JP2002256228A - 光ディスク用接着剤組成物、硬化物および物品 - Google Patents
光ディスク用接着剤組成物、硬化物および物品Info
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- JP2002256228A JP2002256228A JP2001056404A JP2001056404A JP2002256228A JP 2002256228 A JP2002256228 A JP 2002256228A JP 2001056404 A JP2001056404 A JP 2001056404A JP 2001056404 A JP2001056404 A JP 2001056404A JP 2002256228 A JP2002256228 A JP 2002256228A
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- Polymerisation Methods In General (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】銀化合物等からなる半透明反射膜を接着する事
によって得られる貼り合わせ光ディスクにおいても、従
来の金半透明反射膜を使用した光ディスクと同等の高い
耐久性を付与できる接着剤を提供すること。 【解決手段】酸化防止剤(A)、ウレタン(メタ)アク
リレート(B)、(メタ)アクリレートモノマー
(C)、光重合開始剤(D)を必須成分とする光ディス
ク貼り合わせ用紫外線硬化型接着剤樹脂組成物。
によって得られる貼り合わせ光ディスクにおいても、従
来の金半透明反射膜を使用した光ディスクと同等の高い
耐久性を付与できる接着剤を提供すること。 【解決手段】酸化防止剤(A)、ウレタン(メタ)アク
リレート(B)、(メタ)アクリレートモノマー
(C)、光重合開始剤(D)を必須成分とする光ディス
ク貼り合わせ用紫外線硬化型接着剤樹脂組成物。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク用接着
剤組成物に関し、特にDVDに代表される2枚のディス
ク基板を貼り合わせ紫外線によって硬化、接着するため
の接着剤組成物および貼り合せ光ディスクに関する。
剤組成物に関し、特にDVDに代表される2枚のディス
ク基板を貼り合わせ紫外線によって硬化、接着するため
の接着剤組成物および貼り合せ光ディスクに関する。
【0002】
【従来の技術】現在、実用化されているDVDの貼り合
わせ型の光ディスクは、記録層の構成において記録層が
一層で記録容量がおよそ5ギガバイトのDVD−5と記
録層が2層で記録容量がおよそ9ギガバイトのDVD−
9とがあり、現在では記録容量の大きいDVD−10と
DVD−9が主流となってきている。また、現在の主流
のDVD−9の基板は、全反射膜にアルミニウム化合物
を用い、半透明反射膜に金を用いている。半透明反射膜
は全反射膜に比べレーザーを透過させなければならない
ため、薄膜化されなければならず安定な化合物の代表で
ある金が用いられてきた。
わせ型の光ディスクは、記録層の構成において記録層が
一層で記録容量がおよそ5ギガバイトのDVD−5と記
録層が2層で記録容量がおよそ9ギガバイトのDVD−
9とがあり、現在では記録容量の大きいDVD−10と
DVD−9が主流となってきている。また、現在の主流
のDVD−9の基板は、全反射膜にアルミニウム化合物
を用い、半透明反射膜に金を用いている。半透明反射膜
は全反射膜に比べレーザーを透過させなければならない
ため、薄膜化されなければならず安定な化合物の代表で
ある金が用いられてきた。
【0003】しかしながら、金は高価な材料であるた
め、半透明反射膜材料はシリコン化合物や銀化合物へと
移行されてきている。また、現在、記録容量をさらに高
めるために青色レーザーの検討が進んでいる。赤色レー
ザーの場合は半透明反射膜が金、シリコン又は銀化合物
であっても赤色レーザーの透過性は問題なかったが、青
色レーザーの400nm付近の透過性から使用できるの
は銀化合物が有効であることが確認されてきた。しかし
ながら、銀化合物は金化合物よりも酸化を受けやすく、
不安定である。銀化合物の半透明反射膜を使用した貼り
合わせディスクでは、金を半透明反射膜とした従来の貼
り合わせ光ディスクと同等の耐久性が得られず、未だ耐
久性に置いて満足できる接着剤が提供されていない状況
にある。
め、半透明反射膜材料はシリコン化合物や銀化合物へと
移行されてきている。また、現在、記録容量をさらに高
めるために青色レーザーの検討が進んでいる。赤色レー
ザーの場合は半透明反射膜が金、シリコン又は銀化合物
であっても赤色レーザーの透過性は問題なかったが、青
色レーザーの400nm付近の透過性から使用できるの
は銀化合物が有効であることが確認されてきた。しかし
ながら、銀化合物は金化合物よりも酸化を受けやすく、
不安定である。銀化合物の半透明反射膜を使用した貼り
合わせディスクでは、金を半透明反射膜とした従来の貼
り合わせ光ディスクと同等の耐久性が得られず、未だ耐
久性に置いて満足できる接着剤が提供されていない状況
にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、銀化合物等
からなる半透明反射膜を接着する事によって得られる貼
り合わせ光ディスクにおいても、従来の金半透明反射膜
を使用した光ディスクと同等の高い耐久性を付与できる
接着剤を提供することを目的する。
からなる半透明反射膜を接着する事によって得られる貼
り合わせ光ディスクにおいても、従来の金半透明反射膜
を使用した光ディスクと同等の高い耐久性を付与できる
接着剤を提供することを目的する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、銀化合物からなる
半透明反射膜を接着した場合においても高い耐久性が得
られる接着剤組成物を得ることを見出し、本発明を完成
するに至った。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、銀化合物からなる
半透明反射膜を接着した場合においても高い耐久性が得
られる接着剤組成物を得ることを見出し、本発明を完成
するに至った。
【0006】すなわち、本発明は、(1)酸化防止剤
(A)、ウレタン(メタ)アクリレート(B)、(メ
タ)アクリレートモノマー(C)及び光重合開始剤
(D)を必須成分とする光ディスク貼り合せ用紫外線硬
化型接着剤樹脂組成物、(2)リン酸(メタ)アクリレ
ート化合物(E)を必須成分に追加した上記(1)記載
の紫外線硬化型樹脂組成物、(3)ビスフェノール型エ
ポキシ(メタ)アクリレート(F)を必須成分に追加し
た上記(1)ないし(2)記載の紫外線硬化型樹脂組成
物、(4)ヒンダードアミン化合物(G)を必須成分に
追加した(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の紫
