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JP2002266973A - 電動シリンダ - Google Patents

電動シリンダ

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Publication number
JP2002266973A
JP2002266973A JP2001069515A JP2001069515A JP2002266973A JP 2002266973 A JP2002266973 A JP 2002266973A JP 2001069515 A JP2001069515 A JP 2001069515A JP 2001069515 A JP2001069515 A JP 2001069515A JP 2002266973 A JP2002266973 A JP 2002266973A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ball screw
hollow
cylinder
composite shaft
spline
Prior art date
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Pending
Application number
JP2001069515A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Tobinaga
弘明 飛永
Takeshi Hoshino
健 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Automax Co Ltd
Original Assignee
Automax Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Automax Co Ltd filed Critical Automax Co Ltd
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  • Transmission Devices (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高位置決め性を維持したまま、高推力、高速
動作の両方を兼ね備えた電動シリンダを提供する。 【解決手段】 電動シリンダ1は、ねじ溝6とボールス
プライン溝を設けた複合軸5と、複合軸5のボールねじ
溝6に螺合するボールねじナット20と、複合軸5のボ
ールスプライン溝に噛合するスプライン外筒30と、ボ
ールねじナット20及びスプライン外筒30をそれぞれ
回転駆動する第1及び第2中空電動モータ10A、10
Bと、を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一軸方向の運動を
高速で且つ大きな力で行うことができ、例えば、産業用
ロボットの作動アームなどに好適に使用することのでき
る電動シリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、モータの回転を直線往復運動に変
換する装置は、電動アクチュエータ、ボールねじ装置、
或いは電動シリンダとして種々提案され、又実施されて
いる。電動アクチュエータとしては、例えば特開平6−
300106号公報に、又、ボールねじ装置としては、
例えば特公平5−70744号公報に、更に、電動シリ
ンダとしては、特開平10−127008号公報などに
開示されている。
【0003】特開平6−300106号公報に開示され
る電動アクチュエータは、ボールねじ溝と、ボールスプ
ライン溝を持つ複合軸の軸回転方向の荷重をスプライン
外筒で支持し、中空電動モータでボールねじナットを回
転させて複合軸を軸長さ方向に移動させる構成とされ
る。
【0004】又、特開平5−70744号公報に示すボ
ールねじ装置では、スプライン外筒を電動モータで回転
して複合軸の先端に取付けられた駆動装置(アクチュエ
ータ)を目的の角度に回転させて、その位置に位置決め
する構成とされる。
【0005】更に、特開平10−127008号公報に
開示する電動シリンダでは、電動モータの回転をボール
ねじ機構などによってピストンの直線往復運動に変換す
る構成とされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成のいずれの装置も、高い速度を出力しようとした場
合、高速で回転できる電動モータを使用するか、複合軸
或いはねじ軸におけるねじ溝のリードを長くするなどの
対策を取ることとなるが、この場合には高い推力を得る
ことができなくなる。
【0007】又、高い推力を得ようとした場合には、減
速機などを使用し、電動モータの出力トルクを増幅する
