JP2002265969A - グリース組成物 - Google Patents
グリース組成物Info
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- JP2002265969A JP2002265969A JP2001063523A JP2001063523A JP2002265969A JP 2002265969 A JP2002265969 A JP 2002265969A JP 2001063523 A JP2001063523 A JP 2001063523A JP 2001063523 A JP2001063523 A JP 2001063523A JP 2002265969 A JP2002265969 A JP 2002265969A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 このグリース組成物は,特に,−40℃の低
温から高温までの広範囲の温度領域で使用でき,防錆
性,耐熱性及び耐荷重性に優れている。 【解決手段】 このグリース組成物は,低温性,防錆
性,耐熱性及び耐荷重性に優れた合成又は鉱油の潤滑油
基油に,増ちょう剤として鉱油を含まない低温性に優れ
たカルシウムスルフォネートコンプレックス化合物を5
〜50重量%配合し,特に,カルシウムスルフォネート
コンプレックス化合物の特性を活かし,低温性を向上さ
せたものである。
温から高温までの広範囲の温度領域で使用でき,防錆
性,耐熱性及び耐荷重性に優れている。 【解決手段】 このグリース組成物は,低温性,防錆
性,耐熱性及び耐荷重性に優れた合成又は鉱油の潤滑油
基油に,増ちょう剤として鉱油を含まない低温性に優れ
たカルシウムスルフォネートコンプレックス化合物を5
〜50重量%配合し,特に,カルシウムスルフォネート
コンプレックス化合物の特性を活かし,低温性を向上さ
せたものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は,低温性,耐熱
性,防錆性,耐荷重性等の特性が要求される摺動部材,
例えば,自動車のコントロールケーブル,ウインドレギ
ュレータ装置等の摺動部に使用される潤滑剤を構成する
グリース組成物に関する。
性,防錆性,耐荷重性等の特性が要求される摺動部材,
例えば,自動車のコントロールケーブル,ウインドレギ
ュレータ装置等の摺動部に使用される潤滑剤を構成する
グリース組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来,自動車部品,例えば,コントロー
ルケーブル,ウインドレギュレータ等の摺動部に使用さ
れる潤滑グリースは,増ちょう剤としてはリチウム石け
ん,リチウムコンプレックス石けん等の金属石けん,基
油としてはシリコーン油,合成炭化水素油,鉱油等を用
い,必要に応じて酸化防止剤,防錆剤等を配合したもの
が多く用いられいる。
ルケーブル,ウインドレギュレータ等の摺動部に使用さ
れる潤滑グリースは,増ちょう剤としてはリチウム石け
ん,リチウムコンプレックス石けん等の金属石けん,基
油としてはシリコーン油,合成炭化水素油,鉱油等を用
い,必要に応じて酸化防止剤,防錆剤等を配合したもの
が多く用いられいる。
【0003】例えば,耐ブレーキング性等に優れるグリ
ース組成物として,特開2000−87071号公報に
開示されたものが知られている。該グリース組成物は,
潤滑油基油に組成物全量を基準として,ウレア系増ちょ
う剤2〜30質量%,硫黄系極圧剤0.1〜20質量
%,及び全塩基価が100〜500mgKOH/gの過
塩基性マグネシウムスルフォネート0.05〜10質量
%を含有するものである。
ース組成物として,特開2000−87071号公報に
開示されたものが知られている。該グリース組成物は,
潤滑油基油に組成物全量を基準として,ウレア系増ちょ
う剤2〜30質量%,硫黄系極圧剤0.1〜20質量
%,及び全塩基価が100〜500mgKOH/gの過
塩基性マグネシウムスルフォネート0.05〜10質量
%を含有するものである。
【0004】また,従来のカルシウムスルフォネートコ
