JP2002135568A - 画像形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】個々にスキャンした文書の複数の画像を自動的
に１枚の出力媒体に組み合わせること。 【解決手段】（ａ）複数のオブジェクト（２０Ａ〜２０
Ｅ）をスキャンし、該オブジェクト（２０Ａ〜２０Ｅ）
のそれぞれの画像（２０Ａｉ〜２０Ｅｉ）をメモリ（７
０）に生成するステップと、（ｂ）最小限またはゼロの
ユーザ介入で、前記複数の画像（２０Ａｉ〜２０Ｅｉ）
を１枚の出力媒体（２５）に配置するステップとを含
む。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は一般に画像形成装置
に関し、特に画像形成装置の出力媒体への入力スキャン
の配置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の文書スキャナおよびフォトコピー
機は、一般的に、レターサイズ（８．５×１１イン
チ）、リーガルサイズ（８．５×１４インチ）、および
Ａ４サイズ（２１０×２９７ｍｍ）等、様々な固定サイ
ズ文書のスキャンまたはコピーが可能である。小さなサ
イズの入力スキャン文書は、このような装置、たとえば
フラットベッドスキャンを採用したものか、または自動
文書フィーダ（ＡＤＦ）が様々なサイズの入力文書を収
容するよう構成されたもので対応できるが、結果得られ
るコピー／スキャン出力は一般に、レター、リーガル、
またはＡ４等従来の固定サイズ媒体シートの１つに出力
される。不都合なことに、小さな文書をフルサイズの従
来の出力媒体シートにコピーするのは、特に小さなセー
ルスレシート等、複数の小さな文書を別々に別個の出力
シートにコピーする場合に、出力シートを無駄遣いする
可能性がある。

【０００３】ユーザが出力媒体シートを無駄にする可能
性を低減したい場合、できる限り多くの文書が結果得ら
れる１枚の出力シートに適合するように、複数の小さな
文書を一緒にスキャンベッド上に配置することができ
る。しかし、ユーザは１枚の出力シートに適合する小さ
な文書の数のみならず、１枚または複数枚の出力シート
へのそれら文書の最適な配置も決定しなければならない
ことから、このようなプロセスは非常に時間のかかるも
のであると共に、じれったいものである。加えて、文書
は、その他の文書を配置している間、あるいはスキャン
ベッドの上部が文書上に下げられたときに周囲にスライ
ドしがちであるため、１回のスキャンに、複数の小さな
文書を定位置に保持するには問題がある。さらに、各入
力文書のコントラストがかなりばらつく可能性があり、
これにより最適なコピー／スキャンのコントラスト設定
の決定が複雑になる場合がある。

【０００４】別の状況において、ＡＤＦが唯一の入力ス
キャンオプションとして採用される場合、ユーザは通常
小さな文書を一度に１枚ずつＡＤＦに供給してスキャン
／コピーする以外に選択肢がない。この構成では、スキ
ャンした小さな文書それぞれが１枚の別個の出力媒体シ
ートにコピーされるため、ユーザが出力媒体の無駄を低
減する機会がない。複数の小さな文書はただ単純に、１
枚の出力シートにコピー／スキャンすることができな
い。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、複数の小さな文書をスキャンコピーする代替の
解決策を提供することである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】好ましい実施形態におけ
る本発明の原理によれば、画像形成装置および方法で
は、個々にスキャンした文書の複数の画像を自動的に１
枚の出力媒体に組み合わせることが可能である。たとえ
ば、複数のセールスレシート文書を別々にスキャンし、
それらの各画像を１枚の出力媒体に組み合わせ、配置す
る。好ましい実施形態では、すべての文書をスキャンし
てから、画像の組み合わせ方式を決定する。代替の実施
形態では、次の文書のスキャンを待つことなく、各文書
画像を論理的に組み合わせる。

【０００７】本発明の他の目的、利点、および可能性に
ついては、説明が進むにつれより明白になるであろう。

【０００８】

【発明の実施の形態】図１は、本発明の複数文書組み合
わせマネージャ１５を組み込み、例示的な文書２０Ａ、
２０Ｂ、２０Ｃ、２０Ｄ、および２０Ｅ（２０Ａ〜２０
Ｅ）等複数の入力オブジェクトをスキャン（コピー）
し、スキャンした結果得られる画像２０Ａｉ、２０Ｂ
ｉ、２０Ｃｉ、２０Ｄｉ、２０Ｅｉ（２０Ａｉ〜２０Ｅ
ｉ）を１枚の出力ページ２５に配置する（組み合わせ
る）よう構成された多機能ページプリンタ１０の高位ブ
ロック図である。多機能ページプリンタ１０を電子写真
（レーザ）印刷装置として図示し説明するが、当業者
は、たとえばデジタルコピー機、スタンドアロンスキャ
ナ（コンピューティングシステムに直接接続されるか、
あるいはネットワーク接続される）、ファクシミリ機、
インクジェット印刷装置、ディスプレイ装置等を含む他
の画像形成装置およびシステムも同様に本発明と併せて
考えられると分かることに留意されたい。さらに、文書
２０Ａ〜２０Ｅはシート媒体として参照するが、他の非
シート媒体オブジェクトも同様にスキャンし、各画像を
本発明の原理下で処理しうることが分かろう。さらに、
２０Ａ〜２０Ｅよりも多数または少数の、類似のまたは
非類似の寸法を有するオブジェクトも本発明の原理によ
るスキャンに対して考えられることが分かる。

