JP2002257470A - 遠赤外線放射体を備えた穀粒乾燥機 - Google Patents
遠赤外線放射体を備えた穀粒乾燥機Info
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Abstract
混合が促進され、通気抵抗が少なく、その結果、所要動
力の少ないコンパクトな遠赤外線放射体を備えることに
より、伝動構成に断熱や遮熱手段を講じる必要がなく、
機体高を低くできる穀粒乾燥機を提供する。 【解決手段】一端開口部を熱風を生成する熱風発生装置
に対向して配設し、他端開口部を機枠後部に設けた外気
吸引用の後開口部に連通した遠赤外線放射体であって、
熱風発生装置により生成した熱風と後開口部から吸引さ
れた外気との合流部を前記後開口部側に形成し、該合流
部の上方に乾燥用熱風を吐出する開口部を設けた遠赤外
線放射体を、集穀室内に備え、集穀板上を流下する穀粒
に向けて遠赤外線を放射可能にしたことを特徴とする。
Description
螺旋に集穀する壁面と乾燥通路を形成する多孔板とによ
り形成される集穀室に配設した遠赤外線放射体と該遠赤
外線放射体を備えた穀粒乾燥機に関する。
示す特許第3043572号がある。この遠赤外線放射
体101は空洞状の遠赤外線放射体であって、該遠赤外
線放射体101の基端側は熱風発生装置102に接続さ
れ、吐出側は屈曲噴焔筒103を経て取出し槽104の
一側より挿入した両端開放状の吸気筒105に接続開口
して、屈曲噴焔筒103より噴出する燃焼熱気と吸入外
気とを撹拌混合して取出し槽104内に乾燥用熱風を流
通せしめる構成である。
排出された燃焼熱気を外気と攪拌混合するため、屈曲噴
焔筒103と吸気筒105を配設するための空間が必要
である。しかし、伝動部を該屈曲噴焔筒103近傍に設
ける従来機型の乾燥機にあっては断熱や遮熱装置が必要
で、この装置を設けないためには伝動装置を前記該屈曲
噴焔筒103から遠ざける必要が生じる。このため、取
出し槽104を含む機枠の高さを高くする必要がある。
47号公報には、遠赤外線放射体の温度の均一化を図る
ために、遠赤外線放射体内の熱風発生装置204側寄り
に、ステンレスなどの耐熱板で形成された通風抵抗盤2
02、203を設けた例が開示されている。
部の通風路断面の約50%を遮断するものであり、通風
抵抗板203は約20%を遮断するものとして組み合わ
せている。この場合、遠赤外線放射体内の通気抵抗が大
きく所定の風量を発生するために所要動力を多くする必
要がある。
016号公報には、遠赤外線を放射する放射管301が
第二の熱分配室303から延設され、該第二の熱分配室
303は連通管304を介して第一の熱分配室302お
よびバーナ305と連通する構成が開示されている。第
一の熱分配室302、第二の熱分配室303、連通管3
04および放射管301はそれぞれ分離、独立している
ため、遠赤外線装置が大がかりなものとなり、できるだ
け機体高を低くしたい穀粒乾燥機にあっては、これら熱
分配室を乾燥通路下部の集穀室内に設置できないという
欠点があった。
熱風発生装置による熱風と外気との混合が促進され、通
気抵抗が少なく、その結果、所要動力の少ないコンパク
トな遠赤外線放射体を備えることにより、伝動構成に断
熱や遮熱手段を講じる必要がなく、機体高を低くできる
穀粒乾燥機を提供することを目的とする。
め、請求項1の発明は、一端開口部を熱風を生成する熱
風発生装置に対向して配設し、他端開口部を機枠後部に
設けた外気吸引用の後開口部に連通した遠赤外線放射体
であって、熱風発生装置により生成した熱風と後開口部
から吸引された外気との合流部を前記後開口部側に形成
し、該合流部の上方に乾燥用熱風を吐出する開口部を設
けた遠赤外線放射体を、集穀室内に備え、集穀板上を流
下する穀粒に向けて遠赤外線を放射可能にしたことを特
徴とする。
成する熱風発生装置に対向して配設すると共に、外気吸
引用の前開口部を設け、他端開口部を機枠後部に設けた
外気吸引用の後開口部に連通した遠赤外線放射体であっ
て、熱風発生装置により生成した熱風、前開口部から吸
引した外気と、後開口部から吸引された外気との合流部
を前記後開口部側に形成し、該合流部の上方に乾燥用熱
