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JP2002264768A - 車両の監視方法およびその監視システム - Google Patents

車両の監視方法およびその監視システム

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JP2002264768A
JP2002264768A JP2001070888A JP2001070888A JP2002264768A JP 2002264768 A JP2002264768 A JP 2002264768A JP 2001070888 A JP2001070888 A JP 2001070888A JP 2001070888 A JP2001070888 A JP 2001070888A JP 2002264768 A JP2002264768 A JP 2002264768A
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Masahiko Umeda
昌彦 梅田
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の監視を容易にすることで、問題発生時
に素早く対応できるようにする。 【解決手段】 通信機能を有する車両11の正規の車両使
用者は、車両11を始動するに当って、車両所有者の個人
識別情報と共に、ワンタイムパスワード媒体から得られ
たワンタイムパスワードを入力する。ワンタイムパスワ
ード媒体は、時間の経過とともに新たなパスワードを生
成して識別情報を書換える機能を有する。通信基地局13
は、車両11から送信した車両識別情報、車両所有者の個
人識別情報およびワンタイムパスワードを受信して、自
己が保有する識別情報と照合することで車両11を監視す
る。通信基地局13で識別情報を照合する際に、GPSで
取得した車両の位置情報を付加して監視する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信機能を有する
車両の監視方法およびその監視システムに関する。
【0002】
【従来の技術】特開2000−73411号公報に示さ
れるように、建設機械車両に割当てられている識別情報
と、入力された識別情報とを、建設機械車両内の照合手
段で照合し、例えば、エンジン始動キー側のメモリに記
憶された識別情報と、建設機械車両側のメモリに記憶さ
れた識別情報とを、建設機械車両内に設置された盗難防
止ユニットの照合部で照合し、照合結果が一致する場合
は、スタータモータを始動させ、また、照合結果が一致
しない場合は、スタータモータへの通電回路を遮断する
とともに、リモコン弁に圧油を供給する回路またはエン
ジンへ燃料を供給する回路を遮断する盗難防止システム
がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この公報に示された建
設機械車両の盗難防止システムは、建設機械車両に割当
てられた識別情報と、入力された識別情報とを、建設機
械車両内の照合手段で照合するから、遠隔地での監視が
容易でなく、問題発生時に素早く対応できない。
【0004】例えば、エンジン始動キーを取得した者
は、盗難届が出されている建設機械車両であっても、自
由に動かすことができる問題がある。
【0005】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、車両の監視を容易にすることで、問題発生時に素
早く対応できるようにすることを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、通信機能を有する車両を始動するに当って車両に
車両所有者の識別情報を入力し、車両に割当てられた識
別情報および車両所有者の識別情報を車両から管理局に
送信し、車両に割当てられた識別情報と車両所有者の識
別情報と管理局が保有する識別情報とを管理局にて照合
して車両を監視する車両の監視方法であり、車両、車両
所有者、管理局の3者の関係を作ることにより、管理局
による監視が容易かつ確実になり、特に、初期段階で管
理局にて識別情報を照合できるから、例えば、管理局に
盗難届が出されている車両に対して不正使用者から照合
があった場合などの問題発生時に素早く確実な対応がで
きる。
【0007】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の車両の監視方法における車両が、自己の位置情報を
取得して管理局に送信する機能を有する監視方法であ
り、管理局で識別情報を照合する際に、車両の位置情報
を付加して監視することができ、例えば、管理局に盗難
届が出されている車両の位置情報を取得し通報して、盗
難車両の捜索ができる。
【0008】請求項3に記載された発明は、請求項1ま
たは2記載の車両の監視方法において、照合に用いる識
別情報として、時間の経過とともに書換え変更されるワ
