JP2002272081A - ハイブリッド形ステッピングモータ - Google Patents
ハイブリッド形ステッピングモータInfo
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H02—GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
- H02K—DYNAMO-ELECTRIC MACHINES
- H02K37/00—Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors
- H02K37/02—Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of variable reluctance type
- H02K37/04—Motors with rotor rotating step by step and without interrupter or commutator driven by the rotor, e.g. stepping motors of variable reluctance type with rotors situated within the stators
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- Power Engineering (AREA)
- Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】磁極数を増大しないで多相化を可能とし、複雑
な制御回路を要することなく高分解能で高精度のハイブ
リッド形ステッピングモータを構成する。 【解決手段】固定子S1の各磁極3a1〜3a6は隣接
する磁極を交互に、磁極形状に対して線対称の半部と、
固定子に形成した極歯の1/4ピッチ一定方向に変位し
た半部とが交差するように軸方向に配列し、各磁極に形
成した極歯に対応する極歯10a1を形成した第1の回
転子磁極10A1と、永久磁石9を介してこの回転子磁
極10A1と同一形状に形成した第2の回転子磁極10
B1を1/2ピッチ変位して固定した第1の単位回転子
RA1を固定子S1の半分に対応させ、この第1の単位
回転子RA1と同一形状の第2の単位回転子RB1を第
1の単位回転子RA1と極歯形成ピッチの1/4変位さ
せて固定子S1の他の半分に対応させる。その際、回転
子の極歯数Zを6n+1又は6n+2(nは1以上の整
数)とする。
な制御回路を要することなく高分解能で高精度のハイブ
リッド形ステッピングモータを構成する。 【解決手段】固定子S1の各磁極3a1〜3a6は隣接
する磁極を交互に、磁極形状に対して線対称の半部と、
固定子に形成した極歯の1/4ピッチ一定方向に変位し
た半部とが交差するように軸方向に配列し、各磁極に形
成した極歯に対応する極歯10a1を形成した第1の回
転子磁極10A1と、永久磁石9を介してこの回転子磁
極10A1と同一形状に形成した第2の回転子磁極10
B1を1/2ピッチ変位して固定した第1の単位回転子
RA1を固定子S1の半分に対応させ、この第1の単位
回転子RA1と同一形状の第2の単位回転子RB1を第
1の単位回転子RA1と極歯形成ピッチの1/4変位さ
せて固定子S1の他の半分に対応させる。その際、回転
子の極歯数Zを6n+1又は6n+2(nは1以上の整
数)とする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は回転電機の構造に係
り、特にプリンタ、高速ファックス、PPC用複写機用
等の高速運転で精密な位置決め機能等を必要とするOA
機器に最適な高分解能で高精度のインナロータ形又はア
ウタロータ形ハイブリッド形ステッピングモータの改良
に関する。
り、特にプリンタ、高速ファックス、PPC用複写機用
等の高速運転で精密な位置決め機能等を必要とするOA
機器に最適な高分解能で高精度のインナロータ形又はア
ウタロータ形ハイブリッド形ステッピングモータの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】永久磁石形ステッピングモータに可変リ
ラクタンス形ステッピングモータの構造を組み合わせた
ハイブリッド形ステッピングモータは、高精度、高トル
ク、小ステップ角が得られるが、例えば従来のインナロ
ータ形ハイブリッド形ステッピングモータ(以下モータ
と略称する)は図35、図36に示すような構造をして
いる。即ち、図35は従来のこの種のモータの一例の縦
断正面図を示し、図36は図35のX−X′断面図を示
している。図35、図36において、21は円筒状のケ
ーシングであって、ケーシング21は磁性体によって成
型した固定子鉄心22と一体に結合されている。固定子
鉄心22の内方向には、このモータの構造特性に対応し
た所定数の磁極23が等しい間隔で求心状に形成されて
いる。各磁極23には磁極23夫々を磁化するための巻
線24が嵌合されている。また、各磁極23の先端部に
は、このモータの構造特性に対応した数の極歯23aが
等しい間隔で形成されている。一般に、固定子鉄心22
と磁極23とは一枚の磁性体板からプレスの打ち抜きに
より成型し、成型板を所定枚数積層し、巻線24を嵌合
して固定子を形成している。
ラクタンス形ステッピングモータの構造を組み合わせた
ハイブリッド形ステッピングモータは、高精度、高トル
ク、小ステップ角が得られるが、例えば従来のインナロ
ータ形ハイブリッド形ステッピングモータ(以下モータ
と略称する)は図35、図36に示すような構造をして
いる。即ち、図35は従来のこの種のモータの一例の縦
断正面図を示し、図36は図35のX−X′断面図を示
している。図35、図36において、21は円筒状のケ
ーシングであって、ケーシング21は磁性体によって成
型した固定子鉄心22と一体に結合されている。固定子
鉄心22の内方向には、このモータの構造特性に対応し
た所定数の磁極23が等しい間隔で求心状に形成されて
いる。各磁極23には磁極23夫々を磁化するための巻
線24が嵌合されている。また、各磁極23の先端部に
は、このモータの構造特性に対応した数の極歯23aが
等しい間隔で形成されている。一般に、固定子鉄心22
と磁極23とは一枚の磁性体板からプレスの打ち抜きに
より成型し、成型板を所定枚数積層し、巻線24を嵌合
して固定子を形成している。
【0003】ケーシング21の両端には、エンドプレー
ト25、26が一体に結合されている。エンドプレート
25、26の中央部には夫々に軸受27a、27bが嵌
合され、1対の軸受27a、27bは回転子軸28を回
転自在に支承している。回転子軸28には、軸方向に着
磁された永久磁石29が嵌合し、固定されている。永久
磁石29は円盤状の2個の回転子磁極30A、30Bに
よって挟持されている。回転子磁極30Aと30B夫々
の外周には、固定子の磁極23に形成した極歯23aの
形状と間隔に対応させた形状と間隔で極歯30aを形成
しており、第1の回転子磁極30Aの極歯30aと第2
の回転子磁極30Bの極歯30aとは1/2ピッチ回転
偏位して結合されている。一般に、回転子の磁極も1枚
の磁性体板からプレスの打ち抜きにより成型し、成型板
を所定枚数積層して回転子を形成している。上述の構成
のモータは固定子の巻線24に順次所定の順序で通電す
ることによって、固定子の各極歯23aが順次回転磁化
される。従って、この固定子の各極歯23aと永久磁石
29によって磁化されている回転子の各極歯30aとの
相互作用により、固定子の各磁化される極歯23aの変
動につれて回転子は回転し、また、停止する。モータの
相数等の条件によって、上述した固定子の磁極23の数
と極歯23aの数及び回転子の極歯30aの数は変化す
る。
ト25、26が一体に結合されている。エンドプレート
25、26の中央部には夫々に軸受27a、27bが嵌
合され、1対の軸受27a、27bは回転子軸28を回
転自在に支承している。回転子軸28には、軸方向に着
磁された永久磁石29が嵌合し、固定されている。永久
磁石29は円盤状の2個の回転子磁極30A、30Bに
よって挟持されている。回転子磁極30Aと30B夫々
の外周には、固定子の磁極23に形成した極歯23aの
形状と間隔に対応させた形状と間隔で極歯30aを形成
しており、第1の回転子磁極30Aの極歯30aと第2
の回転子磁極30Bの極歯30aとは1/2ピッチ回転
偏位して結合されている。一般に、回転子の磁極も1枚
の磁性体板からプレスの打ち抜きにより成型し、成型板
を所定枚数積層して回転子を形成している。上述の構成
のモータは固定子の巻線24に順次所定の順序で通電す
ることによって、固定子の各極歯23aが順次回転磁化
される。従って、この固定子の各極歯23aと永久磁石
29によって磁化されている回転子の各極歯30aとの
相互作用により、固定子の各磁化される極歯23aの変
動につれて回転子は回転し、また、停止する。モータの
相数等の条件によって、上述した固定子の磁極23の数
と極歯23aの数及び回転子の極歯30aの数は変化す
る。
【0004】図37は従来の6相モータの巻線をモノフ
ァイラ(ユニファイラ)巻にし、12本のリード線を引
き出した結線例を示している。同図の上部に付した番号
は固定子の所定の磁極巻線を1Eとし、順次隣の磁極巻
線に対して数値を1ずつ上げながら24Eまでの番号を
付したものである。このモータに対する励磁電流は、図
37に示すように磁極巻線1E、13Eを同相に、7
E、19Eは逆相になるように直列接続した引出線A、
A′間、磁極巻線2E、14Eを同相に、8E、20E
は逆相になるように直列接続した引出線B、B′間、磁
極巻線3E、15Eは同相に、磁極巻線9E、21Eは
逆相になるように直列接続した引出線C、C′間、磁極
巻線4E、16Eを同相に、10E、22Eは逆相にな
るように直列接続した引出線D、D′間、磁極巻線5
E、17Eを同相に、11E、23Eは逆相になるよう
に直列接続した引出線E、E′間、磁極巻線6E、18
Eを同相に、12E、24Eは逆相になるように直列接
続した引出線F、F′間に夫々図38に示すように順次
印加される。図38は、図37に示した結線における1
相励磁の場合の励磁シーケンス例を示している。図38
において、縦方向には励磁電流を流入させる図37に示
した引出線の符号を示し、上部の横方向には励磁ステッ
プを示している。
ァイラ(ユニファイラ)巻にし、12本のリード線を引
き出した結線例を示している。同図の上部に付した番号
は固定子の所定の磁極巻線を1Eとし、順次隣の磁極巻
線に対して数値を1ずつ上げながら24Eまでの番号を
付したものである。このモータに対する励磁電流は、図
37に示すように磁極巻線1E、13Eを同相に、7
E、19Eは逆相になるように直列接続した引出線A、
A′間、磁極巻線2E、14Eを同相に、8E、20E
は逆相になるように直列接続した引出線B、B′間、磁
極巻線3E、15Eは同相に、磁極巻線9E、21Eは
逆相になるように直列接続した引出線C、C′間、磁極
巻線4E、16Eを同相に、10E、22Eは逆相にな
るように直列接続した引出線D、D′間、磁極巻線5
E、17Eを同相に、11E、23Eは逆相になるよう
に直列接続した引出線E、E′間、磁極巻線6E、18
Eを同相に、12E、24Eは逆相になるように直列接
続した引出線F、F′間に夫々図38に示すように順次
印加される。図38は、図37に示した結線における1
相励磁の場合の励磁シーケンス例を示している。図38
において、縦方向には励磁電流を流入させる図37に示
した引出線の符号を示し、上部の横方向には励磁ステッ
プを示している。
【0005】同図に示す各横方向の欄に示す上側の矩形
は、その引出線に対して所定方向に電流を流すことを示
し、下側の矩形は、その引出線の上記とは反対方向に電
流を流すことを示している。同図において、図37に示
した引出線Aから引出線A′に向けて電流を流す状態を
ステップ1とすると、次のステップ2には、引出線Bか
ら引出線B′に向けて電流を流すようにする。以下順次
ステップ6まで電流を流し、ステップ7においては引出
線A′から引出線Aの方向に電流を流す。以下順次同様
に各引出線に電流を供給して固定子の各磁極を励磁す
る。従って、各固定子の磁極に順次現れる磁気極性が変
動し、対応する回転子の磁極(極歯)を吸引するので、
モータの回転子軸28は回転する。
は、その引出線に対して所定方向に電流を流すことを示
し、下側の矩形は、その引出線の上記とは反対方向に電
流を流すことを示している。同図において、図37に示
した引出線Aから引出線A′に向けて電流を流す状態を
ステップ1とすると、次のステップ2には、引出線Bか
ら引出線B′に向けて電流を流すようにする。以下順次
ステップ6まで電流を流し、ステップ7においては引出
線A′から引出線Aの方向に電流を流す。以下順次同様
に各引出線に電流を供給して固定子の各磁極を励磁す
る。従って、各固定子の磁極に順次現れる磁気極性が変
動し、対応する回転子の磁極(極歯)を吸引するので、
モータの回転子軸28は回転する。
【0006】また、図39は従来構造の10相モータの
巻線をモノファイラ(ユニファイラ)巻にした状態の結
線例を、図40は図39に示す10相モータのモノファ
イラ巻きでの1相励磁の場合の励磁シーケンス例を示し
ている。読み方は前述した図37、図38と同一であ
る。上述したステッピングモータの基本特性であるステ
ップ角θSは、下記(1)式によって決定される。 θS=180°/(M×Z)・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) 但し、(1)式に示すMは固定子の相数、Zは回転子の
極歯の数である。
巻線をモノファイラ(ユニファイラ)巻にした状態の結
線例を、図40は図39に示す10相モータのモノファ
イラ巻きでの1相励磁の場合の励磁シーケンス例を示し
ている。読み方は前述した図37、図38と同一であ
る。上述したステッピングモータの基本特性であるステ
ップ角θSは、下記(1)式によって決定される。 θS=180°/(M×Z)・・・・・・・・・・・・・・・・・(1) 但し、(1)式に示すMは固定子の相数、Zは回転子の
極歯の数である。
【0007】上述したインナロータ形モータは、回転子
(ロータ)がモータの中心にあって固定子がその周囲に
構成されている。これに対して、アウタロータ形モータ
は固定子をモータの中心に配置し、回転子(ロータ)を
その周囲に構成させており、そのために回転機構等の構
造は異なるが、トルクを発生する基本構成はインナロー
タ形モータと同様である。このアウタロータ形モータに
関し、上述したインナロータ形の図35及び図36に対
応する具体的構成は図41(縦断正面図)、図42(図
41のX−X´断面図)に示す通りである。図41及び
図42において、101は固定子支持体で、筒状をな
し、図示しない固定部材に支持される。102は固定子
鉄心で、前記固定子支持体101に固定され、周囲に複
数個の固定子磁極102aを備えている。この固定子磁
極102aの外周面には極歯102bが形成されてい
る。103は巻線で、各磁極102aには巻線103が
巻回される。なお、図42では、この巻線103を象徴
化して表示され、各巻線に示した符号×と符号・につい
ては、符号×は紙面の上方から下方に、符号・は紙面の
下方から上方に向けて電流を流すという意味で示してい
る。104は回転子ケーシングで、環状部104aと側
平面部104bから形成されている。105は回転子軸
で、前記回転子ケーシング104の側平面部104bの
内方中心部に一端が固定され、軸受106を介して前記
固定子支持体101の内周面に回転自在に支持される。
107は永久磁石で、両側面にそれぞれ回転子磁極10
8a、108bを接合し、この回転子磁極108a、1
08bの内周面には、上記固定子磁極102aの極歯1
02bに対向する位置にそれぞれ1/2ピッチ位相を異
にする極歯108c、108dが形成されている。な
お、以下の説明においてはインナロータ形モータにおい
て各種実施の形態を説明し、アウタロータ形モータにつ
いては、上述の説明に準じて実施可能につきその説明を
省略する。
(ロータ)がモータの中心にあって固定子がその周囲に
構成されている。これに対して、アウタロータ形モータ
は固定子をモータの中心に配置し、回転子(ロータ)を
その周囲に構成させており、そのために回転機構等の構
造は異なるが、トルクを発生する基本構成はインナロー
タ形モータと同様である。このアウタロータ形モータに
関し、上述したインナロータ形の図35及び図36に対
応する具体的構成は図41(縦断正面図)、図42(図
41のX−X´断面図)に示す通りである。図41及び
図42において、101は固定子支持体で、筒状をな
し、図示しない固定部材に支持される。102は固定子
鉄心で、前記固定子支持体101に固定され、周囲に複
数個の固定子磁極102aを備えている。この固定子磁
極102aの外周面には極歯102bが形成されてい
る。103は巻線で、各磁極102aには巻線103が
巻回される。なお、図42では、この巻線103を象徴
化して表示され、各巻線に示した符号×と符号・につい
ては、符号×は紙面の上方から下方に、符号・は紙面の
下方から上方に向けて電流を流すという意味で示してい
る。104は回転子ケーシングで、環状部104aと側
平面部104bから形成されている。105は回転子軸
で、前記回転子ケーシング104の側平面部104bの
内方中心部に一端が固定され、軸受106を介して前記
固定子支持体101の内周面に回転自在に支持される。
107は永久磁石で、両側面にそれぞれ回転子磁極10
8a、108bを接合し、この回転子磁極108a、1
08bの内周面には、上記固定子磁極102aの極歯1
02bに対向する位置にそれぞれ1/2ピッチ位相を異
にする極歯108c、108dが形成されている。な
お、以下の説明においてはインナロータ形モータにおい
て各種実施の形態を説明し、アウタロータ形モータにつ
いては、上述の説明に準じて実施可能につきその説明を
省略する。
【0008】シンクロナスインダクションモータについ
ては、米国特許第3206623号公報に開示のものが
ある。同公報に記載のシンクロナスインダクションモー
タは、巻線を嵌合し、先端部に等間隔で極歯を設けた磁
極を、内部に向けて求心状に形成した環状の電極構造体
である2個の同一構造である固定子と、軸方向に着磁し
た永久磁石及びこの永久磁石の両側において、外周に等
間隔で極歯を設けたエンドキャップ(磁極板)を回転子
軸に設け、相互の磁気的結合を遮蔽した2個の同一構造
の回転子とを対向して構成し、さらに永久磁石の両側に
形成したエンドキャップ(磁極板)同士の極歯の相互位
置関係は極歯の1/2ピッチ相当をずらしている。
ては、米国特許第3206623号公報に開示のものが
ある。同公報に記載のシンクロナスインダクションモー
タは、巻線を嵌合し、先端部に等間隔で極歯を設けた磁
極を、内部に向けて求心状に形成した環状の電極構造体
である2個の同一構造である固定子と、軸方向に着磁し
た永久磁石及びこの永久磁石の両側において、外周に等
間隔で極歯を設けたエンドキャップ(磁極板)を回転子
軸に設け、相互の磁気的結合を遮蔽した2個の同一構造
の回転子とを対向して構成し、さらに永久磁石の両側に
形成したエンドキャップ(磁極板)同士の極歯の相互位
置関係は極歯の1/2ピッチ相当をずらしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述した、ステップ角
θSは1相の巻線に順次通電し励磁した場合に得られる
回転角度であって、そのモータの構造によって決定され
る。従って、分解能が高く制御性能の良いモータを得よ
うとすると、ステップ角を微小にすることが必要であ
る。ところで、上述のような、従来の構成によるモータ
(ハイブリッド形ステッピングモータ)のステップ角θ
Sは、前述したように(1)式によって示されるので、
ステップ角θSを小さくしようとすると、相数Mを多く
するか、回転子の極歯の数Zを多くしなければならな
い。例えば、極歯の数を50とすると、2相のモータ
(ハイブリッド形ステッピングモータ)の場合のステッ
プ角θSは、上記(1)式からθS=180°/2×50
=1.8°となり、3相のモータの場合のステップ角θ
Sは、θS=180°/3×50=1.2°となり、5相
のモータの場合のステップ角は、θS=180°/5×
50=0.72°となる。
θSは1相の巻線に順次通電し励磁した場合に得られる
回転角度であって、そのモータの構造によって決定され
る。従って、分解能が高く制御性能の良いモータを得よ
うとすると、ステップ角を微小にすることが必要であ
る。ところで、上述のような、従来の構成によるモータ
(ハイブリッド形ステッピングモータ)のステップ角θ
Sは、前述したように(1)式によって示されるので、
ステップ角θSを小さくしようとすると、相数Mを多く
するか、回転子の極歯の数Zを多くしなければならな
い。例えば、極歯の数を50とすると、2相のモータ
(ハイブリッド形ステッピングモータ)の場合のステッ
プ角θSは、上記(1)式からθS=180°/2×50
=1.8°となり、3相のモータの場合のステップ角θ
Sは、θS=180°/3×50=1.2°となり、5相
のモータの場合のステップ角は、θS=180°/5×
50=0.72°となる。
【0010】ところで、回転子は一般に前述したように
プレスの打ち抜きにより成型しているので、回転子の極
歯数はプレス型の精度能力等の工作技術によって決ま
る。従って、極歯の数は無制限に多くすることはでき
ず、100枚位が上限である。また、相数を多くした場
合、6相モータを得るには24極の固定子磁極、10相
モータを得るには40極の固定子磁極が夫々必要とな
る。このように磁極が多くなると必然的にスロット面積
が小さくなるので、小型のモータを得るには巻線の断面
積、即ち、銅量が多くとれないという問題があるほか、
巻線工程に複雑な作業を必要とすると共に加工工数が多
くなって製造原価が高くつくという問題があった。その
ために、5相モータが小型ハイブリッド形ステッピング
モータの実用上の限界であった。従って分解能は、5相
モータで極歯の数を100とした場合の前述した(1)
式により下記演算によって得られるように、ステップ角
θSは0.36度が限界であった。 θS=180°/5×100=0.36°
プレスの打ち抜きにより成型しているので、回転子の極
歯数はプレス型の精度能力等の工作技術によって決ま
る。従って、極歯の数は無制限に多くすることはでき
ず、100枚位が上限である。また、相数を多くした場
合、6相モータを得るには24極の固定子磁極、10相
モータを得るには40極の固定子磁極が夫々必要とな
る。このように磁極が多くなると必然的にスロット面積
が小さくなるので、小型のモータを得るには巻線の断面
積、即ち、銅量が多くとれないという問題があるほか、
巻線工程に複雑な作業を必要とすると共に加工工数が多
くなって製造原価が高くつくという問題があった。その
ために、5相モータが小型ハイブリッド形ステッピング
モータの実用上の限界であった。従って分解能は、5相
モータで極歯の数を100とした場合の前述した(1)
