JP2002290172A - ボルテージフォロア回路および表示装置用駆動装置 - Google Patents
ボルテージフォロア回路および表示装置用駆動装置Info
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Abstract
を増加させることなく、出力電圧を入力電圧に迅速に追
従させることができるようにする。 【解決手段】 第1差動段101と、第1差動段101
の電流変化に応じて電流を外部に出力するP型トランジ
スタ211と、第1差動段101に対してオフセット電
圧を持つ第2差動段102と、第2差動段102の電流
変化に応じて電流を外部から引き込むN型トランジスタ
214と、定電流源としてのN型トランジスタ215
と、第1差動段101の正相入力端子と第2差動段10
2の正相入力端子との両方が接続されて、入力電圧を入
力される入力端子と、P型トランジスタ211、N型ト
ランジスタ214およびN型トランジスタ215が接続
されるとともに、そこから出力される出力電圧が第1差
動段101の逆相入力端子と第2差動段102の逆相入
力端子とに帰還される出力端子とを備える。
Description
換器などに用いられるボルテージフォロア回路および表
示装置用駆動装置に関するものである。
スドライバ(信号線駆動回路)内の基準電圧発生回路の
出力にボルテージフォロア回路を接続することが一般に
行われている。
フォロア回路の例を示す。このボルテージフォロア回路
は、出力電圧が入力電圧に追従し、出力インピーダンス
を低くするためのインピーダンス変換器として用いられ
る。
スタレベルで表した一般的な回路構成を図8、図9に示
す。
力部1106、1107を構成した差動増幅回路の例で
ある。
3のゲートには定電圧VBPを供給し、P型トランジス
タ1103には定電流Iが流れる。N型トランジスタ1
108、1109で構成されるカレントミラー回路によ
り、定電流IはIaとIbとに分割される。
て働くP型トランジスタ1105(負荷回路として作
用)と、N型トランジスタ1121とで構成されてい
る。
方の逆相入力端子(P型トランジスタ1107のゲー
ト)と接続され、もう一方の正相入力端子(P型トラン
ジスタ1106のゲート)が入力端子となり、ボルテー
ジフォロア回路を構成している。
子の電圧Voutとの関係が Vin<Voutの場合 Ia>Ibとなり、ポイントAの電位は下がり、N型ト
ランジスタ1108および1109がオフする方向に向
かうので、ポイントBの電位が上がる。このため、N型
トランジスタ1121がオンする方向となり、N型トラ
ンジスタ1121に流れる電流が多くなり、Voutの
電位は下がる。その結果、Vin=Voutの状態に推
移する。
ランジスタ1108および1109がオンする方向に向
かうので、ポイントBの電位が下がる。このため、N型
トランジスタ1121がオフする方向となり、N型トラ
ンジスタ1121に流れる電流が少なくなり、P型トラ
ンジスタ1105の流す定電流によりVoutの電位は
上がる。その結果、Vin=Voutの状態に推移す
る。
電流IaとIbとの電流バランスにより、入力電圧と等
しい電圧が出力される。
ランジスタで構成した回路を図9に示す。
3のゲートには定電圧VBNを供給し、N型トランジス
タ1203には定電流Iが流れる。P型トランジスタ1
208、1209で構成されるカレントミラー回路によ
り、定電流IはIaとIbとに分割される。
て働くN型トランジスタ1205(負荷回路として作
用)と、P型トランジスタ1221とで構成されてい
る。
方の逆相入力端子(N型トランジスタ1207のゲー
ト)と接続され、もう一方の正相入力端子(N型トラン
ジスタ1206のゲート)が入力端子となり、ボルテー
ジフォロア回路を構成している。
子の電圧Voutとの関係が Vin>Voutの場合 Ia>Ibとなり、ポイントAの電位は上がり、P型ト
ランジスタ1208および1209がオフする方向に向
かうので、ポイントBの電位が下がる。このため、P型
トランジスタ1221がオンする方向となり、P型トラ
ンジスタ1221に流れる電流が多くなり、Voutの
電位は上がる。その結果、Vin=Voutの状態に推
移する。
ランジスタ1208および1209がオンする方向に向
かうので、ポイントBの電位が上がる。このため、P型
トランジスタ1221がオフする方向となり、P型トラ
ンジスタ1221に流れる電流が少なくなり、N型トラ
ンジスタ1205の流す定電流によりVoutの電位は
下がる。その結果、Vin=Voutの状態に推移す
る。
電流IaとIbとの電流バランスにより、入力電圧と等
しい電圧が出力される。
下のような開示がなされている。すなわち、図10に示
すように、ボルテージフォロア回路1301の出力と電
源VDDとの間にN型のトランジスタNMOS1が設け
られ、出力とGNDとの間にP型のトランジスタPMO
S1が設けられており、それぞれのトランジスタのゲー
トは、ボルテージフォロア回路1301の入力に接続さ
れている。ボルテージフォロア回路1301の入力と出
力との電圧が同じである場合、出力に設けられているN
型およびP型トランジスタのゲート−ドレイン間の電圧
(Vgs)は0Vであり、両方のトランジスタはオンす
ることがなく、通常のボルテージフォロア回路の動作と
なる。入力もしくは出力の電圧変動がトランジスタのし
きい値電圧Vthの電圧を超えた場合、入力の電圧と出
力の電圧との関係でP型もしくはN型のトランジスタの
いずれかがオンし、出力と入力との電圧差をなくすよう
になっている。
のしきい値電圧Vth以下の電圧変動に対しては通常の
ボルテージフォロア回路の動作しかできないのに対し、
