JP2002279683A - 光ピックアップ装置 - Google Patents
光ピックアップ装置Info
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- JP2002279683A JP2002279683A JP2001080695A JP2001080695A JP2002279683A JP 2002279683 A JP2002279683 A JP 2002279683A JP 2001080695 A JP2001080695 A JP 2001080695A JP 2001080695 A JP2001080695 A JP 2001080695A JP 2002279683 A JP2002279683 A JP 2002279683A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】波長の異なる複数の光源の発光点位置精度が劣
っていてもホログラムを用いた検出光学系で補正して2
波長の光を同一の受光素子で信号検出できるようにして
小型、低コスト化を図ると同時に、光利用効率が高く、
高速記録・再生が可能な光ピックアップ装置を実現す
る。 【解決手段】本発明は、波長の異なる複数の半導体レー
ザ1,3からの光束を、光記録媒体8へと導く光学手段
を介して光記録媒体上の記録面に照射し、記録面により
反射された戻り光束を受光手段により受光しつつ情報の
書込み、消去、又は再生を行う光ピックアップ装置にお
いて、半導体レーザ1,3と光記録媒体8の間に複数の
基板4,5に設けられたホログラムが配置され、記録面
により反射された各波長の光は複数のホログラム基板
4,5を透過するが、ホログラム領域を通るのは1回だ
けで、そのホログラムからの回折光は受光素子9に導か
れるように構成する。
っていてもホログラムを用いた検出光学系で補正して2
波長の光を同一の受光素子で信号検出できるようにして
小型、低コスト化を図ると同時に、光利用効率が高く、
高速記録・再生が可能な光ピックアップ装置を実現す
る。 【解決手段】本発明は、波長の異なる複数の半導体レー
ザ1,3からの光束を、光記録媒体8へと導く光学手段
を介して光記録媒体上の記録面に照射し、記録面により
反射された戻り光束を受光手段により受光しつつ情報の
書込み、消去、又は再生を行う光ピックアップ装置にお
いて、半導体レーザ1,3と光記録媒体8の間に複数の
基板4,5に設けられたホログラムが配置され、記録面
により反射された各波長の光は複数のホログラム基板
4,5を透過するが、ホログラム領域を通るのは1回だ
けで、そのホログラムからの回折光は受光素子9に導か
れるように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は光ピックアップ装置
に関し、特に、デジタルバーサタイルディスク(DV
D)系メディアやコンパクトディスク(CD)系メディ
ア等の複数種類の光記録媒体への記録及び再生が可能な
光ピックアップ装置に関する。
に関し、特に、デジタルバーサタイルディスク(DV
D)系メディアやコンパクトディスク(CD)系メディ
ア等の複数種類の光記録媒体への記録及び再生が可能な
光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複数の種類の光記録媒体への記録
または再生が可能な光ピックアップ装置に関する技術と
しては以下のようなものが知られている。 (1)“Development of 7.3mm Height DVD Optical Pi
ckup Using TWIN-LD” 7th Microoptics Conference,Makuhari,Japan,July,14-
16,1999. DVD系メディアを再生するための波長λ1=650n
mの半導体レーザ(LD)と、CD系メディアを再生す
るための波長λ2=780nmのLDとをモノリシック
に作製し、フォトダイオード(PD)チップと共に1つ
のパッケージに納め、2波長を同一光路でディスクに照
射する照明光学系と、2波長を同一のPDで受光する検
出光学系とを備えて2波長対応光ピックアップを実現し
ている。また、発光点が違う2つのLDの光を同一のP
Dで受光するために、発光点間隔ΔLと、LDとPDの
間隔Lとの関係を、 ΔL=((λ2−λ1)/λ1)×L としている。具体的にはΔL=0.24mm、L=1.
2mmである。しかしながら、ビーム整形の必要な光学
系ではコリメートレンズの焦点距離が短くなるので、2
つのLDの発光点間隔ΔLは0.24mmより狭い、約
0.1mmにしなければならない。これはコリメートレ
ンズの焦点距離が短くなることにより、発光点間隔が広
いとコリメートレンズ後の2つの波長の光束の出射角が
傾き、対物レンズに斜めに入射してしまうからである。
ところが、LDの発光点間隔ΔLを約0.1mmにする
とL=0.5mmとなり、LDとPDの間隔が近くなり
すぎてLDからの熱によりPDが高速に動作しにくくな
るという不具合が生じる。
または再生が可能な光ピックアップ装置に関する技術と
しては以下のようなものが知られている。 (1)“Development of 7.3mm Height DVD Optical Pi
ckup Using TWIN-LD” 7th Microoptics Conference,Makuhari,Japan,July,14-
16,1999. DVD系メディアを再生するための波長λ1=650n
mの半導体レーザ(LD)と、CD系メディアを再生す
るための波長λ2=780nmのLDとをモノリシック
に作製し、フォトダイオード(PD)チップと共に1つ
のパッケージに納め、2波長を同一光路でディスクに照
射する照明光学系と、2波長を同一のPDで受光する検
出光学系とを備えて2波長対応光ピックアップを実現し
ている。また、発光点が違う2つのLDの光を同一のP
Dで受光するために、発光点間隔ΔLと、LDとPDの
間隔Lとの関係を、 ΔL=((λ2−λ1)/λ1)×L としている。具体的にはΔL=0.24mm、L=1.
2mmである。しかしながら、ビーム整形の必要な光学
系ではコリメートレンズの焦点距離が短くなるので、2
つのLDの発光点間隔ΔLは0.24mmより狭い、約
0.1mmにしなければならない。これはコリメートレ
ンズの焦点距離が短くなることにより、発光点間隔が広
いとコリメートレンズ後の2つの波長の光束の出射角が
傾き、対物レンズに斜めに入射してしまうからである。
ところが、LDの発光点間隔ΔLを約0.1mmにする
とL=0.5mmとなり、LDとPDの間隔が近くなり
すぎてLDからの熱によりPDが高速に動作しにくくな
るという不具合が生じる。
【0003】(2)「記録再生装置用モジュール」 特
開平09−120568号公報。 波長650nmのLDと波長780nmのLDとPDチ
ップを1つのパッケージ内に実装し、1つのホログラム
で調整して2波長ピックアップモジュールを実現してい
る。上述の2波長モノリシックLDタイプに比べて発光
点位置精度は劣るが、必要なLDを選んで実装できるの
で、2波長モノリシックLDより歩留まりが良い。しか
しながら、1つのホログラムで2波長に対してオフセッ
トが小さくなるように調整することは難しく、歩留まり
が悪いのでコストアップになる上、LD、PDの実装精
度が非常に厳しいものになる。
開平09−120568号公報。 波長650nmのLDと波長780nmのLDとPDチ
ップを1つのパッケージ内に実装し、1つのホログラム
で調整して2波長ピックアップモジュールを実現してい
る。上述の2波長モノリシックLDタイプに比べて発光
点位置精度は劣るが、必要なLDを選んで実装できるの
で、2波長モノリシックLDより歩留まりが良い。しか
しながら、1つのホログラムで2波長に対してオフセッ
トが小さくなるように調整することは難しく、歩留まり
が悪いのでコストアップになる上、LD、PDの実装精
度が非常に厳しいものになる。
【0004】(3)「光ピックアップ装置」 特開20
00−76689号公報。 波長650nmのLDと波長780nmのLDとPDチ
ップを1つのパッケージ内に実装し、2つのホログラム
で調整して2波長ピックアップモジュールを実現してい
る。上述の1つのホログラムだけで調整するタイプに比
べて個々の発光点位置精度が劣っていても、それぞれの
ホログラムで調整できるのでLDやPDの実装精度が緩
和され、歩留まりが良くなる。しかしながら、個々のホ
ログラムは2波長のうちそれぞれ所望の波長の光に対し
てのみ回折、他方の波長の光には透過するように格子深
さを設定しているため、回折効率自体は20%以下と小
さく、PDに導かれる信号強度は弱い。また格子深さに
ばらつきがあると回折効率のばらつきも大きくなり、ホ
ログラムの深さ公差を極めて厳しく管理しないと、1個
のホログラム面や各ホログラムごとの回折効率ばらつき
が大きく正確な信号検出ができなくなる。
00−76689号公報。 波長650nmのLDと波長780nmのLDとPDチ
ップを1つのパッケージ内に実装し、2つのホログラム
で調整して2波長ピックアップモジュールを実現してい
る。上述の1つのホログラムだけで調整するタイプに比
べて個々の発光点位置精度が劣っていても、それぞれの
ホログラムで調整できるのでLDやPDの実装精度が緩
和され、歩留まりが良くなる。しかしながら、個々のホ
ログラムは2波長のうちそれぞれ所望の波長の光に対し
てのみ回折、他方の波長の光には透過するように格子深
さを設定しているため、回折効率自体は20%以下と小
さく、PDに導かれる信号強度は弱い。また格子深さに
ばらつきがあると回折効率のばらつきも大きくなり、ホ
ログラムの深さ公差を極めて厳しく管理しないと、1個
のホログラム面や各ホログラムごとの回折効率ばらつき
が大きく正確な信号検出ができなくなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記のよ
うな複数の異なる波長の光源を有する光ピックアップ装