式により下記演算によって得られるように、ステップ角
θSは0.36度が限界であった。 θS=180°/5×100=0.36°
【0011】上述した0.36度以上の分解能を得るに
は、マイクロステップ駆動を行う必要がある。しかしな
がら、マイクロステップ駆動によると、回転子の静止位
置は各相に流す電流の相対値で決まるため、各巻線に供
給する電流値のばらつき、スイッチング素子の特性のば
らつき等によって、分解能の精度向上は困難であった。
また、マイクロステップ駆動のためには、複雑な駆動回
路が必要であって高価になるという問題があった。ま
た、米国特許第3206623号公報に開示のものは、
図35、図36によって、前述した従来のステッピング
モータと類似構造をした2組の同一構造の固定子と回転
子とを単に軸方向に連結したシンクロナスインダクショ
ンモータであって、従来のシンクロナスインダクション
モータよりも大なるトルク(2倍のトルク)を得ようと
するものである。本技術を適用したモータはステッピン
グモータと同様にパルス電源による駆動も可能である
が、分解能が低く精度の良い回転を得ることはできな
い。上述した従来の技術の説明ではインナロータ形ハイ
ブリッド形ステッピングモータの構造例によって、その
問題点について説明したが、アウタロータ形ハイブリッ
ド形ステッピングモータについても、同様の問題点が存
在する。更に、従来のインナロータ形又はアウタロータ
形のハイブリット形ステッピングモータは、回転子の極
歯数を如何に決定するかの適切な演算式がなく、製作し
たモータのうちいくつかは所望の特性が得られず歩留ま
りの点において不充分であった。本発明は従来のものの
上記課題(問題点)を解決し、磁極数を増大しないで多
相化を可能にし、よって、回転子の極歯数を、固定子の
特定の相数及び磁極数に応じて特定な関係式に保つこと
を条件に、モータのサイズを大きくすることなく、ま
た、複雑な駆動回路を形成しないで、高分解能で高精度
のモータ(ステッピングモータ)を提供することを目的
とする。
は、マイクロステップ駆動を行う必要がある。しかしな
がら、マイクロステップ駆動によると、回転子の静止位
置は各相に流す電流の相対値で決まるため、各巻線に供
給する電流値のばらつき、スイッチング素子の特性のば
らつき等によって、分解能の精度向上は困難であった。
また、マイクロステップ駆動のためには、複雑な駆動回
路が必要であって高価になるという問題があった。ま
た、米国特許第3206623号公報に開示のものは、
図35、図36によって、前述した従来のステッピング
モータと類似構造をした2組の同一構造の固定子と回転
子とを単に軸方向に連結したシンクロナスインダクショ
ンモータであって、従来のシンクロナスインダクション
モータよりも大なるトルク(2倍のトルク)を得ようと
するものである。本技術を適用したモータはステッピン
グモータと同様にパルス電源による駆動も可能である
が、分解能が低く精度の良い回転を得ることはできな
い。上述した従来の技術の説明ではインナロータ形ハイ
ブリッド形ステッピングモータの構造例によって、その
問題点について説明したが、アウタロータ形ハイブリッ
ド形ステッピングモータについても、同様の問題点が存
在する。更に、従来のインナロータ形又はアウタロータ
形のハイブリット形ステッピングモータは、回転子の極
歯数を如何に決定するかの適切な演算式がなく、製作し
たモータのうちいくつかは所望の特性が得られず歩留ま
りの点において不充分であった。本発明は従来のものの
上記課題(問題点)を解決し、磁極数を増大しないで多
相化を可能にし、よって、回転子の極歯数を、固定子の
特定の相数及び磁極数に応じて特定な関係式に保つこと
を条件に、モータのサイズを大きくすることなく、ま
た、複雑な駆動回路を形成しないで、高分解能で高精度
のモータ(ステッピングモータ)を提供することを目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に基づくハイブリ
ッド形ステッピングモータは、請求項1に記載のもので
は、環状磁性体の内周面から円中心に向く求心状に等ピ
ッチで植設される6m個の固定子磁極を備え、該固定子
磁極は夫々の先端内周面に複数個等ピッチで形成された
極歯を有し、該夫々の固定子磁極に励磁巻線が装着され
ている固定子と、 前記固定子磁極の極歯を形成してい
る内周面と空隙を介して回転自在に軸支され、前記固定
子側極歯に対応する回転子側極歯を有する2つの回転子
磁極と、該2つの回転子磁極に挟持され、軸方向に着磁
された円環状永久磁石とを有する回転子とを備えるイン
ナロータ形ハイブリット形ステッピングモータにおい
て、前記固定子磁極は、夫々の先端内周面に形成された
極歯が磁極形状に対して線対称となる第1の磁極と、該
第1の磁極と同数且つ同配設ピッチで該ピッチの1/4
だけ磁極先端内周面における同一周方向に偏位して極歯
が形成される第2の磁極とを周方向に交互に備え、前記
第1及び第2の磁極を備える固定子は軸方向に2分され
て第1の固定子部及び第2の固定子部をなし、前記第1
及び第2の固定子部において、夫々の前記第1の磁極と
第2の磁極とが軸方向に連設するように構成され、前記
回転子は、夫々前記第1及び第2の固定子部の極歯を形
成している内周面に空隙を介して対向する第1及び第2
の回転子部を有し、該2つの回転子部は何れも、軸方向
に着磁された永久磁石を介して同軸状に連設される第1
及び第2の2つの回転子磁極を備え、該2つの回転子磁
極がいずれも外周面に前記固定子側極歯数に対応する数
の回転子側極歯を有し、双方の回転子側極歯が互いに回
転子側極歯の配設ピッチの1/2だけ偏位するように形
成されており、該2つの回転子部が、互いに前記回転子
側極歯配設ピッチの1/4偏位して非磁性体部材を介し
て軸方向に連設され、夫々前記第1及び第2の2つの固
定子部と空隙を介して対向するように構成され、回転子
側極歯数Zが、下記(2)式を満足するように構成され
る6相6m極のインナロータ形ハイブリット形ステッピ
ングモータとなるように構成した。 Z=m(6n+1)もしくはZ=m(6n+2)・・・(2) 但しm=≧1、n=≧1の整数とする。
ッド形ステッピングモータは、請求項1に記載のもので
は、環状磁性体の内周面から円中心に向く求心状に等ピ
ッチで植設される6m個の固定子磁極を備え、該固定子
磁極は夫々の先端内周面に複数個等ピッチで形成された
極歯を有し、該夫々の固定子磁極に励磁巻線が装着され
ている固定子と、 前記固定子磁極の極歯を形成してい
る内周面と空隙を介して回転自在に軸支され、前記固定
子側極歯に対応する回転子側極歯を有する2つの回転子
磁極と、該2つの回転子磁極に挟持され、軸方向に着磁
された円環状永久磁石とを有する回転子とを備えるイン
ナロータ形ハイブリット形ステッピングモータにおい
て、前記固定子磁極は、夫々の先端内周面に形成された
極歯が磁極形状に対して線対称となる第1の磁極と、該
第1の磁極と同数且つ同配設ピッチで該ピッチの1/4
だけ磁極先端内周面における同一周方向に偏位して極歯
が形成される第2の磁極とを周方向に交互に備え、前記
第1及び第2の磁極を備える固定子は軸方向に2分され
て第1の固定子部及び第2の固定子部をなし、前記第1
及び第2の固定子部において、夫々の前記第1の磁極と
第2の磁極とが軸方向に連設するように構成され、前記
回転子は、夫々前記第1及び第2の固定子部の極歯を形
成している内周面に空隙を介して対向する第1及び第2
の回転子部を有し、該2つの回転子部は何れも、軸方向
に着磁された永久磁石を介して同軸状に連設される第1
及び第2の2つの回転子磁極を備え、該2つの回転子磁
極がいずれも外周面に前記固定子側極歯数に対応する数
の回転子側極歯を有し、双方の回転子側極歯が互いに回
転子側極歯の配設ピッチの1/2だけ偏位するように形
成されており、該2つの回転子部が、互いに前記回転子
側極歯配設ピッチの1/4偏位して非磁性体部材を介し
て軸方向に連設され、夫々前記第1及び第2の2つの固
定子部と空隙を介して対向するように構成され、回転子
側極歯数Zが、下記(2)式を満足するように構成され
る6相6m極のインナロータ形ハイブリット形ステッピ
ングモータとなるように構成した。 Z=m(6n+1)もしくはZ=m(6n+2)・・・(2) 但しm=≧1、n=≧1の整数とする。
【0013】また、請求項2に記載の発明では、請求項
1に記載の発明の6相6m極に代え10相10m極と
し、回転子側極歯数Zが下記(3)式を満足するように
インナロータ形ハイブリット形ステッピングモータとな
るように構成した。 Z=m(10n+2)もしくはZ=m(10n+3)・・・(3) 但し、m=≧1、n=≧1整数とする。また、請求項
3、4に記載のアウタロータ形ハイブリット形ステッピ
ングモータは、夫々請求項1、2に記載のインナロータ
形ハイブリット形ステッピングモータの回転子を円筒状
の固定子の外方に配する構成とした。
1に記載の発明の6相6m極に代え10相10m極と
し、回転子側極歯数Zが下記(3)式を満足するように
インナロータ形ハイブリット形ステッピングモータとな
るように構成した。 Z=m(10n+2)もしくはZ=m(10n+3)・・・(3) 但し、m=≧1、n=≧1整数とする。また、請求項
3、4に記載のアウタロータ形ハイブリット形ステッピ
ングモータは、夫々請求項1、2に記載のインナロータ
形ハイブリット形ステッピングモータの回転子を円筒状
の固定子の外方に配する構成とした。
【0014】また、請求項5に記載のインナロータ形又
はアウタロータ形ハイブリッド形ステッピングモータ
は、請求項1乃至4のいずれかに記載のインナロータ形
又はアウタロータ形ハイブリッド形ステッピングモータ
において、各固定子は所定形状寸法の磁極の先端部に、
該磁極形状に対して線対称に極歯を形成したh/2個の
磁極と、前記線対称に極歯を形成した磁極の極歯配設ピ
ッチの1/4だけ同一周方向に偏位させて極歯を形成し
たh/2個の磁極を交互に形成した磁性体板を所定枚数
積層し、さらに前記磁性体板と同一形状に形成した磁性
体板を180°/h回転偏位して所定枚数積層して各積
層体を固定し、巻線を巻き回して構成した。但し、hは
6m、10mの何れかの値とし、mは1以上の整数とす
る。
はアウタロータ形ハイブリッド形ステッピングモータ
は、請求項1乃至4のいずれかに記載のインナロータ形
又はアウタロータ形ハイブリッド形ステッピングモータ
において、各固定子は所定形状寸法の磁極の先端部に、
該磁極形状に対して線対称に極歯を形成したh/2個の
磁極と、前記線対称に極歯を形成した磁極の極歯配設ピ
ッチの1/4だけ同一周方向に偏位させて極歯を形成し
たh/2個の磁極を交互に形成した磁性体板を所定枚数
積層し、さらに前記磁性体板と同一形状に形成した磁性
体板を180°/h回転偏位して所定枚数積層して各積
層体を固定し、巻線を巻き回して構成した。但し、hは
6m、10mの何れかの値とし、mは1以上の整数とす
る。
【0015】さらに、請求項6に記載のインナロータ形
又はアウタロータ形ハイブリッド形ステッピングモータ
は、請求項1乃至5のいずれかに記載のインナロータ形
又はアウタロータ形ハイブリッド形ステッピングモータ
において、固定子の極歯形成ピッチτSと回転子の極歯
形成ピッチτRとを下式(4)式の関係を満足するよう
に形成した。 0.75τR≦τS≦1.25τR ・・・・・・・・・・・・・(4)
又はアウタロータ形ハイブリッド形ステッピングモータ
は、請求項1乃至5のいずれかに記載のインナロータ形
又はアウタロータ形ハイブリッド形ステッピングモータ
において、固定子の極歯形成ピッチτSと回転子の極歯
形成ピッチτRとを下式(4)式の関係を満足するよう
に形成した。 0.75τR≦τS≦1.25τR ・・・・・・・・・・・・・(4)
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面を参照
して詳細に説明する。各実施形態の構成図において、従
来の技術で図35、36によって示したものと相当の構
成要素は同一の符号を使用し、その詳細な説明は省略す
る。 実施の形態1:図1は本発明に基づき形成した6相6極
モータ(インナロータ形ハイブリッド形ステッピングモ
ータ)の縦断正面図を、図2は図1のX−X′断面を示
している。図1、図2において、1は円筒状のケーシン
グであって、その内周面に固定子S1の固定子鉄心2を
一体的に結合している。固定子S1は固定子鉄心2部の
内方向に、このモータの構造特性に対応した6個の磁極
3a1〜3a6が等しい間隔角度で求心状に形成されてい
て、各磁極3a 1〜3a6には詳細を後述するように電流
を流して所定の方向に順次磁化するための巻線4a1〜
4a6 が巻き回されている。図2において、各巻線4a
1〜4a6は象徴化して表示され、各巻線に示した符号×
と符号・については、符号×は紙面の上方から下方に、
符号・は紙面の下方から上方に向けて電流を流すという
意味で示している。また、各磁極3a1〜3a6の先端部
には詳細を後述するように、磁極の中心線に対して線対
称に設けた極歯3k1と同一方向に極歯ピッチの1/4
偏位させて形成させた極歯3k1とが軸方向にほぼ2分
して形成され、6個の磁極の内1個おきの3個の磁極3
a1、3a3、3a5と他の1個おきの3個の磁極3a2、
3a 4、3a6とは夫々同一形状であるが、隣接する磁極
相互には2種の磁極の配設側を交差させている。上述し
た磁極及び極歯の各間隔角度は、所定の半径上では、そ
の円周面におけるピッチに比例する。円形モータの場
合、寸法間隔は計測する半径の位置で変化するが、角度
は変化しないので、以降磁極の間隔等の表示は角度によ
って行い、間隔をピッチと称して説明する。
して詳細に説明する。各実施形態の構成図において、従
来の技術で図35、36によって示したものと相当の構
成要素は同一の符号を使用し、その詳細な説明は省略す
る。 実施の形態1:図1は本発明に基づき形成した6相6極
モータ(インナロータ形ハイブリッド形ステッピングモ
ータ)の縦断正面図を、図2は図1のX−X′断面を示
している。図1、図2において、1は円筒状のケーシン
グであって、その内周面に固定子S1の固定子鉄心2を
一体的に結合している。固定子S1は固定子鉄心2部の
内方向に、このモータの構造特性に対応した6個の磁極
3a1〜3a6が等しい間隔角度で求心状に形成されてい
て、各磁極3a 1〜3a6には詳細を後述するように電流
を流して所定の方向に順次磁化するための巻線4a1〜
4a6 が巻き回されている。図2において、各巻線4a
1〜4a6は象徴化して表示され、各巻線に示した符号×
と符号・については、符号×は紙面の上方から下方に、
符号・は紙面の下方から上方に向けて電流を流すという
意味で示している。また、各磁極3a1〜3a6の先端部
には詳細を後述するように、磁極の中心線に対して線対
称に設けた極歯3k1と同一方向に極歯ピッチの1/4
偏位させて形成させた極歯3k1とが軸方向にほぼ2分
して形成され、6個の磁極の内1個おきの3個の磁極3
a1、3a3、3a5と他の1個おきの3個の磁極3a2、
3a 4、3a6とは夫々同一形状であるが、隣接する磁極
相互には2種の磁極の配設側を交差させている。上述し
た磁極及び極歯の各間隔角度は、所定の半径上では、そ
の円周面におけるピッチに比例する。円形モータの場
合、寸法間隔は計測する半径の位置で変化するが、角度
は変化しないので、以降磁極の間隔等の表示は角度によ
って行い、間隔をピッチと称して説明する。
【0017】ケーシング1の両端にはエンドプレート
5、6が一体に結合されている。エンドプレート5、6
の中央部には夫々に軸受7a、7bが嵌合され、1対の
軸受7a、7bは回転子軸8を回転自在に支承してい
る。回転子軸8には、固定子の半分に対向させた位置に
固定子S1の内面との間に所定間隙をあけて第1の単位
回転子RA1が結合されており、固定子の他の半分に対
向させた位置に固定子S1の内面との間に所定間隙をあ
けて第2の単位回転子RB1が結合されている。上述し
た第1の単位回転子RA1と第2の単位回転子RB1との
間には所定幅の環状に形成した非磁性体11を介在させ
ている。第1の単位回転子RA1及び第2の単位回転子
RB1は同一構造であって、2個の回転子磁極10A1、
10B1が夫々回転子軸8の軸方向に着磁された永久磁
石9を挟持し固定されている。2個の回転子磁極10A
1と10B1夫々の外周には固定子の各磁極に形成した極
歯3k1の形状とピッチに対応させた所定の形状とピッ
チで極歯10a1を形成している。後述するように、第
1の回転子磁極10A1の極歯10a1と第2の回転子磁
極10B1の極歯10a1とは極歯10a1を形成したピ
ッチの1/2偏位させて結合させ、第1の単位回転子R
A1と第2の単位回転子RB1とは、極歯10a1を形成
するピッチの1/4偏位して結合されている。
5、6が一体に結合されている。エンドプレート5、6
の中央部には夫々に軸受7a、7bが嵌合され、1対の
軸受7a、7bは回転子軸8を回転自在に支承してい
る。回転子軸8には、固定子の半分に対向させた位置に
固定子S1の内面との間に所定間隙をあけて第1の単位
回転子RA1が結合されており、固定子の他の半分に対
向させた位置に固定子S1の内面との間に所定間隙をあ
けて第2の単位回転子RB1が結合されている。上述し
た第1の単位回転子RA1と第2の単位回転子RB1との
間には所定幅の環状に形成した非磁性体11を介在させ
ている。第1の単位回転子RA1及び第2の単位回転子
RB1は同一構造であって、2個の回転子磁極10A1、
10B1が夫々回転子軸8の軸方向に着磁された永久磁
石9を挟持し固定されている。2個の回転子磁極10A
1と10B1夫々の外周には固定子の各磁極に形成した極
歯3k1の形状とピッチに対応させた所定の形状とピッ
チで極歯10a1を形成している。後述するように、第
1の回転子磁極10A1の極歯10a1と第2の回転子磁
極10B1の極歯10a1とは極歯10a1を形成したピ
ッチの1/2偏位させて結合させ、第1の単位回転子R
A1と第2の単位回転子RB1とは、極歯10a1を形成
するピッチの1/4偏位して結合されている。
【0018】次に、図3を参照して固定子の作成方法の
例を説明する。固定子は環状の固定子鉄心2の内部に、
先端部に所定数の極歯3k1を等ピッチτS1で磁極の中
心線に対して線対称に形成した同一形状の磁極P
1-Aと、先端部に磁極P1-Aと同一形状で同一個数の極歯
3k1を等ピッチτS1で極歯ピッチの1/4、即ち、τ
S1/4だけ極歯3k1を形成している円周に沿う一定方
向に偏位させて形成した同一形状の磁極P1-Bとを交互
に各3個、総計で6個求心状に形成した磁性材板(以下
固定子鉄板と称す)SP1を所定枚数極歯が重なるよう
に積層して固定子S1の片側半分を構成する。従って、
上述した相互に隣接する磁極P1-Aと磁極P1-Bとの間隔
角度θS1は360°/6、即ち60度に形成されてい
る。次に、上記の構成体に対して磁極のピッチ、即ち6
0度回転偏位させて、上述と同一形状に形成した固定子
鉄板SP1を上記と同枚数、又はほぼ同枚数、極歯が重
なるように積層して固定子S1の残り片側半分を構成す
る。固定子S1は前述したように非磁性体11を挟んで
形成した2個の単位回転子RA1、RB1に対向させるよ
うに形成するので、各単位回転子RA1、RB1が夫々確
実に固定子S1の片側半分に対向するように構成できる
なら、半分ずつを同一枚数にする必要はない。夫々の固
定子鉄板SP1はプレスによる打ち抜き加工によって作
成すれば良く、各回転子を構成する回転子磁極10
A1、10B1も所定形状の磁性材板をプレスによって打
ち抜いた後、所定枚数重ねて構成すれば良い。
例を説明する。固定子は環状の固定子鉄心2の内部に、
先端部に所定数の極歯3k1を等ピッチτS1で磁極の中
心線に対して線対称に形成した同一形状の磁極P
1-Aと、先端部に磁極P1-Aと同一形状で同一個数の極歯
3k1を等ピッチτS1で極歯ピッチの1/4、即ち、τ
S1/4だけ極歯3k1を形成している円周に沿う一定方
向に偏位させて形成した同一形状の磁極P1-Bとを交互
に各3個、総計で6個求心状に形成した磁性材板(以下
固定子鉄板と称す)SP1を所定枚数極歯が重なるよう
に積層して固定子S1の片側半分を構成する。従って、
上述した相互に隣接する磁極P1-Aと磁極P1-Bとの間隔
角度θS1は360°/6、即ち60度に形成されてい
る。次に、上記の構成体に対して磁極のピッチ、即ち6
0度回転偏位させて、上述と同一形状に形成した固定子
鉄板SP1を上記と同枚数、又はほぼ同枚数、極歯が重
なるように積層して固定子S1の残り片側半分を構成す
る。固定子S1は前述したように非磁性体11を挟んで
形成した2個の単位回転子RA1、RB1に対向させるよ
うに形成するので、各単位回転子RA1、RB1が夫々確
実に固定子S1の片側半分に対向するように構成できる
なら、半分ずつを同一枚数にする必要はない。夫々の固
定子鉄板SP1はプレスによる打ち抜き加工によって作
成すれば良く、各回転子を構成する回転子磁極10
A1、10B1も所定形状の磁性材板をプレスによって打
ち抜いた後、所定枚数重ねて構成すれば良い。
【0019】上述の方法によって形成された固定子の磁
極部の構造を、図4(A)、(B)によって説明する。
図4(A)には固定子S1を形成する所定の磁極3a1、
3a3、3a5の内の一つを示し、図4(B)には図4
(A)に示した磁極3a1、3a3、3a5の内の一つに
隣接した磁極3a2、3a4、3a6の内の一つを示して
いる。固定子S1は前述したように形成しているので、
図4(A)に示す固定子S1の各磁極3a1〜3a6は、
所定数の極歯3k1を磁極に対して線対称に備えた半分
P1-Aと同一個数の極歯3k1を、極歯ピッチの1/4だ
け固定子極歯3k1が形成されている円周面において同
一方向に偏位させて備えた半分P1-Bによって形成され
ている。即ち、磁極のP1-A部には極歯が磁極に対して
対称に、磁極のP1-B部には極歯が磁極に対して非対称
に形成されている。一方、図4(B)に示す磁極は図4
(A)に示した磁極とは反対側に磁極に対して線対称に
所定数の極歯3k1を備え、他の半分には極歯3k1を極
歯ピッチの1/4偏位されて備えている。
極部の構造を、図4(A)、(B)によって説明する。
図4(A)には固定子S1を形成する所定の磁極3a1、
3a3、3a5の内の一つを示し、図4(B)には図4
(A)に示した磁極3a1、3a3、3a5の内の一つに
隣接した磁極3a2、3a4、3a6の内の一つを示して
いる。固定子S1は前述したように形成しているので、
図4(A)に示す固定子S1の各磁極3a1〜3a6は、
所定数の極歯3k1を磁極に対して線対称に備えた半分
P1-Aと同一個数の極歯3k1を、極歯ピッチの1/4だ
け固定子極歯3k1が形成されている円周面において同
一方向に偏位させて備えた半分P1-Bによって形成され
ている。即ち、磁極のP1-A部には極歯が磁極に対して
対称に、磁極のP1-B部には極歯が磁極に対して非対称
に形成されている。一方、図4(B)に示す磁極は図4
(A)に示した磁極とは反対側に磁極に対して線対称に
所定数の極歯3k1を備え、他の半分には極歯3k1を極
