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JP2002277061A - 温風暖房機 - Google Patents

温風暖房機

Info

Publication number
JP2002277061A
JP2002277061A JP2001081949A JP2001081949A JP2002277061A JP 2002277061 A JP2002277061 A JP 2002277061A JP 2001081949 A JP2001081949 A JP 2001081949A JP 2001081949 A JP2001081949 A JP 2001081949A JP 2002277061 A JP2002277061 A JP 2002277061A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
humidifying
hot air
dish
water supply
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001081949A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirotaka Kumaki
宏任 久間木
Takeshi Kashiwase
毅 柏瀬
Takashi Saito
尚 斉藤
Mitsuo Kakinuma
三男 柿沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd, Sanyo Electric Air Conditioning Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2001081949A priority Critical patent/JP2002277061A/ja
Publication of JP2002277061A publication Critical patent/JP2002277061A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/12Hot water central heating systems using heat pumps

Landscapes

  • Air Humidification (AREA)
  • Central Heating Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加湿皿に蒸発促進体を設け、この蒸発促進体
に加湿水を散水して、加湿量を増加させつつ、加湿量を
容易に調節できるようする。 【解決手段】 本体ケース11内に形成され、空気吸込
口15と温風吹出口14とを連絡する送風流路18と、
この送風流路に配設された対流用ファン34及び熱交換
部20と、この熱交換部内に燃焼熱気を供給する燃焼部
21と、熱交換部よりも風下側の送風流路内に配設さ
れ、温風により蒸発させる加湿水を貯溜するための加湿
皿40と、この加湿皿に付設された通気性で、且つ、吸
水性の蒸発促進体38とを備え、この蒸発促進体に加湿
水を散水する散水装置を設けた構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、加湿機能を備え
たFF式石油温風暖房機、FF式ガス温風暖房機、FF
式輻射型温風暖房機等の温風暖房機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の温風暖房機1は、図5に
示すように、前面下部に温風吹出口2を有するとともに
背面上部に空気吸込口3を有する本体ケース1A内に、
空気吸込口3と温風吹出口2とを連絡する送風流路5が
形成され、この送風流路5内に対流ファンF及び熱交換
器4が配置されると共に、前記送風流路5内における熱
交換器4よりも風下側に位置させて加湿を行うための加
湿皿6を配置していた。
【0003】前記した加湿皿6には、カートリッジ式の
給水タンク7とタンク受け体8とを有する給水装置から
加湿用の水が供給され、そして、加湿皿6とタンク受け
体8とは給水管9で一体に結合されている。また、給水
タンク7はタンク受け体8に着脱自在に載置されるもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記のよう