置において、波長650nmのLDと波長780nmの
LDをモノリシックに1チップ内に形成した場合ではな
く、波長650nmのLDと780nmのLDを個別の
チップ(ハイブリット化)にして実装した場合の光ピッ
クアップ装置についての発明である。LDを個別に実装
すると、それぞれの波長について所望の出力のLDが使
え、光ディスクドライブ装置の仕様に合わせて最適なL
Dを用いることができるので、高速化、低コスト化を図
ることができる。その反面、LDチップを個々に実装す
るので実装時に誤差が生じ、2つの発光点間隔の精度が
悪くなる。
うな複数の異なる波長の光源を有する光ピックアップ装
置において、波長650nmのLDと波長780nmの
LDをモノリシックに1チップ内に形成した場合ではな
く、波長650nmのLDと780nmのLDを個別の
チップ(ハイブリット化)にして実装した場合の光ピッ
クアップ装置についての発明である。LDを個別に実装
すると、それぞれの波長について所望の出力のLDが使
え、光ディスクドライブ装置の仕様に合わせて最適なL
Dを用いることができるので、高速化、低コスト化を図
ることができる。その反面、LDチップを個々に実装す
るので実装時に誤差が生じ、2つの発光点間隔の精度が
悪くなる。
【0006】本発明では、波長の異なる複数の光源(L
D)の発光点位置精度が劣っていてもホログラムを用い
た検出光学系で補正して、2波長を同一の受光素子で信
号検出できるようにして小型、低コスト化を図ると同時
に、記録可能な光ディスクドライブに適するように光利
用効率が高く、高速記録及び再生が可能な光ピックアッ
プ装置を得ることを課題とする。さらに、光ピックアッ
プ装置に配置するホログラムについては、各波長に合わ
せて格子深さを変えるのではなく、両波長に対して回折
効率が高くなるようにホログラムを作成し、各波長の光
はホログラムを2回通らないようにしたり、通った場合
は、波長の違いにより回折角度が異なるので別の受光素
子で受光するようにして信号検出に影響を及ぼさないよ
うにすることを課題とする。
D)の発光点位置精度が劣っていてもホログラムを用い
た検出光学系で補正して、2波長を同一の受光素子で信
号検出できるようにして小型、低コスト化を図ると同時
に、記録可能な光ディスクドライブに適するように光利
用効率が高く、高速記録及び再生が可能な光ピックアッ
プ装置を得ることを課題とする。さらに、光ピックアッ
プ装置に配置するホログラムについては、各波長に合わ
せて格子深さを変えるのではなく、両波長に対して回折
効率が高くなるようにホログラムを作成し、各波長の光
はホログラムを2回通らないようにしたり、通った場合
は、波長の違いにより回折角度が異なるので別の受光素
子で受光するようにして信号検出に影響を及ぼさないよ
うにすることを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の手段として、請求項1に係る発明は、波長の異なる複
数の光源である半導体レーザ(LD)からの光束を、光
記録媒体へと導く光学手段を介して光記録媒体上の記録
面に照射し、上記記録面により反射された戻り光束を受
光手段により受光しつつ情報の書き込み及び消去/また
は再生を行う光ピックアップ装置において、上記半導体
レーザと光記録媒体の間に複数の基板に設けられたホロ
グラムが配置され、上記記録面により反射された各波長
の光は複数のホログラム基板を透過するが、ホログラム
領域を通るのは1回だけで、そのホログラムからの回折
光は受光素子(PD)に導かれることを特徴とするもの
である。すなわち、請求項1記載の光ピックアップ装置
では、CD系の波長780nmのLDチップとDVD系
の波長650nmのLDチップを個別に実装し、2波長
モノリシックLDに比べて発光点位置精度が劣っていて
も、2つのホログラムを個別に調整することにより、波
長ごとにフォーカス及びトラック調整できるようにし
て、オフセットの小さい良好な信号検出ができるように
するものである。この際ホログラムは複数あるが、波長
780nmの光と波長650nmの光はどちらもホログ
ラムを1回透過してディスクに照射されるように領域分
割されており、ディスクからの反射光もホログラムを1
回だけ回折して受光素子に導かれるようにされてる。し
たがって、光が2つホログラムを通るために1つのホロ
グラムに対してだけ回折し、もう一つのホログラムに対
しては透過するような格子深さに設定する必要はない。
の手段として、請求項1に係る発明は、波長の異なる複
数の光源である半導体レーザ(LD)からの光束を、光
記録媒体へと導く光学手段を介して光記録媒体上の記録
面に照射し、上記記録面により反射された戻り光束を受
光手段により受光しつつ情報の書き込み及び消去/また
は再生を行う光ピックアップ装置において、上記半導体
レーザと光記録媒体の間に複数の基板に設けられたホロ
グラムが配置され、上記記録面により反射された各波長
の光は複数のホログラム基板を透過するが、ホログラム
領域を通るのは1回だけで、そのホログラムからの回折
光は受光素子(PD)に導かれることを特徴とするもの
である。すなわち、請求項1記載の光ピックアップ装置
では、CD系の波長780nmのLDチップとDVD系
の波長650nmのLDチップを個別に実装し、2波長
モノリシックLDに比べて発光点位置精度が劣っていて
も、2つのホログラムを個別に調整することにより、波
長ごとにフォーカス及びトラック調整できるようにし
て、オフセットの小さい良好な信号検出ができるように
するものである。この際ホログラムは複数あるが、波長
780nmの光と波長650nmの光はどちらもホログ
ラムを1回透過してディスクに照射されるように領域分
割されており、ディスクからの反射光もホログラムを1
回だけ回折して受光素子に導かれるようにされてる。し
たがって、光が2つホログラムを通るために1つのホロ
グラムに対してだけ回折し、もう一つのホログラムに対
しては透過するような格子深さに設定する必要はない。
【0008】請求項2に係る発明は、請求項1記載の光
ピックアップ装置において、上記複数の基板に設けられ
たホログラムのうち、各波長用のトラック検出用のホロ
グラムは同一の基板上に配置され、フォーカス検出用の
ホログラムは波長により異なる基板上に配置されている
ことを特徴とするものである。すなわち、請求項2記載
の光ピックアップ装置では、トラッキング検出について
はCD系の波長780nmの光とDVD系の波長650
nmの光にそれぞれ最適化した短冊形ホログラムを使っ
て、波長ごとにトラッキング信号が最適になるようにす
ると共にPDを共有化してPD数を減らし、回路系を簡
素化して小型低コスト化する。フォーカス検出について
は別々の基板に650nm用ホログラムと780nm用
ホログラムを設けて個々に精度良く調整できるようにす
るものである。
ピックアップ装置において、上記複数の基板に設けられ
たホログラムのうち、各波長用のトラック検出用のホロ
グラムは同一の基板上に配置され、フォーカス検出用の
ホログラムは波長により異なる基板上に配置されている
ことを特徴とするものである。すなわち、請求項2記載
の光ピックアップ装置では、トラッキング検出について
はCD系の波長780nmの光とDVD系の波長650
nmの光にそれぞれ最適化した短冊形ホログラムを使っ
て、波長ごとにトラッキング信号が最適になるようにす
ると共にPDを共有化してPD数を減らし、回路系を簡
素化して小型低コスト化する。フォーカス検出について
は別々の基板に650nm用ホログラムと780nm用
ホログラムを設けて個々に精度良く調整できるようにす
るものである。
【0009】請求項3に係る発明は、請求項1または2
記載の光ピックアップ装置において、フォーカス検出用
ホログラムのうち波長の短い光を回折させるためのホロ
グラムは、波長の長い光を回折させるためのホログラム
より光軸の外側に配置されることを特徴とするものであ
る。すなわち、請求項3記載の光ピックアップ装置で
は、フォーカス検出用ホログラムの領域をビーム中心か
ら同じ側に配置することにより650nmと780nm
のS字カーブの出力を同じ特性にして、ビーム径の大き
い650nm光のフォーカス検出用ホログラムの領域を
ビーム中心から遠い位置に配することにより光利用効率
が高く、650nmと780nmのS字カーブが同レベ
ルの感度になるようにするものである。
記載の光ピックアップ装置において、フォーカス検出用
ホログラムのうち波長の短い光を回折させるためのホロ
グラムは、波長の長い光を回折させるためのホログラム
より光軸の外側に配置されることを特徴とするものであ
る。すなわち、請求項3記載の光ピックアップ装置で
は、フォーカス検出用ホログラムの領域をビーム中心か
ら同じ側に配置することにより650nmと780nm
のS字カーブの出力を同じ特性にして、ビーム径の大き
い650nm光のフォーカス検出用ホログラムの領域を
ビーム中心から遠い位置に配することにより光利用効率
が高く、650nmと780nmのS字カーブが同レベ
ルの感度になるようにするものである。
【0010】請求項4に係る発明は、請求項1,2また
は3記載の光ピックアップ装置において、ホログラムが
配置された複数の基板は、光が通る面に接着剤が塗布さ
れないように接着され、一体化されていることを特徴と
するものである。すなわち、請求項4記載の光ピックア
ップ装置では、2つのホログラム基板の光が透過する面
に接着剤が塗布されないようにすることによりホログラ
ム高さのばらつきを抑えて、オフセットのばらつきを抑
制するものである。
は3記載の光ピックアップ装置において、ホログラムが
配置された複数の基板は、光が通る面に接着剤が塗布さ
れないように接着され、一体化されていることを特徴と
するものである。すなわち、請求項4記載の光ピックア
ップ装置では、2つのホログラム基板の光が透過する面
に接着剤が塗布されないようにすることによりホログラ
ム高さのばらつきを抑えて、オフセットのばらつきを抑
制するものである。