歯ピッチの1/4偏位されて備えている。
【0020】図5は回転子の極歯10a1の位置関係を
拡大して示している。図5に示した条件においては、永
久磁石9の着磁方向によって、第1の単位回転子RA1
の第1の回転子磁極10A1の極歯10a1と第2の単位
回転子RB1の第1の回転子磁極10A1の極歯10a1
とはN極に、第1の単位回転子RA1の第2の回転子磁
極10B1の極歯10a1と第2の単位回転子RB1の第
2の回転子磁極10B1の極歯10a1とはS極に着磁さ
れている。各磁極に設けた極歯10a1のピッチは同一
であるが、このピッチをτR1とすると、第1の回転子
磁極10A1の極歯10a1と第2の回転子磁極10B1
の極歯10a1との間の間隔角度は、第1の単位回転子
RA1と第2の単位回転子RB 1ともτR1/2、第1の
単位回転子RA1の第1の回転子磁極10A1の極歯10
a1と第2の単位回転子RB1の第1の回転子磁極10A
1の極歯10a1との間隔角度及び第1の単位回転子RA
1の第2の回転子磁極10B1の極歯10a1と第2の単
位回転子RB1の第2の回転子磁極10B1の極歯10a
1との間隔角度はいずれもτR1/4に形成する。
拡大して示している。図5に示した条件においては、永
久磁石9の着磁方向によって、第1の単位回転子RA1
の第1の回転子磁極10A1の極歯10a1と第2の単位
回転子RB1の第1の回転子磁極10A1の極歯10a1
とはN極に、第1の単位回転子RA1の第2の回転子磁
極10B1の極歯10a1と第2の単位回転子RB1の第
2の回転子磁極10B1の極歯10a1とはS極に着磁さ
れている。各磁極に設けた極歯10a1のピッチは同一
であるが、このピッチをτR1とすると、第1の回転子
磁極10A1の極歯10a1と第2の回転子磁極10B1
の極歯10a1との間の間隔角度は、第1の単位回転子
RA1と第2の単位回転子RB 1ともτR1/2、第1の
単位回転子RA1の第1の回転子磁極10A1の極歯10
a1と第2の単位回転子RB1の第1の回転子磁極10A
1の極歯10a1との間隔角度及び第1の単位回転子RA
1の第2の回転子磁極10B1の極歯10a1と第2の単
位回転子RB1の第2の回転子磁極10B1の極歯10a
1との間隔角度はいずれもτR1/4に形成する。
【0021】図6、図7、図8の各図には、本モータを
構成する固定子と回転子夫々の極歯の前述した(4)式
に示した相互関係を分解して示している。即ち、図6は
固定子の極歯3k1の形成ピッチτS1と回転子の極歯1
0a1の形成ピッチが下記の(4-1)式 τR1=τS1・・・(4−1) によって示される条件の場合、固定子の極歯3k1と回
転子の極歯10a1の相関は次のように表される。 θS1=nτR1-1+τR1-1 /4±α1-1・・・・・・・・・・・・(5-1) 但し、θS1は固定子ピッチ角度を、τR1-1は回転子の
極歯ピッチを、α1-1は固定子の極歯3k1と回転子の極
歯10a1とのズレ角度を、nは1以上の整数を夫々示
す。
構成する固定子と回転子夫々の極歯の前述した(4)式
に示した相互関係を分解して示している。即ち、図6は
固定子の極歯3k1の形成ピッチτS1と回転子の極歯1
0a1の形成ピッチが下記の(4-1)式 τR1=τS1・・・(4−1) によって示される条件の場合、固定子の極歯3k1と回
転子の極歯10a1の相関は次のように表される。 θS1=nτR1-1+τR1-1 /4±α1-1・・・・・・・・・・・・(5-1) 但し、θS1は固定子ピッチ角度を、τR1-1は回転子の
極歯ピッチを、α1-1は固定子の極歯3k1と回転子の極
歯10a1とのズレ角度を、nは1以上の整数を夫々示
す。
【0022】ところで、6相6極の場合は12ステップ
で回転子磁極が1ピッチ移動するので隣接した固定子磁
極(図では3a1-2)に対するズレはα1-1=(1/1
2)τR1-1でなければならない。また固定子極数は6
極であるのでθs1=2π/6と表される。従って(4-
1)式は 2π/6=nτR1-1+τR1-1/4±τR1-1/12・・・・・・(5-2) ここで、τR1-1はロータの磁極のピッチであるからτ
R1-1=2π/Zと表せる。但し、Zは回転子の極歯数
を示している。従って、 2π/6=n(2π/Z)+(1/4)(2π/Z)±(1/12)(2π/ Z)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5-3) の関係が得られる。今、(5-3)式を整理すると、 Z=6n+1又は6n+2・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ (5-4) なお、(5-4)式は(2)式においてm=1に相当す
る。の関係が得られる。
で回転子磁極が1ピッチ移動するので隣接した固定子磁
極(図では3a1-2)に対するズレはα1-1=(1/1
2)τR1-1でなければならない。また固定子極数は6
極であるのでθs1=2π/6と表される。従って(4-
1)式は 2π/6=nτR1-1+τR1-1/4±τR1-1/12・・・・・・(5-2) ここで、τR1-1はロータの磁極のピッチであるからτ
R1-1=2π/Zと表せる。但し、Zは回転子の極歯数
を示している。従って、 2π/6=n(2π/Z)+(1/4)(2π/Z)±(1/12)(2π/ Z)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5-3) の関係が得られる。今、(5-3)式を整理すると、 Z=6n+1又は6n+2・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ (5-4) なお、(5-4)式は(2)式においてm=1に相当す
る。の関係が得られる。
【0023】同様に6相12極の場合は、極歯の位置関
係は図6と同じであるが固定子の磁極位置はθS1=2
π/12 と表せる。従って6相12極の場合は、 2π/12=nτR1-1+τR1-1/4±τR1-1/12・・・・・・・(6-1) の関係が得られる。ここでτR1-1=2π/Zと表せる
ので 、 Z=12n+2又はZ=12n+4 ・・・・・・・・・・・・・・(6-2) の関係が得られる。なお、(6-2)式は(2)式におい
てm=2に相当する。同様に10相10極の場合は、図
6の磁極位置θs1をθs1=2π/10に置きかえること
により求められる。また、10相の場合20ステップで
回転子磁極が1ピッチ移動するのでα1-1=τR1-1/2
0と表される。従って、 2π/10=nτR1-1+τR1-1/4±τR1-1/20・・・・・・・(7-1) の関係が得られる。ここでτR1-1=2π/Zと表され
るので Z=10n+2又はZ=10n+3 ・・・・・・・・・・・・・・(7-2) の関係が得られる。なお、(7-2)式は(3)式におい
てm=1に相当する。
係は図6と同じであるが固定子の磁極位置はθS1=2
π/12 と表せる。従って6相12極の場合は、 2π/12=nτR1-1+τR1-1/4±τR1-1/12・・・・・・・(6-1) の関係が得られる。ここでτR1-1=2π/Zと表せる
ので 、 Z=12n+2又はZ=12n+4 ・・・・・・・・・・・・・・(6-2) の関係が得られる。なお、(6-2)式は(2)式におい
てm=2に相当する。同様に10相10極の場合は、図
6の磁極位置θs1をθs1=2π/10に置きかえること
により求められる。また、10相の場合20ステップで
回転子磁極が1ピッチ移動するのでα1-1=τR1-1/2
0と表される。従って、 2π/10=nτR1-1+τR1-1/4±τR1-1/20・・・・・・・(7-1) の関係が得られる。ここでτR1-1=2π/Zと表され
るので Z=10n+2又はZ=10n+3 ・・・・・・・・・・・・・・(7-2) の関係が得られる。なお、(7-2)式は(3)式におい
てm=1に相当する。
【0024】同様に10相20極の場合は、図6の磁極
位置θs1をθs1=2π/20と置きかえることにより
求められる。また、20ステップで回転子磁極が1ピッ
チ移動するのでα1-1=τR1-1/20である。従って、 2π/20=nτR1-1+τR1-1/4±τR1-1/20・・・・・・・(8-1) ここでτR1-1=2π/Zと表されるので Z=20n+4又はZ=20n+6・・・・・・・・・・・・・・(8-2) の関係が得られる。なお、(8-2)式は(3)式におい
てm=2に相当する。
位置θs1をθs1=2π/20と置きかえることにより
求められる。また、20ステップで回転子磁極が1ピッ
チ移動するのでα1-1=τR1-1/20である。従って、 2π/20=nτR1-1+τR1-1/4±τR1-1/20・・・・・・・(8-1) ここでτR1-1=2π/Zと表されるので Z=20n+4又はZ=20n+6・・・・・・・・・・・・・・(8-2) の関係が得られる。なお、(8-2)式は(3)式におい
てm=2に相当する。
【0025】図7は固定子の極歯の形成ピッチτS1と
回転子の極歯の形成ピッチτR1とが下記(4-2)式によ
って示される条件の場合、図8は固定子の極歯の形成ピ
ッチτS1と回転子の極歯の形成ピッチτR1とが(4-
3)式によって示される条件の場合を示している。 τR1=τS1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4-1) 0.75τR1≦τS1<τR1 ・・・・・・・・・・・・・・・・(4-2) τR1<τS1≦1.25τR1 ・・・・・・・・・・・・・・・・(4-3) 図6、図7、図8の各図において、3a1-1は固定子S1
を形成する磁極部3a 1、3a3、3a5の内の所定の一
つの極歯が線対称に形成されている磁極部で、3b1-1
は極歯が非対称に形成されている磁極部、3a1-2は上
記の磁極部に隣接する磁極部3a2、3a4、3a6の内
の所定の一つの極歯線対称部、3b1-2は極歯非対称部
を夫々示している。
回転子の極歯の形成ピッチτR1とが下記(4-2)式によ
って示される条件の場合、図8は固定子の極歯の形成ピ
ッチτS1と回転子の極歯の形成ピッチτR1とが(4-
3)式によって示される条件の場合を示している。 τR1=τS1・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(4-1) 0.75τR1≦τS1<τR1 ・・・・・・・・・・・・・・・・(4-2) τR1<τS1≦1.25τR1 ・・・・・・・・・・・・・・・・(4-3) 図6、図7、図8の各図において、3a1-1は固定子S1
を形成する磁極部3a 1、3a3、3a5の内の所定の一
つの極歯が線対称に形成されている磁極部で、3b1-1
は極歯が非対称に形成されている磁極部、3a1-2は上
記の磁極部に隣接する磁極部3a2、3a4、3a6の内
の所定の一つの極歯線対称部、3b1-2は極歯非対称部
を夫々示している。
【0026】前述したように、非対称に形成された極歯
は対称に形成された極歯に対して極歯ピッチの1/4偏
位しており、第1の単位回転子の極歯と第2の単位回転
子の極歯とは極歯ピッチの1/4偏位しているので、図
から明らかなように、固定子磁極の極歯と回転子の極歯
との関係位置はいずれの半分においても等しくなる。例
えば、図6において、磁極部3a1-1の極歯が第1の単
位回転子RA1-1の第1の回転子磁極10A1-1の極歯に
対向しているタイミングには、同じ磁極の磁極部3b
1-1の極歯が第2の単位回転子RB1-1の第1の回転子磁
極10A1-1の極歯に対向する。上述した(4-1)式の条
件における状態を示す図6において、10A1-1は第1
の単位回転子RA1-1及び第2の単位回転子RB1-1夫々
の第1の回転子磁極、10B1-1は第1の単位回転子R
A1-1及び第2の単位回転子RB1-1夫々の第2の回転子
磁極を示していて、Nは永久磁石9によってN極に着磁
された極歯、Sは永久磁石9によってS極に着磁された
極歯を夫々示している。θS1は固定子の磁極のピッ
チ、τS1は固定子の極歯のピッチを夫々示し、τR1-1
は回転子の極歯のピッチを示している。この場合は、τ
S1=τR1-1となる。また、α1-1は固定子の所定の磁
極の極歯と回転子の極歯の位置が一致した状態で、隣接
する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯との間隔角度を
示している。従って、本実施の形態に示す6相6極モー
タの固定子の磁極のピッチθS1は、360°/6であ
り、(5-4)式で示したように下記(9)式で示される
条件の場合、α1-1はτR1-1/12になる。 Z1-1=6n+1 もしくはZ1-1=6n+2・・・・・・・・・・(9) 但し、Z1-1は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
は対称に形成された極歯に対して極歯ピッチの1/4偏
位しており、第1の単位回転子の極歯と第2の単位回転
子の極歯とは極歯ピッチの1/4偏位しているので、図
から明らかなように、固定子磁極の極歯と回転子の極歯
との関係位置はいずれの半分においても等しくなる。例
えば、図6において、磁極部3a1-1の極歯が第1の単
位回転子RA1-1の第1の回転子磁極10A1-1の極歯に
対向しているタイミングには、同じ磁極の磁極部3b
1-1の極歯が第2の単位回転子RB1-1の第1の回転子磁
極10A1-1の極歯に対向する。上述した(4-1)式の条
件における状態を示す図6において、10A1-1は第1
の単位回転子RA1-1及び第2の単位回転子RB1-1夫々
の第1の回転子磁極、10B1-1は第1の単位回転子R
A1-1及び第2の単位回転子RB1-1夫々の第2の回転子
磁極を示していて、Nは永久磁石9によってN極に着磁
された極歯、Sは永久磁石9によってS極に着磁された
極歯を夫々示している。θS1は固定子の磁極のピッ
チ、τS1は固定子の極歯のピッチを夫々示し、τR1-1
は回転子の極歯のピッチを示している。この場合は、τ
S1=τR1-1となる。また、α1-1は固定子の所定の磁
極の極歯と回転子の極歯の位置が一致した状態で、隣接
する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯との間隔角度を
示している。従って、本実施の形態に示す6相6極モー
タの固定子の磁極のピッチθS1は、360°/6であ
り、(5-4)式で示したように下記(9)式で示される
条件の場合、α1-1はτR1-1/12になる。 Z1-1=6n+1 もしくはZ1-1=6n+2・・・・・・・・・・(9) 但し、Z1-1は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
【0027】図7は、6相6極の場合における(4-2)
式の条件における状態を示す図で、同図において、10
A1-2は第1の単位回転子RA1-2及び第2の単位回転子
RB 1-2夫々の第1の回転子磁極、10B1-2は第1の単
位回転子RA1-2及び第2の単位回転子RB1-2夫々の第
2の回転子磁極を示していて、Nは永久磁石9によって
N極に着磁された極歯、Sは永久磁石9によってS極に
着磁された極歯を夫々示している。固定子は図6と同一
条件なのでθS1は固定子の磁極のピッチ、τS1は固定
子の極歯のピッチを夫々示し、τR1-2は回転子の極歯
のピッチを示している。この場合、τS1<τR1-2とな
る。また、α1-2は固定子の所定の磁極の極歯と回転子
の極歯の位置が一致した状態で、隣接する固定子の磁極
の上記と相当する位置の極歯と回転子の極歯との間隔角
度を示している。従って、本実施の形態に示す6相6極
モータの固定子の磁極のピッチθS1は、360°/6
であり、(5-4)式で示したように下記(10)式で示
される条件の場合、α1-2はτR1-2/12になる。 Z1-2=6n+1 もしくはZ1-2=6n+2・・・・・・・・・・(10) 但し、Z1-2は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
式の条件における状態を示す図で、同図において、10
A1-2は第1の単位回転子RA1-2及び第2の単位回転子
RB 1-2夫々の第1の回転子磁極、10B1-2は第1の単
位回転子RA1-2及び第2の単位回転子RB1-2夫々の第
2の回転子磁極を示していて、Nは永久磁石9によって
N極に着磁された極歯、Sは永久磁石9によってS極に
着磁された極歯を夫々示している。固定子は図6と同一
条件なのでθS1は固定子の磁極のピッチ、τS1は固定
子の極歯のピッチを夫々示し、τR1-2は回転子の極歯
のピッチを示している。この場合、τS1<τR1-2とな
る。また、α1-2は固定子の所定の磁極の極歯と回転子
の極歯の位置が一致した状態で、隣接する固定子の磁極
の上記と相当する位置の極歯と回転子の極歯との間隔角
度を示している。従って、本実施の形態に示す6相6極
モータの固定子の磁極のピッチθS1は、360°/6
であり、(5-4)式で示したように下記(10)式で示
される条件の場合、α1-2はτR1-2/12になる。 Z1-2=6n+1 もしくはZ1-2=6n+2・・・・・・・・・・(10) 但し、Z1-2は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
【0028】図8は、6相6極の場合における(4-3)
式の条件における状態を示す図で、同図において、10
A1-3は第1の単位回転子RA1-3及び第2の単位回転子
RB 1-3夫々の第1の回転子磁極、10B1-3は第1の単
位回転子RA1-3及び第2の単位回転子RB1-3夫々の第
2の回転子磁極を示していて、Nは永久磁石9によって
N極に着磁された極歯、Sは永久磁石9によってS極に
着磁された極歯を夫々示している。固定子は図6と同一
条件なのでθS1は固定子の磁極のピッチ、τS1は固定
子の極歯のピッチを夫々示し、τR1-3は回転子の極歯
のピッチを示している。この場合は、τS1>τR1-3と
なる。また、α1-3は固定子の所定の磁極の極歯と回転
子の極歯の位置が一致した状態で、隣接する固定子の上
記と相当する位置の極歯と回転子の極歯との間隔角度を
示している。従って、本実施の形態に示す6相6極モー
タの固定子の磁極のピッチθS1は、360°/6であ
り、(4-1)式で示したように下記(11)式で示され
る条件の場合、α1-3はτR1-3/12になる。 Z1-3=6n+1もしくはZ1-3=6n+2・・・・・・・・・・(11) 但し、Z1-3は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
式の条件における状態を示す図で、同図において、10
A1-3は第1の単位回転子RA1-3及び第2の単位回転子
RB 1-3夫々の第1の回転子磁極、10B1-3は第1の単
位回転子RA1-3及び第2の単位回転子RB1-3夫々の第
2の回転子磁極を示していて、Nは永久磁石9によって
N極に着磁された極歯、Sは永久磁石9によってS極に
着磁された極歯を夫々示している。固定子は図6と同一
条件なのでθS1は固定子の磁極のピッチ、τS1は固定
子の極歯のピッチを夫々示し、τR1-3は回転子の極歯
のピッチを示している。この場合は、τS1>τR1-3と
なる。また、α1-3は固定子の所定の磁極の極歯と回転
子の極歯の位置が一致した状態で、隣接する固定子の上
記と相当する位置の極歯と回転子の極歯との間隔角度を
示している。従って、本実施の形態に示す6相6極モー
タの固定子の磁極のピッチθS1は、360°/6であ
り、(4-1)式で示したように下記(11)式で示され
る条件の場合、α1-3はτR1-3/12になる。 Z1-3=6n+1もしくはZ1-3=6n+2・・・・・・・・・・(11) 但し、Z1-3は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
【0029】図9に示す表1は、本実施の形態のモータ
において、上述したnを1から変化させた条件における
各回転子磁極の極歯の歯数(Zで示す)と、このモータ
のステップ角との関係を示す図表である。同図におい
て、歯数Zが6n+1の場合と6n+2の場合におい
て、夫々nを1から順次増加した場合のステップ角を縦
方向に示している。
において、上述したnを1から変化させた条件における
各回転子磁極の極歯の歯数(Zで示す)と、このモータ
のステップ角との関係を示す図表である。同図におい
て、歯数Zが6n+1の場合と6n+2の場合におい
て、夫々nを1から順次増加した場合のステップ角を縦
方向に示している。
【0030】図10は、本実施の形態におけるモノファ
イラ巻線の接続状態を示している。同図において、A、
A′は巻線4a1の引出線、D、D′は巻線4a2の引出
線、B、B′は巻線4a3の引出線、E、E′は巻線4
a4の引出線、C、C′は巻線4a5の引出線、F、F′
は巻線4a6の各引出線であって、これらの各端子に駆
動用の励磁電流出力回路が接続される。
イラ巻線の接続状態を示している。同図において、A、
A′は巻線4a1の引出線、D、D′は巻線4a2の引出
線、B、B′は巻線4a3の引出線、E、E′は巻線4
a4の引出線、C、C′は巻線4a5の引出線、F、F′
は巻線4a6の各引出線であって、これらの各端子に駆
動用の励磁電流出力回路が接続される。
【0031】次に、上述した構成のモータの駆動作用を
図11、図12によって説明する。図11において、横
軸には動作ステップの流れ(シーケンス)をステップ1
からステップ15まで示し、ステップ16以降の図示を
省略している。縦方向には前述した各引出線(A、A′
〜F、F′)を示し、各引出線を示す横軸には、各ステ
ップに対応させてパルス電流を供給するタイミングを四
辺形で示している。各引出線(A、A′〜F、F′)を
示す横線の上側に記す四辺形は、例えば引出線Aから引
出線A′へ、各引出線を示す横線の下側に記す四辺形
は、逆に、引出線A′から引出線Aへ電流を流すことを
示している。即ち、図11に示すように、各引出線に順
次パルス電流を流すことによって、このモータは前述し
たステップ角(1/12ピッチ)ずつ回転する。
図11、図12によって説明する。図11において、横
軸には動作ステップの流れ(シーケンス)をステップ1
からステップ15まで示し、ステップ16以降の図示を
省略している。縦方向には前述した各引出線(A、A′
〜F、F′)を示し、各引出線を示す横軸には、各ステ
ップに対応させてパルス電流を供給するタイミングを四
辺形で示している。各引出線(A、A′〜F、F′)を
示す横線の上側に記す四辺形は、例えば引出線Aから引
出線A′へ、各引出線を示す横線の下側に記す四辺形
は、逆に、引出線A′から引出線Aへ電流を流すことを
示している。即ち、図11に示すように、各引出線に順
次パルス電流を流すことによって、このモータは前述し
たステップ角(1/12ピッチ)ずつ回転する。
【0032】図12は上述した実施の形態に基づくモー
タの前述した(4-1)式に記した条件である固定子の極
歯のピッチτS1と回転子の極歯のピッチτR1が等しい
場合の固定子と回転子との位置関係を示す展開図で、横
