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JP2002270687A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002270687A
JP2002270687A JP2001062511A JP2001062511A JP2002270687A JP 2002270687 A JP2002270687 A JP 2002270687A JP 2001062511 A JP2001062511 A JP 2001062511A JP 2001062511 A JP2001062511 A JP 2001062511A JP 2002270687 A JP2002270687 A JP 2002270687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wiring
semiconductor device
resistance layer
impurity diffusion
insulating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001062511A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kubo
博之 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP2001062511A priority Critical patent/JP2002270687A/ja
Publication of JP2002270687A publication Critical patent/JP2002270687A/ja
Pending legal-status Critical Current

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  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 配線部材と不純物拡散層間での寄生容量を大
幅に低減できるようにすると共に、配線部材の電圧によ
る不純物拡散層の反転を確実に阻止できるようにする。 【解決手段】 基板1と、基板1内の所定位置に設けら
れた拡散抵抗層3と、拡散抵抗層3を覆うようにして基
板1上に設けられた層間絶縁膜10と、層間絶縁膜10
を挟んで拡散抵抗層3の上方に所定の形状を有する配線
7とを備え、拡散抵抗層3上の層間絶縁膜10と配線7
との間には、空隙部20を有するものである。従来の半
導体装置と比べて、拡散抵抗層3と配線7との間の誘電
率は確実に小さくなり、当該間の寄生容量は大幅に低減
されて、配線7の電圧による拡散抵抗層3の反転は確実
に阻止するようなされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、層間絶縁膜を介し
て拡散抵抗層の上方に配線を備えるGaAs化合物半導
体素子等に適用して好適な半導体装置及びその製造方法
に関するものである。詳しくは、不純物拡散層上の絶縁
性の膜と、その上方の配線部材との間に空隙部を有し、
不純物拡散層と配線部材との間の寄生容量を大幅に低減
できるようにすると共に、配線部材の電圧による不純物
拡散層の反転を確実に阻止できるようにした半導体装置
及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、ICの小型化に伴いFETや抵
抗、インダクタンスといった素子の縮小化やパターンレ
イアウトによるチップ面積の有効利用が進められてい
る。この中で、ICの拡散抵抗は、その上方に取り出し
電極以外何もパターニングされないので、一対の取り出
し電極間には抵抗の長さに応じたスペースができる。こ
のスペースを有効に利用するために、拡散抵抗の上方に
金属配線を形成し、限られたチップ面積を有効に利用す
る方法が取られる。
【0003】図7A〜Cは従来例に係る半導体装置90
の構成例を示す平面図、並びにそのY5−Y6及びX5
−X6矢視断面図である。図7A〜Cに示す半導体装置
90は、GaAs化合物半導体からなる基板91を有し
ている。基板91は、例えば直径150mm、厚さ50
0μm程度の大きさを有するウェハーである。
【0004】次に、半導体装置90は、基板91の表面
部の一部とその近傍に拡散抵抗層92を有している。こ
の拡散抵抗層92は、ドナー不純物としてSiイオンを
基板91に注入して成されたものである。これにより、
拡散抵抗層92の抵抗値は、基板91と比べて低く成さ
れている。