風を吐出する開口部を設けた遠赤外線放射体を、集穀室
内に備え、集穀板上を流下する穀粒に向けて遠赤外線を
放射可能にしたことを特徴とする。
射体を備えた穀粒乾燥機において、遠赤外線放射体の前
記合流部に、一方は熱風発生装置により生成した熱風の
みが通気し、他方は後開口部からの外気のみが通気する
仕切り部材を設けていることを特徴とする。
射体を備えた穀粒乾燥機において、遠赤外線放射体の前
開口部から吸引した外気を通気する外気吸引管の周囲
を、熱風発生装置により生成した熱風を通気する導管が
覆っていることを特徴とする。請求項5の発明は、請求
項2の遠赤外線放射体を備えた穀粒乾燥機において、遠
赤外線放射体は、前開口部から吸引した外気を通気する
外気吸引管の上方の一部が熱風発生装置により生成した
熱風を通気する導管と接しない構成であることを特徴と
する。
射体を備えた穀粒乾燥機において、遠赤外線放射体の、
前開口部から吸引した外気を通気する外気吸引管の合流
部側先端が、上方へ湾曲していることを特徴とする。請
求項7の発明は、請求項1または請求項2の遠赤外線放
射体を備えた穀粒乾燥機において、遠赤外線放射体は、
熱風発生装置により生成した熱風が後開口部から吸引さ
れた外気に、下方から合流する構成であることを特徴と
する。
2の遠赤外線放射体を備えた穀粒乾燥機において、遠赤
外線放射体の、熱風および後開口部から吸引された外気
の合流部下方に、該熱風および外気を上方へ滑走させる
湾曲部材を設けていることを特徴とする。
2の遠赤外線放射体を備えた穀粒乾燥機において、遠赤
外線放射体の前記合流部の上方に設けた開口部の上部
に、多孔板を前後に渡り架設していることを特徴とす
る。
線放射体の熱風発生装置により発生した熱風と、機枠後
部に設けた外気吸引用の後開口部から吸引された外気と
の合流部を、後開口部側に形成したため、遠赤外線放射
体が機枠後壁面からはみ出すことがなく、コンパクトで
断熱や遮熱を必要としない簡易な伝動構成にすることが
できる。
て設けているため、集穀室を流下する穀粒に均一に遠赤
外線を放射できる利点がある。さらに、前記合流部の上
方に開口部を設け、熱風と外気とが攪拌混合された状態
で遠赤外線放射体上方に位置する乾燥室に乾燥用熱風を
供給でき、熱風が下方から上方へと拡散されるため、乾
燥用熱風の流れが自然になり通気抵抗が少なくなる。
より生成した熱風を攪拌混合する外気を、機枠前部に設
けた外気吸引用の前開口部からと機枠後部に設けた外気
吸引用の後開口部との両方から吸引する構成にした遠赤
外線放射体のため、乾燥用必要空気量を前記両開口部か
ら容易に供給することができ、これにより導管内の流速
を早める必要がないため通気抵抗が少なく、吸引用の送
風装置の所要動力を低減できる。
より生成した熱風と、機枠後部に設けた外気吸引用の後
開口部からの外気との合流部に、一方は前記熱風のみが
通気し、他方は前記外気のみが通気する開口部を有する
仕切り部材を設けたため、遠赤外線放射体の合流部にお
いて、熱風と外気とがスパイラル状に混合され、合流部
上方の開口部からは温度むらのない乾燥用熱風を吐出す
ることができる。
囲を、熱風発生装置により生成した熱風を通気する導管
が覆っているため、低温の外気でも外気が合流部に到達
したときには熱風との温度差が小さくなり、混合空気の
温度むらが少なくなる。請求項5の発明によれば、外気
吸引管と導管とを、仕切り部材を設けることにより一体
的に構成することができ、該仕切り部材を介して熱風側
から外気吸引管側へ熱を伝達し低温外気を暖め、外気が
合流部に到達したときには熱風との温度差が小さくなる
ため、混合空気の温度むらが小さくなり、遠赤外線放射
体をコンパクトにでき、その結果、機枠高さを低くでき
る。
流部側の先端が上方へ湾曲しているため、合流部におけ
る熱風と後開口部からの外気との気流の乱れによる影響
を受け難く、前開口部からの外気吸引を安定して行え
る。請求項7の発明によれば、熱風発生装置により生成
した熱風が、機枠後部に設けた外気吸引用後開口部から
吸引された外気へ下方から合流するため、熱風の浮力に
より低温の外気を押し上げ、攪拌混合を促進するという
効果がある。