方向には左から右に向けて順次固定子の磁極部3a1、
3a2、3a3、3a4、3a5、3a6及び3a1を再度示
している。図12は縦方向には、図11に示したステッ
プに対応してステップ1からステップ4までを示し、ス
テップ5以降は図示を省略している。各ステップには、
図6に示した磁極を備えた固定子全体を展開して示して
いて、上段から、各磁極の片半分部、即ち、3a1-1、
3b1-2、3a1-3、3b1-4、3a1-5、3b1-6、3a
1-1、第1の単位回転子RA1の第1の回転子磁極10A
1、第1の単位回転子RA1の第2の回転子磁極10
B1、上述した各磁極の他の片半分部、即ち、3b1-1、
3a1-2、3b1-3、3a1-4、3b1-5、3a1-6、3b
1-1、第2の単位回転子RB1の第1の回転子磁極10A
1、第2の単位回転子RB1の第2の回転子磁極10B1
を示している。上述した3a1-1乃至3a1-6は極歯が磁
極に対して線対称に配設された磁極部3b1-1乃至3b
1-6は極歯が磁極に対して非線対称に配設された磁極部
である。また、Nは、N極に着磁された極歯、Sは、S
極に着磁された極歯を夫々示していて、モータの回転状
況を示すために、回転子の所定の極歯の極性Nを○で囲
んで示している。
タの前述した(4-1)式に記した条件である固定子の極
歯のピッチτS1と回転子の極歯のピッチτR1が等しい
場合の固定子と回転子との位置関係を示す展開図で、横
方向には左から右に向けて順次固定子の磁極部3a1、
3a2、3a3、3a4、3a5、3a6及び3a1を再度示
している。図12は縦方向には、図11に示したステッ
プに対応してステップ1からステップ4までを示し、ス
テップ5以降は図示を省略している。各ステップには、
図6に示した磁極を備えた固定子全体を展開して示して
いて、上段から、各磁極の片半分部、即ち、3a1-1、
3b1-2、3a1-3、3b1-4、3a1-5、3b1-6、3a
1-1、第1の単位回転子RA1の第1の回転子磁極10A
1、第1の単位回転子RA1の第2の回転子磁極10
B1、上述した各磁極の他の片半分部、即ち、3b1-1、
3a1-2、3b1-3、3a1-4、3b1-5、3a1-6、3b
1-1、第2の単位回転子RB1の第1の回転子磁極10A
1、第2の単位回転子RB1の第2の回転子磁極10B1
を示している。上述した3a1-1乃至3a1-6は極歯が磁
極に対して線対称に配設された磁極部3b1-1乃至3b
1-6は極歯が磁極に対して非線対称に配設された磁極部
である。また、Nは、N極に着磁された極歯、Sは、S
極に着磁された極歯を夫々示していて、モータの回転状
況を示すために、回転子の所定の極歯の極性Nを○で囲
んで示している。
【0033】今、図11に示したように、ステップ1に
おいて、引出線Aから引出線A′に向けて電流を流す
と、固定子の磁極3a1がS極に励磁される。従って、
第1の単位回転子RA1と第2の単位回転子RB1両方の
第1の回転子磁極10A1の近接する磁極であるN極の
極歯が吸引される。ステップ1においては、固定子の極
歯と回転子の極歯との間の関係位置は下記のようにな
る。即ち、固定子の磁極3a1に隣接する磁極3a2の極
歯と近接する回転子のN極の極歯との間隔角度α2-1は
τR1/12、固定子の磁極3a2に隣接する磁極3a3
の極歯と近接する回転子のS極の極歯との間隔角度α
3-1は2τR1/12、固定子の磁極3a3に隣接する磁
極3a4の極歯と近接する回転子のS極の極歯との間隔
角度α4-1は3τR1/12、固定子の磁極3a4に隣接
する磁極3a5の極歯と近接する回転子のN極の極歯と
の間隔角度α5-1は4τR1/12、固定子の磁極3a5
に隣接する磁極3a6の極歯と近接する回転子のN極の
極歯との間隔角度α6-1は5τR1/12、固定子の磁極
3a6に隣接する磁極3a1の極歯と近接する回転子のS
極の極歯との間隔角度α7-1は6τR1/12である。ス
テップ2以降においては、ステップ1で励磁した磁極3
a1と励磁する磁極以外の図示は省略する。
おいて、引出線Aから引出線A′に向けて電流を流す
と、固定子の磁極3a1がS極に励磁される。従って、
第1の単位回転子RA1と第2の単位回転子RB1両方の
第1の回転子磁極10A1の近接する磁極であるN極の
極歯が吸引される。ステップ1においては、固定子の極
歯と回転子の極歯との間の関係位置は下記のようにな
る。即ち、固定子の磁極3a1に隣接する磁極3a2の極
歯と近接する回転子のN極の極歯との間隔角度α2-1は
τR1/12、固定子の磁極3a2に隣接する磁極3a3
の極歯と近接する回転子のS極の極歯との間隔角度α
3-1は2τR1/12、固定子の磁極3a3に隣接する磁
極3a4の極歯と近接する回転子のS極の極歯との間隔
角度α4-1は3τR1/12、固定子の磁極3a4に隣接
する磁極3a5の極歯と近接する回転子のN極の極歯と
の間隔角度α5-1は4τR1/12、固定子の磁極3a5
に隣接する磁極3a6の極歯と近接する回転子のN極の
極歯との間隔角度α6-1は5τR1/12、固定子の磁極
3a6に隣接する磁極3a1の極歯と近接する回転子のS
極の極歯との間隔角度α7-1は6τR1/12である。ス
テップ2以降においては、ステップ1で励磁した磁極3
a1と励磁する磁極以外の図示は省略する。
【0034】ステップ2において、引出線Dから引出線
D′に向けて電流を流すと、固定子の磁極3a2がS極
に励磁される。従って、第1の回転子磁極10A1と第
2の単位回転子RB1の両方の第1の回転子磁極10A1
の近接する磁極であるN極の極歯が吸引される。ステッ
プ1で固定子の磁極3a1に吸引されていた第1の単位
回転子RA1の第1の回転子磁極10A1の所定の極歯と
固定子の磁極3a1の対応した極歯との間隔角度βはτ
R1/12になる。このτR1/12がステップ角であ
る。
D′に向けて電流を流すと、固定子の磁極3a2がS極
に励磁される。従って、第1の回転子磁極10A1と第
2の単位回転子RB1の両方の第1の回転子磁極10A1
の近接する磁極であるN極の極歯が吸引される。ステッ
プ1で固定子の磁極3a1に吸引されていた第1の単位
回転子RA1の第1の回転子磁極10A1の所定の極歯と
固定子の磁極3a1の対応した極歯との間隔角度βはτ
R1/12になる。このτR1/12がステップ角であ
る。
【0035】ステップ3において、引出線B′から引出
線Bに向けて電流を流すと、固定子の磁極3a3はN極
に励磁される。従って、第1の単位回転子RA1と第2
の単位回転子RB1の両方の第2の回転子磁極10B1の
モータが、さらに1ステップ角回転するので、ステッ
プ1で固定子の磁極3a1に吸引されていた第1の単位
回転子RA1の第1の回転子磁極10A1と固定子の磁極
3a1との間隔角度βは2τR1/12になる。ステップ
4において、引出線E′から引出線Eに向けて電流を流
すと、固定子の磁極3a4はN極に励磁される。従っ
て、第1の単位回転子RA1と第2の単位回転子RB1の
両方の第2の回転子磁極10B1のS極である極歯が吸
引される。モータが、さらに1ステップ角回転するの
で、ステップ1で固定子の磁極3a 1に吸引されていた
第1の単位回転子RA1の第1の回転子磁極10A1の所
定の極歯と固定子の磁極3a1に対応した極歯との間隔
角度βは3τR1/12になる。即ち、ステップが進む
ごとにステップ角τR1/12ずつ回転する。以降、上
述と同様に、図11に示したステップを循環し繰り返す
ことによってモータはステップ角であるτR1/12ず
つ回転を継続する。
線Bに向けて電流を流すと、固定子の磁極3a3はN極
に励磁される。従って、第1の単位回転子RA1と第2
の単位回転子RB1の両方の第2の回転子磁極10B1の
モータが、さらに1ステップ角回転するので、ステッ
プ1で固定子の磁極3a1に吸引されていた第1の単位
回転子RA1の第1の回転子磁極10A1と固定子の磁極
3a1との間隔角度βは2τR1/12になる。ステップ
4において、引出線E′から引出線Eに向けて電流を流
すと、固定子の磁極3a4はN極に励磁される。従っ
て、第1の単位回転子RA1と第2の単位回転子RB1の
両方の第2の回転子磁極10B1のS極である極歯が吸
引される。モータが、さらに1ステップ角回転するの
で、ステップ1で固定子の磁極3a 1に吸引されていた
第1の単位回転子RA1の第1の回転子磁極10A1の所
定の極歯と固定子の磁極3a1に対応した極歯との間隔
角度βは3τR1/12になる。即ち、ステップが進む
ごとにステップ角τR1/12ずつ回転する。以降、上
述と同様に、図11に示したステップを循環し繰り返す
ことによってモータはステップ角であるτR1/12ず
つ回転を継続する。
【0036】実施の形態2:次に、本発明を6相12極
モータ(インナロータ形ハイブリッド形ステッピングモ
ータ)に適用した実施の形態2を図13乃至図19によ
って実施の形態1をも参照して説明する。各図におい
て、実施の形態1で示した要素機能に相当する要素機能
は同一符号を付すか符号のサフィックスを変えて記し、
詳細説明は省略する。図13は6相12極モータの縦断
正面図、図14は図13のX−X′断面を示している。
図13、図14において、S2は固定子であって、固定
子鉄心2の内方向に12個の磁極3b1乃至3b12が等
しい角度間隔で求心状に形成されていて、実施の形態1
同様、各磁極は交互に極歯の形成位置を交差させてい
る。即ち、各磁極の先端部には、所定の数の極歯3k2
が等しいピッチで形成されていて、磁極3b1、3b3、
3b5、3b7、3b9、3b11には、極歯を磁極に対し
て線対称に設けた半分と非対称に設けた半分を軸方向に
形成し、磁極3b2、3b4、3b6、3b8、3b10、3
b12には、上記の磁極とは反対並びに磁極に対して線対
称に設けた半分と非対称に設けた半分を設けている。上
記各磁極には巻線4b1乃至4b12が巻き回されてい
る。
モータ(インナロータ形ハイブリッド形ステッピングモ
ータ)に適用した実施の形態2を図13乃至図19によ
って実施の形態1をも参照して説明する。各図におい
て、実施の形態1で示した要素機能に相当する要素機能
は同一符号を付すか符号のサフィックスを変えて記し、
詳細説明は省略する。図13は6相12極モータの縦断
正面図、図14は図13のX−X′断面を示している。
図13、図14において、S2は固定子であって、固定
子鉄心2の内方向に12個の磁極3b1乃至3b12が等
しい角度間隔で求心状に形成されていて、実施の形態1
同様、各磁極は交互に極歯の形成位置を交差させてい
る。即ち、各磁極の先端部には、所定の数の極歯3k2
が等しいピッチで形成されていて、磁極3b1、3b3、
3b5、3b7、3b9、3b11には、極歯を磁極に対し
て線対称に設けた半分と非対称に設けた半分を軸方向に
形成し、磁極3b2、3b4、3b6、3b8、3b10、3
b12には、上記の磁極とは反対並びに磁極に対して線対
称に設けた半分と非対称に設けた半分を設けている。上
記各磁極には巻線4b1乃至4b12が巻き回されてい
る。
【0037】回転子軸8には、固定子S2の内面との間
に所定間隙をあけて第1の単位回転子RA2が結合され
ており、固定子S2の他の半分に対向させた位置に固定
子S2の内面との間に所定間隙をあけて第2の単位回転
子RB2が結合されている。上述した第1の単位回転子
RA2と第2の単位回転子RB2との間には所定幅の環状
に形成した非磁性体11を介在させている。第1の単位
回転子RA2及び第2の単位回転子RB2は同一構造であ
って、2個の回転子磁極10A2、10B2が夫々回転子
軸8の軸方向に着磁された永久磁石9を挟持し固定され
ている。2個の回転子磁極10A2と10B2夫々の外周
には、固定子の各磁極に形成した極歯3k2の形状とピ
ッチに対応させた所定の形状とピッチで極歯10a2を
形成している。各極歯10a2の位置関係は、実施の形
態1と同様、また、後述するように、第1の回転子磁極
10A2の極歯10a2と第2の回転子磁極10B2の極
歯10a2とは、極歯10a2を形成したピッチの1/2
偏位させて結合させ、第1の単位回転子RA2と第2の
単位回転子RB2とは、極歯10a2を形成したピッチの
1/4偏位して結合されている。
に所定間隙をあけて第1の単位回転子RA2が結合され
ており、固定子S2の他の半分に対向させた位置に固定
子S2の内面との間に所定間隙をあけて第2の単位回転
子RB2が結合されている。上述した第1の単位回転子
RA2と第2の単位回転子RB2との間には所定幅の環状
に形成した非磁性体11を介在させている。第1の単位
回転子RA2及び第2の単位回転子RB2は同一構造であ
って、2個の回転子磁極10A2、10B2が夫々回転子
軸8の軸方向に着磁された永久磁石9を挟持し固定され
ている。2個の回転子磁極10A2と10B2夫々の外周
には、固定子の各磁極に形成した極歯3k2の形状とピ
ッチに対応させた所定の形状とピッチで極歯10a2を
形成している。各極歯10a2の位置関係は、実施の形
態1と同様、また、後述するように、第1の回転子磁極
10A2の極歯10a2と第2の回転子磁極10B2の極
歯10a2とは、極歯10a2を形成したピッチの1/2
偏位させて結合させ、第1の単位回転子RA2と第2の
単位回転子RB2とは、極歯10a2を形成したピッチの
1/4偏位して結合されている。
【0038】次に、図15、図16を参照して固定子の
作成方法の例を説明する。図15に示すように、固定子
は環状の固定子鉄心2の内部に、先端部に所定数の極歯
3k2を等ピッチτS2で磁極の中心線に対して線対称に
形成した同一形状の磁極P2-Aと、先端部に磁極P2-Aと
同一形状同一個数の極歯3k2を等ピッチτS2で極歯ピ
ッチの1/4、即ち、τS2/4偏位させて形成した同
一形状の磁極P2-Bとを交互に各6個、総計で12個求
心状に形成した磁性材板(以下固定子鉄板と称す)SP
2を所定枚数極歯が重なるように積層して固定子S2の片
側半分を構成する。従って、上述した相互に隣接する磁
極P2-Aと磁極P2-Bとの間隔角度θS2は360°/1
2 即ち30度に形成されている。次に、上記の構成体
に対して磁極のピッチ、即ち30度回転し偏位させて、
上述と同一形状に形成した固定子鉄板SP2を上記と同
枚数、又はほぼ同枚数、極歯が重なるように積層して固
定子S2の残り片側半分を構成する。上述した固定子S2
は非磁性体11を挟んで形成した2個の単位回転子に対
向させるように形成するので、各単位回転子が夫々確実
に固定子の片半分に対向するように構成できるなら、半
分ずつを同一枚数にする必要はない。夫々の固定子鉄板
はプレスによる打ち抜き加工によって作成すれば良く、
各回転子を構成する回転子磁極も所定形状の磁性材板を
プレスによって打ち抜いた後所定枚数重ねて構成すれば
良い。
作成方法の例を説明する。図15に示すように、固定子
は環状の固定子鉄心2の内部に、先端部に所定数の極歯
3k2を等ピッチτS2で磁極の中心線に対して線対称に
形成した同一形状の磁極P2-Aと、先端部に磁極P2-Aと
同一形状同一個数の極歯3k2を等ピッチτS2で極歯ピ
ッチの1/4、即ち、τS2/4偏位させて形成した同
一形状の磁極P2-Bとを交互に各6個、総計で12個求
心状に形成した磁性材板(以下固定子鉄板と称す)SP
2を所定枚数極歯が重なるように積層して固定子S2の片
側半分を構成する。従って、上述した相互に隣接する磁
極P2-Aと磁極P2-Bとの間隔角度θS2は360°/1
2 即ち30度に形成されている。次に、上記の構成体
に対して磁極のピッチ、即ち30度回転し偏位させて、
上述と同一形状に形成した固定子鉄板SP2を上記と同
枚数、又はほぼ同枚数、極歯が重なるように積層して固
定子S2の残り片側半分を構成する。上述した固定子S2
は非磁性体11を挟んで形成した2個の単位回転子に対
向させるように形成するので、各単位回転子が夫々確実
に固定子の片半分に対向するように構成できるなら、半
分ずつを同一枚数にする必要はない。夫々の固定子鉄板
はプレスによる打ち抜き加工によって作成すれば良く、
各回転子を構成する回転子磁極も所定形状の磁性材板を
プレスによって打ち抜いた後所定枚数重ねて構成すれば
良い。
【0039】上述の方法によって形成された固定子の磁
極部の構造を図16(A)、(B)に示している。即
ち、図16(A)には図14に示す固定子S2を形成す
る極歯が対称位置に配置された所定の磁極3b1、3
b3、3b5、3b7、3b9、3b11の内の一つ例えば3
b1を示し、図16(B)には図16(A)に示す、前
記磁極の内の一つに隣接し極歯が非対称に配置された磁
極3b2、3b4、3b6、3b8、3b10、3b12の内の
一つ例えば3b2を示している。固定子S2は実施の形態
1同様、図16(A)に示す固定子S2の各磁極は、所
定数の極歯3k2を磁極に対して線対称に設けた半分P
2-Aと極歯3k2を極歯ピッチの1/4偏位させて磁極に
対して非対称に設けた半分P2-Bとによって形成されて
いる。一方、図16(B)に示す磁極は、磁極に対して
線対称に極歯3k2を設けた半分P2-Aと、磁極を極歯ピ
ッチの1/4偏位させて非対称に設けた半分P2-Bを図
16(A)に示した磁極とは反対側に形成している。
極部の構造を図16(A)、(B)に示している。即
ち、図16(A)には図14に示す固定子S2を形成す
る極歯が対称位置に配置された所定の磁極3b1、3
b3、3b5、3b7、3b9、3b11の内の一つ例えば3
b1を示し、図16(B)には図16(A)に示す、前
記磁極の内の一つに隣接し極歯が非対称に配置された磁
極3b2、3b4、3b6、3b8、3b10、3b12の内の
一つ例えば3b2を示している。固定子S2は実施の形態
1同様、図16(A)に示す固定子S2の各磁極は、所
定数の極歯3k2を磁極に対して線対称に設けた半分P
2-Aと極歯3k2を極歯ピッチの1/4偏位させて磁極に
対して非対称に設けた半分P2-Bとによって形成されて
いる。一方、図16(B)に示す磁極は、磁極に対して
線対称に極歯3k2を設けた半分P2-Aと、磁極を極歯ピ
ッチの1/4偏位させて非対称に設けた半分P2-Bを図
16(A)に示した磁極とは反対側に形成している。
【0040】図17は回転子を形成する各回転子磁極の
極歯の関係を拡大して示している。図17においては、
永久磁石9の着磁方向によって、第1の単位回転子RA
2の第1の回転子磁極10A2の極歯10a2と第2の単
位回転子RB2の第1の回転子磁極10A2の極歯10a
2とはN極に、第1の単位回転子RA2の第2の回転子磁
極10B2の極歯10a2と第2の単位回転子RB2の第
2の回転子磁極10B2の極歯10a2とはS極に着磁さ
れている。また、各回転子の磁極に設けた極歯10a2
のピッチをτR2とすると、第1の回転子磁極10A2の
極歯10a2と第2の回転子磁極10B2の極歯10a2
との間の間隔角度はτR2/2、第1の単位回転子RA2
の第1の回転子磁極10A2の極歯10a2と第2の単位
回転子RB2の第1の回転子磁極10A2の極歯10a2
との間隔角度、及び第1の単位回転子RA2の第2の回
転子磁極10B2の極歯10a2と第2の単位回転子RB
2の第2の回転子磁極10B2の極歯10a2との間隔角
度は、いずれもτR2/4に形成する。
極歯の関係を拡大して示している。図17においては、
永久磁石9の着磁方向によって、第1の単位回転子RA
2の第1の回転子磁極10A2の極歯10a2と第2の単
位回転子RB2の第1の回転子磁極10A2の極歯10a
2とはN極に、第1の単位回転子RA2の第2の回転子磁
極10B2の極歯10a2と第2の単位回転子RB2の第
2の回転子磁極10B2の極歯10a2とはS極に着磁さ
れている。また、各回転子の磁極に設けた極歯10a2
のピッチをτR2とすると、第1の回転子磁極10A2の
極歯10a2と第2の回転子磁極10B2の極歯10a2
との間の間隔角度はτR2/2、第1の単位回転子RA2
の第1の回転子磁極10A2の極歯10a2と第2の単位
回転子RB2の第1の回転子磁極10A2の極歯10a2
との間隔角度、及び第1の単位回転子RA2の第2の回
転子磁極10B2の極歯10a2と第2の単位回転子RB
2の第2の回転子磁極10B2の極歯10a2との間隔角
度は、いずれもτR2/4に形成する。
【0041】上記構造の固定子と回転子との各極歯構成
は、実施の形態1に示した(4-1)式、(4-2)式、(4-
3)式に対して本実施の形態を対応させて、符号τR1を
τR2に、符号τS1をτS2に変換させた下記(12-1)
式、(12-2)式、(12-3)式夫々の条件において、図
6、図7、図8を参照して固定子の磁極に形成する極歯
と回転子磁極に形成する極歯との関係が示される。 τR2=τS2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(12-1) 0.75τR2≦τS2<τR2 ・・・・・・・・・・・・・・(12-2) τR2<τS2≦1.25τR2 ・・・・・・・・・・・・・・(12-3)
は、実施の形態1に示した(4-1)式、(4-2)式、(4-
3)式に対して本実施の形態を対応させて、符号τR1を
τR2に、符号τS1をτS2に変換させた下記(12-1)
式、(12-2)式、(12-3)式夫々の条件において、図
6、図7、図8を参照して固定子の磁極に形成する極歯
と回転子磁極に形成する極歯との関係が示される。 τR2=τS2・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(12-1) 0.75τR2≦τS2<τR2 ・・・・・・・・・・・・・・(12-2) τR2<τS2≦1.25τR2 ・・・・・・・・・・・・・・(12-3)
【0042】即ち、固定子と回転子との各極歯の相互位
置関係は、実施の形態1について図6、図7、図8によ
って説明した状況と同一なので図示は省略するが、図
6、図7、図8に示した各符号を、固定子の所定の磁極
の極歯対称部3a1-1、3a1-2を夫々3a2-1、3a2-2
に、極歯非対称部3b1-1、3b1-2を夫々3b2-1、3
b2-2に、固定子の磁極のピッチθS1=360°/6を
θS2=360°/12に、固定子の極歯のピッチτS1
をτS2に、第1の単位回転子RA1-1、RA1-2、RA
1-3を夫々RA2-1、RA2-2、RA2-3に、第2の単位回
転子RB1をRB2に、第1の回転子磁極10A1-1、1
0A1-2、10A1-3を夫々10A2-1、10A2-2、10
A2-3に、回転子の極歯のピッチτR1-1、τR1-2、τ
R1-3を夫々、τR2-1、τR2-2、τR2-3に、固定子の
所定の磁極の極歯と回転子の極歯の位置が一致した状態
で、隣接する固定子の極歯と回転子の極歯との間隔角度
α1- 1、α1-2、α1-3をα2-1、α2-2、α2-3に、夫々置
換することによって、そのまま利用できる。
置関係は、実施の形態1について図6、図7、図8によ
って説明した状況と同一なので図示は省略するが、図
6、図7、図8に示した各符号を、固定子の所定の磁極
の極歯対称部3a1-1、3a1-2を夫々3a2-1、3a2-2
に、極歯非対称部3b1-1、3b1-2を夫々3b2-1、3