ンプレックスグリースは,鉱物油を基油としているが,
防錆性,耐荷重性,耐熱性に優れるということで潤滑グ
リースとして市販されている。また,従来のシリコーン
油を基油にしたグリースは,低温から高温まで使用で
き,温度特性は良好である。また,従来の合成炭化水素
油を基油にしたグリースは,防錆力を付与し易く,実用
上十分な耐荷重性を有しているということで使用されて
いる。
ンプレックスグリースは,鉱物油を基油としているが,
防錆性,耐荷重性,耐熱性に優れるということで潤滑グ
リースとして市販されている。また,従来のシリコーン
油を基油にしたグリースは,低温から高温まで使用で
き,温度特性は良好である。また,従来の合成炭化水素
油を基油にしたグリースは,防錆力を付与し易く,実用
上十分な耐荷重性を有しているということで使用されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,シリコ
ーン油を基油にしたグリースは,液状の石油系防錆添加
剤がシリコーン油にほとんど溶解しないため,防錆性を
付与するのが難しいこと,及びシリコーン油自体が鉱物
油や合成炭化水素油に比べて著しく耐荷重性が劣るた
め,固体潤滑剤等を補わない限り,高荷重で使用される
ようなコントロールケーブル等には使い難いという問題
を有している。
ーン油を基油にしたグリースは,液状の石油系防錆添加
剤がシリコーン油にほとんど溶解しないため,防錆性を
付与するのが難しいこと,及びシリコーン油自体が鉱物
油や合成炭化水素油に比べて著しく耐荷重性が劣るた
め,固体潤滑剤等を補わない限り,高荷重で使用される
ようなコントロールケーブル等には使い難いという問題
を有している。
【0006】また,従来の合成炭化水素油を基油にした
グリースは,防錆力を付与するため,防錆添力加剤を処
方すると,長時間にわたって高温に晒された場合の安定
性に劣るという問題を有している。
グリースは,防錆力を付与するため,防錆添力加剤を処
方すると,長時間にわたって高温に晒された場合の安定
性に劣るという問題を有している。
【0007】市販されているカルシウムスルフォネート
コンプレックスグリースは,基油として鉱物油を使用し
ているため,鉱物油中のパラフィン等が低温で固化する
という性質を有するため,低温,例えば,−40℃とい
うような低温状態では固化してしまい,潤滑剤として機
能しないという問題がある。
コンプレックスグリースは,基油として鉱物油を使用し
ているため,鉱物油中のパラフィン等が低温で固化する
という性質を有するため,低温,例えば,−40℃とい
うような低温状態では固化してしまい,潤滑剤として機
能しないという問題がある。
【0008】そこで,自動車等に使用するグリースとし
て,その組成物について,シリコーン油を基油としたリ
チウム石けんグリースでは防錆能と耐荷重性が劣る問題
を解決し,合成炭化水素油を基油としたリチウム石けん
グリースが長期にわたる耐熱性に劣るという問題を解決
し,更には従来のカルシウムスルフォネートコンプレッ
クスグリースでは増ちょう剤の組成中に鉱油自体が含ま
れているため,低温性能が劣るという問題を解決しなけ
ればならないという課題がある。
て,その組成物について,シリコーン油を基油としたリ
チウム石けんグリースでは防錆能と耐荷重性が劣る問題
を解決し,合成炭化水素油を基油としたリチウム石けん
グリースが長期にわたる耐熱性に劣るという問題を解決
し,更には従来のカルシウムスルフォネートコンプレッ
クスグリースでは増ちょう剤の組成中に鉱油自体が含ま
れているため,低温性能が劣るという問題を解決しなけ
ればならないという課題がある。
【0009】この発明の目的は,上記の問題を解決する
ことであり,カルシウムスルフォネートコンプレックス
グリースが有する特性を活かすと共に,増ちょう剤とし
てのカルシウムスルフォネートコンプレックス中の鉱油
を排除することによって,例えば,−40℃の低温でも
固化することがなく,低温から高温まで広温度範囲で使
用でき,しかも,低温性,耐熱性,防錆性及び耐荷重性
に優れた合成油又は鉱油,好ましくは,合成潤滑油を基
油にして,低温性に優れた増ちょう剤としてカルシウム