【0005】さらに、半導体装置90は拡散抵抗層92
を覆う層間絶縁膜93を有している。この層間絶縁膜9
3は、拡散抵抗層92と、この拡散抵抗層92の上部に
設けられる他の部材とを絶縁するものである。層間絶縁
膜93は、第1のSiN膜94及び第2のSiN膜95
から構成されている。SiN膜94は約300nm、S
iN膜95は約200nmの厚さを有している。
【0006】さらに、半導体装置90は層間絶縁膜93
上に配線96を有している。この配線96は、拡散抵抗
層92の上方を通るよう成されている。この配線96は
その下側からTi/Pt/Auの各金属からなる多層構
造を有している。配線96の厚さはTi/Pt/Auの
各層で、それぞれ50nm/50nm/600nm程度
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来方式に
係る半導体装置によれば、図8Aに示すように、配線9
6に一定の大きさ以上の(−)電圧が印加されると、配
線96の下方に設けられた拡散抵抗層92の表面及びそ
の近傍に正孔(+)が集まって反転し、拡散抵抗層92
の抵抗値が高くなってしまう。また、図8Bに示すよう
に、配線96に一定の大きさ以上の(+)電圧が印加さ
れると、配線96の下方に設けられた拡散抵抗層92の
表面及びその近傍に電子(−)が集まって蓄積し、拡散
抵抗層92の抵抗値が低くなってしまう。
【0008】このように、配線96に一定以上の電圧が
印加されると、配線96(以下、配線部材ともいう)の
下方にある拡散抵抗層92(以下、不純物拡散層ともい
う)に意図しない抵抗値の変動が生じて、半導体装置9
0のトランジスタの動作に悪影響を及ぼすという問題が
ある。
【0009】そこで、本発明はそのような問題を解決し
たものであって、配線部材と不純物拡散層間での寄生容
量を大幅に低減できるようにすると共に、配線部材の電
圧による不純物拡散層の反転を確実に阻止できるように
した半導体装置及びその製造方法の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題は、所定の
下地部材と、下地部材内の所定位置に設けられた不純物
拡散層と、不純物拡散層を覆うようにして下地部材上に
設けられた絶縁性の膜と、この絶縁性の膜を挟んで不純
物拡散層の上方に所定の形状を有する配線部材とを備
え、不純物拡散層上の絶縁性の膜と配線部材との間に
は、空隙部を有することを特徴とする半導体装置によっ
て解決される。
【0011】本発明に係る半導体装置によれば、不純物
拡散層と配線部材との間に絶縁膜のみを有する場合と比
べて、不純物拡散層と配線部材との間の誘電率を確実に
小さくできるので、当該間の寄生容量を大幅に低減でき
る。それゆえ、従来の半導体装置と比べて、配線部材の
電圧による不純物拡散層の反転を確実に阻止できる。
【0012】本発明に係る半導体装置の製造方法は、所
定の下地部材内に成された不純物拡散層の上方に所定の
形状を有する配線部材を形成する方法において、下地部
材内の所定位置に不純物拡散層を形成した後、この不純
物拡散層を覆うようにして、下地部材上に絶縁性の膜を
形成し、この不純物拡散層上の絶縁性の膜上に所定の間
隔保持部材を形成し、この間隔保持部材上に配線部材を
形成して所定の形状に加工し、その後、配線部材下の間
隔保持部材を除去することを特徴とするものである。
【0013】本発明に係る半導体装置の製造方法によれ
ば、配線部材と不純物拡散層上の絶縁性の膜との間に空
隙部を形成できるので、配線部材と不純物拡散層との間
に絶縁性の膜のみを形成する場合と比べて、配線部材と
不純物拡散層との間の誘電率を確実に小さくでき、当該
間での寄生容量を大幅に低減できる。それゆえ、従来と
比べて、配線部材の電圧による不純物拡散層の反転を確
実に阻止できるようにした半導体装置を製造することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、この
発明の実施形態に係る半導体装置及びその製造方法につ
いて詳しく説明する。図1A〜Cは本発明の実施形態に
係る半導体装置100の構成例を示す平面図、並びにY
1−Y2及びX1−X2矢視断面図である。
【0015】この実施形態では、不純物拡散層上の絶縁
性の膜と、その上方の配線部材との間に空隙部を有し、
不純物拡散層と配線部材との間に絶縁性の膜のみを有す
る場合と比べて、不純物拡散層と配線部材との間の誘電
率を確実に小さくできるようにし、従来の半導体装置と
比べて、不純物拡散層と配線部材との間の寄生容量を大
幅に低減できるようにすると共に、配線部材の電圧によ
る不純物拡散層の反転を確実に阻止できるようにしたも