b2-2に、固定子の磁極のピッチθS1=360°/6を
θS2=360°/12に、固定子の極歯のピッチτS1
をτS2に、第1の単位回転子RA1-1、RA1-2、RA
1-3を夫々RA2-1、RA2-2、RA2-3に、第2の単位回
転子RB1をRB2に、第1の回転子磁極10A1-1、1
0A1-2、10A1-3を夫々10A2-1、10A2-2、10
A2-3に、回転子の極歯のピッチτR1-1、τR1-2、τ
R1-3を夫々、τR2-1、τR2-2、τR2-3に、固定子の
所定の磁極の極歯と回転子の極歯の位置が一致した状態
で、隣接する固定子の極歯と回転子の極歯との間隔角度
α1- 1、α1-2、α1-3をα2-1、α2-2、α2-3に、夫々置
換することによって、そのまま利用できる。
【0043】本実施の形態に示す6相12極モータにお
いては、固定子の極歯と回転子の極歯とのピッチの関係
が(12-1)式で示される場合、回転子磁極の極歯の数を
(2)式において、m=2とした下記(13)式で示さ
れる条件を満足させると、固定子の所定の磁極で、この
磁極の極歯と回転子の極歯とを一致させた場合に隣接す
る固定子の磁極の極歯と回転子の極歯との間の間隔角度
α2-1はτR2-1/12になる。 Z2-1=12n+2 もしくはZ2-1=12n+4・・・・・・(13) 但し、Z2-1は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。また、固定子の極歯と
回転子の極歯とのピッチの関係が(12-2)式で示される
場合、回転子磁極の極歯の数を(2)式においてm=2
とした下記(14)式で示される条件を満足させると、
固定子の所定の磁極で、この磁極の極歯と回転子の極歯
とを一致させた場合に隣接する固定子の磁極の極歯と回
転子の極歯との間の間隔角度α2-2はτR2-2/12にな
る。 Z2-2=12n+2 もしくはZ2-2=12n+4・・・・・・・・・(14) 但し、Z2-2は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
いては、固定子の極歯と回転子の極歯とのピッチの関係
が(12-1)式で示される場合、回転子磁極の極歯の数を
(2)式において、m=2とした下記(13)式で示さ
れる条件を満足させると、固定子の所定の磁極で、この
磁極の極歯と回転子の極歯とを一致させた場合に隣接す
る固定子の磁極の極歯と回転子の極歯との間の間隔角度
α2-1はτR2-1/12になる。 Z2-1=12n+2 もしくはZ2-1=12n+4・・・・・・(13) 但し、Z2-1は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。また、固定子の極歯と
回転子の極歯とのピッチの関係が(12-2)式で示される
場合、回転子磁極の極歯の数を(2)式においてm=2
とした下記(14)式で示される条件を満足させると、
固定子の所定の磁極で、この磁極の極歯と回転子の極歯
とを一致させた場合に隣接する固定子の磁極の極歯と回
転子の極歯との間の間隔角度α2-2はτR2-2/12にな
る。 Z2-2=12n+2 もしくはZ2-2=12n+4・・・・・・・・・(14) 但し、Z2-2は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
【0044】また、固定子の極歯と回転子の極歯とのピ
ッチの関係が(12-3)式で示される場合、回転子磁極の
極歯の数を(2)式においてm=2とした、下記(1
5)式で示される条件を満足させると、固定子の所定の
磁極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致させた
場合に隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯との
間の間隔角度α2-3はτR2-3/12になる。 Z2-3=12n+2 もしくはZ2-3=12n+4・・・・・・(15) 但し、Z2-3は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
ッチの関係が(12-3)式で示される場合、回転子磁極の
極歯の数を(2)式においてm=2とした、下記(1
5)式で示される条件を満足させると、固定子の所定の
磁極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致させた
場合に隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯との
間の間隔角度α2-3はτR2-3/12になる。 Z2-3=12n+2 もしくはZ2-3=12n+4・・・・・・(15) 但し、Z2-3は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
【0045】図18に示す表2に、本実施の形態のモー
タにおいて、上述したnを1から変化させた条件におけ
る各回転子磁極の極歯の歯数(Zで記す)と、このモー
タのステップ角との関係を示している。即ち、歯数Zが
12n+2の場合と12n+4の場合において、夫々n
を1から順次増加した場合のステップ角を縦方向に示し
ている。図19は、本実施の形態におけるモノファイラ
巻線の接続状態を示している。図19において、A、
A′は巻線4b1と巻線4b7とを直列接続した回路の引
出線、以下、同様にD、D′は巻線4b2と巻線4b8と
を、B、B′は巻線4b3と巻線4b9とを、E、E′は
巻線4b4と巻線4b10とを、C、C′は巻線4b 5と巻
線4b11とを、F、F′は巻線4b6と巻線4b12とを
夫々直列接続した回路の引出線であって、これらの各端
子に駆動用のパルス出力回路が接続される。
タにおいて、上述したnを1から変化させた条件におけ
る各回転子磁極の極歯の歯数(Zで記す)と、このモー
タのステップ角との関係を示している。即ち、歯数Zが
12n+2の場合と12n+4の場合において、夫々n
を1から順次増加した場合のステップ角を縦方向に示し
ている。図19は、本実施の形態におけるモノファイラ
巻線の接続状態を示している。図19において、A、
A′は巻線4b1と巻線4b7とを直列接続した回路の引
出線、以下、同様にD、D′は巻線4b2と巻線4b8と
を、B、B′は巻線4b3と巻線4b9とを、E、E′は
巻線4b4と巻線4b10とを、C、C′は巻線4b 5と巻
線4b11とを、F、F′は巻線4b6と巻線4b12とを
夫々直列接続した回路の引出線であって、これらの各端
子に駆動用のパルス出力回路が接続される。
【0046】上述した構成のモータの駆動は、実施の形
態1で図11によって示したフローと同一のフローによ
って実行される。従って、その動作は実施の形態1の説
明で図12に示した展開図に上述した段落33乃至44
の説明を参照して固定子の磁極を6極分追加し、回転子
の磁極の位置を固定子の磁極の位置に対応させて記載す
ることによって同様に示され、図11に示したフローに
従って、各引出線に順次パルス電流を供給するごとにス
テップ角であるτR2/12ずつ歩進し回転を継続す
る。
態1で図11によって示したフローと同一のフローによ
って実行される。従って、その動作は実施の形態1の説
明で図12に示した展開図に上述した段落33乃至44
の説明を参照して固定子の磁極を6極分追加し、回転子
の磁極の位置を固定子の磁極の位置に対応させて記載す
ることによって同様に示され、図11に示したフローに
従って、各引出線に順次パルス電流を供給するごとにス
テップ角であるτR2/12ずつ歩進し回転を継続す
る。
【0047】実施の形態3:次に、本発明を10相10
極モータ(インナロータ形ハイブリッド形ステッピング
モータ)に適用した実施の形態を図20乃至図27によ
って説明する。実施の形態1、実施の形態2で6相6極
モータ又は6相12極モータについて説明した内容を1
0相10極モータに転換して容易に理解できる事項につ
いては、その図示説明は省略する。また、実施の形態1
で示した要素機能に相当する要素機能は同一符号を付す
か符号のサフィックスを変えて示し、詳細説明は省略す
る。動作については、例えば、各巻線に対する駆動電流
の印加による働き等は磁極を展開した図6、図7、図8
等を参照し、磁極や極歯のピッチ等に対応させてステッ
プ角の違いを理解すれば良い。
極モータ(インナロータ形ハイブリッド形ステッピング
モータ)に適用した実施の形態を図20乃至図27によ
って説明する。実施の形態1、実施の形態2で6相6極
モータ又は6相12極モータについて説明した内容を1
0相10極モータに転換して容易に理解できる事項につ
いては、その図示説明は省略する。また、実施の形態1
で示した要素機能に相当する要素機能は同一符号を付す
か符号のサフィックスを変えて示し、詳細説明は省略す
る。動作については、例えば、各巻線に対する駆動電流
の印加による働き等は磁極を展開した図6、図7、図8
等を参照し、磁極や極歯のピッチ等に対応させてステッ
プ角の違いを理解すれば良い。
【0048】図20は10相10極モータの縦断正面
図、図21は図20のX−X′断面を示している。図2
0、図21において、S3は後述する磁極の回転子軸方
向の1/2、又はほぼ1/2の幅単位で極歯を極歯形成
ピッチの1/4偏位させた固定子である。固定子S3は
固定子鉄心2の内方向に10個の磁極3c1乃至3c10
が等しい角度間隔で求心状に形成されていて、各磁極は
交互に極歯の形成位置を交差させている。即ち、各磁極
の先端部には所定の数の極歯3k3が等しいピッチで形
成されていて、磁極3c1、3c3、3c5、3c7、3c
9には、極歯を磁極に対して線対称に設けた半分と非対
称に設けた半分を軸方向に形成し、磁極3c2、3c4、
3c6、3c8、3c10には、上記の磁極とは反対並びに
磁極に対して線対称に設けた半分と非対称に設けた半分
を設けている。なお、上記各磁極には、巻線4c1乃至
4c10が巻き回されている。
図、図21は図20のX−X′断面を示している。図2
0、図21において、S3は後述する磁極の回転子軸方
向の1/2、又はほぼ1/2の幅単位で極歯を極歯形成
ピッチの1/4偏位させた固定子である。固定子S3は
固定子鉄心2の内方向に10個の磁極3c1乃至3c10
が等しい角度間隔で求心状に形成されていて、各磁極は
交互に極歯の形成位置を交差させている。即ち、各磁極
の先端部には所定の数の極歯3k3が等しいピッチで形
成されていて、磁極3c1、3c3、3c5、3c7、3c
9には、極歯を磁極に対して線対称に設けた半分と非対
称に設けた半分を軸方向に形成し、磁極3c2、3c4、
3c6、3c8、3c10には、上記の磁極とは反対並びに
磁極に対して線対称に設けた半分と非対称に設けた半分
を設けている。なお、上記各磁極には、巻線4c1乃至
4c10が巻き回されている。
【0049】回転子軸8には、固定子S3の内面との間
に所定間隙をあけて第1の単位回転子RA3が結合され
ており、固定子S3の他の半分に対向させた位置に固定
子S3の内面との間に所定間隙をあけて第2の単位回転
子RB3が結合されている。上述した第1の単位回転子
RA3と第2の単位回転子RB3との間には所定幅の環状
に形成した非磁性体11を介在させている。第1の単位
回転子RA3及び第2の単位回転子RB3は同一構造であ
って、2個の回転子磁極10A3、10B3が夫々回転子
軸8の軸方向に着磁された永久磁石9を挟持し、固定さ
れている。2個の回転子磁極10A3と10B3夫々の外
周には、固定子の各磁極に形成した極歯3k3の形状と
ピッチに対応させた所定の形状とピッチで極歯10a3
を形成している。各極歯10a3の位置関係は、後述す
るように第1の回転子磁極10A3の極歯10a3と第2
の回転子磁極10B3の極歯10a3とは、極歯10a 3
を形成したピッチの1/2偏位させて結合させ、第1の
単位回転子RA3と第2の単位回転子RB3とは、極歯1
0a3を形成したピッチの1/4偏位して結合されてい
る。
に所定間隙をあけて第1の単位回転子RA3が結合され
ており、固定子S3の他の半分に対向させた位置に固定
子S3の内面との間に所定間隙をあけて第2の単位回転
子RB3が結合されている。上述した第1の単位回転子
RA3と第2の単位回転子RB3との間には所定幅の環状
に形成した非磁性体11を介在させている。第1の単位
回転子RA3及び第2の単位回転子RB3は同一構造であ
って、2個の回転子磁極10A3、10B3が夫々回転子
軸8の軸方向に着磁された永久磁石9を挟持し、固定さ
れている。2個の回転子磁極10A3と10B3夫々の外
周には、固定子の各磁極に形成した極歯3k3の形状と
ピッチに対応させた所定の形状とピッチで極歯10a3
を形成している。各極歯10a3の位置関係は、後述す
るように第1の回転子磁極10A3の極歯10a3と第2
の回転子磁極10B3の極歯10a3とは、極歯10a 3
を形成したピッチの1/2偏位させて結合させ、第1の
単位回転子RA3と第2の単位回転子RB3とは、極歯1
0a3を形成したピッチの1/4偏位して結合されてい
る。
【0050】図22によって、10相10極モータに適
用する固定子の作成方法の例を説明する。固定子は環状
の固定子鉄心2の内部に、先端部に所定数の極歯3k3
を等ピッチτS3で磁極の中心線に対して線対称に形成
した同一形状の磁極P3-Aと、先端部に磁極P3-Aと同一
形状、同一個数の極歯3k3を等τS3ピッチで極歯ピッ
チの1/4即ち、τS3/4偏位させて形成した同一形
状の磁極P3-Bとを交互に各5個、総計で10個求心状
に形成した磁性材板(以下固定子鉄板と称す)SP3を
所定枚数極歯が重なるように積層して固定子S3の片側
半分を構成する。従って、上述した相互に隣接する磁極
P3-Aと磁極P3-Bとの間隔角度θS3は360°/10
即ち36度に形成されている。次に、上記の構成体に
対して磁極のピッチ、即ち36度回転し偏位させて、上
述と同一形状に形成した固定子鉄板SP3を上記と同枚
数、又はほぼ同枚数、極歯が重なるように積層して固定
子S3の残り片側半分を構成する。固定子S3は実施の形
態1又は実施の形態2同様、また、後述するように非磁
性体11を挟んで形成した2個の単位回転子に対向させ
るように形成するので、各単位回転子が夫々確実に固定
子の片半分に対向するように構成できるなら、半分ずつ
を同一枚数にする必要はない。夫々の固定子鉄板はプレ
スによる打ち抜き加工によって作成すれば良く、各回転
子を構成する回転子磁極も所定形状の磁性材板をプレス
によって打ち抜いた後所定枚数重ねて構成すれば良い。
用する固定子の作成方法の例を説明する。固定子は環状
の固定子鉄心2の内部に、先端部に所定数の極歯3k3
を等ピッチτS3で磁極の中心線に対して線対称に形成
した同一形状の磁極P3-Aと、先端部に磁極P3-Aと同一
形状、同一個数の極歯3k3を等τS3ピッチで極歯ピッ
チの1/4即ち、τS3/4偏位させて形成した同一形
状の磁極P3-Bとを交互に各5個、総計で10個求心状
に形成した磁性材板(以下固定子鉄板と称す)SP3を
所定枚数極歯が重なるように積層して固定子S3の片側
半分を構成する。従って、上述した相互に隣接する磁極
P3-Aと磁極P3-Bとの間隔角度θS3は360°/10
即ち36度に形成されている。次に、上記の構成体に
対して磁極のピッチ、即ち36度回転し偏位させて、上
述と同一形状に形成した固定子鉄板SP3を上記と同枚
数、又はほぼ同枚数、極歯が重なるように積層して固定
子S3の残り片側半分を構成する。固定子S3は実施の形
態1又は実施の形態2同様、また、後述するように非磁
性体11を挟んで形成した2個の単位回転子に対向させ
るように形成するので、各単位回転子が夫々確実に固定
子の片半分に対向するように構成できるなら、半分ずつ
を同一枚数にする必要はない。夫々の固定子鉄板はプレ
スによる打ち抜き加工によって作成すれば良く、各回転
子を構成する回転子磁極も所定形状の磁性材板をプレス
によって打ち抜いた後所定枚数重ねて構成すれば良い。
【0051】上述の方法によって形成された固定子の磁
極部の構造は、図23(A)、(B)のように構成され
ている。即ち、図23(A)に示す固定子S3の磁極
は、所定数の極歯3k3を磁極に対して線対称に設けた
半分P3-Aと極歯3k3を極歯ピッチの1/4偏位させ磁
極に対して非対称に設けた半分P3-Bとによって形成さ
れている。一方、同図(B)に示す磁極は、磁極に対し
て線対称に極歯3k3を設けた半分P3-Aと、磁極を極歯
ピッチの1/4偏位させて非対称に設けた半分P3-Bを
同図(A)に示した磁極とは反対側に形成している。
極部の構造は、図23(A)、(B)のように構成され
ている。即ち、図23(A)に示す固定子S3の磁極
は、所定数の極歯3k3を磁極に対して線対称に設けた
半分P3-Aと極歯3k3を極歯ピッチの1/4偏位させ磁
極に対して非対称に設けた半分P3-Bとによって形成さ
れている。一方、同図(B)に示す磁極は、磁極に対し
て線対称に極歯3k3を設けた半分P3-Aと、磁極を極歯
ピッチの1/4偏位させて非対称に設けた半分P3-Bを
同図(A)に示した磁極とは反対側に形成している。
【0052】図24は回転子を形成する各回転子磁極の
極歯の関係を拡大して示している。図24においては、
永久磁石9の着磁方向によって、第1の単位回転子RA
3の第1の回転子磁極10A3の極歯10a3と第2の単
位回転子RB3の第1の回転子磁極10A3の極歯10a
3とはN極に、第1の単位回転子RA3の第2の回転子磁
極10B3の極歯10a3と第2の単位回転子RB3の第
2の回転子磁極10B3の極歯10a3とはS極に着磁さ
れている。また、各回転子の磁極に設けた極歯10a3
のピッチをτR3とすると、第1の回転子磁極10A3の
極歯10a3と第2の回転子磁極10B3の極歯10a3
との間の間隔角度はτR3/2、第1の単位回転子RA3
の第1の回転子磁極10A3の極歯10a3と第2の単位
回転子RB3の第1の回転子磁極10A3の極歯10a3
との間隔角度、及び第1の単位回転子RA3の第2の回
転子磁極10B3の極歯10a3と第2の単位回転子RB
3の第2の回転子磁極10B3の極歯10a3との間隔角
度は、いずれもτR3/4に形成する。
極歯の関係を拡大して示している。図24においては、
永久磁石9の着磁方向によって、第1の単位回転子RA
3の第1の回転子磁極10A3の極歯10a3と第2の単
位回転子RB3の第1の回転子磁極10A3の極歯10a
3とはN極に、第1の単位回転子RA3の第2の回転子磁
極10B3の極歯10a3と第2の単位回転子RB3の第
2の回転子磁極10B3の極歯10a3とはS極に着磁さ
れている。また、各回転子の磁極に設けた極歯10a3
のピッチをτR3とすると、第1の回転子磁極10A3の
極歯10a3と第2の回転子磁極10B3の極歯10a3
との間の間隔角度はτR3/2、第1の単位回転子RA3
の第1の回転子磁極10A3の極歯10a3と第2の単位
回転子RB3の第1の回転子磁極10A3の極歯10a3
との間隔角度、及び第1の単位回転子RA3の第2の回
転子磁極10B3の極歯10a3と第2の単位回転子RB
3の第2の回転子磁極10B3の極歯10a3との間隔角
度は、いずれもτR3/4に形成する。
【0053】上記構造の固定子と回転子との各極歯構成
は、実施の形態1に示した(4-1)式、(4-2)式、(4-
3)式に対して本実施の形態を対応させて、符号τR1を
τR3に、符号τS1をτS3に変換させた下記(16-1)
式、(16-2)式、(16-3)式夫々の条件において、図
6、図7、図8を参照して固定子の磁極に形成する極歯
と回転子磁極に形成する極歯との関係が示される。 τR3=τS3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(16-1) 0.75τR3≦τS3<τR3 ・・・・・・・・・・・・・(16-2) τR3<τS3≦1.25τR3 ・・・・・・・・・・・・・(16-3)
は、実施の形態1に示した(4-1)式、(4-2)式、(4-
3)式に対して本実施の形態を対応させて、符号τR1を
τR3に、符号τS1をτS3に変換させた下記(16-1)
式、(16-2)式、(16-3)式夫々の条件において、図
6、図7、図8を参照して固定子の磁極に形成する極歯
と回転子磁極に形成する極歯との関係が示される。 τR3=τS3・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(16-1) 0.75τR3≦τS3<τR3 ・・・・・・・・・・・・・(16-2) τR3<τS3≦1.25τR3 ・・・・・・・・・・・・・(16-3)
【0054】即ち、固定子と回転子との各極歯の相互位
置関係は、実施の形態1について図6、図7、図8によ
って説明した状況と同一なので図示は省略するが、図
6、図7、図8に示した各符号を、固定子の所定の磁極
の極歯対称部3a1-1、3a1-2を夫々3a3-1、3a3-2
に、極歯非対称部3b1-1、3b1-2を夫々3b3-1、3
b3-2に、固定子の磁極のピッチθS1=360°/6を
θS3=360°/10に、固定子の極歯のピッチτS1
をτS3に、第1の単位回転子RA1-1、RA1-2、RA
1-3を夫々RA3-1、RA3-2、RA3-3に、第2の単位回
転子RB1をRB3に、第1の回転子磁極10A1-1、1
0A1-2、10A1-3を夫々10A3-1、10A3-2、10
A3-3に、回転子の極歯のピッチτR1-1、τR1-2、τ
R1-3を夫々、τR3-1、τR3-2、τR3-3に、固定子の
所定の磁極の極歯と回転子の極歯の位置が一致した状態
で、隣接する固定子の極歯と回転子の極歯との間隔角度
α1- 1、α1-2、α1-3をα3-1、α3-2、α3-3に、夫々置
換することによって、そのまま利用できる。
置関係は、実施の形態1について図6、図7、図8によ
って説明した状況と同一なので図示は省略するが、図
6、図7、図8に示した各符号を、固定子の所定の磁極
の極歯対称部3a1-1、3a1-2を夫々3a3-1、3a3-2
に、極歯非対称部3b1-1、3b1-2を夫々3b3-1、3
b3-2に、固定子の磁極のピッチθS1=360°/6を
θS3=360°/10に、固定子の極歯のピッチτS1
をτS3に、第1の単位回転子RA1-1、RA1-2、RA
1-3を夫々RA3-1、RA3-2、RA3-3に、第2の単位回
転子RB1をRB3に、第1の回転子磁極10A1-1、1
0A1-2、10A1-3を夫々10A3-1、10A3-2、10
A3-3に、回転子の極歯のピッチτR1-1、τR1-2、τ
R1-3を夫々、τR3-1、τR3-2、τR3-3に、固定子の
所定の磁極の極歯と回転子の極歯の位置が一致した状態
で、隣接する固定子の極歯と回転子の極歯との間隔角度
α1- 1、α1-2、α1-3をα3-1、α3-2、α3-3に、夫々置
換することによって、そのまま利用できる。
【0055】本実施の形態に示す10相10極モータに
おいては、固定子の極歯と回転子の極歯とのピッチの関
係が(16-1)式で示される場合、回転子磁極の極歯の数
を(3)式においてm=1で示したように、下記(1
7)式で示される条件を満足させると固定子の所定の磁