風と外気を上方へ滑走させる湾曲部材を設けたため、前
記熱風と前記外気の衝突がなく、圧力損失が少なくなり
動力損失を低減できる。請求項9の発明によれば、合流
部の上方に設けた開口部の上部に、多孔板を機枠の前後
に渡り架設したことにより、攪拌混合された乾燥用熱風
は多孔板に沿って機体の前後方向に移動、拡散され、多
孔から遠赤外線放射体上方にある乾燥室に向けて吐出さ
れるため、乾燥室を流下する穀粒に均一に乾燥用熱風を
通気する。
遠赤外線放射体1を図面に基づいて説明する。図1は本
発明の一実施形態に係る遠赤外線放射体1の側面断面
図、図2は図1のA−A線断面図、図3は本発明の実施
形態に係る遠赤外線放射体1の他の実施例を示す図であ
る。
明の実施形態に係る遠赤外線放射体1の他の実施例を示
す図であり、図6は図5のC−C線断面図、図7は本発
明の実施形態に係る遠赤外線放射体1の他の実施例を示
す図であり、図8は図7のD−D線断面図である。
射体1の配置をしめす側面断面図であり、図10の
(a)は図9のE−E線断面図を示し、(b)は機枠3
後部の伝動装置8を示し、図11は定量繰出装置の断面
図を示す。穀粒乾燥機30に利用される遠赤外線放射体
1は、後述する集穀室14を流下する穀粒に遠赤外線を
放射し、穀粒を直接加熱し、穀粒の水分拡散を促進する
ためのもので、ステンレス等できた筐体表面にアルミナ
・チタン系の遠赤外線放射材料を塗布または溶射してで
きている。
うに、一端開口部2を熱風を生成する穀粒乾燥機30の
熱風発生装置4に対向して配設し、他端開口部を機枠3
後部に設けた外気吸引用後開口部6に当接、連通してお
り、遠赤外線放射体1内部には前記熱風発生装置4によ
り発生した熱風と前記機枠3後部に設けた後開口部6か
ら吸引された外気とが攪拌混合する合流部7が形成され
るようにしている。
機枠3の伝動装置8を有する後部壁面よりも内側で後部
壁面寄りに設けられ、該合流部7の上方には混合された
乾燥用熱風が吐出される開口部9が設けられている。前
記開口部9から吐出した乾燥用熱風は遠赤外線放射体1
上部で、機枠3の前後に渡り架設している多孔を設けた
多孔板10に沿って機体の前後方向に拡散し、該多孔板
10の多孔から乾燥通路11へと通気される。
一方は前記熱風のみが通気し、他方は前記外気のみが通
気する開口部5,6を有するように熱風側仕切り部材1
2と外気側仕切り部材13を設けており、該合流部7に
おいて熱風と外気とがスパイラル状に旋回しながら混合
し、該合流部7の上方の開口部から乾燥用熱風となって
吐出するようにしている。
3内部に備えたことにより、伝動装置8に熱が直接伝達
されないため、伝動装置8を断熱、遮熱する必要がな
く、簡易な伝動構成にすることができる。また、前記合
流部7を機枠3後部寄りに形成しているため、遠赤外線
を放射するために必要な遠赤外線放射部(遠赤外線放射
体1のうち遠赤外線放射材料を塗布または溶射している
表面)を略機枠3全長に渡って設けることができ、集穀
室15を流下する穀粒に均一に遠赤外線を放射すること
ができる。さらに、乾燥用熱風が開口部9から上方へ自
然と流れ、多孔板10から機枠3の前後に渡って均一な
風量と温度分布状態で上方の乾燥通路11へ通気するこ
とができ、通気抵抗の少ない、コンパクトな遠赤外線放
射体1にすることができる。
トな遠赤外線放射体1のため、穀粒乾燥機をコンパクト
にすることができ、通気抵抗が少ない分、送風装置19
の所要動力を少なくできるという効果を奏する。図3、
図4は遠赤外線放射体1を遠赤外線放射体1の軸方向に
略水平の仕切り部材16により仕切った場合を示す。
を、仕切られた遠赤外線放射体1の下方の導管17に通
し、機枠3後部に設けた外気吸引用後開口部6から吸引
した外気へ、下方から合流させるもので、熱風は前記外
気と合流部7において混合しながら該合流部7上方に設
けた開口部9から乾燥用熱風となって吐出する。
外気を押し上げ、遠赤外線放射体1の上面において混合
を促進し、該遠赤外線放射体1上部に設けた開口部9か
ら温度むらの少ない状態で乾燥用熱風が吐出される。図
5、図6は遠赤外線放射体1の一端開口部を熱風を生成
する熱風発生装置4に対向して配設しながら、機枠3前
部に設けた外気吸引用前開口部18とも連通し、他端を