のである。
【0016】図1A〜Cに示す半導体装置100は、所
定の下地部材の一例としてGaAs化合物半導体からな
る基板1を有している。GaAs化合物半導体は、その
結晶中での電子の移動度がSiと比べて大きく、特に高
速動作を要する半導体装置の基板部材として用いられる
ものである。基板1は、例えば直径150mm、厚さ5
00μm程度の大きさを有するウェハーである。
【0017】また、半導体装置100は、基板1の表面
部の一部及びその近傍に不純物拡散層の一例として拡散
抵抗層3を有している。この拡散抵抗層3は、ドナー不
純物としてSiイオンを基板1に注入して成されたもの
である。Siイオンを有することにより、拡散抵抗層3
の抵抗値は基板1と比べて低く成されている。基板1へ
注入されたSiイオンの量は、例えば4・1012atoms
/cm2程度である。
【0018】さらに、半導体装置100は、図1Cに示
すように、拡散抵抗層3の両側にN +コンタクト部9を
有している。このN+コンタクト部9は、拡散抵抗層3
と同様に、ドナー不純物としてSiイオンを注入して成
されたものである。N+コンタクト部9に注入されたS
iイオンは、例えば3・1013atoms/cm2程度であり、
+コンタクト部9は拡散抵抗層3よりも抵抗値が低く
成されている。
【0019】さらに、半導体装置100は、N+コンタ
クト部9の上面に接するようにして、電極11を有して
いる。この電極11は、図1Cにおいて下側からAuG
e/Niの多層構造を有している。電極11の厚さは、
AuGe/Niの各層で、それぞれ170nm/40n
mに成されている。この電極11は、基板1のN+コン
タクト部9と合金化されて、その接触抵抗の低減化が図
られている。
【0020】また、半導体装置100は絶縁性の膜の一
例として層間絶縁膜10を有している。この層間絶縁膜
10は拡散抵抗層3を覆うようにして基板1上に設けら
れている。これにより、拡散抵抗層3はその上方に設け
られている配線部材と絶縁するようなされている。
【0021】この層間絶縁膜10は第1のSiN膜5及
び第2のSiN膜6から構成されている。SiN膜5は
拡散抵抗層3上に設けられおり、その厚さは約300n
m程度である。SiN膜6は、SiN膜5上及び電極1
1上に設けられており、その厚さは約200nm程度で
ある。SiN膜6には電極11とその上方の配線部材を
連接せしめるコンタクトホール15が設けられている。
【0022】さらに、半導体装置100は、層間絶縁膜
10を挟んで拡散抵抗層3の上方に、配線部材の一例と
して配線7を有している。配線7は拡散抵抗層3の上方
を通って、所定方向と電気信号を送受するよう成されて
いる。図1Cにおいて、配線7は下側からTi/Pt/
Auからなる多層構造を有している。Tiは、層間絶縁
膜10や拡散抵抗層3へのPt及びAuの拡散を防ぐバ
リヤメタル層である。Ptは、TiとAuの密着性を高
める接合層であり、Auは電気信号を送受する配線層で
ある。配線7の厚さはTi/Pt/Auの各層で、それ
ぞれ50nm/50nm/600nm程度に成されてい
る。
【0023】また、半導体装置100は、配線7とは別
に層間絶縁膜10上に設けられ、コンタクトホール15
を介して電極11と接する配線13も有している。この
配線13は電極11と連接された拡散抵抗層3を通し
て、所定方向と電気信号を送受するよう成されている。
配線13は、配線7と同様に、その下側からTi/Pt
/Auからなる多層構造を有している。配線13の厚さ
は、Ti/Pt/Auの各層で、それぞれ50nm/5
0nm/600nm程度である。
【0024】そして、半導体装置100は、層間絶縁膜
10と配線7との間に空隙部20を有している。この空
隙部20は、配線7に印加された電圧による拡散抵抗層
3の反転や蓄積を阻止し、拡散抵抗層3の抵抗値を一定
に保持するものである。この空隙部20と拡散抵抗層3
の抵抗値との関係は以下の通りである。
【0025】空隙部20の比誘電率は層間絶縁膜10の
比誘電率よりも著しく小さい。例えば、空気の比誘電率
は層間絶縁膜10を構成するSiNの比誘電率の約1/
7である。また、層間絶縁膜10と配線7との間に空隙
部20を設けたことにより、拡散抵抗層3と配線7の距
離は空隙部20の高さだけ延長される。
【0026】ここで、拡散抵抗層3と配線7との間の比
誘電率をεs、真空の誘電率をε0、拡散抵抗層3と配
線7との距離をd、拡散抵抗層3の上方にある配線7の
面積をsとすると、拡散抵抗層3と配線7との間の寄生
容量Cは(1)式で示される。 C=εs・ε0・s/d ・・・(1) (1)式において、層間絶縁膜10と配線7との間に空