な従来の温風暖房機1では、加湿皿6とこの加湿皿6内
の水が熱交換後の温風によって温められて蒸発すること
により加湿が行なわれるため、暖房機を設置する部屋の
大きさに比べて加湿量が少なく、また、加湿皿6内に供
給された加湿用の水を蒸発させて温風と一緒に温風吹出
口2から室内に吹出して加湿をおこなうため、加湿量が
温風の量に左右されてしまう。このため、加湿量の調節
ができず、室内の加湿環境を所望の状態にすることがで
きないため居住環境を快適にできないという問題があっ
た。
【0005】また、タンク受け体8と加湿皿6とが給水
管9で一体に結合されている関係上、加湿皿6を本体ケ
ース1A内から取外すことは容易ではなく、加湿皿6を
掃除する場合でも、加湿皿6は本体ケース1A内に設置
されたままであるため、加湿皿6の掃除が面倒であり、
清潔性を維持しにくいものであった。
【0006】本発明は上述したような従来の問題点を解
決したものであり、加湿皿に蒸発促進体を設けて加湿量
を増加させつつ、この蒸発促進体に加湿水を散水させ
て、加湿量を容易に調節できるようにした温風暖房機を
提供することを主目的とするものであり、他の目的は加
湿皿を容易に取り外すことができるようにすることであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明では、空気吸込口及び温風吹
出口を有する本体ケースと、この本体ケース内に形成さ
れ、前記空気吸込口と温風吹出口とを連絡する送風流路
と、この送風流路に配設された対流用ファン及び熱交換
部と、この熱交換部内に燃焼熱気を供給する燃焼部と、
前記熱交換部の風下側よりも送風流路内に配設され、温
風により蒸発させる加湿水を貯溜するための加湿皿と、
この加湿皿に付設された通気性で、且つ、吸水性の蒸発
促進体とを備え、この蒸発促進体に前記加湿水を散水す
る散水装置を設けたことを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の温風暖房機において、前記散水装置は、前記蒸発促
進体の上部近傍に沿わせて設けた吐出管で構成されてい
ることを特徴とする。
【0009】請求項3に記載の発明では、請求項1乃至
2に記載の温風暖房機において、前記吐出管はそれの長
手方向に吐出口を有していることを特徴とする。
【0010】請求項4に記載の発明では、空気吸込口及
び温風吹出口を有する本体ケースと、この本体ケース内
に形成され、前記空気吸込口と温風吹出口とを連絡する
送風流路と、この送風流路に配設された対流用ファン及
び熱交換部と、この熱交換部内に燃焼熱気を供給する燃
焼部と、前記熱交換部よりも風下側の送風流路内に配設
され、温風により蒸発させる加湿水を貯溜するための加
湿皿と、この加湿皿に給水する給水装置と、前記加湿皿
を着脱可能に収容保持する皿受け体と、この加湿皿に付
設された通気性で、且つ、吸水性の蒸発促進体とを備
え、この蒸発促進体に前記加湿水を散水する散水装置を
設けた温風暖房機であって、前記給水装置は、着脱可能
なカートリッジ式の給水タンクと、この給水タンクから
の加湿水を受けるタンク受け体と、このタンク受け体内
の加湿水を汲み上げる電動給水ポンプと、この電動給水
ポンプに基端が接続された給水管とから構成されている
ことを特徴とする。
【0011】請求項5に記載の発明では、空気吸込口及
び温風吹出口を有する本体ケースと、この本体ケース内
に形成され、前記空気吸込口と温風吹出口とを連絡する
送風流路と、この送風流路に配設された対流用ファン及
び熱交換部と、この熱交換部内に燃焼熱気を供給する燃
焼部と、前記熱交換部よりも風下側の送風流路内に配設
され、温風により蒸発させる加湿水を貯溜するための加
湿皿と、この加湿皿に給水する給水装置と、この加湿皿
を着脱可能に収容保持する皿受け体と、この加湿皿に付
設された通気性で、且つ、吸水性の蒸発促進体とを備
え、この蒸発促進体に前記加湿水を散水する散水装置を
設けた温風暖房機であって、前記給水装置は、着脱可能
なカートリッジ式の給水タンクと、この給水タンクから
の加湿水を受けるタンク受け体と、このタンク受け体内
の加湿水を汲み上げる電動給水ポンプと、この電動給水
ポンプに基端が接続された給水管とから構成され、前記
皿受け体は、戻しパイプを介して前記給水装置のタンク
受け体に連絡されていることを特徴とする。
【0012】請求項6に記載の発明では、請求項5に記
載の温風暖房機において、前記戻しパイプは、皿受け体