スルフォネートコンプレックス化合物を配合し,少なく
とも低温特性を向上させたグリース組成物を提供するこ
とである。
ことであり,カルシウムスルフォネートコンプレックス
グリースが有する特性を活かすと共に,増ちょう剤とし
てのカルシウムスルフォネートコンプレックス中の鉱油
を排除することによって,例えば,−40℃の低温でも
固化することがなく,低温から高温まで広温度範囲で使
用でき,しかも,低温性,耐熱性,防錆性及び耐荷重性
に優れた合成油又は鉱油,好ましくは,合成潤滑油を基
油にして,低温性に優れた増ちょう剤としてカルシウム
スルフォネートコンプレックス化合物を配合し,少なく
とも低温特性を向上させたグリース組成物を提供するこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は,一般式が下
記化学式で表される増ちょう剤5〜50重量%と潤滑油
50〜95重量%とから成るグリース組成物。 (R−SO3 )2 Ca・nCaCO3 但し,R:炭素数6〜28の炭化水素基,n:6〜50
の整数。
記化学式で表される増ちょう剤5〜50重量%と潤滑油
50〜95重量%とから成るグリース組成物。 (R−SO3 )2 Ca・nCaCO3 但し,R:炭素数6〜28の炭化水素基,n:6〜50
の整数。
【0011】前記潤滑油は,合成油又は鉱油であり,特
に,合成油が好ましいものである。
に,合成油が好ましいものである。
【0012】前記潤滑油は,少なくとも低温,例えば,
−40℃において固化しない低温性潤滑油である。
−40℃において固化しない低温性潤滑油である。
【0013】前記潤滑油は,ポリαオレフィンから成る
合成潤滑油,ジエステルから成る合成潤滑油,或いはポ
リオールエステルから成る合成潤滑油である。
合成潤滑油,ジエステルから成る合成潤滑油,或いはポ
リオールエステルから成る合成潤滑油である。
【0014】前記増ちょう剤は,カルシウムスルフォネ
ートコンプレックス化合物である。また,前記カルシウ
ムスルフォネートコンプレックス化合物は,中性である
アルキル又はアルキルベンゼンスルフォン酸カルシウム
を処理して高い全塩基価を付与したものを加工して成る
ものである。更に,前記カルシウムスルフォネートコン
プレックス化合物は,溶媒中で合成したアルキル又はア
ルキルベンゼンスルフォン酸カルシウムに対して炭酸ガ
スを導入することによって生成されたものを加工したも
のである。
ートコンプレックス化合物である。また,前記カルシウ
ムスルフォネートコンプレックス化合物は,中性である
アルキル又はアルキルベンゼンスルフォン酸カルシウム
を処理して高い全塩基価を付与したものを加工して成る
ものである。更に,前記カルシウムスルフォネートコン
プレックス化合物は,溶媒中で合成したアルキル又はア
ルキルベンゼンスルフォン酸カルシウムに対して炭酸ガ
スを導入することによって生成されたものを加工したも
のである。
【0015】このグリース組成物は,上記のように構成
されているので,防錆性,耐荷重性,耐熱性,低温性に
優れたものである。即ち,このグリース組成物は,耐熱
性,耐荷重性,防錆性に優れたカルシウムスルフォネー
トコンプレックス化合物を増ちょう剤とし,その増ちょ
う剤中の鉱油を排除して低温性を向上させ,それに合成
潤滑油を基油としたものであり,従来の問題点を解決し
た組成物である。
されているので,防錆性,耐荷重性,耐熱性,低温性に
優れたものである。即ち,このグリース組成物は,耐熱
性,耐荷重性,防錆性に優れたカルシウムスルフォネー
トコンプレックス化合物を増ちょう剤とし,その増ちょ
う剤中の鉱油を排除して低温性を向上させ,それに合成
潤滑油を基油としたものであり,従来の問題点を解決し
た組成物である。
【0016】
【発明の実施の形態】この発明によるグリース組成物
は,基油として用いる潤滑油は,従来から潤滑油又はグ
リースの基油として用いられているものであり,特に,
合成潤滑油のポリαオレフィン,ジエステル,ポリオー
ルエステルを使用できるものである。ただし,ジエステ
ル,ポリオールエステルは,合成ゴム及び合成樹脂に影
響する場合があり,使用個所が制限されることがあるの