隙部20を設けた場合、εsは小さくなり、dは大きく
なるので、寄生容量Cは小さくなる。
【0027】次に、配線7に印加される電圧をVとする
と、寄生容量Cに蓄積される電荷Qは(2)式で示され
る。 Q=CV ・・・(2) (2)式において、配線7に印加される電圧Vが一定の
場合、寄生容量Cが小さくなると、この寄生容量Cに蓄
積される電荷Qは減少する。
【0028】以上より、層間絶縁膜10と配線7との間
に空隙部20を設けた場合、拡散抵抗層3と配線7との
間の寄生容量Cに蓄積できる電荷Qは減少するので、配
線7の下方にある拡散抵抗層3の表面及びその近傍には
電荷が集まりにくくなる。即ち、拡散抵抗層3の表面及
びその近傍で反転層及び蓄積層は形成されにくくなる。
それゆえ、層間絶縁膜10上に配線7を直接設ける場合
と比べて、拡散抵抗層3の抵抗値をより一定に保持する
ことができる。
【0029】次に、図2〜図6を参照しながら、この半
導体装置100の製造方法について説明する。ここで
は、基板1内に成された拡散抵抗層3の上方に所定の形
状を有する配線7を形成する場合を想定する。まず、図
2Aに示すように、GaAs化合物半導体からなる基板
1上にSiNからなるスルー膜22を形成する。このス
ルー膜22は、基板1に不純物を導入する際に、基板1
の表面部が非晶質化しないように保護するものである。
スルー膜22はCVD装置を用いて、約50nmの厚さ
に形成する。使用する反応ガスはSiH2Cl2及びNH
3の混合ガスであり、反応温度は約800℃である。
【0030】次に、図2Bに示すように、フォトリソグ
ラフィによって、スルー膜22上に拡散抵抗層3の形成
領域を露出するようなレジストパターン24を形成す
る。フォトリソグラフィによるレジストパターン24の
形成方法は以下の通りである。まず、スルー膜22の上
にレジスト部材を塗布する。レジスト部材にはポジ型、
或いはネガ型のいずれを使用しても良いが、微細加工の
点で優れているポジ型のレジスト部材を使用する。レジ
スト部材の塗布装置には、半導体製造工程で一般的に使
用されているレジストスピンコータを用いる。
【0031】次に、拡散抵抗層3の形成領域上のレジス
ト部材を露光する。この露光は、塗布したレジスト部材
の上方に、拡散抵抗層3の形成領域に光線を透過するよ
うなレチクルを設け、このレチクルの上方から紫外線等
を照射して行う。使用する装置は縮小投影露光装置であ
る。
【0032】そして、コータデベロッパを用いて、露光
したレジスト部材に現像液を施して、現像する。このよ
うにして、拡散抵抗層3の形成領域を露出するようなレ
ジストパターン24をスルー膜22上に形成する。形成
したレジストパターン24の膜厚は、例えば10μm程
度である。
【0033】レジストパターン24を形成した後、この
レジストパターン24をマスクにして、基板1にSiイ
オンを注入し、拡散抵抗層3を形成する。Siイオンの
注入はイオン打込み装置を用いて行う。打込むイオンの
量は、例えば4・1012atoms/cm2程度である。
【0034】次に、レジストパターン24をウエットま
たはドライエッチングによって除去する。ウエットエッ
チングにより除去する場合には、例えば、エッチング液
として104剥離液やMS−2000等の有機溶剤を用
いる。また、ドライエッチングにより除去する場合に
は、例えば、O2ガスを用いてアッシングする。
【0035】レジストパターン24を除去した後、図2
Cに示すように、スルー膜22上にN+コンタクト部9
の形成領域を露出するようなレジストパターン26をフ
ォトリソグラフィにより形成する。そして、このレジス
トパターン26をマスクにして、基板1にSiイオンを
注入する。これにより、拡散抵抗層3の両側にN+コン
タクト部9を形成できる。Siイオンの注入は、拡散抵
抗層3と同様に、イオン打込み装置を用いて行う。打込
むイオンの量は、例えば3・1013atoms/cm2程度であ
る。
【0036】N+コンタクト部9を形成した後、図2D
に示すように、レジストパターンをウエットまたはドラ
イエッチングにより除去する。次に、スルー膜をウエッ
トまたはドライエッチングによって除去する。SiNか
らなるスルー膜をウエットエッチングにより除去する場
合には、例えば、H3PO4水溶液を用いる。また、ドラ
イエッチングにより除去する場合には、例えば、CF4
及びO2の混合ガスを用いたプラズマエッチングを行
う。
【0037】スルー膜を除去した後、図2Dに示す基板
1をAs雰囲気中で加熱し、拡散抵抗層3及びN+コン
タクト部9に注入されたSiイオンを活性化する。これ
により、拡散抵抗層3及びN+コンタクト部9のSiイ
オンはGaAsと結合し、拡散抵抗層3及びN+コンタ