外線硬化型樹脂組成物、(5)酸化防止剤(A)がヒン
ダードフェノール化合物である(1)ないし(4)のい
ずれか1項に記載の紫外線硬化型樹脂組成物、(6)光
重合開始剤(D)が1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセト
フェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−フェニルプロ
パン−1−オン及び1−〔4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
プロパン−1−オン又は2−メチル−〔4−(メチルチ
オ)フェニル〕−2−モルホリノ−1−プロパノンから
なる群から選択された1種以上である上記(1)ないし
(5)のいずれか1項の紫外線硬化型樹脂組成物、
(7)上記(1)ないし(6)項のいずれか1項に記載
の紫外線硬化型樹脂組成物で2枚のディスク基板を接着
して得られる貼り合せ光ディスク、(8)貼り合せるデ
ィスク基板の一方が銀含有合金又はからなる半透明反射
膜を有する上記(7)記載の貼り合わせ光ディスクに関
する。
(A)、ウレタン(メタ)アクリレート(B)、(メ
タ)アクリレートモノマー(C)及び光重合開始剤
(D)を必須成分とする光ディスク貼り合せ用紫外線硬
化型接着剤樹脂組成物、(2)リン酸(メタ)アクリレ
ート化合物(E)を必須成分に追加した上記(1)記載
の紫外線硬化型樹脂組成物、(3)ビスフェノール型エ
ポキシ(メタ)アクリレート(F)を必須成分に追加し
た上記(1)ないし(2)記載の紫外線硬化型樹脂組成
物、(4)ヒンダードアミン化合物(G)を必須成分に
追加した(1)ないし(3)のいずれか1項に記載の紫
外線硬化型樹脂組成物、(5)酸化防止剤(A)がヒン
ダードフェノール化合物である(1)ないし(4)のい
ずれか1項に記載の紫外線硬化型樹脂組成物、(6)光
重合開始剤(D)が1−ヒドロキシシクロヘキシルフェ
ニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセト
フェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−フェニルプロ
パン−1−オン及び1−〔4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
プロパン−1−オン又は2−メチル−〔4−(メチルチ
オ)フェニル〕−2−モルホリノ−1−プロパノンから
なる群から選択された1種以上である上記(1)ないし
(5)のいずれか1項の紫外線硬化型樹脂組成物、
(7)上記(1)ないし(6)項のいずれか1項に記載
の紫外線硬化型樹脂組成物で2枚のディスク基板を接着
して得られる貼り合せ光ディスク、(8)貼り合せるデ
ィスク基板の一方が銀含有合金又はからなる半透明反射
膜を有する上記(7)記載の貼り合わせ光ディスクに関
する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の光ディスク貼り合わせ用
紫外線硬化型接着剤は、酸化防止剤(A)、ウレタン
(メタ)アクリレート(B)、(メタ)アクリレートモ
ノマー(C)、光重合開始剤(D)を必須成分とする。
尚、本発明において(メタ)アクリレートはメタクリレ
ート又はアクリレートを意味する。
紫外線硬化型接着剤は、酸化防止剤(A)、ウレタン
(メタ)アクリレート(B)、(メタ)アクリレートモ
ノマー(C)、光重合開始剤(D)を必須成分とする。
尚、本発明において(メタ)アクリレートはメタクリレ
ート又はアクリレートを意味する。
【0008】本発明で用いる酸化防止剤(A)は、例え
ば、ヒンダードフェノール化合物、アミン化合物、イオ
ウ化合物及びリン化合物等を挙げることができる。
ば、ヒンダードフェノール化合物、アミン化合物、イオ
ウ化合物及びリン化合物等を挙げることができる。
【0009】ヒンダードフェノール化合物の具体例とし
ては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェ
ノール、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−
tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−
ビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4’−チオ−ビス(3−メチル−6−ter
t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデン−ビス
(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、ト
リエチレングリコール−ビス〔3−(3−tert−ブ
チル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕、2,2−チオ−ジエチレンビ
ス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕、オクタデシル−3−
〔3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル〕プロピオネート、3,5−ジ−ter−ブチル−
4−ヒドロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエ
ステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルベンゼン、イソオクチル−3−(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト等を挙げることができる。
ては、2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェ
ノール、2,2’−メチレン−ビス(4−メチル−6−
tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレン−
ビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノー
ル)、4,4’−チオ−ビス(3−メチル−6−ter
t−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデン−ビス
(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、ト
リエチレングリコール−ビス〔3−(3−tert−ブ
チル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート〕、1,6−ヘキサンジオール−ビス〔3−
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロピオネート〕、2,2−チオ−ジエチレンビ