機枠3後部に設けた外気吸引用後開口部6に当接、連通
した場合を示す。
から吸引され、機枠3後部において熱風と合流した後、
遠赤外線放射体1の合流部7上方の開口部9から乾燥用
熱風となって吐出される。この様にすると、乾燥に必要
な空気量を機枠3前部と機枠3後部夫々に設けた前開口
部18および外気吸引用後開口部6から吸引することが
できて、遠赤外線放射体1内部の外気、熱風夫々を通気
する導管17内の流速を速める必要がないため、通気抵
抗が少なく、従って吸引用の送風装置19の所要動力を
低減できる。
開口部18から外気を吸引する外気吸引管20の周囲
を、前記熱風発生装置4により生成した熱風を通気する
導管17が覆うように構成しているため、外気吸引管2
0外側を流れる高温熱風から内側の低温外気へ熱が伝達
され、低温の外気でも外気が前記合流部7に到達したと
きには前記熱風との温度差が小さくなり、混合空気の温
度むらが少なくなる。
の先端が上方へ湾曲20aしているため、熱風と機枠3
後部から吸引された外気との合流部7における気流の乱
れによる影響が少なく、前記機枠3前部に配設した外気
吸引用前開口部18からの外気吸引を安定して行える。
管20と熱風を通気する導管17とを仕切り部材21を
設けることにより一体的に構成したもので、該仕切り部
材21を介して熱風側から外気吸引管20側へ熱が伝達
し、低温外気を暖め、外気が前記合流部7に到達したと
きには前記熱風との温度差が小さくなり、混合空気の温
度むらが少なくなるとともに、遠赤外線放射体1をコン
パクトにできるという効果を奏する。
前記外気を上方へ滑走させる湾曲部材22を設けたた
め、前記熱風と機枠3後部から吸引された外気との衝突
がなく、圧力損失が少なくなり動力損失を低減できる。
つぎに、遠赤外線放射体1を利用した穀粒乾燥機30に
ついて図9、図10により説明する。
ホッパ31と穀粒を定量循環させるための定量繰出装置
32、熱風発生装置4および遠赤外線放射体1を備えた
機枠基部33と、穀粒に乾燥用熱風を晒す乾燥通路11
上方に設けた乾燥部34と、穀粒を貯留するための貯留
室35を順次重積した機枠3と、前記機枠基部33に繰
り出され集穀された穀粒を再び機枠3上方の貯留室35
へ搬送するための昇降機36、該昇降機36から搬送さ
れた穀粒を機枠3中央へ搬送する上部搬送螺旋37およ
び拡散装置38から構成され、これらの運転は機枠3前
部に設けたコントローラ39によって制御されている。
31、定量繰出装置32の他に、繰り出された穀粒を前
記昇降機36に搬送するための下部搬送螺旋40が設け
られており、伝動装置8である定量繰出装置32、下部
搬送螺旋40は図10(b)の如く夫々、機枠3後部に
設けたモータ41a、41bによりチエン42a、ベル
ト42b等を介して駆動される。
うに、端部に折り曲げ部を有す一対の円弧形状の金属か
らなるカバー81、81によりその両側方を覆われ、該
カバー81の下部にはステー82が固着され、左右のス
テー82、82は、その周囲を金属または樹脂からなる
カバー85により覆われたスプリング等の弾性部材84
により相互に引き合っており、前記カバー81の上部の
折り曲げ部は乾燥室51を形成する多孔板に設けられた
ピンに、スプリング等の弾性体83を介して圧着されて
いる。この様にすると、カバー81が弾性体83,84
により常に定量繰出装置32に接しようとするため、定
量繰出装置32とカバー81に多少の組立誤差があって
も、カバー81の円弧部内面が定量繰出装置32の外周
と接し、穀粒の漏れを防止し、安定した繰出を行えるい
う利点がある。
れぞれ開口部43、6が設けられ、前部開口部43には
熱風発生装置4が配設されており、前述の遠赤外線放射
体1が一端開口部2を該熱風発生装置4に対向し、他端
を前記外気吸引用の後開口部6に当接、連通して設けら
れている。
32に臨み、穀粒の流下通路を形成する多孔板からなる
乾燥室51と、該乾燥室51を通気した乾燥用熱風を機
枠3後部に設けた送風装置19に案内する排風室44か
らなり、該排風室44には該送風装置19を駆動するモ
ータ45が配設され、前記熱風発生装置4近傍には回転
角度を検出するセンサを具備した風量センサ46が設け