【０００９】多機能ページプリンタ１０は、バス３５を
介してシステムの他の要素と連絡するマイクロプロセッ
サ３０によって制御される。プリントエンジンコントロ
ーラ４０および関連するプリントエンジン４５はバス３
５に接続され、多機能ページプリンタに印刷出力性能を
提供する。ここでの説明の目的のため、プリントエンジ
ン４５は、当分野で周知の電子写真ドラム画像形成シス
テムを採用したレーザプリンタである。スキャナ装置５
０もまたバス３５に接続され、文書２０Ａ〜２０Ｅおよ
びそれらの結果得られる画像２０Ａｉ〜２０Ｅｉなど、
入力オブジェクトを受信し、スキャン済入力データをシ
ステムに提供する。スキャナ５０は、文書等のオブジェ
クトをスキャンし、プリンタ１０による処理、特に本発
明の複数文書組み合わせマネージャ１５による処理のた
め該オブジェクト情報をデジタルデータに変換すること
ができる従来のスキャン装置である。ここでの説明の目
的のため、スキャナ５０は、フラットベッド光学式スキ
ャン装置である。しかし、ハンドヘルド型スキャナ装置
やＡＤＦ入力装置を用いて構成されたシートフィードス
キャナ装置等、他のスキャナ装置および構成も考えられ
る。制御パネル５５は、ユーザが多機能プリンタ１０と
対話式にインタフェースするとともに、それを制御でき
るようにする。

【００１０】入出力（Ｉ／Ｏ）ポート６０は、ページプ
リンタ１０とホストコンピュータ６５の間の通信を提供
し、プリントジョブ処理のためにページ記述および他の
データをホストから受信し、ページプリンタ１０で受信
するスキャン済データをホスト６５に提供する。当分野
で従来通りに、Ｉ／Ｏポート６０はホスト６５と直接
（６７）通信しても、あるいはネットワーク通信パスを
通して通信してもよい。

【００１１】動的ランダムアクセスメモリ（ＲＡＭ）７
０は、ページプリンタの主記憶装置を提供する。本明細
書における説明の目的のため、ＲＡＭ７０は、プロセッ
サ３０に連係された双方とも当分野で周知の汎用メモリ
および／またはキャッシュメモリを表す。

【００１２】読み取り専用メモリ（ＲＯＭ）７５は、マ
イクロプロセッサ３０およびページプリンタ１０の動作
を制御するファームウェアを保持する。ＲＯＭ７５に格
納されるルーチン（コード手順、実行可能命令、および
／またはデータ）には、当分野で従来のような、多機能
ページプリンタ１０の動作に必要なルーチンが含まれ、
たとえば、ページプリントスケジューラ８０、プリント
エンジンマネージャ８５、およびスキャナコントローラ
９０が含まれる。ＲＯＭ７５およびＲＡＭ７０は、コン
パクトディスク（ＣＤ）や従来のフレキシブル・ディス
ク("floppy"diskette)等のディスク媒体（図示せず）の
ような、従来のコンピュータ読み取り可能媒体の例であ
る。

【００１３】重要なことに、ＲＯＭ７５は本発明による
複数文書組み合わせマネージャ１５をさらに備える。複
数文書組み合わせマネージャ１５は、１つまたは複数の
入力オブジェクト、すなわち文書２０Ａ〜２０Ｅを別々
にスキャンし、それらの結果得られる各画像２０Ａｉ〜
２０Ｅｉを１枚の出力媒体２５、または文書画像２０Ａ
ｉ〜２０Ｅｉが適合するのに適度に実際的な少数枚の出
力媒体２５に組み合わせられるようにするコード（手
順、実行可能命令、および／またはデータ）を備える。
有利なことに、この画像の組み合わせは、最小限からゼ
ロのユーザ介入で達成される。好ましい実施形態におい
て、ユーザが文書スキャナ５０を用いて概して別々に、
換言すれば個々に１度に１枚ずつ手動で文書をスキャン
することが理解されるため、最小限という語を単に用い
るだけである。さらに、すべての文書をスキャンしてか
ら、ユーザはコマンドまたは信号を制御パネル５５に入
力して、スキャンが完了したことを確認する。しかし、
続いて、出力媒体２５への文書の実際の組み合わせは、
ユーザの介入なしで複数文書組み合わせマネージャ１５
により完全に自動的に達成される。したがって、一般的
に、画像の組み合わせは、最小限からゼロのユーザ介入
で達成される。

