JP2002249064A - トラクタのステアリング装置 - Google Patents
トラクタのステアリング装置Info
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- JP2002249064A JP2002249064A JP2001049210A JP2001049210A JP2002249064A JP 2002249064 A JP2002249064 A JP 2002249064A JP 2001049210 A JP2001049210 A JP 2001049210A JP 2001049210 A JP2001049210 A JP 2001049210A JP 2002249064 A JP2002249064 A JP 2002249064A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 トラクタのステアリングリンク構造におい
て、強度と効率性の向上を図る。 【解決手段】 低床仕様と標準仕様に変更可能とするト
ラクタであって、パワーステアリング用油圧シリンダ3
2のシリンダロッド32a先端にタイロッド33を介し
てナックルアーム35と連結して前輪8を操向可能とす
る構成において、タイロッドの軸心O1とタイロッドと
ナックルアームを枢結する支点軸36の軸心O2との交
点と、該支点軸36の軸心O2とナックルアームの幅方
向の中心線O3との交点との間の距離Cを、低床仕様と
標準仕様との間で変更する高さAの約半分の長さとし、
前記タイロッドを、低床仕様時はナックルアームの下部
に連結し、標準仕様時はナックルアームの上部に連結し
た。
て、強度と効率性の向上を図る。 【解決手段】 低床仕様と標準仕様に変更可能とするト
ラクタであって、パワーステアリング用油圧シリンダ3
2のシリンダロッド32a先端にタイロッド33を介し
てナックルアーム35と連結して前輪8を操向可能とす
る構成において、タイロッドの軸心O1とタイロッドと
ナックルアームを枢結する支点軸36の軸心O2との交
点と、該支点軸36の軸心O2とナックルアームの幅方
向の中心線O3との交点との間の距離Cを、低床仕様と
標準仕様との間で変更する高さAの約半分の長さとし、
前記タイロッドを、低床仕様時はナックルアームの下部
に連結し、標準仕様時はナックルアームの上部に連結し
た。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両ロッド型のステ
アリングシリンダを用いたパワーステアリングの操向駆
動部の配置構成に関する。
アリングシリンダを用いたパワーステアリングの操向駆
動部の配置構成に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、トラクタの車高を低くするた
めに、フロントアクスルのアクスルケースと前輪側の固
定ケースとの間にオフセットギヤケースを介装して、回
動ケースに具備されたナックルアームにタイロッドを連
結して操向を行う技術は公知となっている。例えば、実
開昭61−169626号公報の技術である。また、ト
ラクタのフロントアクスルケースに配置したパワーステ
アリング用油圧シリンダとタイロッドを略平行に構成し
た技術は公知となっている。例えば、特開平7−257
412号公報の技術である。
めに、フロントアクスルのアクスルケースと前輪側の固
定ケースとの間にオフセットギヤケースを介装して、回
動ケースに具備されたナックルアームにタイロッドを連
結して操向を行う技術は公知となっている。例えば、実
開昭61−169626号公報の技術である。また、ト
ラクタのフロントアクスルケースに配置したパワーステ
アリング用油圧シリンダとタイロッドを略平行に構成し
た技術は公知となっている。例えば、特開平7−257
412号公報の技術である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、アクスルケー
スと固定ケースとの間にオフセットギヤケースを介装し
た低床式として、パワーステアリング用油圧シリンダを
アクスルケースに装着すると、タイロッドが短くなるた
め、タイロッドの取付角度が大きくなり、シリンダロッ
ド等に大きな曲げが発生してしまい、強固な構造を必要
としていたのである。また、曲げ力が発生するために、
リンク効率が低下するので、大きなシリンダが必要とな
り、さらに強固にしなければならないという不具合があ
った。
スと固定ケースとの間にオフセットギヤケースを介装し
た低床式として、パワーステアリング用油圧シリンダを