ス〔3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシフェニル)プロピオネート〕、オクタデシル−3−
〔3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェ
ニル〕プロピオネート、3,5−ジ−ter−ブチル−
4−ヒドロキシベンジルフォスフォネート−ジエチルエ
ステル、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス
(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベン
ジルベンゼン、イソオクチル−3−(3,5−ジ−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネー
ト等を挙げることができる。
【0010】アミン化合物の具体例としては、オクチル
化ジフェニルアミン(4,4’−ジオクチル−ジフェニ
ルアミン)、4,4’−ジクミル−ジフェニルアミン、
6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒ
ドロキノリン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒ
ドロキノリンポリマー等を挙げることができる。
化ジフェニルアミン(4,4’−ジオクチル−ジフェニ
ルアミン)、4,4’−ジクミル−ジフェニルアミン、
6−エトキシ−2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒ
ドロキノリン、2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒ
ドロキノリンポリマー等を挙げることができる。
【0011】イオウ化合物の具体例としては、2−メル
カプトベンズイミダゾール、2,4−ビス〔(オクチル
チオ)メチル〕−o−クレゾール、2,4−ビス−(n
−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジ
ンアデカスタブ AO−412S(旭電化工業製)等を
挙げることができる。
カプトベンズイミダゾール、2,4−ビス〔(オクチル
チオ)メチル〕−o−クレゾール、2,4−ビス−(n
−オクチルチオ)−6−(4−ヒドロキシ−3,5−ジ
−tert−ブチルアニリノ)−1,3,5−トリアジ
ンアデカスタブ AO−412S(旭電化工業製)等を
挙げることができる。
【0012】リン化合物の具体例としては、トリス(ノ
ニル化フェニル)ホスファイト、アデカスタブ PER
−4C(旭電化工業製)、アデカスタブ 260(旭電
化工業製)、アデカスタブ 522A(旭電化工業
製)、等を挙げることができる。
ニル化フェニル)ホスファイト、アデカスタブ PER
−4C(旭電化工業製)、アデカスタブ 260(旭電
化工業製)、アデカスタブ 522A(旭電化工業
製)、等を挙げることができる。
【0013】これら酸化防止剤(A)の中で、特に好ま
しいものとしては、ヒンダードフェノール化合物等を挙
げることができる。これら酸化防止剤は、1種又は2種
以上を使用することができる。 酸化防止剤(A)の組
成物中の使用量としては内割で通常0.005〜10重
量%、好ましくは0.01〜5重量%である。
しいものとしては、ヒンダードフェノール化合物等を挙
げることができる。これら酸化防止剤は、1種又は2種
以上を使用することができる。 酸化防止剤(A)の組
成物中の使用量としては内割で通常0.005〜10重
量%、好ましくは0.01〜5重量%である。
【0014】ウレタン(メタ)アクリレート(B)は、
多価アルコール、有機ポリイソシアネート及びヒドロキ
シ(メタ)アクリレート化合物を反応させることによっ
て得られる。多価アルコールとしては例えば、ネオペン
チルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、トリシク
ロデカンジメチロール、ビス−[ヒドロキシメチル]−
シクロヘキサン等、これら多価アルコールと多塩基酸
(例えば、コハク酸、フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、テト
ラヒドロ無水フタル酸等)との反応によって得られるポ
リエステルポリオール、多価アルコールとε−カプロラ
クトンとの反応によって得られるカプロラクトンアルコ
ール、ポリカーボネートポリオール(例えば1,6−ヘ
キサンジオールとジフェニルカーボネートとの反応によ
って得られるポリカーボネートジオール等)又はポリエ
ーテルポリオール(例えばポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、エチレンオキサイド変性ビスフェノールA等)等が
挙げられる。有機ポリイソシアネートとしては、例えば
イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシア
ネート又はジシクロペンタニルイソシアネート等が挙げ
られる。ヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物として
は、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、ジメチロールシクロヘキシ
ルモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシカプロラクト
ン(メタ)アクリレート等が挙げられる。反応は以下の
ようにして行う。即ち、多価アルコールにその水酸基1
当量あたり有機ポリイソシアネートをそのイソシアネー
ト基が好ましくは1.1〜2.0当量になるように混合
し、反応温度を好ましくは70〜90℃で反応させ、ウ
レタンオリゴマーを合成する。次いでウレタンオリゴマ
ーのイソシアネート基1当量あたり、ヒドロキシ(メ
タ)アクリレート化合物をその水酸基が好ましくは1〜
1.5当量となるように混合し、70〜90℃で反応さ
せて目的とするウレタン(メタ)アクリレート得ること
ができる。上記ウレタンアクリ(メタ)アクリレート
(B)は1種又は2種以上を任意割合で混合使用するこ
とができる。 ウレタン(メタ)アクリレート(B)の
組成物中の使用量としては内割で、通常1〜70重量
%、好ましくは5〜50重量%である。ウレタン(メ
タ)アクリレート(B)の分子量としては400〜10
000が好ましい。
多価アルコール、有機ポリイソシアネート及びヒドロキ
シ(メタ)アクリレート化合物を反応させることによっ
て得られる。多価アルコールとしては例えば、ネオペン
チルグリコール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,
4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、トリ
メチロールプロパン、ペンタエリスリトール、トリシク
ロデカンジメチロール、ビス−[ヒドロキシメチル]−