図11の構成では、抵抗器R12、R21とにより、ト
ランジスタのゲートに掛かる電圧とボルテージフォロア
回路1301の出力電圧との間にしきい値電圧Vthほ
どの電圧差をあらかじめ設けている。
MOS2およびNMOS2の各しきい値電圧Vthは製
造条件によりばらつきが生じる。抵抗器R12や抵抗器
R21による電圧降下がしきい値電圧Vthを超えてし
まえば、PMOS2およびNMOS2を介して常に貫通
電流が流れることになる。逆に、抵抗器R12や抵抗器
R21による電圧降下がしきい値電圧Vthを大きく下
回れば、Vin=Voutの状態に推移するのに時間を
要することになる。したがって、微小な電圧変動に対応
できるようにするためには、製造後、抵抗器R12およ
びR21の値をレーザートリミング等で調整するか、P
MOS2あるいはNMOS2のチャネル領域にイオン注
入を行い、しきい値電圧Vthを調整する必要がある。
合、出力段は、Vin=Voutの定常状態では、P型
トランジスタ1105のゲートに印加されるバイアス電
圧(定電圧VBP)により決定される定電流が流れてい
る。
流となるので、できるだけ少ない定電流にて差動増幅回
路を動作させることが低消費電力化のうえで好ましいこ
とになる。
タ1121は、オンすることによって、定常状態の電流
の数倍の電流を流すことができる能力を持っている(な
お、設計によりその電流値は異なる)。
述のようにN型トランジスタ1121の流す電流により
定常状態に推移する。このため、N型トランジスタ11
21の流すことのできる電流を多くする回路設計にする
ことにより、定常状態に推移するスピードを速くするこ
とができる。
のようにP型トランジスタ1105の流す電流(定電
流)により定常状態に推移する。このため、上記のよう
に出力段の定電流を少なくするように設定すると、流す
ことのできる電流が少ないことから、定常状態に推移す
るスピードが遅くなってしまう。
電流値を大きくしなければならない。
わち、N型トランジスタ1205は、バイアス電圧(定
電圧VBN)により決まる定電流源となっている。図8
の回路で説明したように、消費電流を少なくするため、
できるだけ少ない定電流にて差動増幅回路を動作させた
場合、P型トランジスタ1221の流す電流により定常
状態に推移するVin>Voutの場合に比べ、N型ト
ランジスタ1205の流す定電流により定常状態に推移
するVin<Voutの場合は、定常状態に推移するス
ピードが遅くなる。
ためには、多くの電流を定電流として流し続ける必要が
ある。このため、回路の動作スピードを上げると消費電
流が多くなってしまう。
であり、その目的は、消費電流を増加させることなく、
出力電圧を入力電圧に迅速に追従させることができるボ
ルテージフォロア回路および表示装置用駆動装置を提供
することにある。
め、本発明のボルテージフォロア回路は、第1差動段
と、上記第1差動段に対してオフセット電圧を持つ第2
差動段と、上記第1差動段および上記第2差動段のうち
の一方を放出側差動段として、その出力電流変化に応じ
て電流を外部に出力する電流放出部と、上記第1差動段
および上記第2差動段のうちの他方を引き込み側差動段
として、その出力電流変化に応じて電流を外部から引き
込む電流引き込み部と、定電流源としての定電流供給部
と、上記第1差動段の正相入力端子と上記第2差動段の
正相入力端子との両方が接続されて、入力電圧を入力さ
れる入力端子と、上記電流放出部、電流引き込み部およ
び定電流供給部が接続されるとともに、そこから出力さ
れる出力電圧が上記第1差動段の逆相入力端子と上記第
2差動段の逆相入力端子とに帰還される出力端子とを備
えたことを特徴としている。
りも小さく、出力電圧を上げる必要がある場合は、放出
側差動段および電流放出部により、電流を外部に出力す
る方向に動作する。逆に、出力電圧が入力電圧よりも大
きく、出力電圧を下げる必要がある場合は、引き込み側
差動段および電流引き込み部により、電流を外部から引
き込む方向に動作する。
さい場合および大きい場合のいずれの場合においても、
入力電圧と出力電圧とが等しい定常状態に出力端子に定
電流源から流れる定電流を大きくしなくても、迅速に定
常状態に推移させることができる。それゆえ、消費電流
を増加させることなく、出力電圧を入力電圧に迅速に追
従させることができる。
てオフセット電圧を持っているため、定常状態に推移し
た後も、定電流供給部において回路を貫く貫通電流が発
生しない。
放出部が十分なオフ状態になってから、上記オフセット
電圧分隔てた後、電流引き込み部が十分なオン状態にな
る。これによって、電流放出部と電流引き込み部との両
方が十分オンになるような出力電圧範囲が存在しないよ
うにしている。なお、ここで、十分オンになるとは、そ
れによってどの程度貫通電流を防止したいかによって決
めればよく、貫通電流を完全に避けたい場合は、一方が
完全にオフになってから他方がオン方向へ向かい始める
ように、オフセット電圧を設定すればよい。
は、上記の構成に加えて、上記第1差動段と第2差動段
とで、回路構成が同一で、それらを構成するトランジス
タのうちの少なくとも一つが、トランジスタのチャネル
長またはチャネル幅の少なくとも一つが異なっているこ
とを特徴としている。
差動段を構成するトランジスタのうちの少なくとも一つ
が、チャネル長またはチャネル幅の少なくとも一つが異
なっている。
差動段と上記第2差動段との間にオフセット電圧を持た
せることができる。それゆえ、上記の構成による効果に
加えて、より簡素な構成で、定電流供給部において回路
を貫く貫通電流の発生を防ぐことができる。
は、上記の構成に加えて、上記チャネル長またはチャネ