側の入口部よりもタンク受け体側の出口部を低位置にし
て、前記皿受け体内の余剰水を落差によりタンク受け体
側へ戻すようにしたことを特徴とする。
【0013】請求項7に記載の発明では、空気吸込口及
び温風吹出口を有する本体ケースと、この本体ケース内
に形成され、前記空気吸込口と温風吹出口とを連絡する
送風流路と、この送風流路に配設された対流用ファン及
び熱交換部と、この熱交換部内に燃焼熱気を供給する燃
焼部と、前記熱交換部よりも風下側の送風流路内に配設
され、温風により蒸発させる加湿水を貯溜するための加
湿皿と、この加湿皿を着脱可能に収容保持する皿受け体
と、前記加湿皿に付設された通気性で、且つ、吸水性の
蒸発促進体とを備え、この蒸発促進体に前記加湿水を散
水する散水装置を設けた温風暖房機であって、前記本体
ケースには、前記加湿皿を本体ケース内に出し入れ可能
に収容する開口部が設けられていることを特徴とする。
【0014】請求項8に記載の発明では、請求項7に記
載の温風暖房機において、前記開口部は、温風吹出口を
有する着脱可能な吹出しグリルにて覆われていることを
特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明の一実施形態を図
1乃至図4に基づき説明する。図1は本発明の一実施形
態を示す石油温風暖房機の外観斜視図、図2はその側断
面図であり、図3はその一部切欠正面図、図4は要部を
説明する説明図である。
【0016】図1において、石油温風暖房機(以下温風
暖房機という)10は、箱体状の本体ケース11を備
え、この本体ケース11はケース本体10Aと前パネル
12を有し、ケース本体10Aの前面が着脱可能な前パ
ネル12で覆われ、この前パネル12の下方部には、複
数の水平案内羽根13、13を備えた横長状の吹出グリ
ル14が着脱可能に取り付けられ、この吹出グリル14
の一部(図1では右端の閉塞部14Aを除く部分)には
温風吹出口14Bが設けられている。
【0017】前記本体ケース11の天面には、温風暖房
機10を運転するための運転スイッチ、希望の室内温度
を設定するための設定温度スイッチ及び加湿モードを設
定するための加湿運転スイッチ等を有する操作部(図示
せず)や暖房機の運転モードや設定温度を表示する表示
部(図示せず)が設けられている。
【0018】また、図2及び図3において、ケース本体
10Aの背板上部には、着脱自在なフィルター15Aを
備えた空気吸込口15が設けられている。17は前記ケ
ース本体10Aの後部に取り付けられたバックガードで
あり、このバックガード17はケース本体10Aと室壁
との間の後方空間の上部及び左右側方を覆うものであ
る。
【0019】前記本体ケース11内には、空気吸込口1
5から吹出グリル14の温風吹出口14Bに連なる送風
流路18が形成され、この送風流路18には、灯油等の
石油燃料を気化して燃焼させる石油バーナ21と、この
石油バーナ21に連結された燃焼筒22、この燃焼筒2
2に連結された連結箱23、複数の熱交換パイプ24及
び排気集合箱25を有する熱交換部20と、排気集合箱
25に連結した排気管26とが収容されている。
【0020】前記ケース本体10A内の一側下部には、
給油管(図示せず)から送られる石油燃料を貯めるオイ
ルレベラー(図示せず)が収容され、このオイルレベラ
ー内の燃料は、燃料ポンプ(図示せず)及び燃料供給管
27を介して石油バーナ21に供給される。28は前記
石油バーナ21に燃焼空気を供給する給気用送風機であ
り、この給気用送風機28は一端面に給気管29が接続
され、他端部は石油バーナ21に連結してある。
【0021】前記ケース本体10A内の上部には、空気
吸込口15に対向して温風用送風機31が設けられ、こ
の温風用送風機31は、モータ33と、複数のシロッコ
ファン34(対流用ファン)と、複数のファンケース3
5とから構成され、空気吸込口15からケース本体10
A内の送風流路18内に吸引された室内空気を前記熱交
換部20に向けて送風するようになっている。
【0022】前記熱交換部20よりも風下側となる送風
流路18内、即ちケース本体10A内の下部には、熱交
換後の約60〜80℃の温風により蒸発させる加湿水を
貯溜するための加湿皿40が設置されると共に、この加
湿皿40を着脱自在に収容する皿受け体36が設置さ
れ、前記加湿皿40は、吹出グリル14を外すことによ
って形成される挿脱用の開口部37(図2参照)を介し
て、ケース本体10Aの外部へ取り出すことができるも