シクロヘキサン等、これら多価アルコールと多塩基酸
(例えば、コハク酸、フタル酸、ヘキサヒドロ無水フタ
ル酸、テレフタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、テト
ラヒドロ無水フタル酸等)との反応によって得られるポ
リエステルポリオール、多価アルコールとε−カプロラ
クトンとの反応によって得られるカプロラクトンアルコ
ール、ポリカーボネートポリオール(例えば1,6−ヘ
キサンジオールとジフェニルカーボネートとの反応によ
って得られるポリカーボネートジオール等)又はポリエ
ーテルポリオール(例えばポリエチレングリコール、ポ
リプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコー
ル、エチレンオキサイド変性ビスフェノールA等)等が
挙げられる。有機ポリイソシアネートとしては、例えば
イソホロンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、トリレンジイソシアネート、キシレンジイソ
シアネート、ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシア
ネート又はジシクロペンタニルイソシアネート等が挙げ
られる。ヒドロキシ(メタ)アクリレート化合物として
は、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒ
ドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブ
チル(メタ)アクリレート、ジメチロールシクロヘキシ
ルモノ(メタ)アクリレート、ヒドロキシカプロラクト
ン(メタ)アクリレート等が挙げられる。反応は以下の
ようにして行う。即ち、多価アルコールにその水酸基1
当量あたり有機ポリイソシアネートをそのイソシアネー
ト基が好ましくは1.1〜2.0当量になるように混合
し、反応温度を好ましくは70〜90℃で反応させ、ウ
レタンオリゴマーを合成する。次いでウレタンオリゴマ
ーのイソシアネート基1当量あたり、ヒドロキシ(メ
タ)アクリレート化合物をその水酸基が好ましくは1〜
1.5当量となるように混合し、70〜90℃で反応さ
せて目的とするウレタン(メタ)アクリレート得ること
ができる。上記ウレタンアクリ(メタ)アクリレート
(B)は1種又は2種以上を任意割合で混合使用するこ
とができる。 ウレタン(メタ)アクリレート(B)の
組成物中の使用量としては内割で、通常1〜70重量
%、好ましくは5〜50重量%である。ウレタン(メ
タ)アクリレート(B)の分子量としては400〜10
000が好ましい。
【0015】本発明で用いる(メタ)アクリレートモノ
マー(C)は、分子中に1個の(メタ)アクリレート基
を有する単官能モノマーと分子中に2個以上の(メタ)
アクリレート基を有する多官能モノマーに分類できる。
分子中に1個の(メタ)アクリレート基を有する単官能
モノマーとしては、例えばトリシクロデカン(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンタジエンオキシエチル(メ
タ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリ
レート、イソボロニル(メタ)アクリレート、アダマン
チル(メタ)アクリレート、フェニルオキシエチル(メ
タ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、モ
ルフォリン(メタ)アクリレート、フェニルグリシジル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、イソデシル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
イソオクチル(メタ)アクリレート、トリデシル(メ
タ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。また、分子中に2個
以上(メタ)アクリレート基を有する(メタ)アクリレ
ートモノマー(C)としては、例えばネオペンチルグリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメ
チロールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン
酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジシク
ロペンタニルジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド
変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エチレ
ンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)
アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレート、トリス[(メタ)
アクリロキシエチル]イソシアヌレート、エチレンオキ
サイド変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アク
リレート等が挙げられる。これら(メタ)アクリレート
モノマー(C)は1種又は2種以上を任意の割合で混合
使用することができる。 (メタ)アクリレートモノマ
ー(C)の組成物中の使用量としては内割で、通常5〜
90重量%、好ましくは10〜70重量%である。
マー(C)は、分子中に1個の(メタ)アクリレート基
を有する単官能モノマーと分子中に2個以上の(メタ)
アクリレート基を有する多官能モノマーに分類できる。
分子中に1個の(メタ)アクリレート基を有する単官能
モノマーとしては、例えばトリシクロデカン(メタ)ア
クリレート、ジシクロペンタジエンオキシエチル(メ
タ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリ
レート、イソボロニル(メタ)アクリレート、アダマン
チル(メタ)アクリレート、フェニルオキシエチル(メ
タ)アクリレート、フェノキシポリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレー
ト、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリレート、モ
ルフォリン(メタ)アクリレート、フェニルグリシジル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリ
レート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ラウリル(メタ)アクリレート、イソデシル(メ
タ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、