ル幅の少なくとも一つが異なっているトランジスタは、
上記正相入力端子または逆相入力端子の少なくとも一つ
がゲートに入力されるトランジスタであることを特徴と
している。
チャネル幅の少なくとも一つが異なっているトランジス
タは、上記正相入力端子または逆相入力端子の少なくと
も一つがゲートに入力されるトランジスタである。この
ため、一方のトランジスタのしきい値電圧は他方のトラ
ンジスタのしきい値電圧と比べて大きくまたは小さくな
る。
差動段と上記第2差動段との間にオフセット電圧を持た
せることができる。それゆえ、上記の構成による効果に
加えて、より簡素な構成で、定電流供給部において回路
を貫く貫通電流の発生を防ぐことができる。
は、上記の構成に加えて、定常状態においては、上記定
電流供給部を負荷として、上記電流放出部または上記電
流引き込み部のいずれか一方のみが動作することを特徴
としている。
が等しい定常状態においては、上記定電流供給部を負荷
として、上記電流放出部または上記電流引き込み部のい
ずれか一方のみが動作する。
を簡素化することができる。それゆえ、上記の構成によ
る効果に加えて、回路の構成や設計をより簡素化するこ
とができる。
は、上記の構成に加えて、上記入力電圧と上記出力電圧
とが互いに異なっている変遷期間において、上記出力電
圧が上記入力電圧より小さい場合は、上記電流放出部が
動作し、上記出力電圧が上記入力電圧より大きい場合
は、上記電流引き込み部が動作することを特徴としてい
る。
り小さい場合は、電流放出部のみが動作し、出力電圧が
入力電圧より大きい場合は、電流引き込み部のみが動作
する。言い換えれば、出力電圧が入力電圧より小さい場
合は、電流引き込み部は動作せず、出力電圧が入力電圧
より大きい場合は、電流放出部は動作しない。
間における電流の流れの変化の様子を簡素化することが
できる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、回
路の構成や設計をより簡素化することができる。
記の構成のボルテージフォロア回路を用いて、表示素子
駆動電圧供給回路および出力回路の少なくとも一つを構
成したことを特徴としている。
ジフォロア回路を用いて、表示素子駆動電圧供給回路お
よび出力回路の少なくとも一つが構成される。
出力回路において、出力電圧が入力電圧よりも小さい場
合および大きい場合のいずれの場合においても、入力電
圧と出力電圧とが等しい定常状態に出力端子に定電流源
から流れる定電流を大きくしなくても、迅速に定常状態
に推移させることができる。それゆえ、表示装置用駆動
装置において、消費電流を増加させることなく、出力電
圧を入力電圧に迅速に追従させることができる。
路として、第1の差動段と第2の差動段とを有し、出力
段は上記第1の差動段の電流変化に応じて電流を外部に
出力する第1の出力段と上記第2の差動段の電流変化に
応じて外部から電流を引き込む第2の出力段と負荷回路
としての第3の出力段を有し、上記第1の差動段と上記
第2の差動段の正相入力端子から入力電圧値を入力し、
上記出力段の電圧値を上記第1の差動段と上記第2の差
動段の逆相入力端子に帰還させる差動増幅回路で構成さ
れた低インピーダンス変換回路であって、上記第1の差
動段と上記第2の差動段とは異なるオフセット電圧を持
つように構成してもよい。
とのバランスが変化した場合、すばやく入力電圧に追従
する出力を持ち、なおかつ、低消費電力な回路を実現す
ることができる。
ような場合であっても、定電流源の動作を行うトランジ
スタで出力を駆動しないように、入力と出力とのバラン
スが互いに反対の条件のときに動作する差動増幅回路
(オペアンプ)の差動段を2系統設け、電位の高い側の
電源と出力との間を駆動する出力段と、電位の低い側の
電源と出力との間を駆動する出力段とを、各々の差動段
で動作させる。
一回路で構成するが、各々の出力段を通して、電位の高
い側の電源と低い側の電源との間に貫通電流が流れない
ようにするために、構成するトランジスタのうち、1つ
ないし複数個について、チャネル幅またはチャネル長を
変更した回路構成とし、差動段間でオフセット電圧を持
たせるようにする。
持った側の差動段は、オフセットの電圧分、動作しない
電圧範囲が発生する。したがって、このオフセットは、
プロセスのばらつき、動作環境の変化などを考慮して、
最小限に抑えることが好ましい。
路として、上記構成において、上記第1の差動段と上記
第2の差動段の回路構成は同じであるが、それぞれ構成
するトランジスタのうちの少なくとも一つはトランジス
タのチャネル長またはチャネル幅が異なっているように
構成してもよい。
路として、上記構成において、チャネル長またはチャネ
ル幅が異なるトランジスタは、差動段の正相もしくは逆
相入力端子がゲートに入力するトランジスタであるよう
に構成してもよい。
路として、上記構成において、定常状態においては、上
記第3の出力段を負荷として、上記第1の出力段か上記
第2の出力段のいずれか一方のみ動作するように構成し
てもよい。
路として、上記構成において、上記入力電圧値もしくは
上記出力段の電圧値が変化する変遷期間において、上記
第3の出力段とは別に、上記出力段の電圧値が上記入力
電圧値より高く変化した場合は上記第2の出力段が動作
し、逆に上記出力段の電圧値が上記入力電圧値より低く
変化した場合は上記第1の差動段が動作するように構成
してもよい。
て、上記いずれかの構成の低インピーダンス変換回路を
含んで、表示素子駆動電圧供給回路もしくは出力回路を
形成するように構成してもよい。
差動増幅回路を含む差動段と、差動段の電流変化により
動作する出力段とを備え、出力を帰還させることにより