のである。
【0023】皿受け体36の底板43の下面適所には、
前記加湿皿40の温度を検出する温度センサ44が取り
付けられ、そして、前記温度センサ44が、予め定めら
れた温度以上を検出した場合には、その検出信号が制御
器(図示せず)に送られ、この制御器は、加湿皿40内
の加湿水が渇水状態である旨を本体ケース11の天面に
設けられた表示部の渇水報知器(図示せず)で報知す
る。
【0024】前記皿受け体36は、浅い皿形状に形成さ
れると共に、図3に示すように、それの右側面には排水
口41が設けられ、この排水口41には戻しパイプ42
が接続されており、加湿皿40から溢れた皿受け体36
内の余剰水は、排水口41及び戻しパイプ42を通して
排水される。
【0025】前記皿受け体36の右側方のケース本体1
0A内には、後述する散水装置52に加湿水を供給する
ための給水装置45が設けられている。この給水装置4
5は、着脱可能なカートリッジ式の給水タンク47と、
この給水タンク47からの加湿水を受けるタンク受け体
46と、このタンク受け体46内の加湿水を汲み上げる
電磁ポンプ或いはマグネットポンプ等の電動給水ポンプ
48と、この電動給水ポンプ48に接続された給水管5
1とから構成されている。
【0026】前記タンク受け体46はケース本体10A
内に着脱可能に取り付けられ、その内部には前記給水タ
ンク47から補給された加湿水が給水管51に供給され
る。そして、このタンク受け体46に設けられたフロー
トスイッチ(図示せず)によってタンク受け体46内の
水位の低下が検出されると、その検出信号がやはり前記
した制御器に送られ、この制御器は前記給水タンク47
が空量状態である旨を報知器(図示せず)にて報知する
と共に、前記電動給水ポンプ48の駆動を停止させるも
のである。
【0027】また、前記タンク受け体46には、前記し
た戻しパイプ42の他端が繋がれており、この戻しパイ
プ42は、前記加湿皿40から溢れた余剰水を皿受け体
36内からタンク受け体46へ戻すものである。そし
て、この戻しパイプ42は、皿受け体36側の入口部
(排水口41)の高さ位置よりもタンク受け体46側の
出口部の高さ位置が低くなっており、前記皿受け体36
内の余剰水を、落差を利用してタンク受け体46側へ戻
す構成である。
【0028】また、前記給水タンク47は、本体ケース
11の天面部に設けられたタンク出し入れ口(図示せ
ず)を介して本体ケース11内に出し入れ自在に収容さ
れ、そのタンク出し入れ口は、開閉蓋49で開閉され
る。
【0029】前記電動給水ポンプ48は、加湿運転モー
ド時に駆動して、受けタンク46内の加湿水を汲み上げ
るものであり、そして、駆動時には前記シロッコファン
34の回転数(モータ33の回転数)の増減に応じて汲
み上げ量が増減するように可変される構成であるが、汲
み上げ量が予め定められた略一定量のものであっても良
い。
【0030】また、前記加湿皿40には、通気性を有す
ると共に吸水性を有する蒸発促進体38が付設されてお
り、この蒸発促進体38は、横幅が約400mm、高さ
が約80mm、厚さが約20mmに設定されたセラミッ
クスファイバーを母材として作られている。前記蒸発促
進体38は、図2、図4に示すように、前記加湿皿40
の内底部略中央に配設され、送風流路18を流れる温風
の抵抗となるように起立している。
【0031】前記給水管51は、金属管製でありそれの
基端は前記電動給水ポンプ48の吐出口に接続され、そ
れの先端部は本体ケース11内に設けられた加湿皿40
の直上に配設された散水装置52と接続している。
【0032】前記散水装置52は、外径が約8〜10m
mで、肉厚が0.8〜1.0mm、長さが約400〜4
50mmの金属管製の吐出管52Aを前記蒸発促進体3
8の直上に沿わせて配設し、この吐出管52Aにはそれ
の長手方向に直径が約1〜3mmの複数(図では5個)
の吐出口52B、52B・・・が開口されている。そし
て、吐出管52Aの基端は、前記給水管51の先端と接
続され他端は閉塞されている。また、複数の吐出口52
Bは、電動給水ポンプ48から給水された加湿水を蒸発
促進体38全体に平均的に散水するため蒸発促進体38
の直上に略均一に開口されている。
【0033】電動給水ポンプ48により給水された加湿
水を吐出口52Bから散水され湿った状態になった蒸発
促進体38は、温風が接触或いは通過することによって
含浸された水分が気化・蒸発し、その蒸発した水分を温