【0011】請求項5に係る発明は、請求項1,2,3
または4記載の光ピックアップ装置において、複数の基
板のホログラムは、その入射光の偏光方向に応じて回折
効率が異なる偏光ホログラムであることを特徴とするも
のである。すなわち、請求項5記載の光ピックアップで
は、2つのホログラムをその回折効率が入射光の偏光方
向に依存する偏光ホログラムとすることにより、ディス
クへの照射光量と受光素子での受光量を上げて高速記録
に対応できるようにするものである。
または4記載の光ピックアップ装置において、複数の基
板のホログラムは、その入射光の偏光方向に応じて回折
効率が異なる偏光ホログラムであることを特徴とするも
のである。すなわち、請求項5記載の光ピックアップで
は、2つのホログラムをその回折効率が入射光の偏光方
向に依存する偏光ホログラムとすることにより、ディス
クへの照射光量と受光素子での受光量を上げて高速記録
に対応できるようにするものである。
【0012】請求項6に係る発明は、請求項5記載の光
ピックアップ装置において、偏光ホログラムは、無機物
質を斜め蒸着した膜上に形成されていることを特徴とす
るものである。すなわち、請求項6記載の光ピックアッ
プ装置では、偏光ホログラムの材料として無機物質を斜
め蒸着により形成した膜を用いることにより低コスト化
と薄型化を実現させるものである。
ピックアップ装置において、偏光ホログラムは、無機物
質を斜め蒸着した膜上に形成されていることを特徴とす
るものである。すなわち、請求項6記載の光ピックアッ
プ装置では、偏光ホログラムの材料として無機物質を斜
め蒸着により形成した膜を用いることにより低コスト化
と薄型化を実現させるものである。
【0013】請求項7に係る発明は、請求項5記載の光
ピックアップ装置において、偏光ホログラムは、有機延
伸膜により形成されていることを特徴とするものであ
る。すなわち、請求項7記載の光ピックアップ装置で
は、偏光ホログラムの材料として有機物質を配向して形
成した有機延伸膜を用いることにより低コスト化を実現
させるものである。
ピックアップ装置において、偏光ホログラムは、有機延
伸膜により形成されていることを特徴とするものであ
る。すなわち、請求項7記載の光ピックアップ装置で
は、偏光ホログラムの材料として有機物質を配向して形
成した有機延伸膜を用いることにより低コスト化を実現
させるものである。
【0014】請求項8に係る発明は、請求項5,6また
は7記載の光ピックアップ装置において、偏光ホログラ
ムが設けられた複数の基板のうちの1つの基板には、複
数波長に対して略1/4波長板となる機能を有する素子
が一体化されていることを特徴とするものである。すな
わち、請求項8記載の光ピックアップ装置では、複数波
長に対して略1/4波長板機能を有する素子を有するこ
とにより、複数波長に対して光利用効率を高くすること
ができ、DVD、CD共に高速記録・再生ができるよう
にするものである。
は7記載の光ピックアップ装置において、偏光ホログラ
ムが設けられた複数の基板のうちの1つの基板には、複
数波長に対して略1/4波長板となる機能を有する素子
が一体化されていることを特徴とするものである。すな
わち、請求項8記載の光ピックアップ装置では、複数波
長に対して略1/4波長板機能を有する素子を有するこ
とにより、複数波長に対して光利用効率を高くすること
ができ、DVD、CD共に高速記録・再生ができるよう
にするものである。
【0015】請求項9に係る発明は、請求項9記載の光
ピックアップ装置において、略1/4波長板は、位相差
が各波長に対して90±19°の範囲にあることを特徴
とするものである。すなわち、請求項9記載の光ピック
アップ装置では、略1/4波長板の位相差を理想状態の
90°から所定の範囲内に抑えることにより光利用効率
の低下を抑えるものである。
ピックアップ装置において、略1/4波長板は、位相差
が各波長に対して90±19°の範囲にあることを特徴
とするものである。すなわち、請求項9記載の光ピック
アップ装置では、略1/4波長板の位相差を理想状態の
90°から所定の範囲内に抑えることにより光利用効率
の低下を抑えるものである。
【0016】
【発明の実施の形態】(請求項1の実施形態)以下、本
発明の実施の形態を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は本発明の第1の実施例を示す光ピックアッ
プ装置の概略構成図であり、符号1は波長650nmの
半導体レーザ(LD)、2は合成ミラー、3は波長78
0nmの半導体レーザ(LD)、4は第1ホログラム基
板、5は第2ホログラム基板、6はコリメートレンズ、
7は対物レンズ、8は光記録媒体、9は受光素子(P
D)である。
発明の実施の形態を図示の実施例に基づいて詳細に説明
する。図1は本発明の第1の実施例を示す光ピックアッ
プ装置の概略構成図であり、符号1は波長650nmの
半導体レーザ(LD)、2は合成ミラー、3は波長78
0nmの半導体レーザ(LD)、4は第1ホログラム基
板、5は第2ホログラム基板、6はコリメートレンズ、
7は対物レンズ、8は光記録媒体、9は受光素子(P
D)である。
【0017】光源である波長650nmの半導体レーザ
(LD)1から出射された光ビームは合成ミラー2で反
射され、第1ホログラム基板4、第2ホログラム基板5
を透過してコリメートレンズ6で平行光になって対物レ
ンズ7により光記録媒体8の記録面に照射される。この
記録面で反射された光は、もと来た光路を逆方向に戻
り、第2ホログラム基板5のホログラムで回折されて受
光素子(PD)9で受光される。一方、波長780nm
の半導体レーザ3から出射された光ビームは合成ミラー
2で反射され、第1ホログラム基板4、第2ホログラム
基板5を透過してコリメートレンズ6で平行光になって
対物レンズ7により光記録媒体8の記録面に照射され
る。この記録面で反射された光は、もと来た光路を逆方
向に戻り、第1ホログラム基板4のホログラムで回折さ
れて受光素子9で受光される。このように波長ごとに異
なるホログラムを使って信号検出するようにすれば、1
つのホログラムで2つの波長に対して調整するより遥か
に精度良く調整できる。また、半導体レーザ1のチップ
(LDチップ)と半導体レーザ2のチップ(LDチッ
プ)と受光素子9のチップ(PDチップ)の実装精度を
緩くすることができ、組付け公差が緩和され歩留まりが
良くなる。
(LD)1から出射された光ビームは合成ミラー2で反
射され、第1ホログラム基板4、第2ホログラム基板5
を透過してコリメートレンズ6で平行光になって対物レ
ンズ7により光記録媒体8の記録面に照射される。この
記録面で反射された光は、もと来た光路を逆方向に戻
り、第2ホログラム基板5のホログラムで回折されて受
光素子(PD)9で受光される。一方、波長780nm
の半導体レーザ3から出射された光ビームは合成ミラー
2で反射され、第1ホログラム基板4、第2ホログラム
基板5を透過してコリメートレンズ6で平行光になって
対物レンズ7により光記録媒体8の記録面に照射され
る。この記録面で反射された光は、もと来た光路を逆方
向に戻り、第1ホログラム基板4のホログラムで回折さ
れて受光素子9で受光される。このように波長ごとに異
なるホログラムを使って信号検出するようにすれば、1
つのホログラムで2つの波長に対して調整するより遥か
に精度良く調整できる。また、半導体レーザ1のチップ
(LDチップ)と半導体レーザ2のチップ(LDチッ
プ)と受光素子9のチップ(PDチップ)の実装精度を
緩くすることができ、組付け公差が緩和され歩留まりが
良くなる。
【0018】第1ホログラム基板4と第2ホログラム基
板5の具体的な構成を図2に示す。ここではフォーカス
(Fo)検出方式としてナイフエッジ法(以降,KE法
と記す)を取り上げて説明する。第1ホログラム基板4
のホログラムは780nm光を回折させるホログラムで
ある。図2(a)に示すように、第1ホログラム基板4
においてナイフエッジのように設けられた780nm光
用フォーカスホログラム部10(点線)は780nm光
ビームの一部を回折させて受光素子9上に導く。受光素
子9上の780nm光スポットは第1ホログラム基板4
を光軸中心に回転させることにより2分割受光素子の中
央に合わせることができるので、オフセットの無い良好
な信号が得られる。780nm光用ホログラム部10
(点線)には650nm光も当たるので、650nm半
導体レーザ1を発光させた時は780nm光用フォーカ
スホログラム部10から回折光が生じるが、650nm
光は780nm光に比べて回折角が小さいので2分割受
光素子には入らず、図2(c)に示すように受光素子9
よりもレンズ光軸に近いところに集光(実線中白色)す
るため信号検出には何ら影響を及ぼさない。
板5の具体的な構成を図2に示す。ここではフォーカス
(Fo)検出方式としてナイフエッジ法(以降,KE法
と記す)を取り上げて説明する。第1ホログラム基板4
のホログラムは780nm光を回折させるホログラムで
ある。図2(a)に示すように、第1ホログラム基板4
においてナイフエッジのように設けられた780nm光
用フォーカスホログラム部10(点線)は780nm光
ビームの一部を回折させて受光素子9上に導く。受光素
子9上の780nm光スポットは第1ホログラム基板4
を光軸中心に回転させることにより2分割受光素子の中
央に合わせることができるので、オフセットの無い良好
な信号が得られる。780nm光用ホログラム部10
(点線)には650nm光も当たるので、650nm半
導体レーザ1を発光させた時は780nm光用フォーカ
スホログラム部10から回折光が生じるが、650nm
光は780nm光に比べて回折角が小さいので2分割受
光素子には入らず、図2(c)に示すように受光素子9
よりもレンズ光軸に近いところに集光(実線中白色)す
るため信号検出には何ら影響を及ぼさない。
【0019】一方、第2ホログラム基板5のホログラム
は650nm光を回折させるホログラムである。図2
(b)に示すように、第2ホログラム基板5においてナ