【００１４】特に、ファームウェアルーチン１５、８
０、８５、９０をＲＯＭ７５に格納されているものとし
て参照し説明するが、それらの機能性は所望であればＡ
ＳＩＣ（図示せず）でも同様に実現してもよいことが分
かる。さらに、出力媒体２５は、図１の記載される実施
形態では印刷可能な材料シートであるが、本発明の下
で、結果組み合わせられた文書画像を他の出力表示媒
体、たとえばホスト６５に連係されたディスプレイ装置
９５（モニタ）等に代表的に表示してもよいことが分か
ろう。

【００１５】次に図２Ａ〜図２Ｅを参照すると、これら
のブロック図は、本発明の好ましい実施形態によるスキ
ャン装置５０（この例では、フラットベッドスキャナ）
およびメモリ７０の時間の経過に伴うスナップショット
を示す。特に、複数の文書２０Ａ〜２０Ｅをスキャンベ
ッド５０で別個にスキャンし、メモリ７０に格納する。
次に、複数文書組み合わせマネージャ１５が管理するよ
うに、格納されたスキャン済画像２０Ａｉ〜２０Ｅｉを
互いに関して、また上述した出力媒体２５の寸法に関し
て評価し、１枚の出力媒体（または妥当な、すなわち外
縁マージンパラメータおよび画像間の間隔パラメータ等
の文書組み合わせマネージャ１５内の組み合わせ構成設
定に応じた枚数の出力媒体）２５への画像の出力に好ま
しい組み合わせ方式を決定する。この開示を通して、概
して、１枚の出力媒体２５への画像の出力への言及は、
確立された組み合わせ構成に応じて、妥当な枚数の出力
媒体への画像の出力も含意することが理解される。

【００１６】ここで、図２Ａは、どのように第１の文書
２０Ａがスキャナ５０でスキャンされ、文書２０Ａの結
果得られる画像２０Ａｉがメモリ７０に転送され（１０
５）、従来のメモリ格納技術に従い第１の使用可能ロケ
ーションに格納されるかを示す。この点に関し、画像２
０Ａｉはメモリ７０において非特定のロケーションに示
される。特に、文書２０Ａは、スキャンベッド５０上
の、ユーザが入力文書をスキャンする際に通常配置する
任意のロケーションに示されている。換言すれば、文書
２０Ａがスキャンベッド５０の画像形成エリアの任意特
定の縁部に隣接している必要もなければ、任意特定の回
転関係（rotational perspective)で配置する必要もな
い。

【００１７】図２Ｂは、どのように第２の文書２０Ｂが
次にスキャナ５０でスキャンされ、文書２０Ｂの結果得
られる画像２０Ｂｉがメモリ７０に転送され（１０
５）、第２の使用可能ロケーションに格納されるかを示
す。ここでも、文書２０Ｂは、スキャンベッド５０上
の、ユーザが入力文書をスキャンする際に通常配置する
任意のロケーションに示されている。

【００１８】図２Ｃは、どのように第３の文書２０Ｃが
次にスキャナ５０でスキャンされ、文書２０Ｃの結果得
られる画像２０Ｃｉがメモリ７０に転送され（１０
５）、第３の使用可能ロケーションに格納されるかを示
す。この例において、文書２０Ｃは、ユーザが入力文書
をスキャンする際に通常行なわれる、スキャンベッド５
０上の任意のロケーションかつ任意の回転角度で示され
ている（スキャンがフラットベッドスキャナを用いて行
われるか、またはＡＤＦを用いて行われるかに関係な
く）。文書２０Ｃの画像２０Ｃｉはスキャンされた回転
角度と同じ回転角度でメモリ７０に格納されて示される
が、文書組み合わせマネージャ１５は、画像２０Ｃｉを
メモリ７０に格納する前に、少なくとも一辺が長方形ス
キャンベッド５０の画像エリアの一辺と平行になるよう
に画像２０Ｃｉを容易に回転できることが分かる。

【００１９】図２Ｄおよび図２Ｅは同様に、どのように
第４の文書２０Ｄおよび第５の文書２０Ｅがそれぞれ次
にスキャナ５０でスキャンされ、それぞれの結果得られ
る画像２０Ｄｉおよび２０Ｅｉがメモリ７０に転送され
（１０５）、次の使用可能ロケーションに格納されるか
を示す。