風と共に温風吹出口14Bから室内等の被暖房室に放出
する。
【0034】また、前記蒸発促進体38に散水されたが
蒸発しきれなかった加湿水は、加湿皿40に一時貯溜さ
れ、毛細管現象により再び蒸発促進体38に吸水され加
湿量を補う働きをする。
【0035】上述の実施形態において、温風暖房機10
の運転を開始させると、石油バーナ21に給気用送風機
28から燃焼空気が供給されるとともに、燃料ポンプ
(図示せず)の作動によって燃料供給管27から石油燃
料が供給され、石油バーナ21が燃焼を開始する。この
石油バーナ21の燃焼開始により、石油バーナ21の燃
焼ガスは、燃焼筒22、連結箱23、熱交換パイプ24
及び排気集合箱25からなる熱交換部20を通って排気
管26に入り、排気管26から給排気筒(図示せず)を
介して屋外に排出される。
【0036】ここで、連結箱23等の熱交換部20の温
度が所定温度以上の高温になると、温風用送風機31が
駆動し、フィルタ15Aで浄化された室内空気が空気吸
込口15から本体ケース11内に吸引され、この空気は
温風用送風機31のシロッコファン34で加速されて熱
交換部20に向けて送風され、熱交換部20と熱交換し
て約65〜85℃の温風となり、この温風は吹出グリル
14の温風吹出口14Bから本体ケース11の前方に向
けて放出され、被暖房室の暖房を行う。
【0037】一方、給水装置45の電動給水ポンプ48
が駆動すると、タンク受け体46内の加湿水が電動給水
ポンプ48に汲み上げられ、この汲み上げられた加湿水
は、給水管51を介し、この先端部に接続された吐出管
52Aに供給される。そして、この吐出管52Aに供給
された加湿水は、吐出管52Aに設けられた複数の吐出
口52Bより散水され蒸発促進体38に含浸される。
【0038】そして、前記蒸発促進体38に温風が接触
すると共に、熱交換部20からの輻射熱が蒸発促進体3
8及び加湿皿40に放射され、これら温風及び輻射熱の
相乗作用で蒸発促進体38に含浸された加湿水及び加湿
皿40内の加湿水が加熱されて気化・蒸発し、これらの
水分は温風と一緒に温風吹出口14Bから被暖房室に放
出されて、被暖房室の加湿を行う。
【0039】また、前記蒸発促進体38や加湿皿40内
で蒸発しきれずに加湿皿40から溢れた余剰水は、皿受
け体36で受けられ、この皿受け体36から戻しパイプ
42を介して落差によりタンク受け体46へ戻される。
【0040】本実施形態の温風暖房機によれば、熱交換
部20の熱交換パイプ24よりも風下側の送風流路18
内に配設され、温風により蒸発させる加湿水を貯溜する
加湿皿40と、この加湿皿40に付設された通気性で、
且つ、吸水性の蒸発促進体38とを備え、この蒸発促進
体38に前記加湿水を散水する構成であるから、蒸発促
進体38に散水する加湿水の量を電動給水ポンプ48に
より調節できるため、加湿量を容易に増減調節すること
が可能となるばかりでなく、蒸発促進体38に散水され
た加湿水が温風により蒸発する加湿と、加湿皿40での
発生蒸気による加湿との相乗作用によって、従来よりも
加湿量を増加することが可能となる。また、温風量がそ
れ程変化しなくても蒸発促進体38に散水する加湿水の
量を調節することで加湿量を増減できるので、被暖房室
に供給する温風量に左右されずに所望の加湿状態を得る
ことが可能となる。
【0041】また、前記散水装置52は、前記蒸発促進
体38の上部近傍に沿わせて設けた吐出管52Aで構成
され、吐出管52Aにはそれの長手方向に吐出口52B
を有しているので、蒸発促進体38の上部から略平均的
に加湿水を含浸できるため、被暖房室を速やかに加湿状
態にすることができる。
【0042】また、給水装置45は、着脱可能なカート
リッジ式の給水タンク47と、この給水タンク47から
の加湿水を受けるタンク受け体46と、このタンク受け
体46内の加湿水を汲み上げる電磁ポンプ或いはマグネ
ットポンプ等の電動給水ポンプ48と、この電動給水ポ
ンプ48に繋がれた給水管51とから構成されているの
で、従来のように、加湿皿40と給水装置45とを一体
的に結合することなく、しかも、加湿皿40を単に皿受
け体43に載置した状態なので、加湿皿40及び蒸発促
進体38を掃除しようとする場合には、それらの取り外
しを簡便となせる。
【0043】また、前記加湿皿40を収容保持する皿受
け体36と、給水装置45のタンク受け体46とが、戻
り水路を構成する戻しパイプ42を介して連絡されてい
るので、前記加湿皿40より溢れた余剰水は、皿受け体
