ルコキシカルボニル基」としては、好ましくはメトキシ
カルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカル
ボニル基、イソプロポキシカルボニル基、tert−ブ
トキシカルボニル基である。
【0204】R14におけるカルバモイル基の置換基であ
る「炭素数1乃至4個の低級アルキル基」としては、好
ましくはメチル基である。
【0205】R14におけるカルバモイル基の「置換され
ていてもよい」としては、好ましくは1乃至2個の置換
基で置換されていてもよいことである。
【0206】R14における「置換されていてもよいカル
バモイル基」としては、好ましくはカルバモイル基、ヒ
ドロキシカルバモイル基、メチルカルバモイル基、ジメ
チルカルバモイル基である。
【0207】R14としては、好ましくは水素原子、フッ
素原子、塩素原子、臭素原子、メチル基、メトキシ基、
ニトロ基、トリフルオロメチル基、アミノ基、ジメチル
アミノ基、メチルスルホニルアミノ基、トリフルオロメ
チルスルホニルアミノ基、アセチルアミノ基、アミノス
ルホニル基、メチルスルホニル基、アセチル基、メトキ
シカルボニル基、エトキシカルボニル基、プロポキシカ
ルボニル基、イソプロポキシカルボニル基、tert−
ブトキシカルボニル基、カルボキシ基、カルバモイル
基、ヒドロキシカルバモイル基、メチルカルバモイル
基、ジメチルカルバモイル基、シアノ基であり、特に好
ましくは塩素原子、ニトロ基である。
【0208】R15における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基である。
【0209】R15における「ハロゲン原子」としては、
好ましくはフッ素原子、塩素原子であり、特に好ましく
はフッ素原子である。
【0210】R15としては、好ましくは水素原子、メチ
ル基、フッ素原子、塩素原子、ニトロ基、水酸基であ
り、特に好ましくは水素原子である。
【0211】R24における「炭素数1乃至4個の低級ア
ルキル基」としては、好ましくはメチル基である。
【0212】更に具体的に述べるならば、前述の一般式
(I)において最も好ましい組み合わせは、Aが前述の
一般式(II)で示される基で、R1及びR2がエチル基
であり、R3、R4、R10、R11及びR15が水素原子であ
り、R5がメトキシ基又はジメチルアミノ基であり、R6
がメトキシ基であり、R12が塩素原子であり、R13が水
酸基であり、R14が塩素原子又はニトロ基である場合で
ある。
【0213】「医薬上許容し得る塩」とは、前述の一般
式(I)で示される化合物と無毒性の塩を形成するもの
であれば如何なるものであってもよいが、例えば塩酸
塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、硫酸塩、硝酸塩、
リン酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、過塩素酸塩等の無機酸
塩;ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、プロピオン
酸塩、シュウ酸塩、グリコール酸塩、コハク酸塩、乳酸
塩、マレイン酸塩、ヒドロキシマレイン酸塩、メチルマ
レイン酸塩、フマール酸塩、アジピン酸塩、酒石酸塩、
リンゴ酸塩、クエン酸塩、安息香酸塩、ケイ皮酸塩、ア
スコルビン酸塩、サリチル酸塩、2−アセトキシ安息香
酸塩、ニコチン酸塩、イソニコチン酸塩等の有機酸塩;
メタンスルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、イセチオン
酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸
塩、ナフタレンスルホン酸塩等のスルホン酸塩;アスパ
ラギン酸塩、グルタミン酸塩等の酸性アミノ酸塩;ナト
リウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;マグネシウ
ム塩、カルシウム塩等のアルカリ土類金属塩;アンモニ
ウム塩;トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、ピ
リジン塩、ピコリン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、
N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩等の有機塩基
塩;リジン塩、アルギニン塩等のアミノ酸塩等を挙げる
ことができる。また、場合によっては水和物、またはア
ルコール等との溶媒和物であってもよい。
【0214】本発明化合物は、優れたCRF受容体拮抗
作用を有し、従ってCRFの誘発又は促進される疾患の
予防又は治療薬として期待される。一般式(I)で示さ
れる本発明化合物、その医薬上許容し得る塩又はその水
和物若しくは溶媒和物を医薬製剤として用いる場合に
は、通常、それ自体公知の薬理学的許容される担体、賦
形剤、希釈剤、増量剤、崩壊剤、安定剤、保存剤、緩衝
剤、乳化剤、芳香剤、着色剤、甘味剤、粘稠剤、矯味
剤、溶解補助剤、その他の添加剤、具体的には水、植物
油、エタノール又はベンジルアルコールのようなアルコ
ール、ポリエチレングリコール、グリセロールトリアゼ
テートゼラチン、ラクトース、デンプン等のような炭水
化物、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ラノリン、
ワセリン等と混合して錠剤、丸剤、散剤、顆粒剤、坐
剤、注射剤、点眼剤、液剤、カプセル剤、トローチ剤、
エアゾール剤、エリキシル剤、懸濁剤、乳剤、シロップ
剤等の形態により経口又は非経口的に投与することがで
きる。また、本発明化合物は人用医薬としての使用は勿
論、動物用医薬としても使用可能である。投与量は、疾
患の種類及び程度、投与する化合物並びに投与経路、患
者の年齢、性別、体重等により変わり得るが、経口投与
の場合、通常、成人1日あたり化合物(I)を1〜10
00mg、特に50mg〜800mgを投与するのが好
ましい。
【0215】本発明の化合物は例えば下記の方法によっ
て製造することができるが、本発明の化合物の製造方法
は、これらに限定されるものではないことは勿論であ
り、公知の技術を用いることにより、合成することが可
能である。例えば、一般式(I)におけるAが一般式
(II)である場合には、次のような方法で合成するこ
とができる。なお、下記製造方法はR10が特に水素原子
の場合に有効である。
【0216】
【化11】
【0217】(工程1)化合物(V)(式中、R10’は
水素原子であり、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前
述の通りである)は、化合物(IV)(式中、R1
2、R3、R4、R5及びR6は前述の通りである)をメ
タノール、エタノール、ジメチルホルムアミド、エーテ
ル、ジオキサン、テトラヒドロフラン、酢酸エチル等の
有機溶媒、水又はこれらの混合溶媒中、パラジウム炭
素、酸化白金、ラネーニッケル、パラジウム黒、水酸化
パラジウム等の金属触媒存在下、水素ガスにて接触還元
するか、又は化合物(IV)を塩化スズ、亜鉛、鉄、亜
二チオン酸ナトリウム、硫化ナトリウム、二硫化ナトリ
ウム等の還元剤存在下、必要に応じて塩化アンモニウ
ム、塩酸等にて、酢酸エチル、酢酸、メタノール、エタ
ノール、エーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、
ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタン、トルエン
等の有機溶媒、水若しくはこれらの混合溶媒又は無溶媒
中、冷却下乃至加温下で反応させることにより合成する
ことができる。
【0218】(工程2)化合物(I−1)(式中、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R10’、R11、R 12
13、R14及びR15は前述の通りである)は、化合物
(V)(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6及び
10’は前述の通りである)及び化合物(VI)(式
中、X1はハロゲン原子であり、R11、R12、R13、R
14及びR15は前述の通りである)をトリエチルアミン、
ピリジン、N−メチルモルホリン、N−メチルピペリジ
ン等の塩基存在下又は非存在下、ジクロロメタン、クロ
ロホルム、トルエン、エーテル、テトラヒドロフラン、
ジオキサン、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシエタ
ン、酢酸エチル等の有機溶媒若しくはこれらの混合溶媒
又は無溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させることによ
り合成することができる。
【0219】ここで上記化合物(V)は、以下に示すよ
うに化合物(VII)から合成してもよい。 (工程3)化合物(VIII)(式中、R30はtert
−ブトキシカルボニル基、ベンジルオキシカルボニル基
等のアミノ保護基であり、R1、R2、R3、R4、R5
6及びR10’は前述の通りである)は、化合物(VI
I)(式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は前述の
通りである)をジフェニルホスホリルアジド(DPP
A)等及びtert−ブトキシアルコール又はベンジル
アルコール等のアルコールの存在下、トリエチルアミン
等の塩基にて、トルエン、ベンゼン、ジオキサン等の有
機溶媒若しくはこれらの混合溶媒又は無溶媒中、加温下
で反応させることにより合成することができる。
【0220】(工程4)化合物(V)(式中、R1
2、R3、R4、R5、R6及びR10’は前述の通りであ
る)は、化合物(VIII)(式中、R1、R2、R3
4、R5、R6、R10’及びR30は前述の通りである)
を塩酸、臭化水素酸、トリフルオロ酢酸、p−トルエン
スルホン酸、メタンスルホン酸等の酸存在下、ジオキサ
ン、エーテル、ジクロロメタン、テトラヒドロフラン、
メタノール、エタノール、クロロホルム、ベンゼン、ト
ルエン、酢酸エチル等の有機溶媒、水若しくはこれらの
混合溶媒又は無溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させる
か、又は化合物(VIII)をメタノール、エタノー
ル、ジメチルホルムアミド、エーテル、ジオキサン、テ
トラヒドロフラン、酢酸エチル等の有機溶媒、水又はこ
れらの混合溶媒中、パラジウム炭素、酸化白金、ラネー
ニッケル、パラジウム黒、水酸化パラジウム等の金属触
媒存在下、水素ガスにて接触還元することにより合成す
ることにより合成することができる。
【0221】また、一般式(I)におけるR10が水素原
子以外の場合は、上記工程2で合成された化合物(I−
1)を下記工程で処理することによっても合成すること
ができる。
【0222】
【化12】
【0223】(工程5)化合物(I−2)(式中、
10’’はカルボキシ基及び炭素数2乃至5個の低級ア
ルコキシカルボニル基から選ばれる置換基で置換されて
いてもよい炭素数1乃至4個の低級アルキル基であり、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R11、R12、R13、R
14及びR15は前述の通りである)は、化合物(I−1)
(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10’、
11、R12、R13、R14及びR15は前述の通りである)
及びX2−R10’’(式中、X2はハロゲン原子であり、
10’’は前述の通りである)を炭酸カリウム、炭酸ナ
トリウム、炭酸水素ナトリウム、水素化ナトリウム等の
塩基存在下、ジメチルホルムアミド、アセトン、トルエ
ン、テトラヒドロフラン等の有機溶媒又はこれらの混合
溶媒中、加温下で反応させることにより合成することが
できる。
【0224】更に、一般式(I)において定義される化
合物は、上記工程2又は工程5によりそれぞれ対応する
化合物を合成後、下記工程で処理することによっても合
成することができる。即ち、一般式(I)におけるR6
が−OR16等の場合には、例えば上記工程2によりR6
が水酸基である対応する化合物(I−3)を合成した
後、下記工程で処理することにより合成することができ
る。
【0225】
【化13】
【0226】(工程6)化合物(I−4)(式中、
1、R2、R3、R4、R5、R10、R11、R12、R1 3
14、R15及びR16は前述の通りである)は、化合物
(I−3)(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R10
11、R12、R13、R14及びR15は前述の通りである)
及びX2−R16(式中、R16及びX2は前述の通りであ
る)又はトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−ト
リフルオロエチルエステル等を炭酸カリウム、炭酸ナト
リウム、炭酸水素ナトリウム、水素化ナトリウム等の塩
基存在下、ジメチルホルムアミド、アセトン、トルエ
ン、テトラヒドロフラン等の有機溶媒又はこれらの混合
溶媒中、加温下で反応させることにより合成することが
できる。
【0227】一般式(I)におけるR22がアルカリ金属
又はホスホノ基の場合、又はR13が−Y−R23の場合に
は、それぞれ対応するR13が水酸基又はアミノ基である
化合物(I−5)又は化合物(I−7)を上記工程2に
より合成した後、下記工程で処理することにより合成す
ることができる。即ち、R22がアルカリ金属又はホスホ
ノ基である場合には下記工程7により、またR13が−Y
−R23である場合には下記工程8によりそれぞれ合成す
ることができる。
【0228】
【化14】
【0229】(工程7)化合物(I−6)(式中、
22’はアルカリ金属、ホスホノ基であり、R1、R2
3、R4、R5、R6、R10、R11、R12、R14及びR15
は前述の通りである)は、化合物(I−5)(式中、R
1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、R11、R12、R14
及びR15は前述の通りである)を炭酸水素ナトリウム、
炭酸水素カリウム等の存在下、テトラヒドロフラン、エ
ーテル、トルエン、ジメチルホルムアミド、メタノー
ル、エタノール等の有機溶媒若しくは水又はこれらの混
合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させるか、又は化合
物(I−5)及びテトラベンジルピロホスフェート等の
リン酸化剤を水素化ナトリウム等の塩基存在下、テトラ
ヒドロフラン、エーテル、トルエン等の有機溶媒又はこ
れらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させ、次い
で常法の脱保護反応により処理することにより合成する
ことができる。
【0230】
【化15】
【0231】(工程8)化合物(I−8)(式中、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、R11、R12、R
14、R15、R23及びYは前述の通りである)は、化合物
(I−7)(式中、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R
10、R11、R12、R14、R15及びYは前述の通りであ
る)及びX2−R23(式中、R23及びX2は前述の通りで
ある)を炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナト
リウム、水素化ナトリウム等の塩基存在下、ジメチルホ
ルムアミド、アセトン、トルエン、テトラヒドロフラン
等の有機溶媒又はこれらの混合溶媒中、加温下で反応さ
せるか、又は化合物(I−7)及び対応するアルコール
をトリフェニルホスフィン、トリブチルホスフィン等と
アゾジカルボン酸ジイソプロピル、アゾジカルボン酸ジ
エチル、アゾジカルボン酸ジシクロヘキシル等とを組合
せた縮合剤存在下、エーテル、テトラヒドロフラン、ジ
オキサン、ジクロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、
トルエン、ジメチルホルムアミド等の有機溶媒又はこれ
らの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させることに
より合成することができる。
【0232】一般式(I)におけるR14がハロゲン原子
で置換されていてもよい炭素数1乃至4個の低級アルキ
ルスルホニル基で置換されたアミノ基である場合には、
対応するR14がアミノ基である化合物(I−9)を上記
工程2により合成した後、下記工程で処理することによ
り合成することができる。
【0233】
【化16】
【0234】(工程9)化合物(I−10)(式中、R
14’はハロゲン原子で置換されていてもよい炭素数1乃
至4個の低級アルキルスルホニル基で置換されたアミノ
基であり、R1、R2、R3、R4、R5、R6、R10
11、R12、R13及びR15は前述の通りである)は、化
合物(I−9)(式中、R1、R2、R3、R4、R5
6、R10、R 11、R12、R13及びR15は前述の通りで
ある)及びメタンスルホニルクロライド等をピリジン等
の塩基存在下、ジメチルアミノピリジン等にて、クロロ
ホルム、ジクロロメタン等の有機溶媒又はこれら混合溶
媒中、冷却下乃至加温下で反応させるか、又は化合物
(I−9)及び無水トリフルオロメチルスルホン酸等を
ピリジン等の塩基存在下、クロロホルム、ジクロロメタ
ン等の有機溶媒又はこれら混合溶媒中、冷却下乃至加温
下で反応させることにより合成することができる。
【0235】一般式(I)におけるR14が炭素数2乃至
5個の低級アルコキシカルボニル基又は炭素数1乃至4
個の低級アルキル基で置換されていてもよいカルバモイ
ル基である場合には、対応するR14がカルボキシ基であ
る化合物(I−11)を上記工程2により合成した後、
下記工程で処理することにより合成することができる。
【0236】
【化17】
【0237】(工程10)化合物(I−12)(式中、
14’’は炭素数2乃至5個の低級アルコキシカルボニ
ル基又は炭素数1乃至4個の低級アルキル基で置換され
ていてもよいカルバモイル基であり、R1、R2、R3
4、R5、R6、R10、R11、R12、R13及びR15は前
述の通りである)は、化合物(I−11)(式中、
1、R2、R3、R4、R5、R6、R10、R11、R12、R
13及びR15は前述の通りである)を塩化オキサリル、塩
化チオニル、三塩化リン、五塩化リン、オキシ塩化リン
等の酸ハライド化剤存在下、クロロホルム、ジメチルホ
ルムアミド、ジクロロメタン、トルエン、ピリジン等の
有機溶媒又はこれら混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反
応させた後、その反応物にR14’’に対応する低級アル
キルアルコール又は低級アルキルで置換されたアミン若
しくは水酸化アンモニウム等を、クロロホルム、ジクロ
ロメタン、テトラヒドロフラン、ジオキサン等の有機溶
媒又はこれらの混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応さ
せることにより合成することができる。また、R14が炭