【００２０】重要なことは、すべての文書２０Ａ〜２０
Ｅをスキャンし格納してから、多機能プリンタ１０が画
像２０Ａｉ〜２０Ｅｉを１枚の出力媒体２５に出力でき
る好ましい組み合わせ方式を文書組み合わせマネージャ
１５が決定する。組み合わせ方式を決定する際に考慮す
る要因としては、各文書画像の寸法、意図する出力媒体
２５の寸法、マージン、および画像間の間隔パラメータ
セットが挙げられる。たとえば、意図する出力媒体２５
がレターサイズの媒体シートである場合、文書組み合わ
せマネージャ１５は、８．５×１１インチ（プリントエ
ンジン４５に存在することがあるあらゆる非画像境界エ
リアを差し引く）の寸法制限要因を用いて組み合わせ方
式を決定する。これらパラメータはそれぞれ、文書組み
合わせマネージャ１５と連絡するユーザインタフェース
および制御パネル５５、またはホスト６５およびディス
プレイ９５を通してユーザ構成可能なことが好ましい。

【００２１】文書の寸法および画像の配置（組み合わ
せ）の決定に関し、好ましい実施形態では、次のステッ
プを行う。すなわち、（ｉ）コントラスト調整および閾
値レベル検出を用いて入力スキャンした上で文書の縁を
検出し、（ｉｉ）文書画像の寸法を計算して格納し、
（ｉｉｉ）文書の回転値を計算し、（必要であれば）少
なくとも一辺がスキャンベッド５０の画像形成エリアの
一辺と平行になるように文書画像を回転させ、（ｉｖ）
各文書画像について、画像を完全に包囲する長方形エリ
アを決定し、（ｖ）印刷不可能エリア、マージン、間隔
等の組み合わせパラメータを評価し、（ｖｉ）出力媒体
２５の論理マップ上の使用可能ロケーションを決定し、
（ｖｉｉ）各画像の長方形エリアを使用可能ロケーショ
ンと比較し、そして（ｖｉｉｉ）出力媒体２５生成のた
め、最良に適合する画像を論理的にその使用可能ロケー
ションに配置する（割り当てる）。

【００２２】特に、セールスレシート等、本発明の原理
下での使用を考慮する多くの文書は実際に長方形状であ
るため、この技術は画像を出力媒体に合わせるのに功を
奏する。さらに、この技術は、長方形エリア評価を用い
ず、むしろ完全適合評価を用いるより複雑な技術よりも
要求される計算処理時間および資源が少ない。より複雑
な評価は実際に半端な形状の文書を半端な形状の使用可
能ロケーションにより精密に合わせることができるが、
計算時間および要件におけるトレードオフはシステムお
よび市場に依存する。

【００２３】次に図３Ａ〜図３Ｅを参照すると、これら
ブロック図は本発明の代替の実施形態によるスキャナ装
置５０およびメモリ７０の時間の経過に伴うスナップシ
ョットを示す。この実施形態では、各文書２０Ａ〜２０
Ｅが別々にスキャンされるにつれ、複数文書組み合わせ
マネージャ１５が直ちに各画像に働きかけ、それを出力
媒体２５の論理画像２５ｉに組み合わせる。すなわち、
組み合わせマネージャ１５は直ちに各スキャン済画像２
０Ａｉ〜２０Ｅｉの寸法を決定し、残りの文書のスキャ
ンまたは評価を待つことなく、１枚の出力媒体２５への
画像の出力に好ましい組み合わせ方式を即座に決定す
る。有利なことに、この実施形態は、次の文書のスキャ
ンと同時に、さらには次の文書のスキャン前であって
も、実際の論理的組み合わせを行うことができるため、
組み合わせ全体をより高速にすることが可能である。

【００２４】図３Ａは、どのように第１の文書２０Ａが
スキャナ５０でスキャンされ、文書２０Ａの結果得られ
る画像２０Ａｉがメモリ７０に転送され（１０５）、出
力媒体２５に配置される場所に関して好ましい組み合わ
せロケーションを識別するパラメータと共に格納される
かを示す。出力媒体２５の画像表現２５ｉは、単に意図
する出力媒体２５に対する文書画像２０Ａｉの論理的な
配置ロケーションを明らかにするためにメモリ７０に関
連して示されており、配置ロケーションは文書画像２０
Ａｉと共に格納されるパラメータによって定義される。
明らかに、文書画像は厳密にはそのものとして格納され
るわけではなく、むしろ出力媒体２５上の好ましいロケ
ーションを記述するパラメータが画像２０Ａｉに関連し
て格納される。

【００２５】この実施形態において、文書画像２０Ａｉ
を受信すると直ちに、複数文書組み合わせマネージャ１
５が、出力媒体画像２５ｉに対して画像２０Ａｉに好ま
しい組み合わせロケーションを決定し、それに従い、後
に出力媒体２５上に画像２０Ａｉを出力するため、その
相対的なまたは絶対的な好ましいロケーションを画像２
０Ａｉと共に格納する。この点について、画像２０Ａｉ
は、メモリ７０内の、他の文書２０Ｂ〜２０Ｅのスキャ
ンを待つことなく、出力媒体画像２５ｉに対して好まし
い出力ロケーションに示される。好ましい出力ロケーシ
ョンを決定する方法は、出力媒体画像２５ｉの使用可能
な出力ロケーションがすべての文書画像とではなく、現
在の文書画像２０Ａｉのみと比較されることを除き（こ
れは、文書画像がまだすべてはメモリに格納されていな
いためである）、図２Ａ〜図２Ｅを参照して説明したも
のと同様のステップを用いて達成される。特に、ここで
も、文書２０Ａは、ユーザが入力文書をスキャンする際
に通常行なわれるスキャンベット５０上の任意のロケー
ションに示されている。