イフエッジのように設けられた650nm光用フォーカ
スホログラム部11(実線)は650nm光ビームの一
部を回折させて受光素子9上に導く。受光素子9上の6
50nm光スポットは第2ホログラム基板5を光軸中心
に回転させることにより2分割受光素子の中央に合わせ
ることができるのでオフセットの無い良好な信号が得ら
れる。650nm光用フォーカスホログラム部11(実
線)には780nm光も当たるので、780nm半導体
レーザ3を発光させた時は650nm光用ホログラム部
11から回折光が生じるが、780nm光は650nm
光に比べて回折角が大きいので2分割受光素子には入ら
ず、図2(c)に示すように受光素子9よりもレンズ光
軸から遠いところに集光(点線中白色)するため信号検
出には何ら影響を及ぼさない。
は650nm光を回折させるホログラムである。図2
(b)に示すように、第2ホログラム基板5においてナ
イフエッジのように設けられた650nm光用フォーカ
スホログラム部11(実線)は650nm光ビームの一
部を回折させて受光素子9上に導く。受光素子9上の6
50nm光スポットは第2ホログラム基板5を光軸中心
に回転させることにより2分割受光素子の中央に合わせ
ることができるのでオフセットの無い良好な信号が得ら
れる。650nm光用フォーカスホログラム部11(実
線)には780nm光も当たるので、780nm半導体
レーザ3を発光させた時は650nm光用ホログラム部
11から回折光が生じるが、780nm光は650nm
光に比べて回折角が大きいので2分割受光素子には入ら
ず、図2(c)に示すように受光素子9よりもレンズ光
軸から遠いところに集光(点線中白色)するため信号検
出には何ら影響を及ぼさない。
【0020】このように、異なる波長に対してナイフエ
ッジのエリアを変えて2つのホログラム部10,11を
使えば、波長ごとに独立にフォーカス調整をすることが
できる。また、ホログラムに所望する以外の光が入って
きても、波長が違うため受光素子には入らずフレアにな
ることもない。また、ここで示した受光素子に入らない
光を、別途に受光素子を設けて光検出するようにすれば
光利用効率を向上させることができ、より高速な信号検
出ができるようになる。尚、650nm半導体レーザ1
と780nm半導体レーザ3から出射された650nm
光と780nm光は、合成ミラー2により光路を合成さ
れ光軸間隔が約100μmになるようにする。また、合
成ミラー2を使わなくても発光点間隔を近くできればL
Dチップを並列に並べるだけでも問題無い。
ッジのエリアを変えて2つのホログラム部10,11を
使えば、波長ごとに独立にフォーカス調整をすることが
できる。また、ホログラムに所望する以外の光が入って
きても、波長が違うため受光素子には入らずフレアにな
ることもない。また、ここで示した受光素子に入らない
光を、別途に受光素子を設けて光検出するようにすれば
光利用効率を向上させることができ、より高速な信号検
出ができるようになる。尚、650nm半導体レーザ1
と780nm半導体レーザ3から出射された650nm
光と780nm光は、合成ミラー2により光路を合成さ
れ光軸間隔が約100μmになるようにする。また、合
成ミラー2を使わなくても発光点間隔を近くできればL
Dチップを並列に並べるだけでも問題無い。
【0021】前述の特開2000−76689号公報に
記載の光ピックアップ装置においても2つのホログラム
を使って2波長に調整する方法が提案されているが、個
々のホログラムは2波長のうちそれぞれ所望の波長の光
に対してのみ回折、他方の波長の光は透過するように格
子深さを設定しているため、回折効率自体は20%以下
と小さい。本方式は、図2の(a),(b)に示すよう
に、2つのホログラム(回折格子)10,11が配置さ
れる場所が違うため、ホログラム10,11をそれぞれ
の波長に最適な深さにして、回折効率を40%位まで高
めることができる。しかも回折効率40%を達成するた
めの最適深さは0.8μm前後程度と浅く(特開200
0−76689号の図3参照)、特開2000−766
89号公報で示されている格子深さ1.3〜1.8μm
に比べて半分程度なので、本方式の方が加工性が良く、
加工時間も短くて済む。また、本方式だと格子の最適深
さである0.8μmが、加工誤差により深さが0.9μ
mになったとしても回折効率は40%から37%に約3
%低下する程度だが、特開2000−76689号公報
では格子深さが1.3μmから1.4μmに変わると7
80nm光の回折効率は20%から10%に大きく低下
する。したがって特開2000−76689号公報の方
式では加工ばらつきにより回折効率が2倍も変わってし
まい、信号光量も2倍もばらついてしまい正確な信号検
出ができなくなる。
記載の光ピックアップ装置においても2つのホログラム
を使って2波長に調整する方法が提案されているが、個
々のホログラムは2波長のうちそれぞれ所望の波長の光
に対してのみ回折、他方の波長の光は透過するように格
子深さを設定しているため、回折効率自体は20%以下
と小さい。本方式は、図2の(a),(b)に示すよう
に、2つのホログラム(回折格子)10,11が配置さ
れる場所が違うため、ホログラム10,11をそれぞれ
の波長に最適な深さにして、回折効率を40%位まで高
めることができる。しかも回折効率40%を達成するた
めの最適深さは0.8μm前後程度と浅く(特開200
0−76689号の図3参照)、特開2000−766
89号公報で示されている格子深さ1.3〜1.8μm
に比べて半分程度なので、本方式の方が加工性が良く、
加工時間も短くて済む。また、本方式だと格子の最適深
さである0.8μmが、加工誤差により深さが0.9μ
mになったとしても回折効率は40%から37%に約3
%低下する程度だが、特開2000−76689号公報
では格子深さが1.3μmから1.4μmに変わると7
80nm光の回折効率は20%から10%に大きく低下
する。したがって特開2000−76689号公報の方
式では加工ばらつきにより回折効率が2倍も変わってし
まい、信号光量も2倍もばらついてしまい正確な信号検
出ができなくなる。
【0022】(請求項2の実施形態)請求項1の構成で
は波長ごとに別々のホログラムを使ってフォーカス(F
o)検出する方法を示したが、波長ごとに別々のホログ
ラムを使うということは、各波長に合わせてホログラム
を最適設計できるということである。したがって、異な
るホログラム基板4,5上にあるホログラム部10,1
1から異なる波長の光を同一の受光素子9上に集光する
ように設計することができる(図2(a),(b))。
これにより異なる波長の光スポットを発光点間隔にかか
わらず1つの受光素子9のフォーカス検出用受光素子部
9aで兼用することができ(図2(c))、受光素子の
数を増やすことなく回路系を簡素化することができる。
は波長ごとに別々のホログラムを使ってフォーカス(F
o)検出する方法を示したが、波長ごとに別々のホログ
ラムを使うということは、各波長に合わせてホログラム
を最適設計できるということである。したがって、異な
るホログラム基板4,5上にあるホログラム部10,1
1から異なる波長の光を同一の受光素子9上に集光する
ように設計することができる(図2(a),(b))。
これにより異なる波長の光スポットを発光点間隔にかか
わらず1つの受光素子9のフォーカス検出用受光素子部
9aで兼用することができ(図2(c))、受光素子の
数を増やすことなく回路系を簡素化することができる。
【0023】次にトラック(Tr)検出(例えば、差動
プッシュプル法:DPD)について説明する。トラック
検出では図3に示すように、第1ホログラム基板4に短
冊型をしたトラック用短冊ホログラム12を加え、65
0nm光用ホログラムと780nm光用ホログラムを交
互に配置させることにより、ビームを多分割してトラッ
ク検出できるようにする。具体的にはDPD検出用にト
ラック用短冊ホログラム12を4つの領域12a,12
b,12c,12dに分割する。各領域12a〜12b
のホログラムは650nm光用ホログラムと780nm
光用に設計されているので、図4に示すように、請求項
1のフォーカス検出同様に高い回折効率で同一の受光素
子で2波長の光スポットを受光できる。尚、図4は受光
素子9の受光面上の受光素子部(受光領域)の例を示し
ており、中央の2分割受光素子部9aがフォーカス検出
用であり、図2(c)と同様にフォーカス用ホログラム
10,11からの回折光を受光する。その両側の受光素
子部9b,9c,9d,9eがトラック検出用であり、
上記のトラック用短冊ホログラム12の4つの領域12
a,12b,12c,12dからの回折光をそれぞれ受
光し、左右対称の位置に配置された受光素子部間の差動
出力を取ることによりトラック(トラック信号:Tr)
を検出する。また、図4では、分かり易くするために6
50nm光スポット(実線)と780nm光スポット
(点線)は上下に分けて描いているが実際には略同じ位
置に重なる。
プッシュプル法:DPD)について説明する。トラック
検出では図3に示すように、第1ホログラム基板4に短
冊型をしたトラック用短冊ホログラム12を加え、65
0nm光用ホログラムと780nm光用ホログラムを交
互に配置させることにより、ビームを多分割してトラッ
ク検出できるようにする。具体的にはDPD検出用にト
ラック用短冊ホログラム12を4つの領域12a,12
b,12c,12dに分割する。各領域12a〜12b
のホログラムは650nm光用ホログラムと780nm
光用に設計されているので、図4に示すように、請求項
1のフォーカス検出同様に高い回折効率で同一の受光素
子で2波長の光スポットを受光できる。尚、図4は受光
素子9の受光面上の受光素子部(受光領域)の例を示し
ており、中央の2分割受光素子部9aがフォーカス検出
用であり、図2(c)と同様にフォーカス用ホログラム
10,11からの回折光を受光する。その両側の受光素
子部9b,9c,9d,9eがトラック検出用であり、
