JP2002251303A - システムの評価装置および評価結果の表示装置 - Google Patents
システムの評価装置および評価結果の表示装置Info
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- JP2002251303A JP2002251303A JP2001047845A JP2001047845A JP2002251303A JP 2002251303 A JP2002251303 A JP 2002251303A JP 2001047845 A JP2001047845 A JP 2001047845A JP 2001047845 A JP2001047845 A JP 2001047845A JP 2002251303 A JP2002251303 A JP 2002251303A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 論理回路等で実現されるシステムを評価する
ときに、システム上で特定の動作を実行した際にシステ
ムを構成する各機能ブロックが実行される時間を、少な
い工数で高速に求める装置を提供する。 【構成】 システム上で実行する動作の仕様を表す処理
順序情報101と、動作を構成している各処理の依存関
係を表す依存関係情報102と、各処理がシステムを構
成する機能ブロック上で実行された場合の実行時間を表
す処理時間情報103などを用いて、依存関係を満たす
ように各処理が実行される時間を見積ることにより各機
能ブロックが実行される時間にかかわる処理実行時刻デ
ータを求める。
ときに、システム上で特定の動作を実行した際にシステ
ムを構成する各機能ブロックが実行される時間を、少な
い工数で高速に求める装置を提供する。 【構成】 システム上で実行する動作の仕様を表す処理
順序情報101と、動作を構成している各処理の依存関
係を表す依存関係情報102と、各処理がシステムを構
成する機能ブロック上で実行された場合の実行時間を表
す処理時間情報103などを用いて、依存関係を満たす
ように各処理が実行される時間を見積ることにより各機
能ブロックが実行される時間にかかわる処理実行時刻デ
ータを求める。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は論理回路等で実現さ
れるシステムについて計算機を用いて評価を行うシステ
ムの評価装置に関し、評価対象とするシステム上で実行
される動作に対するシステムの性能を高速に求めること
によりシステムの評価を行う技術を提供するものであ
る。
れるシステムについて計算機を用いて評価を行うシステ
ムの評価装置に関し、評価対象とするシステム上で実行
される動作に対するシステムの性能を高速に求めること
によりシステムの評価を行う技術を提供するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、計算機を用いてシステムの評価を
行う際には、システムを構成する各機能ブロックをモデ
ル化することによりシステム全体を表すモデルを作成
し、作成したシステムのモデルを用いてシステム上で実
行される典型的な動作に対するシミュレーションを行
い、その結果を基にシステムを評価している。
行う際には、システムを構成する各機能ブロックをモデ
ル化することによりシステム全体を表すモデルを作成
し、作成したシステムのモデルを用いてシステム上で実
行される典型的な動作に対するシミュレーションを行
い、その結果を基にシステムを評価している。
【0003】特に、システムにおける機能ブロック間の
インタフェースプロトコルや、バスの競合、プロセッサ
上でのスケジューリングによる影響などを考慮した評価
を行う場合には、クロックサイクルレベルで実際のハー
ドウェアに近い動きを行うモデルを作成する。
インタフェースプロトコルや、バスの競合、プロセッサ
上でのスケジューリングによる影響などを考慮した評価
を行う場合には、クロックサイクルレベルで実際のハー
ドウェアに近い動きを行うモデルを作成する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、クロッ
クサイクルレベルで実際のハードウェアに近い動きを行
うモデルを作成するには多大な工数を必要とする。この
ため、何度もシステムの構成を変更し、モデルを作り直
して評価を行うことは現実的ではない。
クサイクルレベルで実際のハードウェアに近い動きを行
うモデルを作成するには多大な工数を必要とする。この
ため、何度もシステムの構成を変更し、モデルを作り直
して評価を行うことは現実的ではない。
【0005】また、クロックサイクルレベルまで記述さ
れたモデルを用いて、システムのシミュレーションを実
行すると多大なシミュレーション時間がかかる。
れたモデルを用いて、システムのシミュレーションを実
行すると多大なシミュレーション時間がかかる。
【0006】しかも、近年、論理回路などで実現される
システムは非常に大規模かつ複雑になっている。このた
め、最適なシステム構成を見つけるには、何度も構成を
変更して評価を行う必要がある。また、システムが大規
模になっているため、詳細なモデルを用いたシミュレー
ションはさらに時間がかかることになっている。
システムは非常に大規模かつ複雑になっている。このた
め、最適なシステム構成を見つけるには、何度も構成を
変更して評価を行う必要がある。また、システムが大規
模になっているため、詳細なモデルを用いたシミュレー
ションはさらに時間がかかることになっている。
【0007】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的は、評価対象システムとそこで実行さ
れる動作に関して、システムの評価に必要となる簡単な
情報だけを与え、シミュレーションを用いずに、簡単な
情報を用いてシステムの評価を高速に実行することがで
きるようにすることである。
であり、その目的は、評価対象システムとそこで実行さ
れる動作に関して、システムの評価に必要となる簡単な
情報だけを与え、シミュレーションを用いずに、簡単な
情報を用いてシステムの評価を高速に実行することがで
きるようにすることである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、システムを評価するに際して、評価対象
システムとそこで実行される動作に関して、簡単に作成
可能な情報のみを用いることによって、その動作が評価
対象システム上で実行されたときに、どの機能ブロック
がいつ実行されるかをシミュレーションを用いずに高速
に求めることによって、システムを効率良く評価する手
段を提供するものである。
に、本発明は、システムを評価するに際して、評価対象
システムとそこで実行される動作に関して、簡単に作成
可能な情報のみを用いることによって、その動作が評価
対象システム上で実行されたときに、どの機能ブロック
がいつ実行されるかをシミュレーションを用いずに高速
に求めることによって、システムを効率良く評価する手
段を提供するものである。
【0009】本願第1の発明のシステムの評価装置は、
複数の機能ブロックからなる評価対象のシステムにおい
て、前記機能ブロック上で実行される処理により構成さ
れる1つまたは複数の動作に対して、前記動作を構成す
る各処理の処理順序を表す処理順序情報を作成する手段
と、前記複数の処理間の依存関係を表す依存関係情報を
作成する手段と、前記処理を前記ブロック上で実行した
ときに要する処理時間を表す処理時間情報を作成する手
段と、前記処理順序情報と依存関係情報と処理時間情報
を入力して前記処理順序情報に含まれる処理の中で前記
依存関係を持つ前記処理が前記依存関係を満たすための
処理実行時刻データを求めるシステム評価手段とを備え
ている。
複数の機能ブロックからなる評価対象のシステムにおい
て、前記機能ブロック上で実行される処理により構成さ
れる1つまたは複数の動作に対して、前記動作を構成す
る各処理の処理順序を表す処理順序情報を作成する手段
と、前記複数の処理間の依存関係を表す依存関係情報を
作成する手段と、前記処理を前記ブロック上で実行した
ときに要する処理時間を表す処理時間情報を作成する手
段と、前記処理順序情報と依存関係情報と処理時間情報
を入力して前記処理順序情報に含まれる処理の中で前記
依存関係を持つ前記処理が前記依存関係を満たすための
処理実行時刻データを求めるシステム評価手段とを備え
ている。
【0010】この第1の発明による作用は次のとおりで
ある。すなわち、処理順序情報作成手段は、動作を構成
する処理の処理順序を求め、それを処理順序情報として
システム評価手段に与える。依存関係情報作成手段は、
各処理に対して、どの処理とどのような関係にあるかを
表す依存関係を求め、依存関係情報としてシステム評価
手段に与える。処理時間情報作成手段は、各機能ブロッ
クで実行する処理毎に処理時間を見積り、処理時間情報
としてシステム評価手段に与える。そして、システム評
価手段は、入力した処理順序情報と依存関係情報と処理
時間情報とを基に、処理順序情報に含まれる処理の中で
互いに依存関係を持つ処理がその依存関係を満たすよう
に、各処理の実行時刻すなわち開始時刻と終了時刻から
なる処理実行時刻データを求める。このように、処理順
序情報と依存関係情報と処理時間情報という簡単な情報
の中でシステムを構築した場合の各処理の実行時刻デー
タを求めることにより、シミュレーションを用いること
なくシステムの評価を実行することができる。
ある。すなわち、処理順序情報作成手段は、動作を構成
する処理の処理順序を求め、それを処理順序情報として
システム評価手段に与える。依存関係情報作成手段は、
各処理に対して、どの処理とどのような関係にあるかを
表す依存関係を求め、依存関係情報としてシステム評価
手段に与える。処理時間情報作成手段は、各機能ブロッ
クで実行する処理毎に処理時間を見積り、処理時間情報
としてシステム評価手段に与える。そして、システム評
価手段は、入力した処理順序情報と依存関係情報と処理
時間情報とを基に、処理順序情報に含まれる処理の中で
互いに依存関係を持つ処理がその依存関係を満たすよう
に、各処理の実行時刻すなわち開始時刻と終了時刻から
なる処理実行時刻データを求める。このように、処理順
序情報と依存関係情報と処理時間情報という簡単な情報
の中でシステムを構築した場合の各処理の実行時刻デー
タを求めることにより、シミュレーションを用いること
なくシステムの評価を実行することができる。
【0011】本願第2の発明のシステムの評価装置は、
上記第1の発明において、さらに、前記複数の機能ブロ
ック間の情報の伝達プロトコルを表すプロトコル情報を
作成する手段を備え、前記システム評価手段は、各機能
ブロック上で実行される処理が実行される時間を求める
とき、前記伝達プロトコルの制約により前記機能ブロッ
ク上で実行される処理に待ち時間が発生することを考慮
して前記処理実行時刻データを求めるように構成されて
いる。
上記第1の発明において、さらに、前記複数の機能ブロ
ック間の情報の伝達プロトコルを表すプロトコル情報を
作成する手段を備え、前記システム評価手段は、各機能
ブロック上で実行される処理が実行される時間を求める
とき、前記伝達プロトコルの制約により前記機能ブロッ
ク上で実行される処理に待ち時間が発生することを考慮
して前記処理実行時刻データを求めるように構成されて
いる。
【0012】この第2の発明による作用は次のとおりで
ある。処理順序情報、依存関係情報、処理時間情報をシ
ステム評価手段に与えることに加えて、プロトコル情報
作成手段は、機能ブロックと機能ブロックとの間をどの
ようなプロトコルで情報を送るかという伝達プロトコル
を表すプロトコル情報をシステム評価手段に与える。そ
して、システム評価手段は、そのプロトコル情報を用い
て、伝達プロトコルの制約により処理の実行に待ち時間
が発生することを考慮して各処理の実行時刻データを求
める。これにより、各処理間に伝達プロトコルによる制
約があるシステムについて、処理順序情報と依存関係情
報と処理時間情報とプロトコル情報という簡単な情報を
用いて各処理の実行時刻データを求めることにより、シ
ミュレーションを行うことなくシステムの評価を実行す
ることができる。
ある。処理順序情報、依存関係情報、処理時間情報をシ
ステム評価手段に与えることに加えて、プロトコル情報
作成手段は、機能ブロックと機能ブロックとの間をどの
ようなプロトコルで情報を送るかという伝達プロトコル
を表すプロトコル情報をシステム評価手段に与える。そ
して、システム評価手段は、そのプロトコル情報を用い
て、伝達プロトコルの制約により処理の実行に待ち時間
が発生することを考慮して各処理の実行時刻データを求
める。これにより、各処理間に伝達プロトコルによる制
約があるシステムについて、処理順序情報と依存関係情
報と処理時間情報とプロトコル情報という簡単な情報を
用いて各処理の実行時刻データを求めることにより、シ
ミュレーションを行うことなくシステムの評価を実行す
ることができる。
【0013】本願第3の発明のシステムの評価装置は、
上記第2の発明において、さらに、前記機能ブロックの
伝達データ量情報と前記機能ブロックの入出力バスのバ
ス容量情報と前記機能ブロックの入出力バスのバス共有
情報を作成する手段を備え、前記システム評価手段は、
各機能ブロック上で処理が実行される時間を求めるとき
に、前記入出力バスの転送レートとバス競合の制約によ
り前記機能ブロックで実行される処理に待ち時間が発生
することを考慮して前記処理実行時刻データを求めるよ
うに構成されている。
上記第2の発明において、さらに、前記機能ブロックの
伝達データ量情報と前記機能ブロックの入出力バスのバ
ス容量情報と前記機能ブロックの入出力バスのバス共有
情報を作成する手段を備え、前記システム評価手段は、
各機能ブロック上で処理が実行される時間を求めるとき
に、前記入出力バスの転送レートとバス競合の制約によ
り前記機能ブロックで実行される処理に待ち時間が発生
することを考慮して前記処理実行時刻データを求めるよ