アクスルケースに装着すると、タイロッドが短くなるた
め、タイロッドの取付角度が大きくなり、シリンダロッ
ド等に大きな曲げが発生してしまい、強固な構造を必要
としていたのである。また、曲げ力が発生するために、
リンク効率が低下するので、大きなシリンダが必要とな
り、さらに強固にしなければならないという不具合があ
った。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0005】即ち、請求項1においては、低床仕様と標
準仕様に変更可能とするトラクタであって、パワーステ
アリング用油圧シリンダのシリンダロッド先端にタイロ
ッドを介してナックルアームと連結して前輪を操向可能
とする構成において、タイロッドの軸心とタイロッドと
ナックルアームを枢結する支点軸の軸心との交点と、該
支点軸の軸心とナックルアームの幅方向の中心線との交
点との間の距離を、低床仕様と標準仕様との間で変更す
る高さの約半分の長さとしたものである。
準仕様に変更可能とするトラクタであって、パワーステ
アリング用油圧シリンダのシリンダロッド先端にタイロ
ッドを介してナックルアームと連結して前輪を操向可能
とする構成において、タイロッドの軸心とタイロッドと
ナックルアームを枢結する支点軸の軸心との交点と、該
支点軸の軸心とナックルアームの幅方向の中心線との交
点との間の距離を、低床仕様と標準仕様との間で変更す
る高さの約半分の長さとしたものである。
【0006】請求項2においては、前記タイロッドを、
低床仕様時はナックルアームの下部に連結し、標準仕様
時はナックルアームの上部に連結したものである。
低床仕様時はナックルアームの下部に連結し、標準仕様
時はナックルアームの上部に連結したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1はトラクタの側面図、図2は低床型トラクタの
フロントアクスルの正面断面図、図3は低床型トラクタ
のフロントアクスルの正面図,図4は標準トラクタのフ
ロントアクスルの正面図,図5は低床型トラクタのフロ
ントアクスルの正面拡大図、図6は低床型のパワーステ
アリング装置非装着のトラクタの正面図である。
る。図1はトラクタの側面図、図2は低床型トラクタの
フロントアクスルの正面断面図、図3は低床型トラクタ
のフロントアクスルの正面図,図4は標準トラクタのフ
ロントアクスルの正面図,図5は低床型トラクタのフロ
ントアクスルの正面拡大図、図6は低床型のパワーステ
アリング装置非装着のトラクタの正面図である。
【0008】図1において全体構成から説明すると、前
部のボンネット1内にエンジン2を搭載して、ボンネッ
ト1後方にはステアリングハンドル3が配設され、オペ
レーターが着座する運転席4が設けられている。エンジ
ン2の後方にはミッションケースを連設し、該ミッショ
ンケースの後部両側にリアアクスルケースを介して後輪
5を支承している。
部のボンネット1内にエンジン2を搭載して、ボンネッ
ト1後方にはステアリングハンドル3が配設され、オペ
レーターが着座する運転席4が設けられている。エンジ
ン2の後方にはミッションケースを連設し、該ミッショ
ンケースの後部両側にリアアクスルケースを介して後輪
5を支承している。
【0009】また、ミッションケースの下部に前輪動力
取出ケース6が設けられ、該前輪動力取出ケース6より
前方に前輪駆動出力軸を突出して、伝動軸7を介してフ
ロントアクスルケース31内の差動装置(フロントデフ
装置)に動力を伝え、該フロントアクスルケース31両
側に本発明の前輪駆動装置の回動部が配設され、該回動
部の両外端に前輪8が装着され、該前輪8を駆動可能に
構成している。
取出ケース6が設けられ、該前輪動力取出ケース6より
前方に前輪駆動出力軸を突出して、伝動軸7を介してフ
ロントアクスルケース31内の差動装置(フロントデフ
装置)に動力を伝え、該フロントアクスルケース31両
側に本発明の前輪駆動装置の回動部が配設され、該回動
部の両外端に前輪8が装着され、該前輪8を駆動可能に
構成している。
【0010】図2において、前記差動装置からの動力は
フロントアクスルケース31に軸架したフロントデフ軸
10に伝えられ、該フロントアクスルケース31の両端
には、標準仕様の場合には固定ケース12が固設され、
低床仕様の場合にはオフセットギヤケース11を介して
固定ケース12が固設され、該固定ケース12下部は筒
状のキングピン13を形成して下方に延設している。図
2、図3は低床仕様を示し、図4は標準仕様を示してい
る。
フロントアクスルケース31に軸架したフロントデフ軸