【００２６】図３Ｂは、どのように第２の文書２０Ｂが
スキャナ５０でスキャンされ、文書２０Ｂの結果得られ
る画像２０Ｂｉがメモリ７０に転送され（１０５）、出
力媒体画像２５ｉに対して示すように、出力媒体２５に
配置される場所に対して好ましいロケーションを識別す
るパラメータと共に格納されるかを示す。ここでも、文
書２０Ｂは、ユーザが入力文書をスキャンする際に通常
おこなわれるスキャンベット５０上の任意のロケーショ
ンに示されている。

【００２７】図３Ｃは、どのように第３の文書２０Ｃが
スキャナ５０でスキャンされ、文書２０Ｃの結果得られ
る画像２０Ｃｉがメモリ７０に転送され（１０５）、出
力媒体画像２５ｉに対してして示すように、出力媒体２
５に配置される場所に対して好ましいロケーションを識
別するパラメータと共に格納されるかを示す。この例に
おいて、文書２０Ｃは、ユーザが入力文書をスキャンす
る際に通常配置する、スキャンベッド５０上の任意のロ
ケーションかつ任意の回転角度で示される。特に、文書
２０Ｃの画像２０Ｃｉは、少なくとも一辺が長方形スキ
ャンベッド５０の画像エリアの一辺と平行になるよう
に、入力スキャン回転角度を修正した状態でメモリ７０
に格納されて図示されている。回転修正は、出力媒体画
像２５ｉ上の使用可能ロケーションを文書画像２０Ｃｉ
に配置する、すなわち割り当てる前に、組み合わせマネ
ージャ１５によって行われる。

【００２８】図３Ｄおよび図３Ｅは同様に、どのように
第４の文書２０Ｄおよび第５の文書２０Ｅがそれぞれ次
にスキャナ５０でスキャンされ、それぞれの結果得られ
る画像２０Ｄｉおよび２０Ｅｉがメモリ７０に転送され
（１０５）、出力媒体画像２５ｉに対して示すように、
出力媒体２５に配置される場所に対して好ましいロケー
ションを識別するパラメータと共に格納されるかを示
す。

【００２９】最後に、すべての文書２０Ａ〜２０Ｅをス
キャンし、文書組み合わせマネージャ１５の分析および
制御に従って適宜格納すると、多機能プリンタ１０が画
像２０Ａｉ〜２０Ｅｉを１枚の出力媒体２５に出力する
（１１０）。

【００３０】次に、図１〜図３Ｅをすべて参照すると、
さらなる代替の実施形態において、複数文書組み合わせ
マネージャ１５は、画像２０Ａｉ〜２０Ｅｉすべてが出
力文書２５において略正規化されたコントラストを保持
できるようにするコントラスト正規化機構を含む。これ
は、文書組み合わせマネージャ１５が、各文書２０Ａ〜
２０Ｅの各入力スキャン画像２０Ａｉ〜２０Ｅｉを監視
し、結果得られる、各画像に関連するコントラスト値
を、文書画像２０Ａｉ〜２０Ｅｉすべてのコントラスト
値を評価することで決定される正規化コントラスト値に
自動的に変更することで、達成される。重要なことに、
これにより、結果得られる出力文書２５を、コントラス
トの寄せ集めとして表示されるよりも出力品質のコント
ラストが均一に表示されるようにする。コントラスト正
規化機構は、図２Ａ〜図３Ｅを参照して説明したものを
含む任意の実施形態において、オプションとして可能で
ある。

【００３１】さらに別の代替実施形態において、複数文
書組み合わせマネージャ１５は、文書２０Ａ〜２０Ｅの
入力スキャン順序を保ち、各画像２０Ａｉ〜２０Ｅｉが
入力スキャン順序と同一順序で出力媒体２５に出力させ
る。たとえば、画像をスキャンした順序を辿り、本を読
むのと同様に左から右へそして上から下へなど定義され
た方式で、または各画像に関係するあらゆる「最良適
合」特徴に関係なくまっすぐに上から下へなど、他のあ
る予め定義された方式でそれぞれを出力媒体に配置す
る。別の例として、文書画像２０Ａｉ〜２０Ｅｉをすべ
ては１枚の出力媒体２５に合わせることができない場
合、最初にシステムにスキャンされた文書を含む第１の
文書サブセットを１枚目の出力媒体に出力し、続いてシ
ステムにスキャンされた文書を含む第２の文書サブセッ
トを２枚目の出力媒体に出力する。