ンタイムパスワードが加えられた監視方法であり、時間
の経過とともに書換え変更されるワンタイムパスワード
を用いることで、機密保持性に優れている。
【0009】請求項4に記載された発明は、車両と、車
両を始動するに当って入力される車両所有者の個人識別
情報およびパスワード識別情報とともに車両に割当てら
れた車両識別情報を送信可能の通信手段と、車両から送
信された個人識別情報、パスワード識別情報および車両
識別情報を受信して自己が保有する識別情報と照合する
ことで車両を監視する管理局とを具備した車両の監視シ
ステムであり、個人識別情報、パスワード識別情報およ
び車両識別情報と、管理局側の識別情報とを管理局で照
合することにより、管理局での監視が容易かつ確実にな
り、特に、初期段階で管理局にて識別情報を照合できる
から、例えば、管理局に盗難届が出されている車両に対
して不正使用者から照合があった場合などの問題発生時
に素早く確実な対応ができる。
【0010】請求項5に記載された発明は、請求項4記
載の車両の監視システムにおいて、車両は、自己の位置
情報を取得するグローバル・ポジショニング・システム
装置を有する監視システムであり、管理局で識別情報を
照合する際に、グローバル・ポジショニング・システム
装置で取得した車両の位置情報を付加して監視すること
ができ、例えば、管理局に盗難届が出されている車両か
ら不正な照合があった場合などに、盗難車両として盗難
防止または盗難車両の捜索ができる。
【0011】請求項6に記載された発明は、請求項4ま
たは5記載の車両の監視システムにおけるパスワード識
別情報を、時間の経過とともに新たな識別情報を生成し
表示するワンタイムパスワード媒体より取得し、管理局
は、ワンタイムパスワード媒体と連動して識別情報を書
換え変更するサーバを備えた監視システムであり、ワン
タイムパスワード媒体の識別情報とサーバの識別情報を
連動して無作為に書換え変更することで、機密保持性に
優れている。また、サーバでワンタイムパスワード媒体
を管理できるので、媒体の紛失にも対応できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面を参照しながら説明する。
【0013】図1に示されるように、通信機能を有する
建設機械車両(例えば油圧ショベル、ブルドーザ)など
の車両11から送信された車両11側の情報は、通信衛星12
などの通信回線を経由して、遠隔地の通信基地局13で受
信され、さらに管理部門14に送られ、通信基地局13およ
び管理部門14で管理される。
【0014】一方、管理部門14から通信基地局13を経て
送信された情報は、通信衛星12を経由して、車両11によ
り受信される。通信基地局13および管理部門14をまとめ
て管理局15とする。
【0015】図2に示されるように、車両11には、車両
11のエンジン回転数、油圧ポンプの吐出圧・吐出流量、
機体動作などを電子制御するための機体コントローラな
どの制御器21が搭載されている。
【0016】この制御器21は、中央処理装置(CP
U)、リードオンリメモリ(ROM)、ランダムアクセ
スメモリ(RAM)、不揮発性メモリ(EEPROMな
ど)などを備えたコンピュータである。
【0017】また、この車両11の制御器21は、外部情報
および機体情報を収集または発信する機能を有し、この
制御器21には、これらの情報を送受信するための通信手
段としての送受信器22が接続され、また自己の位置情報
を取得するための車両位置測定手段としてのグローバル
・ポジショニング・システム装置(以下、「GPS23」
という)が接続されている。
【0018】さらに、車両11の制御器21には、この制御
器21用の電源24が接続され、制御器21の入力部には、機
体各部のセンサ25、識別番号などを入力するためのキー
ボードまたはキーパッドなどの入力装置26などが接続さ
れ、また、制御器21の出力部には、表示用のモニタ27、
油圧系および燃料系の回路中に設けられた電磁弁28のソ
レノイドなどに加えて、油圧機器制御系のコントロール
弁31をパイロット操作するための操作弁すなわちリモコ
ン弁32を中立位置にロックするソレノイド33、セーフテ
ィレバー34をセーフティ位置にロックするソレノイド35
などが接続されている。
【0019】リモコン弁32を中立位置にロックするソレ
ノイド33や、セーフティレバー34をセーフティ位置にロ
ックするソレノイド35は、車両11の盗難を防止するため
の盗難防止手段であり、さらに、この盗難防止手段とし
て、制御器21やモニタ27の電源24を遮断するためのスイ
ッチ36が設けられている。
【0020】これらの盗難防止手段により、例えば、リ
モコン弁32をソレノイド33で中立位置にロックすること
で、油圧ショベルなどの走行系油圧モータや作業機系油
圧モータおよび油圧シリンダを作動できなくし、車両盗
難行為を阻止または制限する。
【0021】車両11の通信手段としての送受信器22は、
車両11を始動するに当って前記入力装置26より入力され