られている。
搬送された穀粒をバケット48により揚穀するもので、
無端のベルト49に多数個のバケット48が所定間隔で
取り付けられており、該昇降機36の一側には、該バケ
ット48からこぼれた穀粒の水分を検出するための水分
計50が取り付けられている。
けられ、該拡散装置38は上部搬送螺旋37の終端部に
位置し、上部搬送螺旋37により回転駆動されている。
次に、穀粒乾燥機30の動作について説明する。張込ホ
ッパ31から張り込まれた穀粒は、集穀室15を形成す
る集穀板52を滑り、下部搬送螺旋40により昇降機3
6に搬送される。昇降機36により揚穀された穀粒は、
上部搬送螺旋37、拡散装置38を経て貯留室35へ貯
留され、コントローラ39により乾燥運転が開始される
まで、穀粒は貯留室35内に停留される。
は、前記定量繰出装置32により順次繰出し流下され、
前記乾燥室51において前記遠赤外線放射体1上部の開
口部9から吐出された乾燥用熱風に晒されて乾燥され
る。定量繰出装置32から繰り出された穀粒は、集穀板
52上を滑り、下部搬送螺旋40に至る。このとき、前
記遠赤外線放射体1により遠赤外線が穀粒に放射され、
穀粒内部が直接加熱されるために水分拡散が促進され、
昇降機36、上部搬送螺旋37、拡散装置38を経由し
て再び貯留室35に配穀された穀粒は、次に乾燥室51
で乾燥用熱風に晒されるまでの間、穀粒内部の水分を穀
粒表部へ拡散させ乾燥しやすい状態になっている。
粒は徐々に乾燥され、前記水分計50により検出した水
分が所定水分になると自動的に熱風発生装置4を停止
し、所定時間後または集穀室15内の温度を検出する温
度センサ53の検出値が、所定値を下回ると自動停止す
る。
0は、図12の構成であり、上方から順に、昇降機36
のバケット48から落下した穀粒を搬送するための送り
ローラ55、切替弁56、一対の籾摺りロール57、水
分検出用の一対の電極ローラ58が配設されている。前
記切替弁56は検出した穀粒の水分値に基づいて送りロ
ーラ55から送られた穀粒を籾摺りロール57あるいは
電極ローラ58に分岐供給するものである。また、水分
計50には前記送りローラ55、切替弁56等を運転制
御するためのモータ60、電磁弁61及び制御部62を
有し、検出した水分値の信号はケーブルを介してコント
ローラ39に入力され、前記熱風発生装置4が該コント
ローラ39により運転制御されている。
(a)により説明する。コントローラ39に設けたスイ
ッチ(図示省略)により乾燥運転が開始されると、コン
トローラ39により水分計50に水分測定開始信号が送
信され、水分計50は穀粒の水分検出動作に入り、送り
ローラ55、電極ローラ58を回転する。このとき、切
替弁56は穀粒を直接、電極ローラ58へ供給する位置
に切替ている(S1)。該電極ローラ58にて検出され
た検出電圧から制御部62にて水分値信号に変換され、
所定粒数の穀粒が供給されると平均水分値がコントロー
ラ39にて算出される(S2)。該平均水分値が予め設
定された設定値αを下回っているかが判定され(S
3)、設定値α以上の場合は、切替弁56は初期測定の
まま電極ローラ58へ直接籾を供給する位置にあり、水
分は籾の状態で測定される(S4)。
記切替弁56は、籾摺りロール57へ穀粒を分岐供給す
るように電磁弁61により設定され、同時に籾摺りロー
ル57が駆動し、籾は玄米に摺られてからシュート59
を介して電極ローラ58へ、供給され、水分測定され
る。
れ、所定粒数に達すると平均水分値がコントローラ39
にて算出され、以降は、前記(S1)、(S2)、(S
3)の動作を経ず、送りローラ55にて供給された籾を
籾摺りロール57にて籾摺りし、水分計50内を通気す
る選別風により選別された玄米が前記電極ローラ58に
て水分測定され、所定粒数の平均水分値により、周知の
乾燥制御および表示が行われるという玄米水分測定に移
行する(S5)。なお、前記切替弁56の分岐供給動作
は、コントローラ39において、穀物種類が「籾」に設
定されている場合であるのはいうまでもない。
籾殻と共に電極ローラ58で圧砕して玄米の水分値を換
算して求めていた従来の水分検出方法に比べ、玄米のみ