極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致させた場
合に隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯との間
の間隔角度α3-1はτR3 -1/20になる。 Z3-1=10n+2 もしくはZ3-1=10n+3・・・・・(17) 但し、Z3-1は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
おいては、固定子の極歯と回転子の極歯とのピッチの関
係が(16-1)式で示される場合、回転子磁極の極歯の数
を(3)式においてm=1で示したように、下記(1
7)式で示される条件を満足させると固定子の所定の磁
極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致させた場
合に隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯との間
の間隔角度α3-1はτR3 -1/20になる。 Z3-1=10n+2 もしくはZ3-1=10n+3・・・・・(17) 但し、Z3-1は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
【0056】また、固定子の極歯と回転子の極歯とのピ
ッチの関係が(16-2)式で示される場合、回転子磁極の
極歯の数を(3)式においてm=1で示したように、下
記(18)式で示される条件を満足させると固定子の所
定の磁極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致さ
せた場合に隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯
との間の間隔角度α3-2はτR3-2/20になる。 Z3-2=10n+2 もしくはZ3-2=10n+3・・・・・・・(18) 但し、Z3-2は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
ッチの関係が(16-2)式で示される場合、回転子磁極の
極歯の数を(3)式においてm=1で示したように、下
記(18)式で示される条件を満足させると固定子の所
定の磁極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致さ
せた場合に隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯
との間の間隔角度α3-2はτR3-2/20になる。 Z3-2=10n+2 もしくはZ3-2=10n+3・・・・・・・(18) 但し、Z3-2は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
【0057】また、固定子の極歯と回転子の極歯とのピ
ッチの関係が(16-3)式で示される場合、回転子磁極の
極歯の数を(3)式においてm=1で示したように、下
記(19)式で示される条件を満足させると、固定子の
所定の磁極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致
させた場合に隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極
歯との間の間隔角度α3-3はτR3-3/20になる。 Z3-3=10n+2 もしくはZ3-3=10n+3・・・・・・・(19) 但し、Z3-3は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
ッチの関係が(16-3)式で示される場合、回転子磁極の
極歯の数を(3)式においてm=1で示したように、下
記(19)式で示される条件を満足させると、固定子の
所定の磁極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致
させた場合に隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極
歯との間の間隔角度α3-3はτR3-3/20になる。 Z3-3=10n+2 もしくはZ3-3=10n+3・・・・・・・(19) 但し、Z3-3は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
【0058】図25に示す表3は、本実施の形態のモー
タにおいて、上述したnを1から変化させた条件におけ
る各回転子磁極の極歯の歯数(Zと記す)と、このモー
タのステップ角との関係例を示している。即ち、歯数Z
が10n+2の場合と10n+3の場合において、夫々
nを1から順次増加した場合のステップ角を縦方向に示
している。
タにおいて、上述したnを1から変化させた条件におけ
る各回転子磁極の極歯の歯数(Zと記す)と、このモー
タのステップ角との関係例を示している。即ち、歯数Z
が10n+2の場合と10n+3の場合において、夫々
nを1から順次増加した場合のステップ角を縦方向に示
している。
【0059】図26は、本実施の形態におけるモノファ
イラ巻線の接続状態を示している。図26において、
A、A′は巻線4c1の引出線、F、F′は巻線4c2の
引出線、B、B′は巻線4c3の引出線、G、G′は巻
線4c4の引出線、C、C′は巻線4c5の引出線、H、
H′は巻線4c6の引出線、D、D′は巻線4c7の引出
線、I、I′は巻線4c8の引出線、E、E′は巻線4
c9の引出線、J、J′は巻線4c10の引出線であっ
て、これらの各端子に駆動用の励磁電流出力回路が接続
される。
イラ巻線の接続状態を示している。図26において、
A、A′は巻線4c1の引出線、F、F′は巻線4c2の
引出線、B、B′は巻線4c3の引出線、G、G′は巻
線4c4の引出線、C、C′は巻線4c5の引出線、H、
H′は巻線4c6の引出線、D、D′は巻線4c7の引出
線、I、I′は巻線4c8の引出線、E、E′は巻線4
c9の引出線、J、J′は巻線4c10の引出線であっ
て、これらの各端子に駆動用の励磁電流出力回路が接続
される。
【0060】上述した構成のモータの駆動は実施の形態
1、実施の形態2において、図11によって示したフロ
ーと同様、図27に示すフローによって実行される。図
27において、横軸には動作ステップの流れ(シーケン
ス)をステップ1からステップ22までを示し、ステッ
プ23以降の図示を省略している。縦方向には前述した
各引出線を示し、各引出線を示す横軸には各ステップに
対応させてパルス電流を供給するタイミングを四辺形で
示している。各引出線を示す横線の上側に示す四辺形
は、例えば引出線Aから引出線A′へ電流を流し、各引
出線を示す横線の下側に示す四辺形は、引出線A′から
引出線Aへ電流を流すことを示している。従って、図2
7に示すように各引出線に順次パルス電流を流すことに
よって、このモータは前述したステップ角ずつ歩進し回
転する。即ち、その動作は実施の形態1の説明で図12
に示した展開図を、上述した段落46乃至58の説明を
参照して固定子の磁極を10極に変換し、回転子の磁極
の位置を固定子の磁極の位置に対応させて記載すること
によって同様に示され、図27に示したフローに従っ
て、各引出線に順次パルス電流を供給するごとにステッ
プ角であるτR3/20ずつ回転を継続し、20パルス
で極歯1ピッチ分回転する。
1、実施の形態2において、図11によって示したフロ
ーと同様、図27に示すフローによって実行される。図
27において、横軸には動作ステップの流れ(シーケン
ス)をステップ1からステップ22までを示し、ステッ
プ23以降の図示を省略している。縦方向には前述した
各引出線を示し、各引出線を示す横軸には各ステップに
対応させてパルス電流を供給するタイミングを四辺形で
示している。各引出線を示す横線の上側に示す四辺形
は、例えば引出線Aから引出線A′へ電流を流し、各引
出線を示す横線の下側に示す四辺形は、引出線A′から
引出線Aへ電流を流すことを示している。従って、図2
7に示すように各引出線に順次パルス電流を流すことに
よって、このモータは前述したステップ角ずつ歩進し回
転する。即ち、その動作は実施の形態1の説明で図12
に示した展開図を、上述した段落46乃至58の説明を
参照して固定子の磁極を10極に変換し、回転子の磁極
の位置を固定子の磁極の位置に対応させて記載すること
によって同様に示され、図27に示したフローに従っ
て、各引出線に順次パルス電流を供給するごとにステッ
プ角であるτR3/20ずつ回転を継続し、20パルス
で極歯1ピッチ分回転する。
【0061】実施の形態4:次に、本発明を10相20
極モータ(インナロータ形ハイブリッド形ステッピング
モータ)に適用した実施の形態を図28乃至図34によ
って説明する。実施の形態1乃至実施の形態3で6相6
極モータ、6相12極モータ、10相10極モータにつ
いて説明した内容を10相20極モータに転換し、容易
に理解できる事項は、その図示説明は省略する。動作に
ついては、例えば各巻線に対する駆動電流の供給による
働き等は磁極を展開した図6、図7、図8等を参照し、
磁極や極歯のピッチ等に対応させてステップ角の違いを
理解すれば良い。また、各図については、実施の形態1
の構成要素と対応する構成要素は同一の符号を使用する
かサフィックスを変えて示し、説明は省略する。
極モータ(インナロータ形ハイブリッド形ステッピング
モータ)に適用した実施の形態を図28乃至図34によ
って説明する。実施の形態1乃至実施の形態3で6相6
極モータ、6相12極モータ、10相10極モータにつ
いて説明した内容を10相20極モータに転換し、容易
に理解できる事項は、その図示説明は省略する。動作に
ついては、例えば各巻線に対する駆動電流の供給による
働き等は磁極を展開した図6、図7、図8等を参照し、
磁極や極歯のピッチ等に対応させてステップ角の違いを
理解すれば良い。また、各図については、実施の形態1
の構成要素と対応する構成要素は同一の符号を使用する
かサフィックスを変えて示し、説明は省略する。
【0062】図28は10相20極モータの縦断正面
図、図29は図28のX−X′断面を示している。図2
8、図29において、S4 は固定子であって、固定子鉄
心2の内方向に20個の磁極3d1乃至3d20が等しい
角度間隔で求心状に形成されていて、各磁極は交互に極
歯の形成形状を交差させている。即ち、各磁極の先端部
には所定の数の極歯3k4が等しいピッチで形成されて
いて、磁極3d1、3d3、3d5、3d7、3d9、3d
11、3d13、3d15、3d17、3d19には、極歯を磁極
に対して線対称に設けた半分と非対称に設けた半分を軸
方向同一側に形成し、磁極3d2、3d4、3d6、3
d8、3d10、3d12、3d14、3d16、3d18、3d
20には、上記の磁極とは軸の反対方向側に磁極に対して
線対称に設けた半分と非対称に設けた半分を設けてい
る。上記各磁極には、巻線4d1乃至4d20が夫々巻き
回されている。また、各磁極の先端部には、このモータ
の構造特性に対応した数の極歯3k4が等しい角度間隔
で形成されている。
図、図29は図28のX−X′断面を示している。図2
8、図29において、S4 は固定子であって、固定子鉄
心2の内方向に20個の磁極3d1乃至3d20が等しい
角度間隔で求心状に形成されていて、各磁極は交互に極
歯の形成形状を交差させている。即ち、各磁極の先端部
には所定の数の極歯3k4が等しいピッチで形成されて
いて、磁極3d1、3d3、3d5、3d7、3d9、3d
11、3d13、3d15、3d17、3d19には、極歯を磁極
に対して線対称に設けた半分と非対称に設けた半分を軸
方向同一側に形成し、磁極3d2、3d4、3d6、3
d8、3d10、3d12、3d14、3d16、3d18、3d
20には、上記の磁極とは軸の反対方向側に磁極に対して
線対称に設けた半分と非対称に設けた半分を設けてい
る。上記各磁極には、巻線4d1乃至4d20が夫々巻き
回されている。また、各磁極の先端部には、このモータ
の構造特性に対応した数の極歯3k4が等しい角度間隔
で形成されている。
【0063】回転子軸8には、固定子S4の内面との間
に所定間隙をあけて第1の単位回転子RA4が結合され
ており、固定子S4の他の半分に対向させた位置に固定
子S4の内面との間に所定間隙をあけて第2の単位回転
子RB4が結合されている。上述した第1の単位回転子
RA4と第2の単位回転子RB4との間には所定幅の環状
形状に形成した非磁性体11を介在させている。第1の
単位回転子RA4及び第2の単位回転子RB4は同一構造
であって、2個の回転子磁極10A4、10B4が夫々回
転子軸8の軸方向に着磁された永久磁石9を挟持し、固
定されている。2個の回転子磁極10A4と10B4夫々
の外周には、固定子の各磁極に形成した極歯3k4の形
状とピッチに対応させた所定の形状とピッチで極歯10
a4を形成している。各極歯10a4の位置関係は後述す
るように、第1の回転子磁極10A4の極歯10a4と第
2の回転子磁極10B4の極歯10a4とは、極歯10a
4を形成したピッチの1/2偏位させて結合させ、第1
の単位回転子RA4と第2の単位回転子RB4とは、極歯
10a4を形成したピッチの1/4偏位して結合されて
いる。
に所定間隙をあけて第1の単位回転子RA4が結合され
ており、固定子S4の他の半分に対向させた位置に固定
子S4の内面との間に所定間隙をあけて第2の単位回転
子RB4が結合されている。上述した第1の単位回転子
RA4と第2の単位回転子RB4との間には所定幅の環状
形状に形成した非磁性体11を介在させている。第1の
単位回転子RA4及び第2の単位回転子RB4は同一構造
であって、2個の回転子磁極10A4、10B4が夫々回
転子軸8の軸方向に着磁された永久磁石9を挟持し、固
定されている。2個の回転子磁極10A4と10B4夫々
の外周には、固定子の各磁極に形成した極歯3k4の形
状とピッチに対応させた所定の形状とピッチで極歯10
a4を形成している。各極歯10a4の位置関係は後述す
るように、第1の回転子磁極10A4の極歯10a4と第
2の回転子磁極10B4の極歯10a4とは、極歯10a
4を形成したピッチの1/2偏位させて結合させ、第1
の単位回転子RA4と第2の単位回転子RB4とは、極歯
10a4を形成したピッチの1/4偏位して結合されて
いる。
【0064】図30によって、10相20極モータに適
用する固定子の作成方法の例を説明する。固定子は環状
の固定子鉄心2の内部に、先端部に所定数の極歯3k4
を等ピッチτS4で磁極の中心線に対して線対称に形成
した同一形状の磁極P4-Aと、先端部に磁極P4-Aと同一
形状、同一個数の極歯3k4を等ピッチτS4で磁極ピッ
チの1/4、即ち、τS4/4偏位させて形成した同一
形状の磁極P4-Bとを交互に各10個、総計で20個求
心状に形成した磁性材板(以下固定子鉄板と称す)SP
4を所定枚数極歯が重なるように積層して固定子S4の片
側半分を構成する。従って、上述した相互に隣接する磁
極P4-Aと磁極P4-Bとの角度間隔θS4は360°/2
0 即ち18度に形成されている。次に、上記の構成体
に対して磁極のピッチ、即ち18度回転偏位させて、上
述と同一形状に形成した固定子鉄板SP4を上記と同枚
数、又はほぼ同一枚数極歯が重なるように積層して固定
子S4の残り片側半分を構成する。固定子S4は、非磁性
体11を挟んで形成した2個の単位回転子RA4、RB4
に対向させるように形成するので、各単位回転子が夫々
確実に固定子の片半分に対向するように構成できるな
ら、半分ずつを同一枚数にする必要はない。夫々の固定
子鉄板はプレスによる打ち抜き加工によって作成すれば
良く、各回転子を構成する回転子磁極も所定形状の磁性
材板をプレスによって打ち抜いた後所定枚数重ねて構成
すれば良い。
用する固定子の作成方法の例を説明する。固定子は環状
の固定子鉄心2の内部に、先端部に所定数の極歯3k4
を等ピッチτS4で磁極の中心線に対して線対称に形成
した同一形状の磁極P4-Aと、先端部に磁極P4-Aと同一
形状、同一個数の極歯3k4を等ピッチτS4で磁極ピッ
チの1/4、即ち、τS4/4偏位させて形成した同一
形状の磁極P4-Bとを交互に各10個、総計で20個求
心状に形成した磁性材板(以下固定子鉄板と称す)SP
4を所定枚数極歯が重なるように積層して固定子S4の片
側半分を構成する。従って、上述した相互に隣接する磁
極P4-Aと磁極P4-Bとの角度間隔θS4は360°/2
0 即ち18度に形成されている。次に、上記の構成体
に対して磁極のピッチ、即ち18度回転偏位させて、上
述と同一形状に形成した固定子鉄板SP4を上記と同枚
数、又はほぼ同一枚数極歯が重なるように積層して固定
子S4の残り片側半分を構成する。固定子S4は、非磁性
体11を挟んで形成した2個の単位回転子RA4、RB4
に対向させるように形成するので、各単位回転子が夫々
確実に固定子の片半分に対向するように構成できるな
ら、半分ずつを同一枚数にする必要はない。夫々の固定
子鉄板はプレスによる打ち抜き加工によって作成すれば
良く、各回転子を構成する回転子磁極も所定形状の磁性
材板をプレスによって打ち抜いた後所定枚数重ねて構成
すれば良い。
【0065】固定子の磁極部の構造は実施の形態1乃至
実施の形態3で示した図5、図17、図21同様、図3
1に示すように構成されている。即ち、図31(A)に
示す固定子S4の磁極は所定数の極歯3k4を磁極に対し
て線対称に設けた半分P4-Aと極歯3k4を極歯のピッチ
1/4偏位させて磁極に対して非対称に設けた半分P
4-Bとによって形成されている。一方、図31(B)に
示す磁極は、磁極に対して線対称に極歯3k4を設けた
半分P4-Aと、磁極を極歯ピッチの1/4偏位させて非
対称に設けた半分P4-Bを図31(A)に示した磁極と
は反対側に形成している。
実施の形態3で示した図5、図17、図21同様、図3
1に示すように構成されている。即ち、図31(A)に
示す固定子S4の磁極は所定数の極歯3k4を磁極に対し
て線対称に設けた半分P4-Aと極歯3k4を極歯のピッチ
1/4偏位させて磁極に対して非対称に設けた半分P
4-Bとによって形成されている。一方、図31(B)に
示す磁極は、磁極に対して線対称に極歯3k4を設けた
半分P4-Aと、磁極を極歯ピッチの1/4偏位させて非
対称に設けた半分P4-Bを図31(A)に示した磁極と
は反対側に形成している。
【0066】図32には、回転子を形成する各回転子磁
極の極歯の関係を拡大して示している。図32におい
て、永久磁石9の着磁方向によって、第1の単位回転子
RA4の第1の回転子磁極10A4の極歯10a4と第2
の単位回転子RB4の第1の回転子磁極10A4の極歯1
0a4とはN極に、第1の単位回転子RA4の第2の回転
子磁極10B4の極歯10a4と第2の単位回転子RB4
の第2の回転子磁極10B4の極歯10a4とはS極に着
磁されている。また、各回転子の磁極に設けた極歯10
a4のピッチをτR4とすると、第1の回転子磁極10A
4の極歯10a4と第2の回転子磁極10B4の極歯10
a4との間の間隔角度はτR4/2、第1の単位回転子R
A4の第1の回転子磁極10A4の極歯10a4と第2の
単位回転子RB4の第1の回転子磁極10A4の極歯10
a4との間隔角度、及び第1の単位回転子RA4の第2の
回転子磁極10B4の極歯10a4と第2の単位回転子R
B4の第2の回転子磁極10B4の極歯10a4との間隔
角度は、いずれもτR4/4に形成する。
極の極歯の関係を拡大して示している。図32におい
て、永久磁石9の着磁方向によって、第1の単位回転子
RA4の第1の回転子磁極10A4の極歯10a4と第2
の単位回転子RB4の第1の回転子磁極10A4の極歯1
0a4とはN極に、第1の単位回転子RA4の第2の回転
子磁極10B4の極歯10a4と第2の単位回転子RB4
の第2の回転子磁極10B4の極歯10a4とはS極に着
磁されている。また、各回転子の磁極に設けた極歯10
a4のピッチをτR4とすると、第1の回転子磁極10A
4の極歯10a4と第2の回転子磁極10B4の極歯10
a4との間の間隔角度はτR4/2、第1の単位回転子R
A4の第1の回転子磁極10A4の極歯10a4と第2の
単位回転子RB4の第1の回転子磁極10A4の極歯10
a4との間隔角度、及び第1の単位回転子RA4の第2の
回転子磁極10B4の極歯10a4と第2の単位回転子R
B4の第2の回転子磁極10B4の極歯10a4との間隔
角度は、いずれもτR4/4に形成する。
【0067】上記構造の固定子と回転子との各極歯構成
は、実施の形態1に示した、(4-1)式、(4-2)式、
(4-3)式に対して本実施の形態を対応させて、符号τ
R1をτR4に、符号τS1をτS4に変換させた下記(20
-1)式、(20-2)式、(20-3)式夫々の条件において、
図6、図7、図8を参照して固定子の磁極に形成する極
歯と回転子磁極に形成する極歯との関係が示される。 τR4=τS4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(20-1) 0.75τR4≦τS4<τR4 ・・・・・・・・・・・・・(20-2) τR4<τS4≦1.25τR4 ・・・・・・・・・・・・・(20-3)
は、実施の形態1に示した、(4-1)式、(4-2)式、
(4-3)式に対して本実施の形態を対応させて、符号τ
R1をτR4に、符号τS1をτS4に変換させた下記(20
-1)式、(20-2)式、(20-3)式夫々の条件において、
図6、図7、図8を参照して固定子の磁極に形成する極
歯と回転子磁極に形成する極歯との関係が示される。 τR4=τS4・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(20-1) 0.75τR4≦τS4<τR4 ・・・・・・・・・・・・・(20-2) τR4<τS4≦1.25τR4 ・・・・・・・・・・・・・(20-3)
【0068】即ち、固定子と回転子との各極歯の相互位
置関係は、実施の形態1について図6、図7、図8によ
って説明した状況と同一なので図示は省略するが、図
6、図7、図8に示した各符号を、固定子の所定の磁極
の極歯対称部3a1-1、3a1-2を夫々3a4-1、3a4-2
に、極歯非対称部3b1-1、3b1-2を夫々3b4-1、3
b4-2に、固定子の磁極のピッチθS1=360°/6を
θS4=360°/20に、固定子の極歯のピッチτS1
をτS4に、第1の単位回転子RA1-1、RA1-2、RA
1-3を夫々RA4-1、RA4-2、RA4-3に、第2の単位回
転子RB1-1、RB1-2、RB1-3を夫々RB4-1、RB
4-2、RB4-3に、第1の回転子磁極10A1 -1、10A
1-2、10A1-3を夫々10A4-1、10A4-2、10A
4-3に、回転子の極歯のピッチτR1-1、τR1-2、τR
1-3、を夫々、τR4-1、τR4-2、τR4 -3に、固定子の
所定の磁極の極歯と回転子の極歯の位置が一致した状態
で、隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯との間
隔角度α1-1、α1-2、α1-3をα4 -1、α4-2、α4-3に、