36で一旦受容された後、落差によりこの皿受け体36
から戻しパイプ42を介してタンク受け体46へ戻され
るため、加湿皿40から溢れた余剰水が本体ケース11
の外部へ溢出する心配がなく、しかも、電動給水ポンプ
48の汲み上げ量を各加湿要素での加湿水の蒸発量より
も多めに設定しても、外に加湿水が溢れ出ないようにす
ることができる。
【0044】また、前記加湿皿40や蒸発促進体38に
相対する本体ケース11の前面下部には、前記吹出グリ
ル14を取り外すことによって形成される挿脱用の開口
部37が設けられ、この挿脱用の開口部37を介して、
蒸発促進体38や加湿皿40を本体ケース11内に出し
入れ可能に収容できるものであるから、蒸発促進体38
や加湿皿40を掃除する際には、加湿皿40を本体ケー
ス11に対して容易に出し入れすることができる。
【0045】以上、一実施形態に基づいて本発明を説明
したが、本発明はこれに限定されるものではない。
【0046】また、本実施形態では石油バーナ21を使
用した温風暖房機で説明しているがガスバーナを使用し
た暖房機であっても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の本発明
によれば、空気吸込口及び温風吹出口を有する本体ケー
スと、この本体ケース内に形成され、前記空気吸込口と
温風吹出口とを連絡する送風流路と、この送風流路に配
設された対流用ファン及び熱交換部と、この熱交換部内
に燃焼熱気を供給する燃焼部と、前記熱交換部よりも風
下側の送風流路内に配設され、温風により蒸発させる加
湿水を貯溜するための加湿皿と、この加湿皿に付設され
た通気性で、且つ、吸水性の蒸発促進体とを備え、この
蒸発促進体に前記加湿水を散水する散水装置を設けた構
成であるから、蒸発促進体に散水する加湿水の量を電動
給水ポンプにより調節できるため、加湿量を容易に増減
調節することが可能となるばかりでなく、蒸発促進体に
散水された加湿水が温風により蒸発する加湿と、加湿皿
での発生蒸気による加湿との相乗作用によって、従来よ
りも加湿量を増加することが可能となる。また、温風量
がそれ程変化しなくても蒸発促進体に散水する加湿水の
量を調節することで加湿量を増減できるので、被暖房室
に供給する温風量に左右されずに所望の加湿状態を得る
ことが可能となる。
【0048】請求項2に記載の本発明によれば、前記散
水装置は、前記蒸発促進体の上部近傍に沿わせて設けた
吐出管で構成されているので、蒸発促進体の上部から略
平均的に加湿水を含浸できるため、被暖房室を速やかに
加湿状態にすることができる。
【0049】請求項3に記載の本発明によれば、前記吐
出管はそれの長手方向に吐出口を有しているので、請求
項2に記載の効果をより一層効率良くすることができ
る。
【0050】請求項4に記載の本発明によれば、空気吸
込口及び温風吹出口を有する本体ケースと、この本体ケ
ース内に形成され、前記空気吸込口と温風吹出口とを連
絡する送風流路と、この送風流路に配設された対流用フ
ァン及び熱交換部と、この熱交換部内に燃焼熱気を供給
する燃焼部と、前記熱交換部よりも風下側の送風流路内
に配設され、温風により蒸発させる加湿水を貯溜するた
めの加湿皿と、この加湿皿に給水する給水装置と、前記
加湿皿を着脱可能に収容保持する皿受け体と、この加湿
皿に付設された通気性で、且つ、吸水性の蒸発促進体と
を備え、この蒸発促進体に前記給水装置からの加湿水を
散水する散水装置装置を設けた温風暖房機であって、前
記給水装置は、着脱可能なカートリッジ式の給水タンク
と、この給水タンクからの加湿水を受けるタンク受け体
と、このタンク受け体内の加湿水を汲み上げる電動給水
ポンプと、この電動給水ポンプに基端が接続された給水
管とから構成されているので、請求項1に記載の効果に
加えて、従来のように、加湿皿と給水装置とを一体的に
結合することなく、しかも、加湿皿を単に皿受け体に載
置した状態なので、加湿皿及び蒸発促進体を掃除しよう
とする場合には、それらの取り外しを簡便となせる。
【0051】請求項5に記載の本発明によれば、空気吸
込口及び温風吹出口を有する本体ケースと、この本体ケ
ース内に形成され、前記空気吸込口と温風吹出口とを連
絡する送風流路と、この送風流路に配設された対流用フ
ァン及び熱交換部と、この熱交換部内に燃焼熱気を供給
する燃焼部と、前記熱交換部よりも風下側の送風流路内
に配設され、温風により蒸発させる加湿水を貯溜するた
めの加湿皿と、この加湿皿に給水する給水装置と、この