る車両所有者の個人識別情報およびパスワード識別情報
とともに、車両に割当てられた車両識別情報を送信可能
である。個人識別情報およびパスワード識別情報は、入
力装置26より入力されるが、車両識別情報は、車両11に
内蔵された車両固有の識別情報であり、入力装置26より
入力する必要はない。
【0022】パスワード識別情報は、時間の経過ととも
に新たな識別情報を生成し表示するワンタイムパスワー
ドカードなどのワンタイムパスワード媒体37に表示され
るワンタイムパスワードを用いる。
【0023】このワンタイムパスワード媒体37は、通信
基地局13のサーバ38と共通のシステムクロックにより同
期して、時間の経過とともに自動的に新たなパスワード
を生成し、カード表示画面にその時々のパスワードを表
示する機能を有し、時間の経過とともにパスワードが無
作為に書換え変更されるので、そのワンタイムパスワー
ドが万一盗難にあっても、一度使用したパスワードは使
えないことから、機密保持性に優れている。
【0024】また、サーバ38でワンタイムパスワード媒
体37を管理できるので、この媒体37の紛失にも対応でき
る。例えば、カード紛失の連絡を受けて、カードを無効
にしてワンタイムパスワードの悪用を避けることができ
ることから、機密保持性に優れている。
【0025】このワンタイムパスワード媒体37として
は、ワンタイムパスワードカードのほかにもキーホルダ
型のものもあり、これを用いても良い。
【0026】一方、通信基地局13には、車両11から送信
されたワンタイムパスワード、車両11に割当てられた識
別情報(すなわち車両識別情報)および車両所有者の識
別情報(すなわち個人識別情報)などの、パスワードを
含む識別情報を受信して、自己が保有する識別情報と照
合することで車両11を監視するサーバ38が設置されてい
る。
【0027】このサーバ38は、ワンタイムパスワード媒
体37と連動して自動的に識別情報を書換え変更する機能
を有する。
【0028】すなわち、このサーバ38は、ワンタイムパ
スワード媒体37に内蔵された時計と同期するシステムク
ロックを有し、車両所有者の許可を受けた正規の車両使
用者より送られてきたパスワードから個人識別情報、カ
ード固有情報、ずれ情報を検索して、これらの情報と、
現在時刻およびトークンコード生成アルゴリズムとによ
り、現在時刻と前後一定時間における複数のトークンコ
ードを生成し、これらのサーバ38で生成した複数のトー
クンコードと、認証時にワンタイムパスワード媒体37で
生成されて車両11の送受信器22および通信衛星12を通じ
てサーバ38に送られてきたトークンコードとを照合し
て、一致するか否かの認証処理をする時間同期方式の認
証サーバ38である。
【0029】この時間同期方式の認証は、正規の車両使
用者にとって操作性が非常に容易であるなどの利点を持
つ。
【0030】この認証方式は、ワンタイムパスワード媒
体37の識別情報とサーバ38の識別情報を連動して無作為
に書換えることで、機密保持性に優れている。また、ワ
ンタイムパスワード媒体37の管理情報をサーバ38で管理
することで、この媒体37の紛失にも対応できることから
も、機密保持性に優れている。
【0031】前記サーバ38による照合は、通信基地局13
と有線で接続された管理部門14でするようにしても良
い。以下、通信基地局13または管理部門14を管理局15と
いう。
【0032】そして、車両11に割当てられた車両識別情
報、車両所有者の個人識別情報、管理局15でも保有する
とともに生成されるワンタイムパスワード媒体37上の識
別情報(ワンタイムパスワード)の3種類の識別情報を
使っており、車両11、車両所有者から許可された正規の
車両使用者および管理局15の3者の関係を確立した後、
管理局15のサーバ38で照合することにより、遠隔地での
監視が容易かつ確実になり、特に、初期段階の照合時に
管理局15を介することで、問題発生時に素早く確実な対
応ができる。
【0033】例えば、管理局15の管理部門14に盗難届が
出されている車両11に対して不正使用者から照合があっ
た場合は、管理局15から通信衛星12を経て車両11に送信
した遠隔操作信号により、車両11のリモコン弁32のロッ
クすなわち操作レバーのロック、セーフティレバー34の
ロック、モニタ27の表示画面への警告、車両搭載プログ
ラムの停止(例えば、モニタ27の表示画面への無表示な
ど)、車両搭載プログラムの終了(例えば、シャットダ
ウンによる制御器21やモニタ27の電源遮断など)などの
盗難防止手段を機能させて、または3種類の識別情報の
何れか、または全てをサーバ38で無効にして、機体の作
動を制限または停止できる。
【0034】また、識別情報とともに送られてきたGP
S23で取得した車両11の位置情報を利用して、管理局15
のサーバ38で識別情報を照合する際に、車両11の位置情
報を付加して監視することができ、例えば、管理局15に
盗難届が出されている車両から不正な照合があった場合