で,そのような部分への使用は避けることが好ましい。
合成炭化水素油としては,ボリαオレフィンが代表的で
あり,この発明によるグリース組成物に使用するポリα
オレフィンは,αオレフィンを低重合し,その末端二重
結合に水素を添加した構造で,以下の式のものが例示で
きる。
は,基油として用いる潤滑油は,従来から潤滑油又はグ
リースの基油として用いられているものであり,特に,
合成潤滑油のポリαオレフィン,ジエステル,ポリオー
ルエステルを使用できるものである。ただし,ジエステ
ル,ポリオールエステルは,合成ゴム及び合成樹脂に影
響する場合があり,使用個所が制限されることがあるの
で,そのような部分への使用は避けることが好ましい。
合成炭化水素油としては,ボリαオレフィンが代表的で
あり,この発明によるグリース組成物に使用するポリα
オレフィンは,αオレフィンを低重合し,その末端二重
結合に水素を添加した構造で,以下の式のものが例示で
きる。
【化1】
【0017】また,この発明によるグリース組成物に使
用するジエステルは,二塩基酸1モルとアルコール2モ
ルを反応させて得られる化合物であり,ジ−2−エチル
ヘキシルアゼレート(アゼライン酸と2−エチルヘキサ
ノールの反応物)が例示できる。
用するジエステルは,二塩基酸1モルとアルコール2モ
ルを反応させて得られる化合物であり,ジ−2−エチル
ヘキシルアゼレート(アゼライン酸と2−エチルヘキサ
ノールの反応物)が例示できる。
【0018】本発明に用いるポリオールエステルは分子
内に3〜4個のエステル結合を有する化合物で3ないし
4価のアルコールと脂肪酸の反応によって得られる。構
造式としては以下のものが例示できる。
内に3〜4個のエステル結合を有する化合物で3ないし
4価のアルコールと脂肪酸の反応によって得られる。構
造式としては以下のものが例示できる。
【化2】
【0019】また,このグリース組成物に使用する合成
潤滑油の動粘度範囲は,40℃で6mm2 /s〜200
0mm2 /sであるが,特に,40℃で10mm2 /s
〜300mm2 /sであり,しかも流動点が−42.5
℃以下ものが好ましい。
潤滑油の動粘度範囲は,40℃で6mm2 /s〜200
0mm2 /sであるが,特に,40℃で10mm2 /s
〜300mm2 /sであり,しかも流動点が−42.5
℃以下ものが好ましい。
【0020】このグリース組成物において,増ちょう剤
原料として用いるカルシウムスルフォネートは,中性で
あるアルキル又はアルキルベンゼンスルフォン酸カルシ
ウムを処理して400mgKOH/gという高い全塩基
価(測定方法:JlS K2501)を付与したもので
あり,高塩基性カルシウムスルフォネートとも呼ばれ
る。これは溶媒中で合成したアルキル又はアルキルベン
ゼンスルフォン酸カルシウムに対して炭酸ガスを導入す
ることによって生成され,次の一般式で表される。 (R−SO3 )2 Ca・nCaCO3 但し,R:炭素数6〜28の炭化水素基,n:6〜50
の整数。
原料として用いるカルシウムスルフォネートは,中性で
あるアルキル又はアルキルベンゼンスルフォン酸カルシ
ウムを処理して400mgKOH/gという高い全塩基
価(測定方法:JlS K2501)を付与したもので
あり,高塩基性カルシウムスルフォネートとも呼ばれ
る。これは溶媒中で合成したアルキル又はアルキルベン
ゼンスルフォン酸カルシウムに対して炭酸ガスを導入す
ることによって生成され,次の一般式で表される。 (R−SO3 )2 Ca・nCaCO3 但し,R:炭素数6〜28の炭化水素基,n:6〜50
の整数。
【0021】R基は直鎖状の飽和炭化水素,分岐を有す
る飽和炭化水素,直鎖状のアルキルベンゼン,分岐を有
するアルキルベンゼンのうち,炭素数6〜28のもので
ある。この発明によるグリース組成物において,R基は
直鎖状のアルキルベンゼンが好ましい。炭酸カルシウム
はアルキルベンゼンスルフォン酸カルシウム分子が形成
する集合体(ミセル)中に存在すると推定されている。
溶媒に分散した状態の高塩基性カルシウムスルフォネー
トは,その含有率として,通常15〜60重量%のもの
が市販されており,粘ちょうな物質であるが,グリース
