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JP2002240674A - 頭部保護装置 - Google Patents

頭部保護装置

Info

Publication number
JP2002240674A
JP2002240674A JP2001042142A JP2001042142A JP2002240674A JP 2002240674 A JP2002240674 A JP 2002240674A JP 2001042142 A JP2001042142 A JP 2001042142A JP 2001042142 A JP2001042142 A JP 2001042142A JP 2002240674 A JP2002240674 A JP 2002240674A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bag
inflator
inflation
inflatable
expansion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2001042142A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Otsuka
猛 大塚
Kazuaki Miyamoto
和明 宮本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2001042142A priority Critical patent/JP2002240674A/ja
Publication of JP2002240674A publication Critical patent/JP2002240674A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

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  • Air Bags (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】インフレーション流がより均一化して急速膨張
を阻害せず、膨張過程の形態を保存すること。 【解決手段】ルーフサイドにバッグ9を設けると共に、
車輌の衝突時、加速度センサからの信号に応答して、イ
ンフレータ11を点火させることによりバッグ9を下方
に展開させて、乗員を保護する頭部保護装置である。バ
ッグ9に放射状に延びる複数のセル23−1,2,3,
24−1,2,3を形成すると共に、インフレータ11
からのガスがこれらのセル23−1,2,3又は24−
1,2,3に流入する。このようなセルによるガス流の
均等性により、急速膨張の阻害が効果的に抑制され、広
域用のサイドエアバッグとして適用性がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、頭部保護装置(頭
部保護用エアバッグ)に関し、特に、側面衝突時に乗員
の頭部を保護するためにドアの開口部に配置される頭部
保護装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エアバッグは、狭い車室内空間の中の乗
員を保護するために多様に用いられている。エアバッグ
として、正面衝突用エアバッグと側面衝突用エアバッグ
が知られている。側面衝突用エアバッグの装着は、正面
衝突用エアバッグとともに重要である。側面衝突用エア
バッグとしては、例えば、シートバックに装着され、前
部座席の乗員の身体と後部座席の乗員の身体を側面衝突
時に保護するサイドエアバッグと、前部座席と後部座席
の乗員の頭部を側面衝突時に保護する頭部保護装置とが
知られている。このような頭部保護装置は、非動作時に
車体天井の側方に配置され、動作時にフロントドア領域
とリアドア領域の両域の広域で、車体内面に沿ってカー
テン状に下方向に展開して膨張する膨張袋をドアの開口
部周辺領域のルーフサイドに有している。インフレーシ
ョン的膨張を円滑に広域に行わせるように内部空間を分
室化・セル化した膨張袋が、特許第3082140号で
知られている。その膨張袋101は、図8に示されるよ
うに、前方方向と後方方向に長く展開する。膨張袋10
1の内部空間に、水平方向に延びるガス流路102が形
成されている。ガス流路102は、ガス流路102に概