イソオクチル(メタ)アクリレート、トリデシル(メ
タ)アクリレート、エトキシジエチレングリコール(メ
タ)アクリレート等が挙げられる。また、分子中に2個
以上(メタ)アクリレート基を有する(メタ)アクリレ
ートモノマー(C)としては、例えばネオペンチルグリ
コールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメ
チロールジ(メタ)アクリレート、ヒドロキシピバリン
酸ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポ
リエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジシク
ロペンタニルジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレング
リコールジ(メタ)アクリレート、エチレンオキサイド
変性ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エチレ
ンオキサイド変性トリメチロールプロパントリ(メタ)
アクリレート、エチレンオキサイド変性ペンタエリスリ
トールテトラ(メタ)アクリレート、トリス[(メタ)
アクリロキシエチル]イソシアヌレート、エチレンオキ
サイド変性ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アク
リレート等が挙げられる。これら(メタ)アクリレート
モノマー(C)は1種又は2種以上を任意の割合で混合
使用することができる。 (メタ)アクリレートモノマ
ー(C)の組成物中の使用量としては内割で、通常5〜
90重量%、好ましくは10〜70重量%である。
【0016】光重合開始剤(D)としては、1−ヒドロ
キシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノドロキシ−2−メチル−
1−フェニルプロパン−1−オン、1−〔4−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−プロパン−1−オン又は2−メチル−
[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1
−プロパノンが好ましく、1種又は2種以上を任意の割
合で混合使用することができる。光重合開始剤(D)の
組成物中の使用量としては内割で、通常0.5〜20重
量%、好ましくは1〜10重量%である。また、本発明
では必要に応じて、その他光重合開始剤として次のもの
を併用することができる。例えば、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブ
タン−1−オン、2−クロロチオキサントン、2,4−
ジメチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオ
キサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4,6
−トリメチルベンゾイルジフォスフィンオキサイド又は
ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−
トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド等が挙げる
事ができる。これらの光重合開始剤は、1種又は2種以
上を任意の割合で混合使用する事ができ、組成物中の使
用量としては内割で、通常0.005〜5重量%、好ま
しくは0.01〜3重量%である。さらにアミン類など
の光重合開始助剤と併用することもできる。使用しうる
アミン類等の光重合開始助剤としては、2−ジメチルア
ミノエチルベンゾエート、ジメチルアミノアセトフェノ
ン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル又はp
−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル等が挙げ
られる。 光重合開始助剤の組成物中の使用量としては
内割で、通常0.005〜5重量%、好ましくは0.0
1〜3重量%である。
キシシクロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキ
シ−2−フェニルアセトフェノドロキシ−2−メチル−
1−フェニルプロパン−1−オン、1−〔4−(2−ヒ
ドロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2
−メチル−1−プロパン−1−オン又は2−メチル−
[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1
−プロパノンが好ましく、1種又は2種以上を任意の割
合で混合使用することができる。光重合開始剤(D)の
組成物中の使用量としては内割で、通常0.5〜20重
量%、好ましくは1〜10重量%である。また、本発明
では必要に応じて、その他光重合開始剤として次のもの
を併用することができる。例えば、2−ベンジル−2−
ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−ブ
タン−1−オン、2−クロロチオキサントン、2,4−
ジメチルチオキサントン、2,4−ジイソプロピルチオ
キサントン、イソプロピルチオキサントン、2,4,6
−トリメチルベンゾイルジフォスフィンオキサイド又は
ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−
トリメチルペンチルフォスフィンオキサイド等が挙げる
事ができる。これらの光重合開始剤は、1種又は2種以
上を任意の割合で混合使用する事ができ、組成物中の使
用量としては内割で、通常0.005〜5重量%、好ま
しくは0.01〜3重量%である。さらにアミン類など
の光重合開始助剤と併用することもできる。使用しうる
アミン類等の光重合開始助剤としては、2−ジメチルア
ミノエチルベンゾエート、ジメチルアミノアセトフェノ
ン、p−ジメチルアミノ安息香酸エチルエステル又はp
−ジメチルアミノ安息香酸イソアミルエステル等が挙げ
られる。 光重合開始助剤の組成物中の使用量としては
内割で、通常0.005〜5重量%、好ましくは0.0
1〜3重量%である。
【0017】本発明においては必要によりリン酸(メ
タ)アクリレート化合物(E)を使用することができ
る。 リン酸(メタ)アクリレート化合物(E)は、接
着性の向上、特にアルミニウム、銀合金や銀化合物との
接着性を向上させる機能があるが、使用量が多すぎると
腐食の恐れがあり好ましくない。本発明で使用するリン
酸(メタ)アクリレート化合物(E)としては、リン酸
エステル骨格を有する(メタ)アクリレートであれば、
モノエステル、ジエステルあるいはトリエステルでもよ
く、例えば、エチレンオキシド変性フェノキシ化リン酸