のような半固体状ではない。高塩基性カルシウムスルフ
ォネートを原料にして半固体状のグリースを得るには,
下記のような加工工程が必要である。
る飽和炭化水素,直鎖状のアルキルベンゼン,分岐を有
するアルキルベンゼンのうち,炭素数6〜28のもので
ある。この発明によるグリース組成物において,R基は
直鎖状のアルキルベンゼンが好ましい。炭酸カルシウム
はアルキルベンゼンスルフォン酸カルシウム分子が形成
する集合体(ミセル)中に存在すると推定されている。
溶媒に分散した状態の高塩基性カルシウムスルフォネー
トは,その含有率として,通常15〜60重量%のもの
が市販されており,粘ちょうな物質であるが,グリース
のような半固体状ではない。高塩基性カルシウムスルフ
ォネートを原料にして半固体状のグリースを得るには,
下記のような加工工程が必要である。
【0022】次に,高塩基性カルシウムスルフォネート
を半固体状にする加工工程について説明する。最初に,
基油と基油に分散させた高塩基性カルシウムスルフォネ
ートを混合し,その混合物の加熱攪拌を行い,60℃で
水を加える。次いで,混合物が85℃になると,混合物
に炭素数1〜4の脂肪族アルコールと炭素数2〜4の脂
肪酸を加え,加熱攪拌しながら,水と脂肪族アルコー
ル,及び脂肪酸を蒸発させる。この工程で高塩基性カル
シウムスルフォネート中の炭酸カルシウムの結晶形態に
変化が生じ,全体が粘ちょうな半固体状に変化してい
く。この工程には約1時間を要する。
を半固体状にする加工工程について説明する。最初に,
基油と基油に分散させた高塩基性カルシウムスルフォネ
ートを混合し,その混合物の加熱攪拌を行い,60℃で
水を加える。次いで,混合物が85℃になると,混合物
に炭素数1〜4の脂肪族アルコールと炭素数2〜4の脂
肪酸を加え,加熱攪拌しながら,水と脂肪族アルコー
ル,及び脂肪酸を蒸発させる。この工程で高塩基性カル
シウムスルフォネート中の炭酸カルシウムの結晶形態に
変化が生じ,全体が粘ちょうな半固体状に変化してい
く。この工程には約1時間を要する。
【0023】次いで,半固体状の混合物に,水と水酸化
カルシウムを加えて加熱を継続し,揮発性成分を完全に
除去する。この後,炭酸カルシウムの結晶形態の変化に
伴って生成する水酸化カルシウム又は酸化カルシウム
と,後から加えた水酸化カルシウムを金属石けんにする
ことを主目的に,高級脂肪酸を加えて反応させる。この
反応は,赤外吸収スペクトルによって脂肪酸の吸収が減
少し,金属石けんの吸収が増大することによって確認で
きる。この工程にも約1時間を要する。この後も半固体
状の混合物の加熱を継続し,165℃まで昇温させる。
混合物が165℃まで達した後に,室温まで冷却し,ホ
モジナイザー,3本ロール等のグリースの一般的な分散
処理装置によって処理することによりグリース組成物を
得る。
カルシウムを加えて加熱を継続し,揮発性成分を完全に
除去する。この後,炭酸カルシウムの結晶形態の変化に
伴って生成する水酸化カルシウム又は酸化カルシウム
と,後から加えた水酸化カルシウムを金属石けんにする
ことを主目的に,高級脂肪酸を加えて反応させる。この
反応は,赤外吸収スペクトルによって脂肪酸の吸収が減
少し,金属石けんの吸収が増大することによって確認で
きる。この工程にも約1時間を要する。この後も半固体
状の混合物の加熱を継続し,165℃まで昇温させる。
混合物が165℃まで達した後に,室温まで冷却し,ホ
モジナイザー,3本ロール等のグリースの一般的な分散
処理装置によって処理することによりグリース組成物を
得る。
【0024】以下,この発明によるグリース組成物につ
いての具体的な実施例と,該実施例のグリース組成物と
比較するための具体的な比較例を説明する。各実施例,
各比較例で用いた基油成分は,下記の通りである。 ポリαオレフィン:40℃における動粘度26mm2 /
s,及び流動点−60℃ 鉱油:パラフィン系鉱油,40℃における動粘度68m
m2 /s,及び流動点−15℃ ジエステル:ジ−2−エチルヘキシルアゼレート,40
℃における動粘度12mm2 /s,及び流動点−65℃ ポリオールエステル:ベンタエリスリトールテトラエス
テル,40℃における動粘度31mm2 /s,及び流動