上記のトラック用短冊ホログラム12の4つの領域12
a,12b,12c,12dからの回折光をそれぞれ受
光し、左右対称の位置に配置された受光素子部間の差動
出力を取ることによりトラック(トラック信号:Tr)
を検出する。また、図4では、分かり易くするために6
50nm光スポット(実線)と780nm光スポット
(点線)は上下に分けて描いているが実際には略同じ位
置に重なる。
【0024】以上の構成では、2つの波長で発光点位置
が異なるためホログラム面上の650nm光ビームパタ
ーンと780nm光ビームパターンは完全には重ならな
いが、短冊の配置をそれぞれの波長に合わせて配置すれ
ば両波長に対して精度の良いトラック検出ができる。短
冊型に分割したホログラムからの回折光スポットは、超
解像スポットのようにサイドローブが生じるが、Tr検
出用のスポットはFo検出用スポットと違って受光素子
9の各Tr検出用受光素子部9b〜9eの中に入ってい
れば良いだけなので信号上は問題無い。その反面、フォ
ーカス検出用の受光素子部9a上のスポットにはサイド
ローブが生じるとオフセットが発生するので、フォーカ
ス検出用のホログラムは短冊状に配するのではなく、波
長ごとに設計したホログラムを異なる基板に各波長ごと
に専用に設けることが望ましい(図2(a),
(b))。また、このようなホログラムの配置だと、図
5に示すように、ホログラム基板4,5は2つあるが、
光はホログラムを1回しか透過しない。従って、2回ホ
ログラムを透過する場合に比べて波面精度の劣化が小さ
く、無駄な回折光が生じてフレアが発生することもな
い。
が異なるためホログラム面上の650nm光ビームパタ
ーンと780nm光ビームパターンは完全には重ならな
いが、短冊の配置をそれぞれの波長に合わせて配置すれ
ば両波長に対して精度の良いトラック検出ができる。短
冊型に分割したホログラムからの回折光スポットは、超
解像スポットのようにサイドローブが生じるが、Tr検
出用のスポットはFo検出用スポットと違って受光素子
9の各Tr検出用受光素子部9b〜9eの中に入ってい
れば良いだけなので信号上は問題無い。その反面、フォ
ーカス検出用の受光素子部9a上のスポットにはサイド
ローブが生じるとオフセットが発生するので、フォーカ
ス検出用のホログラムは短冊状に配するのではなく、波
長ごとに設計したホログラムを異なる基板に各波長ごと
に専用に設けることが望ましい(図2(a),
(b))。また、このようなホログラムの配置だと、図
5に示すように、ホログラム基板4,5は2つあるが、
光はホログラムを1回しか透過しない。従って、2回ホ
ログラムを透過する場合に比べて波面精度の劣化が小さ
く、無駄な回折光が生じてフレアが発生することもな
い。
【0025】(請求項3の実施形態)次に2つのフォー
カス検出用ホログラムの配置方法について説明する。図
2に示すように第1ホログラム基板4は780nm光用
のナイフエッジ領域のホログラム部10を有し、第2ホ
ログラム基板5は650nm光用のナイフエッジ領域の
ホログラム部11を有しているが、ホログラム領域の配
置方法は図2(a),(b)のようにビームの中心から
左右に分かれて配置されなくても良い。すなわち図6に
示すように、第1ホログラム基板4は780nm光用の
ナイフエッジ領域のホログラム部10を有し、第2ホロ
グラム5は650nm光用のナイフエッジ領域のホログ
ラム部11を有するところまでは同じだが、、ホログラ
ム領域の位置はどちらもビームの右側に配置する。この
ように配置すると、図7(a)に示す請求項1及び2の
場合(図2(a),(b)の配置)のFoカーブに比べ
て、図7(b)に示すようにFoカーブの傾き方向が同
じ(感度は違う)になり回路系が簡単になる。但し波長
の短い650nm光の方が大容量化のため対物レンズ7
の開口数(NA)が大きいので、ホログラム面上でビー
ム径が大きくなる。そのためホログラム10,11の配
置は、図6(a)、(b)に示すように、ビーム径が大
きい650nm光用のホログラム11をビーム中心部か
ら遠い位置に配置し、ビーム径が小さい780nm光用
のホログラム10をビーム中心部から近い位置に配置す
ると、ビームに対する遮光率が近い値になり感度も同等
の値が得られるようになる。
カス検出用ホログラムの配置方法について説明する。図
2に示すように第1ホログラム基板4は780nm光用
のナイフエッジ領域のホログラム部10を有し、第2ホ
ログラム基板5は650nm光用のナイフエッジ領域の
ホログラム部11を有しているが、ホログラム領域の配
置方法は図2(a),(b)のようにビームの中心から
左右に分かれて配置されなくても良い。すなわち図6に
示すように、第1ホログラム基板4は780nm光用の
ナイフエッジ領域のホログラム部10を有し、第2ホロ
グラム5は650nm光用のナイフエッジ領域のホログ
ラム部11を有するところまでは同じだが、、ホログラ
ム領域の位置はどちらもビームの右側に配置する。この
ように配置すると、図7(a)に示す請求項1及び2の
場合(図2(a),(b)の配置)のFoカーブに比べ
て、図7(b)に示すようにFoカーブの傾き方向が同
じ(感度は違う)になり回路系が簡単になる。但し波長
の短い650nm光の方が大容量化のため対物レンズ7
の開口数(NA)が大きいので、ホログラム面上でビー
ム径が大きくなる。そのためホログラム10,11の配
置は、図6(a)、(b)に示すように、ビーム径が大
きい650nm光用のホログラム11をビーム中心部か
ら遠い位置に配置し、ビーム径が小さい780nm光用
のホログラム10をビーム中心部から近い位置に配置す
ると、ビームに対する遮光率が近い値になり感度も同等
の値が得られるようになる。
【0026】(請求項4の実施形態)次に光ピックアッ
プ装置の小型化、信頼性向上のため2枚のホログラム基
板を一体化する方法について説明する。そのために本発
明の光ピックアップ装置に適用するホログラムユニット
の組付け方法について図8〜図11を参照して説明す
る。まず、波長650nmの半導体レーザ1、合成ミラ
ー2、波長780nmの半導体レーザ3、受光素子9を
同一の容器内に組み込んだLDPDユニット14を作製
する。そして波長780nmの半導体レーザ3を発光さ
せて第1ホログラム基板4をLDPDユニット14のキ
ャップ上に載せてx,y,θ方向に調整して、フォーカ
ス信号、トラック信号のオフセットが0になるように調
整する。調整した第1ホログラム基板4は接着剤等によ
りLDPDユニット14のキャップに固定する。ここま
では一般的なホログラムユニットの組付け方法と全く同
じである。第1ホログラム基板4はフォーカス検出用ホ
ログラム部10とトラック検出用短冊ホログラム部12
を有し、図9に示すようなホログラムの分割パターンを
持っているので、780nm光に対してフォーカス、ト
ラック調整できた時点で650nm光に対してもトラッ
ク調整できた状態になっている。これは、フォーカスス
ポットに比べてトラックスポットの位置調整精度は緩い
ため、1枚のホログラム基板4の調整であってもLDや
PDの実装精度、ホログラムパターンを作るマスクの精
度で十分にオフセットの小さい位置に調整できるからで
ある。
プ装置の小型化、信頼性向上のため2枚のホログラム基
板を一体化する方法について説明する。そのために本発
明の光ピックアップ装置に適用するホログラムユニット
の組付け方法について図8〜図11を参照して説明す
る。まず、波長650nmの半導体レーザ1、合成ミラ
ー2、波長780nmの半導体レーザ3、受光素子9を
同一の容器内に組み込んだLDPDユニット14を作製
する。そして波長780nmの半導体レーザ3を発光さ
せて第1ホログラム基板4をLDPDユニット14のキ
ャップ上に載せてx,y,θ方向に調整して、フォーカ
ス信号、トラック信号のオフセットが0になるように調
整する。調整した第1ホログラム基板4は接着剤等によ
りLDPDユニット14のキャップに固定する。ここま
では一般的なホログラムユニットの組付け方法と全く同
じである。第1ホログラム基板4はフォーカス検出用ホ
ログラム部10とトラック検出用短冊ホログラム部12
を有し、図9に示すようなホログラムの分割パターンを
持っているので、780nm光に対してフォーカス、ト
ラック調整できた時点で650nm光に対してもトラッ
ク調整できた状態になっている。これは、フォーカスス
ポットに比べてトラックスポットの位置調整精度は緩い
ため、1枚のホログラム基板4の調整であってもLDや
PDの実装精度、ホログラムパターンを作るマスクの精
度で十分にオフセットの小さい位置に調整できるからで
ある。
【0027】次に波長650nmの半導体レーザ1を発
光させて第1ホログラム基板4の上に図10に示す第2
ホログラム基板5を載せて、x,y,θ方向に調整し
て、フォーカスオフセットが0になるように調整する。
調整した第2ホログラム基板5は、図11に示すように
接着剤等により第1ホログラム基板4と一体になるよう
に接着し固定する。この時に、第1ホログラム基板4と
第2ホログラム基板5を光が通る面に接着剤を塗布して
接着すると、図12(a)のように両基板間に接着層が
介在した状態となり、第2ホログラム基板5と受光面の
間隔hは、接着層の厚さのばらつきを含むことになる。
ビーム整形を必要とする光学系では、光軸方向にばらつ
くと感度低下が生じ易いため、できるだけ厚さのばらつ
きは小さい方が望ましい。そこで図12(b)に示すよ
うに、ホログラム基板4,5は光が通る面に接着剤が塗
布されないように接着して一体化することにより、第2
ホログラム基板5と受光面の間隔hのばらつきを小さく
抑えることができるようになる。
光させて第1ホログラム基板4の上に図10に示す第2
ホログラム基板5を載せて、x,y,θ方向に調整し
て、フォーカスオフセットが0になるように調整する。
調整した第2ホログラム基板5は、図11に示すように
接着剤等により第1ホログラム基板4と一体になるよう
に接着し固定する。この時に、第1ホログラム基板4と
第2ホログラム基板5を光が通る面に接着剤を塗布して