(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性ブトキシ
化リン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性
オクチルオキシ化リン酸(メタ)アクリレート、エチレ
ンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、エチレ
ンオキシド変性リン酸トリ(メタ)アクリレート等が挙
げられる。リン酸(メタ)アクリレート(E)は1種又
は2種以上を任意の割合で混合使用することができる。
リン酸(メタ)アクリレート化合物(E)の組成物中
の使用量としては内割で、通常0.005〜5重量%、
好ましくは0.05〜3重量部である。
タ)アクリレート化合物(E)を使用することができ
る。 リン酸(メタ)アクリレート化合物(E)は、接
着性の向上、特にアルミニウム、銀合金や銀化合物との
接着性を向上させる機能があるが、使用量が多すぎると
腐食の恐れがあり好ましくない。本発明で使用するリン
酸(メタ)アクリレート化合物(E)としては、リン酸
エステル骨格を有する(メタ)アクリレートであれば、
モノエステル、ジエステルあるいはトリエステルでもよ
く、例えば、エチレンオキシド変性フェノキシ化リン酸
(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性ブトキシ
化リン酸(メタ)アクリレート、エチレンオキシド変性
オクチルオキシ化リン酸(メタ)アクリレート、エチレ
ンオキシド変性リン酸ジ(メタ)アクリレート、エチレ
ンオキシド変性リン酸トリ(メタ)アクリレート等が挙
げられる。リン酸(メタ)アクリレート(E)は1種又
は2種以上を任意の割合で混合使用することができる。
リン酸(メタ)アクリレート化合物(E)の組成物中
の使用量としては内割で、通常0.005〜5重量%、
好ましくは0.05〜3重量部である。
【0018】本発明においては必要によりビスフェノー
ル型エポキシ(メタ)アクリレート(F)を使用するこ
とができる。 ビスフェノール型エポキシ(メタ)アク
リレート(F)は、硬化性の向上や硬化物の硬度を向上
させる機能がある。本発明で使用するビスフェノール型
エポキシ(メタ)アクリレート(F)として例えば、ジ
ャパンエポキシレジン社製エピコート802、100
1、1004等のビスフェノールA型エポキシ樹脂、及
びエピコート4001P、4002P、4003P等の
ビスフェノールF型エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸
との反応によって得られるエポキシアクリレート等が挙
げられる。ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレ
ート(E)は1種又は2種以上を任意の割合で混合使用
することができる。 ビスフェノール型エポキシ(メ
タ)アクリレート(F)の組成物中の使用量としては内
割で、通常1〜50重量%、好ましくは5〜40重量%
である。ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレー
ト(F)の分子量としては500〜10000が好まし
い。
ル型エポキシ(メタ)アクリレート(F)を使用するこ
とができる。 ビスフェノール型エポキシ(メタ)アク
リレート(F)は、硬化性の向上や硬化物の硬度を向上
させる機能がある。本発明で使用するビスフェノール型
エポキシ(メタ)アクリレート(F)として例えば、ジ
ャパンエポキシレジン社製エピコート802、100
1、1004等のビスフェノールA型エポキシ樹脂、及
びエピコート4001P、4002P、4003P等の
ビスフェノールF型エポキシ樹脂と(メタ)アクリル酸
との反応によって得られるエポキシアクリレート等が挙
げられる。ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレ
ート(E)は1種又は2種以上を任意の割合で混合使用
することができる。 ビスフェノール型エポキシ(メ
タ)アクリレート(F)の組成物中の使用量としては内
割で、通常1〜50重量%、好ましくは5〜40重量%
である。ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリレー
ト(F)の分子量としては500〜10000が好まし
い。
【0019】本発明においては必要によりヒンダードア
ミン化合物(G)を使用することができる。 ヒンダー
ドアミン化合物(G)は、腐食防止、特に銀合金や銀化
合物に腐食防止の機能がある。本発明で使用するヒンダ
ードアミン化合物(G)としては、例えば、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノン、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール、1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノール、4−
ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペ
リジンエタノール、1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジルメタクリレート、2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)セバケイト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)セバケイト、Chimassorb
944LD(チバ・スペシャリティーケミカル社
製)、Tinuvin 622LD(チバ・スペシャリ
ティーケミカル社製)、Tinuvin 144(チバ
・スペシャリティーケミカル社製)、アデカスタブス
LA−57(旭電化社製)、アデカスタブス LA−6
2(旭電化社製)、アデカスタブス LA−67(旭電
化社製)、アデカスタブス LA−63(旭電化社製)
又はアデカスタブス LA−68(旭電化社製)等が挙
げられる。 ヒンダードアミン化合物(G)の組成物中
の使用量としては内割で、通常0.0〜10重量%、好
ましくは0.01〜5重量%である。
ミン化合物(G)を使用することができる。 ヒンダー
ドアミン化合物(G)は、腐食防止、特に銀合金や銀化
合物に腐食防止の機能がある。本発明で使用するヒンダ
ードアミン化合物(G)としては、例えば、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノン、2,2,
6,6−テトラメチル−4−ピペリジノール、1,2,
2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジノール、4−
ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチル−1−ピペ
リジンエタノール、1,2,2,6,6−ペンタメチル