点−50℃ メチルフェニルシリコン:40℃における動粘度62m
m2 /s,及び流動点−65℃
いての具体的な実施例と,該実施例のグリース組成物と
比較するための具体的な比較例を説明する。各実施例,
各比較例で用いた基油成分は,下記の通りである。 ポリαオレフィン:40℃における動粘度26mm2 /
s,及び流動点−60℃ 鉱油:パラフィン系鉱油,40℃における動粘度68m
m2 /s,及び流動点−15℃ ジエステル:ジ−2−エチルヘキシルアゼレート,40
℃における動粘度12mm2 /s,及び流動点−65℃ ポリオールエステル:ベンタエリスリトールテトラエス
テル,40℃における動粘度31mm2 /s,及び流動
点−50℃ メチルフェニルシリコン:40℃における動粘度62m
m2 /s,及び流動点−65℃
【0025】また,実施例及び比較例における評価試験
方法は,以下のとおりである。 (l)ちょう度試験方法 JlS K2220 5.3による (2)滴点試験方法 JlS K2220 5.4による。耐熱性の目安とな
る試験で滴点が高い方が耐熱温度が高い。 (3)低温トルク試験方法 JlS K2220 5.14による。試料を封入した
軸受の低温でのトルクを測定する試験であり,数値が低
い方が低温で使用し易いことを示している。起動トルク
は60N・cm以下であり,回転トルクが30N・cm
以下の方が好ましい。 (4)鋼板静置試験 50mm×30mm×2mmの鋼板上に3mmの厚さで
試料を塗布し,120℃の恒温槽内に300時問静置し
ておく。試験後,取り出した鋼板上の試料について,J
lSK2220,参考1の1/4ちょう度試験方法によ
って混和ちょう度を測定する。初期ちょう度との差を計
算して%で表現する。変化率として士20%以内である
ことが望ましい。 (5)塩水噴霧試験方法 1mm×60mm×80mmの大きさの冷間圧延鋼板
(JlS G31411種)を#240のサンドペーパ
で研磨し,洗浄後,試料を表面に均一に0.30g塗布
する。鋼板を樹脂製容器内に30度の角度をつけて静置
する。容器内部を35℃に保ち,5wt%塩水を100
cm2 の平面あたり毎時3mlの量が噴霧されるように
調節して72時間試験を行う。試験終了後,鋼板を取り
出して石油系溶剤で洗浄し,錆の発生を観察する。この
試験では錆発生がないものが好ましい。 (6)高速4球試験(ASTM D2596準拠) 試験容器に試料を詰め,直径10mmの3個の試験鋼球
を固定する。荷重をかけ,回転軸に取り付けた1個の固
定球を毎分1770回転で回転させる。l0秒間の試験
を融着が生じるまで荷重を変えて行う。この試験では融
着荷重として,980N以上であれば,実用上は十分で
ある。
方法は,以下のとおりである。 (l)ちょう度試験方法 JlS K2220 5.3による (2)滴点試験方法 JlS K2220 5.4による。耐熱性の目安とな
る試験で滴点が高い方が耐熱温度が高い。 (3)低温トルク試験方法 JlS K2220 5.14による。試料を封入した
軸受の低温でのトルクを測定する試験であり,数値が低
い方が低温で使用し易いことを示している。起動トルク
は60N・cm以下であり,回転トルクが30N・cm
以下の方が好ましい。 (4)鋼板静置試験 50mm×30mm×2mmの鋼板上に3mmの厚さで
試料を塗布し,120℃の恒温槽内に300時問静置し
ておく。試験後,取り出した鋼板上の試料について,J
lSK2220,参考1の1/4ちょう度試験方法によ
って混和ちょう度を測定する。初期ちょう度との差を計
算して%で表現する。変化率として士20%以内である
ことが望ましい。 (5)塩水噴霧試験方法 1mm×60mm×80mmの大きさの冷間圧延鋼板
(JlS G31411種)を#240のサンドペーパ
で研磨し,洗浄後,試料を表面に均一に0.30g塗布
する。鋼板を樹脂製容器内に30度の角度をつけて静置
する。容器内部を35℃に保ち,5wt%塩水を100
cm2 の平面あたり毎時3mlの量が噴霧されるように
調節して72時間試験を行う。試験終了後,鋼板を取り
出して石油系溶剤で洗浄し,錆の発生を観察する。この