接着すると、図12(a)のように両基板間に接着層が
介在した状態となり、第2ホログラム基板5と受光面の
間隔hは、接着層の厚さのばらつきを含むことになる。
ビーム整形を必要とする光学系では、光軸方向にばらつ
くと感度低下が生じ易いため、できるだけ厚さのばらつ
きは小さい方が望ましい。そこで図12(b)に示すよ
うに、ホログラム基板4,5は光が通る面に接着剤が塗
布されないように接着して一体化することにより、第2
ホログラム基板5と受光面の間隔hのばらつきを小さく
抑えることができるようになる。
【0028】(請求項5の実施形態)次に、第1ホログ
ラム基板4や第2ホログラム基板5のホログラムに偏光
ホログラムを用いる効果について説明する。ホログラム
の役割は光源からの光は透過し、光記録媒体8の記録面
からの反射光は回折させるものである。すなわち、光源
からの光は100%透過して、光記録媒体8の記録面か
らの光は100%回折することが望ましい。そのような
性能を実現するためには、偏光ホログラムを用いること
が有用である。第1ホログラム基板4や第2ホログラム
基板5を偏光ホログラムにすると、650nm光、78
0nm光は約95%透過して、約40%回折(+1次
光)するようにすることができる。通常のホログラムで
は95%透過するようにすると、回折効率は良くても5
%程度にしかならず偏光ホログラムを用いる場合に比べ
て光利用効率は低い。偏光ホログラムを使うことにより
透過率を高くできるため記録速度を早くでき、回折効率
も高くできるため再生速度も早くできる。従って、偏光
ホログラムを使うことにより光ディスクドライブ装置の
記録速度、再生速度が向上する。
ラム基板4や第2ホログラム基板5のホログラムに偏光
ホログラムを用いる効果について説明する。ホログラム
の役割は光源からの光は透過し、光記録媒体8の記録面
からの反射光は回折させるものである。すなわち、光源
からの光は100%透過して、光記録媒体8の記録面か
らの光は100%回折することが望ましい。そのような
性能を実現するためには、偏光ホログラムを用いること
が有用である。第1ホログラム基板4や第2ホログラム
基板5を偏光ホログラムにすると、650nm光、78
0nm光は約95%透過して、約40%回折(+1次
光)するようにすることができる。通常のホログラムで
は95%透過するようにすると、回折効率は良くても5
%程度にしかならず偏光ホログラムを用いる場合に比べ
て光利用効率は低い。偏光ホログラムを使うことにより
透過率を高くできるため記録速度を早くでき、回折効率
も高くできるため再生速度も早くできる。従って、偏光
ホログラムを使うことにより光ディスクドライブ装置の
記録速度、再生速度が向上する。
【0029】(請求項6の実施形態)次に偏光ホログラ
ムを形成する複屈折材料について説明する。現在は複屈
折材料としてLiNbO3やCaCO3の様な結晶材料
がよく用いられているが、これらの結晶材料を使用する
とコストが高くなるので、より低コスト化が望まれてい
る。そこで、低コストな複屈折膜として、誘電体材料を
真空蒸着で成膜する際に、図13に示すように蒸発源1
5に対して基板16を傾けて配置させて蒸着する、いわ
ゆる斜め蒸着膜と言うものがある(「位相差膜」:表面技
術Vol.46,No7,1995)。この方式では蒸発源としてTa
2O5、SiO2などの誘電体材料を用い、蒸発源15
に対して基板16を斜めにして蒸着すると、複屈折Δn
(=np−ns)が0.08程度の膜を作ることができ
る。この斜め蒸着では、LiNbO3結晶が有する複屈
折Δnと同等で、かつ真空蒸着法と言う簡便な方法で大
面積に作れるので低コスト化を図ることができる。加え
て蒸着膜なので非常に薄く(10μm以下、LiNbO
3結晶の厚さはおよそ500〜1000μm位)、発散
光路中に置いても収差の発生量は非常に小さく抑えられ
る。尚、斜め蒸着膜は位相差膜なので1/4波長板とし
て使うこともできる。
ムを形成する複屈折材料について説明する。現在は複屈
折材料としてLiNbO3やCaCO3の様な結晶材料
がよく用いられているが、これらの結晶材料を使用する
とコストが高くなるので、より低コスト化が望まれてい
る。そこで、低コストな複屈折膜として、誘電体材料を
真空蒸着で成膜する際に、図13に示すように蒸発源1
5に対して基板16を傾けて配置させて蒸着する、いわ
ゆる斜め蒸着膜と言うものがある(「位相差膜」:表面技
術Vol.46,No7,1995)。この方式では蒸発源としてTa
2O5、SiO2などの誘電体材料を用い、蒸発源15
に対して基板16を斜めにして蒸着すると、複屈折Δn
(=np−ns)が0.08程度の膜を作ることができ
る。この斜め蒸着では、LiNbO3結晶が有する複屈
折Δnと同等で、かつ真空蒸着法と言う簡便な方法で大
面積に作れるので低コスト化を図ることができる。加え
て蒸着膜なので非常に薄く(10μm以下、LiNbO
3結晶の厚さはおよそ500〜1000μm位)、発散
光路中に置いても収差の発生量は非常に小さく抑えられ
る。尚、斜め蒸着膜は位相差膜なので1/4波長板とし
て使うこともできる。
【0030】(請求項7の実施形態)複屈折膜を容易に
得る別の方法として、有機材料の高配向膜を用いる方法
がある。この方法の一例としては、ガラスなどの透明基
板上にSiOなどを斜め蒸着したり、あるいはポリエチ
レンテレフタレート(PET)などの有機膜を布で擦っ
てラビング処理した配向膜上にポリジアセチレンモノマ
ーを真空蒸着して配向させ、この後、紫外線を照射して
ポリマー化して異方性膜を作る方法である(例えば、文
献:J.Appl.Phys,vol.72,No.3,P938,1992参照)。この
方法により、有機材料の複屈折膜を安価に生産すること
ができる。
得る別の方法として、有機材料の高配向膜を用いる方法
がある。この方法の一例としては、ガラスなどの透明基
板上にSiOなどを斜め蒸着したり、あるいはポリエチ
レンテレフタレート(PET)などの有機膜を布で擦っ
てラビング処理した配向膜上にポリジアセチレンモノマ
ーを真空蒸着して配向させ、この後、紫外線を照射して
ポリマー化して異方性膜を作る方法である(例えば、文
献:J.Appl.Phys,vol.72,No.3,P938,1992参照)。この
方法により、有機材料の複屈折膜を安価に生産すること
ができる。
【0031】また、複屈折膜を得る別の加工法として、
スピンコートなどにより作製したポリイミドやポリカー
ボネートのフィルムを用い、図14に示すように延伸に
より分子鎖を一軸方向に配向させ、面内複屈折を発生さ
せて有機延伸膜17を作製する方法もある。この方法で
は、延伸の時の温度や加える力により複屈折Δnは変え
ることができ、安価で量産可能な方法である(例えば、
文献:「ポリイミド光波長板の開発とその特性」信学技
報1994−08参照)。このようにして得られた複屈
折膜(有機延伸膜)にエッチング等により凹凸を形成
し、ホログラム加工を施し、その表面を等方性の屈折率
の物質で埋めて平坦化することにより低コストで高効率
な偏光ホログラムが形成される。また請求項6同様、偏
光ホログラムだけではなく1/4波長板にも有機延伸膜
を使うことができる。
スピンコートなどにより作製したポリイミドやポリカー
ボネートのフィルムを用い、図14に示すように延伸に
より分子鎖を一軸方向に配向させ、面内複屈折を発生さ
せて有機延伸膜17を作製する方法もある。この方法で
は、延伸の時の温度や加える力により複屈折Δnは変え
ることができ、安価で量産可能な方法である(例えば、
文献:「ポリイミド光波長板の開発とその特性」信学技
報1994−08参照)。このようにして得られた複屈
折膜(有機延伸膜)にエッチング等により凹凸を形成
し、ホログラム加工を施し、その表面を等方性の屈折率
の物質で埋めて平坦化することにより低コストで高効率
な偏光ホログラムが形成される。また請求項6同様、偏
光ホログラムだけではなく1/4波長板にも有機延伸膜
を使うことができる。
【0032】(請求項8の実施形態)請求項5〜7に示
した偏光ホログラムを用いた光ピックアップ装置におい
て、光利用効率を高くするためには1/4波長板が不可
欠である。ここでは650nmと780nmの2つの波
長を用いているので、理想的には2つの波長のどちらに
対しても1/4波長(90°)の位相差を出せる波長板
が望ましいが、そのような波長板は今のところ存在して
いない。そのため、どちらの波長に対してもほどほど9
0°に近い位相差が生じるようにし、90°からずれた
分は信号光量の低下という形で許容することにより対処
するようになる(このような2波長に対してほぼ90°
程度の位相差を生じる素子をここでは2波長共通1/4
波長板13と呼ぶこととする)。2波長共通1/4波長
板13は第1、第2ホログラム基板4,5の偏光ホログ
ラムと光記録媒体の間に配置されることになるが、図1
5に示すように、偏光ホログラムを用いた第1、第2ホ
ログラム基板4,5と一体化してLDPDユニット14
のキャップ上に配置すると小型化を図ることができる。
この2波長共通1/4波長板13も1/4波長板の一種
なので、請求項6,7の実施形態に記載したように、無
機の斜め蒸着膜や有機の延伸膜を材料としても良い。従
来は1/4波長板には水晶板が用いられていたが、水晶
では厚さが1mm位になり厚いため、発散光路中に配置
すると収差が発生してしまう。無機の斜め蒸着膜や有機
の延伸膜は厚さが薄い(数十μm以内)ので発散光路中
に配置しても収差の発生量は小さく抑えられる。
した偏光ホログラムを用いた光ピックアップ装置におい
て、光利用効率を高くするためには1/4波長板が不可
欠である。ここでは650nmと780nmの2つの波
長を用いているので、理想的には2つの波長のどちらに
対しても1/4波長(90°)の位相差を出せる波長板
が望ましいが、そのような波長板は今のところ存在して
いない。そのため、どちらの波長に対してもほどほど9
0°に近い位相差が生じるようにし、90°からずれた
分は信号光量の低下という形で許容することにより対処