10に伝えられ、該フロントアクスルケース31の両端
には、標準仕様の場合には固定ケース12が固設され、
低床仕様の場合にはオフセットギヤケース11を介して
固定ケース12が固設され、該固定ケース12下部は筒
状のキングピン13を形成して下方に延設している。図
2、図3は低床仕様を示し、図4は標準仕様を示してい
る。
【0011】前記オフセットギヤケース11は下部にフ
ロントデフ軸10の一端が挿入されて軸受を介して回転
自在に支持され、オフセットギヤケース11内のフロン
トデフ軸10上に伝動ギヤを固設している。また、オフ
セットギヤケース11の上部と固定ケース12一端に軸
25が軸受を介して回転自在に支持され、軸25の一端
に伝動ギヤを固設して前記伝動ギヤと噛合し、他端にべ
ベルギア13aがスプライン嵌合されて固定され、該ベ
ベルギア13aは縦軸14上端にスプライン嵌合固定さ
れたベベルギア13bと噛合している。
ロントデフ軸10の一端が挿入されて軸受を介して回転
自在に支持され、オフセットギヤケース11内のフロン
トデフ軸10上に伝動ギヤを固設している。また、オフ
セットギヤケース11の上部と固定ケース12一端に軸
25が軸受を介して回転自在に支持され、軸25の一端
に伝動ギヤを固設して前記伝動ギヤと噛合し、他端にべ
ベルギア13aがスプライン嵌合されて固定され、該ベ
ベルギア13aは縦軸14上端にスプライン嵌合固定さ
れたベベルギア13bと噛合している。
【0012】前記縦軸14は固定ケース12からキング
ピン13内を貫通しており、上端はベベルギア13bに
外嵌した軸受を介して固定ケース16に回動自在に支持
され、下端はキングピン13より突出して、回動ケース
15下部に軸受16を介して回動自在に支持されたベベ
ルギア17aの軸芯部に挿入してスプライン嵌合し、動
力を伝えるべく構成している。該ベベルギア17aには
大径ベベルギア17bと噛合され、該大径ベベルギア1
7bは回動ケース15とその側部に固設した支持ケース
18に車軸支持軸受となる軸受19・20を介して回転
自在に支持された車軸21上に固設されており、該車軸
21の外端部に設けたフランジ部21aにボルトにて前
輪8が固設され、縦軸14より減速ベベルギア機構17
を介して車軸21に動力が伝えられて前輪8が駆動され
るのである。
ピン13内を貫通しており、上端はベベルギア13bに
外嵌した軸受を介して固定ケース16に回動自在に支持
され、下端はキングピン13より突出して、回動ケース
15下部に軸受16を介して回動自在に支持されたベベ
ルギア17aの軸芯部に挿入してスプライン嵌合し、動
力を伝えるべく構成している。該ベベルギア17aには
大径ベベルギア17bと噛合され、該大径ベベルギア1
7bは回動ケース15とその側部に固設した支持ケース
18に車軸支持軸受となる軸受19・20を介して回転
自在に支持された車軸21上に固設されており、該車軸
21の外端部に設けたフランジ部21aにボルトにて前
輪8が固設され、縦軸14より減速ベベルギア機構17
を介して車軸21に動力が伝えられて前輪8が駆動され
るのである。
【0013】前記回動ケース15は前記キングピン13
との間にキングピン支持軸受となる上部軸受22と下部
軸受23を介して回動自在に支持されており、前記固定
ケース12下部のキングピン13上部にはオイルシール
24を介装して回動ケース15との間の隙間からゴミな
どが侵入しないようにし、その下部には上部軸受22を
外嵌している。また、回動ケース15からナックルアー
ム35が突設され、該ナックルアーム35に後述するタ
イロッド33を介してパワーステアリング用油圧シリン
ダ32(以下パワステシリンダ)と連結され、ステアリ
ングハンドル3の回動によりパワステシリンダ32が伸
縮されてナックルアーム35等を介して前輪8を回動で
きるように構成している。
との間にキングピン支持軸受となる上部軸受22と下部
軸受23を介して回動自在に支持されており、前記固定
ケース12下部のキングピン13上部にはオイルシール
24を介装して回動ケース15との間の隙間からゴミな
どが侵入しないようにし、その下部には上部軸受22を
外嵌している。また、回動ケース15からナックルアー
ム35が突設され、該ナックルアーム35に後述するタ
イロッド33を介してパワーステアリング用油圧シリン
ダ32(以下パワステシリンダ)と連結され、ステアリ
ングハンドル3の回動によりパワステシリンダ32が伸
縮されてナックルアーム35等を介して前輪8を回動で
きるように構成している。
【0014】図3に示すように、前記フロントアクスル
ケース31は左右のケース31R・31Lと、その間に