素数2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基の場合に
は、化合物(I−11)及びR14’’に対応する低級ア
ルキルアルコールを硫酸等の酸存在下、酢酸エチル等の
有機溶媒若しくは混合溶媒又は無溶媒中、冷却下乃至加
温下で反応させることによっても合成することができ
る。
【0238】一般式(I)におけるR6が炭素数1乃至
4個の低級アルキルスルフィニル基又は炭素数1乃至4
個の低級アルキルスルホニル基である場合には、対応す
るR 6が炭素数1乃至4個の低級アルキルチオ基である
化合物(I−13)を上記工程2により合成した後、下
記工程で処理することにより合成することができる。
【0239】
【化18】
【0240】(工程11)化合物(I−14)(式中、
6’’は炭素数1乃至4個の低級アルキルスルフィニ
ル基又は炭素数1乃至4個の低級アルキルスルホニル基
であり、R1、R2、R3、R4、R5、R10、R11
12、R13、R14及びR15は前述の通りである)は、化
合物(I−13)(式中、R6’は炭素数1乃至4個の
低級アルキルチオ基であり、R1、R2、R3、R4
5、R10、R11、R12、R13、R14及びR1 5は前述の
通りである)をm−クロロ過安息香酸等の酸化剤存在
下、クロロホルム、ジクロロメタン等の有機溶媒又はこ
れら混合溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させることに
より合成することができる。
【0241】一般式(I)におけるR5がアミノ基であ
る場合には、対応するR5がニトロ基である化合物(I
−15)を上記工程2により合成した後、下記工程で処
理することにより合成することができる。
【0242】
【化19】
【0243】(工程12)化合物(I−16)(式中、
1、R2、R3、R4、R6、R10、R11、R12、R13
14及びR15は前述の通りである)は、化合物(I−1
5)(式中、R1、R2、R3、R4、R6、R10、R11
12、R13、R14及びR15は前述の通りである)を塩化
スズ、亜鉛、鉄、亜二チオン酸ナトリウム、硫化ナトリ
ウム、二硫化ナトリウム等の還元剤存在下、必要に応じ
て塩化アンモニウム、塩酸等にて、酢酸エチル、酢酸、
メタノール、エタノール、エーテル、テトラヒドロフラ
ン、ジオキサン、ジイソプロピルエーテル、ジメトキシ
エタン、トルエン等の有機溶媒、水若しくはこれらの混
合溶媒又は無溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させるこ
とにより合成することができる。
【0244】ところで、一般式(I)におけるAが一般
式(III)である場合には、下記の方法によって合成
することができる。なお、下記製造方法はR10が特に水
素原子の場合に有効である。
【0245】
【化20】
【0246】(工程13)化合物(I−17)(式中、
7、R8、R9、R10’、R11、R12、R13、R1 4、R
15及びXは前述の通りである)は、化合物(IX)(式
中、R7、R8、R9、R10’及びXは前述の通りであ
る)及び化合物(VI)(式中、R11、R12、R13、R
14、R15及びX1は前述の通りである)をトリエチルア
ミン、ピリジン、N−メチルモルホリン、N−メチルピ
ペリジン等の塩基存在下又は非存在下、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、トルエン、エーテル、テトラヒドロ
フラン、ジオキサン、ジイソプロピルエーテル、ジメト
キシエタン、酢酸エチル等の有機溶媒若しくはこれらの
混合溶媒又は無溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させる
ことにより合成することができる。また、一般式(II
I)のR7が−NR1718の場合には、R7が水酸基であ
る化合物を上記工程13で合成後、下記工程を行うこと
によっても合成することができる。
【0247】
【化21】
【0248】(工程14)化合物(I−19)[式中、
7’は−NR1718(ここでR17及びR18は前述の通
りである)であり、R8、R9、R10’、R11、R12、R
13、R14、R15及びXは前述の通りである]は、化合物
(I−18)(式中、R8、R9、R10’、R11、R12
13、R14、R15及びXは前述の通りである)を1−エ
チル−3−(3−ジメチルアミノプロピルカルボジイミ
ド・塩酸塩(WSC・HCl)、ジシクロヘキシルカル
ボジイミド(DCC)、ジフェニルホスホリルアジド
(DPPA)、カルボニルジイミダゾール(CDI)等
の縮合剤にて、必要に応じて1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(HOBt)、ヒドロキシスクシンイミド(H
OSu)、N−ヒドロキシ−5−ノルボルネン−2,3
−ジカルボン酸イミド(HONB)等の活性化剤存在
下、ジメチルホルムアミド、ジクロロメタン、クロロホ
ルム、アセトニトリル、テトラヒドロフラン、ジメチル
スルホキシド、トルエン等の有機溶媒又はこれらの混合
溶媒中、冷却下乃至加温下で反応させ、次いで得られた
化合物とNHR1718(式中、R17及びR18は前述の通
りである)をテトラヒドロフラン、トルエン、ジクロロ
メタン、クロロホルム、ジメチルホルムアミド等の有機
溶媒又はこれらの混合溶媒中、加温下で反応させること
により合成することができる。なお、一般式(I)のA
が一般式(III)であって、R10が水素原子以外の
基、R22がアルカリ金属若しくはホスホノ基又はR13
−Y−R23である化合物等は、対応する化合物(I−1
7)又は(I−19)を上記工程13又は14で合成し
た後、それぞれ上記工程5又は工程7乃至10と同様に
処理することによっても合成することができる。
【0249】上記工程で用いられる化合物(IV)、
(VI)、(VII)及び(IX)は市販品から公知の
方法を用いて合成することができ、またその際、予め上
記工程5又は工程7乃至10と同様に処理してから、上
記工程1乃至4又は13を行うことによっても一般式
(I)の化合物を合成することができる。
【0250】また、上記工程1乃至14において用いら
れる化合物の置換基等は、必要に応じて常法により保護
基で保護されたもの又は保護基で保護した後に各工程を
行ってもよく、更にそれら保護基は必要に応じてその都
度常法により脱離してもよく又は最終工程で常法により
脱離してもよい。更に、一般式(I)の塩又はその水和
物若しくは溶媒和物は、必要に応じて常法により合成す
ることができる。
【0251】このようにして得られた化合物(I)は公
知の分離精製手段、例えば、濃縮、減圧濃縮、溶媒抽
出、晶析、再結晶又はクロマトグラフィー等により、単
離精製することができる。
【0252】
【発明の実施の形態】次に製造例、実施例及び試験例を
挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに何
ら限定されるものではない。
【実施例】
【0253】製造例1 N,N−ジエチル−3−エチル−4−ヒドロキシ−5−
ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
【0254】
【化22】
【0255】1) 2−エチルフェノール(30.0
g)のジエチルエーテル(400ml)及び水(400
ml)混合溶液に、氷冷下、硝酸ナトリウム(20.9
g)、濃塩酸(80ml)及び発煙硝酸(0.2ml)
を加え、室温中終夜攪拌した後、有機層を抽出した。ま
た、水層を酢酸エチルで抽出し、先の有機層とあわせ、
水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。
乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン
=1:50)で精製することにより、黄色油状物の2−
エチル−6−ニトロフェノール(17.9g、収率44
%)を得た。
【0256】
【化23】
【0257】2) 塩化スルフリル(49.0ml)の
クロロホルム(300ml)溶液に、氷冷下、ジエチル
アミン(41.0ml)及びトリエチルアミン(31.
0ml)の混合物を滴下した。滴下終了後、室温中3時
間攪拌し、反応液を氷水(600ml)に注ぎ、有機層
を抽出した。有機層を10%塩酸、水及び飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後、減圧濃縮
することにより黄色油状物のジエチルスルファモイルク
ロライド(41.7g、収率61%)を得た。
【0258】次いで、上記1)で得られた2−エチル−
6−ニトロフェノール(5.0g)のニトロベンゼン
(6.5ml)溶液に、氷冷下、上記で得られたジエチ
ルスルファモイルクロライド(5.1g)及び塩化アル
ミニウム(8.8g)を加え、90℃で6時間攪拌し、
更に室温中で12時間攪拌した。この反応液を酢酸エチ
ルに溶解し、氷水に注ぎ、有機層を抽出した。また、水
層を酢酸エチルで抽出し、先の有機層とあわせ、水及び
飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧
濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:10〜
1:5)で精製することにより黄色固体の表題化合物
(8.15g、収率90%)を得た。
【0259】製造例2 5−ジエチルスルファモイル−2,3−ジメトキシ安息
香酸の合成
【0260】
【化24】
【0261】2,3−ジメトキシ安息香酸(4.47
g)にクロロスルホン酸(15ml)を加え、室温中終
夜攪拌した。攪拌後、この反応液を水に注ぎ、析出した
結晶を濾取した。この結晶を水で洗浄し、減圧乾燥する
ことにより淡赤色粉末の粗生成物を得た。この粗生成物
のテトラヒドロフラン(50ml)溶液に、氷冷下、ジ
エチルアミン(10ml)を加え、室温中終夜攪拌し
た。攪拌後、1N塩酸を加え、酸性とし、酢酸エチルで
抽出した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄した後、硫
酸ナトリウムで乾燥した。得られた残渣を減圧濃縮する
ことにより淡褐色固体の表題化合物(4.44g、粗生
成物)を得た。
【0262】製造例3 4−ベンジルオキシ−3,5−ジクロロベンゾイル ク
ロライドの合成
【0263】
【化25】
【0264】1) 3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシ
安息香酸エチル(50.0g)のジメチルホルムアミド
(300ml)溶液に、炭酸カリウム(55.2g)及
びベンジルブロマイド(50ml)を加え、70℃で終
夜攪拌した。攪拌後、濃縮し、水を加え、析出した結晶
を濾取した。得られた結晶を水で洗浄し、減圧乾燥する
ことにより白色結晶の4−ベンジルオキシ−3,5−ジ
クロロ安息香酸エチル(68.9g、定量的)を得た。
【0265】
【化26】
【0266】2) 上記1)で得られた化合物(68.
9g)のテトラヒドロフラン(400ml)及びメタノ
ール(400ml)混合溶液に、4N水酸化リチウム水
溶液(200ml)を加え、室温中終夜攪拌した。攪拌
後、塩酸を加え、酸性とし、析出した結晶を濾取した。
得られた結晶を水で洗浄し、減圧乾燥することにより白
色結晶の4−ベンジルオキシ−3,5−ジクロロ安息香
酸(62.9g、定量的)を得た。
【0267】
【化27】
【0268】3) 上記2)で得られた化合物(62.
9g)のジクロロメタン(400ml)溶液に、氷冷
下、塩化オキサリル(28ml)及びジメチルホルムア
ミド(0.5ml)を加え、室温中終夜攪拌した。反応
液を減圧濃縮し、トルエンで共沸した後、減圧乾燥する
ことにより淡黄色固体の表題化合物(66.8g、粗生
成物)を得た。
【0269】製造例4 3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンゾイル
クロライドの合成
【0270】
【化28】
【0271】1) 3−クロロ−4−ヒドロキシ安息香
酸 1/2水和物(4.06g)の酢酸(30ml)溶
液に、氷冷下、発煙硝酸(3ml)を加え、室温中1.
5時間攪拌した。攪拌後、反応液を氷水に注ぎ、析出し
た結晶を濾取した。得られた結晶を水で洗浄し、減圧乾
燥することにより淡黄色固体の3−クロロ−4−ヒドロ
キシ−5−ニトロ安息香酸(4.27g、粗生成物)を
得た。
【0272】
【化29】
【0273】2) 上記1)で得られた粗生成物(4.
27g)のメタノール(50ml)溶液に、ジメチルア
ミノピリジン(256mg)及びWSC・HCl(4.
53g)を加え、室温中終夜攪拌した。減圧濃縮後、ク
ロロホルムに溶解し、水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥した。乾燥後、減圧濃縮し、得られた
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:2〜1:1)で精製す
ることにより黄色固体の3−クロロ−4−ヒドロキシ−
5−ニトロ安息香酸メチル(1.02g、収率20%)
を得た。
【0274】
【化30】
【0275】3) 上記2)で得られた化合物(1.0
2g)のテトラヒドロフラン(20ml)及びメタノー
ル(20ml)混合溶液に、4N水酸化リチウム水溶液
(5ml)を加え、終夜加熱還流した。反応液に塩酸を
加え、酸性とし、析出した結晶を濾取した。得られた結
晶を水で洗浄し、減圧乾燥することにより淡黄色固体の
3−クロロ−4−ヒドロキシ−5−ニトロ安息香酸(8
76mg、収率91%)を得た。
【0276】
【化31】
【0277】4) 上記3)で得られた化合物(500
mg)のトルエン(3ml)溶液に、塩化チオニル(1
ml)を加え、100℃で終夜加熱攪拌した。攪拌後、
減圧濃縮し、トルエンで共沸し、減圧乾燥することによ
り褐色固体の表題化合物(541mg、粗生成物)を得
た。
【0278】製造例5 N,N−ジエチル−4−メトキシ−3−ジメチルアミノ
−5−ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
【0279】
【化32】
【0280】1) o−アセトアニシジド(20.0
g)にクロロスルホン酸(80ml)を、氷冷下、滴下
し、室温中終夜攪拌した。攪拌後、反応液を氷水に滴下
し、析出した結晶を濾過した。得られた結晶を水で洗浄
後、減圧乾燥することにより淡桃色結晶の3−アセチル
アミノ−4−メトキシベンゼンスルホニル クロライド
(29.8g、収率93%)を得た。
【0281】
【化33】
【0282】2) 上記1)で得られた化合物(29.
8g)を濃硫酸(200ml)に溶解し、氷冷下、発煙
硝酸(9.5ml)と濃硫酸(19ml)の混合溶液を
滴下した。この溶液を氷冷中30分間攪拌し、氷水に滴
下した。酢酸エチルで抽出した後、水、飽和食塩水で洗
浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた残渣を減圧
濃縮することにより褐色油状物の粗生成物である3−ア
セチルアミノ−4−メトキシ−5−ニトロベンゼンスル
ホニル クロライド(32.6g)を得た。
【0283】
【化34】
【0284】3) 上記2)で得られた粗生成物(3
2.6g)のテトラヒドロフラン(350ml)溶液
に、氷冷下、ジエチルアミン(25.7ml)を滴下
し、室温中40分間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、残
渣をクロロホルムに溶解した後、水、飽和食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた残渣を減圧濃
縮し、酢酸エチルでスラリー洗浄した。濾過後、減圧乾
燥することにより淡黄色結晶の3−アセチルアミノ−
N,N−ジエチル−4−メトキシ−5−ニトロベンゼン
スルホンアミド(27.6g、収率71%)を得た。
【0285】
【化35】
【0286】4) 上記3)で得られた化合物(315
mg)のジメチルホルムアミド(4ml)溶液に、氷冷
下、ヨウ化メチル(85μl)及び水素化ナトリウム
(44mg)を加え、室温中1時間攪拌した。攪拌後、
10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン
=1:3)で精製することにより淡黄色固体の3−
(N’−アセチル−N’−メチルアミノ)−N,N−ジ
エチル−4−メトキシ−5−ニトロベンゼンスルホンア
ミド(271mg、収率83%)を得た。
【0287】
【化36】
【0288】5) 上記4)で得られた化合物(271
mg)のエタノール(5ml)及び水(1.3ml)混
合溶液に、6N塩酸(1.3ml)を加え、6時間加熱
還流した。放冷後、減圧濃縮し、飽和重曹水を加え、ク
ロロホルムで抽出した。有機層を0.1N水酸化ナトリ
ウム水溶液、水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥した。濾過後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:1)で精製することにより黄色油状
物のN,N−ジエチル−4−メトキシ−3−メチルアミ
ノ−5−ニトロベンゼンスルホンアミド(195mg、
収率82%)を得た。
【0289】
【化37】
【0290】6) 上記5)で得られた化合物(183
mg)のジメチルホルムアミド(4ml)溶液に、氷冷
下、ヨウ化メチル(54μl)及び水素化ナトリウム
(28mg)を加え、室温中30分間攪拌した。攪拌
後、10%クエン酸水溶液を加え、酢酸エチルで抽出
し、水、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥
後、濾過し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘ
キサン=1:3)で精製することにより黄色油状物の表
題化合物(148mg、収率77%)を得た。
【0291】製造例6 3−ブロモ−N,N−ジエチル−4−メトキシ−5−ニ
トロベンゼンスルホンアミドの合成
【0292】
【化38】
【0293】氷冷下、N,N−ジエチル−4−メトキシ
−3−ニトロベンゼンスルホンアミド(1.98g)の
硫酸(7ml)溶液に、予め調製したジブロモイソシア
ヌル酸(Dibromoisocyanuric ac
id)(981mg)の硫酸(18ml)溶液を滴下
し、室温中4時間攪拌した。攪拌後、反応液を氷水に加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和重曹水、
飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。得ら
れた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開
溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:3)で精製すること
により淡黄色固体の表題化合物(1.86g、収率74
%)を得た。
【0294】製造例7 5−[N−エチル−N−(2,2,2−トリフルオロエ
チル)スルファモイル]−2,3−ジメトキシ安息香酸
の合成
【0295】
【化39】
【0296】1) 2,3−ジメトキシ安息香酸(5.