【００３２】次に、図４を参照すると、該ブロック図は
多機能プリンタ１０の例示的な制御パネル５５を示す。
制御パネル５５は、ＲＯＭ７５内のファームウェアと連
絡し、ユーザがプリンタ１０を動作的に制御できるよう
にするボタン、スイッチ、および／またはメニューディ
スプレイの構成を提供する。たとえば、図示の実施形態
において、制御パネル５５は、印刷ジョブの処理を継続
可能とするよう構成される「ＧＯ」ボタン１５５を含
む。「ＣＡＮＣＥＬ」ボタン１６０は、進行中の印刷ジ
ョブまたは文書組み合わせジョブのキャンセルのために
設けられる。「ＣＯＰＹ」ボタン１６５は、ユーザがコ
ピー／スキャンジョブを開始できるようにする。「ＭＥ
ＲＧＥ」ボタン１７０は、ユーザが本発明の原理に従っ
て複数文書組み合わせジョブおよび複数文書組み合わせ
マネージャ１５を開始して処理できるようにする。制御
パネル５５は、他のユーザ制御、オプション、メッセー
ジライト、および好ましくはディスプレイ１７５をさら
に備える。

【００３３】好ましい実施形態において、「ＭＥＲＧ
Ｅ」ボタン１７０を押下することで複数文書組み合わせ
ジョブが選択されると、文書組み合わせマネージャ１５
が、ユーザに「ＣＯＰＹ」ボタン１６５（図２Ａ〜図３
Ｅも参照）を押下することで、次の文書をスキャン／コ
ピーするよう指示するメッセージをディスプレイ１７５
に生成する。具体的には、文書をスキャナ５０に配置し
た後、「ＣＯＰＹ」ボタン１６５を押下する。スキャン
する各文書２０Ａ〜２０Ｅ毎にこれらのステップを繰り
返す。すべての文書２０Ａ〜２０Ｅをスキャンしてか
ら、ユーザは再び「ＭＥＲＧＥ」ボタン１７０を選択
し、スキャン済画像２０Ａｉ〜２０Ｅｉの処理を完了す
る。すなわち、複数文書組み合わせマネージャ１５が実
際に画像を出力媒体２５に組み合わせる。特に、文書の
挿入を検出した上で自動的にスキャン／コピーを開始す
るＡＤＦを採用している場合には、各文書毎に「ＣＯＰ
Ｙ」ボタン１６５を押下しない。

【００３４】次に図５を参照すると、フローチャートは
本発明の好ましい方法を示す。特に、たとえば、スキャ
ン済オブジェクトの潜在的な性質、スキャナ５０への文
書の配置、スキャン可能な文書の数、および論理的組み
合わせ基準に関する先の説明は、すべてここでも同様に
適用可能である。

【００３５】まず、ユーザが画像形成装置１０の制御パ
ネル５５における「ＭＥＲＧＥ」オプション１７０を選
択することで、複数文書組み合わせマネージャ１５の動
作を起動する（２０５）。次に、文書をスキャナ装置５
０でスキャン／コピーし、画像をメモリ７０に格納する
（２１０）。意図する実施形態において、文書は、たと
えばセールスレシート、写真、切り取った画像、挨拶
状、または好ましくは選択した出力媒体２５の寸法より
も小さな寸法の他のオブジェクトを含むがこれらに限定
されないスキャン可能な任意のオブジェクトである。さ
らに、意図する実施形態では、文書スキャナ５０への配
置（またはＡＤＦへの挿入）の正確さを心配することな
く、文書をスキャンする（２１０）。これは、文書組み
合わせマネージャ１５が、スキャナ上での相対的ロケー
ションまたは回転を含むあらゆる文書配置の不整合性を
補償するためである。また、ユーザは、１枚または複数
枚の文書を同時にスキャナ５０に配置することで、任意
のスキャン／コピーステップ２１０中に一度に２枚以上
の文書をスキャンしてもよいことにも留意されたい。こ
の状況において、任意所定のスキャンプロセス２１０に
ついて、複数の画像が同時にメモリ７０に格納される
（２１５）。ユーザはスキャナ５０への１枚または複数
枚の文書の配置の正確さを心配する必要はないが、随
時、スキャナ５０に複数の小さな文書を組み合わせよう
とする際に生じうるじれったさに、考え得る１つの欠点
がある。

【００３６】スキャンを意図するすべての文書をまだス
キャンしていない場合、換言すれば、スキャンする文書
がまだある場合（２２０）、すべての文書をスキャンす
るまで、先のステップ２１０、２１５を繰り返す。この
プロセスにより、ユーザは、文書画像を１枚または複数
枚の出力媒体２５に組み合わせる準備として、別々にま
たはまとめて複数の固有サイズの文書をメモリ７０に格
納できる。

