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JP2002274258A - 自動車用暗視システム - Google Patents

自動車用暗視システム

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JP2002274258A
JP2002274258A JP2001084602A JP2001084602A JP2002274258A JP 2002274258 A JP2002274258 A JP 2002274258A JP 2001084602 A JP2001084602 A JP 2001084602A JP 2001084602 A JP2001084602 A JP 2001084602A JP 2002274258 A JP2002274258 A JP 2002274258A
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infrared
infrared light
vision system
light source
automobile
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Fumio Kubo
文雄 久保
Katsumi Inuzuka
勝己 犬塚
Yutaka Ishiyama
豊 石山
Takashi Kawada
任史 河田
Toshiyuki Kondo
俊幸 近藤
Masato Okamoto
政人 岡本
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Stanley Electric Co Ltd
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Stanley Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、簡単に且つ低コストで構成され得
ると共に、対向車との相互干渉を回避し、また歩行者等
のアイセーフを考慮した自動車用暗視システムを提供す
ることを目的とする。 【解決手段】 自動車11の前方に向かって近赤外線を
照射する、少なくとも一つの近赤外LED12aを備え
た赤外光源12と、自動車の前方からの近赤外線による
画像を検出する撮像手段13と、撮像手段からの撮像信
号が入力されて、その撮像画面を表示する表示手段15
と、これらを駆動制御する制御手段14と、を備えるよ
うに、自動車用暗視システム10を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば夜間,霧ま
たは雨等の悪天候における走行時に、赤外線カメラを利
用して前方の視界を確保するようにした、自動車用暗視
システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、このような自動車用暗視システム
は、各種方式が開発されており、例えば所謂パッシブタ
イプとアクティブタイプのものがある。パッシブタイプ
の自動車用暗視システムは、歩行者や動物等が発する赤
外線を、赤外線カメラにより撮像して、これらの歩行者
や動物等を判別するように構成されている。また、アク
ティブタイプの自動車用暗視システムは、前方に向かっ
て赤外線を照射して、その反射光をカメラにより撮像し
て、撮像画面をディスプレイに画面表示することによ
り、前方の視界を確認することができるように構成され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たパッシブタイプの自動車用暗視システムにおいては、
歩行者や動物等が発する微弱な赤外線に基づいて赤外線
カメラにより撮像を行なうことから、ここで使用される
赤外線カメラは非常に高価である。
【0004】これに対して、アクティブタイプの自動車
用暗視システムにおいては、例えば前照灯内に設置した
近赤外線フィルタを、前照灯のロービーム時に、ハイビ
ーム用のバルブ前面に移動させて、ハイビーム用のバル
ブからの光を近赤外線フィルタを透過させて、近赤外線
成分のみを前方に向かって照射することにより、その反
射光をカメラによって撮像するようになっている。
【0005】従って、前照灯のロービーム時に、ハイビ
ーム用のバルブからの光を近赤外線フィルタを介して前
方に向かって照射していることから、前照灯のロービー
ム時においてはハイビーム用のバルブを点灯させること
になるため、消費電力が大幅に増大してしまう。そし
て、前照灯のハイビーム時には、近赤外線フィルタをハ
イビーム用のバルブ前面から退避させるため、前照灯の
内部に近赤外線フィルタを移動させるための駆動手段を
設ける必要がある。これにより、前照灯の構成が複雑に
なり、コストが高くなってしまう。また、近赤外線フィ