うに構成されている。
【0014】この第3の発明による作用は次のとおりで
ある。処理順序情報、依存関係情報、処理時間情報およ
びプロトコル情報をシステム評価手段に与えることに加
えて、機能ブロックの伝達データ量情報とバス容量情報
とバス共有情報とをシステム評価手段に与える。そし
て、システム評価手段は、そのプロトコル情報とともに
伝達データ量情報とバス容量情報とバス共有情報とを用
いて、入出力バスの転送レートとバス競合の制約により
前記機能ブロックで実行される処理に待ち時間が発生す
ることを考慮して各処理の実行時刻データを求める。す
なわち、各処理間に伝達プロトコルによる制約がある上
に、機能ブロック間を接続するバスに制約があり、バス
の転送レートの制限やバス競合の制約の影響により処理
に待ち時間が発生するシステムについて、上記複数の比
較的簡単な情報を用いて各処理の実行時刻データを求め
ることにより、シミュレーションを行うことなくシステ
ムの評価を実行することができる。
ある。処理順序情報、依存関係情報、処理時間情報およ
びプロトコル情報をシステム評価手段に与えることに加
えて、機能ブロックの伝達データ量情報とバス容量情報
とバス共有情報とをシステム評価手段に与える。そし
て、システム評価手段は、そのプロトコル情報とともに
伝達データ量情報とバス容量情報とバス共有情報とを用
いて、入出力バスの転送レートとバス競合の制約により
前記機能ブロックで実行される処理に待ち時間が発生す
ることを考慮して各処理の実行時刻データを求める。す
なわち、各処理間に伝達プロトコルによる制約がある上
に、機能ブロック間を接続するバスに制約があり、バス
の転送レートの制限やバス競合の制約の影響により処理
に待ち時間が発生するシステムについて、上記複数の比
較的簡単な情報を用いて各処理の実行時刻データを求め
ることにより、シミュレーションを行うことなくシステ
ムの評価を実行することができる。
【0015】本願第4の発明のシステムの評価装置は、
上記第1の発明において、前記システムが少なくとも1
つのプロセッサ機能ブロックを備えており、前記処理の
プロセッサ機能ブロックへの割り当て情報と前記プロセ
ッサ機能ブロックに割り当てられた前記処理の実行時の
競合解決規則情報を与え、各機能ブロックが実行される
時間を求めるときに、前記プロセッサ機能ブロックに割
り当てられた前記処理に対して前記プロセッサ機能ブロ
ックに割り当てられた他の前記処理との競合による待ち
時間が発生することを考慮して前記処理実行時刻データ
を求めるように構成されている。
上記第1の発明において、前記システムが少なくとも1
つのプロセッサ機能ブロックを備えており、前記処理の
プロセッサ機能ブロックへの割り当て情報と前記プロセ
ッサ機能ブロックに割り当てられた前記処理の実行時の
競合解決規則情報を与え、各機能ブロックが実行される
時間を求めるときに、前記プロセッサ機能ブロックに割
り当てられた前記処理に対して前記プロセッサ機能ブロ
ックに割り当てられた他の前記処理との競合による待ち
時間が発生することを考慮して前記処理実行時刻データ
を求めるように構成されている。
【0016】すなわち、プロセッサを含むシステムを前
提としており、上記第1の発明において用いる各情報に
加えて、プロセッサにどの処理を行わせるかという割り
当て情報と、プロセッサで複数の処理を実行するための
競合解決規則情報を与える。
提としており、上記第1の発明において用いる各情報に
加えて、プロセッサにどの処理を行わせるかという割り
当て情報と、プロセッサで複数の処理を実行するための
競合解決規則情報を与える。
【0017】そして、その情報を用いてプロセッサ機能
ブロックに割り当てられた処理の実行に対して、プロセ
ッサ機能ブロックに割り当てられた他の処理の実行と競
合することにより待ち時間が発生することを考慮して、
各処理の実行時刻を求めることによりシステムの評価を
行う。
ブロックに割り当てられた処理の実行に対して、プロセ
ッサ機能ブロックに割り当てられた他の処理の実行と競
合することにより待ち時間が発生することを考慮して、
各処理の実行時刻を求めることによりシステムの評価を
行う。
【0018】したがって、システムが少なくとも1つの
プロセッサ機能ブロックを備えていて、プロセッサ機能
ブロック上で複数の処理を行う際に、割り込み処理やオ
ペレーティングシステムなどで処理の競合を解決するシ
ステムに対しても、正確に評価を行うことができる。
プロセッサ機能ブロックを備えていて、プロセッサ機能
ブロック上で複数の処理を行う際に、割り込み処理やオ
ペレーティングシステムなどで処理の競合を解決するシ
ステムに対しても、正確に評価を行うことができる。
【0019】本願第5の発明のシステムの評価装置は、
上記第1〜第4の発明において、前記機能ブロックの時
間概念を持たない動作モデルを用いて前記動作を記述し
たプログラムを用意し、このプログラムを実行すること
により、前記の機能ブロックの処理の実行順序を求める
ように構成してある。すなわち、上記のようなプログラ
ムを実行することにより処理順序情報を求める。これに
より、評価対象システム上で実行される動作に対する処
理順序情報を直接入力として与えるのではなく、動作モ
デルを実行することにより作成することができ、入力に
必要な手間を削減することができる。
上記第1〜第4の発明において、前記機能ブロックの時
間概念を持たない動作モデルを用いて前記動作を記述し
たプログラムを用意し、このプログラムを実行すること
により、前記の機能ブロックの処理の実行順序を求める
ように構成してある。すなわち、上記のようなプログラ
ムを実行することにより処理順序情報を求める。これに
より、評価対象システム上で実行される動作に対する処
理順序情報を直接入力として与えるのではなく、動作モ
デルを実行することにより作成することができ、入力に
必要な手間を削減することができる。
【0020】本願第6の発明のシステムの評価装置は、
上記第5の発明に加えて、上記第1〜第4の発明におい
て必要となる処理時間情報も動作モデルを用いて記述し
たプログラムを実行するときに抽出可能な各機能ブロッ
クで実行される処理に対する特徴量を抽出し、抽出した
特徴量を基に処理毎に対する処理実行時刻データを求め
て処理時間情報とするように構成してある。これによれ
ば、評価対象システム上で実行される動作に対する処理
順序情報だけでなく処理時間情報についても直接入力と
して与えるのではなく、動作モデルを実行することによ
り処理順序情報とともに処理時間情報も作成することが
でき、入力に必要な手間をさらに削減することができ
る。
上記第5の発明に加えて、上記第1〜第4の発明におい
て必要となる処理時間情報も動作モデルを用いて記述し
たプログラムを実行するときに抽出可能な各機能ブロッ
クで実行される処理に対する特徴量を抽出し、抽出した
特徴量を基に処理毎に対する処理実行時刻データを求め
て処理時間情報とするように構成してある。これによれ
ば、評価対象システム上で実行される動作に対する処理
順序情報だけでなく処理時間情報についても直接入力と
して与えるのではなく、動作モデルを実行することによ
り処理順序情報とともに処理時間情報も作成することが
でき、入力に必要な手間をさらに削減することができ
る。
【0021】本願第7の発明のシステムの評価装置は、
上記第1〜6の発明のシステムの評価装置を用いて求め
た各機能ブロックで実行される各処理毎に対する処理実
行時刻データを可視的に表示するものである。機能ブロ
ックの各処理毎に対する処理実行時刻データを可視的に
表示することにより、評価対象システムの動作を効果的
に把握することができ、システムの評価を効率的に行う
ことができる。
上記第1〜6の発明のシステムの評価装置を用いて求め
た各機能ブロックで実行される各処理毎に対する処理実
行時刻データを可視的に表示するものである。機能ブロ
ックの各処理毎に対する処理実行時刻データを可視的に
表示することにより、評価対象システムの動作を効果的
に把握することができ、システムの評価を効率的に行う
ことができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るシステムの評
価装置の実施の形態について説明する。
価装置の実施の形態について説明する。
【0023】(第1の実施の形態)本発明のシステムの
評価装置における第1の実施の形態(請求項1相当)に
ついて説明する。
評価装置における第1の実施の形態(請求項1相当)に
ついて説明する。
【0024】図1は第1の実施の形態に係るシステムの
評価装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、符号の101は評価対象のシステムで実行される動
作を構成する処理の処理順序を表す処理順序情報、10
2は各処理間の依存関係を表す依存関係情報、103は
システムを構成する機能ブロックで各処理を実行したと
きに要する最小の処理時間を表す処理時間情報、104
は処理順序情報101と依存関係情報102と処理時間
情報103を用いてシステムの評価を行うシステム評価
部、105はシステム評価部104によって作成された
システムの評価結果である。処理順序情報は処理順序情
報作成手段によって作成され、依存関係情報は依存関係
情報によって作成され、処理時間情報は処理時間情報作
成手段によって作成されるように構成されている。
評価装置の構成を示すブロック図である。図1におい
て、符号の101は評価対象のシステムで実行される動
作を構成する処理の処理順序を表す処理順序情報、10
2は各処理間の依存関係を表す依存関係情報、103は
システムを構成する機能ブロックで各処理を実行したと
きに要する最小の処理時間を表す処理時間情報、104
は処理順序情報101と依存関係情報102と処理時間
情報103を用いてシステムの評価を行うシステム評価
部、105はシステム評価部104によって作成された
システムの評価結果である。処理順序情報は処理順序情
報作成手段によって作成され、依存関係情報は依存関係
情報によって作成され、処理時間情報は処理時間情報作
成手段によって作成されるように構成されている。
【0025】図2は処理順序情報101の一例を示して
おり、図2において、201から217は評価対象のシ
ステムで実行される動作を構成する処理を表しており、
例えば、201におけるアルファベットの「A」は処理
の種類を表し、添字の「1」はその種類の処理が行われ
るのが何回目か、すなわち処理の順位を表している。そ
して、201(A1)と209(A2)など、同じアルフ
ァベット処理はシステム上の同じ機能ブロックで実行さ
れることを意味している。
おり、図2において、201から217は評価対象のシ
ステムで実行される動作を構成する処理を表しており、
例えば、201におけるアルファベットの「A」は処理
の種類を表し、添字の「1」はその種類の処理が行われ
るのが何回目か、すなわち処理の順位を表している。そ
して、201(A1)と209(A2)など、同じアルフ
ァベット処理はシステム上の同じ機能ブロックで実行さ
れることを意味している。
【0026】図3は依存関係情報102の一例を示して
いる。図3において、301の依存関係情報「A:A
(interval:80)」は、処理Aは前回行った処理Aと
依存関係があり、“interval”というキーワードと後に
続く数字“80”により、前回行った処理Aの開始より
少なくとも80単位時間以後に実行を開始することを示
している。この“interval”という依存関係は定期的に
発生する割り込み信号などをトリガにして開始する処理
などに対応している。そして、302の依存関係情報
「B:A(pipeline:20,20)orC(pipeline:
20,20)」は、処理Bは前回行った処理Aと処理C
のうち後で実行した処理に依存関係があり、“pipelin
e”というキーワードと後に続く数字“20,20”に
より、依存関係のある処理Aまたは処理Cの開始の20
単位時間以後に処理を開始し、処理Aまたは処理Cの終
了後20単位時間以後に処理を終了することを示してお
り、処理Cの終了前の20単位時間までが処理Cの入力
期間であることを示している。この“pipeline”という
依存関係は、前段処理の出力するデータを順次入力とし
て受け取ることによりパイプライン処理を行う処理など
に対応しており、一つ目の引数は処理Aまたは処理Cの
出力の開始時刻を示しており、二つ目の引数は処理Bの
入力の終了後の処理時間を示している。また、303の
依存関係情報「C:B」は、処理Cは前回行った処理B
と依存関係があり、依存関係は既定の設定として、処理
Bの終了後に処理Cが実行されることを示している。こ
の既定の依存関係は、前段の処理が終了するまで開始で
きない処理などに対応している。
いる。図3において、301の依存関係情報「A:A
(interval:80)」は、処理Aは前回行った処理Aと
依存関係があり、“interval”というキーワードと後に
続く数字“80”により、前回行った処理Aの開始より
少なくとも80単位時間以後に実行を開始することを示
している。この“interval”という依存関係は定期的に
発生する割り込み信号などをトリガにして開始する処理
などに対応している。そして、302の依存関係情報
「B:A(pipeline:20,20)orC(pipeline:
20,20)」は、処理Bは前回行った処理Aと処理C
のうち後で実行した処理に依存関係があり、“pipelin
e”というキーワードと後に続く数字“20,20”に
より、依存関係のある処理Aまたは処理Cの開始の20
単位時間以後に処理を開始し、処理Aまたは処理Cの終
了後20単位時間以後に処理を終了することを示してお
り、処理Cの終了前の20単位時間までが処理Cの入力
期間であることを示している。この“pipeline”という
依存関係は、前段処理の出力するデータを順次入力とし
て受け取ることによりパイプライン処理を行う処理など
に対応しており、一つ目の引数は処理Aまたは処理Cの
出力の開始時刻を示しており、二つ目の引数は処理Bの