か、出力の大きな電動モータを使用するなどの対策が必
要となる。しかし、減速機を使用した場合には、電動モ
ータの出力回転数が小さくなり、高い速度が出せなくな
る。又、出力の大きな電動モータを使用した場合には、
ロータイナーシャも大きくなるために、短いストローク
での高速動作ができなくなり、又、スペースの問題も発
生する。
【0008】従って、本発明の目的は、高位置決め性を
維持したまま、高推力、高速動作の両方を兼ね備えた電
動シリンダを提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は本発明に係る
電動シリンダにて達成される。要約すれば、本発明は、
外周面にボールねじ溝が形成されたボールねじ軸に、軸
線方向に沿って一つ或いは複数のボールスプライン溝を
設けた複合軸と、前記複合軸に嵌装され、前記複合軸の
ボールねじ溝に螺合するボールねじナットと、前記複合
軸に嵌装され、前記複合軸のボールスプライン溝に噛合
するスプライン外筒と、前記複合軸に嵌装され、前記ボ
ールねじナット及び前記スプライン外筒をそれぞれ回転
駆動する第1及び第2中空電動モータと、を有すること
を特徴とする電動シリンダである。
【0010】本発明の一実施態様によると、更に、前記
複合軸が貫通する中空状のシリンダケースが配置され、
前記第1及び第2中空電動モータは、前記複合軸の外周
に配置された中空ロータと、中空ロータの外周に配置さ
れたステータとを備え、前記ステータは前記シリンダケ
ースに取付けられ、前記ボールねじナット及び前記スプ
ライン外筒は軸受けを介して前記シリンダケースに回転
自在に取付けられ、前記第1及び第2中空ロータはそれ
ぞれ前記ボールねじナット及び前記スプライン外筒に取
り付けられる。
【0011】本発明の他の実施態様によると、前記第1
及び第2中空電動モータは同じ構造とされ、前記シリン
ダケースの軸線方向中央部に対して対称配置されてい
る。
【0012】本発明の他の実施態様によると、前記ボー
ルねじナット及び前記スプライン外筒は、前記シリンダ
ケースの両端部に取り付けられる。
【0013】本発明の他の実施態様によると、前記第1
及び第2中空電動モータは、それぞれ中空エンコーダが
設けられている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る電動シリンダ
を図面に則して更に詳しく説明する。
【0015】図1〜図3に本発明に係る電動シリンダの
一実施例を示す。本実施例にて、電動シリンダ1は、基
台2に取付けられた中空形状のシリンダケース3を有す
る。シリンダケース3の中心穴(内周部)4を貫通して
複合軸5が配置される。
【0016】複合軸5は、外周面にボールねじ溝6が形
成されたボールねじ軸に、略全長にわたって軸線方向に
沿って一つ或いは複数のボールスプライン溝7(図2)
を設けた構成とされる。図1には、図面を簡単とするた
めにボールスプライン溝は図示されていない。
【0017】シリンダケース3の内部には軸線方向に沿
って、複合軸5に嵌装される態様にて、互いに離間して
第1及び第2中空電動モータ10(10A、10B)が
配置される。本実施例では、第1及び第2中空電動モー
タ10A、10Bは同じ構造とされ、シリンダケース3
の軸線方向中央部に対して対称配置されている。
【0018】第1及び第2中空電動モータ10A、10
Bは、ステータ12(12a、12b)を備えたモータ
本体11(11a、11b)がシリンダケース3の内周
部に固定されている。ステータ12(12a、12b)
の内部には、所定の空隙を設けて中空ロータ13(13
a、13b)が配置されており、中空ロータ13(13
a、13b)の中心穴14(14a、14b)には複合
軸5が貫通している。
【0019】第1中空電動モータ10Aの中空ロータ1
3aには、本実施例では、中空ロータ13aの左側に位
置して、複合軸5に嵌装されたボールねじナット20が
固着される。このボールねじナット20は、軸受け21
を介してシリンダケース3の内周部に回転自在に取付け
られている。従って、中空ロータ13aも又、ボールね
じナット20と共にシリンダケース3に対して回転自在
に取付けられる。
【0020】ボールねじナット20は、複合軸5のボー
ルねじ溝6に対応してボールねじ溝が形成され、ボール
ねじナット20と複合軸5との間でボールが整列循環す
る構成とされるものであって、当業者には周知であるの
で、これ以上詳しい説明は省略する。
【0021】第2中空電動モータ10Bの中空ロータ1
3bには、本実施例では、中空ロータ13bの右側に位
置して、複合軸5に嵌装されたスプライン外筒30が固
着される。このスプライン外筒30は、軸受け31を介
してシリンダケース3の内周部に回転自在に取付けられ
ている。従って、中空ロータ13bも又、スプライン外
筒30と共にシリンダケース3に対して回転自在に取付
けられる。