ルタは、黒っぽい外観を有しているため、前照灯そして
自動車前部のデザイン上の見栄えが損なわれてしまう。
【0006】さらに、対向車も同様のアクティブタイプ
の自動車用暗視システムを搭載している場合には、対向
車からの近赤外線が自車のカメラに入射することによ
り、相互干渉が発生しやすくなり、前方の視界を正確に
視認することができなくなることがある。また、交差点
の右左折時やカーブ走行時には、ステアリングの操舵角
等に連動して、近赤外線の配光を制御する必要がある
が、そのために近赤外線を反射させるための反射鏡を移
動させなければならず、構成が複雑となり、コストが高
くなってしまう。さらに、歩行者が比較的近くにいる場
合には、照射する近赤外線が歩行者の目に入ってしまう
ことがある。
【0007】本発明は、以上の点から、簡単に且つ低コ
ストで構成され得ると共に、対向車との相互干渉を回避
し、また歩行者等のアイセーフを考慮した自動車用暗視
システムを提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明によ
れば、自動車の前方に向かって近赤外線を照射する、少
なくとも一つの近赤外LEDを備えた赤外光源と、自動
車の前方からの近赤外線による画像を検出する撮像手段
と、撮像手段からの画像信号が入力されて、その撮像画
面を表示する表示手段と、これらを駆動制御する制御手
段と、から構成されていることを特徴とする、自動車用
暗視システムにより、達成される。
【0009】本発明による自動車用暗視システムは、好
ましくは、上記赤外光源の近赤外LEDが、制御手段に
よりパルス駆動される。
【0010】本発明による自動車用暗視システムは、好
ましくは、上記赤外光源が、横方向に並んだ複数個の近
赤外LEDを含んでおり、各近赤外LEDが、それぞれ
制御手段により個別に駆動制御されることにより、赤外
光源全体の配向特性が横方向に調整される。
【0011】本発明による自動車用暗視システムは、好
ましくは、上記撮像手段が、短い間隔で、赤外光源によ
る近赤外線の非照射時及び照射時の撮像を行なって、こ
れらの撮像信号の差の絶対値による画像信号を、表示手
段に出力する。
【0012】本発明による自動車用暗視システムは、好
ましくは、さらに、自動車の前方の所定距離内に検出範
囲を有する近赤外近接センサを備えており、近赤外近接
センサが検出信号を出力したとき、制御手段がこの検出
信号に基づいて、赤外光源を消灯させる。
【0013】上記構成によれば、制御手段により制御さ
れることにより、赤外光源の各近赤外LEDから近赤外
光が出射して、自動車の前方に向かって照射され、その
反射光が撮像手段によって撮像されることにより、撮像
画面が表示手段により表示される。これにより、所謂ア
クティブタイプとして動作することにより、自動車の前
方の視界が近赤外線により確実に確認され得ることにな
る。
【0014】この場合、赤外光源が近赤外LEDにより
構成されると共に、撮像手段が例えばCCDカメラ等の
標準的なカメラにより構成されるので、赤外光源の消費
電力が少なくて済み、さらに暗視システム全体が簡単な
構成により、低コストで構成され得ることになる。
【0015】上記赤外光源の近赤外LEDが、制御手段
によりパルス駆動される場合には、各近赤外LEDの点
灯時間が短くなるので、消費電力がより一層低減され得
ると共に、例えば対向車が同様の自動車用暗視システム
を搭載している場合でも、対向車の赤外光源からの近赤
外光によって、撮像手段による撮像画面が影響を受ける
ことがない。従って、対向車間の相互干渉が確実に回避
され得ることになる。
【0016】上記赤外光源が、横方向に並んだ複数個の
近赤外LEDを含んでおり、各近赤外LEDが、それぞ
れ制御手段により個別に駆動制御されることにより、赤
外光源全体の配向特性が横方向に調整される場合には、
例えば反射鏡の向きを変更する等の可動部品及び駆動機
構を使用することなく、赤外光源からの近赤外光の照射
方向を横方向に調整することができるので、自動車の右
左折時やカーブ走行時に自動車の進行方向に沿って近赤
外線を照射して、前方を確認することが可能である。
【0017】上記撮像手段が、短い間隔で、赤外光源に
よる近赤外線の非照射時及び照射時の撮像を行なって、
これらの撮像信号の差の絶対値による画像信号を、表示
手段に出力する場合には、赤外光源による近赤外線が照
射される部分が浮き上がった画像が表示手段に表示され
ることになる。従って、自動車の運転者は、表示手段の
画面を見ることにより、例えば歩行者等が浮き上がって
見えることになり、迅速に歩行者等を視認することがで
きる。
【0018】さらに、自動車の前方の所定距離内に検出
範囲を有する近赤外近接センサを備えており、近赤外近
接センサが検出信号を出力したとき、制御手段がこの検
出信号に基づいて、赤外光源を消灯させる場合には、近