0g)のジクロロメタン(50ml)溶液に、氷冷下、
メタノール(5.6ml)、ジメチルアミノピリジン
(3.7g)及びWSC・HCl(5.8g)を加え、
室温中終夜攪拌した。攪拌後、減圧濃縮し、得られた残
渣を酢酸エチルに溶解し、水、1N塩酸、0.2N水酸
化ナトリウム水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄した。
硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮することにより無色
油状物の粗生成物である2,3−ジメトキシ安息香酸メ
チル(5.3g)を得た。
【0297】
【化40】
【0298】2) 上記1)で得られた化合物(5.3
g)のクロロホルム(15ml)溶液に、氷冷下、クロ
ロスルホン酸(18ml)を滴下し、、室温中9時間攪
拌した。攪拌後、反応液を氷水に滴下し、クロロホルム
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥した。乾燥後、得られた残渣を減圧濃縮
することにより淡黄色油状物の粗生成物である5−クロ
ロスルホニル−2,3−ジメトキシ安息香酸メチル
(2.5g)を得た。
【0299】
【化41】
【0300】3) 上記2)で得られた化合物(2.5
g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に、氷冷
下、エチルアミン塩酸塩(1.4g)及びトリエチルア
ミン(2.4ml)を加え、室温中6時間攪拌した。攪
拌後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:2)で精製
することにより淡黄色油状物の5−エチルスルファモイ
ル−2,3−ジメトキシ安息香酸メチル(1.4g、収
率17%)を得た。
【0301】
【化42】
【0302】4) 上記3)で得られた化合物(500
mg)のジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、氷冷
下、水素化ナトリウム(99mg)及びトリフルオロメ
タンスルホン酸トリフルオロエチル(574mg)を加
え、60℃で1時間加熱攪拌した。攪拌後、反応液に水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢
酸エチル:ヘキサン=1:3)で精製することにより無
色油状物の5−[N−エチル−N−(2,2,2−トリ
フルオロエチル)スルファモイル]−2,3−ジメトキ
シ安息香酸メチル(441mg、収率69%)を得た。
【0303】
【化43】
【0304】5) 上記4)で得られた化合物(438
mg)のメタノール(5ml)及びテトラヒドロフラン
(5ml)混合溶液に、氷冷下、1N水酸化リチウム水
溶液(3.4ml)を加え、50℃で1.5時間加熱攪
拌した。攪拌後、反応液を減圧濃縮し、水を加え、エー
テルで洗浄した。水層に1N塩酸を加え、酸性とした
後、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮することにより
白色固体の表題化合物(331mg、収率94%)を得
た。
【0305】製造例8 5−[N−エチル−N−(2−フルオロエチル)スルフ
ァモイル]−2,3−ジメトキシ安息香酸の合成
【0306】
【化44】
【0307】1) 前述の製造例7の3)で得られた化
合物(450mg)のジメチルホルムアミド(5ml)
溶液に、氷冷下、水素化ナトリウム(89mg)及び1
−ブロモ−2−フルオロエタン(166μl)を加え、
60℃で0.5時間加熱攪拌した。攪拌後、反応液に水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた残渣
をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢
酸エチル:ヘキサン=1:2)で精製することにより無
色油状物の5−[N−エチル−N−(2−フルオロエチ
ル)スルファモイル]−2,3−ジメトキシ安息香酸メ
チル(370mg、収率71%)を得た。
【0308】
【化45】
【0309】2) 上記1)で得られた化合物を用い
て、前述の製造例7の5)と同様に処理することにより
白色固体の表題化合物(収率94%)を得た。
【0310】製造例9 5−[N,N−ビス(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)スルファモイル]−2,3−ジメトキシ安息香酸の
合成
【0311】
【化46】
【0312】1) 前述の製造例7の2)で得られた化
合物(2.8g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶
液に、氷冷下、トリフルオロエチルアミン(2.5m
l)を加え、室温中終夜攪拌した。攪拌後、反応液に水
を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮するこ
とにより淡黄色油状物の粗生成物である5−[N−
(2,2,2−トリフルオロエチル)スルファモイル]
−2,3−ジメトキシ安息香酸メチル(1.3g)を得
た。
【0313】
【化47】
【0314】2) 上記1)で得られた化合物を用い
て、前述の製造例7の4)と同様に処理することにより
無色油状物の5−[N,N−ビス(2,2,2−トリフ
ルオロエチル)スルファモイル]−2,3−ジメトキシ
安息香酸メチル(収率60%)を得た。
【0315】
【化48】
【0316】3) 上記2)で得られた化合物を用い
て、前述の製造例7の5)と同様に処理することにより
白色固体の表題化合物(収率96%)を得た。
【0317】製造例10 5−[N,N−ビス(2−フルオロエチル)スルファモ
イル]−2,3−ジメトキシ安息香酸の合成
【0318】
【化49】
【0319】1) 前述の製造例7の2)で得られた化
合物(400mg)のテトラヒドロフラン(6ml)溶
液に、氷冷下、2−フルオロエチルアミン塩酸塩(45
0mg)及びトリエチルアミン(568μl)を加え、
室温中終夜攪拌した。攪拌後、反応液に水を加え、酢酸
エチルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、
硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘ
キサン=1:2)で精製することにより無色油状物の5
−[N−(2−フルオロエチル)スルファモイル]−
2,3−ジメトキシ安息香酸メチル(261mg、収率
60%)を得た。
【0320】
【化50】
【0321】2) 上記1)で得られた化合物を用い
て、前述の製造例8の1)と同様に処理することにより
無色油状物の5−[N,N−ビス(2−フルオロエチ
ル)スルファモイル]−2,3−ジメトキシ安息香酸メ
チル(収率94%)を得た。
【0322】
【化51】
【0323】3) 上記2)で得られた化合物を用い
て、前述の製造例7の5)と同様に処理することにより
白色固体の表題化合物(収率87%)を得た。
【0324】製造例11 5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシ−3−ニト
ロ安息香酸の合成
【0325】
【化52】
【0326】1) o−アニス酸(5.25g)に、氷
冷下、クロロスルホン酸(25ml)を加え、室温中終
夜攪拌した。攪拌後、反応液を氷水に滴下し、析出した
結晶を濾過し、水洗いした。得られた残渣を減圧乾燥す
ることにより白色固体の5−クロロスルホニル−2−メ
トキシ安息香酸(5.96g、収率69%)を得た。
【0327】
【化53】
【0328】2) 上記1)で得られた化合物(1.0
1g)を濃硫酸(10ml)に溶解し、氷冷下、発煙硝
酸(0.5ml)及び濃硫酸(1ml)の混合液を滴下
した。室温中2.5時間攪拌した後、反応液を氷水に加
え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃縮することにより
淡黄色固体の5−クロロスルホニル−2−メトキシ−3
−ニトロ安息香酸(1.16g、収率97%)を得た。
【0329】
【化54】
【0330】3) 上記2)で得られた化合物(1.1
6g)のテトラヒドロフラン(40ml)溶液に、氷冷
下、ジエチルアミン(4ml)を滴下し、室温中1時間
攪拌した。攪拌後、反応液に1N塩酸を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナト
リウムで乾燥後、減圧濃縮することにより黄色固体の表
題化合物(1.27g、収率97%)を得た。
【0331】製造例12 5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシ−3−ニト
ロ安息香酸メチルの合成
【0332】
【化55】
【0333】前述の製造例11で得られた化合物(16
1mg)のメタノール(15ml)溶液に、氷冷下、W
SC・HCl(111mg)及びジメチルアミノピリジ
ン(15mg)を加え、室温中終夜攪拌した。攪拌後、
反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル
=4:1)で精製することにより黄色油状物の表題化合
物(66mg、収率39%)を得た。
【0334】製造例13 5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシ−3−ニト
ロ安息香酸エチルの合成
【0335】
【化56】
【0336】前述の製造例11で得られた化合物(32
5mg)のジクロロメタン(10ml)溶液に、氷冷
下、塩化オキサリル(0.15ml)及びジメチルホル
ムアミド(触媒量)を加え、室温中終夜攪拌した。攪拌
後、反応液を減圧濃縮し、トルエンで共沸した。次い
で、この反応物をエタノール(20ml)及びテトラヒ
ドロフラン(20ml)混合溶媒に溶解し、ピリジン
(0.08ml)を加え、室温中終夜攪拌した。攪拌
後、反応液を減圧濃縮し、酢酸エチルに溶解した。有機
層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製
することにより黄色油状物の表題化合物(191mg、
収率54%)を得た。
【0337】製造例14 5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシ−N,N−
ジメチル−3−ニトロベンズアミドの合成
【0338】
【化57】
【0339】前述の製造例11で得られた化合物を用い
て、前述の製造例13と同様に塩化オキサリル及びジメ
チルホルムアミドで処理し、次いで、ジメチルアミンと
反応させることにより黄色油状物の表題化合物(収率8
5%)を得た。
【0340】製造例15 5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシ−N−メチ
ル−3−ニトロベンズアミドの合成
【0341】
【化58】
【0342】前述の製造例11で得られた化合物を用い
て、前述の製造例13と同様に塩化オキサリル及びジメ
チルホルムアミドで処理し、次いで、メチルアミンと反
応させることにより黄色固体の表題化合物(収率44
%)を得た。
【0343】製造例16 5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシ−3−ニト
ロベンズアミドの合成
【0344】
【化59】
【0345】前述の製造例11で得られた化合物(63
4mg)のジメチルホルムアミド(10ml)溶液に、
氷冷下、塩化アンモニウム(206mg)、HOBt・
2O(445mg)、トリエチルアミン(0.54m
l)及びWSC・HCl(573mg)を加え、室温中
終夜攪拌した。攪拌後、反応液に飽和食塩水を加え、酢
酸エチル−テトラヒドロフラン(1:1)混合溶媒で抽
出した。有機層を飽和重曹水次いで飽和食塩水で洗浄
し、硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた残渣をシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;クロロホル
ム:メタノール=50:1〜20:1)で精製すること
により淡黄色固体の表題化合物(362mg、収率57
%)を得た。
【0346】製造例17 3−シアノ−N,N−ジエチル−4−メトキシ−5−ニ
トロベンゼンスルホンアミドの合成
【0347】
【化60】
【0348】前述の製造例16で得られた化合物(10
9mg)のジクロロメタン(5ml)溶液に、分子内塩
(MeO2CN-SO2+Et3)(206mg)を加
え、室温中終夜攪拌した。攪拌後、反応液を減圧濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製
することにより黄色固体の表題化合物(90mg、収率
87%)を得た。
【0349】製造例18 3−ブロモ−N−エチル−N−メトキシ−4−メトキシ
−5−ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
【0350】
【化61】
【0351】1) メトキシアミン塩酸塩(0.74
g)のピリジン(5ml)溶液に、氷冷下、4−メトキ
シ−3−ニトロベンゼンスルホニル クロライド(2.
23g)のテトラヒドロフラン溶液を加え、室温中3.
5時間攪拌した。攪拌後、反応液を減圧濃縮し、酢酸エ
チルを加え、飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで
乾燥した後、減圧濃縮し、エーテル−酢酸エチルから再
結晶することにより茶色固体のN−メトキシ−4−メト
キシ−3−ニトロベンゼンスルホンアミド(766m
g、収率33%)を得た。
【0352】
【化62】
【0353】2) 上記1)で得られた化合物(376
mg)のジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、炭酸
カリウム(237mg)及びヨードエタン(0.17m
l)を加え、60℃で1時間加熱攪拌した。攪拌後、反
応液に1N塩酸を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製
することにより黄色油状物のN−エチル−N−メトキシ
−4−メトキシ−3−ニトロベンゼンスルホンアミド
(373mg、収率90%)を得た。
【0354】
【化63】
【0355】3) 上記2)で得られた化合物を用い
て、前述の製造例6と同様に処理することにより淡黄色
油状物の表題化合物(収率36%)を得た。
【0356】製造例19 N,N−ジエチル−2,4−ジメトキシ−3−ニトロベ
ンゼンスルホンアミドの合成
【0357】
【化64】
【0358】N,N−ジエチル−2,4−ジヒドロキシ
−3−ニトロベンゼンスルホンアミド(233mg)の
ジメチルホルムアミド(5ml)溶液に、氷冷下、ヨー
ドメタン(0.15ml)及び水素化ナトリウム(78
mg)を加え、室温中終夜攪拌した。攪拌後、反応液に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽和食
塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた残
渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;
ヘキサン:酢酸エチル=2:1)で精製することにより
黄色油状物の表題化合物(219mg、収率86%)を
得た。
【0359】製造例20 N,N−ジエチル−2−フルオロ−4−メトキシ−5−
ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
【0360】
【化65】
【0361】1) 5−フルオロ−2−ニトロフェノー
ル(4.10g)のアセトン(50ml)溶液に、硫酸
ジメチル(3ml)及び炭酸カリウム(5.4g)を加
え、室温中1時間攪拌した。攪拌後、反応液を減圧濃縮
し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、飽
和重曹水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。得られ
た残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶
媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:1)で精製することに
より黄色固体の4−フルオロ−2−メトキシ−1−ニト
ロベンゼン(4.14g、収率93%)を得た。
【0362】
【化66】
【0363】2) 上記1)で得られた化合物を用い
て、前述の製造例11の1)と同様に処理することによ
り褐色油状物の粗生成物である2−フルオロ−4−メト
キシ−5−ニトロベンゼンスルホニル クロライドを得
た。
【0364】
【化67】
【0365】3) 上記2)で得られた化合物を用い
て、前述の製造例11の3)と同様に処理することによ
り茶色固体の表題化合物(収率13%)を得た。
【0366】製造例21 N,N−ジエチル−2−ジエチルアミン−4−メトキシ
−5−ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
【0367】
【化68】
【0368】前述の製造例20で得られた化合物(16
9mg)のトルエン(5ml)溶液に、ジエチルアミン
(1.9ml)を加え、105℃で1時間加熱攪拌し
た。攪拌後、反応液を減圧濃縮し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサ
ン:酢酸エチル=2:3)で精製することによりベージ
ュ色固体の表題化合物(151mg、収率76%)を得
た。
【0369】製造例22 N,N−ジエチル−4−メトキシ−2−メチルアミン−
5−ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
【0370】
【化69】
【0371】前述の製造例20で得られた化合物及びメ
チルアミンを用いて、前述の製造例21と同様に処理す
ることによりベージュ色固体の表題化合物(収率96
%)を得た。
【0372】製造例23 N,N−ジエチル−4−メトキシ−2−ジメチルアミン
−5−ニトロベンゼンスルホンアミドの合成
【0373】
【化70】
【0374】前述の製造例20で得られた化合物及びジ
メチルアミンを用いて、前述の製造例21と同様に処理
することにより橙色固体の表題化合物(収率92%)を
得た。
【0375】製造例24 2−アミノ−4−エチルチオフェン−3,5−ジカルボ
ン酸ジエチルエステルの合成
【0376】
【化71】
【0377】プロピオニル酢酸エチル(2.5ml)及
びシアノ酢酸エチル(2.0g)のエタノール(5m
l)溶液に、硫黄(567mg)及びジエチルアミン
(1.36ml)を加え、50℃で0.5時間加熱攪拌
し、更に室温中で終夜攪拌した。攪拌後、不溶物を濾去