−4−ピペリジルメタクリレート、2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジルメタクリレート、ビス
(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジ
ル)セバケイト、ビス(2,2,6,6−テトラメチル
−4−ピペリジル)セバケイト、Chimassorb
944LD(チバ・スペシャリティーケミカル社
製)、Tinuvin 622LD(チバ・スペシャリ
ティーケミカル社製)、Tinuvin 144(チバ
・スペシャリティーケミカル社製)、アデカスタブス
LA−57(旭電化社製)、アデカスタブス LA−6
2(旭電化社製)、アデカスタブス LA−67(旭電
化社製)、アデカスタブス LA−63(旭電化社製)
又はアデカスタブス LA−68(旭電化社製)等が挙
げられる。 ヒンダードアミン化合物(G)の組成物中
の使用量としては内割で、通常0.0〜10重量%、好
ましくは0.01〜5重量%である。
【0020】更に本発明には高分子ポリマーとして、ポ
リエステル系、ポリカーボネート系、ポリアクリル系、
ポリウレタン系、ポリビニル系樹脂を使用することもで
きる。また、有機溶剤、シランカップリング剤、重合禁
止剤、レベリング剤、帯電防止剤、表面潤滑剤、充填剤
などの添加剤も使用することができる。本発明の組成物
は、各成分を常温〜80℃で混合溶解して得ることがで
き例えば下記するような方法により紫外線、可視光線な
どの光線を照射する事により硬化させることができる。
リエステル系、ポリカーボネート系、ポリアクリル系、
ポリウレタン系、ポリビニル系樹脂を使用することもで
きる。また、有機溶剤、シランカップリング剤、重合禁
止剤、レベリング剤、帯電防止剤、表面潤滑剤、充填剤
などの添加剤も使用することができる。本発明の組成物
は、各成分を常温〜80℃で混合溶解して得ることがで
き例えば下記するような方法により紫外線、可視光線な
どの光線を照射する事により硬化させることができる。
【0021】本発明の組成物の光照射硬化は、紫外〜近
紫外の光線を照射するランプであれば光源を問わない。
例えば、低圧、高圧又は超高圧水銀灯、メタルハライド
ランプ、(パルス)キセノンランプ、また無電極ランプ
などが挙げられる。本発明の組成物は、塗布性を考える
と25℃の粘度が100〜5000mPa・S(B型粘
度計により測定)の範囲が好ましい。その酸価は耐久性
の観点から低いほど好ましいが、実用的には0.01〜
mgKOH/gが好ましい。さらに、組成物の硬化物は
その屈折率(25℃)が1.48〜1.58が好まし
く、ゲル分率は70〜100%が好ましい。
紫外の光線を照射するランプであれば光源を問わない。
例えば、低圧、高圧又は超高圧水銀灯、メタルハライド
ランプ、(パルス)キセノンランプ、また無電極ランプ
などが挙げられる。本発明の組成物は、塗布性を考える
と25℃の粘度が100〜5000mPa・S(B型粘
度計により測定)の範囲が好ましい。その酸価は耐久性
の観点から低いほど好ましいが、実用的には0.01〜
mgKOH/gが好ましい。さらに、組成物の硬化物は
その屈折率(25℃)が1.48〜1.58が好まし
く、ゲル分率は70〜100%が好ましい。
【0022】本発明の組成物は、貼り合せ型光ディスク
の接着剤として好適に使用できる。具体的には、貼り合
わせた接着層の膜厚が1〜100μmとなるように任意
の方法、例えばスピンコート法、2P法、ロールコート
法、スクリーン印刷法等で組成物を塗工し、2枚の光デ
ィスク基板を貼り合わせた後、片側もしくは両面から紫
外〜近紫外の光線を照射して接着層を硬化させ、接着す
る。光ディスクは公知のものが使用でき、半透明反射膜
として金を使用したものの他、シリコン化合物、銀化合
物又は銀含有合金を使用したものも使用できる。特に本
発明の組成物は、半透明反射膜として銀化合物又は銀含
有合金を使用した光ディスクに好適に使用できる。
の接着剤として好適に使用できる。具体的には、貼り合
わせた接着層の膜厚が1〜100μmとなるように任意
の方法、例えばスピンコート法、2P法、ロールコート
法、スクリーン印刷法等で組成物を塗工し、2枚の光デ
ィスク基板を貼り合わせた後、片側もしくは両面から紫
外〜近紫外の光線を照射して接着層を硬化させ、接着す
る。光ディスクは公知のものが使用でき、半透明反射膜
として金を使用したものの他、シリコン化合物、銀化合
物又は銀含有合金を使用したものも使用できる。特に本
発明の組成物は、半透明反射膜として銀化合物又は銀含
有合金を使用した光ディスクに好適に使用できる。
【0023】
【実施例】以下本発明を実施例により更に具体的に説明
する。尚、特に断りのない限り実施例中の部は、重量部
である。
する。尚、特に断りのない限り実施例中の部は、重量部
である。
【0024】実施例1〜5 比較例1〜2 表1に示した組成からなる紫外線硬化型接着剤樹脂組成
物を常法により調製した。
物を常法により調製した。
【0025】なお、表中に示した各組成の略号は下記の
通りである。 EPA−1:ビスフェノールA型エポキシアクリレー
ト、日本化薬社製 UA−732:ポリエーテル系ウレタンアクリレート、
日本化薬社製 BP−4EA:エチレンオキサイド変性ビスフェノール
A型ジアクリレート、共栄社製 4EG−A:テトラエチレングリコールジアクリレー
ト、共栄社製 ビスコート♯150:テトラヒドロフルフリルアクリレ
ート、大阪有機社製 R−561:フェノキシエチルアクリレート、日本化薬
社製 PM−2:エチレンオキシド変性リン酸ジメタアクリレ
ート、日本化薬社製 BHTスワノックス:2,6−ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェノール、精工化学社製 LA−82:1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジルメタクリレート、旭電化社製 イルガキュアー184:1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、チバ・スペシャルティーケミカル社製
光重合開始剤 イルガキュアー651:2,2−ジメトキシ−2−フェ
ニルアセトフェノン、チバ・スペシャルティーケミカル
社製 光重合開始剤 ルシリンTPO:2,4,6−トリメチルベンゾイルジ
フェニルフォスフィンオキサイドBASF社製 光重合
開始剤
通りである。 EPA−1:ビスフェノールA型エポキシアクリレー
ト、日本化薬社製 UA−732:ポリエーテル系ウレタンアクリレート、
日本化薬社製 BP−4EA:エチレンオキサイド変性ビスフェノール
A型ジアクリレート、共栄社製 4EG−A:テトラエチレングリコールジアクリレー
ト、共栄社製 ビスコート♯150:テトラヒドロフルフリルアクリレ
ート、大阪有機社製 R−561:フェノキシエチルアクリレート、日本化薬
社製 PM−2:エチレンオキシド変性リン酸ジメタアクリレ
ート、日本化薬社製 BHTスワノックス:2,6−ジ−tert−ブチル−