クト部9は所定の抵抗値を有するように成される。基板
1の加熱温度は、例えば約800℃である。
【0038】基板1の拡散抵抗層3及びN+コンタクト
部9中のSiイオンを活性化した後、図3Aに示すよう
に、基板1上に第1のSiN膜5を形成する。このSi
N膜5は層間絶縁膜の一部を成すものである。SiN膜
5は、例えばCVD装置を用いて約300nmの厚さに
形成する。CVD装置の製膜条件は、SiNからなるス
ルー膜と同様である。
【0039】次に、図3Bに示すように、N+コンタク
ト部9を露出するようなレジストパターン28を、フォ
トリソグラフィによりSiN膜5上に形成する。そし
て、このレジストパターン28をマスクにして、N+
ンタクト部9上のSiN膜5をドライエッチングにより
除去する。このドライエッチングは、例えば、CF4
びO2の混合ガスを用いるプラズマエッチングにより行
う。また、SiN膜5の除去はウエットエッチングによ
って行っても良い。この場合、レジストパターン28を
侵すことなくSiN膜を除去できるような、HF/NH
4F(フッ酸/フッ化アンモニウム混合液)等を用いれ
ば良い。
【0040】図3Cに示すように、SiN膜5を選択的
に除去した後、レジストパターン28を残したまま、基
板1の全面にAuGeを約170nm、次いでNiを約
40nm程度堆積して、電極形成用の金属膜を形成す
る。AuGe/Niの堆積にはスパッタ装置、または蒸
着装置等を用いる。
【0041】レジストパターン28を残した基板1上
に、電極形成用の金属膜を堆積した後、図4Aに示すよ
うに、レジストパターン28上の当該金属膜をリフトオ
フにより除去して、多層構造を有する電極11を形成す
る。即ち、基板1の全面に純水を噴射し、レジストパタ
ーン28と当該レジストパターン28上の金属膜を一括
して除去し、N+コンタクト部9上にのみ多層構造を有
する金属膜を残して、電極11を形成する。
【0042】次に、図4Bに示すように、基板1をN2
雰囲気下で約480℃に熱し、N+コンタクト部9と電
極11を合金化する。これにより、N+コンタクト部9
と電極11の接触抵抗は低減化される。電極11を合金
化した後、図4Cに示すように、基板1の全面に層間絶
縁膜10の一部を成す第2のSiN膜6を形成する。こ
のSiN膜6は、SiN膜5と同様の製膜条件で、約2
00nmの厚さに形成する。
【0043】SiN膜6を形成した後、図5Aに示すよ
うに、フォトリソグラフィによりコンタクトホール32
形成用のレジストパターン30を、SiN膜6上に形成
する。そして、レジストパターン30をマスクにして、
SiN膜6を選択的に除去し、コンタクトホール32を
形成する。
【0044】コンタクトホール32を形成した後、レジ
ストパターン32をウエットまたはドライエッチングに
より除去する。そして、形成したコンタクトホール32
を埋め込むようにして、基板1の全面に、Tiを約50
nm、次いでPtを約50nm、そしてAuを約600
nm程度堆積して、配線形成用の金属膜を形成する。こ
の配線形成用の、多層構造を有する金属膜は、スパッタ
装置または蒸着装置を用いて形成する。
【0045】基板1上に配線形成用の金属膜を堆積した
後、B5に示すように、当該金属膜上に配線形成用のレ
ジストパターン34をフォトリソグラフィにより形成
し、このレジストパターン34をマスクにして、金属膜
を選択的にエッチングする。これにより、コンタクトホ
ール32を通して電極11と連接する配線13を形成で
きる。配線13形成時の金属膜のエッチングは、例えば
Arイオンミリングにより行う。
【0046】次に、レジストパターン32をウエットま
たはドライエッチングによって除去する。そして、図1
B及びCに示した空隙部20を形成するために、拡散抵
抗層3の上方のSiN膜6上に、図5Cに示すような、
間隔保持部材の一例となるレジストパターン36をフォ
トリソグラフィにより形成する。レジストパターン36
を形成した後、当該レジストパターン36を窒素雰囲気
下で約160℃に熱して、その表面部を球面状に加工す
る。
【0047】レジストパターン36の表面部を球面状に
加工した後、このレジストパターン36を覆うようにし
て基板1の全面に、例えば,Tiを約50nm、続いて
Ptを約50nm、そしてAuを約600nm堆積し
て、配線形成用の金属膜を形成する。この配線形成用
の、多層構造を有する金属膜の形成は、スパッタ装置ま
たは蒸着装置等を用いて行う。
【0048】次に、この金属膜上に配線形成用のレジス
トパターンをフォトリソグラフィにより形成し、形成し
たレジストパターンをマスクにして金属膜をエッチング
し、図6A及びBに示す配線7を形成する。配線7形成