し、濾液を減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
5:1)で精製することにより黄色油状物の表題化合物
(1.9g)を得た。
【0378】製造例25 2−アミノ−4−エチル−5−ジエチルスルファモイル
チオフェン−3−カルボン酸エチルエステルの合成
【0379】
【化72】
【0380】1) メチルエチルケトン(45.0m
l)及びシアノ酢酸エチル(54.0ml)のエタノー
ル(100ml)溶液に、硫黄(16.4g)及びジエ
チルアミン(38.0ml)を加え、50℃で6時間加
熱攪拌し、更に室温中で終夜攪拌した。攪拌後、反応液
を減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラ
フィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=10:1)
で精製することにより淡黄色固体の粗生成物である2−
アミノ−4−エチルチオフェン−3−カルボン酸エチル
エステル(56.5g)を得た。
【0381】
【化73】
【0382】2) 上記1)で得られた粗生成物(5
0.2g)のジクロロメタン(300ml)溶液に、氷
冷下、ピリジン(28.0ml)及び無水トリフルオロ
酢酸(43.0ml)を加え、室温中終夜攪拌した。攪
拌後、反応液に飽和重曹水(200ml)を加え、クロ
ロホルムで抽出した。有機層を10%クエン酸次いで飽
和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=25:1〜2
0:1)で精製し、酢酸エチル−ヘキサンから再結晶し
た。更に濾液を減圧濃縮し、得られた残渣にヘキサン
(200ml)を加え、攪拌した。固体を濾別した後、
再び濾液を減圧濃縮し、残渣にヘキサン(100ml)
を加え、スラリー洗浄した。濾過後、得られた固体をヘ
キサンで洗浄することにより淡黄色固体の粗生成物であ
る4−エチル−2−(トリフルオロアセチルアミノ)チ
オフェン−3−カルボン酸エチルエステル(13.0
g)を得た。
【0383】
【化74】
【0384】3) 上記2)で得られた粗生成物(60
0mg)のクロロホルム(2.5ml)溶液に、氷冷
下、クロロスルホン酸(2.5ml)を加え、室温中1
時間攪拌した。攪拌後、反応液を水に移し、クロロホル
ムで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥した。乾燥後、減圧濃縮することによ
り茶褐色油状物の粗生成物である2−クロロスルホニル
−3−エチル−5−(トリフルオロアセチルアミノ)チ
オフェン−4−カルボン酸エチルエステル(739m
g)を得た。
【0385】
【化75】
【0386】4) 上記3)で得られた粗生成物(73
9mg)のテトラヒドロフラン(4ml)溶液に、氷冷
下、ジエチルアミン(0.42ml)を加え、室温中1
時間攪拌した。攪拌後、反応液に水を加え、酢酸エチル
で抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル
=10:1〜5:1)で精製することにより黄色固体の
3−エチル−2−ジエチルスルファモイル−5−(トリ
フルオロアセチルアミノ)チオフェン−4−カルボン酸
エチルエステル(310mg、収率11%)を得た。
【0387】
【化76】
【0388】5) 上記4)で得られた化合物(305
mg)のエタノール(20ml)及び水(2.5ml)
混合溶液に、炭酸カリウムを加え、室温中5時間攪拌し
た。攪拌後、反応液を減圧濃縮し、水を加え、クロロホ
ルムで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥した。得られた残渣をシリカゲルカ
ラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エ
チル=4:1)で精製することにより黄色固体の表題化
合物(197mg、収率83%)を得た。
【0389】製造例26 2−アミノ−5−シクロプロパンカルボニル−4−エチ
ルチオフェン−3−カルボン酸エチルエステルの合成
【0390】
【化77】
【0391】1) 前述の製造例25の2)で得られた
化合物(447mg)のジクロロメタン(30ml)溶
液に、塩化アルミニウム(418mg)及びシクロプロ
パンカルボニル クロライド(0.2ml)を加え、室
温中終夜攪拌した。攪拌後、反応液に水を加え、クロロ
ホルムで抽出した。有機層を飽和重曹水及び飽和食塩水
で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。得られた残渣を
シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキ
サン:酢酸エチル=20:1)で精製することにより黄
色油状物の2−シクロプロパンカルボニル−3−エチル
−5−(トリフルオロアセチルアミノ)チオフェン−4
−カルボン酸エチルエステル(318mg、収率88
%)を得た。
【0392】
【化78】
【0393】2) 上記1)で得られた化合物を用い
て、前述の製造例25の5)と同様に処理することによ
り淡黄色固体の表題化合物(収率98%)を得た。
【0394】製造例27 4−ヒドロキシ−3,5−ジニトロベンゾイル クロラ
イドの合成
【0395】
【化79】
【0396】4−ヒドロキシ−3,5−ジニトロ安息香
酸(20.0g)のトルエン(100ml)懸濁液に、
塩化チオニル(19.2ml)及び塩化アルミニウム
(0.1g)を加え、90℃で20時間加熱攪拌した。
攪拌後、反応液を濾過し、トルエンで洗浄した。濾液を
減圧濃縮した後、得られた残渣をトルエンで共沸し、減
圧乾燥することにより茶黄色固体の粗生成物(3.3
g)を得た。
【0397】製造例28 α−ヒドロキシ−β−フェニルプロピオン酸メチルの合
【0398】
【化80】
【0399】α−ヒドロキシ−β−フェニルプロピオン
酸(5.00g)のメタノール(125ml)溶液に、
p−トルエンスルホン酸一水和物(1.00g)を加
え、終夜加熱還流した。還流後、反応液を減圧濃縮し、
エーテルで溶解した。飽和重曹水、水及び飽和食塩水で
洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。乾燥後、減圧濃縮
することにより無色結晶の表題化合物(4.86g、収
率90%)を得た。
【0400】製造例29 β−ヒドロキシプロピオン酸メチルの合成
【0401】
【化81】
【0402】ヒドラクリロラクトン(4.9ml)のメ
タノール(19ml)溶液に、−78℃でナトリウムメ
チラート(169mg)を加え、−78℃で3時間攪拌
した。攪拌後、反応液に6N塩酸(0.52ml)を加
え、更に室温中攪拌した。攪拌後、減圧濃縮し、残渣に
水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和重曹
水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。
乾燥後、減圧濃縮することにより無色油状物の粗生成物
(3.44g)を得た。以上、これら製造例1乃至29
で製造した化合物について、下記表1乃至2に示す。な
お、上記製造例及び表1乃至2中において、Meはメチ
ル基を、Etはエチル基を、及びBnはベンジル基をそ
れぞれ意味するものである。
【0403】
【表1】
【0404】
【表2】
【0405】実施例1 3,5−ジクロロ−N−(3−エチル−5−ジエチルス
ルファモイル−2−メトキシフェニル)−4−ヒドロキ
シベンズアミドの合成 工程1)
【0406】
【化82】
【0407】1) 前述の製造例1で得られた化合物
(12.5g)のテトラヒドロフラン(130ml)溶
液に、アルゴン雰囲気下、7.5%パラジウム炭素
(2.0g)を加え、室温中常圧で水素ガスを添加し、
終夜攪拌した。反応液をセライトで濾過した後、減圧濃
縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:1)で
精製することにより褐色固体の化合物(11.3g、定
量的)を得た。
【0408】2) 上記1)で得られた化合物(6.0
4g)のジメチルホルムアミド(120ml)溶液に、
イミダゾール(4.98g)及びtert−ブチルジメ
チルシリル クロライド(9.69g)を加え、室温中
終夜攪拌した。この反応液に水を加え、酢酸エチルで抽
出した後、水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥した。乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:6)で精製することにより淡黄色固
体の化合物(7.88g、収率92%)を得た。 工程2)
【0409】
【化83】
【0410】1) 上記工程1)で得られた化合物
(7.84g)のクロロホルム(150ml)溶液に、
氷冷下、ピリジン(1.96ml)及び前述の製造例3
で得られた粗生成物(8.40g)を加え、室温中終夜
攪拌した。反応液に水を加え、有機層を抽出した。ま
た、水層をクロロホルムで抽出し、先の有機層とあわ
せ、水、10%クエン酸水溶液、水、飽和食塩水で順次
洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧濃縮する
ことにより粗生成物を得た。
【0411】2) 上記1)で得られた粗生成物のジメ
チルホルムアミド(140ml)溶液に、炭酸カリウム
(14.0g)を加え、60℃で2.5時間攪拌した。
反応液に1N塩酸を加え、酸性とし、酢酸エチルで抽出
した。有機層を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリ
ウムで乾燥後、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:
ヘキサン=1:6)で清々することにより淡黄色固体の
化合物(9.39g、収率84%)を得た。 工程6)
【0412】
【化84】
【0413】1) 上記工程2)で得られた化合物
(3.04g)のジメチルホルムアミド(30ml)溶
液に、炭酸カリウム(912mg)及びヨウ化メチル
(0.52ml)を加え、60℃で4時間攪拌した。反
応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水及
び飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し、
減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:
4)で精製することにより淡黄色固体の化合物(2.2
6g、収率73%)を得た。
【0414】2) 上記1)で得られた化合物(2.2
4g)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に、アル
ゴン雰囲気下、7.5%パラジウム炭素(0.23g)
を加え、室温中常圧で水素ガスを添加し、1時間攪拌し
た。反応液をセライトで濾過し、減圧濃縮した。得られ
た残渣を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶化することによ
り白色結晶の表題化合物(1.77g、収率94%)を
得た。
【0415】実施例2 カリウム 2,6−ジクロロ−4−[N−(3−エチル
−5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシフェニ
ル)カルバモイル]フェノキシドの合成 工程7)
【0416】
【化85】
【0417】前述の実施例1で得られた化合物(217
mg)のテトラヒドロフラン(6ml)及び水(4m
l)混合溶媒に、炭酸水素カリウム(46mg)を加
え、室温中1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、乾燥
することにより白色アモルファスの表題化合物(234
mg、定量的)を得た。
【0418】実施例3 ナトリウム 2,6−ジクロロ−4−[N−(3−エチ
ル−5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシフェニ
ル)カルバモイル]フェノキシドの合成 工程7)
【0419】
【化86】
【0420】前述の実施例1で得られた化合物(71m
g)のテトラヒドロフラン(6ml)及び水(4ml)
混合溶媒に、炭酸水素ナトリウム(12mg)を加え、
室温中1時間攪拌した。反応液を減圧濃縮し、乾燥する
ことにより白色アモルファスの表題化合物(74mg、
定量的)を得た。
【0421】実施例4 リン酸 2,6−ジクロロ−4−[N−(3−エチル−
5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシフェニル)
カルバモイル]フェニルの合成 工程7)
【0422】
【化87】
【0423】1) 前述の実施例1で得られた化合物
(74mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に、
水素化ナトリウム(20mg)及びテトラベンジルピロ
ホスフェート(171mg)を加え、室温中終夜攪拌し
た。反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層
を水及び飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。乾燥後、減圧濃縮し、得られた残渣を分取用薄層ク
ロマトグラフィー(PTLC)(展開溶媒;酢酸エチ
ル:ヘキサン=1:1)で精製することにより淡黄色油
状物の化合物(7.88g、収率61%)を得た。
【0424】2) 上記1)で得られた化合物(66m
g)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に、アルゴン
雰囲気下、7.5%パラジウム炭素(7mg)を加え、
室温中常圧で水素ガスを添加し、30分間攪拌した。反
応液をセライトで濾過後、減圧濃縮し、得られた残渣を
クロロホルム−酢酸エチル−ヘキサンで再結晶化するこ
とにより淡桃色固体の表題化合物(34mg、収率68
%)を得た。
【0425】実施例5 3,5−ジクロロ−N−(5−ジエチルスルファモイル
−2,3−ジメトキシフェニル)−4−ヒドロキシベン
ズアミドの合成 工程3)
【0426】
【化88】
【0427】前述の製造例2で得られた粗生成物(4.
44g)のトルエン(30ml)溶液にトリエチルアミ
ン(2.2ml)及びジフェニルホスホリルアジド
(3.3ml)を加え、2時間加熱還流した。放冷後、
室温中ベンジルアルコール(1.91ml)を加え、終
夜加熱還流した。放冷後、反応液に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を1N水酸化ナトリウム溶液、水、
飽和食塩水で順次洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した
後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=
1:4)で精製することにより淡黄色油状物の化合物
(4.58g、収率20%)を得た。 工程4)
【0428】
【化89】
【0429】上記工程3)で得られた化合物(1.67
g)の酢酸エチル(30ml)溶液に、アルゴン雰囲気
下、10%パラジウム炭素(162mg)を加え、室温
中常圧で水素ガスを添加し、3時間攪拌した。反応液を
セライトで濾過した後、減圧濃縮することにより白色固
体の化合物(995mg、収率87%)を得た。 工程2)
【0430】
【化90】
【0431】1) 上記工程4)で得られた化合物(1
79mg)のジクロロメタン(15ml)溶液に、氷冷
下、ピリジン(0.15ml)及び前述の製造例3で得
られた粗生成物(257mg)を加え、室温中終夜攪拌
した。反応液に水を加え、有機層を抽出した。水層をク
ロロホルムで抽出し、先の有機層とあわせ、10%クエ
ン酸水溶液、水、1N水酸化ナトリウム溶液、飽和食塩
水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧濃縮後、
得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=1:5〜1:2)
で精製することにより白色固体の化合物(287mg、
収率82%)を得た。
【0432】2) 上記1)で得られた化合物(284
mg)のテトラヒドロフラン(30ml)溶液に、アル
ゴン雰囲気下、10%パラジウム炭素(62mg)を加
え、室温中常圧で水素ガスを添加し、10分間攪拌し
た。反応液をセライトで濾過した後、減圧濃縮をした。
得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサンで再結晶化するこ
とにより白色固体の表題化合物(223mg、収率93
%)を得た。
【0433】実施例6 3−クロロ−N−(5−ジエチルスルファモイル−2,
3−ジメトキシフェニル)−4−ヒドロキシ−5−ニト
ロベンズアミドの合成 工程2)
【0434】
【化91】
【0435】前述の実施例5の工程4)で得られた化合
物(661mg)のクロロホルム(10ml)溶液に、
前述の製造例4で得られた粗生成物(541mg)を加
え、2時間加熱還流した。反応液をクロロホルムで希釈
し、水及び飽和食塩水で洗浄した。硫酸ナトリウムで乾
燥後、減圧濃縮し、得られた残渣を酢酸エチル−ヘキサ
ンで再結晶化することにより淡黄色結晶の表題化合物
(986mg、収率88%)を得た。
【0436】実施例7 3,5−ジクロロ−N−[5−ジエチルスルファモイル
−2−メトキシ−3−ジメチルアミノフェニル]−4−
ヒドロキシベンズアミドの合成 工程1)
【0437】
【化92】
【0438】前述の製造例5で得られた化合物(148
mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に、アルゴ
ン雰囲気下、7.5%パラジウム炭素(15mg)を加
え、室温中常圧で水素ガスを添加し、24時間攪拌し
た。反応液をセライトで濾過した後、減圧濃縮した。得
られた残渣を減圧濃縮することにより無色油状物の粗生
成物(156mg)を得た。 工程2)
【0439】
【化93】
【0440】1) 上記工程1)で得られた化合物(5
40mg)のジクロロメタン(50ml)溶液に、氷冷
下、ピリジン(0.45ml)及び前述の製造例3で得
られた粗生成物(672mg)を加え、室温中終夜攪拌
した。反応液に飽和重曹水を加え、有機層を抽出した。
また、水層をクロロホルムで抽出し、先の有機層とあわ
せ、10%クエン酸水溶液、水、飽和重曹水、飽和食塩
水で順次洗浄した。硫酸ナトリウムで乾燥した後、濾過
し、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒;酢酸エチル:ヘキサン=
1:3)で精製することにより無色アモルファスの化合