入力と出力との電圧を等しくする回路において、第1の
差動段と出力段とにより、入力電圧に比べて出力電圧が
高くなった場合には、出力と出力電圧より低い電源との
間に電流を流して出力電圧を下げ、入力電圧に比べて出
力電圧が低くなった場合には、上記の出力と出力電圧よ
り低い電源との間に設けた回路を動作しないようにする
手段を備えた、第1の差動段と出力段との組み合わせを
備え、第2の差動段と出力段とにより、入力電圧に比べ
て出力電圧が低くなった場合には、出力と出力電圧より
高い電源との間に電流を流して出力電圧を上げ、入力電
圧に比べて出力電圧が高くなった場合には、上記の出力
と出力電圧より高い電源との間に設けた回路を動作しな
いようにする手段を備えた、第2の差動段と出力段との
組み合わせを備えるように構成してもよい。
上記構成において、第1および第2の差動段の少なくと
も1つにオフセット電圧を持たせ、入力電圧と出力電圧
とが等しい場合、第1および第2の差動段と出力段との
組み合わせのどちらか一方を動作しないようにすること
により、第1と第2の出力段に流れる貫通電流を防止
し、定常電流により出力を保持するように構成してもよ
い。
上記構成において、第1および第2の差動段の構成は同
じにするが、構成するトランジスタのうち少なくとも一
つは、上記第1および第2の差動段のそれぞれでサイズ
が異なるように構成してもよい。
一形態について図1および図2に基づいて説明すれば、
以下の通りである。
部を構成したアンプ(ボルテージフォロア回路)であ
り、図中、101と102との2つの差動段を持つ。
ースが接地電圧GNDにつながり、ゲートが、バイアス
発生回路(図示せず)から出力される定電圧源VBNに
つながるN型トランジスタ205と、N型トランジスタ
205のドレインと各々ソースがつながるN型トランジ
スタ203と204とにより入力部としての差動入力回
路を構成している。また、各々のドレインを上記N型ト
ランジスタ203と204のドレインに接続し、各々の
ゲートを互いに接続し、ソースを電源(Vdd)に接続
したP型トランジスタ201と202とによりカレント
ミラー回路を構成している。
ゲートが入力aとなり、N型トランジスタ204のゲー
トが入力bとなっている。また、カレントミラー回路の
ゲートは、入力aがゲート入力となるN型トランジスタ
203のドレインへ接続されている。
は、ソースがGNDにつながり、ゲートが、バイアス発
生回路(図示せず)から出力される定電圧源VBNにつ
ながるN型トランジスタ210と、N型トランジスタ2
10のドレインと各々ソースがつながるN型トランジス
タ208と209とにより入力部としての差動入力回路
を構成している。また、各々のドレインを上記N型トラ
ンジスタ208と209のドレインに接続し、各々のゲ
ートを互いに接続し、ソースを電源(Vdd)に接続し
たP型トランジスタ206と207とによりカレントミ
ラー回路を構成している。
ゲートが入力aとなり、N型トランジスタ209のゲー
トが入力bとなっている。また、カレントミラー回路の
ゲートは、入力bがゲート入力となるN型トランジスタ
209のドレインへ接続されている。
されるN型トランジスタ204のドレインと、P型トラ
ンジスタ202のドレインと、電流放出部としてのP型
トランジスタ211のゲートが互いにつながっており、
P型トランジスタ211のソースは電源(Vdd)につ
ながり、ドレインは出力につながっている。
されるN型トランジスタ208のドレインと、P型トラ
ンジスタ206のドレインと、P型トランジスタ212
のゲートが互いにつながっており、P型トランジスタ2
12のソースは電源(Vdd)につながり、ドレインは
N型トランジスタ213のゲートおよびドレイン、およ
び電流引き込み部としてのN型トランジスタ214のゲ
ートにつながっている。N型トランジスタ213、21
4のソースはGNDにつながり、N型トランジスタ21
4のドレインは出力につながっている。
ゲートにつながるとともにソースがGNDとなる、定電
流供給部としてのN型トランジスタ215のドレインが
つながっている。
相入力端子となる。
還させ、入力bを入力として、ボルテージフォロア回路
として使用した時の回路を示す。
釣り合った状態(定常状態)での貫通電流すなわちP型
トランジスタ211とN型トランジスタ214とを通じ
て流れる、電源とGNDとの間の電流を防ぐため、第2
差動段102にオフセットと持たせておく。例えば、P
型トランジスタ206のチャネル幅を狭くするか、チャ
ネル長を長くし、N型トランジスタ209のチャネル幅
を広くするかチャネル長を短くする。
きい値電圧は他のP型トランジスタと比較して大きく設
定され、一方、N型トランジスタ209のしきい値電圧
は他のN型トランジスタと比較して小さく設定されるこ
とになる。
について以下に説明する。
がゲートに入力されるN型トランジスタ205に流れる
定電流をI1とし、P型トランジスタ201およびN型
トランジスタ203に流れる電流をIbとし、P型トラ
ンジスタ202およびN型トランジスタ204に流れる
電流をIaとする。
がゲートに入力されるN型トランジスタ210に流れる
定電流をI2とし、P型トランジスタ206およびN型
トランジスタ208に流れる電流をIdとし、P型トラ
ンジスタ207およびN型トランジスタ209に流れる
電流をIcとする。
電位は下がり、P型トランジスタ211がオンする方向
となり、P型トランジスタ211に流れる電流が多くな
り、出力の電位は上がる。その結果、入力電圧=出力電
圧の状態に推移する。
なり、ポイントBの電位は上がり、P型トランジスタ2
12がオフする方向となり、ポイントCの電位は下が
る。そのため、N型トランジスタ214はオフする方向