入力の終了後の処理時間を示している。また、303の
依存関係情報「C:B」は、処理Cは前回行った処理B
と依存関係があり、依存関係は既定の設定として、処理
Bの終了後に処理Cが実行されることを示している。こ
の既定の依存関係は、前段の処理が終了するまで開始で
きない処理などに対応している。
【0027】図4は処理時間情報103の一例を示して
いる。図4において処理A、処理Eに関しては、各処理
毎に処理データなどの影響で処理時間が変わるため、各
処理毎に動作時間が与えられている。処理B、処理C、
処理Dに関しては、処理時間が一定であるために一括し
て処理時間を設定している。
いる。図4において処理A、処理Eに関しては、各処理
毎に処理データなどの影響で処理時間が変わるため、各
処理毎に動作時間が与えられている。処理B、処理C、
処理Dに関しては、処理時間が一定であるために一括し
て処理時間を設定している。
【0028】図5はシステム評価部104で行う処理を
表すフローチャートの一例である。
表すフローチャートの一例である。
【0029】そして、図6は、図2、図3、図4の各情
報を入力とする場合の例について、図5のフローチャー
トに従い、各処理の開始時刻と終了時刻を求めた評価結
果の例である。図6において、縦軸はシステム上の各機
能ブロックを表し、横軸は時刻を示している。601は
処理201(A1)に対応しており、機能ブロックAで
実行され、時刻「0」に開始して時刻「40」に終了す
ることを示している。また、処理順序情報101と依存
関係情報102に求められる処理間の依存関係を矢印で
示している。
報を入力とする場合の例について、図5のフローチャー
トに従い、各処理の開始時刻と終了時刻を求めた評価結
果の例である。図6において、縦軸はシステム上の各機
能ブロックを表し、横軸は時刻を示している。601は
処理201(A1)に対応しており、機能ブロックAで
実行され、時刻「0」に開始して時刻「40」に終了す
ることを示している。また、処理順序情報101と依存
関係情報102に求められる処理間の依存関係を矢印で
示している。
【0030】次に、図5のフローチャートについて詳し
く説明する。図5において、ステップ501は、処理順
序情報101に含まれる処理を実行開始時刻が設定され
ていない処理の集合Zに登録する登録処理である。図2
の例では処理201から処理217までのすべてが登録
される。
く説明する。図5において、ステップ501は、処理順
序情報101に含まれる処理を実行開始時刻が設定され
ていない処理の集合Zに登録する登録処理である。図2
の例では処理201から処理217までのすべてが登録
される。
【0031】ステップ502は、処理集合Zに含まれる
処理の中から、開始時刻の決定に必要な依存関係のある
他の処理の開始時刻と終了時刻とのすべてが設定されて
いる処理を選び出して処理集合Yに追加する実行開始時
刻決定候補選択処理である。図2、図3の例では、例え
ば、処理202(B1)の開始時刻は処理201(A1)
の開始時刻に依存しているので、処理202(B1)は
処理201(A1)の開始時刻が設定されるまで処理集
合Yには設定されない。また、処理203(C1)の開
始時刻は処理202(B1)の終了時刻に依存している
ので、処理203(C1)は処理202(B1)の終了時
刻が設定されるまで処理集合Yには設定されず、処理2
04(B2)の開始時刻は処理203(C1)の開始時刻
に依存しているので、処理204(B2)は処理203
(C1)の開始時刻が設定されるまで処理集合Yには設
定されず、処理209(A2)の開始時刻は処理201
(A1)の開始時刻に依存しているので、処理209
(A2)は処理201(A1)の開始時刻が設定されるま
で処理集合Yには設定されない。
処理の中から、開始時刻の決定に必要な依存関係のある
他の処理の開始時刻と終了時刻とのすべてが設定されて
いる処理を選び出して処理集合Yに追加する実行開始時
刻決定候補選択処理である。図2、図3の例では、例え
ば、処理202(B1)の開始時刻は処理201(A1)
の開始時刻に依存しているので、処理202(B1)は
処理201(A1)の開始時刻が設定されるまで処理集
合Yには設定されない。また、処理203(C1)の開
始時刻は処理202(B1)の終了時刻に依存している
ので、処理203(C1)は処理202(B1)の終了時
刻が設定されるまで処理集合Yには設定されず、処理2
04(B2)の開始時刻は処理203(C1)の開始時刻
に依存しているので、処理204(B2)は処理203
(C1)の開始時刻が設定されるまで処理集合Yには設
定されず、処理209(A2)の開始時刻は処理201
(A1)の開始時刻に依存しているので、処理209
(A2)は処理201(A1)の開始時刻が設定されるま
で処理集合Yには設定されない。
【0032】ステップ503は、実行開始時刻は設定さ
れているが、実行終了時刻が設定されていない処理の集
合Xの中から終了時刻の決定に必要な依存関係のある他
の処理の終了時刻がすべて決定されている処理を選び出
す実行終了時刻決定候補選択処理である。図2、図3の
例では、例えば処理202(B1)の終了時刻は処理2
01(A1)の終了時刻に依存している。
れているが、実行終了時刻が設定されていない処理の集
合Xの中から終了時刻の決定に必要な依存関係のある他
の処理の終了時刻がすべて決定されている処理を選び出
す実行終了時刻決定候補選択処理である。図2、図3の
例では、例えば処理202(B1)の終了時刻は処理2
01(A1)の終了時刻に依存している。
【0033】ステップ504は、処理集合Yに含まれる
処理の中から、同種の処理が処理集合Xに含まれていな
い処理を選び出す実行開始時刻決定可能処理選択処理で
ある。同種の処理が処理集合Xに含まれている場合に選
び出さないのは、同種の処理は同じ機能ブロックで実行
することから、同時に2つ以上の処理を実行することが
できないためである。図2、図3の例では、例えば時刻
「100」までの各処理の開始時刻と終了時刻が設定さ
れた状態では、処理210(B4)は依存関係のある処
理209(A2)の開始時刻が設定されているため処理
集合Yに選ばれているが、同種の処理204(B2)が
実行開始時刻のみ設定されており処理集合Xに含まれる
ため、ここでは選択されない。
処理の中から、同種の処理が処理集合Xに含まれていな
い処理を選び出す実行開始時刻決定可能処理選択処理で
ある。同種の処理が処理集合Xに含まれている場合に選
び出さないのは、同種の処理は同じ機能ブロックで実行
することから、同時に2つ以上の処理を実行することが
できないためである。図2、図3の例では、例えば時刻
「100」までの各処理の開始時刻と終了時刻が設定さ
れた状態では、処理210(B4)は依存関係のある処
理209(A2)の開始時刻が設定されているため処理
集合Yに選ばれているが、同種の処理204(B2)が
実行開始時刻のみ設定されており処理集合Xに含まれる
ため、ここでは選択されない。
【0034】ステップ505は、ステップ503で選択
した処理の実行終了可能時刻とステップ504で選択し
た処理の実行開始可能時刻の中で、最も早い時刻を選び
出し、実行終了時刻を選び出した場合にはステップ50
6の処理に進み、実行開始時刻を選び出した場合にはス
テップ507の処理に進むという処理選択処理である。
このときの処理の実行終了可能時刻は依存関係のある処
理の実行開始時刻または実行終了時刻と依存関係情報1
02と同種の処理の実行終了時刻から求められ、また実
行終了時刻は依存関係のある処理の実行終了時刻と依存
関係情報102と実行終了可能時刻を求める処理の実行
開始時刻と処理時間情報103から求められる。
した処理の実行終了可能時刻とステップ504で選択し
た処理の実行開始可能時刻の中で、最も早い時刻を選び
出し、実行終了時刻を選び出した場合にはステップ50
6の処理に進み、実行開始時刻を選び出した場合にはス
テップ507の処理に進むという処理選択処理である。
このときの処理の実行終了可能時刻は依存関係のある処
理の実行開始時刻または実行終了時刻と依存関係情報1
02と同種の処理の実行終了時刻から求められ、また実
行終了時刻は依存関係のある処理の実行終了時刻と依存
関係情報102と実行終了可能時刻を求める処理の実行
開始時刻と処理時間情報103から求められる。
【0035】図2、図3、図4の例では、例えば、時刻
「120」までの各処理の開始時刻と終了時刻が設定さ
れた状態では、処理213(A3)、処理206
(B3)、処理211(C4)の終了時刻と処理214
(D1)の開始時刻が比較されるが、各処理の開始時刻
と図4の実行時間より処理213(A3)の終了時刻は
時刻「150」に処理206(B3)と処理211
(C4)の終了時刻は時刻「160」になり、処理21
3(A3)の開始時刻と図3の依存関係より、処理21
4(D1)の開始時刻は時刻「140」になるため、こ
の中で最も早い処理214(D1)の開始時刻が選択さ
れる。
「120」までの各処理の開始時刻と終了時刻が設定さ
れた状態では、処理213(A3)、処理206
(B3)、処理211(C4)の終了時刻と処理214
(D1)の開始時刻が比較されるが、各処理の開始時刻
と図4の実行時間より処理213(A3)の終了時刻は
時刻「150」に処理206(B3)と処理211
(C4)の終了時刻は時刻「160」になり、処理21
3(A3)の開始時刻と図3の依存関係より、処理21
4(D1)の開始時刻は時刻「140」になるため、こ
の中で最も早い処理214(D1)の開始時刻が選択さ
れる。
【0036】ステップ506は、ステップ505の処理
で選び出した実行終了時刻を処理集合Xに含まれる対応
する処理に設定し、処理集合Xから削除する実行終了時
刻設定処理である。
で選び出した実行終了時刻を処理集合Xに含まれる対応
する処理に設定し、処理集合Xから削除する実行終了時
刻設定処理である。
【0037】ステップ507は、ステップ505の処理
で選び出した実行開始時刻を処理集合Yに含まれる対応
する処理に設定し、処理集合Yと処理集合Zから削除し
て処理集合Xに加える実行終了時刻設定処理である。
で選び出した実行開始時刻を処理集合Yに含まれる対応
する処理に設定し、処理集合Yと処理集合Zから削除し
て処理集合Xに加える実行終了時刻設定処理である。
【0038】ステップ508は、処理集合XまたはYま
たはZに処理が含まれているかどうかを判定し、どの処
理集合にも処理がない場合には終了し、処理が残ってい
る場合にはステップ502の処理に進む終了判定処理で
ある。
たはZに処理が含まれているかどうかを判定し、どの処
理集合にも処理がない場合には終了し、処理が残ってい
る場合にはステップ502の処理に進む終了判定処理で
ある。
【0039】以上の処理を行うことにより、図2に含ま
れる各処理の開始時刻と終了時刻が求められ、結果とし
て図6に示す評価結果が得られる。
れる各処理の開始時刻と終了時刻が求められ、結果とし
て図6に示す評価結果が得られる。
【0040】以上のように、本発明の第1の実施の形態
(請求項1相当)によれば、システム上で実行する動作
を構成する各処理の実行順序情報と依存関係情報と処理
時間情報を与えることにより、各処理の実行開始時刻と
実行終了時刻を求めることができ、システムを効率良く
評価することができる。
(請求項1相当)によれば、システム上で実行する動作
を構成する各処理の実行順序情報と依存関係情報と処理
時間情報を与えることにより、各処理の実行開始時刻と
実行終了時刻を求めることができ、システムを効率良く
評価することができる。
【0041】(第2の実施の形態)本発明のシステムの
評価装置における第2の実施の形態(請求項2相当)に
ついて説明する。
評価装置における第2の実施の形態(請求項2相当)に
ついて説明する。
【0042】図7は第2の実施の形態に係るシステムの
評価装置の構成を示すブロック図である。図7におい
て、符号の701は評価対象のシステムで実行される動
作を構成する処理の処理順序を表す処理順序情報、70
2は各処理間の依存関係を表す依存関係情報、703は
システムを構成する機能ブロックで各処理を実行したと
きに要する最小の処理時間を表す処理時間情報、704
はシステムを構成する機能ブロック間の情報の伝達プロ
トコルを表すプロトコル情報、705は処理順序情報7
01と依存関係情報702と処理時間情報703とプロ
トコル情報704を用いてシステムの評価を行うシステ
ム評価部、706はシステム評価部705によって作成
されたシステムの評価結果である。処理順序情報は処理
順序情報作成手段によって作成され、依存関係情報は依
存関係情報によって作成され、処理時間情報は処理時間
情報作成手段によって作成され、プロトコル情報はプロ
トコル情報作成手段によって作成されるように構成され
ている。
評価装置の構成を示すブロック図である。図7におい
て、符号の701は評価対象のシステムで実行される動
作を構成する処理の処理順序を表す処理順序情報、70
2は各処理間の依存関係を表す依存関係情報、703は
システムを構成する機能ブロックで各処理を実行したと
きに要する最小の処理時間を表す処理時間情報、704
はシステムを構成する機能ブロック間の情報の伝達プロ
トコルを表すプロトコル情報、705は処理順序情報7
01と依存関係情報702と処理時間情報703とプロ
トコル情報704を用いてシステムの評価を行うシステ
ム評価部、706はシステム評価部705によって作成
されたシステムの評価結果である。処理順序情報は処理
順序情報作成手段によって作成され、依存関係情報は依
存関係情報によって作成され、処理時間情報は処理時間
情報作成手段によって作成され、プロトコル情報はプロ
トコル情報作成手段によって作成されるように構成され
ている。
【0043】図8はプロトコル情報704の一例を示
す。図8において、符号の801の「A>B ハンドシ
ェーク」は、機能ブロックAから機能ブロックBへのデ
ータの伝達について直接ハンドシェークプロトコルによ
りデータを渡すことを示しており、図2、図3の例では
機能ブロックAで実行する処理201(A1)は機能ブ