物(1.01g、収率97%)を得た。
【0441】2) 上記1)で得られた化合物(1.0
1g)のトルエン(20ml)溶液に、トリフルオロ酢
酸(20ml)を加え、80℃で2時間加熱攪拌した。
減圧濃縮後、トルエンで共沸し、得られた残渣を酢酸エ
チル−ヘキサンで再結晶することにより白色固体の表題
化合物(812mg、収率95%)を得た。
【0442】実施例8 カリウム 2,6−ジクロロ−4−[N−(5−ジエチ
ルスルファモイル−2−メトキシ−3−ジメチルアミノ
フェニル)カルバモイル]フェノキシドの合成 工程7)
【0443】
【化94】
【0444】前述の実施例7で得られた化合物(151
mg)のテトラヒドロフラン(6ml)、メタノール
(2ml)及び水(4ml)混合溶液に、炭酸水素カリ
ウム(29mg)を加え、室温中3時間攪拌した。攪拌
後、反応液を減圧濃縮し、乾燥することにより橙色アモ
ルファスの表題化合物(234mg、収率99%)を得
た。
【0445】実施例9 N−(3−ブロモ−5−ジエチルスルファモイル−2−
メトキシフェニル)−3,5−ジクロロ−4−ヒドロキ
シベンズアミドの合成 工程1)
【0446】
【化95】
【0447】前述の製造例6で得られた化合物(184
mg)のエタノール(5ml)溶液に、塩化スズ(I
I)二水和物(565mg)を加え、0.5時間加熱還
流した。加熱還流後、反応液を減圧濃縮し、4N水酸化
ナトリウム水溶液を加え、クロロホルムで抽出した。有
機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥
後、減圧濃縮することにより黄色油状物の粗生成物(1
72mg)を得た。 工程2)
【0448】
【化96】
【0449】1) 上記工程1)で得られた化合物及び
前述の製造例3で得られた粗生成物を用いて、前述の実
施例5の工程2)の1)と同様に処理することにより白
色固体の化合物(収率72%)を得た。
【0450】2)上記1)で得られた化合物を用いて、
前述の実施例5の工程2)の2)と同様に処理すること
により白色固体の表題化合物(収率84%)を得た。
【0451】実施例10 N−(3−ブロモ−5−ジエチルスルファモイル−2−
メトキシフェニル)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−5
−ニトロベンズアミドの合成 工程2)
【0452】
【化97】
【0453】前述の実施例5の工程1)で得られた化合
物及び前述の製造例4で得られた粗生成物を用いて、前
述の実施例6と同様に処理することにより黄色固体の表
題化合物(収率66%)を得た。
【0454】実施例11 カリウム 4−[N−(3−ブロモ−5−ジエチルスル
ファモイル−2−メトキシフェニル)カルバモイル]−
2−クロロ−6−ニトロフェノキシドの合成 工程7)
【0455】
【化98】
【0456】前述の実施例10で得られた化合物を用い
て、前述の実施例2と同様に処理することにより橙色固
体の表題化合物(定量的)を得た。
【0457】実施例12 ナトリウム 4−[N−(3−ブロモ−5−ジエチルス
ルファモイル−2−メトキシフェニル)カルバモイル]
−2−クロロ−6−ニトロフェノキシドの合成 工程7)
【0458】
【化99】
【0459】前述の実施例10で得られた化合物を用い
て、前述の実施例3と同様に処理することにより橙色固
体の表題化合物(定量的)を得た。
【0460】実施例13 3−クロロ−N−[5−[N−エチル−N−(2,2,
2−トリフルオロエチル)スルファモイル]−2,3−
ジメトキシフェニル]−4−ヒドロキシ−5−ニトロベ
ンズアミドの合成 工程3)
【0461】
【化100】
【0462】前述の製造例7で得られた化合物及びベン
ジルアルコールを用いて、前述の実施例5の工程3)と
同様に処理することにより無色油状物の粗生成物を得
た。 工程4)
【0463】
【化101】
【0464】上記工程3)で得られた粗生成物を用い
て、前述の実施例5の工程4)と同様に処理することに
より無色油状物の化合物(収率72%)を得た。 工程2)
【0465】
【化102】
【0466】上記工程4)で得られた化合物及び前述の
製造例4で得られた粗生成物を用いて、前述の実施例6
と同様に処理することにより淡黄色固体の表題化合物
(収率95%)を得た。
【0467】実施例14 3−クロロ−N−[5−[N−エチル−N−(2−フル
オロエチル)スルファモイル]−2,3−ジメトキシフ
ェニル]−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンズアミドの
合成 工程3)
【0468】
【化103】
【0469】前述の製造例8で得られた化合物及びベン
ジルアルコールを用いて、前述の実施例5の工程3)と
同様に処理することにより無色油状物の粗生成物を得
た。 工程4)
【0470】
【化104】
【0471】上記工程3)で得られた粗生成物を用い
て、前述の実施例5の工程4)と同様に処理することに
より無色油状物の化合物(収率59%)を得た。 工程2)
【0472】
【化105】
【0473】上記工程4)で得られた化合物及び前述の
製造例4で得られた粗生成物を用いて、前述の実施例6
と同様に処理することにより淡黄色固体の表題化合物
(収率90%)を得た。
【0474】実施例15 3−クロロ−N−[5−[N,N−ビス(2,2,2−
トリフルオロエチル)スルファモイル]−2,3−ジメ
トキシフェニル]−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンズ
アミドの合成 工程3)
【0475】
【化106】
【0476】前述の製造例9で得られた化合物及びベン
ジルアルコールを用いて、前述の実施例5の工程3)と
同様に処理することにより白色固体の粗生成物を得た。 工程4)
【0477】
【化107】
【0478】上記工程3)で得られた粗生成物を用い
て、前述の実施例5の工程4)と同様に処理することに
より白色固体の化合物(収率51%)を得た。 工程2)
【0479】
【化108】
【0480】上記工程4)で得られた化合物及び前述の
製造例4で得られた粗生成物を用いて、前述の実施例6
と同様に処理することにより淡黄色固体の表題化合物
(収率38%)を得た。
【0481】実施例16 3−クロロ−N−[5−[N,N−ビス(2−フルオロ
エチル)スルファモイル]−2,3−ジメトキシフェニ
ル]−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンズアミドの合成 工程3)
【0482】
【化109】
【0483】前述の製造例10で得られた化合物及びt
ert−ブチルアルコールを用いて、前述の実施例5の
工程3)と同様に処理することにより無色油状物の化合
物(収率64%)を得た。 工程4)
【0484】
【化110】
【0485】上記工程3)で得られた化合物(179m
g)の酢酸エチル(3ml)溶液に、氷冷下、4N塩酸
−酢酸エチル(3ml)を加え、室温中2時間攪拌し
た。攪拌後、反応液を減圧濃縮し、1N水酸化ナトリウ
ム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を水、
飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥後、減圧濃
縮することにより無色油状物の化合物(132mg、収
率96%)を得た。 工程2)
【0486】
【化111】
【0487】上記工程4)で得られた化合物及び前述の
製造例4で得られた粗生成物を用いて、前述の実施例6
と同様に処理することにより淡黄色固体の表題化合物
(収率80%)を得た。
【0488】実施例17 3−クロロ−N−(5−ジエチルスルファモイル−2−
メトキシ−3−メトキシカルボニルフェニル)−4−ヒ
ドロキシ−5−ニトロベンズアミドの合成 工程1)
【0489】
【化112】
【0490】前述の製造例12で得られた化合物のエタ
ノール(12ml)、テトラヒドロフラン(6ml)及
び水(3ml)の混合溶液に、還元鉄(70mg)及び
塩化アンモニア(62mg)を加え、終夜加熱還流し
た。加熱還流後、反応液をセライトで濾過し、濾液を減
圧濃縮した。得られた残渣を酢酸エチルに溶解し、水及
び飽和食塩水で洗浄した後、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。乾燥後、濾過し、減圧濃縮することにより黄色油状
物の粗生成物(72mg)を得た。 工程2)
【0491】
【化113】
【0492】上記工程1)で得られた化合物及び前述の
製造例4で得られた粗生成物を用いて、前述の実施例6
と同様に処理することにより黄土色固体の表題化合物
(収率71%)を得た。
【0493】実施例18 3−クロロ−N−(3−エトキシカルボニル−5−ジエ
チルスルファモイル−2−メトキシフェニル)−4−ヒ
ドロキシ−5−ニトロベンズアミドの合成 工程1)
【0494】
【化114】
【0495】前述の製造例13で得られた化合物を用い
て、前述の実施例17の工程1)と同様に処理すること
により黄色油状物の粗生成物を得た。 工程2)
【0496】
【化115】
【0497】上記工程1)で得られた化合物及び前述の
製造例4で得られた粗生成物を用いて、前述の実施例6
と同様に処理することにより黄土色固体の表題化合物
(収率89%)を得た。
【0498】実施例19 N−(3−カルボキシ−5−ジエチルスルファモイル−
2−メトキシフェニル)−3−クロロ−4−ヒドロキシ
−5−ニトロベンズアミドの合成
【0499】
【化116】
【0500】前述の実施例18で得られた化合物(21
5mg)のテトラヒドロフラン(4ml)及びメタノー
ル(4ml)混合溶液に、4N水酸化リチウム水溶液
(1ml)を加え、室温中終夜攪拌した。攪拌後、反応
液を減圧濃縮し、1N塩酸を加え、析出した結晶を濾過
した。得られた結晶を水洗後、減圧乾燥することにより
黄色固体の表題化合物(178mg、収率87%)を得
た。
【0501】実施例20 3−クロロ−N−(5−ジエチルスルファモイル−2−
メトキシ−3−ジメチルカルバモイルフェニル)−4−
ヒドロキシ−5−ニトロベンズアミドの合成 工程1)
【0502】
【化117】
【0503】前述の製造例14で得られた化合物を用い
て、前述の実施例17の工程1)と同様に処理すること
により黄色固体の化合物(収率96%)を得た。 工程2)
【0504】
【化118】
【0505】上記工程1)で得られた化合物及び前述の
製造例4で得られた粗生成物を用いて、前述の実施例6
と同様に処理することにより黄色固体の表題化合物(収
率88%)を得た。
【0506】実施例21 3−クロロ−N−(5−ジエチルスルファモイル−2−
メトキシ−3−メチルカルバモイルフェニル)−4−ヒ
ドロキシ−5−ニトロベンズアミドの合成 工程1)
【0507】
【化119】
【0508】前述の製造例15で得られた化合物を用い
て、前述の実施例17の工程1)と同様に処理すること
により白色固体の粗生成物を得た。 工程2)
【0509】
【化120】
【0510】上記工程1)で得られた化合物及び前述の
製造例4で得られた粗生成物を用いて、前述の実施例6
と同様に処理することにより黄土色固体の表題化合物
(収率76%)を得た。
【0511】実施例22 N−(3−カルバモイル−5−ジエチルスルファモイル
−2−メトキシフェニル)−3−クロロ−4−ヒドロキ
シ−5−ニトロベンズアミドの合成 工程1)
【0512】
【化121】
【0513】前述の製造例16で得られた化合物を用い
て、前述の実施例17の工程1)と同様に処理すること
により白色固体の粗生成物を得た。 工程2)
【0514】
【化122】
【0515】上記工程1)で得られた化合物及び前述の
製造例4で得られた粗生成物を用いて、前述の実施例6
と同様に処理することにより白色固体の表題化合物(収
率66%)を得た。
【0516】実施例23 3−クロロ−N−(3−シアノ−5−ジエチルスルファ
モイル−2−メトキシフェニル)−4−ヒドロキシ−5
−ニトロベンズアミドの合成 工程1)
【0517】
【化123】
【0518】前述の製造例17で得られた化合物を用い
て、前述の実施例17の工程1)と同様に処理すること
により黄色油状物の粗生成物を得た。 工程2)
【0519】
【化124】
【0520】上記工程1)で得られた化合物及び前述の
製造例4で得られた粗生成物を用いて、前述の実施例6
と同様に処理することにより黄色固体の表題化合物(収
率39%)を得た。
【0521】実施例24 N−[3−ブロモ−5−(N−エチル−N−メトキシス
ルファモイル)−2−メトキシフェニル]−3−クロロ
−4−ヒドロキシ−5−ニトロベンズアミドの合成 工程1)
【0522】
【化125】
【0523】前述の製造例18で得られた化合物を用い
て、前述の実施例9の工程1)と同様に処理することに
より淡黄色油状物の化合物(収率84%)を得た。 工程2)
【0524】
【化126】
【0525】上記工程1)で得られた化合物及び前述の
製造例4で得られた粗生成物を用いて、前述の実施例6
と同様に処理することによりベージュ色固体の表題化合
物(収率84%)を得た。
【0526】実施例25 N−(3−ブロモ−5−ジエチルスルファモイル−2−
メトキシフェニル)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−5
−メチルスルホニルアミノベンズアミドの合成 工程2)
【0527】
【化127】
【0528】1) 前述の実施例9の工程1)で得られ
た化合物及び4−ベンジルオキシ−3−tert−ブト
キシカルボニルアミノ−5−クロロベンゾイル クロラ
イドを用いて、前述の実施例5の工程2)の1)と同様
に処理することにより淡黄色アモルファスの化合物(収
率65%)を得た。
【0529】2) 上記1)で得られた化合物(400
mg)の酢酸エチル(3ml)溶液に、4N塩酸−酢酸
エチル(6ml)を加え、室温中終夜攪拌した。析出し
た結晶を濾過し、飽和重曹水を加え、酢酸エチルで抽出
した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで
乾燥した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:1)
で精製することにより無色油状物の化合物(125m
g、収率36%)を得た。 工程9)
【0530】
【化128】
【0531】1) 上記工程2)で得られた化合物(1
46mg)のクロロホルム(5ml)溶液に、氷冷下、
メタンスルホニルクロライド(0.03ml)、ピリジ
ン(0.05ml)及びジメチルアミノピリジン(触媒
量)を加え、室温中終夜攪拌した。攪拌後、反応液に水
を加え、クロロホルムで抽出した。有機層を10%クエ
ン酸水溶液、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナ
トリウムで乾燥した。得られた残渣をシリカゲルカラム
クロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル
=2:1)で精製することにより無色アモルファスの化
合物(104mg、収率67%)を得た。
【0532】2)上記1)で得られた化合物を用いて、
前述の実施例5の工程2)の2)と同様に処理すること
によりベージュ色アモルファスの表題化合物(収率64
%)を得た。
【0533】実施例26 N−(3−アミノ−5−ジエチルスルファモイル−2−
メトキシフェニル)−3,5−ジクロロ−4−ヒドロキ
シベンズアミドの合成 工程12)
【0534】
【化129】
【0535】1) 前述の実施例5の工程2)の1)と
同様にして得られた4−ベンジルオキシ−3,5−ジク
ロロ−N−(5−ジエチルスルファモイル−2−メトキ
シ−ニトロフェニル)ベンズアミド(215mg)のエ
タノール(12ml)、テトラヒドロフラン(4ml)
及び水(4ml)混合溶液に、亜二チオン酸ナトリウム
(321mg)を加え、20分間加熱還流した。加熱還
流後、減圧濃縮し、得られた残渣をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=
1:1)で精製することにより白色固体の化合物(95
mg、収率46%)を得た。
【0536】2)上記1)で得られた化合物を用いて、
前述の実施例5の工程2)の2)と同様に処理すること
により淡黄色固体のの表題化合物(収率99%)を得
た。
【0537】実施例27 N−(3−ブロモ−5−ジエチルスルファモイル−2−
メトキシフェニル)−3−クロロ−4−ヒドロキシ−5
−エトキシカルボニルベンズアミドの合成 工程2)
【0538】
【化130】
【0539】1) 前述の実施例9の工程1)で得られ
た化合物及び4−ベンジルオキシ−3−tert−ブト
キシカルボニル−5−クロロベンゾイル クロライドを
用いて、前述の実施例5の工程2)の1)と同様に処理
することにより無色結晶の化合物(収率73%)を得
た。
【0540】2) 上記1)で得られた化合物を用い
て、前述の実施例25の工程2)の2)と同様に処理す
ることにより白色固体の化合物(収率78%)を得た。 工程10)
【0541】
【化131】
【0542】1) 上記工程2)で得られた化合物を用
いて、前述の製造例13と同様に処理することにより白
色固体の化合物(収率47%)を得た。
【0543】2)上記1)で得られた化合物を用いて、
前述の実施例5の工程2)の2)と同様に処理すること
により白色の表題化合物(収率89%)を得た。
【0544】実施例28 3−tert−ブトキシカルボニル−5−クロロ−N−
(5−ジエチルスルファモイル−2,3−ジメトキシフ
ェニル)−4−ヒドロキシベンズアミドの合成 工程2)
【0545】
【化132】
【0546】1) 前述の実施例5の工程4)で得られ
た化合物及び4−ベンジルオキシ−3−tert−ブト
キシカルボニル−5−クロロベンゾイル クロライドを
用いて、前述の実施例5の工程2)の1)と同様に処理
することにより無色アモルファスの化合物(収率80
%)を得た。
【0547】2) 上記1)で得られた化合物を用い
て、前述の実施例5の工程2)の2)と同様に処理する
ことにより白色の表題化合物(収率87%)を得た。
【0548】実施例29 3−カルボキシ−5−クロロ−N−(5−ジエチルスル
ファモイル−2,3−ジメトキシフェニル)−4−ヒド
ロキシベンズアミドの合成
【0549】
【化133】
【0550】前述の実施例28で得られた化合物(87
mg)をトリフルオロ酢酸(3ml)に溶解し、室温中
1.5時間攪拌した。攪拌後、減圧濃縮し、トルエンで
共沸した。その後、ヘキサン−テトラヒドロフランから
再結晶することにより無色結晶の表題化合物(76m
g、収率98%)を得た。
【0551】実施例30 3−クロロ−N−(5−ジエチルスルファモイル−2,
3−ジメトキシフェニル)−4−ヒドロキシ−5−メト
キシカルボニルベンズアミドの合成
【0552】
【化134】
【0553】前述の実施例29で得られた化合物(58
mg)のメタノール(10ml)溶液に、濃硫酸(0.