に向かい、出力の電位に影響を与えない。したがって、
上記P型トランジスタ211からの電圧がそのまま出力
される。
215を介しての電流も存在するが、値が小さい。
電位は上がり、P型トランジスタ211がオフする方向
となり、出力の電位に影響を与えなくなる。
なり、ポイントBの電位は下がり、P型トランジスタ2
12がオンする方向となり、ポイントCの電位は上が
る。そのため、N型トランジスタ214に流れる電流が
多くなり、出力はGNDへ引き込まれるため、出力の電
位は下がる。その結果、入力電圧=出力電圧の状態に推
移する。
となる。
に、他のP型トランジスタ、N型トランジスタに対し
て、P型トランジスタ206のしきい値電圧を大きく、
N型トランジスタ209のしきい値電圧を小さくなるよ
うに設定しているため、入力電圧=出力電圧のときで
も、Ic>Idのようにオフセット電圧を持った状態と
なっている。そのため、ポイントBの電位は高い状態と
なっているので、P型トランジスタ212はオフの方向
に向かっている。したがって、上述したように、N型ト
ランジスタ214もオフの方向に向かったままである。
タ211と、定電流源として働いているN型トランジス
タ215とを介して流れる、定電流にて決定される。よ
って、P型トランジスタ211とN型トランジスタ21
4を介しての貫通電流を防止することができる。
を上げるには、P型トランジスタ211を介しての電源
電圧Vddからの電流供給を行い、一方、出力の電圧を
下げるには、N型トランジスタ214を介しての接地電
圧GNDへの電流引き込みにより行っている。
ランジスタ211およびN型トランジスタ214の駆動
能力を上げておくことで、電圧変動に対する追従(追
随)能力を高めておくことに、支障がなくなる。またそ
の結果、図示していないが、出力に大きい負荷が接続さ
れていても良好に駆動することができるようになる。
型トランジスタ211から流れる電流は、N型トランジ
スタ215により、所定の定電流しか流れないようにな
っている。すなわち、定常状態(入力電圧=出力電圧)
においては、流れる電流は、定電流源として働くN型ト
ランジスタ215により規定される。そして、このN型
トランジスタ215の駆動能力は、上述の電圧変動に対
する追従には全く無関係となっている。それにより、定
電圧源VBNの電圧値を下げて、電流値を小さくして
も、良好に追従動作を行うことができるようになる。
できることから、本ボルテージフォロア回路のように、
2つの差動段間にオフセット電圧を持たせることで、ボ
ルテージフォロア回路の低消費電力化と高速追従(追
随)性とを両立させることができる。
スタの製造時のばらつきでトランジスタ特性にばらつき
が生じるため、1つの差動段の正相および逆相でもオフ
セット電圧(ここでは、「差動段内オフセット電圧」と
称する)が存在するが、本願における「オフセット電
圧」とは、2つの差動段間にオフセット電圧(差動段間
オフセット電圧)を持たせるということを意味してい
る。
部側)では、Ia=Ibとなるのは入力電圧=出力電圧
のときであるが、電流を引き込む側(電流引き込み部
側)では、それよりも出力電圧が上記オフセット電圧分
だけ大きくなったときに初めてIc=Idとなる。その
結果、出力電圧の増加に対して、電流放出部(P型トラ
ンジスタ211)が十分なオフ状態になってから、上記
オフセット電圧分隔てた後、電流引き込み部(N型トラ
ンジスタ214)が十分なオン状態になる。これによっ
て、電流放出部と電流引き込み部との両方が十分オンに
なるような出力電圧範囲が存在しないようにしている。
について図3に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。なお、説明の便宜上、前記の実施の形態の図面に示
した部材と同一の機能を有する部材には、同一の符号を
付記してその説明を省略する。
部を構成したアンプ(ボルテージフォロア回路)であ
り、図中、301と302との2つの差動段を持つ。
は、ソースが電源(Vdd)につながり、ゲートが、バ
イアス発生回路(図示せず)から出力される定電圧源V
BPにつながるP型トランジスタ405と、P型トラン
ジスタ405のドレインと各々ソースがつながるP型ト
ランジスタ403と404とにより入力部としての差動
入力回路を構成している。また、各々のドレインを上記
P型トランジスタ403と404のドレインに接続し、
各々のゲートを互いに接続し、ソースを接地電圧GND
に接続したN型トランジスタ401と402とによりカ
レントミラー回路を構成している。
ゲートが入力bとなり、P型トランジスタ404のゲー
トが入力aとなっている。また、カレントミラー回路の
ゲートは、入力aがゲート入力となるP型トランジスタ
404のドレインへ接続されている。
ースが電源(Vdd)につながり、ゲートが、バイアス
発生回路(図示せず)から出力される定電圧源VBPに
つながるP型トランジスタ410と、P型トランジスタ
410のドレインと各々ソースがつながるP型トランジ
スタ408と409とにより入力部としての差動入力回
路を構成している。また、各々のドレインを上記P型ト
ランジスタ408と409のドレインに接続し、各々の
ゲートを互いに接続し、ソースをGNDに接続したN型
トランジスタ406と407とによりカレントミラー回
路を構成している。
ゲートが入力bとなり、P型トランジスタ409のゲー
トが入力aとなっている。また、カレントミラー回路の
ゲートは、入力bがゲート入力となるP型トランジスタ
408のドレインへ接続されている。
されるP型トランジスタ403のドレインと、N型トラ
ンジスタ401のドレインと、電流引き込み部としての