加湿皿を着脱可能に収容保持する皿受け体と、前記加湿
皿を着脱可能に収容保持する皿受け体と、この加湿皿に
付設された通気性で、且つ、吸水性の蒸発促進体とを備
え、この蒸発促進体に前記加湿水を散水する散水装置を
設けた温風暖房機であって、前記給水装置は、着脱可能
なカートリッジ式の給水タンクと、この給水タンクから
の加湿水を受けるタンク受け体と、このタンク受け体内
の加湿水を汲み上げる電動給水ポンプと、この電動給水
ポンプに基端が接続された給水管とから構成され、前記
皿受け体は、戻しパイプを介して前記給水装置のタンク
受け体に連絡されているので、請求項1乃至3に記載の
効果に加えて、加湿皿より溢れた余剰水は、皿受け体で
一旦受容された後、この皿受け体から戻しパイプを介し
てタンク受け体へ戻されるため、加湿皿から溢れた余剰
水が本体ケースの外部へ溢出する心配がなく、しかも、
電動給水ポンプの汲み上げ量を各加湿要素での加湿水の
蒸発量よりも多めに設定しても、外に加湿水が溢れ出な
いようにすることができる。
【0052】請求項6に記載の本発明によれば、前記戻
しパイプは、皿受け体側の入口部よりもタンク受け体側
の出口部を低位置にして、前記皿受け体内の余剰水を落
差によりタンク受け体側へ戻すようにしたので、簡単な
構成で、確実に加湿皿より溢れた余剰水をタンク受け体
へ戻すことができる。
【0053】請求項7に記載の本発明によれば、空気吸
込口及び温風吹出口を有する本体ケースと、この本体ケ
ース内に形成され、前記空気吸込口と温風吹出口とを連
絡する送風流路と、この送風流路に配設された対流用フ
ァン及び熱交換部と、この熱交換部内に燃焼熱気を供給
する燃焼部と、前記熱交換部よりも風下側の送風流路内
に配設され、温風により蒸発させる加湿水を貯溜するた
めの加湿皿と、この加湿皿を着脱可能に収容保持する皿
受け体と、前記加湿皿に付設された通気性で、且つ、吸
水性の蒸発促進体とを備え、この蒸発促進体に前記加湿
水を散水する散水装置を設けた温風暖房機であって、前
記本体ケースには、前記加湿皿を本体ケース内に出し入
れ可能に収容する開口部が設けられている構成なので、
請求項1に記載の効果に加えて、開口部を介して、蒸発
促進体や加湿皿を本体ケース内に出し入れ可能に収容で
き、蒸発促進体や加湿皿を掃除する際には、加湿皿を本
体ケースに対して容易に出し入れすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す石油温風暖房機の外
観斜視図である。
【図2】同じく石油温風暖房機の側断面図である。
【図3】同じく石油温風暖房機の一部切欠正面図であ
る。
【図4】同じく石油温風暖房機の要部を説明する説明図
である。
【図5】従来の石油温風暖房機の一部切欠正面図であ
る。
【符号の説明】
10 石油温風暖房機 10A ケース本体 11 本体ケース 12 前パネル 14 吹出グリル 14B 温風吹出口 15 空気吸込口 18 送風流路 20 熱交換部 21 石油バーナ(燃焼部) 24 熱交換パイプ 34 シロッコファン(対流用ファン) 36 皿受け体 37 挿脱用開口部(開口部) 38 蒸発促進体 40 加湿皿 42 戻しパイプ 45 給水装置 46 タンク受け体 47 給水タンク 48 電動給水ポンプ 49 タンク出し入れ口 51 給水管 52 散水装置 51A 吐出管 51B 吐出口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柏瀬 毅 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 斉藤 尚 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 (72)発明者 柿沼 三男 栃木県足利市大月町1番地 三洋電機空調 株式会社内 Fターム(参考) 3L055 AA03 BA02 DA01 DA05 3L072 AA05 AC01 AD07

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気吸込口及び温風吹出口を有する本体
    ケースと、この本体ケース内に形成され、前記空気吸込
    口と温風吹出口とを連絡する送風流路と、この送風流路
    に配設された対流用ファン及び熱交換部と、この熱交換
    部内に燃焼熱気を供給する燃焼部と、前記熱交換部より
    も風下側の送風流路内に配設され、温風により蒸発させ