夫々置換することによって、そのまま利用できる。
置関係は、実施の形態1について図6、図7、図8によ
って説明した状況と同一なので図示は省略するが、図
6、図7、図8に示した各符号を、固定子の所定の磁極
の極歯対称部3a1-1、3a1-2を夫々3a4-1、3a4-2
に、極歯非対称部3b1-1、3b1-2を夫々3b4-1、3
b4-2に、固定子の磁極のピッチθS1=360°/6を
θS4=360°/20に、固定子の極歯のピッチτS1
をτS4に、第1の単位回転子RA1-1、RA1-2、RA
1-3を夫々RA4-1、RA4-2、RA4-3に、第2の単位回
転子RB1-1、RB1-2、RB1-3を夫々RB4-1、RB
4-2、RB4-3に、第1の回転子磁極10A1 -1、10A
1-2、10A1-3を夫々10A4-1、10A4-2、10A
4-3に、回転子の極歯のピッチτR1-1、τR1-2、τR
1-3、を夫々、τR4-1、τR4-2、τR4 -3に、固定子の
所定の磁極の極歯と回転子の極歯の位置が一致した状態
で、隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯との間
隔角度α1-1、α1-2、α1-3をα4 -1、α4-2、α4-3に、
夫々置換することによって、そのまま利用できる。
【0069】本実施の形態に示す10相20極モータに
おいては、固定子の極歯と回転子の極歯とのピッチの関
係が(20-1)式で示される場合、回転子磁極の極歯の数
を(3)式においてm=2で示したように、下記(2
1)式で示される条件を満足させると固定子の所定の磁
極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致させた場
合に、隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯との
間の間隔角度α4-1はτR4-1/20になる。 Z4-1=20n+4 もしくはZ4-1=20n+6・・・・・・(21) 但し、Z4-1は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
おいては、固定子の極歯と回転子の極歯とのピッチの関
係が(20-1)式で示される場合、回転子磁極の極歯の数
を(3)式においてm=2で示したように、下記(2
1)式で示される条件を満足させると固定子の所定の磁
極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致させた場
合に、隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯との
間の間隔角度α4-1はτR4-1/20になる。 Z4-1=20n+4 もしくはZ4-1=20n+6・・・・・・(21) 但し、Z4-1は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
【0070】また、固定子の極歯と回転子の極歯とのピ
ッチの関係が(20-2)式で示される場合、回転子磁極の
極歯の数を(3)式においてm=2で示したように、下
記(22)式で示される条件を満足させると固定子の所
定の磁極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致さ
せた場合に隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯
との間の間隔角度α4-2はτR4-2/20になる。 Z4-2=20n+4 もしくはZ4-2=20n+6・・・・・・(22) 但し、Z4-2は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
ッチの関係が(20-2)式で示される場合、回転子磁極の
極歯の数を(3)式においてm=2で示したように、下
記(22)式で示される条件を満足させると固定子の所
定の磁極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致さ
せた場合に隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯
との間の間隔角度α4-2はτR4-2/20になる。 Z4-2=20n+4 もしくはZ4-2=20n+6・・・・・・(22) 但し、Z4-2は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
【0071】また、固定子の極歯と回転子の極歯とのピ
ッチの関係が(20-3)式で示される場合、回転子磁極の
極歯の数を(3)式においてm=2で示したように、下
記(23)式で示される条件を満足させると固定子の所
定の磁極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致さ
せた場合に隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯
との間の間隔角度α4-3はτR4-3/20になる。 Z4-3=20n+4 もしくはZ4-3=20n+6・・・・・・(23) 但し、Z4-3は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
ッチの関係が(20-3)式で示される場合、回転子磁極の
極歯の数を(3)式においてm=2で示したように、下
記(23)式で示される条件を満足させると固定子の所
定の磁極で、この磁極の極歯と回転子の極歯とを一致さ
せた場合に隣接する固定子の磁極の極歯と回転子の極歯
との間の間隔角度α4-3はτR4-3/20になる。 Z4-3=20n+4 もしくはZ4-3=20n+6・・・・・・(23) 但し、Z4-3は各回転子磁極の極歯の数、nは1に等し
いか1よりも大なる整数である。
【0072】図33に示す表4は、本実施の形態のモー
タにおいて、上述したnを1から変化させた条件におけ
る各回転子磁極の極歯の歯数(Zで記す)と、このモー
タのステップ角との関係例を示している。即ち、歯数Z
が20n+4の場合と20n+6の場合において、夫々
nを1から順次増加した場合のステップ角を縦方向に示
している。
タにおいて、上述したnを1から変化させた条件におけ
る各回転子磁極の極歯の歯数(Zで記す)と、このモー
タのステップ角との関係例を示している。即ち、歯数Z
が20n+4の場合と20n+6の場合において、夫々
nを1から順次増加した場合のステップ角を縦方向に示
している。
【0073】図34は、本実施の形態におけるモノファ
イラ巻線の接続状態を示している。図34において、
A、A′は巻線4d1と巻線4d11を直列接続した回路
の引出線、以下、同様にF、F′は巻線4d2と巻線4
d12を、B、B′は巻線4d3と巻線4d13を、G、
G′は巻線4d4と巻線4d14をC、C′は巻線4d5と
巻線4d15を、H、H′は巻線4d6と巻線4d16を、
D、D′は巻線4d7と巻線4d17を、I、I′は巻線
4d8と巻線4d18を、E、E′は巻線4d9と巻線4d
19を、J、J′は巻線4d10と巻線4d20を夫々直列接
続した回路の引出線であって、これらの各端子に駆動用
の励磁電流出力回路が接続される。
イラ巻線の接続状態を示している。図34において、
A、A′は巻線4d1と巻線4d11を直列接続した回路
の引出線、以下、同様にF、F′は巻線4d2と巻線4
d12を、B、B′は巻線4d3と巻線4d13を、G、
G′は巻線4d4と巻線4d14をC、C′は巻線4d5と
巻線4d15を、H、H′は巻線4d6と巻線4d16を、
D、D′は巻線4d7と巻線4d17を、I、I′は巻線
4d8と巻線4d18を、E、E′は巻線4d9と巻線4d
19を、J、J′は巻線4d10と巻線4d20を夫々直列接
続した回路の引出線であって、これらの各端子に駆動用
の励磁電流出力回路が接続される。
【0074】上述した構成のモータの駆動は実施の形態
3において示したフローと同様、図27に示したフロー
によって実行される。即ち、その動作は実施の形態1の
説明で図12に示した展開図を、前述した本実施の形態
の構成と働きの説明を参照して固定子の磁極を20極に
変換し、回転子の磁極の位置を固定子の磁極の位置に対
応させて記載することによって同様に示され、図27に
示すフローに従って、各引出線に順次パルス電流を供給
するごとにステップ角であるτR4/20ずつ回転を継
続し、20パルスで極歯1ピッチ分回転する。
3において示したフローと同様、図27に示したフロー
によって実行される。即ち、その動作は実施の形態1の
説明で図12に示した展開図を、前述した本実施の形態
の構成と働きの説明を参照して固定子の磁極を20極に
変換し、回転子の磁極の位置を固定子の磁極の位置に対
応させて記載することによって同様に示され、図27に
示すフローに従って、各引出線に順次パルス電流を供給
するごとにステップ角であるτR4/20ずつ回転を継
続し、20パルスで極歯1ピッチ分回転する。
【0075】実施の形態5:上述した実施の形態1乃至
実施の形態4においては、夫々本発明の技術思想をイン
ナロータ形ハイブリッド形ステッピングモータに適用し
た例を説明したが、アウタロータ形ハイブリッド形ステ
ッピングモータに対しても同一の技術思想を適用するこ
とができる。即ち、詳細な図示説明は省略するが、実施
の形態1乃至実施の形態4で説明したインナロータ形ハ
イブリッド形ステッピングモータにおける固定子鉄心を
形成する環状磁性体の内面から円中心に向けて求心状に
等ピッチで、6m個又は10m個(mは1以上の整数)
の磁極を設けた固定子の磁極を、固定子鉄心を形成する
円筒面から放射状に形成する。即ち、この磁極は磁極形
状に対して線対称に極歯を形成した単位磁極と磁極の極
歯配設ピッチの1/4偏位させて極歯を形成した単位磁
極とを交互に交差して各磁極を形成し、各磁極に励磁用
巻線を巻き回して固定子を構成する。この固定子の外周
面との間に所定間隙を設けて固定子の極歯数に対応する
数の極歯を同心的求心状に形成した第1の回転子磁極
と、第1の回転子磁極と同一形状に形成した第2の回転
子磁極とを相互に極歯形成ピッチの1/2回転偏位し永
久磁石を介して固定した第1の単位回転子を前記した固
定子の半分の幅に対応させ、第1の単位回転子と同一形
状の第2の単位回転子を非磁性体を介し、第1の単位回
転子に対して極歯形成ピッチの1/4回転偏位した環状
の回転子にすれば良い。
実施の形態4においては、夫々本発明の技術思想をイン
ナロータ形ハイブリッド形ステッピングモータに適用し
た例を説明したが、アウタロータ形ハイブリッド形ステ
ッピングモータに対しても同一の技術思想を適用するこ
とができる。即ち、詳細な図示説明は省略するが、実施
の形態1乃至実施の形態4で説明したインナロータ形ハ
イブリッド形ステッピングモータにおける固定子鉄心を
形成する環状磁性体の内面から円中心に向けて求心状に
等ピッチで、6m個又は10m個(mは1以上の整数)
の磁極を設けた固定子の磁極を、固定子鉄心を形成する
円筒面から放射状に形成する。即ち、この磁極は磁極形
状に対して線対称に極歯を形成した単位磁極と磁極の極
歯配設ピッチの1/4偏位させて極歯を形成した単位磁
極とを交互に交差して各磁極を形成し、各磁極に励磁用
巻線を巻き回して固定子を構成する。この固定子の外周
面との間に所定間隙を設けて固定子の極歯数に対応する
数の極歯を同心的求心状に形成した第1の回転子磁極
と、第1の回転子磁極と同一形状に形成した第2の回転
子磁極とを相互に極歯形成ピッチの1/2回転偏位し永
久磁石を介して固定した第1の単位回転子を前記した固
定子の半分の幅に対応させ、第1の単位回転子と同一形
状の第2の単位回転子を非磁性体を介し、第1の単位回
転子に対して極歯形成ピッチの1/4回転偏位した環状
の回転子にすれば良い。
【0076】上述の実施の形態は本発明の技術思想を実
現する一例を示したものであって、そのモータの用途と
用途に対応した回転速度や所望されるトルク、状況に適
した電源条件等に対応して適切に応用改変しても良いこ
とは当然である。例えば、実施の形態の説明では、6相
6極、6相12極、10相10極、10相20極の場合
について説明したが、6相6m極又は10相10m極で
あって前述した(2)(3)各式の何れかを満足し、ま
た、固定子の極歯形成ピッチと回転子の極歯形成ピッチ
とは前述した(4)式の関係を満足するようにすれば良
い。磁極の製造方法も上述した形状が得られれば任意の
手段で成形させれば良い。
現する一例を示したものであって、そのモータの用途と
用途に対応した回転速度や所望されるトルク、状況に適
した電源条件等に対応して適切に応用改変しても良いこ
とは当然である。例えば、実施の形態の説明では、6相
6極、6相12極、10相10極、10相20極の場合
について説明したが、6相6m極又は10相10m極で
あって前述した(2)(3)各式の何れかを満足し、ま
た、固定子の極歯形成ピッチと回転子の極歯形成ピッチ
とは前述した(4)式の関係を満足するようにすれば良
い。磁極の製造方法も上述した形状が得られれば任意の
手段で成形させれば良い。
【0077】
【発明の効果】本発明に基づくインナロータ形又はアウ
タロータ形ハイブリッド形ステッピングモータは上述の
ように構成し作動するようにしたので、固定子の極数を
増やすことなく高分解能を有する優れた効果を有する。
以下、この効果を請求項毎に具体的に述べる。 (1)請求項1の発明によると、6相6m極(m≧1の
整数)のインナロータ形ハイブリッド形ステッピングモ
ータの製作に当り回転子の極歯数Zがm(6n+1)又
はm(6n+2)に定めることにより、6相モータとし
ての正常な動作が得られ、不良製品発生の大きな原因が
回避され製品の歩留まりの向上を図ることができる。 (2)請求項2の発明によると、10相10m極(m≧
1の整数)のインナロータ形ハイブリッド形ステッピン
グモータの製作に当り回転子の極歯数Zがm(10n+
2)又はm(10n+3)に定めることにより、10相
モータとしての正常な動作が得られ、不良製品発生の大
きな原因が回避され製品の歩留まりの向上を図ることが
できる。 (3)請求項3の発明によると、6相6m極(m≧1の
整数)のアウタロータ形ハイブリッド形ステッピングモ
ータの製作に当り回転子の極歯数Zがm(6n+1)又
はm(6n+2)に定めることにより、6相モータとし
ての正常な動作が得られ、不良製品発生の大きな原因が
回避され製品の歩留まりの向上を図ることができる。 (4)請求項4の発明によると、10相10m極(m≧
1の整数)のアウタロータ形ハイブリッド形ステッピン
グモータの製作に当り回転子の極歯数Zがm(10n+
2)又はm(10n+3)に定めることにより、10相
モータとしての正常な動作が得られ、不良製品発生の大
きな原因が回避され製品の歩留まりの向上を図ることが
できる。 (5)請求項5の発明によると、請求項1〜4の発明に
おいて、インナロータ形又はアウタロータ形ステッピン
グモータの各磁極を軸方向の半分は磁極形状が線対称と
なり、残りの半分が非対称となる対を円周方向に交互に
交差させて形成される特殊構成の磁極を、同一形状の一
種類の磁性体板を1/4ピッチだけピッチを変えて交互
に積層して組立てればよいから、渦電流損を軽減できる
固定子磁極を備えたステッピングモータの製作工数を大
幅に軽減させることができる。 (6)請求項6の発明によると、請求項1〜5の発明に
おいて、インナロータ形又はアウタロータ形ステッピン
グモータが適正な動作を行うことができる固定子の極歯
形成ピッチと回転子の極歯形成ピッチとの誤差の許容範
囲を明確化できる。 (7)なお、本発明の構成の場合、コイルを複数相励磁
する場合、従来構造の駆動回路に対して、駆動回路を構
成するトランジスタの数を半減させることができる。即
ち、6相モータの場合、従来構造ではトランジスタが2
4個必要であったが、本発明構造にすると、トランジス
タを12個に低減できる。また、10相モータの場合に
は、従来構造ではトランジスタが40個必要であった
が、本発明構造にすると、トランジスタを20個に低減
できる。さらに、磁極数を少なくすることができる。例
えば、従来構造では、6相モータでは、24個の固定子
磁極が必要であったが、本発明構造では6乃至12極の
固定子で実現できる。10相ステッピングモータでは従
来構造の40個の固定子磁極が10乃至20個の固定子
磁極で実現できる。
タロータ形ハイブリッド形ステッピングモータは上述の
ように構成し作動するようにしたので、固定子の極数を
増やすことなく高分解能を有する優れた効果を有する。
以下、この効果を請求項毎に具体的に述べる。 (1)請求項1の発明によると、6相6m極(m≧1の
整数)のインナロータ形ハイブリッド形ステッピングモ
ータの製作に当り回転子の極歯数Zがm(6n+1)又
はm(6n+2)に定めることにより、6相モータとし
ての正常な動作が得られ、不良製品発生の大きな原因が
回避され製品の歩留まりの向上を図ることができる。 (2)請求項2の発明によると、10相10m極(m≧
1の整数)のインナロータ形ハイブリッド形ステッピン
グモータの製作に当り回転子の極歯数Zがm(10n+
2)又はm(10n+3)に定めることにより、10相
モータとしての正常な動作が得られ、不良製品発生の大
きな原因が回避され製品の歩留まりの向上を図ることが
できる。 (3)請求項3の発明によると、6相6m極(m≧1の
整数)のアウタロータ形ハイブリッド形ステッピングモ
ータの製作に当り回転子の極歯数Zがm(6n+1)又
はm(6n+2)に定めることにより、6相モータとし
ての正常な動作が得られ、不良製品発生の大きな原因が
回避され製品の歩留まりの向上を図ることができる。 (4)請求項4の発明によると、10相10m極(m≧
1の整数)のアウタロータ形ハイブリッド形ステッピン
グモータの製作に当り回転子の極歯数Zがm(10n+
2)又はm(10n+3)に定めることにより、10相
モータとしての正常な動作が得られ、不良製品発生の大
きな原因が回避され製品の歩留まりの向上を図ることが
できる。 (5)請求項5の発明によると、請求項1〜4の発明に
おいて、インナロータ形又はアウタロータ形ステッピン
グモータの各磁極を軸方向の半分は磁極形状が線対称と
なり、残りの半分が非対称となる対を円周方向に交互に
交差させて形成される特殊構成の磁極を、同一形状の一
種類の磁性体板を1/4ピッチだけピッチを変えて交互
に積層して組立てればよいから、渦電流損を軽減できる
固定子磁極を備えたステッピングモータの製作工数を大
幅に軽減させることができる。 (6)請求項6の発明によると、請求項1〜5の発明に
おいて、インナロータ形又はアウタロータ形ステッピン
グモータが適正な動作を行うことができる固定子の極歯
形成ピッチと回転子の極歯形成ピッチとの誤差の許容範
囲を明確化できる。 (7)なお、本発明の構成の場合、コイルを複数相励磁
する場合、従来構造の駆動回路に対して、駆動回路を構
成するトランジスタの数を半減させることができる。即
ち、6相モータの場合、従来構造ではトランジスタが2
4個必要であったが、本発明構造にすると、トランジス
タを12個に低減できる。また、10相モータの場合に
は、従来構造ではトランジスタが40個必要であった
が、本発明構造にすると、トランジスタを20個に低減
できる。さらに、磁極数を少なくすることができる。例
えば、従来構造では、6相モータでは、24個の固定子
磁極が必要であったが、本発明構造では6乃至12極の
固定子で実現できる。10相ステッピングモータでは従
来構造の40個の固定子磁極が10乃至20個の固定子
磁極で実現できる。
【図1】本発明の技術思想に基づき形成した実施の形態
1(6相6極インナロータ形ハイブリッド形ステッピン
グモータ)の縦断正面図である。
1(6相6極インナロータ形ハイブリッド形ステッピン
グモータ)の縦断正面図である。
【図2】図1のX−X′断面図である。
【図3】実施の形態1の固定子を形成する磁性材板(固
定子鉄板)の形状を説明する平面図である。
定子鉄板)の形状を説明する平面図である。
【図4】実施の形態1の固定子の磁極先端部形状を説明
するもので、同図(A)は所定の磁極部の斜視図、同図
(B)は同図(A)に示す磁極部に隣接する磁極部の斜
視図である。
するもので、同図(A)は所定の磁極部の斜視図、同図
(B)は同図(A)に示す磁極部に隣接する磁極部の斜
視図である。
【図5】実施の形態1における回転子を構成する単位回
転子の4個の磁極に設けた極歯の関係を拡大して示して
いる回転子先端部の拡大側面概要図である。
転子の4個の磁極に設けた極歯の関係を拡大して示して
いる回転子先端部の拡大側面概要図である。
【図6】実施の形態1において、固定子の極歯のピッチ
(間隔角度)と回転子の極歯のピッチ(間隔角度)が等
しい場合における固定子の極歯と回転子の極歯との位置
関係を説明する固定子と回転子の極歯部の展開説明図で
ある。
(間隔角度)と回転子の極歯のピッチ(間隔角度)が等
しい場合における固定子の極歯と回転子の極歯との位置
関係を説明する固定子と回転子の極歯部の展開説明図で
ある。
【図7】実施の形態1において、固定子の極歯のピッチ
(間隔角度)が回転子の極歯のピッチ(間隔角度)より
も小さく、且つ、回転子のピッチ極歯の(間隔角度)の
0.75倍に等しいか、より大なる場合における固定子
の極歯と回転子の極歯との位置関係を説明する固定子と
回転子の極歯部の展開説明図である。
(間隔角度)が回転子の極歯のピッチ(間隔角度)より
も小さく、且つ、回転子のピッチ極歯の(間隔角度)の
0.75倍に等しいか、より大なる場合における固定子
の極歯と回転子の極歯との位置関係を説明する固定子と
回転子の極歯部の展開説明図である。
【図8】実施の形態1において、固定子の極歯のピッチ
(間隔角度)が回転子の極歯のピッチ(間隔角度)より
も大きく、且つ、回転子の極歯のピッチ(間隔角度)の
1.25倍より小さい場合における固定子の極歯と回転
子の極歯との位置関係を説明する固定子と回転子の極歯
部の展開説明図である。
(間隔角度)が回転子の極歯のピッチ(間隔角度)より
も大きく、且つ、回転子の極歯のピッチ(間隔角度)の
1.25倍より小さい場合における固定子の極歯と回転
子の極歯との位置関係を説明する固定子と回転子の極歯
部の展開説明図である。
【図9】同図に示す表1は実施の形態1のステッピング
モータにおいて、回転子の極歯数とステップ角との関係
を表1として示した図表である。
モータにおいて、回転子の極歯数とステップ角との関係
を表1として示した図表である。
【図10】実施の形態1におけるモノファイラ巻線の接
続状態を示す結線図である。
続状態を示す結線図である。
【図11】実施の形態1、実施の形態2のバイポーラ駆
動における1相励磁の場合の励磁シーケンス図である。
動における1相励磁の場合の励磁シーケンス図である。
【図12】実施の形態1の固定子の極歯のピッチ(間隔
角度)と回転子の極歯のピッチ(間隔角度)が等しい場
合において、図11に示す励磁シーケンスによる実行時
における固定子の極歯と回転子の極歯との位置関係を説
明する固定子と回転子の極歯部の展開説明図である。
角度)と回転子の極歯のピッチ(間隔角度)が等しい場