ね直交し下方に流れる複数ガス分流路103に分流して
接続している。複数ガス分流路103は、それぞれに仕
切布104により個室化されている。このような個室化
は、膨張過程の形態保存と衝撃エネルギーの吸収効率を
高くする利点を有している。
【0003】このような複数分室化は、膨張袋101の
膨張時の側方膨張幅を有効に制限するとともに、衝撃エ
ネルギーの吸収効率を高くする作用を有するが、平行化
された複数ガス分流路103は、後流が前流を追い抜く
ことが起こり得るインフレーション流の拡散流に予測困
難な抵抗を与え、急速膨張の障害になる。
【0004】インフレーション流が全域的により均一化
し、且つ、急速膨張を阻害しないことが望まれる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、イン
フレーション流がより均一化して急速膨張を阻害しない
頭部保護装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】その課題を解決するため
の手段が、下記のように表現される。その表現中に現れ
る技術的事項には、括弧()つきで、番号、記号等が添
記されている。その番号、記号等は、本発明の実施の複
数・形態又は複数の実施例のうちの少なくとも1つの実
施の形態又は複数の実施例を構成する技術的事項、特
に、その実施の形態又は実施例に対応する図面に表現さ
れている技術的事項に付せられている参照番号、参照記
号等に一致している。このような参照番号、参照記号
は、請求項記載の技術的事項と実施の形態又は実施例の
技術的事項との対応・橋渡しを明確にしている。このよ
うな対応・橋渡しは、請求項記載の技術的事項が実施の
形態又は実施例の技術的事項に限定されて解釈されるこ
とを意味しない。
【0007】本発明による頭部保護装置は、ルーフサイ
ドにバッグ(9)を設けると共に、車輌の衝突時、加速
度センサ(図示されず)からの信号に応答して、インフ
レータ(11)を点火させることによりバッグ(9)を
下方に展開させて、乗員を保護する頭部保護装置におい
て、バッグ(9)に放射状に延びる複数のセル(23−
1,2,3又は24−1,2,3)を形成すると共に、
インフレータ(11)からのガスがこれらのセル(23
−1,2,3又は24−1,2,3)に流入することを
特徴としている。
【0008】インフレータ(11)が吐出する高圧ガス
が導入されて膨張し展開するバッグ(9)は、それの内
部に形成される複数のセル(23−1,2,3,24−
1,2,3)により複数流路が形成されている。複数流
路は、高圧が導入される共通域から放射方向に形成され
ている。その共通域は、放射中心線(18)又は放射中
心点(19)から4分円筒面(21又は22)までの間
の領域として形成され、その領域は広く維持され、膨張
初期時のガス流入断面積を適正に保持し、その領域を破
れから保護する。複数流路は、縫製ライン又は別布(2
3−1〜3又は24−1〜3)で形成することができ
る。放射流路は、ガス拡散性に適合し、拡散速度を抑制
せず、且つ、膨張過程の全体の形状を保存する。
【0009】バッグ(9)は、前方部分(15)と、後
方部分(13)を備え、複数流路は、後方部分(13)
と前方部分(15)にそれぞれに形成され、広域的に構
成されることが好ましい。この場合、インフレータ(1
1)は、第1インフレータ(11−1)と、第2インフ
レータ(11−2)を備え、第1インフレータ(11−
1)は後方部分(13)に対応し、第2インフレータ
(11−2)は前方部分(15)に対応し、前方部分
(15)と後方部分(13)の同時的展開を可能にす
る。
【0010】その放射方向は、前方斜め方向、後方斜め
方向、直下方向の組合せにより形成することができ、そ
の方向の組合せは、インフレータ(11)の単一・複数
の配置関係、広域・狭域展開に対応して適宜に設計され
る。複数流路の形成は、部分的分室化によって可能であ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】図に対応して、本発明による頭部
保護装置の実施の形態は、自動車の車体の側面側で側方
衝撃から乗員を保護するために設けられている。その自
動車1は、図1に示されるように、前方側座席シート2
と後方側座席シート3とを有している。前方側座席シー
ト2と後方側座席シート3の側方には、前方側ドア4と
後方側ドア5とが配置されている。前方側ドア4と後方