N型トランジスタ411のゲートが互いにつながってお
り、N型トランジスタ411のソースはGNDにつなが
り、ドレインは出力につながっている。
されるP型トランジスタ409のドレインと、N型トラ
ンジスタ407のドレインと、N型トランジスタ412
のゲートが互いにつながっており、N型トランジスタ4
12のソースはGNDにつながり、ドレインはP型トラ
ンジスタ413のゲートおよびドレイン、および、電流
放出部としてのP型トランジスタ414のゲートにつな
がっている。P型トランジスタ413、414のソース
は電源(Vdd)につながり、P型トランジスタ414
のドレインは出力につながっている。
ゲートにつながるとともにソースが電源(Vdd)とな
る、定電流供給部としてのP型トランジスタ415のド
レインがつながっている。
相入力端子となる。
入力bを入力として、ボルテージフォロア回路として使
用した時の回路は、実施形態1同様、図2のようにな
る。
釣り合った状態(定常状態)での貫通電流すなわちN型
トランジスタ411とP型トランジスタ414とを通じ
て流れる、電源とGNDとの間の電流を防ぐため、第2
差動段302にオフセットと持たせておく。例えば、N
型トランジスタ407のチャネル幅を狭くするか、チャ
ネル長を長くし、P型トランジスタ408のチャネル幅
を広くするかチャネル長を短くする。
きい値電圧は他のN型トランジスタと比較して大きく設
定され、一方、P型トランジスタ408のしきい値電圧
は他のP型トランジスタと比較して小さく設定されるこ
とになる。
について以下に説明する。
がゲートに入力されるP型トランジスタ405に流れる
定電流をI1とし、N型トランジスタ401およびP型
トランジスタ403に流れる電流をIaとし、N型トラ
ンジスタ402およびP型トランジスタ404に流れる
電流をIbとする。
がゲートに入力されるP型トランジスタ410に流れる
定電流をI2とし、N型トランジスタ406およびP型
トランジスタ408に流れる電流をIcとし、N型トラ
ンジスタ407およびP型トランジスタ409に流れる
電流をIdとする。
電位は上がり、N型トランジスタ411がオンする方向
となり、N型トランジスタ411に流れる電流が多くな
り、出力から接地電圧GNDに電流を引き込むため、出
力の電位は下がる。その結果、入力電圧=出力電圧の状
態に推移する。
なり、ポイントBの電位は下がり、N型トランジスタ4
12がオフする方向となり、ポイントCの電位は上が
る。そのため、P型トランジスタ414はオフする方向
に向かい、出力の電位に影響を与えない。したがって、
上記N型トランジスタ411により出力の電圧が決めら
れる。
415を介しての電流も存在するが、値が小さい。
電位は下がり、N型トランジスタ411がオフする方向
となり、出力の電位に影響を与えなくなる。
なり、ポイントBの電位は上がり、N型トランジスタ4
12がオンする方向となり、ポイントCの電位は下が
る。そのため、P型トランジスタ414に流れる電流が
多くなり、出力の電位は上がる。その結果、入力電圧=
出力電圧の状態に推移する。
となる。
に、他のP型トランジスタ、N型トランジスタに対し
て、P型トランジスタ408のしきい値電圧を小さく、
N型トランジスタ407のしきい値電圧を大きくなるよ
うに設定しているため、入力電圧=出力電圧のときで
も、Ic>Idのようにオフセット電圧を持った状態と
なっている。そのため、ポイントBの電位は低い状態と
なっているので、N型トランジスタ412はオフの方向
に向かっている。したがって、上述したように、P型ト
ランジスタ414もオフの方向に向かったままである。
タ411と、定電流源として働いているP型トランジス
タ415とを介して流れる、定電流にて決定される。よ
って、N型トランジスタ411とP型トランジスタ41
4を介しての貫通電流を防止することができる。
を上げるには、P型トランジスタ414を介しての電源
電圧Vddからの電流供給を行い、一方、出力の電圧を
下げるには、N型トランジスタ411を介しての接地電
圧GNDへの電流引き込みにより行っている。
ランジスタ414およびN型トランジスタ411の駆動
能力を上げておくことで、電圧変動に対する追従(追
随)能力を高めておくことに、支障がなくなる。またそ
の結果、図示していないが、出力に大きい負荷が接続さ
れていても良好に駆動することができるようになる。
型トランジスタ411に引き込まれる電流は、P型トラ
ンジスタ415により、所定の定電流しか流れないよう
になっている。すなわち、定常状態(入力電圧=出力電
圧)においては、流れる電流は、定電流源として働くP
型トランジスタ415により規定される。そして、この
P型トランジスタ415の駆動能力は、上述の電圧変動
に対する追従には全く無関係となっている。それによ
り、定電圧源VBPの電圧値を上げて、電流値を小さく
しても、良好に追従動作を行うことができるようにな
る。
できることから、本ボルテージフォロア回路のように、
2つの差動段間にオフセット電圧を持たせることで、ボ
ルテージフォロア回路の低消費電力化と高速追従(追
随)性とを両立させることができる。
引き込み部側)では、Ia=Ibとなるのは入力電圧=
出力電圧のときであるが、電流の放出側(電流放出部
側)では、それよりも出力電圧が上記オフセット電圧分
だけ小さくなったときに初めてIc=Idとなる。その
結果、出力電圧の増加に対して、電流放出部(P型トラ
ンジスタ414)が十分なオフ状態になってから、上記
オフセット電圧分隔てた後、電流引き込み部(N型トラ
ンジスタ411)が十分なオン状態になる。これによっ
て、電流放出部と電流引き込み部との両方が十分オンに