で直接測定することができ、籾殻の水分の影響がないた
め、測定水分精度を高めることができるが、水分が17
%付近を越えると籾摺りが困難になるため、水分値の高
い乾燥初期から一律に籾摺り動作を行うと、籾摺りロー
ル57の摩耗や、駆動装置の故障あるい水分精度が却っ
て悪くなるという欠点がある。
ル57が、前記動作をするように制御すると、確実に籾
を玄米にして水分を測定することができ、籾摺りロール
57の早期摩耗や故障を防止することができる。さら
に、前記シュート59から前記電極ローラ58の間に周
知の色彩選別装置63を設け(図12鎖線部)、前記水
分設定値αに基づいて前記同様に切替弁56、籾摺りロ
ール57、色彩選別装置63を動作し、該籾摺りロール
57から落下した穀粒を色彩選別装置63で選別し、整
粒玄米のみ前記電極ローラ58に供給する構成にする
と、さらに測定水分精度が向上する。
定した平均水分値が設定値αを下回っていると、前記切
替弁56、籾摺りロール57および色彩選別装置63が
動作する(S5)。色彩選別装置63の測定値が予め設
定している基準値βを越えるか判定され、基準値βを越
えると整粒玄米と判定され、コントローラ39に信号出
力され記憶される(S6)。基準値β以下の場合は信号
出力されない(S7)。そして、整粒玄米が所定粒数に
達したかが判定され(S8)、コントローラ39により
平均値が算出され(S9)、以降は、前記同様に(S
1)、(S2)、(S3)の動作を経ず、送りローラ5
5にて供給された籾を籾摺りロール57にて籾摺りし、
続いて色彩選別装置63により整粒玄米に選別し、整粒
玄米が前記電極ローラ58にて水分測定され、所定粒数
の平均水分値により、周知の乾燥制御および表示が行わ
れるという玄米水分測定に移行するのである(S1
0)。
動作を説明する。該風量センサ46は前記送風装置19
により穀粒乾燥機30内部に吸引される風量を間接的に
検出するためのもので、前記熱風発生装置4近傍に設け
られ、回転角度を検出するセンサを具備している。機枠
に固定された該回転角度検出センサ65には先端にプレ
ート66を有すアーム67が軸支され、吸引風の風圧に
より該プレート66がアーム67の軸回りに回転し、こ
の回転を前記回転角度検出センサ65が検出し、コント
ローラ39へ信号出力するものである。
9は所定時間毎に前記出力信号を記憶し、所定時間毎の
移動平均値を求め、予め設定している設定値γと比較
し、設定値以下の場合は風量不足として熱風発生装置4
の停止等の異常処理に移行する(図14)。
すアーム67には0N−0FFのスイッチが設けられて
いたため、突風が吹いた場合のように瞬間的な吸引風の
変動や、定量繰出装置32による乾燥室51内の穀粒の
疎密に基づく風量変動に敏感で、しばしばチャタリング
を生じ誤動作を生じるという欠点があった。前記風量セ
ンサ46による検出値を移動平均処理することにより瞬
間的な変動を除去することができ、安定した風量の検出
が可能となり、風量不足の判定精度が向上する。
たは溶射した箇所の遠赤外線放射体1内面の形状につい
て説明する。図15の(a)、(b)は遠赤外線放射体1
内面の実施例を示し、集穀板52を流下する穀粒に対向
する前記遠赤外線放射体1の下部内面70には、プレー
ト71または棒材72が熱風発生装置4側から機枠3後
部に渡り、所定高さもって所定間隔で千鳥状に敷設され
ていることを特徴とする。
に通気抵抗を増大させることなく、受熱面積の広い伝熱
部を形成することができ伝熱効率を向上することができ
ると共に、遠赤外線放射体1の下部の温度分布を一様に
することができる利点がある。
線放射体1下部を図15の(c)のごとく浪板状73に
形成してもよい。この様にすると、受熱面積の増加ばか
りでなく、浪板の凹凸部において熱風の乱れが起こり、
伝熱を促進するという効果を奏する。
体の側面断面図である。
実施例を示す図である。
実施例を示す図である。
実施例を示す図である。
をしめす側面断面図である。
は機枠後部の伝動装置を示す。
部の内面の部分斜視図である。
Claims (9)
- 【請求項1】一端開口部を熱風を生成する熱風発生装置
に対向して配設し、他端開口部を機枠後部に設けた外気
吸引用の後開口部に連通した遠赤外線放射体であって、