配置されるセンターケース31Mからなり、左右のケー
ス31R・31Lの両外側にオフセットギヤケース11
・11と回動ケース15・15が固設される。センター
ケース31Mの後面より、入力軸が後方に突出され、図
示しないユニバーサルジョイント等を介して前記伝動軸
7と連結されて、入力軸に伝えられた動力はフロントア
クスルケース31内のデフ装置等を介して前輪9に伝え
て駆動できるようにしている。該フロントアクスルケー
ス31の左右中央より前方にセンターピンが突出されて
フロントフレームに左右揺動自在に支持されている。
ケース31は左右のケース31R・31Lと、その間に
配置されるセンターケース31Mからなり、左右のケー
ス31R・31Lの両外側にオフセットギヤケース11
・11と回動ケース15・15が固設される。センター
ケース31Mの後面より、入力軸が後方に突出され、図
示しないユニバーサルジョイント等を介して前記伝動軸
7と連結されて、入力軸に伝えられた動力はフロントア
クスルケース31内のデフ装置等を介して前輪9に伝え
て駆動できるようにしている。該フロントアクスルケー
ス31の左右中央より前方にセンターピンが突出されて
フロントフレームに左右揺動自在に支持されている。
【0015】前記センターケース31M 前面にはパワス
テシリンダ32が左右水平方向に横設されている。該パ
ワステシリンダ32はシリンダロッド32a ・32aを
両側に突出した両ロッド式としている。以下左右対称に
構成されているので一側について説明する。該シリンダ
ロッド32a の先端には球形ジョイント34を介してタ
イロッド33と連結され、該タイロッド33の他端はナ
ックルアーム35の下部に連結されている。該タイロッ
ド33は直進時に正面視でパワステシリンダ32と略一
直線上に位置するように構成されている。よって、上下
方向に発生する曲げ力が小さくなるようにしている。該
ナックルアーム35は前記回動ケース15の前輪8を支
持する側に固定され、該ナックルアーム35を回動する
ことによってキングピン13を中心に前輪8を回動でき
るようにしている。
テシリンダ32が左右水平方向に横設されている。該パ
ワステシリンダ32はシリンダロッド32a ・32aを
両側に突出した両ロッド式としている。以下左右対称に
構成されているので一側について説明する。該シリンダ
ロッド32a の先端には球形ジョイント34を介してタ
イロッド33と連結され、該タイロッド33の他端はナ
ックルアーム35の下部に連結されている。該タイロッ
ド33は直進時に正面視でパワステシリンダ32と略一
直線上に位置するように構成されている。よって、上下
方向に発生する曲げ力が小さくなるようにしている。該
ナックルアーム35は前記回動ケース15の前輪8を支
持する側に固定され、該ナックルアーム35を回動する
ことによってキングピン13を中心に前輪8を回動でき
るようにしている。
【0016】そして、前記タイロッド33の軸心O1と
タイロッド33とナックルアーム35を枢結する支点軸
36の軸心O2との交点と、該支点軸36の軸心O2と
ナックルアーム35の上下幅方向の中心線O3との交点
との間の距離Cを、低床仕様と標準仕様との間で変更す
る高さAの約半分の長さとしている。つまり、低床仕様
と標準仕様との間で変更する高さAは、図2に示すフロ
ントデフ軸10の軸心と軸25の軸心との間の距離Aと
なり、この距離Aは、図5に示す低床仕様時において、
タイロッド33をナックルアーム35の下側に取り付け
た場合と上側に取り付けた場合(33’)において、タ
イロッド33の軸心O1・O1’と、タイロッド33と
ナックルアーム35を枢結する支点軸36の回動軸心O
2との交点の間の距離Bと略一致させている(A≒
B)。そして、ナックルアーム35の上下幅方向の中心
線O3は、低床仕様時におけるタイロッド33をナック
ルアーム35の下側に取り付けた場合と上側に取り付け
た場合の対称中心線O3となり、O1とO2の交点と、
O2とO3の交点との間の距離Cは軸間距離Aの約半分
の長さとなる。(A≒B≒2C)
タイロッド33とナックルアーム35を枢結する支点軸
36の軸心O2との交点と、該支点軸36の軸心O2と
ナックルアーム35の上下幅方向の中心線O3との交点
との間の距離Cを、低床仕様と標準仕様との間で変更す
る高さAの約半分の長さとしている。つまり、低床仕様
と標準仕様との間で変更する高さAは、図2に示すフロ
ントデフ軸10の軸心と軸25の軸心との間の距離Aと
なり、この距離Aは、図5に示す低床仕様時において、
タイロッド33をナックルアーム35の下側に取り付け
た場合と上側に取り付けた場合(33’)において、タ