【００３７】すべての文書をスキャンした場合（２２
０）、たとえば「ＭＥＲＧＥ」ボタン１７０を再び押下
した場合、文書組み合わせマネージャ１５が、文書画像
を１枚または複数枚の出力媒体２５に論理的に組み合わ
せるための基準を決定する（２２５）。好ましい実施形
態において、論理的な組み合わせには、（ｉ）各画像に
関連するコントラストレベルを決定し、正規化したコン
トラストレベルをすべての画像にわたって割り当て、
（ｉｉ）画像の縁の寸法を検出して評価し、（ｉｉｉ）
画像の回転値を決定して、（必要であれば）画像の少な
くとも一辺がスキャンベッド５０の画像形成エリアの一
辺と平行になるように画像を回転させ、（ｉｖ）正確に
回転した画像を完全に包囲する長方形エリアを決定し、
（ｖ）印刷不可能エリア、マージン、間隔等の組み合わ
せパラメータを決定し、（ｖｉ）出力媒体の論理マップ
上の使用可能ロケーションを決定し、（ｖｉｉ）各画像
の長方形エリアを使用可能ロケーションと比較し、そし
て（ｖｉｉｉ）続く出力媒体２５上への物理的な画像生
成のため、画像にその使用可能ロケーションを割り当て
ることを含む。

【００３８】特に、論理的に組み合わせるステップは、
スキャンする文書数およびこれら文書の画像のいくつが
１枚の出力媒体に適合するかに応じて、１枚または複数
枚の論理媒体に対して行われる。たとえば、１０枚の小
さな文書をスキャンするが、文書組み合わせマネージャ
１５が各画像のうち７枚しか１枚の出力媒体２５に適合
しないと決定する場合、該７枚の画像が最初の出力媒体
２５に割り当てられて出力され、残りの３枚の画像は次
の出力媒体に割り当てられて出力される（次の３枚が次
の出力媒体に適合するものと仮定する。適合しない場合
には、該３枚をさらに分け、１枚または複数枚のさらな
る出力媒体に出力される）。

【００３９】論理的な組み合わせが完了した（２２５）
後、たとえば多機能プリンタ１０のプリントエンジン４
５で具現される、従来の画像形成技術に従って画像を次
の出力媒体２５へ出力する（２３０）。１枚の出力媒体
に適合するよりも多くの画像がある場合には（２３
５）、すべての画像を複数枚の出力媒体に組み合わせ／
出力するまで（２３５）、組み合わせステップ２２５、
２３０を繰り返す。

【００４０】次に、図６を参照すると、このフローチャ
ートは、本発明の代替方法を示す。特に、たとえば、ス
キャン済オブジェクトの潜在的な性質、スキャナ５０へ
の文書の配置、スキャン可能な文書の数、および論理的
組み合わせ基準に関する先の説明は、すべてここでも同
様に適用可能である。

【００４１】まず、ユーザが画像形成装置１０の制御パ
ネル５５における「ＭＥＲＧＥ」オプション１７０を選
択することで、複数文書組み合わせマネージャ１５の動
作を起動する（３０５）。次に、文書をスキャナ装置５
０でスキャン／コピーし（３１０）、画像をメモリ７０
に格納する（３１５）。

【００４２】次に、文書組み合わせマネージャ１５が、
文書画像を出力媒体２５に論理的に組み合わせるための
基準を決定する（３２０）。文書をまだすべてスキャン
したわけではないため、すべての画像が格納されている
わけではなく、文書組み合わせマネージャ１５は、画像
の出力媒体への論理的配置の推測に最善を尽くす。

【００４３】論理的な組み合わせ基準を決定した（３２
０）後、出力媒体がそれまでスキャンした画像で論理的
に満杯になっていない場合（３２５）、かつすべての文
書をまだスキャンしていない場合（３３０）（すなわ
ち、「ＭＥＲＧＥ」ボタン１７０が再度押下されていな
い場合）、ステップを繰り返してさらなる文書をスキャ
ンし（３１０）、それらの画像を格納し（３１５）、該
画像を論理的に組み合わせるための基準を決定する（３
２０）。

【００４４】出力媒体が画像で論理的に満杯になったと
検出される（３２５）か、スキャンする文書がもうない
と検出される（３３０）と、これら画像を実際に次の出
力媒体２５に組み合わせる（３３５）。該画像を実際に
組み合わせた（３３５）後に、スキャンする文書がまだ
ある場合（３４０）には、プロセス全体を繰り返す。

【００４５】要約として、本発明は、画像形成装置にお
いて、１枚または複数枚の出力媒体に複数の文書画像を
組み合わせることを提供する。本発明は、当分野に既存
の様々なコンポーネントおよびツールの任意のものを利
用して容易に実施されることが、当業者には明白であろ
う。本発明を特定の実施形態を参照して説明したが、本
発明の趣旨および範囲から逸脱せずに、実施または変更
の代替の実施形態および方法を採用しうることがわかろ
う。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明を具現する多機能ページプリンタのブ
ロック図である。