などは、その車両11を盗難車両として認定し、車両識別
情報とGPS23の位置情報から盗難車両の場所を素早く
特定して通報し、捜し出すことができる。
【0035】次に、図1および図2に示された実施の形
態の制御手順を、図3に示されたフローチャートを参照
しながら説明する。なお、図中の丸数字はステップ番号
を示す。
【0036】図3に示されるように、キーイン操作によ
り車両11の電源24を投入し(ステップ1)、車両11に割
当てられた識別情報(車両識別情報すなわち機体コー
ド)、入力装置26から入力された車両所有者の識別情報
(個人識別情報)および正規の車両使用者が持っている
ワンタイムパスワード媒体37により生成表示された識別
情報(ワンタイムパスワード)を車両11の制御器21に入
力し(ステップ2)、GPS23で車両11の位置情報を取
得し(ステップ3)、これらの識別情報および位置情報
を車両11の送受信器22より通信衛星12を介して通信基地
局13へ送信する(ステップ4)。
【0037】これらの情報を受信した通信基地局13で
は、識別情報をサーバ38により照合する(ステップ
5)。
【0038】そして、サーバ38は、車両11側から送信さ
れた識別情報と、サーバ38の識別情報とが一致するか否
かを判断して(ステップ6)、一致する場合は(ステッ
プ6でYES)、さらに、照合中の車両11に対する盗難
届などを検索して、盗難届が出されているか否かを判断
し(ステップ7)、盗難届が出されていない場合は(ス
テップ7でNО)、通信基地局13より通信衛星12を介し
て車両11へ許可信号を送信し(ステップ8)、前記の盗
難防止手段を機能させないから(ステップ9)、エンジ
ンを始動させて機体を動かすことができる。
【0039】一方、ステップ6で識別情報が一致しない
場合(NО)、またはステップ7で盗難届が出されてい
る場合は(YES)、通信基地局13より通信衛星12を介
して車両11へ不許可信号を送信するとともに(ステップ
10)、盗難車両の発見をその車両識別情報および位置情
報とともに管理部門14などヘ通報する(ステップ11)。
【0040】車両11は、通信基地局13からの不許可信号
を受けて、前記の盗難防止手段を機能させる(ステップ
12)。よって、車両11の盗難を未然に防止したり、盗難
車両の使用を阻止できる。また、正規の車両使用者が識
別情報を誤って入力した場合は、キーイン操作からやり
直せば良い。
【0041】以上のように、通信機能を有する車両11を
始動するに当って車両11に車両所有者の識別情報を入力
し、車両11から車両11に割当てられた識別情報および車
両所有者の識別情報を管理局15に送信し、管理局15にて
車両11に割当てられた識別情報と車両所有者の識別情報
と管理局15が保有する識別情報とを照合して車両11を監
視する車両11の監視方法であり、車両11、車両所有者、
管理局15の3者の関係を作ることにより、管理局15によ
る監視が容易かつ確実になり、特に、初期段階で管理局
15にて識別情報を照合できるから、例えば、管理局15に
盗難届が出されている車両11に対して不正使用者から照
合があった場合などの問題発生時に素早く確実な対応が
できる。
【0042】また、車両11は、自己の位置情報を取得し
て管理局15に送信する機能を有する監視方法であり、管
理局15で識別情報を照合する際に、車両11の位置情報を
付加して監視することができ、例えば、管理局15に盗難
届が出されている車両から照合があった際には、盗難車
両として盗難防止手段を働かせるとともに、盗難車両の
場所を特定して容易に見つけ出すことができる。
【0043】さらに、照合に用いる識別情報に、時間の
経過とともに識別情報を書換え変更するワンタイムパス
ワードを含む監視方法は、時間の経過とともに識別情報
を書換え変更するから、通信衛星12などの公衆回線を利
用しても、機密保持性に優れている。
【0044】なお、車両11を始動するに当って車両11に
正規の車両使用者または車両の識別情報を入力する識別
情報入力手段としては、例えば、建設機械車両のレバー
によるレバーパターン入力方式、または建設機械車両に
搭載されているソフトウェアのライセンスキーコード入
力方式で識別情報を入力して照合しても良い。
【0045】レバーパターン入力方式とは、標準的な機
体には、左右2本の操作レバーと左右2本の走行レバー
を備えているので、エンジンキーのオン操作後かつエン
ジン始動前に、予め決められたレバー操作をすること
で、レバーパターンを入力する。例えば、右操作レバー
を前に1回、後に1回、左操作レバーを右に2回、左に
3回倒すことで、パターン入力をする。この操作が、予
め決められた操作に合致しているか否かを照合する。
【0046】ライセンスキーコード入力方式とは、標準
的な機体には、制御器に機体制御用のソフトウェアを搭
載しているので、このソフトウェアに予め決められた個
別のライセンスキーコードを書込んでおき、エンジンキ
ーのオン操作後かつエンジン始動前に、予め決められた
コードを入力する。例えば、ライセンスキーコードが