ロックBで実行する処理202(B1)の入力期間が終
了するまで処理を終了できないことを示している。ただ
し、機能ブロック間の伝達プロトコルをハンドシェーク
に設定できるのは、入力側機能ブロックで実行される処
理の出力側機能ブロックで実行される処理に対する関係
が、“pipeline”である場合に限る。なお、このとき、
図3の依存関係と図4の処理時間情報から機能ブロック
Aの処理の出力期間と機能ブロックBの入力期間が一致
しない場合には、両者のうちの長い方の期間が機能ブロ
ック間の通信期間となり、それに合わせて図4の処理時
間を自動的に調整する。そして、802の「B>C バ
ッファ」は、機能ブロックBから機能ブロックCへの伝
達では間にバッファメモリを介するため、ハンドシェー
クのような制限を受けないことを示している。
す。図8において、符号の801の「A>B ハンドシ
ェーク」は、機能ブロックAから機能ブロックBへのデ
ータの伝達について直接ハンドシェークプロトコルによ
りデータを渡すことを示しており、図2、図3の例では
機能ブロックAで実行する処理201(A1)は機能ブ
ロックBで実行する処理202(B1)の入力期間が終
了するまで処理を終了できないことを示している。ただ
し、機能ブロック間の伝達プロトコルをハンドシェーク
に設定できるのは、入力側機能ブロックで実行される処
理の出力側機能ブロックで実行される処理に対する関係
が、“pipeline”である場合に限る。なお、このとき、
図3の依存関係と図4の処理時間情報から機能ブロック
Aの処理の出力期間と機能ブロックBの入力期間が一致
しない場合には、両者のうちの長い方の期間が機能ブロ
ック間の通信期間となり、それに合わせて図4の処理時
間を自動的に調整する。そして、802の「B>C バ
ッファ」は、機能ブロックBから機能ブロックCへの伝
達では間にバッファメモリを介するため、ハンドシェー
クのような制限を受けないことを示している。
【0044】また、第2の実施の形態において、処理順
序情報701と依存関係情報702と処理時間情報70
3は第1の実施の形態と同様の入力が与えられるものと
する。
序情報701と依存関係情報702と処理時間情報70
3は第1の実施の形態と同様の入力が与えられるものと
する。
【0045】また、システム評価部705で行う処理の
フローチャートは第1の実施の形態のシステム評価部の
フローチャートの図5と同様になるが、各処理の内容は
一部異なるため、図2、図3、図4、図8を入力とする
例を用いながら詳しく説明する。
フローチャートは第1の実施の形態のシステム評価部の
フローチャートの図5と同様になるが、各処理の内容は
一部異なるため、図2、図3、図4、図8を入力とする
例を用いながら詳しく説明する。
【0046】図5において、登録処理ステップ501、
開始時刻決定候補選択処理ステップ502、開始時刻決
定可能処理選択処理ステップ504、終了時刻設定処理
ステップ506、開始時刻設定処理ステップ507、終
了判定処理ステップ508については第1の実施の形態
の場合と同様の処理になる。
開始時刻決定候補選択処理ステップ502、開始時刻決
定可能処理選択処理ステップ504、終了時刻設定処理
ステップ506、開始時刻設定処理ステップ507、終
了判定処理ステップ508については第1の実施の形態
の場合と同様の処理になる。
【0047】ステップ503の終了時刻決定候補選択処
理では、第1の実施の形態の終了時刻設定処理に加え
て、ハンドシェークプロトコルの制約により他の処理の
入力終了時刻に依存しており、その処理の入力開始時刻
が設定されていないために入力終了時刻が設定できない
ときには、その処理を除外して選択する。図2、図3、
図4、図8の例では、例えば時刻「100」までの各処
理の開始時刻と終了時刻が設定された状態では、処理B
4が処理A2と依存関係があり、機能ブロックAから機能
ブロックBへのデータの伝達プロトコルがハンドシェー
クであるため、処理A2の終了時刻の決定には処理B4の
入力終了時刻が必要であり、処理B4の入力終了時刻の
決定には処理B4の開始時刻が必要であるが、処理B4の
開始時刻は設定されていないため、処理B4は終了時刻
設定候補に選択されない。
理では、第1の実施の形態の終了時刻設定処理に加え
て、ハンドシェークプロトコルの制約により他の処理の
入力終了時刻に依存しており、その処理の入力開始時刻
が設定されていないために入力終了時刻が設定できない
ときには、その処理を除外して選択する。図2、図3、
図4、図8の例では、例えば時刻「100」までの各処
理の開始時刻と終了時刻が設定された状態では、処理B
4が処理A2と依存関係があり、機能ブロックAから機能
ブロックBへのデータの伝達プロトコルがハンドシェー
クであるため、処理A2の終了時刻の決定には処理B4の
入力終了時刻が必要であり、処理B4の入力終了時刻の
決定には処理B4の開始時刻が必要であるが、処理B4の
開始時刻は設定されていないため、処理B4は終了時刻
設定候補に選択されない。
【0048】ステップ505の処理選択処理では、第1
の実施の形態の処理選択処理と同様に各開始時刻と各終
了時刻の比較を行うが、ハンドシェークプロトコルの制
約により他の処理の入力終了時刻に依存している処理に
関しては、第1の実施の形態と同様に得られる終了時刻
ではなくて、依存する処理の開始時刻に通信時間を加え
た時刻を終了時刻として用いる。図2、図3、図4、図
8の例では、例えば時刻「120」までの各処理の開始
時刻と終了時刻が設定された状態では、処理A 2の終了
時刻のみが設定候補に選択されており、処理A2の終了
時刻は処理B4の入力終了時刻になり、処理B4の入力終
了時刻は処理B4の入力開始時刻「120」に処理A2と
処理B4の通信時間「20」を加算した時刻「140」
となり、この時刻が選択されて、次の終了時刻設定処理
ステップ506で処理A2の終了時刻として設定され
る。
の実施の形態の処理選択処理と同様に各開始時刻と各終
了時刻の比較を行うが、ハンドシェークプロトコルの制
約により他の処理の入力終了時刻に依存している処理に
関しては、第1の実施の形態と同様に得られる終了時刻
ではなくて、依存する処理の開始時刻に通信時間を加え
た時刻を終了時刻として用いる。図2、図3、図4、図
8の例では、例えば時刻「120」までの各処理の開始
時刻と終了時刻が設定された状態では、処理A 2の終了
時刻のみが設定候補に選択されており、処理A2の終了
時刻は処理B4の入力終了時刻になり、処理B4の入力終
了時刻は処理B4の入力開始時刻「120」に処理A2と
処理B4の通信時間「20」を加算した時刻「140」
となり、この時刻が選択されて、次の終了時刻設定処理
ステップ506で処理A2の終了時刻として設定され
る。
【0049】以上の処理を実行することにより、図2に
含まれる各処理の開始時刻と終了時刻が求められる。
含まれる各処理の開始時刻と終了時刻が求められる。
【0050】そして、図9は、図2、図3、図4、図8
の各情報を入力とする場合の例について各処理の開始時
刻と終了時刻を求めた評価結果の例である。図9では、
各処理の開始時刻と終了時刻を第1の実施の形態におけ
る図6と同様に示している。この図9では機能ブロック
Bで実行する処理に対して、入力終了時刻を点線で示し
ており、ハンドシェークプロトコルの制約により各処理
の終了時刻が遅くなる部分を斜線(ハッチング)で示し
ている。
の各情報を入力とする場合の例について各処理の開始時
刻と終了時刻を求めた評価結果の例である。図9では、
各処理の開始時刻と終了時刻を第1の実施の形態におけ
る図6と同様に示している。この図9では機能ブロック
Bで実行する処理に対して、入力終了時刻を点線で示し
ており、ハンドシェークプロトコルの制約により各処理
の終了時刻が遅くなる部分を斜線(ハッチング)で示し
ている。
【0051】以上のように、本発明の第2の実施の形態
(請求項2相当)によれば、システム上で実行する動作
を構成する各処理の実行順序情報と依存関係情報と機能
ブロック間のプロトコル情報を与えることにより、各処
理間に伝達プロトコルによる制約があるシステムに対
し、各処理の実行開始時刻と実行終了時刻を求めること
ができシステムを効率良く評価することができる。
(請求項2相当)によれば、システム上で実行する動作
を構成する各処理の実行順序情報と依存関係情報と機能
ブロック間のプロトコル情報を与えることにより、各処
理間に伝達プロトコルによる制約があるシステムに対
し、各処理の実行開始時刻と実行終了時刻を求めること
ができシステムを効率良く評価することができる。
【0052】なお、この実施の形態では機能ブロック間
の関係を2種類に限ったが、間に有限なバッファを持つ
場合などその他の関係にも拡張可能であることはいうま
でもない。
の関係を2種類に限ったが、間に有限なバッファを持つ
場合などその他の関係にも拡張可能であることはいうま
でもない。
【0053】(第3の実施の形態)本発明のシステムの
評価装置における第3の実施の形態(請求項3相当)に
ついて説明する。
評価装置における第3の実施の形態(請求項3相当)に
ついて説明する。
【0054】図10は第3の実施の形態に係るシステム
の評価装置の構成を示すブロック図である。図10にお
いて、1001は評価対象のシステムで実行される動作
を構成する処理の処理順序を表す処理順序情報、100
2は各処理の間の依存関係を表す依存関係情報、100
3は各処理をシステムを構成する機能ブロックで実行し
たときにかかる最小の処理時間を表す処理時間情報、1
004はシステムを構成する機能ブロック間の情報の伝
達プロトコルを表すプロトコル情報、1005は処理間
で伝達されるデータ量を表す伝達データ量情報、100
6は機能ブロック間をつなぐバスの通信容量を表すバス
容量情報、1007は機能ブロック間を共有するバスを
用いて接続することを表すバス共有情報、1008は処
理順序情報1001と依存関係情報1002と処理時間
情報1003とプロトコル情報1004と伝達データ量
情報1005とバス容量情報1006とバス共有情報1
007とを用いてシステムの評価を行うシステム評価
部、1009はシステム評価部1008によって作成さ
れたシステムの評価結果である。処理順序情報は処理順
序情報作成手段によって作成され、依存関係情報は依存
関係情報によって作成され、処理時間情報は処理時間情
報作成手段によって作成され、伝達データ量情報は伝達
データ量情報作成手段によって作成され、バス容量情報
はバス容量情報作成手段によって作成され、バス共有情
報はバス共有情報作成手段によって作成されるように構
成されている。
の評価装置の構成を示すブロック図である。図10にお
いて、1001は評価対象のシステムで実行される動作
を構成する処理の処理順序を表す処理順序情報、100
2は各処理の間の依存関係を表す依存関係情報、100
3は各処理をシステムを構成する機能ブロックで実行し
たときにかかる最小の処理時間を表す処理時間情報、1
004はシステムを構成する機能ブロック間の情報の伝
達プロトコルを表すプロトコル情報、1005は処理間
で伝達されるデータ量を表す伝達データ量情報、100
6は機能ブロック間をつなぐバスの通信容量を表すバス
容量情報、1007は機能ブロック間を共有するバスを
用いて接続することを表すバス共有情報、1008は処
理順序情報1001と依存関係情報1002と処理時間
情報1003とプロトコル情報1004と伝達データ量
情報1005とバス容量情報1006とバス共有情報1
007とを用いてシステムの評価を行うシステム評価
部、1009はシステム評価部1008によって作成さ
れたシステムの評価結果である。処理順序情報は処理順
序情報作成手段によって作成され、依存関係情報は依存
関係情報によって作成され、処理時間情報は処理時間情
報作成手段によって作成され、伝達データ量情報は伝達
データ量情報作成手段によって作成され、バス容量情報
はバス容量情報作成手段によって作成され、バス共有情
報はバス共有情報作成手段によって作成されるように構
成されている。
【0055】第3の実施の形態において、処理順序情報
1001と依存関係情報1002と処理時間情報100
3としては第1の実施の形態と同様の入力が与えられ、
プロトコル情報1004としては第2の実施の形態と同
様の入力が与えられるものとする。
1001と依存関係情報1002と処理時間情報100
3としては第1の実施の形態と同様の入力が与えられ、
プロトコル情報1004としては第2の実施の形態と同
様の入力が与えられるものとする。
【0056】図11は、伝達データ量情報1005の一
例であり、1101で示す「B→C:20,20,2
0」において、第1引数の「20」は、機能ブロックB
で実行される処理から機能ブロックCで実行される処理
へ伝達されるデータ量が20であることを示し、第2引
数の「20」は機能ブロックBの実行開始後20単位時
間後に機能ブロックBの出力が開始することを示し、第
3引数の「20」は機能ブロックCの入力終了後20単
位時間で機能ブロックCの処理が完了することを示して
いる。ただし、機能ブロック間の依存関係が“pipelin
e”の場合には第2引数と第3引数に対応する情報はす
でに依存関係情報1002で与えられているので、伝達
データ量情報1005では省略することができる。そし
て、機能ブロックAで実行される処理から機能ブロック
Bで実行される処理へ伝達されるデータなど、ここに示
していない伝達情報に関しては、バス容量に依存する待
ち時間を発生しないものとみなす。また、ここに述べた
例では機能ブロック毎に必要な情報を与えているが、各
機能ブロックで実行される各処理ごとに異なる値を与え
ることもできる。
例であり、1101で示す「B→C:20,20,2
0」において、第1引数の「20」は、機能ブロックB
で実行される処理から機能ブロックCで実行される処理
へ伝達されるデータ量が20であることを示し、第2引
数の「20」は機能ブロックBの実行開始後20単位時
間後に機能ブロックBの出力が開始することを示し、第
3引数の「20」は機能ブロックCの入力終了後20単