なるような出力電圧範囲が存在しないようにしている。
の形態について図4ないし図6に基づいて説明すれば、
以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記の実施の
形態の図面に示した部材と同一の機能を有する部材には
同一の符号を付記してその説明を省略する。
いた応用例の一例として、液晶表示装置の液晶素子駆動
用の各種電圧を発生させる基準電圧発生回路の中の低イ
ンピーダンス変換回路に使用した事例を示す。
の一つであるTFT(薄膜トランジスタ)を用いた液晶
表示装置のブロック構成を示す。
駆動する液晶駆動装置(表示装置用駆動装置)とを備え
ている。液晶表示部は、各画素ごとにTFT方式の液晶
パネル601からなり、液晶パネル601内には、対向
電極(共通電極)606と、図示しない液晶表示素子
(画素)とが設けられている。
tegrated Circuit)からなるソースドライバ602、ゲ
ートドライバ603、コントローラ604および液晶駆
動電源605を備えている。液晶駆動電源605は、ソ
ースドライバ602およびゲートドライバ603へ液晶
パネルでの表示用の参照電圧VRを供給するものであ
る。
02に、デジタル化された表示データおよび各種制御信
号を出力するとともに、ゲートドライバ603へも各種
制御信号を出力している。
は、水平同期信号、スタートパルス信号およびソースド
ライバ用クロック信号などがあり、一方、ゲートドライ
バ603への主な制御信号は、垂直同期信号やゲートド
ライバ用クロック信号などがある。
は、コントローラ604でタイミングなどを調整した
後、ソースドライバ602にデジタル表示データDとし
て出力される。
ックの一例を示す。ソースドライバ602は、入力ラッ
チ回路701から入力されたデジタル表示データD(D
R、DG、DB)を、スタートパルス信号SPおよびク
ロック信号CKに基づき内部のシフトレジスタ回路70
2で転送し、サンプリングメモリ回路703で時分割で
サンプリングして記憶する。その後、ホールドメモリ回
路704で、コントローラ604から入力される表示画
面の水平同期信号に同期してラッチする。その後、レベ
ルシフタ回路705で信号をレベル変換する。次いで、
DA(デジタルアナログ)変換回路706にて、基準電
圧発生回路709から出力された複数の階調表示用電圧
の中から表示データに応じた階調表示用電圧を選択し
て、出力回路707の液晶駆動電圧出力端子708か
ら、液晶パネル601の画素のソースラインに出力す
る。
成例を示す。基準電圧発生回路709は、表示素子とし
ての液晶表示素子を駆動する電圧を供給する表示素子駆
動電圧供給回路であり、抵抗が直列に接続された抵抗分
割回路710と、低インピーダンス変換回路711とか
ら構成されている。
6ビットで構成されている例を考えると、64通りの階
調表示、つまり64種類のアナログ電圧が必要となる。
05から、V0とV64との電源ラインが入力されてい
る。中間調電圧として、9種類の参照電圧V0’、V
8’、…、V56’、V64’用の各中間調電圧線に対
して、低インピーダンス変換回路711として、本発明
のボルテージフォロア回路(図2の構成)が採用されて
いる。
の出力間をさらに抵抗分割回路にて各8分割(図面では
各抵抗部分は簡略化して記載)して、V0’、V1’、
V2’、…、V62’、V63’、V64’の電圧値を
生成して、DA変換回路706に入力している。
あり、階調表示を行うためにはその都度画素容量を充電
もしくは放電する必要がある。画面の高品位化を図るた
めには、液晶素子への印加電圧は、画素容量への充電も
しくは放電による電圧変動を急峻に回復させる駆動能力
が必要である。
によって、携帯電話などに備えられる携帯用表示装置に
使用されることが多い。したがって、液晶表示装置用駆
動装置の低消費電力化も強く望まれている。したがっ
て、駆動装置のなかでも特に電力を費やすアナログ回路
部であるボルテージフォロア回路に、本発明の構成を採
用することで、低消費電力化のうえで大きな効果をあげ
ることができる。
の出力段に本発明のボルテージフォロア回路の構成を採
用した例について述べたが、ソースドライバ602の出
力回路707に使用してもよい。また、液晶駆動電源6
05の出力バッファ回路に使ってもよい。
が容量性であり急速な充放電を行う必要がある一方、低
消費電力化も併せて要求される低インピーダンス変換回
路として有効であり、特に携帯用表示装置に採用する
と、その効果は絶大である。
ロア回路は、第1差動段と、上記第1差動段に対してオ
フセット電圧を持つ第2差動段と、上記第1差動段およ
び上記第2差動段のうちの一方を放出側差動段として、
その出力電流変化に応じて電流を外部に出力する電流放
出部と、上記第1差動段および上記第2差動段のうちの
他方を引き込み側差動段として、その出力電流変化に応
じて電流を外部から引き込む電流引き込み部と、定電流
源としての定電流供給部と、上記第1差動段の正相入力
端子と上記第2差動段の正相入力端子との両方が接続さ
れて、入力電圧を入力される入力端子と、上記電流放出
部、電流引き込み部および定電流供給部が接続されると
ともに、そこから出力される出力電圧が上記第1差動段
の逆相入力端子と上記第2差動段の逆相入力端子とに帰
還される出力端子とを備えた構成である。
さい場合および大きい場合のいずれの場合においても、
入力電圧と出力電圧とが等しい定常状態に出力端子に定
電流源から流れる定電流を大きくしなくても、迅速に定
常状態に推移させることができる。それゆえ、消費電流
を増加させることなく、出力電圧を入力電圧に迅速に追
従させることができるという効果を奏する。
は、上記の構成に加えて、上記第1差動段と第2差動段