試験では錆発生がないものが好ましい。 (6)高速4球試験(ASTM D2596準拠) 試験容器に試料を詰め,直径10mmの3個の試験鋼球
を固定する。荷重をかけ,回転軸に取り付けた1個の固
定球を毎分1770回転で回転させる。l0秒間の試験
を融着が生じるまで荷重を変えて行う。この試験では融
着荷重として,980N以上であれば,実用上は十分で
ある。
【0026】−実施例1− ボリαオレフィンを50重量%含有する高塩基性カルシ
ウムスルフォネート(アルキルベンゼンスルフォン酸カ
ルシウム)450重量部,ポリαオレフィン350重量
部を反応釜に仕込む。反応釜内の原料即ち内容物の昇温
を開始し,60℃で水10重量部を加える。85℃で酢
酸3重量部とメチルセロソルブ12重量部を加える。内
容物の温度を91℃で1時間保つ。水酸化カルシウム5
重量部と水l0重量部を加える。内容物を加熱して水を
蒸発させた後に,反応釜内の内容物を昇温させる。13
0℃でステアリン酸26重量部を加える。応釜内の内容
物の加熱を継続し,165℃まで昇温させる。酸化防止
剤として,2,6−ジーターシャリーブチル−4−メチ
ルフェノール2重量部を内容物に添加し混合する。次い
で,内容物を室温まで放冷し,3本ロールミルで処理し
て実施例lのグリースが得られた。
ウムスルフォネート(アルキルベンゼンスルフォン酸カ
ルシウム)450重量部,ポリαオレフィン350重量
部を反応釜に仕込む。反応釜内の原料即ち内容物の昇温
を開始し,60℃で水10重量部を加える。85℃で酢
酸3重量部とメチルセロソルブ12重量部を加える。内
容物の温度を91℃で1時間保つ。水酸化カルシウム5
重量部と水l0重量部を加える。内容物を加熱して水を
蒸発させた後に,反応釜内の内容物を昇温させる。13
0℃でステアリン酸26重量部を加える。応釜内の内容
物の加熱を継続し,165℃まで昇温させる。酸化防止
剤として,2,6−ジーターシャリーブチル−4−メチ
ルフェノール2重量部を内容物に添加し混合する。次い
で,内容物を室温まで放冷し,3本ロールミルで処理し
て実施例lのグリースが得られた。
【0027】−実施例2− 実施例1で用いた原料のポリαオレフィンを,ジエステ
ルに変更して,実施例1と同じ方法で製造することによ
り,実施例2のグリースが得られた。
ルに変更して,実施例1と同じ方法で製造することによ
り,実施例2のグリースが得られた。
【0028】−実施例3 実施例lで用いた原料のポリαオレフィンを,ポリオー
ルエステルに変更して実施例1と同じ方法で製造するこ
とにより,実施例3のグリースが得られた。
ルエステルに変更して実施例1と同じ方法で製造するこ
とにより,実施例3のグリースが得られた。
【0029】−比較例1 比較例1は,鉱物油を基油にした市販のカルシウムスル
フォネートコンプレックスグリースを増ちょう剤とした
ものであり,該増ちょう剤には,鉱油が含まれているも
のである。
フォネートコンプレックスグリースを増ちょう剤とした
ものであり,該増ちょう剤には,鉱油が含まれているも
のである。
【0030】−比較例2− 比較例2は,ポリαオレフィンを基油にして防錆剤を配
合した市販のリチウム石けんグリースである。
合した市販のリチウム石けんグリースである。
【0031】−比較例3− 比較例3は,シリコン油を基油にした市販のリチウム右
けんグリースである。
けんグリースである。
【0032】−比較例4− 比較例4は,ジエステル油を基油にして防錆剤を配合し
た市販のリチウム石けんグリースである。
た市販のリチウム石けんグリースである。
【0033】−比較例5 比較例5は,ポリオールエステル油を基油にして防錆剤
を配合した市販のリチウム石けんグリースである。
を配合した市販のリチウム石けんグリースである。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
【0036】
【表3】
【0037】
【発明の効果】この発明によるグリース組成物は,上記
のように構成されており,滴点が高いという耐熱性を有
し,低温,例えば,−40℃の雰囲気中で使用が可能で
あり,低温性を向上させたものであり,長時間にわたっ
て高温に晒された場合でも,混和ちょう度の変化が少な