位時間で機能ブロックCの処理が完了することを示して
いる。ただし、機能ブロック間の依存関係が“pipelin
e”の場合には第2引数と第3引数に対応する情報はす
でに依存関係情報1002で与えられているので、伝達
データ量情報1005では省略することができる。そし
て、機能ブロックAで実行される処理から機能ブロック
Bで実行される処理へ伝達されるデータなど、ここに示
していない伝達情報に関しては、バス容量に依存する待
ち時間を発生しないものとみなす。また、ここに述べた
例では機能ブロック毎に必要な情報を与えているが、各
機能ブロックで実行される各処理ごとに異なる値を与え
ることもできる。
【0057】図12はバス容量情報1006の一例の
「P:1」を示しており、「P」というラベルをつけた
バスは1単位時間当たり1のデータを伝達できることを
示している。
「P:1」を示しており、「P」というラベルをつけた
バスは1単位時間当たり1のデータを伝達できることを
示している。
【0058】図13はバス共有情報1007の一例を示
しており、1301の「B→C:P」は機能ブロックB
から機能ブロックCに向けて出力されるデータはラベル
Pを持つバスを用いることを示している。このとき、機
能ブロックBから機能ブロックCへのデータの伝達では
バッファメモリを介するため、機能ブロックBの出力と
機能ブロックCの出力は独立して設定されているが、ハ
ンドシェークプロトコルを用いる場合には、入出力は同
じバスになるため、一方の設定のみを用いる。
しており、1301の「B→C:P」は機能ブロックB
から機能ブロックCに向けて出力されるデータはラベル
Pを持つバスを用いることを示している。このとき、機
能ブロックBから機能ブロックCへのデータの伝達では
バッファメモリを介するため、機能ブロックBの出力と
機能ブロックCの出力は独立して設定されているが、ハ
ンドシェークプロトコルを用いる場合には、入出力は同
じバスになるため、一方の設定のみを用いる。
【0059】図14はシステム評価部1008で行う処
理のフローチャートである。
理のフローチャートである。
【0060】また、図15は、図2、図3、図4、図
8、図11、図12、図13を入力として用いる例に対
して、各処理の開始時刻と終了時刻を求めた評価結果の
例である。
8、図11、図12、図13を入力として用いる例に対
して、各処理の開始時刻と終了時刻を求めた評価結果の
例である。
【0061】また、図16は本実施の形態で想定してい
る評価対象システムの構成図である。
る評価対象システムの構成図である。
【0062】図14において、登録処理1401、開始
時刻決定候補選択処理1402、開始時刻決定可能処理
選択処理1404、終了時刻設定処理1411、開始時
刻設定処理1409、終了判定処理1412は第1の実
施の形態と同様の処理となる。1403の終了時刻決定
候補選択処理は、第2の実施の形態と同様の処理とな
る。
時刻決定候補選択処理1402、開始時刻決定可能処理
選択処理1404、終了時刻設定処理1411、開始時
刻設定処理1409、終了判定処理1412は第1の実
施の形態と同様の処理となる。1403の終了時刻決定
候補選択処理は、第2の実施の形態と同様の処理とな
る。
【0063】1403の終了時刻決定候補選択処理で
は、第2の実施の形態の終了時刻設定処理に加えて、伝
達データ量情報1005が与えられている処理に対して
は、設定された入力の終了時刻と設定された出力の開始
時刻が設定されていない処理についてもその処理を除外
して選択する。ここでの例では、例えば時刻「80」ま
での各処理の開始時刻と終了時刻が設定された状態で
は、処理204(B2)の処理は、開始時刻が設定され
ているが、処理205(C2)への出力の伝達データ量
が設定されており、出力開始時刻が設定されていないた
め、終了時刻決定候補には選択されない。
は、第2の実施の形態の終了時刻設定処理に加えて、伝
達データ量情報1005が与えられている処理に対して
は、設定された入力の終了時刻と設定された出力の開始
時刻が設定されていない処理についてもその処理を除外
して選択する。ここでの例では、例えば時刻「80」ま
での各処理の開始時刻と終了時刻が設定された状態で
は、処理204(B2)の処理は、開始時刻が設定され
ているが、処理205(C2)への出力の伝達データ量
が設定されており、出力開始時刻が設定されていないた
め、終了時刻決定候補には選択されない。
【0064】1405は、処理集合Xに含まれる処理の
中から、入力の伝達データ量が設定されており、入力の
伝達プロトコルがハンドシェークではなく、まだ入力終
了時刻が決定されていない処理を選択する入力終了時刻
決定候補選択処理である。ここでの例では、例えば時刻
「60」までの各処理の開始時刻と終了時刻が設定され
た状態では、処理203(C1)の処理は開始時刻が設
定されているが、処理202(B1)からの入力の伝達
データ量が設定されており、入力終了時刻が設定されて
いないために、入力終了時刻決定候補に選択される。
中から、入力の伝達データ量が設定されており、入力の
伝達プロトコルがハンドシェークではなく、まだ入力終
了時刻が決定されていない処理を選択する入力終了時刻
決定候補選択処理である。ここでの例では、例えば時刻
「60」までの各処理の開始時刻と終了時刻が設定され
た状態では、処理203(C1)の処理は開始時刻が設
定されているが、処理202(B1)からの入力の伝達
データ量が設定されており、入力終了時刻が設定されて
いないために、入力終了時刻決定候補に選択される。
【0065】1406は、処理集合Xに含まれる処理の
中から、出力の伝達データ量が設定されており、出力の
伝達プロトコルがハンドシェークではなく、まだ出力開
始時刻が決定されていない処理を選択する出力開始時刻
決定候補選択処理である。ここでの例では、例えば時刻
「80」までの各処理の開始時刻と終了時刻が設定され
た状態では、処理204(B2)の処理は、開始時刻が
設定されているが、処理205(C2)への出力の伝達
データ量が設定されており、出力開始時刻が設定されて
いないために、出力開始時刻決定候補に選択される。
中から、出力の伝達データ量が設定されており、出力の
伝達プロトコルがハンドシェークではなく、まだ出力開
始時刻が決定されていない処理を選択する出力開始時刻
決定候補選択処理である。ここでの例では、例えば時刻
「80」までの各処理の開始時刻と終了時刻が設定され
た状態では、処理204(B2)の処理は、開始時刻が
設定されているが、処理205(C2)への出力の伝達
データ量が設定されており、出力開始時刻が設定されて
いないために、出力開始時刻決定候補に選択される。
【0066】1407は、終了時刻決定候補選択処理1
403で選択された処理の実行終了時刻と、開始時刻決
定可能処理選択処理1404で選択された処理の実行開
始時刻と入力終了時刻決定候補選択処理1405で選択
された処理の入力終了時刻と出力開始時刻決定候補選択
処理1406で選択された出力開始時刻の中で最も早い
時刻を選択して次の処理に進む処理選択処理である。
403で選択された処理の実行終了時刻と、開始時刻決
定可能処理選択処理1404で選択された処理の実行開
始時刻と入力終了時刻決定候補選択処理1405で選択
された処理の入力終了時刻と出力開始時刻決定候補選択
処理1406で選択された出力開始時刻の中で最も早い
時刻を選択して次の処理に進む処理選択処理である。
【0067】次に、各時刻を求める方法を説明する。
【0068】まず、処理集合Xに含まれる処理に対し、
最後に設定された時刻までに、どれだけの処理時間分の
実行が終了しているかを求める。このとき、ハンドシェ
ークプロトコルの制約により実行が待たされている部分
の処理量は「0」として計算する。また、伝達データ量
が設定されている場合は、 (値1)…[通常時の通信時間×バス容量]/[伝達デ
ータ量×同時に同じバスを使用している通信の数] の値が1未満になる場合には、該当する期間に関して
は、(値1)をかけた時間分の処理が行われたとして計
算する。ただし、入力と出力の双方の伝達データ量が設
定されており、両者の(値1)が一致しない場合には小
さい方の値を用いる。これは、入出力のバスの容量の制
限により各機能ブロックの実行に待ち時間が発生してい
ることを意味している。
最後に設定された時刻までに、どれだけの処理時間分の
実行が終了しているかを求める。このとき、ハンドシェ
ークプロトコルの制約により実行が待たされている部分
の処理量は「0」として計算する。また、伝達データ量
が設定されている場合は、 (値1)…[通常時の通信時間×バス容量]/[伝達デ
ータ量×同時に同じバスを使用している通信の数] の値が1未満になる場合には、該当する期間に関して
は、(値1)をかけた時間分の処理が行われたとして計
算する。ただし、入力と出力の双方の伝達データ量が設
定されており、両者の(値1)が一致しない場合には小
さい方の値を用いる。これは、入出力のバスの容量の制
限により各機能ブロックの実行に待ち時間が発生してい
ることを意味している。
【0069】次に、最後に設定された時刻以降につい
て、最後に設定された時刻でのバスの競合状態が継続す
ると仮定して、処理選択処理1407で比較する各時刻
を求める。ここでの例では、例えば時刻「280」まで
の各処理の開始時刻と終了時刻と、入力終了時刻と出力
開始時刻が設定された状態では、終了時刻決定候補とし
て処理B5と処理E2が選ばれ、入力終了時刻決定候補と
して処理C3が選ばれ、出力開始時刻決定候補として処
理C3が選ばれている。そして、時刻「280」までの
各処理の処理量を計算すると、処理B5に関しては、実
行開始時刻「260」から20単位時間の処理が経過し
ている。そして、処理C3に関しては入力の伝達データ
量が設定されており、使用するバスPは時刻「250」
から時刻「280」まで、処理C3の入力と処理D1の出
力と処理E2の入力の3つの入出力で使用しており、
(値1)を計算すると、処理C3の通常時の入力時間は
処理C3の図4から得られる処理時間「40」から図1
1から得られる入力終了から動作終了までの時間「2
0」を引いた「20」になり、図12から得られるバス
Pのバス容量は「1」であり、図11から得られる伝達
データ量は「20」であるため、(値1)は1/3とな
る。このため、時刻「280」までの処理C3の処理量
は実行開始時刻「250」からの時間「30」に1/3
を乗算した「10」になる。同様に計算して時刻「28
0」までの処理E2の処理量は「10」になる。次に時
刻「280」以後に関しては、処理B5の出力と処理C3
の入力と処理E 2の入力の3つの入出力で使用してい
る。このため、各処理に対する(値1)を求めると、各
々1/3となる。このため、処理B5の終了時刻は残り
の処理量「20」を1/3で割った値60単位時間後と
なり、処理C3の入力終了時刻は残りの処理量「10」
を1/3で割った値30単位時間後となり、処理E2の
入力終了時刻は残りの処理量「10」を1/3で割った
値30単位時間後となり、結果として処理C3または処
理E2の一方が選ばれる。なお、同じ時刻になった場合
は、例えば図2において早いほうを選ぶなどとすれば良
い。
て、最後に設定された時刻でのバスの競合状態が継続す
ると仮定して、処理選択処理1407で比較する各時刻
を求める。ここでの例では、例えば時刻「280」まで
の各処理の開始時刻と終了時刻と、入力終了時刻と出力
開始時刻が設定された状態では、終了時刻決定候補とし
て処理B5と処理E2が選ばれ、入力終了時刻決定候補と
して処理C3が選ばれ、出力開始時刻決定候補として処
理C3が選ばれている。そして、時刻「280」までの
各処理の処理量を計算すると、処理B5に関しては、実
行開始時刻「260」から20単位時間の処理が経過し
ている。そして、処理C3に関しては入力の伝達データ
量が設定されており、使用するバスPは時刻「250」
から時刻「280」まで、処理C3の入力と処理D1の出
力と処理E2の入力の3つの入出力で使用しており、
(値1)を計算すると、処理C3の通常時の入力時間は
処理C3の図4から得られる処理時間「40」から図1
1から得られる入力終了から動作終了までの時間「2
0」を引いた「20」になり、図12から得られるバス
Pのバス容量は「1」であり、図11から得られる伝達
データ量は「20」であるため、(値1)は1/3とな
る。このため、時刻「280」までの処理C3の処理量
は実行開始時刻「250」からの時間「30」に1/3
を乗算した「10」になる。同様に計算して時刻「28
0」までの処理E2の処理量は「10」になる。次に時
刻「280」以後に関しては、処理B5の出力と処理C3
の入力と処理E 2の入力の3つの入出力で使用してい
る。このため、各処理に対する(値1)を求めると、各
々1/3となる。このため、処理B5の終了時刻は残り
の処理量「20」を1/3で割った値60単位時間後と
なり、処理C3の入力終了時刻は残りの処理量「10」
を1/3で割った値30単位時間後となり、処理E2の
入力終了時刻は残りの処理量「10」を1/3で割った
値30単位時間後となり、結果として処理C3または処
理E2の一方が選ばれる。なお、同じ時刻になった場合
は、例えば図2において早いほうを選ぶなどとすれば良
い。
【0070】1408は、処理選択処理1408で選び
出した入力終了時刻を処理集合Xに含まれる対応する処
理に設定する入力終了時刻設定処理である。
出した入力終了時刻を処理集合Xに含まれる対応する処
理に設定する入力終了時刻設定処理である。
【0071】1410は、処理選択処理1407で選び
出した出力開始時刻を処理集合Xに含まれる対応する処
理に設定する出力開始時刻設定処理である。
出した出力開始時刻を処理集合Xに含まれる対応する処
理に設定する出力開始時刻設定処理である。
【0072】以上のようにして、図15に示す結果が得
られる。図15では、各処理の開始時刻と終了時刻を第
1の実施の形態における図6と同様に示している。ま
た、図15では、伝達データ量を設定している入出力に
対して入出力期間を表す線を加え、バスの使用競合によ