側ドア5のそれぞれの窓ガラスの上端縁に沿って天井側
方ラインを規定するルーフサイドには、フロントピラー
6とリアピラー7との間に、本発明による頭部保護装置
10が配置されている。図2の1点鎖線枠で示される領
域8は、頭部保護装置10が配置されその動作部である
膨張バッグがインフレーション的に膨張して、前方側ド
ア4と後方側ドア5の内側面を含む広域の車内側面に沿
って上方から下方にカーテン状に展開する動作領域を示
している。
【0012】図3は、頭部保護装置10の主要部である
膨張バッグ9の展開状態を示している。頭部保護装置1
0は、膨張バッグ9とインフレータ11とから構成され
ている。膨張バッグ9は、ガス流入部12と、後方側膨
張部13と、非膨張部14と、前方側膨張部15とから
形成されている。非膨張部14は、後方側膨張部13の
後方側膨張前面部16bと前方側膨張部15の後方側膨
張後面部16fとを接続する接続布であり、膨張時の後
方側膨張部13と後方側膨張前面部16bとの間の離隔
距離を一定に規制することができる。前方側膨張部15
の前方側膨張前面部16dには、膨張時に前方に拡張す
る三角形状の形状規制布14−aが前方側膨張前面部1
6dに一体に形成されている。形状規制布14−aは、
膨張時の前方側膨張部15の形状を一定に規制して保持
することができる。後方側膨張部13の前方側膨張後面
部には、膨張時に後方に拡張する三角形状の形状規制布
14−bがその前方側膨張後面部に一体に形成されてい
る。形状規制布14−bは、膨張時の後方側膨張部13
の形状を一定に規制して保持することができる。後端イ
ンフレータ11のガス吐出口は、ガス流入部12に接合
し、内部で急激に生成される動作ガスをガス流入部12
に瞬時的に供給する。ガス流入部12の内部空間は後方
側膨張部13の内部空間に連続している。後方側膨張部
13の内部空間は、非膨張部14によりその長さが規定
される線形連絡流路17を介して前方側膨張部15の内
部空間に連続している。インフレータ11は内部に単一
空間を形成している。
【0013】そのような内部空間は、袋状に縫製され、
又は、シームレス(ジャガード織り等)織りされる基布
16により形成される。例えば、図3に示される膨張状
態の最終形状は、基布16の縫製前の複数断片形状と、
縫製ラインと、形状規制布14−aと、形状規制布14
−bとによって概ね規定され、膨張バッグ9は縮退状態
でその最終形状を記憶していて、一種の形状記憶性を物
理的に有している。膨張バッグ9は、側面から見て概ね
太鼓状に膨らむ。
【0014】図3は、基布16が形成する内部空間を分
室化するセルパターンを示している。後方側膨張部13
の内部空間の上縁部分と、前方側膨張部15の内部空間
の上縁部分と、後方側膨張部13の内部空間と前方側膨
張部15の内部空間とを接続する線形連絡流路17と
は、連続に1つの線形ガス流路を膨張的に形成する。図
3に、2つの仮想線と2つの仮想4分円筒面が示されて
いる。後方側仮想線18は、線形ガス流路の中心軸線H
Lに水平方向に直交してガス流入部12の前端に設定さ
れ、前方側仮想線19は線形ガス流路の中心軸線HLに
水平方向に直交して線形連絡流路17の前端に設定され
ている。後方側仮想4分円筒面21は、後方側膨張部1
3の膨張時の内部空間に設定されていて、後方側仮想線
18がその中心線である。前方側仮想4分円筒面22
は、前方側膨張部15の膨張時の内部空間に設定されて
いて、前方側仮想線19がその中心線である。
【0015】基布16の膨張時の内部空間には、後方側
複数放射方向整流布23−1,2,3が基布16の両面
形成部に縫製により縫い合わせられている。後方側複数
放射方向整流布23−1,2,3は、線形ガス流路17
に直交する水平方向に適正な幅を有し、後方側膨張部1
3の最小膨張幅はその幅で規定される。前方側複数放射
方向整流布24−1,2,3は、線形ガス流路17に直
交する水平方向に適正な幅を有し、前方側膨張部15の
最小膨張幅はその幅で規定される。
【0016】後方側複数放射方向整流布23−1,2,
3のそれぞれの一端部は、後方側仮想4分円筒面21に
位置して、基布16の両面形成部に縫い合わせられ、後
方側複数放射方向整流布23−1,2,3のそれぞれの
他端部は基布16の後方側膨張部13の膨張端布部に縫
い合わせられている。後方側複数放射方向整流布23−
1,2,3は、膨張時にそれぞれに、後方側仮想線18
を放射中心線とする放射方向に伸び切っている。特に