【図２Ａ】 本発明の好ましい実施形態の時間の経過に
伴うスナップショットを示すブロック図である。

【図２Ｂ】 本発明の好ましい実施形態の時間の経過に
伴うスナップショットを示すブロック図である。

【図２Ｃ】 本発明の好ましい実施形態の時間の経過に
伴うスナップショットを示すブロック図である。

【図２Ｄ】 本発明の好ましい実施形態の時間の経過に
伴うスナップショットを示すブロック図である。

【図２Ｅ】 本発明の好ましい実施形態の時間の経過に
伴うスナップショットを示すブロック図である。

【図３Ａ】 本発明の代替の実施形態の時間の経過に伴
うスナップショットを示すブロック図である。

【図３Ｂ】 本発明の代替の実施形態の時間の経過に伴
うスナップショットを示すブロック図である。

【図３Ｃ】 本発明の代替の実施形態の時間の経過に伴
うスナップショットを示すブロック図である。

【図３Ｄ】 本発明の代替の実施形態の時間の経過に伴
うスナップショットを示すブロック図である。

【図３Ｅ】 本発明の代替の実施形態の時間の経過に伴
うスナップショットを示すブロック図である。

【図４】 図１の多機能ページプリンタの制御パネルの
ブロック図である。

【図５】 本発明の好ましい方法を示すフローチャート
である。

【図６】 本発明の代替の方法を示すフローチャートで
ある。

【符号の説明】

１０ 画像形成装置 １５ 複数文書組み合わせマネージャ ２０Ａ〜２０Ｅ 文書 ２０Ａｉ〜２０Ｅｉ 画像 ２５ 出力媒体 ４５ 画像形成エンジン ５０ 文書スキャナ ６５ ホスト ７０ メモリ

フロントページの続き Ｆターム(参考） 2C087 AA03 AA09 AB01 AC07 AC08 BA03 BB10 BD07 CA02 CB20 2H027 DB01 FA35 FA37 FB05 FB12 FB19 FD01 FD03 FD08 GA43 5C076 AA17 AA19 AA24 BA03 BA06

Claims (10)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 （ａ）複数のオブジェクトをスキャン
   し、該オブジェクトのそれぞれの画像をメモリに生成す
   るステップと、 （ｂ）最小限またはゼロのユーザ介入で、前記複数の画
   像を１枚の出力媒体に配置するステップと、を含む、方
   法。
2. 【請求項２】 １枚の出力媒体に個々にスキャンした複
   数のオブジェクト画像を自動的に配置するよう構成され
   た実行可能命令を有するコンピュータ読み取り可能媒
   体。
3. 【請求項３】 （ａ）複数の入力オブジェクトをスキャ
   ンし、該入力オブジェクトそれぞれの複数の画像をメモ
   リに生成するステップと、 （ｂ）最小限またはゼロのユーザ介入で、画像形成装置
   の出力媒体に関連する寸法内に共に存在するよう前記複
   数の画像の配置構成を決定するステップと、 （ｃ）出力表示媒体に関連する配置構成で前記複数の画
   像を表示するステップと、を含む、画像形成方法。
4. 【請求項４】 略正規化されたコントラストが前記複数
   の画像にわたって達成されるように、前記画像それぞれ
   のコントラストを調整するステップをさらに含む、請求
   項３記載の方法。
5. 【請求項５】 前記出力表示媒体は、物理的な媒体シー
   トを含む、請求項３記載の方法。
6. 【請求項６】 前記出力表示媒体はディスプレイ装置を
   含む、請求項３記載の方法。
7. 【請求項７】 前記出力媒体は、物理的な媒体シートを
   含む、請求項３記載の方法。
8. 【請求項８】 前記決定するステップが前記複数の画像
   が１枚の前記出力媒体に関連する寸法内に共に存在しえ
   ないと決定した場合、前記出力媒体に関連する寸法内に
   共に存在するよう前記画像のサブセットの配置をさらに
   決定するステップをさらに含む、請求項３記載の方法。
9. 【請求項９】 （ａ）画像形成エンジンおよびメモリ
   と、 （ｂ）前記画像形成エンジンから出力される１枚の出力
   媒体に、個々にスキャンされ、前記メモリに格納されて
   いる複数のオブジェクト画像を自動的に配置するよう構
   成された実行可能命令と、を備える、画像形成装置。
10. 【請求項１０】 （ａ）スキャンした複数の入力オブジ
    ェクトを表現する複数の画像を生成するよう構成された
    スキャナ装置と、 （ｂ）画像形成装置の出力媒体に関連する寸法内に共に
    存在するよう前記複数の画像を論理的に配置するよう構
    成された組み合わせマネージャと、を備える、画像形成
    システム。