いという安定性を有し,防錆剤を添加しなくても,防錆
力に優れ,高荷重での耐焼き付き性に優れるという性能
を有している。
のように構成されており,滴点が高いという耐熱性を有
し,低温,例えば,−40℃の雰囲気中で使用が可能で
あり,低温性を向上させたものであり,長時間にわたっ
て高温に晒された場合でも,混和ちょう度の変化が少な
いという安定性を有し,防錆剤を添加しなくても,防錆
力に優れ,高荷重での耐焼き付き性に優れるという性能
を有している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C10M 115/10 C10M 115/10 // C10N 30:06 C10N 30:06 30:08 30:08 30:12 30:12 40:02 40:02 50:10 50:10 Fターム(参考) 4H104 BA07A BB33A BB34A BG06B CA01A DA02A DB07B EB02 FA02 LA03 LA04 LA06 PA01 QA18
Claims (9)
- 【請求項1】 一般式が下記化学式で表される増ちょう
剤5〜50重量%と潤滑油50〜95重量%とから成る
グリース組成物。 (R−SO3 )2 Ca・nCaCO3 但し,R:炭素数6〜28の炭化水素基,n:6〜50
の整数。 - 【請求項2】 前記潤滑油は,合成油又は鉱油であるこ
とから成る請求項1に記載のグリース組成物。 - 【請求項3】 前記潤滑油は,少なくとも低温雰囲気に
おいて固化しない低温性潤滑油であることから成る請求
項1に記載のグリース組成物。 - 【請求項4】 前記潤滑油は,ポリαオレフィンから成
る合成潤滑油であることから成る請求項1に記載のグリ
ース組成物。 - 【請求項5】 前記潤滑油は,ジエステルから成る合成
潤滑油であることから成る請求項1に記載のグリース組
成物。 - 【請求項6】 前記潤滑油は,ポリオールエステルから
成る合成潤滑油であることから成る請求項1に記載のグ
リース組成物。 - 【請求項7】 前記増ちょう剤は,カルシウムスルフォ
ネートコンプレックス化合物であることから成る請求項
1に記載のグリース組成物。 - 【請求項8】 前記カルシウムスルフォネートコンプレ
ックス化合物は,中性であるアルキル又はアルキルベン
ゼンスルフォン酸カルシウムを処理して高い全塩基価を
付与したものを加工して製造されたことから成る請求項
に7記載のグリース組成物。 - 【請求項9】 前記カルシウムスルフォネートコンプレ
ックス化合物は,溶媒中で合成したアルキル又はアルキ
ルベンゼンスルフォン酸カルシウムに対して炭酸ガスを
導入することによって生成されたものを加工して製造さ
れたことから成る請求項7に記載のグリース組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001063523A JP2002265969A (ja) | 2001-03-07 | 2001-03-07 | グリース組成物 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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ID=18922504
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JP2001063523A Pending JP2002265969A (ja) | 2001-03-07 | 2001-03-07 | グリース組成物 |
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Country | Link |
---|---|
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2001
- 2001-03-07 JP JP2001063523A patent/JP2002265969A/ja active Pending
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