は、第1後方側放射方向整流布23−1の他端部は、後
方側膨張部13の後方側膨張下面部16aに縫着され、
第2,3後方側放射方向整流布23−2,3の他端部
は、後方側膨張部13の後方側膨張前面部16bに縫着
されている。後方側複数放射方向整流布23−1,2,
3の互いの間には、後方側仮想線18を基準(中心)に
した適正角度間隔が与えられている。
【0017】第1後方側放射方向整流布23−1と後方
側膨張部13の後方側膨張後面部16eとの間にも、適
正角度間隔が与えられている。複数流路の隣り合う有効
中心線の間の角度は、等角度又は概ね等角度であること
が好ましい。4分円筒面に直交して各流路に流入する各
分流はその整流性を失わず、整流性が強まって放射方向
に拡散する。4分円筒面で形成される4分円筒内の領域
には、布が存在せす、折り畳まれた状態から急激に展開
するその部分の破れが防止され、且つ、ガス流入路の断
面積が適正な大きさに保持される。
【0018】前方側複数放射方向整流布24−1,2,
3のそれぞれの一端部は、前方側仮想4分円筒面22に
位置して基布16の両面形成部に縫い合わせられ、前方
側複数放射方向整流布24−1,2,3のそれぞれの他
端部は基布16の前方側膨張部15の膨張端布部に縫い
合わせられている。前方側複数放射方向整流布24−
1,2,3は、膨張時にそれぞれに、前方側仮想線19
を放射中心線とする放射方向に伸び切っている。特に
は、第1前方側放射方向整流布24−1の他端部は、前
方側膨張部15の前方側膨張下面部16cに縫着され、
第2,3前方側放射方向整流布24−2,3の他端部
は、前方側膨張部15の前方側膨張前面部16dに縫着
されている。前方側複数放射方向整流布24−1,2,
3の互いの間には、前方側仮想線19を基準(中心)に
した適正角度間隔が与えられている。第1前方側放射方
向整流布24−1と前方側膨張部15の後方側膨張後面
部16fとの間にも、適正角度間隔が与えられている。
【0019】インフレータ11が動作してインフレータ
11から吐出される高圧ガスは、後方側仮想線18又は
その線上の1点を中心として放射状にインフレーション
的に膨張して拡散する。高圧ガスは、点対称に拡散する
物理的性質を有している。後方側仮想線18上の1点か
ら放射状に拡散する高圧ガスは、約90度の拡散角度で
急速に膨張して拡散する。その拡散方向は、後方側仮想
線18上の1点から放射状に伸びる(延びる)後方側複
数放射方向整流布23−1,2,3と後方側膨張部13
と後方側膨張後面部16eとの間に形成される4つの放
射方向流路の放射方向に概ね一致している。
【0020】後方側複数放射方向整流布23−1と後方
側膨張後面部16eとで形成される流路の有効中心線R
RL1と、2つの後方側複数放射方向整流布23−1,
2により形成される流路の有効中心線RRL2と、2つ
の後方側複数放射方向整流布23−2,3により形成さ
れる流路の有効中心線RRL3と、後方側複数放射方向
整流布23−3と後方側膨張部13とにより形成される
流路の有効中心線HLは、後方側仮想線18を中心線と
する放射面上にある。このように高圧ガスが自然に持つ
拡散方向が各流路の中心線RR1,RR2,RR3,H
Lにそれぞれに一致しているので、後方側仮想線18か
ら放射方向に拡散される高圧ガスは大きな抵抗を受ける
ことなく、整流されながら急速に膨張することができ
る。
【0021】中心軸線HLに沿って非膨張部14の内部
を拡散する高圧ガスは、前方側仮想線19から同様に放
射方向に拡散することになる。その高圧ガスは、前方側
仮想線19上の1点を中心として放射状にインフレーシ
ョン的に膨張して拡散する。前方側仮想線19上の1点
から放射状に拡散する高圧ガスは、約90度の拡散角度
で急速に膨張して拡散する。その拡散方向は、前方側仮
想線19上の1点から放射状に伸びる(延びる)前方側
複数放射方向整流布24−1,2,3と前方側膨張部1
5と後方側膨張後面部16fとの間に形成される4つの
放射方向流路の放射方向に概ね一致している。
【0022】前方側複数放射方向整流布24−1と後方
側膨張後面部16fとで形成される流路の有効中心線F
RL1と、2つの前方側複数放射方向整流布24−1,
2により形成される流路の有効中心線FRL2と、2つ
の前方側複数放射方向整流布24−2,3により形成さ
れる流路の有効中心線FRL3と、前方側複数放射方向
整流布24−3と前方側膨張部15とにより形成される
流路の有効中心線HLは、前方側仮想線19を中心線と