【0022】スプライン外筒30は、複合軸5のボール
スプライン溝7に対応してボール転送溝が形成され、ス
プライン外筒30と複合軸5との間でボールが整列循環
する構成とされるものであって、当業者には周知である
ので、これ以上詳しい説明は省略する。
【0023】本実施例では、複合軸5、ボールねじナッ
ト20及びスプライン外筒30としては、THK株式会
社製のBNS形ボールねじ・スプライン(商品名)を使
用した。又、第1及び第2中空電動モータ10(10
A、10B)としては、新明和工業株式会社製のフレー
ムレスモータ(商品名)を使用した。
【0024】本実施例のように、複合軸5を支持するボ
ールねじナット20とスプライン外筒30とをシリンダ
ケース3の両端に配置することにより、複合軸5を安定
に支持することができ、又小型化が可能となる。
【0025】本実施例によれば、中空ロータ13(13
a、13b)には、上記ボールねじナット20或いはス
プライン外筒30が取付けられた側とは反対側にそれぞ
れ中空エンコーダ15(15a、15b)が固定されて
おり、中空エンコーダ15(15a、15b)の出力か
ら上記ボールねじナット20或いはスプライン外筒30
の回転速度及び回転角度が計測可能とされる。
【0026】上記説明にて理解されるように、本実施例
では、ボールねじナット20は、軸受け21によりシリ
ンダケース3とは分離されており、又、複合軸5のボー
ルねじ溝6に螺合しているので、第1中空電動モータ1
0Aの回転運動を複合軸5の直線運動に変更することが
できる。
【0027】又、スプライン外筒30は、軸受け31に
より、シリンダケース3とは分離されており、又、複合
軸5のボールスプライン溝7にボールを介して噛合して
いる。従って、複合軸5とスプライン外筒30は差動せ
ず、第2中空電動モータ10Bを駆動した場合、複合軸
5を回転することができ、中空エンコーダ15bの出力
から複合軸の回転速度及び回転角度を計測することがで
きる。
【0028】本実施例によれば、斯かる構成により、第
1中空電動モータ10Aによる複合軸5の直線運動を妨
げることなく、第2中空電動モータ10Bの回転運動を
複合軸5の回転運動に変更することができる。
【0029】又、本実施例では、図示するように、シリ
ンダケース3の外方へと突出している複合軸5について
は、軸カバー50及び伸縮可能な保護カバー51により
閉塞し、異物の侵入による差動不具合や、回転している
複合軸に接触することによる災害を防止することができ
る。
【0030】又、一方向回転する複合軸5を移動対象物
と接続するために、複合軸5の軸端部に軸受け52を介
してアクチュエータ(作用部材)100を接続すること
ができる。
【0031】つまり、複合軸5の先端に軸受け52を介
して支持フランジ53を設け、この支持フランジ53に
作用部材100を取付ける。この作用部材100の下方
端には、スライドガイド54が取付けられる。スライド
ガイド54は、シリンダケース3に摺動軸受け55を介
して複合軸5と同じ方向に摺動自在とされる。
【0032】又、この作用部材100及びスライドガイ
ド54は、複合軸5の突出部分に作用するラジアル荷重
に対する保護作用をもなす。
【0033】次ぎに、本実施例の電動シリンダ1の作動
について説明する。
【0034】先ず、第1中空電動モータ10Aを駆動し
てボールねじナット20を回転させる。これにより、複
合軸5の直線運動が得られる。
【0035】この複合軸5の直線運動が得られた状態
で、第2中空電動モータ10Bを駆動して複合軸5を回
転させる。この時、ボールねじナット20と複合軸5の
回転が逆回転となるように駆動させると、ボールねじナ
ット20と複合軸5とは差動回転することとなり、複合
軸5の直線運動は、第1中空電動モータ10Aを単独で
回転した場合より増速される。第2中空電動モータ10
Bが第1中空電動モータ10Aと同じ回転数だとすれ
ば、直線運動は2倍の速度となる。
【0036】勿論、必要に応じて、第2中空電動モータ
10Bを駆動しないか、或いは、第2中空電動モータ1
0Bを第1中空電動モータ10Aと同方向に回転させる
ことによっても、複合軸5の直線運動を減速調整するこ
とが可能である。
【0037】本実施例によれば、それぞれの中空エンコ
ーダ15(15a、15b)の出力を用いて、複合軸5
の移動量及び速度の計測、又、第1及び第2中空電動モ
ータ10(10A、10B)の制御を行うことができ
る。
【0038】本発明の電動シリンダ1は、上述にて理解
されるように、第1及び第2中空電動モータ10(10
A、10B)を設け、両モータを逆方向に回転させ得る
構成とされるので、高速で回転できる電動モータを使用
することなく高速で複合軸5の直線運動を達成すること
ができる。
【0039】又、本発明の電動シリンダ1では、2台の
モータ、即ち、第1及び第2中空電動モータ10(10
A、10B)を使用することにより、従来の1台のモー