熱風発生装置により生成した熱風と後開口部から吸引さ
れた外気との合流部を前記後開口部側に形成し、該合流
部の上方に乾燥用熱風を吐出する開口部を設けた遠赤外
線放射体を、集穀室内に備え、集穀板上を流下する穀粒
に向けて遠赤外線を放射可能にしたことを特徴とする穀
粒乾燥機。 - 【請求項2】一端開口部を熱風を生成する熱風発生装置
に対向して配設すると共に、外気吸引用の前開口部を設
け、他端開口部を機枠後部に設けた外気吸引用の後開口
部に連通した遠赤外線放射体であって、熱風発生装置に
より生成した熱風、前開口部から吸引した外気と、後開
口部から吸引された外気との合流部を前記後開口部側に
形成し、該合流部の上方に乾燥用熱風を吐出する開口部
を設けた遠赤外線放射体を、集穀室内に備え、集穀板上
を流下する穀粒に向けて遠赤外線を放射可能にしたこと
を特徴とする穀粒乾燥機。 - 【請求項3】請求項1の遠赤外線放射体を備えた穀粒乾
燥機において、遠赤外線放射体の前記合流部に、一方は
熱風発生装置により生成した熱風のみが通気し、他方は
後開口部からの外気のみが通気する仕切り部材を設けて
いることを特徴とする穀粒乾燥機。 - 【請求項4】請求項2の遠赤外線放射体を備えた穀粒乾
燥機において、遠赤外線放射体の前開口部から吸引した
外気を通気する外気吸引管の周囲を、熱風発生装置によ
り生成した熱風を通気する導管が覆っていることを特徴
とする穀粒乾燥機。 - 【請求項5】請求項2の遠赤外線放射体を備えた穀粒乾
燥機において、遠赤外線放射体は、前開口部から吸引し
た外気を通気する外気吸引管の上方の一部が熱風発生装
置により生成した熱風を通気する導管と接しない構成で
あることを特徴とする穀粒乾燥機。 - 【請求項6】請求項2の遠赤外線放射体を備えた穀粒乾
燥機において、遠赤外線放射体の、前開口部から吸引し
た外気を通気する外気吸引管の合流部側先端が、上方へ
湾曲していることを特徴とする穀粒乾燥機。 - 【請求項7】請求項1または請求項2の遠赤外線放射体
を備えた穀粒乾燥機において、遠赤外線放射体は、熱風
発生装置により生成した熱風が後開口部から吸引された
外気に、下方から合流する構成であることを特徴とする
穀粒乾燥機。 - 【請求項8】請求項1または請求項2の遠赤外線放射体
を備えた穀粒乾燥機において、遠赤外線放射体の、熱風
および後開口部から吸引された外気の合流部下方に、該
熱風および外気を上方へ滑走させる湾曲部材を設けてい
ることを特徴とする穀粒乾燥機。 - 【請求項9】請求項1または請求項2の遠赤外線放射体
を備えた穀粒乾燥機において、遠赤外線放射体の前記合
流部の上方に設けた開口部の上部に、多孔板を前後に渡
り架設していることを特徴とする穀粒乾燥機。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001054729A JP4389118B2 (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 穀粒乾燥機 |
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JP2001054729A JP4389118B2 (ja) | 2001-02-28 | 2001-02-28 | 穀粒乾燥機 |
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JP2002257470A5 JP2002257470A5 (ja) | 2007-09-20 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007292337A (ja) * | 2006-04-21 | 2007-11-08 | Kaneko Agricult Mach Co Ltd | 穀物乾燥装置 |
-
2001
- 2001-02-28 JP JP2001054729A patent/JP4389118B2/ja not_active Expired - Fee Related
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