する放射面上にある。このように高圧ガスが自然に持つ
拡散方向が各流路の中心線FR1,FR2,FR3,H
Lにそれぞれに一致しているので、前方側仮想線19か
ら放射方向に拡散される高圧ガスは大きな抵抗を受ける
ことなく、整流されながら急速に膨張することができ
る。
【0023】図4は、本発明による頭部保護装置の実施
の他の形態を示し、特に、基布16が形成する内部空間
を分室化する他のセルパターンを示している。本実施の
形態が既述の実施の形態と異なる点は、既述の実施の形
態の3つの後方側複数放射方向整流布23−1,2,3
より1つだけ多い4放射線方向の後方側複数放射方向整
流布23−1,2,3,4が使用されていること、後方
側複数放射方向整流布23−1,2,3,4の放射方向
前端部位は後方側膨張下面部16aと後方側膨張前面部
16bに縫着されず、後方側膨張下面部16aと後方側
膨張前面部16bに届く前に基布の表裏面部位に縫着さ
れていること、既述の実施の形態の前方側複数放射方向
整流布24−1,2,3より1つだけ多い4放射線方向
の前方側複数放射方向整流布24−1,2,3,4が使
用されていること、前方側複数放射方向整流布24−
1,2,3,4の放射方向前端部位は前方側膨張下面部
16cと前方側膨張前面部16dに縫着されず、前方側
膨張下面部16cと前方側膨張前面部16dに届く前に
基布の表裏面部位に縫着されていることとである。な
お、複数放射方向整流布の放射線数は、4つ以上であり
得る。
【0024】本実施の形態では、分室数が多くなって整
流作用と膨張バッグ9の膨張過程の形態の安定とが促進
さるが、各流路の断面積が小さくなって抵抗が大きくな
る。しかし、各流路の先端部位は互いに合流するので膨
張終期に全室の均圧化が促進され、カーテン状の展開が
円滑になる。
【0025】図5は、本発明による頭部保護装置の実施
の更に他の形態を示し、特に、基布16が形成する内部
空間を分室化する更に他のセルパターンを示している。
本実施の形態では、2つのインフレータ11−1,2が
用いられている。前方側仮想線19は、膨張バッグ9の
前方部位に移動している。インフレータ11と後方側仮
想線18の位置関係は、既述の実施の形態のそれに同じ
である。インフレータ11−2から吐出される高圧ガス
は直接的に前方側仮想線19に達し、その高圧ガスは前
方側仮想線19から後方に放射方向に拡散し膨張する。
【0026】前方側複数放射方向整流布24−1,2,
3,4の始端部位が前方側仮想線19を中心とする円筒
面上に配置される点は、既述の実施の形態に同じであ
る。前方側複数放射方向整流布24−1,2,3,4と
前方側膨張部15と前方側膨張前面部16dとにより形
成される4つの放射方向流路の有効中心線が前方側仮想
線19を中心とする放射面上にある点も、既述の実施の
形態に同じである。前方側複数放射方向整流布24−
1,2,3,4の終端部位の配置は、図3又は図4の実
施の形態と同様である。本実施の形態は、膨張バッグ9
の前方部分と後方部分は、同時的にカーテン状に展開
し、膨張完了までの時間が既述の実施の形態のそれらよ
りも短い。
【0027】図6は、本発明による頭部保護装置の実施
の更に他の形態を示し、特に、基布16が形成する内部
空間を分室化する更に他のセルパターンを示している。
本実施の形態では、1つのインフレータ11’が用いら
れている。前方側仮想線19’は、図5の実施の形態と
同様に膨張バッグ9の前方部位にあるが、インフレータ
11’は、後方側仮想線18と前方側仮想線19の間の
中間部位に配置されている。インフレータ11’は、前
端と後端の2箇所から高圧ガスを吐出する。インフレー
タ11’の前端から吐出される高圧ガスは直接的に前方
側仮想線19’に達する。その高圧ガスは、前方側仮想
線19’から後方に向かう放射面と前方側仮想線19’
から前方に向かう放射面との間で広域に放射方向に拡散
する。
【0028】前方側複数放射方向整流布24”−1,2
により形成される流路の有効中心線は斜め後方に向き、
前方側複数放射方向整流布24”−2,3により形成さ
れる流路の有効中心線は直下方向に向き、前方側複数放
射方向整流布24”−3,4により形成される流路の有
効中心線は斜め前方に向いている。本実施の形態は、膨
張バッグ9の前方部分の中の高圧ガスの放射角度範囲が
広く、その膨張完了時間が短い。本実施の形態では、膨
張バッグ9の後方部分の中の高圧ガスの放射角度範囲も