タで駆動している電動シリンダに比較すると、同速度を
出す場合には、半分の回転数で済み、モータの出力トル
クを大きく取ることができる。又、1台のモータで出力
を大きくした場合より、ロータイナーシャが小さくな
る。
【0040】更に、複合軸5のボールねじ溝6を長リー
ドとする必要がないので、電動シリンダの持つ高い位置
決め性を損なうことがない。
【0041】又、複合軸5を高い推力で駆動させても、
電動モータに減速機を使用する必要がないので、電動モ
ータの出力回転数を低下させることがなく、高い速度を
維持することが可能である。更に、上述のように、高推
力(トルク)を得るために出力の大きな電動モータを用
いる必要がなく、又、全ての構成要素を中空構造とする
ことにより、電動シリンダの全体構造を小型化、軽量化
することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、外周面
にボールねじ溝が形成されたボールねじ軸に、軸線方向
に沿って一つ或いは複数のボールスプライン溝を設けた
複合軸と、複合軸に嵌装され、複合軸のボールねじ溝に
螺合するボールねじナットと、複合軸に嵌装され、複合
軸のボールスプライン溝に噛合するスプライン外筒と、
複合軸に嵌装され、ボールねじナット及びスプライン外
筒をそれぞれ回転駆動する第1及び第2中空電動モータ
と、を有する構成とされるので、高位置決め性を維持し
たまま、高推力であり、且つ、高速動作が可能である、
という効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電動シリンダの一実施例の正面断
面図である。
【図2】図1の本発明に係る電動シリンダの平面図であ
る。
【図3】図1の線III−IIIに取った断面図である。
【符号の説明】
1 電動シリンダ 2 基台 3 シリンダケース 5 複合軸 6 ボールねじ溝 7 ボールスプライン溝 10(10A、10B) 第1、第2中空電動モータ 11(11a、11b) モータ本体 12(12a、12b) ステータ 13(13a、13b) 中空ロータ 15(15a、15b) 中空エンコーダ 20 ボールねじナット 21 軸受け 30 スプライン外筒 31 軸受け
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3J062 AA38 AB22 AC07 BA12 BA29 BA37 CD04 CD22 CD23 CD25 5H607 AA00 BB01 BB14 CC01 CC03 DD02 DD04 DD16 EE53 GG08

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周面にボールねじ溝が形成されたボー
    ルねじ軸に、軸線方向に沿って一つ或いは複数のボール
    スプライン溝を設けた複合軸と、 前記複合軸に嵌装され、前記複合軸のボールねじ溝に螺
    合するボールねじナットと、 前記複合軸に嵌装され、前記複合軸のボールスプライン
    溝に噛合するスプライン外筒と、 前記複合軸に嵌装され、前記ボールねじナット及び前記
    スプライン外筒をそれぞれ回転駆動する第1及び第2中
    空電動モータと、を有することを特徴とする電動シリン
    ダ。
  2. 【請求項2】 更に、前記複合軸が貫通する中空状のシ
    リンダケースが配置され、前記第1及び第2中空電動モ
    ータは、前記複合軸の外周に配置された中空ロータと、
    中空ロータの外周に配置されたステータとを備え、前記
    ステータは前記シリンダケースに取付けられ、前記ボー
    ルねじナット及び前記スプライン外筒は軸受けを介して
    前記シリンダケースに回転自在に取付けられ、前記第1
    及び第2中空ロータはそれぞれ前記ボールねじナット及
    び前記スプライン外筒に取り付けられることを特徴とす
    る請求項1の電動シリンダ。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2中空電動モータは同じ
    構造とされ、前記シリンダケースの軸線方向中央部に対
    して対称配置されていることを特徴とする請求項1又は
    2の電動シリンダ。
  4. 【請求項4】 前記ボールねじナット及び前記スプライ
    ン外筒は、前記シリンダケースの両端部に取り付けられ
    ることを特徴とする請求項2又は3の電動シリンダ。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2中空電動モータは、そ
    れぞれ中空エンコーダが設けられていることを特徴とす
    る請求項1〜4のいずれかの項に記載の電動シリンダ。
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