り処理が遅延している部分を斜線で示している。
られる。図15では、各処理の開始時刻と終了時刻を第
1の実施の形態における図6と同様に示している。ま
た、図15では、伝達データ量を設定している入出力に
対して入出力期間を表す線を加え、バスの使用競合によ
り処理が遅延している部分を斜線で示している。
【0073】以上のように、本発明の第3の実施の形態
(請求項3相当)によれば、システム上で実行する動作
を構成する各処理の実行順序と、依存関係と実行時間と
機能ブロック間のプロトコルと入出力データの伝達デー
タ量情報とバス容量情報とバス共有情報を与えることに
より、バス競合のあるシステムに対して、各処理の実行
開始時刻と実行終了時刻を求めることができ、システム
を効率良く評価することができる。
(請求項3相当)によれば、システム上で実行する動作
を構成する各処理の実行順序と、依存関係と実行時間と
機能ブロック間のプロトコルと入出力データの伝達デー
タ量情報とバス容量情報とバス共有情報を与えることに
より、バス競合のあるシステムに対して、各処理の実行
開始時刻と実行終了時刻を求めることができ、システム
を効率良く評価することができる。
【0074】なお、ここに示した実施の形態の例では、
バス競合時に各処理で平等にバスを使用する場合を例に
用いたが、バス競合時の計算方法を変更することによ
り、バス競合時の処理を変更することができることはい
うまでもない。
バス競合時に各処理で平等にバスを使用する場合を例に
用いたが、バス競合時の計算方法を変更することによ
り、バス競合時の処理を変更することができることはい
うまでもない。
【0075】(第4の実施の形態)本発明のシステムの
評価装置における第4の実施の形態(請求項4相当)に
ついて説明する。
評価装置における第4の実施の形態(請求項4相当)に
ついて説明する。
【0076】プロセッサを用いると、1つの機能ブロッ
クにより複数の種類の処理を実行することができ、割り
当てられた複数の処理に対して、優先順位を与えるなど
により複数の処理の実行が競合したときの解決規則を変
更することができる。一方、第1の実施の形態に示した
手法を用いて、単純に複数の種類の処理を一つの種類の
処理にまとめたのでは、後から実行開始する処理が競合
する処理が終了するまで実行を待つとみなされてしまう
ため、正しい評価結果が得られなくなる場合がある。
クにより複数の種類の処理を実行することができ、割り
当てられた複数の処理に対して、優先順位を与えるなど
により複数の処理の実行が競合したときの解決規則を変
更することができる。一方、第1の実施の形態に示した
手法を用いて、単純に複数の種類の処理を一つの種類の
処理にまとめたのでは、後から実行開始する処理が競合
する処理が終了するまで実行を待つとみなされてしまう
ため、正しい評価結果が得られなくなる場合がある。
【0077】そこで、第4の実施の形態では、プロセッ
サを含むシステムに対する評価を行う例について説明す
る。
サを含むシステムに対する評価を行う例について説明す
る。
【0078】図17は第4の実施の形態に係るシステム
の評価装置の構成を示すブロック図である。図17にお
いて、1701は評価対象のシステムで実行される動作
を構成する処理の処理順序を表す処理順序情報、170
2は各処理の間の依存関係を表す依存関係情報、170
3は各処理をシステムを構成する機能ブロックで実行し
たときにかかる最小の処理時間を表す処理時間情報、1
704はプロセッサ上で実行する処理を指定するプロセ
ッサ割り当て情報、1705はプロセッサに割り当てら
れた処理が競合した場合の実行規則を指定する競合解決
規則情報、1706は処理順序情報1701と依存関係
情報1702と処理時間情報1703とプロセッサ割り
当て情報1704と競合解決規則情報1705とを用い
てシステムの評価を行うシステム評価部、1707はシ
ステム評価部1706によって作成されるシステム評価
結果である。
の評価装置の構成を示すブロック図である。図17にお
いて、1701は評価対象のシステムで実行される動作
を構成する処理の処理順序を表す処理順序情報、170
2は各処理の間の依存関係を表す依存関係情報、170
3は各処理をシステムを構成する機能ブロックで実行し
たときにかかる最小の処理時間を表す処理時間情報、1
704はプロセッサ上で実行する処理を指定するプロセ
ッサ割り当て情報、1705はプロセッサに割り当てら
れた処理が競合した場合の実行規則を指定する競合解決
規則情報、1706は処理順序情報1701と依存関係
情報1702と処理時間情報1703とプロセッサ割り
当て情報1704と競合解決規則情報1705とを用い
てシステムの評価を行うシステム評価部、1707はシ
ステム評価部1706によって作成されるシステム評価
結果である。
【0079】図18は処理順序情報1701の一例を示
しており、図18において、1801から1824は評
価対象のシステムで実行される動作を構成する処理を表
しており、1801(A1)におけるAは処理の種類を
表し、添字の「1」はその種類の処理が行われるのが何
回目かを表している。また、図18では処理順序情報が
2系列に分かれており、評価対象システムで2種類の動
作が並行して実行されることを示している。
しており、図18において、1801から1824は評
価対象のシステムで実行される動作を構成する処理を表
しており、1801(A1)におけるAは処理の種類を
表し、添字の「1」はその種類の処理が行われるのが何
回目かを表している。また、図18では処理順序情報が
2系列に分かれており、評価対象システムで2種類の動
作が並行して実行されることを示している。
【0080】図19は依存関係情報1702の一例を示
しており、第1の実施の形態における図3と同様に各処
理間の依存関係を設定している。
しており、第1の実施の形態における図3と同様に各処
理間の依存関係を設定している。
【0081】図20は処理時間情報1703の一例を示
しており、第1の実施の形態における図4と同様に各処
理の処理時間を設定している。
しており、第1の実施の形態における図4と同様に各処
理の処理時間を設定している。
【0082】図21はプロセッサ割り当て情報1704
の一例を示しており、CPU1というプロセッサに機能
ブロックBと機能ブロックFで実行する処理を割り付け
ることを示している。
の一例を示しており、CPU1というプロセッサに機能
ブロックBと機能ブロックFで実行する処理を割り付け
ることを示している。
【0083】図22は競合解決規則情報1705の一例
を示しており、CPU1では機能ブロックBの処理より
機能ブロックFの処理を優先して行うことを示してい
る。
を示しており、CPU1では機能ブロックBの処理より
機能ブロックFの処理を優先して行うことを示してい
る。
【0084】また、システム評価部1706で行う処理
のフローチャートは第1の実施の形態のシステム評価部
のフローチャートの図5と同様になるが、各処理の内容
は一部異なるため、図18、図19、図20、図21、
図22を入力とする例を用いながら詳しく説明する。
のフローチャートは第1の実施の形態のシステム評価部
のフローチャートの図5と同様になるが、各処理の内容
は一部異なるため、図18、図19、図20、図21、
図22を入力とする例を用いながら詳しく説明する。
【0085】また、図23はまた、図18、図19、図
20、図21、図22を入力として用いる例に対して、
各処理の開始時刻と終了時刻を求めた評価結果の例であ
る。
20、図21、図22を入力として用いる例に対して、
各処理の開始時刻と終了時刻を求めた評価結果の例であ
る。
【0086】図5において、登録処理ステップ501、
開始時刻決定候補選択処理ステップ502、終了時刻設
定処理ステップ506、開始時刻設定処理ステップ50
7、終了判定処理ステップ508は第1の実施の形態と
同様の処理になる。
開始時刻決定候補選択処理ステップ502、終了時刻設
定処理ステップ506、開始時刻設定処理ステップ50
7、終了判定処理ステップ508は第1の実施の形態と
同様の処理になる。
【0087】終了時刻決定候補選択処理ステップ503
では、第1の実施の形態の終了時刻設定処理に加えて、
同一のプロセッサ上で実行する他の種類の処理が処理集
合Xに含まれており、その処理が終了時刻決定候補に選
択しようとしている処理に比べて優先順位が高い場合に
は、終了時刻決定候補に選択することをやめる。ここの
例では、図23において、例えば時刻「270」までの
各処理の開始時刻と終了時刻と、入力終了時刻と出力開
始時刻が設定された状態では、処理1811(B5)の
処理は処理集合Xに含まれるが、同一のプロセッサCP
U1で実行される処理であり、より優先順位の高い処理
1823(F3)が処理集合Xに含まれているため、終
了時刻決定候補には選択されない。
では、第1の実施の形態の終了時刻設定処理に加えて、
同一のプロセッサ上で実行する他の種類の処理が処理集
合Xに含まれており、その処理が終了時刻決定候補に選
択しようとしている処理に比べて優先順位が高い場合に
は、終了時刻決定候補に選択することをやめる。ここの
例では、図23において、例えば時刻「270」までの
各処理の開始時刻と終了時刻と、入力終了時刻と出力開
始時刻が設定された状態では、処理1811(B5)の
処理は処理集合Xに含まれるが、同一のプロセッサCP
U1で実行される処理であり、より優先順位の高い処理
1823(F3)が処理集合Xに含まれているため、終
了時刻決定候補には選択されない。
【0088】開始時刻決定可能処理選択処理ステップ5
04では、第1の実施の形態の開始時刻設定処理に加え
て、同一のプロセッサ上で実行する他の種類の処理が処
理集合Xに含まれており、その処理が開始時刻決定候補
に選択しようとしている処理に比べて優先順位が高い場
合には、開始時刻決定可能処理に選択することをやめ
る。
04では、第1の実施の形態の開始時刻設定処理に加え
て、同一のプロセッサ上で実行する他の種類の処理が処
理集合Xに含まれており、その処理が開始時刻決定候補
に選択しようとしている処理に比べて優先順位が高い場
合には、開始時刻決定可能処理に選択することをやめ
る。
【0089】処理選択処理ステップ505では、第1の
実施の形態の処理選択処理と同様に各開始時刻と各終了
時刻の比較を行うが、プロセッサ上で実行する処理に関
しては、より優先順位の高い処理が実行中の期間に関し
ては処理が停止しているとみなして終了時刻を求めて、
比較を行う。ここの例では、例えば時刻「290」まで
の各処理の開始時刻と終了時刻が設定された状態では、
処理1811(B5)は開始時刻が「240」に設定さ
れており、処理1811(B5)の処理時間は図20よ
り「30」であるため、通常は終了時刻は「270」に
設定されるが、時刻「260」から時刻「290」まで
の期間はCPU1でより優先順位の高い処理1823
(F3)が実行されているため、処理1811(B5)の
終了時刻は時刻「270」により「30」遅れて時刻
「300」となる。
実施の形態の処理選択処理と同様に各開始時刻と各終了
時刻の比較を行うが、プロセッサ上で実行する処理に関
しては、より優先順位の高い処理が実行中の期間に関し
ては処理が停止しているとみなして終了時刻を求めて、
比較を行う。ここの例では、例えば時刻「290」まで
の各処理の開始時刻と終了時刻が設定された状態では、
処理1811(B5)は開始時刻が「240」に設定さ
れており、処理1811(B5)の処理時間は図20よ
り「30」であるため、通常は終了時刻は「270」に
設定されるが、時刻「260」から時刻「290」まで
の期間はCPU1でより優先順位の高い処理1823
(F3)が実行されているため、処理1811(B5)の
終了時刻は時刻「270」により「30」遅れて時刻
「300」となる。
【0090】以上の処理により、図23で示される結果
が得られる。
が得られる。
【0091】一方、図29は第1の実施の形態に示した
システムの評価手法を用い、処理Bと処理Fを同一の機
能ブロックCPU1で実行するとみなして評価した結果
である。
システムの評価手法を用い、処理Bと処理Fを同一の機
能ブロックCPU1で実行するとみなして評価した結果
である。
【0092】図29において処理1823(F3)は処
理1811(B5)の後で実行されるとみなされるた
め、図23と実行開始時刻が異なっている。また、それ
により、その後の処理である処理1812(D3)、処
理1815(D5)、処理1824(G3)の実行時間も
異なる結果になっており、第1の実施の形態に示した手
法では正しく評価が行えていないことが分かる。
理1811(B5)の後で実行されるとみなされるた
め、図23と実行開始時刻が異なっている。また、それ
により、その後の処理である処理1812(D3)、処
理1815(D5)、処理1824(G3)の実行時間も
異なる結果になっており、第1の実施の形態に示した手
法では正しく評価が行えていないことが分かる。
【0093】以上のように、本発明の第4の実施の形態
(請求項4相当)によれば、システム上で実行する動作
を構成する各処理の実行順序と依存関係と実行時間の各
情報とプロセッサへの割り当て情報とプロセッサ上での
競合解決規則情報を与えることにより、プロセッサを含
むシステムに対して、各処理の実行開始時刻と実行終了
時刻を求めることができ、システムを効率良く評価する
ことができる。
(請求項4相当)によれば、システム上で実行する動作
を構成する各処理の実行順序と依存関係と実行時間の各
情報とプロセッサへの割り当て情報とプロセッサ上での
競合解決規則情報を与えることにより、プロセッサを含
むシステムに対して、各処理の実行開始時刻と実行終了
時刻を求めることができ、システムを効率良く評価する
ことができる。
【0094】なお、ここに示した実施の形態ではプロセ
ッサ上での競合発生時の解決を処理による優先付けに限
っているが、その他の解決規則を用いることもできるこ
とはいうまでもない。
ッサ上での競合発生時の解決を処理による優先付けに限
っているが、その他の解決規則を用いることもできるこ