時の金属膜のエッチングは、例えばArイオンミリング
により行う。拡散抵抗層3の上方に位置する配線7は、
下地であるレジストパターン36がその表面部を球面状
に加工されているので、段切れ等の不良を生じることな
く拡散抵抗層3の上方で弧状に成される。
【0049】配線7を形成した後、レジストパターン3
6をウエットまたはドライエッチングによって除去す
る。ウエットエッチングの場合は、例えば、エッチング
液として104剥離液やMS−2000等の有機溶剤を
用いてレジストパターン36を溶解して除去する。ま
た、ドライエッチングの場合は、例えば、O2ガスを用
いてレジストパターン36をアッシングして除去する。
このように、配線7下のレジストパターン36を除去し
て、図1に示す半導体装置100を完成する。
【0050】尚、本実施形態では配線13を形成した後
に配線7を形成したが、配線13と配線7は一括して形
成することもできる。この場合、先ずレジストパターン
36をSiN膜6上に形成し、形成したレジストパター
ン36の表面部を球面状に加工する。次に、例えばTi
/Pt/Auをそれぞれ約50nm/50nm/600
nm程度堆積して多層構造を有する金属膜を形成する。
そして、形成した金属膜上に配線7及び配線13形成用
のレジストパターンを形成し、このレジストパターンを
マスクにして金属膜をエッチングする。このようにし
て、配線13と配線7とを一括して形成できる。
【0051】このように本発明に係る半導体装置100
によれば、拡散抵抗層3上の層間絶縁膜10と、その上
方の配線7との間に、空隙部20を有するようなされた
ものである。従って、拡散抵抗層3と配線7との間に層
間絶縁膜10のみを有する場合と比べて、拡散抵抗層3
と配線7との間の誘電率を確実に小さくできるので、当
該間の寄生容量を大幅に低減できる。これにより、従来
の半導体装置と比べて、配線7の電圧による拡散抵抗層
3の反転を確実に阻止できるので、半導体装置のトラン
ジスタ動作の信頼性をより向上できる。
【0052】尚、本実施形態では、層間絶縁膜を挟んで
拡散抵抗層の上方に配線を備えるGaAs化合物半導体
素子の場合について説明したが、これに限られることは
なく、例えばバイポーラICやCCD等の半導体装置及
びその製造方法等について広く適用することができる。
【0053】
【発明の効果】本発明に係る半導体装置によれば、不純
物拡散層上の絶縁性の膜と、その上方の配線部材との間
に、空隙部を有するようなされたものである。この構成
によって、不純物拡散層と配線部材との間に絶縁性の膜
のみを有する場合と比べて、不純物拡散層と配線部材と
の間の誘電率を確実に小さくできるので、当該間の寄生
容量を大幅に低減できる。従って、従来の半導体装置と
比べて、配線部材の電圧による不純物拡散層の反転を確
実に阻止できるので、半導体装置のトランジスタ動作の
信頼性をより向上できる。
【0054】本発明に係る半導体装置の製造方法によれ
ば、不純物拡散層上の絶縁性の膜上に所定の間隔保持部
材を形成し、この間隔保持部材上に配線部材を形成して
所定の形状に加工し、その後、配線部材下の間隔保持部
材を除去するものである。この構成によって、配線部材
と不純物拡散層上の絶縁性の膜との間に空隙部を形成で
きるので、配線部材と不純物拡散層との間に絶縁性の膜
のみを形成する場合と比べて、配線部材と不純物拡散層
との間の誘電率を確実に小さくでき、当該間での寄生容
量を大幅に低減できる。
【0055】従って、従来と比べて、配線部材の電圧に
よる不純物拡散層の反転を確実に阻止できるようにした
半導体装置を、歩留まり良く、かつ再現性良く製造する
ことができる。さらに、不純物拡散層の反転を考慮せず
に不純物拡散層の上方に配線部材を形成できるので、半
導体装置のチップ面積を有効に利用でき、より縮小化し
た半導体装置を製造できる。この発明は、拡散抵抗層を
有して、その上方に配線を備えるGaAs化合物半導体
素子に適用して好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】A〜Cは本発明の実施形態に係る半導体装置1
00の構成例を示す平面図、並びにY1−Y2及びX1
−X2矢視断面図である。
【図2】A〜Dは半導体装置100の製造方法を示す工
程図(その1)である。
【図3】A〜Cは半導体装置100の製造方法を示す工
程図(その2)である。
【図4】A〜Cは半導体装置100の製造方法を示す工
程図(その3)である。
【図5】A〜Cは半導体装置100の製造方法を示す工
程図(その4)である。
【図6】Aは半導体装置100の製造方法を示す工程図
(その5)及びBはそのX3−X4矢視断面図である。