合において、図11に示す励磁シーケンスによる実行時
における固定子の極歯と回転子の極歯との位置関係を説
明する固定子と回転子の極歯部の展開説明図である。
【図13】本発明の実施の形態2(6相12極インナロ
ータ形ハイブリッド形ステッピングモータ)の縦断正面
図である。
ータ形ハイブリッド形ステッピングモータ)の縦断正面
図である。
【図14】図13のX−X′断面図である。
【図15】実施の形態2の固定子を形成する磁性材板
(固定子鉄板)の形状を説明する平面図である。
(固定子鉄板)の形状を説明する平面図である。
【図16】実施の形態2における固定子の磁極先端部形
状を説明するもので、同図(A)は所定の磁極部の斜視
図、同図(B)は同図(A)に示す磁極部に隣接する磁
極部の斜視図である。
状を説明するもので、同図(A)は所定の磁極部の斜視
図、同図(B)は同図(A)に示す磁極部に隣接する磁
極部の斜視図である。
【図17】実施の形態2の回転子を構成する単位回転子
の4個の磁極に設けた極歯の関係を拡大して示している
回転子先端部の拡大側面概要図である。
の4個の磁極に設けた極歯の関係を拡大して示している
回転子先端部の拡大側面概要図である。
【図18】同図に示す表2は実施の形態2のステッピン
グモータにおいて、回転子の極歯数とステップ角との関
係を表2として示した図表である。
グモータにおいて、回転子の極歯数とステップ角との関
係を表2として示した図表である。
【図19】実施の形態2におけるモノファイラ巻線の接
続状態を示す結線図である。
続状態を示す結線図である。
【図20】本発明の技術思想に基づき形成した実施の形
態3(10相10極インナロータ形ハイブリッド形ステ
ッピングモータ)の縦断正面図である。
態3(10相10極インナロータ形ハイブリッド形ステ
ッピングモータ)の縦断正面図である。
【図21】図20のX−X′断面図である。
【図22】実施の形態3の固定子を形成する磁性材板
(固定子鉄板)の形状を説明する平面図である。
(固定子鉄板)の形状を説明する平面図である。
【図23】実施の形態3における固定子の磁極先端部形
状を説明するもので、同図(A)は所定の磁極部の斜視
図、同図(B)は同図(A)に示す磁極部に隣接する磁
極部の斜視図である。
状を説明するもので、同図(A)は所定の磁極部の斜視
図、同図(B)は同図(A)に示す磁極部に隣接する磁
極部の斜視図である。
【図24】実施の形態3の回転子を構成する2個の単位
磁極に設けた極歯の関係を拡大して示している回転子先
端部の拡大側面概要図である。
磁極に設けた極歯の関係を拡大して示している回転子先
端部の拡大側面概要図である。
【図25】同図に示す表3は実施の形態3のステッピン
グモータにおいて、回転子の極歯数とステップ角との関
係を表3として示した図表である。
グモータにおいて、回転子の極歯数とステップ角との関
係を表3として示した図表である。
【図26】実施の形態3におけるモノファイラ巻線の接
続状態を示す結線図である。
続状態を示す結線図である。
【図27】実施の形態3、実施の形態4のバイポーラ駆
動における1相励磁の場合の励磁シーケンス図である。
動における1相励磁の場合の励磁シーケンス図である。
【図28】本発明の実施の形態4(10相20極インナ
ロータ形ハイブリッド形ステッピングモータ)の縦断正
面図である。
ロータ形ハイブリッド形ステッピングモータ)の縦断正
面図である。
【図29】図28のX−X′断面図である。
【図30】実施の形態4の固定子を形成する磁性材板
(固定子鉄板)の形状を説明する平面図である。
(固定子鉄板)の形状を説明する平面図である。
【図31】実施の形態4における固定子の磁極先端部形
状を説明するもので、同図(A)には所定の磁極部の斜
視図、同図(B)は同図(A)に示す磁極部に隣接する
磁極部の斜視図である。
状を説明するもので、同図(A)には所定の磁極部の斜
視図、同図(B)は同図(A)に示す磁極部に隣接する
磁極部の斜視図である。
【図32】実施の形態4の回転子を構成する2個の単位
磁極に設けた極歯の位置関係を拡大して示している回転
子先端部の拡大側面概要図である。
磁極に設けた極歯の位置関係を拡大して示している回転
子先端部の拡大側面概要図である。
【図33】同図に示す表4は実施の形態4のステッピン
グモータにおいて、回転子の極歯数とステップ角との関
係を表4として示した図表である。
グモータにおいて、回転子の極歯数とステップ角との関
係を表4として示した図表である。
【図34】実施の形態4におけるモノファイラ巻線の接
続状態を示す結線図である。
続状態を示す結線図である。
【図35】従来のインナロータ形ハイブリッド形ステッ
ピングモータの縦断正面図である。
ピングモータの縦断正面図である。
【図36】図35のX−X′断面図である。
【図37】従来構造のインナロータ形6相ステッピング
モータのモノファイラ巻きでの結線図である。
モータのモノファイラ巻きでの結線図である。
【図38】従来構造のインナロータ形6相ステッピング
モータのモノファイラ巻きでの1相励磁の場合の励磁シ
ーケンス図である。
モータのモノファイラ巻きでの1相励磁の場合の励磁シ
ーケンス図である。
【図39】従来構造のインナロータ形10相ステッピン
グモータのモノファイラ巻きでの結線図である。
グモータのモノファイラ巻きでの結線図である。
【図40】従来構造のインナロータ形10相ステッピン
グモータのモノファイラ巻きでの1相励磁の場合の励磁
シーケンス図である。
グモータのモノファイラ巻きでの1相励磁の場合の励磁
シーケンス図である。
【図41】従来構造のアウタロータ形ハイブリット形ス
テッピングモータの縦断正面図である。
テッピングモータの縦断正面図である。
【図42】図41のX−X′断面図である。
2:固定子鉄心 3a1〜3a6、3b1〜3b12、3c1〜3c10、3d1
〜3d20:固定子の磁極 3k1〜3k4:固定子の極歯 3a1-1〜3a1-6:固定子の対称磁極部 3b1-1〜3b1-6:固定子の非対称磁極部 4a1〜4a6、4b1〜4b12、4c1〜4c10、4d1
〜4d20:巻線 8:回転子軸 9:永久磁石 10A1、10A1-1〜10A1-3、10B1、10B1-1
〜10B1-3、10A2、10B2、10A3、10B3、
10A4、10B4:回転子磁極 10a1〜10a4:回転子の極歯 11:非磁性体 A、A′乃至J、J′:巻線の引出線 P1-A、P2-A、P3-A、P4-A;固定子磁極の極歯対称分 P1-B、P2-B、P3-B、P4-B;固定子磁極の極歯非対称
分 RA1〜RA4、RB1〜RB4:単位回転子 S1〜S4:固定子 SP1〜SP4:磁性材板(固定子鉄板) α1-1、α1-2、α1-3、α2-1、α3-1、α4-1、α5-1、
α6-1、α7-1:固定子の極歯と回転子の極歯との間隔角
度 β:ステップ角とその倍数 θS1〜θS4:固定子の磁極間ピッチ(間隔角度) τR1、τR1-1、τR1-2、τR1-3、τR2、τR3、τ
R4:回転子の極歯間ピッチ(間隔角度) τS1〜τS4:固定子の磁極の極歯間ピッチ(間隔角
度)
〜3d20:固定子の磁極 3k1〜3k4:固定子の極歯 3a1-1〜3a1-6:固定子の対称磁極部 3b1-1〜3b1-6:固定子の非対称磁極部 4a1〜4a6、4b1〜4b12、4c1〜4c10、4d1
〜4d20:巻線 8:回転子軸 9:永久磁石 10A1、10A1-1〜10A1-3、10B1、10B1-1
〜10B1-3、10A2、10B2、10A3、10B3、
10A4、10B4:回転子磁極 10a1〜10a4:回転子の極歯 11:非磁性体 A、A′乃至J、J′:巻線の引出線 P1-A、P2-A、P3-A、P4-A;固定子磁極の極歯対称分 P1-B、P2-B、P3-B、P4-B;固定子磁極の極歯非対称
分 RA1〜RA4、RB1〜RB4:単位回転子 S1〜S4:固定子 SP1〜SP4:磁性材板(固定子鉄板) α1-1、α1-2、α1-3、α2-1、α3-1、α4-1、α5-1、
α6-1、α7-1:固定子の極歯と回転子の極歯との間隔角
度 β:ステップ角とその倍数 θS1〜θS4:固定子の磁極間ピッチ(間隔角度) τR1、τR1-1、τR1-2、τR1-3、τR2、τR3、τ
R4:回転子の極歯間ピッチ(間隔角度) τS1〜τS4:固定子の磁極の極歯間ピッチ(間隔角
度)
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月26日(2001.12.
26)
26)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】図6、図7、図8の各図には、本モータを
構成する固定子と回転子夫々の極歯の前述した(4)式
に示した相互関係を分解して示している。即ち、図6は
固定子の極歯3k1の形成ピッチτS1と回転子の極歯1
0a1の形成ピッチが下記の(4-1)式 τR1=τS1・・・(4-1) によって示される条件の場合、固定子の極歯3k1と回
転子の極歯10a1の相関は次のように表される。 θS1=nτR1-1+τR1-1 /4±α1-1・・・・・・・・・・・・(5-1) 但し、θS1は固定子ピッチ角度を、τR1-1は回転子の
極歯ピッチを、α1-1は固定子の極歯3k1と回転子の極
歯10a1とのズレ角度を、nは1以上の整数を夫々示
す。
構成する固定子と回転子夫々の極歯の前述した(4)式
に示した相互関係を分解して示している。即ち、図6は
固定子の極歯3k1の形成ピッチτS1と回転子の極歯1
0a1の形成ピッチが下記の(4-1)式 τR1=τS1・・・(4-1) によって示される条件の場合、固定子の極歯3k1と回
転子の極歯10a1の相関は次のように表される。 θS1=nτR1-1+τR1-1 /4±α1-1・・・・・・・・・・・・(5-1) 但し、θS1は固定子ピッチ角度を、τR1-1は回転子の
極歯ピッチを、α1-1は固定子の極歯3k1と回転子の極
歯10a1とのズレ角度を、nは1以上の整数を夫々示
す。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】ところで、6相6極の場合は12ステップ
で回転子磁極が1ピッチ移動するので隣接した固定子磁
極(図では3a1-2)に対するズレはα1-1=(1/1
2)τR1-1でなければならない。また固定子極数は6
極であるのでθs1=2π/6と表される。従って(5-
1)式は 2π/6=nτR1-1+τR1-1/4±τR1-1/12・・・・・・(5-2) ここで、τR1-1はロータの磁極のピッチであるからτ
R1-1=2π/Zと表せる。但し、Zは回転子の極歯数
を示している。従って、 2π/6=n(2π/Z)+(1/4)(2π/Z)±(1/12)(2π/ Z)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5-3) の関係が得られる。今、(5-3)式を整理すると、 Z=6n+1又は6n+2・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ (5-4) なお、(5-4)式は(2)式においてm=1に相当す
る。の関係が得られる。
で回転子磁極が1ピッチ移動するので隣接した固定子磁
極(図では3a1-2)に対するズレはα1-1=(1/1
2)τR1-1でなければならない。また固定子極数は6
極であるのでθs1=2π/6と表される。従って(5-
1)式は 2π/6=nτR1-1+τR1-1/4±τR1-1/12・・・・・・(5-2) ここで、τR1-1はロータの磁極のピッチであるからτ
R1-1=2π/Zと表せる。但し、Zは回転子の極歯数
を示している。従って、 2π/6=n(2π/Z)+(1/4)(2π/Z)±(1/12)(2π/ Z)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(5-3) の関係が得られる。今、(5-3)式を整理すると、 Z=6n+1又は6n+2・・・・・・・・・・ ・・・・・・・ (5-4) なお、(5-4)式は(2)式においてm=1に相当す
る。の関係が得られる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図13
【補正方法】変更
【補正内容】
【図13】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図35
【補正方法】変更
【補正内容】
【図35】
Claims (6)
- 【請求項1】 環状磁性体の内周面から円中心に向く求
心状に等ピッチで植設される6m個の固定子磁極を備
え、該固定子磁極は夫々の先端内周面に複数個等ピッチ
で形成された極歯を有し、該夫々の固定子磁極に励磁巻
線が装着されている固定子と、 前記固定子磁極の極歯を形成している内周面と空隙を介
して回転自在に軸支され、前記固定子側極歯に対応する
回転子側極歯を有する2つの回転子磁極と、該2つの回
転子磁極に挟持され、軸方向に着磁された円環状永久磁
石とを有する回転子とを備えるインナロータ形ハイブリ
ッド形ステッピングモータにおいて、 前記固定子磁極は、夫々の先端内周面に形成された極歯
が磁極形状に対して線対称となる第1の磁極と、該第1
の磁極と同数且つ同配設ピッチで該ピッチの1/4だけ
磁極先端内周面における同一周方向に偏位して極歯が形
成される第2の磁極とを周方向に交互に備え、前記第1
及び第2の磁極を備える固定子は軸方向に2分されて第
1の固定子部及び第2の固定子部をなし、前記第1及び
第2の固定子部において、夫々の前記第1の磁極と第2
の磁極とが軸方向に連設するように構成され、 前記回転子は、夫々前記第1及び第2の固定子部の極歯
を形成している内周面に空隙を介して対向する第1及び
第2の回転子部を有し、該2つの回転子部は何れも、軸
方向に着磁された永久磁石を介して同軸状に連設される
第1及び第2の2つの回転子磁極を備え、該2つの回転
子磁極がいずれも外周面に前記固定子側極歯数に対応す
る数の回転子側極歯を有し、双方の回転子側極歯が互い
に回転子側極歯の配設ピッチの1/2だけ偏位するよう
に形成されており、該2つの回転子部が、互いに前記回
転子側極歯配設ピッチの1/4偏位して非磁性体部材を
介して軸方向に連設され、夫々前記第1及び第2の2つ
の固定子部と空隙を介して対向するように構成され、 回転子側極歯数Zが、下式の関係を満足するように構成
される6相6m極のインナロータ形ハイブリッド形ステ
ッピングモータ。 Z=m(6n+1)もしくは Z=m(6n+2) 但し、m≧1、n≧1の整数とする。 - 【請求項2】 環状磁性体の内周面から円中心に向く求
心状に等ピッチで植設される10m個の固定子磁極を備
え、該固定子磁極は夫々の先端内周面に複数個等ピッチ
で形成された極歯を有し、該夫々の固定子磁極に励磁巻
線が装着されている固定子と、 前記固定子磁極の極歯を形成している内周面と空隙を介
して回転自在に軸支され、前記固定子側極歯に対応する
回転子側極歯を有する2つの回転子磁極と、該2つの回
転子磁極に挟持され、軸方向に着磁された円環状永久磁
石とを有する回転子とを備えるインナロータ形ハイブリ
ット形ステッピングモータにおいて、 前記固定子磁極は、夫々の先端内周面に形成された極歯
が磁極形状に対して線対称となる第1の磁極と、該第1
の磁極と同数且つ同配設ピッチで該ピッチの1/4だけ
磁極先端内周面における同一周方向に偏位して極歯が形
成される第2の磁極とを周方向に交互に備え、前記第1
及び第2の磁極を備える固定子は軸方向に2分されて第
1の固定子部及び第2の固定子部をなし、前記第1及び
第2の固定子部において、夫々の前記第1の磁極と第2
の磁極とが軸方向に連設するように構成され、 前記回転子は、夫々前記第1及び第2の固定子部の極歯
を形成している内周面に空隙を介して対向する第1及び
第2の回転子部を有し、該2つの回転子部は何れも、軸
方向に着磁された永久磁石を介して同軸状に連設される
第1及び第2の2つの回転子磁極を備え、該2つの回転
子磁極がいずれも外周面に前記固定子側極歯数に対応す
る数の回転子側極歯を有し、双方の回転子側極歯が互い
に回転子側極歯の配設ピッチの1/2だけ偏位するよう
に形成されており、該2つの回転子部が、互いに前記回
転子側極歯配設ピッチの1/4偏位して非磁性体部材を
介して軸方向に連設され、夫々前記第1及び第2の2つ
の固定子部と空隙を介して対向するように構成され、 回転子側極歯数Zが、下式の関係を満足するように構成
される10相10m極のインナロータ形ハイブリッド形
ステッピングモータ。 Z=m(10n+2)もしくは Z=m(10n+3) 但し、m≧1、n≧1の整数とする。 - 【請求項3】 円筒状磁性体の円筒面から放射状に等ピ
ッチで植設される6m個の固定子磁極を備え、該固定子
磁極は夫々の先端外周面に複数個等ピッチで形成された
極歯を有し、該夫々の固定子磁極に励磁巻線が装着され
ている固定子と、 前記固定子磁極の極歯を形成している外周面と空隙を介
して回転自在に軸支され、前記固定子側極歯に対応する
回転子側極歯を有する2つの回転子磁極と、該2つの回
転子磁極に挟持され、軸方向に着磁された円環状永久磁
石とを有する回転子とを備えるアウタロータ形ハイブリ
ッド形ステッピングモータにおいて、 前記固定子磁極は、夫々の先端外周面に形成された極歯
が磁極形状に対して線対称となる第1の磁極と、該第1
の磁極と同数且つ同配設ピッチで該ピッチの1/4だけ
磁極先端外周面における同一周方向に偏位して極歯が形
成される第2の磁極とを周方向に交互に備え、前記第1
及び第2の磁極を備える固定子は軸方向に2分されて第
1の固定子部及び第2の固定子部をなし、前記第1及び
第2の固定子部において、夫々の前記第1の磁極と第2
の磁極とが軸方向に連設するように構成され、 前記回転子は、夫々前記第1及び第2の固定子部の極歯
を形成している外周面に空隙を介して対向する第1及び
第2の回転子部を有し、該2つの回転子部は何れも、軸
方向に着磁された永久磁石を介して同軸状に連設される
第1及び第2の2つの回転子磁極を備え、該2つの回転
子磁極がいずれも内周面に前記固定子側極歯数に対応す
る数の回転子側極歯を有し、双方の回転子側極歯が互い
に回転子側極歯の配設ピッチの1/2だけ偏位するよう
に形成されており、該2つの回転子部が、互いに前記回
転子側極歯配設ピッチの1/4偏位して非磁性体部材を
介して軸方向に連設され、夫々前記第1及び第2の2つ
の固定子部と空隙を介して対向するように構成され、 回転子側極歯数Zが、下式の関係を満足するように構成
される6相6m極のアウタロータ形ハイブリッド形ステ
ッピングモータ。 Z=m(6n+1)もしくは Z=m(6n+2) 但し、m≧1、n≧1の整数とする。 - 【請求項4】 円筒状磁性体の円筒面から放射状に等ピ
ッチで植設される10m個の固定子磁極を備え、該固定
子磁極は夫々の先端外周面に複数個等ピッチで形成され
た極歯を有し、該夫々の固定子磁極に励磁巻線が装着さ
れている固定子と、 前記固定子磁極の極歯を形成している外周面と空隙を介
して回転自在に軸支され、前記固定子側極歯に対応する
回転子側極歯を有する2つの回転子磁極と、該2つの回
転子磁極に挟持され、軸方向に着磁された円環状永久磁
石とを有する回転子とを備えるアウタロータ形ハイブリ
ッド形ステッピングモータにおいて、 前記固定子磁極は、夫々の先端外周面に形成された極歯
が磁極形状に対して線対称となる第1の磁極と、該第1
の磁極と同数且つ同配設ピッチで該ピッチの1/4だけ
磁極先端外周面における同一周方向に偏位して極歯が形
成される第2の磁極とを周方向に交互に備え、前記第1
及び第2の磁極を備える固定子は軸方向に2分されて第
1の固定子部及び第2の固定子部をなし、前記第1及び
第2の固定子部において、夫々の前記第1の磁極と第2
の磁極とが軸方向に連設するように構成され、 前記回転子は、夫々前記第1及び第2の固定子部の極歯
を形成している外周面に空隙を介して対向する第1及び
第2の回転子部を有し、該2つの回転子部は何れも、軸
方向に着磁された永久磁石を介して同軸状に連設される
第1及び第2の2つの回転子磁極を備え、該2つの回転
子磁極がいずれも内周面に前記固定子側極歯数に対応す
る数の回転子側極歯を有し、双方の回転子側極歯が互い
に回転子側極歯の配設ピッチの1/2だけ偏位するよう
に形成されており、該2つの回転子部が、互いに前記回
転子側極歯配設ピッチの1/4偏位して非磁性体部材を
介して軸方向に連設され、夫々前記第1及び第2の2つ
の固定子部と空隙を介して対向するように構成され、 回転子側極歯数Zが、下式の関係を満足するように構成
される10相10m極のアウタロータ形ハイブリッド形
ステッピングモータ。 Z=m(10n+2)もしくは Z=m(10n+3) 但し、m≧1、n≧1の整数とする。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載のイン
ナロータ形又はアウタロータ形ハイブリッド形ステッピ
ングモータにおいて、各固定子は所定形状寸法の磁極の
先端部に、該磁極形状に対して線対称に極歯を形成した
h/2個の磁極と、前記線対称に極歯を形成した磁極の
極歯配設ピッチの1/4だけ磁極先端周面における同一
周方向に偏位させて極歯を形成したh/2個の磁極を交
互に形成した磁性体板を所定枚数積層し、さらに前記磁
性体板と同一形状に形成した磁性体板を180°/h回
転偏位して所定枚数積層して各積層体を固定し、巻線を
巻き回して構成したインナロータ形又はアウタロータ形
ハイブリッド形ステッピングモータ。但し、hは6m、
10m、の何れかの値とし、mは1以上の整数とする。 - 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のイン
ナロータ形又はアウタロータ形ハイブリッド形ステッピ
ングモータにおいて、固定子の極歯形成ピッチτSと回
転子の極歯形成ピッチτRとを下式の関係を満足するよ
うに形成したインナロータ形又はアウタロータ形ハイブ
リッド形ステッピングモータ。 0.75τR≦τS≦1.25τR
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---|---|---|---|
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JP2001-133 | 2001-01-04 | ||
JP2001369968A JP2002272081A (ja) | 2001-01-04 | 2001-12-04 | ハイブリッド形ステッピングモータ |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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US7939976B2 (en) | 2007-05-31 | 2011-05-10 | Nidec Servo Corporation | Hybrid type rotary electric machine |
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