するようになる(このような2波長に対してほぼ90°
程度の位相差を生じる素子をここでは2波長共通1/4
波長板13と呼ぶこととする)。2波長共通1/4波長
板13は第1、第2ホログラム基板4,5の偏光ホログ
ラムと光記録媒体の間に配置されることになるが、図1
5に示すように、偏光ホログラムを用いた第1、第2ホ
ログラム基板4,5と一体化してLDPDユニット14
のキャップ上に配置すると小型化を図ることができる。
この2波長共通1/4波長板13も1/4波長板の一種
なので、請求項6,7の実施形態に記載したように、無
機の斜め蒸着膜や有機の延伸膜を材料としても良い。従
来は1/4波長板には水晶板が用いられていたが、水晶
では厚さが1mm位になり厚いため、発散光路中に配置
すると収差が発生してしまう。無機の斜め蒸着膜や有機
の延伸膜は厚さが薄い(数十μm以内)ので発散光路中
に配置しても収差の発生量は小さく抑えられる。
【0033】(請求項9の実施形態)請求項8で2波長
共通1/4波長板13により位相差が90°からずれた
分は信号光量の低下となって現れると述べたが,具体的
にはどの程度の低下になるかを図16に示す。図16
(a)は660nm光に対する位相差と信号強度の関
係、(b)は780nm光に対する位相差と信号強度の
関係を示している。信号光量の低下は受光素子9へ戻っ
てくる光量が低下することなので再生速度が低下するこ
とになる。仮に信号光量の低下を10%許容すると66
0nm光に対して位相差は109°、780nm光に対
しては位相差71°となる。従って90°から±19°
の位相ずれが許容されることになる。このため、2波長
共通1/4波長板13の位相差を各波長に対して90°
±19°の範囲内に抑えるようにすれば、光利用効率の
低下を抑えることができる。
共通1/4波長板13により位相差が90°からずれた
分は信号光量の低下となって現れると述べたが,具体的
にはどの程度の低下になるかを図16に示す。図16
(a)は660nm光に対する位相差と信号強度の関
係、(b)は780nm光に対する位相差と信号強度の
関係を示している。信号光量の低下は受光素子9へ戻っ
てくる光量が低下することなので再生速度が低下するこ
とになる。仮に信号光量の低下を10%許容すると66
0nm光に対して位相差は109°、780nm光に対
しては位相差71°となる。従って90°から±19°
の位相ずれが許容されることになる。このため、2波長
共通1/4波長板13の位相差を各波長に対して90°
±19°の範囲内に抑えるようにすれば、光利用効率の
低下を抑えることができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
LDチップを個々に実装した時に発光点位置精度が劣っ
ていても、各波長ごとに設計したホログラムを有する基
板を2つ使って補正するので、1つのホログラムで補正
するよりも精度良く組付け調整できる。しかも光ピック
アップ装置の仕様に合わせて所望のLDチップを個々に
選んで使うことができるので、光ディスクドライブ装置
に合わせてLDの最適化が図れ、歩留まりが悪いモノリ
シックLDチップを使うより低コスト化を実現できる。
また、ホログラムについては各波長に合わせて格子深さ
を変えるのではなく、両波長に対して回折効率が高くな
るようにホログラムを最適化し、各波長の光はホログラ
ムを2回通らないようにしたり、所望以外の波長が通っ
た場合は、波長の違いにより回折角度が異なるので別の
受光素子で受光するようにして信号検出に影響を及ぼさ
ないようにすることができる。
LDチップを個々に実装した時に発光点位置精度が劣っ
ていても、各波長ごとに設計したホログラムを有する基
板を2つ使って補正するので、1つのホログラムで補正
するよりも精度良く組付け調整できる。しかも光ピック
アップ装置の仕様に合わせて所望のLDチップを個々に
選んで使うことができるので、光ディスクドライブ装置
に合わせてLDの最適化が図れ、歩留まりが悪いモノリ
シックLDチップを使うより低コスト化を実現できる。
また、ホログラムについては各波長に合わせて格子深さ
を変えるのではなく、両波長に対して回折効率が高くな
るようにホログラムを最適化し、各波長の光はホログラ
ムを2回通らないようにしたり、所望以外の波長が通っ
た場合は、波長の違いにより回折角度が異なるので別の
受光素子で受光するようにして信号検出に影響を及ぼさ
ないようにすることができる。
【0035】より詳しく述べると、請求項1記載の光ピ
ックアップ装置では、どの波長に対しても独立にフォー
カス(Fo)信号を調整できるので、オフセットの小さ
い信頼性の高いFo信号を得ることができる。また、各
ホログラムは或る1つの波長に対して回折効率が高くな
るように設計するので、信号光量が大きく、高いS/N
を得られる。
ックアップ装置では、どの波長に対しても独立にフォー
カス(Fo)信号を調整できるので、オフセットの小さ
い信頼性の高いFo信号を得ることができる。また、各
ホログラムは或る1つの波長に対して回折効率が高くな
るように設計するので、信号光量が大きく、高いS/N
を得られる。
【0036】請求項2記載の光ピックアップ装置では、
CD系の波長780nmの光とDVD系の波長650n
mの光にそれぞれ最適化した短冊形ホログラムを使っ
て、波長ごとにトラッキング信号が最適になるようにす
るので、受光素子(PD)を共有化してPD数を減ら
し、回路系を簡素化して小型低コスト化できる。また、
フォーカス検出用のホログラムは短冊型ではなく別々の
基板に設けられるので、収差の少ないスポットで良好な
信号検出ができる。
CD系の波長780nmの光とDVD系の波長650n
mの光にそれぞれ最適化した短冊形ホログラムを使っ
て、波長ごとにトラッキング信号が最適になるようにす
るので、受光素子(PD)を共有化してPD数を減ら
し、回路系を簡素化して小型低コスト化できる。また、
フォーカス検出用のホログラムは短冊型ではなく別々の
基板に設けられるので、収差の少ないスポットで良好な
信号検出ができる。
【0037】請求項3記載の光ピックアップ装置では、
ビーム径が大きい650nm光用のホログラムをビーム
中心部から遠い位置に配置し、ビーム径が小さい780
nm光用のホログラムをビーム中心部から近い位置に配
置することにより、ビームに対する遮光率が近い値にな
り、感度も同等の値が得られるようになる。また、フォ
ーカス信号のS字カーブも同様な出力特性になる。
ビーム径が大きい650nm光用のホログラムをビーム
中心部から遠い位置に配置し、ビーム径が小さい780
nm光用のホログラムをビーム中心部から近い位置に配
置することにより、ビームに対する遮光率が近い値にな
り、感度も同等の値が得られるようになる。また、フォ
ーカス信号のS字カーブも同様な出力特性になる。
【0038】請求項4記載の光ピックアップ装置では、
2つのホログラム基板を一体化することにより小型化が
図れ、同時に経時変化や熱などに対して安定になる。ま
た、各ホログラム基板の光透過面に接着剤を塗布しない
ため、ホログラムの高さ方向(光軸方向)の誤差が小さ
くなり、オフセットが小さくなる。
2つのホログラム基板を一体化することにより小型化が
図れ、同時に経時変化や熱などに対して安定になる。ま
た、各ホログラム基板の光透過面に接着剤を塗布しない
ため、ホログラムの高さ方向(光軸方向)の誤差が小さ
くなり、オフセットが小さくなる。
【0039】請求項5記載の光ピックアップでは、2つ
のホログラムをその回折効率が入射光の偏光方向に依存
する偏光ホログラムとすることにより、ディスクへの照
射光量と受光素子での受光量が上がり、高速記録・再生
できるようになる。また、光記録媒体からの反射光が半
導体レーザに戻る光量が減るので、ノイズも低減され
る。
のホログラムをその回折効率が入射光の偏光方向に依存
する偏光ホログラムとすることにより、ディスクへの照
射光量と受光素子での受光量が上がり、高速記録・再生
できるようになる。また、光記録媒体からの反射光が半
導体レーザに戻る光量が減るので、ノイズも低減され
る。
【0040】請求項6記載の光ピックアップ装置では、
偏光ホログラムの材料として無機物質を斜め蒸着により
形成した膜を用いることにより、低コスト化と薄型化を
実現できる。また、膜が薄いので発散光路中にも配置で
きるので、複数のホログラム基板とLDPD素子を一体
化した構成にも適している。
偏光ホログラムの材料として無機物質を斜め蒸着により
形成した膜を用いることにより、低コスト化と薄型化を
実現できる。また、膜が薄いので発散光路中にも配置で
きるので、複数のホログラム基板とLDPD素子を一体
化した構成にも適している。
【0041】請求項7記載の光ピックアップ装置では、
偏光ホログラムの材料として有機物質を配向して形成し
た有機延伸膜を用いることにより低コスト化を実現でき
る。また、 有機延伸膜は大面積に作ることに適してお
り量産性に富んでいる。
偏光ホログラムの材料として有機物質を配向して形成し
た有機延伸膜を用いることにより低コスト化を実現でき
る。また、 有機延伸膜は大面積に作ることに適してお
り量産性に富んでいる。
【0042】請求項8記載の光ピックアップ装置では、
複数波長に対して略1/4波長板機能を有する素子を有
することにより、複数波長に対して光利用効率を高くす
ることができ、DVD,CD共に高速記録・再生ができ
る。
複数波長に対して略1/4波長板機能を有する素子を有
することにより、複数波長に対して光利用効率を高くす
ることができ、DVD,CD共に高速記録・再生ができ
る。
【0043】請求項9記載の光ピックアップ装置では、
複数波長に対して略1/4波長板の位相差を理想状態の
90°から±19°以内に抑えることにより、光利用効
率の低下を10%以内に抑えることができる。
複数波長に対して略1/4波長板の位相差を理想状態の
90°から±19°以内に抑えることにより、光利用効
率の低下を10%以内に抑えることができる。
【図1】本発明の第1の実施例を示す光ピックアップ装