とはいうまでもない。
【0095】なお、ここに示した実施の形態ではプロセ
ッサを1つだけ用いているが、2つ以上のプロセッサを
持つマルチプロセッサの場合の評価にも適用できること
はいうまでもない。
ッサを1つだけ用いているが、2つ以上のプロセッサを
持つマルチプロセッサの場合の評価にも適用できること
はいうまでもない。
【0096】(第5の実施の形態)本発明のシステムの
評価装置における第5の実施の形態(請求項5,6相
当)について説明する。
評価装置における第5の実施の形態(請求項5,6相
当)について説明する。
【0097】図24は第5の実施の形態に係るシステム
の評価装置の構成を示すブロック図である。図24にお
いて、2401は評価対象システム上で実行する動作を
実行可能なプログラム言語で記述した動作記述、240
2は動作記述2401を実行して実行時の各処理の特徴
量と各処理の処理順序を抽出する動作プロファイラ、2
403は動作プロファイラ2402により抽出された特
徴量を処理時間に変換するための規則を記述した変換規
則情報、2404は動作プロファイラ2402により抽
出された特徴量、2405は動作プロファイラ2402
により抽出された特徴量を変換規則情報2403に基づ
いて、各処理の処理順序と各処理の処理時間に変換する
情報変換手段、2406は各処理の間の依存関係を表す
依存関係情報、2407は情報変換手段2405により
出力される各処理の処理時間情報、2408は動作プロ
ファイラ2402により出力される各処理の処理順序情
報、2409は処理順序情報2408と依存関係情報2
406と処理時間情報2407を用いてシステムの評価
を行うシステム評価部、2410はシステム評価部24
09によって作成されたシステムの評価結果である。
の評価装置の構成を示すブロック図である。図24にお
いて、2401は評価対象システム上で実行する動作を
実行可能なプログラム言語で記述した動作記述、240
2は動作記述2401を実行して実行時の各処理の特徴
量と各処理の処理順序を抽出する動作プロファイラ、2
403は動作プロファイラ2402により抽出された特
徴量を処理時間に変換するための規則を記述した変換規
則情報、2404は動作プロファイラ2402により抽
出された特徴量、2405は動作プロファイラ2402
により抽出された特徴量を変換規則情報2403に基づ
いて、各処理の処理順序と各処理の処理時間に変換する
情報変換手段、2406は各処理の間の依存関係を表す
依存関係情報、2407は情報変換手段2405により
出力される各処理の処理時間情報、2408は動作プロ
ファイラ2402により出力される各処理の処理順序情
報、2409は処理順序情報2408と依存関係情報2
406と処理時間情報2407を用いてシステムの評価
を行うシステム評価部、2410はシステム評価部24
09によって作成されたシステムの評価結果である。
【0098】図25は動作記述2401をフローチャー
トで表した例である。
トで表した例である。
【0099】図26は変換規則情報2403の例であ
り、2601は動作記述2401に含まれる処理Aに対
して、実行したループの回数に「5」を乗じた数が処理
Aの実行時間となることを示しており、2602は処理
Bの実行時間は特徴量2404に関わらず、「40」に
なることを示している。
り、2601は動作記述2401に含まれる処理Aに対
して、実行したループの回数に「5」を乗じた数が処理
Aの実行時間となることを示しており、2602は処理
Bの実行時間は特徴量2404に関わらず、「40」に
なることを示している。
【0100】図27は図25で表される動作記述を実行
することにより動作プロファイラ2402により出力さ
れる特徴量の例である。
することにより動作プロファイラ2402により出力さ
れる特徴量の例である。
【0101】また、動作プロファイラ2402は図27
の特徴量と同時に図2に示す処理順序情報を出力する。
の特徴量と同時に図2に示す処理順序情報を出力する。
【0102】情報変換手段2405は、図26の変換規
則情報と図27の特徴量が与えられると、図4に示す各
処理の処理時間情報を出力する。
則情報と図27の特徴量が与えられると、図4に示す各
処理の処理時間情報を出力する。
【0103】そして、システム評価部2409は第1の
実施の形態と同様にしてシステムの評価を行う。
実施の形態と同様にしてシステムの評価を行う。
【0104】以上のように、本発明の第5の実施の形態
(請求項5,6相当)によれば、システム上で実行する
動作の動作記述を基に、各処理の実行順序と実行時間を
求め、別途依存関係与えることにより、各処理の実行開
始時刻と実行終了時刻を求めることができ、システムを
効率良く評価することができる。
(請求項5,6相当)によれば、システム上で実行する
動作の動作記述を基に、各処理の実行順序と実行時間を
求め、別途依存関係与えることにより、各処理の実行開
始時刻と実行終了時刻を求めることができ、システムを
効率良く評価することができる。
【0105】なお、本実施の形態では特徴量として処理
内でのループ回数を用いたが、演算量や引数の値などを
特徴量として用いることができることはいうまでもな
い。
内でのループ回数を用いたが、演算量や引数の値などを
特徴量として用いることができることはいうまでもな
い。
【0106】(第6の実施の形態)本発明のシステムの
評価装置における第6の実施の形態(請求項7相当)に
ついて説明する。
評価装置における第6の実施の形態(請求項7相当)に
ついて説明する。
【0107】図28は第6の実施の形態に係るハードウ
ェア構成図の一例を示しており、図28において、28
01は第1の実施の形態における図6または第2の実施
の形態における図9または第3の実施の形態における図
16または第4の実施の形態における図23などのシス
テムの評価結果を表示する表示装置、2802は設計者
があらゆる情報を入力するための入力装置、2803は
あらゆる処理を行うための演算装置、2804は各情報
を格納する記憶装置である。
ェア構成図の一例を示しており、図28において、28
01は第1の実施の形態における図6または第2の実施
の形態における図9または第3の実施の形態における図
16または第4の実施の形態における図23などのシス
テムの評価結果を表示する表示装置、2802は設計者
があらゆる情報を入力するための入力装置、2803は
あらゆる処理を行うための演算装置、2804は各情報
を格納する記憶装置である。
【0108】第6の実施の形態では、第1から第5の実
施の形態で示した入力情報を入力装置2802を用いて
入力し、すでに述べたシステムの評価を演算装置280
3と記憶装置2804を用いて行い、評価結果を表示装
置2801に表示することにより、設計者は得られた評
価結果を可視的に確認することができる。
施の形態で示した入力情報を入力装置2802を用いて
入力し、すでに述べたシステムの評価を演算装置280
3と記憶装置2804を用いて行い、評価結果を表示装
置2801に表示することにより、設計者は得られた評
価結果を可視的に確認することができる。
【0109】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、請求項
2、請求項3、及び請求項4記載の発明によれば、複数
の機能ブロックからなる評価対象のシステムにおいて、
各機能ブロック上で実行される処理により構成される1
つまたは複数の動作に対してその動作を構成する処理の
処理順序を処理順序情報として与え、各処理に対してど
の処理とどのような関係にあるかを表す依存関係を依存
関係情報として与え、各機能ブロックで実行する処理毎
の処理時間を処理時間情報として与え、処理順序情報に
含まれる処理の中で互いに依存関係を持つ処理が依存関
係を満たすように、各処理の処理実行時刻データを求め
ることにより、対象とする動作に対する各機能ブロック
の実行時間を高速に求めることができる。これにより、
評価対象システムに対して、目標とする時刻までに実行
を完了可能か、対象とする動作に対しどの程度の余裕が
あるかなどという評価を効率良く行うことが可能であ
る。また、システムを構成する機能ブロックを変更する
場合には、変更した機能ブロックで実行する処理の処理
時間を変更して処理時間情報を更新するだけで、簡単に
新たな構成に対する評価を行うことができる。
2、請求項3、及び請求項4記載の発明によれば、複数
の機能ブロックからなる評価対象のシステムにおいて、
各機能ブロック上で実行される処理により構成される1
つまたは複数の動作に対してその動作を構成する処理の
処理順序を処理順序情報として与え、各処理に対してど
の処理とどのような関係にあるかを表す依存関係を依存
関係情報として与え、各機能ブロックで実行する処理毎
の処理時間を処理時間情報として与え、処理順序情報に
含まれる処理の中で互いに依存関係を持つ処理が依存関
係を満たすように、各処理の処理実行時刻データを求め
ることにより、対象とする動作に対する各機能ブロック
の実行時間を高速に求めることができる。これにより、
評価対象システムに対して、目標とする時刻までに実行
を完了可能か、対象とする動作に対しどの程度の余裕が
あるかなどという評価を効率良く行うことが可能であ
る。また、システムを構成する機能ブロックを変更する
場合には、変更した機能ブロックで実行する処理の処理
時間を変更して処理時間情報を更新するだけで、簡単に
新たな構成に対する評価を行うことができる。
【0110】特に、請求項2記載の発明では、機能ブロ
ック間のデータの伝達プロトコルを与え、各機能ブロッ
ク上で実行される処理が実行される時間を求めるとき
に、伝達プロトコルの制約により、機能ブロック上で実
行される処理の実行に待ち時間が発生することを考慮し
て各処理の処理実行時刻データを求めるため、機能ブロ
ック間のデータの伝達プロトコルの影響により処理に待
ち時間が発生するシステムに対しても正確に評価を行う
ことができる。
ック間のデータの伝達プロトコルを与え、各機能ブロッ
ク上で実行される処理が実行される時間を求めるとき
に、伝達プロトコルの制約により、機能ブロック上で実
行される処理の実行に待ち時間が発生することを考慮し
て各処理の処理実行時刻データを求めるため、機能ブロ
ック間のデータの伝達プロトコルの影響により処理に待
ち時間が発生するシステムに対しても正確に評価を行う
ことができる。
【0111】また、請求項3記載の発明では、データの
伝達プロトコルとともに、機能ブロックの入出力の伝達
データ量情報と機能ブロックの入出力バスの転送レート
にかかわるバス容量情報と機能ブロックの入出力のバス
共有情報を与え、各機能ブロックが実行される時間を求
めるときに、入出力バスの転送レートとバス競合の制約
により、機能ブロックの実行に待ち時間が発生すること
を考慮して各処理の処理実行時刻データを求めるため、
機能ブロック間を接続するバスに制約があり、バスの転
送レートの制限やバス競合の制約の影響により処理に待
ち時間が発生するシステムに対しても正確に評価を行う
ことができる。
伝達プロトコルとともに、機能ブロックの入出力の伝達
データ量情報と機能ブロックの入出力バスの転送レート
にかかわるバス容量情報と機能ブロックの入出力のバス
共有情報を与え、各機能ブロックが実行される時間を求
めるときに、入出力バスの転送レートとバス競合の制約
により、機能ブロックの実行に待ち時間が発生すること
を考慮して各処理の処理実行時刻データを求めるため、
機能ブロック間を接続するバスに制約があり、バスの転
送レートの制限やバス競合の制約の影響により処理に待
ち時間が発生するシステムに対しても正確に評価を行う
ことができる。
【0112】また、請求項4記載の発明では、システム
上で実行される動作を構成する処理のプロセッサ機能ブ
ロックへの割り当て情報とプロセッサ機能ブロックに割
り当てられた処理の実行の競合の解決規則を与え、各機
能ブロックが実行される時間を求めるときに、プロセッ
サ機能ブロックに割り当てられた処理の実行に対してプ
ロセッサ機能ブロックに割り当てられた他の前記処理の
実行との競合による待ち時間が発生することを考慮して
各処理の処理実行時刻データを求めるため、システムが
少なくとも1つのプロセッサ機能ブロックを備えてお
り、プロセッサ機能ブロック上で複数の処理を行う際
に、割り込み処理やオペレーティングシステムなどで処
理の競合を解決するシステムに対しても正確に評価を行
うことができる。
上で実行される動作を構成する処理のプロセッサ機能ブ
ロックへの割り当て情報とプロセッサ機能ブロックに割
り当てられた処理の実行の競合の解決規則を与え、各機
能ブロックが実行される時間を求めるときに、プロセッ
サ機能ブロックに割り当てられた処理の実行に対してプ
ロセッサ機能ブロックに割り当てられた他の前記処理の
実行との競合による待ち時間が発生することを考慮して
各処理の処理実行時刻データを求めるため、システムが
少なくとも1つのプロセッサ機能ブロックを備えてお
り、プロセッサ機能ブロック上で複数の処理を行う際
に、割り込み処理やオペレーティングシステムなどで処
理の競合を解決するシステムに対しても正確に評価を行
うことができる。
【0113】請求項5、請求項6記載の発明によると、
評価対象システム上で実行される動作に対して、各機能
ブロックに対する時間概念を持たない動作モデルを用い
て各処理の並列性などを考慮せずに記述したプログラム
を実行することにより、各機能ブロックの処理の実行順
序を求めることにより、請求項1、請求項2、請求項
3、又は請求項4の発明において、評価対象システム上
で実行される動作に対する処理順序情報を直接入力とし
て与えるのではなく、動作モデルを実行することにより
作成することができ、入力に必要な手間を削減すること
ができる。
評価対象システム上で実行される動作に対して、各機能
ブロックに対する時間概念を持たない動作モデルを用い
て各処理の並列性などを考慮せずに記述したプログラム
を実行することにより、各機能ブロックの処理の実行順
序を求めることにより、請求項1、請求項2、請求項