05ml)を加え、終夜加熱還流した。加熱還流後、反
応液を減圧濃縮し、水を加え、酢酸エチルで抽出した。
有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し
た。得られた残渣をPLTCで精製することにより黄土
色固体の表題化合物(5mg、収率8%)を得た。
【0554】実施例31 3,5−ジクロロ−N−(3−エチル−5−ジエチルス
ルファモイル−2−メチルチオフェニル)−4−ヒドロ
キシベンズアミドの合成 工程2)
【0555】
【化135】
【0556】1) 前述の実施例7の工程1)と同様に
して得られた3−アミノ−5−エチル−N,N−ジエチ
ル−4−メチルチオベンゼンスルホンアミド及び前述の
製造例3で得られた粗生成物を用いて、前述の実施例7
の工程2)の1)と同様に処理することにより無色結晶
の化合物(収率89%)を得た。
【0557】2) 上記1)で得られた化合物を用い
て、前述の実施例7の工程2)の2)と同様に処理する
ことにより無色結晶の表題化合物(収率95%)を得
た。
【0558】実施例32 3,5−ジクロロ−N−(3−エチル−5−ジエチルス
ルファモイル−2−メチルスルフィニルフェニル)−4
−ヒドロキシベンズアミドの合成 工程11)
【0559】
【化136】
【0560】1) 前述の実施例31の工程2)の1)
で得られた化合物(44mg)のジクロロメタン(5m
l)溶液に、氷冷下、m−クロロ過安息香酸(41m
g)を加え、室温中2時間攪拌した。攪拌後、反応液に
チオ硫酸ナトリウム(60mg)を加え、更に室温中
0.5時間攪拌した。攪拌後、水を加え、クロロホルム
で抽出した。有機層を10%チオ硫酸ナトリウム水溶
液、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)で精製することにより無色油状物の化合物(44m
g、収率97%)を得た。
【0561】2) 上記1)で得られた化合物を用い
て、前述の実施例5の工程2)の2)と同様に処理する
ことにより無色結晶の表題化合物(収率91%)を得
た。
【0562】実施例33 3,5−ジクロロ−N−(3−エチル−5−ジエチルス
ルファモイル−2−メチルスルホニルフェニル)−4−
ヒドロキシベンズアミドの合成 工程11)
【0563】
【化137】
【0564】1) 前述の実施例31の工程2)の1)
で得られた化合物(40mg)のジクロロメタン(5m
l)溶液に、氷冷下、m−クロロ過安息香酸(74m
g)を加え、50℃で加熱攪拌した。攪拌後、反応液に
チオ硫酸ナトリウム(68mg)を加え、更に室温中
0.5時間攪拌した。攪拌後、水を加え、クロロホルム
で抽出した。有機層を10%チオ硫酸ナトリウム水溶
液、飽和重曹水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=2:
1)で精製することにより無色結晶の化合物(35m
g、収率83%)を得た。
【0565】2) 上記1)で得られた化合物を用い
て、前述の実施例5の工程2)の2)と同様に処理する
ことにより無色結晶の表題化合物(定量的)を得た。
【0566】実施例34 N−(2−ベンジルオキシ−3−エチル−5−ジエチル
スルファモイルフェニル)−3,5−ジクロロ−4−ヒ
ドロキシベンズアミドの合成 工程2)
【0567】
【化138】
【0568】1) 予め合成された3−アミノ−4−ベ
ンジルオキシ−5−エチル−N,N−ジエチルベンゼン
スルホンアミド及び4−アセチルオキシ−3,5−ジク
ロロベンゾイルクロライドを用いて、前述の実施例5の
工程2)の1)と同様に処理することにより乳白色固体
の化合物(収率59%)を得た。
【0569】2) 上記1)で得られた化合物(96m
g)のメタノール(3ml)及びテトラヒドロフラン
(3ml)混合溶液に、1N水酸化ナトリウム水溶液
(0.485ml)を加え、室温中3時間攪拌した。攪
拌後、反応液を減圧濃縮し、1N塩酸を加え、クロロホ
ルムで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥した。得られた残渣をヘキサン−酢
酸エチルから再結晶することにより白色アモルファスの
表題化合物(56mg、収率63%)を得た。
【0570】実施例35 N−[2−(2−ブチニルオキシ)−3−エチル−5−
ジエチルスルファモイルフェニル]−3,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシベンズアミドの合成 工程6)
【0571】
【化139】
【0572】1) 前述の実施例1の工程2)で得られ
た化合物(150mg)のジメチルホルムアミド(3m
l)溶液に、炭酸カリウム(60mg)及び1−ブロモ
−2−ブチン(0.032ml)を加え、60℃で2時
間加熱攪拌した。攪拌後、反応液に水を加え、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチ
ル=4:1)で精製することにより乳白色固体の化合物
(182mg、収率84%)を得た。
【0573】2) 上記1)で得られた化合物を用い
て、前述の実施例7の工程2)の2)と同様に処理する
ことにより白色アモルファスの表題化合物(収率37
%)を得た。
【0574】実施例36 3,5−ジクロロ−N−[3−エチル−2−(2,2,
2−トリフルオロエトキシ)−5−ジエチルスルファモ
イルフェニル]−4−ヒドロキシベンズアミドの合成 工程6)
【0575】
【化140】
【0576】1) 前述の実施例1の工程2)で得られ
た化合物(150mg)のジメチルホルムアミド(3m
l)溶液に、炭酸カリウム(60mg)及びトリフルオ
ロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチルエ
ステル(100mg)を加え、60℃で2時間加熱攪拌
した。攪拌後、反応液に水を加え、酢酸エチルで抽出し
た。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム
で乾燥した。得られた残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=4:
1)で精製することにより無色アモルファスの化合物
(153mg、収率67%)を得た。
【0577】2) 上記1)で得られた化合物を用い
て、前述の実施例5の工程2)の2)と同様に処理する
ことにより白色アモルファスの表題化合物(収率78
%)を得た。
【0578】実施例37 3,5−ジクロロ−N−(3−エチル−5−ジエチル−
2−メトキシスルファモイルフェニル)−4−(1−メ
トキシカルボニル−2−フェニルエトキシ)ベンズアミ
ドの合成 工程8)
【0579】
【化141】
【0580】前述の実施例1で得られた化合物(142
mg)のテトラヒドロフラン(5ml)溶液に、氷冷
下、α−ヒドロキシ−β−フェニルプロピオン酸メチル
(54mg)、トリフェニルホスフィン(82mg)及
びジエチルアゾジカルボネート(0.049ml)を加
え、室温中終夜攪拌した。攪拌後、反応液を減圧濃縮
し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチル=3:1)で精製
することにより無色アモルファスの表題化合物(111
mg、収率58%)を得た。
【0581】実施例38 3,5−ジクロロ−N−(3−エチル−5−ジエチル−
2−メトキシスルファモイルフェニル)−4−(1−カ
ルボキシ−2−フェニルエトキシ)ベンズアミドの合成
【0582】
【化142】
【0583】前述の実施例38で得られた化合物(79
mg)のメタノール(2ml)及びテトラヒドロフラン
(8ml)混合溶液に、氷冷下、1N水酸化リチウム水
溶液(0.5ml)を加え、室温中2.5時間攪拌し
た。攪拌後、反応液を減圧濃縮し、1N塩酸を加え、酢
酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、硫
酸ナトリウムで乾燥した。得られた残渣をヘキサン−酢
酸エチルから再結晶することにより無色結晶の表題化合
物(68mg、収率88%)を得た。
【0584】実施例39 3,5−ジクロロ−N−(3−エチル−5−ジエチル−
2−メトキシスルファモイルフェニル)−4−(2−メ
トキシカルボニルエトキシ)ベンズアミドの合成 工程8)
【0585】
【化143】
【0586】前述の実施例1で得られた化合物及びβ−
ヒドロキシプロピオン酸メチルを用いて、前述の実施例
37と同様に処理することにより無色油状物の表題化合
物(収率19%)を得た。
【0587】実施例40乃至150 実施例1乃至39に記載の方法と同様に処理することに
より表3乃至40の化合物を得た。以上、これらの実施
例1乃至150で製造した化合物について、下記表3乃
至表40に示す。なお、上記実施例及び表3乃至40中
において、Meはメチル基を、Etはエチル基を、及び
Bnはベンジル基をそれぞれ意味するものである。
【0588】
【表3】
【0589】
【表4】
【0590】
【表5】
【0591】
【表6】
【0592】
【表7】
【0593】
【表8】
【0594】
【表9】
【0595】
【表10】
【0596】
【表11】
【0597】
【表12】
【0598】
【表13】
【0599】
【表14】
【0600】
【表15】
【0601】
【表16】
【0602】
【表17】
【0603】
【表18】
【0604】
【表19】
【0605】
【表20】
【0606】
【表21】
【0607】
【表22】
【0608】
【表23】
【0609】
【表24】
【0610】
【表25】
【0611】
【表26】
【0612】
【表27】
【0613】
【表28】
【0614】
【表29】
【0615】
【表30】
【0616】
【表31】
【0617】
【表32】
【0618】
【表33】
【0619】
【表34】
【0620】
【表35】
【0621】
【表36】
【0622】
【表37】
【0623】
【表38】
【0624】
【表39】
【0625】
【表40】
【0626】実施例151 2−(4−ヒドロキシ−3,5−ジニトロベンゾイルア
ミノ)−4−エチルチオフェン−3,5−ジカルボン酸
ジエチルエステルの合成 工程13)
【0627】
【化144】
【0628】前述の製造例24で得られた化合物(1.
61g)及び前述の製造例27で得られた化合物(55
8mg)をクロロホルム(15ml)及びテトラヒドロ
フラン(5ml)混合溶媒に懸濁させ、2.5時間加熱
還流した。放冷後、反応液を減圧濃縮し、エタノールで
共沸した。エタノールを加え、トリチュレートし、得ら
れた固体を濾取した。エタノールで洗浄後、減圧乾燥す
ることにより黄色固体の表題化合物(154mg、収率
2%)を得た。
【0629】実施例152 2−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンゾイルア
ミノ)−4−エチル−5−ジエチルスルファモイルチオ
フェン−3−カルボン酸エチルエステルの合成 工程13)
【0630】
【化145】
【0631】1) 前述の製造例25で得られた化合物
(100mg)のクロロホルム(5ml)溶液に、氷冷
下、ピリジン(0.05ml)及び前述の製造例3で得
られた化合物(113mg)を加え、6時間加熱還流し
た。放冷後、反応液に水を加え、有機層を分離し、水層
をクロロホルムで抽出した。有機層を合わせ、水、10
%クエン酸水溶液、水、飽和食塩水で順次洗浄し、硫酸
ナトリウムで乾燥した。得られた残渣をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒;ヘキサン:酢酸エチ
ル=5.5:1)で精製することにより黄色油状物の化
合物(105mg、収率57%)を得た。
【0632】2) 上記1)で得られた化合物(105
mg)のトルエン(3ml)溶液に、トリフルオロ酢酸
(0.66ml)を加え、90℃で2時間加熱攪拌し
た。放冷後、反応液を減圧濃縮し、トルエンで共沸し
た。得られた残渣をヘキサン−酢酸エチルから再結晶す
ることにより白色アモルファスの表題化合物(74m
g、収率82%)を得た。
【0633】実施例153乃至154 実施例151乃至152に記載の方法と同様に処理する
ことにより表41の化合物を得た。以上、これらの実施
例151乃至154で製造した化合物について、下記表
41に示す。なお、上記実施例及び表41中において、
Meはメチル基を、Etはエチル基を、及びBnはベン
ジル基をそれぞれ意味するものである。
【0634】
【表41】
【0635】また、これら上記実施例と同様にして下記
表42乃至56の化合物(1)乃至(120)を得た。
なお、表42乃至56中において、Meはメチル基を、
Etはエチル基を、及びBnはベンジル基をそれぞれ意
味するものである。
【0636】
【表42】
【0637】
【表43】
【0638】
【表44】
【0639】
【表45】
【0640】
【表46】
【0641】
【表47】
【0642】
【表48】
【0643】
【表49】
【0644】
【表50】
【0645】
【表51】
【0646】
【表52】
【0647】
【表53】
【0648】
【表54】
【0649】
【表55】
【0650】
【表56】
【0651】次に本発明化合物のCRF受容体拮抗作用
について行った試験結果を示す。 (試験例)試験例1:CRF受容体発現細胞(6EF2B)膜画分
を用いたインビトロ バインディングアッセイ(bindin
g assay)(SPA法) 膜画分の調製:CRFタイプI(CRF type I)(CRF
−I)受容体を安定して発現する組換え細胞である6E
F2B細胞(Hela細胞由来)をEagle’s M
EM培地(10% FCS、400μg/ml G41
8、1/100 ペニシリン/ストレプトマイシン)で
培養し、1mM EDTAを含む50mM Tris−
HCl(pH7.2)で15−30分間、25℃で処理
した。以後の操作は4℃で行った。得られた細胞を10
%ショ糖を含む50mM Tris−HCl(pH7.
2)に懸濁し、ポリトロン(PT10−35 モデル)
で25,000rpm、15−20秒処理(顕微鏡で確
認しながら2−3回)して細胞を破砕した。ホモジネー
トを600×g、5分間遠心し、その上清を40,00
0×g、30分間遠心して得られた沈殿を50mM T
ris−HCl(10mM MgCl2、2mM EG
TA)で懸濁してさらに40,000×g、30分間遠
心して得られた沈殿を膜画分として用いた。膜画分は1
mg/mlとなるように50mM Tris−HCl
(10mM MgCl2、2mM EGTA、0.1%
BSA、100 カリクレイン ユニット(kallikrein
units)/ml アプロチニン(aprotinin)、0.1m
M バシトラシン(bacitracin)、pH7.2)に懸濁
し、−80℃で保存した。タンパク定量はDC プロテ
イン アッセイ キット(DC protein assay kit)(B
io−RAD)を用いて行った。
【0652】SPAを用いたCRF−I受容体バインデ
ィング アッセイ(binding assay):評価化合物はD
MSOで10mMの濃度で溶解したものを実験当日にD
MSOで1mMに希釈した後、アッセイ緩衝液で希釈し
て用いた(DMSOの最終濃度は1%以下:無影響
量)。アッセイ緩衝液の組成は、100mM NaC
l、5mM KCl、2mM CaCl2、0.1%
BSA、0.1% バシトラシン、0.05% FCS
及び5%ウマ血清を含む50mM Tris−HCl
(pH7.7)とした。反応は96穴 オプチプレート
(Optiplate)(Packard)を用い、検体溶液5
0μlに、実験当日に室温で2時間撹拌(10rpmに
て回転させながら)してプレカップル(precouple)さ
せたWGA−beads & 膜画分溶液(50−10
0μg 膜画分/10mgビーズ(beads)/ml)5
0μlを加え、これに0.4nM 125I−Tyr0−h
uman/rat CRF(NEX−216、Dupo
nt NEN)100μlを添加し(合計200μ
l)、25℃で3時間インキュベートして行なった。な
お、プレカップル(precouple)は50mM Tris
−HCl緩衝液、pH7.2に懸濁したビーズ溶液(Be
ads solution)(20mg/ml)を用い、撹拌終了
後、ビーズ(Beads)をTris−HCl緩衝液で2
回、アッセイ緩衝液で1回遠心(3,000rpm×5
分間)して洗浄した。トータル バインディング(tota
l binding)とノンスペシフィック バインディング(n
on-specific binding)測定用には検体溶液の代わりに
それぞれアッセイ緩衝液、最終1μM cold hu
man/rat CRF(C−3042;SIGMA)
溶液を用いた。インキュベート終了後、プレートを2,
500rpm×5分間、23℃で遠心した後、Top
count(Packard)にて光量を測定した。カ
ラー クエンチ(Color quench)の影響はクエンチャー
(quencher)としてタートラジン(tartrazine)を用い
て作成した検量線から補正した。検体評価は複数回行な
った。結果を表57乃至60に示す。
【0653】試験例2:マウス手術ストレスモデル(副
腎皮質刺激ホルモン(ACTH)上昇抑制作用) 使用動物:ddY系雄性マウス(SLC、7−8週齢:
体重 34−42g)を用いた。動物は入荷後、温度2
3±3℃、湿度55±15%、12時間明暗サイクル
(8:00−20:00)の条件下で予備飼育した。餌
及び水は自由に摂取させ、実験当日は実験室に動物を移
動した後1時間以上馴化させてから用いた。また、実験
に先立ち、前日にハンドリング(腹腔内投与時の保定を
10−15秒間)を施し、ハンドリングストレスに対す
る馴化を行なった。 使用薬物及び投与方法:評価検体は生理食塩水(大
塚)、5%マンニトールもしくは0.1N NaHCO
3/salineに溶解・希釈し、10ml/kgの容量で静
脈内投与した。対照群には同一の溶媒を10ml/kg
の容量で静脈内投与した。 実験手続き:マウスにペントバルビタール ナトリウム
塩(2.5mg/マウス、i.p.)を投与して麻酔
し、15分後に溶媒もしくは評価検体を10ml/kg
の用量で尾静脈内に投与した。その10分後に腹部を正
中線に沿って切開し、約2分で腸を体外に露出した後、
切開2.5分後から1分かけて、EDTA 100mM
溶液を通した冷蔵シリンジ(針サイズ25G)にて腹部
大静脈より0.6mlの採血を行った。手術ストレス非
負荷群(対照群)は溶媒投与後13−14分に断頭採血
し、100mM EDTA20μlを添加した。血液は
シリコナイズドチューブに入れ、10,000rpm×
5分間、4℃で遠心し、上清(血漿)のACTH濃度を
日本メジフィジックス社のアレグロACTHキットを用いた
IRMA法によって測定した。 統計解析:一元配置分散分析後の フィッシャーズPL
SD試験(Fisher's PLSD test)(Super ANOVA v.1.11
使用)を用いた。結果を表57乃至60に示す。
【0654】試験例3:マウス手術ストレスモデル(コ
ルチコステロン(CORT)上昇抑制作用) 使用動物:ddy系雄性マウス(SLC、7週齢:体重
35−41g)を用いた。動物は入荷後、温度23±3
℃、湿度55±15%、12時間明暗サイクル(8:0
0−20:00)の条件下で予備飼育した。餌及び水は
自由に摂取させ、実験当日は体重測定後に餌を取り除
き、試験直前の摂餌の影響を除外した。マウスは実験室
に移動した後1時間以上馴化させてから用いた。また、
実験に先立ち、前日にハンドリング(腹腔内投与時の保
定を10−15秒間)を施し、ハンドリングストレスに
対する馴化を行なった。群分けは実験当日の体重によっ
て行った。 使用薬物及び投与方法:実施例2の化合物は、0.1N
NaHCO3/saline(大塚)で溶解・希釈し、10
ml/kgの容量で静脈内投与した。対照群には同一の
溶媒を10ml/kgの容量で静脈内投与した。 実験手続き:マウスにペントバルビタール ナトリウム
塩(pentobarbital Na)(2.5mg/マウス、i.