イロッド33の軸心O1・O1’と、タイロッド33と
ナックルアーム35を枢結する支点軸36の回動軸心O
2との交点の間の距離Bと略一致させている(A≒
B)。そして、ナックルアーム35の上下幅方向の中心
線O3は、低床仕様時におけるタイロッド33をナック
ルアーム35の下側に取り付けた場合と上側に取り付け
た場合の対称中心線O3となり、O1とO2の交点と、
O2とO3の交点との間の距離Cは軸間距離Aの約半分
の長さとなる。(A≒B≒2C)
【0017】このような構成において、フロントアクス
ルケース31と固定ケース12との間にオフセットギヤ
ケース11を設けない場合には、図4に示すように、タ
イロッド33の他端をナックルアーム35の上部に連結
することによって、直進時にはタイロッド33を正面視
でパワステシリンダ32と略一直線上に位置するように
なる。また、フロントアクスルケース31と固定ケース
12との間にオフセットギヤケース11を設ける場合に
は、図5に示すように、タイロッド33の他端をナック
ルアーム35の下部に連結することによって、直進時に
はタイロッド33を正面視でパワステシリンダ32と略
一直線上に位置するようになる。このように連結した状
態では、旋回時にパワステシリンダ32を作動させて
も、曲がることなく直進方向に力を伝えるので、シリン
ダロッド等に大きな曲げが発生しなくなるのである。そ
して、低床仕様及び標準仕様において、同じ固定ケース
12、回動ケース15、パワーステアリング装置等を仕
様することができて、オフセットギヤケース11のみ付
け替えるだけでよく、簡単に仕様変更が可能となるので
ある。
ルケース31と固定ケース12との間にオフセットギヤ
ケース11を設けない場合には、図4に示すように、タ
イロッド33の他端をナックルアーム35の上部に連結
することによって、直進時にはタイロッド33を正面視
でパワステシリンダ32と略一直線上に位置するように
なる。また、フロントアクスルケース31と固定ケース
12との間にオフセットギヤケース11を設ける場合に
は、図5に示すように、タイロッド33の他端をナック
ルアーム35の下部に連結することによって、直進時に
はタイロッド33を正面視でパワステシリンダ32と略
一直線上に位置するようになる。このように連結した状
態では、旋回時にパワステシリンダ32を作動させて
も、曲がることなく直進方向に力を伝えるので、シリン
ダロッド等に大きな曲げが発生しなくなるのである。そ
して、低床仕様及び標準仕様において、同じ固定ケース
12、回動ケース15、パワーステアリング装置等を仕
様することができて、オフセットギヤケース11のみ付
け替えるだけでよく、簡単に仕様変更が可能となるので
ある。
【0018】また、フロントアクスルケース31にパワ
ステシリンダ32を装備していない仕様の場合は、図6
に示すように、フロントアクスルケース31と固定ケー
ス12との間にオフセットギヤケース11を設けても、
長いタイロッドを使用するために、タイロッドタイロッ
ド33の取付角度は大きく変化することはない。
ステシリンダ32を装備していない仕様の場合は、図6
に示すように、フロントアクスルケース31と固定ケー
ス12との間にオフセットギヤケース11を設けても、
長いタイロッドを使用するために、タイロッドタイロッ
ド33の取付角度は大きく変化することはない。
【0019】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。即ち、請求項1に示す
如く、低床仕様と標準仕様に変更可能とするトラクタで
あって、パワーステアリング用油圧シリンダのシリンダ
ロッド先端にタイロッドを介してナックルアームと連結
して前輪を操向可能とする構成において、タイロッドの
軸心とタイロッドとナックルアームを枢結する支点軸の
軸心との交点と、該支点軸の軸心とナックルアームの幅
方向の中心線との交点との間の距離を、低床仕様と標準
仕様との間で変更する高さの約半分の長さとしたので、
低床仕様のときも標準仕様のときも、直進時正面視でタ
イロッドとシリンダロッドを略一直線に配置することが
できるようになり、ステアリングリンク機構のリンク動
力伝達効率を向上することができ、パワーステアリング
シリンダの出力を小さくすることができ、ステアリング
リンク機構に過大な曲げ力がかかることを防止でき、リ
ンク機構の軽量化を図ることができたのである。また、
パワーステアリング装置やナックルアームやタイロッド
は仕様を変更しても同じものを使用できる。
以下に示すような効果を奏する。即ち、請求項1に示す
如く、低床仕様と標準仕様に変更可能とするトラクタで