赤外近接センサの検出範囲内に歩行者が居る場合に、近
赤外近接センサがこの歩行者を検出して検出信号を出力
することにより、制御手段が赤外光源を消灯させる。こ
れにより、自動車の前方の所定距離内に歩行者が居る場
合に、赤外光源が消灯されるので、赤外光源からの近赤
外線が比較的近距離で歩行者に照射され、歩行者の目に
入ることが防止され、所謂アイセーフが達成されること
になる。
【0019】このようにして、本発明による自動車用暗
視システムによれば、アクティブタイプとして、赤外光
源により自動車の前方に向かって近赤外線を照射し、そ
の反射光を撮像手段により撮像して、撮像画面を表示手
段に表示するようにしたから、近赤外LEDから成る赤
外光源の消費電力が、従来のハイビーム用バルブを利用
する場合と比較して大幅に低減され得る。この場合、赤
外光源は近赤外線を出射するので、黒っぽい外観の近赤
外線フィルタが不要となり、前照灯そして自動車前部の
デザイン上の見栄えが損なわれるようなことはない。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図1乃至図5を参照しながら、詳細に説明する。尚、
以下に述べる実施形態は、本発明の好適な具体例である
から、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、
本発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定
する旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもの
ではない。
【0021】図1及び図2は、本発明による自動車用暗
視システムの一実施形態の構成を示している。図1及び
図2において、自動車用暗視システム10は、自動車1
1の前部に設けられた赤外光源としてのLEDランプ1
2と、撮像手段としてのカメラ13と、自動車11の内
部に設けられた制御手段としての制御回路14と、自動
車11の車室の前側に設けられた表示手段としてのモニ
タ15と、さらに自動車11の前部に設けられた近赤外
近接センサとしての赤外受光素子16と、から構成され
ている。
【0022】上記LEDランプ12は、図1に示すよう
に、自動車11の前部のバンパー11aの両端付近に設
けられている。ここで、LEDランプ12は、図3に示
すように、複数個の横方向に並んだ近赤外LED12a
と、その方向に配設された反射鏡12bと、から構成さ
れている。この近赤外LED12aは、例えば波長88
0nmの近赤外光を出射するように構成されている。
【0023】そして、LEDランプ12は、各近赤外L
ED12aが制御回路14により個々に独立して駆動制
御されることにより、例えば図3にて符号Aで示す中央
領域の近赤外LED12aが点灯することにより、自動
車11の前方に向かって真っ直に近赤外線を照射する。
尚、LEDランプ12による近赤外線の照射範囲は、図
4にて符号X0で示すように、自動車11の前照灯11
bによるロービームの照射範囲11cより前方の例えば
80乃至120mの範囲で道路幅(例えば7m)程度と
する。
【0024】また図3にて符号Bで示す左側領域の近赤
外LED12aが点灯することにより、これらの近赤外
LED12aから出射した近赤外線が、反射鏡12bに
より反射されて、自動車11の前方右寄りに向かって、
即ち図4にて符号X1で示す照射範囲に向かって、近赤
外線を照射する。
【0025】さらに図3にて符号Cで示す右側領域の近
赤外LED12aが点灯することにより、これらの近赤
外LED12aから出射した近赤外線が、反射鏡12b
により反射されて、自動車11の前方左寄りに向かっ
て、即ち図4にて符号X2で示す照射範囲に向かって、
近赤外線を照射する。
【0026】上記カメラ13は、LEDランプ12の各
近赤外LED12aから出射される近赤外線に対して感
度を有する例えばCCD,CMOSタイプの固体撮像素
子から構成されており、自動車11の前部の前照灯11
b内に配置されている。尚、一般的な工業用TVでは、
赤外カットフィルタを装着することが多いが、このカメ
ラ13は、近赤外線による撮像を行なうため、このよう
な赤外カットフィルタは不要である。これにより、上記
カメラ13は、例えば120枚/秒以上の高速撮像を行
なうことができるようになっている。
【0027】上記制御回路14は、LEDランプ12と
カメラ13とを同期させて、LEDランプ12の各近赤
外LED12aを駆動制御すると共に、カメラ13及び
モニタ15を制御するようになっている。この場合、制
御回路14は、図5(A)に示すように、各近赤外LE
D12aを例えば2m秒のパルス幅でパルス駆動すると
共に、図5(B)に示すように、カメラ13を駆動制御
する。
【0028】その際、制御回路14は、一枚の画像を撮
像する際に、先づLEDランプ12の非点灯状態で、カ