    る加湿水を貯溜するための加湿皿と、この加湿皿に付設
    された通気性で、且つ、吸水性の蒸発促進体とを備え、
    この蒸発促進体に前記加湿水を散水する散水装置を設け
    たことを特徴とする温風暖房機。
  2. 【請求項2】 前記散水装置は、前記蒸発促進体の上部
    近傍に沿わせて設けた吐出管で構成されていることを特
    徴とする請求項1に記載の温風暖房機。
  3. 【請求項3】 前記吐出管はそれの長手方向に吐出口を
    有していることを特徴とする請求項1乃至2に記載の温
    風暖房機。
  4. 【請求項4】 空気吸込口及び温風吹出口を有する本体
    ケースと、この本体ケース内に形成され、前記空気吸込
    口と温風吹出口とを連絡する送風流路と、この送風流路
    に配設された対流用ファン及び熱交換部と、この熱交換
    部内に燃焼熱気を供給する燃焼部と、前記熱交換部より
    も風下側の送風流路内に配設され、温風により蒸発させ
    る加湿水を貯溜するための加湿皿と、この加湿皿に給水
    する給水装置と、前記加湿皿を着脱可能に収容保持する
    皿受け体と、この加湿皿に付設された通気性で、且つ、
    吸水性の蒸発促進体とを備え、この蒸発促進体に前記給
    水装置からの加湿水を散水する散水装置装置を設けた温
    風暖房機であって、 前記給水装置は、着脱可能なカートリッジ式の給水タン
    クと、この給水タンクからの加湿水を受けるタンク受け
    体と、このタンク受け体内の加湿水を汲み上げる電動給
    水ポンプと、この電動給水ポンプに基端が接続された給
    水管とから構成されていることを特徴とする温風暖房
    機。
  5. 【請求項5】 空気吸込口及び温風吹出口を有する本体
    ケースと、この本体ケース内に形成され、前記空気吸込
    口と温風吹出口とを連絡する送風流路と、この送風流路
    に配設された対流用ファン及び熱交換部と、この熱交換
    部内に燃焼熱気を供給する燃焼部と、前記熱交換部より
    も風下側の送風流路内に配設され、温風により蒸発させ
    る加湿水を貯溜するための加湿皿と、この加湿皿に給水
    する給水装置と、この加湿皿を着脱可能に収容保持する
    皿受け体と、前記加湿皿を着脱可能に収容保持する皿受
    け体と、この加湿皿に付設された通気性で、且つ、吸水
    性の蒸発促進体とを備え、この蒸発促進体に前記加湿水
    を散水する散水装置を設けた温風暖房機であって、 前記給水装置は、着脱可能なカートリッジ式の給水タン
    クと、この給水タンクからの加湿水を受けるタンク受け
    体と、このタンク受け体内の加湿水を汲み上げる電動給
    水ポンプと、この電動給水ポンプに基端が接続された給
    水管とから構成され、 前記皿受け体は、戻しパイプを介して前記給水装置のタ
    ンク受け体に連絡されていることを特徴とする温風暖房
    機。
  6. 【請求項6】 前記戻しパイプは、皿受け体側の入口部
    よりもタンク受け体側の出口部を低位置にして、前記皿
    受け体内の余剰水を落差によりタンク受け体側へ戻すよ
    うにしたことを特徴とする請求項5に記載の温風暖房
    機。
  7. 【請求項7】 空気吸込口及び温風吹出口を有する本体
    ケースと、この本体ケース内に形成され、前記空気吸込
    口と温風吹出口とを連絡する送風流路と、この送風流路
    に配設された対流用ファン及び熱交換部と、この熱交換
    部内に燃焼熱気を供給する燃焼部と、前記熱交換部より
    も風下側の送風流路内に配設され、温風により蒸発させ
    る加湿水を貯溜するための加湿皿と、この加湿皿を着脱
    可能に収容保持する皿受け体と、前記加湿皿に付設され
    た通気性で、且つ、吸水性の蒸発促進体とを備え、この
    蒸発促進体に前記加湿水を散水する散水装置を設けた温
    風暖房機であって、 前記本体ケースには、前記加湿皿を本体ケース内に出し
    入れ可能に収容する開口部が設けられていることを特徴
    とする温風暖房機。
  8. 【請求項8】 前記開口部は、温風吹出口を有する着脱
    可能な吹出しグリルにて覆われていることを特徴とする
    請求項7に記載の温風暖房機。
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