あって、パワーステアリング用油圧シリンダのシリンダ
ロッド先端にタイロッドを介してナックルアームと連結
して前輪を操向可能とする構成において、タイロッドの
軸心とタイロッドとナックルアームを枢結する支点軸の
軸心との交点と、該支点軸の軸心とナックルアームの幅
方向の中心線との交点との間の距離を、低床仕様と標準
仕様との間で変更する高さの約半分の長さとしたので、
低床仕様のときも標準仕様のときも、直進時正面視でタ
イロッドとシリンダロッドを略一直線に配置することが
できるようになり、ステアリングリンク機構のリンク動
力伝達効率を向上することができ、パワーステアリング
シリンダの出力を小さくすることができ、ステアリング
リンク機構に過大な曲げ力がかかることを防止でき、リ
ンク機構の軽量化を図ることができたのである。また、
パワーステアリング装置やナックルアームやタイロッド
は仕様を変更しても同じものを使用できる。
【0020】請求項2に示す如く、前記タイロッドを、
低床仕様時はナックルアームの下部に連結し、標準仕様
時はナックルアームの上部に連結したので、仕様を変更
しても組立が簡単に行なえるようになり、ナックルアー
ムは上下対称の構成とすることができて構成を簡単にで
きる。
低床仕様時はナックルアームの下部に連結し、標準仕様
時はナックルアームの上部に連結したので、仕様を変更
しても組立が簡単に行なえるようになり、ナックルアー
ムは上下対称の構成とすることができて構成を簡単にで
きる。
【図1】トラクタの側面図。
【図2】低床型トラクタのフロントアクスルの正面断面
図。
図。
【図3】低床型トラクタのフロントアクスルの正面図。
【図4】標準トラクタのフロントアクスルの正面図。
【図5】低床型トラクタのフロントアクスルの正面拡大
図。
図。
【図6】低床型トラクタの正面図。
11 オフセットギヤケース 12 固定ケース 31 フロントアクスルケース 32 パワーステアリングシリンダ 32a シリンダロッド 33 タイロッド 35 ナックルアーム
Claims (2)
- 【請求項1】 低床仕様と標準仕様に変更可能とするト
ラクタであって、パワーステアリング用油圧シリンダの
シリンダロッド先端にタイロッドを介してナックルアー
ムと連結して前輪を操向可能とする構成において、タイ
ロッドの軸心とタイロッドとナックルアームを枢結する
支点軸の軸心との交点と、該支点軸の軸心とナックルア
ームの幅方向の中心線との交点との間の距離を、低床仕
様と標準仕様との間で変更する高さの約半分の長さとし
たことを特徴とするトラクタのステアリング装置。 - 【請求項2】 前記タイロッドを、低床仕様時はナック
ルアームの下部に連結し、標準仕様時はナックルアーム
の上部に連結したことを特徴とする請求項1のトラクタ
のステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001049210A JP2002249064A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | トラクタのステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2001049210A JP2002249064A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | トラクタのステアリング装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2002249064A true JP2002249064A (ja) | 2002-09-03 |
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ID=18910348
Family Applications (1)
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JP2001049210A Withdrawn JP2002249064A (ja) | 2001-02-23 | 2001-02-23 | トラクタのステアリング装置 |
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2001
- 2001-02-23 JP JP2001049210A patent/JP2002249064A/ja not_active Withdrawn
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