【図7】A〜Cは従来例に係る半導体装置90の構成例
を示す平面図、並びにそのY5−Y6及びX5−X6矢
視断面図である。
【図8】A及びBは問題点を説明する半導体装置90の
動作例を示す断面図である。
【符号の説明】
1・・・基板、3・・・拡散抵抗層(不純物拡散層)、
5,6・・・SiN膜、7・・・配線、9・・・N+
ンタクト部、10・・・層間絶縁膜(絶縁性の膜)、1
1・・・電極、20・・・空隙部、36・・・レジスト
パターン(間隔保持部材)、100・・・半導体装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4M104 AA05 BB11 BB15 CC01 DD08 DD09 DD17 DD34 DD37 DD65 DD68 DD78 FF04 GG19 HH18 5F033 GG02 HH07 HH13 HH18 JJ01 JJ07 JJ13 JJ18 KK07 KK13 KK18 MM05 MM08 NN06 PP15 PP19 QQ08 QQ09 QQ12 QQ14 QQ19 QQ37 QQ41 QQ58 QQ62 QQ69 QQ73 RR06 RR30 SS11 TT02 XX09 XX23 XX24

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の下地部材と、 前記下地部材内の所定位置に設けられた不純物拡散層
    と、 前記不純物拡散層を覆うようにして前記下地部材上に設
    けられた絶縁性の膜と、 前記絶縁性の膜を挟んで前記不純物拡散層の上方に所定
    の形状を有する配線部材とを備え、 前記不純物拡散層上の前記絶縁性の膜と前記配線部材と
    の間には、空隙部を有することを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記所定の下地部材は、GaAsからな
    る化合物半導体基板であることを特徴とする請求項1に
    記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記不純物拡散層を拡散抵抗層とするこ
    とを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 所定の下地部材内に成された不純物拡散
    層の上方に所定の形状を有する配線部材を形成する方法
    において、 前記下地部材内の所定位置に前記不純物拡散層を形成し
    た後、 前記不純物拡散層を覆うようにして、前記下地部材上に
    絶縁性の膜を形成し、 前記不純物拡散層上の絶縁性の膜上に所定の間隔保持部
    材を形成し、 前記間隔保持部材上に配線部材を形成して所定の形状に
    加工し、その後前記配線部材下の間隔保持部材を除去す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記下地部材にはGaAsからなる化合
    物半導体基板を使用することを特徴とする請求項4に記
    載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記下地部材内に成された不純物拡散層
    を、拡散抵抗層とすることを特徴とする請求項4に記載
    の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記間隔保持部材にはレジストパターン
    を使用することを特徴とする請求項4に記載の半導体装
    置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記間隔保持部材の表面を球面状に加工
    することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製
    造方法。
  9. 【請求項9】 前記間隔保持部材をO2ガスを用いてア
    ッシングして除去することを特徴とする請求項4に記載
    の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記間隔保持部材を有機溶剤でウエッ
    トエッチングして除去することを特徴とする請求項4に
    記載の半導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011119737A (ja) * 2009-12-01 2011-06-16 Robert Bosch Gmbh 半導体構成素子を電気接触接続するための層構造

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