4−メチルフェノール、精工化学社製 LA−82:1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−
ピペリジルメタクリレート、旭電化社製 イルガキュアー184:1−ヒドロキシシクロヘキシル
フェニルケトン、チバ・スペシャルティーケミカル社製
光重合開始剤 イルガキュアー651:2,2−ジメトキシ−2−フェ
ニルアセトフェノン、チバ・スペシャルティーケミカル
社製 光重合開始剤 ルシリンTPO:2,4,6−トリメチルベンゾイルジ
フェニルフォスフィンオキサイドBASF社製 光重合
開始剤
【0026】得られた表1の各組成物を用いて以下1〜
3の方法で接着した。 1.アルミニウムをスパッタしたDVD基板内周上に接
着剤を2.5g円上に供給した。 2.接着剤に空気が入らない様に銀合金反射膜(表1中
Ag)をスパッタしたDVD基板を乗せて2000rp
m、4秒スピンコートして貼り合わせた。金反射膜(表
1中Au)をスパッタしたDVD基板も同条件で貼り合
わせた。 3.高圧水銀灯(80W/cm)を銀又は金反射膜側か
ら300mJ/cm2照射して硬化、接着させた。
3の方法で接着した。 1.アルミニウムをスパッタしたDVD基板内周上に接
着剤を2.5g円上に供給した。 2.接着剤に空気が入らない様に銀合金反射膜(表1中
Ag)をスパッタしたDVD基板を乗せて2000rp
m、4秒スピンコートして貼り合わせた。金反射膜(表
1中Au)をスパッタしたDVD基板も同条件で貼り合
わせた。 3.高圧水銀灯(80W/cm)を銀又は金反射膜側か
ら300mJ/cm2照射して硬化、接着させた。
【0027】接着後の銀又は金反射膜を接着したDVD
基板を80℃、85%RH環境下、500時間放置し
た。目視による反射膜の状態を観察した。観察した結果
を以下のように標記し表1に示した。 ○・・・接着直後から反射膜に変化が見られない。 ×・・・反射膜に変色又は、ピンホールが大きく見られ
る。
基板を80℃、85%RH環境下、500時間放置し
た。目視による反射膜の状態を観察した。観察した結果
を以下のように標記し表1に示した。 ○・・・接着直後から反射膜に変化が見られない。 ×・・・反射膜に変色又は、ピンホールが大きく見られ
る。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明は、銀化合物の半透明反射膜を使
用した貼り合わせ光ディスクにおいて、金を半透明反射
膜とした従来の貼り合わせ光ディスクと同等の高い信頼
性を得ることができる。
用した貼り合わせ光ディスクにおいて、金を半透明反射
膜とした従来の貼り合わせ光ディスクと同等の高い信頼
性を得ることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G11B 7/24 541 G11B 7/24 541K Fターム(参考) 4J011 PA33 PA36 PA45 PA46 PB24 PC02 QA03 QA12 QA13 QB20 QB23 QB24 SA01 SA61 UA01 WA06 4J027 AE02 AG03 AG04 AG23 AG24 BA07 BA08 BA12 BA16 BA19 CA25 CA31 CB10 CD05 4J040 FA141 FA142 FA151 FA152 FA161 FA162 FA212 FA262 FA291 FA292 HB19 HB36 HC26 KA13 KA29 MA02 MA10 MB03 NA21 PA32 5D029 RA30 RA33
Claims (8)
- 【請求項1】酸化防止剤(A)、ウレタン(メタ)アク
リレート(B)、(メタ)アクリレートモノマー(C)
及び光重合開始剤(D)を必須成分とする光ディスク貼
り合せ用紫外線硬化型接着剤樹脂組成物。 - 【請求項2】リン酸(メタ)アクリレート化合物(E)
を必須成分に追加した請求項1記載の紫外線硬化型樹脂
組成物。 - 【請求項3】ビスフェノール型エポキシ(メタ)アクリ
レート(F)を必須成分に追加した請求項1ないし2記
載の紫外線硬化型樹脂組成物。 - 【請求項4】ヒンダードアミン化合物(G)を必須成分
に追加した請求項1ないし3のいずれか1項に記載の紫
外線硬化型樹脂組成物。 - 【請求項5】酸化防止剤(A)がヒンダードフェノール
化合物である請求項1ないし4のいずれか1項に記載の
紫外線硬化型樹脂組成物。 - 【請求項6】光重合開始剤(D)が1−ヒドロキシシク
ロヘキシルフェニルケトン、2,2−ジメトキシ−2−
フェニルアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル
−フェニルプロパン−1−オン、1−〔4−(2−ヒド
ロキシエトキシ)−フェニル〕−2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−プロパン−1−オン及び2−メチル−〔4
−(メチルチオ)フェニル〕−2−モルホリノ−1−プ
ロパノンからなる群から選択された1種以上である請求
項1ないし5のいずれか1項に記載の紫外線硬化型樹脂
組成物。 - 【請求項7】請求項1ないし6項のいずれか1項に記載
の紫外線硬化型樹脂組成物で2枚のディスク基板を接着
して得られる貼り合せ光ディスク。 - 【請求項8】貼り合せるディスク基板の一方が銀含有合
金又は銀化合物らなる半透明反射膜を有する請求項7記
載の貼り合わせ光ディスク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001056404A JP2002256228A (ja) | 2001-03-01 | 2001-03-01 | 光ディスク用接着剤組成物、硬化物および物品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001056404A JP2002256228A (ja) | 2001-03-01 | 2001-03-01 | 光ディスク用接着剤組成物、硬化物および物品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002256228A true JP2002256228A (ja) | 2002-09-11 |
Family
ID=18916435
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001056404A Pending JP2002256228A (ja) | 2001-03-01 | 2001-03-01 | 光ディスク用接着剤組成物、硬化物および物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002256228A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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