3、又は請求項4の発明において、評価対象システム上
で実行される動作に対する処理順序情報を直接入力とし
て与えるのではなく、動作モデルを実行することにより
作成することができ、入力に必要な手間を削減すること
ができる。
【0114】特に、請求項6記載の発明では、動作モデ
ルを用いて記述したプログラムを実行する際に、各機能
ブロックの処理の実行順序と同時に、各機能ブロックで
実行される処理に対する特徴量を抽出し、特徴量を用い
て各処理毎に対する処理時間を求めることにより、請求
項1、請求項2、請求項3、又は請求項4の発明におい
て、評価対象システム上で実行される動作に対する処理
順序情報と処理時間情報を直接入力として与えるのでは
なく、動作モデルを実行することにより作成することが
でき、入力に必要な手間をさらに削減することができ
る。
ルを用いて記述したプログラムを実行する際に、各機能
ブロックの処理の実行順序と同時に、各機能ブロックで
実行される処理に対する特徴量を抽出し、特徴量を用い
て各処理毎に対する処理時間を求めることにより、請求
項1、請求項2、請求項3、又は請求項4の発明におい
て、評価対象システム上で実行される動作に対する処理
順序情報と処理時間情報を直接入力として与えるのでは
なく、動作モデルを実行することにより作成することが
でき、入力に必要な手間をさらに削減することができ
る。
【0115】請求項7記載の発明によると、請求項1、
請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、又は請求項
6記載の発明を用いて求めた機能ブロックの各処理毎に
対する実行時間を可視的に表示することにより、評価対
象システムの動作を効果的に把握することができ、シス
テムの評価を効率的に行うことができる。
請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、又は請求項
6記載の発明を用いて求めた機能ブロックの各処理毎に
対する実行時間を可視的に表示することにより、評価対
象システムの動作を効果的に把握することができ、シス
テムの評価を効率的に行うことができる。
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるシステムの
評価装置の構成を表すブロック図である。
評価装置の構成を表すブロック図である。
【図2】本発明の第1、第2、第3の実施の形態におけ
る処理順序情報の一例を表す図である。
る処理順序情報の一例を表す図である。
【図3】本発明の第1、第2、第3の実施の形態におけ
る依存関係情報の一例を表す図である。
る依存関係情報の一例を表す図である。
【図4】本発明の第1、第2、第3の実施の形態におけ
る処理時間情報の一例を表す図である。
る処理時間情報の一例を表す図である。
【図5】本発明の第1、第2、第4の実施の形態におけ
るシステム評価部の処理のフローチャートを表す図であ
る。
るシステム評価部の処理のフローチャートを表す図であ
る。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるシステムの
評価結果を表す図である。
評価結果を表す図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態におけるシステムの
評価装置の構成を表すブロック図である。
評価装置の構成を表すブロック図である。
【図8】本発明の第2、第3の実施の形態におけるプロ
トコル情報の一例を表す図である。
トコル情報の一例を表す図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態におけるシステムの
評価結果を表す図である。
評価結果を表す図である。
【図10】本発明の第3の実施の形態におけるシステム
の評価装置の構成を表すブロック図である。
の評価装置の構成を表すブロック図である。
【図11】本発明の第3の実施の形態における伝達デー
タ量情報の一例を表す図である。
タ量情報の一例を表す図である。
【図12】本発明の第3の実施の形態におけるバス容量
情報の一例を表す図である。
情報の一例を表す図である。
【図13】本発明の第3の実施の形態におけるバス共有
情報の一例を表す図である。
情報の一例を表す図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態におけるシステム
評価部の処理のフローチャートを表す図である。
評価部の処理のフローチャートを表す図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態におけるシステム
の評価結果を表す図である。
の評価結果を表す図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態における評価対象
システムの構成を表す図である。
システムの構成を表す図である。
【図17】本発明の第4の実施の形態におけるシステム
の評価装置の構成を表すブロック図である。
の評価装置の構成を表すブロック図である。
【図18】本発明の第4の実施の形態における処理順序
情報の一例を表す図である。
情報の一例を表す図である。
【図19】本発明の第4の実施の形態における依存関係
情報の一例を表す図である。
情報の一例を表す図である。
【図20】本発明の第4の実施の形態における処理時間
情報の一例を表す図である。
情報の一例を表す図である。
【図21】本発明の第4の実施の形態におけるプロセッ
サ割り当て情報の一例を表す図である。
サ割り当て情報の一例を表す図である。
【図22】本発明の第4の実施の形態における競合解決
規則情報の一例を表す図である。
規則情報の一例を表す図である。
【図23】本発明の第4の実施の形態におけるシステム
の評価結果を表す図である。
の評価結果を表す図である。
【図24】本発明の第5の実施の形態におけるシステム
の評価装置の構成を表すブロック図である。
の評価装置の構成を表すブロック図である。
【図25】本発明の第5の実施の形態における動作記述
を表すフローチャートの一例を表す図である。
を表すフローチャートの一例を表す図である。
【図26】本発明の第5の実施の形態における変換規則
情報の一例を表す図である。
情報の一例を表す図である。
【図27】本発明の第5の実施の形態における特徴量の
一例を表す図である。
一例を表す図である。
【図28】本発明の第6の実施の形態におけるシステム
の評価装置の構成を表すブロック図である。
の評価装置の構成を表すブロック図である。
【図29】システムの評価結果についての比較例を表す
図である。
図である。
101、701、1001、1701、2408 処理
順序情報 102、702、1002、1702、2406 依存
関係情報 103、703、1003、1703、2407 処理
時間情報 104、705、1008、1706、2409 シス
テム評価部 105、706、1009、1707、2410 評価
結果 704、1004 プロトコル情報 1005 伝達データ量情報 1006 バス容量情報 1007 バス共有情報 1704 プロセッサ割り当て情報 1705 競合解決規則情報 2401 動作モデルを用いて記述した動作記述 2402 動作プロファイラ 2403 変換規則情報 2404 特徴量 2405 情報変換手段 2801 表示装置
順序情報 102、702、1002、1702、2406 依存
関係情報 103、703、1003、1703、2407 処理
時間情報 104、705、1008、1706、2409 シス
テム評価部 105、706、1009、1707、2410 評価
結果 704、1004 プロトコル情報 1005 伝達データ量情報 1006 バス容量情報 1007 バス共有情報 1704 プロセッサ割り当て情報 1705 競合解決規則情報 2401 動作モデルを用いて記述した動作記述 2402 動作プロファイラ 2403 変換規則情報 2404 特徴量 2405 情報変換手段 2801 表示装置
Claims (7)
- 【請求項1】 複数の機能ブロックからなる評価対象の
システムにおいて、前記機能ブロック上で実行される処
理により構成される1つまたは複数の動作に対して、前
記動作を構成する各処理の処理順序を表す処理順序情報
を作成する手段と、前記複数の処理間の依存関係を表す
依存関係情報を作成する手段と、前記処理を前記ブロッ
ク上で実行したときに要する処理時間を表す処理時間情
報を作成する手段と、前記処理順序情報と依存関係情報
と処理時間情報を入力して前記処理順序情報に含まれる
処理の中で前記依存関係を持つ前記処理が前記依存関係
を満たすための処理実行時刻データを求めるシステム評
価手段とを備えていることを特徴とするシステムの評価
装置。 - 【請求項2】 さらに、前記複数の機能ブロック間の情
報の伝達プロトコルを表すプロトコル情報を作成する手
段を備え、前記システム評価手段は、各機能ブロック上
で実行される処理が実行される時間を求めるときに、前
記伝達プロトコルの制約により前記機能ブロック上で実
行される処理に待ち時間が発生することを考慮して前記
処理実行時刻データを求めるように構成されていること
を特徴とする請求項1記載のシステムの評価装置。 - 【請求項3】 さらに、前記機能ブロックの伝達データ
量情報と前記機能ブロックの入出力バスのバス容量情報
と前記機能ブロックの入出力バスのバス共有情報を作成
する手段を備え、前記システム評価手段は、各機能ブロ
ック上で処理が実行される時間を求めるときに、前記入
出力バスの転送レートとバス競合の制約により前記機能
ブロックで実行される処理に待ち時間が発生することを
考慮して前記処理実行時刻データを求めるように構成さ
れていることを特徴とする請求項2記載のシステムの評
価装置。 - 【請求項4】 前記システムが少なくとも1つのプロセ
ッサ機能ブロックを備えており、前記処理のプロセッサ
機能ブロックへの割り当て情報と前記プロセッサ機能ブ
ロックに割り当てられた前記処理の実行時の競合解決規
則情報を与え、各機能ブロックが実行される時間を求め
るときに、前記プロセッサ機能ブロックに割り当てられ
た前記処理に対して前記プロセッサ機能ブロックに割り
当てられた他の前記処理との競合による待ち時間が発生
することを考慮して前記処理実行時刻データを求めるよ
うに構成されていることを特徴とする請求項1記載のシ
ステムの評価装置。 - 【請求項5】 請求項1から請求項4までのいずれかに
記載のシステムの評価装置において、前記機能ブロック
の時間概念を持たない動作モデルを用いて前記動作を記
述したプログラムを実行することにより、前記の機能ブ
ロックの処理の実行順序を求めるように構成してあるこ
とを特徴とするシステムの評価装置。 - 【請求項6】 請求項5記載のシステムの評価装置にお
いて、前記プログラムを実行するときに、前記機能ブロ
ックで実行される処理に対する特徴量を抽出し、前記特
徴量を用いて前記処理毎に対する処理実行時刻データを
求めることを特徴とするシステムの評価装置。 - 【請求項7】 請求項1から請求項6までのいずれかに
記載のシステムの評価装置を用いて求めた前記機能ブロ
ックの各処理毎に対する処理実行時刻データを可視的に
表示することを特徴とする評価結果の表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001047845A JP2002251303A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | システムの評価装置および評価結果の表示装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001047845A JP2002251303A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | システムの評価装置および評価結果の表示装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002251303A true JP2002251303A (ja) | 2002-09-06 |
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ID=18909196
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---|---|---|---|
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---|---|
JP (1) | JP2002251303A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011145937A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Nec Corp | プログラム検査支援システム、プログラム検査支援方法およびプログラム検査支援プログラム |
JP2011180883A (ja) * | 2010-03-02 | 2011-09-15 | Nippon Steel Corp | プログラム診断装置およびプログラム診断方法 |
-
2001
- 2001-02-23 JP JP2001047845A patent/JP2002251303A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011145937A (ja) * | 2010-01-15 | 2011-07-28 | Nec Corp | プログラム検査支援システム、プログラム検査支援方法およびプログラム検査支援プログラム |
JP2011180883A (ja) * | 2010-03-02 | 2011-09-15 | Nippon Steel Corp | プログラム診断装置およびプログラム診断方法 |
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