「ABCD」と決められている場合は、キーボードなど
の入力装置26を使って「ABCD」と入力する。このコ
ードが合致しているか否かを照合する。
【0047】最後に、本監視システムは、建設機械車両
だけに限定されるものではなく、例えば、乗用車、ダン
プトラックなどの運搬車などの車両にも適用できる。
【0048】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、車両、車
両所有者、管理局の3者の関係を作ることにより、管理
局による監視が容易かつ確実になり、特に、初期段階で
管理局にて識別情報を照合できるから、例えば、管理局
に盗難届が出されている車両に対して不正使用者から照
合があった場合などの問題発生時に素早く確実な対応が
できる。
【0049】請求項2記載の発明によれば、管理局で識
別情報を照合する際に、車両の位置情報を付加して監視
することができ、例えば、管理局に盗難届が出されてい
る車両からの不正な照合があった場合などに、その車両
の位置情報を取得して、盗難車両の捜索ができる。
【0050】請求項3記載の発明によれば、照合に用い
る識別情報として、時間の経過とともに書換え変更され
るワンタイムパスワードを用いることで、機密保持性に
優れている。
【0051】請求項4記載の発明によれば、個人識別情
報、パスワード識別情報および車両識別情報と、管理局
側の識別情報とを管理局で照合することにより、管理局
での監視が容易かつ確実になり、特に、初期段階で管理
局にて識別情報を照合できるから、例えば、管理局に盗
難届が出されている車両に対して不正使用者から照合が
あった場合などの問題発生時に素早く確実な対応ができ
る。
【0052】請求項5記載の発明によれば、管理局で識
別情報を照合する際に、グローバル・ポジショニング・
システム装置で取得した車両の位置情報を付加して監視
することができ、例えば、管理局に盗難届が出されてい
る車両から不正な照合があった場合などは、盗難車両と
して盗難防止または盗難車両の捜索ができる。
【0053】請求項6記載の発明によれば、ワンタイム
パスワード媒体の識別情報とサーバの識別情報を連動し
て無作為に書換え変更することで、機密保持性に優れて
いる。また、サーバでワンタイムパスワード媒体を管理
できるので、このワンタイムパスワード媒体の紛失にも
対応できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両の監視システムの一実施の形
態を示す概要図である。
【図2】同上監視システムのブロック図である。
【図3】同上監視システムの制御手順を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
11 車両 15 管理局 22 通信手段としての送受信器 23 グローバル・ポジショニング・システム装置(G
PS装置) 37 ワンタイムパスワード媒体 38 サーバ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信機能を有する車両を始動するに当っ
    て車両に車両所有者の識別情報を入力し、 車両に割当てられた識別情報および車両所有者の識別情
    報を車両から管理局に送信し、 車両に割当てられた識別情報と車両所有者の識別情報と
    管理局が保有する識別情報とを管理局にて照合して車両
    を監視することを特徴とする車両の監視方法。
  2. 【請求項2】 車両は、自己の位置情報を取得して管理
    局に送信する機能を有することを特徴とする請求項1記
    載の車両の監視方法。
  3. 【請求項3】 照合に用いる識別情報として、時間の経
    過とともに書換え変更されるワンタイムパスワードが加
    えられたことを特徴とする請求項1または2記載の車両
    の監視方法。
  4. 【請求項4】 車両と、 車両を始動するに当って入力される車両所有者の個人識
    別情報およびパスワード識別情報とともに車両に割当て
    られた車両識別情報を送信可能の通信手段と、 車両から送信された個人識別情報、パスワード識別情報
    および車両識別情報を受信して自己が保有する識別情報
    と照合することで車両を監視する管理局とを具備したこ
    とを特徴とする車両の監視システム。
  5. 【請求項5】 車両は、自己の位置情報を取得するグロ
    ーバル・ポジショニング・システム装置を有することを
    特徴とする請求項4記載の車両の監視システム。
  6. 【請求項6】 パスワード識別情報は、時間の経過とと
    もに新たな識別情報を生成し表示するワンタイムパスワ
    ード媒体より取得し、 管理局は、ワンタイムパスワード媒体と連動して識別情
    報を書換え変更するサーバを備えたことを特徴とする請
    求項4または5記載の車両の監視システム。
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