メラシャッタを開くことにより、一回目の露光を行なっ
て、第一の撮像信号P1を取得し、さらに所定時間(例
えば8m秒)後に、LEDランプ12の点灯タイミング
で、カメラシャッタを開いて、二回目の露光を行なっ
て、第二の撮像信号P2を取得する。そして、制御回路
14は、蓄積してある第一の撮像信号P1と、この第二
の撮像信号P2との差分信号(P2−P1)の絶対値を
モニタ15に出力するようになっている。
【0029】ここで、制御回路14は、モニタ15への
撮像信号の出力に関して、運転者がモニタ15の画面を
見て違和感を感じない程度の間隔、例えば33m秒毎に
行なうようになっている。尚、制御回路14は、例えば
ステアリングの操舵角等に基づいて、LEDランプ12
の各近赤外LED12aを個々に駆動制御することによ
り、図4に示すように、近赤外線の照射方向を、自動車
の前方に対して左右に調整するようになっている。
【0030】上記モニタ15は、自動車11の車室内に
設けられた専用のモニタまたはカーナビゲーションシス
テム等のモニタを使用して、その画面上に上述した撮像
画面が表示され、あるいは所謂ヘッドアップディスプレ
イとして、フロントガラスの内面に設けられたスクリー
ンに上述した撮像画面が投影されるようになっている。
【0031】上記赤外受光素子16は、LEDランプ1
2の各近赤外LED12aから出射される近赤外線に感
度を有する赤外受光素子であって、フォトダイオード,
フォトトランジスタ等から構成されており、自動車11
の前部にてLEDランプ12に隣接して設けられてい
る。そして、上記赤外受光素子16は、自動車11の前
方の比較的近い所定距離、例えば数メートル内の検出範
囲を備えており、この検出範囲内に例えば歩行者が居る
場合に、歩行者により反射された近赤外光を検出して、
検出信号を出力するようになっている。これに対して、
制御回路14は、赤外受光素子16からの検出信号に基
づいて、LEDランプ12を消灯させ、あるいは点灯を
停止させるようになっている。
【0032】本発明実施形態による自動車用暗視システ
ム10は、以上のように構成されており、その動作は以
下に示すように行なわれる。先づ、制御回路14がLE
Dランプ12及びカメラ13を駆動制御することによ
り、LEDランプ12の非点灯時の第一の撮像信号P1
及びLEDランプ12の点灯時の第二の撮像信号P2を
得て、モニタ15に対して、第一の撮像信号P1及び第
二の撮像信号P2の差分信号を出力する。これにより、
モニタ15は、その画面上に上記差分信号による画像を
表示する。この差分信号による画像は、LEDランプ1
2による近赤外線が照射される物体等による反射光のみ
を抽出しているので、例えば歩行者等が浮き上がったよ
うに表示されることになる。従って、夜間や、霧または
雨等の悪天候時に、実際には見にくい状態であっても、
自動車の前方に居る歩行者等が確実に視認され得ること
になる。
【0033】ここで、自動車11が、交差点での右左折
やカーブ走行時にステアリングが操作されると、このス
テアリングの操舵角に基づいて、制御回路14がLED
ランプ12の個々の近赤外LED12aを駆動制御する
ことにより、例えば図4にて符号X1またはX2で示す
ように、LEDランプ12が自動車11の前方の右寄り
または左寄りに向かって、即ち自動車11の進行方向に
沿って近赤外線を照射することになる。従って、交差点
での右左折やカーブ走行時にも、自動車11の進行方向
に沿ってLEDランプ12により近赤外線が照射される
ことにより、歩行者等の画像がモニタ15の画面に表示
されることになり、歩行者等を確実に視認することがで
きる。
【0034】また、上述のように、自動車11が走行し
ており、自動車用暗視システム10が動作しているとき
に、前方の近く、例えば数メートルの範囲内に歩行者が
現われて、赤外受光素子16の検出範囲内に入ると、赤
外受光素子16がこれを検出して、検出信号を制御回路
14に出力する。これを受けて、制御回路14は、LE
Dランプ12を消灯させ、あるいは点灯を停止させる。
従って、自動車11の前方の近くに歩行者が居る場合、
LEDランプ12が消灯し、あるいは点灯しないことに
より、LEDランプ12からの近赤外光が歩行者の目に
入ることが防止され、所謂アイセーフが実現できるよう
になっている。
【0035】上述した実施形態においては、LEDラン
プ12は、自動車11の前部のバンパー11aの両端付
近に設けられているが、これに限らず、例えば自動車1
1の前照灯内に設けられていてもよい。また、上述した
実施形態においては、カメラ13は、自動車11の前部
の前照灯11b内に配置されているが、これに限らず、
車室内を含む任意の位置に配置することができる。ただ
し、自動車11のフロントガラスが赤外線をカットする
ようになっているときには、カメラ13は車室内には設
けることができず、車室外に設けられる。