とで、回路構成が同一で、それらを構成するトランジス
タのうちの少なくとも一つが、トランジスタのチャネル
長またはチャネル幅の少なくとも一つが異なっている構
成である。
段と第2差動段との間にオフセット電圧を持たせること
ができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、
より簡素な構成で、定電流供給部において回路を貫く貫
通電流の発生を防ぐことができるという効果を奏する。
は、上記の構成に加えて、上記チャネル長またはチャネ
ル幅の少なくとも一つが異なっているトランジスタは、
上記正相入力端子または逆相入力端子の少なくとも一つ
がゲートに入力されるトランジスタである構成である。
段と第2差動段との間にオフセット電圧を持たせること
ができる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、
より簡素な構成で、定電流供給部において回路を貫く貫
通電流の発生を防ぐことができるという効果を奏する。
は、上記の構成に加えて、定常状態においては、上記定
電流供給部を負荷として、上記電流放出部または上記電
流引き込み部のいずれか一方のみが動作する構成であ
る。
を簡素化することができる。それゆえ、上記の構成によ
る効果に加えて、回路の構成や設計をより簡素化するこ
とができるという効果を奏する。
は、上記の構成に加えて、上記入力電圧と上記出力電圧
とが互いに異なっている変遷期間において、上記出力電
圧が上記入力電圧より小さい場合は、上記電流放出部が
動作し、上記出力電圧が上記入力電圧より大きい場合
は、上記電流引き込み部が動作する構成である。
間における電流の流れの変化の様子を簡素化することが
できる。それゆえ、上記の構成による効果に加えて、回
路の構成や設計をより簡素化することができる定常状態
へ向けて変遷する期間における電流の流れの変化の様子
を簡素化することができる。それゆえ、上記の構成によ
る効果に加えて、回路の構成や設計をより簡素化するこ
とができるという効果を奏する。
記の構成のボルテージフォロア回路を用いて、表示素子
駆動電圧供給回路および出力回路の少なくとも一つを構
成した構成である。
出力回路において、出力電圧が入力電圧よりも小さい場
合および大きい場合のいずれの場合においても、入力電
圧と出力電圧とが等しい定常状態に出力端子に定電流源
から流れる定電流を大きくしなくても、迅速に定常状態
に推移させることができる。それゆえ、表示装置用駆動
装置において、消費電流を増加させることなく、出力電
圧を入力電圧に迅速に追従させることができるという効
果を奏する。
を示す回路図である。
ブロック図である。
を示す回路図である。
液晶表示装置の一構成例を示すブロック図である。
ある。
である。
を示すブロック図である。
回路図である。
回路図である。
す回路図である。
す回路図である。
路) 710 抵抗分割回路 711 低インピーダンス変換回路 CK クロック信号 D、DR、DG、DB デジタル表示データ GND 接地電圧 I1、I2 定電流 Ia、Ib、Ic、Id 電流 SP スタートパルス信号 VBN 定電圧源 VBP 定電圧源 Vdd 電源
Claims (6)
- 【請求項1】第1差動段と、 上記第1差動段に対してオフセット電圧を持つ第2差動
段と、 上記第1差動段および上記第2差動段のうちの一方を放
出側差動段として、その出力電流変化に応じて電流を外
部に出力する電流放出部と、 上記第1差動段および上記第2差動段のうちの他方を引
き込み側差動段として、その出力電流変化に応じて電流
を外部から引き込む電流引き込み部と、 定電流源としての定電流供給部と、 上記第1差動段の正相入力端子と上記第2差動段の正相
入力端子との両方が接続されて、入力電圧を入力される
入力端子と、 上記電流放出部、電流引き込み部および定電流供給部が
接続されるとともに、そこから出力される出力電圧が上
記第1差動段の逆相入力端子と上記第2差動段の逆相入
力端子とに帰還される出力端子とを備えたことを特徴と
するボルテージフォロア回路。 - 【請求項2】上記第1差動段と第2差動段とで、回路構
成が同一で、それらを構成するトランジスタのうちの少
なくとも一つが、トランジスタのチャネル長またはチャ
ネル幅の少なくとも一つが異なっていることを特徴とす
る請求項1記載のボルテージフォロア回路。 - 【請求項3】上記チャネル長またはチャネル幅の少なく
とも一つが異なっているトランジスタは、上記正相入力
端子または逆相入力端子の少なくとも一つがゲートに入
力されるトランジスタであることを特徴とする請求項2
記載のボルテージフォロア回路。 - 【請求項4】定常状態においては、上記定電流供給部を
負荷として、上記電流放出部または上記電流引き込み部
のいずれか一方のみが動作することを特徴とする請求項
1ないし3のいずれかに記載のボルテージフォロア回
路。 - 【請求項5】上記入力電圧と上記出力電圧とが互いに異
なっている変遷期間において、上記出力電圧が上記入力
電圧より小さい場合は、上記電流放出部が動作し、上記
出力電圧が上記入力電圧より大きい場合は、上記電流引
き込み部が動作することを特徴とする請求項1ないし4
のいずれかに記載のボルテージフォロア回路。 - 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載のボル
テージフォロア回路を用いて、表示素子駆動電圧供給回
路および出力回路の少なくとも一つを構成したことを特
徴とする表示装置用駆動装置。
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