広くなるように設計されている。
【0029】図7は、既述の実施の全形態に共通である
膨張過程を示している。膨張バッグ9は、図7(a)に
示されるように、鉛直方向に重合するように折り畳ま
れ、水平方向にはルーフラインに沿って配置される。イ
ンフレータが動作した直後には、図7(b)に示される
ように、後方側仮想線18に近い重合部分が膨張を開始
し、高圧ガスは、次の瞬間には、後方側複数放射方向整
流布23、更には、前方側複数放射方向整流布24,2
4’,24”に案内され整流化されて、放射方向にイン
フレーション的に拡散する。図3と図4の実施の形態で
は、膨張バッグ9は後方側膨張部13が時間的に先行し
て膨張し前方側膨張部15が時間的に僅かに遅延して膨
張する。図5と図6の実施の形態では、膨張バッグ9は
後方側膨張部13と前方側膨張部15はほとんど同時的
に膨張して全体的にカーテン状にほぼ鉛直面内で下方に
向かって展開する。高圧ガスは、更に図7(c)に示さ
れるように、膨張バッグ9の中で更に遠方に拡散し、膨
張終期には図7(d)に示されるように、下方対応領域
まで拡散する。
【0030】膨張完了時には、側面から見て、鉛直方向
の全領域で概ね均等な水平方向の厚さ幅に膨張する。水
平方向の膨張は、後方側複数放射方向整流布23、前方
側複数放射方向整流布24,24’,24”の水平方向
の布幅に局所的に拘束され、大域的にもそれらの幅に拘
束され、膨張バッグ9が水平方向に膨れ過ぎることはな
い。このように、後方側複数放射方向整流布23と前方
側複数放射方向整流布24,24’,24”は、膨張形
態を規定し水平方向の膨張を適正限度に制限し、インフ
レーションガスの拡散を積極的に放射方向に案内するこ
とにより、拡散抵抗の増大を抑制して、その膨張をより
瞬時化する。
【0031】
【発明の効果】本発明による頭部保護装置は、インフレ
ーション流がより均一化して急速膨張を阻害せず、膨張
過程の形状記憶性がより良好に保存される。特に、広域
のものとして適用性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による頭部保護装置の実施の適
用形態を示す斜軸投影図である。
【図2】図2は、図1でその特定領域を示す斜軸投影図
である。
【図3】図3は、本発明による頭部保護装置の実施の形
態を示す正面断面図である。
【図4】図4は、本発明による頭部保護装置の実施の他
の形態を示す正面断面図である。
【図5】図5は、本発明による頭部保護装置の実施の更
に他の形態を示す正面断面図である。
【図6】図6は、本発明による頭部保護装置の実施の更
に他の形態を示す正面断面図である。
【図7】図7は、動作形態を示す側面断面図である。
【図8】図8は、公知のエアバッグを示す正面断面図で
ある。
【符号の説明】
9…バッグ(膨張袋) 11,11−1,11−2…インフレータ 13…後方部分 15…前方部分 18,19…放射中心線 21,22…4分円筒面 23−1〜3,24−1〜3…セル(縫製ライン、別
布)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ルーフサイドにバッグを設けると共に、車
    輌の衝突時、加速度センサからの信号に応答して、イン
    フレータを点火させることによりバッグを下方に展開さ
    せて、乗員を保護する頭部保護装置において、 前記バッグに放射状に延びる複数のセルを形成すると共
    に、前記インフレータからのガスがこれらのセルに流入
    することを特徴とする頭部保護装置。
JP2001042142A 2001-02-19 2001-02-19 頭部保護装置 Withdrawn JP2002240674A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004299483A (ja) * 2003-03-31 2004-10-28 Toyoda Gosei Co Ltd 頭部保護エアバッグ
US7159895B2 (en) 2003-01-07 2007-01-09 Honda Motor Co., Ltd. Occupant restraint system
JP2016030555A (ja) * 2014-07-30 2016-03-07 タカタ株式会社 カーテンエアバッグ及びカーテンエアバッグ装置

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