p.)を投与して麻酔し、20分後に溶媒もしくは評価
検体を10ml/kgの用量で尾静脈内に投与した。そ
の5分後に腹部を正中線に沿って切開し、約1−2分で
腸を体外に露出した後、生食で湿らせた脱脂綿にて腹部
を覆い、乾燥を防いだ。腹部切開から30分後に断頭採
血し、100mM EDTA 20μlを添加した氷冷
シリコナイズドチューブに入れ、10,000rpm×
5分間、4℃で遠心し、上清(血漿)を分取し、−30
℃で分注保存した。手術侵襲を負荷しないコントロール
群は、溶媒投与後35分に断頭採血した。CORT濃度
はCORTのRIA測定キットであるコルチコステロン
ダブル抗体(Corticosterone Double Antibody)(I
CN Pharmaceuticals, Inc.)
を用いて測定した。 統計解析:それぞれの溶媒別に、一元配置分散分析後の
フィッシャーズPLSD試験(Fisher's PLSD test)(S
uper ANOVA v.1.11使用)を用いて行った。結果を表5
7乃至60に示す。
【0655】
【表57】
【0656】
【表58】
【0657】
【表59】
【0658】
【表60】
【0659】試験例4:マウスMajor手術侵襲モデルに
対する効果 ddY系雄マウス(SLC、8〜9週齢)を、温度23±
3℃、室温55±15%、12時間明暗サイクル(8:
00−20:00)の条件下で予備飼育をする。なお、
餌及び水は自由に摂取させる。試験当日は、実験室にマ
ウスを移動した後1時間以上馴化させてから、体重を測
定し、平均体重がほぼ等しくなるように群分けを行う。
群分けしたそれぞれのマウスにエーテル麻酔をし、麻酔
下で手術直前に0.1N NaHCO3/saline又は1
0%DMF in 0.1N NaHCO3/salineで
溶解・希釈した試験化合物を10ml/kgの容量で尾
静脈内又は皮下投与する。なお、対照群(非手術群)に
は、麻酔及び溶媒投与のみを行う。その後、腹部を正中
線に沿って切開し、可動腸管を体外に露出させ、肝臓の
左葉を糸で縛り、切除する。この腸管を体内に戻し、縫
合糸で縫合する(一匹当たり3〜4針)。そして、1.
5時間後又は4.5時間後に断頭採血し、100mmo
l/l EDTA 25μlを添加した氷冷シリコナイ
ズドチューブに入れ、10,000rpm×5分間、4
℃で遠心分離し、得られた血漿を−30℃で保存する。
この血漿中のIL−6をQuantikine mic
e IL−6測定キット(R&D systems社)
を用いた酵素免疫検定法(EIA)にて、コルチコステ
ロンをコルチコステロン二重抗体(Corticost
erone Double Antibody)(IC
N biochemicals社)を用いた放射線免疫
検定法(RIA)にて測定し、またカテコラミン等につ
いては常法にて測定する。測定値の統計解析にはDun
nett法等を用いる。
【0660】試験例5:ラット術後侵襲モデルに対する
効果 (投与量の決定)SD系雄性ラットを、溶媒(2.5%
ポリソルベート80、5%ソルビトール;pH9.5)
のみを投与する溶媒投与群、対照薬物として該溶媒で希
釈・溶解したメチルプレドニゾロン(methylprednisolo
ne)を投与する陽性対象群、及び該溶媒で希釈・溶解し
た試験化合物を投与する化合物投与群に群分けし、それ
ぞれの群のラットをエーテル麻酔下で開腹し、盲腸結紮
穿刺(CLP)モデルを作成する。なお、CLPモデル
に対する対照群として該溶媒のみを投与し、開腹しない
未処置群を作成する。術後は絶飲絶食とし、各群の投与
は次のように行う。溶媒投与群及び化合物投与群におい
ては、CLPモデル作成直前に投与後、一定間隔で適宜
投与し、陽性対象群においてはCLPモデル作成直前の
み投与し、溶媒投与群又は化合物投与群と同じ間隔でそ
の後溶媒を投与する。CLPモデル作成数時間後にネン
ブタール深麻酔下で開腹し、大動脈から採血し、血漿中
のACTH、コルチゾール、カテコラミン及びIL−
6、血球パラメーター(赤血球、白血球、血小板、ヘマ
トクリット、ヘモグロビン)、血液生化学パラメーター
(総蛋白、アルブミン、ALT、AST、クレアチニ
ン、BUN、TG、コレステロール、グルコース、Na
+/K+/Cl)を測定する。測定結果に基づき、下記試
験における有効投与量を決定する。
【0661】(CLP後の予後に対するCRFアンタゴ
ニストの効果)SD系雄性ラットを、溶媒(2.5%ポ
リソルベート80、5%ソルビトール;pH9.5)の
みを投与する溶媒投与群、対照薬物として該溶媒で希釈
・溶解したメチルプレドニゾロン(methylprednisolon
e)を投与する陽性対象群、及び該溶媒で希釈・溶解し
た試験化合物を投与する化合物投与群に群分けし、それ
ぞれの群のラットをエーテル麻酔下で開腹し、盲腸結紮
穿刺(CLP)モデルを作成する。なお、CLPモデル
に対する対照群として該溶媒のみを投与し、開腹しない
未処置群を作成する。術後は絶飲絶食とし、各群の投与
は次のように行う。溶媒投与群及び化合物投与群におい
ては、CLPモデル作成直前に投与後、一定間隔で適宜
投与し、陽性対象群においてはCLPモデル作成直前の
み投与し、溶媒投与群又は化合物投与群と同じ間隔でそ
の後溶媒を投与する。その後の体重及び接餌量の測定、
及び生死判定を一日一回行い、予後に対するCRFアン
タゴニストの効果を確認する。
【0662】試験例6:拘束ストレスに対する効果 Wistar系雄性ラット(200〜250g)を、溶媒
(2.5%ポリソルベート80、5%ソルビトール;p
H9.5)のみを投与する溶媒投与群、該溶媒で希釈・
溶解した対照薬物を投与する陽性対象群、及び該溶媒で
希釈・溶解した試験化合物を投与する化合物投与群に群
分けし、それぞれの群のラットを24時間絶食した後、
1時間固定用ケージに入れ拘束する。なお、この拘束モ
デルに対する対照群として該溶媒のみを投与し、拘束し
ない未拘束群を作成する。溶媒、対照薬物又は試験化合
物の投与は、固定用ケージに入れる直前に行う。固定用
ケージからラットを解放後、餌を与え、1時間の摂餌量
を測定する。また、摂餌量の測定後、腹部大動脈から採
血し、血清コルチゾール等を測定する。これにより、拘
束ストレスに対する試験化合物の効果を確認する。
【0663】試験例7:ラットConditioned fear stres
sモデルに対する効果 SD系雄性ラットを、溶媒(2.5%ポリソルベート8
0、5%ソルビトール;pH9.5)のみを投与する溶
媒投与群、対照薬物として該溶媒で希釈・溶解したブス
ピロン(Buspirone)を投与する陽性対象群、及び該溶
媒で希釈・溶解した試験化合物を投与する化合物投与群
に群分けし、それぞれの群のラットを1匹づつグリッド
フロア(glide floor)付きチャンバーに入れ、電気シ
ョック発生器により電気ショック(2.5mA;30秒
×5回)を与える。その7日後、30分前に溶媒、ブス
ピロン又は試験化合物を投与したラットを、再び該チャ
ンバーに入れ、電気ショックを与えずに5分間、10秒
毎にフリージング(freezing)行動を観察し、フリージ
ングタイム(freezing time)の割合(%)を測定す
る。また、この試験終了後、血清を採取し、血清コルチ
ゾール等を測定する。これにより、抗不安に対する試験
化合物の効果を確認する。
【発明の効果】以上の試験結果等により、本発明に係る
化合物(I)は優れたCRF受容体拮抗作用を有してい
る。従って、CRFにより誘発又は促進される疾患、例
えば拘束ストレス、不安等に対する予防又は治療薬とし
て期待される。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/277 A61K 31/277 4C206 31/343 31/343 4H006 31/353 31/353 31/381 31/381 31/402 31/402 31/4453 31/4453 31/538 31/538 31/606 31/606 31/63 31/63 A61P 5/04 A61P 5/04 C07C 311/47 C07C 311/47 311/48 311/48 317/40 317/40 C07D 265/36 C07D 265/36 295/12 295/12 Z 307/79 307/79 311/70 311/70 333/38 333/38 333/40 333/40 (72)発明者 宮崎 章 大阪府高槻市紫町1番1号 日本たばこ産 業株式会社医薬総合研究所内 Fターム(参考) 4C023 HA01 HA06 4C037 PA03 4C056 AA02 AB01 AC03 AD03 AE01 EA04 EB03 EC03 ED08 4C062 FF13 4C086 AA01 AA02 AA03 BA06 BA08 BB02 BC07 BC21 BC74 ZA02 ZA05 ZA08 ZA12 ZA16 ZA42 ZA66 ZB02 ZB11 ZB13 ZB15 ZB26 ZC39 ZC42 4C206 AA01 AA02 AA03 NA14 ZA02 ZA05 ZA08 ZA16 ZA42 ZA66 ZB02 ZB11 ZB13 ZB15 ZB26 ZC39 ZC42 4H006 AA01 AA03 AB20 TA04 TB81 TC37

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I) 【化1】 {式中、Aは一般式(II) 【化2】 [式中、R1及びR2は同一又は異なっていてもよく、水
    素原子;水酸基、炭素数1乃至4個の低級アルコキシ
    基、炭素数3乃至7個のシクロアルキル基及びアリール
    基から選ばれる置換基で置換されていてもよい炭素数1
    乃至4個の低級アルキル基;炭素数1乃至4個の低級ア
    ルコキシ基;炭素数1乃至4個のハロゲン化低級アルキ
    ル基;炭素数3乃至7個のシクロアルキル基;若しくは
    アリール基であり、又はR1とR2が一緒になって、場合
    によりR1とR2とに隣接する窒素原子以外に窒素原子、
    酸素原子又は硫黄原子を有していてもよく、炭素数1乃
    至4個の低級アルキル基で置換されていてもよい5乃至
    6員の飽和複素環を形成してもよく、R3及びR4は同一
    又は異なっていてもよく、水素原子;ハロゲン原子;炭
    素数1乃至4個の低級アルキル基;炭素数1乃至4個の
    低級アルコキシ基;又は炭素数1乃至4個の低級アルキ
    ル基及び炭素数1乃至4個の低級アルキルスルホニル基
    から選ばれる置換基で置換されていてもよいアミノ基で
    あり、R5は水素原子;ハロゲン原子;水酸基及び炭素
    数1乃至4個の低級アルコキシ基から選ばれる置換基で
    置換されていてもよい炭素数1乃至4個の低級アルキル
    基;炭素数1乃至4個のハロゲン化低級アルキル基;ハ
    ロゲン原子及び炭素数3乃至7個のシクロアルキル基か
    ら選ばれる置換基で置換されていてもよい炭素数1乃至
    4個の低級アルコキシ基;炭素数2乃至5個の低級アル
    カノイル基;ニトロ基;シアノ基;炭素数1乃至4個の
    低級アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル
    基;炭素数1乃至4個の低級アルキルスルホニル基;カ
    ルボキシ基;炭素数2乃至5個の低級アルコキシカルボ
    ニル基;ハロゲン原子及び炭素数3乃至7個のシクロア
    ルキル基から選ばれる置換基で置換されていてもよい炭
    素数1乃至4個の低級アルキル基、炭素数2乃至5個の
    低級アルカノイル基、炭素数2乃至5個の低級アルコキ
    シカルボニル基、炭素数1乃至4個の低級アルキルスル
    ホニル基、及び炭素数3乃至7個のシクロアルキル基か
    ら選ばれる置換基で置換されていてもよいアミノ基;5
    乃至6員の窒素原子含有飽和複素環基;炭素数3乃至7
    個のシクロアルキル基;又は炭素数3乃至7個のシクロ
    アルキルオキシ基であり、R6は水素原子;ハロゲン原
    子;炭素数1乃至4個の低級アルキル基;炭素数1乃至
    4個の低級アルキル基で置換されていてもよいアミノ
    基;シアノ基;カルボキシ基;炭素数2乃至5個の低級
    アルコキシカルボニル基;炭素数2乃至5個の低級アル
    カノイル基;カルバモイル基;炭素数1乃至4個の低級
    アルキルチオ基;炭素数1乃至4個の低級アルキルスル
    フィニル基;炭素数1乃至4個の低級アルキルスルホニ
    ル基;炭素数3乃至7個のシクロアルキル基;窒素原
    子、酸素原子及び硫黄原子から選ばれる1乃至2個の複
    素原子を有する5乃至6員の飽和複素環基;又は−OR
    16 (ここでR16は水素原子;水酸基、炭素数1乃至4個
    の低級アルコキシ基、トリフルオロメチル基、シアノ
    基、炭素数1乃至4個の低級アルキル基で置換されてい
    てもよいアミノ基、カルボキシ基、炭素数2乃至5個の
    低級アルコキシカルボニル基及び炭素数3乃至7個のシ
    クロアルキル基から選ばれる置換基で置換されていても
    よい炭素数1乃至6個のアルキル基;トリフルオロメチ
    ル基;炭素数2乃至4個の低級アルケニル基;炭素数2
    乃至4個の低級アルキニル基;炭素数1乃至4個の低級
    アルキル基で置換されていてもよいカルバモイル基;炭
    素数1乃至4個の低級アルキルスルホニル基;ホスホノ
    基;炭素数3乃至7個のシクロアルキル基;アリール
    基;若しくはベンジル基であり、又はR5とR16が一緒
    になって、炭素数1乃至4個の低級アルキル基又はオキ
    ソ基で置換されていてもよい5乃至6員の飽和複素環を
    形成してもよい)である];又は一般式(III) 【化3】 [式中、R7は水酸基;炭素数1乃至4個の低級アルコ
    キシ基;又は−NR1718 (ここでR17及びR18は同一
    又は異なっていてもよく、水素原子;炭素数1乃至4個
    の低級アルキル基;炭素数1乃至4個の低級アルコキシ
    基;若しくはベンジル基であり、又はR17とR18が一緒
    になって、場合によりR17とR18とに隣接する窒素原子
    以外に窒素原子、酸素原子または硫黄原子を有していて
    もよい5乃至6員の飽和複素環を形成してもよい)であ
    り、R8は炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基及び炭
    素数1乃至4個の低級アルキル基で置換されていてもよ
    いアミノ基から選ばれる置換基で置換されていてもよい
    炭素数1乃至4個の低級アルキル基であり、R9は水素
    原子;炭素数1乃至4個の低級アルキル基;アリール
    基;炭素数1乃至4個の低級アルキル基で置換されてい
    てもよいアミノスルホニル基;又は−COR19 [ここで
    19は水酸基;炭素数1乃至4個の低級アルキル基;炭
    素数1乃至4個の低級アルコキシ基;炭素数3乃至7個
    のシクロアルキル基;アリール基;又は−NR20
    21 (ここでR20及びR21は同一又は異なっていてもよ
    く、水素原子;炭素数1乃至4個の低級アルキル基;炭
    素数3乃至7個のシクロアルキル基;アリール基;若し
    くはベンジル基であり、又はR20とR21が一緒になっ
    て、場合によりR20とR21とに隣接する窒素原子以外に
    窒素原子、酸素原子または硫黄原子を有していてもよい
    5乃至6員の飽和複素環を形成してもよい)である]で
    あり、Xは−S−;−O−;又は−NR24−(ここでR
    24は水素原子;又は炭素数1乃至4個の低級アルキル基
    である)である]であり、R10は水素原子;カルボキシ
    基及び炭素数2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基
    から選ばれる置換基で置換されていてもよい炭素数1乃
    至4個の低級アルキル基であり、R11は水素原子;ハロ
    ゲン原子;水酸基;ニトロ基;又は炭素数1乃至4個の
    低級アルキル基であり、R12は水素原子;ハロゲン原