置の概略構成図である。
置の概略構成図である。
【図2】図1に示す光ピックアップ装置の第1ホログラ
ム基板と第2ホログラム基板のフォーカス検出用ホログ
ラム部の具体的な構成例と、各ホログラムによる回折光
の集光位置を説明するための図である。
ム基板と第2ホログラム基板のフォーカス検出用ホログ
ラム部の具体的な構成例と、各ホログラムによる回折光
の集光位置を説明するための図である。
【図3】図1に示す光ピックアップ装置の第1ホログラ
ム基板に、フォーカス検出用ホログラムとトラック検出
用短冊ホログラムを設けた構成例を示す図である。
ム基板に、フォーカス検出用ホログラムとトラック検出
用短冊ホログラムを設けた構成例を示す図である。
【図4】図3に示す構成の第1ホログラム基板を用いた
場合の受光素子上の光スポットの説明図である。
場合の受光素子上の光スポットの説明図である。
【図5】図3に示す構成の第1ホログラム基板と図2
(b)に示す構成の第2ホログラム基板を用いた場合の
光源からの出射光に対する配置位置の説明図である。
(b)に示す構成の第2ホログラム基板を用いた場合の
光源からの出射光に対する配置位置の説明図である。
【図6】図1に示す光ピックアップ装置の第1ホログラ
ム基板と第2ホログラム基板のフォーカス検出用ホログ
ラムの配置位置の別の例を示す図である。
ム基板と第2ホログラム基板のフォーカス検出用ホログ
ラムの配置位置の別の例を示す図である。
【図7】図1に示す光ピックアップ装置の受光素子で検
出されるフォーカスカーブの例を示す図であり、(a)
は図2のように第1ホログラム基板と第2ホログラム基
板のホログラムによるナイフエッジ領域がビーム中心の
左右に配置される場合の例、(b)は図6のように第1
ホログラム基板と第2ホログラム基板のホログラムによ
るナイフエッジ領域がビーム中心から見て同じ側に配置
される場合の例を示す図である。
出されるフォーカスカーブの例を示す図であり、(a)
は図2のように第1ホログラム基板と第2ホログラム基
板のホログラムによるナイフエッジ領域がビーム中心の
左右に配置される場合の例、(b)は図6のように第1
ホログラム基板と第2ホログラム基板のホログラムによ
るナイフエッジ領域がビーム中心から見て同じ側に配置
される場合の例を示す図である。
【図8】光ピックアップ装置のLDPDユニットに第1
ホログラム基板を一体化した状態を示す図である。
ホログラム基板を一体化した状態を示す図である。
【図9】第1ホログラム基板のホログラムと780nm
光の調整位置の説明図である。
光の調整位置の説明図である。
【図10】第2ホログラム基板のホログラムと650n
m光の調整位置の説明図である。
m光の調整位置の説明図である。
【図11】光ピックアップ装置のLDPDユニットに第
1ホログラム基板と第2ホログラム基板を一体化した状
態を示す図である。
1ホログラム基板と第2ホログラム基板を一体化した状
態を示す図である。
【図12】光ピックアップ装置のLDPDユニットに第
1ホログラム基板と第2ホログラム基板を一体化した際
に、ホログラム面に接着剤が介在する場合と、介在しな
い場合の状態を示す図である。
1ホログラム基板と第2ホログラム基板を一体化した際
に、ホログラム面に接着剤が介在する場合と、介在しな
い場合の状態を示す図である。
【図13】斜め蒸着法の説明図である。
【図14】有機延伸膜の説明図である。
【図15】光ピックアップ装置のLDPDユニットに第
1ホログラム基板と第2ホログラム基板及び2波長共通
1/4波長板を一体化した状態を示す図である。
1ホログラム基板と第2ホログラム基板及び2波長共通
1/4波長板を一体化した状態を示す図である。
【図16】光ピックアップ装置に2波長共通1/4波長
板を用いた場合の位相差と信号強度の関係を示す図であ
り、(a)は660nm光に対する位相差と信号強度の
関係、(b)は780nm光に対する位相差と信号強度
の関係を示す図である。
板を用いた場合の位相差と信号強度の関係を示す図であ
り、(a)は660nm光に対する位相差と信号強度の
関係、(b)は780nm光に対する位相差と信号強度
の関係を示す図である。
1:波長650nmの半導体レーザ 2:合成ミラー 3:波長780nmの半導体レーザ 4:第1ホログラム基板 5:第2ホログラム基板 6:コリメートレンズ 7:対物レンズ 8:光記録媒体 9:受光素子 9a:フォーカス検出用受光素子部 9b〜9e:トラック検出用受光素子部 10:780nm光用フォーカスホログラム部 11:650nm光用フォーカスホログラム部 12:トラック用短冊ホログラム部 13:2波長共通1/4波長板 14:LDPDユニット 15:蒸発源 16:基板 17:有機延伸膜
Claims (9)
- 【請求項1】波長の異なる複数の光源である半導体レー
ザからの光束を、光記録媒体へと導く光学手段を介して
光記録媒体上の記録面に照射し、上記記録面により反射
された戻り光束を受光手段により受光しつつ情報の書き
込み及び消去/または再生を行う光ピックアップ装置に
おいて、 上記半導体レーザと光記録媒体の間に複数の基板に設け
られたホログラムが配置され、上記記録面により反射さ
れた各波長の光は複数のホログラム基板を透過するが、
ホログラム領域を通るのは1回だけで、そのホログラム
からの回折光は受光素子に導かれることを特徴とする光
ピックアップ装置。 - 【請求項2】請求項1記載の光ピックアップ装置におい
て、 上記複数の基板に設けられたホログラムのうち、各波長
用のトラック検出用のホログラムは同一の基板上に配置
され、フォーカス検出用のホログラムは波長により異な
る基板上に配置されていることを特徴とする光ピックア
ップ装置。 - 【請求項3】請求項1または2記載の光ピックアップ装
置において、 フォーカス検出用ホログラムのうち波長の短い光を回折
させるためのホログラムは、波長の長い光を回折させる
ためのホログラムより光軸の外側に配置されることを特
徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項4】請求項1,2または3記載の光ピックアッ
プ装置において、 ホログラムが配置された複数の基板は、光が通る面に接
着剤が塗布されないように接着され、一体化されている
ことを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項5】請求項1,2,3または4記載の光ピック
アップ装置において、 複数の基板のホログラムは、その入射光の偏光方向に応
じて回折効率が異なる偏光ホログラムであることを特徴
とする光ピックアップ装置。 - 【請求項6】請求項5記載の光ピックアップ装置におい
て、 偏光ホログラムは無機物質を斜め蒸着した膜上に形成さ
れていることを特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項7】請求項5記載の光ピックアップ装置におい
て、 偏光ホログラムは有機延伸膜により形成されていること
を特徴とする光ピックアップ装置。 - 【請求項8】請求項5,6または7記載の光ピックアッ
プ装置において、 偏光ホログラムが設けられた複数の基板のうちの1つの
基板には、複数波長に対して略1/4波長板となる機能
を有する素子が一体化されていることを特徴とする光ピ
ックアップ装置。 - 【請求項9】請求項9記載の光ピックアップ装置におい
て、 略1/4波長板は、位相差が各波長に対して90±19
°の範囲にあることを特徴とする光ピックアップ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001080695A JP2002279683A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 光ピックアップ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001080695A JP2002279683A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 光ピックアップ装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002279683A true JP2002279683A (ja) | 2002-09-27 |
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ID=18936933
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001080695A Pending JP2002279683A (ja) | 2001-03-21 | 2001-03-21 | 光ピックアップ装置 |
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Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006064777A1 (ja) * | 2004-12-14 | 2006-06-22 | Nec Corporation | 光ヘッド装置、光ヘッド装置を備えた光学式情報記録/再生装置 |
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JP2010040160A (ja) * | 2008-07-11 | 2010-02-18 | Victor Co Of Japan Ltd | 光ピックアップ及び光デバイス |
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2001
- 2001-03-21 JP JP2001080695A patent/JP2002279683A/ja active Pending
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