【0036】さらに、上述した実施形態においては、赤
外受光素子16は、自動車11の前部にてLEDランプ
12に隣接して設けられているが、これに限らず、任意
の位置に配置することができる。また、上述した実施形
態においては、自動車用暗視システム10について説明
したが、これに限らず、近赤外線を利用した各種監視シ
ステムに対して本発明を適用し得る。
【0037】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、制
御手段により制御されることにより、赤外光源の各近赤
外LEDから近赤外光が出射して、自動車の前方に向か
って照射され、その反射光が撮像手段によって撮像され
ることにより、撮像画面が表示手段により表示される。
これにより、所謂アクティブタイプとして動作すること
により、自動車の前方の視界が近赤外線により確実に確
認され得ることになる。この場合、赤外光源が近赤外L
EDにより構成されると共に、撮像手段が例えばCCD
カメラ等の標準的なカメラにより構成されるので、赤外
光源の消費電力が少なくて済み、さらに暗視システム全
体が簡単な構成により、低コストで構成され得ることに
なる。このようにして、本発明によれば、簡単に且つ低
コストで構成され得ると共に、対向車との相互干渉を回
避し、また歩行者等のアイセーフを考慮した、極めて優
れた自動車用暗視システムが提供され得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動車用暗視システムの一実施形
態の構成を示す概略斜視図である。
【図2】図1の自動車用暗視システムの電気的構成を示
すブロック図である。
【図3】図1の自動車用暗視システムで使用されるLE
Dランプの構成例を示す概略斜視図である。
【図4】図1の自動車用暗視システムにおけるLEDラ
ンプの近赤外線の照射範囲を示す概略斜視図である。
【図5】図1の自動車用暗視システムにおけるLEDラ
ンプの点灯及びカメラの撮像のタイミングを示すタイム
チャートである。
【符号の説明】
10 自動車用暗視システム 11 自動車 12 LEDランプ(赤外光源) 12a 近赤外LED 13 カメラ(撮像手段) 14 制御回路(制御手段) 15 モニタ(表示手段) 16 赤外受光素子(近赤外近接センサ)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石山 豊 東京都目黒区中目黒2−9−13スタンレ− 電気株式会社内 (72)発明者 河田 任史 東京都目黒区中目黒2−9−13スタンレ− 電気株式会社内 (72)発明者 近藤 俊幸 東京都目黒区中目黒2−9−13スタンレ− 電気株式会社内 (72)発明者 岡本 政人 東京都目黒区中目黒2−9−13スタンレ− 電気株式会社内 Fターム(参考) 5C054 AA01 CA05 CB03 CH03 FA04 FC01 GB01 HA30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車の前方に向かって近赤外線を照射
    する、少なくとも一つの近赤外LEDを備えた赤外光源
    と、 自動車の前方からの近赤外線による画像を検出する撮像
    手段と、 撮像手段からの画像信号が入力されて、その撮像画面を
    表示する表示手段と、これらを駆動制御する制御手段
    と、 から構成されていることを特徴とする、自動車用暗視シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 上記赤外光源の近赤外LEDが、制御手
    段によりパルス駆動されることを特徴とする、請求項1
    に記載の自動車用暗視システム。
  3. 【請求項3】 上記赤外光源が、横方向に並んだ複数個
    の近赤外LEDを含んでおり、 各近赤外LEDが、それぞれ制御手段により個別に駆動
    制御されることにより、赤外光源全体の配向特性が横方
    向に調整されることを特徴とする、請求項1または2に
    記載の自動車用暗視システム。
  4. 【請求項4】 上記撮像手段が、短い間隔で、赤外光源
    による近赤外線の非照射時及び照射時の撮像を行なっ
    て、これらの撮像信号の差の絶対値による画像信号を、
    表示手段に出力することを特徴とする、請求項1から3
    の何れかに記載の自動車用暗視システム。
  5. 【請求項5】 さらに、自動車の前方の所定距離内に検
    出範囲を有する近赤外近接センサを備えており、 近赤外近接センサが検出信号を出力したとき、制御手段
    がこの検出信号に基づいて、赤外光源を消灯させること
    を特徴とする、請求項1から4の何れかに記載の自動車
    用暗視システム。
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