    子;ニトロ基;炭素数1乃至4個の低級アルキル基;ト
    リフルオロメチル基;又は炭素数1乃至4個の低級アル
    コキシ基であり、R13は−OR22 (ここでR22は水素原
    子;アルカリ金属;又はホスホノ基である);−YR23
    [ここでYは−O−;又は−NR25−(ここでR25は水
    素原子;又は炭素数1乃至4個の低級アルキル基であ
    る)であり、R23はアリール基、カルボキシ基及び炭素
    数2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基から選ばれ
    る置換基で置換されていてもよい炭素数1乃至4個の低
    級アルキル基;炭素数1乃至4個の低級アルキルスルホ
    ニル基;又はカルボキシ基で置換されていてもよいアリ
    ール基である];アミノ基;カルボキシ基;又は炭素数
    2乃至5個の低級アルコキシカルボニル基であり、R14
    は水素原子;ハロゲン原子;炭素数1乃至4個の低級ア
    ルキル基;炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基;ニト
    ロ基;トリフルオロメチル基;炭素数1乃至4個の低級
    アルキル基、ハロゲン原子で置換されていてもよい炭素
    数1乃至4個の低級アルキルスルホニル基及び炭素数2
    乃至5個の低級アルカノイル基で置換されていてもよい
    アミノ基;アミノスルホニル基;炭素数1乃至4個の低
    級アルキルスルホニル基;炭素数2乃至5個の低級アル
    カノイル基;カルボキシ基;炭素数2乃至5個の低級ア
    ルコキシカルボニル基;水酸基及び炭素数1乃至4個の
    低級アルキル基から選ばれる置換基で置換されていても
    よいカルバモイル基;又はシアノ基であり、R15は水素
    原子;炭素数1乃至4個の低級アルキル基;ハロゲン原
    子;ニトロ基;又は水酸基である}で表されるベンズア
    ミド誘導体、その医薬上許容し得る塩又はその水和物若
    しくは溶媒和物。
  2. 【請求項2】 R10が水素原子であり、R11が水素原子
    であり、R12がハロゲン原子;又はニトロ基であり、R
    13が−OR22 (ここでR22が水素原子;又はアルカリ金
    属である);又は−YR23 (ここでYが−O−であり、
    23がアリール基、カルボキシ基及び炭素数2乃至5個
    の低級アルコキシカルボニル基から選ばれる置換基で置
    換されていてもよい炭素数1乃至4個の低級アルキル基
    である)であり、R14がハロゲン原子;又はニトロ基で
    あり、R15が水素原子である請求項1記載のベンズアミ
    ド誘導体、その医薬上許容し得る塩又はその水和物若し
    くは溶媒和物。
  3. 【請求項3】 R13が−OR22 (ここでR22が水素原
    子;又はアルカリ金属である)である請求項2記載のベ
    ンズアミド誘導体、その医薬上許容し得る塩又はその水
    和物若しくは溶媒和物。
  4. 【請求項4】 Aが一般式(II) 【化4】 (式中、R1、R2、R3、R4、R5及びR6は請求項1と
    同じである)である請求項1乃至3記載のベンズアミド
    誘導体、その医薬上許容し得る塩又はその水和物若しく
    は溶媒和物。
  5. 【請求項5】 R1及びR2が同一又は異なっていてもよ
    く、炭素数1乃至4個の低級アルキル基であり、R3
    びR4が水素原子であり、R5が炭素数1乃至4個の低級
    アルキル基;炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基;又
    は炭素数1乃至4個の低級アルキル基置換されていても
    よいアミノ基であり、R6が炭素数1乃至4個の低級ア
    ルキル基で置換されていてもよいアミノ基;炭素数2乃
    至5個の低級アルコキシカルボニル基又は−OR16 (こ
    こでR16が炭素数1乃至4個の低級アルコキシ基、トリ
    フルオロメチル基、シアノ基及び炭素数2乃至5個の低
    級アルコキシカルボニル基から選ばれる置換基で置換さ
    れていてもよい炭素数1乃至6個のアルキル基;炭素数
    2乃至4個の低級アルケニル基;又は炭素数2乃至5個
    の低級アルキニル基である)である請求項4記載のベン
    ズアミド誘導体、その医薬上許容し得る塩又はその水和
    物若しくは溶媒和物。
  6. 【請求項6】 R1及びR2がエチル基であり、R5がエ
    チル基、プロピル基、イソプロピル基、メトキシ基又は
    ジメチルアミノ基であり、R6がエトキシカルボニル
    基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロ
    ポキシ基、ブトキシ基、2,2,2−トリフルオロメチ
    ルメトキシ基、アリルオキシ基又は2−プロピニルオキ
    シ基である請求項5記載のベンズアミド誘導体、その医
    薬上許容し得る塩又はその水和物若しくは溶媒和物。
  7. 【請求項7】 Aが3−エチル−5−ジエチルスルファ
    モイル−2−メトキシフェニル基、2−エトキシ−3−
    エチル−5−ジエチルスルファモイルフェニル基、3−
    エチル−5−ジエチルスルファモイル−2−プロポキシ
    フェニル基、5−ジエチルスルファモイル−3−イソプ
    ロピル−2−プロポキシフェニル基、5−ジエチルスル
    ファモイル−2−プロポキシ−3−プロピルフェニル
    基、5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシ−3−
    プロピルフェニル基、3−エチル−5−ジエチルスルフ
    ァモイル−2−(2,2,2−トリフルオロエトキシ)
    フェニル基、2−アリルオキシ−3−エチル−5−ジエ
    チルスルファモイルフェニル基、3−エチル−5−ジエ
    チルスルファモイル−2−(2−プロピニルオキシ)フ
    ェニル基、5−ジエチルスルファモイル−2,3−ジメ
    トキシフェニル基、2−エトキシカルボニル−3−エチ
    ル−5−ジエチルスルファモイルフェニル基又は5−ジ
    エチルスルファモイル−2−メトキシ−3−ジメチルア
    ミノフェニル基である請求項6記載のベンズアミド誘導
    体、その医薬上許容し得る塩又はその水和物若しくは溶
    媒和物。
  8. 【請求項8】 Aが一般式(III) 【化5】 (式中、R7、R8、R9及びXは請求項1と同じであ
    る)である請求項1乃至3記載のベンズアミド誘導体、
    その医薬上許容し得る塩又はその水和物若しくは溶媒和
    物。
  9. 【請求項9】 R7が炭素数1乃至4個の低級アルコキ
    シ基;又は−NR1718 (ここでR17及びR18が同一又
    は異なっていてもよく、水素原子;又は炭素数1乃至4
    個の低級アルキル基である)であり、R8が炭素数1乃
    至4個の低級アルコキシ基で置換されていてもよい炭素
    数1乃至4個の低級アルキル基であり、R9が炭素数1
    乃至4個の低級アルキル基で置換されていてもよいアミ
    ノスルホニル基;又は−COR19 [ここでR19が炭素数
    1乃至4個の低級アルキル基;炭素数1乃至4個の低級
    アルコキシ基;炭素数3乃至7個のシクロアルキル基;
    又は−NR2021 (ここでR20及びR21が同一又は異な
    っていてもよく、水素原子;又は炭素数1乃至4個の低
    級アルキル基である。)である]であり、Xが−S−で
    ある請求項8記載のベンズアミド誘導体、その医薬上許
    容し得る塩又はその水和物若しくは溶媒和物。
  10. 【請求項10】 R7がメトキシ基又はエトキシ基であ
    り、R8がメチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基
    又はメトキシメチル基であり、R9がジエチルアミノス
    ルホニル基、メトキシカルボニル基、エトキシカルボニ
    ル基又はシクロプロパンカルボニル基である請求項9記
    載のベンズアミド誘導体、その医薬上許容し得る塩又は
    その水和物若しくは溶媒和物。
  11. 【請求項11】 Aが3,5−ジ−エトキシカルボニル
    −4−メチル−2−チエニル基、3,5−ジ−エトキシ
    カルボニル−4−プロピル−2−チエニル基、3,5−
    ジ−エトキシカルボニル−4−(メトキシメチル)−2
    −チエニル基、4−エチル−3,5−ジ−メトキシカル
    ボニル−2−チエニル基、3−エトキシカルボニル−4
    −エチル−5−メトキシカルボニル−2−チエニル基、
    5−エトキシカルボニル−4−エチル−3−メトキシカ
    ルボニル−2−チエニル基、5−シクロプロパンカルボ
    ニル−3−エトキシカルボニル−4−エチル−2−チエ
    ニル基、3,5−ジ−エトキシカルボニル−4−エチル
    −2−チエニル基又は3−エトキシカルボニル−4−エ
    チル−5−ジエチルスルファモイル−2−チエニル基で
    ある請求項10記載のベンズアミド誘導体、その医薬上
    許容し得る塩又はその水和物若しくは溶媒和物。
  12. 【請求項12】 3,5−ジクロロ−N−(3−エチル
    −5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシフェニ
    ル)−4−ヒドロキシベンズアミド;3,5−ジクロロ
    −N−(2−エトキシ−3−エチル−5−ジエチルスル
    ファモイルフェニル)−4−ヒドロキシベンズアミド;
    3,5−ジクロロ−N−(3−エチル−5−ジエチルス
    ルファモイル−2−プロポキシフェニル)−4−ヒドロ
    キシベンズアミド;3,5−ジクロロ−N−(5−ジエ
    チルスルファモイル−3−イソプロピル−2−プロポキ
    シフェニル)−4−ヒドロキシベンズアミド;3,5−
    ジクロロ−N−(5−ジエチルスルファモイル−2−プ
    ロポキシ−3−プロピルフェニル)−4−ヒドロキシベ
    ンズアミド;3,5−ジクロロ−N−(5−ジエチルス
    ルファモイル−2−メトキシ−3−プロピルフェニル)
    −4−ヒドロキシベンズアミド;ナトリウム 2,6−
    ジクロロ−4−[N−(3−エチル−5−ジエチルスル
    ファモイル−2−メトキシフェニル)カルバモイル]フ
    ェノキシド;カリウム 2,6−ジクロロ−4−[N−
    (3−エチル−5−ジエチルスルファモイル−2−メト
    キシフェニル)カルバモイル]フェノキシド;ナトリウ
    ム 2,6−ジクロロ−4−[N−(3−エチル−5−
    ジエチルスルファモイル−2−プロポキシフェニル)カ
    ルバモイル]フェノキシド;リン酸 2,6−ジクロロ
    −4−[N−(3−エチル−5−ジエチルスルファモイ
    ル−2−メトキシフェニル)カルバモイル]フェニル;
    ナトリウム 2,6−ジクロロ−4−[N−(3−エチ
    ル−5−ジエチルスルファモイル−2−メトキシフェニ
    ル)カルバモイル]フェノキシド;カリウム 2,6−
    ジクロロ−4−[N−(3−エチル−5−ジエチルスル
    ファモイル−2−メトキシフェニル)カルバモイル]フ
    ェノキシド;ナトリウム 2,6−ジクロロ−4−[N
    −(3−エチル−5−ジエチルスルファモイル−2−プ
    ロポキシフェニル)カルバモイル]フェノキシド;リン
    酸 2,6−ジクロロ−4−[N−(3−エチル−5−
    ジエチルスルファモイル−2−メトキシフェニル)カル
    バモイル]フェニル;3,5−ジクロロ−N−[3−エ
    チル−5−ジエチルスルファモイル−2−(2,2,2
    −トリフルオロエトキシ)フェニル]−4−ヒドロキシ
    ベンズアミド;3,5−ジクロロ−N−(2−アリルオ
    キシ−3−エチル−5−ジエチルスルファモイルフェニ
    ル)−4−ヒドロキシベンズアミド;3,5−ジクロロ
    −N−[3−エチル−5−ジエチルスルファモイル−2
    −(2−プロピニルオキシ)フェニル]−4−ヒドロキ
    シベンズアミド;3,5−ジクロロ−N−(5−ジエチ
    ルスルファモイル−2,3−ジメトキシフェニル)−4
    −ヒドロキシベンズアミド;3,5−ジクロロ−N−
    (2−エトキシカルボニル−3−エチル−5−ジエチル
    スルファモイルフェニル)−4−ヒドロキシベンズアミ
    ド;3−クロロ−N−(5−ジエチルスルファモイル−
    2,3−ジメトキシフェニル)−4−ヒドロキシ−5−
    ニトロベンズアミド;5−(4−ヒドロキシ−3,5−
    ジニトロベンゾイルアミノ)−3−メチルチオフェン−
    2,4−ジカルボン酸ジエチルエステル;5−(3,5
    −ジクロロ−4−ヒドロキシベンゾイルアミノ)−3−
    エチルチオフェン−2,4−ジカルボン酸ジエチルエス
    テル;5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンゾ
    イルアミノ)−3−プロピルチオフェン−2,4−ジカ
    ルボン酸ジエチルエステル;5−(3,5−ジクロロ−
    4−ヒドロキシベンゾイルアミノ)−3−(メトキシメ
    チル)チオフェン−2,4−ジカルボン酸ジエチルエス
    テル;5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベンゾ
    イルアミノ)−3−エチルチオフェン−2,4−ジカル
    ボン酸ジメチルエステル;5−(3,5−ジクロロ−4
    −ヒドロキシベンゾイルアミノ)−3−エチルチオフェ
    ン−2,4−ジカルボン酸 4−エチルエステル 2−
    メチルエステル;5−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロ
    キシベンゾイルアミノ)−3−エチルチオフェン−2,
    4−ジカルボン酸 2−エチルエステル 4−メチルエ
    ステル;2−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシベン
    ゾイルアミノ)−5−シクロプロパンカルボニル−4−
    エチルチオフェン−3−カルボン酸エチルエステル;3
    −エチル−5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジニトロベ
    ンゾイルアミノ)チオフェン−2,4−ジカルボン酸ジ
    エチルエステル;2−(3,5−ジクロロ−4−ヒドロ
    キシベンゾイルアミノ)−5−ジエチルスルファモイル
    −4−エチルチオフェン−3−カルボン酸エチルエステ
    ル;ナトリウム 2,6−ジクロロ−4−[N−[3,
    5−ビス(エトキシカルボニル)−4−エチル−2−チ
    エニル]カルバモイル]フェノキシド;及び3,5−ジ
    クロロ−N−(5−ジエチルスルファモイル−2−メト
    キシ−3−ジメチルアミノフェニル)−4−ヒドロキシ
    ベンズアミドからなる群より選ばれる請求項1記載の化
    合物、その医薬上許容し得る塩又はその水和物若しくは
    溶媒和物。
  13. 【請求項13】 請求項1乃至12記載の化合物、その
    医薬上許容し得る塩又はその水和物若しくは溶媒和物を
    有効成分としてなる副腎皮質刺激ホルモン放出因子(C
    RF)受容体拮抗薬。
  14. 【請求項14】 請求項1乃至12記載の化合物、その
    医薬上許容し得る塩又はその水和物若しくは溶媒和物を
    有効成分としてなるCRFにより誘発又は促進される疾
    患の治療剤。
  15. 【請求項15】 請求項1乃至12記載の化合物、その
    医薬上許容し得る塩又はその水和物若しくは溶媒和物を
    有効成分としてなる医薬組成物。
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